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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CASPIAN : DUST AND DISQUIET】JAPAN TOUR 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Philip Jamieson of CASPIAN !!

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One of the best Post-Rock act CASPIAN set to come to Japan first time on March !! Don’t miss Their splendid performance of “BEAUTY AND BEAST”!!

Tokyo Jupiter Records の招聘で、3月にインストゥルメンタルポストロックの至宝こと CASPIAN が遂に初来日を果たします!!
昨今、時折 “Post-Rock は死んだ” というフレーズを見かけることがあります。確かに1度飽和したシーンはポストロックアイコン ISIS の活動停止もあり、衰退している様にも思えます。しかし、果たして彼らの最新作 “Dust and Disquiet” を聴いても “Post-Rock は死んだ”と言い切れるのでしょうか?
前作 “Waking Season” の成功の後、バンドは中心メンバーでベーシストの Chris Friedrich が亡くなるという不幸に見舞われます。困難な時間を経て、メンバーを6人に増やしリリースした最新作は、亡き Chris のスピリットを受け継ぐ最高傑作に仕上がりました。アートワークの7本の羽がその事実を如実に物語っていますね。
アルバムは悲しみと前向きなエモーションに満ち、壮大で、美と轟音の一大絵巻です。”Arcs of Command”, “Darkfield” で聴かれるヘヴィーでダークな音像はまさしくその困難な時間、悲しい出来事を反映しているように感じます。トリプルギターが生み出す重厚感、獰猛さには圧倒されるばかり。
また、”Echo and Abyss” “Run Dry” にはボーカルを導入。前作でもボーカルの使用はありましたが、あくまで楽器の1つとして。しかし、特にカントリーテイストの “Run Dry” はそうですが、今作では完全に感情表現を伴った”歌”として使用されており、彼らの魅力がまた一つ開花したように思います。
そしてファーストトラックの”Sad Heart of Mine” はボーカルこそ入っていませんが、悲しみを胸に秘め前向きに生きるという決意を ALCEST 的な光のシューゲイズで表現しており秀逸。
逆に、ストリングスを大胆に導入した “Rioseco”、ピアノ、アコースティックギター、ホーンなどを使用し驚異的な構成力を披露するタイトルトラックなどは、まさしくポストロック、これぞ CASPIAN といった楽曲で、ファンを大いに納得させることでしょう。
実際、新機軸と持ち味の配分が絶妙で、バラエティーに富んだ映画のサントラのような至高の作品だと思います。個人的には、悲しみを乗り越えて傑作を生み出したという点でも WE LOST THE SEA とポストロック共同戦線を張ってもらいたいと感じています。
今回弊誌では、念願の来日決定に興奮冷めやらぬギタリストの Philip Jamieson に話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

CASPIAN “DUST AND DISQUIET” 9,7/10

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