EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JEFF GRETZ OF ZAO !!
“It’s About Using This Often Abrasive, Sometimes Pretty Music, To Paint a Picture Of Internal Turmoil And Use The Band As a Healthy Release Of That, And Maybe Help Someone In The Process Who May Be Going Through The Same Things.”
DISC REVIEW “THE CRIMSON CORRIDOR”
「たしかにメタリック・ハードコアのシーンは長い間、画一的で飽和状態に “あった” と思うよ。俺たちもおそらく一度や二度はそのような状況に陥って、罪悪感を抱いたことがあるんだから」
ウェストバージニア州の英雄 ZAO は、今年結成28年目を迎えました。彼らは90年代半ばのメタリック・ハードコアの死や、自らが生み出したテクニカル・メタルコアの盛衰を乗り越え、何度も解散、再結成、メンバーチェンジを繰り返しながら、ホラー映画の悪役のように繰り返し蘇り、今もこの場所にいます。
「多数のメンバーチェンジが行われる前から、クリスチャンだったメンバーたちは信念を変えたか、もしくは変えなかった人たちも “俺たちはクリスチャン・バンドだ” というメッセージを押し通すことは、俺たちが伝えたいことを伝えるのに適していないと判断したんだよね」
ZAO は1993年、キリスト教に焦点を当てたハードコアを作ることを目的に結成されました。ハードコアというジャンルは、テーマに関わらず極論を唱える傾向がありますが、ZAO は彼らの宗教観を前面に押し出していました。祭壇に呼ばれたり、ステージ上で説教が行われたりするのが初期のライブの特徴。
2代目ヴォーカル、Shawn Jonas は、1996年初頭のライブ映像で、「我々はイエス・キリストを崇拝し、彼の前に出るためにここに来た」と熱心に宣言しているほど。そうして若いキッズにとって想像が現実を超越し、神話のような存在となった ZAO は、数多の内部抗争を克服し、リアリティーを伴った “蔵王” の復活を成し遂げたのです。
「ZAO は、自分たちの本能に従って正しいと思うことをするときにこそ、いつも最高の仕事をやってのけるんだ。最近の “メタリック・ハードコア” には、メタルやハードコアとは関係のない外部の要素がたくさん入り込んできているけど、それはとても良いことだよ。俺たちは様々なタイプの音楽が好きだし、ZAO のように聴こえるなら何をやってもいいという自由は、俺たちにとって大きな意味を持っているんだよ」
自らのレーベルを立ち上げ、売り上げや権力を気にかけない自由を得た ZAO は、例えば自らより若い YASHIRA や THOU のような多様性を遺憾なく発揮することになりました。大御所として神話の中の存在でありながら、あくまで自らの本能に従い正直に音楽と対峙し挑戦し続ける ZAO の姿勢こそハードコアであり、CODE ORANGE など現在のシーンを牽引する若手からリスペクトを浴びる理由なのでしょう。
もちろん、”Sprinter Shards” や “Blood and Fire” といった名曲は今でも健在ですが、2016年に発表されたアルバム “The Well-Intentioned Virus” でネクスト・レベルへと到達したコンポジションは、5年の月日を経た “The Crimson Corridor” で一つの究極へと達しました。
「俺たちにとっての ZAO は、攻撃性を解放するためのものだ。バンドとして、俺たちは “重い” 音楽を作りたいと思っている。ヘヴィーといっても、いろいろな意味があるんだ。俺たちにとっては、ハードコア、メタル、デスメタル、さらにはラウドではないけれど “エモーショナル・ヘヴィー” “感情的にヘヴィー” なものまで、すべてが語彙の一部なんだよ」
長い年月で培った豊富な語彙によって、映画のようなメタルコアの世界が現実のものとなりました。一つのリフごとにすべての破壊を目指すのではなく、よりムードを重視したアプローチを交え真綿で首を絞めるように、”感情的にヘヴィー” な情景をそのフィルムへと収めていきます。”Into The Jaws of Dread” のポスト・メタルやサイケデリカな色彩、”Croatoan” の瞑想的で冷ややかな質感、タイトルトラック “The Crimson Corridor” の陰鬱でドゥーミーな音の葉、”R,I.P.W.” のひりつくようなエスニック・プログレッシブ、”Nothing’s Form” の慟哭は、バンドが今でも進化を続けている美しき証明でしょう。しかし同時に、どの楽曲にもメタルコアの矜持を盛り込むことで、対比の美学は凛然とその輝きを増していきます。
「今、音楽に何ができるのかはわからない。世界に会話がないから、もう音楽を通しても会話をすることができないように思えるんだ。自分の言っていることに同意してくれる人たちに向けて歌を歌うか、自分に同意しない人たちを排除するかのどちらかだから」
文字通り、真紅の廻廊のように幻滅からニヒリズムのスパイラルを辿るアルバムは、メロディアスなベースライン、メランコリックなバイオリン、そしてスローモーションのようなドラミングに駆動する圧倒的なリフワークなど、あらゆる要素が盛り込まれた “The Web” でその幕を閉じます。熟成を極めたエレガントなレコードを集約した “The Web” はまるで上質なワインのごとき輝きを秘めています。それでも野蛮で野心的なアルコールの攻撃がリスナーをジワジワと悩殺していくのですが。
今回弊誌では、ドラマー Jeff Gretz にインタビューを行うことができました。「このバンドの全体的なメッセージは、感情的な正直さだよ。それは、この時に耳障りな、時に美しい音楽を使って、内面的な混乱の絵を描き、それを健全に解放するためにバンドで演奏し、その過程で同じようなことを経験しているかもしれない誰かを助けることなんだ」 どうぞ!!
ZAO “THE CRIMSON CORRIDOR” : 10/10
INTERVIEW WITH JEFF GRETZ
Q1: First of all, you guys are respected by various bands as pioneers of metallic hardcore. It is a genre that is often said to be uniform and saturated, but how do you feel about the current scene?
【JEFF】: That’s a tough one. I think for a long time it WAS uniform and saturated. We probably fell into that at one point or another as well, so we were guilty of it also. To us Zao has always worked the best when we just follow our instincts and do what feels right. Having our own label and not answering to anyone whether it’s the head of a record label, or a manager or just not being concerned about selling massive amounts of records gives us a lot of freedom. There have been a lot of outside elements creeping into “metallic hardcore” lately that have nothing to do with metal OR hardcore and that is great. We like so much different types of music and knowing that anything is fair game – as long as it still sounds like Zao is huge for us.
Q1: ZAO は様々なバンドから、メタリック・ハードコアのパイオニアとして尊敬を集めています。
時に、画一的で飽和したジャンルとも揶揄されますが、現在のシーンについてはどう感じていますか?
【JEFF】: 難しい質問だね。たしかにこのシーンは長い間、画一的で飽和状態に “あった” と思うよ。俺たちもおそらく一度や二度はそのような状況に陥って、罪悪感を抱いたことがあるんだから。
俺たちにとって ZAO は、自分たちの本能に従って正しいと思うことをするときにこそ、いつも最高の仕事をやってのけるんだ。今は自分たちのレーベルを持って、レコード会社の社長やマネージャーの言葉を気にかける必要もなく、大量のレコードを売ることにもこだわらない、つまり誰にも頼らないことが、俺たちに大きな自由を与えてくれている。
最近の “メタリック・ハードコア” には、メタルやハードコアとは関係のない外部の要素がたくさん入り込んできているけど、それはとても良いことだよ。俺たちは様々なタイプの音楽が好きだし、ZAO のように聴こえるなら何をやってもいいという自由は、俺たちにとって大きな意味を持っているんだ。
Q2: Recently, young bands that are influenced by classic metallic hardcore like you, such as Code Orange, have become very popular and have even been nominated for Grammy Awards. What do you think about the explosive popularity of hardcore and their success?
【JEFF】: It’s always great when bands doing ANY kind of extreme music get attention like that. I think you could argue that the early to mid 2000’s bands like us (or in the heavy metalcore genre) were even bigger than some of the big bands are now. I think what has really changed are the people in the position to do things like nominate Grammys, are way more open to acts that in the old days would have been on the fringe or on the outside looking in. There has been a shift in how the industry has looked at some of these bands, I think more from the side of “this music isn’t going anywhere, so let’s check it out and see if it’s valid”.
Q2: 最近は、CODE ORANGE のように、クラッシックなメタリック・ハードコアに影響を受けたバンドが大きな人気を得ていますね。彼らはグラミーにまでノミネートされていましたし。
ハードコア・バンドが人気を得ること、成功を収めることについてはどう感じていますか?
【JEFF】: どんな種類のエクストリームな音楽をやっているバンドでも、そうやって注目されるのはいつだって素晴らしいことだよ。
2000年の初期から中期にかけて、俺たちのようなバンド(あるいはヘヴィー・メタルコアのジャンル)は、今のいくつかの大物バンドよりもさらに大きな存在だったと言えなくもないと思うんだ。本当に変わったのは、グラミー賞にノミネートを選出するような立場の人たちが、昔ならただ縁の下の力持ち的な存在だった感じのアーティストに対して、よりオープンになったことだと思う。
業界のそういったバンドを見る目も変わってきていて、「このままじゃ何も進展がないから、こういった音楽もチェックして価値があるかどうか見てみよう」という側面が強くなってきていると思うんだよね。
Q3: Zao tends to be labeled as a Christian band, but is this still the case now that many members have changed? Has the message Zao want to tell changed?
【JEFF】: Even before a lot of the member changes the people that WERE Christian in the band either shifted their beliefs or even the ones that didn’t decided that squashing the message down to “we are a Christian band” wasn’t something that lended itself to telling the story we want to tell. Overall, the message from Zao has been based on what the singer (whether it was original singer Eric Reeder, Shawn Jonas, or now Dan for about 23 years) have been going through personally. Sometimes that has taken the path of Christianity, but for a long time now, that hasn’t been the case. The overall message of the band is emotional honesty. It’s about using this often abrasive, sometimes pretty music, to paint a picture of internal turmoil and use the band as a healthy release of that, and maybe help someone in the process who may be going through the same things.
Q3: ZAO はよくクリスチャン・バンドに分類されていますね。メンバーが多数変わっても、その側面、伝えたいメッセージは変わっていないのでしょうか?
【JEFF】: 多数のメンバーチェンジが行われる前から、クリスチャンだったメンバーたちは信念を変えたか、もしくは変えなかった人たちも「俺たちはクリスチャン・バンドだ」というメッセージを押し通すことは、俺たちが伝えたいことを伝えるのに適していないと判断したんだよね。
全体的に、ZAO のメッセージは、シンガー(オリジナル・シンガーの Eric Reeder、Shawn Jonas、そして約23年間所属している Dan)が個人的に経験してきたことに基づいているんだ。時には、それがキリスト教の道を歩むこともあったけど、これまで長い間、基本的にはそうじゃなかったからね。
このバンドの全体的なメッセージは、感情的な正直さだよ。それは、この時に耳障りな、時に美しい音楽を使って、内面的な混乱の絵を描き、それを健全に解放するためにバンドで演奏し、その過程で同じようなことを経験しているかもしれない誰かを助けることなんだ。
Q4: “The Crimson Corridor” is your best work, I think. And it also has the longest running time in Zao history. Why did you decide to make a long concept album?
【JEFF】: The length was sort of built into the fact that some of the songs were longer. We realized that we still had about a 10 or 11 song album (as most of our records are). Normally we would have trimmed it a little and kept it at around 40 minutes. The fact that there were a lot of quieter moments that give the listener time to take a breath and reset made this a perfect opportunity to just let it spread out and let the length stay. We knew the album was intense and so we just ran with the idea that it was like this mini-movie that you had to really sit down with.
Q4: “The Crimson Corridor” はバンド史上最長のランニングタイムで、間違いなく最高傑作だと感じています。
まずは、これほど長尺のコンセプトアルバムに取り掛かった理由を教えてください。
【JEFF】: このアルバムの長さは、いくつかの曲が長くなったことに端を発している。俺たちは、(ほとんどのレコードがそうであるように)それでもまだ10曲か11曲程度のアルバムしかないことに気づいたんだ。
通常であれば、アルバムの長さを少し削って40分程度にしていただろうな。でも聴いている人が一息ついてリセットできるような静かな時間がたくさんあったから、長さをそのままにして作品を広げていくには絶好の機会だと思えたんだ。
俺たちは、このアルバムが強烈なものであることを知っていたから、ミニ映画のように、じっくりと腰を据えて鑑賞するものだという考えを持つに至ったわけさ。
Q5: It is a very diverse and cinematic album. It’s ruthlessly violent, but on the other hand, the ethereal, and doomy sound is also impressive. Do you still insist on being “heavy” ? Are there any influences from younger “heavy” bands, for example?
【JEFF】: Zao, to us, is about using aggression as a release. As a band, we like to make“heavy” music. And heavy can mean a lot of things. To us, hardcore, metal, death metal, even stuff that isn’t loud but is “emotionally heavy” it all is part of the vocabulary. As far as younger bands, we are big fans of what Yashira is doing. We actually did a split 7 inch with them a few years ago. WVRM is really good. We LOVE the band Thou. I don’t know if they are exactly a young band, but they are absolutely younger than us, but we are getting to the age where MOST bands are younger than us.
Q5: 仰るように、映画のような作品は実に多様です。無慈悲で暴力的な一面もあれば、エセリアルだったり、ドゥーミーだったり。今でも “ヘヴィー” であることにこだわりはありますか?
例えば、若いバンドの “重さ” に感化されることはありますか?
【JEFF】: 俺たちにとっての ZAO は、攻撃性を解放するためのものだ。バンドとして、俺たちは “重い” 音楽を作りたいと思っている。
ヘヴィーといっても、いろいろな意味があるんだ。俺たちにとっては、ハードコア、メタル、デスメタル、さらにはラウドではないけれど “エモーショナル・ヘヴィー” “感情的にヘヴィー” なものまで、すべてが語彙の一部なんだよ。
若いバンドでは、YASHIRA がやっていることの大ファンだね。実際、数年前に彼らとスプリット7インチを作ったしね。あと、WVRM はとてもいいね。それに俺らは THOU というバンドが大好きなんだ。彼らが正確に若いバンドかどうかはわからないけど、まあ絶対に俺らよりは若いよね。
Q6: Your album depicts the dark places in your mind such as anxiety, depression, and panic attacks. It seems to be related to pandemic, would you agree?
【JEFF】: The only reason I wouldn’t tie it into the pandemic is that the album was written and recorded BEFORE the pandemic. We were scheduled to do the final mixes and had to shut it down when the pandemic hit. So I guess it is just the universe aligning in the weird ways that it does for us sometimes. The pandemic really did allow us to sit back with the finished recordings and I think we maybe framed things differently – both with the art and some of the ambience and general vibe that we treated the final mixes with. People have been VERY detailed in giving us stories about how some of the lyrics and what Dan is singing about has really tapped into things they have been feeling. While I am sure those things existed before, I think a lot of people have STARTED experiencing these things way more since 2020.
Q6: アルバムは、心の中の暗い場所、不安や鬱、パニック障害を描き出しています。このパンデミックにも少なからず関連した問題ですよね?
【JEFF】: この作品とパンデミックを結びつけない唯一の理由は、このアルバムがパンデミックの前に作られ、レコーディングされたという点だろうな。それから最終的なミックスを行う予定だったんだが、パンデミックが発生したために中止しなければならなかった。でもそれは、奇妙な宇宙の導きだったと感じている。
パンデミックのおかげで、完成したレコーディングにじっくりと向き合うことができたし、アートやアンビエンス、ファイナル・ミックスの全体的な雰囲気など、これまでとは違ったアプローチができたからね。
歌詞の一部や Dan が歌っていることについて、ファンの人たちは自分が感じていたことに真に触れているという話をとても詳しくしてくれたんだ。
そういったことは以前からあったと思うけど、2020年以降、多くの人がより多くのことを経験するようになったからね。
Q7: How did you feel about the presidential election and BLM? Is there anything that music can do in regards to the division of America and the world?
【JEFF】: The entire election (and the last 4 or so years) have been so exhausting that it’s all a blur. The political landscape here is SO bad right now. But I also know it’s not just us, it seems to be the case everywhere. Personally, I was not a fan of the last president. And I wouldn’t say the current one was my first choice either, but at least in the US, politics have become like rooting for sports, “which side are you on?” and now, you can’t even criticize the current president because then it looks like you are on the OTHER side, then you get in arguments with people. There is no room for conversations, you have to buy the WHOLE package or you are a traitor to your side, I can’t even keep up anymore. As far BLM, it’s a mixed bag. I absolutely am of the opinion that Black Lives Matter. And there are a LOT of issues with race in our country that need taken care of. I do think there are some people that latched on to the BLM movement with not great intentions (and like anything else with that) it starts to infect the whole thing because people will ONLY focus on the bad. I’m not sure what music can do right now, mainly because I feel like you are preaching to the choir. It seems like you can’t raise a conversation (even through music) anymore because there is no conversation. You will either sing songs to the people that agree with what you are saying, or you will shut out everyone who doesn’t agree with you. Not that as an artist you SHOULDN’T bring these things up. Just that I don’t know how much it can change until people are willing to listen to something they may not totally agree with and dig into “well, WHY does this person think this”?
Q7: 昨年の大統領選や BLM についてはどのように見ていましたか? アメリカや世界の分断に対して、音楽にできることはあるでしょうか?
【JEFF】: 選挙全体(そしてこの4年あまり)であまりにも疲弊してしまい、すべてが霞んで見えているよね。今、アメリカの政治状況は “とても” 悪い。でも、それは俺たちだけの問題ではなく、どこの国でも同じようなことが起こっているように思えるね。
個人的には、前の大統領のファンではなかったよ。でも、今の大統領だって俺のファースト・チョイスじゃなかったんど。だけど少なくともアメリカでは、政治がスポーツの応援のようになっていて、「あなたはどちらの側にいるの?」 って感じさ。今の大統領を軽々しく批判もできない。アッチ側の人間と思われてしまうからね。そこに会話の余地はなく、全てのパッケージを肯定しなければ裏切り者になってしまうんだから、もうついていけないよ。
BLMに関しては賛否両論だね。俺は “Black Lives Matter” という意見を持っているってだけ。俺たちの国には、解決しなければならない人種問題があまりに多くある。だけど、BLMの活動にあまり良い意図を持たず参加している人たちがいると思う。他の活動と同様にね。そうして、人々が悪いことばかりに目を向けてしまうため、活動全体に影響を与え始めるんだ。
今、音楽に何ができるのかはわからない。まるで聖歌隊で説教しているように感じているから。世界に会話がないから、もう音楽を通しても会話をすることができないように思えるんだ。自分の言っていることに同意してくれる人たちに向けて歌を歌うか、自分に同意しない人たちを排除するかのどちらかだから。
決して、アーティストとして政治を話題にすべきではないということではないんだよ。ただみんなが、完全に同意していないものにも耳を傾け、「なぜこの人はこう考えるのか」を掘り下げようとしない限り、音楽で語りかけたとしてもどれほどの変化をもたらすことができるのかわからないんだよね。
Q8: I was surprised to see the Reformat/Reboot NES cartridge, and as a Japanese, I was happy to see it. It seems you have a great love for video games and video game music, would you agree?
【JEFF】: Absolutely. We are all into games. Some of us more than others at this point, although, those of us with kids have been drug back into gaming again. A friend of ours actually MAKES games, brand new, playable games for the original NES. And for a few years he was talking to us about how he had developed a way to utilize the “expansion port” on the bottom of the American NES consoles to not only play the expanded audio Japanese games, but would enable us to put the actual album audio on the cartridge. We knew about it forawhile but when it came time to put out the Reformat/Reboot remix album it made sense since we were going with a very 80s retro vibe on all of the formats – cassette, vinyl picture disc, and even the CD was packaged in a hollowed out floppy disc. Sometimes we will sit on a good idea until the rest of the release makes sense with it.
Q8: “Reformat/Reboot” をファミコンのカートリッジでリリースしたのは驚きでしたよ。ゲームがお好きなんですか?
【JEFF】: 間違いないね。俺たちは皆、ゲームに夢中だよ。特に子供がいるメンバーはまたゲームに戻ってきているよね。俺たちの友人は、実際にゲームを作っているし。初代ファミコンをプレイできる新しいゲームだよ。
そして数年前から、彼はアメリカのファミコンの底面にある “拡張ポート” を利用して、日本のゲームの拡張音声を再生するだけでなく、実際のアルバム音声をカートリッジに入れられる方法を開発したと話していたんだ。
そのことは以前から知っていたんだけど、”Reformat/Reboot” のリミックスアルバムを出すときに、カセット、レコード、ピクチャーディスク、さらにCDはフロッピーディスクをくりぬいてパッケージしたものなど、すべてのフォーマットで80年代のレトロな雰囲気を出していたから、ファミコンで出すのも理にかなっていると思ったわけさ。時には、良いアイデアがあっても、他のリリースがそれに見合うものになるまで、そのままにしておくこともあるからね。