【THIS IS THE ALBUM OF A BAND CALLED ADEBISI SHANK!!】
アイルランド出身のMATH-ROCKバンド、ADEBISI SHANKがマスロック先進国ことここ日本でTELA MELOSなどと共に注目を集めたのは2009年の事でした。
BATTLES,DON CABALLEROとHARDCORE/PUNKを掛け合わせたようなアグレッシブなサウンド、来日公演でみせた狂気すぎて弾いてねえ時あるぜパフォーマンス、「完全に一人見た目がヤバすぎる・・・」などの理由により強烈な印象を残したのではないでしょうか。現在注目を集める日本の若手マスロッカーで影響を受けた人も少なくないかもしれませんね。
その彼らの新作「電球マッチョマン」こと”This Is The Third Album Of A Band Called Adebisi Shank”が3年ぶりにSARGENT HOUSEから発売となりました。2ndアルバム「シマウマ」でELECTRONICAへの扉を開いたADEBISI SHANKの最新章はさらにその方向性を推し進め、成熟させた作品となりました。最早1stアルバムで見せたようなトリッキーさは存在しませんが彼らのクリエイティビティーは健在です。
DAFT PUNK的ダンサブルなサイバーロックからELO,MIKE OLDFIELDのようなソフトで情景豊かなサウンド。加えて日本のゲーム音楽のような8-bitまで詰まったおもちゃ箱のような素晴らしいアルバムだと思います。”This Is The Third Album Of A Band Called Adebisi Shank” is exactly “This Is The Album Of A Band Called Adebisi Shank”!!!
あの覆面ベーシスト、VINCENT MACCREITHに解説してもらいましょう。
【ABOUT ALBUM RELEASE】
Q1:Your new album”This Is The Third Album Of A Band Called Adebisi Shank” has just released. How is the reaction?
Q1: 新作”This Is The Third Album Of A Band Called Adebisi Shank”がリリースされましたね。反響はいかがですか?
【Vin】:反響はとてもとても素晴らしいよ。僕らの人生でこれほどまで打ち込んだ事はないだろうってくらいこのアルバムではハードワークしたから嬉しいよね!本当に皆のめり込んでくれているみたいだ。こんなに早く受け入れてもらえるなんて初めての事で嬉しいよ。
Q2:You take a ‘say what you see’ approach to naming records, this time too. Please talk about that approach.
Q2:今回もアルバムタイトルは「何とでも呼んどくれ」方式ですね。
【Vin】:物事は単純な方がいいでしょ!僕らはどのアルバムも前作より進化していると感じているから1st,2nd,3rdとタイトルに入っているのはちょうど良いね。ファンもどれが最新作か分かりやすいしね。
Q3:Why did you contract with Sargent House Records?
Q3:Sargent House Recordsと契約した理由を教えて下さい。
【Vin】:Cathy(Pellow,オーナー)の考え方や情熱が好きだからだよ。所属バンドも全部好きだしね。僕らのようなちょっとヘンテコな音を鳴らすバンドがより幅広い層の人たちに音楽を届けたいならこのレーベルに所属するべきだって分かったんだ。彼女が助けになることは知っていたよ。でも働いているうちに最高の友人になる事までは分からなかったね!ここには家族のような雰囲気があるしそれは僕らにとってとても重要な事なんだ。
【ABOUT ”This Is The Third Album Of A Band Called Adebisi Shank”】
Q1:How have you progressed from “This Is The Second Album Of A Band Called Adebisi Shank”?
【Vin】:That’s a great question! Firstly I think we’re technically more proficient, both on our respective instruments and from a production standpoint. Secondly we’re more confident about what we want sonically and how to get it. Thirdly and most importantly, I think we’ve all become better songwriters and are more determined than ever to make each song unique and special.
Q1:前作”This Is The Second Album Of A Band Called Adebisi Shank”からどのような部分が進化しましたか?
【Vin】:いい質問だね!まず演奏とプロダクションの両方それぞれが技術的により熟練したと思う。第二に、どのような音響が欲しいのか、それをどうやったら得られるのかについて自信が深まったね。第三に、これが一番重要なんだけど、僕らはより良いソングライターになったし、かつてより一曲一曲をユニークで特別なものにしようと必死になっているんだ。
【ABOUT ADEBISI SHANK】
Q1:I think you have a lot of aspect of music. Cyber Metal/Rock, 8-bit like Game Music, Dance, Math/Post Rock,Prog(I think especially German Prog), and Jazz. This is only a part of your music. What is the suitable expression for your music?
【Vin】:I don’t know! I would sum it up by calling it rock music. I think rock is a broad term in that it should make you want to move your body. Beyond that I think genres are just restrictions. I’m happy to let other people figure out what we’re doing, in the meantime I’ll just keep making it! We do love cyber music though.
Q1 :Adebisi Shankの音楽には様々な音楽的要素が入っていますね。Cyber Metal/Rock, 8-bit like Game Music, Dance, Math/Post Rock,Prog(I think especially German Prog), Jazz・・・これでも氷山の一角ですが。我々はなんと呼べば良いでしょうか?
【Vin】:わからないよ!ただロックと呼んでくれれば良いんじゃないかなあ。ロックなら体を動かしたくなる音楽全てに当てはまる。それ以上ジャンル分けしても限界を作ってしまうだけだよ。何と呼んでくれても構わないよ。僕らはただ音楽を作り続けるだけさ。ただサイバーミュージックって呼び方は好きだけどね。
Q2:And do you think you are involved in the movement of Math Rock?
Q2:ではMath-Rockというムーヴメントに関わっていると思いますか?
【Vin】:そうは思わないな。正直言ってマスロックが何かさえ良く分かっていないんだよ。だけど僕らのバンドがそう呼ばれているのは良く見るなあ。僕らは何て呼ばれても良いんだけどそれが僕らの音楽に影響を与えることはないんだ。
Q3:You’re three piece and almost instrumental band. Is that style important for you?
Q3 :3ピースでほぼインストというスタイルは重要ですか?
【Vin】:間違いなく僕らにとってパワートリオというスタイルは重要だね。3人以上になると物事をオーガナイズするのが大変になってしまう。3人だと多数決を採った時不賛成の人がいても必ず2対1になるからスムーズなんだよ。アルバムの最後の曲を見てよ。(trio always)って曲でしょ。3は僕らにとってマジカルナンバーなんだ。インストであるというのは特に重要ではないね。人間の声もロボットの声も好きだよ。
【ABOUT INFLUENCES】
Q1:Ireland have a lot of good musicians, like U2(off course), My Bloody Valentine, Van Morrison, The Cranberries…Are you influenced a lot by them? And what is the identity of Irish music?
Q1:アイルランドはU2, My Bloody Valentine, Van Morrison, The Cranberriesといった偉大なミュージシャンを産出しています。彼らからの影響はありますか?
【Vin】:君が挙げたアーテイストは皆偉大だし当然様々な面で影響を受けているよ。初期のU2からは特にね。ただ今現在よりインスパイアされるのはアイルランドに今存在するバンドなんだ。Sunken Foal, Heathers, Solar Bears, No Spill Blood, Jape, Adultrock, Le Galaxie, Spies, The Gloaming, Chequerboard, Girl Band, Tvvins and Speed of Snakes…アイルランドには今現在素晴らしいバンドが沢山存在するしどれ一つとして似通っていないんだ。ここまでシーンが大きくなった事はないしその一部になれた事を誇りに思うよ。アイルランドのアイデンティティーは様々だけど特筆すべきは高いレベルのミュージシャンシップじゃないかな。
Would you tell me 5 albums that changed your life? And recently what are you listening to?
(人生を変えた5枚のアルバムと最近のお気に入り)
【MESSAGE FOR JAPANESE FANS!】
Q: Do you hear Japanese music and play Japanese video games?
And finally,Message for Japanese Fans!
Message to our Japanese fans —> TOMODACHI! Mata Nihon ni kimasu! xx
Q:日本の音楽やゲームは好きですか?最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
【Vin】:ゲームめちゃくちゃ好きだよ。SILENT HILLシリーズは大好きだよ。小島秀夫監督の作品はSNATCHERからMETAL GEAR SOLIDシリーズに至るまで気に入っているよ。鈴木裕氏の作品の空気感やエキサイトメントも愛しているしFINAL FANTASYⅦも大好きだよ。日本のバンドなら友達のLITE、Regaは勿論、Casiopea, Cornelius, Mad Capsule Markets, Zazen Boys, Perfume、そしてYMOは僕のオールタイムフェイヴァリットだよ。
Thanks a lot,Vin, ADEBISI SHANK,and Sargent House Music!!