EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RIKARD SJOBLOM OF BEARDFISH !!
SWEDISH PROG ROCKERS BEARDFISH SET TO RELEASE THEIR BRAND NEW ALBUM “+4626-COMFORTZONE”ON 1/12 !! RIKARD SJOBLOM TALKS ABOUT NEW ALBUM, HIS MUSICAL UPBRINGING, AND MORE !!
ANEKDOTEN, ANGLAGARD といった名前を挙げるまでもなくスウェーデンが良質なプログロックの一大生産地であることはご存知の通り。昨今かの地から現れるバンドの多くはメロトロンやオルガンを駆使した古き良きヴィンテージロックに現代的な構成美や手法を取り入れ人気を博していますね。BEARDFISH もそんなバンドの一つ。ただ前作 “THE VOID” では特に荒々しいヘヴィーロックの部分を強調し彼らの個性を主張、確立し始めたような気がします。
【PRE-REVIEW “+4626-COMFORT ZONE”】
今回発売に先駆けて1/12発売の新作 “+4626-COMFORTZONE” を試聴させて頂く事が出来ました。非常に良いアルバムですね。完成度は間違いなく彼らの作品でも一番でしょう。こういったプログロック作品は作り手側の押し付けのような音楽になることが往々にしてあります。複雑で高尚ながら聴き手に伝わらない。現に彼らの初期作にはそういった面も見受けられました。しかし今作はフレーズやメロディーにフック、引っかかるフレーズが格段に増えましたね。 “COMFORT ZONE” “IF WE MUST BE APART” といった10分前後の長尺曲では彼らの敬愛する KING CRIMSON やその他諸々の有名フレーズをあざといまでに巧みにオマージュしながらも(インタビューでも認めているように)彼ら特有の瑞々しいメロディーと生々しく時に攻撃的なギターやオルガンのリックで発展させ息つく暇を与えません。後者などボーカル入りの “RED” が現代の FORCUS に展開し DOORS と共演!!みたいなトチ狂った感じが素晴らしいですよ。 他の5分前後の曲達はプログロックというよりは最早ただロックと表記したいですね。コンパクトでバラエティーに富んでいてどれをシングルに切っても問題なさそう。例えば FOO FIGHTERS とか SOAD とか QOTSA と同列に語ってもおかしくないというか。DOORS の持っていたムーディーさやサイケな雰囲気と ZEPとか THE WHO 的王道ギターロックを現代的にオルタナ感をまぶして融合させたような。とにかく非常に充実しています。プログファンにこういった楽曲群がどう評価されるのかは判りませんがもっと広いフィールドで勝負できる可能性を感じました。
RATING: +4626-COMFORT ZONE 9/10
続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BEARDFISH : +4626-COMFORTZONE】