タグ別アーカイブ: Prog Rock

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BAROCK PROJECT : SKYLINE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LUCA ZABBINI OF BAROCK PROJECT !!

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GREAT ITALIAN NEO-PROG BAND, BAROCK PROJECT HAS JUST RELEASED DYNAMIC & BEAUTIFUL NEW ALBUM SKYLINE !!

イタリアの次世代プログロックバンド、BAROCK PROJECT が新作 “SKYLINE” をリリースしました。
ご承知の通り、過去のタイトルばかりを漁って聴かなければならないプログロック冬の時代は終焉を迎えています。DJENT、アトモスフェリックな要素を配したモダンプログメタルは世界的な人気を博していますし、所謂ネオプログなどとも称される過去のプログロックを現代的に解釈した次世代のプログロックバンドも続々と登場しています。PORCUPINE TREE, ANEKDOTEN を筆頭に、BIG BIG TRAIN, MOON SAFARI, HAKEN, RIVERSIDE といったバンドたちの躍進は目を見張るものがありますね。
今回扱うイタリアの新星 BAROCK PROJECT も彼らに続く才能だと思います。”SKYLINE” は確実に彼らの最高傑作でしょう。制作中にベーシストが脱退していますが新しいギタリスト、ドラマーを加えて、ボーカル、ギター、キーボード、ドラムという四人編成で送り出す今作は ELP, GENESIS といったプログロックジャイアント達へのラブレターであり、同時に洗練されたモダンなサウンドも兼ね備えています。
GENESIS など数多の名作でアートワークを手掛けてきた PAUL WHITEHEAD がジャケットを担当、同郷の偉大な先輩 NEW TROLLS の VITTORIO DE SCALZI がゲスト参加という話題性も充分な “SKYLINE” ですが、特筆すべきはやはりキーボーディストでコンポーザー LUCA ZAPPINI の KEITH EMERSON 譲りのダイナミックな演奏と、ハードなエッジとキャッチーさを巧に取り入れた作曲術でしょう。
例えば以前インタビューを行った MOON SAFARI にも言えることですが、決してプログロックという枠のみに留まらずより多くのリスナーにアピールするであろう方向性を模索し高いレベルで提供する彼らの意識と実力は、間違いなく人気とセールスという報酬に結実すると信じます。実際、”SKYLINE” は “THE BOOK OF LIFE” という大曲にライブテイクをボーナストラックとして加え、曲順も変更した上で MARQUEE/BELL ANTIQUE より日本盤がリリースされました。更なる快進撃、来日も期待できそうですね。
彼らはメンバー全員がイケメンという極めて貴重なプログバンドなのですが、中でも一番のイケメン LUCA ZABBINI がインタビューに答えてくれました!!

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WORLD PREMIERE : “SIZQ” + INTERVIEW 【NETWORKS : DYNAMIC NATURE】


WORLD PREMIERE : NEW MV !! “SIZQ” OF NETWORKS !!

 JAPANESE ECLECTIC INSTRUMENTAL TRIO, NETWORKS HAS JUST RELEASED THEIR NEWEST ALBUM “DYNAMIC NATURE” !!

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ミニマル、エレクトロニカ、ロック、ジャズ、エクスペリメンタル、ダンス、マス、プログレッシブ…。様々な音楽的要素をキラキラとエクレクティックに取り込んだ東京発の3人組 NETWORKS 待望の2ndアルバム “DYNAMIC NATURE” がリリースされました。2010年にリリースされ、デビュー作にして傑作と評された “WHITE SKY” から実に5年。待っただけの価値は十分にある作品だと思います。まずはアルバム収録曲で、今回弊誌で独占公開、 “SIZQ” のMVをご覧いただきたいと思います。吉野耕平監督が生み出す色彩感覚と NETWORKS の音楽が完璧にシンクロし新しくも生き生きとした芸術の息吹を感じられるでしょう。「楕円運動のダンス音楽」 「最終的に祈祷になる事」 をテーマにバンド活動を続けている NETWORKS。前者は世の中に溢れる4/4拍子を円運動に見立て、楕円即ち奇数拍子、変拍子でも踊れるでしょう?そこにカタルシスが生まれるかもしれませんよ?というメッセージ。これは以前からそう思っていましたが後者の解釈はより難解でした。しかし “DYNAMIC NATURE” を聴きこむにつれて、後者は個々のミュージシャンとしてのエゴを捨て去り、より音楽と同化するといった意味で受け取るようになりました。正しい解釈はインタビューで答えてくれていますが、”DYNAMIC NATURE” がそれだけ自然体で彼らのヴィジョンを再現し、多くのインストバンドが犯す技量の詰め込みからはかけ離れた、多幸感に満ちた完成度の高いアルバムだと感じたからでしょう。リズムやメロディーにただ身を任せてもよし、思考を重ね深く突き詰めるもよし。ただインタビューをご覧になれば、皆様も歌詞のない彼らの内面がいかに哲学的、文学的であるかお分かりになるでしょう。キーボードの新後さん、ギターの齊所さん、ドラムスの濱田さん。メンバー全員による三者三様の回答をお楽しみください。

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【KING CRIMSON】JAPAN TOUR 2015 SPECIAL!!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GAVIN HARRISON OF KING CRIMSON!!

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NEW KING CRIMSON ARE GOING TO COME TO JAPAN ON DECEMBER!!

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UK の至宝、プログロックの伝説 KING CRIMSON が2003年以来実に12年ぶりの来日を12月に果たします。2011年に ROBERT FRIPP は突如として音楽業界からの引退を発表、KING CRIMSON も終焉かと思われましたが2013年にバンドの再始動を発表。これまでもそうしてきたようにメンバーを1部刷新して新しい音楽の旅に出ました。今回の再始動、目玉はやはり MEL COLLINS の復帰でしょう。”IN THE WAKE OF POSEIDON” から “ISLANDS” まで参加し (“RED”はゲスト扱い)、サックス、フルート、メロトロンを自在に操った名バイプレイヤーの帰還です。同時に注目されるのが3ドラムスという新しいコンセプト。GAVIN HARRISON, PAT MASTELOTTO という名手二人に R.E.M, NINE INCH NAILS などでの活躍で知られるマルチプレイヤー BILL RIEFLIN を加えて3人のドラマーがバンドに存在する形になりました。 90年代の”ダブルトリオ”編成時代にはツインドラムを提示していましたが、このコンセプトにはさすがに驚きました。では新生クリムゾン、具体的にどのような音になっているのでしょうか?私達には昨年リリースされた “LIVE AT THE ORPHEUM” と 2011年にリリースされた新生クリムゾン マイナス PAT&BILL というラインナップの KING CRIMSON PROJEKCT “A SCARCITY OF MIRACLES” いう2つのヒントが与えられています。前者を聴く限り、3ドラムスというコンセプトは「それぞれが別々のリズムを刻みカオティックな世界観を創出する」というよりは「同じグルーヴ、リズムを3人で刻み音圧、高揚感を得る」という目的のようです。これはステージ前方にドラムスを配し後方にリード楽器を置いている現在の位置取りからも推測できます。後者はまさに FRIPP COLLINS JAKSZYK の良いとこ取りのような作品。FRIPP のサウンドスケープ、COLLINS のスリリングなサックス、JAKSZYK のメロウなボーカルが溶け合っていました。クリムゾンの作品で言えば “ISLANDS” の叙情性が最も近いかも知れませんね。インタビューでも触れているように新しいマテリアルを試しているとのこと。それがそのままこの路線とは全く限りませんがADRIAN BELEW を廃して COLLINS と JAKSZYK を配置した訳ですから初期の叙情性が復活することは大いに有り得ると思います。今回弊誌では KING CRIMSON, PORCUPINE TREE という新旧二大プログバンドに在籍するスーパードラマー GAVIN HARRISON に話を聞くことが出来ました。

【INTERVIEW WITH GAVIN HARRISON】

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Q1: KING CRIMSON Japan Tour is just announced !! How are you feeling now? And what the setlist will be?

【GAVIN】: We’re very happy to be coming to Japan and making so many concerts. It will be the exciting conclusion of the 2015 tour.

Q1: KING CRIMSON の日本ツアーが発表されましたね。今はどういったお気持ちですか?

【 GAVIN 】: 日本で沢山のコンサートを行うことが出来てとても嬉しいよ。2015年に行うツアーのエキサイティングな締めくくりになるだろうね。

Q2: So, what do you think New Crimson line up? Mel Collins is back, and three drummers in the band. What is triple drums to you?

【 GAVIN 】: Mel is fantastic and adds so much to the performance. We all really enjoy Mel’s inventive soloing every night. Having three drummers gives us unique opportunities to explore some very interesting rhythmic and sonic possibilities. Three very different drummers with three different approaches to drumming can really mix together very well. .

Q2: 新生クリムゾンのラインナップについてはどう思っていますか?MEL COLLINS が復帰し、バンドには3人のドラマーがいます。トリプルドラムスというコンセプトはあなたにとってどのような意味を持っていますか?

【 GAVIN 】: MEL は素晴らしいし、バンドに多くのものをもたらしてくれたね。毎晩、僕たちは皆 MEL の独創的なソロを楽しんでいるんだ。バンドに3人のドラマーがいることで、とても興味深いリズムと音の可能性を探るユニークな機会が与えられているよ。3人とも全然違うタイプのドラマーで違うアプローチをしているんだけど、それが本当によく調和しているんだ。

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Q3: Anyway, do you think new KING CRIMSON set to release new album near the future?

【 GAVIN 】: I don’t know. We are working on new pieces and we hope to perform them in the coming tour.

Q3: KING CRIMSON は近い将来、新作をリリースすると思いますか?

【 GAVIN 】: わからないよ。ただ、新しいマテリアルには取り組んでいるからそれを今回のツアーで披露出来たらいいね。

Q4: Your solo record, “Cheating the Polygraph” is just released. This is the re-image of Porcupine Tree songs. And you did really magnificent arrangement. Anyway, what made you try this great challenge?

【 GAVIN 】: I had wanted to make a modern contemporary big band album for a very long time and I was thinking about making an album of some of my favourite Porcupine Tree songs completely re-imagined for big band sound. This really is not a cover album. The arrangements take the essence of the compositions and take them into the stratosphere. It was a long process (about 5 years) to complete the whole project but it was a fantastic journey for me. .

Q4: あなたのソロアルバム “CHEATING THE POLYGRAPH” もリリースされましたね。PORCUPINE TREE の楽曲をリ・イメージした内容でビッグバンド調の素晴らしいアレンジが施されています。なぜこういったアルバムを制作したのでしょうか?

【 GAVIN 】: 僕はずっと長い間モダンなコンテンポラリービッグバンドのアルバムを作りたいと思っていたんだ。そして僕の大好きな PORCUPINE TREE の楽曲を何曲か完全にビッグバンドサウンドにリ-イメージしたアルバムを作ろうと思いついたんだよ。これは全くカバーアルバムではないよ。楽曲の構成だけ抽出して成層圏に届くくらい異なったアレンジを施してあるからね。プロジェクト全体で5年くらいの長い期間を要したよ。だけど僕にとって素晴らしい旅だったね。

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Q5: How did you choose the songs of “Cheating the Polygraph”?

【 GAVIN 】: I chose the songs that I felt had good rhythmic possibilities and presented them to Laurence Cottle (the arranger) to see how he felt about re-imaging them from a harmonic perspective. We worked for several weeks on each tune passing it back and forth between us until we felt happy with the arrangement.

Q5: 数多くのPORCUPINE TREE の楽曲から今回の収録曲を選んだ理由を教えてください。

【 GAVIN 】: まずは僕がリズム的に可能性があると感じる楽曲を選んだんだ。それをアレンジャーである LAURENCE COTTLE に提示して、彼がハーモニーの観点からリ・イメージすることにどう感じるか確かめていったんだよ。何週間もお互いがアレンジメントに満足できるまでそのやりとりが行き来したよ。

Q6: Steven Wilson told that PORCUPINE TREE may return in 2016. Do you think it will come true? And You’ve played with two prog genius, Robert Fripp and Steven Wilson. When you compare these two, how are they resemble or different ?

【 GAVIN 】: I don’t know about the future of PORCUPINE TREE. And I don’t compare people.

Q6: STEVEN WILSON は2016年の PORCUPINE TREE の復活について言及していました。実現すると思いますか?また STEVEN と ROBERT を比較した時、似ているところはありますか?

【 GAVIN 】: PORCUPINE TREE の未来についてはわからないな。僕は人を比較したりはしないんだ。

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Q7: And you’ve played with lot’s of bands and project, like iamthemorning (I really love them), The Tangent, Blackfield, No Man, OSI, Storm Corrosion, and more. Do you have new project you are involved in?

【 GAVIN 】: I work on a lot of projects from my studio. There are more things coming but I can’t mention them at the moment.

Q7: あなたは他にも様々なプロジェクトに関わってきましたね。IAMTHEMORNING, THE TANGENT, BLACKFIELD, NO MAN, OSI, STORM CORROSION…現在関わっているプロジェクトはありますか?

【 GAVIN 】: 今も沢山のプロジェクトに関わっているよ。僕のスタジオでね。どんどん増えるだろうけど現時点で明かせるものはないね。

【FIVE ALBUMS】

FIVE ALBUMS THAT CHANGED GAVIN’S LIFE!!

PATRICK WILLIAMS “THRESHOLD”

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ART FARMER “CRAWL SPACE”

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JAPAN “TIN DRUM”

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ART FARMER & JIM HALL “BIG BLUES”

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BLUE NILE “HATS”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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I have been to Japan many times and it is a very special place to me. I look forward to seeing the great audiences at the King Crimson shows.

日本には何度も行っているんだけど、僕にとってとても特別な場所なんだ。KING CRIMSON のショーで素晴らしいオーディエンスに会えることを楽しみにしているよ。

GAVIN HARRISON

【KING CRIMSON ARE】

ROBERT FRIPP

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言わずと知れた KING CRIMSON のギタリストにしてリーダー。MR.CRIMSON。後続に多大な影響を与え続けるイノベイターです。メカニカルでシーケンシャルなフレーズ/アルペジオを構築し正確に弾きこなすと同時に、ライブでのインプロヴィゼーションも持ち味。バンド以外でも DAVID BOWIE, BRIAN ENO, ANDY SUMMERS など様々なミュージシャンと共演してきています。

MEL COLLINS

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今回の再始動で1972年以来40年以上ぶりにバンドに復帰したサックス、フルート、メロトロン奏者。その実力(と利便性)故様々なバンドに引っ張りダコで ROLLING STONES や中島みゆきのアルバムにも参加していたりします。KING CRIMSON 脱退後は CAMEL にも長く在籍したプログロック重要人物の1人。

TONY LEVIN

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スキンヘッドに髭がトレードマークのプログ界NO.1ベースプレイヤー。チャップマンスティックという不思議な楽器を操ることでも知られています。DREAM THEATER のメンバーと立ち上げた LIQUID TENSION EXPERIMENT での活躍も有名で、他にも数多くのセッションやプロジェクトをこなしています。PETER GABRIEL のお抱えベーシストであり、同僚の PAT MASTELOTTO と STICK MEN というバンドでも活動する多忙人。

PAT MASTELOTTO

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ex-MR.MISTER。”VROOM” からバンドに加入し FRIPP 師匠に寄り添い片時も離れない忠義ドラマー。実に器用で最も FRIPP の理想とするリズムを再現できる人物なのではないでしょうか?

JAKKO JAKSZYK

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新メンバー。新生クリムゾンのリードシンガーでセカンドギタリスト。キーボードもこなすマルチプレイヤー。ソロ、THE TANGENT, LEVEL 42 などさまざまなバンドに在籍する傍らコメディアンとして活躍するなど実に才能豊かな人物です。妻は KING CRIMSON の創立メンバー MICHAEL GILES の娘。

BILL RIEFLIN

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新メンバー。トリプルドラマーの1人。R.E.M, MINISTRY, KMFDM, NILE INCH NAILS など90年代初頭からインダストリアルなバンドのドラマーとして活躍。キーボードやギターもこなすマルチプレイヤー。

GAVIN HARRISON

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KING CRIMSON, PORCUPINE TREE という二大プログバンドのドラマー。その事実だけで実力は推して知れますね。

【KING CRIMSON’S RECORDS YOU MUST LISTEN TO】

“IN THE COURT OF THE CRIMSON KING”

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デビュー作にしてプログロックの概念を確立した記念碑。ロックというジャンルにクラッシックやジャズを高いレベルで融合させ、同時に歌詞専門のメンバー PETE SINFIELD が詞に深い意味を持たせることで知的で奥深いプログロックの世界を構築しました。メタリックな音像のサックスとギターが狂ったようにメカニカルでカオティックなフレーズを畳み掛け、唯一無二のカタルシスを生み出す “21st CENTURY SCHIZOID MAN” 。”CONFUSION WILL BE MY EPITAPH” という一節が楽曲の全てを物語る、メロトロンとアルペジオと悲哀に満ちて美しい “EPITAPH”。この2曲の究極の対比が後のロック界に与えた影響は計り知れませんね。

“LARK’S TONGUES IN ASPIC”

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“ISLANDS” ツアー終了後、FRIPP はバンドの内紛に嫌気が差し解散を宣言。しかし BILL BRUFORD, JOHN WETTON, DAVID CROSS, JAMIE MUIR といった自らの理想を具現化出来るアーティストたちと出会い、クリムゾンを再始動しこの傑作をリリースしました。インプロヴィゼーションの塊のようなアルバムです。時代背景としてはちょうどマイルス・デイヴィスの音楽が絶頂期を向かえたあたりですが、それとリンクするかのように、時に繊細で時に大胆なロックにおける最高峰の即効演奏が味わえます。特に JAMIE MUIR のパーカッションと DAVID CROSS のヴァイオリンはクリムゾンに新しい息吹を与えました。混沌としていて実験性に満ちていながら、キメのフレーズやメロディーはキャッチーで驚きを隠せません。

“RED”

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FRIPP, WETTON, BRUFORD の3人体制に移行し KING CRIMSON が最もへヴィーな方向性を提示したアルバム。バンドが REDZONE に入っていることから名付けられた有名すぎるタイトルトラック “RED” はまさにトリオだからこそ具現化出来た楽曲です。大勢のメンバー、楽器をアレンジメントする中で、なかなか思い切り全面に出ることのなかった FRIPP のギターが、ソリッドなスリーピースになることで初めてと言っていいほど強烈に自己主張しています。アルバムの最後を飾る “STARLESS” における冷徹で無機質な演奏と WETTON の淡々とした歌唱が生み出す奇跡的な暗く美しい世界はバンドの終わりを暗示しているようです。

“DISCIPLINE”

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解散から7年。1981年に FRIPP は ADRIAN BREW, TONY LEVIN という新しい血をアメリカから得て KING CRIMSON を再始動させます。当初は歌詞に深みがなくなった、ニューウェーブやポリリズムを大胆に取り入れすぎ、アメリカ人が嫌いだ、ステージでクネクネするな、など批判を浴びた作品です。しかしながら、 後に再評価が進み現在では FRIPP 曰くクリムゾン史上三指に入る作品だそうです。実際、当時最先端だった音楽を咀嚼し彼らのやり方で提示した意欲作だと思います。タイトルトラック “DISCIPLINE” の”鍛錬”のようなメカニカルで難解なフレーズを泊をずらしてギターで輪唱するという訳のわからない挑戦や、”FLAME BY FLAME” の斬新なフレーズ、ギターシンセやチャップマンスティックといった新しい楽器の導入など聴きどころの多い作品でプレイするたび新しい発見があります。

“THRAK”

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1984年に再度解散した KING CRIMSON は10年の沈黙の後ミニアルバム “VROOM” で復活を遂げます。80年代のラインナップに TREY GUNN, PAT MASTELOTTO を加えた”ダブルトリオ”編成という新しいコンセプトで。満を持して発表したフルアルバム “THRAK” は “RED” で体現したへヴィーさとインダストリアルな先鋭さを備えた優れた作品でした。メタリックな楽曲、実験的な楽曲、ポップさを備えた楽曲とバラエティーに富んでいて、コンセプト先行だった80年代と比べるとある意味肩の力が抜けたようにも感じられます。ダブルトリオという観点からみれば、”SEX SLEEP EAT DRINK DREAM” は非常に成功した楽曲だと思います。

“POWER TO BELIEVE”

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2003年発表、KING CRIMSON 現時点での最新作。ダブルトリオから BILL BRUFORD と TONY LEVIN が脱退。四人編成となりヌーヴォー・メタルを指標した作品です。

【THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR IN JAPAN 2015】

“in motion. This is a very different reformation to what has gone before: seven players, four English and three American, with three drummers. The Seven-Headed Beast of Crim is in Go! mode.”

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Tickets for the seven shows in Japan will be available on August 29th.
Tokyo December 7(Mon)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December 8(Tue)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December 9(Wed)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December10(Thu)Bunkamura Orchard Hall
OPEN 18:00 / START 19:00 Ticket \15,000
<info>Creativeman 03-3499-6669
Osaka December 12(Sat)Festival Hall
OPEN 17:00 / START 18:00 Ticket \15,000
Osaka December 13(Sun) Festival Hall
OPEN 16:00 / START 17:00 Ticket \15,000
<info>Kyodo Information 0570-200-888
Nagoya December 21(Mon)Nagoya Century Hall
OPEN 18:00 / START 19:00 Ticket \15,000
<info> Sunday Folk Promotion / 052-320-9100
www.dgmlive.com www.king-crimson.com

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WORLD PREMIERE: “SEA DRAGON” 【COVET (YVETTE YOUNG) : CURRENTS EP】


WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “SEA DRAGON” OF COVET (YVETTE YOUNG) !!

BEAUTIFUL AND TALENTED MODERN GUITARIST, YVETTE YOUNG AND HER BAND COVET SET TO RELEASE THEIR DEBUT EP “CURRENTS EP” !!

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美貌と才能を兼ね備えた新世代ギタリスト YVETTE YOUNG 率いる COVET がデビュー EP “CURRENTS EP” をリリースします。POLYPHIA, INVALIDS といったアーティストのアートワークをも担当するなど実にマルチな才能を持った YVETTE は幼い時からクラッシックの英才教育を受けて育ちました。ピアノ、ヴァイオリンを習得した彼女のギタープレイは通常のそれとは少し異なります。ピックを使用せず、フィンガーピッキングでルート音などを鳴らしながらタッピングでメロディーを奏でるスタイル。これをロックの世界で具現化しているギタリストはほとんど見かけませんし、使用ギター7弦 STRANDBERG の特性とも相まって独特でモダンな雰囲気を漂わせています。彼女はすでにソロEP “ACOUSTIC EP” をリリースしていますが、スリーピースバンド COVET としては初の音源。今回公開する “SEA DRAGON” は WHAT’S MATH ROCK? と聞かれたら THIS IS IT! と答えたいくらいにマスロックの理想像を具現化しているのではないでしょうか?どこか懐かしく風景の見えるようなメロディーと数学的な譜割のリフやリズム。素晴らしいですね。YVETTE の弊誌独占楽曲解説とメッセージです!!

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【ABOUT “SEA DRAGON”】

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Aw we are releasing our album soon! It will be released in 3 weeks or sooner! And tour with POLYPHIA and CHON is great! We are playing our second show and most shows are sold out! When I wrote the song I was thinking about the ocean and a mysterious dragon traveling through the water, kind of like a creature from a Miyazaki movie! The entire album is about having an oceanic adventure 🙂

【YVETTE】: アルバムはすぐにリリースされるわ!3週間後かもうちょっと早いかもしれないわね!POLYPHIA, CHON とのツアーは素晴らしいわ!今、2回目のショーをやっているんだけど、ほとんどはソールドアウトしているのよ。この曲を書いたとき考えていたのは海、そして水上を旅するミステリアスなドラゴン、そうまるで宮崎アニメの生き物のようなね。アルバム全体も海の冒険について書かれているわ。

【MESSAGE FOR JAPAN】

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I would like to tell Japan that I miss being there and I am grateful for their support and fans and also that I will be going there with my band Covet very soon!!

【YVETTE】: 日本のファンに会いたいし、サポートにはとても感謝しているの。COVET で近々行くわ!!

“SEA DRAGON” LIVE ON EMGtv

“HYDRA” LIVE ON EMGtv

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Learn more about Yvette Young here: https://yvetteyoung.wordpress.com/
Check out Yvette’s band Covet here: https://www.facebook.com/covetband

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【EIDOLA : DEGENERATERRA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ANDREW WELLS OF EIDOLA!!

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NEW POST-HARDCORE HERO FROM BLUE SWAN RECORDS!! EIDOLA HAS JUST RELEASED THEIR 2ND ALBUM “DEGENERATERRA” !! REALLY MASTERPIECE, DON’T MISS THAT!!

前作、The Great Glass Elephantから2年半、ついに2ndとなるDegeneraterraをリリースしたEidola。The Great Glass ElephantではPost-hardcoreをメインに据えながらもテクニカルなギター、情感豊かなボーカル、ニクい曲展開を備えた幅広いサウンドを見せてくれました。Dance Gavin DanceのギタリストWill Swanが運営するBlue Swan Recordsとの契約も記憶に新しい彼らですが、BSRの支援の下リリースされた今作は前作と方向性を同じくしつつもよりアグレッシブに、よりプログレッシブなものへと進化を遂げています。まさに正統進化であるとともに他のポストハードコアバンドとの圧倒的違いを感じさせる今作は、Post-hardcoreファンのみならず、Math Rockファン、Progressive Rockファンにも必聴の一枚に仕上がったと言えるでしょう。今回はバンドのフロントマン、Andrew Wellsへのインタビューを掲載します!

<文&翻訳>トーマスくん

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NEW DISC REVIEW + Q&A 【JOHN CARPENTER : LOST THEMES】


EXCLUSIVE: Q&A OF JOHN CARPENTER!!

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LEGENDARY MOVIE DIRECTOR, JOHN CARPENTER HAS JUST RELEASED FANTASTIC FIRST SOLO ALBUM “LOST THEMES” !!

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“ハロウィン” “遊星からの物体X” など、数多のホラー、怪奇映画を手がける、映画界の伝説 JOHN CARPENTER。音楽にも非常に明るく、制作する映画のサウンドトラックも自ら手がけてきました。クラッシック、プログロック、エレクトロニカ、実験音楽に通じるような彼独特のサウンドは映画の重要なファクターであり、多くの信奉者を生んでいます。そんな JOHN CARPENTOR 初のソロアルバム “LOST THEMES” が2月にリリースされ、近年のエレクトロニカなサントラ再評価の流れとも相まって大きな話題となっています。JOHN と息子の CODY が地下室でセッションを行っている中から生まれたアルバムは全9曲。全てにあの JOHN CARPENTER 印が刻まれています。実は息子の CODY CARPENTER も音楽家。LUDRIUM というプログバンドの中心メンバーなのです。これでよいものが生まれない訳がないですね。 心地よい反復とどこか無感情な風合いが生み出すミニマルな世界。そもそもは低予算での製作に適していると使用された、彼の代名詞であるシンセサイザーを中心に JOHN の名付け子である DANIEL DAVIES (父親は THE KINKS のDAVE) も加わって様々な楽器を適材適所に使用。彼らだけの世界観を表現しています。例えば GOBLIN, TANGERINE DREAM から自身がファンだという GENESIS, そして TRENT REZNOR のファンまで幅広い層にアピールする名作だと思います。今回弊誌では三顧の礼でお願いし倒したところ、一問一答という形で取材に協力していただくことが出来ました。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LEPROUS : THE CONGREGATION】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH EINAR SORBERG OF LEPROUS!!

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NEW WAVE OF MODERN PROG METAL FROM NORWAY!! LEPROUS SET TO RELEASE THE NEWEST ALBUM, MASTERPIECE, “THE CONGREGATION” ON 5/25 !!

【PRE-REVIEW “THE CONGREGATION”】

ノルウェーのモダンプログメタル LEPROUS が新作 “THE CONGREGATION” を5/25にリリースします。当初は同郷である EMPEROR, IHSAHN のバックバンドとして名を挙げた彼らですが、もはやその枕詞は全く不要でしょう。
前作 “COAL” の高い完成度と先進性は世界中に衝撃を与えました。IHSAHN 譲りの AVANT-BLACK, OPETH 的 PROG-METAL, TOOL のような ALTERNATIVE-METAL といった要素を貪欲に吸収し、彼ら独自のシアトリカルでドラマティックな色に染め抜いたサウンドは結果として21世紀におけるモダンプログメタル最高峰の傑作となりました。
あれから2年。”THE CONGREGATION” は更なる衝撃をシーンに与えるでしょう。リリースに先駆けて全曲試聴させていただきましたが驚異的なアルバムです。即効性こそ “COAL” にやや劣るかもしれませんが、それはむしろ莫大な情報量と深淵さ故。一度や二度の試聴では理解出来ないと言った方が正しいと思います。
第一にインタビューでも触れている通り、リズム面の挑戦が実に斬新。ドラマー変更の影響もあったのではないでしょうか。特にT2 “THIRD LAW” は白眉です。JAZZY な4ビート、トライバルなリズム、シンコペーションを大胆に使用したリフを自然にエピカルな楽曲に組み込んでいます。初めて聴いた時は思わず「ナンダコレハ……」と声が出た事を付け加えて置きましょう。ドラムパターンだけにフォーカスして聴いていても飽きることがない程。ギターワーク、リフとシンクロして唯一無二の LEPROUS 印を創造する事に成功しています。「まだまだロック史においてリフは進化出来る!」そう確信出来ました。
第二にエレクトロニカ、シンセサウンドの大胆な導入。”THE FLOOD”, “THE PRICE”, “RED”, “DOWN” などで使用されているシンセベースのようなサウンドはアルバムに統一感を与えると同時に、どこか無機質な印象を加えています。 EINAR のエモーショナルなボーカルとの対比が非常に効果的でアルバムの雰囲気を決定づけていますね。
第三にその EINAR のボーカルの幅が更に広がった事。”MOON” で聴かせる高いピッチとエモーションは見事としか言いようがありませんし、逆に “REWIND”, “SLAVE” で使用されるグロウルに近い荒々しさは新機軸です。また時に抑えたような淡々としたボーカルもアルバムにアクセントを加えていますね。得意のコーラス、ボーカルハーモニーも更にバリエーションを増しています。
とにかく、今年どころか21世紀に残るプログロック/メタルの傑作!全音楽ファンに聴いていただきたい作品です。今回弊誌では EINAR にインタビューを行う事が出来ました。当初はレーベル様からの時間制限が厳しかったのですが、結果として真剣に濃い内容を長時間答えていただきました。”THE CONGREGATION” の本質に迫る回答の数々。必見です!

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THE CONGREGATION: RATING 10/10

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【MOON SAFARI】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOHAN WESTERLUND OF MOON SAFARI !!

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 JOHAN WESTERLUND OF MOON SAFARI TALKS ABOUT THEIR UPCOMING ALBUM “HIMLABACKEN VOL.2”, JAPAN, PROG SCENE AND MORE !!

スウェーデンの新世代プログバンド MOON SAFARI には停滞気味の所謂”プログレ”シーンに新風を吹き込み、活性化させる事が大いに期待されています。別段、何か新しい事をやっている訳ではありませんし、演奏技術が特別優れているわけでもありません。ただ彼らの生み出すメロディーは BILLY JOEL や ELTON JOHN といったポピュラー音楽稀代のメロディーメイカー達に勝るとも劣らないほどのクオリティーを誇っています。瑞々しく爽やかで突き抜けるような美しいメロディーに強力なコーラスワーク。これをプログロックのフィールドで具現化出来ているバンドは他に A.C.T くらいではないでしょうか。今回弊誌ではベーシストの JOHAN に新作 “HIMLABACKEN VOL.2”, 「YOUは何しに日本へ」で生歌まで披露した日本についてなど語っていただきました。

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【A.C.T】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH OLA ANDERSSON OF A.C.T !!

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AWESOME SWEDISH PROG HARD A.C.T SET TO RELEASE LIVE DVD/BLUE-RAY. OLA ANDERSSON TALKS ABOUT THAT, “CIRCUS PANDEMONIUM”, AND MORE !!

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スウェーデンの PROG HARD ROCK バンド A.C.T。昨年リリースされた “CIRCUS PANDEMONIUM” は8年もの長い沈黙を全く感じさせないような素晴らしいアルバムで、弊WEBZINEの読者人気投票でも上位にランクしました。彼らの傑作 “LAST EPIC” “SILENCE” をも正直凌駕していると思います。個人的趣向もありますが、それらの作品で提示していた PROG/METAL 界隈では異質すぎる突き抜けた POP センスはそのままに、アルバムのコンセプトがそうさせたのかメンバーの趣向に若干変化があったのか、ダークでハードなエッジが加味されていてもはや人類未踏驚愕無我の境地に達しています。コーラスワークからよく QUEEN と比較されますがそれ以外にも TOTO, POLICE, もちろん 80年代の所謂 NEO-PROG といったところからの影響も色濃いバンドだと思います。今回その愛する A.C.T がライブ DVD/BLUE-RAY をリリースするとの報を受け、弊 WEBZINE ではマルメに飛んではいないものの独占取材を敢行しました。ギタリスト OLA ANDERSSON のインタビューです、どうぞ。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【STEVE HACKETT : WOLFLIGHT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LEGENDARY MR. STEVE HACKETT !!

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LEGENDARY ex-GENESIS GUITARIST MR. STEVE HACKETT TALKS ABOUT HIS UPCOMING ALBUM “WOLFLIGHT”, AND MORE !!

NEW SONG !! “THE WHEEL’S TURNING”

GENESIS の黄金期を牽引し、タッピングやスイープといった革新的な奏法をいち早く導入した伝説的ギタリスト STEVE HACKETT。昨今、GENESIS の楽曲をセルフカバーしたアルバム “GENESIS REVISITED 2” が大好評を博したり GENESIS の(ほぼ)オリジナルメンバーを集めたドキュメンタリーが話題をさらったりと GENESIS 関連で騒がしかった STEVE ですが 3/30 に久々のソロアルバム “WOLFLIGHT” をリリースします。先行試聴させて頂いたのですがこれが素晴らしい出来です!!前作 “BEYOND THE SHROUDED HORIZON” では美しいけれどフワッとした楽曲が増えていたのですが今作では若々しいエナジーを取り戻したかのようなダイナミックな楽曲が並びます。彼のワールドミュージック、クラッシックへの傾倒とロック、プログレといったルーツのバランスが素晴らしいですね。今回はなんと STEVE 自身による TRACK BY TRACK 楽曲解説も頂いたので詳しくはそちらをご参照下さい。

“WOLFLIGHT” RATING: 9,5 /10

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