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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TEXTURES : PHENOTYPE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH BART HENNEPHOF OF TEXTURES!!

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One of the greatest pioneer of Modern Metal/Prog band from Netherlands, Textures has just released their conceptual masterpiece “Phenotype !!

オランダが産んだモダンメタル/モダンプログの革命児 TEXTURES が新作 “Phenotype” をリリースしました!この作品は一つのコンセプトのもと制作された2枚組の大作 “Phenotype/Genotype” の前編で、後半の “Genotype” は来年のリリースを予定しています。
ボーカルとキーボードが交代した前作 “Dualism” はキャッチーなメロディー、幾重にもレイヤードされたアトモスフェリックなシンセサウンドを大胆に導入し、シーンに強い影響を与えた一枚でした。今作ではバンドの創立メンバーである、ギタリストの Jochem が脱退し、Joe Tal なる人物が加入。インタビューで自己紹介をしてくれていますが、アルバムを聴く限りかなりの実力者のようですね。結論から言うと、”Phenotype” は “Dualism” で減少したメタリックな要素、リズム面のチャレンジを最高のバランスで復活させつつ、Post-Djent サウンドを一層進化させた素晴らしい1枚に仕上がっていると感じました。
例えば “New Horzon” はまさに “Dualism” サウンドの正統進化形ですし、成熟したシンセサウンド、美しいコーラス、アトモスフェリックな静パートを兼ね備えたプログレッシブな “Illuminate the Trail” などは新たなマイルストーンにも成りうる見事なチャレンジです。
対して、”Shaping A Single Grain of Sand” の MESHUGGAH もしくは GOJIRA を想起させる アグレッション、ヘヴィーなグルーヴは強烈で、後半のメタルコア的なパートも含めて初期 TEXTURES のメタリックな一面を愛するファンを歓喜させるに違いありません。
また今回は、全てのメンバーが作曲に参加しており、ドラムスとアンビエントなノイズで構成される “Meander”、美しいピアノのアルペジオとシンセサイザーが織り成す “Zman” といった短くも印象深いインタルードはまさにバンドメンバー各自の個性が遺憾無く発揮され結実した成果だと思います。そして、その “Zman” に導かれるように始まる “Timeless” は、徐々に DEAFHEAVEN も真っ青な美しい Post-Black 成分を増し行く実に劇的な新機軸。楽曲がピアノのC#で未解決なまま終焉を迎えるのは続編の存在を提示しているのでしょうね。
最後に前作から加入した Daniel de Jongh の変幻自在に進化したボーカルについても記して置かねばならないでしょう。PANTERA? STRAPPING YOUNG LAD? などと例えたくなるようなオープニングトラック “Oceans Collide” ですら、彼のクリーンが切り込むと途端にその雰囲気を変えます。LEPROUS の Einar は勿論モダンプログ界隈の声とも言える存在ですが、”New Horzon” では彼を想起させるほどキャッチーで見事な歌唱を披露していますね。とにかくモダンメタル/プログ界隈にまたしても衝撃を与える作品であることに間違いはありません。今回弊誌ではギタリストで中心メンバーの Bart HENNEPHOF に話を聞くことが出来ました!どうぞ!!

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TEXTURES “PHENOTYPE”: 9.9/10

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