EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PER WIBERG OF SPIRITUAL BEGGARS !!
SPIRITUAL BEGGARS is back with powerful and varied new record “Sunrise to Sundown” !! Keyboard maestro, Per Wiberg talks about new album, Michael Amott, his other projects and OPETH !!
Michael Amott, Sharlee D’Angelo (ARCH ENEMY), Per Wiberg (ex-OPETH), Apollo Papathanasio (FIREWIND), Ludwig Witt (GRAND MAGUS) というメンバーが集結する押しも押されぬスーパーバンド SPIRITUAL BEGGARS が強力な新作 “Sunrise to Sundown” を引っ提げシーンに戻って来ました!!
90年代に、3ピースでのハードロック/ストーナースタイルの追求をテーマに船出をしたバンドは、メンバーを緩やかに変えつつ、クラッシックロックの伝統を守ることに意義を見出すようになりました。決して華々しく、モダンな音楽ではないためか、その高い音楽性に対してまだまだ充分な人気、評価を得られていない様にも思われます。彼らが目指す形の一つの完成系とも言える今作で、状況は変わるのでしょうか?
アルバムは彼らのカタログの中でも、最も多様性に満ちており、同時に、JB という唯一無二の素晴らしいシンガーの後任という重責を担った Apollo の実力が遂に全て発揮された作品と言えるでしょう。そして、前作からその比重を増しつつあった Per のキーボード、オルガンの素晴らしさをさらに堪能出来る作品だとも感じました。ただ、古くからのファンには、例えば “Sedated” のような Frank Marino 直系ブルースロックサイドの Michael の燃えるようなプレイを懐かしむ声もあるかもしれませんね。彼はこれ以上何かを証明する必要もない訳ですし、楽曲に合ったソロにシフトするのも頷ける話だとは思いますが。
DEEP PURPLE の “Woman From Tokyo” を想起させるキラーチューン、”Diamond Under Pressure” はハモンドとギターのコンビネーションが白眉。元々 Per のインスト曲だったそうですが、2人の協力体制は今回も抜群の様です。KISS のリズムと Sykes 加入以前の WHITESNAKE 的ヴァイブを有するタイトルトラック共々、亡き Jon Lord が乗り移ったような Per のプレイ、サウンドは圧巻の一言ですね。
JUDAS PRIEST と RAINBOW を掛け合わせたような “What Doesn’t Kill You” や Dio 期 BLACK SABBATH を彷彿とさせる “No Man’s Land” では Apollo をボーカルに起用したことが実に活きています。ブルースからエピカルなメタルまで幅広くカバーする彼の長所が出ていますね。
また、バンドのプロギーな一面も今作の重要なポイントとなっています。”No Man’s Land” の中間部で BEATLES が現れることに驚くリスナーは多いでしょう。”Turn to Stone” のメロトロンは実に美しいですし、アルバムを締めくくる URIAH HEEP 的叙情絵巻 “Southern Star” の中間部では KING CRIMSON へのオマージュを感じることが出来ますね。実際、あの時代のロックの多様性、空気を見事に再現した強力なレコードだと感じました。
今回、弊誌では ex-OPETH のキーボーディストとしても知られるマエストロ Per Wiberg にインタビューを行うことが出来ました。今作は Per のアルバムだと思いますよ。どうぞ!!
SPIRITUAL BEGGARS “SUNRISE TO SUNDOWN” : 9.6/10
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