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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VLTIMAS : SOMETHING WICKED MARCHES IN】CRYPTOPSY JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FLO MOUNIER OF VLTIMAS / CRYPTOPSY !!

2018 © Tina Korhonen/ www.tina-k.com

“Things Are a Bit Different Then When I Began. But It All Comes Down To The Same Thing, How To Go Fast And Make It As Easy And Natural As Possible.”

DISC REVIEW “SOMETHING WICKED MARCHES IN”

VLTIMAS の履歴書は、雄弁に “究極” をバンド名に冠したメタルコレクティブの偉大さを物語ります。
15年にも渡り、MAYHEM のポスト “De Mysteriis Dom Sathanas” 時代に使役し、AURA NOIR でもその名を轟かす Rune “Blasphemer” Eriksen。デスメタルのゴッドファーザー MORBID ANGEL のまさに顔で、現在は I AM MORBID を束ねる David Vincent。そして革命的なテクデスレジェンド CRYPTOPSY 唯一のオリジナルメンバー、ドラムマスター Flo Mounier。
そうして個性極まる三邪神の悪魔合体が実現したデビューフル “Something Wicked Marches In” は、エクストリームミュージックのさらなる可能性を提示する未知なる魔道書となりました。
大西洋を挟むノルウェーとアメリカ大陸の地理的困難は、むしろバンドの魅力を際立たせるアクセントです。オープナー “Something Wicked Marches In” に訪れる厄災、威風堂々のデスメタルは混沌と共に教会を包む紅蓮のリフワークへ変容し、瞬時にリスナーをスカンジナビアの凍てつく不吉へと誘います。
燃え盛る業火には、Flo の無慈悲なドラムアタック、David の “病的な” 咆哮が焚べられ、いつしか名状しがたき魑魅魍魎を生み出してしまうのです。
「俺の考えでは、VLTIMAS はよりロックに根差していると思うんだ。グルーヴィーでもっとフィーリングを重視したアイデアでね。」
特筆すべきは、VLTIMAS の設計図にロックの躍動感、グルーヴ、空間の魔法が織り込まれている点です。時にその鎌首をもたげる PANTERA を思わせるデスロールは、カオスと冷徹の荒野に絶妙のオアシスを配置します。そして刹那の静謐、アトモスフィアの蜃気楼は David の禍々しき囁き。
「Rune のヴァイブには慣れ親しんでいるんだ。だから彼の望むものは分かっているんだよ。つまり、とてもキャッチーで、いくらかはテクニカルなプレイだよ。David は楽曲により構成を求めるんだ。」
残忍でしかしキャッチー、起伏とダイナミズム溢れる “Blackend” のデスメタルは、三神の個性を攪拌しながら “Praevalidus”, “Total Destroy!” とその独自の牙を研ぎ澄ましていきます。
そうして辿り着く “Monolilith” の “究極” に禍々しく、”究極” に艶美なブルータルドラマは確かにアルバムのハイライトです。”彼女は唯一の、私が使える唯一無二の、悪魔の女王” と David が宗教的に歌い紡ぐ儀式のクリーンボーカルは、”病的な天使” の “Covenant/Domination” 時代をも想起させ、凛然荘厳の楽曲において “究極” の野心と対比の美学でリスナーを魅了するのです。
BPM の限界に挑む “Diabolus Est Sanguis” にも言えますが、不思議と耳を惹く呪術のメロディー、アトモスフィア、テンポチェンジやリズムの実験など、レコードに織り込まれた意外性とフックの数々こそが、古強者が古強者である確かな証ではないでしょうか。
自身のバンド CRYPTOPSY で来日が決定し、絶佳の EP “The Book of Suffering: TomeⅡ” をリリース。さらにもう一つのスーパーグループ TRIBE OF PAZUZU にも参加。今こそキャリアのピークを迎えるドラムマスター Flo Mounier に弊誌は二度目のインタビューを行うことが出来ました。
「まずはグルーヴとフィーリングさ!! それから、自分を変えるような練習をするんだ。つまり、自分にとって快適でないような課題だよ (笑) そういった苦手な分野にも慣れて、快適になるようにね。」 どうぞ!!

VLTIMAS “SOMETHING WICKED MARCHES IN” : 10/10

INTERVIEW WITH FLO MOUNIER

Q1: Hi, Flo! First of all, your Japan Tour 2019 is just announced! How do you feel now? What are you most looking forward to about returning to our country Japan?

【FLO】: Well feeling good, we have a lot of touring to do until then.
Looking forward to the great food haha, the wonderful hospitality and the amazing Japanese fans!

Q1: CRYPTOPSY の来日が決定しましたね!

【FLO】: 良い気分だよ。来日までにまだ沢山のツアーが残ってはいるんだけどね。
美味しい料理を楽しみにしているよ。(笑) それにステキな歓迎と最高の日本のファンもね!

Q2: As you said in our interview before, Cryptopsy released next “The Book of Suffering” series last year. You said “Tome 2 I believe with deal with exceptionally gruesome torture methods and devices.”, right?

【FLO】: Actually Matt changed the lyrical content in Tome 2, it relates to real stories of people that have survived atrocities!
We will be starting Tome 3 a little later this year.

Q2: CRYPTOPSY の最新 EP “The Book of Suffering: Tome Ⅱ” がリリースされました。前回のインタビューでは、拷問方法や器具について扱うと仰っていましたが…?

【FLO】: 実は、ボーカルの Matt が “Tome Ⅱ” の歌詞の内容を変えたんだ。新作の歌詞のテーマは、残虐行為から生き残った人たちのリアルなストーリーを扱っているんだよ。
そして、今年の後半辺りから “Tome Ⅲ” に取り掛かろうと思っているんだ。

Q3: The chaos of “Tome 2” is often compared with your masterpiece “None So Vile”. What’s your perspective about the comparison?

【FLO】: This is the first time I hear this comparison!
It’s difficult for me to compare the two. I believe that tome ll Is a catchy EP with new elements that the band has never done before. So I guess that for me it’s just an evolution.

Q3: 非常にカオティックな “TomeⅡ” の作風はしばしば名作 “None So Vile” と比較されていますね?

【FLO】: その比較を聞いたのは初めてだよ!俺にとってその2枚を比べるのは困難だね。というのも、”Tome Ⅱ” は俺にとってキャッチーな EP だからね。バンドが以前には取り入れていなかった要素を加えたね。
だから、俺にとってはただ進化したレコードに思えるんだ。

Q4: So, Vltimas is really big news to us! Cryptopsy, Morbid Angel and Mayhem get together. How did the band come to be?

【FLO】: Rune and I have worked together in the past. We find that writing and composing together works great so we wanted to start our own thing.
Then Rune contacted David, and it all kinda came together slowly but surely after that.There will be more to come!!

Q4: VLTIMAS の結成はビッグニュースでしたね!CRYPTOPSY, MORBID ANGEL, そして MAYHEM の邂逅となりました。

【FLO】: Blasphemer (Rune Eriksen) とは過去に仕事をしたことがあったんだ (NADER SADEK) 。そこで2人の作曲作業が素晴らしく機能することが分かったんだよ。だから新たなバンドを始めたくなったんだ。
それで Rune が David に連絡を取ったんだよ。その後、3人によるバンド結成はゆっくりだけど確かに進んで行ったね。そしてこれからももっと活動を拡大して行くよ!

2018 © Tina Korhonen/ www.tina-k.com
Q5: Cryptopsy is generally called “Technical Death Metal”. I feel Vltimas has different aspects compared with Vltimas, right? I mean it has an dark atmosphere and Scandinavian romanticism. When you play drums, what’s the difference to you?

【FLO】: Yes the two are different for sure. Cryptopsy is more chaotic, lots of tempo changes, not a lot of repetition etc…
Vltimas is, in my opinion, more rock based with longer grooves and more feeling based ideas.
For me playing either one is fun, we haven’t done Vltimas live yet though so that still has to be seen.

Q5: スカンジナビアのダークなロマンチシズムを纏う VLTIMAS の音楽は、一般的に “テクニカルデスメタル” に分類される CRYPTOPSY とは異なっていますよね?

【FLO】: そうだね。もちろん、2つのバンドは異なる存在だよ。CRYPTOPSY はよりカオティックでテンポチェンジも沢山ある。一方で、リフの反復はそう多くはないからね。
俺の考えでは、VLTIMAS はよりロックに根差していると思うんだ。グルーヴィーでもっとフィーリングを重視したアイデアでね。
どちらもプレイするのは楽しいよ。まだ VLTIMAS でライブはやっていないから、実際にプレイするまで分からないけどね。

Q6: Musically, or creative wise, what kind of inspirations did you get from Blasphemer and David Vincent?

【FLO】: Different ones of course. I’m used to Rune’s vibe so I knew what to expect. The very catchy and some what technical playing.
David brought more structure to the songs. Ideas that would be great for vocal lines and just the over all sound. Kinda tough to explain haha!

Q6: 音楽や創造性の面で、Blasphemer と David Vincent からはどういったインスピレーションを得ましたか?

【FLO】: これももちろん、異なるインスピレーションだったね。俺は Rune のヴァイブには慣れ親しんでいるんだ。だから彼の望むものは分かっているんだよ。つまり、とてもキャッチーで、いくらかはテクニカルなプレイだよ。
David は楽曲により構成を求めるんだ。アイデアの大元から素晴らしいボーカルラインを生み出し、全てのサウンドへと構築して行く。説明するのはなかなか難しいんだけどね!(笑)。

Q7: Also, Tribe of Pazuzu is kind of a Super band and has just released incredible EP! What’s the band’s goal or destination with the members like ex-Pestilence, Incarnation?

【FLO】: Yes another great debut!! I’m sure they will be touring or doing more music. For me this was a recording project. But who knows what could happen in the future!

Q7: TRIBE OF PAZUZU という、ex-PESTILENCE, INCARNATION などのメンバーが集結した、こちらもスーパーグループで EP をリリースしましたよね?

【FLO】: うん、あれもまた別の素晴らしいデビュー作となったね。彼らはツアーを行い、また新たな音楽を作って行くだろうね。俺にとってはレコーディングプロジェクトだったんだけど。ただ将来どうなるかは分からないよ!

Q8: Maybe, drum technique has evolved compared the era you had started playing. What’s your perspective about the evolution of technique? who are the drumers that have been catching your eye recently?

【FLO】: Yes things are a bit different then when I began. But it all comes down to the same thing, how to go fast and make it as easy and natural as possible lol
I’m using a mix of heel toe and singles to have the possibility of many different tempos. It opened up my playing more.
There are a ton of great drummers out there today!!! Without necessarily naming names, I think the best ones are the drummers who have great feel and taste to their playing.

Q8: 近年、ドラムスのテクニックは飛躍的に向上していますよね?

【FLO】: うん。俺がドラムを始めた頃とは少し状況が異なるよね。だけど結局は、全て同じ目的へと収束するんだ。つまりいかに簡単に自然に速く叩くかへとね (笑)。
俺の場合は、ヒール&トゥとシングルストロークを可能なかぎり様々なテンポでミックスしているんだよ。そうすることで、俺のプレイの幅が広がるんだ。
確かに、最近は素晴らしいドラマーが沢山いるよね!!名前を挙げる必要もないくらいだよ。自身のフィーリングとテイストをプレイに込めることが出来るドラマーこそベストなんだよ。

Q9: So, when you play or practice drums, what’s most important thing for you?

【FLO】: Groove and feel first!!
Then I’ll practice things that challenge me, things that don’t feel good lol In order to get accustomed to them and make them feel better. Really depends on the day also.

Q9: 最後に、ドラムを演奏したり練習する時、大事にしていることを教えていただけますか?

【FLO】: まずはグルーヴとフィーリングさ!! それから、自分を変えるような練習をするんだ。つまり、自分にとって快適でないような課題だよ (笑) そういった苦手な分野にも慣れて、快適になるようにね。まあホント日によって違うんだけどね。

MESSAGE FOR JAPAN

2018 © Tina Korhonen/ www.tina-k.com

Thanks for your support as always and see you very soon!!

いつもサポートをありがとう!すぐに会おうぜ!!

FLO MOUNIER

CRYPTOPSY JAPAN TOUR 2019

公演の詳細はこちら。Evoken de Valhall Production
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CRYPTOPSY : THE BOOK OF SUFFERING-TOME 1】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FLO MOUNIER OF CRYPTOPSY !!

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Legendary Technical Brutal Death Metal from Canada, Cryptopsy has just released Ultra Brutal & Super Technical EP “The Book of Suffering Tome Ⅰ” !!

カナダが生んだ、テクニカルデスメタルのレジェンド/オリジネーター CRYPTOPSY が新作EP “The Book of Suffering-Tome 1” をリリースしました!!
結成は1988年、1994年の1stアルバム “Blasphemy Made Flesh” リリースから数えてももう立派な20年選手です。唯一のオリジナルメンバーで、世界最高のテクニックを誇るとも称される Flo Mounier の人間離れしたドラミングを中心として、超絶技巧とブルータリティーをどちらも損なうことなく楽曲に注ぎ込む驚異的なバンドなのです。
メンバーチェンジが多く、今作でも、セルフタイトルの前作 “Cryptopsy” でバンドに復帰し素晴らしい仕事を見せた初期メンバーでリフマイスター Jon Levassur が1作のみで再度脱退しています。2作前の “The Unspoken King” はクリーンボーカルの導入やメタルコア風リフの多用で批判を浴びた作品で、Jon の復帰がバンドを本来有るべき姿に引き戻し “Cryptopsy” を名作にせしめたと感じているファンは、彼が再度脱退したことで不安を感じていたことでしょう。しかし完全にそれは杞憂でした。”The Book of Suffering-Tome 1″ は前作 “Cryptopsy” の路線を引き継ぎさらに凶悪性を強めたような会心のEPに仕上がっています。
今作は “The Book of Suffering” シリーズの1冊目(Tome)という位置づけで、インタビューで判明しましたがトリロジーで完結する予定とのことです。複雑怪奇でブルータリティー溢れる楽曲は彼らの金字塔 “None So Vile” を彷彿とさせます。同時にこの20年で培ったキャッチーさや音楽の素養を惜しみなく詰め込み、非常に濃密な4曲17分間を提供して来ましたね。特に Flo のドラミングには鬼気迫るものがあり、未だに進化を続けているような印象を持ちました。あれだけのテクニック、手数足数を炸裂させながらヘヴィネスを欠片も失っていない点が真の超人たる所以でしょう。
今回弊誌ではその Flo にインタビューを行うことが出来ました!どうぞ!!

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MMM RATING⭐️

CRYPTOPSY “THE BOOK OF SUFFERING-TOME 1” : 9,5/10

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