EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICLAS ETELAVUORI OF AMORPHIS!!
LEGENDARY FINISH MELANCHOLIC METAL BAND AMORPHIS HAS JUST RELEASED THEIR NEW MASTERPIECE “UNDER THE RED CLOUD” !!
フィンランドの国民的メランコリックメタルバンド AMORPHIS が新たな傑作となるであろう新作 “UNDER THE RED CLOUD” をリリースしました!!
フルート奏者に ELUVEITIE の CHRIGEL GRANZMAMN, パーカッションに MARTIN LOPEZ 、そして大人気プロデューサー JENS BOGREN をプロデューサーに迎えて万全の体制で制作された本作はまさに AMORPHIS 第3章の幕開けを告げるような傑作に仕上がりました。
ご存知の通り、彼らの第1章は “TALES FROM THE THOUSAND LAKES”, “ELEGY” という2枚の傑作を残したオリエンタルで哀愁に満ちたメロディックデスメタル時代。第2章は停滞していたバンドに不世出のボーカル TOMI JOUTSEN が加入し、彼の表現力豊かなクリーンボーカルを生かしたメランコリックかつプログレッシブな70’s リスペクトのフォーキーなヘヴィーミュージックを展開した “SKYFORGER” を頂点とする時代。そしてこの “UNDER THE RED SKY” は彼らの過去と未来を繋ぐような作風だと思います。
まず前作 “CIRCLE” で復活しつつあったヘヴィネスとグロウルが完全に戻って来ています。加えて、シタールを使用したオリエンタルなサウンド、ハモンドオルガンのような音色のキーボードソロは “ELEGY” や “TUONELA” の雰囲気を感じさせますね。同時にフルートやアコースティックギターを効果的に使用したフォーキーでプログレッシブな昨今の音楽性も引き継いでおり、両者が高次元で融合し新たな AMORPHIS を形作っているのです。インタビューにもありますが本当にさすが JENS BOGREN と賞賛するしかないですね。
これまで不満があるとすれば細かい部分の構成やリックの雑さだったのですが、今回は実に洗練されつまらないと感じる部分がありませんでした。さらに言うと、その時々で重要視している要素がデスメタルであれ、ゴシックであれ、ハードロックであれ、プログメタルであれ、フォークメタルであれ、彼らは常に極上のメランコリックなメロディーを作品に封じ込めて来ましたが、今回は別格です。全曲シングルレベル。メロディーの洪水警報が発令してしまっています。
実はバンドは10年メンバーチェンジがないのですが、弊誌では BARREN EARTH の Oli の後任として中期からバンドを支え、今回は特に素晴らしいベースラインを聴かせる NICLAS ETELAVUORI に話を聞くことが出来ました!!
MMM RATING ⭐️
“UNDER THE RED CLOUD” : 9,7 / 10
【INTERVIEW WITH NICLAS ETELAVUORI】
Q1: “Under The Red Cloud” is really masterpiece. This must be top 3 record in your works. So, when you named this great album as “Under The Red Cloud”, what was in your mind? Could you tell us the concept or lyrical themes of that?
【NICLAS】: Pekka Kainulainen is behind the lyrics. This is not a concept album the lyrics are about things like natural phenomena, seasons and the human mind. I know Pekka was also influenced by the story of the Red Cloud indian chief. So there’s the Finnish view and American indian views of things mixed, actually the come very close at times.
Q1: 新作 “UNDER THE RED CLOUD” は傑作ですね。AMORPHIS のアルバムでもベスト3に入ると思います。アルバムのコンセプト、歌詞のテーマを教えて下さい。
【NICLAS】: PEKKA KAINULAINEN が歌詞に関わっているよ。コンセプトアルバムではなくて、歌詞は自然現象や季節の移り変わり、人間の心について書かれているんだ。同時に僕は PEKKA が RED CLOUD インディアン チーフの物語に影響されたのも知っているよ。だからフィンランド人の物の見方とアメリカのインディアンの物の見方がミックスされたことになるね。実際その2つはとても近かったんだよ。
Q2: Kalevala, the Finnish National Epic, is a key element in your lyrics, and inspiration throughout your career. Does “Under the Red Could” relate to Kavevala? And What’s Kalevala to you?
【NICLAS】: This album hasn’t anything to do with Kalevala. To me Kalavela was something we had to study in school. After Amorphis used it for inspiration it got more interesting but now there has been so much of it that I think we almost covered the whole book.
Q2: フィンランドの国民的叙情詩 KALEVALA は AMORPHIS の歌詞を紐解く鍵でしたしインスピレーションの源でもありました。”UNDER THE RED CLOUD” に KALEVALA は関係していますか?またあなたにとって KALEVALA とは?
【NICLAS】: 新作は KALEVALA に関係してはいないんだ。僕にとって KALEVALA とはまず学校で学ばねばならないものだったんだよ。AMORPHIS に加入してからはインスピレーションの源になったし、より興味が湧いたんだけど、今はそれ以上の存在になっているよ。僕たちは KALEVALA の本全体を知り尽くしていると思う。
Q3: I think “Under The Red Could” has the most growl-heavy material of the Joutsen-era. Do you agree that? If so, does that point relate to the 20th aniversary of “Tales From The Thousand lakes?
【NICLAS】: Yes, I don’t think it was related to Tales more Jens Bogren I think. He loved Tomis growls so much and why not. Tomis has brought a new sound the every album he has been singing on this time it’s more heavy.
Q3: 新作は JOUTSEN が加入してから最もヘヴィーでグロウルの多い作品だと思います。それは今年が名作 “TALES FROM THE THOUSAND LAKES” の20周年で、完全再現ライブを行った影響もあるのでしょうか?
【NICLAS】: うん。ただそれよりも JENS BOGREN の影響が大きいように思うね。彼は TOMIS のグロウルをとても気に入っていて、もっと使いたがったんだよ。TOMIS は彼が歌ってきた全てのアルバムに新しいサウンドを持ち込んで来たけど、今回はよりヘヴィーになったね。
Q4: “Under the Red Cloud” has modern sound and takes over recent albums musically. Also, sitar of “Death of A King” and Keyboard solo of “Enemy at the Gates” reminds me “Elegy” and “Tuonela”. Do you think “Under the Red Cloud” has the sound that bridge the gap between old material and new one?
【NICLAS】: Might be. I see it like a new sound for us, we have used the same instruments for many albums now so I don’t see a gap there.
Q4: “UNDER THE RED CLOUD” は近作のモダンなサウンドを引き継ぎながらも、例えば “DEATH OF A KING” のシタールや “ENEMY AT THE GATES” のキーボードソロなど “ELEGY” や “TUONELA” を想起する場面がありました。過去と現在の架け橋のようなアルバムだと言えるのでしょうか?
【NICLAS】: うん、そうかも知れないね。ただ僕は新しいサウンドだと思っているんだけど、同時にそういった楽器は他にもいろいろなアルバムで使って来たから過去とのギャップがあるとは思っていないんだ。
Q5: Anyway, this time, Jens Bogren produced the album. Why did you choose him? And what did he bring to the album?
【NICLAS】: We tried to get him one time earlier but then he was busy. Now it finally worked out, we just loved so many albums that he had made. He is a very strict and well organised producer. He came to Finland to do pre-production with us, then he had some structural ideas that we worked out, After that it was quite nice to record because everything was so well pre-paired.I think he made the album heavier and also a bit faster.
Q5: 先程も話に出ましたが今回は JENS BOGREN がプロデュースを行いました。彼を選んだ理由、彼がもたらしたものを教えて下さい。
【NICLAS】: 実は僕たちは以前にも彼を起用しようとしたことがあったんだけど、その時彼は忙しくてね。今回遂に実現したんだ。僕たちはただ彼の作った沢山のアルバムを愛していたんだ。彼は非常に厳格で良くオーガナイズされたプロデューサーだよ。プレ・プロダクションのためにフィンランドまで来てくれて、いくつか構成についてアイデアをくれたんだ。全てが非常に良く準備されていたからレコーディングも最高だったね。彼はアルバムをよりヘヴィーで少しファストなものにしてくれたと思うよ。