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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DANIMAL CANNON : LUNARIA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAN BEHRENS A.K.A DANIMAL CANNON!!

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“Chiprog-Metal” is born!! Genius, Danimal Cannon has just released Chiptune and Prog-Metal cross-over masterpiece “Lunaria”!!

【DISC REVIEW : LUNARIA】

EDM/Chiptune 界の革命児、DANIMAL CANNON が”クロスオーバー/エクレクティック”な音楽が求められている昨今の音楽シーンに衝撃を与える新作 “Lunaria” をリリースしました!!
DANIMAL CANNON とはチップチューンアーティスト/ギタリスト Dan Behrens のソロプロジェクト。作曲にギターと任天堂ゲームボーイを使用し、プログメタルとチップチューンを融合させたそのユニークな音楽性は、まさに奇才と呼ぶに相応しいですね。”Lunaria” は3枚目のアルバムとなりますが、完全に一皮剥けたこの新作でその知名度は飛躍的に向上することでしょう。
作品は、月が原始地球と火星ほどの大きさの天体が激突した結果形成されたとされる “ジャイアントインパクト説”をテーマとしたコンセプトアルバム。アルバムオープナー “Axis” こそ、彼が創作する “Chiprog-Metal” を体現する楽曲だと思います。キラキラとしたキャッチーなメロディーと、ヘヴィーグルーヴィーなリフが見事に融合。チップチューンサウンドとギターシュレッドが楽曲の主役を巡って鬩ぎ合うかのような、極上のスリルを味わうことが出来ますね。
対して、月の女神に扮した女性ボーカル Emily Yancey をフィーチャーしたタイトルトラック “Lunaria” は息をのむほどの美しさ。例えば、チップチューンのような電子音に感情が宿るのかという懐疑的な音楽ファンをも虜にするような普遍的魅力に満ちています。ゲームボーイは1989年に発売されたハードです。実は、そのサウンドチップは同時に3音までしか鳴らすことが出来ません。にもかかわらず、ここまで幻想的なサウンドを生み出す彼のプログラミングテクニックには驚くばかりですね。
また、アートワークや “Collision Event” からは、彼がファイナルファンタジーシリーズ、そして植松伸夫氏に多大な影響を受けていることに気づくでしょう。この辺りはゲームのサントラも手がけるコンポーザーとしての面目躍如といったところ。同時に自身がボーカルをとる NIN リスペクトな “Surveillance” というロック寄りの楽曲も収録されており、アルバムは実にチャレンジングでバラエティーに富んでいますね。
今回弊誌では、Dan Behrens にインタビューを行うことが出来ました。やはり日本の文化には思い入れが強いようですね。どうぞ!

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DANIMAL CANNON “LUNARIA” : 9.6/10

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