sin23ou のすべての投稿

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【EIDOLA : DEGENERATERRA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ANDREW WELLS OF EIDOLA!!

ei11141230_612244075478717_3075586309301913206_n

NEW POST-HARDCORE HERO FROM BLUE SWAN RECORDS!! EIDOLA HAS JUST RELEASED THEIR 2ND ALBUM “DEGENERATERRA” !! REALLY MASTERPIECE, DON’T MISS THAT!!

前作、The Great Glass Elephantから2年半、ついに2ndとなるDegeneraterraをリリースしたEidola。The Great Glass ElephantではPost-hardcoreをメインに据えながらもテクニカルなギター、情感豊かなボーカル、ニクい曲展開を備えた幅広いサウンドを見せてくれました。Dance Gavin DanceのギタリストWill Swanが運営するBlue Swan Recordsとの契約も記憶に新しい彼らですが、BSRの支援の下リリースされた今作は前作と方向性を同じくしつつもよりアグレッシブに、よりプログレッシブなものへと進化を遂げています。まさに正統進化であるとともに他のポストハードコアバンドとの圧倒的違いを感じさせる今作は、Post-hardcoreファンのみならず、Math Rockファン、Progressive Rockファンにも必聴の一枚に仕上がったと言えるでしょう。今回はバンドのフロントマン、Andrew Wellsへのインタビューを掲載します!

<文&翻訳>トーマスくん

ei10406649_614335471936244_3633330941135974890_n (1)

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【EIDOLA : DEGENERATERRA】

NEW DISC REVIEW + Q&A 【JOHN CARPENTER : LOST THEMES】


EXCLUSIVE: Q&A OF JOHN CARPENTER!!

john-carpenter-brand-smoke

LEGENDARY MOVIE DIRECTOR, JOHN CARPENTER HAS JUST RELEASED FANTASTIC FIRST SOLO ALBUM “LOST THEMES” !!

[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/tracks/174606737″ params=”auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false&visual=true” width=”100%” height=”450″ iframe=”true” /]

“ハロウィン” “遊星からの物体X” など、数多のホラー、怪奇映画を手がける、映画界の伝説 JOHN CARPENTER。音楽にも非常に明るく、制作する映画のサウンドトラックも自ら手がけてきました。クラッシック、プログロック、エレクトロニカ、実験音楽に通じるような彼独特のサウンドは映画の重要なファクターであり、多くの信奉者を生んでいます。そんな JOHN CARPENTOR 初のソロアルバム “LOST THEMES” が2月にリリースされ、近年のエレクトロニカなサントラ再評価の流れとも相まって大きな話題となっています。JOHN と息子の CODY が地下室でセッションを行っている中から生まれたアルバムは全9曲。全てにあの JOHN CARPENTER 印が刻まれています。実は息子の CODY CARPENTER も音楽家。LUDRIUM というプログバンドの中心メンバーなのです。これでよいものが生まれない訳がないですね。 心地よい反復とどこか無感情な風合いが生み出すミニマルな世界。そもそもは低予算での製作に適していると使用された、彼の代名詞であるシンセサイザーを中心に JOHN の名付け子である DANIEL DAVIES (父親は THE KINKS のDAVE) も加わって様々な楽器を適材適所に使用。彼らだけの世界観を表現しています。例えば GOBLIN, TANGERINE DREAM から自身がファンだという GENESIS, そして TRENT REZNOR のファンまで幅広い層にアピールする名作だと思います。今回弊誌では三顧の礼でお願いし倒したところ、一問一答という形で取材に協力していただくことが出来ました。

続きを読む NEW DISC REVIEW + Q&A 【JOHN CARPENTER : LOST THEMES】

WORLD PREMIERE: “PATHOGENIC APATHY” 【HATE ETERNAL】


WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “PATHOGENIC APATHY” OF HATE ETERNAL !!

[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/tracks/207702417?secret_token=s-HF5xx” params=”auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false&visual=true” width=”100%” height=”450″ iframe=”true” /]

KING OF DEATH METAL IS BAAAAACK !! HATE ETERNAL SET TO RELEASE THEIR NEWEST ALBUM “INFERNUS” ON 8/21 !!

he10453110_10152773023536960_3172268512552814437_n

DEATH METAL の帝王 MORBID ANGEL の全盛期にその”顔”として伝説を生み、音楽プロデューサーとしても活躍する ERIC RUTAN 率いるフロリダの DEATH MTL KING, HATE ETERNAL。METAL BLADE から SEASON OF MIST に移籍後初のフルアルバム “INFERNUS” を8/21にリリースします。バンドに6年間在籍したドラムの名手 JADE SIMONETTO が脱退。OCEANO のCHASON WESTMORELAND を迎えて製作された4年ぶりの新作ですが、今回公開する徹頭徹尾 DEATH MTL で直情的な “PATHOGENIC APATHY” を聴く限り心配は無用でしょう。ただ前作 “PHOENIX AMONGST THE ASHES” は時にエスニックだったりカオティックだったり、緩急のついた複雑な展開と耳を捉えるフックが満載の傑作でした。特に “THE ART OF REDEMPTION” は強烈。フュージョン的で不安を煽るようなイントロからキャッチーなソロパート、その後の破壊的で難解なリフまで全てが完璧でまさにデスメタルをアートの域まで高めていました。付け加えるならば今作にもこういった”仕掛け”のある楽曲も期待したいですね。

01. Locust Swarm
02. The Stygian Deep
03. Pathogenic Apathy
04. La Tempestad
05. Infernus
06. The Chosen One
07. Zealot, Crusader of War
08. Order of the Arcane Scripture
09. Chaos Theory
10. O’ Majestic Being, Hear My Call

heSOM363-Hate-Eternal-500x500px-RGB-72dpi (1)


www.facebook.com/Hate.Eternal

www.facebook.com/seasonofmistofficial

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KAMELOT : HAVEN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH THOMAS YOUNGBLOOD OF KAMELOT!!

kamelot_band

FLORIDA-BASED PROG/POWER METAL GOD, KAMELOT HAS JUST RELEASED THEIR THE NEWEST ALBUM “HAVEN”!!

結成は 1991年。今年で記念すべき25周年を迎えるシンフォニックなUS産 POWER/PROG METAL バンド KAMELOT。その存在感は作品を重ねるごとに増し、今では押しも押されぬ POWER METAL の代表的なバンドになりました。ただ彼らの歩んできた道は決して平坦ではなく、”POETRY FOR THE POISNED” 発表後バンドの顔であり KAMELOT サウンドの体現者であったボーカル ROY KHAN がメンタルの問題から突然脱退し騒然となった事は記憶に新しいですね。新任は SEVENTH WONDER の TOMMY KAREVIK。実力者であることは判っていましたが、はたして KAMELOT に合うのだろうかと多くのファンがヤキモキしながら待ちわびた前作 “SILVERTHORN” はトミーが KAMELOT に合わせ込んできた印象。違和感は驚くほど少なかった気がします。それから3年。最新作 “HAVEN” がリリースされました。前作ですでに感じていた事ですが、 ロイの脱退によりソングライティングチームがロイ/トーマスからトーマス/オリバーに移行。”GHOST OPERA” 以降増していた、良く言えば芸術性の高い悪く言えばとっつきにくいロイ色が減退しています。今作はキーボーディストの OLIVER PALOTAI がさらに積極的に関わる事でゴシック色を強め、妖艶さから美しい歌メロにシフトが完了したように感じました。傑作 “BLACK HALO” とはまた違ったベクトルを持った名作の誕生です。ギタリストでメインソングライターの THOMAS YOUNGBLOOD は決してシュレッダーではないですし、リフメイカーと言う訳でもありません。そこが物足りないというプログメタルファンもいるでしょう。ただストリングス、クワイア、コンセプトを駆使して KAMELOT 独特の世界観を構築する事に関しては並々ならぬ才能を持った総合プロデューサー的彼の手腕はやはり高く評価されて然るべきだと思います。THOMAS に話が聞けました。なぜかロイに関する質問はNGでしたがどうぞ!!

kmm

 

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KAMELOT : HAVEN】

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PASSPO☆ : BEEF OR CHICKEN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH AI NEGISHI OF PASSPO☆!!

paimg_PASSPO_2015

JAPANESE “AMERICAN GIRLS ROCK” !! PASSPO☆ HAS JUST RELEASED CUTE AND CATCHY THEIR THE NEWEST ALBUM “Beef or Chicken” !!

“少女飛行” で女性グループとしては初のデビューシングルがオリコン1位を記録。華々しく音楽シーンに登場した PASSPO☆ もデビューから4周年を迎えました。メンバーを”クルー”、ライブを”フライト”、ファンを”パッセン(ジャー)”、サポートバンドを”グランドクルー”と呼び、CAさんをイメージさせるような衣装を着用(かわいい)。空と旅をテーマにしたガールズロックユニットとしてアイドルの乱立する2015年に置いても存在感を放ち続けています。ガールズロック。彼女たちはメジャーデビューから常にロックを意識して活動してきました。2012年にリリースされた “エアライン3部作” ではLAメタル、ジャパニーズパンク、ジャーマンメタルに挑戦。ロビン・フィンク、クリス・チェイニー、ジョシュ・フリース、といった海外の大物を招いてファンを驚かせました。グランドクルーにも故 横山氏をはじめ、PANTHER、HIMAWARI といった実力派を集めメンバー自身楽器に挑戦したりとアイドルの概念を覆すような存在として注目を集めています。遂にリリースされた待望の新作 “Beef or Chicken” で提示された方向性は”アメリカンガールズロック”。確かに前作 “JEJEJEJET!!” と比較すると、リードトラック “HONEY DISH” に代表されるようにキュートでキラキラした楽曲が増えたように思います。ただ、PASSPO☆ の1番の良さであるキャッチーで一緒に歌いたくなるような楽曲という点では全く変わっていませんね。独特の少し切なくなるようなメロディーも健在。ペンネとアラビアータ機長こと w-inds.、Folder5、中ノ森バンドなどを手がけてきた阿久津健太郎氏の手腕はやはり素晴らしいですし、メンバー各自の成長、作詞に関わるといった決意も感じ取れる好盤だと思いました。今回、弊誌ではキャプテン(リーダー)のわりにマイペース。プレイしてきたゲームは100を超えるというゲーマーで、清純派な見た目のわりに腹黒いとクルー間で評判の白担当。あいぽんこと根岸愛さんにインタビューする事が出来ました。

panews_xlarge_passpo_beeforchicken_first_jk

 

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PASSPO☆ : BEEF OR CHICKEN】

WORLD PREMIERE: “NEVERMORE” 【SYMPHONY X】


WORLD PREMIERE: NEW SONG!! “NEVERMORE” OF SYMPHONY X !!

SYMPHONY X SET TO RELEASE THEIR 9TH ALBUM “UNDERWORLD” ON 7/21!!

sxunnamed (2)

プログメタル通称プログメシーンの発展に最も寄与したバンドは間違いなく DREAM THEATERです。ただ彼らとは別の確固たる方法論、ベクトルを持ったプログメシーンの重要バンドが存在します。SYMPHONY Xです。DREAM THEATER が基本的にプログロックのメタル化という手法を採っていたのに対して SYMPHONY X の出自は MICHAEL ROMEO のシュレッドを軸としたネオクラシカル。クラッシックやオペラ的な大曲をも志向してきました。へヴィーなリフの導入にも積極的で PANTERA から最近では TOOL, MESHUGGAH のような数学的なセンスも巧みに採り入れています。また忘れてはならないのがボーカルの素晴らしさ。RUSSELL ALLEN という不世出のシンガーの情熱的な歌唱が SYMPHONY X の個性を決定づけています。そんな彼らの9枚目のアルバム “UNDERWORLD” のリリースがアナウンスされました!MICHAEL からコメントが届いています。

sxunnamed

“Musically, »Underworld« has things reminiscent of the bands previous albums but this one definitely has its own individuality, Every element added was in service of the song, so the album flows and becomes a total listening experience from start to finish. Every song is to-the-point and fine-tuned, with us paying a lot of attention to the hooks, voices, riffs, and keeping the interest and the energy high for the entire record. It is heavy and aggressive as fuck when it needs to be, yet soaring and emotional at other times. I think the balance is just right. It had to have all the elements of what we normally would do, just tweaked up a notch and really fine-tuned. You know, industry people have talked about how we’ll never see a complete album again, and that idea. I wanted to defend the reputation of the album, and really try to make »Underworld« worth listening to as a whole record. It’s what I love about great individual songs, but still an album experience. I don’t want to sound like I’m preaching, but it was a point we wanted to make. It was about the progression of the whole record. It speeds up here and then it dips down here. It all makes sense together, it all works together and it all flows together.”
音楽的に “UNDERWORLD” は過去のアルバムを想起させるものになるだろうね。ただこのアルバムは完全に独自の個性を持っているよ。全ての要素ひとつひとつは楽曲のために加えられているんだ。だからアルバムを通して最初から最後まで流れるように聴く事ができるんだ。全ての楽曲が的を得ていて微調整されている。フック、ボーカル、リフ、そしてアルバム全体が興味深く、高いエナジーを保つように注意したからね。必要ならばめちゃくちゃへヴィーでアグレッシブにもしているけど、時には高揚するエモーショナルを込めているよ。ちょうどいいバランスだと思うな。僕たちが普段からやっている音楽を詰め込んで後は微調整するだけだったよ。もう僕たちは完璧なアルバムを作れないんじゃないかって言われているけどそういった評判からアルバムを守りたかったんだ。そして “UNDERWORLD” をアルバム全体を通して聴く価値のあるものに仕上げたかった。僕は素晴らしい個々の楽曲を聴くのも好きだけど未だにアルバムというものに拘っているんだよ。別にその価値観を強要したい訳じゃないけど僕たちは今回そこを目指したんだ。アルバム全体を進化させる事にもなったね。アルバム1枚で意味をなす、効果を発揮する、一つの流れを作る…そんな作品さ。

sx221651_10150173336071577_1266515_n

Although »Underworld« is not a concept album

“like the last couple of records, there’s a theme that carries through, without it being storytelling. We try to find something to key in on and get the juices flowing, and here the goal was to find something a little dark but with emotional content. I started looking at Dante, and Orpheus in the underworld, where he’s going to go to Hades or hell to save this girl. So there’s the theme of going to hell and back for something or someone you care about.” Heavily inspired by the Italian poet Dante Alighieri, »Underworld« draws on the themes from »Divine Comedy« most notably the part on »Inferno«. As homage to Dante’s use of the number 3 and its multiples, the band utilizes this motif in its music either in a lyrical or melodic context. The first song on the album is a three syllable, three note melodic phrase, and in the verses there are three references to three songs on the bands third album, »The Divine Wings Of Tragedy«. “There’s cool shit like this all over the record,” Romeo reports.
とはいえ “UNDERWORLD” はコンセプトアルバムではないんだ。最近の二枚のレコードは物語ではないけれどアルバムを通してテーマがあったよね。今回は創造性に任せたんだけど、少しダークだけどエモーショナルな内容にたどり着いたんだ。ダンテと地獄のダンテに着目する事から始めた。少女を助けるためハーデスか地獄に向かおうとしている男の話さ。だからテーマは地獄から大事な物や人を取り返す事について。イタリアの詩人 DANTE ALIGHIERI には多大なインスピレーションをもらったよ。”UNDERWORLD” は “DIVINE COMEDY” 、とりわけ “INFERNO” のテーマを描いていているんだ。ダンテが数字の3を使用していた事のオマージュとしてそれを音楽や歌詞、メロディーに込めているよ。アルバムの最初の曲には3つの音節、3つのメロディックフレーズがあり、そしてヴァースは3rd アルバム “THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY” からの3曲に関連づけているんだ。

MICHAEL ROMEO

The track list for »Underworld«:

  1. Overture
  2. Nevermore
  3. Underworld
  4. Without You
  5. Kiss Of Fire
  6. Charon
  7. Hell And Back
  8. In My Darkest Hour
  9. Run With The Devil
  10. Swansong
  11. Legend

Pre-order »Underworld« here: http://nblast.de/SXUnderworldNB

Visit SYMPHONY X online at

www.SYMPHONYX.comwww.facebook.com/SYMPHONYX I www.nuclearblastde/symphonyx

[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/tracks/14373787″ params=”auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false&visual=true” width=”100%” height=”450″ iframe=”true” /]

mmmB5dvKwaCcAEznJZ

PLZ FOLLOW US ON FACEBOOK !!

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【AND SO I WATCH YOU FROM AFAR : HEIRS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NIALL KENNEDY OF AND SO I WATCH YOU FROM AFAR!!

asiwyaIV

MATH/POST-ROCK TITAN FROM BELFAST, AND SO I WATCH YOU FROM AFAR HAS JUST RELEASED THEIR NEWEST ALBUM “HEIRS” !!

[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/playlists/101468121″ params=”auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false&visual=true” width=”100%” height=”450″ iframe=”true” /]

ベルファストの革新的 MATH/POST-ROCK 4ピース AND SO I WATCH YOU FROM AFAR が4枚目のフルアルバム “HEIRS” をリリースしました。前作 “ALL HAIL BRIGHT FUTURES” は現代のギターインスト音楽として非常に高い評価を得、一躍彼らはシーンの注目を浴びる事となります。”AHBF” で確立された彼らの音楽性を一言で表現するとエクレクティック。ポストロックの美しさ、アトモスフィアとマスロックのテクニック、エッジをプログロック、ジャズ、メタル、ワールドミュージックといった要素を加えながらひとつに溶かしたかのようなテイストです。最新作 “HEIRS” ではまず、もともと使用していたボーカルの割合が増えている事に気づくでしょう。ただ彼らの場合、ボーカルがメインと言うよりは楽器の1つといった感覚が強くそこまで違和感を覚える事はありません。PAT METHENY の方法論と近いでしょうか。前作で素晴らしいアクセントになっていたフルートを始めとする管楽器の役割をさらにボーカルに割り振っただけという気もしますね。前作の “KA BA TA BO DA KA” ほど振り切って実験的な曲は存在しませんが、クリーンとエッジの対比、エクレクティックな音楽性は健在で、地味ですがリズム面の実験性を増しむしろ深化しているように感じました。彼らを語る時、もう一つ忘れてはならないのがメジャーキー。インストバンドにしては珍しく、突き抜けて明るく太陽の光を浴びたようなサウンドがトレードマークですが、今回は成熟したような不思議な感覚の抑え目な楽曲も散見され次の作品でどのように結実するのか今から楽しみです。DEAFHEAVEN, RUSSIAN CIRCLES, BORIS といった革新性を持ったアーティストを多く擁する SARGENT HOUSE のロースターとしてこれからのシーンを引っ張って行くであろう ASIWYFA。ギタリストの NIALL KENNEDY がインタビューに答えてくれました。

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【AND SO I WATCH YOU FROM AFAR : HEIRS】

FULL ALBUM STREAM: “INVICTUS” 【GEORGE KOLLIAS (NILE)】


WORLD PREMIERE: FULL ALBUM STREAM !! “INVICTUS” OF GEORGE KOLLIAS (NILE)

[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/playlists/106626824?secret_token=s-hRMfD” params=”auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false&visual=true” width=”100%” height=”450″ iframe=”true” /]

WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “SHALL RISE / SHALL BE DEAD” OF GEORGE KOLLIAS (NILE) !!

[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/tracks/197286594?secret_token=s-ArdYi” params=”auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false&visual=true” width=”100%” height=”450″ iframe=”true” /]

INCREDIBLE DRUMMER, GEORGE KOLLIAS OF NILE SET TO RELEASE HIS FIRST SOLO ALBUM “INVICTUS” ON 5/19 !!

gk10262191_885563144793283_8246201604798632486_n

中近東、エジプトやメソポタミアの文化、音楽に大いに影響を受けた壮大にして激烈な US 産テクニカル・デスメタルバンド NILE。傑作 “ANNIHILATION OF THE WICKED” からバンドに参加しその座を守り続けているアメージングなギリシャ人ドラマー、 GEORGE KOLLIAS が初のソロアルバム “INVICTUS” を 5/19 にリリースします。GENE HOGLAN, DAVE LOMBARDO から VINNIE COLAIUTA, DAVE WECKL まで幅広く影響を受けた凄まじいドラミングは勿論、驚く事に、ドラムだけにとどまらずなんと全ての楽器を GEORGE がプレイしているとの事。ゲストには勿論 NILE のメンバー、加えて同郷の ROTTING CHRIST, FIREWIND のメンバーも参加しているそうです。今回弊誌ではアルバムからのファーストシングル “SHALL RISE / SHALL BE DEAD” を世界初公開!!もう一度言いますが、とても一人で全ての楽器をプレイしているとは思えない NILE も真っ青のテクニック、クオリティー、そしてブルータルさ。これはアルバムも大いに期待できますね。

gk10151804_898235083526089_6869285545478817038_n

【ABOUT “SHALL RISE / SHALL BE DEAD”】

“Shall Rise/Shall Be Dead is a fast song at the 260bpm range. It is not to easy, but a lot of fun to play and one of my favourites from my album. I really like that tempo range, which I always thought fits my drumming style well, but I also love the aggression that comes out of this song. It is not just the drumming that does it, but the riffs… the vocals…. or all as one. The percussion is really important for ‘Shall Rise’ and the rest of album as well. I spent plenty of time to find exactly what fits each composition. For this song, I went with big war drums to make it as epic as possible! I am very happy how this song turned out exactly how I envisioned it while writing. Yet having George Emmanuel from Rotting Christ adding a guitar solo made this one of my personal highlights. George nailed it!”

“SHALL RISE / SHALL BE DEAD” は 260bpm の速い曲だ。簡単ではないけど、演奏していてとても楽しいしアルバムで大好きな曲の一つだよ。僕のドラムスタイルにとても合っているからこのテンポが好きなんだけど、同時にこの曲が発するアグレッションも大好きだね。ドラムだけじゃなくてリフもボーカルも全てが一体となってね。パーカッションはこの曲だけじゃなくてアルバムの他の曲でも同じように重要だよ。多くの時間をその選定に費やしたね。この曲では出来るだけエピカルになるよう BIG WAR DRUMS を使用したよ。この曲がまさに心に描いたとおりに仕上がってとても嬉しいよ。ROTTING CHRIST の GEORGE EMMANUEL がギターソロを弾いてくれたんだ。個人的なハイライトだったね。 GEORGE は最高さ!

GEORGE KOLLIAS

Tracklisting
01. Echoes of Divinity
02. Invictus
03. The Passage
04. Aeons of Burning Galaxies
05. Shall Rise/Shall Be Dead
06. Voices
07. Treasures of Nemesis
08. Apocalypse
09. Epitaph
10. Through Empty Eyes of Light
11. Buried under the Flames
Bonus Tracks
12. Aeons of Burning Galaxies (R.Cooley Shred Version)
13. Voices (E. Karadimas Vox Version)
14. Epitaph (Drum Track)
15. Apocalypse (A. Trapalis Violin Version)
Line-up
George Kollias: all instruments


www.facebook.com/georgekolliasofficial

www.facebook.com/seasonofmistofficial

http://smarturl.it/KolliasShop
mmmB5dvKwaCcAEznJZ

PLZ PUSH LIKE! ON OUR FB PAGE!!

 

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NATIVE CONSTRUCT : QUIET WORLD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MYLES YANG OF NATIVE CONSTRUCT !!

nc11130160_771001019673666_998963334610312339_n

US MODERN PROG NEW COMMER, NATIVE CONSTRUCT HAS JUST RELEASED THEIR EPOCH-MAKING DEBUT ALBUM “QUIET WORLD” !!

[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/tracks/191608231″ params=”auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false&visual=true” width=”100%” height=”450″ iframe=”true” /]

以前弊誌で取り上げ大反響を得た US 産モダンプログバンド NATIVE CONSTRUCT。そのデビューアルバム “QUIET WORLD” が遂にリリースされました。先行曲 “MUTE” が名曲過ぎた為、他の楽曲がどうなのか危惧していましたがそれは全くの杞憂でした。デビュー作とは思えない程に洗練されていて同時に新鮮。地球上のあらゆる音楽を詰め込んだのではと思える程にエクレクティックで実験的なのにキャッチーで耳を捉えて離しません。壮大なコンセプトアルバムはバークリー出身者としての音楽的高みを見せつけた内容に仕上がっています。その繊細で幾重にも折り重なるコーラスワークは QUEEN, ひいては以前インタビューを行った A.C.T. を想起させる部分もありますね。METAL BLADE というビッグディティールを獲得したこともあり US でのチャートアクションも極めて良好、内容も素晴らしく、5/20にはボートラを加えて MARQUEE/AVALON から日本盤の発売も決定とあらば直撃する他ありません。彼らの驚異的なテクニック、楽曲構成は BETWEEN THE BURIED AND ME からの影響が指摘されていますが、今回のインタビューで意外な繋がりを知る事が出来ました。新世代ギターヒーロー、MYLES YANG です!!

YOU CAN STREAM ENTIRE “QUIET WORLD” ALBUM HERE !!

RATING: “QUIET WORLD” 9,5/10

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NATIVE CONSTRUCT : QUIET WORLD】

JAPAN PREMIERE: “DEPARTURE” + “HUMANISE / TALES EP REVIEW” 【CYCLAMEN】


JAPAN PREMIERE: NEW SONG !! “DEPARTURE (FT. YUURI)” OF CYCLAMEN !!

JAPANESE PROG METAL BUDDHA, CYCLAMEN SET TO RELEASE THEIR NEWEST DOUBLE EPs “HUMANISE / TALES” ON 5/27 !!

cy10489728_10153361617625809_663539600113799182_n

【PRE-REVIEW “HUMANISE/TALES EP”】

昨年はあの UK の伝説 SIKTH を招聘、共演し、今年は US PROG METAL の祖 CYNIC の招聘、共演及び UK-TECH FEST への出演も決定し乗りに乗っている JAPANESE PROG METAL BUDDHA, CYCLAMEN。常に攻め続ける彼らの新作はダブル EP !! 5/27 リリース、 HUMANISE / TALES と名づけられた CYCLAMEN の新たな挑戦はそのタイトルが重要なキーになっています。

cy10403645_10153315077915809_6309668854588472518_n (1)

“HUMANISE”

“Humanise”は極限までデジタルに頼らず、ボーカル、ギター、ベースは1テイク録り、必要最小限の編集(グルーブやピッチ調整などは一切施していない)で細作され、全楽器をマイクだけでレコーディングしました。ドラムはTravis Orbin (Darkest Hour)が担当、サンプルやトリガーは一切使わず, ギターもマイクを使いアンプを通して録音しました。ソフトウェアの楽器はEPを通して一切使われていません。
Cyclamenの音を極限にまでありのままにレコーディングし、一切飾らずに表現したEPとなります。

“TALES”

“Tales”は最小限の機材を使い、ラップトップケースに収まるほどのコンパクトなセットアップで、特に特別な環境も使わず「誰の自宅でも作れる環境」をテーマにデジタルプロセッサーの力を最大に発揮した作品となっています。「Departure」ではOutside the ComaのYuuriもゲストボーカルで参加。
この2つのEPを合わせて出すことにより、同じバンドでありながらも両極端なプロダクションでどれほどの差が出るかを体験していただき、「良いプロダクション」への答えはひとつではないことを感じて欲しい、という願いからできたリリースです。

なるほど。確かに画期的です。そしてここまでレコーディングの舞台裏を顕にしてくれるバンドが他にいるでしょうか?誰もが興味のある事ではないかも知れません。しかしダイハードで細部まで拘る彼らのファンには非常に嬉しい試みだと思います。”TALES EP” には完全な新曲が3曲、”HUMANISE EP” には 2nd アルバム “ASURA” からの再録が4曲収録されています。まずプロダクション以前に記しておきたいのが “TALES EP” に収録された新曲3曲の素晴らしさです。御伽シリーズ、蜘蛛の糸をモチーフにしたという “THREAD” 。そのヴァースは垂らされた一本の糸を伝うというよりはまるで蜘蛛の巣迷宮。拍子をとるだけで一苦労、プログレッシブな CYCLAMEN ワールドがのっけから全開です。コーラスで突然視界は開け光が差し込みます。この対比はまさに芥川。複雑さと明快さ。プログレとエモ。真面目とおちんちん。CYCLAMEN にはいつだって不思議なパラドックスが存在します。そしてそれこそが彼らの魅力の一つなのです。同時にバンドの創立者である今西氏の音楽に対する造詣の深さも重要なファクター。彼のポストロック好きは有名で6月にはあの THIS WILL DESTROY YOU の招聘も決定していますが、TALES EP の2曲目、”PRECIOUS” はそのポストロック愛が存分に炸裂しています。緩やかなタッピングにトレモロ、アトモスフェリックなボーカルといったポストロックの王道的タスクをあくまで CYCLAMEN 流に料理していて実に見事です。こういった曲を CYCLAMEN として発表するのは久しぶりとの事ですよ。生じた多幸感を切り裂くように、凄まじくカオティックなリフで “DEPARTURE” は幕を開けます。 SIKTH の MIKEE と OUTSIDE THE COMA というバンドをやっている女性ボーカル YUURI さんと今西氏のデュエットが秀逸。スラップ、タッピング、そして”語り”といったまさに CYCLAMEN の要素が詰まった充実の1曲に仕上がっています。よくもまあ最小限の機材だけでこれだけのものを製作出来たなあと驚くばかりです。対して極力デジタルを廃しアナログに拘った再録の HUMANISE EP。まずは何と言っても名手 TRAVIS ORVIN のドラミングに惹きつけられます。彼の若干突っ込み気味なリズム、繊細で鮮やかなフィルインに引っ張られるようにして一体となり突き進む CYCLAMEN の演奏には鬼気迫るものがあり、ライブの迫力をそのまま伝えるようなプロダクションは素晴らしいの一言でした。「3rdアルバムは必ず素晴らしいものにします。期待してください!!」これだけのものを提示した後に発した今西氏の言葉からはさらなる高みへ突き進む CYCLAMEN の姿しか見えませんね。もし未聴の方はCYNIC のライブ、5/27発売のEPs, 過去の作品たち。入り口は何でも良いと思います。ぜひ一度彼らの音楽に触れてみてください!!

cy10461660_10153256362555809_6949194598088912908_n

cy521991_10151655502125809_348730561_n

CYCLAMEN FACEBOOK PAGE
CYCLAMEN TUMBLR
mmmB5dvKwaCcAEznJZPLZ FOLLOW US ON FACEBOOK PAGE!!