EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALEXANDER JONES OF UNDEATH !!
“Anthrax – Fistful of Metal Is a Pretty Obvious Inspiration Here!”
DISC REVIEW “MORE INSANE”
「僕たちは非常にグロテスクでタブーなことを歌っているけど、皮肉混じりで、ユーモアがあり、舌を巻くような態度でそのテーマを扱おうととしているのさ」
アンデッドの進撃、悪魔のような賞金稼ぎ、殺人、恐ろしく失敗した倒錯的な人体実験、血の涙を流して泣き叫ぶ死者、そして殺人(再び)。ドラマーの Matt Browning の手による狂気のジャケット・アートを抱いた狂気より狂気な “More Insane” で、UNDEATH が “Lesions Of A Different Kind” で始めたグロテスクな3部作は終わりを告げます。
「”More Insane” のアートワークはタイトル曲の歌詞にインスパイアされたもので、サビに “My head/a catacomb” “俺の頭はカタコンベ” という一節があるんだ。ANTHRAX の “Fistful of Metal” は、かなり強烈で明らかなインスピレーションだよ!」
UNDEATH がオールドスクール・デスメタルをリバイバルするバンドの中でも際立っているのは、彼らがデスメタルの中にあるユーモアやグロテスクを深く抱きしめ、理解している点でしょう。例えば、CANNIBAL CORPSE のアートワークやリリックが発禁ものの悍ましさを宿していても、巨首のフロントマンはクレーンゲームでぬいぐるみを集めて子供たちに寄付しています。
つまり、デスメタルの中の内臓やゾンビに血飛沫はホラー映画的な空想の世界であって、お化け屋敷のようにはしゃいで楽しむべきもの。むしろ、暗い現実を忘れられる逃避場所のファンタジー。”インターネット音楽オタク” である UNDEATH の面々は、特にその “シリアスでありながらシリアスでない” デスメタルの長所をあまりにもよく理解していて、地獄の音楽をポジティブに奏でる天才なのです。
「僕たちは皆、単純にこのバンドをできる限り遠くまで、ビッグになるまで運ぶことを目指しているんだ」
そのポジティブな哲学は、UNDEATH の楽曲にまで深く浸透しています。CANNIBAL CORPSE, MORBID ANGEL, AUTOPSY といったデスメタルの礎石に敬意を表しながらも、彼らはよりキャッチーで口ずさめるデスメタルを目指しています。インディ・ロックの達人 Scoops Dardaris とのコラボレーションもその一貫。そしてなにより、リード・シングル “Brandish The Blade” を聴けば、そこに JUDAS PRIEST や IRON MAIDEN といった古き良き “アリーナ・メタル” の遺産を感じるはずです。
実際、彼らはこのアルバムで、”70年代半ばから現代までのメタルの道のりをなぞる” 旅を目論んでいました。その理由は、より多くの人に UNDEATH のデスメタルを届け、より多くの人に楽しい時間を過ごしてもらうため。ダークで抑圧的な雰囲気を作り上げるメタル・バンドは少なくありませんが、彼らはこのニッチなジャンルに対する期待を遥かに超えたメタルの共同体に訴えかけ、より祝祭的な “Fun” なメタルを創造したいのです。
その試みはどうやら成功を収めたようです。そうして UNDEATH は、前人未到 “More Insane” のアリーナに到達するデスメタルをいつか手中に収めるでしょう。
今回弊誌では、フロントマン Alexander Jones にインタビューを行うことができました。「ビデオゲームといえば、UNDEATH という名前は実は Skyrim のMODから来ているんだ。僕らのデスメタル同様、楽しくて、キャッチーで、印象に残る名前だと思ったからね」 どうぞ!!
UNDEATH “MORE INSANE” : 10/10
INTERVIEW WITH ALEXANDER JONES
Q1: First of all, could you talk about your impressions of your first Japan tour?
【ALEXANDER】: It was amazing! I’ve wanted to come to Japan since I was a kid so finally being able to was truly a dream come true. The shows were great and we had such a fun time exploring and meeting so many cool people. We can’t wait to come back.
Q1: 1. まず、初来日の感想から聞かせてください。
【ALEXANDER】: 素晴らしかったよ!子供の頃から日本に来たかったから、やっと実現できて本当に夢が叶ったよ。ショーは素晴らしかったし、探索したり、たくさんのクールな人たちに会ったりして、とても楽しい時間を過ごすことができた。また日本に行くのが待ちきれないよ!
Q2: You also played with Japanese bands. How did you feel about the Japanese scene?
【ALEXANDER】: The bands we played with were killer, especially our new friends in HETEROPSY. They showed us a great time and got us very drunk after the Osaka show haha. I’m a fan of lots of Japanese bands so I knew ahead of time that I was going to be excited about the bands we played with.
Q2: 日本のバンドとも共演しましたね。日本のシーンについてはどう感じましたか?
【ALEXANDER】: 一緒に演奏したバンドは最高だった。特に僕らの新たな友人、HETEROPSY は最高だった。彼らは素晴らしい時間をくれたし、大阪公演の後、僕たちを大いに酔わせてくれたよ (笑)。僕はたくさんの日本のバンドのファンだから、一緒に演奏したバンドに興奮することは前もってわかっていたよ。
Q3: How do you feel about the Japanese culture of anime, video games, horror, and music? Are you influenced by them?
【ALEXANDER】: I’m heavily influenced by that stuff, personally. I’ve been a big anime fan for a very long time and Japanese video games and JRPGS are the main ones that I play back home.
Q3: 日本のアニメ、ゲーム、ホラー、音楽などの文化についてどう思いますか?そこから影響を受けていますか?
【ALEXANDER】: 個人的には、そういったものから大きな影響を受けているよ。昔からアニメの大ファンだし、日本のビデオゲームやJRPGSは家に帰ってプレイする主なものだよ。
Q4: The band name Undeath is very impressive. Why did you choose this name?
【ALEXANDER】: Speaking of video games, the name Undeath actually comes from a Skyrim mod. We just thought it was fun and catchy and memorable.
Q4: UNDEATH というバンド名もとても印象的です。なぜこの名前を選んだのですか?
【ALEXANDER】: ビデオゲームといえば、UNDEATH という名前は実は Skyrim のMODから来ているんだ。僕らのデスメタル同様、楽しくて、キャッチーで、印象に残る名前だと思ったからね。
Q5: The artwork for “More Insane” is very “More Insane.” Can you tell us about the concept behind the album and the artwork?
【ALEXANDER】: It’s inspired by the lyrics from the title track, which has the lyrics “My head/a catacomb” in the chorus. Beyond that, it exists in the same universe as the last two covers, just way more zoomed out.
Q5: “More Insane” のアートワークはとても “More Insane” ですよね。アルバムとアートワークのコンセプトについて教えてください。
【ALEXANDER】: “More Insane” のアートワークはタイトル曲の歌詞にインスパイアされたもので、サビに “My head/a catacomb” “俺の頭はカタコンベ” という一節があるんだ。それ以上に、これは前の2曲のジャケットと同じ世界に存在していて、ただもっとズームアウトしているだけなんだ。
Q6: You have used grotesque artwork like this before. However, in the death metal world, like in horror movies, the more grotesque the artwork and worldview, the more people tend to love it. Were there any death metal albums or artwork that influenced you in the making of “More Insane”?
【ALEXANDER】: Anthrax – Fistful of Metal is a pretty obvious inspiration here!
Q6: デスメタルの世界では、ホラー映画のように、アートワークや世界観がグロテスクであればあるほど好まれる傾向があります。”More Insane” の制作にあたって、影響を受けたデスメタルのアルバムやアートワークはありますか?
【ALEXANDER】: ANTHRAX の “Fistful of Metal” は、かなり強烈で明らかなインスピレーションだよ!
Q7: The great thing about death metal, in my opinion, is that it is both serious and not serious. It is never just heavy and dark, but embraces the grotesque, the taboo, and the ridiculous and turns it into fun. Your death metal has that feeling, would you agree?
【ALEXANDER】: I would definitely agree with you. We sing about some extremely grotesque and taboo stuff, like you said, but we try to do it with a tongue-in-cheek sort of attitude.
Q7: デスメタルの素晴らしいところは、シリアスでありながらシリアスでないところだと思います。決してヘヴィでダークなだけでなく、グロテスクなもの、タブーなもの、滑稽なものを受け入れ、それを楽しさに変える。あなたのデスメタルはそういう感覚を持っていると思いますよ。
【ALEXANDER】: 間違いなく同意するよ。君が言ったように、僕たちは非常にグロテスクでタブーなことを歌っているけど、僕たちは皮肉混じりで、ユーモアがあり、舌を巻くような態度でそれを扱おうととしているのさ。
Q8: “Brandish the Blade” has a great guitar part! It’s death metal, but with huge hooks like Iron Maiden or Judas Priest! Are you aiming for an arena-level death metal band?
【ALEXANDER】: Thanks! We’re all simply aiming to take this band as far as we can.
Q8: “Brandish the Blade “のギター・パートは素晴らしい!デスメタルですが、アイアン・メイデンやジューダス・プリーストのような巨大なフックがあります!アリーナ・レベルのデス・メタル・バンドを目指しているのですか?
【ALEXANDER】: ありがとう!僕たちは皆、単純にこのバンドをできる限り遠くまで、ビッグになるまで運ぶことを目指しているんだ。