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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LOVEBITES : AWAKENING FROM ABYSS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH midori OF LOVEBITES !!

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Female Power Metal Band From Japan,  LOVEBITES Make Their Mark On The Heavy Metal Scene, With Bigger, Louder Debut Full-length “Awakening From Abyss”!! Are You Ready For “Muse Metal”? 

DISC REVIEW “AWAKENING FROM ABYSS”

荒廃した”世界”に舞い降りた凛々しくも美しき女神たち。ミューズメタルの使者 LOVEBITES が下す怒りと希望の鉄槌 “Awakening From Abyss” は、文字通り世界を深淵から “覚醒” へと導きます!
欧州、米国、そして日本の香りが入り交じるオーセンティックかつダイナミックなメタルを、卓越した技術と豊潤なるエモーションで具現化したデビューEP “The Lovebites EP” から約6ヵ月。早くも届けられたバンド初のフルレングス “Awakening From Abyss” は、ギター/キーボード、さらに作曲でもバンドを支える mi-ya をオフィシャルメンバーとして加え、楽曲の幅、サウンド、メロディー共に全てがスケールアップを果たしたまさに “ネクストレベル” の黙示録です。
女神の “ネクストレベル” が世界を見据えていることは、その制作環境からも充分に伝わります。NIGHTWISH, CHILDREN OF BODOM で知られる Mikko KarmilaとMika Jussila のフィンランドチームがサウンドを司り、アートワークを HELLOWEEN の “Sweet Seductions” などを手がけたスペインチームが制作。さらに全てのリリックを英語詞に拘り、ヨーロッパ、北米、メキシコなど海外でのリリース及び、ロンドンでの初ライブに至る道程は既に世界基準と呼ぶに相応しいスケールです。
荘厳なるストリングスのタペストリー、序曲 “The Awakening” がバンドの強固なアンサンブルを導くと、アルバムは IRON MAIDEN を思わせるオリエンタルなテーマが印象的な “The Hammers of Wrath” で幕を開けます。
TESTAMENT の鋭角で迫り来るファストでシャープなリフワーク、メロディックヒステリックな本能のボーカル、タイトでラウドなリズムの息吹は、バンドがリアルなエクストリーム領域に在ることの確かなる証です。
リードトラック “Shadowmaker” を聴けば、必ずやメタルファンの血は湧き肉も躍るはずです。より複雑さと繊細さ、そしてダイナミズムを増した素晴らしき新たなバンドのアンセムは、あまりに扇情的かつドラマティック。細かなギミックを織り込んだ捻りの効いたプログレッシブなリフや、シンフォニックなシンセワーク、中盤のテクニカルなツインリードは、明らかに ANGRA の遺伝子を宿しつつリスナーにエキサイトメントを運びます。
R&B やブルーズの表情を垣間見せるスリージーな “Warning Shot”, “Scream For Me”、さらにストリングスやキーボードを効果的に使用しバラード的な感覚を内包させた “Liar” “Inspire” といった楽曲たちはバンドの持つ多様性、引き出しの多さをまざまざと見せつけています。元々、R&B やソウルを主戦場としていたボーカル asami の黒く眩いエモーションが、メタルの持つ重厚なアグレッションと融合し、想像以上の化学反応をもたらしているとも言えますね。
そして LIGHT BRINGER の Mao が作曲を担当した “Edge of the World” はバンドの未来を象徴する楽曲かも知れません。アコースティックギターとピアノの麗しき調べで幕を開ける世界の果ての物語は、さながら SYMPHONY X の如く、耽美な響きとプログレッシブな展開美でリスナーのイマジネーションを掻き立てます。切なく、甘く、そして激情をも孕んだ魅力的なメロディーの洪水は、リスナーを叙情の海へと沈降させるに充分のメランコリーを湛えているのです。
midori はインタビューで 「残念ながら、LOVEBITES も見た目のせいで “聴かない” “メタルじゃない” という意見があることは知っています。ですが喜ばしいことに、それ以上に、私たちの音楽を正当に評価してくれる人が増えてきていることも知っています。私たちには、”最高のヘヴィ・メタルをやる” という強い信念があるのです。」 と語ってくれました。実際、その想いに一点の曇もないことは、”Awakening From Abyss” のミューズメタルを聴けば伝わるはずです。
アルバムは、文字通りバンド全員の “勇敢な心” を乗せた “Bravehearted” で、闘い続けることを誓いながら勇壮に幕を閉じました。
今回弊誌では、バンドのギタリスト midori さんにインタビューを行うことが出来ました!PERIPHERY, ANIMALS AS LEADERS, そして abstracts という名前まで飛び出す、弊誌読者の皆さまにも非常に共感、シンクロする内容だと思います。どうぞ!!

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LOVEBITES “AWAKENING FROM ABYSS” : 9.6/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ART OF ANARCHY : THE MADNESS】BUMBLEFOOT SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RON “BUMBLEFOOT” THAL !!

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Mega-Super Group, Art Of Anarchy Seek To Reinvent Themselves From 90’s Glory, With New Masterpiece “The Madness” !!

DISC REVIEW “THE MADNESS”

90’s~00’s にかけて人気を博した “オルタナティブメタル” の空気をリフレッシュし、見事現代へと再誕させる US スーパーグループ ART OF ANARCHY が、傑出した2ndアルバム “The Madness” をリリースしました!!極上のコンポジションに5人の個性が溶け合った揺るぎなきロックのメタモルフォーゼは、極限まで多様化したシーンに王道の何たるかを見せつけています。
ART OF ANARCHY は、ギターとドラムスをプレイする双子の Votta 兄弟と、GUNS N’ ROSES で気を吐いていたマエストロ Ron “Bumblefoot” Thal が意気投合し始まったバンドです。そこに、STONE TEMPLE PILOTS や VELVET REVOLVER で活躍した天賦のシンガー Scott Weiland, DISTURBED の切れ味鋭いベースマン John Moyer が加わることで、大きな注目と期待を集めるメガアクトが誕生したのです。バンド全員のレコードセールス(当時)は1億5000万枚と言うのですから、数字の面からも彼らの凄みは伝わるでしょう。
セルフタイトルのデビュー作をリリース後、Weiland はバンドを脱退。アルバムをプロモートするツアーを拒否した彼は結局、人生を通じて苦しんできた薬物との戦いに敗北し、命を落としてしまいました。
バンドは Weiland の後任に CREED の Scott Stapp を指名します。実は2014年には Stapp も薬物問題、さらには路上生活にまで転落するなど負の話題で世間を騒がせましたが、彼は挑戦し困難に打ち勝ちました。そして Weiland と同様、まさに時代の寵児として活躍した Stapp の加入は再度バンドのエンジンに屈強なエナジーを注ぐ結果となったのです。
“The Madness” には、ただスーパーグループという事実以上のケミストリー、そしてメッセージ性が間違いなく存在します。Ron がインタビューで語ってくれた通り、Votta 兄弟のアリーナロック、DISTURBED の鋭利でマスマティカルなリフワーク、CREED の瑞々しく雄大なメロディー、そして Bumblefoot、もしくは “Chinese Democracy” の型破りで独創的なアイデア全ては淀みなく渾融し、濃密なマグマとなって作品を流動します。
オルタナティブが王道へと以降した21世紀初頭のソリッドな空気を DNA に深く刻んだ5人の古兵たちは、しかし同時に時代の推移により”オルタナティブであること” から遂に解放され、その雄弁なコンポジション、華麗なテクニック、そして唯一無二のタレント性を制限なくここに開花させているのです。
また、アルバムタイトル “The Madness” が表象するように、作品にはまさに Stapp が苦しんできた”狂気”がそのまま描かれています。新たなアンセム “1,000 Dgrees” では「僕自身が最悪の敵だ。僕は呪われている。」と当時の地獄を独白し、至上のバラード “Changed Man” では「もう一度チャンスをくれないか?僕は変わったんだ。家に帰る時が来たんだよ。」と最愛の妻に過去の自分との決別を告げます。果たして妻は “With Arms Wide Open” で待っていてくれたのでしょうか?
とにかく、”僕たちはこのアルバムを Scott、そして同じチャレンジに直面する人たちの成功に捧げることとしたんだ” と Ron が語るように、作品はアメリカが抱える大きく暗い闇に対する贖いとして生を受けました。自身の魂を声と詩に宿した Stapp の歌唱には深みとリアルが込められ、その美しく、切なく、雄々しく、そして芳醇なメロディーは懺悔であり赦しであり、希望の灯火でもあるように聞こえます。
アルバムの主役は間違いなく Stapp ですが、Ron のトリッキーでカラフルなギターワークが作品にクリエイティブで類まれなる神通力のようなフックをもたらし続けていることは記して置かなければなりませんね。
指ぬき、フレットレス、ロングスケールなど様々な武器を持つ “Bumblefoot” ですが、インタビューでも語ってくれたように彼は決して楽曲の破壊者ではありません。ソロプロジェクト、ガンズ時代を通して歌ものに強い拘りを持ち、エモーショナルで耳に残りリピートを誘うギターフレーズを追い求めてきた彼の真価は “Somber” のアメジストのように燐光を発するソロパートに集約されているのかもしれませんね。
王道とは何か。彼らの”王道”の先には必ず唯一、アリーナでシンガロングし、拳を振り上げるファンの姿が透けて見えます。彼らにはもはやトレンドを意識する必要などありません。ただ、キャッチーでフックと起伏に満ちたアルバムは、エゴを廃し全てが楽曲とストーリーに捧げられ、世代を超えて愛される魔法を備えた新たな栄光への幕開けであると信じます。
今回弊誌では、Ron “Bumblefoot” Thal にインタビューを行うことが出来ました。余談ですが、再発が決定した彼の2ndアルバム “Hermit” もぜひ併せて聴いていただきたいと思います。変態としてのみ語られがちな彼ですが、FAITH NO MORE や RAGE AGAINST THE MACHINE のインテンスと独特のポップセンス、そしてユニークなギターファンタジーをミックスした極上のコンポジションが炸裂した名作。どうぞ!!

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ART OF ANARCHY “THE MADNESS” : 9.8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KXM : SCATTERBRAIN】GEORGE LYNCH SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GEORGE LYNCH OF KXM !!

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On “Scatterbrain”, Tight And Energetic Performance Of KXM’s Three Giants Will Tell You What The Musicianship, Creativity Is !!

DISC REVIEW “SCATTERBRAIN”

Ray Luzier (KORN)、 dUg Pinnick (KING’S X)、そして George Lynch (LYNCH MOB) というシーンの英傑3名が集結したスーパーバンド KXM が新作 “Scatterbrain” をリリースしました!!三雄の魂が通い合い、個性が溶け合った秀絶な作品は、ロックの持つオーガニックな衝動と、知性を擽るエキサイトメントを織り込みリスナーの直感へと波動するはずです。
“Scatterbrain” は僅か12日間という短い期間で制作されたレコードです。インタビューで George は「もしもさらに時間をかけていたら、いったいどんなものが完成していたのかと考えると、恐ろしいくらいだよ!」 と語ってくれましたが、同時に70年代を思わせる短期集中形のクリエイティブ環境が作品にマジックを産んだとも言えるような気がしますね。
スライドバーを使用したブルースの響きから一転、アルバムはインテンスとカオスが支配するタイトルトラック “Scatterbrain” でその幕を開けます。Ray Luzier の操る不敵な変拍子は George Lynch のシャープで粋なリフワークと共鳴し、その潮流はプログレッシブとさえ言えるムードを創造していますね。ペースダウンし、凪の静穏を献ずる中間部では、Mr. Scary がブルースの熱情を宿した魂魄のシュレッドで楽曲に生命を吹き込み、バンドの破天荒な技巧を伝えています。
“Breakout” や “Big Sky Country” を聴けば、dUg Pinnick の一筋縄ではいかないソウルフルでポップな独特の流儀、歌唱が驚くほど作品にフィットしていることが分かるでしょう。ダークに鬱屈したメロディーが得意のハーモニーを重ねてポップに花開く瞬間。直感的に楽曲を解釈し、ボーカルラインを自然とインプロヴァイズに導く瞬間。そして激情に任せ、咆哮に情念を乗せる瞬間。dUg の持つ類稀なセンスはスポンテニアスにトリオの鼓動と呼応し、無上のカタルシスをリスナーの元へともたらすのです。
同時に、”Breakout” で Ray が魅せる、パーカッションを使用したエスニックなサウンドはデビュー作から進化した KXM の潤色です。ロック、メタル、プログ、ファンク、ブルース、オルタナティブが淀みなく循環する多様な “Scatterbrain” の中で、ワールドミュージックからの影響は確実にアルバムを更に一段上のレベルへと押し上げています。
情熱と哀愁を湛えた dUg の歌唱が光る “Calypso”、カリブの風、グルーヴに乗る George のシュレッドが新鮮な “Not A Single Word” は殊更に、バンドがラテンやレゲエのリズム、モチーフを探求し血肉としていることの証明だと言えますね。
KING’S X でもエクレクテイックなサウンドをトレードマークとする dUg。David Lee Roth, STEEL PANTHER, STONE TEMPLE PILOTS で華々しく経歴を重ね、MI で教鞭もとっていた知性派 Ray。そしてインタビューでも語ってくれた通り、新たな領域へと自己を導き続ける George。ダイナミックなハードロックのルーツの上で、エキゾチックなダンスを華麗に披露する KXM 固有のサウンドは、3人の個性と手練、そしてフロンティアスピリットが結実しシンクロした成果だと言えるでしょう。
エキサイティングでエネルギーに満ちたアルバムは意外にも、ヘンドリックスの遺伝子を受け継いだブルージーなララバイ “Angel” で静かに幕を閉じます。無類で奇抜なタイム感、鋭くアウトやインを繰り返す異端のスリル、瞬間の奇跡。”Scatterbrain” における George のギターワークは近年でも群を抜いていますが、Jeff Healey をも想起させるエモーションを纏った “Angel” のリードは彼が未だに第一人者であることを、改めてシーンに宣言しています。
今回弊誌では George Lynch にインタビューを行うことが出来ました。DOKKEN のリユニオンについても重大な内容を語ってくれています。どうぞ!!

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KXM “SCATTERBRAIN” 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BAND-MAID : JUST BRING IT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KANAMI OF BAND-MAID !!

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Welcome Home, Master & Princess. Are You Ready For The Next Babymetal ?! OK, Just Bring It! Japanese Hard-Rock Maid Girls BAND-MAID Has Just Released Really Cool Debut Full-Length “Just Bring It” !!

DISC REVIEW “JUST BRING IT”

ロマン溢れるメイド服に身を包み、タイトな正統派ハードロックサウンドを継承する BAND-MAID が遂に待望のメジャーデビューフルレングス “Just Bring It” をリリースしました!!楽曲の幅を広げ、著しい成長を遂げたメンバーの全てが注ぎこまれた作品は、世界を制圧するに充分なクオリティーを備えています。
Babymetal が日本が生んだ最高の女性メタルアーティストであることは、METALLICA, GUNS’N ROSES との共演、世界の熱狂ぶりをみれば明らかでしょう。しかし同時に彼女たちを認めない、アンチの存在も少なからず目に付く事も確かです。
先日、海外大手”トゥルーメタル”系レーベルのパブリッシャーと話す機会があったのですが、彼は Babymetal について「アイコンとして華があり、バンドも素晴らしいね。だけど彼女たちは自ら楽曲を作らないし、演奏もしない。さらにどれだけメタルを愛しているのかについても疑問だね。」 と語っていました。おそらくこれが Babymetal アンチの総意だと思います。
弊誌は別段”トゥルーメタルマガジン”と言う訳でもありませんので、その高い楽曲のクオリティー、kawaii×metal の新たなアプローチ、モダンな視点、ハイレベルなパフォーマンス、そして何より世界が認めてしまっているという事実から、結果が全てを語るというスタンスです。しかし、確かに演奏も作曲も出来る新たなロックンロールヒロインが日本から生まれたとしたら、この日出づる国の音楽ファンはさらに誇れるものが増えるはずですね。
BAND-MAID はまさにその Next-Babymetal の可能性を大いに秘めたアーティストだと思います。実際、彼女たちがまずブレイクを果たしたのは海外のラジオ局からでした。Facebook で150万ものフォロワーを持つ巨大ラジオ局 “Jrock Radio” が “Thrill” の PV を紹介するやいなや、BAND-MAID の名は一気に海外へ広まることとなりました。”Thrill” の Youtube 再生回数は 400万に迫る勢い。さらに昨年は国内と併せて本格的なワールドツアーも成功させており、”結果”をみれば間違いなくワールドクラスのアーティストへと成長しつつあると言えるでしょう。
では、BAND-MAID はそのインパクトだけで注目を浴びたのでしょうか?答えは否です。確かにライブを「お給仕」と言い、ファンを「ご主人様」「お嬢様」と呼ぶ5人の可愛らしいメイドには仄かな出オチ感がフンワリと漂っているかも知れません。しかし、ギャップ萌え極まる硬派な “Just Bring It” を聴けばその実力が本物であることが伝わるでしょう。
Just Bring It…「かかってこいや!」と名付けられた自信に満ちた作品は、13曲中9曲がメンバーの手によるもので、その事実は”バンド” BAND-MAID としての強みを存分にアピールしています。
アルバムを通して、とにかくギターリフがクール。トラディショナルとモダンを行き来するツインギターはその確かなテクニックと共にフックとメロディー、アグレッションを提供し続けます。そこに緩急織り交ぜたカラフルなツインボーカル、骨太で強烈なスラップまでお見舞いするベースにダイナミックなドラムスが加われば、彼女たちの可能性が無限に広がっていることを感じるはずです。
“CROSS” は BAND-MAID の今を象徴するような楽曲です。彼女たちがすんなりと海外で受け入れられた理由の一つはそのブルーステイストかもしれません。アルバムを通して活躍するブルーノートの響きは特にUSのリスナーにとっては非常に馴染み深いもの。しかし BAND-MAID はしっかりと J-Rock 由来のキャッチーさやギミックを同時に織り込んでオリジナリティーを創出しています。見事なフックを生む転調とシンコペーション、ブルージーなギターリフ、耳馴染みのよいメロディー、シンガロングパート。”CROSS” は端的に BAND-MAID の長所を物語っていますね。
加えて、マスロックテイストさえ感じさせるプログレッシブな “Awkward” は “CROSS” と対極に存在し新鮮な驚きをリスナーに与えます。ストリングを効果的に使用したこの感動的なピースは BAND-MAID の未来をチャレンジングスピリットと共に明るく照らしているように思えますね。
おそらく日本のロックファンが思うよりも、海外の音楽シーンは現在 EDM, hiphop に席巻されています。ピュアなハードロック、メタルを渇望する”トゥルーファッキンメタラー”の逆襲が BAND-MAID に託されていることは間違いないでしょう。
今回弊誌では、ギタリストでメインコンポーザー KANAMI さんにインタビューを行うことが出来ました。Mr. Big を想起させるスリリングな “モラトリアム” や “YOLO” の流暢なリードプレイを聴けば彼女の驚異的な才能が分かるはずです。Welcome Home, Master & Princess! どうぞ!!

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BAND-MAID “JUST BRING IT” : 9.6/10

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EXCLUSIVE INTERVIEW 【JEFF SCOTT SOTO : TALISMAN, KUNI, SOTO】LOUD PARK 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JEFF SCOTT SOTO !!

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Legendary Vocalist, Jeff Scott Soto Talks About Japan Tour With Kuni, Talisman, Yngwie Malmsteen, And More !!

“A GUIDE TO JEFF SCOTT SOTO”

Jeff Scott Soto。Yngwie Malmsteen のバンド RISING FORCE の初代シンガーとして華々しくシーンに登場した唯一無二のボーカリストは、ソロとしては勿論、TALISMAN, JOURNEY, W.E.T. など数多のバンド、プロジェクトでその際立った才能を発揮し続けて来ました。ソウルフルでエモーショナル、”黒い”感覚を保持しながらも、キャッチーな歌メロに絶妙なボーカルハーモニーを乗せる、彼独特の個性は常にハードロックシーンを牽引して来たと言えますね。
同時に、Jeff はオフィシャルメンバーとしてではなく、ゲスト的な立ち位置で素晴らしい作品に貢献し続けた引く手あまたな人物でもあります。Axel Rudi Pell, Alex Masi, Vinnie Vincent, TAKARA などの名作群を懐かしく思うファンも多いでしょう。
80年代に、世界で勝負したマスクマン、日本人ギタリスト Kuni の 2nd アルバム “Lookin’ For Action” も、彼の参加でグレードが上がったアルバムの1枚です。
Billy Sheehan をはじめ、多数の豪華なゲストとともに制作されたデビュー作 “Masque” とは一味違い、固定されたメンバーで勝負した作品で、SLAUGHTER の秀才 Dana Strum プロデュースの下、Jeff のソウルフルな歌唱は勿論、Kuni のツボを得たフレージングの良さ、B’z でもお馴染み Mike Terrana のキレの良いドラムスを味わうことが出来る秀作でしたね。
そして今回、Kuni のデビュー30周年を祝い Loud Park 16 出演が決定、Jeff の参加もアナウンスされました。メンバーは、Kuni, Jeff に加えて GREAT WHITE の Tony Montana, HAREM SCAREM でお馴染み Darren Smith と実に豪華。素晴らしいショーになることでしょう。
今回インタビューを行った Jeff にとっては何と23年振りの来日となります。23年!最後の来日は、1993年の TALISMAN 初来日まで遡らなければなりません。しかし、インタビューで Jeff が語ってくれた通り、TALISMAN の音楽はその長い期間、世代を超えて引き継ぐべきものだと思います。
今は亡き Marcel Jacob というベースの名手にして優れた作曲家が存在したこと、Jeff と Marcel の素晴らしきケミストリー、爽快で、キャッチーで、ファンキーで、複雑なサウンド、その全てが忘れ去られてしまうには惜し過ぎると感じています。Jeff はインタビューで、意外にも Marcel 抜きの TALISMAN の未来に前向きな発言をしてくれました。勿論、ファンにはビッグニュースでしょうし、キッズのためにもぜひ実現してほしいと思います。
また同時に、彼自身の新しいバンド SOTO にも強く力を入れていることが伝わりますね。個人的な感想を述べれば、SOTO の新作 “Divak” はダークでヘヴィー、確かに若干メロディーが弱いものの、楽器陣が想像以上にテクニシャン揃いで、これからの活動に期待が出来そうです。今回の来日が契機となり、TALISMAN や SOTO でも、再度彼の姿を日本で見ることが出来るようになるかも知れませんね!
Jeff は Yngwie との現在の関係についても語ってくれました。メロディックハードの歴史の登場です。どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TREMONTI : DUST】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MARK TREMONTI !!

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One Of The US Top Guitarist, Legendary Mark Tremonti Has Just Released His Modern And Flesh New Album “Dust” !!

DISC REVIEW “DUST”

CREED, ALTER BRIDGE の大成功で、文字通り US ギタリストの頂点に君臨する Mark Tremonti が自身の名前を冠したバンド TREMONTI で最新作 “Dust” をリリースしました!!
グランジムーブメントが下火になりかかっていた90年代中盤から終盤にかけて現れた “ポスト・グランジ” バンドたちは、静と動のダイナミズム、うねるようなグルーヴといった点で、明らかにグランジムーブメントから強く影響を受けながらも、よりラジオフレンドリーなメロディー、楽曲とプロダクションで瞬く間に US ロックシーンの主役となりました。NICKELBACK, PUDDLE OF MUDD といったバンドと並んで CREED は勿論その1つ。グラミー賞も獲得し、全世界で4000万枚以上を売り上げたバンドを牽引していたのが不世出のギタリスト、Mark Tremonti でした。
ただ、彼の魅力は、CREED が一旦解散した後 (2009年に再結成を遂げた後、現在は休眠中) Mark が CREED の楽器隊とあの Slash も目をつけた Myles Kennedy という本格派ボーカリストを得て結成した ALTER BRIDGE、そしてよりソロプロジェクトに近いこの TREMONTI で一層伝わるのかも知れませんね。
Myles のブルージーな歌唱を活かし、LED ZEPPELIN を現代に蘇らせたかのような ALTER BRIDGE のロックサイド、自らがボーカルを務めよりメタルに特化した TREMONTI。どちらのバンドでも、Mark のトレードマークである独特のアルペジオ、キックドラムとシンクロするアグレッシブな低音リフ、何よりアイデア豊富で強烈なエモーションを発するリードプレイを存分に楽しむことが出来ますね。
TREMONTI の最新作 “Dust” は、前作 “Cauterize” の続編で、2枚はレコーディングも同時に行われた実質2枚組の大作です。アルバムオープナー “My Last Mistake” から “The Cage” への流れは TREMONTI を象徴しています。変拍子をも織り交ぜたヘヴィーなリフは実に複雑で、リズムセクションとのシンクロが実に見事。究極にキャッチーなコーラスパートは NWOAHM の流れを組んでいるようにも感じます。”The Cage” のカントリーミュージックで主に使用される、チキンピッキングを組み込んだリードプレイはただただ圧倒的で、彼が長年トップに立っている理由が伝わりますね。
加えて、リフの嵐、畳み掛けるような “Catching The Fire” のオリエンタルなミドルセクションなどは、プログレッシブとも言えるほどで、アルバムをフレッシュなモダンメタル作品へと昇華させています。
一方、タイトルトラック “Dust” は彼が CREED で培ったものが見事に結実していると感じました。具体的には、 “One Last Breath” で聴くことの出来る、ユニークなコードワーク、アルペジオ、そして情熱的なメロディー。Mark の歌唱、リードプレイは共に究極なまでにエモーショナルで、それは逆に、つまり彼が CREED を眠らせている意味がこの楽曲に存在するような気さえしますね。
そして、Mark は現在 ALTER BRIDGE でも新作を制作中。”Dust” から伝わる、今こそが絶頂期だと確信してしまうほど充実している Mark の状態を考えれば、素晴らしい作品になることは間違いないでしょう!
今回弊誌では、Mark Tremonti にインタビューを行うことが出来ました。残念ながら、日本では Mark の実力、音楽があまり浸透していないと思います。ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね!どうぞ!!

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TREMONTI “DUST” : 9.2/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DIZZY MIZZ LIZZY : FORWARD IN REVERSE】JAPAN TOUR 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TIM CHRISTENSEN OF DIZZY MIZZ LIZZY !!

Dizzy Mizz Lizzy Rødovre Rådhusplænen 27 maj 2016

Danish Legend is back!! DIZZY MIZZ LIZZY has just released their new milestone, “Forward In Reverse” for the first time in twenty years!!

DISC REVIEW “FORWARD IN REVERSE”

リユニオンを果たしたデンマークの巨人、DIZZY MIZZ LIZZY が遂に待望の復活作 “Forward In Reverse” を日本先行リリースしました!!
ロック/メタルの概念が再構築された90年代初頭、ヨーロッパから登場した DML は確実にゲームチェンジングな存在でした。主に US 主導で発生した大きなオルタナティブの波は、革新的でしたが、”メロディー” に対する考え方の違いから1部で拒否反応を生んだのも事実です。しかし、ユーロという土壌で育まれた DML の音楽は、両者の優れた部分を併せ持ったハイブリッドな存在として、2枚のアルバムしか残さなかったにもかかわらず、解散後もデンマーク本国はもとより、日本、そして世界中で愛され続けて来たのです。
20年振り、通算3枚目のフルレングスとなる “Forward In Reverse” には3曲ものインストゥルメンタルトラックが収録されています。そしてこの3曲こそが DIZZY MIZZ LIZZY の Yesterday & Today を紐解く鍵となるような気がします。
アルバムオープナー “Phyling Pharaoh” はタイトルが示す通り、オリエンタルなムードを纏っています。こういった浮遊感のあるエスニックなメロディーは、90’s オルタナバンドにも通じ、例えば、名曲 “Waterline” のインストパートなどでも聴くことが出来ますね。
“Frey” は美しいアコースティックな小曲。Tim が強く影響を受け、名作”Ram”を完全再現してしまうほど敬愛している Paul McCartney が THE BEATLES 時代に残した “Blackbird” を彷彿とさせます。
そして “Mindgasm”。彼らの特徴である “リズム遊び” を最大限に活かした楽曲は、躍動感に満ち、少しずつ音の並びやリズムパターンを変化させていくことで、独特のスリルとダイナミズムを生み出していますね。
言い換えれば、「Alternative, Beatles, Progressive」。この3要素こそ DML の解体新書だとアピールしているように思えたのです。余談ですが、”3″ という数字には、インタビューで語ってくれたように思い入れがあるようで、勿論、バンドは3ピースですし、タイトルトラック “Forward In Reverse” は3拍子で構築された復活の狼煙です。
では、彼らは単にノスタルジアのためだけに再結集したのでしょうか? 否。”Rotator” からの20年は作曲家としての Tim、演奏家としての DML を見事に成熟させました。
Loud Park 2015 で目撃した DIZZY MIZZ LIZZY は非常にオーガニックでスポンティニュアスなライブバンドでした。次々と繰り出される、インプロヴィゼーションやインタープレイは、あの Jimi Hendrix を想起させるほどで、ロックの源衝動を喚起させるに充分な凄みがありましたね。そして、彼らは “Forward In Reverse” にもその空気感をそのまま持ち込んでいます。インタビューにもある通り、インストを多数収録したのは、”今”の彼らの演奏家としての充実ぶり、自信の現れでしょう。
楽曲面で見れば、”Made to Believe” “Love At Second Sight” のような新しい DML のアンセムとなるような楽曲と並んで、Tim がソロで養ってきたより内省的でメロディアスな “Something So Familiar” “Say It To Me Anyway” も収録されており、さらに音楽性の間口が広がった印象です。また、Tim はトレードマークであるギターとボーカルのユニゾンを過去作よりも多用しており、DML のカムバックを強く印象付けています。
結果として、リユニオン作品としては異例の、瑞々しさに満ちたフレッシュで新たな代表作が誕生したように思います!
今回弊誌では、Tim にインタビューを行うことが出来ました。5月には単独公演も控えています。どうぞ!!

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DIZZY MIZZ LIZZY “FORWARD IN REVERSE” : 9.8/10

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INTERVIEW WITH RONNIE ROMERO 【RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOW】RAINBOW REUNION 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RONNIE ROMERO OF RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOW !!

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RAINBOW will rise again!! New singer of RAINBOW, RONNIE ROMERO talks about himself, musical upbringing, and Ritchie Blackmore !!

クラッシック・ロックシーン2016年最大のトピックと言えば何と言っても Richie Blackmore が RAINBOW を復活させることでしょう。クラッシックをハードロックに取り入れるというアイデアを、シンプルに、しかし印象的に成功させた初めてのバンドとして、後続に与えた影響は計り知れません。
勿論 Ritchie Blackmore のバンドでしたが、個性的で実力も備えたメンバーを常に揃えていた点も魅力の1つでしたね。特に傑作 “RISING” をリリースした Ronnie James Dio, Cozy Powell の所謂”三頭体制”時代は最も人気があり、リユニオンを熱望されていたのではないかと思います。
実際、Doogie White を擁した1度目の再結成終了後、三頭体制で復活する可能性が1度だけあったようです。残念ながらそのプランは Cozy の死で頓挫してしまいましたが…そして2010年には Ronnie もこの世を去りました。
元々、Ritchie は BLACKMORE’S NIGHT を始めて以降、ハードロックに興味がなくなったと常に語っており、加えて彼ら2人を失ったことで再結成を期待する声も以前よりトーンダウンしていましたね。
しかし、2016年。ここに来て遂に Ritchie は「ファンの声に応えたい」「楽しむために」というステイトメントと共に、新しい Ronnie を手に入れロックに戻って来たのです!!
今回のメンバーは Ritchie, Ronnie Romero (vo), Jens Johansson (key), David Keith (ds), Bob Nouveau (b) の5名。”新しい” Ronnie は LORDS OF BLACK のメンバーとしても知られる実力派。彼の You Tube チャンネルでは DIO や DEEP PURPLE の楽曲を力強く歌い上げる姿が確認出来ます。勿論、Jens Johansson は RISING FORCE, STRATOVARIUS などで活躍して来たスーパープレイヤーですし、Richie を心からリスペクトしていることも知られています。BLACKMORE’S NIGHT のリズム隊が加わり、素晴らしいラインナップが揃ったのではないでしょうか。”Ritchie がロックをプレイする”という事実だけでも非常に意味があるのですが、それ以上の何かを期待できるかも知れませんね。
現在アナウンスされているのは、ヨーロッパで行われる3回のショーのみ。しかし、最新のインタビューで Richie は「3回のショーが上手く行けば、さらに増えるかもしれないよ。」とも語っており、続報、来日の知らせが待たれます。今回弊誌では “NEW RONNIE” こと Ronnie Romero にインタビューを行うことが出来ました。日本のメディアでは初。貴重だと思います!どうぞ!!

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続きを読む INTERVIEW WITH RONNIE ROMERO 【RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOW】RAINBOW REUNION 2016 SPECIAL !!

WORLD PREMIERE: WHO’S FOOLING WHO? 【THOMAS LARSSON】


WORLD PREMIERE: YOU CAN LISTEN TO THREE SONGS FROM THOMAS LARSSON’S LATEST ALBUM “WHO’S FOOLING WHO?” !!

 iTUNES: WHO’S FOOLING WHO?

ONE OF THE GREATEST SWEDISH GUITAR PLAYER THOMAS LARSSON (GLENN HUGHES, BALTIMOORE, SIX FEET UNDER, YEAH BOP STATION) IS BACK !! 

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 THOMAS LARSSON。YEAH BOP STATION, BALTIMOORE, SIX FEET UNDER, などで北欧ハードロック栄光の80~90年代を駆け抜け、あの GLENN HUGHES に抜擢されアルバムを製作。続いて参加した日本公演を収めたライブアルバム “BURNING JAPAN LIVE” は絶好調の GLENN と彼を支える北欧の若手プレイヤーの好演で今でも語り継がれる大名盤です。THOMAS の美しいトーンは当時から KEE MARCELLO と並んで群を抜いていました。今回2006年のソロアルバム “HARMONIC PASSION” 以来8年ぶりの復活作 “WHO’S FOOLING WHO?” がリリースされるにあたり弊紙ではその新作からPVとアルバムから2曲、合計3曲を独占公開することができました。彼の持ち味であるブルージーなフィーリングと素晴らしいトーン。自らボーカルも兼任しそれも非常にハマっていますね。バックボーカルは GORAN EDMAN が担当。都会的で洗練された大人のロックを聴かせてくれています。

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THOMAS IS BACK IN BUSINESS. I HOPE I WILL COME TO JAPAN SOON AGAIN !!

THOMAS LARSSON

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 【WORKS FROM PAST】

GLENN HUGHES “FROM NOW ON”

完全に人間を辞めていた感のある80年代を終えクリーンにディスタイムアラウンドしたグレン・ヒューズのソロ2作目。トーマス他 EUROPE のメンバーなど北欧人脈でバックを固め非常に優れたハードロックアルバムとなりました。変なモヒカンにして若作りしてるしもうこんな音楽はやらないんだろうな。

 THOMAS LARSSON “HARMONIC PASSION”

一つ前のソロアルバム。トーンの美しさと技術の正確さには本当に舌を巻きます。多様な音楽を取り入れたギターインスト作品。AXE-fxを使用した試奏動画。上手い・・・

 BALTIMOORE

SIX FEET UNDER 時代からの盟友 BJORN LORDI のバンドに参加したりしなかったりのトーマスさん。地味な存在ですが名曲たくさん持っていますよ。”MY BLUE MOON” “BALLERINA” なんかは必聴の部類かと。

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WORLD PREMIERE: “BACK ON MY TRAIL” “TURN BACK TIME” 【REVOLUTION SAINTS】


WORLD PREMIERE: NEW SONG!! “BACK ON MY TRAIL” OF REVOLUTION SAINTS !!

It’s a fun record. It’s not safe. It is a musician’s record,” states Castronovo.

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DOUG, DEAN, JACK のバンド REVOLUTION SAINTS がもう一曲新曲を公開しました。アルバムオープナーの “BACK ON MY TRAIL”です。コード進行、声、コーラスの付け方などまるで勢いのある JOURNEY といった趣で素晴らしさしかないですね!!アルバムを楽しみに待ちましょう!!

WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “TURN BACK TIME” OF REVOLUTION SAINTS !!

DOUG ALDRICH (ex-WHITESNAKE, BMR, LION), JACK BLADES (NIGHT RANGER), DEAN CASTRONOVO (JOURNY) JOIN TOGETHER AS A NEW BAND “REVOLUTION SAINTS !! THEY SET TO RELEASE THEIR DEBUT ALBUM “REVOLUTION SAINTS” ON 2/20 !!

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WHITESNAKE を脱退した DOUG ALDRICH が NIGHT RANGER, DAMN YANKYS の歌って弾けるベーシスト、JACK BLADES, JOURNY, BAD ENGLISH の歌って叩けるドラマー、DEAN CASTRONOVO と結成した新バンド REVOLUTION SAINTS。 彼らのデビューシングル “TURN BACK TIME” が遂に発表となりました。誰が歌うのか?という点にも注目が集まりましたがこの新曲ではディーンがメインで歌ってジャックがヴァースやボーカルハーモニーを担当という形のようです。そもそも歌唱には定評のあるディーンですが STEVE PERRY 譲りの絶品のボーカルを披露しています。ダグのカッティングリフもキレキレで正統派メロディックロックの素晴らしさを凝縮したような曲ですね。デビューアルバム “REVOLUTION SAINTS” は 2/20 、日本では 2/18 に FRONTIER RECORDS から発売です!!

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From the opening notes of “Back On My Trail” to the piano outro on the album-closer “In The Name Of The Father (Fernando’s Song),” it is clear Revolution Saints is a musical force to be reckoned with. Songs “Locked Out Of Paradise,” “Dream On” and “Here Forever” showcase the diversity that permeates throughout the entire album. Deen’s band mates from Journey also make an appearance on the album with guitarist Neal Schon showing up on “Way To The Sun” and vocalist Arnel Pineda singing on “You’re Not Alone.” The album’s 80’s vibe is reminiscent of some of the biggest hard rock tracks of the day, but with a modern feel, backed by top-level musicianship.
デビュー作 “REVOLUTION SAINTS” にはディーンのバンド JOURNEY からギタリストの NEAL SCHON が “WAY TO THE SUN” に、ボーカルの ARNEL PINEDA が “YOU’RE NOT ALONE” にそれぞれゲスト参加しています。トップレベルのミュージシャンシップに支えられたアルバムは 80年代のビッグなハードロックのヴァイブを残しつつそこにモダンな雰囲気も加わって完成しました。

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The track listing for Revolution Saints is:
  1. Back On My Trail
  2. Turn Back Time
  3. You’re Not Alone (Feat. Arnel Pineda)
  4. Locked Out Of Paradise
  5. Way To The Sun (Feat. Neal Schon)
  6. Dream On
  7. Don’t Walk Away
  8. Here Forever
  9. Strangers To This Life
  10. Better World
  11. How To Mend A Broken Heart
  12. In The Name Of The Father (Fernando’s Song)
https://www.facebook.com/RevolutionSaints
http://www.frontiers.it

【RECOMMENDS】

LION – DANGEROUS ATTRACTION

KAL SWAN, DOUG ALDRICH, JERRY BEST, MARK EDWARDS という 80~90 年代のシーンにおいてそこそこ重要人物達を擁した悲運のバンド。何が悲運かは適当にググッて下さい。重要なのはカルとダグがこのアルバムでは非常に生き生きとしている事。

BAD MOON RISING – S/T

LION 解散後、ダグとカルの二人が結成したバンド。このアルバムはカルの歌唱が最大限生かされた英国の湿り気を帯びたメタルで実に素晴らしいです。グランジ/オルタナの台頭にしたがって徐々に彼らの音楽性も拡散して行きます。彼らの最終作 “OPIUM FOR THE MASSES” などはカルの歌唱力を生かしているとはお世辞にも言えませんがダグのギターはアイデア豊富でそれはそれで楽しめます。この後カルは音楽業を引退し、ダグは BURNING RAIN ~ WHITESNAKE, そして今に至ります。

HARDLINE – DOUBLE ECLIPSE

JOURNY 終了後、BAD ENGLISH で何か満たされなかった NEAL SCHON が新たに結成したバンド。ニール、ディーン以外にも JOHNNY GIOEL, TODD JENSEN というメロハー界隈ではそこそこ重要人物が参加しています。楽曲の出来はなかなか良いのですがニールのギタリストとしての良さを100%発揮しているかというと疑問です。ただこの曲は完璧な名曲。アーネル加入後の JOURNY がいかにロックとして素晴らしいかわかりますね。