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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【GREEN LUNG : BLACK HARVEST】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TOM TEMPLAR OF GREEN LUNG !!

“We Wanted To Create Something That Harked Back To The Foundations Of The Genre, Something That Tried To Tap Into The Magic Of The Days When You Could Hear a Tony Iommi Riff Or a Halford Scream On Mainstream Radio.”

DISC REVIEW “BLACK HARVEST”

「自分たちですべてを行うことで得られる創造的な独立性と経済的報酬、その観点からすると、これまで受けたオファーは意味をなさないということなんだよね。大手レーベルと契約する理由の多くは、足がかりやオーディエンスを見つける手助けなんだ。僕たちは主に Bandcamp から有機的にファンを増やすことができたから、今僕たちの権利を手放すことは意味がないと思うんだよ」
英国の陰鬱な伝承を描くドゥームの新鋭 GREEN LUNG は、その音楽だけでなく、この時代におけるバンドのあり方についても革命を起こそうとしています。独立志向の強いバンドは、メジャーレーベルとの契約を断り、代わりにフィンランドのカルト・レーベル Svart Records から最新作 “Black Harvest” をリリースすることを選びました。そうして、Bandcamp のアルバム・チャートで首位を獲得したのです。
「Spotify は僕たちのようなアルバム・アーティストにとっては最悪のプラットフォームだよ。アルバムよりもシングル曲が優遇され、プレイリストをコントロールするために多くの資金が投入され、無機質で、そして僕たちはほとんどお金を得ることができないんだ。Bandcamp はその逆で、80年代や90年代の口コミやジン・カルチャーに相当するようなオンラインのプラットホームなんだよ。僕たちの最大の収入源のひとつさ。インディペンデントな音楽文化をたった一つのサイトが救っているのだから、いくら高く評価しても言い足りないくらいだよ」
GREEN LUNG のフロントマン Tom Templar は Bandcamp について “音楽業界における最後の砦” と表現します。唯一の倫理的な音楽配信・販売サービスだと。メジャーから提示される前金よりも Bandcamp の方が利益が出る現実。実際、現代の音楽産業において Bandcamp は、インディペンデントのアーティストにとって文字通り命綱です。特に、”メインストリームの大きなロックバンドになろうとはしていない” GREEN LUNG のようなバンドにとっては。
彼らがメジャーからの支援を必要としないのは、今を生きるバンドらしいその成長過程にも理由があります。2019年のデビュー作 “Woodland Rites” は、70年代後半の NWOBHM 的郷愁のサウンドと BLACK SABBATH のオカルト・ドゥーム、そして1968年の “ウィッチファインダー・ジェネラル” といった心をかき乱す映画の感覚を融合し、アンダーグラウンドのメタル世界を沸かせました。
「パブで5人くらいを相手にライブをしていたんだけど、ネットの世界から熱狂的なファンが現れたんだ。今では、バンドのマスコット、悪魔のようなヤギのタトゥーを入れている人は20人以上いるんだよ」
ただし、バンドが大量の新しいファンを獲得できたのは Instagram の投稿がバズったからで、特に、伝統的な木版画のデザインでレコードを覆う、彼らの不吉でありながらエレガントな美学が音楽的にも視覚的にも “無料で” 潜在的なリスナーたちの元へと届いたから。もはや、20年代のバンドたちにとって、大きな音楽レーベルの養ってきたノウハウや豊富な資金力は必要のないものなのかもしれません。それよりも、真に必要なのはクリエイティブな自由。
「僕たちは一つのジャンルにとどまるようなバントでいたくはないんだ。ドゥームやストーナーの構成要素を取り入れ、それを使ってモダンなものを作りたいと思っているんだよ。例えば、TURNSTILE がハードコアで、POWER TRIP がクロスオーバー・スラッシュ でやったようにね」
GREEN LUNG が “現代的” なのは、その野心です。面白いものならば、創造的になれるのであれば、ドゥームという地底の音楽に STEELY DAN の羽を纏わせることも、MADBALL の跳ねを植え付けることも厭いません。そうして、”Black Harvest” はその哲学と “Woodland Rites” の基盤すべてを、よりビッグで、よりクラシックで、より壮大なものへと増幅させていました。
そうして、プロデューサー Wayne Adams のタッチ、オルガニスト John Wright のハモンドを前面に押し出しアルバムに思慮深くダークな雰囲気を与えつつ、Tom のキャッチーで世界を包むこむようなオジーの歌唱に、 Scott Black のリフが幾重にも活力と華を添えて “Black Harvest” は完璧なバランスを得ることになりました。つまり、”Black Harvest” は、DEEP PURPLE や BLACK SABBATH, QUEEN といったメタルの祖先が誇りに思うような、壮大な70年代のリバイバルでありながら、深い層を持った進化するアルバムであり、クラシックとなり得る強烈なインパクトと現代らしい奔放さを十二分に兼ね備えているのです。荘厳な”カテドラル” に灯る紫の炎、そして宿る女王の気品。
今回弊誌では、Tom Templar にインタビューを行うことができました。「僕たちは皆、若い頃にエクストリーム・メタル・バンドでプレイしていた。それがあったから、GREEN LUNG を始めたとき、逆にこのジャンルの基礎に立ち返るようなものを作りたかったし、Tony Iommi のリフや Rob Halford の叫びをメインストリーム・ラジオで聞くことができた時代のマジックに触れようと思ったんだ」 どうぞ!!

GREEN LUNG “BLACK HARVEST” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SCOTT HENDERSON : PEOPLE MOVER】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SCOTT HENDERSON !!

“There’s Nothing Sadder Than Young Guitar Players Who Only Listen To Heavy-metal. There’s So Much Great Music Out There To Learn From, And It’s Unbelievable To Me That Someone Would Stick To Listening To Only One Style. It’s Like Being In Musical Prison.”

DISC REVIEW “PEOPLE MOVER”

「オープンマインドで音楽スタイルに囚われないことがとても重要だね。若いギタリストがメタルしか聴かないことほど悲しいことはないよ。学ぶべき音楽は沢山あるんだ。」
ジャズとブルース、クラッシックにロック、そしてファンクのスピリットを理想的にミックスし、フュージョンの翼を蒼の音空へと広げるギターレジェンド Scott Henderson は、特定のジャンルに囚われる創造のあり方を “音楽の刑務所” と断罪し包音力の重要性を語ります。
Joe Zawinul, Jean-Luc Ponty, Chick Corea といったジャズの巨匠に認められ共演を果たす一方で、TRIBAL TECH、ソロ活動、さらには Victor Wooten, Steve Smith との VITAL TECH TONES に Jeff Berlin, Dennis Chambers との HBC など豪華なサイドプロジェクトまで、Scott の音楽的な冒険は非常に多岐に渡ります。
TRIBAL TECH の登場は衝撃的でした。自身で “ギアヘッド” と語るように最新テクノロジーや MIDI を惜しげもなく投入し、複雑なコンポジションやオーケストレーションをジャズとロック、ファンクのキャンパスへと落とし込むバンドの野心は、停滞していたインスト/フュージョン世界を再始動へと導く原動力にも思えたのです。もちろん、メカニカルでロマンチック、テクニカルかつアンサンブルを極めたハイパーフュージョンの根底には、Scott とベースマン Gary Willis が誇る最高峰の知性と技術がありました。
ただし、Guitar World 誌のNo.1ギタリストをはじめとして、様々なアワードや高評価を得た TRIBAL TECH も Scott にとっては表現形態の1つにしか過ぎなかったようです。同じ音楽性を長く続けると飽きが来てしまうの言葉通り、Stevie Ray Vaughan が降臨したかのようなソロレコード “Dog Party” を契機として Scott は何年もブルースの荒野を探求することとなりました。
「僕はそれぞれ異なる理由で多くの音楽スタイルを愛しているよ。ブルースのソウルやフィーリング、ジャズのハーモニーと表現豊かなインタープレイ、ファンクをプレイする時の体感、ロックのパワー、クラッシックやプログロックの美しきコンポジション。全てが僕を幸せにするのさ。」
そうして近年、Scott Henderson は自らの音楽地図を遂に完成へと導いているように思えます。最新作 “People Mover” は実際、コンポジションにおいてマエストロの最高到達点かも知れませんね。
「僕はジャズが死んだとは思っていないんだ。けれど、ジャズのコンポジションがいくらかは失われた芸術となっているように思えるね。つまり、沢山の偉大で新たなプレイヤーは登場しているけど、偉大なライターはそんなに多くないんだよ。僕が聴く限りではね。」
ファストに絶妙にアウトする複雑怪奇なリックの数々、オーバードライブのエナジーは当然 Scott の象徴だと言えますが、彼自身はむしろリズムの魔法、洗練されたハーモニーや調性の美しさを宿した多様な作曲の妙に現在より重きを置いています。
事実、アルバムはシームレスにジャンルの境界を繋いでいます。Holdsworth と Jeff Beck の完璧なる婚姻 “Transatlantic”、TRIBAL TECH を想起させるソリッドなファンカデリックフュージョン “Primary Location”、疾走する4ビートに Wes Montgomery イズムを織り込む “Satellite”、PINK FLOYD の叙情とエモーションを封入した “Blood Moon”、ブルースの奔放をペダルの魔法で解放する “Syringe”。その緊張と緩和、繊細と躍動のダイナミズム、楽曲のバラエティーはまさに “Lost Art” に相応しき輝きを放っていますね。
今回弊誌では、Scott Henderson にインタビューを行うことが出来ました。「僕の考えでは TRIBAL TECH が唯一革新的だったのは、音楽を事前に書くことなくスタジオでジャムって、それを後のプロダクションでコンポジションに落とし込んでいくやり方だろうな。」どうぞ!!

SCOTT HENDERSON “PEOPLE MOVER” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MAGMA : ZËSS】JAPAN TOUR 2019 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHRISTIAN VANDER OF MAGMA !!

“ZËSS Is The Culmination Of a Great Cycle Including All My Previous Compositions. It Opens To a New Space And Other Perspectives. What I Had Sensed For Many Years: Multidirectional Music. It’s Another Way Of Feeling, Of Living Music.”

DISC REVIEW “ZËSS-Le Jour Du Néant”

「”ZËSS” は過去私の全ての作曲の中でも最高到達点と言えるだろうね。新たな場所や別の価値観へのドアを開いたよ。”ZËSS” によって私は “無限” へと歩み始めたんだ。音楽がそうさせたんだよ。」
結成50年。フランスに兆した異端の音楽組織 MAGMA の主宰にして、偉大なるドラマー/コンポーザー Christian Vander は未完の大曲 “ZËSS” が、自らの理想である複数の音楽性を持つ “マルチディレクショナルミュージック” への素晴らしき入り口であったことを認めました。
ジャズとロックの蜜月に、オペラやクラッシック、アヴァンギャルド、そしてミニマリズムの玄妙を封じた邪教 MAGMA は、Christian が天啓を受けたというコバイアの宇宙奇譚と仮想言語によりその禍々しき中毒性を一際増しています。
もちろん、MAGMA がメインストリームに位置することはありませんでしたが、そのカルトな表現方法はハードコアなマニアを生み続けています。ドキュメンタリー “To Life, Death And Beyond: The Music Of Magma” を見れば分かる通り、Trey Gunn, Jello Biafra, Robert Trujillo といった卓越したミュージシャンも実はバンドの熱烈な信徒なのです。
Christian も認めるように、MAGMA が “ズール” と呼ばれるその音楽スタイルを完成させたのは、3rdアルバム “Mekanik Destruktiw Kommandoh” 通称 “M.D.K.” でした。ベーシスト Jannick Top の加入により世界最高峯のスキルと “圧” を備えたリズムセクションを宿したバンドは、さらにコーラスの “圧”、複雑怪奇の “圧”、コバイアの “圧” で圧倒的なパワーとエナジーを纏う独創性を確立したのです。ズール “Zeuhl” とはすなわち “振動する音楽” の意。
Christian は時代を先取っていたと語ってくれましたが、甲高い狂気の叫びと入り乱れる無慈悲な拍子記号、そしてアヴァンギャルドな音楽性のコンビネーションは、もはやクラッシックロックの枠組みに対する破壊からの再創造であったとも言えるでしょう。
Christian が “ZËSS” の発想を得たのは1977年 “Attahk” のセッションにおいてだと言われています。それはファンク/ソウル色を増し、よりキャッチーなボーカリゼーションへと向かい始めた変革の時期でした。故に、Christian の言葉通り多様で自由な世界へのドアを開ける重要な鍵こそが “ZËSS” であったのは確かでしょう。ただし、楽曲はしばしばライブで披露されライブアルバムにも収録されましたが、スタジオアルバムに収録されることはなく故に未完成の伝説と語られるようになったのです。
「スタジオでレコーディングされていない最重要の音楽が “ZËSS” だったね。そして私たちは過去にリリースした “ZËSS” のライブバージョンとは全く異なるスタジオテイクを成し遂げたかったんだ。」
2019年、遂にベールを脱いだ38分のズールエピックは、シンフォニックでとめどなくスピリチュアルな有機的実験でした。序盤、Christian のナレーションが響き渡る反復の呪術を聴けば、彼の敬愛する John Coltrane が “Love Supreme” で世界に届けた深き瞑想と至上の愛を想起するファンも多いでしょう。
ただし、徐々にインテンスを増して、コーラスハーモニーとピアノのコード、シンコペーションのリズムにオーケストラのスペクタクルが複雑な糸のごとく絡まりあうと、カール・オルフやリチャード・ワグナーの虚影と共に様々な情景やエモーションがマグマのように溢れ出していきます。
光と影、天と地、想像と現実、歓喜と悲哀。それは恍惚を誘う魂の精神世界、形而上の峰。そうして、クラッシック、スピリチュアルジャズ、ゴスペルにソウル、そしてミニマルな舞台背景に踊るズールのダンスは、あまりに壮大なスペースオペラとして伝説の伝説たる所以を威風堂々提示するのです。さてこの作品は彼らのスワンソングとなるのでしょうか?少なくとも、信徒はきっとアンコールを望むはずです。
今回弊誌では、Christian Vander にインタビューを行うことが出来ました。「本当に勧めたいのはバンドのライブを見ることなんだ!!!私たちのパワーやエナジーを理解するためには、MAGMA のライブを見に来る必要があるよ!!もちろん、”Magma Live” アルバムもそうやってこのバンドを理解する良い方法だと思うね!」”50年後” と銘打たれた9月の来日も間近。どうぞ!!

MAGMA “ZËSS-Le Jour Du Néant” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CULT LEADER : A PATIENT MAN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ANTHONY LUCERO OF CULT LEADER !!

“I Do Feel The Weeping Skull Represnts The Concept Of The Album. Musically And Lyrically We Want The Band To Be An Expression Of The Negativity In Our Lives.”

DISC REVIEW “A PATIENT MAN”

ソルトレイクに兆すエクストリームミュージックの胡乱なニューリーダー。異端の唱道者 CULT LEADER が掲げる教義は、陶酔を誘う魔性のカオスとノワールです。
グラインドコアとスラッジの蜜月を象徴したバンド GAZA の解散は、アンダーグラウンドの世界にとって二重の意味でショッキングな出来事でした。鋭利で野放図なその独創性が途切れることはもちろん、当時のボーカリストが起こしたスキャンダルもまた、リスナーの大きな落胆を誘ったことは確かでしょう。
しかし障害の根源を断ち切り、ベーシスト Anthony をボーカルに据えて再始動を果たした CULT LEADER のある種麻薬的で、妖気振りまく夜叉の佇まいは、GAZA の悲劇を振り払って余る程に鮮烈かつ混沌です。
もちろん、2014年のデビュー EP “Nothing for Us Here” 以来、CULT LEADER はメタリックでブルータルなハードコアの鼓動に、プログレッシブやドゥーム/スラッジの息吹と悲哀の情操を投影し、カオティックで多様な宇宙を創造して来ました。
実際、インタビューで Anthony も 「もし僕たちがある特定のジャンルに限定されてしまったら、もはやバンドとして機能しないとさえ思うんだ。それほど僕たちの音楽性は多岐に富んでいるんだよ。」 と語っています。
ただし、それでも黒の指導者が提示する新たなバイブル “A Patient Man” は、敬虔な信者にこれまで以上の圧倒的驚愕とカタルシスをもたらす大いなる預言書、もしくは洗礼だと言えるでしょう。
CONVERGE と Chelsea Wolfe,  Nick Cave の薄幸なる婚姻。涙するスカルをアートワークにあしらったこの作品を、端的に表せばこういった表現になるでしょうか。
言い換えれば、ランニングタイムのおよそ半分はグラインドとハードコアのカオス。一方で残りの半分はバリトンボイスで紡がれるデリケートなノワールへと捧げられているのです。
ブラストビートに導かれ、ポリリズミックなメロディーと無節操なブレイクダウンが花開くオープナー “I Am Healed” や、不協和のシャワーとスラッジのスロウバーンがしのぎを削る “Isolation in the Land of Milk and Honey” が慣れ親しんだ CULT LEADER の経典だとすれば、連続する “To: Achlys”, “World of Joy” の2曲はさながら新経典でしょうか。
Nick Cave, Chelsea Wolfe, DEAD CAN DANCE のプリミティブでノワールな世界観。NEUROSIS の放射線状にも位置する13分間の穏やかなフューネラルは、哀しみと闇、美しき孤独と終焉を反映しながら、ダークアメリカーナにフォークやゴスまで内包し作品に傑出したデュエル、コントラストをもたらしました。
「音楽的にも詩的にも、僕たちはこのバンドを人生におけるネガティブな部分の代弁者としたいんだよ。」と Anthony が語るように、黒雲の途切れないアルバムにおいて、ただ “テンション” という素材を主軸としてこれほどの落差、ダイナミズムを創出するレコードは極めて稀だと言えるでしょう。
「頼むから俺を癒してくれ。」Anthony の咆哮、絶唱はリアルな苦痛、苦悶を掻き立てるマスターの所業。一方で、「愛に満ちた光が世界中の人間に注いでも、俺の下には来ないだろう。」と孤独を綴るその声は、全てを受け入れ語りかけるような慰めと寂寞のトーンでした。
孤高の唱道者は墓標の上で踊る。もしかすると、彼らの新たな教義は、THOU や CONVERGE の最新作とも根底ではシンクロしているのかも知れません。Kurt Ballou のプロダクション、リリースは Deathwish Inc. から。
今回弊誌では、Anthony Lucero にインタビューを行うことが出来ました。「自分たちのコンフォートゾーンの外へと冒険することを、僕たちはいつも心掛けているんだよ。」どうぞ!!

CULT LEADER “A PATIENT MAN” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【THE SEA WITHIN : THE SEA WITHIN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JONAS REINGOLD OF THE SEA WITHIN !!

New Art Rock Collective, The Sea Within Goes To Fantastic Maiden Voyage, With Flexible And Diverse Debut Record “The Sea Within” !!

DISC REVIEW “THE SEA WITHIN”

キャプテン Roine Stolt のプログレッシブな航海はスーパーグループ THE SEA WITHIN と共に新たなアドベンチャーを創成します。荒波や暴風にも屈しない最上級の乗組員を揃えたフラッグシップは、フレキシブルな風を受け未踏の音景へと舵を切るのです。
実際、伝説のプログ船長 Roine のもとへと集結したのはマスタークラスの名だたる船乗りばかり。THE FLOWER KINGS で補佐官を務めるシーンきってのベースヒーロー Jonas Reingold。その TFK にもかつて在籍したプログメタルの至宝、PAIN OF SALVATION のマスターマインド Daniel Gildenlöw。RENAISSANCE, YES の寵児、キーボーディスト Tom Brislin。さらに Steven Wilson, THE ARISTOCRATS などで知られるトップドラマー Marco Minnemann を招聘したキャプテンは、盤石の布陣にもかかわらずゲストのスカウトにも余念がありませんでした。
Jonas のインタビューにもある通り、 レコーディングのみの参加となる Daniel の影武者には FLYING COLORS の Casey McPherson を配置。加えて YES の Jon Anderson、DREAM THEATER の Jordan Rudess、Steve Hackett Band の Rob Townsend までをも乗船させた まさに “All-Aboard” なラインナップは、出航と同時に世界中のプログファンからヨーソローな期待と注目を集めたのです。
ボーナストラックまで含めると77分にも及ぶ長駆の処女航海 “The Sea Within” はそしてその遥かなる熱量に充分応えた雄飛なる冒険となりました。一つキーワードとして挙げるべきは “フレキシブル” というアイデアなのかも知れませんね。
事実、この豪華な母船の船員に選ばれたのは全てがユーティリティーなプレイヤーだったのですから。「このバンドのメンバーは全員が歌えるし、複数の楽器をこなすことが出来るんだ。」インタビューで語ってくれた通り、ボーカル、ギター、キーボードをこなす船長 Roine を筆頭にフレキシブルな才能を誇るバンドの航路は、全員がコンポーザーという奇跡まで備えながら鮮やかな多様性に満ちています。中でもドラマー Marco Minnemann のパーカッションはもちろん、ギター、ボーカルまでこなすマルチな才能はこの偉大な航海の大きな推進力となっていますね。
THE FLOWER KINGS とは異なる進路を目指すというキャプテン Stolt の野望は、オープナー “Ashes of Dawn” を聴けば伝わるでしょう。アルバムで最もダーク&ヘヴィー、Roine と Daniel の歌声導く苦悩とアグレッションが印象的な楽曲は、世界経済のカオスをテーマに据えています。
故に、Roine と Jonas が TFK のファンタジックな殻を破り、深海のアビスをリアルに映し出すかのようなサウンドを選択したことも驚きではないでしょう。KING CRIMSON の “Red” にもシンクロするこのインテリジェントな音の幽暗は、Tom のサクスフォンを得てより深部までその混沌を浸透させるのです。
その Tom がイニシアチブを取った物憂げでコーラスも鮮やかなクラッシックアート “They Know My Name”、KARMAKANIC を想起させる Jonas の幻想的でシネマティックな作曲術が Daniel の PAIN OF SALVATION とは一味違うオーガニックな声色を引き出した “The Void”。そして辿り着く “An Eye for an Eye for an Eye” はアルバムのハイライトと言えるかも知れませんね。
ラインナップの中で最もロッカーの佇まいを備えた Marco が作曲を手がけたことにも頷ける、ファストでアグレッシブな楽曲は THIN LIZZY とプログがモダンな風を受けてハイブリッドを果たしたようなユニークでしかしフックに満ちたキラーチューン。潮目の変化はフォービートとジャズロックの海風を運び華麗なソロワークが美しく華を添える中、楽曲は再びメロディックなブリッジへと回帰しロックのエナジーを胸いっぱいに吸い込みながら大円団を迎えるのです。
そうしてその多様性の濁流は、5人の主要メンバーが共作した “Goodbye” へと流れ込んでいきます。そこはポップとエモーションが乱れ咲く桃源郷。アルバムには確かにキャッチーという名の子午線が貫かれていますが、7/8拍子のファンキーなリズムを起点に光の放射を放つ素晴らしくリリカルな楽曲は飛び抜けてプログポップの期待感に満ち溢れているのです。
Jon Anderson も参加してオールスターキャストで贈る14分のプログ劇場 “Broken Cord”。キャプテン Stolt は “Sgt. Pepper” から YES までプログロックのイデアを体現したエピックを THE FLOWER KINGS のファンへとしっかり捧げてその旅路を終えるのです。
今回弊誌では、ベースヒーロー Jonas Reingold にインタビューを行うことが出来ました。プログ、ポップ、ジャズ、アートロック、クラッシックロック、そしてシネマティックな離島を繋ぐフレキシブルで魅惑的な航海。エースを揃えた SONS OF APOLLO が正統的なスーパーグループなら、ユーティリティーの極み THE SEA WITHIN もまた異なるスーパーグループのあり方でしょう。どうぞ!!

THE SEA WITHIN “THE SEA WITHIN” : 9.8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ANEKDOTEN : UNTIL ALL THE GHOSTS ARE GONE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICKLAS BAKER OF ANEKDOTEN !!

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SWEDISH PROG LEGEND ANKDOTEN HAS JUST RELEASED THEIR NEWEST RECORDS, AND MASTERPIECE,  “UNTIL ALL THE GHOSTS ARE GONE” !!

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現代プログロックシーン最重要バンドの1つ ANEKDOTEN が8年の沈黙を破り新作 “UNTIL ALL THE GHOSTS ARE GONE” をリリースしました。
メジャーなバンドを除いて所謂プログロックが忘れ去られようとしていた 90年代、スウェーデンから彗星の如く現れたのが ANEKDOTEN でした。存在すら忘れ去られていたメロトロンを大胆に使用し、過去のプログロックを新しいエッセンスを取り入れながら独自の方法で再構成した彼らの音楽はシーンに衝撃を与えました。今でこそ新しく目を引くようなプログロックバンドが次々と現れていますが、彼らが現れなければシーンは変わっていたかもしれませんね。過去と未来を繋ぐミッシングリンク的存在と言えるでしょう。
新作 UATGAG ですが率直に素晴らしいです。STEVEN WILSON の傑作で始まり、OPETH の来日で沸く今年のプログロックシーンですが、このアルバムを聴かずして語ることは出来ないでしょう。PER WIBERG がゲスト参加している事も相まって OPETH の近作と比較され、脳天気に「似てる」とさえ言われています。しかしインタビューでも触れられている通りこれは ANEKDOTEN にとっては完全にチョットマテチョットマテオペスサン。内容はさらに進化しサウンドもグレードアップしていますがバンドの本質は変わっていません。へヴィーの解釈を転換し変わったのはオペスサンです。逆に言えば最近の OPETH が好きだ結婚したいという向きは ANEKDOTEN の過去作全て要チェックかも知れませんね。
今回弊誌ではバンドの要である NICKLAS に話を聞く事が出来ました。どうしても10枚挙げさせてくれ!と申し出ていただいたので今回は10枚のアルバム。メタルをプログロックにプログメタルとは全く異なった方法論で取り入れた NICK らしい選択!手前味噌ながら非常に内容は濃いと思います。どうぞ。

YOU CAN BUY AND LISTEN TO ENTIRE “UNTIL ALL THE GHOSTS ARE GONE” ALBUM HERE !!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BEARDFISH : +4626-COMFORTZONE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RIKARD SJOBLOM OF BEARDFISH !!

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SWEDISH PROG ROCKERS BEARDFISH SET TO RELEASE THEIR BRAND NEW ALBUM “+4626-COMFORTZONE”ON 1/12 !! RIKARD SJOBLOM TALKS ABOUT NEW ALBUM, HIS MUSICAL UPBRINGING, AND MORE !!

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ANEKDOTEN, ANGLAGARD といった名前を挙げるまでもなくスウェーデンが良質なプログロックの一大生産地であることはご存知の通り。昨今かの地から現れるバンドの多くはメロトロンやオルガンを駆使した古き良きヴィンテージロックに現代的な構成美や手法を取り入れ人気を博していますね。BEARDFISH もそんなバンドの一つ。ただ前作 “THE VOID” では特に荒々しいヘヴィーロックの部分を強調し彼らの個性を主張、確立し始めたような気がします。

【PRE-REVIEW “+4626-COMFORT ZONE”】

今回発売に先駆けて1/12発売の新作 “+4626-COMFORTZONE” を試聴させて頂く事が出来ました。非常に良いアルバムですね。完成度は間違いなく彼らの作品でも一番でしょう。こういったプログロック作品は作り手側の押し付けのような音楽になることが往々にしてあります。複雑で高尚ながら聴き手に伝わらない。現に彼らの初期作にはそういった面も見受けられました。しかし今作はフレーズやメロディーにフック、引っかかるフレーズが格段に増えましたね。 “COMFORT ZONE” “IF WE MUST BE APART” といった10分前後の長尺曲では彼らの敬愛する KING CRIMSON やその他諸々の有名フレーズをあざといまでに巧みにオマージュしながらも(インタビューでも認めているように)彼ら特有の瑞々しいメロディーと生々しく時に攻撃的なギターやオルガンのリックで発展させ息つく暇を与えません。後者などボーカル入りの “RED” が現代の FORCUS に展開し DOORS と共演!!みたいなトチ狂った感じが素晴らしいですよ。 他の5分前後の曲達はプログロックというよりは最早ただロックと表記したいですね。コンパクトでバラエティーに富んでいてどれをシングルに切っても問題なさそう。例えば FOO FIGHTERS とか SOAD とか QOTSA と同列に語ってもおかしくないというか。DOORS の持っていたムーディーさやサイケな雰囲気と ZEPとか THE WHO 的王道ギターロックを現代的にオルタナ感をまぶして融合させたような。とにかく非常に充実しています。プログファンにこういった楽曲群がどう評価されるのかは判りませんがもっと広いフィールドで勝負できる可能性を感じました。

RATING: +4626-COMFORT ZONE    9/10     

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WORLD PREMIERE: “SYMPHONIC POEM PART 1 (NAUSICAA) 【GARDENJIA】


WORLD PREMIERE: NEW SONG!! “SYMPHONIC POEM PART 1” OF GARDENJIA

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ITALIAN MODERN PROG/DJENT BAND GARDENJIA SET TO RELEASE THEIR NEW ALBUM “NAISICAA OF THE VALLEY OF THE WINDON 12/21. IT IS A CONCEPT ALBUM BASED ON “NAUSIKA” AND MOVIE SCORE OF JOE HISAISHI.

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BANDIERA DO MODERN PROG !! イタリアが生んだモダンプログの旗手、GARDENJIA。今年発表した良作 “MATERIA OSCURA” に続く新作が12/21に早くも届きます。タイトルは “NAISICAA OF THE VALLEY OF THE WIND“。宮崎駿の名作「風の谷のナウシカ」と久石譲のサウンドトラックを基にしたコンセプトアルバムです。そこから “SYMPHONIC POEM PART 1” を世界初公開です!!

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【ABOUT NAUSICAA AND MESSAGE FOR JAPAN】

“The album is inspired by 1984 Hayao Miyazaki masterpiece Nausicaä of the valley of the wind. We tried to create an image of Nausicaa a bit different, firstly to respect the master work because the original character is untouchable.  It is a conceptual album based on the film and on the original movie score of Joe Hisaishi, we selected the music to perform and re-arranged all in our style. The album turned out as one long song made of 16 chapters. The album art shows a “grown up” Nausicaä in a post-atomic context, she has also developed some special faculties as the third eye.
The reasons that led us to create this project are many, first of all to pass in a certain sense, the message of the work of the master Miyazaki based primarily on respect and love for nature, a message more relevant than ever in these times.
The hate for the war and to all manifestations of hate and violence that still reduces men to beasts.
Cooperation, the rediscovery of a life lived in a community whose life and whose work is in close relationship with the elements of nature. Today might sound almost like a utopian message, but we believe it is important to reiterate these concepts, especially for future generations, also because our generations are destroying any possibility of future created in harmony and peace.
Our work is also a tribute to the great geniuses, Hayao Miyazaki, Joe Hisaishi, Studio Ghibli, a large team of artists who created masterpieces that will remain in time forever. We recently had news of the announced end of the career of the master Miyazaki, who gave us a last masterpiece like “The Wind Rises”, an incredible work of extreme beauty, also giving us a great picture of us Italians. This work is also a tribute to Japan, wonderful land of contrasts.
Thank you Master.”
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このアルバムは1984年作、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」にインスパイアされているんだ。少しだけ原作と違うものを作りたかったんだ。あくまで敬意を払いながらね。オリジナルのキャラクターはアンタッチャブルだから。
コンセプトアルバムでナウシカの映画と久石譲のサウンドトラックに基づいているんだ。採り上げる曲を選択し、全て僕達のスタイルに再アレンジしたんだ。16章から成る長い1曲のように仕上がったね。アートワークは”成長した”ナウシカなんだ。原爆以後という文脈でね。(注:ナウシカは反原爆の主張が込められていると言われている)サードアイのような特殊な能力もいくつか開花しているんだ。
このプロジェクトを始めた理由はいくつかあるんだけど、何よりもまず原作者宮崎駿の自然に対する愛と敬意というメッセージを届けたかったんだ。ある意味今こそ適切な時期なんじゃないかなあ。戦争と全ての憎しみ、暴力に反対する決意表明は獣と化す人間を減らすはずだよ。共生。生活したり働いたりしている君のコミュニティーを再発見してみよう。自然との緊密な関係が見えてくるはずなんだ。今日では桃源郷のようなメッセージに聞こえるかもしれないけどね。だけどこのコンセプトを繰り返し伝える事が大事だと信じているんだ。特に未来の世代にとってね。それに僕らの世代が調和と平和に満ちた未来の可能性を壊すべきではないんだ。
同時にこの作品は宮崎駿、久石譲、スタジオジブリという偉人達へのトリビュートでもある。傑作を作った大アーティスト集団で永遠に歴史に残るだろう。最近宮崎氏引退のニュースを聞いたよ。最後に傑作「風立ちぬ」を残してくれたね。信じられないほど究極に美しいし、イタリアの風景を扱っているのも嬉しいね。最後に多様性の国日本への敬意を表して挨拶を終えよう。ありがとう、巨匠。
                             GARDENJIA

Nausicaä of the Valley of the Wind (new album trailer)

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GARDENJIA – MATERIA OSCURA

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Gardenjia are based in Puglia, Italy

Giuseppe Miglietta: guitars, synths
Antonio Martire:drums synths
Raffaele Galasso: voice, guitars, synths, mix\mastering
Paolo Pezzuto: bass

additional musicians:
Ezio Contino: sax

WORLD PREMIERE: “HOLD ON” 【BEARDFISH】


WORLD PREMIERE: BEARDFISH LAUNCH “HOLD ON”. FIRST TRACK FROM THEIR FORTHCOMING ALBUM “+4626-COMFORTZONE”

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Swedish progressive-rockers Beardfish recently announced the release of their new album ‘+4626-COMFORTZONE’ for the 12th January 2015 in Europe. Now the band are pleased to reveal the first track to be taken from the album in the shape of ‘Hold On’ which you can listen to exclusively here:
http://prog.teamrock.com/news/2014-12-03/beardfish-premiere-hold-on

スウェーデンのプログバンド、BEARDFISH。来年の1/12に新作 “+4626-COMFORTZONE” を発売します。アルバムからのファーストカット、”HOLD ON” を公開です!!

http://prog.teamrock.com/news/2014-12-03/beardfish-premiere-hold-on

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The band had this to say about the track: “Hold On was one of the first songs that came along for +4626-COMFORTZONE and it sort of set the mood for the rest of the album with the rhythm and the intertwined guitar riffs and melodies. The lyrics deal with trying to hang on to something that is slipping out of grasp and not being in connection with your inner self, to the point that you don’t recognize yourself in the mirror. A song that felt great right from the start and it still keeps getting better every time we play it live! Hope you’ll like it!”
“HOLD ON” は新作 “+4626-COMFORTZONE” からのファーストカットだよ。リズムや絡み合うギターリフ、メロディーがアルバムの雰囲気を伝えるのに丁度良いと思ったんだ。今も良い感じだけど演奏するごとにさらに良くなるだろうね。気に入ってくれるといいな!」             BEARDFISH

The full track-listing for the album is as follows:

1. The One Inside Part 1 – Noise In The Background
2. Hold On
3. Comfort Zone
4. Can You See Me Now
5. King
6. The One Inside Part 2 – My Companion Throughout Life
7. Daughter Whore
8. If We Must Be Apart (A Love Story Continued)
9. Ode To The Rock’n’Roller
10. The One Inside Part 3 – Relief

Look out for more information in the coming weeks!

BEARDFISH Online:
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