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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TEXTURES : PHENOTYPE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH BART HENNEPHOF OF TEXTURES!!

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One of the greatest pioneer of Modern Metal/Prog band from Netherlands, Textures has just released their conceptual masterpiece “Phenotype !!

オランダが産んだモダンメタル/モダンプログの革命児 TEXTURES が新作 “Phenotype” をリリースしました!この作品は一つのコンセプトのもと制作された2枚組の大作 “Phenotype/Genotype” の前編で、後半の “Genotype” は来年のリリースを予定しています。
ボーカルとキーボードが交代した前作 “Dualism” はキャッチーなメロディー、幾重にもレイヤードされたアトモスフェリックなシンセサウンドを大胆に導入し、シーンに強い影響を与えた一枚でした。今作ではバンドの創立メンバーである、ギタリストの Jochem が脱退し、Joe Tal なる人物が加入。インタビューで自己紹介をしてくれていますが、アルバムを聴く限りかなりの実力者のようですね。結論から言うと、”Phenotype” は “Dualism” で減少したメタリックな要素、リズム面のチャレンジを最高のバランスで復活させつつ、Post-Djent サウンドを一層進化させた素晴らしい1枚に仕上がっていると感じました。
例えば “New Horzon” はまさに “Dualism” サウンドの正統進化形ですし、成熟したシンセサウンド、美しいコーラス、アトモスフェリックな静パートを兼ね備えたプログレッシブな “Illuminate the Trail” などは新たなマイルストーンにも成りうる見事なチャレンジです。
対して、”Shaping A Single Grain of Sand” の MESHUGGAH もしくは GOJIRA を想起させる アグレッション、ヘヴィーなグルーヴは強烈で、後半のメタルコア的なパートも含めて初期 TEXTURES のメタリックな一面を愛するファンを歓喜させるに違いありません。
また今回は、全てのメンバーが作曲に参加しており、ドラムスとアンビエントなノイズで構成される “Meander”、美しいピアノのアルペジオとシンセサイザーが織り成す “Zman” といった短くも印象深いインタルードはまさにバンドメンバー各自の個性が遺憾無く発揮され結実した成果だと思います。そして、その “Zman” に導かれるように始まる “Timeless” は、徐々に DEAFHEAVEN も真っ青な美しい Post-Black 成分を増し行く実に劇的な新機軸。楽曲がピアノのC#で未解決なまま終焉を迎えるのは続編の存在を提示しているのでしょうね。
最後に前作から加入した Daniel de Jongh の変幻自在に進化したボーカルについても記して置かねばならないでしょう。PANTERA? STRAPPING YOUNG LAD? などと例えたくなるようなオープニングトラック “Oceans Collide” ですら、彼のクリーンが切り込むと途端にその雰囲気を変えます。LEPROUS の Einar は勿論モダンプログ界隈の声とも言える存在ですが、”New Horzon” では彼を想起させるほどキャッチーで見事な歌唱を披露していますね。とにかくモダンメタル/プログ界隈にまたしても衝撃を与える作品であることに間違いはありません。今回弊誌ではギタリストで中心メンバーの Bart HENNEPHOF に話を聞くことが出来ました!どうぞ!!

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TEXTURES “PHENOTYPE”: 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MOON TOOTH : CHROMAPARAGON】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICK LEE OF MOON TOOTH & RIOT !!

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Aggressive Progressive, From Prog to Sludge!! Eclectic Talented band from NYC, MOON TOOTH has just released their incredible debut full-length “Chromaparagon” !!

NYC からまたカラフルで一風変わった音楽性の素晴らしいバンドが現れました!MOON TOOTH がリリースしたデビューフルレングス “Chromaparagon” のプログレッシブでアグレッシブなサウンドは多くのロックファンを惹き付けることでしょう。
バンドを率いるギタリストの Nick はあの RIOT が亡き Mark Reale の後任として指名した新たな才能でもあります。しかし、MOON TOOTH の音楽は RIOT のトラディショナルなメタルとは大きく異なります。
アルバムオープナーの”QUEEN WOLF”を聴けば、彼らのモダンで自由なコンポジションに圧倒されるでしょう。Mathy & Heavy で実にインテレクチュアルなリフの洪水に、PEARL JAM の Eddie Vedder を髣髴とさせる表情豊かな John のボーカルが乗る楽曲は、近年のプログロックシーンでも一際異彩を放っていますね。
畳み掛けるように “Offered Blood” がアルバムの世界観を確立します。MASTODON をさらにプログレッシブにしたかのようなヘヴィーでテクニカルなリフと、時にスポークン・ワードまで駆使する John のボーカルが生み出す個性は強烈で唯一無二。この楽曲での Nick のギタープレイ、またそれに呼応する手数の多い Ray のドラムスは本当に驚異的ですね。
同時に “Little Witch”, “Chorma” のようなストレートでパンキッシュな楽曲は彼らの多彩さを物語ります。その一癖も二癖もあるオルタナティブなキャッチーさは INCUBAS を想起させますね。
また組曲となっている “Vesvius Ⅰ” “Vesvius Ⅱ” の前衛的なポストハードコアサウンドは THE MARS VOLTA の精神性と近いものを感じさせます。
アルバムを通してリズムへの拘り、複雑で大胆なアプローチはバンドの一体感を伴って MOON TOOTH のアイデンティティになっていると感じました。そして Prog-Sludge を軸としながらもその枠には一切収まりきらないエクレクティックなサウンドは見事としか言いようがないですね。
今回弊誌では Nick に MOON TOOTH, そして RIOT について語っていただきました。Shine On!!

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MMM RATING IS…

MOON TOOTH “CHROMAPARAGON” : 9.5/10

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WORLD PREMIERE: “WIZARDRY MIND” 【CARTOON THEORY】


WORLD PREMIERE:”WIZARDRY MIND” OF CARTOON THEORY !!

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ELECTRO AMBIDJENT FROM FRANCE, CARTOON THEORY SET TO RELEASE JAPAN-ISH DEBUT ALBUM “PLANET GEISHA” ON 2/10 !!

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昨今、フランスが良質なプログメタル/ロックの一大生産地となっていることは言うまでもないでしょう。GOJIRA を筆頭に、UNEVEN STRUCTURE, THE ALGORITHM などモダンなグルーヴとアトモスフィアを兼ね備えたバンドが多く輩出されていますね。
今回、弊誌で紹介する CARTOON THEORY も要注目の新鋭です! 2/10にリリースするデビューフルレングス “Planet Geisha” は自らが “Electro Ambidjent” と称するように、Djenty なグルーヴとアンビエントなエレクトロニカの要素を共存させた素晴らしいアルバムに仕上がりました。
メンバーは Oestre の Maxime Lathière (Drums bass keyboards programming samples) と Chernobyl’s Flower の Juan Carlos briceño Sanchez (Guitar)。特に Oestre は TesseracT の Acle がプロデュースを行った高品質な作品を残しているのでご存知の方も多いかも知れませんね。
共演のゲスト陣も実に豪華!昨今大きな注目を集めるインストジーニアス Plini とその鍵盤奏者 Luke, ドラムマイスター Travis Orbin, そしてセルビアの奇才 David Maxim Micic など界隈の才能が集結しています。
また、タイトル、アートワークが物語るように CARTOON THEORY が日本に魅了されていることも記して置かなければなりませんね。
今回、弊誌ではアルバムを制作するきっかけともなった 和のテイストを持つ “Wizardry Mind” の完成ver.を世界初公開致します!! ギターは Plini がプレイしていまよ!

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TRACKLIST:”PLANET GEISHA”

1. Hypnotic nova’s dance (feat. Plini and Luke Martin) 6:54
2. O-hanami 花見 (4:24)
3. Wizardry mind (feat. Plini) 7:11
4. Planet geisha I Sacred geometry (feat. Plini and David Maxim Micic) 8:28
5. Planet Geisha II Hanamachi 花街 (feat. Zélie) 2:57
6. Planet geisha III Maneki neko 招き猫 4:35
7. Planet Geisha IV The art (feat. Mathieu Ricou) 5:29
8. Planet geisha V The murmuring Of Tokyo’s Anthill 5:53

【MESSAGE FROM Maxime Lathière】

Planet Geisha is an album which the composition began in 2012 by Hypnotic nova’s Dance and Wizardry Mind. The rest of compositions were created between 2012 and 2015 with the opportunity to collab with amazing musicians as Travis Orbin, Plini, David Maxim Micic, Mathieu Ricou, Luke Martin and Zélie.
“Planet Geisha” は2012年に “Hypnotic Nova’s Dance” と “Wizardry Mind” から作曲を始めたアルバムなんだ。残りは2012年から2015年の間に素晴らしいミュージシャンとコラボしながら制作したんだよ。Travis Orbin, Plini, David Maxim Micic, Mathieu Ricou, Luke Martin, Zelie といった人たちとね。

Wizardry mind is a good synthesis of Cartoon Theory Style between contemplative, ambiant and progressive vibes with lots of keyboards guitars soli and epic drum parts.
To finish, we are fascinated by Japan and this duality between “esthetic geisha” and Violence Samurai. the meeting between tradition and modernity…
“Wizardry Mind” は CARTOON THEORY のスタイルを良く表しているよ。思慮深く、アンビエントでプログレッシブなヴァイブもあるね。キーボードやギターソロ、エピックなドラムパートもあるよ。
最後に、僕たちは”美しい芸者”と”危険な侍” とか、伝統とモダンという日本が持つ二面性に惹かれているんだ。
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INTERVIEW WITH COLIN BASS 【CAMEL】JAPAN TOUR 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH COLIN BASS OF CAMEL !!

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Legendary Prog Rock Band from UK, CAMEL set to return to Japan since 2000 !! Don’t miss “CAMEL goes to our town” !!

英国プログロックの至宝、CAMEL が2000年以来16年振りに待望の来日を果たします!!5/22に日比谷野音で行われる PROGRESSIVE ROCK FES 2016 で STEVE HACKETT とステージを分け合います。舞台は整いました。
ブルージーでありながらメロディアスなギターと、ファンタジックなキーボードをミックスして、独自のプログロックを守り続けて来た CAMEL。時に最も英国らしいバンドと称されるように、彼らの叙情的で、ポップで、少し陰のあるメロディーには確かな説得力がありますね。静と動、陰と陽の使い分けが非常に巧みなバンドでもあります。バンドの中心人物 Andrew Latimer が長年苦しんでいた重病から回復を遂げたことは本当に喜ばしいですね。
初期の傑作と言えばやはり2013年にリレコーディングまでされた “The Snow Goose” でしょう。この Paul Gallico の短編小説を元にしたコンセプトアルバムは、全てインストのみで構成されていながら、小説をそのまま映画化したかのような色彩豊かな作品です。フックに富んでいて、ページをめくるたびに新たな展開が用意されているんですよね。Andrew Latimer のイマジネイティブなレスポールサウンド、Peter Bardens が繰り出すムーグ、エレピ、シンセの絶妙な音色たち、そしてそれを支える Andy Ward と Doug Ferguson の多彩なリズム隊。バンドのマイルストーン的な作品です。
その後、CAMEL は KING CRIMSON の Mel Colins や CARAVAN のメンバーを加入させていく中で、オリジナルメンバーは Andrew ただ1人になってしまいます。ただ、だからといって音楽の”質”が低下したかというと、そんなことは全くありません。むしろ Andrew Latimer が中心となって、新旧メンバーから時代に合わせて必要な人材を配しつつ CAMEL のファンタジックな世界観を再現し続けて来たという風に言えるのかも知れませんね。フュージョン CAMEL にも、AOR CAMEL にも根底には彼らのアイデンティティが存在していたのです。
中でも後期の重要作品が “Dust and Dreams” ではないでしょうか。こちらもスタインベックの”怒りの葡萄”をモチーフとしたコンセプトアルバムなのですが、プロデュース技術の進化と円熟の域に達した作曲術により生み出された、ロマンティックなシンフォニーとさえ言えるでしょう。この名作でベースを担当しているのが、今回インタビューを快諾していただいた Colin Bass 氏。CAMEL への初参加が1979年ですから、不参加の作品、CAMEL自体が活動休止していた時期もありますが、30年近くバンドを支えて来たことになりますね。フレットレスベースを多用し、彼のボーカル共々独自の味を持ったプレイヤーです。ワールドミュージックにも精通していて、彼のソロや 3 MUSTAPHAS 3 では東南アジアやバルカン、アフリカからの影響を披露していますね。CAMEL は元より、昨年リリースされた素晴らしいソロアルバム “At Wild End” についても語ってくれました。インタビューです。どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MANDROID ECHOSTAR : CORAL THRONE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATT HK OF MANDROID ECHOSTAR !!

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Canadian Prog Metal six piece, MANDROID ECHOSTAR has just released their debut full-length album “Coral Throne” !!

キャッチーなメロディーとテクニック、そしてプログレッシブな展開を兼ね備えたカナダの新鋭 MANDROID ECHOSTAR が新作 “Coral Throne” をリリースしました!!
2013年にリリースされた EP”Citadel” でそのポテンシャルは充分に証明していた彼らですが、初のフルアルバムとなる今作でブレイクすることは間違いないでしょう。MANDROID ECHOSTAR の魅力はモダンなプログメタルとクラッシックなロック/メタルを見事に融合している点だと思います。AVENGED SEVENFOLD の出世作 “City of Evil” はモダンメタルと SONATA ARCTICA のようなパワーメタルを融合した素晴らしい作品でしたが、MANDROID ECHOSTAR の”Coral Throne” は Djent や カオティックな要素まで取り入れさらにアップデートされた内容となっているのです。
アルバムオープナーである “Hypnos” は彼らの長所を凝縮したような楽曲。パワーメタル然としたギターハーモニーのイントロからグルーヴィーな低音リフに移行する瞬間が実にクールです。トリプルギターを最大限に活かして、ギターハーモニーと低音リフの共存を可能にしたエポックメイキングな佳曲ですね。
“Violet Skies” を聴けば Michael Cicca の強力な歌唱と共に彼らのクラッシックメタル/ロックへの傾倒ぶりが分かるでしょう。壮大なスケールで紡がれるエピックな楽曲は初期 ANGRA のようなテイストすらあります。よりプログレッシブで複雑な “Zelos” にも感じましたが高音でファルセットをミックスする Cicca の歌唱はエモというよりも Andre Matos を想起させますね。
同時に、彼らのカナダの血にも触れない訳には行きません。”The Lotus” に象徴されるように、つい最近まで共にツアーを行っていた PROTEST THE HERO のリフワークに影響を受けているのは確実でしょう。”Matoax” に至っては RUSH のようなポップさすら感じますね。カナダから出現するプログバンドはやはり何か持っています。シャープでフレッシュなモダンサウンドとオールドスクールをミックスさせた彼らの楽曲は幅広い層にアピールしそうですね。
今回弊誌ではアートワーク、歌詞、そしてドラムスを担当する Matt HK に話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

MANDROID ECHOSTAR “CORAL THRONE” : 8,8 / 10

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WORLD PREMIERE : “PSEUDO-HORIZON” 【WORMED】


WORLD PREMIERE: “PSEUDO-HORIZON” OF WORMED !!

THE SPANISH SCI-FI TECH DEATH MASTERS, WORMED SET TO RELEASE THEIR NEWEST ALBUM “KRIGSH” ON 3/18 !!

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スペイン期待の SCI-FI TECH-DEATH、WORMED が3/18に新作 “KRIGSH” をリリースします!! 2013年に10年ぶりとなる新EP”EXODROMOS”をリリース。CRYPTOPSYのような整合感を携えたテクニックと凶暴性に加えて、VOIVOD のようなSFをベースとした近未来感溢れる音楽性が高く評価され話題となりましたね。新作は SEASON OF MIST からのリリース。ステップアップを果たした彼らがドロップする新作に期待しましょう!!

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【STORY OF “KRIGHSU”】

“As Krighsu awakens from his slumber, the galaxy is being consumed by nanomachine swarms. Robots are now the dominant race, while the last human lineage, known as Agliptian, fear to lose the meaning of their existence. The Agliptians have colonized 80% of the Milky Way. They found life, but primitive. The galaxy is bursting with terrax colonies and intelligent robots. Resources are scarce and times are uncertain for the human race.”

KRIGSH が眠りより目覚めし時、銀河はナノマシーンの大群に消費され尽くしていた。ロボットが種族を支配し、AGLIPTIAN と呼ばれる最後の人類は、存在意義を失うことを恐れていた。AGLIPTIAN たちの80%は天の川銀河に移住し、原始的な生活を送っていたのだ。銀河はコロニーと知性を持ったロボットで充満している。資源は底をつき、人類の未来は不確かである。
Space – the final frontier. Yet, when WORMED reach out into the void, the results sounds far more like a dark space opera inhabited by bizarre aliens, genetically and technically evolved meta-humans struggling for power and survival in galactic empires. On their third full-length ‘Krighsu’ the fast rising Spanish Sci-Fi tech death prodigies are telling a dystopian cosmic story with lyrics and music joined into an overarching concept.
宇宙。それは最後のフロンティア。WORMED が宇宙空間にたどり着いた結果、ダークなスペースオペラが完成したのだ。

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW【KALMAH】JAPAN TOUR 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PEKKA KOKKO & JANNE KUSMIN OF KALMAH !!

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Melodic Death Metal Giant from Finland, KALMAH set to come to Japan first time ever !!

Pekka と Antti の Kokko 兄弟率いる、メロディックデスメタル最後のまだ見ぬ巨人 KALMAH が Evoken de Valhall Production の招聘で遂に来日を果たします!!
IN FLAMES, DARK TRANQUILLITY, CHILDREN OF BODOM といったオリジネーターたちが、賛否は置いても、その音楽性を大なり小なり変化させて現代を生きているのに対して、KALMAH は不変です。キラキラしたキーボードにキレのあるツインギターリフを乗せ、叙情的なメロディーでリスナーを悶絶させるメロデスの黄金律を頑ななまでに守り続けているのです。勿論そこに、フィンランドのバンドらしいフォークやクラシカルな要素をふんだんに盛り込むのが KALMAH 流。特に、初期の COB ファンなどは KALMAH に宗旨替えをしている方も多いかも知れませんね。
あまりライブを行わないバンドです。ユーロ圏以外では数える程しか行っていないので、今回の来日は非常に貴重だと思います。
今回弊誌ではボーカル/ギターの Pekka Kokko とドラムスを担当する Janne Kusmin の2人に話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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INTERVIEW WITH RONNIE ROMERO 【RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOW】RAINBOW REUNION 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RONNIE ROMERO OF RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOW !!

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RAINBOW will rise again!! New singer of RAINBOW, RONNIE ROMERO talks about himself, musical upbringing, and Ritchie Blackmore !!

クラッシック・ロックシーン2016年最大のトピックと言えば何と言っても Richie Blackmore が RAINBOW を復活させることでしょう。クラッシックをハードロックに取り入れるというアイデアを、シンプルに、しかし印象的に成功させた初めてのバンドとして、後続に与えた影響は計り知れません。
勿論 Ritchie Blackmore のバンドでしたが、個性的で実力も備えたメンバーを常に揃えていた点も魅力の1つでしたね。特に傑作 “RISING” をリリースした Ronnie James Dio, Cozy Powell の所謂”三頭体制”時代は最も人気があり、リユニオンを熱望されていたのではないかと思います。
実際、Doogie White を擁した1度目の再結成終了後、三頭体制で復活する可能性が1度だけあったようです。残念ながらそのプランは Cozy の死で頓挫してしまいましたが…そして2010年には Ronnie もこの世を去りました。
元々、Ritchie は BLACKMORE’S NIGHT を始めて以降、ハードロックに興味がなくなったと常に語っており、加えて彼ら2人を失ったことで再結成を期待する声も以前よりトーンダウンしていましたね。
しかし、2016年。ここに来て遂に Ritchie は「ファンの声に応えたい」「楽しむために」というステイトメントと共に、新しい Ronnie を手に入れロックに戻って来たのです!!
今回のメンバーは Ritchie, Ronnie Romero (vo), Jens Johansson (key), David Keith (ds), Bob Nouveau (b) の5名。”新しい” Ronnie は LORDS OF BLACK のメンバーとしても知られる実力派。彼の You Tube チャンネルでは DIO や DEEP PURPLE の楽曲を力強く歌い上げる姿が確認出来ます。勿論、Jens Johansson は RISING FORCE, STRATOVARIUS などで活躍して来たスーパープレイヤーですし、Richie を心からリスペクトしていることも知られています。BLACKMORE’S NIGHT のリズム隊が加わり、素晴らしいラインナップが揃ったのではないでしょうか。”Ritchie がロックをプレイする”という事実だけでも非常に意味があるのですが、それ以上の何かを期待できるかも知れませんね。
現在アナウンスされているのは、ヨーロッパで行われる3回のショーのみ。しかし、最新のインタビューで Richie は「3回のショーが上手く行けば、さらに増えるかもしれないよ。」とも語っており、続報、来日の知らせが待たれます。今回弊誌では “NEW RONNIE” こと Ronnie Romero にインタビューを行うことが出来ました。日本のメディアでは初。貴重だと思います!どうぞ!!

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WORLD PREMIERE : “BLACK SWAN” “AWAY / ABSENT” 【OBSIDIAN KINGDOM】


WORLD PREMIERE: “BLACK SWAN” OF OBSIDIAN KINGDOM !!

WORLD PREMIERE: “AWAY / ABSENT” OF OBSIDIAN KINGDOM !!

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EXPERIMENTAL ROCK BAND FROM CATALAN CAPITAL,SPAIN.OBSIDIAN KINGDOM SET TO RELEASE LONG AWAITED NEW ALBUM “A YEAR WITH NO SUMMER”!!

スペインはカタラン出身、POST-MODERN なニューカマー、OBSIDIAN KINGDOM が待望の2ndアルバム “A YEAR WITH NO SUMMER” を3/11に SEASON OF MIST よりリリースします。JENS BOGREN がプロデュースを手掛けた彼らのデビュー作 “MANTIIS” は、前衛的なアートロックとキャッチーさ、ポストプログのアトモスフィアにポストロックの轟音を共存させた独自の POST-MODERN な世界観が秀逸で、一気にシーンの注目を集めました。ゲストボーカルに MAYHEM の ATTILA と ULVER の KRISTOFFER を迎えた新作ではどのような進化が見られるのでしょうか?

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Their sophomore album ‘A Year With No Summer’ is now adding to the eclectic puzzle and a big step in an continuing evolution. To say that the Catalans move further away from their roots in extreme metal and towards a more progressive sound is equally correct as misleading. There are still burning
guitars and harsh riffing to be found, yet there is also simply much more of everything else. Contrasts, shifts, and raw emotions created and guided by intricate rhythm patterns, electronic tapestries as well as highlights are combined into a carefully composed musical painting of monumental dimensions. There are hints of the epic approach offered by such influences as PINK FLOYD and MARILLION, yet OBSIDIAN KINGDOM use a far darker range of colours on their pallet. There is a constant sense of drowning, darkness and depression threading through ‘A Year With No Summer’, which binds the wide stylistic range offered by its diverse song material together.
新作 “A YEAR WITH NO SUMMER” はさらにエクレクティックに進化を続けた大きな一歩なんだよ。エクストリームメタルのルーツから離れ、よりプログレッシブな方向に舵を切ったという説明は正しくもあり誤りでもある。新作にも強烈なリフは存在するんだけど、全てをよりシンプルに仕上げたんだ。複雑なリズムとエレクトロの音層に導かれ生まれる対比、変化、生々しい感情。こういったエピカルなアプローチのヒントになったのが PINK FLOYD, MARILLION といったバンドだよ。勿論、僕たちの方がダークだけどね。”A YEAR WITH NO SUMMER” には常にダークで陰鬱な雰囲気が流れているけど、多様性を持った楽曲たちが収録されているんだ。

Ester Segarra

Line-up
Zer0 Æmeour Íggdrasil: keys and vocals
Ojete Mordaza II: drums
Rider G Omega: guitars and vocals
Seerborn Ape Tot: guitars
Om Rex Orale: bass

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CASPIAN : DUST AND DISQUIET】JAPAN TOUR 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Philip Jamieson of CASPIAN !!

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One of the best Post-Rock act CASPIAN set to come to Japan first time on March !! Don’t miss Their splendid performance of “BEAUTY AND BEAST”!!

Tokyo Jupiter Records の招聘で、3月にインストゥルメンタルポストロックの至宝こと CASPIAN が遂に初来日を果たします!!
昨今、時折 “Post-Rock は死んだ” というフレーズを見かけることがあります。確かに1度飽和したシーンはポストロックアイコン ISIS の活動停止もあり、衰退している様にも思えます。しかし、果たして彼らの最新作 “Dust and Disquiet” を聴いても “Post-Rock は死んだ”と言い切れるのでしょうか?
前作 “Waking Season” の成功の後、バンドは中心メンバーでベーシストの Chris Friedrich が亡くなるという不幸に見舞われます。困難な時間を経て、メンバーを6人に増やしリリースした最新作は、亡き Chris のスピリットを受け継ぐ最高傑作に仕上がりました。アートワークの7本の羽がその事実を如実に物語っていますね。
アルバムは悲しみと前向きなエモーションに満ち、壮大で、美と轟音の一大絵巻です。”Arcs of Command”, “Darkfield” で聴かれるヘヴィーでダークな音像はまさしくその困難な時間、悲しい出来事を反映しているように感じます。トリプルギターが生み出す重厚感、獰猛さには圧倒されるばかり。
また、”Echo and Abyss” “Run Dry” にはボーカルを導入。前作でもボーカルの使用はありましたが、あくまで楽器の1つとして。しかし、特にカントリーテイストの “Run Dry” はそうですが、今作では完全に感情表現を伴った”歌”として使用されており、彼らの魅力がまた一つ開花したように思います。
そしてファーストトラックの”Sad Heart of Mine” はボーカルこそ入っていませんが、悲しみを胸に秘め前向きに生きるという決意を ALCEST 的な光のシューゲイズで表現しており秀逸。
逆に、ストリングスを大胆に導入した “Rioseco”、ピアノ、アコースティックギター、ホーンなどを使用し驚異的な構成力を披露するタイトルトラックなどは、まさしくポストロック、これぞ CASPIAN といった楽曲で、ファンを大いに納得させることでしょう。
実際、新機軸と持ち味の配分が絶妙で、バラエティーに富んだ映画のサントラのような至高の作品だと思います。個人的には、悲しみを乗り越えて傑作を生み出したという点でも WE LOST THE SEA とポストロック共同戦線を張ってもらいたいと感じています。
今回弊誌では、念願の来日決定に興奮冷めやらぬギタリストの Philip Jamieson に話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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CASPIAN “DUST AND DISQUIET” 9,7/10

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