【PAT METHENY METAL】
イタリアのAMBIDJENTバンド、GARDENJIAの2ndフルアルバムです。
2011年のデビューEPIEVADSからして高品質で、昨年発表したEPOに至っては一曲目のEPICAを聴いて「これぞ真のエピカである!!シンフォメタルだかチンポメタルだか知らんがそんなエピカは認めんゾ~~~」と臍を噛んだDJENTLEMAN諸氏も3人くらいはいたかと思われます。
そして今作。彼らは更に途方もない進化を遂げAMBIDJENTという一つのジャンルを完成させました。どう考えてもこの知名度の低さはオカシイ、正さなければならない!!と私は同郷のラプソディーオンなんたらからエメラルドのペンを借り受けてこの記事を書いています。
これまでの作品との大きな違いはまずボーカルです。徐々に減らしつつあったグロウルを今作では一切排除し、拙さも感じられたクリーンボーカルのレベルが一段も二段も上がっています。幾重にも折り重なる神々しいまでに美しいコーラスワークはあのDevin Townsendを思い起こさせるほどです。
同時にキーボード/ピアノもさらに多用されるようになりアルバムを通してアトモスフェリックでエピカルな雰囲気を出す事に成功しています。その幻想的なな雰囲気と対峙するかのように予てより定評のあった切れ味鋭いDJENTYなギターリフやJAZZYなギターソロがカットインする様には壮大なカタルシスを覚えずには居られません。例えばUNEVEN STRUCTUREのクリーンでプログレッシブなパートが好きなら気に入ること請け合いの作品だと思います。
今作には9分台の曲が3曲収められていますがそれらのテイストは他の曲の延長線上にありながら明らかにより実験的です。構成は非常に複雑化しペースや拍子はコロコロと変わります。その複雑さはプログロックと言うよりもJAZZ/FUSIONのそれだと感じました。まるでPat MethenyとChick Coreaがメタルをやっているような・・・特に6曲目のSKYWATCHERはMETHENY METALとしか形容しようがありませんよ!!
ではアルバム最後を飾るAKITA(秋田)の感想を書きなぐって〆たいと思います。「トライバルでAKITA的サウンドスケープを感じさせます。ドロドロしていて笛や太鼓がピーヒャラ、ドンドン、近未来(NEO-AKITA)からNAMAHAGEが悪い子を探しに来たような曲です。」