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EXCLUSIVE INTERVIEW 【COLIN MARSTON : KRALLICE, GORGUTS, BEHOLD…THE ARCTOPUS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH COLIN MARSTON OF KRALLICE, GORGUTS, BEHOLD…THE ARCTOPUS, AND MORE !!

ColinMarston

New York’s Own All Around Dynamic Cult Metal Super-Hero, Colin Marston Talks About Krallice, Gorguts, Behold…The Arctopus, And More!!

ABOUT “COLIN MARSTON”

Colin Marston は34歳にして既にメタル、アヴァンギャルドシーンのカルトヒーローだと言えます。変質的でありながら高い賞賛を浴び続ける、4つの価値あるバンドを牽引する人物であることがその第一の要因でしょう。
盟友 Micc Barr と立ち上げた KRALLICE は NYC の個性的なブラックメタルシーンを代表するバンドです。2011年にリリースした “Diotima” はアトモスフェリックブラックの金字塔として今も語り継がれる名盤ですし、2015年には複雑なリズムやテクニックにフォーカスしたテクニカルデスメタルへと接近し、界隈のトレンドをお膳立てするフラッグシップ的役割、影響力を見せつけましたね。昨年は VAMPILLIA 他日本のバンドたちと共演するジャパンツアーも行い、その高いミュージシャンシップと鬼気迫るパフォーマンスが話題となりました。
BEHOLD…THE ARCTOPUS は実験性を極めた真のカルトインストスリーピース。奇想天外、一見無機質でツギハギのようなカオスの中に、メロディーや叙情味を織り込んで行くそのスタイルはまさしく唯一無二でしょう。”地獄の12弦ハープ”などと称される特異な楽器 Warr Guitar のベースとギターの領域をカバーする広いレンジを駆使し、嵐のようにフレットをタップする Colin の姿はアックスマンの称号に相応しい壮絶なオーラを纏っています。
Colin はカナダの暗黒神、アヴァンデスメタルレジェンド GORGUTS にも参加しています。インタビューにもある通り、ここではベースプレイヤーとして影となり日向となり、奇才 Luc Lemay を支えているようですね。彼らもまた KRALLICE と同様に ULCERATE や PYRRHON といったモダンで深みのある新鋭デスメタルアクトたちに多大な影響を与えたオリジネーターだと言えますね。
DYSRHYTHMIA はその GORGUTS のギタリスト Kevin Hufnagel とタッグを組んだこちらもインストスリーピース。BEHOLD…THE ARCTOPUS とは異なり、リフの迷宮、カオスの魔窟といった風体のよりダークで引き摺るような重さを纏ったバンドです。Kevin がプログレッシブドゥームの英雄 WHILE HEAVEN WEPT に所属していたこともあり、”Thrak” 期の KING CRIMSON をさらに陰鬱で重厚なサウンドに仕上げたような魅力が存在します。
インタビューにもあるように、Colin は昨年この4バンド全てで新作をリリースしただけでなく、他にも4、5プロジェクトに参加し作品を世に送り出しているのです。驚くべきハイペース、創作の鬼、羅刹。
特に近年 Colin の仕事からは音楽は勿論、何者も恐れない崇高な実験精神 まで KING CRIMSON の影を強く感じます。”知恵の館”をテーマとし、イスラムアッバース朝の繁栄から衰退までを描いた33分の大曲のみを収録し、プログレッシブデスメタルの新たな領域を開拓したと各所で絶賛された GORGUTS の “Pleiades’ Dust” をはじめとして、昨年リリースされたレコードは全てが音楽的冒険の末辿り着いた比類なきクオリティーを誇るのですから、そのストイックに研ぎ澄まされた感性や人となりからももはや”現代の Robert Fripp” の称号を得ても何ら不思議ではないですね。
Colin の”ワーカホリック”はとどまる事を知りません。彼がカルトヒーローである第二の理由。それは自身が所持する Menegroth: The Thousand Caves in Queens スタジオで辣腕を振るう優れたプロデューサー/エンジニアであるからに他ならないのです。ARTIFICIAL BRAIN, LITRUGY, KAYO DOT, EAST OF THE WALL, WOE, DEFEATIST, CASTEVET など多様性をアイデンティティーとした NYC の革新的なメタルの波はこのスタジオを起点として生まれたと言っても過言ではないでしょう。
インタビューでも自身がベジタリアンであることを認めていますが、シーンきってのナチュラリストとして知られる Colin のサウンドから生命、人間、感性を捉える能力が界隈のミュージシャンたちに強く信頼されリスペクトを受けていることは間違いないでしょうね。
今回弊誌では、二つの顔を持ち、アンダーグラウンドメタルシーンで今最も多忙かつ尊敬を集める Colin にインタビューを行うことが出来ました。あの Skrillex より先にサイドカットに手を染めた冒険者 Colin Marston 解体新書のようなインタビュー。どうぞ!!

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WORLD PREMIERE : “WONDERING TIMES” 【GORGUTS】


WORLD PREMIERE: “WONDERING TIMES” OF GORGUTS

The new GORGUTS EP entitled “Pleiades’ Dust” set to be released on 5/13!!And it consists out of a single narrative song with a special concept based around the medieval ‘House of Wisdome’ in the city of Baghdad !!

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カナダが生んでしまった異形のデスメタル集団 GORGUTS。2013年に12年ぶりの復活作にして傑作 “COLORED SANDS” 以来の新作 EP “PLEIADES’ DUST” を5/13に SEASON OF MIST よりリリースします。なんと33分1曲のみを収録するという作品はまたしても野心に満ち溢れてチャレンジングですね。今回のテーマは中世バグダッドに存在した”知恵の館” こと “HOUSE OF WISDOM”。ヨーロッパがまだ夜明け前だったこの時代に、様々な科学的発見がこの中東の図書館を通じて成されていたのです。メンバーは奇才 Luc Lemay を中心としてJohn Longstreath (ORIGIN, SKINLESS), Colin Marston (KRALLICE, BEHOLD THE ARCTOPUS) Kevin Hufnagel (DYSRHYTHMIA)というオールスター軍団。彼らが生み出す一癖も二癖もある暗黒の実験メタルに酔いしれましょう。今回弊誌では、楽曲から “Wandering Times” というチャプターを世界初公開致します!!

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【LUC LEMAY TALKS ABOUT “PLEIADES’ DUST”】

“As our EP ‘Pleiades’ Dust’ consists out of a single long narrative composition, it was not written with the intention of being edited in segments. As the storyline proceeds in chapters though, I was able to isolated this part called ‘Wandering Times’ which will give the listener a good idea of the composition aesthetics which are present throughout the whole piece. The lyrics tell the story of the ‘House of Wisdom’, which is referring to a library that was based in Baghdad sometime between the 8th and the 13th century. There much of the intellectual activity of the Middle Age took place while Europe was stuck in the Dark ages after the fall of Rome. Many scientific discoveries were made at the time such as algebra, optics, astronomy and many more… Without the translation movement that brought this library to life, we would have never had the Renaissance that we know. It is a story about curiosity, beautiful minds and sadly, about how man destroys great discoveries and achievements.”

新作 “PLEIADES’ DUST” は一曲の長い楽曲なんだ。分割するように書かれてはいないんだよ。だけどストーリーにチャプターは存在し、この章を “Wandering Times”と呼んでいるんだ。歌詞は “知恵の館” について。バグダッドに8~13世紀に存在した図書館のことだよ。ローマ帝国後、闇の時代を迎えていたヨーロッパに代わり沢山の知的な活動が行われていたんだよ。代数学、光学、天文学と様々な科学的発見があったんだ。この図書館がなければルネッサンスも起こらなかっただろうね。好奇心、美しい心、そして悲しいことに偉大な発見や成果を壊す過程についての話だよ。

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