WORLD PREMIERE : “AAI” 【AMOGH SYMPHONY】


WORLD PREMIERE: “AAI” FROM “Ⅳ” OF AMOGH SYMPHONY !!

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FROM INDIA, RUSSIA, US, AND PORTUGAL.INTERNATIONAL PROG METAL OUTFIT, AMOGH SYMPHONY HAS JUST RELEASED FIRST TRACK FROM THEIR UPCOMING ALBUM “Ⅳ”!!

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以前弊誌でインタビューを行った前衛的なプログメタルバンド AMOGH SYMPHONY。今年リリースされる新作から新曲を弊誌でプレミア公開致します!! インド、ロシア、USの多国籍バンドは新たにポルトガル人 DERICK GOMES をメンバーに迎えさらにパワーアップ。四人全員がマルチ奏者という異形のラインナップが生み出す、様々な楽器を使用したその音楽は、初期のプログメタルからは遠く離れ JAZZ, ELECTRONICA, EXPERIMENTAL な独特の世界を創造しています。

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Jim Richman : Drums, Engineering/Mixing.
Derick Gomes : Synth, Percussion, Electronics, Engineering/Mixing.
Andrey Sazonov : Accordion, E-Piano, Balalaika and Violin.
Vishal J.Singh : Microtonal Semi acoustic guitar, Tokari(2 strings), Electric Guitar, Guitar synth, Strings orchestration, Engineering/Mixing.
Goregaon Brass Orchestra : Horns(Nandan : Clarinet, Raju : Tenor Sax, Vilas : Alto Sax, Raja : Trumpet)
Deep Saikia : Pepa tribal horn

“Mother is Onamika. The same character from Vectorscan. This time the story has different angles of view : motherhood in animals. Goddess worship in tribes. Unconditional love.”
“IV” is our forth upcoming album. This time instead of joining many songs to tell one story, we decided to treat each song as one story. Because we are already “been there, done that” with darker themes and sci-fi concept albums, this time we focus towards simpler yet ignored stories. Each song is like soundtrack of a short film. We can’t wait to share this album with you guys. Till then, let us know how do you feel about “Aai” and the plan. Email us your feedback at amoghsymphony@gmail.com
“Aai”は “VECTORSCAN” に登場した ONAMIKA の話なんだ。前作とは違った視点で描かれているよ。無償の愛、母性がテーマだね。 “Ⅳ”は僕たちの新作なんだ。今回は前作のようなコンセプトアルバムではなく、各楽曲にストーリーを持たせることにしたんだ。ダークなテーマやSFのコンセプトアルバムはすでにやり終えたからね。だから今度はよりシンプルな方向に向かうことにしたのさ。どの楽曲も短編映画のサウンドトラックの様だよ。君達にシェアするのが待ちきれないね。この楽曲や僕たちのプランについて感想を amoghsymphony@gmail.com まで送って欲しいな。
Tracklist:
1. Good morning.
2. Aai.
3. You have an appointment today.
4. Mujhe bhi joker banna hai.
5. Catch the train before they drop the bomb.
6. Capturing Poltegiest to disturbed forces.
7. Low-Fi life of a Cyborg who loved a Goddess once.
8. Rebelião.
9. Blindness for kindness, never ending run to the sun.
10. Tuponi.

http://www.amoghsymphony.net/
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PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【AMOGH SYMPHONY】

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【HORRENDOUS : ANARETA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JAMIE KNOX OF HORRENDOUS !!

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Splendid “Post-Death Metal” From Philadelphia !! HORRENDOUS takes Death Metal to the place that never dreamed of going !!

デスメタルの最新型、US産恐怖のスリーピース HORRENDOUS が新作 “Anareta” をリリースしました!!
Jamie (Drums) と Matt (Guitar, Vocal, Bass) の Knox 兄弟と Damian (Guitar, Vocal, Bass)から成るフィラデルフィアの新鋭は海外のメタルシーンで今最も注目を集めている存在でしょう。Dark Descent Records から10月にリリースされた “Anareta” は老舗メタルマガジン Decibel Magazine において “Album of the Year” 1位、Pitchfork 誌で8.2という高評価を獲得。他の大手音楽誌においても軒並み “Best Metal Albums” に選されています。
では、彼らの何がこれほどまで高く評価されているのでしょうか?それはおそらく、デスメタルの”過去と未来”を見事に融合しているからだと思います。
まず”過去”にフォーカスしてみると、彼らがUS産デスメタルとヨーロピアンデスメタル、2つのルーツを併せ持った稀有なバンドであることが分かります。それを象徴するのが “Siderea” から “Polaris” への流れ。”Siderea” は EDGE OF SANITY = Dan Swano が書きそうな哀愁の叙情的インストで、そこに繋がる “Polaris” のリフやボーカルはメカニカルでカミソリのような DEATH = Chuck Schuldiner そのもの。またその2つが共存している “Stillborn Gods” のような楽曲も存在します。どちらかをリスペクトしているバンドは山ほどあると思いますが、フロリダとゴーゼンバーグをまたに掛け、高いレベルで独自に再現しているアーティストは決して多くはないでしょう。余談ですが、フレットレスベースのように聴こえるジャジーなベースラインも CYNIC や DEATH を想起させ実に効果的ですが、実際は普通のベースを使用しているそう。
では”未来”とは何でしょう?キーワードは “Math” と “Atmosphere”。オープニングトラック “The Nihilist” が示すように、アルバムを通して彼らはリフやリズム面で非常に数学的なアプローチにトライしています。KRALLICE や LITURGY が最新作で同様の挑戦を試みたことも記憶に新しいですね。また、”Acolytes” の後半では DEAFHEAVEN を彷彿とさせるようなアトモスフェリックなパートを導入しています。Post-Black 界隈が発信する、現代メタルシーンのトレンドと言えるこの2つの要素をデスメタルに取り入れることで Post-Death Metal とも呼べるような新鮮味を生み出しているように感じました。勿論、難しい話を抜きにしても、好奇心を満たす実験性と、ブルータリティー、そしてキャッチーなメロディーを兼ね備えた実に素晴らしい作品だと思いますよ。
今回弊誌では、ドラムスを担当するバンドのリーダー、Jamie Knox にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

HORRENDOUS “ANARETA” : 9.8/10

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MMM READER’S POLL 2K15【THE 30 BEST ALBUMS OF 2015 READER’S CHOICE】


MARUNOUCHI MUZIK MAGAZIN PRESENTS MMM READER’S POLL 2K15

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“THE 30 BEST ALBUMS OF 2K15”

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PRESENTING THE BEST ALBUMS LIST 71 JAPANESE/WORLD MUSIC FANS VOTED !! WE BELIEVE IT REFLECTS THE IMPACT AND EXCELLENCE OF MUSIC SCENE NOW. THANKS A LOT FOR ALL OF THE READERS !!

【2K15 RESULT】

1: STEVEN WILSON “HAND. CANNOT. ERASE.”

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2: LEPROUS “THE CONGREGATION”

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POINT: 72,5

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LEPROUS : THE CONGREGATION】

DECAYED SUN RECORDS LEPROUS “THE CONGREGATION” REVIEW

3: DEAFHEAVEN “NEW BERMUDA”

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POINT: 58,5

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Deafheaven ‐‐Review‐‐

DIES IRAE DEAFHEAVEN “NEW BERMUDA” REVIEW

4: TESSERACT “POLARIS”

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POINT: 58

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TESSERACT : POLARIS】

5: GALNERYUS “UNDER THE FORCE OF COURAGE”

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POINT: 54,5

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【GALNERYUS : UNDER THE FORCE OF COURAGE】MMM X-MAS SPECIAL !!

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MMM READER’S POLL 2K15 【NEXT THREE’S (SITHU AYE, PLINI, JAKUB ZYTECKI) CHOICE】


SITHU AYE, PLINI, JAKUB ZYTECKI ARE NEXT THREE OF MODERN PROG / INSTRU-METAL GUITAR SCENE !! DO NOT MISS THIER FAV ALBUMS OF 2015 !!

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2015年は MODERN PROG /INSTRU-METAL シーンにとって実りの多い年になりました。
POLYPHIA, CHON という期待の若手は本格的にブレイクを果たしましたし、弊誌で扱うことの出来た INTERVALS, POMEGRANATE TIGER, SCALE THE SUMMIT, JOHN BROWNE, YVETTE YOUNG, DAVID MAXIM MICIC といった新進気鋭のアーティストたちも素晴らしい作品をリリースしましたね。日本に話を移すと、界隈で今最も注目を集めるギタリスト PLINI が DISPERSE のヤングヒーロー JAKUBU ZYTECKI を伴って来日公演を果たし、最高の演奏を見せたことは一つの”事件”だったと思います。
そして 2016年。今年は我らが”先輩”、SITHU AYE の来日公演も決定しているのです!! 勿論、PLINI にはデビューフルが、Jakub には DISPERSE の新作が控えています。
今回弊誌では、”MMM READER’S POLL 2015″ の一環として、彼ら”NEXT THREE”に 2015年のベストアルバムとメッセージをいただくことが出来ました。勿論、PROG-CHAN たちも SITHU 先輩の書き下ろしですよ。どうぞ!!

【SITHU AYE’S BEST ALBUMS 2015】

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PANZERBALLETT : BREAKING BRAIN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JAN ZEHRFELD OF PANZERBALLETT !!

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21st Century’s “Heavy Metal Bebop”!! German Progressive Funky Math Jazz Metal five piece, PANZERBALLETT has just released epoch making newest album “Breaking Brain” !!

ドイツが誇る高性能ジャズ式重戦車 PANZERBALLETT が最新作 “Breaking Brain” をリリースし海外で話題を集めています!!
実際、”Breaking Brain” というタイトルは、彼らの音楽を表現するのにピッタリですね。2本のギター、ベース、ドラムス、そしてサクスフォンが創造するジャズメタルは、強烈にして圧倒的。リスナーの固定概念を完全に破壊するでしょう。
アルバムオープナー “Euroblast” は毎年10月に行われる Prog/Tech Metal の祭典 Euroblast への挑戦状。「こんな強烈なバンド、出演してます??」と言わんばかりに畳み掛ける、ポリリズムとテクニカルでジャジーなフレーズ、そしてヘヴィーなグルーヴ。これ程まで Jazz/Fusion を重音領域に持ち込んでいるバンドは他に存在しないと思います。実にエポックメイキングな楽曲ですね。”Typewriter Ⅱ” はタイトル通りタイプライターのサウンドを使用しています。詳細はインタビューを読んでいただくとして、そのユニークなアイデアと巧みなアレンジの才能には恐れ入るばかり。”Mahana Mahana” はマニアックなセサミストリートオマージュだったりするのですが、こういった小ネタも実にニクイ!
インドのパーカッション奏者 Trilok Grutu の楽曲 “Shunyai” のカバーには Trilok 自身がゲスト参加しており、アルバムのハイライトとなっています。エスニックなリズムの驚異的なパーカッションに導かれ幕を開けるこの曲には奇怪なボーカルも挿入されており、見事に狂気と異国感を演出することに成功しています。アルバムのラストを飾るのは “Pink Panzer” のテーマ。彼らがこの曲をカバーするのはこれで2度目なのですが、半ば PANZERBALLETT の代名詞のようになった楽曲はさらにヘヴィーさを増し、壮大にアルバムを締めくくります。
作品を通して、サクスフォンとギターのユニゾンで奏でられるテーマたちが非常に印象的でした。サクスフォン奏者の Alexander Von Hagke はあの ASIA ともツアーを行ったことがある実力者。Joe Henderson, Randy Brecker を思わせる Post-Bop なフレーズの数々が、 MESHUGGAH ライクなポリリズムリフの上で踊る様は決して他のバンドからは得ることの出来ないカタルシスを感じさせてくれます。まさに21世紀の “Heavy Metal Bebop”。即効性と味わい深さを兼ね備えた素晴らしい作品ですね。
今回弊誌ではバンドの創設者であるギタリスト Jan Zehrfeld にインタビューを行うことが出来ました。難解だと思われるかも知れませんが、彼のリードプレイは意外に明快でリックのアイデアも実に豊富ですよ。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

PANZERBALLETT “BREAKING BRAIN” : 9,3/10

YOU CAN STREAM ENTIRE “BREAKING BRAIN” ALBUM HERE !!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【GALNERYUS : UNDER THE FORCE OF COURAGE】MMM X-MAS SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Syu of GALNERYUS !!

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The Best Japanese Melodic Metal Outfit, GALNERYUS has just released their first conceptual record, amazing “Under the Force of Courage”!!

日本を代表する、イマジネイティブなメタルバンド GALNERYUS が最高傑作とも評される新作 “Under the Force of Courage” をリリースしました!!
バンドにとって記念すべき10枚目の作品は、初のコンセプトアルバム。ギタリスト Syu さんの手による壮大なコンセプトストーリーを収めたブックレットは24ページにも及びます。各楽曲の質を高めることで勝負していた前作 “Vetelgyus” から一転、”人間の存在意義を問い、自己確立(悟り)に至るプロセスを描く” という新作は、映画のような1大スペクタクルに仕上がっています。
アルバムは期待を煽るような序曲で幕を開け、DREAM THEATER をメロディックにしたようなテクニカルなインスト曲 “The Time Before Dawn” を導きます。ここからの3曲がとにかく圧倒的!特に “Raise My Sword” の疾走感、メロディーが持つ扇情力は驚異的で、ここ10年で最も強力なメタルアンセムだと断言出来る程。リフがシュレッドと化したようなチャレンジングな佳曲 “The Voice of Grievous” が畳み掛けると、この時点で多くのファンが “Under the Force of Courage” が人生の友となることを確信するでしょう。また、クラシカル一辺倒ではなく、リズムやスケールを巧みに操る Syu さんのオブリやリフワークには脱帽する他ありませんね。
YUHKI さんが作曲を行った “Rain of Tears” は彼のプログレッシブな一面が開花した組曲。小野さんの低中音域を使用したボーカルも実に魅力的で、アルバムの良いアクセントになっています。こういった楽曲が自然に溶け込んでいることが、現 GALNERYUS の充実ぶりを物語っているような気がします。小野さんと言えば、”Chain of Distress” はソロでの歌唱を想起させる、キャッチーで邦楽感の強い楽曲。X JAPAN のバラードと言われれば納得してしまいそうなアプローチで、Syu さんの”人生を変えた5枚”と併せて考えるとまた興味深いですね。
ラストを飾るのは14分の大曲 “The Force of Courage”。リスナーはこれまで現れた楽曲のメロディーが巧みに散りばめられていることに気づくでしょう。そしてこの曲こそがアルバムの根幹を成していたのです。クラッシックやジャズの分野では、印象的なテーマやモチーフが形を変えて何度も現れますが、ヴァイオリンを学んでいた Syu さんらしい手法が際立っていますね。勿論、収録曲はストーリーと見事にリンクしており、ぜひこの傑作を、ブックレットを読みながら通して聴いて欲しいと思います。
今回弊誌では Syu さんにインタビューを行うことが出来ました。自然と胸が熱くなると思います。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

GALNERYUS “UNDER THE FORCE OF COURAGE” : 9,9/10

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本日配信開始! iTUNES “UNDER THE FORCE OF COURAGE” からも購入出来ます!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SOLUTION .45 : NIGHTMARES IN THE WAKING STATE, PT1】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JANI STEFANOVIC OF SOLUTION .45 !!

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Outstanding Modern Melodic Death Metal outfit, SOLUTION .45 has just released long-awaited new album “Nightmares in the Waking State, PT1”!! Welcome to the heavy & progressive Nightmare!!

モダン・メロディック・デスメタルの雄、SOLUTION .45 が5年間の沈黙の後、遂に待望の新作 “Nightmares in the Waking State, PT 1” をリリースしました!!
透明感のある美しいクリーンと、アグレッシブなグロウルを使い分ける稀代のボーカリスト Christian Älvestam が SCAR SYMMETRY を脱退した時、彼の才能を惜しむ声が実に多かったことを記憶しています。故に、彼が歴戦の勇者 Jani Stefanovic と結成した新バンド SOLUTION .45 にかかる期待は決して小さくありませんでしたね。デビュー作 “For Aeons Past” はそういったファンの期待に十二分に応えた傑作で、モダンなコンポジション&サウンドとクリーンのメロディー&歌唱がずば抜けて素晴らしい作品でした。
5年の月日を経てリリースされた2ndアルバム “Nightmares in the Waking State, PT 1” は、タイトルからも読み取れるように2部作の1作目に当たります。そしてこの作品において初めて、バンドはその実力を全て発揮したと言えるかもしれません。
前作と比較して、まずこのレコードは明らかによりモダンプログの領域に接近しています。壮絶なギターシュレッドはそのままに、リフやリズムパターンを複雑にグルーヴィーに進化させ、近未来的なアトモスフィアを加えたような楽曲が増えていると感じました。強烈な MESHUGGAH臭を放つ “Perfecting the Void” を筆頭に、”Djentの影響を受けた” などと言ってしまうと Jani さんに怒られそうですが、”Wining Where losing is All” などは PERIPHERY と通じるものさえ感じさせますし、Christian が所属していた SCAR SYMMETRY を想起させる部分も存在します。
同時に、アルバムオープナー “Wanderer from the Fold” に象徴されるように、バンドのストロングポイントだった透明感溢れるクリーンパートが減少し、彼らのルーツであるアグレッシブなデスメタルの部分を強調した作風にもなっていますね。
とはいえ、北欧のバンドらしい透明感の “Bleed Heaven’s Dry”, 美しく切ないバラード “In Moments of Disappear” のような “For Aeon Past” を引き継ぐ要素も充分に存在し、そのコントラストがアルバムをさらに一段上の領域に引き上げています。モダンメロデスの最高峰、SOILWORK が今年リリースした傑作 “The Ride Majestic” にも何ら引けを取らない充実作だと思いますよ。
今回弊誌では、DIVINEFIRE などでも活躍して来た、技巧を誇るギタリストにしてドラムスやベース、キーボードにプロデュースまでこなす才能、Jani Stefanovic にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

SOLUTION .45 “NIGHTMARES IN THE WAKING STATE, PT1” : 9,2/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ROTH BART BARON : ATOM】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MASAYA MIFUNE OF ROTH BART BARON !!

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Imaginative Rock band from Tokyo, ROTH BART BARON has just released their newest album “ATOM” with incredible soundscape and creativity !!

着々と世界における評価も高めつつある、才気溢れる東京出身の2人組 ROTH BART BARON が 2nd アルバム “ATOM” をリリースしました!!
THE NATIONAL, Sufjan Stevens を手がけた Jonathan Low をサウンドエンジニアに、Kurt Vile, WAR ON DRUGS を手がけた Brian McTear を数曲のプロデューサーとして迎え制作されたデビューアルバム “ロットバルトバロンの氷河期” は壮大で美麗、日本のみならず世界でも Bon Iver や SIGUR ROS などと比較されつつ絶賛されました。USインディー/フォークからポストロックまで取り込み、バンジョーやフィドル、和太鼓まで使用した実験性も話題になりましたね。
それから1年半。完成した新作 “ATOM” は、想像力を掻き立てる豊かなサウンドスケープが、見事に詩、世界観と調和した素晴らしい作品に仕上がりました。
今回レコーディングを行ったのは、彼らがリスペクトを公言している GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR の Mauro Pezzente が所有するモントリオールのスタジオ。ARCADE FIRE や Owen Pallett もレコーディングを行ったその場所で、RBB は大胆にも現地のミュージシャンたちとセッションを重ね、アルバムに起用します。カナディアンインディーのポップでありながら実験的なフワフワとした空気が合ったのでしょう。ARCADE FIRE のアルバムにも参加したヴァイオリ二スト Jessica Moss を筆頭に、ストリングス、管楽器、パーカッションなど様々な楽器が構築する壮大なサウンドによって、私たちはその音に美しい景色や情景を見ることが出来ます。そしてそこに、懐かしい日本の原風景や悠久の歴史を感じさせるような、彼ら独特のポップなメロディーと神々しいボーカルを乗せることで “ATOM” は世界のどこにも存在しない強い光を放つ作品に昇華したと言えるのではないでしょうか。
また今回は SF, ファンタジーがテーマの1つとなっています。ターミネーターやロボコップのような古き良きハリウッドのSF映画をインスピレーションの源として、レトロフューチャーな世界観を見事に構築していますね。ビンテージシンセサイザーの大胆な使用は本当にアルバムの良いアクセントとなっています。世界的にも、エレクトロ新世代によるレトロウェーブリバイバルの波が起きています。勿論 Pitchfork, NME といった大手メディアが発信する音楽やトレンドだけが音楽ではありませんが、世界を見据えた時、そういった部分で日本は一歩遅れていると言わざるを得ません。トレンドをしっかり踏まえつつ、自由に自分たちのサウンドを追求する ROTH BART BARON にかかる期待は大きいですね。
今回弊誌では、ボーカルとギターを担当する三船雅也さんに話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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ROTH BART BARON “ATOM” : 9,5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【POMEGRANATE TIGER : BOUNDLESS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MARTIN ANDRES OF POMEGRANATE TIGER !!

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“Instru-Metal” New Hero, POMEGRANATE TIGER has just released Djenty&Mathy Masterpiece “Boundless”!!

カナダの新鋭、NEXT AAL とも評される “Instru-Metal” の至宝 POMEGRANATE TIGER が素晴らしい新作 “Boundless” をリリースしました!!
前作 “Entities” では4人組のバンド形態だった POMEGRANATE TIGER ですが、今回は創設メンバーでギターとドラムスをプレイする Martin Andres 1人が正式メンバーという形になっています。事の経緯はインタビューを読んでいただくとして、新作 “Boundless” は Djent シーンに衝撃を与え、DIY のアーティストとしては破格のセールスを上げたデビュー作 “Entities” とは一線を画す作品となっていますね。
特筆すべきはリズミックでヘヴィーなグルーヴ重視のアプローチ。前作はクラシカルなプレイが光る、ストレートでコズミックな Djent / Modern Prog アルバムでした。しかし、今回はオープニングトラック “Manifesto” やタイトルトラック “Boundless” に象徴されるように、 GOJIRA や TOOL を想起させるような Mathy でミニマルなパートが格段に増えています。”Entities” の “Too Much” な部分をキレイに削ぎ落とし、新たな可能性を切り開いたといった感じでしょうか?
同時に “Stomp The Haunted Crown”, “With Knives As Teeth” のような楽曲では、同郷の PROTEST THE HERO を彷彿とさせるようなテクニカルで Math-Metal の要素を含んだチャレンジングなリフの数々でエキサイトさせてくれますね。
勿論、Martin のアイデンティティーとも言える、クラッシック音楽の影響は今作でも健在。映画のサントラ、ジャズからの影響も伺えるオーケストレーションが見事な “Papaer Hammer”, ゲストプレイヤーのストリングスが光る “Ovation” ではクラッシック音楽を学んだ者でなければ作り得ない、美しさや構成の妙を味わう事が出来ます。
モダンプログ界隈の重要人物、PERIPHERY の Adam “Nolly” Getgood, THE HUMAN ABSTRACT の AJ Minette も才能を認め、制作に参加した “Boundless” はまさに “Instru-Metal” の限界を突破した作品と言えるでしょう。
今回、弊誌では Martin Andres にインタビューを行うことが出来ました。言葉の端々から、音楽に対する造詣の深さが表れていますね。どうぞ!!

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POMEGRANATE TIGER “BOUNDLESS” : 9,5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KOUTEI CAMERA GIRL : LENINGRAD LOUD GIRLZ】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KOUTEI CAMERA GIRL !!

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Japanese Girls Rap Crew, KOUTEI CAMERA GIRL has just released revolutionary new record “Leningrad Loud Girlz” !!!

衝撃のデビュー作 “Ghost Cat” から半年。ガールズラップクルー 校庭カメラガール が待望の2ndアルバム “Leningrad Loud Girlz” を早くもリリースしました!!
グラミー賞や各有名音楽紙ベストアルバムの結果を見るまでもなく、今年を代表する1枚が Kendrick Lamar の “To Pimp A Butterfly” であることは議論の余地もないでしょう。Kendrick や Flying Lotus, Robert Glasper などが提唱し取り組んでいるポピュラーミュージックのアップグレード。HIPHOP, ジャズ、ファンク、ソウル、エレクトロニカなど黒人音楽をルーツとしたこのムーブメントに素早く反応したガールズグループの一つが 校庭カメラガール なのではないでしょうか?”Star flat Wonder Last”なんて特に。同時に今年話題となった ZEDD, AVICII といった EDMアーティストの新作とも通じる部分はあると感じました。
勿論、ラップという観点ではアイドル枠でもリリスク、RHYMEBERRY が存在しますし、ガールズラップという括りで考えても水曜日のカンパネルラや泉まくらなど面白いアーティストが続々と出現しています。ただ、コウテカのトレンドを取り入れながらも、さらに先を切り開くような音楽性はその中でも驚くほどに異端ですね。基本はクラブミュージックでありながら、6人のラップやボーカルは非常にキャッチーで良い意味の邦楽感もありますし、メッセージ性も強く、先に挙げた要素以外にもポストロックやバンドサウンドまで幅広くチャレンジしています。
異端と言えば、メンバーの名前も「もるも もる」「しゅがしゅ らら」「ましゅり どますてぃ」「ののるる れめる」「らみた たらった」「ぱたこあんど ぱたこ」とかなり変わっていますし、今までには存在しなかった新しいアイドル像を体現しているのかも知れません。
今回弊誌では、コウテカメンバーのうち4人に話を聞くことができました。メンバーの時に人を食ったような回答も実にらしいですね。12/18には初のワンマン公演も控えています。購入はこちらから。どうぞ!

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KOUTEI CAMERA GIRL “LENINGRAD LOUD GIRLS” : 9/10

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