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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CYBORG OCTOPUS : LEARNING TO BREATHE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAVID WU OF CYBORG OCTOPUS !!

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The Brightest Hope Of Modern Prog Metal 2016, CYBORG OCTOPUS Has Just Released Their Debut Full-length “Learning To Breathe” !! Hentai Tentacle Assault You !!

“LEARNING TO BREATH” REVIEW

文字通り、タコの触手のように様々なジャンルを股に掛ける、USの新鋭プログメタル CYBORG OCTOPUS がデビューフルレングス “Learning To Breathe” をリリースしました!!
ジャンルの垣根を易々と崩壊させる傑出したアルバムは、例えば昨年の NATIVE CONSTRUCT を想起させるような、2016年の最もユニークで印象的なデビュー作品となるでしょう。
CYBORG OCTOPUS の特徴は、先に挙げた NATIVE CONSTRUCT、もしくは HAKEN, EARTHSIDE といったモダンプログメタルの新鋭たちと比較して、よりヘヴィーでメタルコアの遺伝子を多分に受け継いでいる点にあります。
アルバムオープナー “Data_M1nefield” は、キーボード、ボコーダーの使用法やミドルセクションのラテンなパートこそ実にプログレッシブで変態的ですが、その実、楽曲の土台は THE BLACK DAHLIA MURDER, CONDUCTING FROM THE GRAVE といったブラストやトレモロを駆使したモダンなメタルコア / エクストリームメタルに在ることがわかります。アルバムを通してその土台は存在し続け、そこに様々な要素を加えることで、CYBORG OCTOPUS の奇妙で魅力的な音楽が形作られているのです。
例えば、クラシカル/オペラに特化した “Divine Right (In D Minor) は、クラッシックギターやオペラティックな歌唱が効果的に使用され、フレット上を縦横無尽に駆け巡るクラシカルなギタープレイと併せて究極にヘヴィーでドラマティックに仕上がっていますし、”Baptism of Clay” のシタールまで使用したオリエンタルな世界観も、強烈なアグレッションとの対比があってこそ。同時に、パンキッシュでカオティックな”Shark Pit” を聴けば、彼らのルーツに PROTEST THE HERO が含まれることが明らかになりますね。
中でも、最も驚くべきは “Discobrain!” でしょう。バンドの”最も魅力的な”メンバー Patrick のサクスフォンは間違いなくバンドの重要なアイデンティティーの1つとなっていますが、この楽曲ではほとんどメイン楽器として使用されています。バンド全体が生み出すグルーヴも最凶にファンキーで、ここまで Tech Metal meets Funk をやり切った楽曲はほとんど聴いたことがないように感じます。そして何と言っても、ただ実験的なだけではなく、その突進力が素晴らしいカタルシスを生んでいることが重要ですね。
東洋的でオリエンタルなムードをテーマとした大曲 “Epiphany” でアルバムを締めくくるまで、凄まじいテンションと驚異的な展開力は全く止むことがありません。
今回弊誌では、バンドの設立者でギタリストで “The Most Attractive” 最も魅力的なメンバー、 David Wu にインタビューを行うことが出来ました。変態らしく、久々にわりとハッチャけた回答をいただけましたよ。どうぞ!

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CYBORG OCTOPUS “LEARNING TO BREATHE” : 9.1/10

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