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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BLACKBRAID : BLACKBRAID I】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Sgah’gahsowah OF BLACKBRAID!!

“Our Ancestors Have Been Painting Their Faces In This Way For Thousands Of Years, Long Before Metal Existed, So We Honor Them By Painting Our Faces In The Same Ways.”

DISC REVIEW “BLACKBRAID I”

「自然に対する尊敬の念は、僕の人生の中で大きな部分を占めている。だからそれは、僕の音楽にも大きく反映されているよ。僕は自然を敬い、神聖な方法で人生を送れるよう最善を尽くしているんだ。 BLACKBRAID は、日常的に自然を体験する機会に恵まれていない人々に、自然からのメッセージや体験を届ける手助けをする方法なんだよね」
近年、ブラックメタルに携わる者は皆、自身の中から湧き出るテーマや意図を持っているように思えます。反差別、反暴力、反ファシズム。
このジャンルを築いたいくつかのバンドが持っていた右翼的で人種差別的なニュアンスを考えれば、それはまさしく革命的な変化であると言えるでしょう。ただし、BLACKBRAID はそういった新しい波とも少し距離を置いているように見えます。首謀者 Sgah’gahsowah はただ、自身のブラックメタルを聴いて、外に出て、自然と対話してほしいと願っているのです。
「そう、僕はネイティブ・アメリカンだよ。人生の大半をニューヨーク州北部に住んで過ごしてきた。若いころは少し引っ越しもしたけど、長い間この地域、アディロンダックに住んでいるんだ」
Sgah’gahsowah のあり方は、今日の世界に蔓延する絶対悪や政治を無視していると主張する人もいるかもしれませんが、地球の状態や気候問題を見れば、もっとシンプルに、自然の中に身を置いてみることの重要性が伝わるはずです。人生の大半を大自然の中で過ごし、日焼けをし、狩り、釣り、剥製など、スピリチュアルで伝統的な生き方を貫く Sgah’gahsowah。
窓の外には3万エーカーの山々が広がり、今は人里離れた場所で24時間365日自然とつながる彼はただ、ハイキングをしたり、山を見たり、小川で泳いだりすることを知らない人々に、音楽を通してそれを伝えたいだけなのです。大都会の高級ブランドならいくつでも名前を挙げられる人が、鳥の名前や魚の名前は一つも挙げることが出来ない。それは果たして “自然” なのか?Sgah’gahsowah はそんな現実を憂い、自分の見ている世界を音楽によって見せたいのです。そこから、何かが変わるかもしれないと仄かな期待を寄せながら。
「僕たちの祖先は、ヘヴィ・メタルが存在する何千年も前からこの方法で顔にペイントしてきたんだよ。だからこそ、僕たちはメタルをやる時に、先祖と同じように顔にペイントを施すことが誇りなんだ。フルートや他の先住民の楽器を使うときも同じで、こうした伝統を自分のブラックメタルに取り入れることができるのは名誉なことなんだ」
もちろん、自然への尊敬と崇拝は、ネイティブ・アメリカンの祖先を敬うことにもつながります。”Sacandaga” や “As the Creek Flows Softly By” を聴けば、彼がネイティブな楽器の音、そして魂をブラックメタルに受け継ぐことを一切恐れないことが伝わります。同時に、始まりの場所、”Barefoot Ghost Dance on Blood Soaked Soil” のような楽曲では、USBM, 特に WOLVES IN THE THRONE ROOM や PANOPTICON といった自然崇拝のカスカディアン・ブラックに対する憧憬をも隠そうとはしません。敬うべきを敬い、敬意に値しない価値観は捨て去る。さらにその場所からも一歩進んで、郷愁を誘うアコースティック・フォーク “As the Creek Flows Softly By”、そしてアコースティックとエレクトリックの二重奏で相互作用を喚起する “Warm Wind Whispering Softly Through Hemlock” と BLACKBRAID は自身に与えられた “ギフト” を存分に見せつけていくのです。
「ブラックメタルが持つ反キリスト教的な思想に共感するのは確かだけど、自然や闇に対する畏敬の念も大きな部分を占めていて、ブラックメタルは僕の音楽にとって完璧なメディアだと思っているんだ」
WAYFARER, UNTAMED LAND, DARK WATCHER のようなアメリカ西部をテーマとするバンドが活躍する中で、USBM には明らかに先住民の声が欠けていました。それはもちろん、ブラックメタルの根元にあったアンチクライストという考え方が、キリスト教に冷酷に弾圧され抑圧された先住民にとって親和性が高いから。しかし、Sgah’gahsowah はそれでも誰かを責めるよりも、闇や自然を敬っていたいのです。政治は彼にとってあまりにも不純な闇だから。争いからは何も生まれないことを知っているから。
今回弊誌では、Sgah’gahsowah にインタビューを行うことができました。どうぞ!!

BLACKBRAID “BLACKBRAID I” : 10/10

INTERVIEW WITH BLACKBRAID

Q1: First of all, what kind of music were you listening to, when You were growing up?

【Sgah’gahsowah】: I listened to a little bit of everything. My parents listened to alot of classic rock so I was listening to that at a very early age. By the time I was nine or ten I had discovered other big metal like Metallica and Judas Priest etc.. It wasn’t until I was maybe 14 or so that I first heard black metal, I think gorgoroth or dimmu borgir would probably be the first black metal bands that I ever heard and I was hooked from then on.

Q1: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【Sgah’gahsowah】: 何でも少しは聴いていたような感じかな。両親はクラシック・ロックをよく聴いていたから、幼い頃からそういった音楽は聴いていたよ。そして、9歳か10歳になる頃には、METALLICA や JUDAS PRIEST といったビッグ・メタルに出会っていたんだ。
GORGOROTH か DIMMU BORGIR が初めて聴いたブラックメタル・バンドで、それ以来夢中になったよ。

Q2: You come from Adirondack, which has brought a great deal of attention to Blackbraid, but you have given very little information about your own background. What has your life been like so far? Do you have Native American blood yourself?

【Sgah’gahsowah】: I am native american, yes. I have lived in upstate NY for most of my life. I grew up not too far from where I live now, I moved around a bit when I was younger but I have been in the area for a long time.

Q2: あなたはアディロンダック山地の出身で、それもあって BLACKBRAID には大きな注目が集まっています。あなた自身のバックグラウンドについてはほとんど情報がないのですが、これまでどのような人生を歩んでこられたのでしょうか?
また、あなた自身はネイティブ・アメリカンの血を引いているのでしょうか?

【Sgah’gahsowah】: そう、僕はネイティブ・アメリカンだよ。人生の大半をニューヨーク州北部に住んで過ごしてきた。若いころは少し引っ越しもしたけど、長い間この地域、アディロンダックに住んでいるんだ。

Q3: How does living in Adirondack, connecting with nature, and living spiritually influence your music and lyrics?

【Sgah’gahsowah】: My respect for nature is a huge part of my life so this is reflected in my music very often as well. I try to do my best to honor nature and live life in a sacred way, and Blackbraid is a way I can help bring that message to other people who are not as fortunate to be able to experience nature on an every day basis.

Q3: アディロンダックに住むというのは、どんな感じなのですか?自然とつながり、スピリチュアルに生きることは、あなたの音楽に影響を及ぼしていますか?

【Sgah’gahsowah】: 自然に対する尊敬の念は、僕の人生の中で大きな部分を占めている。だからそれは、僕の音楽にも大きく反映されているよ。僕は自然を敬い、神聖な方法で人生を送れるよう最善を尽くしているんだ。
BLACKBRAID は、日常的に自然を体験する機会に恵まれていない人々に、自然からのメッセージや体験を届ける手助けをする方法なんだよね。

Q4: What made you choose your band name “Blackbraid”?

【Sgah’gahsowah】: I am not really sure to be honest, when I was making up names for the project it just felt right..

Q4: “Blackbraid” というバンド名を選んだのはなぜだったんですか?

【Sgah’gahsowah】: 正直に言うとよくわからないんだけど、プロジェクトの名前を作っているときにこれがしっくりきたんだよね。

Q5: There have been black metal bands like Wayfarer that have focused on the American West, but you must be the first to focus on the Native American theme. By using them as your theme, do you also want to confront the discrimination and oppression that has been and still remains?

【Sgah’gahsowah】: I dont want to say I am the first to do it because there are alot of other native bands doing this before me. I might be getting alot of attention at the moment, but bands like ifernach, ixachitlan, pan amerikan native front, etc… have been doing it way longer than me. So I would say I am more just inspired by them and try to write what comes naturally, which is usually based in my love for nature.

Q5: これまで、WAYFARE のようなアメリカ西部に焦点を当てたブラックメタルはありましたが、ネイティブ・アメリカンをテーマにしたのはあなたが初めてではないでしょうか?
そうすることで、昔も今も残る差別や抑圧と向き合いたいという思いもあるのでしょうか?

【Sgah’gahsowah】: ネイティブ・アメリカンのバンドは他にもたくさんいるから、僕が初めてとは言いたくないんだ。たしかに今は、僕が注目されているかもしれないけど、IFERNACH, IXACHITLAN, PAN AMERIKAN NATIVE FRONT といったバンドは、僕よりもずっと前からこのした活動を行っているからね。
だから、僕はどちらかというと、彼らからインスピレーションを受けて、そこから自然に出てくるものを書こうとしているのだと思う。それはたいてい、僕の自然に対する愛に基づいたもなんだよ。

Q6: What does it mean to you to corpse paint in Native American form or incorporate indigenous folk music and instruments?

【Sgah’gahsowah】: Our ancestors have been painting their faces in this way for thousands of years, long before metal existed, so we honor them by painting our faces in the same ways. It is the same when I use flute or other native instruments, it is an honor to be able to incorporate these things into my black metal. .

Q6: ネイティブ・アメリカンの姿でコープス・ペイントをしたり、その民族音楽や楽器を取り入れることは、あなたにとってどのような意味があるのでしょうか?

【Sgah’gahsowah】: 僕たちの祖先は、ヘヴィ・メタルが存在する何千年も前からこの方法で顔にペイントしてきたんだよ。だからこそ、僕たちはメタルをやる時に、先祖と同じように顔にペイントを施すことが誇りなんだ。
フルートや他の先住民の楽器を使うときも同じで、こうした伝統を自分のブラックメタルに取り入れることができるのは名誉なことなんだ。

Q7: Musically, the contrast between the beautiful nature-worshipping atmosphere like Wolves in the Throne Room, Panopticon and the intense black metal is quite fascinating! Are Cascadian Black Metal, USBM like them important pioneers for you?

【Sgah’gahsowah】: Yes, absolutely. I am definitely a fan of those guys and cascadian black metal in general, those bands definitely helped put usbm on the map and really pave the way for something like Blackbraid to gain attention and be successful.

Q7: 音楽的には、WOLVES IN THE THRONE ROOM や PANOPTICON のような自然を崇拝する美しいアトモスフィアと、激しいブラックメタルのコントラストがとても魅力的ですね。
カスカディアン・ブラック や USBM のようなバンドはあなたにとって重要なパイオニアなのでしょうね?

【Sgah’gahsowah】: うん、完全にその通りさ。そういったバンドは間違いなく USBM をメタルの地図に載せ、BLACKBRAID のようなバンドが注目を集め、成功するための道を開くのに大きな貢献を果たしているからね。

Q8: It is a fact of history that Christianity has had a terrible attitude toward the indigenous peoples of the world, but you chose the expression “black metal” because of the anti-Christ philosophy?

【Sgah’gahsowah】: I love to listen to black metal myself so it is only natural that I would want to write a black metal album I think. I do definitely identify with the anti christian philosophy of black metal, but reverence and respect for nature and the dark iis also a big part of it too, I just think black metal is a perfect medium for my music all around.

Q8: キリスト教が世界中の先住民を冷酷に扱ったことは周知の事実ですが、あなたが “アンチ・クライスト” のブラックメタルを選んだのは、そのあたりにも理由があるのでしょうか?

【Sgah’gahsowah】: 僕自身、ブラックメタルを聴くのが好きだから、ブラックメタルのアルバムを作りたいと思うのは自然なことだと思うんだよ。ブラックメタルが持つ反キリスト教的な思想に共感するのは確かだけど、自然や闇に対する畏敬の念も大きな部分を占めていて、ブラックメタルは僕の音楽にとって完璧なメディアだと思っているんだ。

FIVE ARTISTS THAT CHANGED BLACKBRAID’S LIFE

DISSECTION

LORD BELIAL

IMMORTAL

SATYRICON

AGALLOCH

MESSAGE FOR JAPAN

Blackbraid is honored to have fans in Japan and would love to come to Japan one day, hopefully very soon!

BLACKBRAIDは日本にファンがいることを光栄に思っているし、いつか、できればすぐにでも日本に行きたいと思っているんだ!

BLACKBRAID Bandcamp
BLACKBRAID

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LILLIAN AXE : FROM WOMB TO TOMB】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH STEVE BLAZE OF LILLIAN AXE !!

“Now, We Are Being Called Prog Rock. I Actually Feel We Are In a Category Of Our Own, Having Influences From All Types Of Music.”

DISC REVIEW “FROM WOMB TO TOMB”

「僕たちはどのカテゴリーにも当てはまらないという点で、とてもユニークな存在なんだ。僕らが出てきた当時は、そういった音楽が流行っていたからヘアメタルというジャンルに括られていた。だけど今、僕たちは “プログ・ロック” と呼ばれているんだからね!あらゆるタイプの音楽から影響を受けている僕たちは、実は自分たちだけのカテゴリーに属していると思う」
LILLIAN AXE は、常にメロディック・ロックの境界線を越え続けてきたバンドです。セルフ・タイトルのデビュー作と、それに続く “Love + War” で名を上げた彼らは、RATT との深いつながりや WARRENT の Jani Lane が加入寸前だったこともあり、ポップな恩恵を受けつつもその黎明は “ヘアメタル” のカテゴリーに幽閉されていたとも言えます。
「”Psychoscizophrenia” が僕らの時間軸の中で大きなランドマークだったということには、僕も同意するよ。曲作りに関して、僕はあのアルバムで心が大きく開くのを感じたんだ。だからこのアルバムは、僕たちの歴史の中で決定的な場所になったと感じているよ」
その才能が完全に開花したのは、1992年、まさにヘアメタルの徒花となった “Poetic Justice” でした。後に、CROWBER や BLACK LABEL SOCIETY, GODSMAC などとも共闘するメンバーを輩出した LILLIAN AXE は、首領者 Steve Blaze が語るようにアメリカ南部の血脈、ルイジアナの神秘性をメロディック・ロックに配合していきます。骨太でありながら知的、ポップでいながらダークで、リリカルな玉手箱はここに一つの完成を見ます。
世はグランジ全盛。しかし、神秘の暗がりが出身地である LILLIAN AXE にとって、主流の逆転はむしろ吉。繊細なメランコリアや重量感を増したダークなアトモスフィア、ステレオタイプからの脱却を纏った “Psychoschizophrenia” は、時代の狭間に置き忘れるにはあまりにも印象的な辞世の句となったのです。
「”From Womb to Tomb” は、僕たちの決定的瞬間であり、作品だと感じているよ。LILLIAN AXE を最も完璧に定義するアルバムなんだ!君の言う通り、まさに素晴らしい映画のサウンドトラックになると確信しているよ。オーケストラや合唱団と一緒にライブをすることを話し合っているくらいでね」
解散と再結成を経てメンバーも大きく変わりましたが、Steve Blaze と彼のバンドは今も、メロディック・ロックの開拓者として実験と挑戦を重ねています。10年ぶりとなる “From Womb to Tomb” は文字通り Steve の自伝とも思える “ゆりかごから墓場まで” のコンセプトで、その魅力的な音の多様性によって高められた作品はメロディックもプログレッシブも超越した、サウンドトラック・ロック、濃密なストーリーをもたらしているのです。そうして典型的な心の葛藤以上に、”From Womb to Tomb” は世界の現状、人類の寿命、人生の栄光と苦悩を深く正直に明らかにしていきます。
エニグマティックで美しいピアノセクション、スタッカートのストリングス・アレンジ、鳴り響く鐘の音に混ざり合い、溶け出す重暗いリフと濃密なコーラス、崇高なボーカル・ライン。メロディックな光沢とパワフルなメタルの毒気は、プログレッシブな探求やサイケデリックなクワイア、アコースティックの浪漫によって典型から遠く離れて、音楽的な賞賛を一身に受けとめます。
物語の終幕は “Ascension”。心と魂の再生はまさしくこの感嘆符のような作品の象徴です。メランコリックな歌声が響き渡り、神聖な終わりへと向かっていく。華やかさと壮大の間を行き来するこの曲は、古と新、子宮と墓、誕生と死に歴史の反復を投影しながら次の輪廻へと誘うのです。メロディック・ハードからの PAIN OF SALVATION に対する解答。素晴らしきリスニング体験、素晴らしき人生観。
今回弊誌では、Steve Blaze にインタビューを行うことができました。「僕のソロは、それぞれ楽曲のストーリーの重要な部分として取り組んでいるからね。ただ、技術的な強みを誇示するためではなく、音楽的、感情的に曲にフィットするように創作しているんだ」どうぞ!!

LILLIAN AXE “FROM WOMB TO TOMB” : 10/10

INTERVIEW WITH STEVE BLAZE

Q1: First of all, I saw you guys live in Japan with Def Leppard and Thunder. It was an outdoor show but the sound was great and the performance was fantastic. Do you remember that time? How was Japan?

【STEVE】: The trip to Japan was one of the highlights of my musical career! The people were amazingly kind, and the atmosphere and culture were astounding. We greatly wish to come back soon and play many more shows!

Q1: 実は、私は DEF LEPPARD と THUNDER との来日公演を見ているんです。
野外ライブだったのですが、音も良く、演奏も素晴らしかったのを覚えていますよ。あの時のことは覚えていますか?

【STEVE】: 日本への旅は、僕の音楽キャリアの中でもハイライトのひとつだよ!
日本人はとても親切で、とてもフレンドリー。人々は驚くほど親切で、その雰囲気と文化には本当に驚かされたね。またすぐにでも日本に行って、たくさんライブをしたいと強く思っているよ!

Q2: You guys were deeply involved with Ratt and others in the early days and are generally classified as glam metal or hair metal, but after seeing that show I was convinced you were a much deeper band. I suppose it is not comfortable to still refer to you guys as a hair metal band, would you agree?

【STEVE】: We are very unique in that we dont fit any categories. We were lumped into the hair metal genre because of the type of music that was popular at the time we came out. Now, we are being called prog rock. I actually feel we are in a category of our own, having influences from all types of music.

Q2: LILLIAN AXE は初期には RATT などと深く関わり、一般的にはグラムメタルやヘアメタルに分類されていますが、あのライブを見て、もっと深みのある多様なバンドであると確信しました。
今でもあなた方をヘアメタル・バンドと呼ぶのは違和感があると思うのですが、あなた自身はどう受け止めていますか?

【STEVE】: 僕たちはどのカテゴリーにも当てはまらないという点で、とてもユニークな存在なんだ。僕らが出てきた当時は、そういった音楽が流行っていたからヘアメタルというジャンルに括られていた。
だけど今、僕たちは “プログ・ロック” と呼ばれているんだからね!あらゆるタイプの音楽から影響を受けている僕たちは、実は自分たちだけのカテゴリーに属していると思う。

Q3: Like Former member Craig Nunenmacher has worked with Crowber and BLS, Scott Stewarts started Godsmac, Lillian Axe’s relationship with the South is really important. How has Louisiana influenced your music?

【STEVE】: I think it’s more of the mysterious nature of Louisiana that has influenced us. That’s why we are proud to have inducted into the Louisiana Music Hall of Fame twice!

Q3: 元メンバーの Craig Nunenmacher が CROWBER や BLS と仕事をしたり、Scott Stewarts が GODSMAC を始めたように、LILLIAN AXE にとってアメリカ南部との関係は本当に重要ですよね?
ルイジアナはあなたの音楽にどのような影響を及ぼしましたか?

【STEVE】: 南部というよりも、どちらかというと、ルイジアナの神秘的な性質が音楽に影響していると思う。だからこそ、ルイジアナ音楽の殿堂に2度も入ることができた。誇りに思うよ。

Q4: For me, your masterpiece was “Psychoschizophrenia”. The time, everything was grunge, but unlike other metal bands, your music became darker and more introspective, which made the melodies and intelligence stand out, how about that?

【STEVE】: I agree that Psychoscizophrenia was a major landmark in our timeline. I felt a great opening in my mind concerning my songwriting. I feel that this album was a defining point in our history.

Q4: 私にとって、LILLIAN AXE 真の傑作は “Psychoschizophrenia” なんですよ。
当時はすべてがグランジでしたが、他のメタルバンドと違って、あなたの音楽はよりダークで内省的になったことでメロディーと知性が際立ったように感じました。

【STEVE】: “Psychoscizophrenia” が僕らの時間軸の中で大きなランドマークだったということには、僕も同意するよ。曲作りに関して、僕はあのアルバムで心が大きく開くのを感じたんだ。だからこのアルバムは、僕たちの歴史の中で決定的な場所になったと感じているよ。

Q5: Why did you decide to release your first new album in 10 years now?

【STEVE】: We have and will always continue to create new music. It took a while because we were going through some label and band changes. We did, however, release One Night in the Temple!

Q5: “From Womb to Tomb” は10年ぶりのアルバムとなりましたね?

【STEVE】: 僕たちはこれまでも、これからも、新しい音楽を作り続けていくよ。レーベルやバンドが変わったりして、少し時間がかかっただけなんだ。でも、その間に二枚組ライブアルバムの “One Night in the Temple” はリリースしているしね。

Q6: Still, “From Womb to Tomb” is a really great album! Isn’t it the band’s best work? It’s more progressive than ever, more unified from head to toe like a movie soundtrack, would you agree?

【STEVE】: I feel that From Womb to Tomb is our defining moment, our opus. It is the album that best defines Lillian Axe! I firmly believe it could be the soundtrack to a great movie! We are discussing performing live with an orchestra and a choir.

Q6: それにしても、この新作は素晴らしいですね!バンドの最高到達点を更新したのではないですか?プログレッシブを超越して、開幕から閉幕まで映画のサウンドトラックのように一つにつながっています。

【STEVE】: “From Womb to Tomb” は、僕たちの決定的瞬間であり、作品だと感じているよ。LILLIAN AXE を最も完璧に定義するアルバムなんだ!
君の言う通り、まさに素晴らしい映画のサウンドトラックになると確信しているよ。オーケストラや合唱団と一緒にライブをすることを話し合っているくらいでね。

Q7: Does “From Womb to Tomb” mean in a sense a story of your life? Is it a total success for you, both musically and conceptually?

【STEVE】: This album has exceeded my expectations. It is based on the timeline of my life and the lessons I have learned throughout. It was written and recorded in chronological order as well. I believe that these same understandings and feelings I have gone through are the same ones all people have experienced, even though all of our lives are different and unique.

Q7: “From Womb to Tomb” はある意味、あなたの人生という物語を描いているのでしょうか?

【STEVE】: このアルバムは僕の期待以上のものに仕上がったよ。この作品は僕の人生の年表と、その中で学んだ教訓に基づいているんだよ。作曲と録音も、僕の人生の時系列に基づいて行われていったんだ。
そして、僕が経験したこうした理解や感情は、もちろん僕たちの人生がすべて異なっていてユニークなものだけど、それでもすべての人が経験したものと同じものだと信じているんだよ。

Q8: Your guitars are great too! Your guitar solos are like a story. As a guitarist, how do you feel about the recent technical advancements and instant musicians cut off for 30 seconds on social networking sites?

【STEVE】: I am not aware of these particular situations about musicians being cut off. However, I do address my solos as an integral part of each story. They are not created just to show off technical prowess, but to fit the song musically and emotionally.

Q8: 今もあなたのギター・プレイは素晴らしいですね!ギターソロがまるで物語のように思えます。最近の技術の進歩や、SNSで30秒を切り取るインスタントミュージシャンについて、あなたはどのように感じていますか?

【STEVE】: 別に、他のミュージシャンが短い動画を切り取ることについては、特に意識していないんだ。だけど、僕のソロは、それぞれ楽曲のストーリーの重要な部分として取り組んでいるからね。
ただ、技術的な強みを誇示するためではなく、音楽的、感情的に曲にフィットするように創作しているんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED STEVE’S LIFE

ALICE COOPER “SCHOOL’S OUT”

BLACK SABBATH “PARANOID”

QUEEN “QUEEN Ⅱ”

BREAD “GREATEST HITS”

ELTON JOHN “EMPTY SKY”

MESSAGE FOR JAPAN

We can not wait to come back to Japan! Please spread the word about Lillian Axe and help get us over to see you!

日本に戻るのが待ちきれないよ!日本で LILLIAN AXE をぜひ広めて、来日を助けてほしいな!

STEVE BLAZE

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COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【MACHINE HEAD : OF KINGDOM AND CROWN】


COVER STORY : MACHINE HEAD “OF KINGDOM AND CROWN”

“Attack On Titan Was That Both Sides In That Story Believe That They’re Doing Good, But They’re Both Committing Evil And Atrocities. Once I Started Wrapping My Head Around The Concept That Was Going On In Attack On Titan, I Was Like, “Oh, Shit, I Can Do That To This Concept That I’m Writing.”

OF KINGDOM AND CROWN

Robb Flynn は、逆境に慣れているわけではありません。若い頃は、オークランドのストリートで暴力に遭遇し、ドラッグに手を染めたこともありますがそれでも。MACHINE “Fuckin'” HEAD は、多くの人がメタルは終わった、死んだと言っていた90年代初頭のシーンで、頭角を現しました。長年にわたり、彼はバンドの約30年の歴史の中で唯一不変の存在であり、ゆえに内部からの問題、そして外部からの問題に直面し続けています。直近では、2019年のアルバム “Catharsis” が多くの批判にさらされ、その直後、バンドの半数が辞めていきました。
しかし、常に襲い来る逆風の中でも Robb Flynn は背筋を伸ばし、自らの意思を貫いてきました。しばしば、突き刺さる批判という槍の鋒も、結局は彼を駆り立てただけでした。MEGADETH の記事でも触れましたが、あの時代のメタル・アーティスト、そのレジリエンス、反発力、回復力は脅威的です。そうして “ØF KINGDØM AND CRØWN” は、賛否両論のあった前作とは異なり、”The Blackening” 以来、誰もが認める MACHINE HEAD 新たな最高傑作であり、一部の評論家はバンドが息切れしたと考えていましたが、再生の一撃ともなりました。
Flynn がクリーンな歌声を披露する場面もあれば、これまでで最もヘヴィなリフを披露する場面もあり、何よりクリエイティブかつ怒りに満ちています。つまり、このアルバムにはハッキリと、”Robb Flynn を見捨てるのは危険だ” と書かれているのです。
「俺はただブルドーザーで突き進むだけだ。他のことをする資格はないんだ。プランBなんて俺の人生にはないんだよ。これが俺の仕事だ。俺は曲を書き、激しく、超強烈なパフォーマンスを行い、観客を熱狂させる。それが俺の仕事だ。だから、もし今バンドにいるミュージシャンたちの活動状況が変わったとしても、俺は自分のやることをやり続けるつもりだ」

“ØF KINGDØM AND CRØWN” が誕生したのは、通常よりも少しリラックスした雰囲気の中でした。パンデミックの最中も、Flynn は音楽を続けていました。金曜日の夜には、バンドのライブストリーム “Acoustic Happy Hour” に出演し、その後、妻と一緒に過ごす。
「妻と一緒にデートをするようになったんだ。スタジオに行って、”Acoustic Happy Hour” をやって、それから家に帰ってきて、一緒に過ごすんだ。そんなことができるようになったのは、13~15年ぶりかな。子供たちはティーンエイジャーで、携帯電話や PC で自分たちのことをしている。だから、久しぶりにガレージで酔っぱらうようなことができるようになった」
そんなとき、Flynn 夫人は MY CHEMICAL ROMANCE の “The Black Parade” を聴きながらある提案をします。コンセプト・アルバムの制作です。
「俺たちのお気に入りのアルバムで、ずっと聴いているんだよ。コンセプト・アルバムは以前、試したことがあったんだけど、その時はボツにしたんだ!だから妻には、”どうだろう…クソみたいなコンセプト・レコードになるかもしれない。それに、クソみたいなコンセプト・レコードを出すような男にはなりたくない” と言ったんだ」
しかし、彼女は粘ります。”The Black Parade” のストーリーを説明し、”超酔っぱらい” の Flynn はようやく理解し始めます。
「彼女は一曲一曲、歌詞ごとに説明してくれたんだ。それで、”ワオ、これはすごい” と思った。やってみて、どうなるか見てみようと思ったんだ」
Flynn はすでに次の音楽制作に取り組んでおり、作品にもとりかかっていましたが、どのような形になるのか、まだきちんと把握はできていませんでした。
「ラッキーなことに、俺は自分のスタジオを持っているんだ。ボーカルマイクとギターを持ち、ラップトップをセットアップして、一人で通っていたんだよ。ただアイディアを試すだけで、歌詞のアイディアも何もなかったんだけどね。そのどこかで、オープニング・トラックの “Slaughter The Martyr” のイントロを書いたんだ。これがアルバムの終わりかもしれないし始まりかもしれない…みたいな感じで。どこに向かっているのか全然わからなかったんだ」

アルバムのストーリーやコンセプトを Flynn に与えたのは、家族の別のメンバーでした。そもそも、Flynn が意図していたアルバムのコンセプトは古典的な善と悪の戦いでした。しかし、それがなかなか定着しなかったのです。そして、息子たちと一緒にテレビを見ることになります。
「当初、俺のコンセプトはとてもアメリカ的なストーリー展開だった。善玉と悪玉。いい人が勝つ、というような。でも、結局俺はそれに共感できなかったんだ。まるで、言葉を歌うロボットのような気分だった。で、パンデミックのある時期から、子供たちがアニメをたくさん見るようになった。一日中コンピューターに向かっていて、アニメにどハマりしていった。そういえば、俺も子供のころはアニメオタクだった。最初はスターウォーズ・オタクで、フィギュアやデス・スター、ミレニアム・ファルコンを集めてた。それからアニメオタクになり、”マクロス”, “ロボテック”, “Akira” や “宇宙戦艦ヤマト” に夢中になった。息子たちは知らないが、俺は彼らの年齢のころ、完全にアニメオタクだったんだよ!グッズを買って、フィギュアを集め、コンベンションにも足を運んだ。それから、メタルオタクになり、トレーディング・テープや輸入盤を集めるようになったんだ。 レコードが発売される3ヶ月前に “Reign In Blood” を手に入れた。カセットにはまだハイハットのカウントが入ってるんだ。EXODUS の “Bonded by Blood” は発売の6ヶ月前に持っていた。”Pleasures of the Flesh” や “Brain Dead” のブートレグも持っていたし、親父のガレージでブートレグからジャムって、EXODUS の未発表曲をリハーサルしていたんだよ。そうやって、俺たちはメタルにのめり込んでいったんだ。それで、今度は見たこともないような新しいアニメをまた、子供と一緒に見るようになったんだ。衝撃だったよ!」

そして Flynn の頭に浮かんだのは “進撃の巨人” でした。少なくとも、善と悪が単純に割り切れるような作品ではありません。
「”進撃の巨人” を観たことがない人は、とにかく奇妙でサイケデリックで残忍でクレイジーで、とてもクールなストーリーだから、ぜひ見てほしい。子供の頃に戻って夢中になれるよ。しかもストーリーが長いんだ。シーズン2やシーズン3あたりから、”誰がいい人なんだ?誰が悪者なんだ?” となる。もう何が起こっているのかわからないよ。どっちもめちゃくちゃで、どっちも相手を悪だと思ってるんだ。スゲえな!俺にも、自分の物語でできるかもしれない。善人も悪人もいない。どっちも良いことしてると思ってるけど、どっちも恐ろしくて残虐なことをしてるんだ。そう、このアニメの残虐なところが気に入ってる。どんな映画やドラマにも負けないくらいね」
Flynn の視点が変わったのは、これまでこうした書き方の経験がなかったからに他ならないのです。
「俺はこれまで9枚のアルバムで世界について歌ってきた。俺の目を通して、自分に起こった経験、自分が社会をどう見ているかということを歌ってきた。今、俺は、空がいつも赤く染まっているような近未来で、犯罪が多発する荒野に住む人物を通して作品を書いた。そして、この男の最愛の人を殺した、正反対の人物を通して書くことにもなったんだ。アーティストとして、とても刺激的だった。音楽制作をする上で、いつもとは違う頭の使い方ができたし、本当にクールだったよ」
Flynn の頭の中には、作品の絵コンテまでが存在していました。
「グラフィック・ノベルのようなアルバム、という言い方がぴったりだね。子供がマンガをよく読んでいるから、俺も一緒に読んでいるうちにマンガに目覚めてしまったんだよな。絵コンテのアイデアは、俺の頭の中にあって、文字通り、上から下へ、上へ下へとマンガを描き始めたんだ。ディテールにこだわりたかったんだよ。1人目の主人公アレスは最愛の人、アメジストを失い、彼女を殺した者たちに対して殺人的な暴挙に出る。2番目の登場人物はエロスで、母親を麻薬の過剰摂取で失い、落ちぶれる中で、カリスマ的リーダーによって過激化し、自らも殺人を犯し、アメジストを殺した一人となる。歌詞の中では彼らの人生がどのように絡み合っていくのかが詳細に描かれているよ。オープニングの “Slaughter of the Martyr” は、基本的に登場人物のオリジン・ストーリー。アレスは最愛の人を亡くしたばかり。彼が求めるのは復讐心だけ。それが物語の始まりなのさ」

もう隣に Phil Demmel はいませんが、代わりに DECAPITATED の Vogg がいます。MACHINE HEAD にスーパースターが揃った印象もあります。
「Vogg は全く別の次元にいるんだ。彼は正気じゃない。そして、彼らと一緒にツアーをすることができた。パンデミックの前に行った “Burn My Eyes” の完全再現ツアーでは、バンドと一緒に毎晩プレイすることができたんだ。これだけの数のツアーをこなすと、お互いの心を読むことができるようになる。それが大事なことだと思う。パンデミックに見舞われたとき、俺たちはとても頑張っていたから、残念だったね。
ロックダウン中でもビルのオーナーは、俺のスタジオだからということで入れてくれた。だから、しばらくはリフを書いたり、デモを作ったりして、それを彼らに送っていたんだ。メールで送っていたよ。若いデスメタル・バンドを何組か知っているけど、彼らはそうやってレコードを全部作っているんだ。リフをメールして、ドラムのビートをメールして、それからギタリストにメールして、シンガーにメールするんだ。俺は、”よし、これなら俺にもできる” と思ったんだ。それで、”このリフを完成させてくれ” みたいな感じでやり始めたんだ」
MACHINE HEAD 最初のライブから30年が経ちました。
「当時はベイエリアにとってワイルドな時代だった。スラッシュ・シーンの多くが死に絶えていった。ゆっくりと恐ろしい死を迎えていたんだ。METALLICA の “Black Album” やチリペッパーズ、FAITH NO MORE のファンクを真似るバンドばかりだった。それで、スラッシュ・ファンクというのが出てきたんだけど、これはひどいもんだったね。俺たちはただヘヴィに演奏したかったんだ。当時はまだそんなにメタルは聴いていなかった。パンクやハードコアやインダストリアルばかり聴いていたよ」

MACHINE HEAD は再び上昇気流に乗ったように見えます。Flynn をさながらオジーのように、これほどまで頑なに前へと推し進めるもなは何なのでしょうか?
「何年も前に、バスケットボールのマイケル・ジョーダンの言葉を読んだことがあるんだ。”NBAを愛する必要はない。バスケットボールの試合だけを愛せばいい” ってね。音楽ビジネスやそれに付随するクソみたいなこと、政治やクソみたいなことに巻き込まれるのはとても簡単だけど、必要ないことでもある。俺は16歳の時にスラッシュ・メタルを始めたんだ。ベイエリアの悪名高いスラッシュ・クラブ、”ルーシー・イン” でプレイしていた。バックヤードパーティ。友達の親が旅行に行って、友達がパーティーを開くんだ。”リビングルームで演奏するんだ!” みたいな。あとは、教会のコミュニティ・センターで演奏していたんだ。スラッシュが好きで、音楽を演奏するのが好きで、その興奮が好きで、この世界に入ったんだよ。つまり、”メタルをやって超有名になるんだ!”なんて思ったことは一度もない。すごくアンダーグラウンドだった。”Burn My Eyes” をやったときも、”MTVで流されることはないだろう。ラジオで流れることもないだろう。ファンベースを獲得するのは大変なことだけど、一人一人、一生懸命に働いてやっていこう” と思っていた。俺にとっては、それは何も変わっていないんだ」
冒頭で述べたように、Robb Flynn は逆境に慣れているわけではありません。しかし、メタルのエネルギー、経験、そして音楽以外の何ものにも代えがたい感覚が、彼をスウィングさせ続けるのです。そこには、挑戦、あるいは克服を楽しみに変える何かがあるのでしょう。
「俺にとって、音楽はつながりなんだ。俺が育った、人々が楽しんでいるときに作り出す、あの狂ったような、目に見えないエネルギーのね。それこそが俺の生きる糧なんだ。ライブ配信からも、同じエネルギーを得ることもできる。それもまた本物だ。そこにあるんだから。全然違うものだけど。でも、そこにある。それこそが、俺にとっての醍醐味なんだよ。うん、それが俺の生きる道だ」

参考文献: METAL INJECTION:INTERVIEWS ROBB FLYNN Breaks Down Of Kingdom And Crown, Love Of Anime, 15 Years Of The Blackening & MACHINE HEAD’s First Show

KERRANG!:How anime, date nights and My Chemical Romance helped recharge Machine Head

LOUDWIRE:Inside Robb Flynn’s Love for Brutal Anime Show ‘Attack on Titan’ + Machine Head’s New Concept Album Read More: Inside Robb Flynn’s Love for Brutal Anime Show ‘Attack on Titan’

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TOXIK : DIS MORTA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOSH CHRISTIAN OF TOXIK !!

“I Think When You Realize You’ve Got a Knack For Something It’s Seductive You Want To Keep Pushing It To See Where Your Boundaries Are. The Expression Is What Carries Us As Artists.”

DISC REVIEW “DIS MORTA”

「レーベルは METALLICA と SLAYER の波を利用することばかり考えていたみたいだけど…特にアメリカではね。純粋に僕たちは早すぎたんだ。たしかに TOXIK はスラッシュの波に乗ったけど、これってスラッシュなの??それが完璧な例えだよ。初期の TOXIK の75%は超高速でシンコペーションしたテストステロンで、残りの25%はメロディとダイナミクスだったから。スラッシュはみんなの中にある最も近い定義だっただけなんだと思う」
80年代半ばにギタリスト Josh Christian によって結成されたアメリカのスラッシュメタル・バンド TOXIK はメタルにとって早すぎた “毒気” であり、勇気ある開拓者でした。デビュー作 “World Circus” の無慈悲な猛攻で MEGADETH や ANTHRAX, それに SANCTUARY といった猛者たちを震えあがらせた彼らは、続く “Think This” でメタルの羽化を促しました。例えば、CORONER が、例えば WATCHTOWER が、例えば MEKONG DELTA が、例えば ARTILLERY がそうであったように、TOXIK もまたメタルのスピードとスリルを奇想天外な知と魑の世界に誘いました。中でも、彼らの精巧な技巧とプログレッシブな創造性は群を抜いていました。
「自分の限界を知るため挑戦することは魅力的だからね。そうすることが、僕たちをアーティストたらしめているとも言える。”Think This”…これは無謀で純粋な芸術的主張だった。レーベルはそれを好まず、ファンは “奇妙だ” と言った…だから当時は崖から飛び降りたようなものだったけど、今となってはこのレコードが多くの人にとってベンチマークとなっているのだから、振り返ってみると正しいことだったように思えるね」
結局、商業的な成功を収めることは叶わず、92年に解散に至った TOXIK。しかし、Josh が語るように彼らの無謀とも思える挑戦は決して無駄ではありませんでした。”Think This” の異様はいつしか威容へと姿を変え、CYNIC, ATHEIST, 後期 DEATH, MESHUGGAH、さらに最近では VEKTOR といったゲームチェンジャーたちの指標となりました。そうして彼らは、メタルの多様性や寛容さを開花させていくこととなります。
「たしかにこのアルバムには時間がかかったけど、これから僕たちは進み続けるし、実はこの現代版の僕たちをもっとたくさんマテリアルがあるんだよ。残酷だけど超美しいものがたくさんあるんだ」
20年間沈黙を守っていた TOXIK ですが、2013年には世界の舞台に戻り、ダイナモをはじめとする数々のフェスティバルに出演。その後、新しくなったバンドで “In Humanity”, “Breaking Class”, “Kinetic Closure”の3枚の EP をリリースし、”World Circus” と “Think This” の再録を披露。そして今、2022年、TOXIK は前作から33年という壮大な年月を経て、3rdアルバム “Dis Morta” を完成させました。
大胆に、苛烈に、衝動的に疾駆する “Dis Morte”, “Feeding Frenzy” のオープニング・ダブルは、得意の社会的・政治的なトピックを題材にしながらトラディショナルなモッシュピットを構築します。”発情した QUEEN”、そんな作品の世界観を植え付けながら。もちろん、MORDRED にも通ずるクロス・オーバーの美学も TOXIK の個性ですが、OVERKILL にも匹敵する強度と灼熱のペースも同様に彼らの真骨頂。スラッシュに対する鬼気迫る飢えは、33年の空白を埋めて余りあるターボチャージャーの衝撃。
それにしても、Allan Holdsworth のソロ曲を無理やりスラッシュメタルと悪魔合体したかのような後者は壮絶。Alex Skolnick だけが持て囃されるスラッシュ・ギターの世界は不公平だと言わざるを得ません。HEATHEN の Jim DeMaria もスーパー。
一方で、緩やかななパッセージ、ミドルテンポの迷宮、プログレッシブな情熱が巧みなギヤチェンジを交えて融合した “Hyper Reality” は、新たな地平への大胆な挑戦として際立っていて、TOXIK が未だ実験とサウンドスケープの拡張を恐れていないことを改めて証明します。同様に、古のプログレッシブを引用した “Chasing Mercury” やジャズ・バラードが加速する “Devil in The Mirror”, NEVERMORE の異形にも接近した “Creating the Abyss” も TOXIK にしか不可能な境界の侵食でしょう。そう、これはまごう事なき “Think This” の続編。
今回弊誌では、Josh Christian にインタビューを行うことができました。「僕の父は、僕が生まれる前に日本にいた頃の話をしながら、日本の文化をロマンチックに語ってくれていたからね。父は日本の社会とその組織を非常に尊敬していて、アメリカ社会についての会話でしばしば対比的な例として使っていたんだよ…。80年代、NYの子供たちは日本の影響を受けつつあって、特に僕はゲームに夢中で、他にもコミック、アニメ、音楽などで影響を受けたんだ。当時、日本に夢中になっていたから “Tokyo” という名前がフィットしていたんだよ。今日でも、TOXIK から日本の影響を聴くことができるよ」 どうぞ!!

TOXIK “DIS MORTA” : 10/10

INTERVIEW WITH JOSH CHRISTIAN

Q1: Since this is a Japanese interview, I would like to ask you first, Toxik was originally named Tokyo, which was changed due to rights issues, wasn’t it? Why did you change the name to Tokyo in the first place?

【JOSH】: Hello and thank you for the opportunity to speak to our Japanese fans, I’ve always had a fascination with your culture. My father romanticized it for me with stories about his time there before I was born. He respected the society and its organization greatly and used it as a contrasting example often in conversations about American society… As an NYC kid in the 80’s Japanese influences was becoming more and more popular, video games especially as I was an early gamer, comics, animation, and music etc, the name Tokyo fit what I was into at the time. To this day you can hear musical influences if you know what to listen for.

Q1: 日本のインタビューなのでまずはこの質問から。TOXIK はもともと TOKYO という名前でしたよね?

【JOSH】: やあ!日本のファンのみんなに話す機会をくれてありがとう!僕はいつも日本の文化に魅了されてきたんだ。僕の父は、僕が生まれる前に日本にいた頃の話をしながら、日本の文化をロマンチックに語ってくれていたからね。父は日本の社会とその組織を非常に尊敬していて、アメリカ社会についての会話でしばしば対比的な例として使っていたんだよ…。
80年代、NYの子供たちは日本の影響を受けつつあって、特に僕はゲームに夢中で、他にもコミック、アニメ、音楽などで影響を受けたんだ。当時、日本に夢中になっていたから “Tokyo” という名前がフィットしていたんだよ。今日でも、TOXIK から日本の影響を聴くことができるよ。

Q2: For me, “Think This” was a true bible. It was one of the gateway albums to thrilling, intelligent metal. Why did you take a more progressive direction as you progressed from “World Circus” to “Think This”?

【JOSH】: Great question thank you. Study first and foremost, I just became more serious about my instrument and writing for the band. I think when you realize you’ve got a knack for something it’s seductive you want to keep pushing it to see where your boundaries are. The expression is what carries us as artists. Think This was a reckless, pure artistic statement. The label didn’t really like it the fans were like “it’s weird”… we kind of jumped off a cliff with it at the time but in retrospect seems like it was the right thing to do as the record has gone on to become a benchmark for a lot of people. Of course, I could not be proud of that fact.

Q2: 私にとって “Think This” はバイブルで、スリリングで知的なメタルへの入り口となりました。”World Circus” から “Think This” へのプログレッシブな進化、その理由はなぜだったんですか?

【JOSH】: いい質問だね、ありがとう。まず第一に、”Think This” で僕は、自分の楽器とバンドのための作曲にもっと真剣に取り組むようになったんだ。自分の才能に気づいたとき、自分の限界を知るため挑戦することは魅力的だからね。そうすることが、僕たちをアーティストたらしめているとも言える。
“Think This”…これは無謀で純粋な芸術的主張だった。レーベルはそれを好まず、ファンは “奇妙だ” と言った…だから当時は崖から飛び降りたようなものだったけど、今となってはこのレコードが多くの人にとってベンチマークとなっているのだから、振り返ってみると正しいことだったように思えるね。もちろん、その事実を誇りに思うことはできないけど。

Q3: I believe that if Toxik had continued its activities, it would have become as popular as Sepultura, Meshuggah, and Pantera are today. Why did you break up in 1992?

【JOSH】: Hold on while I wipe the tears out of my eyes lol.. We are not the first or last to be overlooked by the hard eye of fate. We had very little support both personally and professionally and in hindsite it was a terrible mistake to walk away, at least from a musical career standpoint but at the time it seemed bleak and the clock was racing by.
The upshot is for all of us we went on to have pretty normal and happy lives. No one died in a shootout and several of us that had children got to see our prodigy successfully go onto live their own lives…

Q3: もし TOXIK が活動を続けていれば、SEPULTURA や MESHUGGAH, PANTERA のようなレジェンドになっていたはずです。なぜ、1992年に解散してしまったんですか?

【JOSH】: 涙を拭うからちょっと待っててくれ(笑)。まあ、僕たちは、運命の厳しさに見落とされた最初のバンドでも最後のバンドでもないんだよ。僕たちは個人的にも、プロフェッショナルとしても、ほとんどサポートを受けていなかった。今思えば、少なくとも音楽的なキャリアという観点からは、立ち去ったことはとんでもない間違いだったんだけど、だから当時は暗澹たる気持ちで、時間だけがどんどん過ぎていっていたんだよね。
結局のところ、僕たち全員は、ごく普通の幸せな人生を歩むことになったんだよ。銃撃戦で死ぬこともなく、子供がいたメンバーの何人かは、彼らが無事に自分の人生を歩むのを見ることができたしね…

Q4: I mentioned Messhuggah’s name, but I think the influence you guys and bands like Meshuggah, and Voivod who were doing weird stuff in thrash metal, had on later technical metal was tremendous. Why did you use the “vehicle” of thrash metal? Did you consider yourselves thrash metal back then?

【JOSH】: Well Voivod and Toxik both predate Meshuggah but I understand the question and the simple answer is no, we were labeled thrash but I don’t think we actively pursued that banner until we were pushed to by the record company. From a marketing standpoint Toxik did ride that thrash wave but from the beginning, we always seemed to generate an extra descriptor … Technical Thrash, Progressive Thrash,Prog-Tech-Black-Industrial…lol, no Im kidding, but you get it… like the labels were all about capitalizing on the Metallica and Slayer wave …in the states especially. We were early just not early enough but Thrash as a genre???? was perfect for what we were putting out because 75% of what early Toxik was, was blazing fast super syncopated testosterone, the other 25% was melody and dynamics. I think thrash was the closest definition anyone had.

Q4: MESHUGGAH の名を挙げましたが、あなたや彼ら、それに VOIVOD といったバンドは、スラッシュ・メタルを “乗り物” として、テクニカルな野心を満たしていきましたよね?
ただ、あなたたちの中でスラッシュ・メタルをやっているという自覚はあったのでしょうか?

【JOSH】: VOIVOD と TOXIK は両方とも MESHUGGAH より前なんだけど、その質問は理解できるし、単純な答えはノーだ。マーケティング的な観点からは、TOXIK はスラッシュの波に乗ったけど、当初から、僕たちは常に余分な “記述項” を生み出していたようだから…。テクニカル・スラッシュ、プログレッシブ・スラッシュ、プログ・テック・ブラック・インダストリアル…笑、冗談だけど、わかるよね…
レーベルは METALLICA と SLAYER の波を利用することばかり考えていたみたいだけど…特にアメリカではね。純粋に僕たちは早すぎたんだ。これってスラッシュなの??それが完璧な例えだよ。初期の TOXIK の75%は超高速でシンコペーションしたテストステロンで、残りの25%はメロディとダイナミクスだったから。スラッシュはみんなの中にある最も近い定義だっただけなんだと思う。

Q5: Toxik reunited once and then resumed full-fledged activity in 2013, but it took almost another 10 years for you to release a record! However, “Dis Morta” is a great record and well worth the long wait! Why did you decide to make the album at this time?

【JOSH】: Thank you, we keep going and I actually have a lot more of this modern version of us to use. There’s a lot of brutal but super beautiful material written and more coming as we speak. Starting recording on the next record soon. This record was long overdue, It was time, it was pastime. The guys and I had worked really hard to get to this point, James DeMaria especially but also Shane and Ron, Eric… the whole band just kept working through thick and thin. It’s a pretty amazing story so far… this chapter rocked!

Q5: TOXIK は一度短期の再結成を果たし、2013年からは活動を続けていますが、それからフルアルバムの完成に10年かかりましたね!
ただ、”Dis Morta” は待った甲斐のある素晴らしいレコードですよ!

【JOSH】: ありがとう。これから僕たちは進み続けるし、実はこの現代版の僕たちをもっとたくさんマテリアルがあるんだよ。残酷だけど超美しいものがたくさんあって、今話しているところにも続きがあるんだ。もうすぐ次のアルバムのレコーディングに入る。
たしかにこのレコードには長い時間を必要とした。必要なのは時間であり、娯楽だった。James DeMaria を筆頭に、Shane、Ron、Eric……バンド全員が、どんな困難があっても働き続けたんだ。ここまでのストーリーはとても素晴らしいよ…この章はロックだったね!

Q6: The original member is now only one guitarist, Josh Christian. Is Toxik a solo project of Josh’s in a sense? Or is it more important to you to be a band with new members?

【JOSH】: No I wanted a band under the Toxik logo. The band the way it sits now has members who have been involved for longer than the original version combined. Also even on the first 2 records there were players coming and going. When World Circus was released it was a completely different lineup than who I had been working with 2 years before..

Q6: オリジナルメンバーはあなただけになりましたが、TOXIK は現在ある意味、あなたのソロ・プロジェクト的な側面があるのでしょうか?

【JOSH】: いや、そうじゃなくて、TOXIK のロゴの下でバンドをやりたかったんだ。今のバンドは、オリジナルよりも長い間関わっているメンバーがいるんだよ。それに、最初の2枚のアルバムでも、プレイヤーの出入りはあったからね。
“World Circus” をリリースした時は、その2年前に一緒にやっていたメンバーとは全く違う顔ぶれだったんだ。

Q7: In “Dis Morta” do you still hear strong progressive influences like King Crimson, Yes, and the Mahavishnu Orchestra? In recent years, so-called “Djent” with a lot of polyrhythms, such as Animals As Leaders, became popular. How do you feel about “progressive” music like theirs?

【JOSH】: Yes I think my musical fathers are still guiding us lol. Dis Morta has moments that are so70’s, Chasing Mercury as an example, really cool that we can include so much influence without it being seen as plagiarizing, like the genre again is so open-minded that its still Real art.

Q7: “Dis Morta” では、YES, KING CRIMSON, THE MAHAVISHNU ORCHESTRA のような、70年代のプログレッシブ・ロックの色がさらに濃くなっていますね?

【JOSH】: そう、僕の音楽の父たちは、今でも僕たちを導いてくれていると思うんだ(笑)。まちがいなく、”Dis Morta” には70年代的な瞬間がある。
例えば、”Chasing Mercury”。盗作と思われずに多くの影響を取り入れることができるのは本当にクールだよ。つまり、このジャンルはとてもオープン・マインドで、今でもリアル・アートなんだ。

Q8: Your guitar solos remind me of the late Eddie Van halen and Allan Holdsworth. Very creative and exciting! There is clearly something different about you from the social networking guitarists of today, I think it’s magic,haha. Would you agree?

【JOSH】: Wow!thank you again… both Eddie and Allan had a profound impact on my musicality I suppose that it’s not hard to see the connection in the way I structure my solos… Stories within stories right? Although I do not consider myself in their company I appreciate the comparison. There are many others who helped shape my voice.

Q8: あなたのギターにも、Eddie Van Halen や Alan Holdsworth のような “マジック” が感じられますよ。

【JOSH】: Wow! ありがとう! Eddie と Allan は僕の音楽性に大きな影響を与えたんだ…僕が構成するソロを聴けば、そのつながりを理解するのは難しいことじゃないと思う…つまり、ストーリーの中のストーリーというやつ。
僕は彼らと同じ場所にいるとは思ってもいけど、その比較には感謝しているよ。ただ、僕の声を形成するのに貢献した人は他にもたくさんいるんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JOSH’S LIFE

RUSH “A FAREWELL TO KINGS”

SLAYER “HELL AWAITS”

ALLAN HOLDSWORTH “METAL FATIGUE”

CACOPHONY “SPEED METAL SYMPHONY”

MERCYFUL FATE “MELISSA”

This list could include everything from Kiss Alive 1 to kiko Louvered’S Open Source or The Way of All Flesh. I listen to and create a lot of music, I also use music in different atmospheres for different things. Classical EDM Jazz etcetera…

MESSAGE FOR JAPAN

Thank you for listening and for the long support from so many!

TOXIK を聴いてくれてありがとう。沢山の人から、長年のサポートをありがとう!

JOSH CHRISTIAN

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MASSACRE RECORDS

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COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【MEGADETH : THE SICK, THE DYING…AND THE DEAD!】


COVER STORY : MEGADETH “THE SICK, THE DYING…AND THE DEAD!”

“For The First Time In a Long Time, Everything That We Needed On This Record Is Right In Its Place”

THE SICK, THE DYING…AND THE DEAD!”

MEGADETH は復讐と共にある。苦難の度に強くなる。長年 MEGADETH と Dave Mustaine を追い続けたリスナーなら、そうした迷信があながち世迷いごとではないことを肌で感じているはずです。METALLICA からの非情なる追放、薬物やアルコール中毒、Marty Friedman の脱退、バンドの解散、Drover 兄弟を迎えた新体制での不振…実際、厄災が降りかかるたびに、MEGADETH と Dave Mustaine は研ぎ澄ました反骨の牙で苦難の数々をはね退け、倍返しの衝撃をメタル世界にもたらし続けています。
逆に言えば、MEGADETH という船が順風満帆であることは稀なのですが、2016年の “Dystopia” 以降の期間は、彼らの波乱万丈の基準からしても、非常に荒れた展開であったと言えるでしょう。まず、”Dystopia” でドラムを担当し、当初はアルバムをサポートするためにバンドとツアーを行っていた Chris Adler が、2016年半ばに当時は本職であった LAMB OF GOD とのスケジュールの兼ね合いで脱退せざるを得なくなります。後任には元 SOILWORK の Dirk Verbeuren がヘッドハントされました。
そうして2019年、次のアルバムの制作が始まった矢先、Dave Mustaine は咽頭癌と診断され、50回以上の放射線治療と化学療法を余儀なくされます。
「今は100パーセント大丈夫だと思う。2020年の10月に医者からOKが出たからね。3年目の節目を迎えるはずさ。それはかなりクールなこと。治療、栄養、そして病院の外で行わなければならない個人的なことまで、すべて一生懸命取り組んだからな。医師たちは、癌を治療するために俺にとって本当に残酷なプログラムを組んでくれたよ。手術をせずにがんを退治しようというのだから仕方がないけど。
俺は医師たちに、Eddie Van Halen が舌の一部を切り取ったのが少し気になると言ったからね。歌えなくなっちゃ困ると。IRON MAIDEN の Bruce Dickinson や Michael Douglas も罹患していて、俺もその一員になったってことさ。素晴らしいプログラムが用意されて、担当医は本当に素晴らしい人たちだった。医者に診てもらって、健康に異常がないと言われれば、普通は本当にありがたく思うもの。もう、俺の癌には何の力もない。ファンが落胆しないようにしたいからな。医師は俺が歌い続けることがいかに重要かを知っていたよ」

無事、寛解にはいたったものの、その後 Covid-19 の大流行が起こり、アルバムの進行はさらに遅れます。決定打は2021年春。長年のベーシストで Mustaine の右腕であった David “Junior” Ellefson が、”性的不祥事” を起こしてしまうのです。バンドで最も品行方正、神父にして良い父親と思われていた Ellefson の性的なスキャンダル。その影響は大きく、バンドはすぐに解雇という判断を下します。そうして、TESTAMENT などで活躍を続けるフレットレス・モンスター Steve Di Giorgio が彼のパートの再レコーディングを行うこととなりました。
「俺は Ellefson を1000回でも許す。だけどもう共に演奏することはない。もう彼のことは本当に話さないよ。面白い話をするのは好きだけど、そういう話をするのは本当に嫌なんだ。
Steve への交代は、多くの理由からそうする必要があったから。外から見ているだけで、俺が間違ったことをしたと言っている人がいたけど、なあ、あの事件が例え真実でなかったとしても、俺の人生にあんなクソ騒動はいらないと思ってたんだ。重要なのはバンドで、バンドには4人のメンバーがいる。クルーがいる。ビジネスの関係もある。そしてその全員の家族たちも。リーダーが間違った決断はできないよ。
Steve は素晴らしい新鮮な空気を吹き込んでくれたよ。最近インタビューを受けたんだけど、女の子が “どうして Dave Ellefson のパートを変えたんですか” って言うんだ。それで俺は思ったんだ。”オマエはバカなのか?あんな事があったんだ、パートを変えなきゃいけないだろ?”ってね。彼女には言わなかったけど、そう思っていたんだ。
Steve Gi Giorgio も (後任の) James Lomenzo も2人とも、一緒にいて本当に楽しい人たちだよ。Steve のことは知らなかったけれど、James と同じくらい一緒にいて楽しいヤツだと思った。みんなが経験したあの時期は、少し気難しいものだったよな。でも、俺たちは正しいことをしたかったんだ。誰もすべての事実を知らないけど、それで誰かを引き抜きたいとは思っていなかったから。TESTAMENT は俺の友人だから。
Steve は偉大なベーシストだけど、俺ら(METALLICA)が TRAUMA から Cliff Burton を引き抜いたときのことを覚えてるよ。TRAUMA はそれほど良いバンドではなかったけど、それでもバンドにはメンバーがいて、彼らの人生はその時に変わってしまったんだ。もし誰かを雇うなら、誰かから盗んでいないことを確かめたかったんだ」

そして今、”Dystopia” から6年半以上、MEGADETH 40年の歴史の中で最も長いインターバルを経て、”The Sick, the Dying… And the Dead!” がついに解き放たれました。このアルバムの制作にまつわるトラブルや苦悩の山を考えれば、MEGADETH のリベンジが倍返し以上のものであることは、ファンにとって容易に想像できるでしょう。そうして実際、Dave Mustaine は逆境をものともせず、12曲のスリリングで知的で瑞々しい破壊と衝動の傑作を携え戻ってきました。MEGADETH のリーダーのレジリエンス、驚異的な回復力、反発力を再度証明しながら。
「この曲は何人もの人から “パンデミックの話だろ?” と言われたことがあるけど、そうではないんだよ。黒死病についてなんだ。歌詞はとても分かりやすいものさ。かなり明確にストーリーを語っているからね。映画を観たことがあるよ。メアリー・シェリーの “フランケンシュタイン” で、ロバート・デ・ニーロとケネス・ブラナーが出演していた。映画の中でペストについて話している部分があったんだけど、その部分がとても不気味だったのをはっきりと覚えている。童謡の “Ring Around the Rosie” が出てくるんだよ。”Ring-a-ring-a-roses, A pocket full of posies, Atishoo, atishoo, We all fall down.” という歌。”Go to Hell” みたいに童謡を加えたかった。これは黒死病の時代の子供向けの童謡で、死体が悪臭を放つため、悪臭を隠すためにポージー (薬草、花束) を大量に用意しなければならなかったことから、ポージーをポケットに入れることを題材にしたもの。黒死病にかかった人々は、病気を取り除くために死体を火葬しなければならなかったんだ」

COVIDパンデミックの暗さと悲観を反映しつつ、過去の疫病をも呼び起こす禍々しくもハードな開幕のタイトル・トラックから、鞭打つような帰還の狼煙 “We’ll Be Back” まで、Dave Mustaine と MEGADETH は逆境や病から完全に復活しただけでなく、まだ自分の仕事を地獄のように楽しんでいます。
「俺が癌の診断を受けたとき、それが MEGADETH の終わりで、Dave Mustaine の終わりだと思った人たちがいた。しかし、そんなことはあり得ないと思っている信奉者たちは、今回の旅の一部、あるいは全部を一緒に過ごしてきてくれた。多くの人が、俺が癌になったとき、癌がかわいそうなくらいだと言ってくれた。彼らは、俺が戻ってくることを知っていたのさ。
俺は、このレコードで自分を追い込み、最高の歌と演奏を込めてやると決めた。これまでよりも、1パーセント進化する挑戦をね。俺が自分の力と対話し、耳を傾けることに費やした最も重要な時間は、俺の年齢(61歳)では、より速く、より優れた音楽を生み出し続けることはできないかもしれないという弱気だった。でもね、この仕事を始めた頃は若かったけど、その頃に重要だったことは今でも重要で、それに対する考え方は変わっていないんだ。
ただ、シナリオの中で自分がどう位置づけられるかは変わってきているかな。”反抗期は若者の遊び” というのは有名な言葉だけど、俺は人より少し反抗するのが好きな傾向がある。大抵のロッカーは、少し年をとって少し成功すると、車道にメルセデスを置いてアナーキーのシンボルを描くような、詐欺師のような臭いがしてくる。偽善としか言いようがない。
インスピレーションとメンタリティーは、1日1%、良くなるでいいんだよ。それでみんな大喜びさ。今、俺たちは最高の人材を集めている。最も高価というわけではないけど、最高のクルーたちだ。今や、俺たちは皆プロフェッショナル。彼らの仕事ぶりを見るのが何よりの楽しみなんだ」

例えば、”Life in Hell” の「2、3杯飲めば大丈夫/2、3錠飲めば世界が消える/どうせ死ぬんだから」という歌詞を、悪意に満ちたフランク・シナトラのように唸る彼の顔には、無粋な笑みが浮かんでいるにちがいないのです。そうして迎える6分半の軍事大作 “Night Stalkers” には、偉大なる Ice-Tの激しいラップが装備されています。BPM190で、米軍第160特殊作戦航空連隊という高度に専門化した部隊の英雄的行為にリリックと威厳で取り組みました。
「初めて会ったとき、Ice-T はちょうどキャリアをスタートさせたところだった。彼はかなり物議をかもしていた。当時、ラップ・アーティストにはある種のメンタリティがあり、特に Ice-T が1992年に “Cop Killer” みたいな曲を出したときはそうだった。彼は大衆を偏向させていたんだよな。俺は、彼は才能があり、彼が歌っているのは芸術だと信じていた。彼の曲の一つ、”Shut Up, Be Happy” を何年もイントロ・テープとして使っていたくらいでね。”Night Stalkers” での彼のパートはクールだ。俺は、個性的でわかりやすい声と言い回し、それにストリートのメンタリティと言葉を持っている人が欲しかったんだ。彼なら、ヘリに乗り込んで準備をするのに最適な人物だと思った。
それに、メタルとヒップホップ、2つのアートを融合させれば若い奴らにも響くだろ?子供たちがヒップホップに夢中なのは、友達が夢中になっているからだ。音楽を聴くことにかんして、個性的でない子供たちがたくさんいるんだ。友達が聴いていないものは聴きたくない、仲間はずれにされたくないという人がたくさんいる。俺が10代の頃、IRON MAIDEN や AC/DC を聴いていた時はとてもハードでヘヴィだったから、友達はどう考えているかなんて気にしなかったがね」

Sammy Hager もボーナス・トラックで、自身の楽曲のカバーでゲスト参加しています。
「Sammy の曲のカバーソングをやったんだ。多くの人は、VAN HALEN で活動する前の Sammy を知らないんだ。でも俺は、彼が MONTROSE でプレイしていた頃から知っているし、その後、ソロ・キャリアも知っている。正直、VAN HALEN のあの頃の曲にはあまり納得がいかなかったんだけど、MONTROSE で Sammy の歌を聴いて以来、あの人は歌えるなぁと思っていたからね。彼は俺の大好きなシンガーの一人だったんだ、ずっとね」
“The Sick, the Dying… And the Dead!” には、暗闇と暴力、そして痛烈な社会批判が溢れています。原子力発電所の事故によって引き起こされた壊滅的な影響の中で、安全性を必死で手繰り寄せる “Dogs of Cernobyl”。”唾液が噴き出し、嘔吐し、ボウルを溢れさせる/悔い改め、神に問う、あなたはまだ私の魂を欲しているのか?”
さらに、”Junkie”, “Celebutante” といった激しいトラックでは、NWOBHM やクラシックなメタルのスタイルが MEGADETH にどれだけ影響を与えたか、それを隠そうともせず彼らの悪態を正当な形で体現しています。
「オランダで女の子が MEGADETH のロゴの入った服を着てたから、俺のバンドだと言ったんだ。そしたら、近寄るな、変態!みたいな顔してシッシッと光の速さで手を振る。違う、違う、俺のバンドだからと写真を頼んだが、知らない!嫌だとさ」
特に、”Celebutante” は富と名声のためなら何でもするセレブリティの愚かさを皮肉った楽曲。質実剛健な MEGADETH とは正反対の場所にいます。まさに Mustaine の “反発力” が炸裂した最高のストーリー。

「MEGADETH のギタリストに必要なのは Attitude (態度), Ability (能力), Appearance (見た目)だ。まずは態度が大事だ。MEGADETH は音楽が何より優先だから、バンドに始まりバンドに終わる生活が必要。無論、能力がなければ無理だがね。友人同士の馴れ合いでは成功しないから」
もちろん、ムステインが船を操縦している間、目的地に向かうためには良い乗組員が必要です。そして、Verbeuren とリードギタリスト Kiko Loureiro は明らかに、巧みに創造し、大胆に冒険する完璧な船員となりました。重要なのは、Loureiro が12曲中8曲でコ・ライターとしてクレジットされていること。彼のクラシックギター演奏は、広大な “Dogs of Chernobyl” に東欧のテイストを付与し、難解なリフとジャズ・テイストのソロワークは、”We’ll Be Back” と “Night Stalkers “のまさに推進力。また、ミッドテンポのタイトル曲では、Mustaine の唸るようなヴォーカルに呼応したコール&レスポンスを聴かせるなど、彼の存在感は大いに増しています。
「MEGADETH との2枚目のアルバムだけど、Dave とは2015年から7年間一緒にプレイしている。だから、様々な国、様々な年齢のファンに会うことができる。古い曲も新しい曲も演奏するし、業界の人たちにも会うし、もちろん Dave の家族、バンド・メンバー、マネージメント、レーベルの人たちにも会うんだ。だから、もう内輪の付き合いみたいなもんだよ。
でもね、ギター・ソロは、この7年間ほとんど変化していないんだ。ギターソロは、自分自身の表現のようなものだ。ただ自分の楽器を演奏すればいいだけだから。ただし、MEGADETH の遺産にふさわしい曲や、Daveを喜ばせ、ファンを喜ばせるような曲を作ることは、ある意味、このアルバムでもっと簡単にできたんだ。バンドをより理解することができたし、それが大きな違いだったね。VAN HALEN のリフを持ち込んだりはしないよ (笑)」

Loureiro の野生に知性を組み込んだメロディックなスタイルは Mustaine のマニアックなクランチと見事にマッチし、Verbeuren のリズミック・アプローチは、彼が共作した “Junkie” や、トライバル・パムリングを中心とした短い間奏曲 “Psychopathy” などで顕著に効果を発揮。Di Giorgio の妙技を堪能できる場面も多々あり、さらに “Dystopia” の共同プロデューサーである Chris Rakestraw は、”The Sick, the Dying… And the Dead!をでも同じ役割を担いながら、Mustaine とクルーの活力と凶暴性を最高の状態で捉えていきました。
「人生は厳しい。勝ち組になるか、そうでないか。人は敗者と呼ばれるべきではないと思う。でもな、2位になろうとすることは、敗者ではないんだよ。常に自分を高めようと努力する限り、完走した者は勝者なんだ。それはとても簡単なこと。人生を1%改善するだけで、3ヶ月ちょっとの短い努力で、仕事ぶりでも、大切な人に対してでも、子供に対してでも、まったく違う人間になることができる。俺はレコードや出版契約をすべて全うしたよ。俺らのステージや地位にいるバンドで、そんなことをするバンドがどれだけいるだろうか?そんなことはしない。普通は延長するか、そもそも膨大な契約とたくさんのオプションがあって、自由になることはないだろう。だが、俺は本当に抜け目のないビジネスパーソンで、できるだけ早く自分たちの未来を確認することができるのさ」
MEGADETH のように長い歴史を持つバンドの場合、批評家の間では常に最新アルバムをバンドの最も象徴的な作品と比較したり、後期の高水準作品として認められるものは何でも “…以来最高の作品” と呼ぶ傾向があります。しかし、”The Sick, the Dying… And the Dead!” が MEGADETH の膨大なディスコグラフィーの中でどのような位置づけにあるかを正確に知るのは時期尚早であり、現時点で本当に知るべきことは、この新作が素晴らしいかどうかだけ。安心して欲しい。このアルバムはただ、ただ、本当に素晴らしい!
「本当に久しぶりに、このアルバムには必要なものが、正しい場所に、すべて揃っている」

参考文献: IRISH TIMES: Megadeth’s Dave Mustaine: ‘I said, This one’s for the cause. We had to be taken out of the place in a bulletproof bus’ 

LOUDWIRE:Dave Mustaine Didn’t Want to Poach New Megadeth Bassist From Another Band Read More: Dave Mustaine Didn’t Want to Poach New Bassist From Another Band

UCR:Why Kiko Loureiro Isn’t Bringing Van Halen Riffs to Megadeth Read More: Why Kiko Loureiro Isn’t Bringing Van Halen Riffs to Megadeth |

REVOLVER:REVIEW: DAVE MUSTAINE IS BACK WITH A VENGEANCE ON MEGADETH’S ‘THE SICK, THE DYING… AND THE DEAD!’

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PENSEES NOCTURNES : DOUCE FANGE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LEON HARCORE A.K.A. VAEROHN OF PENSEES NOCTURNES !!

“Pensees Nocturnes Is Drinking a Glass Of Champagne On The Edge Of The Abyss, Where Everything Is Falling.”

DISC REVIEW “DOUCE FANGE”

「僕は音楽を優先し、バンドをケースバイケースで判断し、なるべくカタログ化しないようにしているからね。インターネットの発達により、国籍という概念は音楽においてもはや意味を持たなくなったと思う。だから、たとえフランスに強力なブラックメタル・シーンがあるように見えても、フランス人であることに特に誇りを持つことはないんだ」
メタルヘッズがブラックメタルを想像するとき、ノルウェーのフィヨルドや教会を思い浮かべるのか一般的でしょう。しかし、”実験好き” な人たちはその限りではありません。PLEBEIAN GRANDSTAND, DEATHSPELL OMEGA, BLUT AUS NORD, CREATURE, そして IGORRR。バゲットとエスカルゴとエッフェル塔の国は、確実に今、そのトリコロールに血と知の漆黒を加えつつあります。
それでも、PENSEES NOCTURNES の首謀者 Leon Harcore A.K.A Vaerohn は、音楽に国籍はないと嘯きます。レッテルを剥がす、固定観念を疑う、欺瞞の美を笑う。それこそが彼らの目的なのですから。ある意味、そのニヒリズムとシニシズムこそ、フランスらしいと言えなくもないでしょうが。とにかく、この夜想と不安の申し子は、圧倒的なブラックメタルの核を、オーケストレーション、ジャズ、フォーク、エキセントリックな装飾、そして皮肉にもセーヌの滸やルネサンス、それにアール・ヌーヴォーでコーティングした裏切りの饗宴を催しています。
「なぜ好きな楽器を使えるのに、3つや4つに楽器を限定してしまうんだい?PENSEES NOCTURNES はライブと違ってスタジオでは常にワンマンバンドとして活動しているから、好きなものを何でも試すことができるのさ」
常識を疑い、当たり前をせせら笑う PENSEES NOCTURNES にとって、”ノン・メタル” な楽器の使用はある意味至極当然。ヴァイオリン、フルート、クラリネット、アコーディオン、トランペット、トロンボーン、サックス、ディジュリドゥ、ティンパニー、コントラバス、ハーモニカなど雑多なオーケストラと通常のメタル・サウンドが混在するインストゥルメントの狂気は、あのシルク・ド・ソレイユさえも凌駕します。ただし、Leon のサーカスは安全と死の狭間を良く知っていて、様々な要素をバランスよく取り入れながら、地獄の綱渡りを渡り切って見せるのです。
「PENSEES NOCTURNES は明らかに唯物論的な音楽であり、今ここで聴くべき音楽だ。憂鬱でもなく、無邪気な喜びでもなく、美しくもなく、酷くもなく、現実的で悲劇的な人生のビジョンだから。むしろ、僕たちの存在に対するニヒリズムと笑いのシニシズム (慣習の否定。冷笑主義)なんだよ」
フランスを笑う狂気のブラックメタル・サーカス “Douce Fange” は人間大砲の音で開演し、”Veins Tâter d’mon Carrousel” ですぐさま狂騒曲の舞台を設定します。芝居がかった叫び声は同じフランスの IGORRR を想起させ、刻々と変化する音の曲芸は無限にアクロバティック。ブラスセクションで始まる “Quel Sale Bourreau” は、DIABLO SWING ORCHESTRA にも似て、曲芸師のように様々な演目を披露。IMPERIAL TRIUMPHANT 的なブラックメタルのカオスとオペラが戦う様は、まさにニューヨークとフランスの決闘。そうして次々に、無慈悲なピエロたちはジャンルの境界線を歪めながらメタル化したワルツを踊り、笑い笑われながら即物的な享楽を与え、漆黒のアトラクションを血と知に染めあげていきます。
「キリスト教が現世の死である以上、ブラックメタルは生でなければならない。つまり、ブラックメタルは物質主義的な快楽であるべきで、それ以上の何かを望むことなく、今あるわずかな人生を楽しむことだ。 神秘的、超越的な側面も、サタンも、神も、どんな信念もない。 ただ、現実が、可能性と限界を伴ってあるがままにある。 その観点からすると、PENSEES NOCTURNES は他のどのバンドよりもブラックメタルなんだ」
Leon にとって、ブラックメタルの反語はキリスト教。天国に行くという目的のために、現世における享楽を放棄して、真面目に粛々と生を全うするその教義は彼にとって全くのナンセンス。美しいとされる “人生を楽しまない” 生き方に Leon は疑いの目を向け、快楽と狂気と反骨の三色に染まったトリコロールの旗を振ります。ブラックメタルこそが生。重要なのは、一見、ふしだらで退廃的で危険で強欲にも思えるこのサーカスには、実のところ何の強制力もありません。
今回弊誌では、Leon Harcore A.K.A. Vaerohn にインタビューを行うことができました。「PENSEES NOCTURNES は、すべてが落ちていく深淵の縁でシャンパンを飲んでいる」名言ですね!タイトルはもちろん、シャルル・トレネの “優しいフランス” のオマージュで  “汚れたフランス”。どうぞ!!

PENSEES NOCTURNES “DOUCE FANGE” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DYMBUR : CHILD ABUSE / RAPE CULTURE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DYMBUR !!

“We Cannot Expect To Change The World. We Are Just a Small Band From a Remote Corner Of The World So If Our Music Can Touch Just a Few Hearts And Bring About Just a Small Change Then We Would Consider Our Duties Fulfilled.”

CHILD ABUSE, RAPE CULTURE

「バンド名の DYMBUR はカシ語源で、英語では “Fig Tree” “イチジクの木” と訳される。カシ族は、インド北東部のメーガーラヤ州に住む先住民族なんだ。イチジクの木とは、古い枝から新しい葉が新しい形を形成する事、乾燥した期間の後に再生し新たに成長する能力から、再生、進歩、闘争の後の勝利への進化を象徴しているんだよ」
インド北東部の高地シロンを拠点とする DYMBUR。雨と雲に愛され、神の庭とも称される熱帯雨林を守るカシ族の申し子は、この10年でそのバンド名イチジクの木のように再生、進歩、そして勝利を手にしてきました。そもそもは、Djent とプログレッシブ・メタルに専念するバンドとして、国内のメタル・シーンで存在感を示していた彼ら。しかし、2020年になり、バンドは自分たちの音楽スタイルを一歩進めることを決め、その場所にカシ族の伝統音楽を融合させるようになったのです。
「僕たちは Djent/Metal とカシ族の伝統楽器を融合させ、独自のサウンドを作り上げることを決意し、ジャンルに “THRAAT” という言葉を加え、”Khasi Thraat Indian Folk Metal” と名づけることになった。例えば、デュイタラ(カシの小型ギター)は、8弦ギターと調和するように改造しなければならない。伝統的なデュイタラには4本の弦が張られているけど、僕たちは6本の弦に変更し、ナイロン弦を使うようにした」
今では、”Khasi Thraat Folk Metal” というアイデンティティで活動している DYMBUR。”Thraat” という新鮮な言葉は、長い年月をかけて、伝えるべきメッセージによってさまざまな形をとりながら熟成されてきました。”3連符の連鎖からの突然の停止”。DYMBUR 特有の音やグルーヴを見事に表現するその語感は、Djent における Thall と近い部分もあるのかもしれません。とにかく、今インドで “Thraat” とタグ付けすれば、それは即ち DYMBUR のこと。”Thraat” の最新形は、イントロにシンセウェーブのフィーリングを加えつつ、民族楽器のデュイタラやボムと融合させ、よりアグレッシブにラップまでをも取り入れています。LINKIN PARK や NU-METAL に対する憧憬を込めながら。
「インドではレイプが “文化” に変わり、人々は被害者に対して何の反省も同情もなく、日常生活を送ってしまっているんだ。場合によっては、被害者さえも、レイプされたのは自分のせいだと思い込んでしまうほど。だからどうしても、DYMBUR はこの曲を書き、制作しなければならなかったんだ」
2019年にリリースしたアルバム “The Legend of Thraat” に続き、2021年11月に社会派の新曲 “Rape Culture” を携え帰ってきた DYMBUR。彼らにとって “Rape Culture” とは、犯罪を矮小化したり常態化したりする行為が当たり前となっているインド社会を、少しでも変えたいという気持ちの現れでした。あまりにも犯罪が多すぎて、犯罪が “文化” となってしまう現実。DYMBUR はその “不都合な免疫” をメタルで洗い流そうとしているのです。
「僕たちは、変化をもたらすために少しでも努力しているだけなんだよ。インドにおける児童虐待は深刻だ。この曲の歌詞には、正確な事実が書かれている。1,000万人の子どもたちが児童労働に従事していて、毎日100人以上の子どもたちが何らかの形で虐待を受けている」
“Rape Culture” のリリース直後から、DYMBUR はインドの社会問題をさらに掘り下げ、”Child Abuse” を完成させます。児童労働、児童婚、児童虐待が蔓延するインドにおいても、特に彼らの出身地シロンは、炭鉱における限界を超えた劣悪な児童労働というデリケートなテーマに直面しています。
必要なのは、きっと国内以上に海外からの反響でしょう。もし BLOODYWOOD のようにこの曲が世界から大きな注目を集めることができれば、きっと世界は黙ってはいないでしょうから。さらに、社会に変化をもたらしたいという願望にとどまらず、DYMBUR はシロンを拠点とする非営利団体 SPARK のため資金集めも行っています。この団体は、社会から疎外された人々、特に女性や子どもたちの権利向上と福祉に力を注いでいます。
今回弊誌では、DYMBUR にインタビューを行うことができました。「僕たちは世界を変えようとは思っていない。僕たちは世界の片隅に住む小さなバンドに過ぎないから。でもだからこそ、僕たちの音楽がほんの少しでも人の心に触れ、ほんの少しの変化をもたらすことができれば、僕たちの任務は果たされたと考えられるんだ」 どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FELLOWSHIP : THE SABERLIGHT CHRONICLES】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FELLOWSHIP !!

“Power Metal Can Do So Much To Lift Peoples’ Spirits And Really Motivate Them. It’s Fast, High energy, And It Allows Us To Talk About Themes Like Courage And Ambition, So It Was Really The Best Genre For Us To Effect The Change That We Wanted.”

DISC REVIEW “THE SABERLIGHT CHRONICLES”

「僕たちにとってパワーメタルは、人々の気分を高揚させ、やる気を起こさせるのにとても有効な音楽なんだ。スピード感があって、エネルギーがあり、勇気や野心といったテーマも語れるから、世界に僕たちが望む変化を起こすには最適なジャンルだったんだよ」
皆さんはメタルに何を求めるでしょうか?驚速のカタルシス、重さの極限、麻薬のようなメロディー、華麗なテクニック、ファンタジックなストーリー…きっとそれは百人百様、十人十色、リスナーの数だけ理想のメタルが存在するに違いありません。
ただし、パンデミック、戦争、分断といった暗い20年代の始まりに、これまで以上にヘヴィ・メタルの “偉大な逃避場所” としての役割が注目され、必要とされているのはたしかです。MUSE を筆頭に、メタルへのリスペクトを口にする他ジャンルのアーティストも増えてきました。暗い現実から目をそらし、束の間のメタル・ファンタジーに没頭する。そうしてほんの一握りの勇気やモチベーションを得る。これだけ寛容で優しい “異世界” の音楽は、他に存在しないのですから。
「正直なところ、僕たちは自分たちが楽しめて、他の人たちが一番喜んでくれるような音楽を演奏しているだけなんだ。たしかに、パワーメタルには新しいサウンドを求める動きがあるんだけど、僕らの場合、曲作りは何よりもメロディが重要なんだ。結局、技術的なことって、ただミュージシャンとしての自分たちをプッシュしているだけの自己満足だからね」
特に、”逃避場所” として最適にも思えるファンタジックなパワーメタル。UK から彗星のごとく登場した FELLOWSHIP は1枚の EP と1枚のフルアルバムだけで、そのメタル世界の “モチベーター” としての地位を確固たるものとしました。彼らは、このジャンルをただ無鉄砲に覆すのではなく、過去のパワーメタルと現代のパワーメタル最良の面を融合させ、未曾有の寛容で親しみのあるポジティブな波動を生み出しているのです。
TWILIGHT FORCE ほどテクニカルではなく、DRAGONFORCE ほど容赦なく速いわけでもありませんが、それこそが FELLOWSHIP の真骨頂。その名の通り、かつての HELLOWEEN や GAMMA RAY が大事にしていた “親しみやすさ” をモダンで過剰なパワーメタルの文脈に組み込むことで、彼らは気さくさと過剰さのバランスを完璧に操縦しています。
近年のパワーメタルに顕著なシンフォニック、フォーキッシュ、ハイテクニックな要素は瑞々しく散りばめられながら、決して劇画的、映画的にはなりすぎないメタルの血統が逆に新鮮。華やかなメロディー、爽快なソロイズム、そして壮大なファンタジー。そうした底なしの喜びの泉、シンプルなメタルの原点こそ、この狂った時代に正気を保つための常備薬なのかもしれませんね。
「このアルバムの物語は、日常の心の葛藤を寓話として語る古典的なファンタジーなんだ。主人公は悪の帝国を撃退するために伝説の剣の試験を受けるんだけど、自分を疑ったときに剣が手から消えてしまう。そこからは、彼が自分を信じることの大切さを発見する物語として続いていき、最後のシーンが僕たちのアルバムのジャケットになっているんだよ」
ただし、FELLOWSHIP が驚くべき速度でシーンの旗手となったのは、その斬新なソングライティングだけが理由ではなく、異世界と現実をつなぐ歌詞の完成度も重要でした。
他のパワーメタル・バンドが “Eagle Fly Free” の青写真を延々と掘り続け、浅はかな幸福を追求するのに対し、”The Saberlight Chronicles” は何不自由のない異世界にありながら、疑いや自己否定といった人間の弱さにもしっかりと言及してリスナーの親近感を高めています。自分の勇気、価値、そして強さを、人間らしい本物の方法で疑い、そして最後には苦悩と勝利を通してこうした疑念を見事に払拭してみせます。逃避場所は逃避場所で、いつかは現実に戻らなければなりません。重要なのは自分を信じること。これは自己肯定感を授ける力のメタル。
「今回弊誌では、FELLOWSHIP にインタビューを行うことができました。実際、Matt は大学でアニメのサークルを運営していたし、Sam はアニメのテーマソングが大好きだから、僕らの曲の多くはアニメのオープニングに適しているかもしれないね。そうなれば本当、夢が叶ったって感じだね!特に、”王様ランキング” がいいな!あのアニメのテーマは、僕たちの音楽や歌詞にピッタリだからね!」アニメもそうですが、時折あの偉大な GALNERYUS を彷彿とさせる瞬間も。どうぞ!!

FELLOWSHIP “THE SABERLIGHT CHRONICLES” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CRESTFALLEN DUSK : CRESTFALLEN DUSK】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RYAN CLACKNER OF CRESTFALLEN DUSK !!

“It Is Worth Noting That Even When Bleak And Miserable, The Blues Does Tend To Be Life-Affirming Though The Opposite Tends To Hold True For Black Metal, Which Is a Very Powerful Contrast.”

DISC REVIEW “CRESTFALLEN DUSK”

「このアルバムのテーマは、アメリカや南部の神話的な記憶の中にある遠い場所を呼び起こし、ブラックメタルとブルースの正当なクロスオーバーが可能だと思われる場所で、歌詞的にも視覚的にも両者を融合させるというものだった」
モダンメタルを多様性と定義し、メタルに備わった寛容さを追い求めてきた弊誌。サブジャンルと文化の掛け算によるメタルの細分化、そしてその可能性はまさに無限大です。ただし中には、その可能性を逆手に取ったセルアウトの野心が見え隠れすることも事実。それでもなお、いくつかの新しいバンドは、夜の丘に立つ灯台のように、宇宙に瞬く一等星のように光り輝いています。
「ヴィンテージ・ギターも使って、いつものメタルらしいギターサウンドを排除して、古くて埃っぽいけどむせ返るような風景を想起させ、僕のアイデアがまだしっかり自立しているかどうかを確認しようとしたんだ。ブラックメタルとブルースの対比を際立たせ、ユーモアたっぷりにするため、ギター以外は基本的にすべて歪ませたんだよね」
ブラックメタルとブラック・ミュージックを融合させた魅力的な音楽といえば、おそらく多くのリスナーが ZEAL & ARDOR を想像するはずです。ただし、ZEAL & ARDOR a.k.a. Manuel Gagneux の場合は、ブラックメタルと、アメリカ南部を中心としながらも黒人の音楽全般という幅広いコンセプトが先にありました。
CRESTFALLEN DUSK の Ryan Clackner の場合は、そもそも大学でアメリカ南部の音楽と歴史を研究し、出発点がブルース、ジャズ、アメリカ南部の古いカントリー/フォーク音楽にあります。よって、このバンドではまずあの山と森と砂と埃と酒と音楽のアメリカ南部、ミシシッピの悪魔を召喚しつつ、その場所にブラックメタルの狂気を加えていくことにしたのです。
つまり Ryan の言葉を借りれば、「このアルバムは、他のブラックメタル・プロジェクトに広く見られるカントリーやフォークの影響から離れ、ジュニア・キンブローやR.L.バーンサイドのような巨人の影響を受けた強いヒルカントリー・ブルースでブラックメタルを再創造しようとする試み。全てのリズムギターは1958 Fender Musicmaster で録音されている」
つまり、もっと狭い場所の音楽をとことんまで深く追求してブラックメタルで煮詰めた地域密着、ど田舎のどニッチなブラックメタルと言えるのです。
「昔のブルース・アーティストたちは、ヒル・カントリーであろうと他の場所であろうと、基本的に抑圧されてもどんな場所でも自分たちの居場所を見つけることができた。そして、殺伐とした悲惨な状況にあっても、命を肯定する傾向があったことは注目に値するよ。これはブラックメタルとは真逆の傾向で、それが非常に強力なコントラストになる」
興味深いのは、同じ悪魔の音楽でありながら、Ryan にとってブルースとブラックメタルは真逆のものであるところ。ど田舎の寂寞、奴隷としての抑圧、惨めな貧困をかかえながら、ヒル・カントリーのブルースマンたちは、決して絶望にとらわれることはありませんでした。むしろ、どんな悲惨な状況にあっても、彼らは生に執着して命の音楽を奏でました。
一方で、ブラックメタルは同様に社会から抑圧され、孤立した人たちの集まりだったかもしれませんが、時には自らの命を断ち、時には他人を殺め、さらには教会を燃やしてその鬱屈を刹那に晴らしたと言えるのかもしれません。そんな “生” に対する真逆の考え方、執着と刹那のコントラストが見事に “Crestfallen Dusk” の世界には描かれているのです。つまり、この再創造は、ヒルカントリーのブルースをブラックメタルの “言語” に翻訳したものなのです。
ローファイで乾いた南部の景色に、ブラストビートが機械兵器のように突き刺さる様は、さながら南北戦争のダンスホールに集結したサタンのお祭り騒ぎのようでもあり、山と砂漠、鬱蒼とした森を照らす大きな月の下に潜むホンキートンクな悪魔の踊りのようでもあり。ヴィンテージ・ギターの息吹に黒々としたメタルがしばしば散乱し、爪を立て、ベースが雪崩のように鳴り響き、ドラムは砂嵐の暴力で命の雫に絶望感を叩きつけていきます。ブラックメタルであることは間違いないのですが、それにしても、今までのものとは全く違う、まさに悪魔の契約。
今回弊誌では、Ryan Clackner にインタビューを行うことができました。「アラバマ出身の大学時代の友人を通じて、ヒルカントリーのブルース・ミュージックに目覚めたんだ。まだ完全には解明されていないけど、ヒルカントリーは僕の人生を変えたんだ」 どうぞ!!

CRESTFALLEN DUSK “CRESTFALLEN DUSK” : 10/10

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