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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ENDON / SWARRRM : 歪神論 -EVIL LITTLE THINGS-】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TAICHI NAGURA OF ENDON & KAPO OF SWARRRM !!

“To Me, Extreme Music In Japan Seems To Have a Spirit Kind Of “Fuck While Being Fucked” And Yeah…I Can Hear It. The Situation Is Often Forgotton Unconsciously.” By Taichi Nagura

“I’m Not Sure What The Punk / Hardcore Spirit Specifically Refers To. The Spirit Should Be Different For Each Individual.” By Kapo

DISC REVIEW “歪神論 – EVIL LITTLE THINGS –

「日本でバンドをやるということが常に既に”Made in Occupied Japan” であるという事実をわざとらしくモチーフとしました。反体制とかアナーキズムについては特には意識していませんね。”Made in Occupied Japan”が表すのはアメリカにファックされているという事実です。」
日本のエクストリームミュージックは “やりながらやられている”。ENDON の那倉太一氏が語るのは、白人が生み出したロック、もしかすると文明そのものへと過度に依存する日本の歪。大多数の日本人が “アメリカにファックされている” 事実を黙過する中、ENDON と SWARRRM、国産グラインドの二巨星は全てを直視し、共鳴し、未だ “更新の余地” があるべきロックの地平を開拓し続けます。
少なくともロックの教科書には、グラインドコアの源流とされるパンクロックについて、反体制的でアナーキーなアティテュードだと記されています。では、彼らの放ったスプリット “歪神論 -Evil Little Things-” とは、未だ白人に対するコンプレックスを抱き続ける日本の愚かしき権力に贖う音楽の形をした何かなのでしょうか?
那倉氏は「だいたい現政権や差別主義者を否定するのにわざわざ他人のスピリットなんて必要でしょうか。」と応じます。
さらに SWARRRM Kapo氏の言葉は象徴的です。「パンク/ハードコアのスピリットが具体的に何を指すのか不明ですが。大体、個でスピリットは違うはず。パンク/ハードコアのスピリット=左寄りと限定することがパンク全体主義であると考えます。一人一人が違う意見であるという事を当然のように理解される環境こそが必要なのでは。」
天上天下 唯我独尊 三界皆苦 吾当安此。”全宇宙のなかで、私たちは皆がたった一つの尊い存在。苦しみに溢れる世界で、私はその苦しみを気にかけるために生まれてきたのだ”。ENDON と SWARRRM、両者に流れる血潮にはきっとこの釈迦の言葉が刻まれています。それは啓蒙や扇動からは程遠いしかし世界にとって枢要な境地。
さらに Kapo 氏は “唯我独尊” のイデアこそが互いを惹きつけると語ります。「いつの時期にもそれぞれの時期のイケてると言われる価値観を共有する集団はいます。シーンというのかもしれません。そういう価値観に影響される事を拒否できるバンドの一つではないかと判断して仲良くさせてもらってます。SWARRRMはご存知かもしれませんが、良くも悪くもそういう事とは常に無縁の活動を長年続けてます。」
なるほど、歪神論で提示された両者の音の葉はそうして確かにシンクロしています。
「グラインドのシンボルであるブラストビートが炸裂する瞬間は、機関銃による戦闘の開始場面のようであり、多分に射精的な快楽を表象しています。」
インテンスの極みであるブラストとDビートは、ロックらしいギターのコードやリフワークと相対し確かに融解します。その位置から、カヴァー曲も含めてノイズの地獄や歌謡の宴といったそれぞれの蟻地獄へと引き摺り込む唯我の方法論も見事。
加速する混沌に逆行するロックのギタリズム。その二律背反にも思えるエナジーはしかし確かに白人のロックに魅せられ奪われた後、踏み倒し、疾風迅雷のうねりをあげる極東のモンスターに違いありません。ハードコアの脱領土化はここにその一歩を踏み出しました。
今回弊誌では、那倉、Kapo 両氏にインタビューを行うことが出来ました。「私自身ロックと政治の関係性に特別な物を求めていません。主張や左右の風向きは時代時代で変化あってしかるべきと考えます。過去の主張や精神が現代に有効とは考えませんし、過去の物事を全く美化して捉えてないし、美化されたロマンチックなロックの教科書も信じません。」どうぞ!!

INTERVIEW WITH TAICHI NAGURA & KAPO

PHOTO BY YOSUKE TORII

Q1: First of all, what made you release split EP?

【NAGURA】: I’ve been “good listener” since I was a teenager and have really loved A split with BLOODRED BACTERIA, “Nise Kyuuseisyudomo” and “BLACK BONG”.
My career started with the fusion of GRIND and noise / industrial, free form. You know that SWARRRM advocates “CHAOS & GRIND”. But for me, they are important Merkmal who maintains playing without relying on free-form / improvisation and the superiority of traditional guitar rock while arranges the state of bustle.
In that sense, it becomes great opportunity to emulate and learn from a skilled person.
Although it is already a dimension of fiction, I enjoyed producing this sound source as a split of domestically produced GRIND.

【KAPO】: This is a proposal from Mr. Hamada Daymare. Of course I like ENDON, and I had a long relationship with them. Yeah, and I love their changes from the beginning which were always exciting and pleasing.
There are groups that share values that are said to be cool at each time. It may be a scene.
I think that it is one of the bands that can refuse to be influenced by such values, so I love them.
You may know ourselves, but we has always been here without related “scene” or “movement” for many years.

Q1: まず、今回 ENDON と SWARRRM がスプリットを出すことになったきっかけ、互いに共鳴した部分からお話ししていただけますか?

【NAGURA】: 僕は10代からのSWARRRMの良き聴き手です。BLOODRED BACTERIAとのsplit、『偽救世主共』、『BLACK BONG』を偏愛してきました。
私のキャリアはGRINDとノイズ / インダストリアルやフリーフォームの融合に端を発しています。SWARRRMが”CHAOS & GRIND”を標榜しているのはご存知かと思いますが、僕にとっては、フリーフォーム / インプロビゼーションに依拠しない演奏、伝統的にロックが持つギターの優位性を維持したまま喧騒状態をアレンジするバンドとして重要なメルクマールです。
そういった意味でも胸をお借りしました。
もはやフィクションの次元ですが、僕はこの音源を国産GRINDのスプリットとして制作することを楽しみました。

【KAPO】: Daymare濱田さんからの提案です。もちろんENDONの事は好きですし、彼らとも長い付き合いになり当初からの変化も常に刺激的で好感を持って見てました。
いつの時期にもそれぞれの時期のイケてると言われる価値観を共有する集団はいます。シーンというのかもしれません。
そういう価値観に影響される事を拒否できるバンドの一つではないかと判断して仲良くさせてもらってます。
SWARRRMはご存知かもしれませんが、良くも悪くもそういう事とは常に無縁の活動を長年続けてます。

Q2: “How to accept and digest the rock / punk produced by white people and what to put out as a Japanese?” Is the big theme in this split, right?

【NAGURA】: Rather than a big theme, the idea of ​​having a band in Japan is already “Made in Occupied Japan”. I’m not particularly aware of dissidents or anarchism. “Made in Occupied Japan” represents the fact that we Japanese are fucked by the United States.
On the other hand, the moment when the blast beat, the symbol of grind, bursts seems to be the starting scene of a machine gun battle, and it represents a much more ejaculating pleasure. To me, extreme music in Japan seems to have a spirit kind of “fuck while being fucked” and I can hear it. The situation is often forgotton unconsciously. So I wrote it down.
Considering overseas distribution as a matter of course , we first decided the balance between Japanese and English languages ​​used around the package.
I have shared with SWARRRM that the title of the split is in Japanese and “Made in Occupied Japan” is engraved and the cover of the foreigner’s song is recorded.
ENDON first decided to make the song title English and the lyrics mixed with Japanese and English, and to include a cover of the song made by white people.
This was decided in consideration of my career as a listener of J-POP / ROCK from the 90s to the zeros.
In the end, SWARRRM also chose a white song, and only Japanese was used for the title and lyrics.

【KAPO】: In the textbook of rock / punk, the spirit of “dissent” and “anarchism” was a driving force of rock / punk in Europe and America, but was it true?
I do not seek anything special about the relationship between rock and politics. I think that the assertion and the direction of the left and right winds should change with the times.
I don’t think past claims and spirits are valid in the present day, I do not beautify past things at all, and I do not believe in any beautifully-textured romantic rock textbooks. The four of us with low group consciousness will not unite and criticize or express anything.

Q2: 「白人が産んだロック/パンクをいかに受け止め消化して、日本人として何を出すか?」が今回のスプリットにおいてビッグテーマであると伺っています。かつて欧米のロック/パンクの原動力には、やはり “反体制” “アナーキズム” の精神があったと思います。一方で、日本において “反体制” のムーブメントは、特に昭和50年代以降起こったことはなかったように思います。
今、この時期に日本人としてのロック/パンクを提示するという意味は、裏を返せば現政権、さらに言えば “Made in Occupied Japan” の言葉が象徴するように、戦後から米国の “庇護下” にあり続けた日本への “反体制” を表明しているようにも思えますが?

【NAGURA】: ビッグテーマというより、日本でバンドをやるということが常に既に”Made in Occupied Japan” であるという事実をわざとらしくモチーフとしました。反体制とかアナーキズムについては特には意識していませんね。”Made in Occupied Japan”が表すのはアメリカにファックされているという事実です。
その一方でグラインドのシンボルであるブラストビートが炸裂する瞬間は、機関銃による戦闘の開始場面のようであり、多分に射精的な快楽を表象しています。私には、日本のエクストリームミュージックは、そのような”やりながらやられている” という関係性を孕んでいるように見えるし、聴こえます。この成立要件が無意識に追いやられていることが多い。だからわざわざ記しました。
海外流通は当然するものとして見立てて、パッケージ周りで使う言語の和英のバランスを最初に決めました。
スプリットのタイトルを日本語にして”Made in Occupied Japan”と刻印すること、外人の曲のカヴァーを収録することはSWARRRMと共有させて頂きました。
ENDONとしては、曲タイトルは英語、歌詞は和英入り混じったものにすること、白人が作った曲のカヴァーを入れることを先ず決めました。
これは90年代からゼロ年代の私のJ-POP/ROCKのリスナーとしての遍歴を顧みて決めました。
蓋を開けてみたところ、SWARRRMも白人の曲を選び、タイトルと歌詞には日本語のみが使用されていました。

【KAPO】: 欧米のロック/パンクの原動力には “反体制” “アナーキズム” の精神があったとロックの教科書には書いてますがどうなんでしょう?
私自身ロックと政治の関係性に特別な物を求めていません。主張や左右の風向きは時代時代で変化あってしかるべきと考えます。
過去の主張や精神が現代に有効とは考えませんし、過去の物事を全く美化して捉えてないし、美化されたロマンチックなロックの教科書も信じません。集団意識の低い我々4人が一致団結して何かを批判したり表明したりすることは無いです。

Q3: On the other hand, ironically, I feel that the unhealthy Japanese right-tilization and totalitarianism are accelerating recently. In that sense, it seems that we need a punk / hardcore spirit right now?

【NAGURA】: I don’t think that is necessary, and reading is better, maybe.
It’s not something that requires spirit, but something that comes naturally. Kind of identity, right? In that sense, I am not in a position to enlighten it. Because we are not hardcore.
Is it necessary to have the spirit of others to deny the current government or discriminators?
Also, I think the punk and hardcore minds are completely different. Punk is not directly linked to enlightenment. It’s common for punk rock music lovers to find on hardcore spirituality. However, punks are worn with aesthetic judgment with some kind of flirtyness of that era. I don’t think the current punks always take the position of leftists or liberals. Rather, there may be more punk now in the otaku.
The current left / liberal is “conservative” in its original sense and appears to have a very high affinity with the hardcore mind.

【KAPO】: I’m not sure what the punk / hardcore spirit specifically refers to. The spirit should be different for each individual. We consider that when you say punk / hardcore spirit is always left, that’s punk totalism .In the past, the idea of being free to move left and right up and down was only heard in textbooks that have passed time and are romantic, and as a result, punk totalitarianism has become a natural scene. I understand that the left looks better than the right for the rock. It is necessary to have an environment where it is natural to understand that each person has a different opinion. In other words, I, middle aged, can’t really hold the attitudes of young people at that time.

Q3: 一方で皮肉にも昨今、日本人の不健康な右傾化、全体主義が加速しているようにも感じます。そういった意味でも、今パンク/ハードコアのスピリットが必要にも思えますが。

【NAGURA】: そういったものが必ずしも必要だとは思いませんし、読書の方がより為になるんじゃないでしょうか。
スピリットが必要とかそういうことじゃなくて、自ずと成るものでしょう。今風に言えば当事者性ですか。そういう意味で私はそれを啓蒙する立場にありません。私たちはハードコアではないので。
だいたい現政権や差別主義者を否定するのにわざわざ他人のスピリットなんて必要でしょうか。
また、パンクとハードコアのマインドも全然違うと思うんです。パンクは啓蒙とは直結しません。パンクロック音楽愛好家がハードコア心性に着地するのはよくあることでしょう。ですが、パンクはその時代時代のある種の軽薄さを伴った美的判断ありきでかぶくものです。現行のパンクが必ずしも左派やリベラルといった立場をとるとは思いません。むしろ今ならパンクはオタクの中の方にこそ多いかもしれません。
現行の左派 / リベラルは本来の意味において「保守的」であり、ハードコア心性との親和性は非常に高いように見えます。

【KAPO】: パンク/ハードコアのスピリットが具体的に何を指すのか不明ですが。大体、個でスピリットは違うはず。パンク/ハードコアのスピリット=左寄りと限定することがパンク全体主義であると考えます。過去において左右上下自由な発想であったものが、時間が過ぎロマンチックで美化された教科書でしか伝聞されなかった結果、パンク全体主義が当然のシーンになってるのでは。
ロックには右より左がよく似合うというのは理解できますが。一人一人が違う意見であるという事を当然のように理解される環境こそが必要なのでは。もっといえば、当時の20代の若者の主張や態度を現在中年になった私がまともに取り合うことは到底出来ません。

Q4: I think there are many different ways to put politics into music. ENDON sending a strong message on your SNS account, right? On the other hand, there is little disclosure about the political stance of SWARRRM, right?

【NAGURA】: Oh, yes. But I don’t think it’s a very strong message. However, a lot of DMs were sent by Netouyo-like people.
We don’t know much about what is ENDON’s sound in, and we aren’t even thinking about it. Because it is not our art form that makes social problems into works. Of course, it would be easy to find politics in us if analyzed.
Rather than incorporating politics into music, I just have a political opinion.
The SNS discourse is personal to me, but I have never discussed with other members whether this is the official view of ENDON. However, I think that they have positive views of our current situation that I represent.

【KAPO】: We have always ignored many questions about SWARRRM’s political stance regarding the incorporation of politics into music, but I would like to answer it because MMM has been indebted before. I have been a member of the Communist Party Federation organization for over 20 years and inevitably donate.
But I’m not just a communist. I feel or agree with the role of the Communist Party in the capitalist society. There is currently no support for specific political parties. I agree with this bill for the Liberal Democratic Party, but there is also opposition to other bills. Of course, the same applies to other parties.
What is rock band political participation? Assistance on SNS or raising your thoughts? Are you going to participate in the demo? Is it a donation that is considered effective in a capitalist society? Each of them has its own values ​​and opinions.
If it’s “It ’s better to say than not to say” like mind, I don’t say nothing.
If the stance of young people in their early 20s in the 70s and 80s is the same as the middle age of the 21st century, it cannot be said that the value is the same.

Q4: 音楽に政治性を織り込むことに関しては、様々な見方があると思います。ENDON は SNS のアカウントにおいても強いメッセージを発信していますね?
一方で、SWARRRM の政治的なスタンスについてはほぼ明かされていませんよね?

【NAGURA】: ああ、そうですね。でも、大して強いメッセージとは思いません。とはいえ、沢山のDMがネトウヨ的な人物からは寄せられました。
ENDONの音に何が織り込まれているかは、私たちも大して知りませんし、そういったことを考えて作ってもいません。社会問題を作品化する芸風ではないので。無論、分析すれば政治性を見出すのは容易いことでしょうが。
音楽に政治を織り込んでいるのではなく、単に私が政治的な意見を持っているだけです。
SNSの言説は私個人のものですが、他のメンバーとこれがENDON の公式見解かどうかを話し合ったことなどはありません。ただ私が代表象している現状を肯定的に捉えてくれていると思います。

【KAPO】: 音楽に政治性を織り込むことに関して、SWARRRMの政治的スタンス等の質問を今までも多々受けまして常に無視していましたが、MMM様には以前もお世話になったので答えようと思います。私自身は20年以上共産党系連合組織の会員になっており必然的に寄付等も行っています。
ただ共産主義者ではないです。資本主義社会における共産党の一部の役割に賛成もしくは必要性を感じています。特定政党を応援するという事は今のところありません。自民党に対してもこの法案には賛成だが他案に対しては反対もある。もちろん他党についても同様です。
ロックバンドの政治参加とは何か? SNSで応援したり自分の考えを上げることか? デモに参加することか? 資本主義社会で有効と考えられる寄付をすることか?それぞれ価値観、意見あって当然と考えます。
言わないより言った方がマシ、的な考えなら私は言いません、が私のスタンスです。
70、80年代の20代前半の若者のスタンスと21世紀の中年のスタンスが同じでは 同じ価値とは言えません。

Q5: So, what’s “Japanese taste” in music for you?

【NAGURA】: I haven’t made the idea of “Japaneseness” for ENDON. What is it? A scale yona nuki?.

【KAPO】: I have never been conscious of Japaneseness in my long activities. MMM had a similar question in previous interviews, so you felt the necessity of Japaneseness strongly, but I am not interested at all. Still, if you can feel the Japanese style, you can only think of it as a habit that permeates ourself.

Q5: 例えばグランジ/オルタナティブは、当時世界での熱狂とは裏腹に一部のバンドを除き日本ではほぼ無風状態でしたよね。
そういったガラパゴス的な状況に対してよく語られるのが “日本らしさ” とか “日本人好み” という言葉です。お二方にとって音楽的な “日本らしさ” とは何ですか?

【NAGURA】: ENDON にとっての”日本らしさ”なんて考えて作っていません。なんでしょうね。ヨナ抜き音階?

【KAPO】: 当時日本のアンダーグランドな音楽シーンはグランジ/オルタナティブ・ブーム一色だったと記憶してますが、違いましたっけ? 長い活動の中で日本らしさを意識した事は一度もありません。
MMM様は以前のインタビューでも同様の質問がありましたので、日本らしさの必要性を強く感じてらっしゃる様ですが、私自身は全く興味ありません。それでも日本らしさを感じていただけるのなら自身に染み付いた癖等としか考えられません。

Q6: ENDON selected Johnny Thunders “Cosa Nostra”, SWARRRM selected THE STOOGES “I Wanna Be Your Dog”, and THE MONKEYS was the original song, SEX PISTOLS, and Sid also covered “Steppin ‘Stone”.

【NAGURA】: The song is selected by koki. We really like Johnny Thunders. Johnny Thunders has many stories other than music. It seems that Koki chose it because it was a song that such a person made it only with images. Please listen to the original song. A song that just says the name of a Sicilian gang several times. Did he think of it as the source of his favorites? It’s definitely Koki’s way that he chose a song that has enough room for such an appropriate image. Well, in the end, it’s on impulse.

【KAPO】: It’s just on impulse..I wanted to combine it and write “I Wanna Be Your Stone”, but we couldn’t do that due to copyright.

Q6: ENDON は Johnny Thunders “Cosa Nostra” を、SWARRRM は THE STOOGES “I Wanna Be Your Dog”, それから THE MONKEYS が原曲で SEX PISTOLS, シドもカヴァーした “Steppin’ Stone” をそれぞれカヴァー曲に選んでいます。

【NAGURA】: 選曲はコーキです。僕ら凄くJohnny Thunders好きなんです。Johnny Thundersって音楽以外の話も多いですよね。そんなひとがほぼイメージだけで作った曲ということで選んだようです。
これは是非原曲聴いてみてください。シチリア由来のギャングの名称を何回か言うだけの曲。自分の好物の出所として思いを馳せたんでしょうか? そういう適当なイメージが入り込む余地ばかりの曲を選んだのはコーキらしいです。まあ、要は思いつきです。

【KAPO】: 単純に思いつきです。合体させて”I Wanna Be Your Stone”と表記したかったのですが、著作権的に無理でした。

Q7: Finally, what part of the new song reflects the phrase “There still have room to update rock”?

【NAGURA】: The wording of the press release is an evaluation by others. But of course we have responsibility on it. That song was told by my close friend that “hardcore territorialization break”.
By the way, I don’t talk about music at all, is this interview okay?

【KAPO】: I think there is non partly. I haven’t done any special arrangements that should be noted. Still, if you listen to it, you will feel the answer. All the members are proud of the best results of our activities in over 20 years.

Q7: 最後に、「今でもロックに更新の余地がある」の言葉は、新曲のどういった部分に反映されていますか?

【NAGURA】: プレスリリースの文言とはあくまで他者による評価ですから。無論責任は持ちますが。あの曲は、親しい友人には「ハードコアの脱領土化」と言われました。
ところで、音楽の話、全然しないですけど、このインタビュー大丈夫ですか?

【KAPO】: 部分的には無いと思います。特筆すべき斬新なアレンジも行ってないです。それでも一聴していただければその答えを感じていただけるのではと思います。
20数年における活動の中、最高の出来とメンバー皆自負してます。

ENDONも登場!leave them all behind 2020の詳細はこちら。Daymare Recordings

ENDON/SWARRRM Release Show

10/13(日)東京: 新大久保Earthdom 『歪神論 -Evil Little Things-』release show
w/ Klan Aileen, SOLVENT COBALT, KLONNS DJ: CHIRO, YWK1
チケットの詳細はこちら。
ENDON
01. Cosa Nostra (JOHNNY THUNDERS) 02. Constellation for Triumph
SWARRRM
03. 涙
04. I Wanna Be Your Dog (THE STOOGES)
~Steppin’ Stone (THE MONKEES/SEX PISTOLS etc)
歪神論 -Evil Little Things-のご購入はこちら。
ENDON Official Site
-3LA- LongLegsLongArms Records こわれはじめる / SWARRRM

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DAUGHTERS : YOU WON’T GET WHAT YOU WANT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALEXIS MARSHALL OF DAUGHTERS !!

“The Title Definitely Serves As a Disclaimer. A Reminder To Everyone, Ourselves Included, Expectations Tend To Be More Of a Hindrance Than Aide. “

DISC REVIEW “YOU WON’T GET WHAT YOU WANT”

“欲しいものは手に入らないよ”。音楽に限って言えば “叶わぬ望み”、それは決して悲観すべき状況とのみは言い切れないのかも知れませんね。
ロードアイランドの州都プロビデンスで、最も不遜にして刺激的な音圧を刻み続ける実験のエクストリームアクト DAUGHTERS は、リスナーの期待に易々と添うことを良しとせず、臆す事なくジャンルの壁を粉砕し、サディスティックにそのクリエイティブなビジョンと牙を研ぎ澄ましています。
実際、8年振りのご褒美 “You Won’t Get What You Want” のタイトルは、かつての姿を望む全てのファンに向けた警告であり、放棄の証とも言えるのです。「このタイトルはディスクレーマーさ。期待は時に助けよりも妨げになるという事実を、みんなに思い起こしてもらうためのね。僕たち自身も含めてね。」 Alexis Marshall がそう語る通り、バンドは常に変化の中から内なるモンスターを覚醒させていくのです。
事実、躁の一極へと振り切った初期のマスコアイズム、グラインドコアのアドベンチャーは、時と共に成熟を遂げバンドのアグレッションをより狂気の方角へと導いていきました。
そうして、2010年にリリースされた前作 “Daughters” は培ったノイズロックの息吹を全面に開花させ、アンチメロディーからアクセシブルの地平へと舵を切ったマイルストーンへと仕上がったのです。
しかし、高まる人気、注目の一方でバンドは疲弊していました。「多くのことが一度に起こりすぎて、充分に内省、考慮することが出来なかったんだろうな。何年もずっとツアーを続け、些細なことでも深刻な問題となってしまったね。だから時間を置いて離れる必要があったのさ。」 と語るようにバンドは活動の休止を余儀なくされます。中でもバンドの要であるボーカル Alexis とギタリスト Nicholas Sadler の対立は深刻で、傑作リリースの裏舞台では Alexis、そしてベーシスト Samuel Walker までもが一時バンドを離れる事態にまで発展していたのです。
2013年、故郷のローズアイランドで再集結を果たした DAUGHTERS。プロビデンスの黒ダイヤをこのまま眠らせて置く訳にはいかないと、Robotic Empire レーベルの Andy Low が一肌脱ぎ実現したシークレットライブで、バンドは初めてサードアルバム “Daughters” の楽曲をオーディエンスに向けてプレイすることとなりました。そこでファンの変わらぬ熱狂を浴びた2人にとって、過去のいざこざはもはや取るに足らない小事となっていたのです。
Hydra Head から Ipecac への移籍、産みの苦しみを経て、”You Won’t Get What You Want” は遂に陽の目を見ることとなりました。リスナーが手に入れたのはもちろん、初期の凶暴な源衝動でもなければ前作の受け入れ易い躍動するアグレッションでもありません。
ロウテンポからミッドテンポの真中を蠢くノイズの海に、グラインドとミニマル成分を注入したムーディーな戦慄。この切迫した焦燥感、アトモスフィアはさながら Stephen King の映画のように、リスナーの神経をジリジリと蝕んでいきます。
ミニマルに、ノイジーに、スラッジーにインテンスを導く “City Song” で予兆を与えた後、”Long Road, No Turns”, “Satan in the Wait” の流れはバンドの禍々しきメタモルフォーゼを完膚なきまでに具現化します。
オリエンタルに、トライバルに、ゴシカルに、耳を惹くフックを盛り込みながら、不協和音のエッジ、無慈悲なマスビート、ハーモニーの崩壊を究極まで突き詰め全てを漆黒に塗り潰すバンドの方法論、アートロックのセレモニーはあまりに異形。
もちろん、同郷の THE BODY は比較対象の一つでしょう。しかし、Nick Cave のダークアメリカーナや Trent Reznor の内省的な実験を想起させる “Less Sex”、シンセとエフェクト、そしてファナティックなビートによってホラー映画の悪夢が再現される “The Flammable Man”、コンテンポラリーなパンクロックにも思える “The Reason They Hate Me” など作品に育まれた多様なコントラストとダイナミズムはやはり唯一無二。そしてその潮流は、きっと此の地日本の ENDON や、Sargent House のロースターとも密に繋がって行くはずです。
全てを聴き終えた後、とめどない疲労感と共に、まるで何かの呪詛をかけられたかのようにも感じる実に強烈なレコード。今回弊誌では Alexis Marshall にインタビューを行うことが出来ました。「ただ言えるのは、僕が従来の、慣習的なメロディーには興味がないってこと。僕たちはただ自分たちにとって良いと思えるサウンドにフォーカスしているだけなんだ。」 どうぞ!!

DAUGHTERS “YOU WON’T GET WHAT YOU WANT” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SWARRRM : こわれはじめる – Beginning to break】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TSUKSA & KAPO FROM SWARRRM !!

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After More Than 20 years Activity, Japanese Grindcore Titan Swarrrm Breaks The Genres And Hardcore Rules With Their Newest Record “Beginning to break” !!

DISC REVIEW “こわれはじめる – Beginning to break”

“Chaos & Grind” を御旗に掲げる気概と熱情のグラインドコア烈士 SWARRRM が、激しさに豊かな感情を宿す愛と破壊の狼煙 “こわれはじめる” をリリースします!!スタンダードなハードコア的ルールに別れを告げ、アレンジや表現の幅を止めどなく拡大した作品は、ジャンルの垣根を意に介さない強靭で普遍的な魅力に満ちています。
「ハードコアルール的なものにはもうあまり興味ありません。それよりも刺激を欲しています。」 とインタビューで KAPO 氏が語るように、”こわれはじめる” は怒りや絶望、憤りといったオールドスクールなハードコアに根差すネガティブなアティテュードや類型的なスタイルが文字通り壊れ始めるレコードだと言えるのかも知れません。
刺激という意味では、例えば CONVERGE が新作でその多様なサウンドデザインによって語らずしてハードコア本来の刺激を更新したように、混沌の先を見据え変化を渇望する SWARRRM が保守的な地下室から這い出し少なからず陽の光を欲することは必然にも思えます。
アルバムオープナー “ここは悩む場所じゃない” は変化の象徴。「前作 ”FLOWER” 収録の ”幸あれ” ”あがれ” といった曲に可能性を感じていたのは間違いない」 「より普遍的なロックテイストに辿り着くべくして辿り着いた」と KAPO 氏が語る通り、この楽曲が指し示すレコードのイメージはキャッチーで歌心を携えた前代未聞の歌謡グラインド。伝説 HELLCHILD 時代から、原川 司氏がこれほど “歌った” ことは勿論ないでしょう。
司氏が発する歌心、エモーションが、J-Pop ではなく70年代の歌謡曲を想起させる事実は重要です。ここに存在するのはロマンではなく浪漫、ラブではなく愛、儚さと寂寞そして感謝。
大人になれば世界のほとんどが綺麗事や純愛ではなく、どこか歪な愛や歪んだ感情で成り立っていることに気づきます。それでも今がある奇跡。モダンなポップスが纏う煌びやかな飾りを寄せ付けない、司氏の貫く “歌” は日本的な侘び寂びを孕んでどこまでも正直です。
そうした司氏の新境地とバンドのルーツが見事に融解した楽曲こそ “愛のうた” であり、”絆” であると感じます。「あなたの思うグラインドコアと、私たちのグラインドコアは違うという事でしょうか。」 と KAPO 氏が語るように、ブラストのアレンジメントにこそグラインドの美学を貫く SWARRRM。
美しさと儚さはメロディーに、混沌と破綻はブラストへと帰依し、そこから生まれるボーカルと演奏の鬩ぎ合い、美醜のコントラストは唯一無二の尊き激音を創出するのです。楽曲の前半と後半でガラリと情景が変化し衝撃をもたらす詩の魔法も見事。
そうして辿り着く “血が叫ぶ” は、実際ブラストが装飾程度にしか使用されない異端の極地。ファンキーなカッティングが映えるポップとも形容可能な楽曲にはノイズが大胆に散りばめられています。
インタビューにもあるように、勿論偶然で意図も離れていますが、とは言えエクストリーム最前線の ENDON, FULL OF HELL, THE BODY との偶発的シンクロニシティーはシーンの向かう先を朧気に映し出しているようにも思えますね。
そうしてアルバムは、幕開けと同様にアコースティックの静謐な音色でその幕を閉じるのです。
今回弊誌では、司氏と KAPO 氏にインタビューを行う事が出来ました。「激しい音楽に長く触れてこられた方にこそ聞いていただきたいです。何か感じていただけるのではと思います。」 変わらないことへの恐怖と、変わることへの恐怖。SWARRRM です。どうぞ!!

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SWARRRM “こわれはじめる – Beginning to break” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FULL OF HELL : TRUMPETING ECSTASY】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SPENCER & DYLAN OF FULL OF HELL !!

Full-of-Hell-2017

Maryland / Pennsylvania Quartet, Full OF Hell Has Just Released The Newest Album “Trumpeting Ecstasy”!! Diverse, But More Into Extreme Metal Realms!

DISC REVIEW “TRUMPETING ECSTASY”

メリーランド、ペンシルベニアのカルテット、破壊者 FULL OF HELL がフルアルバムとしては2013年の “Rudiments of Mutilation” 以来となる新作 “Trumpeting Ecstasy” をリリースしました!!日本が誇るノイズゴッド MERZBOW, アヴァンギャルドノイズデュオ THE BODY とのコラボレート、さらには NAILS, PSYWARFARE とのスプリットを血肉としてリリースした作品は、要となる自身のルーツを軸としつつ、同時にエクストリームミュージックの領域を一際押し広げる重要なレコードとなりました。
CODE ORANGE, 日本の ENDON と並んで FULL OF HELL はハードコアとノイズ要素を融合させるアプローチの先端に立つアーティスト。もはやハードコアの大家となった感のある CONVERGE の Kurt Ballou が斬新なその三者全ての新作を手がけることとなったのも偶然ではないでしょう。
実験的な作風にシフトするかとも思われた “Trumpeting Ecstasy” は、意外にもストレートな楽曲が軸となり押し寄せる暗く激しい11曲23分となりました。インタビューにもあるように、サウンド、リフワークなど、確かにバンドはよりメタルの領域に接近したようにも思えますし、楽曲が”密着”していると語るのも頷けます。
しかし、勿論彼らの野心が一所に留まるはずもなく、レコードは同時にパワーバイオレンス、ノイズ、スラッジ、インダストリアルといった多様なアイデアを見事に昇華しコンテンポラリーなブルータリティーを散りばめたハイブリッドなエクストリームミュージックとして仕上がったのです。
“木々も鳥たちも悲しみに満ちている。彼らは歌っているんじゃない。ただ悲鳴をあげているんだ。” ニュージャーマンシネマの巨匠 Werner Herzog の言葉で幕を開けるアルバムオープナー “Deluminate” は文字通り世界の悲惨さ、絶望感の象徴です。不協和音をスクラッチする悪夢のデスメタルライクなリフワークと、疾走する巧みで手数の多い狂気のドラミングは無慈悲にもリスナーに地獄絵図を投下して行きます。”人間は地球の顔に出来た膿だ” と喉が張り裂けるほどシャウトする Dylan の苦痛を伴う憤怒は即ちハードコアのリアルで、聴く者に畏敬の念さえ感じさせますね。
禍々しい何かを引き摺るようにスローダウンする、スラッジーな “Gnawed Flesh” はまさに FULL OF HELL の真骨頂。脱退したベーシスト Brandon Brown のデモニックなガテラルは、Dylan の鋭いスクリームと凶悪なインタープレイを繰り広げバンドの顔となっていましたが、新たに加わった Sam DiGristine もしっかりとその伝統を引き継ぎ、自身のハラワタに宿した魑魅魍魎を地の底でスラッジパートに全てぶつけています。
さらに “Crawling Back to God” には ex-ISIS の Aaron Turner が、”At the Cauldron’s Bottom” には CONVERGE の Nate Newton がそれぞれボーカルでゲスト参加し、様々な声を得た作品は実に多様な色を加えているのです。
GRIMES のレーベルに所属するカナダのアーティスト Nicole Dollanganger の声を得たタイトルトラック “Trumpeting Ecstasy” はバンドが経てきたコラボレートの旅が結実した成果だと言えるでしょう。THE BODY の Lee Buford が生み出すビートと Nicole の天上の歌声は、不穏なノイズを宿した惨忍なバンドの暴虐と溶け合うこともなく、奇妙な二分法のまま冷やかなまでに無機質に進行して行きます。
インタビューで Dylan は、”Trumpeting Ecstacy” というタイトルが「他人の不幸は蜜の味」といった意味を持つと語ってくれましたが、この純美と非業、”喜び”と”悲しみ”の奇妙な共存はそのまま彼の語る人間の心の最も醜く陰湿な場所を映し出しているように感じました。
今回弊誌では、フロントマン Dylan とギタリスト Spencer にインタビューを行うことが出来ました!8月には THE BODY, FRIENDSHIP と回る日本ツアーも決定しています。どうぞ!!

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FULL OF HELL “TRUMPETING ECSTASY” : 9.8/10

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