NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ichika : she waits patiently, he never fades】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ichika !!

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Japan’s Up And Coming Guitar Artist ichika Has Been Making Waves With His Trilogy EPs “forn”, “she waits patiently” and “he never fades”. Definitely, We Should Keep An Eye On This Young Virtuoso!!

DISC REVIEW “she waits patiently”, “he never fades”

光耀を増した夢幻のクリスタル。琴線の造形師 ichika がギターとベースで奏でるダブルファンタジー “she waits patiently” “he never fades” は、音聖のプロローグを透徹した美意識で彩ります。
マエストロの周辺はデビュー EP “forn” のリリース以降俄に騒がしくなりました。コンテンポラリーでメロディアスなテクニックのイヤーキャンディー AMONG THE SLEEP で gen との麗しき邂逅を果たした後、ichika がスポットライトを浴びたのは東京コレクションのランウェイでした。モデルとしても需要はありそうですがもちろんモデルとしてではなく、スーパーグループ ichikoro のメンバーとしてサプライズで演奏を行ったのです。
Think (川谷絵音), Holy (休日課長), M (ちゃんMari), Vista (奏), Sugar (佐藤栄太郎) から成る異能の音楽集団を率いるリーダーは ichika。そして ichikoro のサウンドはその奔放なラインナップとシンクロするかのように自由を謳歌しています。
「正直音楽の作られていくスピードが異常です。」実際、ゲスの極み乙女や indigo La End の頭領、百戦錬磨の川谷絵音を筆頭とするトリプルギター軍団のクリエイティビティーは斬新かつ鮮烈です。ファンクにポルカ、サンバ、ジャズ、そしてオルタナティブなロックの衝動まで内包する “Wager” はまさにグループの象徴。倍速で演じる紙芝居の如く、コロコロと表情を移す猫の目のイマジネーションはリスナーの大脳皮質を休むことなく刺激し続けます。
課長の派手なスラップを出囃子に、各メンバーの個性も際立つエキサイティングなインストゥルメンタルチューンにおいても、ichika の清澄なるクリーントーンは際立ちます。一聴してそれとわかる眩耀のトーンと水晶のフレットワークは、キラキラと瞬きながら若きヴァーチュオーゾの確かな才気を主張していますね。
無論、ichika のそのトレードマークを最も堪能出来るのがソロ作品であることは言うまでもないでしょう。「”forn” を作るときに話の全体の大きな流れを作り、それを “forn” と “she waits patiently”、”he never fades” の3つに分けました。」と語るように、冒険の序章はトリロジーとして制作されています。”forn” と “she waits patiently” は女性視点で、”he never fades” は男性視点で描かれたストーリー。そして ichika はギターを女声に、ベースを男声に見立てその物語を紡いでいるのです。
「僕は普段曲を作る前にまず物語を作り、それを音楽で書き換えようとしています。聴き手に音楽をストーリーとして追体験させることで、より複雑な感情に誘導することが出来るのではないかなと思っているからです。」という ichika の言葉は彼の作品やセンスを理解する上で重要なヒントとなっています。
彼の楽曲に同じパートが繰り返して現れることはほとんどありません。もちろん、テーマを拡げる手法は時折みられるものの、単純に同じパッセージを再現する場面は皆無です。つまり、映画や小説が基本的には同じ場面を描かず展開を積み重ねてイマジネーションを掻き立てるのと同様に、ichika の楽曲も次々と新たな展開を繰り広げるストーリーテリングの要素を多分に備えているのです。小説のページを捲るのにも似て、リスナーは当然その目眩く世界へと惹き込まれて行くはずです。
加えて、”forn” から ichika がさらに一歩踏み出した場所こそが “感情” であったのは明らかです。「この音を聴けばこういう感情が生まれる」エモーションの引出しを増やすに連れて、彼が直面したのは “ソロギター” という手法そのものだったのかも知れませんね。
ソロギター作品と言えばそのほとんどがアコースティックで奏でられていますが、ichika はエレクトリックギター/ベースを使用しプラグインエフェクトで極限まで拘り抜いた天上のトーンを創出しています。ピアノやアコースティックギターで表現するインストゥルメンタルの楽曲は、確かに美しい反面、平面的な情景描写に終わってしまうことも少なくないでしょう。
しかし、儚さや美しさと同等の激しさや苦しさを宿す “he never fades” や “illusory sense” は明らかにその殻を破った楽曲です。プレイリストを見れば分かるように、そこには、ジャズやアンビエント、ミニマルや電子音楽の領域と並行してデスコアや djent、フュージョンといったロックの衝動を通過した ichika の独創性、強みが存在するのです。
エレクトリックギター/ベースを選択することで、彼は唯一無二の自身のトーンと共に、ハイノートの自由を手に入れています。時に煌き躍動する、アコースティックギターでは再現不可能なハイフレットでのフレキシブルでファストなプレイ、右手を使用したタッピングの絵巻物はモダンなイメージを伴ってロックのエモーションをガラス細工のように繊細な音流へと吹き込みます。
そしてより “ギター” “ベース” という弦楽器の特徴を活かしたスライドやヴィブラート、トレモロ、ガットストローク、さらには休符、弦の擦れる音やミュートノイズまでをも突き詰めて、ichika は感情という総花を物語へと落とし込んでいるのです。揺らぐ感情の波間に注がれる荘厳なる崇高美。
“彼女” は辛抱強く待ちました。”彼” も辛抱強く待ちました。きっと世界には、絶望の後には救いが、別れの後にはユーフォリアが等しく用意されているのです。ichika の素晴らしき序章、未曾有のトリロジーは静かにその幕を閉じました。ISSUES の Tyler Carter と作曲を行っているという情報もあります。次の冒険もきっと目が離せないものになるでしょう。Have a nice dream, ichika です。どうぞ!!

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Artwork by Karamushi

ichika “she waits patiently”, “he never fades” : 10/10

INTERVIEW WITH ichika

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Q1: First of all, how did super-group ichikoro come to be? It’s very unique triple guitar team with Enon Kawatani of Gesu No Kiwami Otome, right?

【ichika】: Originally, I was talking about making some music together with Enon Kawatani. Then, I was invited by him to do a session at one time and I entered the studio for the first time with my current ichikoro member.
At that time, we did songwriting, but it was a feeling that it would be nice to release the songs instead of becoming a band. But, it turned into a band named ichikoro before I know it.

Q1: ichikoro の結成には本当に驚きました。所謂 “川谷ファミリー” を中心とした非常に豪華なメンバーで、さらにトリプルギターのインストという斬新な形態をとっています。東京コレクションのランウェイでのお披露目もド派手でしたね。(笑)
まずは ichikoro 結成の経緯からお話していただけますか?

【ichika】: もともと川谷絵音さんといずれ何か一緒に音楽をしたいねという話をしていました。そしてあるときセッションをしようと誘っていただき、今のichikoroメンバーで初めてスタジオに入りました。
そのときに曲作りが行われたのですが、当時はバンドという形になるわけでもなく音源出せればいいね、ぐらいの感じでした。それが気付けば ichikoro という名前のバンドになっていたんです。

Q2: How was the experience making music with such a very popular musicians?

【ichika】: Many things go into the studio and Enon gradually builds expansion, chord progression after that another members arrange them. To be honest, the speed of composing is abnormal. Extremely fast.
Effective sounds and distorted sounds are Enon, acoustic clean parts and backing are Kanade, clean high tone parts are me.
It is fresh to form music together with people who have different backgrounds and consciousness, as it has been almost done by myself so far. New musics which I could not produce by myself is shaped and I am very excited about that!

Q2: デビュー音源 “ichigeki” は、ロックやジャズ、プログレッシブ、ファンクなど様々な要素がスリリングに、コンテンポラリーに融合した非常にダイナミックな作品に仕上がりましたね?
作品のライティングプロセスやギターパートの振り分けはどのように行われたのでしょう? メジャーアーティストとの共演は ichika さんにとってどのような経験でしたか?

【ichika】: スタジオに入り絵音さんが展開とコード進行をどんどん作っていき、それをメンバーたちでアレンジしていくというものが多いです。正直音楽の作られていくスピードが異常です。
エフェクティブな音や歪んだ音のパート絵音さん、主にアコギやバッキングのクリーンのパートが奏さん、上物のクリーンのパートが僕となっています。
今までほとんどひとりでやってきたというのもあって、自分とは違う、それぞれ異なった背景や意識を抱えて音楽を作り演奏する方たちと音楽を一緒に形にしていくのが新鮮です。どんどん今までの自分にはなかった、自分だけでは生み出せなかった新しい音楽が形作られていき、そのことにとてもワクワクしています。

Q3: OK, so could you tell us about your musical backgrounds?

【ichika】: My father used to play music, so there were guitar and bass at home. Also there were CDs of music of various genres in the house. While listening to them, I was attracted by the songs like IRON MAIDEN and Greg Howe. So, I was practicing them by guitar and bass in the junior high school students I had been around.
By doing so, as I touch various kinds of music other than piano songs, I also encounter several guitar and bass solo songs, but at that time I embraced the impression that it was hard to get stuck and that I refrained from listening. After a while, it seems that instrumental music may stick to people who are familiar with guitar and bass, And I noticed that it is music for professionals that means high threshold for people who only listen to music, not to play musical instruments.
At the same time I felt strongly that I would like to express or making music with just one instrument, then I first wondered if the instrument would be the most long-played piano, or guitar or bass … but, Piano solo songs are already overflowing with too good songs and there are too many rivals, but guitar and bass solo songs have not been established so far. Then I decided to abandon the easy choice of the piano I could play the best at the time, and decided to use strings instruments, make solo guitar, solo bass songs.
Among them, I thought that the range of guitar is wider, I will dig deeply that instrument because I could try variously. So, I decided to make music with a single guitar. I talked that guitar, bass solo songs are harder to approach than piano solo songs earlier, so I thought about what the difference is. That made me analyze the piano solo song and fit the formation of the chord, melody, rhythm etc to the guitar It went by.
Since I had a long relationship with the piano, I went smoothly to that point. But I faced the problem of being unable to play the guitar like piano by the structure of the instrument. For example, it was a problem such as suppressing closed code, sometimes it was hard to play root note with melody, etc.
So, that impossibility made me use right hand as well as the piano and began to overwork the right hands naturally. However, as it is, it is kind of mimicking the piano songs, and if the goodness of the guitar is not fully utilized, I thought. Meanwhle, I took in the features of string instruments such as the vibrato, slides, and strokes.
With such a intention, I tried to give the music meaning of what kind of emotion to bring in, and finally it began to be the song I wanted to make.
Anyway, with such a reason, there was no hero who was involved in my current play style directly at the time, but when I was in the junior high school, I was worshiping Steve Harris and with my 2 fingers I was continuing to play IRON MAIDEN madly.

Q3: 川谷氏が ichikoro で5つ目のプロジェクトだと仰っていましたが、ichika さんもソロ、Among The Sleep, そして ichikoro で3つ目のプロジェクトですよね? それぞれが異なる音楽性で、しかも ichika さんは作品に応じてギターとベースを使い分けています。
前回の取材でピアノが音楽を始めたきっかけだと仰いましたが、そこからギターやベースを手にして技術やアイデアを深めていった経緯、当時のヒーローについて教えていただけますか?

【ichika】: 父が昔に音楽をしていたので家にはギターとベースがありました。またそのため家には様々なジャンルの音楽のCDがあり、それらを漁って聴いているうちに、カッコいいなと思った IRON MAIDEN や Greg Howe の曲をギターやベースで弾いて練習しながら中学生の頃を過ごしていました。
そうやってピアノ曲以外の色んな音楽に触れていくにつれていくつかのギターやベースソロ曲にも出会っていくのですが、そのときはどうにもとっつきにくい音楽だなぁという感想を抱き、聴くことを敬遠していたんです。少し経ってからこれはギターやベースに親しんでいる人には刺さるんだろうけど、楽器をしない、音楽を聴くだけの人には敷居の高い玄人向けの音楽だなと気付きました。
ちょうどその時期に楽器ひとつで音楽を作りたい表現したいという気持ちが強くなり、じゃあまずその楽器は一番歴の長いピアノにするか、それともギターかベースか…と悩んでいたのですが、ピアノのソロ曲は既にあまりに良い曲で溢れかえっているしライバルが多すぎる、でもギターやベースのソロ曲はそこまで確立されていない。それならもっととっつきやすいギターソロ、ベースソロ曲を自分で作ってしまおう、ということで当時最も技術が備わっていたピアノという手堅い選択肢を早々に放棄して撥弦楽器でソロ曲を作って演奏しようと決めました。
その中でも音域がより広く、色々試し甲斐のあるギターから深く掘り下げていこうと思い、ギター一本で音楽を作るぞと奮起しました。先ほどギター、ベースソロ曲はピアノソロ曲に比べとっつきにくいと話しましたが、ではその違いは何なのだろうかと考えていき、ピアノソロ曲を分析してそのコード、メロディー、リズムなどの成り立ちをギターに当てはめていきました。
ピアノとは長く付き合いがあったのでそこまでは順調に進んだのですが、その先、普通に弾いていると楽器の構造上どうしても再現できないことがあるという問題に直面しました。例えばクローズドなコードを抑えたり、ルート音とメロディーを両立できなくなるときがある、等の問題です。そこで普通に弾いてムリならピアノと同じ様に右手で音も出すしかなくなり、自然と右手を酷使するようになりました。しかしこのままではピアノ曲の模倣にすぎず、ギターの良さがあまり活かされてはいないのでは、と思い弦の揺れやスライド、ストロークなどの撥弦楽器ならではの特徴を取り入れていきました。
そしてそれらをしっかりと意図を持って、どういう感情をもたらすのかはっきりと意味を与えて組み込んでいき、ようやく聴ける曲になり始めました。
そういうわけもあって、今のプレイスタイルに関わってくる直接的な当時のヒーローはいなかったのですが、ベースを始めたての中学のころは Steve Harris を崇拝していて狂ったように2フィンガーで IRON MAIDEN の曲を弾き続けていました 。

Q4: Let’s talk about your newest EPs “she waits patiently” & “he never fades”. You recorded five solo guitar songs and five solo bass songs for these EPs and packed them separately. How did you come up such a unique idea?

【ichika】: Including “forn” of my previous work, it was planned to make a trilogy together with this two EPs. And one of them was originally thinking to play on the bass.
I usually try to make stories and rewrite them with music before I compose. Because I thought that I could induce my listeners more complicated emotions by letting them experience my music as a story.
So when making “forn” I made a big flow of the whole story and divided it into “forn”, “she waits patiently”, “he never fades”. In this case, “forn” and “she waits patiently” were female perspectives and “he never fades” needed to make a story from a male perspective. So I decided to make songs with a female voice as a guitar, then a male voice as a bass.

Q4: では、遂にリリースされた新作 EP “she waits patiently” と “he never fades” について話しましょう。先ほど作品に応じてギターとベースを使い分けると言いましたが、それにしても2枚の EP にソロギター、ソロベース5曲づつを収録する試みは前代未聞ですね。なぜこういったアイデアを思いついたのでしょうか?

【ichika】: 前作の “forn” も含めて、今回も2枚の EP と合わせて3部作にする予定でした。そしてそのうちの1つははもともとベースで弾こうと考えていたんです。
というのも、僕は普段曲を作る前にまず物語を作り、それを音楽で書き換えようとしています。聴き手に音楽をストーリーとして追体験させることでより複雑な感情に誘導することが出来るのではないかなと思っているからです。
なので “forn” を作るときに話の全体の大きな流れを作り、それを “forn” と “she waits patiently”、”he never fades” の3つに分けました。このとき “forn” と “she waits patiently” は女性視点で、”he never fades” は男性視点で物語を作る必要があったのでそれなら女性の声をギターで、男性の声をベースで表しそれに付随するような曲を作ろうと決めました。

Q5: What’s the difference between guitar and bass, when you play them?

【ichika】: Even if I play the same phrase on the guitar and bass as wanting to plant feelings of “sad”, I think that the feeling of “sad” remaining after listening is completely different.
So when I think about what the song wants to say and what motivation you want to move in the last, I decided to use a musical instrument that is convincing, appropriate.

Q5: 往々にしてソロギター作品は存在するものですが、ソロベース作品は実に珍しいと思います。しかも ichika さんのベースサウンドは非常にクリアーで、和音や強弱まで鮮明に聴きとることが出来るんですよね。ただし、ギターのクリスタルで繊細な音色に比べると力強さ、雄々しさも確かに存在しています。
ギターとベース、二つの弦楽器を使い分ける際に特に気にかけていることは何でしょう?

【ichika】: 「悲しい」という気持ちを植え付けたいとして、たとえギターとベースで同じフレーズを弾いても聴いた後に残るその「悲しい」という感情は全く異なるものだと思っています。
ですので最後にその曲は何を言いたいのか、どう心を動かしたいのか、を考えたときにより適切である、説得力が生まれる方の楽器を使用しています。

Q6: Especially, the title track “he never fades” seems to be a piece of music by the process from lone, jealousy, anger and until the kindness is born. So, could you tell us about the story of the song?

【ichika】: I thought about making a song that creates a saved mind after listening, then I tried to express a story that hits rock bottom and finally reach out hand.
When I was trying to make this song, I thought I made a story specifically to make it a piece of music, but then it would be a scene depiction and it would just end with a only beautiful thing. I was in conflict with.
So, this time it was made to be more emotional music, with a simple flow that the story is solitar borns jealous, anger is born from jealousy, and when anger becomes resignation, kindnesses saves.

Q6: タイトルトラック “he never fades” は、孤独や嫉妬、怒りから優しさが生まれるまでの過程をベース1本で楽曲にしたそうですね?”forn” を経由して ichika さんのサウンドとストーリーに、ドラマやエモーションが増したようにも思えます。

【ichika】: 聴き終わった後に救われる心を生み出す曲を作ろうと思い、それならどん底まで突き落として最後に手を差し伸べられる物語を作って表現してみよう試みました。
この曲を作ろうとしていたとき、今まで具体的に物語を作ってそれを音楽にしていたけどそれだと情景描写になって綺麗なだけで終わってしまうんだよなぁと葛藤していたんですね。それで、今回はより感情的な音楽にしようと思いました。ストーリーは孤独から嫉妬が、嫉妬から怒りが生まれ、怒りが諦めになったときに優しさに救われるというシンプルな流れで作りました。

Q7: Have you influenced by “Piano theory” still now?

【ichika】: Even now it may be because I was inspired by the piano when I was exploring how to make solo songs on guitar and bass. Actually I sometimes make songs by the piano at first and so are “town” and “he waits patiently”. In fact, it may be piano is the most smooth instrument.

Q7: どうやら “感情的な音楽にしよう” という言葉はキーワードかも知れませんね。ピアノに比べてギターやベースの特色が感情と共に在ることは明らかです。先程、ピアノを弦楽器に置き換えていったとお話されましたが、一方で現在でもichika さんの中にピアノから恩恵を受けている部分はありますか?

【ichika】: ギターやベースでのソロ曲の作り方を模索しているときに、ピアノから着想を得たので今でも恩恵は受けていると思います。実際たまにピアノから先行して曲を作ることもありますし “town” や “he waits patiently” なんかもそうです。
なんだかんだピアノが一番指の動きが良かったりもします。

Q8: What’s the musical goal for you?

【ichika】: Although I said that I wants to create a song that moves listener’s mind with one instrument and play, and that is still in the process of trial and error. As I listen to lots of music, the number of drawers that “This kind of feeling will be born if we listen to this sound” will increase more and more withdrawals, but that is exactly the kind of thing that you can only apply to what you’ve ever experienced, like a dream I think that it is. So I will touch on something I have never experienced while living in the future, I will get a new aid and I will accumulate stock of sympathy.
Also, there is nothing special about soloing to play with one musical instrument, as there was a feeling that I wanted to complete the music with my own responsibility first. Because I wondered if I could make music satisfactorily with other people and play it, although I could not even express music by myself. Even now it is still in the middle, but finally I gained an understanding of music about a bit of musical instruments. So, I wish I could be involved with other artists little by little, in the form of an ensemble which I can not do it by myself.

Q8: ichika さんの音楽を聴いていると、どんどんとその世界へ惹き込まれ、想像力が刺激され感情も激しく揺さぶられます。数学的な感覚と文学的な感覚が素晴らしくクロスする音楽は本当に唯一無二だと感じます。
そんな ichika さんがこれから目指す場所について話していただけますか?

【ichika】: 楽器ひとつで心を動かす曲を作り、演奏をしたいと述べましたが、今なおその試行錯誤の途中です。音楽をたくさん聴くに従い、「この音を聴けばこういう感情が生まれる」という引き出しはどんどん増えてくるのですが、それはあくまでも今まで自分が経験したものの中でしか当てはまらないある種、夢に近いようなものだと思っています。
ですのでこれから生きていく中でより多くの経験したことのないものに触れていき、新しい気付きを得、共感のストックを蓄えていこうと思っています。
それと、楽器ひとつで演奏していくというのは何もソロにこだわりがあるというわけではなく、まず初めに、自分ひとりで責任をもって音楽を完結させたい、という気持ちがあったからです。というのも自分ひとりで音楽を表現することも出来ないのに他の人と満足に音楽を作り、演奏することが出来るのだろうかと思ったからです。
今もまだその途中ではあるのですが、ようやく少し楽器について、音楽について理解を得てきたのでいこれから少しずつ、他のアーティストとアンサンブルという形で自分ひとりでは出来ない、良く、複雑な、音楽というものに関われていけたらなと思います。

ichika’s MUSIC PLAYLIST

BRANFORD MARSALIS “ETERNAL”

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PHILIP GLASS “GLASSWORKS”

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TIM HECKER “VIRGINS”

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NICOLAS THYS “VIRGO”

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KADINJA “ASCENDANCY”

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MESSAGE FOR READERS

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I really appreciate those who listen to my music, those who are interested in, those who came to the live, and those who always support. Thank you very much. I think that I will continue to make music that is closer to emotions with making more and more experiences. Thanks again for your big support! Thank you so much!

僕の音楽を聴いていただいたり、興味を持っていただいた方やライブに来ていただいた方、そしていつも支えてくださっている方たちに本当に感謝しています。ありがとうございます。
これからどんどん経験を重ねていくことでより人の心に真に迫った音楽を作っていこう演奏していこうと思います。これからも応援よろしくお願いします。

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ichika 初のワンマンライブ “Signal” の詳細はこちら。
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