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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NORTHLANE : NODE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALEX MILOVIC OF NORTHLANE!!

Photo by Elder

THE NORTH WILL RISE AGAIN !! NEW WAVE OF AUSTRALIAN METALCORE, NORTHLANE HAS JUST RELEASED AWESOME NEW ALBUM “NODE” !!

オーストラリアが産んだ新世代メタルコアのホープ、NORTHLANE が新作 “NODE” をリリースしました。昨今、オージーメタルコア勢の進境は著しく PARKWAY DRIVE, THY ART IS MURDER, I KILL THE PROM QUEEN, IN HEARTS WAKE, AMITTY AFFLICTION, STORM THE SKY と世界的に人気、名声を得て大きなムーブメントとなっています。その中でも NORTHLANE はプログレッシブな展開、アトモスフェリックな美意識を併せ持つブライテストホープと言えるでしょう。新作 “NODE” は名作との声も多かった前作 “SINGULARITY” を遥かに凌駕し、バンドの成長と新たなるチャプターの幕開けを告げています。昨年、前任ボーカルの ADRIAN FITIPALDES が脱退。彼の持つカリスマ性故、バンドの将来が心配されましたが、”NODE” を聴く限りその心配は杞憂だったようです。新加入 MARCUS BRIDGE の実力は前任者と比べても遜色なく、むしろレンジの広さ、クリーンの巧さでは上回っているのではないかと思うほどです。ADRIAN の持っていたブルータリティーは確かに魅力でしたが、MARCUS のより深い感情表現はさらに多くのファンを獲得する強い武器になるでしょう。加えてプロデューサー WILL PUTNEY と再びタッグを組んだことも吉と出ました。MISS MAY I, MISERY SIGNALS, STRAY FROM THE PATH, FOR TODAY, UPON A BURNING BODY などなど次世代メタルコアの大半を手掛けているのではないかと思うほどの実力派人気プロデューサーですが、アトモスフィアとへヴィネスのバランス感覚が素晴らしく流石の手腕を発揮しています。MARCUS のボーカルによってポストハードコア的キャッチーさを以前よりも多く導入し、MONUMENTS が “THE AMANUENSIS” で見せたようなへヴィネスの””質””も変化。さらに大きなバンドになる準備は整いました。今回弊誌ではバンドの創立メンバーでベーシストの ALEX MILOVIC に話が聴けました。

YOU CAN LISTEN TO “NODE” STREAM IN FULL !!

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PICK UP ARTIST + SPECIAL MESSAGE 【PLINI】


EXCLUSIVE: SPECIAL MESSAGE FROM PLINI !!

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ARE YOU READY FOR THE PLINI’S NEW EP “THE END OF EVERYTHING” ?? THE TRILOGY WILL BE THE END WITH THIS AWESOME EP, BUT HIS STORY GOES ON !!

【PRE-REVIEW “THE END OF EVERYTHING】

近年オーストラリアから続々と輩出される才能豊かなミュージシャン達。中でも PLINI の生み出す音楽は異色を放っています。オーストラリアのニューウェーブと言えば例えば KARNIVOOL, DEAD LETTER CIRCUS といったオルタナであったり VOYAGER, NE OBLIVISCARIS といったプログメタルが主力な訳ですが、天才ギタリスト PLINI の音楽はフュージョンが本線です。ジャズとロックを融合したギターを歌わせるインスト。トーンコントロール、緩急、技術、多様なリズム・・・表現力がまず群を抜いています。加えて彼を傑出した存在にしているのはエクレクティックな音楽性でしょう。これはオーストラリアの新しい波全般に言える事ですが、例えば DJENT だったり MATH だったり POST 系、エレクトロニカといった新機軸を貪欲に自らの音楽に取り入れます。PLINI の場合もまさにそう。DJENTY な刻みだったり MATHY なアイデア、POST系のアトモスフィアが単独で、時に同時に顔を覗かせ完全に彼の世界を構築しています。3/11 に発表する新 EP “THE END OF EVERYTHING” は彼が以前リリースした2枚の EP と合せたトリロジーの最終章。ドラムになんとあの JOE SATRIANI, THE ARISTCRATS で知られるマイスター MARCO MINNEMAN、ベースに同郷のこちらも日の出の勢い THE HELIX NEBULA から SIMON GROVE を迎え入れ万全の体制で製作されました。

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THE END OF EVERYTHING “FEAT. CHRIS LETCHFORD OF SCALE THE SUMMIT”(4:06)

幾重にも重ねたギターと鍵盤。クラッシックの様に荘厳でドラマティックなイントロに導かれて最終章は幕を開けます。すぐさま美しく下降するアルペジオ、次にリズミックなリフ、そしてギターのメロディーが登場。ラテン風なキメフレーズ、コーラス風なシンセなど PAT METHENY からの影響が大いに感じられました。勿論よりメタリックですが。中盤の SCALE THE SUMMIT のクリスのギターソロは PLINI とトーン、ピッキングのアタックなんかが全然違って面白いですね。

WOMBAT ASTRONAUT (BEYOND THE BURROW) (4:24)

余韻を引きずるようにして数学的なピアノのイントロから2曲目が始まります。LYLE MAYS, CHICK COREA を想起させる流れるようなピアノとストリングスが実に美しい曲です。ただアンビエント、アトモスフェリックなフュージョンに止めないのが彼の才能。中盤、音の回数と選び方を微妙にずらしながら展開していくセクションなどは実にスリリングでマスいです。

 PAPER MOON “FEAT. JAKUB ZYTECKI OF DISPERSE” (8:32)

10 分近い大曲。アルバムのハイライト。DJENTY でアグレッシブなイントロからして名曲の予感十分。躍動感とポジティブなオーラを放ちながら進行。3:00くらいで急にアトモスフェリックな世界観に移行する緩急のセンスも抜群です。ほんのりと RYUICHI SAKAMOTO の雰囲気も。JAKUB が参加しているからかこの曲は DJENTY なフレーズやムードが目立ちます。6:00あたりから始まる、1曲目のイントロよりさらに音を重ねた大仰なオーケストレーションはトリロジーのフィナーレにピッタリです。かなり拍子が複雑で3拍子、4拍子、5拍子、7拍子が目まぐるしく入れ代わりますがさすがのマルコ・ミンネマンといったところでしょうか。彼の貢献も実に大きいですね。

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I hope these songs take you on a magical journey and put a smile on your face. I also hope to be playing in Japan towards the end of the year! Peace and love, Plini.

僕の新曲が君たちを魔法の旅に誘い笑顔にする事が出来たらいいね。今年の終わりまでには日本でプレイ出来たらと思っているんだ!!平和と愛を。PLINIより。

【DISCOGRAPHY】

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OTHER THINGS

トリロジー第一弾。ギターやドラムのトーンからこの時点では マスロック、ジャズっぽい印象が濃かったですね。LARRY CARLTON を思い出したり。ただラストの SELENIUM FOREST は DJENTY なフレーズ、オーケストレーション、物悲しく心を打つメロディーと彼の只者ではない感が存分に発揮されています。

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SWEET NOTHINGS

彼の評価を世界的に決定付けた傑作 EP。センスの塊のようなアルバムです。ポーランドのDJEN導師 GRU 様が参加なさった “OPENING” から PLINI ワールド全開。不思議なテンションを使ったコードワーク、アルペジオが彼の高い知性を物語ります。ERIC JOHNSON, ANDY MCKEE のような軽快なアコースティックサウンドが魅力的な”TARRED & FEATHERED”、リフが非常にマスマティカルでありながらギターの雄大なメロディーが対照的で新鮮な “AWAY”、都会的なフュージョンから DJENTY に展開する意外性が見事な “SWEET NOTHINGS” とバラエティーに富んだ至高の4曲が味わえます。

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スコットランドのDJENT博士 SITHU AYE とのスプリット。2曲出し合ってお互いの曲に1曲づつ参加。残りの1曲づつにも DAVID MAXIM MICIC, JAKUB ZYTECKI という新世代最高峰のギタリスト達が参加し、ギタリスト必聴のアルバムとなりました。ここでの PLINI はやや派手めの楽曲を持ち込んでいます。

【RELATED MUSICIANS】

MARCO MINNEMANN (THE ARISTOCRATS)

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SIMON GROVE (THE HELIX NEBRA)

CHRIS LETCHFORD (SCALE THE SUMMIT)

JAKUB ZYTECKI (DISPERSE)

PLINI FACEBOOK PAGE

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NE OBLIVISCARIS : CITADEL】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TIM CHARLES (VIOLIN/CLEAN VOCAL) OF NE OBLIVISCARIS !!

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AUSTRALIAN PROG METAL BAND, NE OBLIVISCARIS WILL COME TO JAPAN IN JUNE !! DON’T MISS THEIR BEAUTIFUL MELODY, INTELIGENCE SOUND, AND AWESOME PERFORMANCE !!

2012年にデビュー作にして傑作、”PORTAL OF I” で彗星の如くシーンに登場したオーストラリアのプログメタルバンド NE OBLIVISCARIS。彼らの勢いは止まる所を知りません。2013年には早くも日本ツアーを成功させ、昨年は 2nd アルバム “CITADEL” をリリース。一部で「舌出る」と呼ばれ親しまれたこの作品、2枚目のジンクスなどどこ吹く風で弊サイトのリーダーズポールでも上位に入った他、海外の権威あるFBのライク何万系のサイトでも軒並み高評価を獲得しました。彼らの素晴らしさはまず楽曲が10分を超えても決して長いと思わせないその構成力。クリーンボーカル、ヴァイオリンを駆使した静と動の駆け引きにメロディーの素晴らしさが相俟って唯一無二の世界観を構築しています。加えて時折顔を覗かせる DJENT やモダンでアトモスフェリックなプログメタルからの影響が白眉で、時代の寵児感と舌が出まくっていますね。6月に行われる2度目の来日公演は見逃せないものになるでしょう。海外の権威あるFBのライク何万系サイトからの取材が殺到したため掲載が遅れてしまいましたが(これはマジです)バンドの要、ヴァイオリン/クリーンボーカルの TIM CHARLES です。どうぞ。

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WORLD PREMIERE: “CITADEL” FULL STREAM 【NE OBLIVISCARIS】


WORLD PREMIERE: FULL STREAM OF NE OBLIVISCARIS’S UPCOMING ALBUM “CITADEL”

SEASON OF MIST から11/7に発売される NE OBLIVISCARIS  の新作 “CITADEL” の FULL STREAM です!!

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 傑作です。普段そういった形容詞は使用しないSoMさんが “AMAZING NEW ALBUM” と銘打って来た事からもこのアルバムの特異性が分かります。アルバム冒頭の組曲 ‘PAINTER OF THE TEMPEST‘ 、特に16分にも及ぶPARTⅡの完成度は圧巻です。前回公開した ‘PYRHIC’ も素晴らしい出来でしたが更にその上を行っている気がしました。クリーンパートの充実振りが前作からの確かな進化を感じさせますね。11/7、楽しみに待ちましょう!!尚、彼らのインタビューも到着次第掲載致します。乞うご期待です!

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                                                                                 BY NE OBLIVISCARIS

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MARUNOUCHI MUZIK MAGAZINE PRESENTS WORLD PREMIERE OF NE OBLIVISCARIS
11/7発売、NE OBLIVISCARISの新作CITADELから新曲をもう一曲!!PYRRHIC。9分50秒の戯曲。世界初公開です!!
興奮冷めやらぬので少し感想を。世の中にはごく稀に、完璧な一曲というのが存在します。その基準は勿論、人それぞれ。ただ私にとってこの曲はまさにそうでした。1stからの進化を如実に感じさせながら見据える先はさらに遠方。OPETHが90~00年代に果たしてきたPROG DEATH/BLACKシーンのリーダー的役割、その重責を受け継ぐ覚悟をこの一曲で示したのではないでしょうか。この曲で彼らが提示したアグレッション、アトモスフィアは非常に現代的。そこにNE OBLIVISCARIS独特のメロディーと狂おしいまでに扇情的なヴァイオリンの音色が加わることで妖怪の仕業としか思えないゲラゲラポーが誕生したのです。アルバムを通して聴くのが待ちきれませんね。

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PAINTER OF THE TEMPEST (PART Ⅲ): REVERIES FROM THE STAINED GLASS WOMB

                                                                   BY NE OBLIVISCARIS

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MARUNOUCHI MUZIK MAGAZINE PRESENTS WORLD PREMIERE OF NE OBLIVISCARIS
ヴァイオリンを含む6人編成、オーストラリアのプログレッシブブラック/デスメタルバンドNE OBLIVISCARIS。世界に驚きを持って迎えられたデビュー作にして名作’PORTAL OF I’に続く彼らの2ndアルバム’CITADEL’からアコースティックギターとヴァイオリンのデュエットが美しいREVERIES FROM THE STAIND GLASS WOMBを世界初公開です。

【ABOUT THIS SONG】

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“We present to you ‘Painters Of The Tempest Part 3’…another piece of the 23 minute song that forms the centrepiece of our new album ‘Citadel’. This is the final part of the song and it follows straight after ‘Part 2, Movement 3: Curator’ that was the taste taste of our new album released online earlier this month. We definitely feel that ‘Painters Of The Tempest in its entirety is our most ambitious work to date and Part 3, featuring only acoustic guitar and violin and showcasing a completely different side to the band, is something we are particular proud of.”

今回聴いてもらうのはPAINTERS OF THE TEMPESTという大曲の第三部なんだ。僕らの新作CITADELの大部分を占める23分の曲の一部だよ。その大曲の最後のパートで今月の初めに公開した’Part 2, Movement 3: Curator’の直後に来る曲なんだ。PAINTERS OF THE TEMPESTは僕らの今までの作品の中で間違いなく完全に最も野心的だと感じているし、アコースティックギターとヴァイオリンだけをフューチャーして完全にバンドの違った一面を見せたPART3は特別誇りに思っているよ。

【MESSAGE FOR JAPAN】

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Thank you Japan for your amazing support! We were lucky enough to play 3 shows in Japan last year, and it was a real highlight of our Asian tour. We can’t wait to get back over there and play some more shows in support of ‘Citadel’, which is out worldwide November 7. Thanks!

日本の皆さん素晴らしいサポートをありがとう!僕らは去年、幸運な事に日本で3回の公演を行う事が出来たんだ。本当にアジアツアーのハイライトだったと思うよ。11/7に全世界で発売される新作’CITADEL’に伴うツアーで日本に戻ってまたライブをするのが待ちきれないよ。ありがとう!
                      FROM NE OBLIVISCARIS

彼らと彼らのレーベルSEASON OF MISTのFacebookページです。ぜひ合わせてチエックして下さい!!

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PICK UP ARTIST+INTERVIEW 【TOEHIDER】


夏だ!サマーだ!QUEENだ!いやTOEHIDERだ!

サマソニにQUEENがやって来るヤーヤーヤー。ありがたい事です。ただあんな暑い野外でライブばかり見ていては確実に体を壊します。熱中症まっしぐらです。なんとか涼しい自宅でQUEENを感じたいというあなたにはこのバンドをオススメします。TOEHIDERです。

TOEHIDERのココがスゴイ!

【MIKE MILLS-WUETHERING HEIGHTS】

ケイト・ブッシュの嵐が丘をオリジナルキーで歌いこなすこの男こそTOEHIDERの中心人物Mike Millsです。どうでしょう、頭もしぐさも涼しさ満載ryryryryryry。男性でここまで自然に彼女の歌を歌いこなせる人物が存在したでしょうか。アンドレ・マトスも真っ青です。しかしながらこれは彼の才能のほんの一端、氷山の一角を現しているに過ぎないのです。(音源はこちらからFree download可能です。マライアのAll I Want For Chrismas is Youもありますよ・・・)

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