カテゴリー別アーカイブ: PICK UP ARTIST

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【WILDERUN : SLEEP AT THE EDGE OF THE EARTH】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH EVAN BERRY OF WILDERUN !!

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FOLK/EPIC METAL RULE THE WORLD !! WILDERUN HAS JUST RELEASED AWESOME NEW ALBUM “SLEEP AT THE EDGE OF THE EARTH” !!

US 産 FOLK/EPIC メタルバンド WILDERUN が2ndアルバム “SLEEP AT THE EDGE OF THE EARTH” をリリースしました。まだ知名度は低いのですがアルバムの内容は非常に素晴らしく、春から BANDCAMP で売れまくっている作品でもあります。OPETH 的プログメタルを軸として、そこにAGALLOCH のようなダークでアトモスフェリックなブラックメタル要素、ENSIFERUM のような勇壮なフォークメタル要素を加えた音楽性は様々なジャンルの支持者たちにアピールするでしょう。デビュー作 ” OLDEN TALES & DEATHLY TRAILS” ではネイティブアメリカンの伝統音楽を大胆に取り入れていましたが、今回は独自のフォーキーなメロディーを中心に据えさらに充実した作品に仕上げてきました。ロジカルなストラクチャーとアグレッションのバランス、ダイナミクスのつけ方が実に見事です。マンドリンやダルシマーといった民族楽器を使用している点も魅力の1つ。決して飛び道具的な用途ではなく、自然に楽曲に導入され彼らの強力な武器の1つとなっています。こういったバンドが US から登場したことは FOLK/EPIC メタルの未来にとっても重要な出来事かも知れませんね。今回弊誌ではボーカル/ギター担当の EVAN BERRY にインタビューを行いました。ぜひこの機会に彼らの音楽を知って欲しいと思います!

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WORLD PREMIERE : “SIZQ” + INTERVIEW 【NETWORKS : DYNAMIC NATURE】


WORLD PREMIERE : NEW MV !! “SIZQ” OF NETWORKS !!

 JAPANESE ECLECTIC INSTRUMENTAL TRIO, NETWORKS HAS JUST RELEASED THEIR NEWEST ALBUM “DYNAMIC NATURE” !!

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ミニマル、エレクトロニカ、ロック、ジャズ、エクスペリメンタル、ダンス、マス、プログレッシブ…。様々な音楽的要素をキラキラとエクレクティックに取り込んだ東京発の3人組 NETWORKS 待望の2ndアルバム “DYNAMIC NATURE” がリリースされました。2010年にリリースされ、デビュー作にして傑作と評された “WHITE SKY” から実に5年。待っただけの価値は十分にある作品だと思います。まずはアルバム収録曲で、今回弊誌で独占公開、 “SIZQ” のMVをご覧いただきたいと思います。吉野耕平監督が生み出す色彩感覚と NETWORKS の音楽が完璧にシンクロし新しくも生き生きとした芸術の息吹を感じられるでしょう。「楕円運動のダンス音楽」 「最終的に祈祷になる事」 をテーマにバンド活動を続けている NETWORKS。前者は世の中に溢れる4/4拍子を円運動に見立て、楕円即ち奇数拍子、変拍子でも踊れるでしょう?そこにカタルシスが生まれるかもしれませんよ?というメッセージ。これは以前からそう思っていましたが後者の解釈はより難解でした。しかし “DYNAMIC NATURE” を聴きこむにつれて、後者は個々のミュージシャンとしてのエゴを捨て去り、より音楽と同化するといった意味で受け取るようになりました。正しい解釈はインタビューで答えてくれていますが、”DYNAMIC NATURE” がそれだけ自然体で彼らのヴィジョンを再現し、多くのインストバンドが犯す技量の詰め込みからはかけ離れた、多幸感に満ちた完成度の高いアルバムだと感じたからでしょう。リズムやメロディーにただ身を任せてもよし、思考を重ね深く突き詰めるもよし。ただインタビューをご覧になれば、皆様も歌詞のない彼らの内面がいかに哲学的、文学的であるかお分かりになるでしょう。キーボードの新後さん、ギターの齊所さん、ドラムスの濱田さん。メンバー全員による三者三様の回答をお楽しみください。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NORTHLANE : NODE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALEX MILOVIC OF NORTHLANE!!

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THE NORTH WILL RISE AGAIN !! NEW WAVE OF AUSTRALIAN METALCORE, NORTHLANE HAS JUST RELEASED AWESOME NEW ALBUM “NODE” !!

オーストラリアが産んだ新世代メタルコアのホープ、NORTHLANE が新作 “NODE” をリリースしました。昨今、オージーメタルコア勢の進境は著しく PARKWAY DRIVE, THY ART IS MURDER, I KILL THE PROM QUEEN, IN HEARTS WAKE, AMITTY AFFLICTION, STORM THE SKY と世界的に人気、名声を得て大きなムーブメントとなっています。その中でも NORTHLANE はプログレッシブな展開、アトモスフェリックな美意識を併せ持つブライテストホープと言えるでしょう。新作 “NODE” は名作との声も多かった前作 “SINGULARITY” を遥かに凌駕し、バンドの成長と新たなるチャプターの幕開けを告げています。昨年、前任ボーカルの ADRIAN FITIPALDES が脱退。彼の持つカリスマ性故、バンドの将来が心配されましたが、”NODE” を聴く限りその心配は杞憂だったようです。新加入 MARCUS BRIDGE の実力は前任者と比べても遜色なく、むしろレンジの広さ、クリーンの巧さでは上回っているのではないかと思うほどです。ADRIAN の持っていたブルータリティーは確かに魅力でしたが、MARCUS のより深い感情表現はさらに多くのファンを獲得する強い武器になるでしょう。加えてプロデューサー WILL PUTNEY と再びタッグを組んだことも吉と出ました。MISS MAY I, MISERY SIGNALS, STRAY FROM THE PATH, FOR TODAY, UPON A BURNING BODY などなど次世代メタルコアの大半を手掛けているのではないかと思うほどの実力派人気プロデューサーですが、アトモスフィアとへヴィネスのバランス感覚が素晴らしく流石の手腕を発揮しています。MARCUS のボーカルによってポストハードコア的キャッチーさを以前よりも多く導入し、MONUMENTS が “THE AMANUENSIS” で見せたようなへヴィネスの””質””も変化。さらに大きなバンドになる準備は整いました。今回弊誌ではバンドの創立メンバーでベーシストの ALEX MILOVIC に話が聴けました。

YOU CAN LISTEN TO “NODE” STREAM IN FULL !!

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【KING CRIMSON】JAPAN TOUR 2015 SPECIAL!!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GAVIN HARRISON OF KING CRIMSON!!

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NEW KING CRIMSON ARE GOING TO COME TO JAPAN ON DECEMBER!!

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UK の至宝、プログロックの伝説 KING CRIMSON が2003年以来実に12年ぶりの来日を12月に果たします。2011年に ROBERT FRIPP は突如として音楽業界からの引退を発表、KING CRIMSON も終焉かと思われましたが2013年にバンドの再始動を発表。これまでもそうしてきたようにメンバーを1部刷新して新しい音楽の旅に出ました。今回の再始動、目玉はやはり MEL COLLINS の復帰でしょう。”IN THE WAKE OF POSEIDON” から “ISLANDS” まで参加し (“RED”はゲスト扱い)、サックス、フルート、メロトロンを自在に操った名バイプレイヤーの帰還です。同時に注目されるのが3ドラムスという新しいコンセプト。GAVIN HARRISON, PAT MASTELOTTO という名手二人に R.E.M, NINE INCH NAILS などでの活躍で知られるマルチプレイヤー BILL RIEFLIN を加えて3人のドラマーがバンドに存在する形になりました。 90年代の”ダブルトリオ”編成時代にはツインドラムを提示していましたが、このコンセプトにはさすがに驚きました。では新生クリムゾン、具体的にどのような音になっているのでしょうか?私達には昨年リリースされた “LIVE AT THE ORPHEUM” と 2011年にリリースされた新生クリムゾン マイナス PAT&BILL というラインナップの KING CRIMSON PROJEKCT “A SCARCITY OF MIRACLES” いう2つのヒントが与えられています。前者を聴く限り、3ドラムスというコンセプトは「それぞれが別々のリズムを刻みカオティックな世界観を創出する」というよりは「同じグルーヴ、リズムを3人で刻み音圧、高揚感を得る」という目的のようです。これはステージ前方にドラムスを配し後方にリード楽器を置いている現在の位置取りからも推測できます。後者はまさに FRIPP COLLINS JAKSZYK の良いとこ取りのような作品。FRIPP のサウンドスケープ、COLLINS のスリリングなサックス、JAKSZYK のメロウなボーカルが溶け合っていました。クリムゾンの作品で言えば “ISLANDS” の叙情性が最も近いかも知れませんね。インタビューでも触れているように新しいマテリアルを試しているとのこと。それがそのままこの路線とは全く限りませんがADRIAN BELEW を廃して COLLINS と JAKSZYK を配置した訳ですから初期の叙情性が復活することは大いに有り得ると思います。今回弊誌では KING CRIMSON, PORCUPINE TREE という新旧二大プログバンドに在籍するスーパードラマー GAVIN HARRISON に話を聞くことが出来ました。

【INTERVIEW WITH GAVIN HARRISON】

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Q1: KING CRIMSON Japan Tour is just announced !! How are you feeling now? And what the setlist will be?

【GAVIN】: We’re very happy to be coming to Japan and making so many concerts. It will be the exciting conclusion of the 2015 tour.

Q1: KING CRIMSON の日本ツアーが発表されましたね。今はどういったお気持ちですか?

【 GAVIN 】: 日本で沢山のコンサートを行うことが出来てとても嬉しいよ。2015年に行うツアーのエキサイティングな締めくくりになるだろうね。

Q2: So, what do you think New Crimson line up? Mel Collins is back, and three drummers in the band. What is triple drums to you?

【 GAVIN 】: Mel is fantastic and adds so much to the performance. We all really enjoy Mel’s inventive soloing every night. Having three drummers gives us unique opportunities to explore some very interesting rhythmic and sonic possibilities. Three very different drummers with three different approaches to drumming can really mix together very well. .

Q2: 新生クリムゾンのラインナップについてはどう思っていますか?MEL COLLINS が復帰し、バンドには3人のドラマーがいます。トリプルドラムスというコンセプトはあなたにとってどのような意味を持っていますか?

【 GAVIN 】: MEL は素晴らしいし、バンドに多くのものをもたらしてくれたね。毎晩、僕たちは皆 MEL の独創的なソロを楽しんでいるんだ。バンドに3人のドラマーがいることで、とても興味深いリズムと音の可能性を探るユニークな機会が与えられているよ。3人とも全然違うタイプのドラマーで違うアプローチをしているんだけど、それが本当によく調和しているんだ。

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Q3: Anyway, do you think new KING CRIMSON set to release new album near the future?

【 GAVIN 】: I don’t know. We are working on new pieces and we hope to perform them in the coming tour.

Q3: KING CRIMSON は近い将来、新作をリリースすると思いますか?

【 GAVIN 】: わからないよ。ただ、新しいマテリアルには取り組んでいるからそれを今回のツアーで披露出来たらいいね。

Q4: Your solo record, “Cheating the Polygraph” is just released. This is the re-image of Porcupine Tree songs. And you did really magnificent arrangement. Anyway, what made you try this great challenge?

【 GAVIN 】: I had wanted to make a modern contemporary big band album for a very long time and I was thinking about making an album of some of my favourite Porcupine Tree songs completely re-imagined for big band sound. This really is not a cover album. The arrangements take the essence of the compositions and take them into the stratosphere. It was a long process (about 5 years) to complete the whole project but it was a fantastic journey for me. .

Q4: あなたのソロアルバム “CHEATING THE POLYGRAPH” もリリースされましたね。PORCUPINE TREE の楽曲をリ・イメージした内容でビッグバンド調の素晴らしいアレンジが施されています。なぜこういったアルバムを制作したのでしょうか?

【 GAVIN 】: 僕はずっと長い間モダンなコンテンポラリービッグバンドのアルバムを作りたいと思っていたんだ。そして僕の大好きな PORCUPINE TREE の楽曲を何曲か完全にビッグバンドサウンドにリ-イメージしたアルバムを作ろうと思いついたんだよ。これは全くカバーアルバムではないよ。楽曲の構成だけ抽出して成層圏に届くくらい異なったアレンジを施してあるからね。プロジェクト全体で5年くらいの長い期間を要したよ。だけど僕にとって素晴らしい旅だったね。

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Q5: How did you choose the songs of “Cheating the Polygraph”?

【 GAVIN 】: I chose the songs that I felt had good rhythmic possibilities and presented them to Laurence Cottle (the arranger) to see how he felt about re-imaging them from a harmonic perspective. We worked for several weeks on each tune passing it back and forth between us until we felt happy with the arrangement.

Q5: 数多くのPORCUPINE TREE の楽曲から今回の収録曲を選んだ理由を教えてください。

【 GAVIN 】: まずは僕がリズム的に可能性があると感じる楽曲を選んだんだ。それをアレンジャーである LAURENCE COTTLE に提示して、彼がハーモニーの観点からリ・イメージすることにどう感じるか確かめていったんだよ。何週間もお互いがアレンジメントに満足できるまでそのやりとりが行き来したよ。

Q6: Steven Wilson told that PORCUPINE TREE may return in 2016. Do you think it will come true? And You’ve played with two prog genius, Robert Fripp and Steven Wilson. When you compare these two, how are they resemble or different ?

【 GAVIN 】: I don’t know about the future of PORCUPINE TREE. And I don’t compare people.

Q6: STEVEN WILSON は2016年の PORCUPINE TREE の復活について言及していました。実現すると思いますか?また STEVEN と ROBERT を比較した時、似ているところはありますか?

【 GAVIN 】: PORCUPINE TREE の未来についてはわからないな。僕は人を比較したりはしないんだ。

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Q7: And you’ve played with lot’s of bands and project, like iamthemorning (I really love them), The Tangent, Blackfield, No Man, OSI, Storm Corrosion, and more. Do you have new project you are involved in?

【 GAVIN 】: I work on a lot of projects from my studio. There are more things coming but I can’t mention them at the moment.

Q7: あなたは他にも様々なプロジェクトに関わってきましたね。IAMTHEMORNING, THE TANGENT, BLACKFIELD, NO MAN, OSI, STORM CORROSION…現在関わっているプロジェクトはありますか?

【 GAVIN 】: 今も沢山のプロジェクトに関わっているよ。僕のスタジオでね。どんどん増えるだろうけど現時点で明かせるものはないね。

【FIVE ALBUMS】

FIVE ALBUMS THAT CHANGED GAVIN’S LIFE!!

PATRICK WILLIAMS “THRESHOLD”

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ART FARMER “CRAWL SPACE”

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JAPAN “TIN DRUM”

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ART FARMER & JIM HALL “BIG BLUES”

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BLUE NILE “HATS”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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I have been to Japan many times and it is a very special place to me. I look forward to seeing the great audiences at the King Crimson shows.

日本には何度も行っているんだけど、僕にとってとても特別な場所なんだ。KING CRIMSON のショーで素晴らしいオーディエンスに会えることを楽しみにしているよ。

GAVIN HARRISON

【KING CRIMSON ARE】

ROBERT FRIPP

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言わずと知れた KING CRIMSON のギタリストにしてリーダー。MR.CRIMSON。後続に多大な影響を与え続けるイノベイターです。メカニカルでシーケンシャルなフレーズ/アルペジオを構築し正確に弾きこなすと同時に、ライブでのインプロヴィゼーションも持ち味。バンド以外でも DAVID BOWIE, BRIAN ENO, ANDY SUMMERS など様々なミュージシャンと共演してきています。

MEL COLLINS

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今回の再始動で1972年以来40年以上ぶりにバンドに復帰したサックス、フルート、メロトロン奏者。その実力(と利便性)故様々なバンドに引っ張りダコで ROLLING STONES や中島みゆきのアルバムにも参加していたりします。KING CRIMSON 脱退後は CAMEL にも長く在籍したプログロック重要人物の1人。

TONY LEVIN

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スキンヘッドに髭がトレードマークのプログ界NO.1ベースプレイヤー。チャップマンスティックという不思議な楽器を操ることでも知られています。DREAM THEATER のメンバーと立ち上げた LIQUID TENSION EXPERIMENT での活躍も有名で、他にも数多くのセッションやプロジェクトをこなしています。PETER GABRIEL のお抱えベーシストであり、同僚の PAT MASTELOTTO と STICK MEN というバンドでも活動する多忙人。

PAT MASTELOTTO

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ex-MR.MISTER。”VROOM” からバンドに加入し FRIPP 師匠に寄り添い片時も離れない忠義ドラマー。実に器用で最も FRIPP の理想とするリズムを再現できる人物なのではないでしょうか?

JAKKO JAKSZYK

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新メンバー。新生クリムゾンのリードシンガーでセカンドギタリスト。キーボードもこなすマルチプレイヤー。ソロ、THE TANGENT, LEVEL 42 などさまざまなバンドに在籍する傍らコメディアンとして活躍するなど実に才能豊かな人物です。妻は KING CRIMSON の創立メンバー MICHAEL GILES の娘。

BILL RIEFLIN

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新メンバー。トリプルドラマーの1人。R.E.M, MINISTRY, KMFDM, NILE INCH NAILS など90年代初頭からインダストリアルなバンドのドラマーとして活躍。キーボードやギターもこなすマルチプレイヤー。

GAVIN HARRISON

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KING CRIMSON, PORCUPINE TREE という二大プログバンドのドラマー。その事実だけで実力は推して知れますね。

【KING CRIMSON’S RECORDS YOU MUST LISTEN TO】

“IN THE COURT OF THE CRIMSON KING”

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デビュー作にしてプログロックの概念を確立した記念碑。ロックというジャンルにクラッシックやジャズを高いレベルで融合させ、同時に歌詞専門のメンバー PETE SINFIELD が詞に深い意味を持たせることで知的で奥深いプログロックの世界を構築しました。メタリックな音像のサックスとギターが狂ったようにメカニカルでカオティックなフレーズを畳み掛け、唯一無二のカタルシスを生み出す “21st CENTURY SCHIZOID MAN” 。”CONFUSION WILL BE MY EPITAPH” という一節が楽曲の全てを物語る、メロトロンとアルペジオと悲哀に満ちて美しい “EPITAPH”。この2曲の究極の対比が後のロック界に与えた影響は計り知れませんね。

“LARK’S TONGUES IN ASPIC”

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“ISLANDS” ツアー終了後、FRIPP はバンドの内紛に嫌気が差し解散を宣言。しかし BILL BRUFORD, JOHN WETTON, DAVID CROSS, JAMIE MUIR といった自らの理想を具現化出来るアーティストたちと出会い、クリムゾンを再始動しこの傑作をリリースしました。インプロヴィゼーションの塊のようなアルバムです。時代背景としてはちょうどマイルス・デイヴィスの音楽が絶頂期を向かえたあたりですが、それとリンクするかのように、時に繊細で時に大胆なロックにおける最高峰の即効演奏が味わえます。特に JAMIE MUIR のパーカッションと DAVID CROSS のヴァイオリンはクリムゾンに新しい息吹を与えました。混沌としていて実験性に満ちていながら、キメのフレーズやメロディーはキャッチーで驚きを隠せません。

“RED”

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FRIPP, WETTON, BRUFORD の3人体制に移行し KING CRIMSON が最もへヴィーな方向性を提示したアルバム。バンドが REDZONE に入っていることから名付けられた有名すぎるタイトルトラック “RED” はまさにトリオだからこそ具現化出来た楽曲です。大勢のメンバー、楽器をアレンジメントする中で、なかなか思い切り全面に出ることのなかった FRIPP のギターが、ソリッドなスリーピースになることで初めてと言っていいほど強烈に自己主張しています。アルバムの最後を飾る “STARLESS” における冷徹で無機質な演奏と WETTON の淡々とした歌唱が生み出す奇跡的な暗く美しい世界はバンドの終わりを暗示しているようです。

“DISCIPLINE”

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解散から7年。1981年に FRIPP は ADRIAN BREW, TONY LEVIN という新しい血をアメリカから得て KING CRIMSON を再始動させます。当初は歌詞に深みがなくなった、ニューウェーブやポリリズムを大胆に取り入れすぎ、アメリカ人が嫌いだ、ステージでクネクネするな、など批判を浴びた作品です。しかしながら、 後に再評価が進み現在では FRIPP 曰くクリムゾン史上三指に入る作品だそうです。実際、当時最先端だった音楽を咀嚼し彼らのやり方で提示した意欲作だと思います。タイトルトラック “DISCIPLINE” の”鍛錬”のようなメカニカルで難解なフレーズを泊をずらしてギターで輪唱するという訳のわからない挑戦や、”FLAME BY FLAME” の斬新なフレーズ、ギターシンセやチャップマンスティックといった新しい楽器の導入など聴きどころの多い作品でプレイするたび新しい発見があります。

“THRAK”

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1984年に再度解散した KING CRIMSON は10年の沈黙の後ミニアルバム “VROOM” で復活を遂げます。80年代のラインナップに TREY GUNN, PAT MASTELOTTO を加えた”ダブルトリオ”編成という新しいコンセプトで。満を持して発表したフルアルバム “THRAK” は “RED” で体現したへヴィーさとインダストリアルな先鋭さを備えた優れた作品でした。メタリックな楽曲、実験的な楽曲、ポップさを備えた楽曲とバラエティーに富んでいて、コンセプト先行だった80年代と比べるとある意味肩の力が抜けたようにも感じられます。ダブルトリオという観点からみれば、”SEX SLEEP EAT DRINK DREAM” は非常に成功した楽曲だと思います。

“POWER TO BELIEVE”

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2003年発表、KING CRIMSON 現時点での最新作。ダブルトリオから BILL BRUFORD と TONY LEVIN が脱退。四人編成となりヌーヴォー・メタルを指標した作品です。

【THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR IN JAPAN 2015】

“in motion. This is a very different reformation to what has gone before: seven players, four English and three American, with three drummers. The Seven-Headed Beast of Crim is in Go! mode.”

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Tickets for the seven shows in Japan will be available on August 29th.
Tokyo December 7(Mon)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December 8(Tue)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December 9(Wed)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December10(Thu)Bunkamura Orchard Hall
OPEN 18:00 / START 19:00 Ticket \15,000
<info>Creativeman 03-3499-6669
Osaka December 12(Sat)Festival Hall
OPEN 17:00 / START 18:00 Ticket \15,000
Osaka December 13(Sun) Festival Hall
OPEN 16:00 / START 17:00 Ticket \15,000
<info>Kyodo Information 0570-200-888
Nagoya December 21(Mon)Nagoya Century Hall
OPEN 18:00 / START 19:00 Ticket \15,000
<info> Sunday Folk Promotion / 052-320-9100
www.dgmlive.com www.king-crimson.com

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WORLD PREMIERE: “DEATH OF A KING” 【AMORPHIS : UNDER THE RED CLOUD】


WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “DEATH OF A KING” OF AMORPHIS !!

LEGEND OF FINLAND IS BACK !! MELANCHOLIC METAL MASTER AMORPHIS SET TO RELEASE THEIR NEWEST RECORD “UNDER THE RED CLOUD” ON 9/4 !!

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結成から25年、フィンランドのメランコリックメタルマスター AMORPHIS が新作 “UNDER THE RED CLOUD” で帰ってきます!!モダンメタル発展の最功労者とも言える JENS BOGREN と初タッグを組み、最高傑作を生み出しました!!今回公開するファーストシングル “DEATH OF A KING” はゲストも多彩。フルート奏者として ELUVEITIE の CHRIGEL GRANZMANN, パーカッションに ex-OPETH, SOEN の MARTIN LOPEZ を向かえ最高の製作環境を整えました。楽曲はまさに AMORPHIS のディスコグラフィーを一曲に纏めたような素晴らしいデキ。初期の名作 TALES FROM THE THOUSAND LAKES, ELEGY の慟哭、哀愁、アグレッションから近作の幅が広がったエピカルな要素まで感じる事が出来ますね。

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Guitarist and founding member Esa Holopainen comments:
“It was a great honor to have such talented musicians appearing on ‘Death Of A King’. Each one of them puts his personality and character in the very right spot“. “»Under The Red Cloud« is produced by Jens Bogren who did amazing job with the album. There’s a lot’s of elements in the songs but every note and element is in perfect harmony so that the result is fucking heavy and melodic. All I can say is that »Under The Red Cloud« will be in my personal Top 3 AMORPHIS albums that we’ve ever done.“
“DEATH OF A KING” に、こんなにも才能のあるミュージシャンを揃えることが出来てとても誇らしいよ。各自それぞれの個性、キャラクターを正しく配置することが出来たね。”UNDER THE RED CLOUD” は JENS BOGREN が素晴らしい仕事を果たしてくれたよ。沢山の要素が詰まっているけどそのどれもが完璧なハーモニーを奏で、結果として最高にヘヴィーでメロディックに仕上がったね。このアルバムは AMORPHIS のディスコグラフィーでもトップ3に入る事だけは断言できるよ。

ESA HOLOPAINEN

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The tracklist of »Under The Red Cloud« is as follows:
01. Under The Red Cloud
02. The Four Wise Ones
03. Bad Blood
04. The Skull
05. Death Of A King
06. Sacrifice
07. Dark Path
08. Enemy At The Gates
09. Tree Of Ages
10. White Night
Bonus tracks (digipak & 2LP):
11. Come The Spring
12. Winter’s Sleep
www.amorphis.net I www.facebook.de/amorphis I www.nuclearblast.de/amorphis

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LUCIFER : LUCIFER Ⅰ】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOHANNA SADONIS OF LUCIFER!!

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CATHEDRAL, THE OATH, AND ANGEL WITCH JOIN TOGETHER!! SUPER HEAVY MAGIC ROCK BAND, LUCIFER HAS JUST RELEASED GREAT DEBUT ALBUM “LUCIFER I” !!

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ex-CATHEDRAL, DEATH PENALTY の GAZ JENNINGS, ex-THE OATH の JOHANNA SADONIS がタッグを組んだ新バンド LUCIFER がデビュー作 “LUCIFER I” を総帥 LEE DORRIAN のレーベル RISE ABOVE からリリースしました。
説明の必要もないでしょう。CATHEDRAL は90年代初頭にデビューし、DOOM から STONER, PROG ROCK まで幅広い素養をを消化、唯一無二の音楽を作り上げたバンドでした。世界一遅いアルバムなどとも評されるデビュー作 “FOREST OF EQUILIBRIUM” が取り上げられることが多い彼らですが、その後の音楽的変遷、そして傑作 “THE LAST SPIRE” での幕引きまで常に聴くべき意味のある豊潤な作品を提供し続けてきた異能です。
無論、LEE DORRIAN という深い知識とビジョンを備えたフロントマンがいたからこそ存在し得たバンドでしたが、同時に、不思議な音階のリフ、アルペジオ、オーバーダブ、転調を自在に操るリフの魔術師 GAZ JENNINGS が上手いボーカルと組んだらどうなるのだろうという興味も存在したことは事実。今回紹介する LUCIFER はその欲求を満たすバンドと言えるかも知れません。
昨年彗星のように現れ、彗星のように消滅した THE OATH が残した唯一のアルバム “OATH” は印象的な作品でしたし、その中でも JOHANNA の歌唱は特に耳を捕らえました。そして上手さと巧さを兼ね備えた彼女のボーカルは “LUCIFER I” でさらにその凄みを増しています。
現代の “Vol.4” かと思わせるほどのギターリフアルバムでありながら、彼女のボーカルが絡み合う事でエピック、キャッチーさ、大衆性を兼ね備えた驚異的なクオリティーの作品に仕上がったのではないでしょうか。
現代の “Vol.4″…そうこのレコードには BLACK SABBATH, DEEP PURPLE, BLUE OYESTER CULT, URIAH HEEP といったあの時代のハードロックへの愛、憧れと、GAZ 自身がオリジネーターでもあるドゥーミーな空気が溶け合い詰まっているのです。
自身が HEAVY MAGIC ROCK と呼ぶ LUCIFER の音楽やアルバムについて JOHANNA が語ってくれました。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SHINING : Ⅸ – Everyone, Everything, Everywhere, Ends】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NIKLAS KVARFORTH OF SHINING!!

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SWEDISH DEPRESSIVE/PROGRESSIVE BLACK METAL, SHINING HAS JUST RELEASED THEIR NEWEST ALBUM “Ⅸ – Everyone, Everything, Everywhere, Ends” !!

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今年、遂に来日も果たしたスウェーデンのディプレッシヴ/プログレッシヴ ブラックメタル SHINING が通算9枚目のフルアルバム、 “Ⅸ – Everyone, Everything, Everywhere, Ends” をリリースしました。何と言ってもフロントマンで唯一の創立メンバー、ボーカル、ギター、キーボードを担当する NIKLAS KVARFORTH の抜きん出た才能とエキセントリックな言動が常に話題に登るバンドです。”SUICIDAL BLACK METAL” と呼ばれるように自殺を奨励しているとの噂もありますし、実際に1度失踪し自殺したのではないかと囁かれたことすらあります。今回のタイトルを聞けばまさにそういった人生や物事の幕引きについて連想し、考慮せざるを得ないでしょう。実際、 “Ⅸ – Everyone, Everything, Everywhere, Ends” は全ての瞬間最後の時を刻んでいるような、絶望的なまでに美しく、ダークで、哀しみを湛えた素晴らしいアルバムです。音楽的には、近年彼らが目指しているブラックメタルと実験性の隗囂を推し進め、静と動の対比がより際立ってきているように感じました。特に、アルバムの最後を飾る “Besök Från I(ho)nom” は今現在彼らが作り得る最高の楽曲ではないでしょうか?NIKLAS の囁くようなクリーンボイスと美しいアルペジオの組み合わせから、完全に我を忘れたかのような、狂気を孕んだグロウルとノイジーなギターリフに移行する瞬間は本当にカタルシスを感じゾクゾクします。 ジャズやプログロック、ポップスまでをも取り込んで、魂のダークサイドをエモーショナルに揺さぶるような彼らの表現力は、ブラックメタルのファンはもとより OPETH のようなプログメタルファンにもぜひ聴いていただきたいですね。NIKLAS に話が聞けました。どうぞ!!

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【SVARTBY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GIFTSVAMP AND LINDWURM OF SVARTBY!!

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RUSSIAN FOLK/FAIRLY-TALE METAL, SVARTBY SET TO RELEASE THEIR NEWEST ALBUMS “SWAMP, MY NEIGHBOUR” IN AUTUMN !!

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ロシアの妖精フォークメタル、SVARTBY が待望の新作 “SWAMP, MY NEIGHBOUR” を秋にリリースします。フォーキーなメロディーを伴った煌びやかなキーボードとへヴィーなリフワーク。一見パーティメタルのように思えますが、楽曲の構成は見事に考え抜かれていてプログレッシブ。 FINNTROLL や EQUILIBRIUM、果てはCHILDREN OF BODOM を想起させる彼らの音楽はもっと多くの人たちの耳に届くべきだと思います。ロシアの音楽はヨーロッパやアメリカに比べて情報が少なく日本にも上陸しにくい現状ですが、素晴らしい音楽を生み出しているアーティストは多く存在します。弊誌で扱う事でそのギャップが少しでも埋められたらと感じていますし、今回、バンドの創立メンバー GIFTSVAMP と LINDWURM 二人がインタビューに応じてくれた事からもロシアからの熱気が伝わるのではないでしょうか?

YOU CAN LISTEN TO NEW SONG “CLOCK TOWER” HERE !!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ARCTURUS : ARCTURIAN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ICS VORTEX OF ARCTURUS!!

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NORWEGIAN LEGEND IS BACK!! ARCTURUS HAS JUST RELEASED ULTRA COSMIC ALBUM “ARCTURIAN”!!

ノルウェーが誇るアヴァン・プログ・シンフォニック・ブラックメタル ARCTURUS。2007年の解散を経て2011年に再結成、今年遂に2005年の “SIDESHOW SYMPHONIES” 以来10年ぶりの新作 “ARCTURIAN” をリリースしました。彼らにしか作り得ない暗黒宇宙絵巻で実に素晴らしい作品だと思います。
そもそも EMPEROR や ULVER といったブラックメタルのメンバーが集結したスーパーバンド的立ち位置だった ARCTURUS ですが、アルバムを重ねる毎に既存のブラックメタルから脱却。前作の “SIDESHOW SYMPHONIES” ではボーカルがやや猟奇的な GARM から、同様にオペラティックながらよりメロディックに歌い上げる ICS VORTEX に代わったこともあり、独自の”宇宙メタル”は浮遊感とキャッチーさを併せ持った形で完結したように思えました。
ただ、前衛性や奇怪さを極めた2nd “LA MASQUERADE INFELNAL” や、インダストリアル/エレクトロニカ風味が強く感じられるアヴァン・プログ・シンフォニック・ブラックメタル史に残る大名盤である3rd “THE SHAM MIRRORS” も勿論素晴らしかった訳で、彼らが再び集結してどのような方向性に進むのか、長いインターバルを経た新作” Arcturian” には大きな注目が集まっていたのです。
結論から言うと3rdから前作への流れをそのまま踏襲した正統進化盤だと感じました。アルバム1枚がまるで1曲のような統一感。大まかに記すと2ndのオペラ感覚、3rdのインダストリアル/エレクトロニカ、前作のキャッチーさといった各作品の特徴を見事に抽出して、宇宙の果てでレコーディングしたような傑作です。
特に ICS VORTEX の歌唱は白眉。作品のドラマ性を高めることに大きく寄与しています。ICS VORTEX はもちろん ex-DIMMU BOUGIR で BORKNAGAR にも所属するノルウェー界隈では超売れっ子シンガー。まだまだ日本ではその実力に見合った評価を得られていないような気がします。
快くインタビューを引き受けていただいたのでソロキャリア、そして IHSAHN, TRYM,その他ノルウェーのビッグネームたちが集結したプロジェクト GOD OF ATHEISTS の予定も尋ねてみました。どうぞ!!

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YOU CAN STREAM AND BUY “ARUTURIAN” HERE !!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KAMASI WASHINGTON : THE EPIC】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KAMASI WASHINGTON!!

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DEFINITELY, THE GREATEST JAZZ ALBUM IN 21 CENTURY!! KAMASI WASHINGTON EXPANDS JAZZ’S BOUNDARIES ON NEW ALBUM ‘THE EPIC’ !!

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「コルトレーンの時代にヒップホップや YouTube があったら、ジャズは別物になっただろう。そんな時代に生まれたのが俺たちの世代だ」現代 JAZZ 界の風雲児、ロバート・グラスパーはそう嘯きます。
確かに今 JAZZ が面白い!バックカタログだけに支配された閉鎖的なシーンは終わろうとしています。件のロバート・グラスパーをはじめ、JAZZ THE NEW CHAPTER で紹介されているアーティストたちは JAZZ を HIP HOP, SOUL, R&B と融合させ て革新的なサウンドを作り上げています。
また FLYING LOTUS を頭目とするレーベル BRAINFEEDER のように HIP HOP からの JAZZ への接近で素晴らしい作品も生まれてきていますね。その FLYING LOTUS や KENDRICK LAMAR, THUNDERCAT といった超売れっ子アーティストが絶賛し自身の作品に招いたサックス奏者が KAMASI WASHINGTON です。彼ら以外にも ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ケニー・バレル、チャカカーン、ローリン・ヒルといった JAZZ 界の巨匠からポップス R&B に到るまで錚々たるメンツに引っ張りダコな LA JAZZ 最重要人物の1人と言えます。
“THE EPIC”。KAMASI が BRAINFEEDER より遂にリリースしたメジャーデビュー作は3枚組170分の大作にして JAZZ 新世紀を告げるような偉大な作品となりました。21世紀で最も素晴らしい JAZZ 作品だと断言出来るでしょう!!エピカルとしか表現出来ない世界観。コルトレーンの”至上の愛”、マイルスの “BITCHES BREW”、WEATHER REPORT の “HEAVY WEATHER” といった名盤たちの面影を感じさせつつそこに留まってはいません。
バップやモード、フュージョンに、より現代的でエクレクティックなエッセンスを加えてスピリチュアルで特別な作品に仕上がりました。特筆すべきは従来の JAZZ よりキャッチーさを増しアフロやR&Bの影響を感じさせるメロディーとストリングスの驚異的な美しさ、そしてKAMASI 自身の魂に訴えるかのようなソウルフルなサックスでしょう。音数は決して多くないのですが印象的なフレーズを次々に繰り出す KAMASI の演奏は本当に白眉。FLYING LOTUS が製作総指揮を取り、THUNDERCATをはじめとしたバンドメンバー達も豪華の一言。間違いなく今年最重要作だと思います。KAMASI WASHINGTON です!どうぞ!

【INTERVIEW WITH KAMASI WASHINGTON】

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Q1: Your major debut album “The Epic” is just out now! How are you feeling now? And how are the reactions?

【KAMASI】: I feel great! I worked for three years on this album and it has been complete since March of 2014 so I’m really happy to have it out! People have reacted very well to “The Epic”. Even though it’s a long album, most people that I have talked too have taken the time to listen to it all the way through. The spirit of the music is getting through to them and the people seem to really love it.

Q1: メジャーデビュー作 “THE EPIC” が遂にリリースされましたね。今のお気持ちはいかがですか?また反響はどうですか?

【 KAMASI 】: 最高だよ!このアルバムには3年掛けたし、2014年の3月からずっと完成した状態だったから本当にリリースすることが出来て嬉しいよ。”THE EPIC” に対する反響はとても良いね。とても長いアルバムなんだけど、僕が話した人たちは最初から最後まで時間を取って聴いてくれているよ。この音楽のスピリットが彼らに届いたんだね。本当に気に入ってくれているみたいだよ。

Q2: At first, I’d like to say “The Epic” is the greatest Jazz album in 21century!! I really love that, and “The Epic” make me believe “Jazz isn’t dead yet”. So, “The Epic” has three discs and over 170 minutes long. I think really epical album. When you named this masterpiece as “The Epic”, what was in your mind?

【 KAMASI 】: When I was working on writing the string and choir parts for The Epic after the main band had already recorded, I was listening to the music a lot. While I was writing the string and choir parts on “Change of The Guard” I had an amazingly vivid dream one night. It was about a man the guarded a gate on the top of a mountain and it was one of the most amazing dreams I ever had! So from then on I kept having this dream some times two or three night in a row. As I wrote for other songs the dream started to expand and I got really into the story and tried to write it down. By the time all the string and choir parts had been recorded I had a really long very elaborate story that really went along with the album track by track. In fact the track order for the album came from this story. So when I named the album The Epic it was because of this story so I really meant the word Epic as in a story.

Q2: まず、”THE EPIC” は21世紀で最も素晴らしい JAZZ アルバムだと言わせてください。本当に気に入っていますし、このアルバムを聴くと JAZZ はまだ死んでいないと思えます。170分で3枚組の大作。実にエピカルですね。この作品を “THE EPIC” と名づけた時、心に在ったことを教えてください。

【 KAMASI 】: メインのバンドがレコーディングを終えたあと、僕は “THE EPIC” のストリングスとコーラスパートを書いていたんだ。アルバムを何回も聴きながらね。そうして “CHANGE OF THE GUARD” のストリングスとコーラスパートを書いている時の事だ。ある晩素晴らしい鮮明な夢を見たんだ。山の頂上で門を守っている男の話だったね。今まで見た中でも最高の夢の一つだったよ!それ以来、時折その夢を二晩か三晩連続でみるようになったんだ。他の曲を書いている間に、その夢は広がって行き、僕は本当にそのストーリーにのめり込み書き留めるようになったのさ。全てのストリングスとコーラスパートを書き終える頃には、アルバムの各楽曲に適したとても長くて精巧な物語が出来上がっていたよ。実際アルバムの曲順はこの物語に沿っているんだ。だからアルバムを “THE EPIC” と名づけたのはこの物語を EPIC という言葉で表現したかったからなんだ。

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Q3: “The Epic” has three discs and three parts so called “The Plan”, “The Glorious Tale”, “The Historic Repetition”. Would you tell us the difference of these three parts?

【 KAMASI 】: The name of each volume of “The Epic” has a double meaning. It one, describes the part of the story that I dreamed that goes with those songs and two, it describes my inspiration in the real world for writing those songs. So to try to tell the story would take too long so I’ll tell you the real world explanation. So “The Plan” is about the time period in a person’s life when they are usually young and the gear their life towards what they think they want it to be. So for my friends and I growing up we wanted to be great jazz musicians that would change the world through this music that we really loved. So we practiced like eight to ten hours a day and went to every live concert and spent all of time energy and money on music. We poured every thing we had into music to make our selves the best musicians we could. So “Change of The Guard”, “Final Thought”, “The Next Step”, “The Rhythm Changes” all those songs were I made with that energy. So us after high school or when we where about 18 we’d all put so much in to music and jazz in particular we thought we would immediately have the doors of the world open to us and that’s where “The Glorious Tale” come in. So “The Glorious Tale” is about the way life doesn’t usually go the way you plan it but if you take the right perspective life is still always beautiful. So in my glorious tale I graduate from high school and my first big gig is not in jazz it was with Snoop Dogg. So here I was this young kid looking to change the world with jazz but that door wasn’t open to me but this other door was. So I joined Snoop Dogg’s band I really learned a lot playing with him. They heard music in a completely different way than we did in jazz. It was like they were listen to music through a Microscope and I had always been listening to music through a Telescope. What I mean by that is that Snoop never asked me to play anything that was technically difficult. But everything that we played had to be played with a very particular phasing. So the realm of possibilities as to how many different ways you could play the same simple phrase and how much of a huge impact that had on the music I learned from playing with Snoop. And I went on the play people like Raphael Saadiq, Lauryn Hill, Chaka Khan, and many others that I learned a lot from before I got my first big jazz gig. So “The Glorious Tale” is about seeing the beauty in the path your life goes even if it isn’t the one you planned for. “The Historic Repetition” is about the way history always repeats it self but depending on you perspective your role in this repetition will change. Knowing history is great way to control your place in the loop of history. My father is a musician so I saw the struggles that he and his friends went through. He had me read lots of books about the history of music and biographies of great musicians. So I was trying to display that loop of history and how we are going to change our position this go around.

Q3: “THE EPIC” は “THE PLAN”, “THE GLORIOUS TALE”, “THE HISTRIC REPETITION” の三部構成です。それらの違いを教えてください。

【 KAMASI 】: “THE EPIC” の各章の名称はダブルミーニングなんだ。夢に見た物語の場面を描写すると同時に、僕が現実世界に対して感じているインスピレーションも伝えているんだ。物語を伝えると長くなってしまうから現実世界の説明も導入しているんだ。”THE PLAN” は人生における時限について。若いころは理想に向かって人生を進めようとするよね。今まで友達も僕も、愛する JAZZ を通して世界を変えるような偉大なミュージシャンになりたいと思って成長してきた。1日8~10時間は練習し、全てのライブに出演し、持てるエナジーとお金をすべて音楽に注いできたよ。最高のミュージシャンになるため全てを注いできたんだ。だから “Change of The Guard”, “Final Thought”, “The Next Step”, “The Rhythm Changes” といった楽曲はそういったエナジーで作ったんだよ。高校を出て18かそこらのころ、僕たちは皆音楽と JAZZ に全てを注いでいたから、すぐに道は開かれ “THE GLORIOUS TALE” がもたらされると思っていたね。だから “THE GLORIOUS TALE” は人生は思うように行かないこともあるということについてなんだ。だけどね、上手くいかなくても自分が思う正しい人生を歩んでいれば美しいんだよ。僕にとっての “THE GLORIOUS TALE” は高校を卒業して最初の大きなライブが JAZZ ではなく SNOOP DOGG とだったこと。JAZZ で世界を変えたいと思っていたけどそのドアは開かなくて別のドアが開いたってワケ。だけど彼とプレイすることで沢山学んだよ。彼らは僕が JAZZ を聴くのとは全く違う音楽の聴き方をする。彼らはまるで顕微鏡を通して音楽を聴いているような感じなんだけど、僕は望遠鏡を通している感じだ。つまり、SNOOP は決して僕に技術的に難しいことは要求して来なかったんだけど、全て特別な、彼の音楽に特化したフレーズをプレイしなければならなかったんだ。同じシンプルなフレーズでもいくつ違った風にプレイ出来るか?どのくらい音楽的に大きなインパクトを与えられるか?という可能性の領域を SNOOP からは学んだね。それから RAPHAEL SAADIQ, LAURYN HILL, CHAKA KHAN, 他にも沢山の人とプレイし、最初の JAZZ ライブをやる前に多くを学んだんだ。”THE GLORIOUS TALE” は人生が思うように行っていなくても、逸れた小道にある美しさを見ればいいじゃないかって伝えているんだね。”THE HISTORIC REPETITON” は歴史は繰り返すけれど自分の役割をしっかり認識していれば歴史も変えられるということについて。歴史を知ることで歴史のループにおける自分の位置をコントロールすることが出来るんだ。僕の父もミュージシャンだったから、父やその友人が苦しんでいる姿を見てきたよ。父は僕に沢山の音楽の歴史と偉大なミュージシャンの自叙伝を読ませたね。だから僕たちは歴史のループをディスプレイして、僕たちの位置がどのようにしたら変えられるか試したんだ。

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Q4: As you say, you’ve been played with lot’s of great artists. Recently, your performance with Flying Lotus and Kendrick Lamar made you more popular. Also, This time, Flying Lotus involved with “The Epic” deeply. So, what is Flying Lotus and Kendrick to you?

【 KAMASI 】: Flying Lotus and Kendrick Lamar are kindred spirits to me. They like myself and the musicians that I grew up with in my band have maintained their true artistic identity over the course of their careers. The fact that they appreciated my music enough to invite me to play on their albums was a huge honor for me! Through the creative and expansive nature of their music they have cultivated an audience of people that are open-‐minded and searching for something new. So in a way they are trail blazers for me in what I’m trying to do.

Q4: 先ほど仰られたように、あなたは数々の偉大なミュージシャンと共演されてきました。最近の FLYING LOTUS, KENDRICK LAMAR との共演が世の中にあなたの名前を知らしめた部分もありますよね。FLYING LOTUS は今作にも深く関わっていますが、彼ら二人はあなたにとってどんな存在ですか?

【 KAMASI 】: FLYING LOTUS, KENDRICK LAMAR とは本当に意気投合したよ。彼らは僕自身と、僕と共に育ったキャリアを通じて本物のアーティスティックなアイデンティティを保ち続けている僕のバンドのメンバーたちと似ているんだ。実際、彼らが僕の音楽を賞賛してくれてアルバムに招いてくれたのは大きな栄誉だよ!彼らの音楽に対するクリエイティブでエクスパンシブな姿勢が教養のあるオープンマインドで新しいものを探しているオーディエンスを惹き付けるんだろうね。だから、彼らは僕がやろうとしていることの先駆者とも言えるだろうね。

Thundercat will release his solo material next week on Brainfeeder.“Them Changes” was co-produced by Flying Lotus and features Washington on saxophone. Listen below!!

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Q5: I think “The Epic” is revolutionary album. But also, “The Epic” seems the love letter to Jazz Giants like Coltrane, Miles, Weather Report. To tell the truth, “Bitches Brew” is one of my favorite records, and when I heard “The Epic”, I remind the masterpiece at first! Anyway, in the writing process, were they in your mind, soul?

【 KAMASI 】: I’ve lived with the Music of these legendary musicians for my whole life. Their music is a part of who I am not just musically but emotionally and spiritually as well. So yes they were on my mind but in a subconscious way. I never consciously tried to put any of their musical ideas in my music but so much of who I am comes their musical “language”. I always tried to just be my self and allow my musicians to be themselves when we were performing this music. And when I was writing this music I was just trying to tap into the spirit of where I was.

Q5: “THE EPIC” は革命的なアルバムです。ただ同時にコルトレーン、マイルス、WEATHER REPORT といった JAZZ の巨匠たちに対するラブレターのようなアルバムでもあると感じました。作曲段階で彼らのことは心に在りましたか?

【 KAMASI 】: 僕は人生を通してそういった伝説的ミュージシャンの音楽と共に生きてきたんだ。彼らの音楽は音楽だけでなくそのエモーションやスピリットまで僕の一部になっているんだよ。だからうん、彼らは僕の心に居たね。ただ潜在意識の中にだけれど。意識して彼らのアイデアを自分の音楽に使うことは決してないよ。ただ僕を形成している多くの部分が彼らの音楽的”言語”から成り立っているんだ。僕はいつだって僕らしくいるようにしているし、バンドにも自分らしく演奏して欲しいと言っている。作曲している時はただそこにある自分のスピリットに入り込もうとしているだけなんだ。

Q6: Do you think “JAZZ is dead” in the music scene now?

【 KAMASI 】: No I don’t think Jazz is dead. I don’t believe that the life or death music is based off that music’s commercial success. In my opinion music is a form of true expression and in some ways great music can’t really die and untrue music never really lives. So jazz isn’t dead it’s just that a lot of the musicians that have been making the true jazz haven’t been in the eyes of the public. But if a time came when people got to hear the real music everyone would know how live it really is.

Q6: 現代の音楽シーンにおいて”JAZZは死んだ”と思いますか?

【 KAMASI 】: JAZZ が死んだとは思わないな。商業的成功に応じた音楽の生や死なんて僕は信じないよ。僕の考えでは音楽とは真の表現方法で、偉大な音楽は死なないし不実な音楽が生きることもないんだ。だから JAZZ は死んでいないよ。陽の目を見ていないだけで真の JAZZ を作り続けているミュージシャンは沢山存在するからね。時が来て人々が真の音楽を聴くようになれば、みんないかに素晴らしい音楽が存在しているか気づくだろうね。

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【FIVE ALBUMS】

FIVE ALBUMS THAT CHANGED KAMASI’S LIFE!!

ART BLALEY “LIKE SOMEONE IN LOVE”

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JOHN COLTRANE “TRANSITION”

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IGOR STRAVINSKY “STRAVINSKY CONDUCTS STRAVINSKY”

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JAMES BROWN “BLACK CAESAR”

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BILLY HOLIDAY “LADY SINGS THE BLUES”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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Hey I’m coming in October and we’re going to have something very special prepared just for you! So you have to come check us out! And then take me to the best jam sessions so I can hear the local musicians in town! Then we can go get the best sushi. Then got to Shinjuku Taito Station and play Street Fighter!

やあ、僕は日本に10月に行くよ!何かとても特別なものを君たちのために用意するよ!だからぜひライブに来て欲しいな。街のミュージシャンともジャムってみたいし、最高の寿司も食べたいね。それから新宿のタイトーステーションでストリートファイターをプレイするんだ!

KAMASHI WASHINGTON

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