タグ別アーカイブ: Hard Rock

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BAND-MAID : JUST BRING IT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KANAMI OF BAND-MAID !!

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Welcome Home, Master & Princess. Are You Ready For The Next Babymetal ?! OK, Just Bring It! Japanese Hard-Rock Maid Girls BAND-MAID Has Just Released Really Cool Debut Full-Length “Just Bring It” !!

DISC REVIEW “JUST BRING IT”

ロマン溢れるメイド服に身を包み、タイトな正統派ハードロックサウンドを継承する BAND-MAID が遂に待望のメジャーデビューフルレングス “Just Bring It” をリリースしました!!楽曲の幅を広げ、著しい成長を遂げたメンバーの全てが注ぎこまれた作品は、世界を制圧するに充分なクオリティーを備えています。
Babymetal が日本が生んだ最高の女性メタルアーティストであることは、METALLICA, GUNS’N ROSES との共演、世界の熱狂ぶりをみれば明らかでしょう。しかし同時に彼女たちを認めない、アンチの存在も少なからず目に付く事も確かです。
先日、海外大手”トゥルーメタル”系レーベルのパブリッシャーと話す機会があったのですが、彼は Babymetal について「アイコンとして華があり、バンドも素晴らしいね。だけど彼女たちは自ら楽曲を作らないし、演奏もしない。さらにどれだけメタルを愛しているのかについても疑問だね。」 と語っていました。おそらくこれが Babymetal アンチの総意だと思います。
弊誌は別段”トゥルーメタルマガジン”と言う訳でもありませんので、その高い楽曲のクオリティー、kawaii×metal の新たなアプローチ、モダンな視点、ハイレベルなパフォーマンス、そして何より世界が認めてしまっているという事実から、結果が全てを語るというスタンスです。しかし、確かに演奏も作曲も出来る新たなロックンロールヒロインが日本から生まれたとしたら、この日出づる国の音楽ファンはさらに誇れるものが増えるはずですね。
BAND-MAID はまさにその Next-Babymetal の可能性を大いに秘めたアーティストだと思います。実際、彼女たちがまずブレイクを果たしたのは海外のラジオ局からでした。Facebook で150万ものフォロワーを持つ巨大ラジオ局 “Jrock Radio” が “Thrill” の PV を紹介するやいなや、BAND-MAID の名は一気に海外へ広まることとなりました。”Thrill” の Youtube 再生回数は 400万に迫る勢い。さらに昨年は国内と併せて本格的なワールドツアーも成功させており、”結果”をみれば間違いなくワールドクラスのアーティストへと成長しつつあると言えるでしょう。
では、BAND-MAID はそのインパクトだけで注目を浴びたのでしょうか?答えは否です。確かにライブを「お給仕」と言い、ファンを「ご主人様」「お嬢様」と呼ぶ5人の可愛らしいメイドには仄かな出オチ感がフンワリと漂っているかも知れません。しかし、ギャップ萌え極まる硬派な “Just Bring It” を聴けばその実力が本物であることが伝わるでしょう。
Just Bring It…「かかってこいや!」と名付けられた自信に満ちた作品は、13曲中9曲がメンバーの手によるもので、その事実は”バンド” BAND-MAID としての強みを存分にアピールしています。
アルバムを通して、とにかくギターリフがクール。トラディショナルとモダンを行き来するツインギターはその確かなテクニックと共にフックとメロディー、アグレッションを提供し続けます。そこに緩急織り交ぜたカラフルなツインボーカル、骨太で強烈なスラップまでお見舞いするベースにダイナミックなドラムスが加われば、彼女たちの可能性が無限に広がっていることを感じるはずです。
“CROSS” は BAND-MAID の今を象徴するような楽曲です。彼女たちがすんなりと海外で受け入れられた理由の一つはそのブルーステイストかもしれません。アルバムを通して活躍するブルーノートの響きは特にUSのリスナーにとっては非常に馴染み深いもの。しかし BAND-MAID はしっかりと J-Rock 由来のキャッチーさやギミックを同時に織り込んでオリジナリティーを創出しています。見事なフックを生む転調とシンコペーション、ブルージーなギターリフ、耳馴染みのよいメロディー、シンガロングパート。”CROSS” は端的に BAND-MAID の長所を物語っていますね。
加えて、マスロックテイストさえ感じさせるプログレッシブな “Awkward” は “CROSS” と対極に存在し新鮮な驚きをリスナーに与えます。ストリングを効果的に使用したこの感動的なピースは BAND-MAID の未来をチャレンジングスピリットと共に明るく照らしているように思えますね。
おそらく日本のロックファンが思うよりも、海外の音楽シーンは現在 EDM, hiphop に席巻されています。ピュアなハードロック、メタルを渇望する”トゥルーファッキンメタラー”の逆襲が BAND-MAID に託されていることは間違いないでしょう。
今回弊誌では、ギタリストでメインコンポーザー KANAMI さんにインタビューを行うことが出来ました。Mr. Big を想起させるスリリングな “モラトリアム” や “YOLO” の流暢なリードプレイを聴けば彼女の驚異的な才能が分かるはずです。Welcome Home, Master & Princess! どうぞ!!

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BAND-MAID “JUST BRING IT” : 9.6/10

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EXCLUSIVE INTERVIEW 【JEFF SCOTT SOTO : TALISMAN, KUNI, SOTO】LOUD PARK 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JEFF SCOTT SOTO !!

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Legendary Vocalist, Jeff Scott Soto Talks About Japan Tour With Kuni, Talisman, Yngwie Malmsteen, And More !!

“A GUIDE TO JEFF SCOTT SOTO”

Jeff Scott Soto。Yngwie Malmsteen のバンド RISING FORCE の初代シンガーとして華々しくシーンに登場した唯一無二のボーカリストは、ソロとしては勿論、TALISMAN, JOURNEY, W.E.T. など数多のバンド、プロジェクトでその際立った才能を発揮し続けて来ました。ソウルフルでエモーショナル、”黒い”感覚を保持しながらも、キャッチーな歌メロに絶妙なボーカルハーモニーを乗せる、彼独特の個性は常にハードロックシーンを牽引して来たと言えますね。
同時に、Jeff はオフィシャルメンバーとしてではなく、ゲスト的な立ち位置で素晴らしい作品に貢献し続けた引く手あまたな人物でもあります。Axel Rudi Pell, Alex Masi, Vinnie Vincent, TAKARA などの名作群を懐かしく思うファンも多いでしょう。
80年代に、世界で勝負したマスクマン、日本人ギタリスト Kuni の 2nd アルバム “Lookin’ For Action” も、彼の参加でグレードが上がったアルバムの1枚です。
Billy Sheehan をはじめ、多数の豪華なゲストとともに制作されたデビュー作 “Masque” とは一味違い、固定されたメンバーで勝負した作品で、SLAUGHTER の秀才 Dana Strum プロデュースの下、Jeff のソウルフルな歌唱は勿論、Kuni のツボを得たフレージングの良さ、B’z でもお馴染み Mike Terrana のキレの良いドラムスを味わうことが出来る秀作でしたね。
そして今回、Kuni のデビュー30周年を祝い Loud Park 16 出演が決定、Jeff の参加もアナウンスされました。メンバーは、Kuni, Jeff に加えて GREAT WHITE の Tony Montana, HAREM SCAREM でお馴染み Darren Smith と実に豪華。素晴らしいショーになることでしょう。
今回インタビューを行った Jeff にとっては何と23年振りの来日となります。23年!最後の来日は、1993年の TALISMAN 初来日まで遡らなければなりません。しかし、インタビューで Jeff が語ってくれた通り、TALISMAN の音楽はその長い期間、世代を超えて引き継ぐべきものだと思います。
今は亡き Marcel Jacob というベースの名手にして優れた作曲家が存在したこと、Jeff と Marcel の素晴らしきケミストリー、爽快で、キャッチーで、ファンキーで、複雑なサウンド、その全てが忘れ去られてしまうには惜し過ぎると感じています。Jeff はインタビューで、意外にも Marcel 抜きの TALISMAN の未来に前向きな発言をしてくれました。勿論、ファンにはビッグニュースでしょうし、キッズのためにもぜひ実現してほしいと思います。
また同時に、彼自身の新しいバンド SOTO にも強く力を入れていることが伝わりますね。個人的な感想を述べれば、SOTO の新作 “Divak” はダークでヘヴィー、確かに若干メロディーが弱いものの、楽器陣が想像以上にテクニシャン揃いで、これからの活動に期待が出来そうです。今回の来日が契機となり、TALISMAN や SOTO でも、再度彼の姿を日本で見ることが出来るようになるかも知れませんね!
Jeff は Yngwie との現在の関係についても語ってくれました。メロディックハードの歴史の登場です。どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TREMONTI : DUST】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MARK TREMONTI !!

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One Of The US Top Guitarist, Legendary Mark Tremonti Has Just Released His Modern And Flesh New Album “Dust” !!

DISC REVIEW “DUST”

CREED, ALTER BRIDGE の大成功で、文字通り US ギタリストの頂点に君臨する Mark Tremonti が自身の名前を冠したバンド TREMONTI で最新作 “Dust” をリリースしました!!
グランジムーブメントが下火になりかかっていた90年代中盤から終盤にかけて現れた “ポスト・グランジ” バンドたちは、静と動のダイナミズム、うねるようなグルーヴといった点で、明らかにグランジムーブメントから強く影響を受けながらも、よりラジオフレンドリーなメロディー、楽曲とプロダクションで瞬く間に US ロックシーンの主役となりました。NICKELBACK, PUDDLE OF MUDD といったバンドと並んで CREED は勿論その1つ。グラミー賞も獲得し、全世界で4000万枚以上を売り上げたバンドを牽引していたのが不世出のギタリスト、Mark Tremonti でした。
ただ、彼の魅力は、CREED が一旦解散した後 (2009年に再結成を遂げた後、現在は休眠中) Mark が CREED の楽器隊とあの Slash も目をつけた Myles Kennedy という本格派ボーカリストを得て結成した ALTER BRIDGE、そしてよりソロプロジェクトに近いこの TREMONTI で一層伝わるのかも知れませんね。
Myles のブルージーな歌唱を活かし、LED ZEPPELIN を現代に蘇らせたかのような ALTER BRIDGE のロックサイド、自らがボーカルを務めよりメタルに特化した TREMONTI。どちらのバンドでも、Mark のトレードマークである独特のアルペジオ、キックドラムとシンクロするアグレッシブな低音リフ、何よりアイデア豊富で強烈なエモーションを発するリードプレイを存分に楽しむことが出来ますね。
TREMONTI の最新作 “Dust” は、前作 “Cauterize” の続編で、2枚はレコーディングも同時に行われた実質2枚組の大作です。アルバムオープナー “My Last Mistake” から “The Cage” への流れは TREMONTI を象徴しています。変拍子をも織り交ぜたヘヴィーなリフは実に複雑で、リズムセクションとのシンクロが実に見事。究極にキャッチーなコーラスパートは NWOAHM の流れを組んでいるようにも感じます。”The Cage” のカントリーミュージックで主に使用される、チキンピッキングを組み込んだリードプレイはただただ圧倒的で、彼が長年トップに立っている理由が伝わりますね。
加えて、リフの嵐、畳み掛けるような “Catching The Fire” のオリエンタルなミドルセクションなどは、プログレッシブとも言えるほどで、アルバムをフレッシュなモダンメタル作品へと昇華させています。
一方、タイトルトラック “Dust” は彼が CREED で培ったものが見事に結実していると感じました。具体的には、 “One Last Breath” で聴くことの出来る、ユニークなコードワーク、アルペジオ、そして情熱的なメロディー。Mark の歌唱、リードプレイは共に究極なまでにエモーショナルで、それは逆に、つまり彼が CREED を眠らせている意味がこの楽曲に存在するような気さえしますね。
そして、Mark は現在 ALTER BRIDGE でも新作を制作中。”Dust” から伝わる、今こそが絶頂期だと確信してしまうほど充実している Mark の状態を考えれば、素晴らしい作品になることは間違いないでしょう!
今回弊誌では、Mark Tremonti にインタビューを行うことが出来ました。残念ながら、日本では Mark の実力、音楽があまり浸透していないと思います。ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね!どうぞ!!

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TREMONTI “DUST” : 9.2/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DIZZY MIZZ LIZZY : FORWARD IN REVERSE】JAPAN TOUR 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TIM CHRISTENSEN OF DIZZY MIZZ LIZZY !!

Dizzy Mizz Lizzy Rødovre Rådhusplænen 27 maj 2016

Danish Legend is back!! DIZZY MIZZ LIZZY has just released their new milestone, “Forward In Reverse” for the first time in twenty years!!

DISC REVIEW “FORWARD IN REVERSE”

リユニオンを果たしたデンマークの巨人、DIZZY MIZZ LIZZY が遂に待望の復活作 “Forward In Reverse” を日本先行リリースしました!!
ロック/メタルの概念が再構築された90年代初頭、ヨーロッパから登場した DML は確実にゲームチェンジングな存在でした。主に US 主導で発生した大きなオルタナティブの波は、革新的でしたが、”メロディー” に対する考え方の違いから1部で拒否反応を生んだのも事実です。しかし、ユーロという土壌で育まれた DML の音楽は、両者の優れた部分を併せ持ったハイブリッドな存在として、2枚のアルバムしか残さなかったにもかかわらず、解散後もデンマーク本国はもとより、日本、そして世界中で愛され続けて来たのです。
20年振り、通算3枚目のフルレングスとなる “Forward In Reverse” には3曲ものインストゥルメンタルトラックが収録されています。そしてこの3曲こそが DIZZY MIZZ LIZZY の Yesterday & Today を紐解く鍵となるような気がします。
アルバムオープナー “Phyling Pharaoh” はタイトルが示す通り、オリエンタルなムードを纏っています。こういった浮遊感のあるエスニックなメロディーは、90’s オルタナバンドにも通じ、例えば、名曲 “Waterline” のインストパートなどでも聴くことが出来ますね。
“Frey” は美しいアコースティックな小曲。Tim が強く影響を受け、名作”Ram”を完全再現してしまうほど敬愛している Paul McCartney が THE BEATLES 時代に残した “Blackbird” を彷彿とさせます。
そして “Mindgasm”。彼らの特徴である “リズム遊び” を最大限に活かした楽曲は、躍動感に満ち、少しずつ音の並びやリズムパターンを変化させていくことで、独特のスリルとダイナミズムを生み出していますね。
言い換えれば、「Alternative, Beatles, Progressive」。この3要素こそ DML の解体新書だとアピールしているように思えたのです。余談ですが、”3″ という数字には、インタビューで語ってくれたように思い入れがあるようで、勿論、バンドは3ピースですし、タイトルトラック “Forward In Reverse” は3拍子で構築された復活の狼煙です。
では、彼らは単にノスタルジアのためだけに再結集したのでしょうか? 否。”Rotator” からの20年は作曲家としての Tim、演奏家としての DML を見事に成熟させました。
Loud Park 2015 で目撃した DIZZY MIZZ LIZZY は非常にオーガニックでスポンティニュアスなライブバンドでした。次々と繰り出される、インプロヴィゼーションやインタープレイは、あの Jimi Hendrix を想起させるほどで、ロックの源衝動を喚起させるに充分な凄みがありましたね。そして、彼らは “Forward In Reverse” にもその空気感をそのまま持ち込んでいます。インタビューにもある通り、インストを多数収録したのは、”今”の彼らの演奏家としての充実ぶり、自信の現れでしょう。
楽曲面で見れば、”Made to Believe” “Love At Second Sight” のような新しい DML のアンセムとなるような楽曲と並んで、Tim がソロで養ってきたより内省的でメロディアスな “Something So Familiar” “Say It To Me Anyway” も収録されており、さらに音楽性の間口が広がった印象です。また、Tim はトレードマークであるギターとボーカルのユニゾンを過去作よりも多用しており、DML のカムバックを強く印象付けています。
結果として、リユニオン作品としては異例の、瑞々しさに満ちたフレッシュで新たな代表作が誕生したように思います!
今回弊誌では、Tim にインタビューを行うことが出来ました。5月には単独公演も控えています。どうぞ!!

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DIZZY MIZZ LIZZY “FORWARD IN REVERSE” : 9.8/10

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INTERVIEW WITH RONNIE ROMERO 【RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOW】RAINBOW REUNION 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RONNIE ROMERO OF RITCHIE BLACKMORE’S RAINBOW !!

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RAINBOW will rise again!! New singer of RAINBOW, RONNIE ROMERO talks about himself, musical upbringing, and Ritchie Blackmore !!

クラッシック・ロックシーン2016年最大のトピックと言えば何と言っても Richie Blackmore が RAINBOW を復活させることでしょう。クラッシックをハードロックに取り入れるというアイデアを、シンプルに、しかし印象的に成功させた初めてのバンドとして、後続に与えた影響は計り知れません。
勿論 Ritchie Blackmore のバンドでしたが、個性的で実力も備えたメンバーを常に揃えていた点も魅力の1つでしたね。特に傑作 “RISING” をリリースした Ronnie James Dio, Cozy Powell の所謂”三頭体制”時代は最も人気があり、リユニオンを熱望されていたのではないかと思います。
実際、Doogie White を擁した1度目の再結成終了後、三頭体制で復活する可能性が1度だけあったようです。残念ながらそのプランは Cozy の死で頓挫してしまいましたが…そして2010年には Ronnie もこの世を去りました。
元々、Ritchie は BLACKMORE’S NIGHT を始めて以降、ハードロックに興味がなくなったと常に語っており、加えて彼ら2人を失ったことで再結成を期待する声も以前よりトーンダウンしていましたね。
しかし、2016年。ここに来て遂に Ritchie は「ファンの声に応えたい」「楽しむために」というステイトメントと共に、新しい Ronnie を手に入れロックに戻って来たのです!!
今回のメンバーは Ritchie, Ronnie Romero (vo), Jens Johansson (key), David Keith (ds), Bob Nouveau (b) の5名。”新しい” Ronnie は LORDS OF BLACK のメンバーとしても知られる実力派。彼の You Tube チャンネルでは DIO や DEEP PURPLE の楽曲を力強く歌い上げる姿が確認出来ます。勿論、Jens Johansson は RISING FORCE, STRATOVARIUS などで活躍して来たスーパープレイヤーですし、Richie を心からリスペクトしていることも知られています。BLACKMORE’S NIGHT のリズム隊が加わり、素晴らしいラインナップが揃ったのではないでしょうか。”Ritchie がロックをプレイする”という事実だけでも非常に意味があるのですが、それ以上の何かを期待できるかも知れませんね。
現在アナウンスされているのは、ヨーロッパで行われる3回のショーのみ。しかし、最新のインタビューで Richie は「3回のショーが上手く行けば、さらに増えるかもしれないよ。」とも語っており、続報、来日の知らせが待たれます。今回弊誌では “NEW RONNIE” こと Ronnie Romero にインタビューを行うことが出来ました。日本のメディアでは初。貴重だと思います!どうぞ!!

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WORLD PREMIERE: WHO’S FOOLING WHO? 【THOMAS LARSSON】


WORLD PREMIERE: YOU CAN LISTEN TO THREE SONGS FROM THOMAS LARSSON’S LATEST ALBUM “WHO’S FOOLING WHO?” !!

 iTUNES: WHO’S FOOLING WHO?

ONE OF THE GREATEST SWEDISH GUITAR PLAYER THOMAS LARSSON (GLENN HUGHES, BALTIMOORE, SIX FEET UNDER, YEAH BOP STATION) IS BACK !! 

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 THOMAS LARSSON。YEAH BOP STATION, BALTIMOORE, SIX FEET UNDER, などで北欧ハードロック栄光の80~90年代を駆け抜け、あの GLENN HUGHES に抜擢されアルバムを製作。続いて参加した日本公演を収めたライブアルバム “BURNING JAPAN LIVE” は絶好調の GLENN と彼を支える北欧の若手プレイヤーの好演で今でも語り継がれる大名盤です。THOMAS の美しいトーンは当時から KEE MARCELLO と並んで群を抜いていました。今回2006年のソロアルバム “HARMONIC PASSION” 以来8年ぶりの復活作 “WHO’S FOOLING WHO?” がリリースされるにあたり弊紙ではその新作からPVとアルバムから2曲、合計3曲を独占公開することができました。彼の持ち味であるブルージーなフィーリングと素晴らしいトーン。自らボーカルも兼任しそれも非常にハマっていますね。バックボーカルは GORAN EDMAN が担当。都会的で洗練された大人のロックを聴かせてくれています。

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THOMAS IS BACK IN BUSINESS. I HOPE I WILL COME TO JAPAN SOON AGAIN !!

THOMAS LARSSON

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 【WORKS FROM PAST】

GLENN HUGHES “FROM NOW ON”

完全に人間を辞めていた感のある80年代を終えクリーンにディスタイムアラウンドしたグレン・ヒューズのソロ2作目。トーマス他 EUROPE のメンバーなど北欧人脈でバックを固め非常に優れたハードロックアルバムとなりました。変なモヒカンにして若作りしてるしもうこんな音楽はやらないんだろうな。

 THOMAS LARSSON “HARMONIC PASSION”

一つ前のソロアルバム。トーンの美しさと技術の正確さには本当に舌を巻きます。多様な音楽を取り入れたギターインスト作品。AXE-fxを使用した試奏動画。上手い・・・

 BALTIMOORE

SIX FEET UNDER 時代からの盟友 BJORN LORDI のバンドに参加したりしなかったりのトーマスさん。地味な存在ですが名曲たくさん持っていますよ。”MY BLUE MOON” “BALLERINA” なんかは必聴の部類かと。

THOMAS LARSSON HP

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WORLD PREMIERE: “BACK ON MY TRAIL” “TURN BACK TIME” 【REVOLUTION SAINTS】


WORLD PREMIERE: NEW SONG!! “BACK ON MY TRAIL” OF REVOLUTION SAINTS !!

It’s a fun record. It’s not safe. It is a musician’s record,” states Castronovo.

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DOUG, DEAN, JACK のバンド REVOLUTION SAINTS がもう一曲新曲を公開しました。アルバムオープナーの “BACK ON MY TRAIL”です。コード進行、声、コーラスの付け方などまるで勢いのある JOURNEY といった趣で素晴らしさしかないですね!!アルバムを楽しみに待ちましょう!!

WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “TURN BACK TIME” OF REVOLUTION SAINTS !!

DOUG ALDRICH (ex-WHITESNAKE, BMR, LION), JACK BLADES (NIGHT RANGER), DEAN CASTRONOVO (JOURNY) JOIN TOGETHER AS A NEW BAND “REVOLUTION SAINTS !! THEY SET TO RELEASE THEIR DEBUT ALBUM “REVOLUTION SAINTS” ON 2/20 !!

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WHITESNAKE を脱退した DOUG ALDRICH が NIGHT RANGER, DAMN YANKYS の歌って弾けるベーシスト、JACK BLADES, JOURNY, BAD ENGLISH の歌って叩けるドラマー、DEAN CASTRONOVO と結成した新バンド REVOLUTION SAINTS。 彼らのデビューシングル “TURN BACK TIME” が遂に発表となりました。誰が歌うのか?という点にも注目が集まりましたがこの新曲ではディーンがメインで歌ってジャックがヴァースやボーカルハーモニーを担当という形のようです。そもそも歌唱には定評のあるディーンですが STEVE PERRY 譲りの絶品のボーカルを披露しています。ダグのカッティングリフもキレキレで正統派メロディックロックの素晴らしさを凝縮したような曲ですね。デビューアルバム “REVOLUTION SAINTS” は 2/20 、日本では 2/18 に FRONTIER RECORDS から発売です!!

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From the opening notes of “Back On My Trail” to the piano outro on the album-closer “In The Name Of The Father (Fernando’s Song),” it is clear Revolution Saints is a musical force to be reckoned with. Songs “Locked Out Of Paradise,” “Dream On” and “Here Forever” showcase the diversity that permeates throughout the entire album. Deen’s band mates from Journey also make an appearance on the album with guitarist Neal Schon showing up on “Way To The Sun” and vocalist Arnel Pineda singing on “You’re Not Alone.” The album’s 80’s vibe is reminiscent of some of the biggest hard rock tracks of the day, but with a modern feel, backed by top-level musicianship.
デビュー作 “REVOLUTION SAINTS” にはディーンのバンド JOURNEY からギタリストの NEAL SCHON が “WAY TO THE SUN” に、ボーカルの ARNEL PINEDA が “YOU’RE NOT ALONE” にそれぞれゲスト参加しています。トップレベルのミュージシャンシップに支えられたアルバムは 80年代のビッグなハードロックのヴァイブを残しつつそこにモダンな雰囲気も加わって完成しました。

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The track listing for Revolution Saints is:
  1. Back On My Trail
  2. Turn Back Time
  3. You’re Not Alone (Feat. Arnel Pineda)
  4. Locked Out Of Paradise
  5. Way To The Sun (Feat. Neal Schon)
  6. Dream On
  7. Don’t Walk Away
  8. Here Forever
  9. Strangers To This Life
  10. Better World
  11. How To Mend A Broken Heart
  12. In The Name Of The Father (Fernando’s Song)
https://www.facebook.com/RevolutionSaints
http://www.frontiers.it

【RECOMMENDS】

LION – DANGEROUS ATTRACTION

KAL SWAN, DOUG ALDRICH, JERRY BEST, MARK EDWARDS という 80~90 年代のシーンにおいてそこそこ重要人物達を擁した悲運のバンド。何が悲運かは適当にググッて下さい。重要なのはカルとダグがこのアルバムでは非常に生き生きとしている事。

BAD MOON RISING – S/T

LION 解散後、ダグとカルの二人が結成したバンド。このアルバムはカルの歌唱が最大限生かされた英国の湿り気を帯びたメタルで実に素晴らしいです。グランジ/オルタナの台頭にしたがって徐々に彼らの音楽性も拡散して行きます。彼らの最終作 “OPIUM FOR THE MASSES” などはカルの歌唱力を生かしているとはお世辞にも言えませんがダグのギターはアイデア豊富でそれはそれで楽しめます。この後カルは音楽業を引退し、ダグは BURNING RAIN ~ WHITESNAKE, そして今に至ります。

HARDLINE – DOUBLE ECLIPSE

JOURNY 終了後、BAD ENGLISH で何か満たされなかった NEAL SCHON が新たに結成したバンド。ニール、ディーン以外にも JOHNNY GIOEL, TODD JENSEN というメロハー界隈ではそこそこ重要人物が参加しています。楽曲の出来はなかなか良いのですがニールのギタリストとしての良さを100%発揮しているかというと疑問です。ただこの曲は完璧な名曲。アーネル加入後の JOURNY がいかにロックとして素晴らしいかわかりますね。

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FREAK KITCHEN : COOKING WITH PAGANS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATTIAS “IA” EKLUNDH FROM FREAK KITCHEN!!

REMARKABLE SWEADISH TRIO “FREAK KITCHEN” RELASED AWESOME NEW ALBUM “COOKING WITH PAGANS”!!

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 “APPETIZER” の日本リリースが1994年。という事は今年デビュー20周年となるスウェーデンの GUITAR GOD, MATTIAS “IA” EKLUNDH 率いる変態ハードロックトリオ FREAK KITCHEN。前作 “LAND OF THE FREAKS” から5年の月日を経て彼らの新作 “COOKING WITH PAGANS” がリリースされました。彼ら独特のキャッチーなメロディーと時に複雑怪奇な曲展開。ギターの切れ味も益々鋭さを増してきている感さえあります。サイトを始める際、この人にインタビュー出来たらいいな、と漠然とまず考えた MATTIAS “IA” EKLUNDH になんとロングインタビュー出来ました。多くは要らないでしょう。どうぞ。

【ABOUT “COOKING WITH PAGANS”】

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Q1: Your new album ‘ Cooking with Pagans’ is about to launch in world wide!! ‘Land of the Freaks’ was released in 2009. So, It took 5 years. We waited for that for a long time. How are you feeling now? And why is it taking so SPUNKING long?

【IA】: I am feeling well and happy, thank you. Yes, it took a long time but hopefully it was worth the wait. In between the two most recent records, I recorded my Freak Guitar – The Smorgasbord album and the album Art Metal: The Jazz Raj with my friend Jonas Hellborg and Indian drummer Ranjit Barot. I also built my Apple Horn studio in the forest of Sweden, outside of my hometown of Gothenburg.

Q1: 新作 “COOKING WITH PAGANS” がリリースされましたね。前作 “LAND OF THE FREAKS” のリリースが2009年ですからリリースに5年間かかった事になります。その理由と今のお気持ちを聞かせて下さい。

【IA】: とても良い気分だし幸せだよ、ありがとう。うん、確かに長い時間かかってしまったけど待っただけの価値がある作品になったと思うよ。新作までの5年間は僕のソロ作FREAK GUITAR” の”THE SMORGASBORD” ART METAL “THE JAZZ RAJ” (友達の JONAS HELLBORG とインド人ドラマー RANJIT BAROT とのプロジェクト)を製作していたんだ。あとは僕の地元ゴーセンバーグの外側にあるスウェーデンの森に APPLE HORN STUDIO って自分のスタジオを建てたんだ。

Q2: ‘Cooking with Pagan’ is nice title. And I love the artwork with that. Why did you choose this title? And is this album have any conceptual story? 

【IA】: We had the privilege of being contacted by amazing Disney animator Juanjo Guarnido a while back. He was a rabid Freak Kitchen fan and was eager to draw the artwork. I had the idea from way back that the cows sort of took over, having them with our heads chopped off in front of a cannibal kettle and Juanjo really liked it and did the best possible artwork. There is no deep meaning or concept behind it, just a groovy cover. We are so grateful to have him onboard.

Q2: “COOKING WITH PAGANS” はタイトルもアートワークも素晴らしいですね。何かコンセプトはありますか?

【IA】: 名誉なことに僕らは、しばらく前に素晴らしいディズニーのアニメイター JUANJO GUARNIDO から連絡を貰ったんだ。彼は熱狂的な FREAK KITCHEN のファンでアートワークの製作を熱望していたんだ。僕は前から、マスコットの牛は引き継ぎながら、人喰い鍋の前で牛に僕らの生首を持たせるってアイデアを暖めていたんだ。JUANJO はそのアイデアをとても気に入って出来うる限り最高のアートワークを製作してくれたよ。深い意味やコンセプトはなくてただグルーヴィーなカバーだよ。彼にはとても感謝しているよ。 fk10671340_772254589513927_5580124228207018816_n

Q3: “Slop-py-py-py-py-py-py-py-py! Sloppy!” is FREAKY cool!! Black/White PV is also nice. Yeah, I think that’s exactly Freak Kitchen’s song. We can sing a long with chorus. And guitar phrase “EFF#G EFF#G A A# B” is very impressive. That kind of rhythmical phrase is trademark of Freak Kitchen. Anyway, you always think great deal of catchy feeling and sing a long chorus as much as musical difficulties. I love that. Why?

【IA】: I am a sucker for melodies combined with good music. You can sing really aggressive but still carry a tune. We also have influences from all over the world that we like to fuse with traditional song writing… and that together becomes Freak Kitchen sounding music (that I am glad you like).

Q3: “SLOPPY” はまさに FREAK KITCHEN らしい曲ですね!シンガロング出来るキャッチーなコーラスと音楽的複雑さを兼ね備えています。

【IA】: 僕は良い音楽に付随するメロディーに夢中なんだ。思いっきりアグレッシブに歌ったりもするだろうけどそれでもやはりちょっとした歌は歌うよね。世界中の伝統音楽から影響を受けてその要素を混ぜたりもする。そういったものが全て合わさって FREAK KITCHEN の音楽になるんだ。気に入ってくれると嬉しいな。

Q4: I roar with laughter about the title’I don’t want to golf’ . Is there any rock song of that kind of title?? NOPE. And lyrics include the words ‘Hole in one’ or ‘Bunker’. haha. Your song title is sometime very strange like ‘Anal Bleach’ ‘Murder Groupie’ ‘Propaganda Pie’ …How did you come up with it?

【IA】: I want to put out music and lyrics I haven’t heard before. I also think you can write about virtually anything. Stuff I think about, while walking the Swedish woods with my two German shepherd dogs, usually manifest itself into our songs. Although a lot of tunes may come off as funny at first, when you read between the lines, they are actually quite harsh and upsetting. Humor is a good way to share difficult topics so they get bearable.

Q4: “I don’t want to golf” という曲名には笑いました。あなたは他にも “Anal Bleach” “Murder Groupie” “Propaganda Pie” などかなり変わった曲名をつける時がありますがそういう曲名はどうやって思いつくのですか?

【IA】: 僕は今まで聞いた事のない音楽や歌詞を発表したいんだ。実際君達だって何か書けるはずさ。例えば僕は二匹のジャーマンシェパードとスウェーデンの森を歩いている時に曲のアイデアを思いついたりする。多くの曲はまず愉快な印象を与えるかもしれないけど、よく行間を読めば実際はそれらが非常に無情で動揺を誘う事に気づくだろうね。ユーモアは難しい話題を扱う時有効なんだ。それで耐えられるってところがあるからね。

Q5: Did you sing in ‘Private Property’? I felt it was sing by singer like Doug Pinnick. Very low and nice voice.

【IA】: It is Chris, our bass player that is singing it. He is also the man behind songs like Razor Flowers, Infidelity Ghost and The Only Way. I will tell him you like his voice.

Q5: “Private Property” の歌はあなたですか?あなたの声より低い気がしました。良い声ですね。

【IA】: CHRIS だよ。僕らのベーシストが歌っているよ。彼は他にも RAZOR FLOWERS, INFIDELITY GHOST, THE ONLY WAY で歌っているよ。君が気に入ったと彼に伝えておくよ。

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Q6: ‘Come back to Comeback’ and Ranks of terrified’ is very challenging song, I think. It’s like guitar play to burst into flames. Are you satisfied with that?

【IA】: I do what I do and sometimes I, like in Ranks of the Terrified, use tapping as a riff. People tend to use tapping non percussive, like a waterfall, whereas I think you can do wonderfully, rhythmical things with it. So I do.

Q5: “Come back to Comeback” “Ranks of Terrified” はとてもチャレンジングな曲ですね。火の出るようなギタープレイがとても印象的です。

【IA】: 僕は僕らしくやっているだけさ。時々僕は、”RANKS OF TERRIFIED” でやっているように、リフにタッピングを使うんだ。タッピングを流れるようにパーカッシブな要素なしで行う人は多いけど、もっとリズミカルに素晴らしくやることだって出来ると思うんだ。僕もそうやっているよ。

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 【ABOUT FREAK KITCHEN】

Q1: Let’s talk about your works from the past. My favorite FREAK song is ‘Vaseline Bizinez’. That song has perfect balance between catchy feeling and musical difficulties. Anyway, What album and song are you most proud of?

【IA】: This is really hard to say. Naturally I am most happy with the new one, Cooking with Pagans. But a song like Teargas Jazz from the previous one is a highlight in our career as well. There are a whole bunch of tunes I like. Another favorite is We’ve Heard it All Before from the third album. I always like that.

Q1: 過去作の話をしましょう。どのアルバムと曲が最も誇らしいですか?

【IA】:  とても難しいね。自然な事だけど今は新作 “COOKING WITH PAGANS” が一番気に入っているよ。ただ前作の “TEARGAS JAZZ” のような曲は自分のキャリアでも新作と同じくらいハイライトだね。好きな曲は山ほどあるよ。3枚目の“WE’VE HEARD IT ALL BEFORE” は大好きだね。常に好きだよ。

Q2: Freak Kitchen is always trio. Why are you particular about three piece?

【IA】 It gives you a lot of freedom and you have to get yourself together. There is nothing to hide behind, you have to play well or it will totally collapse. I adore the trio format.

Q2: FREAK KITCHEN は常にトリオ編成ですね。なぜトリオに拘っているのですか?

【IA】: トリオにはたくさんの自由があると同時に自分をコントロールする必要がある。ごまかしは効かないししっかり演奏しないと全てが崩壊してしまう。だからトリオが好きなんだ。

【ABOUT MATTIAS “IA” EKLUNDH】

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Q1: I think you are one of the first person using polyrhythm riffs in Metal. That kind of approach becomes popular now a days. Anyway, do you hear Meshuggah or Djent? And what do you think about them?

【IA】: Fredrik of Meshuggah is a close friend and broke so much ground with what he is doing. I think though that most of the so called Djent stuff is a lame ripoff of Meshuggah who are in a totally different league.

Q1: あなたはメタル界隈で最初にポリリズミックなリフを導入した人物の一人だと思います。今ではその考え方は当たり前のものになっていますが。MESHUGGAH や DJENT は聴きますか?

【IA】: MESHUGGAH FREDRIK とはとても親しい友人で彼は本当に多くの新境地を開拓したよね。これは僕の考えだけど、ほとんどのDJENTって呼ばれる音楽は完全に別格であるMESGUGGAHからパクったクソつまらないものだと思うんだ。

Q2: Would you talk about your gears? What do you like your main guitar Caparison Apple Horn 8? And please tell me other guitars and amps. I love your magical tone and harmonics. I can’t believe you don’t need lots of effects…

【IA】: I think the use of effects take you away from your true sound, who you really are (unless you built the effects yourself, that is). There is so much hiding in the guitar itself you don’t need a lush pedal board in between you, the instrument and the amp, in my opinion. The Apple Horn 8 is a marvelous guitar, the best one I have ever played and I will bring it to Japan shortly so you can hear and see for yourself.

Q2: 機材について教えて下さい。愛器 CAPARISON APPLE HORN 8  のどの辺りが気に入っていますか?あなたがあまりエフェクトを使用せずあのトーンやハーモニクスを生み出しているのが信じられません。

【IA】: エフェクトを多用する事は君の本当のサウンド、本当の君らしさから君を遠ざけてしまうと思う(自分でエフェクトを構築してないなら尚更ね)。ギター自体の良さを消してしまうから君と楽器とアンプの間に豪華なペダルボードは必要ないと思うよ。あくまで僕の考えだけどね。THE APPLE HORN 8 は素晴らしいギターだよ。今まで弾いた中でも最高のものだね。日本にも少しの間だけど持って行くから自分の目と耳で確かめて欲しいな。

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Q3:You sometimes use hose clip, a remote control, dildo, and other toys or everyday necessities. Haw,Haw,How did you come up with it?And did you use new toys in this album?

【IA】: Not so many toys on Cooking with Pagans but all the more on Freak Guitar – The Smorgasbord that was released last year; combs (Musth), balloons (Trumpet Lesson) and more.

Q3: あなたがホースクリップやリモコン、ディルドー、その他生活用品やオモチャを演奏に使用する事は有名ですが今回は何か新しい物を使用しましたか?

【IA】: COOKING WITH PAGANS ではあまり使用しなかったんだけど FREAK GUITAR では沢山使用したよ。THE SMORGASBORD は去年リリースされたんだけど、MUSTH では櫛を、TRUMPET LESSON では風船を、あと色々と使ったよ。

Q4: You are take part in the documentary film ‘ Axemen of Sweden’ along with John Norum, Kee Marcello, and others. Why does Sweden create lots of talented guitarists? And is there any young guitarist you like in the world?

【IA】: There are tons of tremendously gifted guitarist out there, no doubt. I still go back to my old Django Reinhardt records though to hear true attitude, something I do lack in today’s shredders. But I am sure there is someone out there who will turn the guitar world upside down. I really hope so for the future of guitar, an instrument so groovy and potent. I am not sure why so many good guitarists come from Sweden. We’ve got nothing to do here, in the cold wintertime, than to stay inside and practice I guess, haha.

Q4: JOHN NORUM, KEE MARCELLO, などと共にドキュメンタリー映画 “AXEMAN OF SWEDEN” に参加していましたね。なぜスウェーデンから多くの才能に溢れるギタリストが輩出されるのでしょう?また若手で気に入っているギタリストはいますか?

【IA】: 疑いようもなく多くの才能あるギタリストがスウェーデンから現れているね。僕は今でも今日のシュレッダー達に欠けている何か・・・正しい態度とでも呼べる何かを聴くためにしばしば古いDJANGO REINHARDT のレコードをかけるんだ。ただギターの世界をひっくり返すような誰かが現れると信じてもいるんだ。ギターというとてもグルーヴィーで力強い楽器の未来のためにもそう望んでいるよ。なぜスウェーデンからこんなに多くの良いギタリストが現れるんだろうね。寒い冬には家に籠ってギターを練習するくらいしかやる事がないからかもしれないね(笑)

Q5:I love your solo projects. But why do you create solo records? Is that your challenge for guitar and music?

【IA】: My solo records are important to me as it gives me a window to explore and come up with new music, music I have yet to hear out there. It is a true blessing to have someone like Steve Vai supporting you in this mission, to break new ground and discover various ways to approach the guitar. Thank God, Steve finds what I do important and I have total freedom to do what I want to do. I love going into my studio and create something out of total nothing.

Q5: ソロプロジェクトも素晴らしいですがなぜFKとは別にやる必要があるのでしょう。

【IA】: 僕のソロ作品は重要な意味を持っているんだ。新しい音楽を探索したり発見したりする為の窓的なものと言えるかもしれないね。STEVE VAI のような人が、ギターの新境地を色々なアプローチで開拓するというこのミッションをサポートしてくれるなんて本当に天恵としか思えないよ。神様ありがとう。スティーブは僕のやる事を重要だと認めてくれるし僕のやりたい事を完全に自由にやらせてくれる。僕はただスタジオに入って何もないところから製作するのが好きなんだ。

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【FIVE ALBUMS: KEY TO IA】

FRANK ZAPPA: OVERNITE SENSATION

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KISS: DESTROYER

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MAHAVISHNU ORCHESTRA: THE INNER MOUNTING FLAME

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THE TUBES: WHAT DO YOU WANT FROM LIVE

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DEAN MARTIN (COMPILATION): I’M IN LOVE WITH YOU

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 【MESSAGE TO JAPAN】

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Thank you for your stunning support over the years, dear Japanese friends out there. I hope to see as many of you as possible in December during my Caparison Clinic visit. Loads of more freaky music coming your way soon! Spread the word, take care and stay freaky.

親愛なる日本の友人達へ。長年に渡る変わらぬサポートをありがとう。12月にCAPARISON CLINICで訪れている間に出来るだけ多くの人と会えたらいいな。もっともっと多くの FREAKY MUSIC がもうすぐ君達の元に届くだろう!僕達の音楽をどんどん広めて欲しいな。体に気をつけて FREAKY でいよう!
                    MATTIAS “IA” EKLUNDH

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THANKS A LOT, MATTIAS AND FREAK KITCHEN!!