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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【W.E.T. : EARTHRAGE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ROBERT SÄLL OF W.E.T. !!

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Melodic Hard Super-Stars, W.E.T. Has Just Released Definitely One Of The Best Record In The Genre “Earthrage” !! Are You Ready For “Burn” And “Watch Their Fire” ?

DISC REVIEW “EARTHRAGE”

WORK OF ART, ECLIPSE, TALISMAN。メロディックハードの幾星霜に足跡を刻んだ三雄を頭文字に戴くスーパーグループ W.E.T. が、捲土重来を期すジャンルの王政復古 “Earthrage” をリリースしました!!瑞々しいアリーナロックの雄々しき鼓動は、地平の年輪に印されしかつての栄光を確かに呼び覚まします。
WORK OF ART と ECLIPSE。2000年代以降、メロディックハード希望の星は明らかにこの両雄でした。片や洗練の極みを尽くす AOR、片や情熱と澄明のハードロック。
しかしインタビューで語ったように、スウェーデンの同じ学校から輩出された2つの綺羅星 “W” の象徴 Robert Säll と “E” の象徴 Erik Mårtensson は、至上のメロディーを宿すシンクロニティー、宿命の双子星だったのです。実際、2人の邂逅は、AOR とハードロックの清新なる渾融を導き、ジャンルのレジェンド Jeff Scott Soto の熱情を伴って唯一無二の W.E.T. カラーを抽出することとなりました。
故に Robert の 「最初の2枚では、僕と Erik がかなりコラボレートして楽曲を書いていたんだ。だけど、今回の作品のソングライティングに僕は全く関わらなかったんだよ。」という発言はある意味大きな驚きでした。
それは何より、”Earthrage” が疑いようもなくバンドの最高傑作となり得たのは、前作 “Rise Up” で顕著であった硬質なサウンド、メタルへの接近をリセットし、Robert の得意とする80年代初頭のオーガニックなメロディックロックを指標したからに他ならないと感じていたからです。
つまり、「”Earthrage” を制作する際に Erik と話し合ってあのオーガニックなスタイルを取り戻すべきだと感じた訳さ。」と語るように、もちろん Robert から方向性についてのサジェスチョンはあったにせよ、”Earthrage” における奇跡にも思える有機的な旋律の蒸留、ハーモニーの醸造、ダイナミズムの精錬には改めて責任を一手に負った Erik Mårtensson というコンポーザーの開花と成熟を感じざるを得ませんね。
予兆は充分にありました。ECLIPSE のみならず、NORDIC UNION, AMMUNITION 等、歴戦の猛者達との凌ぎ合いは、明らかに Erik の持つ作曲術の幅を押し広げ、効果的で印象に残るコーラスパートの建築法を実戦の中で磨き上げて行ったのですから。
アルバムオープナー、”Watch The Fire” はまさに Erik とバンドが到達した新たな高みの炎。冒頭に炸裂する生の質感を帯びた強固なリズムと、期待感に満ちたギターリフはまさしく ECLIPSE 人脈から Magnus Henriksson & Robban Bäck 参加の功名。凛として行軍するヴァースでは Jeff と Erik がボーカルを分け合い、さながら DEEP PUPLE の如き伝統のインテンスを見せつけます。
コーラスパートは巨大なフックを宿す獣。トップフォームの Jeff は、久方振りに発揮する本領で徹頭徹尾リスナーのシンガロングを誘うのです。そしてパズルのラストピースは、Desmond Child 譲りのアンセミックなチャントでした。
BOSTON の奥深き音響に Robert のキーボードが映える “Kings on Thunder Road”、MR. BIG の “Nothing But Love” を彷彿とさせるストリングスの魔法 “Elegantly Wasted” を経て辿り着く “Urgent” はアルバムを象徴する楽曲かも知れませんね。
同タイトルのヒットソングを持つ FOREIGNER の哀愁とメジャー感を、コンテンポラリーなサウンドと切れ味で現代へと昇華した楽曲は、あまりに扇情的。
畳み掛けるように SURVIVOR の理想と美学を胸いっぱいに吸い込んだ “Dangerous” で、リスナーの感情は須らく解放され絶対的なカタルシスへと到達するはずです。
そうして一部の隙も無駄もないメロディックハードの殿堂は、”決して終わらない、引き返せない” 夢の続き “The Never-Ending Retraceable Dream” でその幕を閉じました。楽曲のムードが Jeff にとって “引き返せない” 夢である JOURNEY を想起させるのは偶然でしょうか、意図的でしょうか?
今回弊誌では、WORK OF ART でも活躍する稀代のコンポーザー Robert Säll にインタビューを行うことが出来ました。想像以上に明け透けな発言は、しかしだからこそ興味深い取材となっているはずです。「メロディックハードロックがまたチャートの頂点に戻れるとは思えないね。そして僕はそれで構わないと思っているんだよ。」どうぞ!!

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W.E.T. “EARTRAGE” : 10/10

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EXCLUSIVE INTERVIEW 【JEFF SCOTT SOTO : TALISMAN, KUNI, SOTO】LOUD PARK 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JEFF SCOTT SOTO !!

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Legendary Vocalist, Jeff Scott Soto Talks About Japan Tour With Kuni, Talisman, Yngwie Malmsteen, And More !!

“A GUIDE TO JEFF SCOTT SOTO”

Jeff Scott Soto。Yngwie Malmsteen のバンド RISING FORCE の初代シンガーとして華々しくシーンに登場した唯一無二のボーカリストは、ソロとしては勿論、TALISMAN, JOURNEY, W.E.T. など数多のバンド、プロジェクトでその際立った才能を発揮し続けて来ました。ソウルフルでエモーショナル、”黒い”感覚を保持しながらも、キャッチーな歌メロに絶妙なボーカルハーモニーを乗せる、彼独特の個性は常にハードロックシーンを牽引して来たと言えますね。
同時に、Jeff はオフィシャルメンバーとしてではなく、ゲスト的な立ち位置で素晴らしい作品に貢献し続けた引く手あまたな人物でもあります。Axel Rudi Pell, Alex Masi, Vinnie Vincent, TAKARA などの名作群を懐かしく思うファンも多いでしょう。
80年代に、世界で勝負したマスクマン、日本人ギタリスト Kuni の 2nd アルバム “Lookin’ For Action” も、彼の参加でグレードが上がったアルバムの1枚です。
Billy Sheehan をはじめ、多数の豪華なゲストとともに制作されたデビュー作 “Masque” とは一味違い、固定されたメンバーで勝負した作品で、SLAUGHTER の秀才 Dana Strum プロデュースの下、Jeff のソウルフルな歌唱は勿論、Kuni のツボを得たフレージングの良さ、B’z でもお馴染み Mike Terrana のキレの良いドラムスを味わうことが出来る秀作でしたね。
そして今回、Kuni のデビュー30周年を祝い Loud Park 16 出演が決定、Jeff の参加もアナウンスされました。メンバーは、Kuni, Jeff に加えて GREAT WHITE の Tony Montana, HAREM SCAREM でお馴染み Darren Smith と実に豪華。素晴らしいショーになることでしょう。
今回インタビューを行った Jeff にとっては何と23年振りの来日となります。23年!最後の来日は、1993年の TALISMAN 初来日まで遡らなければなりません。しかし、インタビューで Jeff が語ってくれた通り、TALISMAN の音楽はその長い期間、世代を超えて引き継ぐべきものだと思います。
今は亡き Marcel Jacob というベースの名手にして優れた作曲家が存在したこと、Jeff と Marcel の素晴らしきケミストリー、爽快で、キャッチーで、ファンキーで、複雑なサウンド、その全てが忘れ去られてしまうには惜し過ぎると感じています。Jeff はインタビューで、意外にも Marcel 抜きの TALISMAN の未来に前向きな発言をしてくれました。勿論、ファンにはビッグニュースでしょうし、キッズのためにもぜひ実現してほしいと思います。
また同時に、彼自身の新しいバンド SOTO にも強く力を入れていることが伝わりますね。個人的な感想を述べれば、SOTO の新作 “Divak” はダークでヘヴィー、確かに若干メロディーが弱いものの、楽器陣が想像以上にテクニシャン揃いで、これからの活動に期待が出来そうです。今回の来日が契機となり、TALISMAN や SOTO でも、再度彼の姿を日本で見ることが出来るようになるかも知れませんね!
Jeff は Yngwie との現在の関係についても語ってくれました。メロディックハードの歴史の登場です。どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ROYAL HUNT : DEVIL’S DOZEN】JAPAN TOUR 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH André Andersen of ROYAL HUNT!!

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ROYAL HUNT set to come back to Japan again on April 2016!! André Andersen talks about Loud Park, Japan, “Devil’s Dozen” and more !!

先日行われた “Loud Park 2015” でも完成されたシアトリカルなパフォーマンスでメタルファンを魅了したデンマークのベテラン ROYAL HUNT。早くも2016年4月の再来日が決定しました!!
90年代の中盤から後半にかけて、ROYAL HUNT はここ日本で非常に人気の高いバンドでした。阪神大震災の折には “Far Away” という楽曲を日本に捧げてくれたこともありましたね。ところが、絶頂期のフロントマン、D.C. Cooper 離脱後も少なくとも音楽的には非常に聴き応えのある高いレベルの作品をリリースし続けていたにも関わらず、バンドは徐々に失速して行きました。D.C. の後任を務めた John West, Mark Boals, 共に実力は折り紙つき。しかしながらバンドはキャッチーさや華を失ってしまっていたように思います。D.C. のシアトリカルでメロディックな歌唱と ROYAL HUNT にはやはりケミストリーがあったのでしょう。
そこにやっと気づいたのかどうなのか、バンドは2011年、D.C. を迎えてツアーを行うことをアナウンスし、名作 “Paradox” の完全再現を含む来日公演を成功させました。以来、D.C. は正式にバンドに復帰、3枚のアルバムをリリースしています。
最新作”Devil’s Dozen” は彼の復帰後最も見事な作品ではないでしょうか?彼が復帰したからと言ってバンドは初期のようなコンパクトで明快な楽曲を制作する訳では勿論ありません。バンドのコンダクター Andre Andersen の成熟した作曲術を味わえる長尺の楽曲群に D.C. の華のあるキャッチーなメロディーを乗せてしっかり今の ROYAL HUNT を主張していますね。”Riches to Rags” ではフォーキーな要素を効果的に導入、新たなファンの開拓にも繋がりそうですし、Jonas Larsen のギタリスト然とした派手なソロワークも非常に魅力的。”May You Never (Walk Alone)” などは90年代の彼らを彷彿とさせる、思わず口ずさみたくなるようなメロディーが白眉です。前作のツアー後に「バンドを終わらせるかも知れない…」と語っていた Andre ですが ROYAL HUNT はどうやら第2の絶頂期を迎えそうな雰囲気ですね。
今回弊誌では、そのMr. ROYAL HUNT, Andre Andersen にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!!

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ROYAL HUNT “DEVIL’S DOZEN” 8,8/10

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WORLD PREMIERE & SPECIAL INTERVIEW 【TONY MILLS】


EXCLUSIVE: WORLD PREMIERE AND INTERVIEW WITH TONY MILLS!!

GOD GAVE HIM A VOICE・・・ex-TNT, SHY, SERPENTINE, LEGENDARY SINGER TONY MILLS SET TO RELEASE HIS NEW SOLO RECORD “OVER MY DEAD BODY” ON 2/23 !!

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昨年 TNT を離脱しソロ活動を開始した TOMY MILLS。SHY, SIAM, SERPENTINE, TNT と渡り歩いてきた不世出のシンガーが送り出す久々のソロアルバム “OVER MY DEAD BODY” は W.E.T. , WORK OF ART でお馴染みメロハーマスターこと ROBERT SALL が共作、ROYAL HUNT の ANDREAS PASSMARK が参加、数々の傑作を生み出してきた伝説的プロデューサー NEIL KERNON がプロデュースという万全の体制で製作され彼のキャリアを総括したような素晴らしい作品に仕上がりました。今回、弊 WEBZINE ではその新作から TNT, W.E.T. を髣髴させる爽快なメロディックメタルナンバー “NORTHERN STAR” と SHY, JOURNEY 風な都会的メロディーが見事な AOR “4 IN THE MORNING” の2曲を世界初公開、並びに TONY の超ロングインタビューを掲載することが出来ました。

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