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WORLD PREMIERE: “WIZARDRY MIND” 【CARTOON THEORY】


WORLD PREMIERE:”WIZARDRY MIND” OF CARTOON THEORY !!

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ELECTRO AMBIDJENT FROM FRANCE, CARTOON THEORY SET TO RELEASE JAPAN-ISH DEBUT ALBUM “PLANET GEISHA” ON 2/10 !!

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昨今、フランスが良質なプログメタル/ロックの一大生産地となっていることは言うまでもないでしょう。GOJIRA を筆頭に、UNEVEN STRUCTURE, THE ALGORITHM などモダンなグルーヴとアトモスフィアを兼ね備えたバンドが多く輩出されていますね。
今回、弊誌で紹介する CARTOON THEORY も要注目の新鋭です! 2/10にリリースするデビューフルレングス “Planet Geisha” は自らが “Electro Ambidjent” と称するように、Djenty なグルーヴとアンビエントなエレクトロニカの要素を共存させた素晴らしいアルバムに仕上がりました。
メンバーは Oestre の Maxime Lathière (Drums bass keyboards programming samples) と Chernobyl’s Flower の Juan Carlos briceño Sanchez (Guitar)。特に Oestre は TesseracT の Acle がプロデュースを行った高品質な作品を残しているのでご存知の方も多いかも知れませんね。
共演のゲスト陣も実に豪華!昨今大きな注目を集めるインストジーニアス Plini とその鍵盤奏者 Luke, ドラムマイスター Travis Orbin, そしてセルビアの奇才 David Maxim Micic など界隈の才能が集結しています。
また、タイトル、アートワークが物語るように CARTOON THEORY が日本に魅了されていることも記して置かなければなりませんね。
今回、弊誌ではアルバムを制作するきっかけともなった 和のテイストを持つ “Wizardry Mind” の完成ver.を世界初公開致します!! ギターは Plini がプレイしていまよ!

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TRACKLIST:”PLANET GEISHA”

1. Hypnotic nova’s dance (feat. Plini and Luke Martin) 6:54
2. O-hanami 花見 (4:24)
3. Wizardry mind (feat. Plini) 7:11
4. Planet geisha I Sacred geometry (feat. Plini and David Maxim Micic) 8:28
5. Planet Geisha II Hanamachi 花街 (feat. Zélie) 2:57
6. Planet geisha III Maneki neko 招き猫 4:35
7. Planet Geisha IV The art (feat. Mathieu Ricou) 5:29
8. Planet geisha V The murmuring Of Tokyo’s Anthill 5:53

【MESSAGE FROM Maxime Lathière】

Planet Geisha is an album which the composition began in 2012 by Hypnotic nova’s Dance and Wizardry Mind. The rest of compositions were created between 2012 and 2015 with the opportunity to collab with amazing musicians as Travis Orbin, Plini, David Maxim Micic, Mathieu Ricou, Luke Martin and Zélie.
“Planet Geisha” は2012年に “Hypnotic Nova’s Dance” と “Wizardry Mind” から作曲を始めたアルバムなんだ。残りは2012年から2015年の間に素晴らしいミュージシャンとコラボしながら制作したんだよ。Travis Orbin, Plini, David Maxim Micic, Mathieu Ricou, Luke Martin, Zelie といった人たちとね。

Wizardry mind is a good synthesis of Cartoon Theory Style between contemplative, ambiant and progressive vibes with lots of keyboards guitars soli and epic drum parts.
To finish, we are fascinated by Japan and this duality between “esthetic geisha” and Violence Samurai. the meeting between tradition and modernity…
“Wizardry Mind” は CARTOON THEORY のスタイルを良く表しているよ。思慮深く、アンビエントでプログレッシブなヴァイブもあるね。キーボードやギターソロ、エピックなドラムパートもあるよ。
最後に、僕たちは”美しい芸者”と”危険な侍” とか、伝統とモダンという日本が持つ二面性に惹かれているんだ。
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MANDROID ECHOSTAR : CORAL THRONE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATT HK OF MANDROID ECHOSTAR !!

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Canadian Prog Metal six piece, MANDROID ECHOSTAR has just released their debut full-length album “Coral Throne” !!

キャッチーなメロディーとテクニック、そしてプログレッシブな展開を兼ね備えたカナダの新鋭 MANDROID ECHOSTAR が新作 “Coral Throne” をリリースしました!!
2013年にリリースされた EP”Citadel” でそのポテンシャルは充分に証明していた彼らですが、初のフルアルバムとなる今作でブレイクすることは間違いないでしょう。MANDROID ECHOSTAR の魅力はモダンなプログメタルとクラッシックなロック/メタルを見事に融合している点だと思います。AVENGED SEVENFOLD の出世作 “City of Evil” はモダンメタルと SONATA ARCTICA のようなパワーメタルを融合した素晴らしい作品でしたが、MANDROID ECHOSTAR の”Coral Throne” は Djent や カオティックな要素まで取り入れさらにアップデートされた内容となっているのです。
アルバムオープナーである “Hypnos” は彼らの長所を凝縮したような楽曲。パワーメタル然としたギターハーモニーのイントロからグルーヴィーな低音リフに移行する瞬間が実にクールです。トリプルギターを最大限に活かして、ギターハーモニーと低音リフの共存を可能にしたエポックメイキングな佳曲ですね。
“Violet Skies” を聴けば Michael Cicca の強力な歌唱と共に彼らのクラッシックメタル/ロックへの傾倒ぶりが分かるでしょう。壮大なスケールで紡がれるエピックな楽曲は初期 ANGRA のようなテイストすらあります。よりプログレッシブで複雑な “Zelos” にも感じましたが高音でファルセットをミックスする Cicca の歌唱はエモというよりも Andre Matos を想起させますね。
同時に、彼らのカナダの血にも触れない訳には行きません。”The Lotus” に象徴されるように、つい最近まで共にツアーを行っていた PROTEST THE HERO のリフワークに影響を受けているのは確実でしょう。”Matoax” に至っては RUSH のようなポップさすら感じますね。カナダから出現するプログバンドはやはり何か持っています。シャープでフレッシュなモダンサウンドとオールドスクールをミックスさせた彼らの楽曲は幅広い層にアピールしそうですね。
今回弊誌ではアートワーク、歌詞、そしてドラムスを担当する Matt HK に話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

MANDROID ECHOSTAR “CORAL THRONE” : 8,8 / 10

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WORLD PREMIERE : “BLACK SWAN” “AWAY / ABSENT” 【OBSIDIAN KINGDOM】


WORLD PREMIERE: “BLACK SWAN” OF OBSIDIAN KINGDOM !!

WORLD PREMIERE: “AWAY / ABSENT” OF OBSIDIAN KINGDOM !!

Ester Segarra

EXPERIMENTAL ROCK BAND FROM CATALAN CAPITAL,SPAIN.OBSIDIAN KINGDOM SET TO RELEASE LONG AWAITED NEW ALBUM “A YEAR WITH NO SUMMER”!!

スペインはカタラン出身、POST-MODERN なニューカマー、OBSIDIAN KINGDOM が待望の2ndアルバム “A YEAR WITH NO SUMMER” を3/11に SEASON OF MIST よりリリースします。JENS BOGREN がプロデュースを手掛けた彼らのデビュー作 “MANTIIS” は、前衛的なアートロックとキャッチーさ、ポストプログのアトモスフィアにポストロックの轟音を共存させた独自の POST-MODERN な世界観が秀逸で、一気にシーンの注目を集めました。ゲストボーカルに MAYHEM の ATTILA と ULVER の KRISTOFFER を迎えた新作ではどのような進化が見られるのでしょうか?

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Their sophomore album ‘A Year With No Summer’ is now adding to the eclectic puzzle and a big step in an continuing evolution. To say that the Catalans move further away from their roots in extreme metal and towards a more progressive sound is equally correct as misleading. There are still burning
guitars and harsh riffing to be found, yet there is also simply much more of everything else. Contrasts, shifts, and raw emotions created and guided by intricate rhythm patterns, electronic tapestries as well as highlights are combined into a carefully composed musical painting of monumental dimensions. There are hints of the epic approach offered by such influences as PINK FLOYD and MARILLION, yet OBSIDIAN KINGDOM use a far darker range of colours on their pallet. There is a constant sense of drowning, darkness and depression threading through ‘A Year With No Summer’, which binds the wide stylistic range offered by its diverse song material together.
新作 “A YEAR WITH NO SUMMER” はさらにエクレクティックに進化を続けた大きな一歩なんだよ。エクストリームメタルのルーツから離れ、よりプログレッシブな方向に舵を切ったという説明は正しくもあり誤りでもある。新作にも強烈なリフは存在するんだけど、全てをよりシンプルに仕上げたんだ。複雑なリズムとエレクトロの音層に導かれ生まれる対比、変化、生々しい感情。こういったエピカルなアプローチのヒントになったのが PINK FLOYD, MARILLION といったバンドだよ。勿論、僕たちの方がダークだけどね。”A YEAR WITH NO SUMMER” には常にダークで陰鬱な雰囲気が流れているけど、多様性を持った楽曲たちが収録されているんだ。

Ester Segarra

Line-up
Zer0 Æmeour Íggdrasil: keys and vocals
Ojete Mordaza II: drums
Rider G Omega: guitars and vocals
Seerborn Ape Tot: guitars
Om Rex Orale: bass

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PANZERBALLETT : BREAKING BRAIN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JAN ZEHRFELD OF PANZERBALLETT !!

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21st Century’s “Heavy Metal Bebop”!! German Progressive Funky Math Jazz Metal five piece, PANZERBALLETT has just released epoch making newest album “Breaking Brain” !!

ドイツが誇る高性能ジャズ式重戦車 PANZERBALLETT が最新作 “Breaking Brain” をリリースし海外で話題を集めています!!
実際、”Breaking Brain” というタイトルは、彼らの音楽を表現するのにピッタリですね。2本のギター、ベース、ドラムス、そしてサクスフォンが創造するジャズメタルは、強烈にして圧倒的。リスナーの固定概念を完全に破壊するでしょう。
アルバムオープナー “Euroblast” は毎年10月に行われる Prog/Tech Metal の祭典 Euroblast への挑戦状。「こんな強烈なバンド、出演してます??」と言わんばかりに畳み掛ける、ポリリズムとテクニカルでジャジーなフレーズ、そしてヘヴィーなグルーヴ。これ程まで Jazz/Fusion を重音領域に持ち込んでいるバンドは他に存在しないと思います。実にエポックメイキングな楽曲ですね。”Typewriter Ⅱ” はタイトル通りタイプライターのサウンドを使用しています。詳細はインタビューを読んでいただくとして、そのユニークなアイデアと巧みなアレンジの才能には恐れ入るばかり。”Mahana Mahana” はマニアックなセサミストリートオマージュだったりするのですが、こういった小ネタも実にニクイ!
インドのパーカッション奏者 Trilok Grutu の楽曲 “Shunyai” のカバーには Trilok 自身がゲスト参加しており、アルバムのハイライトとなっています。エスニックなリズムの驚異的なパーカッションに導かれ幕を開けるこの曲には奇怪なボーカルも挿入されており、見事に狂気と異国感を演出することに成功しています。アルバムのラストを飾るのは “Pink Panzer” のテーマ。彼らがこの曲をカバーするのはこれで2度目なのですが、半ば PANZERBALLETT の代名詞のようになった楽曲はさらにヘヴィーさを増し、壮大にアルバムを締めくくります。
作品を通して、サクスフォンとギターのユニゾンで奏でられるテーマたちが非常に印象的でした。サクスフォン奏者の Alexander Von Hagke はあの ASIA ともツアーを行ったことがある実力者。Joe Henderson, Randy Brecker を思わせる Post-Bop なフレーズの数々が、 MESHUGGAH ライクなポリリズムリフの上で踊る様は決して他のバンドからは得ることの出来ないカタルシスを感じさせてくれます。まさに21世紀の “Heavy Metal Bebop”。即効性と味わい深さを兼ね備えた素晴らしい作品ですね。
今回弊誌ではバンドの創設者であるギタリスト Jan Zehrfeld にインタビューを行うことが出来ました。難解だと思われるかも知れませんが、彼のリードプレイは意外に明快でリックのアイデアも実に豊富ですよ。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

PANZERBALLETT “BREAKING BRAIN” : 9,3/10

YOU CAN STREAM ENTIRE “BREAKING BRAIN” ALBUM HERE !!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SOLUTION .45 : NIGHTMARES IN THE WAKING STATE, PT1】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JANI STEFANOVIC OF SOLUTION .45 !!

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Outstanding Modern Melodic Death Metal outfit, SOLUTION .45 has just released long-awaited new album “Nightmares in the Waking State, PT1”!! Welcome to the heavy & progressive Nightmare!!

モダン・メロディック・デスメタルの雄、SOLUTION .45 が5年間の沈黙の後、遂に待望の新作 “Nightmares in the Waking State, PT 1” をリリースしました!!
透明感のある美しいクリーンと、アグレッシブなグロウルを使い分ける稀代のボーカリスト Christian Älvestam が SCAR SYMMETRY を脱退した時、彼の才能を惜しむ声が実に多かったことを記憶しています。故に、彼が歴戦の勇者 Jani Stefanovic と結成した新バンド SOLUTION .45 にかかる期待は決して小さくありませんでしたね。デビュー作 “For Aeons Past” はそういったファンの期待に十二分に応えた傑作で、モダンなコンポジション&サウンドとクリーンのメロディー&歌唱がずば抜けて素晴らしい作品でした。
5年の月日を経てリリースされた2ndアルバム “Nightmares in the Waking State, PT 1” は、タイトルからも読み取れるように2部作の1作目に当たります。そしてこの作品において初めて、バンドはその実力を全て発揮したと言えるかもしれません。
前作と比較して、まずこのレコードは明らかによりモダンプログの領域に接近しています。壮絶なギターシュレッドはそのままに、リフやリズムパターンを複雑にグルーヴィーに進化させ、近未来的なアトモスフィアを加えたような楽曲が増えていると感じました。強烈な MESHUGGAH臭を放つ “Perfecting the Void” を筆頭に、”Djentの影響を受けた” などと言ってしまうと Jani さんに怒られそうですが、”Wining Where losing is All” などは PERIPHERY と通じるものさえ感じさせますし、Christian が所属していた SCAR SYMMETRY を想起させる部分も存在します。
同時に、アルバムオープナー “Wanderer from the Fold” に象徴されるように、バンドのストロングポイントだった透明感溢れるクリーンパートが減少し、彼らのルーツであるアグレッシブなデスメタルの部分を強調した作風にもなっていますね。
とはいえ、北欧のバンドらしい透明感の “Bleed Heaven’s Dry”, 美しく切ないバラード “In Moments of Disappear” のような “For Aeon Past” を引き継ぐ要素も充分に存在し、そのコントラストがアルバムをさらに一段上の領域に引き上げています。モダンメロデスの最高峰、SOILWORK が今年リリースした傑作 “The Ride Majestic” にも何ら引けを取らない充実作だと思いますよ。
今回弊誌では、DIVINEFIRE などでも活躍して来た、技巧を誇るギタリストにしてドラムスやベース、キーボードにプロデュースまでこなす才能、Jani Stefanovic にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

SOLUTION .45 “NIGHTMARES IN THE WAKING STATE, PT1” : 9,2/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【POMEGRANATE TIGER : BOUNDLESS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MARTIN ANDRES OF POMEGRANATE TIGER !!

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“Instru-Metal” New Hero, POMEGRANATE TIGER has just released Djenty&Mathy Masterpiece “Boundless”!!

カナダの新鋭、NEXT AAL とも評される “Instru-Metal” の至宝 POMEGRANATE TIGER が素晴らしい新作 “Boundless” をリリースしました!!
前作 “Entities” では4人組のバンド形態だった POMEGRANATE TIGER ですが、今回は創設メンバーでギターとドラムスをプレイする Martin Andres 1人が正式メンバーという形になっています。事の経緯はインタビューを読んでいただくとして、新作 “Boundless” は Djent シーンに衝撃を与え、DIY のアーティストとしては破格のセールスを上げたデビュー作 “Entities” とは一線を画す作品となっていますね。
特筆すべきはリズミックでヘヴィーなグルーヴ重視のアプローチ。前作はクラシカルなプレイが光る、ストレートでコズミックな Djent / Modern Prog アルバムでした。しかし、今回はオープニングトラック “Manifesto” やタイトルトラック “Boundless” に象徴されるように、 GOJIRA や TOOL を想起させるような Mathy でミニマルなパートが格段に増えています。”Entities” の “Too Much” な部分をキレイに削ぎ落とし、新たな可能性を切り開いたといった感じでしょうか?
同時に “Stomp The Haunted Crown”, “With Knives As Teeth” のような楽曲では、同郷の PROTEST THE HERO を彷彿とさせるようなテクニカルで Math-Metal の要素を含んだチャレンジングなリフの数々でエキサイトさせてくれますね。
勿論、Martin のアイデンティティーとも言える、クラッシック音楽の影響は今作でも健在。映画のサントラ、ジャズからの影響も伺えるオーケストレーションが見事な “Papaer Hammer”, ゲストプレイヤーのストリングスが光る “Ovation” ではクラッシック音楽を学んだ者でなければ作り得ない、美しさや構成の妙を味わう事が出来ます。
モダンプログ界隈の重要人物、PERIPHERY の Adam “Nolly” Getgood, THE HUMAN ABSTRACT の AJ Minette も才能を認め、制作に参加した “Boundless” はまさに “Instru-Metal” の限界を突破した作品と言えるでしょう。
今回、弊誌では Martin Andres にインタビューを行うことが出来ました。言葉の端々から、音楽に対する造詣の深さが表れていますね。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

POMEGRANATE TIGER “BOUNDLESS” : 9,5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【INTERVALS : THE SHAPE OF COLOUR”】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Aaron Marshall of INTERVALS !!

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INTERVALS returns to instrumental world with fantstic new album “The Shape of Colour” !!

Modern Prog の旗手、トロントの新鋭 INTERVALS が新作 “The Shape of Colour” をリリースしました!!
INTERVALS はギタリスト Aaron Marshall の DIYプロジェクトとしてスタートし、”The Space Between Us”, “In Time” という2枚のハイクオリティーなインストゥルメンタルEPを Djent / Modern Prog シーンに投下します。変顔とドラムの名手 Anup Sastry を擁し、 PERIPHERY, MONUMENTS, DESTINY POTATO といった豪華な人脈を有していたこともあり、バンドは瞬く間に注目を集め一躍シーンの中心に躍り出たのです。
満を持してフルアルバムの制作を開始した INTERVALS はボーカルの導入を決意。THE HAARP MACHINE で名を馳せた Mike Semesky をバンドに加入させます。完成した”A Voice Within” は INTERVALS の長所を微塵も壊すことなく、キャッチーなボーカルを導入したモンスターアルバムで、弊誌の2014ベストアルバム読者投票でも見事3位を獲得しました。
ところが今年に入って “A Voice Within” のメンバー全員が Aaron を残し脱退してしまいました。メンバー脱退の理由、経緯はインタビューを読んでいただくとして、再びインストゥルメンタルの世界に戻ってきた Aaron Marshall。”The Shape of Colour” は彼の野心と才能が溢れ出るかのような傑作に仕上がりました。
同じインストアルバムとはいえ、一聴して以前リリースした2枚のEPよりも音楽の幅が広がっていることに気づくでしょう。Djent の要素は薄れ、Mathy&Catchy なリフがアルバムを支配しています。比較するなら CHON, POLYPHIA, PLINI といったバンドに近づいたと言えるかも知れませんね。実際にその PLINI がゲスト参加している “Libra” ではギターが歌っているかのようなキャッチーなプレイを聴くことが出来ますし、”Sweet Tooth” などは”ゲスの極み乙女”を想起させるほど。
同時に、セッション参加している PROTEST THE HERO の Cam McLellan, Travis Orbin のリズム隊も見事な演奏でアルバムを彩ります。グルーヴィーでマスマティカルな “Sure Shot” のタイトな演奏にはこのメンバーでライブが見たいと思わせる魅力が存在します。そして、サックスを起用した “Fable” は勿論ですが、アルバムを通して Aaron のジャジーでスムーズなリードプレイはまさに次世代のギターヒーロー。カラフルで聴き所満載な本作は、間違いなく2015重要作品のうちの1つだと思います。
今回弊誌では Aaron にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

INTERVALS “THE SHAPE OF COLOUR” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NOVALLO : NOVALLO Ⅱ】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NOVALLO !!

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Talented Moden Prog Outfit, NOVALLO has just released awesome eclectic new EP “Novallo Ⅱ” !!

US産 モダンプログの新鋭 NOVALLO が素晴らしい新作EPをリリースしました!!
PERIPHERY を筆頭とした所謂 Djent バンドの系譜に連なる NOVALLO ですが、彼らの優れている点はそのエクレクティックな音楽性にあると思います。Jazz/Fusion, エレクトロニカ、ファンク、といった多様な音楽を独自のやり方でプログメタルに落とし込んでいるのです。同時に非常にキャッチーで優れたメロディーを各所に配置し、Djent/モダンプログの新しい形を提示しています。
よく比較されるのがその PERIPHERY なのですが、理由の1つは Sam のボーカルでしょう。驚異的な声量で歌い上げる美しく情熱的なクリーントーンは確かに PERIPHERY の Spencer を想起させます。ただ、Sam は SYSTEM OF THE DOWN のようなエキセントリックな唱法やラップを取り入れるなど間口の広さが魅力的です。
またグルーヴィーな演奏にキャッチーなメロディーを巧みに乗せているところも比較される所以でしょう。より DJENTY な PERIPHERY に対して、NOVALLO はそのメロディーやグルーヴによりダンサブルな要素を強く感じさせますね。例えば Michael Jackson, Jamiroquai,Justin Timberlake であったり、最近では Lady Gaga のようなテイストすら味わうことが出来ます。
エレクトロニカやゲーム音楽、Chiptune への造詣の深さも耳を惹きます。”White Phoenix” の8bitなイントロや “I Am” のゲーム音楽風バッキングは非常に特徴的で彼らならではと言えるでしょう。シンセサウンドと独特のギタートーンが素晴らしいですね。
NOVALLO はユニークな実験性を保ちながら、前作よりキャッチーな作品を制作するという離れ業をやってのけているのです。今回の記事では、弊誌のインタビューにNOVALLOのメンバー全員が考えた回答を寄せていただきました。どうぞ!!

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YOU CAN STREAM AND BUY “NOVALLO Ⅱ” HERE !!

MMM RATING⭐️

NOVALLO “NOVALLO Ⅱ” : 9,6/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SITHU AYE : SENPAI EP】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SITHU AYE !!

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“I-i-it’s not like I wanted to hear “SENPAI EP” or Anything!!” One of the top modern prog guitarist, SITHU AYE has just released incredible Anime-Prog new record “SENPAI EP”!! Readers! Please notice SITHU-SENPAI!!

スコットランドから彗星の如く現れた才能溢れるモダンプログギタリスト SITHU AYE。インターネットの普及により誰もが音楽を発信出来るようになった現代の音楽シーン。彼はまさにそういったDIYミュージシャンの代表格的な存在だと思います。
インタビュー中でも触れていますが、BULB (MISHA MANSOOR) や BEN SHARP は勿論その分野のパイオニアです。ただ、兄貴感のある彼にインスパイアされて音楽を発信し始めたアーティストも多いのではないでしょうか?「作曲もギターもレコーディングもプログラミングもプロデュースもやろうと思えば一人で出来るんだ。」彼がモダンプログ/ギタリスト界隈に与えた影響は決して少なくありません。
そんな偉大な男 SITHU AYE が新作をリリースしました!”SENPAI EP”。アートワークからコンセプトまでどう見ても”OTAKU”!!そう、彼は偉大な”オタク”だったのです。ただ、内容は実に素晴らしいですね。勿論、コンセプトが「アニメのOPテーマのようなEP」なので以前よりキャッチーでファンシーになっている部分はあります。キラキラしたキーボードやシャムシェイドかよ!と突っ込まざるを得ないシンコペーションリフなどはやはり驚きです。しかしむしろそれがSITHU のプログ/フュージョン的ギターと未然の化学反応を引き起こし、何度もリピートせずにはいられない中毒性を生み出しています。
初期の SITHU の作品はより “DJENTY” な音作りやプログメタルの複雑さを強く内包していましたが、作品を重ねるに連れてどんどんメロディー重視の方向性にシフトしています。PLINI と波長が合い2人でEP”I”をリリースしたのも納得ですが、彼の中でそういったアニメのテーマソングのような強烈なキャッチーさに憧れる気持ちが膨らんで、遂に爆発したのかも知れませんね。勿論、彼の流暢でジャジーな独特のシュレッドは健在。ギタリストからモダンプログファン、そしてアニメファンまで幅広くアピールする作品に仕上がったのではないでしょうか?!?!
今回弊誌では SITHU AYE にインタビューを行うことが出来ました。読者の皆さん、ぜひ SITHU 先輩に気づいて下さい!

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MMM RATING⭐️

SITHU AYE “SENPAI EP” : 9,8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ABIGAIL’S GHOST : BLACK PLASTIC SUN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KENNETH WILSON OF ABIGAIL’S GHOST !!

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AWESOME POST-PROG BAND FROM NEW ORLEANS! ABIGAIL’S GHOST HAS JUST RELEASED BEAUTIFUL & INTELLIGENCE NEW ALBUM “BLACK PLASTIC SUN” !!

ニューオリンズから素晴らしいバンドが現れました。ABIGAIL’S GHOST。驚くべきはその音楽性です。ニューオリンズと言えばジャズやブルースの本場ですが、彼らは KATATONIA, ANATHEMA, OPETH, PORCUPINE TREE といったヨーロッパの所謂 “POST-PROG” バンドたちのようなメランコリックでプログレッシブな美しくモダンなサウンドを聴かせてくれます。先日リリースされた最新作 “BLACK PLASTIC SUN” は彼らの作品でも最高傑作と言えるでしょう。アルバムを通して儚くも魅力的なメロディーを聴くことが出来ますが、まず特筆すべきはヴァイオリンかも知れませんね。ヴァイオリンを使用するプログバンドは少なくありませんが、彼らほど見事にヘヴィーなロックと融合させているアーティストは多くはないでしょう。OPETH や KATATONIA のような知性とヘヴィネスを併せ持ったリフに絡み合うストリングス。そこに乗るのはレイク、ウェットン直系の湿ったボーカル。悪いわけがありません。また変拍子も巧みに使用していますね。ワルツや5拍子の登場する回数は非常に多いのですが、自然に楽曲に溶け込んでいて注意して聴かないと気づかない程です。ANATHEMA の新作にもそういった楽曲はありましたが、言葉にするなら”さりげなさ”のようなものを大事にする POST感が見事です。とにかく KSCOPE 勢が大好物という方々から MUSE, MEW のようなポピュラーながら一捻りあるロックが好きという人までぜひご一聴いただきたいと思います。今回弊誌ではバンドの頭脳 KENNETH WILSON にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!!

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YOU CAN STREAM ENTIRE “BLACK PLASTIC SUN” ALBUM HERE !!

MMM RATING⭐️

ABIGAIL’S GHOST “BLACK PLASTIC SUN” : 9/10

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