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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CHON : HOMEY】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ERICK HANSEL OF CHON !!

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California Based, Incredible Jazz-Math Rock Trio, Chon Advance Into New Realm With The Masterpiece “Homey” !!

DISC REVIEW “HOMEY”

インストゥルメンタルミュージックの未来を切り開く時代の寵児。サンディエゴのジャズ/マスロックトリオ CHON が、シーンの輿望を担う最新作 “Homey” をリリースしました!!バンドの “ホーミー” である南カリフォルニアの太陽、空気、夏の匂いを一身に浴び、望外なまでにチルアウトしたレコードは、ジャンルに海風という新風を吹き込んでいます。
CHON が2015年にリリースしたファーストフルレングス、 “Grow” はバンドのユニークな才能や感受性を見せつける素晴らしきショーケースとなりました。ソフトでカラフルなコードワーク、デリケートでピクチャレスクなリードプレイ、ダイナミックに研ぎ澄まされたバンドサウンド。高度な知性と屈託のない無邪気さが同居する、オーガニックかつテクニカルなその世界観はまさしく唯一無二で、スメリアンの秘蔵っ子から一躍シーンのサウンドアイコンへと飛躍を果たすことになったのです。
バンドのホームタウン、カリフォルニアにインスパイアされ制作された最新作 “Homey” は、”Grow” で見せた圧倒的な光彩はそのままに、その鋭敏な感性が掴まえたエレクトロニカ、アンビエント、ハウスなど所謂チル系のトレンドを大胆に咀嚼し、トロピカルで新鮮なムードとテクニカルなマスロックを共存させることに成功していますね。
アルバムオープナー、”Sleepy Tea” は、インタビューにもあるように、驚異的なまでに進化した CHON のインストゥルメンタルワークを堪能出来る楽曲です。猫の目のように変化する細やかなリズムアプローチは、Mario と Erick のギターチームがダンスを踊る最高の舞台。時に奔放に、時に精巧に、極上のメロディーとエキサイトメントを運ぶニ人の複雑で甘い関係は、奇跡の距離感で音のユーフォリアを紡いで行きます。
CHON の豊潤なる味わい深さの一端は、モダンの中に見せるオールドスクールな部分かも知れません。特に今作では、フュージョンと言うよりもビバップやモダンジャズのスウィング、ツーファイブ、フォービート、フレージング、シンコペーションが丹念に織り込まれており、得も言われぬコントラストを創出しています。例えば、”Checkpoint” などはマスロックの顔をしたジャズスタンダードのナンバーだと言えるかも知れませんね。
当然、手数とグルーヴを両立させた Nathan Camarena のドラム捌きも卓越しており、突っこみ気味でバンドを牽引するそのエナジーは圧倒的。ゲストに迎えた Brian Evans のパーカッション、有機的でムーヴアラウンドな Anthony Crawford のベースラインとも相俟って、型破りでマスロックの可能性を再定義するようなデザインをアルバムを通して描いていますね。
同じくサンディエゴを拠点に活躍する、ビートメーカー/ジャズギタリスト Go Yama をフィーチャーした “Berry Streets” は CHON の新たな冒険を象徴する楽曲です。現在進行形のトレンドであるトロピカルハウスを主軸としたトラックは、あまりにノスタルジックでアンビエント。カリフォルニアのビーチで沈みゆく夕日を惜しみつつ聴くために作られたかのような至高のチルウェイブに仕上がっています。
同時に CHON のジャジーなインストゥルメンタルワークも効果的に挿入されており、Erick がインタビューで語ってくれた通り、結果として二つのジャンル、二つの才能が見事に融合し開花した独創的で至妙な世界観を構築することに成功しているのです。
新進気鋭の シンガー/サックス奏者 Masego を起用した “Nayhoo” もコラボレートの成果が際立って実を結んだ一曲です。ソウル/エレクトロジャズの領域へと踏み込んだ楽曲は、Masego のエモーショナルなボーカルを芯柱とし、匂い立つような色気、スイートな瞬間をアルバムへもたらしていますね。勿論、Thundercat や、FLYING LOTUS がフェイバリットに挙がっている事実を知るまでもなく、ここで彼らが、Jazz の領域を拡大する Robert Glasper と “Jazz The New Chapter” のフロンティア精神を意識したことは明らかです。
「自分たちが気に入るサウンドの楽曲を書き続けて、叶うならファンも僕たちの音楽を好きになり続けてくれることだね。その過程で、さらに新たなファンも開拓出来たら良いな。」
世界最高峰のエレクトロポップを創造するビートメーカー、Giraffage A.K.A. Charlie Yin との共演にも言えますが、既存のファン層からある程度の反発を見越しても、より幅広いマスリスナーへとアピールし、音楽的なチャレンジを続けることこそがバンドのゴールだと Erick は認めています。そして CHON の掲げる、その本来の意味でのロックスピリットは必ず報われるべきだと感じました。
今回弊誌では、ギタリストの一人 Erick Hansel にインタビューを行うことが出来ました。もし、”Homey” のムードやスピリットが気に入ったなら、Jakub Zytecki の最新ソロEP “Feather Bed” や、先日弊誌でも特集を組んだ ichika の新プロジェクト AMONG THE SLEEP へと歩みを進めてみるのも一興です。どうぞ!!

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CHON “HOMEY” : 10/10

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FEATURE: 7 MODERN METAL/PROG ALBUMS YOU MUST LISTEN TO


GET WITH THE TIMES !! 7 MODERN METAL / PROG ALBUMS  YOU MUST LISTEN TO ON THIS SPRING !!

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DRAWN BY YAJI

2015年春は、例年にも増して重要アルバムのリリースが多いですね。弊誌が予備校教師のように唱え続ける “ECLECTIC” というキーワードを基にチョイスした、最低限抑えるべき”今”のアーティスト7組をぜひチェックしてみてください!!

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【CHON】

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CHON SET TO RELEASE “GROW” ON 3/24 !!

ご存知、SUMERIAN がまさかの強襲契約でこの春強力にプッシュをかける US 産プログレッシブ集団。とにかく爽やかでオシャ。KAWAII 雰囲気すらあります。プログ、マスロック、歌物、全方位的にアピールする逸材です。

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【SLICE THE CAKE】

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SLICE THE CAKE SET TO RELEASE “ODYSSEY TO THE WEST” ON MARCH !!

OVID’S WITHERING をはじめとして一本筋の通ったテクニカルで硬質なバンドを多数輩出する SUBLIMINAL GROOVE RECORDS が社運をかけて送り出すスーパーテクニカルな多国籍ケーキ。BETWEEN THE BURIED AND ME の正統後継者との噂も。

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【CYCLAMEN】

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CYCLAMEN SET TO RELEASE “HUMANISE” “TALES” EPs BEFORE SUMMER !!

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日本が誇るプログ神、CYCLAMEN はなんと2枚のEP をリリース。文字通り “HUMANISE” はアナログで、”TALES” はテクノロジーを駆使してレコーディングを行うという非常に面白い試み!!昨年は SIKTH, 今年は CYNIC 招聘で益々波に乗る彼らからは目が離せませんね。

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【WIDEK】

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WIDEK SET TO RELEASE “JOURNEY TO THE STARS” ON 4/9 !!

ポーランドから我が道を突き進む DJENT 界の重要人物 WIDEK。SITHU AYE, PLINI, CHRIS LETCHFORD, PER NILSSON といった錚々たるメンツを従えて新作をリリース。POST-ROCK を大いに意識した彼独特のプログサウンドはどのように進化を果たすでしょうか?!

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【NOVALLO】

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NOVALLO SET TO RELEASE “NOVALLO Ⅱ” ON THIS SPRING !!

今にもSUMERIAN あたりから声がかかりそうな NOVALLO。JAZZ, FUNK, ELECTRONIC, CLASSICAL, といった多様な影響を PROG/DJENT の枠内にオシャレに見事に落とし込んでいます。

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【PLINI】

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PLINI SET TO RELEASE “THE END OF EVERYTHING” ON 3/11 !!

CYNIC, CYCLAMEN との共演で来日決定!!

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【JAKUB ZYTECKI】

“SATYA’S DIARY” OF JAKUB ZYTECKI !!

JAKUB ZYTECKI OF DISPERES SET TO RELEASE FIRST SOLO ALBUM “WISHFUL LOTUS PROOF” !!

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DREAM THEATER や CYNIC, JAZZ/ FUSION に DJENT と多岐に渡る影響を若さと才能とイケメンで独自の音楽に昇華して聴かせるポーランドのスーパーグループ DISPERSE 。創立メンバーでギタリストの JAKUB ZYTECKI が初のソロアルバム “WISHFUL LOTUS PLOOF” をリリースします。今回そこから PROGHMA-C の PIOTR がボーカルをとる8分超えの大曲、エピカルな “SATYA’S DIARY” を公開です!!

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“The LP is called “Wishful Lotus Proof” and it features guest appearances from some really sick artists: Rafał Piotrowski of Decapitated, Piotr Gibner of Proghma-C and Moose The Tramp, Misha Mansoor of Periphery, David Maxim Micic of Destiny Potato and Plini!”

デビュー作のタイトルは “WISHFUL LOTUS PROOF”。ゲストがヤバいんだ。DECAPITATED の RAFAL PIOTROWSKI, PROGHMA-Cと MOOSE THE TRAMP の PIOTR GIBNER, PERIPHERY の MISHA MANSOOR, DESTINY POTATO の DAVID MAXIM MICIC, そして PLINI だよ!!
JAKUB ZYTECKI

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