EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALBERTO TOCADOS OF TOUNDRA !!
SPANISH INSTRUMENTAL FOUR PIECE TOUNDRA MADE IT !! THEY SET TO RELEASE POST-WHATV MASTERPIECE “Ⅳ” ON 1/26 !!
スペインの至宝。一昔前であればそれは確実にラウル・ゴンサーレスでした。しかし彼が引退した今、その異名は TOUNDRA にこそ相応しいでしょう。以前から素晴らしいポスト系のインスト作品をリリースして来ましたが、メジャー契約を獲得して発表する新作 “Ⅳ” は快心の出来ですね。今回弊 WEBZINE では発売に先駆けて先行レビュー及びバンドの頭脳、ALBERTO TOCADOS にインタビューを行うことが出来ました。
【PRE-REVIEW “Ⅳ”】
スペインの至宝 TOUNDRA が作り上げた4作目のフルアルバム “Ⅳ” をジャンル分けする事は非常に困難です。POST-ROCK, POST-METAL, POST-HARDCORE, POST-PROG・・・まさに POST-WHATEVER な世界。歌のないインスト作品ですが、一度聴き始めると強く彼らの物語に惹きこまれるでしょう。二匹のキツネが炎の森から逃れるアートワークは重要なメッセージを秘めています。炎は政治家、森は私たちの住む町、キツネは私たち。政治家たちが私たちから職や機会を奪っていく様を表現しているそう。このコンセプトをバンドはダイナミックで緻密で知性とエナジーに満ちた楽曲、演奏で伝えています。日本の神話に影響を受けて製作されたという “KITSUNE” は彼らの集大成的楽曲でしょう。アトモスフェリックな導入部から徐々にダイナミズムを増し、刻々と変化していくオリエンタルなリフを刻みながら弦楽隊とドラムが調和し空間を埋めていく様は圧巻ですね。CULT OF LUNA, RUSSIAN CIRCLES などと比較しても遜色ないと素直に思いました。新機軸は “VIESCA”。スパニッシュなテイストを織り交ぜた巧みなクラッシックギターの演奏で始まり、ストリングスを大胆に導入して完成したこの楽曲の美しさは筆舌に尽くしがたくリピートを重ねてしまいました。ヴィヴァルディーの四季や THE BEATLES の “HELLO GOODBYE” を想起させますね。MOGWAI バリにソフィスティケートされつつ後半はヴィンテージロックの香りを漂わせる9分の大曲 “QARQOM” も聴き所の一つ。ドラムはボンゾみたいだし天国への階段のキメ的なフレーズもあるし実に “Ⅳ” らしい佳曲です。確かにいま一つ元気のない POST 系界隈ですがこの作品は実に魅力的で幅広い層にアピールする快作だと思います。
RATING: “Ⅳ” 9/10
1. Strelka
2. Qarqom
3. Lluvia
4. Belenos
5. Viesca
6. Kitsune
7. MRWING
8. Oro Rojo