EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALEX HOFMANN OF FALLUJAH !!
The Pioneer Of Atmospheric Death Metal From US, FALLUJAH Has Just Released Amazing New Record “Dreamless” !! Full Of Emotion And Atmosphere Are Here !!
DISC REVIEW “DREAMLESS”
現在、海外のメタルシーンにおいて最も注目を集めている新鋭の1つ、変革者にして US Atmospheric Death Metal の始祖 FALLUJAH が待望の新作 “Dreamless” をリリースしました!!
“Death Metal Revolution” (デスメタル革命) とまで評された出世作 “The Flesh Prevails” から2年。メタル界のメガレーベル、Nuclear Blast に移籍して初の作品は、より美しく、よりキャッチーで、同時にシンセサウンドや女性ボーカルをチャレンジングに取り入れた、多様なモダンメタルを象徴する作品に仕上がりました。
“Void Alone” は変革者、モダンメタルの旗手としての実力を強く主張する楽曲です。アルバムで最もキャッチーに思える “Void Alone” には女性ボーカリスト Tori Letlzer の美麗で繊細な歌声が大胆にフィーチャーされています。Death Metal のブルータリティー、女性ボーカルが生み出す荘厳なアトモスフィア、そして POLYPHIA さえ想起させる、トリッキーかつメロディアスなギタープレイが三位一体となって鮮やかに際立ち、リスナーに新鮮な驚きを与えてくれます。実際、Scott と Brian のギターチームはピッキングハーモニクスやクリケットを活用し、独特の雰囲気を創出し、アルバムを通して印象的で傑出したプレイを披露しています。
インタビューで答えてくれた通り、もはや FALLUJAH の顔となった感もある Tori の歌声をフィーチャーした楽曲は、 “Void Alone” 以外にも計5曲存在し、Alex のインテンスに満ちたグロウルとの協奏で作品に見事なコントラストとエモーションをもたらしていますね。
同時に、ドラマー Andrew Barid がメインソングライターの1人である “Dreamless” では、彼らのリズム面での挑戦、プログレッシブな1面にもフォーカスする必要があります。
“Abandon” では OPETH の “Deliverance” を想起させる、プログレッシブでリズミックな硬質のリフワークが聴けますし、Death-Metal には珍しいワルツで畳み掛ける “Lacuna” も非常にチャレンジング。特筆すべきは “Scar Queen”で、複雑なグルーヴと強烈なアグレッション、幾重にもレイヤーされたシンセサウンドはあの Devin Townsend と比肩し得るほどの創造性に満ち溢れています。それは勿論、現在行っている Devin、そして Modern Prog-Metal の扉を開けた BETWEEN THE BURIED AND ME とのツアーという形に結実しています。(余談ですが10月にはアルバムで美声を聴かせた Tori も合流するそう。)
さらに、シンセサウンド、実験性という観点から見れば、”Fidelius”, “Les Silences” は完全にアンビエンスとエレクトロビートに振り切った楽曲。Post-Rock にも接近し、時に多幸感すら感じさせる “Dreamless”。人生を変えたアルバムに TYCHO を挙げているのにも頷けます。拡散する彼らの興味と共にアルバムにモダンな多様性をもたらし、作品の素晴らしいアクセントとなっていますね。
今回弊誌では、ボーカル Alex Hofmann にインタビューを行うことが出来ました。テクデスと呼ばれることに不快感を表すほど、彼らは新しい領域にたどり着いています。どうぞ!!
FALLUJAH “DREAMLESS” : 10/10
【INTERVIEW WITH ALEX HOFMANN】
Q1: You contracted with Nuclear Blast Records after two albums of Unique Leader Records. So, do you think you are ready for conquering the world?
【ALEX】: I sure hope so, the touring schedule right now is pretty hectic and stacked. Right now we simply have to focus on pushing the new record as much as possible to fans in territories we haven’t been to before. Nuclear Blast is the right label to make this happen and propel the band to a level bigger than we every hoped.
Q1: Unique Leader Records で2枚のアルバムをリリースし、遂に巨大メジャーレーベル Nuclear Blast Records と契約を果たしましたね!世界制覇の準備が整いましたね?
【ALEX】: うん、きっとそうだと思うよ。今はツアースケジュールが詰まっていてとても多忙なんだ。そういった中で、僕たちは出来るだけ新作をプッシュすることに集中しているんだよ。僕たちがまだ訪れたことのない地域のファンにね。
Nuclear Blast はそれを可能にしてくれる正しいレーベルだよ。僕たちが望むより、さらにバンドのレベルを大きく進めてくれるんだ。
Q2: Yeah, your newest album is just out now !! When you named the masterpiece “Dreamless”, What was in your mind? Could you tell us about the concept or lyrical themes of the album?
【ALEX】: The lyrical themes of the album are based on various film and cinematic topics that all have parallels or connections with my own life through the content or dialogue. The title Dreamless was what the band chose, as it depicts a certain atmosphere of a “dream sequence”, a relevant theme throughout the album.
Q2: お話にも出ましたが、最新作 “Dreamless” がリリースされましたね!まずはアルバムタイトルの由来、作品のコンセプトを教えていただけますか?
【ALEX】: 歌詞のテーマは、様々な映画のトピックスなんだ。全て、僕自身の人生に重ねることが出来たり、繋がりを感じるような映画だよ。
“Dreamless” というタイトルはバンドで決めたんだけど、それは作品が、”ドリームシーケンス”(映画に挿入される夢や幻想的な一場面) のようなアトモスフィアを描写しているからなんだ。アルバムを通して関連性のあるテーマだからね。
Q3: How do you separate “Dreamless” from your previous release “The Flesh Prevails”? “The Flesh Prevail” was really highly evaluated. Did you have any pressure about making the follow up album?
【ALEX】: There’s always pressure to make any album better than the last. The Flesh Prevails had its own vibe to it, and I think that was the main directive with Dreamless, to make sure it had its own vibe and repertoire of emotions. I think we succeeded in doing that. The writing process was similar in the approach, but I think two years of touring and new influences change the way we make songs come together.
Q3: 前作 “The Flesh Prevails” は非常に評価の高い作品でしたが、今回新作を作るにあたってプレッシャーはありましたか?また、新作 “Dreamless” と前作との違いを教えてください。
【ALEX】: どのアルバムを制作する時も、前作より良いものをにしなければというプレッシャーはあるよ。”The Flesh Prevails” は独自のヴァイブを持っていたね。そしてそれは “Dreamless” においても重要なポイントだったね。アルバムに、独自のヴァイブと、エモーションのレパートリーを持たせることが大事だったんだよ。僕は上手く行ったと思うね。
ライティングプロセスは同じようなアプローチだったんだけど、今回は、2年続いたツアーと、新しく得た影響によって、集まって楽曲を作る時の方法が変わったんだ。
Q4: The clean voice of Tori Letzler make a nice contrast to “Dreamless”. It’s really effective with your intense growl. You know, what inspired you to add her voice? Do you have a plan to appoint her on your next album ?
【ALEX】: We have had female vocals and the 2 previous releases before Dreamless. I think it has just become something that characterizes Fallujah’s sound. I love the delicate and humanizing effect that a woman’s voice has in the context of our music and tori brought an even different element than the previous singers had. We plan on incorporating it more with future releases.
Q4: Tori Letzler の美しいクリーンボイスと、あなたのインテンスを孕んだグロウルが作品に素晴らしいコントラストを生んでいますね。彼女の声を加えた理由を教えてください。また、これから先、再度彼女とコラボレートする計画はありますか?
【ALEX】: 僕たちは “Dreamless” 以前の2作でも女性ボーカルをフィーチャーして来たよ。それはある意味、FALLUJAH のサウンドを特徴づけて来たと思うんだ。僕たちの音楽性の中に、デリケートで人間味のある女性のボーカルを使用するのが気に入っているんだよ。
さらに、Tori は以前の女性ボーカルたちと異なる要素を加えてくれたよね。だから、次回作以降、さらに女性ボーカルを組み込んでいこうと計画しているよ。
Q5: Mainly, you are categorized as “Technical Death Metal”. But, your music is more dreamy, catchy, and atmospheric. What do you think about your balance of Tech-Death and Atmosphere?
【ALEX】: The balance is essential. I don’t really think Fallujah is a Tech-Death band at all now, so it’s a term I sort of resent. We are a metal band through-and-through but the atmosphere and the melodic elements are where we really breakthrough. Each song has to evoke its own unique emotion while also being energetic and powerful.
Q5: FALLUJAH は主に “Technical Death Metal” にカテゴライズされています。ただ、その音楽性はよりドリーミー、キャッチー、そしてアトモスフェリックですよね?テクニカルデスメタルとアトモスフィアのバランスについてはどう考えていますか?
【ALEX】: うん、そのバランスは不可欠なものだね。実は今現在、僕は FALLUJAH を “Tech-Death” だとは全く思っていないんだ。だから、そう呼ばれるのは心外でもあるね。
僕たちは徹頭徹尾メタルバンドなんだけど、アトモスフィアやメロディックな要素によって大きな進化を遂げているんだよ。どの楽曲もエネルギッシュでパワフルでありながら、独自のユニークなエモーションを喚起させるんだからね。
Q6: Speaking of atmosphere, there are lot’s of electronic parts here, sample voice, keyboard / synthesizer sounds, and different vocal approaches. What’s the influence or inspiration of them?
【ALEX】: Synthesizers are an underrated instrument in our genre. With all the technology available these days you can really do a limitless number of things. I just wanted the songs to have that more spacious and retro vibe, which the synthesizers contribute to in a massive way.
Q6: アトモスフィアと言えば、”Dreamless” には様々なエレクトロニカ要素が存在しますね?サンプルボイスやシンセサウンドが実に効果的です。こういった側面のインスピレーションはどこから得ているのですか?
【ALEX】: シンセサイザーは、僕たちのジャンルにおいて過小評価されている楽器だね。全てのテクノロジーが使用可能な現代において、アーティストに限界なんて存在しないんだよ。
僕は楽曲により雄大で、レトロなヴァイブを持たせたかっただけなんだ。そのために、シンセサイザーは多大な貢献をしてくれたよ。