NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PARADOX : HERESY Ⅱ: END OF A LEGEND】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHARLY STEINHAUER OF PARADOX !!

“Unfortunately, There Is Far Too Much Suffering In Our Beautiful World. Everyone Thinks That Humans Are Intelligent, But With All This Self Destruction Crimes Against Humanity, I Have My Doubts About It.”

DISC REVIEW “HERESY Ⅱ: END OF A LEGEND”

「PARADOX の音楽には数え切れないほど多くのメロディラインが含まれているけど、それは大衆に受けるものでは必ずしもない。だけど、何千回もコピーされて成功したクリシェのようなメロディーを、それがより成功した音楽だからといって俺は奏でたり聞くことはもうできないんだよ。だからこそ、PARADOX で自分のスタイルを発明できたことに満足しているんだ」
時は20世紀後半のドイツ。80年代中盤から後半にかけて、例えば HELLOWEEN、例えば RAGE、例えば BLIND GUARDIAN は、スピード・メタルを独自のファンタジーとシンガロングの旋律美で染め上げ、ジャーマン・メタルの美学を確立していきました。一方で、KREATOR, DESTRUCTION, TANKARD といったよりアンダー・グラウンドなバンドは、米国から流れ着いたスラッシュ・メタルの鼓動をより深く、より速く、より激烈に追求することとなりました。
1981年に OVERKILL の名で結成された PARADOX は、まさにその両者の中間、ベイエリアのスラッシュ・メタルとヨーロッパのパワー・メタルをつなぐ架け橋のような存在だと言えるでしょう。中でも、洗練されたメタリックなリフワークとドラマティックなメロディーの背理な婚姻が TESTAMENT, HEATHEN, METAL CHURCH や TOXIK への欧州からの回答にも思えた90年の “Heresy” は、メタル史に今日にまで語り継がれる傑作の一つ。
「これまで俺は “Heresy” の第二幕を作るつもりはまったくなかったんだ。なぜなら、物語やアルバムの第二部は、第一部より良いものにはならないと信じているからね。これは映画でも同じことが言えるんだけど」
以来、PARADOX とバンドの心臓 Charly Steinhauer には様々な人生の荒波が襲いかかります。
ラインナップの流動化、二度のバンドの活動停止、愛する妻の他界、自身の体調不良。それでも Charly は、”Electrify” で2008年にバンドを再建してからは体の許す限りその才能を唯一無二なるスラッシュ・パワーメタルへと捧げてきたのです。そして “Heresy” から30年。PARADOX は傑作の続編という難題を完璧にこなしながら、自身の存在意義を高らかに宣言します。
「人間は何も学んでいない。それが真実さ。世界のさまざまな場所で、いまだに戦争や抑圧、飢餓が続いている。本当はすべてが平和で美しい地球になるはずなのに、残念ながら戦争や抑圧は常に存在しているんだ。そして何より、信念が違うという理由だけで迫害され、殺された犠牲者は数知れない。誰にでも、自分の人生を最大限に楽しむための力、それをを信じる権利があるというのにだよ」
“異端”、”邪教” という意味を認めた “Heresy” シリーズは、中世ヨーロッパで腐敗した教会、聖職者の堕落、汚職に対して本来の信仰や禁欲を取り戻そうとしたカタリ派という民衆運動と、それを異端とし鎮めるために遣わされたアルビジョア十字軍、そして異端審問のストーリーを描いています。もちろんこれは歴史の話ですが、オリジナルの作詞家 Peter Vogt が持ち寄った新たな異端のストーリーが、現代社会の暗い部分とリンクし、ゆえにこのタイミングで PARADOX が “Heresy” を蘇らせたのは間違いありませんね。
「何年も同じメンバーでバンドをやってみたかったよ。Axel Blaha と俺は1981年にこのバンドを設立した。でも、ラインナップが変わっても、俺がシンガーでありメインソングライターであることは変わらなかったんだ。だからこそ、PARADOX は今日でも PARADOX のサウンドを保っていられるんだ」
Peter はもちろん、オリジナル・メンバーで共に “Heresy” を制作したドラマー Axel Blaha の帰還。さらに Gus Drax に代わり再加入を果たしたギター・マエストロ Christian Muenzner。そして長年の戦友 Olly Keller。Charly のソロ・プロジェクトにも思えたメンバー・チェンジの巣窟 PARADOX ですが、考え得る最高の、そして安心感のある馴染みのメンバーを揃えた今回のアルバムで彼らは真のバンドへと到達したのかもしれませんね。実際、あらゆる場面で熟練し、すべてが自然で有機的なこの作品は、スラッシュ・メタルとパワー・メタル、そしてプログの知性があまりにもシームレスに混じり合っています。
「俺たちは、自分たちのルーツをおろそかにすることなく、あらゆるスタイルを統合し、あらゆるテイストのメタルを提供することに成功したんだ。そうして、俺たちの古い時代のサウンドを完璧に今のサウンドに伝えることができたんだよ」
70分のエピック・スラッシュは、”Escape From The Burning” で幕を開けます。高速でテクニカルなリフ、轟音のドラムとベース、そして壮大でキャッチーな歌声。実際、Charly の歌唱と旋律は BLIND GUARDIAN 初期の Hansi Kürsch を彷彿とさせ、Christian の鮮烈にして美麗を極めたシュレッドの現代建築と絶妙なコントラストを描き出します。言いかえれば、いかに彼らがスラッシュ・スタイルの容赦ない攻撃性と、劇場的なメロディやエピカルな感覚とのバランスを巧みに操作しているかの証明でもあるでしょう。
事実、”Burying A Treasure” のように、燃え盛るリフとマシンガン・ドラミングを全面に押し出してもアンセム的な輝きは増すばかりで、”A Meeting Of Minds” のように、ゆっくりとしたニュアンスのある曲に振り子が変わったとしても、ヘヴィネスの要素はしっかりと維持されているのですから。心に残るメロディーとスラッシュの暴動がせめぎ合うクローザー “The Great Denial” はそんな PARADOX の美しきパラドックスを完璧に投影した楽曲だと言えるでしょう。
つまり、”Heresy Ⅱ: End of a Legend” は、スラッシュ・メタル栄光の時代と、それと並行して進行し、最終的には1990年代に同様の重要なムーブメントに発展することになるヨーロッパのパワー&スピード・メタル・ムーブメントの間のミッシング・リンクのような輝きに違いありません。
今回弊誌では、ボーカル/ギターの Charly Steinhauer にインタビューを行うことができました。「残念ながら、この美しい世界にはあまりにも多くの苦しみが存在する。誰もが人間は知的だと思っているけど、こういった同じ人類に対する自滅的な犯罪を見ると、俺はそんな考え方に疑問を感じるよ」 どうぞ!!

PARADOX “HERESY Ⅱ: END OF A LEGEND” : 10/10

INTERVIEW WITH CHARLY STEINHAUER

Q1: “Heresy”, released in 1989, is still one of the best metal albums of all time for me. Why did you decide to make a sequel almost 30 years later?

【CHARLY】: I would never have done a second part of HERESY because I believe that a second part of a story or an album will never be as good as the first part. This is also often the case with movies. PETER VOGT, who already wrote the lyrics for HERESY 1989, told me a few years ago that he had written another unpublished story in the HERESY style and asked me if I would like to translate it musically. When I read it, I was absolutely thrilled and decided to go for it, even though I knew it was a risky step. I have to say that at that time I was already working on the previous album PANGEA and the songs would not have worked for this story. That’s why it took until 2019 when we started working on HERESY II – End Of A Legend.

Q1: 1989年にリリースされた “Heresy” は、後追いながら今でも私の大好きなメタル・アルバムの一つです。
あれから30年以上の時を経て、続編を作ろうと思ったのはなぜだったんですか?

【CHARLY】: これまで俺は “Heresy” の第二幕を作るつもりはまったくなかったんだ。なぜなら、物語やアルバムの第二部は、第一部より良いものにはならないと信じているからね。これは映画でも同じことが言えるんだけど。
だけど、”HERESY1989″ の作詞を担当した Peter Vogt が、数年前に「HERESY的なの未発表のストーリーを書いたから、それを音楽的に “翻訳” してみないか」と言ってきたんだ。そのストーリーを読んだとき、俺はとても感激した。だからリスクを承知の上で挑戦することにしたんだよね。
当時、俺はすでに前作 “Pangea” の制作に取り掛かっており、あのアルバムの曲はこの物語には使えなかったと言わざるを得ない。そのため、”Heresy II – End Of A Legend” の制作を開始したのは2019年になってからだったんだ。

Q2: “Heresy” refers to the increasing number of Cathars in the 11th〜13th centuries, who were destroyed by the Albigensian Crusade and inquisition, why are you so fascinated by their story?

【CHARLY】: I’m generally interested in things that are based on a true story. That’s why I was so enthusiastic about HERESY at the time. But the idea for HERESY came from PETER VOGT and there is a reason for that. When PETER wrote the lyrics for our debut album PRODUCT OF IMAGINATION in 1987 together with his brother NIGEL VOGT, both were still living in Germany. Then they moved to the south of France, precisely in this area where the Albigensian crusade against the Cathars took place in a particularly tragic way. PETER was interested in the story of his new home and this inspired him for the story concept of HERESY.

Q2: “Hersey” (異端, 邪教) シリーズは、11世紀から13世紀にヨーロッパで広がったカタリ派と呼ばれるキリスト教の異端派、民衆運動と、それを討伐したアルビジョア十字軍、そして異端審問を描いています。あなたはなぜそのストーリーに魅了されてきたのですか?

【CHARLY】: 俺は、実話に基づいた歴史のストーリーには大体興味があってね。だからこそ、当時は “Heresy” に熱中していたんだよ。
ただ、”Heresy” のアイデアは Peter Vogt が出したもので、それには理由がある。1987年に Peter が兄の Nigel Vogt と一緒にデビューアルバム “Product of Imagination” の歌詞を書いたとき、あのふたりはまだドイツに住んでいたんだ。
それから彼らは南フランスに移り住んだんだけど、まさにこの地域ではカタリ派に対するアルビジン十字軍が特に悲劇的な形で行われた場所だったんだ。Peter は、新しい故郷の物語に興味を持ち、それが “Hersey” の物語のコンセプトになったんだよね。

Q3: Of course, this is the story of history, but even in the modern world, there are many cases where minorities and the weak are oppressed and considered heretics, aren’t there? Do we not learn from history?

【CHARLY】: Big compliment! That’s a very good question! The truth is, that humans haven’t learned anything. There is still war, oppression and hunger in different parts of the world. Everything could actually be peaceful and beautiful on our earth, but unfortunately there will always be wars and oppression. Above all, countless victims who were persecuted and killed simply because of a different belief. Everyone has the right to believe in something that gives them the strength to enjoy their life as much as possible. You always have to pay attention to your health as well and not everyone is lucky enough to stay healthy. Unfortunately, there is far too much suffering in our beautiful world. Everyone thinks that humans are intelligent, but with all this self destruction crimes against humanity, i have my doubts about it.

Q3: もちろん、これは歴史の話ですが、現代社会でも弱者や少数派が異端とみなされ弾圧を受けることは決して少なくありません。我々人類は歴史から学べない生き物なのでしょうか?

【CHARLY】: それに気づいてくれたことが大きな賛辞だね!とても素晴らしい質問だよ!
人間は何も学んでいない。それが真実さ。世界のさまざまな場所で、いまだに戦争や抑圧、飢餓が続いている。本当はすべてが平和で美しい地球になるはずなのに、残念ながら戦争や抑圧は常に存在しているんだ。そして何より、信念が違うという理由だけで迫害され、殺された犠牲者は数知れない。誰にでも、自分の人生を最大限に楽しむための力、それをを信じる権利があるというのにだよ。
人間ならば健康にも気を配らなければならないのに、誰もが健康でいられるほどこの世界は幸運ではない。残念ながら、この美しい世界にはあまりにも多くの苦しみが存在する。誰もが人間は知的だと思っているけど、こういった同じ人類に対する自滅的な犯罪を見ると、俺はそんな考え方に疑問を感じるよ。

Q4: Axel Blaha is back for the first time in almost 30 years! He was also the member who recorded “Heresy”. Paradox has had a lot of member changes, just like your solo projects, but is this a result of your desire to be a more authentic band?

【CHARLY】: I would have loved to have had a band with the same line-up over the years, but I wasn’t lucky. It shouldn’t be forgotten that we’ve been around for almost 40 years. AXEL BLAHA and I founded the band in 1981. With all the line-up changes, the singer and main songwriter was never changed. That’s why PARADOX still sounds like PARADOX today. I held up the flag and kept PARADOX alive. Every line-up change had a plausible reason. Either the colleague has lost interest in it, or he has decided on a different life, or there has been misunderstanding or someone has not cooperated as it should have been. Others wanted to have families or have joined other bands. Without those necessary Line-Up changes PARADOX wouldn`t exist anymore.
Now, half of the founding line-up is on our new album HERESY II – End Of A Legend. The original lyricist is also back. I’m particularly happy about that.

Q4: “Heresy” をあなたと共にレコーディングした Axel Blaha がほぼ30年ぶりにバンドに戻りましたね!
PARADOX はあなたのソロ・プロジェクトのようにメンバー・チェンジの多いバンドですが、彼の復帰はある意味、PARADOX を真のバンドにしたいというあなたの願望のあらわれなのでしょうか?

【CHARLY】: そうだな、何年も同じメンバーでバンドをやってみたかったよ。だけど運が悪かったね。忘れてはならないのは、俺たちが40年近くも活動しているということだ。
Axel Blaha と俺は1981年にこのバンドを設立した。でも、ラインナップが変わっても、俺がシンガーでありメインソングライターであることは変わらなかったんだ。だからこそ、PARADOX は今日でも PARADOX のサウンドを保っていられるんだ。
俺は旗を掲げて、PARADOX を存続させ続けた。ラインナップの変更には、すべてもっともらしい理由があったんだ。出て行ったメンバーたちは、興味を失ったり、別の人生を歩むことにしたり、誤解があったり、本来あるべき協力をしてくれなかったり。それに、家庭を持ちたかったり、他のバンドに参加した人もいるからね。あの無数のラインナップの変更は必要なもので、それがなければ、PARADOX はもう存在していないよ。
だけど今、ニューアルバム “Heresy II – End Of A Legend” には、創設時のメンバーの半数が参加している。オリジナルのリリシストも戻ってきた。これは特に嬉しいことだよね。

Q5: Gus Drax is a great guitarist, but Christian Muenzner is a better fit for Paradox, isn’t he? What do you like about him?

【CHARLY】: GUS DRAX is an exceptionally good guitarist. Top! He did a great job on PANGEA, but with this distance it was clear that he was only hired as a guest musician for this album. He also plays with SUICIDAL ANGELS as a permanent member of the band. GUS did this voluntarily and didn’t ask for any money, because he likes PARADOX.
As for CHRISTIAN MUENZNER … He’s one of the best guitarists in the world and he doesn’t live far from me. He’s also a great character and a fine person. He loves the music of PARADOX and I am lucky to be able to work with such a great musician. CHRISTIAN MUENZNER fits perfectly with PARADOX and I can already reveal that he will play again on the next PARADOX album.

Q5: 前任の Gus Drax ももちろん素晴らしいギタリストですが、復帰した Christian Muenzner の方がより PARADOX にはフィットしているように感じます。

【CHARLY】: Gus Drax は非常に優れたギタリストだよ。まさにトップクラスだね!”Pangea” では素晴らしい仕事をしてくれたけど、距離感でいえば、彼がたのアルバムのゲストミュージシャンとして雇われただけであることは明らかだよね。彼はSUICIDAL ANGELS にもパーマネント・メンバーとして参加しているし。だけど Gus は、PARADOX が好きだからという理由で、ボランティアとして参加し、お金も一切要求しなかったんだ。
Christian Muenzner については…。彼は世界で最も優れたギタリストの一人で、俺の近くに住んでいるんだ。また、彼は素晴らしい人格者で、立派な人間でもある。彼は PARADOX の音楽を愛しているし、そんな素晴らしいミュージシャンと一緒に仕事ができるのは幸運なことだよ。
Christian は PARADOX に完璧にフィットしているから、次のアルバムでも彼が演奏することをすでに明言できるね。

Q6: “Heresy II” is a great album! The basis is of course technical thrash metal, but the transition to other genres, power metal and progressive metal, is more seamless than ever, would you agree?

【CHARLY】: I agree with you 100%! We have managed to unite all styles and there is something for every taste without neglecting our roots. We have also managed to transport our old school time perfectly into the modern era. But it always sounds like PARADOX. When you listen to the CD, you will hear after a few moments which band is playing here.

Q6: それにしても、”Heresy Ⅱ” は素晴らしい作品に仕上がりましたね!基本にあるのはテクニカルなスラッシュ・メタルですが、パワー・メタルやプログ・メタルといった他の景色への移行がこれまでよりもスムーズに感じました。

【CHARLY】: うん、100%君に同意するよ。俺たちは、自分たちのルーツをおろそかにすることなく、あらゆるスタイルを統合し、あらゆるテイストのメタルを提供することに成功したんだ。そうして、俺たちの古い時代のサウンドを完璧に今のサウンドに伝えることができたんだよ。
それでもこのアルバムは、常に PARADOX のように聞こえる。CD を聴けば、どのバンドが演奏しているのか、すぐにわかるだろうからね。

Q7: Paradox has always been a bridge between thrash metal in the Bay Area and power metal in Europe, right? Of course, there are famous thrash metal bands such as Kreator, Destruction, and Tankard in Germany, but why did Paradox go in its own direction?

【CHARLY】: Of course, health problems and line-up changes were the main reasons why PARADOX took a different path. There were also two breaks of several years.
PARADOX was never a band that played big tours as well. That is, what sets us apart from the other bands. This will not change in the future either. But that doesn’t mean that we don’t want to play any more concerts. If a good offer comes up, we’ll think about it. It is long overdue for PARADOX to come to Japan. I don’t know why we’ve never been allowed to play in Japan. That has to change, but if no concert agency takes notice of us, then there is nothing we can do about it.Of course, the pandemic makes everything even more difficult.

Q7: PARADOX は常に米ベイエリアのスラッシュ・メタルと、ヨーロッパ的なパワー・メタルの架け橋であり続けています。
もちろん、ドイツには KREATOR, DESTRUCTION, TANKARD といった有名なスラッシュ・メタル・バンドがいくつも存在しますが、PARADOX が彼らとは別の音楽的な道を歩んだのはなぜだったんですか?

【CHARLY】: もちろん、健康上の問題やラインアップの変更が、PARADOX が彼らと別の道を歩むことになった主な理由であることは言うまでもないね。また、数年間の休養も2回あった。
PARADOX は決して長くて大きなツアーをするようなバンドではなかった。それが、他のバンドとの違いだろうな。これは今後も変わらないだろう。でも、だからといって、もうコンサートをやりたくないというわけではないんだよ。いいオファーがあれば、もちろん考えるよ。
PARADOX が日本に行くことは長い間叶っていない。なぜ俺たちが日本で演奏することを許されてこなかったのか、その理由はわからないけどね。そんな歴史は変わらなければならない。だけどプロモーターが俺たちに気づかなきゃ、俺たちに出来ることは何もないんだ。もちろん、パンデミックがすべてを難しくしているんだが……。

Q8: Speaking of Germany, bands such as Helloween, Gamma Ray, and Blind Guardian were very popular in Japan. Was there a time when you thought you could have achieved great success if you had focused more on melody?

【CHARLY】: No, because as a composer I didn’t want to write music in order to be successful and to make a living from it. I only make music out of pure passion and not for money or for a specific market. It’s my hobby and I’ve achieved a hell of a lot with it.
The music of PARADOX contains countless many melody lines that it is not because of that, but I know what you are talking about. I can no longer hear these clichés, successfully copied thousands of times, just because they are more successful. That’s why I’m happy to have invented my own style with PARADOX.

Q8: ドイツといえば、HELLOWEEN, GAMMA RAY, BLIND GUARDIAN といったパワー・メタル・バンドが、特に日本ではとても人気がありました。
彼らのようなわかりやすいメロディー第一の音楽性にしていれば成功を収められたのに、と考えることはありませんか?

【CHARLY】: いや、それはないね。作曲家としては、成功してそれで生計を立てるために音楽を作りたいとは思っていなかったからね。俺は純粋な情熱を持って音楽を作っているだけで、お金や特定の市場のために作っているわけではないんだよ。これは言ってみれば俺の趣味で、だけどそれによって非常に多くのことを達成してこられたんだよ。
PARADOX の音楽には数え切れないほど多くのメロディラインが含まれているけど、それは大衆に受けるものでは必ずしもない。だから、君が言っていることはよくわかるんだ。だけど、何千回もコピーされて成功したクリシェのようなメロディーを、それがより成功した音楽だからといって俺は奏でたり聞くことはもうできないんだよ。だからこそ、PARADOX で自分のスタイルを発明できたことに満足しているんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED CHARLY’S LIFE

BLACK SABBATH “PARANOID”

AC/DC “LET THERE BE ROCK”

MOTORHEAD “OVERKILL/ACE OF SPADES”

RAVEN “WIPED OUT”

METALLICA “KILL’EM ALL”

MESSAGE FOR JAPAN

As I mentioned before, I ask the fans to tell the bookers that they are bringing PARADOX to Japan! I hope that this lifelong dream will come true! We have something to give back to the Japanese fans because they have always supported us even though they have never seen us. Arigatou Gozaimasu for your support. We love you so much!

さっきも言ったけど、ファンの皆には「PARADOX を日本に連れてくるんだ!」とブッキング・エージェンシーに伝えて欲しい。この生涯の夢が実現することを願っているよ。日本のファンの皆は、俺たちを見たことがなくてもいつも応援してくれている。だから俺たちはお返しをしなきゃならないんだ。サポートをありがとう!We love you so much!

CHARLY STEINHAUER

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