ベルファストの革新的 MATH/POST-ROCK 4ピース AND SO I WATCH YOU FROM AFAR が4枚目のフルアルバム “HEIRS” をリリースしました。前作 “ALL HAIL BRIGHT FUTURES” は現代のギターインスト音楽として非常に高い評価を得、一躍彼らはシーンの注目を浴びる事となります。”AHBF” で確立された彼らの音楽性を一言で表現するとエクレクティック。ポストロックの美しさ、アトモスフィアとマスロックのテクニック、エッジをプログロック、ジャズ、メタル、ワールドミュージックといった要素を加えながらひとつに溶かしたかのようなテイストです。最新作 “HEIRS” ではまず、もともと使用していたボーカルの割合が増えている事に気づくでしょう。ただ彼らの場合、ボーカルがメインと言うよりは楽器の1つといった感覚が強くそこまで違和感を覚える事はありません。PAT METHENY の方法論と近いでしょうか。前作で素晴らしいアクセントになっていたフルートを始めとする管楽器の役割をさらにボーカルに割り振っただけという気もしますね。前作の “KA BA TA BO DA KA” ほど振り切って実験的な曲は存在しませんが、クリーンとエッジの対比、エクレクティックな音楽性は健在で、地味ですがリズム面の実験性を増しむしろ深化しているように感じました。彼らを語る時、もう一つ忘れてはならないのがメジャーキー。インストバンドにしては珍しく、突き抜けて明るく太陽の光を浴びたようなサウンドがトレードマークですが、今回は成熟したような不思議な感覚の抑え目な楽曲も散見され次の作品でどのように結実するのか今から楽しみです。DEAFHEAVEN, RUSSIAN CIRCLES, BORIS といった革新性を持ったアーティストを多く擁する SARGENT HOUSE のロースターとしてこれからのシーンを引っ張って行くであろう ASIWYFA。ギタリストの NIALL KENNEDY がインタビューに答えてくれました。
以前弊誌で取り上げ大反響を得た US 産モダンプログバンド NATIVE CONSTRUCT。そのデビューアルバム “QUIET WORLD” が遂にリリースされました。先行曲 “MUTE” が名曲過ぎた為、他の楽曲がどうなのか危惧していましたがそれは全くの杞憂でした。デビュー作とは思えない程に洗練されていて同時に新鮮。地球上のあらゆる音楽を詰め込んだのではと思える程にエクレクティックで実験的なのにキャッチーで耳を捉えて離しません。壮大なコンセプトアルバムはバークリー出身者としての音楽的高みを見せつけた内容に仕上がっています。その繊細で幾重にも折り重なるコーラスワークは QUEEN, ひいては以前インタビューを行った A.C.T. を想起させる部分もありますね。METAL BLADE というビッグディティールを獲得したこともあり US でのチャートアクションも極めて良好、内容も素晴らしく、5/20にはボートラを加えて MARQUEE/AVALON から日本盤の発売も決定とあらば直撃する他ありません。彼らの驚異的なテクニック、楽曲構成は BETWEEN THE BURIED AND ME からの影響が指摘されていますが、今回のインタビューで意外な繋がりを知る事が出来ました。新世代ギターヒーロー、MYLES YANG です!!
JAPAN PREMIERE: NEW SONG !! “DEPARTURE (FT. YUURI)” OF CYCLAMEN !!
JAPANESE PROG METAL BUDDHA, CYCLAMEN SET TO RELEASE THEIR NEWEST DOUBLE EPs “HUMANISE / TALES” ON 5/27 !!
【PRE-REVIEW “HUMANISE/TALES EP”】
昨年はあの UK の伝説 SIKTH を招聘、共演し、今年は US PROG METAL の祖 CYNIC の招聘、共演及び UK-TECH FEST への出演も決定し乗りに乗っている JAPANESE PROG METAL BUDDHA, CYCLAMEN。常に攻め続ける彼らの新作はダブル EP !! 5/27 リリース、 HUMANISE / TALES と名づけられた CYCLAMEN の新たな挑戦はそのタイトルが重要なキーになっています。
“Tales”は最小限の機材を使い、ラップトップケースに収まるほどのコンパクトなセットアップで、特に特別な環境も使わず「誰の自宅でも作れる環境」をテーマにデジタルプロセッサーの力を最大に発揮した作品となっています。「Departure」ではOutside the ComaのYuuriもゲストボーカルで参加。
EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOHN GALLAGHER OF RAVEN!!
LEGENDARY NWOBHM ACT RAVEN HAS JUST RELEASED STRONG THE NEWEST ALBUM “EXTERMINATION”!!
NWOBHM の古強者 RAVEN が6年振りの新作 “EXTERMINATION” をリリースしました!実に素晴らしいアルバムだと思います。ロートルだとか古臭いだとかいった言葉は全く当てはまりません!徹頭徹尾120%へヴィーでハードなロックアルバムです。確かに速さや過激さ、テクニックのみを求めるならば THRASH, DEATH METAL や METAL CORE を聴いていれば良いでしょう。ただちょうどハードロック、グラム、パンクにメタルの中間地点に生を受けた RAVEN の作る音楽には独特のグルーヴ、中毒性が存在します。NEAT RECORDS で VENOM 共々ほぼイロモノとしてデビューした彼らですがアルバムを聴けば実際は卓越した演奏、作曲能力を兼ね備えている事が判りますね。実際 “EXTERMINATION” は収録時間の非常に長い作品ですが、楽曲のバリエーション、絶妙なキャッチーさ、個々のフレーズの引っ掛かりが実に見事で冗長に感じるどころか一気に聴けてしまいます。また彼らの代表作として “LIVE AT THE INFERNO” を挙げる人は多いと思います。代表作がライブアルバムという昨今のバンドは皆無でしょう。アルバムと全く同じように再現されたライブアルバムに価値などないからです。”LIVE AT THE INFERNO” には、勿論当時彼らのスタジオアルバムにお金がかかっていなかったというのもありますが、スポンテニアスで圧倒的な生の興奮が詰め込まれています。そんな彼らのライブを体験出来る7月の来日公演、過去作の再発も決定!!。弊誌ではビリー・シーンと並び称されたベーシストでありスーパースクリーマー、JOHN GALLAGHER にインタビューを行う事が出来ました。どうぞ!!
Q2: I listened to “INSTANT GRATIFICATION”. And that’s really awesome!! I believe that it will be your new masterpiece. Anyway, could you explain about the music of “INSTANT GRATIFICATION”? How did you progress from “ACCEPTANCE SPEECH”?
【WILL】: We had time for both vocalists to work together for a year and get to know each other’s strengths. I as a songwriter also had the opportunity to work with Tilian on Acceptance Speech and going into Instant Gratification, knew what type of songs to write that would allow him to shine.
Q4: What does the title “INSTANT GRATIFICATION” and artwork mean? Is that kind of metaphor of modern society that we live in?
【WILL】: It’s a nod the the singularity and the possible human vs. robot war. We don’t agree with a lot of the things that are happening in society and the ways that people think. A lot of this record has Jon and Tilian speaking from these perspectives that we dislike in a sarcastic manner.
【WILL】: 同意するよ。奇妙だけど起こりうる”人対ロボット”の戦争についての警鐘だよ。現代社会で起こっている多くの事や人々の考え方に僕たちは納得がいっていないんだ。このレコードの大部分は JON と TILIAN が僕たちの嫌っているそういった考えを皮肉を使って伝えているんだ。
Q5: There is no member change this time. Is that right? I think Tilian Pearson really fits in the band. He has great voice and Pop/Emo sence. So, what’s the difference between Kurt Travis and Tilian?
【WILL】: They’re very different in a lot of ways. I think Tilian is the greatest hook writer i’ve ever worked with. I also really like the broad range of subjects he enjoys writing about.
Q5: 今回はメンバーチェンジがありませんでしたね?TILIAN はとてもバンドにフィットしているように思います。実に素晴らしい POP/EMO センスを持っていますよね。彼と前任の KURT TRAVIS の違いを教えて下さい。
Q6: Anyway, you are also owner of Blue Swan Records. Roster is so cool and attractive!! Stolas, Sianvar, Secret Band, Hail the Sun, Ediola…They are generally called as Post-Hardcore. So,what is the purpose of managing Blue Swan? What kind of bands do you want to contract with?
【WILL】: I want to help good young bands get to the next level and expand the popularity of the genre. Heavy music is getting bogged down with breakdowns and generic hair cuts. Its time for progress.
Q6: あなたは BLUE SWAN RECORDS のオーナーでもあります。非常に魅力的なロースターですね。STOLAS, SIANVAR, SECRET BAND, HAIL THE SUN, EDIOLA・・・一般的に POST-HARDCORE と呼ばれるバンドを集めていますが、このレーベルを運営している目的を教えて下さい。
EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHRIS LANE OF STATION !!
IS HARD ROCK DEAD? NO! NOT YET !! STATION, NEW COMER FROM NYC, WILL REVIVE HARD ROCK!! IF YOU LIKE VAN HALEN, DEF LEPPARD, SKID ROW, DON’T MISS THE TRAIN!!
90年代、日本はハードロック、メロディックロックの一大保護区でした。グランジ/オルタナティブ全盛の海外で見向きもされないような HAREM SCAREM, FAIR WARNING, TEN といったバンドがブレイクし、MR. BIG のようなアメリカでは”終わった”バンドも大人気でした。勿論その弊害としてグランジ/オルタナティブの評価が遅れた事は残念ですが、良いメロディーを持った良いバンドを守ったのは確実に日本でした。ただそういったバンドにも翳りが見え目立った後進も現れなかった2000年代以降、このジャンルは日本でも過去の遺物として扱われる事が増えたような気がします。残念だけど仕方がない TERRA NOVA の1stでも聴いて余生を過ごすか・・・と思っていたあなたに朗報です!!NYC から現れたニューカマー、STATION は本物です!ビッグなコーラス、フラッシーなギター、そして胸を熱く焦がすようなメロディー。VAN HALEN + DEF LEPPARD + SKID ROW がファーストインプレッションでした。大げさではなく彼らなら死に絶えた HR を復活させてくれるかもしれません。BURRN! の幅さんがNYに飛ぶ気配もないので弊誌が独占インタビューです。どうぞ。
WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “BATTLE’S WON” OF HELLOWEEN !!
HELLOWEEN SET TO RELEASE NEW ALBUM “MY GOD-GIVEN RIGHT” ON MAY!!
HELLOWEEN are one of the most influential and internationally successful acts of the global metal scene. With the release of their 14th studio album
due on May 29th, the pumpkin heads are set to further cement their title as the founding fathers of German melodic speed metal.
The band’s first self-titled EP was released in 1985, making their new album »My God-Given Right« the celebratory marker for their impressive 30 year career.
ドイツからメタルシーンに最も影響を与え続けてきたバンドの一つ HELLOWEEN。5/29 にニューアルバム “MY GOD-GIVEN RIGHT” をリリースする事が決定しました。1985年にデビュー EP “HELLOWEEN” をリリースしてちょうど30年。プロデューサーに Charlie Bauerfeind (BLIND GUARDIAN, HAMMERFALL)、アートワークに Martin Häusler (BON JOVI, QUEEN, GOTTHARD) を起用し万全の体制で製作されました。
”I never know how, but somehow we did it once again…the albums really rocks and kicks some major asses!!! We had the best folks with us to make this possible.
Producer Charlie Bauerfeind and Martin Häusler, who made a massive 3D artwork this time, WITHOUT stressing the whole color range ;-)”
自分でもどうやったか見当もつかないんだけど、なんとかもう一度やり遂げる事が出来たよ・・・このアルバムは本当にロックしてるしメジャーなものより全然いいよ!!!素晴らしい人たちと共に作り上げたんだ。プロデューサーの Charlie Bauerfeind はもちろん今回のストレスなく全ての色を確認できる 3D アートワークを作ってくれた Martin Hausler もね。
ANDI DERIS
”… this proves what a bit of snow not only is able to, but really causes! I personally hate snow and the cover shows that too much of everything is never good. Just like Andi Deris, I’m very happy about the new album.”