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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BLIND CHANNEL : EXIT EMOTIONS】 JAPAN TOUR 24′


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NIKO MOILANEN OF BLIND CHANNEL !!

“We’ve Never Been Afraid Of Pop Music And We Believe Hit Songs Are Hit Songs For a Reason. We Have No Shame In Being Musically Inspired By Everything Cool That’s Happening In The Mainstream Music Scene.”

DISC REVIEW “EXIT EMOTIONS”

「アメリカのマーケットは巨大で、独自の世界だ。フィンランドやヨーロッパの多くの人たちは、アメリカを目指す僕たちをクレイジーだと言ったけれど、僕たちにとってそれは最初からの計画だった。
“Wolves in California” は、僕らのアメリカでの経験を歌った曲だけど、北欧のルーツを強さに変えて、アメリカのオーディエンスに僕らのエキゾチックな部分を強調した曲でもあるんだ」
“世界最大のバンドになりたい!”。80年代ならまだしも、人々の趣味嗜好、そして音楽ジャンル自体も枝葉のように細分化された現代において、そんな言葉を吐くバンドがいるとしたら、それは大言壮語の狼男か歌舞伎者でしょう。そう、たしかに BLIND CHANNEL は北欧の狼であり歌舞伎者。しかし、歌舞伎者だからこそ、彼らはアメリカでも “北の狂気” を貫き、冒頭の言葉を達成しようとしているのです。
「僕らは最初から野心的で反抗的だった。ビルボード・メインストリーム・ロック・エアプレイにチャートインしたフィンランドのバンドは、僕らが3組目だと思う。でも、僕らに影響を与えたバンドのほとんどはアメリカ出身だから、それが常に目標だったんだ」
フィンランドには “北の狂気” という言葉があります。”できない” と言われたら、それが間違っていることを証明するために、とにかくやってみる。やりつづける。まさにそれが BLIND CHANNEL の原始的なエネルギー。北欧のメタルといえば、メロデス、ブラック、ドゥーム、プログレッシブのようなカルトで陰鬱なものが多い中で、彼らは最初からアメリカを目指し、メインストリームにこだわりつづけました。
「フィンランド出身の国際的な Nu-metal は僕たちだけだからね。たぶんそれは、僕たちがポップ・ミュージックを恐れたことがなく、ヒット曲にはヒット曲の理由や価値があると信じているからだと思う。メインストリームの音楽シーンで起こっているクールなこと全てに音楽的にインスパイアされている。それを恥じることはないんだ“」
その若さと顔の尊さから、かつては “ボーイズ・バンド” と揶揄されたこともあった BLIND CHANNEL。しかし、彼らはそうした侮蔑でさえも野心のために利用します。人気を得るためなら、衣装も揃え、ダンスも覚える。すべては、メインストリームで勝負するため。なぜなら、彼らは売れる曲、売れるジャンル、トレンドとなる音楽には、それだけの価値や理由が秘められていると信じているから。そして、売れることでより多くの人に、彼らのメッセージを届けることができるから。
「僕たちは、人々が感情を吐き出すためにライブに来ていることに気づき、僕たちのショーでも同じような逃避場所を人々に提供したいと思ったんだ。特にここ数年、世界はクソみたいな場所だった。僕たちは、ガス抜きができて楽しい時間を過ごすための安全な空間を提供したいんだ」
“ここ数年、世界はクソみたいな場所だった”。世界で勝負をつづける彼らは、だからこそ、いかに今の世界で憂鬱や喪失を抱え、孤独で居場所のない人々が多いのかを知っています。そして彼らに寄り添えます。なぜなら、BLIND CHANNEL 自身も、北欧の村社会で自分を貫き居場所を失った過去があるから。ステレオタイプに反抗していじめを受けた心の傷を持つから。
ただし、”ヴァイオレント・ポップ” としてアメリカでこれだけ大きな波となった今、彼らは自らの出自である北欧のエキゾチックな煌めき、そして “Hybrid Theory” よりも “Meteora” を選ぶオルタナティブな感性が成功を後押ししたことに気づきました。メインストリームを目指していても、必要なのは他とは違う可能性。そしていつも “劣勢” から巻き返してきた彼らは、メタルの回復力でカリフォルニアのオオカミたちとして君臨することになったのです。
今回弊誌では、ボーカル Niko Moilanen にインタビューを行うことができました。マンガやアニメは僕の日常生活で大きな役割を果たしているんだ。ナルト、ブリーチ、鋼の錬金術師で育ったからね。デスノートと進撃の巨人は今まで作られたアニメで最高のシリーズだと思うし、今でも年に1回は見ている。いつか自分のマンガを描くのが夢なんだ。ストーリーはもう書いてあるんだけど、絵が下手なんだよね…」初の来日も決定!どうぞ!!

BLIND CHANNEL “EXIT EMOTIONS” : 9.9/10

INTERVIEW WITH NIKO MOILANEN

Q1: Most Scandinavian bands play brooding music such as melodic death metal, doom and progressive. It’s rare for us to play rock and metal in the middle of the mainstream like you guys do, would you agree?

【NIKO】: It’s definitely rare. As far as we’re concerned we’re the only international nu metal act from Finland ever. Maybe it’s because we’ve never been afraid of pop music and we believe hit songs are hit songs for a reason. We have no shame in being musically inspired by everything cool that’s happening in the mainstream music scene.

Q1: スカンジナビアのバンドの多くは、メロディック・デスメタルやドゥーム、プログレッシブといった陰鬱で複雑な音楽を演奏する傾向がありますよね。あなたたちのようにメインストリームのど真ん中でロックやメタルを演奏するのは珍しい気がしますが?

【NIKO】: 間違いなく珍しいね。知る限り、フィンランド出身の国際的な Nu-metal は僕たちだけだからね。たぶんそれは、僕たちがポップ・ミュージックを恐れたことがなく、ヒット曲にはヒット曲の理由や価値があると信じているからだと思う。メインストリームの音楽シーンで起こっているクールなこと全てに音楽的にインスパイアされている。それを恥じることはないんだ。

Q2: In fact, there are so many popular or cult bands coming out of Mother Nature’s Scandinavia, but very few of them have swept the American Billboard? If you guys are going for it, that’s very ambitious, right?

【NIKO】: Yes. We’ve been ambitious and defiant since the very beginning. I think we’re the third Finnish band to ever chart Billboard Mainstream Rock Airplay. But that was always the goal, since most of the bands that influenced us come from America.

Q2: 実際、北欧の大自然からは多くの人気バンドやカルト・バンドが誕生していますが、アメリカのビルボードを席巻しているバンドはほとんどいませんよね。それを目指しているとしたら、とても野心的なことですよね?

【NIKO】: そうだね。僕らは最初から野心的で反抗的だった。ビルボード・メインストリーム・ロック・エアプレイにチャートインしたフィンランドのバンドは、僕らが3組目だと思う。でも、僕らに影響を与えたバンドのほとんどはアメリカ出身だから、それが常に目標だったんだ。

Q3: The song “Wolves in California” seems to refer to you in just such a situation. In fact, is there any difference at all between continuing to make music in Scandinavia and having a hit in the U.S.?

【NIKO】: Not much! Of course the US market is a huge market, a world of its own. A lot of people in Finland and Europe called us crazy for aiming to US, but to us it was the plan since day one. ”Wolves in California” is a song about our experiences in America, but it’s also about turning our nordic roots to our strenght and underlining the things that make us exotic to the US audience.

Q3: “Wolves in California” という曲は、まさにそうした状況にいるあなたたちを描いているようです。実際、スカンジナビアで音楽を作り続けることと、アメリカでヒットを飛ばすことに違いはあるのでしょうか?

【NIKO】: そんなに多くはないよ!もちろん、アメリカのマーケットは巨大で、独自の世界だ。フィンランドやヨーロッパの多くの人たちは、アメリカを目指す僕たちをクレイジーだと言ったけれど、僕たちにとってそれは最初からの計画だった。
“Wolves in California” は、僕らのアメリカでの経験を歌った曲だけど、北欧のルーツを強さに変えて、アメリカのオーディエンスに僕らのエキゾチックな部分を強調した曲でもあるんだ 。

Q4: What is interesting is that you guys used to be about 16 years old and you didn’t mind being called a boy band. You had the ambition to use your youth and looks if you could escape the Scandinavian stereotypes and old conventions, How about that?

【NIKO】: When the metalheads started calling us a boyband, it was meant as an insult. But we turned that into our strenght and got matching outfits and booked a mirror hall to practice choreographies. It helped us stand out from other rock bands. Plus, we’ve always loved to provoke audiences, they either love us or hate us. There’s no in-between, and that’s how we want it.

Q4: 興味深いのは、あなたたちはかつて16歳くらいのころ、ボーイズ・バンドと呼ばれることに抵抗がなかったということです。スカンジナビアのステレオタイプや古い慣習から逃れられるなら、その若さとルックスも利用しようという野心があったわけですよね?

【NIKO】: メタル・ヘッズが僕らをボーイズ・バンドと呼び始めたのは、侮辱の意味でだった。でも、僕らはそれを自分たちの強みに変えて、おそろいの衣装を用意したり、振り付けを練習するために鏡のホールを予約したりしたんだよ。そのおかげで他のロックバンドと差をつけることができた。
それに、僕たちはいつも観客を挑発するのが大好きで、観客は僕たちを好きになるか嫌いになるかのどちらかなんだ。その中間はないし、それが僕たちの望みでもある。

Q5: “Exit Emotions” is also a great title! In fact, the world is full of people with depression and loss due to wars, pandemics, and divisions. For those people, this music is the perfect escape and outlet, isn’t it?

【NIKO】: Yes, and that’s where the album title comes from. We were touring in Germany and saw this club full of red lights, spikeballs hanging from the ceiling and people dancing. It looked beautiful and fun, but there was also a sense of darkness and danger. We realized that the people came to that place to exit emotions, and decided we wanted to offer people a similar kind of escape at our shows. The world’s been a shit place for the past few years. We wanna offer a safe space to blow off steam and have a good time.

Q5: “Exit Emotions” というタイトルも素晴らしいですね!実際、世界には戦争やパンデミック、分断によって憂鬱な気分や喪失感を抱えた人々がたくさんいます。そんな人たちにとって、この音楽は最高の逃避先であり、感情のはけ口なのではないでしょうか?

【NIKO】: そう、それがアルバム・タイトルの由来なんだ。ドイツでツアーをしていたとき、天井からスパイク・ボールがぶら下がっていて、人々が踊っている赤いライトに満たされたクラブを見たんだ。美しくて楽しそうだったけど、暗くて危険な感じもした。
僕たちは、人々が感情を吐き出すためにその場所に来ていることに気づき、僕たちのショーでも同じような逃避場所を人々に提供したいと思ったんだ。特にここ数年、世界はクソみたいな場所だった。僕たちは、ガス抜きができて楽しい時間を過ごすための安全な空間を提供したいんだ。

Q6: More specifically, it is an album that embraces the listener’s “pain” very well, isn’t it? I heard that you guys have experienced bullying, so I guess that makes you understand the feelings of those who have pain, right?

【NIKO】: We’ve had our share of pain and darkness. We’ve always been very emotional and artistic, and it wasn’t always easy. Now we’re using pain and darkness as inspiration to our songs, and the best feedback we’ve got is when people say our music has helped them through difficult times. That’s always heartwarming to hear and keeps us going.

Q6: さらにに言うと、リスナーの “痛み” を抱きしめたアルバムとも言えますよね?お二人はいじめられた経験もあるそうですが、痛みを持つからこそリスナーの痛みを代弁できるのでしょうか?

【NIKO】: そうだね、僕らにも痛みや闇はあった。僕たちはいつも感情的で芸術的に生きてきて、簡単なことばかりではなかった。今、僕たちは痛みや暗闇をインスピレーションにしている。だから僕たちが得た最高のフィードバックは、僕たちの音楽が困難な時期を乗り越える助けになったと言ってくれる人たちだ。それを聞くだけでいつも心が温まり、僕たちは前進し続けることができるんだ。

Q7: Speaking of escapism, Japan is a mecca for fantasy of escape such as games and anime, music, are you interested in Japanese sub-culture?

【NIKO】: A big fan, actually. Manga and anime play a huge part in my everyday life. I grew up with Naruto, Bleach and Fullmetal Alchemist. I think Death Note and Attack on Titan are among the best series’ ever made and I still watch them both at least once a year. It’s a dream of mine to one day have a manga of my own. The story’s is already written, I’m just not good enough at drawing.

Q7: 逃避といえば、日本はゲームやアニメ、音楽など現実から逃避できるファンタジーの宝庫です。日本のサブカルチャーに興味はありますか?

【NIKO】: 実は大ファンなんだよ!マンガやアニメは僕の日常生活で大きな役割を果たしているんだ。ナルト、ブリーチ、鋼の錬金術師で育ったからね。デスノートと進撃の巨人は今まで作られたアニメで最高のシリーズだと思うし、今でも年に1回は見ている。いつか自分のマンガを描くのが夢なんだ。ストーリーはもう書いてあるんだけど、絵が下手なんだよね…。

Q8: I understand you guys are influenced by Linkin Park, specifically “Meteora”?” Many artists seem to cite “Hybrid Theory” as a favorite, but why “Meteora” for you?

【NIKO】: Both albums are amazing and it’s impossible to choose which one is better. The production and songwriting are so well done that to this say, no one has topped it. The first Linkin Park song I ever heard was ”Numb” so maybe that’s why ”Meteora” feels so important.

Q8: LINKIN PARKの、特に “Meteora”に影響を受けているそうですね?多くのアーティストが “Hybrid Theory” をお気に入りとして挙げているようですが、あなたはなぜ “Meteora” なのでしょうか?

【NIKO】: どちらのアルバムも素晴らしくて、どちらが優れているか選ぶのは不可能だよね。プロダクションもソングライティングもとてもよくできていて、今に至るまで誰もこれを超えるものはいない。ただ LINKIN PARK の曲を初めて聴いたのが “Numb” だったから、だから “Meteora” がより重要な作品だと感じるのかもしれないね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED NIKO’S LIFE!!

Linkin Park “Meteora”

keeps inspiring me to this day.

Bring Me The Horizon “Amo”

helped me through a bad breakup and showed me how powerful relief music can be.

My Chemical Romance “The Black Parade”

the soundtrack of my teenage years and an ever-growing artistic inspiration.

Enter Shikari “A Flash Flood of Colour”

my path to heavier music and a live-show inspiration.

Twenty One Pilots “Blurryface”

encouraged me to be my own weird self, and make a career out of it.

MESSAGE FOR JAPAN

Thank you so much for your support and patience, can’t wait to visit your beaufitul country for the first time. Get your tickets and see you at Duo Music Exchange in Tokyo, 3rd of June.

サポートと忍耐に感謝を。はじめて君たちの美しい国に行くことができるんだ!チケットを入手して、6月3日、東京のduo MUSIC EXCHANGEで会おうね!

NIKO MOILANEN

来日公演の詳細はこちら!CREATIVEMAN

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FREAK KITCHEN : EVERYONE GETS BLOODY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATTIAS IA EKLUNDH OF FREAK KITCHEN !!

“Turn Off Your Phone. Spend Time With Your Instrument. Don’t Be Afraid To Make Mistakes. Mistakes Are Beautiful.”

DISC REVIEW “EVERYONE GETS BLOODY”

「あのころ私たちは若かったから、最高のアルバムを作ろうと必死だった。楽しくてエキサイティングな時代だったよな!いくつかの賞も受賞したと思う。マイケル・イルバートにミキシングしてもらったことで、実際よりもずっと良くなった。彼は本物のプロだ。アルバムのアートワークは、私が持っているジャケット (服) の写真なんだ。あのジャケットを箪笥から取り出して、ほこりを払って、プレゼントか何かをする必要があるね。とにかく、”Appetizer” は私にとってとても大切なアルバムで、30年前のアルバムという古さがまったく感じられないよね。それは間違いないよ」
FREAK KITCHEN がデビュー・アルバム “Appetizer” をリリースして30年。30年経った今でも、あのユニークで、チャレンジングで、ウルトラ・ヘヴィでしかしウルトラ・キャッチーな傑作はまったく色褪せることはありません。そして、その傑作の立役者 Mattias IA Eklundh その人も、30年という月日で色褪せることはありませんでした。
「Caparison Guitarsには賞賛の言葉しかないし、デザイナーの菅野至は私の長年の友人だ。あのギターはあらゆる面で素晴らしい。だからこそ、私が住んでいるところから1時間ほど離れた、ここスウェーデンのトゥルー・テンペラメントの新しい工場でギターを作る機会を与えられてから、自分のブランドを立ち上げることについて長い間頭を悩ませていたんだ。でもね、最初から最後まで全工程に携われるというのは、断るにはあまりに魅力的なオファーだった。実際に自分のブランドを持つことができる。楽器は一流だし、それを作っている素晴らしい人たちは本当に、本当にプロフェッショナル。だからとても満足しているよ」
Mattias といえばキャパリソン。キャパリソンといえば Mattias。そんな常識が浸透していたギター世界。だからこそ、突然の Mattias によるギター・ブランド Freak Guitar Lab の立ち上げは驚天動地でした。しかし、結局あくまでも最後まで “職人” である Mattias にとって、すべてをコントロールできる、全工程に携われるスウェーデンの True Temperament Factory との提携はあまりにも魅力的でした。挑戦と変化を恐れない。Mattias は、ボロボロの Ibanez を弾いていた30年前から何も変わってはいないのです。
ギターの名前はウルフ。それは愛するスウェーデンの自然を投影した名前で、もちろん長年の友人だった愛犬の名を冠したもの。今のところ、8弦と6弦のラインがあり、日本では Zanshin Musical Instrument が代理店となるそうです。大阪サウンドメッセでの久々の来日も決まっています。
「音楽はとても大切だよ。音楽がなければ気が狂ってしまう。音楽はね、生きる力と目的を与えてくれるんだ。正気を保ち、インスピレーションを与えてくれる。世界が狂っているとき、音楽は最高だよ。身を守る盾になる。音楽の力を過小評価してはいけない。そして…そう、このアートワークとタイトルはまさに今日私たちがいる場所を反映している。私はね、両極化、終わりのない対立、プロパガンダ、嘘をつかれることにとても疲れているんだ。そんな世界で、音楽だけは私の魂を浄化してくれる」
そして、”Appetizer” 30年の年に、Mattias は前だけ見据えて新たなプレゼントを用意してくれていました。アルバム “Everyone Gets Bloody”。5月に発売される新作は、これまでとは少し異なる様相。争いや分断、暴力が蔓延る暗い世界に疲れ果てた Mattias は、ついに直接的にこの世界の異様さを音の中に込めました。もちろん、新たな挑戦はそれだけではありません。9弦という超低音域をオクターブ下でハモらせるという、常人には理解し難い試みもその一つ。デビュー30周年に新たなギターと新たな作品、新たなチャレンジで攻め続ける Mattias IA Eklundh と FREAK KITCHEN。来日とアルバムを楽しみに待ちましょう!
今回弊誌では、Mattias IA Eklundh にインタビューを行うことができました。「作曲や練習をするときはインターネットを避けること。気が滅入ってしまうからね。スマホの電源を切るべきなんだよ。ただ楽器と向き合ってね。そして何よりミスを恐れないで。音楽において間違いは美しいものだから。演奏を通して自分が何者であるかを知り、自分自身のアイデンティティを見つけるのは難しい。だからこそ、外部からのインプットが少なければ少ないほど、自分自身のもの、ユニークなものを作り上げることができると思うよ」 3度目の登場! どうぞ!!

FREAK KITCHEN “EVERYONE GETS BLOODY” : 10/10

INTERVIEW WITH MATTIAS IA EKLUNDH

Q1: You are coming to Japan for the first time in a really long time at the Osaka Sound Messe! What are you looking forward to in Japan?

【MATTIAS】: Needless to say, I am really longing for Japan and my Japanese friends. It’s been too long and I am tremendously happy to be back. Ever since my first visit in 1996 Japan has been amazing to me in every possible way. Love you guys.

Q1: 大阪サウンドメッセで久しぶりの来日ですね!まず、久しぶりの日本で楽しみにしていることは何ですか?

【MATTIAS】: 言うまでもなく、日本と日本の友人たちがとても待ち遠しいよ!あまりに久しぶりで、戻ってくることができるだけで本当にうれしいんだよ。1996年に初めて日本を訪れて以来、日本は私にとってあらゆる面で素晴らしい国だった。みんな愛してるよ。

Q2: Mattias had been so pervasively associated with Caparison’s Apple Horn that it was a surprise to see you change guitars. This visit to Japan is also a promotion for your own brand, Freak Guitar Lab, and its Japanese distributor. Why did you decide to launch your own guitar brand?

【MATTIAS】: I have nothing but praise for Caparison Guitars and designer Itaru Kanno is my longtime friend. The guitars are simply fantastic in every way. This has been a long period of racking my brain since I was given the opportunity to start my own brand and make guitars here in Sweden, about an hour from where I live, at the new True Temperament factory. It was too intriguing to turn down, to be part of the entire process from start to finish. To actually have a brand of my own. The instruments are top notch and the fine folks that are building them are really, really professional. I am very happy.

Q2: マティアスといえばキャパリソンのアップルホーンというイメージが浸透していたので、愛機を変えるとは驚きでした。今回の来日は、あなた自身のブランド、Freak Guitar Labとその日本代理店のプロモーションでもあります。なぜご自身のギターブランドを立ち上げようと思われたのですか?

【MATTIAS】: Caparison Guitarsには賞賛の言葉しかないし、デザイナーの菅野至は私の長年の友人だ。あのギターはあらゆる面で素晴らしい。
だからこそ、私が住んでいるところから1時間ほど離れた、ここスウェーデンのトゥルー・テンペラメントの新しい工場でギターを作る機会を与えられてから、自分のブランドを立ち上げることについて長い間頭を悩ませていたんだ。でもね、最初から最後まで全工程に携われるというのは、断るにはあまりに魅力的なオファーだった。実際に自分のブランドを持つことができる。楽器は一流だし、それを作っている素晴らしい人たちは本当に、本当にプロフェッショナル。だからとても満足しているよ。

Q3: I understand that the name of the guitar Ulv comes from the Old Norse word Ulfr? It is well known that you are very protective of nature and animals, especially dogs, but this name also shows that you love Swedish nature very much, doesn’t it?

【MATTIAS】: Yes, very much so. As I am typing this I am lying in our coach in the living room in front of the fireplace with an 80 kilo dog next to me and outside there is an owl going nuts in a tree. Ulf was also a dear friend of mine that passed away last year who was very involved in the startup of Freak Guitar Lab so it’s an homage to him as well.

Q3: “Ulv” というギターの名前は、古ノルド語の Ulfr から来ているそうですね?あなたが自然や動物、特に犬をとても大切にしていることはよく知られていますが、この名前もあなたがスウェーデンの自然をとても愛していることを示していますね?

【MATTIAS】: そう、とてもね。これを書いている今、私はリビングルームのコーチで暖炉の前に寝そべっていて、隣には80キロの犬がいる。外ではフクロウが狂ったように木の上で鳴いている。ウルフは昨年亡くなった私の大切な友人でもあり、フリーク・ギター・ラボの立ち上げに深く関わってくれたので、この名前は彼へのオマージュでもあるんだよ。

Q4: This year marks the 30th anniversary of Freak Kitchen’s debut album “Appetizer! Congratulations! I’m sure many of you, myself included, have had your lives changed by that album.
It is a one-of-a-kind piece of music that combines Pantera-like heavy riffs, catchy melodies, and your unique and technical guitar playing. Looking back now, what does that album mean to you?

【MATTIAS】: Oh gee, thank you for reminding me about this. I am constantly moving forward and do not look back so much so I would have missed this anniversary for sure. Need to start looking into making a vinyl of Appetizer.
We were working hard to make it the best possible album we could, young as we were. It was fun and exciting times! I think it even won some awards. Having Michael Illbert mixing it made so much better than it actually is. A real pro.
The album cover is a photograph of a jacket I have. Need to bring it out and dust it off and maybe do a giveaway or something. Appetizer means a lot to me and doesn’t feel like 30 years ago at all, I must admit.

Q4: 今年は FREAK KITCHEN のデビュー・アルバム “Appetizer” の30周年にあたりますね。おめでとうございます!私も含め、あのアルバムで人生が変わった人は多いはずです。
PANTERA のようなヘヴィなリフ、キャッチーなメロディ、そしてあなたのユニークでテクニカルなギター・プレイが融合した唯一無二の音楽です。今振り返ってみて、あなたにとってあのアルバムはどんな意味を持っていますか?

【MATTIAS】: おっと、思い出させてくれてありがとう。私は常に前に進んでいて、過去をあまり振り返らないから、君に言われなければこの記念日は確実に見逃していただろう。”Appetizer” のヴァイナルを作ることを検討し始めなければならないね!
あのころ私たちは若かったから、最高のアルバムを作ろうと必死だった。楽しくてエキサイティングな時代だったよな!いくつかの賞も受賞したと思う。マイケル・イルバートにミキシングしてもらったことで、実際よりもずっと良くなった。彼は本物のプロだ。
アルバムのアートワークは、私が持っているジャケット (服) の写真なんだ。あのジャケットを箪笥から取り出して、ほこりを払って、プレゼントか何かをする必要があるね。とにかく、”Appetizer” は私にとってとても大切なアルバムで、30年前のアルバムという古さがまったく感じられないよね。それは間違いないよ。

Q5: In that era, heavy groove metal like Pantera and grunge were at their peak. Did these musical trends influence “Appetizer” in any way?

【MATTIAS】: I honestly don’t know. When I write music I never plan anything. What happens happens, so to speak. Subconsciously I may have picked up stuff like everybody else and channeled it through the songs. Basically I merely wanted to make it as good as I could together with Joakim and Christian, the drummer and bass player at the time.

Q5: あの時代は、PANTERA のようなヘヴィなグルーヴ・メタルやグランジが全盛でした。そうしたトレンドは “Appetizer” に何らかの影響を与えたのでしょうか?

【MATTIAS】: 正直、わからない。私は音楽を書くとき、何も計画をしないんだ。いわば、起こったことが起こる。ただ無意識のうちに、他の人たちと同じようにいろいろなものを拾ってきて、それを曲の中に取り入れたのかもしれない。基本的には、Joakim と Christian (当時のドラマーとベーシスト)と一緒に、できる限りいいものを作りたかっただけなんだ。

Q6: In the first place, there was a relationship between the band name Freak Kitchen and the album title “Appetizer”, wasn’t there?

【MATTIAS】: Sure, we wanted to tell the world this was only the beginning, an appetizer. I often think to myself that Freak Kitchen is quite a bad name, with the letter K next to another, making it slightly impossible to say, but… You do what you do and then move on, I guess.

Q6: そもそも FREAK KITCHEN というバンド名とアルバム・タイトルの “Appetizer” には関連が感じられますが、あの一枚だけですよね?

【MATTIAS】: そうなんだ。これは始まりに過ぎない、私たちにとって “前菜” だと世界に伝えたかった。FREAK KITCHEN という名前は、Kが隣り合って連続していて、ちょっと言いにくい名前だと自分でもよく思うのだけど…。でも…やることをやって、次に進もう。

Q7: Times have changed dramatically since then. Today, it is really easy to study guitar and music, for better or worse, through social networking, streaming, and video sites. Conversely, it is said that the world is too instant and it is harder to create truly unique players like you. Do you have any advice for young guitarists living in such an era?

【MATTIAS】: Avoid the internet when you compose or practise. It can be disheartening. Turn off your phone. Spend time with your instrument. Don’t be afraid to make mistakes. Mistakes are beautiful. It’s hard to find out who you are through your playing and to find an identity of your own. The less outside input you have, the better off you are creating something of your own, something unique.

Q7: あれから時代は大きく変わった。SNSやストリーミング、動画サイトなど、良くも悪くもギターや音楽の勉強が本当に簡単にできるようになった現代。逆に世の中がインスタントすぎて、あなたのような本当に個性的なプレイヤーが生まれにくくなっているとも言われています。そんな時代に生きる若いギタリストに何かアドバイスはありますか?

【MATTIAS】: 作曲や練習をするときはインターネットを避けること。気が滅入ってしまうからね。スマホの電源を切るべきなんだよ。ただ楽器と向き合ってね。そして何よりミスを恐れないで。音楽において間違いは美しいものだから。
演奏を通して自分が何者であるかを知り、自分自身のアイデンティティを見つけるのは難しい。だからこそ、外部からのインプットが少なければ少ないほど、自分自身のもの、ユニークなものを作り上げることができると思うよ。

Q8: The new song “Everyone Gets Bloody” is also great! The artwork and title seem to represent the world today, a world stained with anger and blood due to wars, divisions, and pandemics. What can music do in such a dark world?

【MATTIAS】: Music is so important. I would go crazy without it. It gives me strength and purpose in life. It keeps me sane and inspired. When the world is going nuts, music is the best. A protective shield. Never underestimate the power of music… and yes, the artwork reflects where we are today. I am so tired of polarization, of endless conflicts, propaganda and of being lied to. Music cleanses my soul.

Q8: 新曲 “Everyone Gets Bloody” も素晴らしいですね!アートワークとタイトルは、戦争、分断、パンデミックによって怒りと血に染まった今の世界を象徴しているように思えます。こうした暗い世界で音楽ができることは何でしょうか?

【MATTIAS】: 音楽はとても大切だよ。音楽がなければ気が狂ってしまう。音楽はね、生きる力と目的を与えてくれるんだ。正気を保ち、インスピレーションを与えてくれる。世界が狂っているとき、音楽は最高だよ。身を守る盾になる。音楽の力を過小評価してはいけない。
そして…そう、このアートワークとタイトルはまさに今日私たちがいる場所を反映している。私はね、両極化、終わりのない対立、プロパガンダ、嘘をつかれることにとても疲れているんだ。そんな世界で、音楽だけは私の魂を浄化してくれる。

Q9: You have created a variety of unique playing techniques such as the horse clip, remote control, and dildo. Is a 9-string guitar a new challenge for you this time? Why do you need such a low register for you?

【MATTIAS】: I’d say I play 8-string about 99% of the time but every once in awhile I love overdubbing with the 9-string an octave below. I use the Helix by Line6 and this lovely device makes it possible to go really low and have a super steady sound, something that is virtually impossible with a tube amp (as much I love them too).

Q9: あなたはホースクリップ、リモコン、ディルドーなど様々にユニークな奏法を生み出してきました。今回は9弦ギターが新たな挑戦でしょうか?なぜあなたにはこのような超低音域が必要なのですか?

【MATTIAS】: まあ、99%くらいは8弦を弾いているけど、たまに1オクターブ下の9弦でオーバーダビングするのが好きなんだ。Line6 の Helix を使っているんだけど、この素敵なデバイスのおかげで、真空管アンプでは事実上不可能な、超低音で安定したサウンドを出すことができるんだ。とはいえ、真空管アンプも大好きだけどね。

MESSAGE FOR JAPAN

Can’t wait to hook up again! Thanks to my friends and partners at Zanshin Musical Instrument (PVP Inc.) who will distribute Freak Guitar Lab instruments you will see a lot more of me in Japan in the future. Take heed, the Viking is back, haha!

また日本でフックアップするのが待ちきれないよ!私の友人であり、Freak Guitar Lab の楽器を販売してくれる Zanshin Musical Instrument (PVP Inc.) のパートナーのおかげで、今後日本で私の姿をたくさん見ることができるだろうね。気をつけろ、バイキングが帰ってきたぞ!

MATTIAS IA EKLUNDH

大阪サウンドメッセ

ZANSHIN MUSICAL INSTRUMENTS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【HEMLYN : WARS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH AL JAZIRI OF HEMLYN !!

“Ultimately, The Future Of Metal In Africa Depends On Nurturing Local Talent, Improving Infrastructure, And Fostering a Supportive Environment For Metal Enthusiasts, And Fusing The Genres.”

DISC REVIEW “WARS”

「アフリカにおけるメタルの未来は、地元の才能を育て、インフラを改善し、メタル愛好家を支援する環境を育み、ジャンルを融合させることにかかっている。僕は、メタルは現地の音楽のルーツを借りてこそ受け入れられるものだと心から信じている…つまり、フュージョンが鍵なんだ。そして決意と投資をしさえすれば、アフリカは多様性を謳歌し、このジャンルの世界的景観に貢献する活気あるメタル・コミュニティを育成する可能性を秘めているんだ」
メタルの生命力、感染力、包容力は、文化や人種、国、大陸、宗教、性別の壁をのりこえて、今や世界各地で芽吹いています。それでも、アフリカへ到達し、その場所で花開くためにはおそらく、世界のどの場所よりも時間が必要でした。それはまず、貧困や治安の悪化からくるインフラの不足、機材の不足。そして何より、現地のルーツとかけ離れた音楽性もその理由でしょう。
「HEMLYN の創作過程では、地元のパーカッションと僕たちの青春時代のギター・ヒーロー、両方の世界の要素を融合させている。僕たちの音楽はロックとスフィの要素を融合させたもので、だからこそチュニジアの文化遺産と音楽の旅を反映したユニークなサウンドを作り出せたんだ」
チュニジアの神秘的な音楽集団 HEMLYN のリーダー Al Jaziri は、アフリカにおけるメタルの未来を見据えて、自身のルーツである SYSTEM OF A DOWN のようなグルーヴ・ギターと、自らの血である北アフリカのパーカッションや旋律を見事に融合させました。あまりにユニークでエキゾチック、アフリカとメタルがシームレスにつながったその音楽は、砂漠に浮かぶ蜃気楼、シティ・ブ・サイドのように驚きと感嘆、現実からの逃避場所をリスナーに届けるのです。
「僕にとって、日本のアニメやビデオゲーム、そしてヘヴィ・メタルは、とどまるところを知らない想像力と、日常生活の制限を超越することができる幻想的な世界を提供してくれる。スーパーマンや悟空のように空を飛んだり、宇宙を股にかけた壮大な冒険に乗り出したり、不正義に立ち向かったりすることを夢見たり。こうした芸術形態は、現実の苦難に必要な休息を与えてくれる」
HEMLYN の音楽が、現実からの逃避場所となり得たのは、Ali がメタルと同じくらい、日本の文化を愛していたからでした。地中海に面した美しい国チュニジアにしても、やはり貧困や病気、抑圧に暴力といったアフリカの苦難は存在します。新曲 “Mafia 52” も、革命後の政府の抑圧、自由の搾取に対するプロテスト・ソング。そんな日常で Al の心が休まる時間が、メタルと日本のゲームやアニメだったのです。
「マンガもメタルも、従来の常識に挑戦し、より明るく希望に満ちた未来を垣間見せてくれるオルタナティブな視点を表現しているんだ。そうした文化は、人間の精神の回復力と、現実の枠を超越する創造性の力を体現し、疎外され、抑圧されていると感じている人々に慰めとインスピレーションを与えてくれるのさ」
HEMLYN の音楽は情景音写と感情豊かなリリックで、リスナーを音の旅へと誘います。パワフルなギター・リフ、プリミティブなリズム、魂を揺さぶるヴォーカルで、リスナーの心を非日常へと連れ出すのです。そう、アニメもマンガもゲームもメタルも、現実のくだらない常識や慣習を打ち破り、抑圧から解放された未来をもたらす希望のアート。そして、HEMLYN ほどそのアートを世界にもたらすに適したバンドは他にいないはずです。
今回弊誌では、Al Jaziri にインタビューを行うことができました。「アニメ、ゲーム、音楽を含む日本文化は、常に僕を魅了してきた。思いやり、寛大さ、友情、忍耐力、ユーモアなど、人生の貴重な教訓を教えてくれたんだ。ゼルダやソニック、マリオやストリートファイターなどの日本のビデオゲームのサウンドトラックは、僕の作曲へのアプローチに影響を与え、永続的な影響を残した…菊池俊輔の作曲は、何十年もの間、僕の中で共鳴し続けた。いつもメタルを聴きながらマンガを読んでいたのを覚えているよ。だからこそ今、僕の中でノリタカのようなマンガは、STRATOVARIUS のようなバンドと永遠に結びついているんだ」 どうぞ!!

HEMLYN “WARS” : 10/10

INTERVIEW WITH AL JAZIRI

Q1: When I think of metal and rock in Tunisia, I first think of MYRATH. Is metal/rock music actually popular in Tunisia? Are you influenced by them?

【AL】: MYRATH is indeed one of the most respected metal bands that originated from Tunisia. Even though metal music faced challenges after the revolution of 2011, it was quite popular, loved by many Tunisians. Metal concerts, including bands like Dark Tranquility, were well-received. After a decade of absence, metal is making a comeback in Tunisia, and I personally aim to promote this genre further. While MYRATH are friends of HEMLYN, our styles differ significantly, and we don’t consider ourselves directly influenced by them. However, we may share common influences in rock music. Personally, my music is influenced by Soufi music, Californian metal, and English rock music. Since I was five years old, I was roaming in my father’s soufi and pop mega shows (Hadhra – Nouba, etc.

Q1: チュニジアのメタルやロックといえば、まず MYRATH を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。チュニジアではメタルやロックはポピュラーなのでしょうか?MYRATH からは影響を受けていますか?

【AL】: MYRATH は、チュニジアから生まれた最も尊敬されるメタル・バンドのひとつだよ。2011年の革命後、メタル・ミュージックは困難に直面したんだけど、それでもメタルは多くのチュニジア人に愛され、かなり人気があった。DARK TRANQUILLITY のようなバンドを含むメタルのコンサートは好評だったしね。
10年の後、チュニジアではメタルがカムバックしつつあり、僕は個人的にこのジャンルをさらに促進することを目指しているんだ。MYRATH は HEMLYN の友人だけど、僕たちのスタイルは大きく異なり、彼らから直接影響を受けたとは考えていないよ。ただ、ロック・ミュージックにおいては共通の影響を受けているかもしれない。個人的には、僕の音楽はスフィー・ミュージック、カリフォルニアのメタル、イギリスのロックに影響を受けている。5歳の頃から、父のスフィやポップ・メガ・ショー(Hadhra – Noubaなど)の中を聴き歩いていたからね。

Q2: I think you differ from MYRATH and ORPHANED LAND in that you are more primitive and based on traditional North African music, whereas they are more oriental in melody. These differences give you a great personality, would you agree?

【AL】: The traditional North African, specifically Tunisian, popular music is in my blood, having been born into it. I grew up on stage, and learned the job alongside great artists. Hemlyn’s creation process blends elements from both worlds, to local percussion and the guitar heroes of my/ our youth. Our music is a fusion of rock and Soufi elements, creating a unique sound that reflects our cultural heritage and musical journey. After two years of Covid, we composed a total of 21 tracks divided into two parts. “Mafia 52” being the second song released from Part 1 of the “WARS” album.

Q2: MYRATH や ORPHANED LAND とあなたたちの違いは、彼らがよりオリエンタルなメロディーを主軸としているのに対して、あなたたちはよりプリミティブで伝統的な北アフリカの音楽をベースにしている点だと思います。この違いが HEMLYN に素晴らしい個性を与えていますね?

【AL】: 北アフリカ、特にチュニジアの伝統的なポピュラー音楽は、生まれながらにして僕の血の中に流れている。僕はステージで育ち、偉大なアーティストたちとともに仕事を学んだ。
HEMLYN の創作過程では、地元のパーカッションと僕たちの青春時代のギター・ヒーロー、両方の世界の要素を融合させている。僕たちの音楽はロックとスフィの要素を融合させたもので、だからこそチュニジアの文化遺産と音楽の旅を反映したユニークなサウンドを作り出せたんだ。
パンデミックの2年間を経て、僕たちは2つのパートに分かれた全21曲を作曲した。”Mafia 52 ” は、アルバム “WARS” のパート1からリリースされた2曲目にあたる。

Q3: How did Hemlyn start and where did the name Hemlyn come from?

【AL】: In 2013, when I came back from from Los Angeles where I studied music, I realized that I needed to form a band that had a very distinct signature. We know already that the world is full of awesome musicians, so instead of imitating existing styles, I wanted to create something authentic and unique through the fusion process, very much like fusing ingredients into a new recipe to create a new dish. After recruiting talented musicians in my city and brainstorming band names, I came up with the name, and HEMLYN was born. The name reflects our journey as music wanderers, seeking our own path beyond conventional norms, HEMLYN could be translated to RONIN in Japanese.

Q3: HEMLYN はどのように始まり、その名前はどこから来たのでしょう?

【AL】: 2013年、音楽の勉強をしていたロサンゼルスから戻ってきたとき、とても特徴的なバンドを結成する必要があると気づいたんだ。世界中に素晴らしいミュージシャンがたくさんいることはもう知っているから、既存のスタイルを真似するのではなく、フュージョンのプロセスを通して、何か本物のユニークなものを作りたかった。
そうして僕の住む街で才能あるミュージシャンを募り、バンド名をブレインストーミングした結果、HEMLYN が誕生した。この名前は、音楽の放浪者としての僕たちの旅を反映している。だから、HEMLYN は日本語に訳すと “浪人” なんだよ。

Q4: Seplutura’s “Roots” was a record that changed the world of metal, bringing third world traditions, vitality and diversity to a predominantly western metal scene. Were you influenced by them and the Nu-metal movement?

【AL】: While many people make comparisons to Sepultura, personally, I wasn’t influenced by them. My primary fusion inspiration comes from System Of A Down. Their socially and politically engaged music resonated with me deeply. Combining Armenian melodies and rhythms with powerful riffs, and Serj Tankian’s powerful vocals left a lasting impression on me as a singer and songwriter. System Of A Down’s music remains relevant even today, almost two decades later….

Q4: SEPLUTURA の “Roots” はメタル世界を変えたレコードで、西洋のメタル・シーンに第三世界の伝統、活力、多様性をもたらしました。彼らの哲学や Nu-metal のムーブメントに影響を受けましたか?

【AL】: 多くの人が僕らと SEPLUTURA を比較しているけど、個人的には彼らから影響を受けたわけではないんだよ。僕のフュージョンのインスピレーションの源は、SYSTEM OF A DOWN だ。彼らの社会的、政治的に関与した音楽は、僕の心に深く響いた。アルメニア語のメロディーとリズムにパワフルなリフを組み合わせ、Serji Tankian のパワフルなボーカルは、シンガー・ソングライターとしての僕に強烈な印象を残したね。SOAD の音楽は、20年近く経った今日でも僕らと大きな関連性があるんだ…。

Q5: In recent years, metal bands that incorporate traditional music, such as Bloodywood, have given the impression that they are rebelling against the power and government of their country with their music.” The title “Mafia 52” is a strong title, what is the theme or meaning behind it?

【AL】: “Mafia 52” is a commentary on Law 52 in Tunisia, which imposes severe restrictions on personal freedoms, particularly regarding drug offenses. The song critiques the abuse of power enabled by such laws, symbolized by the title “Mafia 52.” It reflects a rebellion against oppressive legal frameworks and the authorities enforcing them. Themes of resistance, defiance, and the pursuit of freedom resonate strongly with the context of Law 52 in Tunisia, highlighting broader societal issues through the lens of metal music. The upcoming album “WARS” is in fact a collection of critiques about everything that is wrong with society, and each song is a battle against any form of injustice or struggle.

Q5: 近年、BLOODYWOOD のような伝統音楽を取り入れたメタル・バンドは、その音楽で自国の権力や政府に反抗することが多いように思えます。”Mafia 52″ という強烈なタイトルには、どんな意味が込められていますか?

【AL】: “Mafia 52″ はチュニジアの法律52号に対するコメントで、個人の自由、特に麻薬犯罪に関して厳しい制限を課している。この曲は、”マフィア52” というタイトルに象徴されるように、このような法律が可能にする権力の乱用を批判している。抑圧的な法的枠組みとそれを執行する当局への反抗を反映しているんだよ。
抵抗、反抗、自由の追求というテーマは、チュニジアの法律52号の背景と強く共鳴し、メタル音楽のレンズを通してより広い社会問題を浮き彫りにしている。今度のアルバム “WARS” は、実際、社会のあらゆる問題についての批評集であり、それぞれの曲は、あらゆる形の不正や闘争に対する “戦い” なんだ。

Q6: I was surprised to know that you love Japanese culture, anime, games and music, including Akira Toriyama. What works of art do you particularly enjoy? Do you draw inspiration from them?

【AL】: Ah now we are talking!
I am a fan of the 80’s / 90’s manga era. From Gunnm to GTO, Noritaka to Ruroni Kenshin, ARMS, Yuyu Hakusho & Hunter X Hunter , Bleach, Ranma 1/2, Death Note and of course Dragon ball Z.. Japanese culture, including anime, games, and music, has always fascinated me. It taught me valuable life lessons about compassion, generosity, friendship, perseverance, and humor. Japanese video game soundtracks, such as those from Zelda and Sonic, Mario and Street fighter have left a lasting impact on me, influencing my approach to music composition… the compositions of Shunsuke Kikuchi resonated in me for decades. And I remember always having metal music in my ears when I was reading mangas, and now mangas such as Noritaka are bound forever with bands like like Stratovarius.

Q6: あなたが鳥山明をはじめ、日本の文化、アニメ、ゲーム、音楽が好きだと知って驚きました。特に好きな作品は何ですか?また、日本の文化からインスピレーションを受けることはありますか?

【AL】: 話が盛り上がってきたね!僕は80年代、90年代の漫画のファンなんだ!ガンダムからGTO、破壊王ノリタカ!、るろうに剣心、ARMS、幽遊白書、ハンターXハンター、BLEACH、らんま1/2、デスノート、そしてもちろんドラゴンボールZまでね。
アニメ、ゲーム、音楽を含む日本文化は、常に僕を魅了してきた。思いやり、寛大さ、友情、忍耐力、ユーモアなど、人生の貴重な教訓を教えてくれたんだ。ゼルダやソニック、マリオやストリートファイターなどの日本のビデオゲームのサウンドトラックは、僕の作曲へのアプローチに影響を与え、永続的な影響を残した…菊池俊輔の作曲は、何十年もの間、僕の中で共鳴し続けた。いつもメタルを聴きながらマンガを読んでいたのを覚えているよ。だからこそ今、僕の中でノリタカのようなマンガは、STRATOVARIUS のようなバンドと永遠に結びついているんだ。

Q7: The world has changed dramatically in 2020’s with pandemics, divisions, and wars. The world is full of lonely or oppressed people, Both of the fantasy of Japanese anime and video games and heavy metal are perfect escapes and recoveries from such dark realities. Is that part of what made you fall in love with both?

【AL】: The world is indeed in a state of constant flux, marked by pandemics, divisions, and conflicts that leave many people feeling lonely or oppressed. Throughout history, this struggle between the powerful and the marginalized has persisted, and art has always played a cathartic role and offering emotional comfort in the face of adversity.
For me, Japanese anime and video games, as well as heavy metal, offer fantastical realms where imagination knows no bounds and where one can transcend the limitations of everyday life. Whether it’s dreaming of flying like Superman or Goku, embarking on epic adventures across the universe, or standing up against injustice, these art forms provide a much-needed respite from the struggles of reality.
In my journey, Michael Jackson’s visit to Tunisia in ’98 left a profound impact on me. Sharing the stage with him ignited a passion within me to pursue music as a career. His music, along with the world of mangas, shaped my worldview as a ’90s kid. Additionally, bands like Metallica, Marilyn Manson, Korn, Muse, and System of a Down became pillars of inspiration for me. Their music served as a beacon of hope, reminding me that I am not alone in navigating the challenges of this oppressive world.
In essence, both mangas and metal represent alternative perspectives that challenge conventional norms and offer glimpses of a brighter, more hopeful future. They embody the resilience of the human spirit and the power of creativity to transcend the confines of reality, providing comfort and inspiration to those who feel marginalized or oppressed.

Q7: パンデミック、分断、戦争など、2020年代の世界は劇的に変化しました。世界は孤独や抑圧された人々で溢れ、日本のアニメやビデオゲーム、そしてヘヴィ・メタルのファンタジーは、そうした暗い現実からの逃避や回復に最適だと感じます。あなたがその両方を好きになったのは、そうした理由もあるのでしょうか?

【AL】: パンデミックや分断、紛争によって、多くの人々が孤独や抑圧を感じている。歴史を通じて、権力者と疎外された人々との間のこの闘争は続いてきた。そして芸術は常に、逆境に直面したときに感情的な安らぎを与え、カタルシスをもたらす役割を果たしてきたんだ。
僕にとって、日本のアニメやビデオゲーム、そしてヘヴィ・メタルは、とどまるところを知らない想像力と、日常生活の制限を超越することができる幻想的な世界を提供してくれる。スーパーマンや悟空のように空を飛んだり、宇宙を股にかけた壮大な冒険に乗り出したり、不正義に立ち向かったりすることを夢見たり。こうした芸術形態は、現実の苦難に必要な休息を与えてくれる。
僕の旅では、98年のマイケル・ジャクソンのチュニジア訪問が大きな衝撃を残したんだ。彼とステージを共にしたことで、音楽を職業にしたいという情熱に火がついた。彼の音楽は、マンガの世界とともに、90年代の子供だった僕の世界観を形作った。さらに、METALLICA, Marilyn Manson, KORN, MUSE, SYSTEM OF A DOWN といったバンドは、僕にとってインスピレーションの柱となった。彼らの音楽は希望の光となり、この抑圧的な世界の困難を乗り越えようとしているのは自分ひとりではないことを思い出させてくれた。
要するに、マンガもメタルも、従来の常識に挑戦し、より明るく希望に満ちた未来を垣間見せてくれるオルタナティブな視点を表現しているんだ。そうした文化は、人間の精神の回復力と、現実の枠を超越する創造性の力を体現し、疎外され、抑圧されていると感じている人々に慰めとインスピレーションを与えてくれるのさ。

Q8: I believe that metal has the power to transcend religious, racial, gender, and cultural barriers. Still, it took a long time for metal to flourish in Africa. Do you think metal will gain more vitality in Africa in the future?

【AL】: Honestly, it’s going to depend on people. The flourishing of metal in Africa hinges largely on the support and promotion of local emerging bands. Historically, metal has been predominantly associated with Western civilizations, with notable contributions from England and the United States.
In contrast, Africa has faced challenges in establishing a thriving metal scene, largely due to infrastructural limitations and a lack of support for local artists. Unlike genres like blues and rap, which have deep roots in African culture, metal has taken longer to gain traction. Nevertheless, there is potential for growth and vitality in the African metal scene with concerted efforts to support emerging talent and improve infrastructure. However, I truly believe that Metal music can only be accepted if it borrows the roots of the local music… Fusion is the key.
Japan serves as a prime example of how dedication to promoting metal bands can lead to international success. With a robust metal scene and effective promotion strategies, Japanese bands have gained recognition on the global stage. However, in the third world, where production quality may be limited and infrastructure lacking, the path to prosperity is more challenging.
Ultimately, the future of metal in Africa depends on nurturing local talent, improving infrastructure, and fostering a supportive environment for metal enthusiasts, and fusing the genres. With determination and investment, Africa has the potential to cultivate a vibrant metal community that celebrates diversity and contributes to the genre’s global landscape.

Q8: メタルには宗教、人種、性別、文化の壁を超える力があると信じています。それでも、アフリカでメタルが花開くには長い時間がかかりました。今後、アフリカでメタルはもっと活性化すると思いますか?

【AL】: 正直なところ、それは人によるだろう。アフリカにおけるメタルの繁栄は、地元の新興バンドのサポートとプロモーションに大きく依存している。歴史的に、メタルは主に西洋文明と結びついていて、イギリスやアメリカの貢献が顕著だ。これとは対照的に、アフリカではメタル・シーンの繁栄が困難で、その主な原因はインフラ面での制約と地元アーティストへの支援不足だ。アフリカ文化に深く根付いているブルースやラップのようなジャンルとは異なり、メタルは人気を得るまでに時間がかかった。とはいえ、新たな才能を支援し、インフラを改善するための協調的な努力によって、アフリカのメタル・シーンには成長と活力の可能性を得た。僕は、メタルは現地の音楽のルーツを借りてこそ受け入れられるものだと心から信じている……つまり、フュージョンが鍵なんだ。
日本は、メタル・バンドのプロモーションへの献身が国際的な成功につながるという典型的な例だよね。強固なメタル・シーンと効果的なプロモーション戦略によって、日本のバンドは世界の舞台で認知されるようになった。しかし、生産の質が限られ、インフラが不足している可能性のある第三世界では、繁栄への道はより困難となる。
結局のところ、アフリカにおけるメタルの未来は、地元の才能を育て、インフラを改善し、メタル愛好家を支援する環境を育み、ジャンルを融合させることにかかっている。決意と投資をしさえすれば、アフリカは多様性を謳歌し、このジャンルの世界的景観に貢献する活気あるメタル・コミュニティを育成する可能性を秘めている。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED AL’S LIFE!!

METALLICA “Black Album”

Turning point in my life, a Hit packed album, that turned me into a metal believer.

SILVERCHAIR “Neon Ballroom”

The orchestral composition of Emotion Sickness and the vocal performance changed my perception of what is possible to do with rock, and broke boundaries.

MUSE “Origin of Symmetry”

The specific rock and classical piano approach along with Mathew Bellamy’s vocal performance comforted my taste of fusing genres. Being a piano player that used to love Chopin, a found this album refreshing. So much that I called Chris Rock , the engineer who mixed and mastered this album to work one my first album.

SYSTEM OF A DOWN “Toxicity”

A true slap in the face, powerful, inspired, angry, engaged, fused with unconventional instruments and melodies. My true inspiration as a fusion artist, leading me to create a Tunisian Tribal Metal genre.

METALLICA “Reload”

Metallica again, because their evolution, and the emotion around their art. Metallica is not a music genre, it’s a world. Besides, Hetfield was my greatest vocal teacher with Tankian.

MESSAGE FOR JAPAN

First of all, one of my goals in life is to travel to Japan! Try delicious meals, from sushi platters to yakisobas and ramens, Yattaa!! !!
And I AM going to attend to the 2025 universal expo in OSAKA, and I WILL one day perform in Japan in front of Metal fans! To Japanese people I say this: Your sensitivity, friendship, hard work and creativity force respect!
Keep being amazing at what you do JAPAN, you are a very special country.
Thank you Sin for your interest in Hemlyn. Be Safe and Keep Head Banging!
PS: I am enthusiastic about an opportunity to meet you in Japan and discuss our shared passion for music and culture, should you be available. Additionally, I am proud of the project at Le Centre Des Arts Jerba (https://centre-arts-jerba.com/fr/), founded by my father, Fadhel Jaziri. The center aims to promote artistic and cultural exchange, offering a platform for diverse performances and exhibitions. I believe it contributes to the enrichment and promotion of the region’s cultural heritage and is deeply intertwined with my day-to-day involvement with music and arts. Looking forward to chatting more!

まず、僕の人生の目標のひとつは、日本を旅行することだ!寿司の盛り合わせから焼きそば、ラーメンまで、美味しいものを食べて、ヤッタァ!!
そして、2025年に大阪で開催される万国博覧会に参加し、いつか日本のメタル・ファンの前でライブをするつもりだよ!日本の皆さんに言いたい。君たちの感性、友情、努力、創造性は尊敬に値する!日本は特別な国だよ。HEMLYN に興味を持ってくれてありがとう。安全第一で、ヘッドバンギングを続けてほしい!
PS:僕の父、ファデル・ジャジリが設立したLe Centre Des Arts Jerba (https://centre-arts-jerba.com/fr/)のプロジェクトを誇りに思っているんだ。このセンターは、芸術的・文化的交流を促進することを目的としており、多様なパフォーマンスや展示のためのプラットフォームを提供している。僕は、このセンターがこの地域の文化遺産の充実と振興に貢献し、私の日々の音楽や芸術との関わりと深く結びついていると信じているんだ。また話せるのを楽しみにしているよ!

AL JAZIRI

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW【MESSIAH : CHRISTUS HYPERCUBUS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH R.B. BROGGI OF MESSIAH !!

“The Way To School In 1987 In The Fucking Cold Was One Of Them. As Simple As It Sounds – We Were Pissed Off By This Cold Winter. And What Could Be More Fitting Than Putting a Polar Bear On The Cover?”

DISC REVIEW “CHRISTUS HYPERCUBUS”

「1987年はまだ本当に寒かったから!標高の低いところではまだ雪が残っていて、本当に凍えそうだった。それが唯一の理由だよ。単純明快だ。僕たちは、自分たちが感動するトピックについて音楽を作っていたんだ。1987年のクソ寒い通学路もそのひとつだった。単純に聞こえるかもしれないが、僕らはこの寒すぎる冬に腹を立てていた。そして、シロクマをジャケットに載せること以上にふさわしいことがあるだろうか?と思いついたんだ。もちろん、ドクロじゃない!僕らは生きたかったからね!ははは。これがカルト的なアルバムやジャケットになるとは夢にも思わなかったよ。今ではそうなって、その間に世界は暖かくなった」
長くメタルを聴いていれば、必ず目につく一枚のアルバム。MESSIAH の “Extreme Cold Weather”。長いメタル史においても、キョトンとしたシロクマが氷河で佇むジャケットはおそらくこれひとつだけでしょう。気候変動を憂うには早すぎる1987年。”温度計は零度以下” “俺のロン毛が帽子のかわり” “隣のババアも凍ってる”。彼らはただ、寒すぎるスイスの冬にイラつき、シロクマにその激しい怒りを代弁させました。
ただし、唯一無二なのはそのジャケットだけにあらず。グラインド・コアやドゥーム、そしてブラック・メタルまで先取りした荒唐無稽なスラッシュ・メタルもまた、1987年には早すぎた実験。しかし、地球の温暖化と共に溶け出したジャンルというメタルの氷は、いつしか MESSIAH と “Extreme Cold Weather” をカルト的な存在へと押し上げていたのです。
「昔も今も変わらないもの、つまりメタル・ファンとしての情熱と、創造的であり続けたいという願望のおかげで続けられている。MESSIAH が2018年に再結成を行ったのは、ただ自分たちの栄誉に安住するためではない。忠実なファンは、この静かな年月の間、決して MESSIAH を忘れてはいなかった。だからこそ、もちろん、ライブでは昔の名曲を演奏する。でも、僕らのようなバンドにとってはそれが綱渡りだとしても、新しいこともやりたいというのは最初からはっきりしていた。その価値はあったと思う。ファンのためにも、自分たちのためにもね」
シロクマから40年近くの月日が経ちましたが、あのころの尖りきっていた MESSIAH は今も健在です。いや、むしろ音楽的な成熟とバンドに降りかかる苦難の数々が、MESSIAH の先鋭性を際立たせたと言っても良いでしょう。20年の沈黙、ボーカリスト Andy Kaina の死、ドラマーの負傷を経てリリースした “Christus Hypercubus” はメタルの回復力で力を得た明らかな最高傑作です。
「僕はよく実験するし、音楽制作や作曲、アレンジなどの通常のルールにこだわることを自分に許さないんだ。自分の感情に身を任せるんだよ。僕は通常、まず伝えたいことのテーマと大まかな歌詞を練り上げる。それからギターを弾き始める。最初のクオリティやリズムの定石、論理的なアレンジなどは気にせず、非常に素早く行う。ただ、出てくるアイデアに身を任せてね。最初はとても混沌としているから、バンドに持ち込むとそう簡単にはいかないこともあるけどね」
結成から40年を経たバンドが、これほど攻められるものなのか?マイクロトーンや不条理なハーモニクスを自在に操るギタリスト R. B. Broggi がもたらすものは、まさに混沌。スラッシング・マッドネス。同郷の CORONER ほどテクニカルでもプログレッシブでもなく、CELTIC FROST ほど陰鬱ではない、まさに実験の果ての混沌はあまりにもカタルシスで魅力的です。そしてその無秩序にも思える混沌は、二進法のデジタルがアートの世界にまで進出したインスタントな現代を、十二分に嘲笑う古強者のリベンジに違いありません。時折登場する、DEATH のようなメロディーも至高。
今回弊誌では、R. B. Broggi にインタビューを行うことができました。「メタルは単なる音楽ではなく…人生に対する情熱なんだ。MESSIAH は常に困難な状況に取り憑かれたバンドだ。例えば、20年以上経ってから新しいアルバム (Fracmont) を作ることになったり、それがパンデミックと重なったり…。それでもね、”Christus Hypercubus は今、さらにエネルギーとスピードに溢れ、未来への準備が整っているんだ」 どうぞ!!

MESSIAH “CHRISTUS HYPERCUBUS” : 10/10

INTERVIEW WITH R.B. BROGGI

Q1: First of all, it is very unfortunate that Andy Kaina passed away…he had already left the band before he passed away…how did his death affect this work and the band?

【BROGGI】: Thank you very much for having MESSIAH as a guest in your magazine – and first of all infernal greetings from Switzerland to Japan!
Andy’s tragic death happened about a year after he left the band. Musically, this stroke of fate had no influence on CHRISTUS HYPERCUBUS. It affected us all personally. Not only did we lose a long-time bandmate who helped shape our first reunion and the music of the noise era, but also a really good friend. He left far too young. Because we were also on friendly terms when MESSIAH didn’t exist for a long time.
We do have a short, quiet and emotional track on the new album, “Please do not disturb-while I`m dying” – but I had already written it in January 2022. In the end, we wondered what we should do with this short interlude – or not, because Andy had died, and just like the meaning in this song, he was also in a coma. We decided to put the song on the album – in consultation with Andy’s longtime partner and Andy’s daughter.

Q1: Andy Kaina が亡くなったことはとても残念です。彼は亡くなる前にすでにバンドを脱退していましたが、彼の死はこの作品やバンドにどのような影響を与えたのでしょうか?

【BROGGI】: まず、MESSIAHをゲストとして迎えてくれてありがとう!スイスから日本へ親愛の気持ちを届けたいね。
Andy の悲劇的な死は、彼がバンドを脱退した約1年後に起こった。ただ、音楽的には、この運命の一撃は “Christus Hypercubus” に影響を与えることはなかったね。僕たち全員に個人的な影響があっただけでね。
この運命の一撃は、最初の再結成とノイズ時代の音楽の形成に貢献した長年のバンド仲間を失っただけでなく、本当に良い友人でもあった。彼はあまりにも若くして去ってしまった。というのも、MESSIAH が長い間存在していなかった時も、僕たちは友好的な関係にあったからだ。
ニューアルバムには、静かでエモーショナルな短い曲 “Please Do Not Disturb-While I’m Dying” があるんだけど、これは2022年1月にすでに書いていたんだ。結局、この短い間奏曲をどうするか悩んだ。Andy が亡くなって、この曲の意味と同じような状況になったからだ。最終的に僕たちは、Andy の長年のパートナーと Andy の娘と相談して、この曲をアルバムに収録することにしたよ。

Q2: After 20 years of silence, Andy’s death, and the drummer’s injury, you have bounced back to create a masterpiece that will go down in metal history. I believe that heavy metal has the resilience to bounce back from adversity, and you guys are a perfect example of that, would you agree?

【BROGGI】: Thank you very much for your words. Yes, metal is not just music – it’s a passion for life. That’s why I fully agree with you. MESSIAH has always been a band haunted by difficult circumstances. For example, you make a new album after more than two decades (FRACMONT) – and where did we end up: in the Corona time…. CHRISTUS HYPERCUBUS is now loaded with even more energy and speed, ready for the future. It’s an album that can look back on a reunion, an active time for MESSIAH, because we’ve never been together as long as we are now.

Q2: 20年の沈黙、Andy の死、ドラマーの負傷を経て、あなたたちは立ち直り、メタルの歴史に残る傑作を作り上げました。ヘヴィ・メタルには逆境から立ち直る回復力があると私は信じていますが、あなたたちはその完璧な例ですよね?

【BROGGI】: ありがとう!そう、メタルは単なる音楽ではなく…人生に対する情熱なんだ。だからこそ、君の意見に全面的に同意するよ。MESSIAH は常に困難な状況に取り憑かれたバンドだ。例えば、20年以上経ってから新しいアルバム (Fracmont) を作ることになったり、それがパンデミックと重なったり…。それでもね、”Christus Hypercubus は今、さらにエネルギーとスピードに溢れ、未来への準備が整っている。再結成を振り返ることができるアルバムであり、MESSIAHにとって活動的な時期となった。なぜなら、今ほど僕たちが一緒にいたことはかつてなかったからね。

Q3: Still, “Christus Hypercubus” is a very nice album! The first thing that amazes me is the great guitar ideas, the microtones, the intro to “Speed Sucker Romance” and other tricks that even I, a guitar player, don’t know how they do… very cool! How do you come up with these ideas?

【BROGGI】: I experiment a lot and don’t allow myself to stick to the usual rules of music creation, composing, arranging etc. I let my feelings guide me. I let my feelings guide me much more. I usually work out the themes and the rough lyrics of what I want to say first. And only then do I start playing the guitar. This usually has to happen very quickly, without regard for initial quality, rhythmic conventions or logical arrangements. It just has to come out. Sometimes it’s not so easy to bring that into the band – because it’s very chaotic at first.
You mentioned SPEED SUCKER ROMANCE. That’s a very good example. Although I naturally work with computers and complex programs in my work as an architect, digitalization is annoying me more and more – the more it progresses and the older I get. I thought to myself that the computer is actually the most stupid and unintelligent construct that man has ever created. I used to destructively bang the things against the wall when something didn’t work. Today I thought I’d simply translate this stupidity into music. Well, musically is a bit of an exaggeration – there are more disharmonious noises with these harmonics in the intro. But I tried not to just play them randomly – but as illogically unsorted as the stupid computer works with its chip. And then comes the (dis)harmonic refrain – the redemption, the result. But only because we are slaves to these machines. This is also a form of religiosity – it works in exactly the same way in many respects. The guitar is allowed to swing out sometimes., haha.

Q3: それにしても “Christus Hypercubus” はとても素晴らしいアルバムですね!まず驚かされるのは、素晴らしいギターのアイディアですよ!マイクロトーン、”Speed Sucker Romance” の不可思議なイントロなど、ギタリストの私でもどうやるのかわからないようなトリックが満載で…とてもクールです!

【BROGGI】: 僕はよく実験するし、音楽制作や作曲、アレンジなどの通常のルールにこだわることを自分に許さないんだ。自分の感情に身を任せるんだよ。僕は通常、まず伝えたいことのテーマと大まかな歌詞を練り上げる。それからギターを弾き始める。最初のクオリティやリズムの定石、論理的なアレンジなどは気にせず、非常に素早く行う。ただ、出てくるアイデアに身を任せてね。最初はとても混沌としているから、バンドに持ち込むとそう簡単にはいかないこともあるけどね。
“Speed Sucker Romance” はまさにそのとてもいい例だね。僕は建築家としてコンピュータや複雑なプログラムを扱う仕事をしているんだけど、技術が進めば進むほど、そして年を取れば取るほど、デジタル化には悩まされるようになった。コンピュータは、人間が作り出したものの中で最も愚かで、知性のない構造物なのだと。以前は、何かうまくいかないことがあると、破壊的に壁に叩きつけていればよかったのにと。だから僕は、この愚かさを単純に音楽に置き換えてみようと思った。
まあ、音楽的にというのはちょっと大げさで、イントロにはハーモニクスを使った不協和音がたっぷり入っている。でも、ただランダムに演奏するのではなく、愚かなコンピューターがそのチップで動作するように、非論理的に並べ替えられないようにしたんだ。そして不調和なハーモニクスのリフレインがやってくる。それは僕たちがこの機械の奴隷であるからに他ならない。これは宗教性の一形態でもあり、多くの点でまったく同じように機能する。ギターは時々スウィングアウトすることが許されているのにね (笑)。

Q4: The music itself is progressive, experimental, and avant-garde, yet it has not lost any of its ferociousness! Many people stay in their comfort zone as they get older. What is the secret to still being a challenger after decades of being in a band?

【BROGGI】: I am often asked about this. It’s not a secret, it’s what it has always been and still is today – the passion as a metal fan and the desire to be and stay creative. MESSIAH didn’t do a reunion in 2018 just to rest on their laurels. The loyal fan base has never forgotten MESSIAH in all these quiet years. Of course we play the old classics live – but for me it was clear from the start that we also wanted to do something new – even if it is a tightrope walk for a band like us. But I think it was worth it. For our fans and for ourselves.

Q4: 音楽そのものは進歩的、実験的、前衛的でありながら、その凶暴性はまったく失われていないのも素晴らしいですよ!年齢を重ねて自らのコンフォートゾーンにとどまる人は多いですが、何十年もバンドを続けてもチャレンジャーであり続ける秘訣は何ですか?

【BROGGI】: それは秘訣でもなんでもなく、昔も今も変わらないもの、つまりメタル・ファンとしての情熱と、創造的であり続けたいという願望のおかげなんだ。MESSIAH が2018年に再結成を行ったのは、ただ自分たちの栄誉に安住するためではない。忠実なファンは、この静かな年月の間、決して MESSIAH を忘れてはいなかった。だからこそ、もちろん、ライブでは昔の名曲を演奏する。でも、僕らのようなバンドにとってはそれが綱渡りだとしても、新しいこともやりたいというのは最初からはっきりしていた。その価値はあったと思う。ファンのためにも、自分たちのためにもね。

Q5: The title “Christus Hypercubus” reminds me of Salvador Dali’s “Corpus Hypercubus,” and I find it very interesting that a band by the name of Messiah would release an album under the title Christus Hypercubus, would you agree?

【BROGGI】: The connection between the pseudonym MESSIAH and the album title, yes, I agree. That was also somewhat intentional. But in no way does it have anything to do with Dali’s work. Honestly! When I chose the album title – I didn’t even know that this painting existed (I’m not that well versed in art…) A band colleague immediately sent me the picture for my info. But I didn’t care – because I made my own thought structure and the lyrics.

Q5: Christus Hypercubus” というタイトルは、サルバドール・ダリの名画 “Corpus Hypercubus” を思い起こさせますし、MESSIAH というバンドが “Christus Hypercubus” いうタイトルでアルバムをリリースするのも少し皮肉ですよね?

【BROGGI】: MESSIAH という名前とアルバム・タイトルの関連性、そうだね。それも多少意図的だった。でも、ダリの作品とは関係ないんだ。正直なところ、アルバム・タイトルを決めたとき、僕はこの絵の存在すら知らなかったんだ。僕はそんなにアートに詳しいわけじゃないし…。でも気にしなかったよ。自分で思考構造と歌詞を作ったからね。

Q6: My three best Swiss extreme metal bands are Celtic Frost, Coroner, and you guys. All bands are very ferocious yet experimental, right? Why do you think so many of these bands come from Switzerland? And what do you think about them?

【BROGGI】: I’m also asked about this time and again. But I think that all three of the bands you mentioned are still very different. They are certainly all experimental and in the darker corner. HELLHAMMER/CELTIC FROST are pioneers in this respect. In addition to all this, CORONER are on a very progressive and musically high level. In the early days, MESSIAH was the chaotic version, very explosive and unrestrained, far removed from all virtues. That used to bother me a bit sometimes – that’s why I looked for new ways with the first reunion. You also have to say that in the 80s the metal scene in Switzerland was very close-knit and small. And the Swiss sometimes have very stubborn minds, which perhaps also led to a lack of compromise, so to speak, we do what we want now and after us the deluge (not to be taken too seriously, ha,ha, arghhh).

Q6: 私にとって、スイスのエクストリーム・メタル・バンドのベスト3は、CELTIC FROST, CORONER, そしてあなたたちなんですよ。どのバンドも非常に凶暴でありながら実験的ですよね?

【BROGGI】: 僕は君が挙げた3つのバンドは、やはりどれもまったく違うと思う。確かにどれも実験的で、暗いコーナーにいる。この点では HELLHAMMER/CELTIC FROST が先駆者だ。これらに加えて、CORONER は非常にプログレッシブで音楽的に高いレベルにある。初期の MESSIAH はカオティック・ヴァージョンで、非常に爆発的で自由奔放、あらゆる美徳からかけ離れたものだった。まあそれが僕には時に退屈で、だから最初の再結成で新しい道を探したんだ。
また、80年代のスイスのメタル・シーンは、非常に緊密で小規模なものだった。そして、スイス人は時にとても頑固なところがあり、それが妥協のなさにつながっていたのかもしれないね。だからこそ、僕たちは今、やりたいことをやっているんだ (マジメにとらないでね!笑)。

Q7: “Extreme Cold Weather” was a classic in metal history, both musically and conceptually. In fact, it is the only metal album with polar bears as artwork! haha! In a way, was it anticipating the climate change issues of our time, haha?

【BROGGI】: Well, you can interpret anything – but I’ve never been “served” the climate change thing before. But it’s a great idea – because in 1987 it was still really cold! There was still snow at low altitudes, you could really freeze your ass off. Exactly – and that was/is the only issue. Plain and simple. We made music about topics that moved us. And the way to school in 1987 in the fucking cold was one of them. As simple as it sounds – we were pissed off by this cold winter. And what could be more fitting than putting a polar bear on the cover? Certainly not a skull – because we wanted to live! Ha, ha. We would never have dreamed that this would become a cult album and cover. That’s just the way it is now, and it’s warmer in the meantime.

Q7: “Extreme Cold Weather” は、音楽的にもコンセプト的にもメタル史に残る名作ですよね。実際、シロクマがアートワークとして描かれた唯一のメタル・アルバムでしょう!(笑) ある意味、現代の気候変動問題を先取りしていたのでしょうか?(笑)

【BROGGI】: まあ、どんなふうにでも解釈はできる。でも、気候変動というものを “提示” されたことは今まで一度もなかった。それは本当に良いアイデアだね。なぜなら、1987年はまだ本当に寒かったから!標高の低いところではまだ雪が残っていて、本当に凍えそうだった。それが唯一の理由だよ。単純明快だ。僕たちは、自分たちが感動するトピックについて音楽を作っていたんだ。
1987年のクソ寒い通学路もそのひとつだった。単純に聞こえるかもしれないが、僕らはこの寒すぎる冬に腹を立てていた。そして、シロクマをジャケットに載せること以上にふさわしいことがあるだろうか?と思いついたんだ。もちろん、ドクロじゃない!僕らは生きたかったからね!ははは。これがカルト的なアルバムやジャケットになるとは夢にも思わなかったよ。今ではそうなって、その間に世界は暖かくなった。

Q8: As we enter the 2020s, dark clouds of war, pandemics, division, and other dark clouds, violence, and rhetoric cover the world. Thrash metal is violent music, but like Mille from Kreator, the person playing it seems to be a pacifist. In a sense, is thrash metal the best way to vent violent impulses through music?

【BROGGI】: That can certainly be the case with many bands. But “The New World Order” at the moment hasn’t really influenced us – rather profound philosophical thoughts about why this can happen (and has always happened…). I don’t see our music as violent, but rather storytelling, impulsive and explosive. Thematically coming from an atheistic point of view. It’s feelings, not blowing off steam, except maybe in the early days – if I’m honest. I’ve never understood what a pacifist really is. I didn’t even understand Einstein as an avowed pacifist in his creed. The term pacifist is based on politics, and I have nothing to do with that – even if many people claim that everyone is political in some way. I don’t see it that way. The only thing I can perceive is that the basic characteristics of human action are already present at birth. This can be observed in infants at the latest.

Q8: 2020年代に入り、戦争、パンデミック、分断、暴力といった黒い雲が世界を覆っています。スラッシュ・メタルは暴力的な音楽ですが、たとえば KREATOR の Mille のように、それを演奏している人は平和主義者が多いように思えます。ある意味、スラッシュ・メタルは暴力的な衝動を音楽で発散する最良の方法なのでしょうか?

【BROGGI】: 確かに多くのバンドがそうかもしれない。しかし、現時点での “新世界秩序” は、僕たちにあまり影響を与えていない。むしろ、なぜこのようなことが起こりうるのか(そして、これまでも起こってきたのか…)について、深い哲学的な考えを持っている。
僕たちの音楽は暴力的なものではなく、むしろストーリー性があり、衝動的で爆発的なものだと思う。テーマ的には、無神論的な観点から来ている。正直に言えば、初期の頃を除けば、それは感情であって、鬱憤を晴らすものではない。
僕はね、平和主義者の本当の姿を理解したことがないんだ。アインシュタインがその信条の中で平和主義者であることを公言していることさえ理解できなかった。平和主義者という言葉は政治に基づくもので、僕はそれとは何の関係もない。たとえ多くの人が、誰もが何らかの形で政治的であると主張したとしても僕はそうは思わない。僕が感じ取れるのは、人間の行動の基本的な特徴は、生まれたときにすでに存在しているということだけだ。これは遅くとも乳児には観察できる。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED R.B. BROGGI’S LIFE!!

No album has changed my life musically, there are other reasons for that. However, our debut HYMN TO ABRAMELIN has shaped my life for the future. As I said, not musically – but because I was allowed to create a work and was proud to hold it in my hands. And I knew I wanted more of it. Without giving up my career and so on – but to create something creative and extreme. Which perhaps didn’t suit everyone.
From a purely musical point of view, I can name five reasons why music became important to me in my life and why I continued to pursue it:
1. My parents listened to THE HUMPHRIE SINGERS all the time when I was a boy. I liked the melodies and the feelings that stirred in me..
2. I discovered Glenn Miller, he sweetened my first adolescent phases.
3. hen I was able to afford my first guitar after working hard during the school vacations, I was taken with Ricky King. His crooning solos still do it to me today, ha,ha….
4. Then came the metal era, at the end of the 70s. MANILLA ROAD. Mark Shelton R.I.P. still my guitar god today. Unrivaled for me to this day. Some of his early riffs would have a perfect place in extreme metal today, only a few realize that.
5. Then I was taken with EXODUS “Bonded by Blood”. The riffing and the groundbreaking production at the time!

音楽的に人生を変えたアルバムはない。しかし、デビュー作 “Hymn to Abramelin” は、僕のそれからの人生を形づくった。さっきも言ったように、音楽的にではなく、作品を作ることを許され、それを手にすることに誇りを持てたからだ。そして、もっと多くのことをしたいと思った。自分のキャリアなどをあきらめることなく、でもクリエイティブで過激なものを作りたかった。
純粋に音楽的な観点から、僕の人生において音楽が重要になった理由、そして音楽を追求し続けた理由を5つなら挙げることができるよ
1. 僕が子供の頃、両親はいつも THE HUMPHRIE SINGERS を聴いていた。僕はそのメロディーと、心を揺さぶる感情が好きだった。
2. グレン・ミラーに出会った。最初の青春期を甘美なものにしてくれた。
3.学校の休暇中に一生懸命働いて、初めてギターを買うことができたとき、リッキー・キングに心を奪われた。彼の歌うようなソロは、今でも僕の心を揺さぶる。
4. そして70年代末、メタルの時代がやってきた。MANILLA ROAD。マーク・シェルトン・R.I.P.は今でも僕のギターの神様だ。今日に至るまで他の追随を許さない。彼の初期のリフのいくつかは、今日のエクストリーム・メタルにおいて完璧な位置を占めるだろう。
5. それからEXODUSの “Bonded by Blood “に魅了された。リフと地を這うようなプロダクションにね!

MESSAGE FOR JAPAN

I have to be honest: I’m interested in Japanese culture – but more in history. Anime and video games aren’t really my thing – not because of Japan, but in general. Musically, I do have a few things by bands from Japan in my collection – Loudness was and still is the best for me personally! I would be happy to take our thrashing madness to Japan one day and party with you!

正直に言うと、僕は日本文化に興味があるんだけど、それは主に歴史について。アニメやビデオゲームはあまり好きではない。音楽的には、日本のバンドのものをいくつかコレクションしている!LOUDNESS は今でも個人的に最高だよ!いつか僕らのスラッシング・マッドネスを日本に持って行って、一緒にパーティーができたらうれしいね!

R.G. BROGGI

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【WOMBAT SUPERNOVA : APEWOMAN VS TURBO】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH WOMBAT SUPERNOVA!!

“Math Rock And Prog Metal. These Genres Can Go In Similar Directions But As They Come From Really Different Worlds, They’re Not Really Meeting Each Other That Often.”

DISC REVIEW “APEWOMAN VS TURBO”

「マス・ロックとプログ・メタル。そのふたつのジャンルは似たような方向に進むことができるけど、本当に違う世界から来たものだから、実際はお互いに出会うことはあまりないんだよね。僕らのプロジェクトは、DREAM THEATER や HAKEN ようなプログ・メタルの大ファンで、でもマス・ロックを作りたかったから、その両方を組み合わせることにしたんだよ」
マス・ロックとプログ・メタル。両者共に、複雑怪奇な奇数拍子と難解なテクニックを心臓としながらも、決して交わることのなかったジャンルたち。それはきっと、エモ/スクリーモとメタルという大きく離れた場所から進化をとげてきたせいでしょう。しかし、フランスのウォンバットとエイプウーマンは、ユーモアでその壁をとりはらいます。
「僕はいつも不思議だったんだ。マス・ロックは当然、プログレッシブで面白いことを期待していた(そしてそれを望んでいた)のだけど、実際にはシリアスでエモい側面が、僕が思っていたよりもずっとシーンで優勢であることを知って驚いたね」
おそらく、マス・ロックとプログ・メタル最大のちがいは、音楽的な “深刻さ” である。そう信じていたウォンバットこと Lulu は、実際のマス・ロックシーンのシリアスさに驚き、違和感を感じます。同じくらいシリアスなら、大好きなマス・ロックとプログ・メタルが出会わない手はない。しかも、そこにユーモアやハッピーな感情を織り込んだらどうなるんだろう?そこから、WOMBAT SUPERNOVA の冒険がはじまりました。
「僕はいつも任天堂の大ファンボーイで、僕らの音楽はマリオカートのサウンドトラックにすごく影響を受けていると思う。全体的にはちょっと微妙なんだけど、”Bertrand” のコーラスのようにはっきりわかることもある。僕ら2人とも、大乱闘スマッシュブラザーズ・アルティメットとそのOSTの大ファンでもあるんだ」
“Bertrand” は、まさにそんな “最高にキュートで、最高にハッピーで、最高におマヌケなマス・ロック” を標榜する彼らを象徴するような楽曲。ハイパーなイントロのタッピング・リフに、MESHUGGAH も顔負けのブレイクダウン。そのふたつをつなぐのが、感染力増し増しのアニメチックで爽快なメロディなのですから、前代未聞のマスプログハッピーミュージックはとどまるところをしりません。
「どうやら僕らの音楽のおかげで、暗いことがあっても楽しくハッピーな気分で生活できるようになったみたいなんだ。このプロジェクトは、以前は僕らが楽しむために作ったものだったけど、もしこのプロジェクトがみんなに良いバイブスを与えることができたなら、僕たちは本当に嬉しいよ」
音楽は、それがネガティブな感情であれ、ポジティブな感情であれ、リスナーの心に寄り添うもの。そうして、リスナーの心の壁を溶かしたウォンバットは、カントリーからジャズ、そして場違いなブラストビートの連打までカオティックに音楽で未曾有のサーカスを演じ続け、ジャンルの壁をも溶かしていくのです。
今回弊誌では、WOMBAT SUPERNOVA にインタビューを行うことができました。”バンドのアイデンティティにウォンバットを選んだのは、かわいい動物だし、小さなキャラクターだし、その中の一匹が “ベルトラン” (明るくてかわいくて賢い) だったから” どうぞ!!

WOMBAT SUPERNOVA “APEWOMAN VS TURBO” : 10/10

INTERVIEW WITH WOMBAT SUPERNOVA

Q1:1. First of all, can you tell us how Wombat Supernova was formed?

【MARS “APEWOMAN”】: Lulu and I have been making music together for nearly a decade now, so we always played random stuff. We can not remember how this idea came to us lol

【LULU “TURBO”】: Lulu “Turbo” : While other projects were in the works, we decided to make the cutest, happiest and dumbest math-rock project possible.

Q1: まず最初に、WOMBAT SUPERNOVA 結成の経緯から教えていただけますか?

【MARS “APEWOMAN”】: 僕と Lulu はもう10年近く一緒に音楽を作っているから、いつも思うがままに曲を作っていたんだ。だから、どうしてこのアイデアが浮かんだのかさえ覚えていないんだ(笑)

【LULU “TURBO”】: そうして他のプロジェクトが進行する中、僕たちは最高にキュートで、最高にハッピーで、最高におマヌケなマスロック・プロジェクトを作ることに決めたんだ。

Q2: Why is Turbo fighting Apewoman? Who is the Wombat ?

【LULU “TURBO”】: We chose wombats for our band identity because they’re cute animals, they’re little characters and one of them is “bertrand”.

【MARS “APEWOMAN】: The sentence “Apewoman VS Turbo” is an anagram of “Wombat Supernova”, that’s how we found the album name and our characters.

Q2: Turbo はなぜ Apewoman と戦っているのでしょうか?彼らは何者なんですか?

【LULU “TURBO”】: バンドのアイデンティティにウォンバットを選んだのは、かわいい動物だし、小さなキャラクターだし、その中の一匹が “ベルトラン” (明るくてかわいくて賢い) だったから。

【MARS “APEWOMAN”】: 実は、”Apewoman VS Turbo” というタイトルは “Wombat Supernova” のアナグラムで、それでアルバム名とキャラクターを決めたんだ。

Q3: Can Turbo and Apewoman play many different instruments, not just guitar?

【LULU “TURBO”】: We can both play many different instruments, including the ones on the album, but we wanted to make a guitar-driven album with this project so we’re introducing ourselves as guitarists.

【MARS “APEWOMAN”】: We programmed the drums together and played the bass alternatively on the album, depending of the sections we wanted to record.

Q3: Turbo と Apewoman はギターだけでなく、様々な楽器を演奏できるのでしょうか?

【LULU “TURBO”】: 2人ともアルバムに収録されている楽器を含め、様々な楽器を演奏することができるけど、今回のプロジェクトではギター主体のアルバムを作りたかったから、ギタリストとして自己紹介しているんだ。

【MARS “APEWOMAN”】: ドラムは一緒にプログラミングしたし、ベースは録音したいセクションによって交互に演奏したね。

Q4: Still, “Apewoman VS Turbo” is a great album! It’s one of my personal best of the year! In fact, your music is a perfect mix of math rock like Chon and prog metal like Animals As Leaders, with a more diverse playfulness hidden inside. Prog and math rock seem to be close genres, but in fact they have never really intersected, have they?

【MARS “APEWOMAN”】: Indeed, it always seemed weird to me because naturally I would have expected (and wanted) mathrock to be proggy and goofy, and I discovered that in fact the serious and emo side was waaaaaay more predominant in the scene than I thought.

【LULU “TURBO”】: These genres can go in similar directions but as they come from really different worlds, they’re not really meeting each other that often. Our project is a combination of both because we’re really big fans of prog metal such as Dream Theater or Haken and we wanted to make mathrock.

Q4: それにしても “Apewoman VS Turbo” は素晴らしいアルバムですね!個人的に今年のベスト作品のひとつです!実際、あなたたちの音楽は、CHON のようなマス・ロックと ANIMALS AS LEADERS のようなプログ・メタルの完璧なミックスで、そこにさらに多様な遊び心が秘められています。プログ・メタルとマス・ロックは近いジャンルのように思えますが、実際にはこれまで交わることがほとんどありませんでしたよね?

【MARS “APEWOMAN”】: そうだね。それが僕はいつも不思議だったんだ。マス・ロックは当然、プログレッシブで面白いことを期待していた(そしてそれを望んでいた)のだけど、実際にはシリアスでエモい側面が、僕が思っていたよりもずっとシーンで優勢であることを知って驚いたね。

【LULU “TURBO”】: そのふたつのジャンルは似たような方向に進むことができるけど、本当に違う世界から来たものだから、実際はお互いに出会うことはあまりないんだよね。僕らのプロジェクトは、DREAM THEATER や HAKEN ようなプログ・メタルの大ファンで、でもマス・ロックを作りたかったから、その両方を組み合わせることにしたんだよ。

Q5: “Bertrand” was a surprise to me. It is such a technical and complex piece with a melody that sounds like an anime theme! Are you actually influenced by Japanese anime, games, or music?

【LULU “TURBO”】: I don’t watch a lot of anime or play a lot of games like my friends, but I’m very invested in many different genres of music from Japan! So it has a big influence on the music I write. I’m going to Japan again this summer for holidays, but hopefully one day I’ll come to play concerts!

【MARS “APEWOMAN”】: I’ve always been a big Nintendo fanboy, and I guess our music is really influenced by Mario Kart soundtracks, it’s overall kinda subtle, but sometimes it’s really obvious like that chorus in “bertrand” ; We’re also both big fans of Super Smash Bros Ultimate and its OST. Anime-wise I don’t watch much, but we’ve still seen Pop Team Epic together and I think it has a Wombat Supernova vibe in the goofy and absurdly random side. I also personally used to listen to some japanese bands back in highschool, like Uplift Spice or Maximum The Hormone.

Q5: “Bertrand” はおどろきでした!アニメのテーマのようなメロディーを持ちながら、とてもテクニカルで複雑な楽曲ですね!日本のアニメやゲーム、音楽から影響を受けているのですか?

【LULU “TURBO”】: 友達のようにアニメをたくさん見たり、ゲームをたくさんやったりはしないけど、日本の様々なジャンルの音楽にはとても入れ込んでいるよ!だから、僕が書く音楽にも大きな影響を与えている。今年の夏も休暇で日本に行く予定だけど、いつかコンサートで行けたらいいな!

【MARS “APEWOMAN”】: 僕はいつも任天堂の大ファンボーイで、僕らの音楽はマリオカートのサウンドトラックにすごく影響を受けていると思う。全体的にはちょっと微妙なんだけど、”Bertrand” のコーラスのようにはっきりわかることもある。僕ら2人とも、大乱闘スマッシュブラザーズ・アルティメットとそのOSTの大ファンでもあるんだ。
アニメはあまり見ないけど、ポプテピピック (ポップチーム・エピック) は一緒に見たことがあるよ。あと、個人的には高校生の頃に日本のバンドをよく聴いていて、Uplift Spice とか Maximum The Hormoneとかよく聴いていたね。

Q6: One thing that Japanese anime and your music have in common is a brilliant contrast between humor and seriousness, would you agree?

【BOTH】: Yes! Indeed!

Q6: 日本のアニメとあなたの音楽に共通しているのは、ユーモアとシリアスの見事なコントラストだと思いますが?

【BOTH】: まさに、その通り!!

Q7: With Covid, war, and division, the world has been getting darker and darker since the beginning of the 20s. For the marginalized and oppressed people, humor and fantasy seems to be a great escape. And this record seems to be perfect for escapism, right?

【MARS “APEWOMAN”】: We had a lot of really heart-warming feedback since the album came out, and some of it has been from people who were going through hard things. Apparently our music helped them to keep having fun and a happy mood in their life despite the dark stuff that could be going on. This project was before all created for us to have fun, but if it can give all these good vibes to people, we’re really happy it does !

Q7: ユーモアといえば、パンデミック、戦争、分断など、20年代の初めから世界はどんどん暗くなっています。社会から疎外され、抑圧された人々にとって、ユーモアやファンタジーは逃避場所となるようです。そしてこのレコードは、その逃避場所にうってつけのようですね?

【MARS “APEWOMAN”】: アルバムが発売されて以来、本当に心温まるフィードバックをたくさんもらった。どうやら僕らの音楽のおかげで、暗いことがあっても楽しくハッピーな気分で生活できるようになったみたいなんだ。このプロジェクトは、以前は僕らが楽しむために作ったものだったけど、もしこのプロジェクトがみんなに良いバイブスを与えることができたなら、僕たちは本当に嬉しいよ!

Q8: Today, it is really easy to study guitar and music, for better or worse, through social networking, streaming, and video sites. Do you have any advice for young guitarists living in such an era?

【LULU “TURBO”】: The problem is that everyone on the internet is fighting for your attention, so there is a lot of fast content with no value. My advice is to make sure to know what music you like, keep practicing full songs of bands you love, and only search for advice or lessons if there is something you love but can’t play. Stay focused!

Q8: 現在、SNSやストリーミング、動画サイトなどを通じて、良くも悪くもギターや音楽を学ぶことが本当に手軽でインスタントにできるようになりました。そんな時代に生きる若いギタリストにアドバイスはありますか?

【LULU “TURBO”】: 問題なのは、インターネット上のすべての人が誰かの注意を引くために争っていることで、価値のないファストなコンテンツがたくさんある。アドバイスとしては、自分の好きな音楽をしっかり把握すること。好きなバンドの曲をフルで練習し続けること。好きだけど弾けないものがあるときだけ、アドバイスやレッスンを探すこと。大事なのは、目標を定めて集中し続けることだよ!

FIVE ALBUMS THAT CHANGED WOMBAT SUPERNOVA’S LIFE!!

Mars “Apewoman” :
“Enema of the State” by Blink-182 ; made me realize how much I love when music is happy, fast and energetic
“Metropolis Part.2: Scenes From a Memory” by Dream Theater ; basically made me fall in love with progressive metal
“The Weird And Wonderful Marmozets” by Marmozets ; was the first time I heard a combination of mathy, poppy, proggy and alternative rock
“Heritage” by Opeth ; completely changed my way of composing riffs and made me eager to dive even more into music theory
“Minutes To Midnight” by Linkin Park ; literally defined my taste on how an album must be structured

Lulu “Turbo” :
Haken – Aquarius and Dream Theater – Metropolis pt 2 for how well can a music album tell a story
supercell – Today is a Beautiful Day for how sad and happy can music be at the same time
Meshuggah – Catch 33 for changing my way to think of rhythm
Jeff Loomis – Plains of Oblivion for influencing my guitar playing
Linkin Park – Meteora for making me want to make a band and play concerts

MESSAGE FOR JAPAN

Thanks for listening and see you someday!

聴いてくれてありがとう!いつか会えたらいいね!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CHET THOMPSON : STRONG LIKE BULL】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHET THOMPSON !!

“On The Piano The Bass Lines Are Played With The Left Hand And Treble Lines Are Played With The Right Hand. I Had To Turn The Guitar Upside Down On Its Headstock So I Could Tap Out The Lines The Same Way a Pianist Would.”

DISC REVIEW “STRONG LIKE BULL”

「僕のサウンドは、人と違う音を出したいという欲求から生まれているんだ。僕のギターはアクションが高く設定されていて、とても弾きにくいんだ。アクションを低く設定すると、他の多くのプレイヤーと同じような演奏になってしまうからね。僕はスケールやアルペジオ、弦のスキッピングをとても速く弾けるから、もし弾きやすいギターを自由に弾かせたら、他の人と同じようなサウンドになってしまう。だからその代わりに、自分が欲しいトーンを得るためにギターと戦わなければならないようにしている。自分にとって弾きにくいギターを作るんだ。もしそれが、太いトーンのためにリードの流動性を犠牲にすることを意味するなら、そうすればいいとね」
SNSやストリーミングの普及によって、ギターの探求はより身近で、簡単なものへと変わりました。音や弾き方の正解がそこかしこにあふれる世界で、ギターの敷居はかつてないほどに下がり、誰もが最速で上達できる環境が整っています。しかし、正解だけが、効率だけが、ステレオタイプだけが求められるギター世界は、本当に魅力的なのでしょうか?
「1980年、兄がピアノでモーツァルトを弾いているのを聴いているときに、逆さ両手タッピング奏法を思いついたんだ。ピアノでは低音は左手、高音は右手で弾く。だから私は、ピアニストと同じようにラインをタッピングできるように、ギターのヘッドストックを逆さまにしなければならなかったんだよ」
Randy Rhoads の弟子として知られる Chet Thompson は、決して効率的なギタリストではありません。ギターは重くて速弾きに向かないレスポール。太い弦を張り、さらにその弦高をわざと高く設定して、流動性を犠牲にしながらファットなトーンを追求します。それはギターとの戦い。効率や正解などクソ食らえ。自分が思い描いた理想を具現化することこそがギタリズム。そこから生まれる個性こそがギターの楽しさであり、多様性。そうして、Chet の類まれなる個性、反効率の精神はついにギターを担ぐことに集約しました。
ギターをピアノに模して弾く。Stanley Jordan をはじめ、両手タップでギターを奏でるプレイヤーは何人かいます。しかし Chet はそれだけでは飽きたりません。ピアノと同様、右手で高音を、左手で低音を奏でるためにギターを肩へと担ぎ上げたのです。効率は最悪でしょう。誰もそんなことはやりません。しかし、誰もやらないからこそ意味がある。すぐに彼の音だとわかる。それは、今のギター世界から失われてしまった魔法なのかもしれません。
「Youtuber から音楽を学ぶことについてどう思うか、という質問に対する僕の答えは簡単。ただ楽しんで曲を覚えるだけならいいけど、自分のスタイルを作りたいなら、自分だけのサウンドとスタイルを作る長い旅に出なければならない。Randy Rhoads はいつも、彼から学んだことを自分のものにしなさいと言っていた。だから、Randy のそのアドバイスを受けとることを勧めるよ」
妻の死に衝撃を受け、セラピーのため久々にギターを手に取り生み出したソロアルバム “Strong Like Bull”。アルバムには、喪失に打ち勝つ牛のような強さと共に、教えを受けた Randy Rhoads, Eddie Van Halen の哲学が織り込まれています。Djent やギターの進化を認めながらも、記憶に残るソロや耳に最も心地よいノーマルチューニングでのグルーヴにこだわる Chet のギタリズムは、よりポップに、流麗に、その歌声と共に明らかな進化を遂げています。実際はそんなにギターを担がないけれど、それでも十二分に個性的かつ魅力的。あの時代にこれをやっていれば、また違う未来もあったのかもしれません。それでも Chet はまだギターを置いてはいません。もしかすると、それだけで十分なのかもしれませんね。
今回弊誌では、Chet Thompson にインタビューを行うことができました。「Randy に学んでいたとき、ジャムったときにとてもクリエイティブなリードを思いついたから、彼に最高の生徒だと言われたんだ。どうやってアイデアを思いつくのかと聞かれたから、クラシック・ギターも勉強していると答えたよ。すると彼は目を輝かせて、そのクラシック・ギターの先生を紹介してくれと言ったんだ。僕は Randy にクラシック・ギターの先生を紹介し、彼はその先生に師事することになった。だから Randy の Ozzy とのプレイや、HELLION の “Screams in the Night” のレコードに収録されている僕の曲のいくつかには、クラシックの影響が見て取れるわけさ」 どうぞ!!

CHET THOMPSON “STRONG LIKE BULL” : 9.9/10

INTERVIEW WITH CHET THOMPKINS

Q1: I first became aware of you in the 90s, and I was first struck by that upside-down two-handed tapping technique. How did you come up with that technique?

【CHET】: I invented the upside down two handed tapping technique in 1980 while I was listening to my brother playing Mozart on the piano.
On the piano the bass lines are played with the left hand and treble lines are played with the right hand. I had to turn the guitar upside down on its headstock so I could tap out the lines the same way a pianist would.

Q1: 私があなたのことを知ったのは90年代ですが、最初に衝撃を受けたのはあのギターを担いだ逆さ両手タッピングのテクニックでした。どうやってあのテクニックを思いついたのですか?

【CHET】: 1980年、兄がピアノでモーツァルトを弾いているのを聴いているときに、逆さ両手タッピング奏法を思いついたんだ。
ピアノでは低音は左手、高音は右手で弾く。だから私は、ピアニストと同じようにラインをタッピングできるように、ギターのヘッドストックを逆さまにしなければならなかったんだよ。

Q2: Wicked the Wolf” is one of my bibles, and in that piece you used the “Upside down” guitar playing technique that you invented to interpret the classic piece in your own way, right? Did you think of it as a violin, in a sense?

【CHET】: Thank you. No, as mentioned I think of the piano when I play upside down, but for many of my solos I think of how a violin might sound; the vibrato, and legato runs, string skipping and bow bouncing techniques etc.

Q2: 今でも、あなたのソロアルバム “Wicked the Wolf” は私のバイブルのひとつですが、その中であなたはその “Upside down” 奏法でクラシックの小曲を再解釈しています。ある意味、ギターを肩に担ぐのはヴァイオリンのようなイメージかと思っていたのですが。

【CHET】: ありがとう。いや、前述の通り、逆さまに弾くときはピアノを思い浮かべるんだよ。ただ、他の多くのソロではヴァイオリンの響きを思い浮かべているんだ。ヴィブラート、レガートのかけ方、弦の飛ばし方 (スキッピング)、弓の弾き方などでね。

Q3: Speaking of classical music, you are also a well-known disciple of Randy Rhoads. How did you meet Randy and what did you learn from him? What are his most memorable words?

【CHET】: In 1979 | saw Randy play in Quiet Riot at a gig they did at Hollywood Highschool. I knew I had to take lessons from him. I went to Musonia, his mom’s school where he taught guitar. When I studied with Randy, he told me I was his best student because when we jammed I came up with very creative leads. He asked me how I came up with ideas and I told him I was also studying classical guitar. His eyes lit up and he asked me to introduce him to my classical guitar teacher. I introduced Randy to my classical guitar teacher and Randy studied with him. You can hear the classical influence in Randy’s playing with Ozzy, and in some of my songs on Hellion Screams in the Night record.
Many of Randy’s rhythms that he used during our lessons ended up on the Ozzy albums such as Crazy Train, I Don’t Know, Flying High Again. But they were not metal riffs, they were more jazzy melodic rhythms. Obviously, he modified his rhythms into heavy metal for Ozzy.

Q3: クラシックといえば、あなたは Randy Rhoads の弟子としても有名です。どのようにして Randy と出会い、彼から何を学びましたか?

【CHET】: 1979年、Randy が QUIET RIOTのメンバーとしてハリウッド高校で演奏したのを見たんだ。彼からレッスンを受けなければと思った。それで Randy がギターを教えている彼の母の学校、ムソニアに行ったんだ。Randy に学んでいたとき、ジャムったときにとてもクリエイティブなリードを思いついたから、彼に最高の生徒だと言われたんだ。どうやってアイデアを思いつくのかと聞かれたから、クラシック・ギターも勉強していると答えたよ。すると彼は目を輝かせて、そのクラシック・ギターの先生を紹介してくれと言ったんだ。僕は Randy にクラシック・ギターの先生を紹介し、彼はその先生に師事することになった。だから Randy の Ozzy とのプレイや、HELLION の “Screams in the Night” のレコードに収録されている僕の曲のいくつかには、クラシックの影響が見て取れるわけさ。
当時のレッスンで使っていた Randy のリズムの多くは、”Crazy Train”, “I Don’t Know”, “Flying High Again” となって Ozzy のアルバムに収録されているよ。だけどね、あのころのそうしたリフたちはメタル・リフではなく、もっとジャジーでメロディアスなリズムだったんだ。明らかに、 Randy は Ozzy のために自分のリズムをヘヴィ・メタルに改造したんだよ。

Q4: By the way, your new album “Strong Like Bull” is fantastic! Why are you now focusing on bluesy, groovy, funky metal?

【CHET】: Thank you. My wife passed after a four-year long battle with cancer.
After she passed, I would fall asleep in bed playing my guitars. As if by divine intervention, I started incessantly writing songs; music and lyrics together, non-stop, waking up at all hours with ideas. It was self-therapy, resulting in about 30 songs. So, I thought I should record an album.

Q4: それにしても、あなたの新しいアルバム “Strong Like Bull” は素晴らしいですね!なぜあなたは今、ブルージーでグルーヴィーでファンキーなメタルにフォーカスしているのですか?

【CHET】: ありがとう。実は僕の妻は4年にわたるガンとの闘病の末に亡くなったんだ。
妻が亡くなった後、僕はベッドでギターを弾きながら眠りに落ちていた。それから、まるで神のお告げがあったかのように、僕はひたすら曲を書くようになった。音楽と歌詞が一緒に、ノンストップで降りてきてね。目を覚ますと四六時中アイデアが降ってくる。それはセルフ・セラピーだったのかもしれないけど、その結果、30曲ほどできたんだ。それで、アルバムをレコーディングしようと思ったんだ。

Q5: Your guitar is as spectacular and wonderful as ever! You have a personality that is instantly recognizable as yours.

【CHET】: Thanks. My sound comes from my desire to sound different. My guitars are set up with high action and very hard to play because if I set the action low I would play like a lot of other players. I can play scales, arpeggios, and string skipping really fast so if l’m let loose on an easy playing guitar, I’m going to ride that baby hard and fast and sound like everyone else. So instead, I make it hard for me to play so that I have to fight the guitar to get the tone I want. If that means sacrificing fluidity on leads for a thicker tone, so be it.
For Strong Like Bull, I wanted to get a great rhythm guitar sound so I decided to look no further than a Les Paul standard, and for some of the leads I used my two custom strats, that I built and created with my own headstock design. They’ve got Seymour Duncan pickups and a Chandler body, and warmouth neck. The Gibson Les Paul Classic was used for some rhythm stabs and leads. Then I have a Fender Telecaster for leads. And then for the acoustics; I used a Gretsch dobro, a Taylor GTe steel string, a Cordoba classical nylon string guitar, and a Takamine 12 string.
I have a Bogner Atma amp and a Revv G20. The signal chain is unique because I go into a preamp which goes into the Bogner, comes out into a 1×12 Bogner cab dry and from the signal out on that Bogner goes to the Eventide H9 effect, into a Lexicon PCM 41 for delay, into another lexicon PCM 41 for chorus.
Ed Van Halen taught Chris Holmes of W.A.S.P., how to get his sound and Chris taught me. Chris and I grew up together in Pasadena. I can tell you how Eddie Van Halen got some of his huge sound on record. This will be new information that no one has ever read before.
People don’t give Donn Landee, Ed’s engineer on the first 4 Van Halen records, any credit. See, when I was in WWIII, we went into Sunset Sound studios with Donn Landee to record. We recorded in the same room Van Halen did, same way, live with a few baffles between us.
Donn was watching the Laker game while he recorded us. When we were finished, we came into the console and watched Donn mix the songs. I will never forget this moment. Sunset sound has one of 3 special reverb tanks in the world. Donn turned to us and said, ” and now for the Van Halen, Montrose sound”. Donn moved a few faders on the board, dialed a few knobs and there it was, the Ronnie Montrose sound, the Van Halen sound-only it was a darker shade of brown. Our jaws dropped. We looked at each other with ear-to-ear grins. It was one of the most amazing musical nights of my life. You can hear our sound on YouTube- there are some bootleg live recordings from our band WWIll.
Then we went to Ed’s house on Coldwater Canyon and mixed down some songs. I met Ed. He heard our songs during our mix down. Ed was cool. He asked me if he could borrow my amp, so I let him. He called me up and we talked about tone.
Columbia records signed our band WWIll, but Warner Bros got involved. Prince’s management got involved. Columbia fired the guy who signed us, and then Warner declined to pick us up. Our band broke up. We all moved on. But life happens right. These stories in the arts industries are a dime a dozen. So we all move no right.

Q5: あなたのギターは相変わらずスペクタクルで素晴らしいですね!一聴してあなただとわかる個性がありますね。

【CHET】: ありがとう。僕のサウンドは、人と違う音を出したいという欲求から生まれているんだ。僕のギターはアクションが高く設定されていて、とても弾きにくいんだ。アクションを低く設定すると、他の多くのプレイヤーと同じような演奏になってしまうからね。僕はスケールやアルペジオ、弦のスキッピングをとても速く弾けるから、もし弾きやすいギターを自由に弾かせたら、他の人と同じようなサウンドになってしまう。だからその代わりに、自分が欲しいトーンを得るためにギターと戦わなければならないようにしている。自分にとって弾きにくいギターを作るんだ。もしそれが、太いトーンのためにリードの流動性を犠牲にすることを意味するなら、そうすればいいとね。
“Strong Like Bull” では、素晴らしいリズム・ギターのサウンドを出したかったので、レスポール・スタンダードを選んだ。セイモア・ダンカンのピックアップを搭載し、ボディはチャンドラー、ネックはウォーマウスだ。ギブソン・レスポール・クラシックはリズム・スタブとリードに使った。それからフェンダー・テレキャスターをリード用に使っている。そしてアコースティックにはグレッチのドブロ、テイラーのGTEスチール弦、コルドバのクラシック・ナイロン弦ギター、タカミネの12弦を使った。
アンプはBogner AtmaとRevv G20を使っている。シグナル・チェーンは独特で、プリアンプからBognerに入り、ドライでBognerの1×12キャビネットに出て、Bognerのシグナル・アウトからEventide H9エフェクトに入り、ディレイ用にLexicon PCM 41に入り、コーラス用に別のLexicon PCM 41に入る。
Eddie Van Halen は W.A.S.P. の Chris Holmes に彼のサウンドを得る方法を教え、Chris がそれを僕に教えてくれた。Chris と僕はパサディナで一緒に育ったからね。
Eddie がどのようにして彼の巨大なサウンドをレコードにしたのか、僕は君たちに伝えることができるよ。これは誰も読んだことのない新しい情報だろう。
最初の4枚の VAN HALEN のレコードで Eddie のエンジニアを務めた Donn Landee を、みんな知らないよね。クレジットがないからね。ほら、僕が WWⅢ に参加していた時、Donn と一緒にサンセット・サウンド・スタジオにレコーディングに行ったんだ。VAN HALEN と同じ部屋で、同じように、バッフルをいくつか挟んでライブでレコーディングしたんだ。
Donn は僕たちを録音している間、レイカーズの試合を見ていた。レコーディングが終わると、僕らはコンソールに入り、ドンが曲ををミックスするのを見ていたんだ。この瞬間を僕は決して忘れないだろう。サンセット・サウンドには、世界に3つしかない特別なリバーブ・タンクがある。Donn は僕たちに向かって、”次はヴァン・ヘイレン、モントローズ・サウンドだ” と言った。Donn はボードのフェーダーをいくつか動かし、ノブをいくつか回すと、そこにはロニー・モントローズ・サウンド、ヴァン・ヘイレン・サウンドがあった。僕たちは度肝を抜かれたよ。耳と耳を合わせて笑い合った。人生で最も素晴らしい音楽の夜だった。YouTube で僕たちの音を聴くことができる。僕たちのバンド WWIll のブートレグのライブ録音がいくつかあるからね。
それからコールドウォーター・キャニオンにある Eddie の家に行って、何曲かミックスダウンした。Eddie には会ったよ。彼はミックスダウン中に僕らの曲を聴いてくれたんだ。彼はクールだった。アンプを貸してくれないかと言うから、貸してあげたよ。彼が電話をくれて、トーンについて話したんだ。
コロムビア・レコードは僕らのバンドWWIllと契約したんだけど、ワーナー・ブラザースが絡んできた。プリンスのマネージメントも絡んできた。コロンビアは僕らと契約した人をクビにして、ワーナーは僕らの契約を断った。バンドは解散した。そうして僕たちはみんな前に進んだ。
でも、人生は思い通りにはいかないものだ。アート業界では、このような話は五万とある。

Q6: The level of guitar technique has risen far in recent years, especially with djent, and is very sophisticated. How do you evaluate such recent guitar techniques?

【CHET】: Djent is a very exciting new exploration and expression of pushing the guitar to its limits. We’ve had Meshuggah for decades as one of the pioneers of Djent and new bands who take it to varying different artistic levels such as Periphery, Plini, Animals As Leaders, Poh Hock, and Owane etc.
It’s not only about the increased number of strings on the guitars and being tuned lower, palm muted chords and hyper speed solos, but it also includes syncopated jazz grooves which demand complex percussion. The musicians are extremely talented.
However, I think Djent might have reached its limit because the human ear can only decipher certain low-end frequencies and as we tune our guitars lower and lower and try to play fast rhythms within these lower tunings, we lose the sonic integrity of the low-end punch.
Just sit at a piano and play as fast as you can on the bass notes in the range of Djent music on the keyboard. Then play that same fast run in the midrange and high-end range on the piano. You will find that you can hear the mid-range and high end much more clearly than the low-end Djent range.
Then, we must consider the physics of empty space in music. The empty space allows the ear to make quick micro adjustments – to rest in between chords so the ear can be ready for the next sonic attack.
But if the music keeps attacking the ear with congestion of heavy low end frequencies the ear fatigues and tries to find the high end harmonic within those low frequencies so it can make sense of the sonic information that is coming in to the ear.
So we have to ask ourselves, what is the goal of tuning down and using more strings on the guitar? Is it because a lower tuning sounds heavier? Metallica sounds pretty heavy and they play in standard tuning. Play Metallica’s heaviest songs side by side your favorite Djent songs and compare.
The same is true for guitar solos that are hyper speed. Listen to your five favorite speed solos, and then listen to the solo on Led Zepplin’s Stairway to Heaven. Which solo is more memorable? Which solo can you sing along to or even sing after the song is over?

Q6: 近年、特に Djent のようなギター・テクニックではレベルが格段に上がり、非常に洗練されています。そうした最近のギター・テクニックをどのように評価していますか?

【CHET】: Djent は、ギターの限界に挑戦するとてもエキサイティングな新しい探求であり表現だよ。Djent のパイオニアの1つである MESHUGGAH は何十年も前からいるし、Periphery、Plini、Animals As Leaders、Poh Hock、Owane など、さまざまで芸術的レベルにまでDjentを引き上げる新しいバンドもいる。
彼らはギターの弦数を増やし、低めにチューニングし、パーム・ミュート・コードや超高速ソロを駆使するだけでなく、複雑なパーカッションを要求するシンコペーション・ジャズのグルーヴも含んでいる。新しいミュージシャンたちは非常に才能があるよね。
だけど、僕はDjentが限界に達したと思う。というのも、人間の耳は特定の低音域しか解読できないからだ。ギターのチューニングをどんどん低くして、その低いチューニングの中で速いリズムを演奏しようとすると、低音域のパンチのあるサウンドが失われてしまう。
ピアノの前に座り、キーボードでDjent音楽の音域のベース音をできるだけ速く弾いてみてほしい。次に、ピアノで中音域と高音域を同じ速さで弾いてみる。低音域のDjentよりも、中音域と高音域の方がはるかにクリアに聴こえることがわかるだろう。
次に、音楽における何もない空間の物理学について考えなければならない。何もない空間があることで、耳は素早く微小な調整をすることができる。つまり、和音と和音の間に休息を取り、次の音の攻撃に備えることができる。
しかし、音楽が重低音域の輻輳で耳を攻撃し続けると、耳は疲労し、耳に入ってくる音の情報を理解できるように、低音域の中から高音域のハーモニクスを見つけようとする。
では、チューニングを下げてギターの弦を増やす目的は何なのか?低いチューニングの方がヘヴィに聞こえるから?METALLICA のサウンドはかなりヘヴィだが、彼らはノーマル・チューニングで演奏している。METALLICA の最もヘヴィな曲と、君の好きなDjentの曲を並べて聴き比べてみればわかる。
ハイパースピードのギターソロも同じだ。君の好きなスピード・ソロを5曲聴いて、次に LED ZEPPELIN の “天国への階段” のソロを聴いてみてほしい。どちらのソロがより記憶に残るだろうか?どちらのソロが一緒に歌えるだろうか?どちらのソロが曲が終わった後でも歌えるだろうか?

Q7: Today, it is really easy to study guitar and music, for better or worse, through social networking, streaming, and video sites. Do you have any advice for young guitarists living in such an era?

【CHET】: I had a distinct advantage over other guitar players because I did not learn how to play guitar the way other guitarists did. See, guitar players learn to play scales, leads and chords by memorizing patterns on the fretboard. I had no idea there were patterns. To me the fretboard was a vast sea of opportunities for me to explore.
I started guitar by studying Jeff Beck’s Wired album. I could not tell the difference between the guitar parts and extreme speed keyboard synthesizer runs performed by Jan Hammer and so I learned both parts. That meant I had to come up with incredible speed to match the keyboard synthesizer runs and to learn the guitar parts that were not in patterns but all over the fretboard. Then I transcribed them in music notation because I already knew how to read music from my trumpet and piano lessons. Then I decided to take a guitar lesson.
When I brought my music notation of Jeff Beck’s Wired, the teacher gave me a strange look and asked me if I knew how to play what I wrote. So, I played it, and the teacher told me he had no idea how I figured all this music out but he showed me scale patterns and chord patterns on the fretboard and told me this is how guitar players learn how to play the guitar. Then the fretboard made sense to me, and I was able to learn guitar at hyper speed.
I also learned by dropping the needle on a record and hope I would find the passage of music I was trying to learn, then quickly lift the needle off and repeat.
I also went to jam sessions at the homes of people I didn’t even know and asked if I could jam. The challenge I had was that the jam sessions included playing popular songs. I did not know how to play any popular songs, but I knew how to solo in any key. Bands would not let me on stage if I didn’t know how to play the songs, so I just told them I did and faked it until it was time for the solo. Once I started soloing it was over. I was accepted into a vast crowd of musicians who took me under their wing and taught me lots of songs so that they could use me in their bands.
So my answer to your question on what I think about learning music from Youtuber’s is simple: If you just want to have fun and learn a song then that’s fine, but if you want to create your own style, you have to suffer through the long journey of creating your own unique sound and style. Randy Rhoads always told me to take what I learned from him and make it my own. So, I advise you to take Randy’s advice.

Q7: 現在、SNS やストリーミング、動画サイトを通じて、良くも悪くもギターや音楽の勉強が本当に簡単に、インスタントにできるようになりました。そんな時代に生きる若いギタリストにアドバイスはありますか?

【CHET】: 僕は他のギタリストより明らかに有利だった。なぜなら、他のギタリストと違って、ギターの弾き方を学ばなかったから。ギタリストは指板上のパターンを覚えることによってスケールやリード、コードの弾き方を学ぶんだ。でも僕はパターンがあるなんて知らなかった。僕にとってフレットボードは、探検する機会の広大な海だった。
ギターを始めたきっかけは、Jeff Beck のアルバム “Wired” を勉強したことだった。ギター・パートと Jan Hammer が演奏する極端な速さのキーボード・シンセサイザー・ランの違いがわからなかったから、両方のパートを覚えたんだ。つまり、キーボード・シンセサイザーの演奏に合わせるために信じられないようなスピードを出す必要があったし、パターンではなく指板全体にあるギター・パートを覚える必要があった。トランペットとピアノのレッスンですでに楽譜の読み方を知っていたからできたこと。それからギターのレッスンを受けることにしたんだ。
“Wired” の譜面を持って行くと、先生は不思議そうな顔をして、書いたものをどう弾くか知っているかと聞いてきた。それで弾いてみると、先生は、僕がどうやってこの音楽を理解したのか見当もつかないと言ったが、指板上のスケール・パターンとコード・パターンを見せて、ギタリストはこうやってギターの弾き方を学ぶんだと教えてくれた。そうしたら、指板が理解できるようになって、僕は超スピードでギターを学ぶことができたんだ。
また、レコードに針を落として、自分が覚えようとしている音楽の一節を見つけ、すぐに針を離して繰り返すことでと学んだよ。
また、知り合いでもない人の家で行われるジャムセッションに行き、ジャムっていいかと尋ねたりもした。ジャムセッションでは、ポピュラーソングを演奏するのが課題だった。僕はポップスの弾き方は知らなかったけど、どんなキーでもソロを弾く方法は知っていた。バンドは、弾き方を知らないとステージに立たせてくれないから、ソロの時間になるまで、弾いたと言ってごまかしていた。いったんソロを始めたら、それで終わりだった。僕は大勢のミュージシャンに受け入れられ、彼らは僕を自分のバンドで使えるように、たくさんの曲を教えてくれた。
だから、Youtuber から音楽を学ぶことについてどう思うか、という質問に対する僕の答えは簡単。ただ楽しんで曲を覚えるだけならいいけど、自分のスタイルを作りたいなら、自分だけのサウンドとスタイルを作る長い旅に出なければならない。Randy Rhoads はいつも、彼から学んだことを自分のものにしなさいと言っていた。だから、Randy のそのアドバイスを受けとることを勧めるよ。

TEN ALBUMS THAT CHANGED CHET’S LIFE!!

Creedence Clearwater Revival for the song writing
Jeff Beck: “Wired and Blow By Blow” for the guitar playing
Led Zepplin: every album for song writing and solos
Peter Frampton, Frampton Comes Alive for song writing
Van Halen “1,2,3,4,5”, for song writing and solos
Blizzard of Oz, Diary of a Madman, for song writing and solos
Any AC/DC, for song writing and solos
Any Scorpions for song writing and solos
Queen, for musicality
Aerosmith for song writing and solos

MESSAGE FOR JAPAN

I assume you mean what is my advice for aspiring Japanese musicians. So, I’m very experienced in the Japan music scene of the 80s and 90s having my music released on Japanese record labels, Alpha Records, Brunette Records and being interviewed by Japanese magazines such as Young Guitar. I am not in a position, to offer advice, but let’s consider Asian actors Hiroyuki Senada, Bruce Lee, Jackie Chan, Athletes such as Ohtani, Taguchi and Irabu and many others found opportunity in America. But on the other hand, many Japanese athletes, actors, and musicians stay in Japan. I think ultimately a person must decide what they want in life and then move forward to their goal using a timeline measured by benchmarks.

日本のミュージシャンを目指す人たちへのアドバイスだね。僕は日本のレコード会社、アルファレコードやブルネットレコードから自分の曲をリリースしたり、ヤングギターなどの日本の雑誌のインタビューを受けたりして、80年代や90年代の日本の音楽シーンにはとても馴染み深くてね。アドバイスできる立場にはないけれど、アジアの俳優、真田広之、ブルース・リー、ジャッキー・チェン、大谷選手、田口選手、伊良部選手、その他多くのアスリートがアメリカでチャンスをつかんだことを考えてみよう。しかし一方で、多くの日本人スポーツ選手、俳優、ミュージシャンは日本にとどまっている。最終的には、人は自分が人生で何をしたいのかを決め、ベンチマークで測ったタイムラインを使って目標に向かって前進しなければならないと思う。

CHET THOMPSON

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BIRD PROBLEMS : FLIGHT OR FLIGHT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MICHAEL SMILOVITCH OF BIRD PROBLEMS !!

“In Terms Of Math, There Have Definitely Been Times Where Daniel and Joseph Have Sat Down With a Calculator To Write a Complex Rhythmic Section!”

DISC REVIEW “FLIGHT OR FLIGHT”

「MESHUGGAH と TOOL からは、PERIPHERY, TesseracT, THE CONTORTIONIST のようなバンドと同様に、大きなインスピレーションを得ている。作曲をするときは、常に自分たちの好きなものから影響を受けているんだ。数学に関しては、Daniel と Joseph が電卓を持って複雑なリズム・セクションを書いたこともよくあるんだ!」
マスマティカル、数学的なメタル。そもそも音楽とは非常に数学的なものですが、特に複雑な奇数拍子やポリリズムを駆使したメタルがトレンドの一角に躍り出て以来、メタルの方程式はより多様で、色とりどりの解を持つようになりました。モントリオール出身の BIRD PROBLEMS も、リスナーに複雑怪奇な方程式を出題し、様々な解法を引き出しながらメタルを前に進めるソクラテス。
「自分たちが好きな音楽をやりたかった。僕たちは常に自分たち自身に挑戦しようとしているので、何か新しい曲を書くときはいつも、まだ実際に演奏できないような曲を書くことが多いんだ。もっとポピュラーなジャンルで活動した方が楽なんじゃないかと思うこともあるけれど、それだと心が入らないのは分かっているからね」
スクロールやクリックするだけのインスタントな娯楽、SNSや切り取り動画、ストリーミングが蔓延る世の中で、長い修練と手間暇要するプログレッシブ・ミュージックは世界から取り残されているようにも思えます。実際、BIRD PROBLEMS のボーカル Michael Smilovitch も、ポップ・ミュージックで売れるほうが楽なのは間違いないと認めています。それでも、この複雑怪奇な音の葉を追求する理由。それはひとえにただ、好きだから。挑戦したいから。
「プログは複雑であっても意図的で、秩序があり、有限であるため、結局は安らぎを与えてくれる。最初は混沌としていて予想外に聞こえるけど、努力すれば必ずパターンを見つけ出すことができるし、その中で迷うことを楽しむこともできるんだ」
たしかに、プログレッシブ・ミュージックは世間の潮流とは真逆にあるのかもしれません。一回しか流行らなかった音楽かもしれません。しかし、それでもここまで生きながらえているのは、混沌と難解の中に安らぎや快楽があるからでしょう。プログレッシブ・ミュージックには、リスナーそれぞれの解法があり、迷う楽しみがあり、好きがあり、驚きがあり、解き明かした際の解放があります。
「リスナーが BIRD PROBLEMS の新曲を聴いたときに驚き、興味をそそられ、次に何が出てくるかわからないようにしたいんだよね。僕は文学的な分析をとても楽しんでいる。歌詞や詩をひとつひとつ分解して、それを本当に理解しようとする。自分の歌詞に関して言えば、基本的なテーマや感情を表面的に表現するだけでなく、そういうことが好きな人たちが分析できるような、深い意味や言及を含むパズルのようなものを作ることが目標なんだ」
彼らが “Bird Problems” などという奇怪な名を名乗るのも、結局は音楽の中に宿る個性と驚きを大切にしているから。大学で化学や文学を学んだことも、ANIMALS AS LEADERS とジャズを履修し “Djazz” と呼ばれることも、失楽園のような叙事詩に言及をすることも、アニメやゲームを愛することも、かたくなに鳥をテーマにすることも、すべては創造性という翼となって、ステレオタイプな音の巣から飛び立つための養分に違いありません。
今回弊誌では、Michael Smilovitch にインタビューを行うことができました。「僕は個人的に大のゲーマーで、ビデオ・ゲーム業界で働いているから、ゲームも研究対象なんだ!今年は日本のRPGにとって素晴らしい年。今プレイしているのは、”龍が如く8″と “ユニコーンオーバーロード” なんだ。僕の好きなビデオ・ゲームのほとんどは日本のもので、一番を選ぶとしたら “Bloodborne”だね」 NEXT PROTEST THE HERO。どうぞ!!

BIRD PROBLEMS “FLIGHT OR FLIGHT” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VALENTINO FRANCAVILLA : MIDNIGHT DREAMS】 RIOT 祭り 24!!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH VALENTINO FRANCAVILLA!!

“I Learned The Constancy From Riot, Do What You Love With The Heart And If You Persevere With Such Thing Someone Will Be Happy Listening Your Music Or Recognize You As Something Like Fresh Air In His Life Thanks To The Art.”

DISC REVIEW “MIDNIGHT DREAMS”

「RIOT から “不変であること” を学んだんだ。自分の好きなことを心をこめてやれば、誰かが自分の音楽を聴いて幸せな気持ちになったり、自分のアートで人生に新鮮な風が吹いたと認めてくれるだろう。そう、自分の好きなことを変わらずやり続ければね」
かつて、パワー・メタルはヘヴィ・メタルが揶揄されるマンネリの象徴でした。”すべてが予定調和で、同じに聴こえる”。そんな中でも、RIOT は己が愛するパワー・メタルをやり続けました。好きをやり続けることで RIOT のパワー・メタルは豊かに熟成されて、フォーキーだったり、メタリックだったり、エモーショナルだったり、テクニカルだったり、Valentino Francavilla が語るように時季折々の個性を醸し出すようになりました。多くの人の人生に救いや癒しをもたらしました。そして、パワー・メタルの復権と拡散、新たな才能の礎になったのです。
「RIOT は僕のヒーローであり、インスピレーションなんだ!16歳の頃、クラシックなオールドスクール・ヘヴィメタルのコンピレーションを聴いていて、”Thundersteel” が流れてきたんだ。最初のコーラスの後、”これが真のヘヴィ・メタルというものなんだ” と雷に打たれ、この素晴らしいバンドに恋をしたのさ!」
イタリアでメタルに目覚めた Valentino Francavilla は、RIOT の “Thundersteel” を聴いて文字通り雷に打たれたような衝撃を受けました。これこそが個性的で真なるヘヴィ・メタル。いや、真なるヘヴィ・メタルは個性的だと確信した Valentino は、そうしてギター、さらには歌の研鑽に励みました。WHITE SKULL で名を上げ、胸筋と SNS で火がつき、ついにはソロ・デビュー。そして7月にはここ日本で、RIOT V との共演が決定。彼もまた、好きをやり続けた結果、まさに “Midnight Dreams” が実現するのです。
「僕は何か新しいものを発明しているわけじゃない。僕が作曲したものは、人生の季節季節で耳にしたものから影響を受けた音楽だから。でも、僕は人の個性を本当に信じているんだ。人はひとりひとりがそれぞれ個性的だ。だから僕は、良いインスピレーションと影響、愛と独自性を持って、最高の音楽を作ろうとしたんだ!」
Valentino の言葉どおり、彼の音楽は決して真新しい革命的な何かではありません。とはいえ、彼の人生の四季折々を反映した、実に個性的で芳醇なパワー・メタル。たしかに、パワー・メタルには一定のフォーミュラ、型が存在しますが、そこに注がれるのはアーティスト個性であり、”好き” の源。つまり、個性を知り、音楽の色を積み重ねたアーティストにとって、そうしたフォーミュラは創造性の妨げにはならないのです。
「僕がステージで演奏するときに最初に考えるのは、目の前にいる人たちは新鮮な空気を吸って、人生を楽しむためにここにいるんだということ。こんな困難な時代だからこそね。ヘヴィ・メタルや音楽全般は、心理的な問題に対しても、本当に多くの方法で人々を助けることができると思う」
そうして Valentino のパワー・メタルは暗い世界の灯火となります。モダンで高度なテクニックと、クラシックなメタルのメロディ、そして積み重ねてきた音楽の色は雄弁に交合わさり、憂鬱や痛みをかかえる人々にひとときの癒しを提供し、新鮮な一陣の風を心に吹き込むのです。
今回弊誌では、Valentino Francavilla にインタビューを行うことができました。「LOUDNESS や X Japan のような日本のヘヴィ・メタル・バンドも大好きで、彼らからたくさん影響を受けたよ!Xの “Sadistic Desire” や LOUDNESS の “Crazy Doctor”, “Like Hell”, “In The Mirror”, “Heavy Chains” のようなリフが本当に大好きでね。彼らはいつも僕に夢を与えてくれたし、高崎晃の演奏も大好きだよ」 祭りには胸筋。どうぞ!!

VALENTINO FRANCAVILLA “MIDNIGHT DREAMS” : 10/10

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COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【ELECTRIC CALLBOY : TEKKNO】 FOX_FEST 24 SPECIAL !!


COVER STORY : ELECTRIC CALLBOY “TEKKNO”

“You Listen To With Your Ears But Feel In Your Heart. You’d Never Predefine The Type Of Person You’d Fall In Love With, So Why The Songs?”

TEKKNO

「僕たちが考えた他の新しい名前はどれも間違っていると感じた。ESKIMO CALLBOY は10年以上僕らの名前だったから、新しい名前にするのは違和感があったんだ。でも、僕らにはバンドとしての責任があることは分かっていた。他人のことを気にしないバンドにはなりたくない。人々を分断したり分離させたりするのではなく、ひとつにまとめなければならないんだ」
長く親しんだ名前を変えること。それは容易い決断ではありません。大人気のバンドならなおさら。それでもドイツのヤング・ガンズは改名に踏み切りました。 彼らは “Eskimo” という単語を “Electric” に変更しましたが、これはエスキモーという言葉が北極圏のイヌイットやユピックの人々に対する蔑称と見なされるため。その後、彼らは過去のアルバムのアートワークを新名称で再リリースしたのです。
「僕は初めて父親になったが、すでに存在するバンドに新しい名前をつけるのは難しいよ。だから、僕たちは “EC” というイニシャルを残したかった。”エレクトリック” ならかなり流動的だったし、イニシャルも残っていた。そうでなければ、リブランディングは大きな問題になると思ったんだ。みんな受け入れてくれるだろうか?多くの不安があった。でも、たぶん受け入れられるのに1ヵ月もかからなかったし、みんなそんなことは忘れてしまったよ。この新しい名前はとてもクールだよ」

改名のタイミングも完璧でした。最新作 “Tekkno” のリリース前、ロックダウン中。彼らのインターネットでの存在感を通してファンとなった人たちは、”Hypa Hypa” で津波のような畝りとなります。何よりも、ネオン輝くエレクトロニック・ミュージックとメタルの鋭さは、人々が最も暗く、そしておそらく最も慢性的に憂鬱をオンラインで感じているときに必要なものだったのです。
この曲の大成功は、すでに5枚のアルバムをリリースし、新時代の到来を告げるドイツのグループにとって強力な基盤となりました。
ラインナップの変更も発生。クリーン・ボーカリストの Nico Sallach が加入し、それに伴いグループ内に新たなケミストリーが生まれました。Sallach ともう一人のボーカリスト兼キーボーディスト Kevin Ratajczak の間には紛れもない絆が生まれ、それは ELECTRIC CALLBOY のライブ体験の特別な基盤となっています。そんな絶好調の彼らを “ドイツ最大の輸出品” と推す声も。
「今は2年前のような、みんながすごく期待していたような感じではないんだ。パンデミックの間に高まっていたバブル(誇大広告)だよ」

バブルは弾けるものですが、この人気の津波は決して彼らが儚い泡のようなアーティストではなかったことを証明しています。極彩色をちりばめた “Tekkno” のリリースは、バンドにとってスターダムへの最後の後押しとなりました。
重厚なブレイクダウンと自信に満ちたメタルコアのリフ、大胆にポップへと傾倒した予測不能なボーカル・メロディ。”Tekkno” は、ELECTRIC CALLBOY にドイツで初のアルバム・チャート1位をもたらしただけでなく、ヨーロッパやイギリスの他の地域のアルバム・チャートでもトップ20の栄誉を与えました。
さらに、このアルバムはソングライター、プロデューサーとしての彼らの洗練された芸術性をも実証しました。曲作りからプロダクション、ビデオへの実践的なアプローチに至るまで、そこに彼らの一貫した意見と指示がないものはありません。
「僕たちはお互いを高め合っている」 と Ratajczak は言います。「多くのバンドは、プロデューサーとバンドの1人か2人で曲を作っている。でも僕らは、みんなで曲について話し合うんだ。みんな、自分たちのアイディアを持っている」

つまり、ELECTRIC CALLBOY は、バンドだけでなく、音楽的にも生まれ変わったと言っていいのでしょう。
「Nico を新しいシンガーに迎え、以前のシンガーが辞めたこと。これは新たなスタートであり、かつてのバンドの死でもあった。新しいスタートを切り、2010年に戻ったのだから、何が起こるかわからなかった。 でも、少なくとも “Tekkno” で何をしたいかはわかっていた。”再生” という言葉がぴったりだと思う。これが自分たちだと胸を張って言える。これが僕らの音楽なんだ」
“Tekkno” に込めたのは、純粋さと楽しさ。シリアスなテーマのメタルコア・バンドが多い中、より楽観的なサウンド・スケープにフォーカスして作られたこのアルバムで彼らは、たまには解放されてもいいと呼びかけました。
「人生でやりきれないことがあったら、そのままにして人生を楽しもう。自分のために何かをしよう。
バンドを始めたとき、僕らは20代半ばだった。パーティーと楽しい時間がすべてだった。他のことはあまり気にしていなかった。責任感もなかった。ただその瞬間を生き、楽しい時間を過ごした。それは音楽にも表れていた。
しかし、成功とともに責任も重くなった。僕はいつもスパイダーマンとベンおじさんの言葉を思い出す。”大いなる力には大いなる責任が伴う”。だから多くのバンドが、政治的なテーマであれ、その他さまざまな深刻なテーマであれ、シリアスなテーマを取り上げるようになる。
でも僕たちは、たとえ嫌な気分、仕事で嫌なことがあったり、配偶者とケンカしたりしたときでも、その状況から気持ちを切り離して、そのままにしておいて、楽しい時間を過ごしたり、映画を観たり、例えばエレクトリック・コアを聴いたり、ただ放心状態になったりすると、日常生活の問題に再び立ち向かえるほど強くなれることに気づいたんだ。哲学的に聞こえるかもしれないけど (笑)。でも、これは普通の行動だと思う。自分のために何かをする、自分を守るためにね」

“パーティー・コア” “エレクトリック・コア” というジャンルに今や真新しい輝きがないことは多くの人が認めるところですが、彼らは改名を機に、このジャンルに再度新たな命を吹き込みました。
「5人全員が同意して、またこのジャンルをやってみたいと思った時期があって、再び書き始めたんだ。
“Rehab” は悪いアルバムだった (笑)。好きな曲もあったけど、あれはひとつの時代の終わりだった。あのアルバムを仕上げるのは、ほとんど重荷だった。昔のシンガーと妥協点を見出すのは不可能に近かったから。もうスタジオには行きたくなかった。その結果、僕たちは以前のボーカリストと決別することになった。正直なところ、これは僕たち全員にとって最高の出来事だった。というのも、僕たちは皆、バンドを愛し、10年以上もこのために懸命に働いてきた。だからそれがすべて崩れ去ることを恐れていたんだ。
恐怖だけではなかった。どうやって続けるのか?ファンは新しいボーカリストを受け入れてくれるだろうか?僕たちは新しいボーカリストを受け入れるのか?言っておくけど、前のボーカルのせいにはしたくない。彼は彼自身のことをやっている。彼も同じ話をするだろう。その後、5人全員がスタジオに来て、”2010年のように音楽を作ろう” と言ったんだ」
THY ART IS MURDER, SCOOTER, THE PRODIGY が彼らの中で同居することは、それほど奇妙ではありません。
「僕たちは、ジャンルの境界線が難しいと信じたことは一度もない。もちろん思春期には、自分が何者で、何を聴くかによって自分がどう違うかを定義しようとするものだ。でもね、音楽に説明はいらない。耳で聴き、心で感じる。どんな人と恋に落ちるかは決められないのに、なぜ好きになる歌はジャンルで決めるの?」

ゆえに、ELECTRIC CALLBOY にとって “メインストリームになる”、あるいは “メインストリームに引き寄せられる” といった揶揄は、いささかも意味をなしません。それは彼らのインスピレーションの源は、ほとんど無限であるだけでなく、ブラックメタルやデスコアのようなジャンルに閉じこもるバンドが、現実的には世界人口の1%にも届かないことを痛感しているからでしょう。
「僕の経験では、ヘヴィ・バンドが “メインストリームになる” というのは、バンドが自分たちの音楽を変えるということなんだ。彼らはよりソフトになり、より親しみやすくなり、より多くのリスナーを積極的に求めている。僕らはそんなことはしていない。確かに、ELECTRIC CALLBOY がメタル・ミュージックを “非メタル・ファン” の人たちにも親しみやすいものにしていると言われれば、それはとても美しいことだと思う。それでも、世界人口の60%以上にリーチできるかもしれないポップ・アーティストに比べれば、誰もが僕らを知る機会があるわけじゃない。僕たちは、すべての人々にリーチしたいし、その可能性があると信じている。だけどね、そのために変わることはない。大事なのは、僕たちのショーに参加した人たちが、友達みんなに伝えてくれて、次にその人たちも来てくれるようになることなんだよ」


参考文献: KERRANG! :Electric Callboy: “We’re living our best lives right now. This is the time to celebrate that”

OUTBURN:ELECTRIC CALLBOY: Rebirth

LOUDERSOUND:”We have to bring people together not divide them”: Electric Callboy don’t mind being tagged a ‘novelty’ band so long as they can make metalheads smile

FOX_FEST JAPAN 特設サイト

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LOHARANO : VELIRANO 】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LohArano !!

“One Of Our Major Objectives Is To Restore The Value Of Malagasy Culture, Which We Feel Is Being Lost Over Time. Our Language, Our Musical Sound, Our Ancestral Wisdoms, We Have So Many Extraordinary Things That We Tend To Devalue In Comparison With Western Culture, It’s Sad.”

DISC REVIEW “VELIRANO”

「私たちの大きな目的のひとつは、時間の経過とともに失われつつあると感じているマダガスカル文化の価値を回復することなのだから。私たちには言語、音楽、先祖代々の知恵など、素晴らしい文化がある。だけどそれらは西洋文化に比べて軽視されがちなんだよね。悲しいことだよ」
ヘヴィ・メタルの感染力は、もはやとどまることを知りません。文化や言語、人種に宗教の壁を越えてアジアや南米を侵食したメタルの種子は、ついにアフリカの南端の島までたどり着きました。そう、インド洋のグルニエことマダガスカルに。
マダガスカルといえば、まず私たちは色とりどりの豊かな自然と、独自の進化を遂げた固有種を思い浮かべることでしょう。そんなメタルらしからぬ場所にまで、今やメタルは届いています。そして、首都アンタナナリヴォを拠点とする新鋭トリオ LohArano は、島のシンボルであるワオキツネザルのように、ヘヴィ・メタルを独自に、魅力的に進化させていくのです。
メタルの生命力が傑出しているのは、世界各地で芽吹いたメタルの種を、その土地土地が育んだ文化の色に染め上げていくところ。LohArano は、ツァピキーやサレギーといった人気の高いマダガスカル音楽のスタイルを、オルタナティブなメタルを融合させた非常にユニークなサウンドを得意としています。それは文化を守ること。それは伝統を抱きしめること。LohArano は、培われた文化は平等に尊いこと、そして消えてはならないことを肌で感じて知っているのです。
「そう、ここでメタルをやるのはとても大変なんだ。日々の食事に事欠くくらいに大変なのだから、楽器を買い、スタジオを借り、演奏することがどれほど大変か想像してみてほしい。もしそうすることができたとしても、ここでのコンサートはお金にならないし、メタルは社会のステレオタイプに対処しなければならない。マダガスカルの多くのスタジオは、ハードロック/ヘヴィ・メタルのバンドを受け入れることを拒否しているんだから」
そうした “楽園” のイメージが強いマダガスカルですが、そこに住む人たちにとってこの国は決して “楽園” ではありません。世界最貧国のひとつと謳われるマダガスカルは、貧困と病が深刻な状況で、抑圧的な政治も機能せず、そうした権力に反抗する暴動も頻発しています。そんな苦難の中で、RAGE AGAINST THE MACHINE や SYSTEM OF A DOWN のような “プロテスト・メタル” と出会った彼らはメタルで状況を変えよう、世界を良くしようと思い立ちます。
「”Velirano” “誓い” は、政治家たちが国民をいかにぞんざいに扱っているか、生存のわずかな望みのためなら何でも受け入れる国民に対する不条理で馬鹿げた誓いの風刺なんだよ」
だからこそ、LohArano のモッシュ・ピットは散々な目に遭わされ、打ちのめされ、騙され、不条理を受け止め続けた人たちの、もうたくさんだという正義の怒りにあふれています。そうして、さながらLIVING COLOUR の “Cult of Personality” や、暴力的でディストピア的な独裁ファンタジーを暴露する “The Wall” のマダガスカル版ともいえるこの曲で、彼らはついに世界的な大舞台 Hellfest に到達します。
「私たちがその名を知られ始めているのは事実で、もうそれがすでに大きな一歩。だって、私たちの言葉に耳を傾ける人が増えるんだから。同意する、しないにかかわらずね」
そう、彼らはマダガスカルの “声” を届けるため、この場所まで進んできました。そうして長い苦闘の末、ついに彼らの声は世界に届き始めたのです。私たちは、メタルの寛容さ、包容力で、今こそ LohArano の戦いを、声を、音楽を、抱きしめるべき時でしょう。
今回弊誌では、LohArano にインタビューを行うことができました。「Hellfest の出演は素晴らしいニュースだし、Lovebites と一緒にプレーできることを光栄に思うよ!Lovebites はロックだ!素晴らしいバンドとステージを共有できることに興奮している!あとは Maximum The Hormone の大ファンなんだ!彼らはクレイジーさ!大好きなんだ!」 どうぞ!!

LohArano : “Velirano” : 10/10

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