EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RIDER G OMEGA OF OBSIDIAN KINGDOM !!
Catalonian Modern Prog quintet, OBSIDIAN KINGDOM has just released “hard to classify music with plenty of contrast” new album “A Year With No Summer” !!
DISC REVIEW “A YEAR WITH NO SUMMER”
情熱の国スペインから現れた、Post-Whatever な5人組、 OBSIDIAN KINGDOM が待望の2ndアルバム “A Year With No Summer” をリリースしました!!
2012年にリリースされた彼らのデビュー作 “Mantiis” はその完成度の高さから世界のメタルシーンを驚かせました。アルバムはボーダーレスで、映画のような世界観と、万華鏡のような多様性を持っていましたね。
あれから4年。新作には、彼らの確かな成長や更なる挑戦が詰まっています。PINK FLOYD, MARILLION, RIVERSIDE といったバンドと比較されているように、”A Year With No Summer” は少なくとも、ヘヴィーなレコードではありません。そして勿論、典型的な Prog-Rock とも明らかに趣を異にしています。前作で見せつけた多様性はそのままに、テーマとしていたエクストリームをミニマリズムという実験性に置き換え進化しているように感じました。
進化を物語るに象徴的なのが、タイトルトラック “A Year With No Summer” と、インストゥルメンタルソング “The Polyanik” でしょう。強烈なノイズやシンプルで美しいメロディーが波打つように繰り返される、オスティナートという手法を使用したこの2曲はミニマルなアルバムのムード、方向性を決定づけているように思えます。PINK FLOYD などと比較されるのもそのあたりが理由かも知れませんね。
Garm が参加した “April 10th” からはバンドの ULVER に対する強い愛情が感じられます。この楽曲のみならず、作品はエレクトロニカ/インダストリアル要素が強く反映されていますが、インタビューにもあるように、ULVER の名作 “Perdition City” が影響を与えたことは間違いないようです。
確かに、レコードにはメタリックな要素も散りばめられていますが、MAYHEM の Atilla が参加した “The Kandinsky Group” にしても、ディストーションサウンドは、例えば SUNN O))) のようなノイズやミニマルなグルーヴのため使用されており、所謂”リフ”らしいリフはほとんど存在しないと言っても良いでしょう。勿論、それについては賛否両論あるでしょうが、残虐な RIVERSIDE とも評せるような、彼らの新しいチャレンジがシーンに一石を投じることは間違いないと思います。今回弊誌では、バンドの中心人物、ギター/ボーカル Rider G Omega にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!
OBSIDIAN KINGDOM “A YEAR WITH NO SUMMER” : 8.8/10
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