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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DARWIN : FIVE STEPS ON THE SUN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DARWIN !!

“I Think Where We Differ From Toto Though Is Sometimes We Can Get Pretty Heavy, Sometimes You Need To Feel The Crunch Or Chugg. But Again, Similar To Toto, We’d Also Like To Reach a Wide Audience.”

DISC REVIEW “FIVE STEPS ON THE SUN”

「僕たちにとって非常に重要なのは、自分たち自身、そしてリスナー全員に、音楽の中で大きな問いを投げかけるよう促すこと。自分たちを取り巻く世界、宇宙、テクノロジー、科学、時事問題について、音楽の “問いかける” 力を感じてもらいたい。僕たちは音楽を通して大きな問いを立てることができる。音楽は、僕たちがこの世界についてどう感じているのか、もっと考える機会を与えてくれるんだ」
音楽やアートは何のために存在するのでしょうか?もちろん、純粋に気持ちよくなるため、感動を味わうためにアートを享受する人も多いでしょう。そうした一方通行で受け身のアートももちろん素晴らしいものです。一方で、アートを受け取って投げ返す対面通行の楽しみ方も、悪くはないものです。アイスランドを拠点とするギタリスト DarWin は、自らの音楽でリスナーに、世界に対して何かしらの “問い” を立ててほしいと願っています。
「僕たちの多くは、ひいひいおじいちゃんおばあちゃんがネアンデルタール人だったのだよ。いずれにせよ、ネアンデルタール人は種として消滅した。 それから1万数千年が経った今、僕たちはここにいる。 僕は、ホモ・サピエンス、つまり現代の “人類” の最後の一族になるとはどういうことなのだろうかとずっと考えていた。 そして “次世代の人類” はどのような姿をしているのだろうか? ホモ・サピエンスの後には何が来るのだろう? 彼らはどのように出現するのだろうか? …ってね。僕はときどき、次世代の人類はいかにテクノロジーに適応し、あるいは融合して、より高度な能力を獲得する必要があるのだろうかと考えることがあるのだよ」
2015年に産声をあげた DARWIN は、克明に暗雲が増えていく世の中でいつしか、人類 “ホモ・サピエンス” の終焉を夢想するようになります。そのプロジェクト名が示すように、DarWin は種の起源と終焉について掘り下げながら、滅びゆく世界で人類の進化、その正当性と妥当性に問いを投げかけるのです。
「エアポッドでバッハを脳内に流しながら外をランニングするほど素晴らしいことはないよ。何百年も前の作曲が、まったく異なる世界情勢に直面しながら、モバイルネットワーク通信、何百ものマイクロプロセッサー、バッテリーエネルギー、その他さまざまな現代の技術革新によって、僕らの脳にストリーミングされているのだから。 古代と未来の衝突はとても魅力的だ」
それでも DARWIN は、人類の可能性を諦めたわけではありません。人類はとても脆いけど、個々の人間には内省があり、希望があり、回復力と大きな可能性を秘めている。その左相がこれまでの素晴らしき音楽の歴史と、未来を見据えたテクノロジーの進化、その融合でしょう。道程と道筋の邂逅。
DARWIN は長い音楽とロックの歴史を抱きしめながら、今を生き、未来を創造しようとしています。ここに参加するアーティストは、ほとんどが百戦錬磨。かつてはあの Billy Sheehan, Guthrie Govan も名を連ねていた DARWIN のラインナップ。今回の “Five Steps on the Sun” では、Simon Phillips, Matt Bissonette, Derek Sherinian, Greg Howe のレギュラー・メンバーに加えて、Andy Timmons も降臨。一方で、新進気鋭のベーシスト Mohini Dey も起用して、まさにロックのロード・ムービーを完成させました。
「たとえプレイヤーたちがみんな狂ったようにシュレッドできるとしても、メンバーの真の貢献は本当に素晴らしい曲にあると思う。 彼らは幅広い聴衆のためにポップなロック・ソングを作ったけど、曲作りには洗練さと思慮深さもあった。 でも、僕らが TOTO と違うところは、時にはかなりヘヴィになったり、クランチやチャグを感じることがあるところだと思う。でも TOTO と同じように、幅広いオーディエンスに音楽を届けたいと思っているんだ」
そんな DARWIN によるロックの “進化論” を探求する試みは、もちろんその楽曲にも及んでいます。プログレッシブでシュレッドを織り交ぜながらも、あくまでメロディとフック、そして構成の妙で勝負する DARWIN の楽曲は、あの TOTO と肩を並べるほどの楽曲派です。
しかし、それだけでなく、ここには Plini や PERIPHERY を思わせる Fu-djent, 近未来的なシュレッドやチャグチャグしたリズムまで存在しています。”ロックの起源” からその道のりを余さず投影した彼らの音楽は、そうしてアートと人類の可能性を指し示しているのです。
今回弊誌では、DarWin にインタビューを行うことができました。P-Vine から日本盤の発売も決定!どうぞ!!

DarWin (g)
Simon Phillips (d, p)
+
Matt Bissonette (v)
Greg Howe (Lg)
Mohini Dey (b)
Derek Sherinian (key)
Julian Pollack (key)
Chariya Bissonette (bv)
Jesse Siebenberg (Ag, bv)
Andy Timmons (Lg)

DARWIN “FIVE STEPS ON THE SUN” : 10/10

INTERVIEW WITH DARWIN

Q1: First, what made you decide to start DarWin in 2018?

【DARWIN】: Hello Dear Readers in Japan!!
Simon Phillips and I (DW) started DarWin in 2015. We didn’t make a very conscious decision to start a group or project. We just started recording songs at Simon’s studio together in LA. Once Matt Bissonette joined up with us on bass and vocals, a distinct sound of our group was emerging and I started to write more and more songs. We started to bring more musicians onboard, like Jeff Babko and Greg Howe. We started to experiment with using string quartets. We ended up with a double album of 17 songs that we released in 2018, called Origin of Species.

Q1: まず、2018年に DarWin を始めようと思ったきっかけからお話ししていただけますか?

【DARWIN】: 日本の読者の皆さん、こんにちは!
Simon Phillips と僕(DW)は2015年に DarWin を始めたんだ。 あまり意識的にグループやプロジェクトを始めることを決めたわけではなかったんだけどね。 ただ、LAにある Simon のスタジオで一緒に曲をレコーディングし始めたんだ。
Matt Bissonette がベースとボーカルで加わってからは、グループの明確なサウンドが生まれ、僕はどんどん曲を書き始めた。 そのうちに Jeff Babko や Greg Howe といったミュージシャンも加わり始めた。 ストリングス・カルテットの実験も始めた。 そうして、最終的には17曲入りの2枚組アルバム “Origin of Species” を2018年にリリースできたんだ。

Q2: Darwin is famous for his theory of evolution, why did you name your project after him?

【DARWIN】: There’s nothing about our band or writing that is suggesting one form of philosophy or thinking over another. We all come from different backgrounds in the band and believe in different things. However, as musicians, it’s amazing how we can feel common themes with universal meaning across our music, and we’ve never struggled with any lyrics despite our various different views.
What has been very important to us is to encourage ourselves, and any listeners, to ask big questions in the music. We want people to feel empowered to “ask questions” about the world around them, the universe, technology, science, and current events. We can ask big questions through music. Music gives us an opportunity to consider more about how we feel about our world.
However, in our music, the answers need to come from you, the listener.
Our first album was called “Origin of Species.” Why call it that? And then there is the name “DarWin,” maybe having some relationship to Charles Darwin. Why?
When writing the first album, I couldn’t get the idea of “the next generation of human beings” out of my head. Then I was thinking about human history. I kept wondering what it would be like to be the last clan of a species that is about to go extinct. Like Neanderthals. Most people may have learned about Neanderthals in school. Obviously, we don’t know much, as no more full blooded Neanderthals are around, and that is the point. However, most Japanese are 2% Neanderthal blood, as are most Asians, and many other ethnicities. You can do a DNA test and find out how much Neanderthal you are. And this means that in the past, a bunch of homosapien ancestors were actually mating with another kind of Human form called Neanderthals. Way back in time, for many of us, a great great great grandparent was Neanderthal.
In any case, the Neanderthals are gone now as a species. Now here we are 10,000s of years later. I kept wondering, what would it be like to be the final homo sapien or modern “human” clan? And what would the “next generation human” look like? What may come after Homo sapiens? How will they emerge? Sometimes I wondered how a next generation human may need to adapt or merge with technology to gain enhanced capabilities.
That explains the laser suit that you may have seen in the For Humanity and Escape the Maze videos…That’s was an idea to depict a future human that has more tightly integrated with networks, clouds, energy, photonics, etc.
For me when I’m writing music, I’m always thinking of a storyline of some kind. But I don’t really share it with Matt and Simon, or the other band mates. The story line may or may not get developed more later for a more obvious or visual representation. When Simon and Matt start working on the song, they all add their parts, ideas, their perceptions, their storylines. By the time the song is done, it is very rich and has so many embedded ideas and experiences in it. The music has become rich and complex. It has a diverse lineage, but it is still a clear and often rather simple unified concept. I just love that. And I believe many listeners from various backgrounds can all find something that they can relate to in the music.

Q2: ダーウィンは進化論で有名ですが、なぜ彼の名前をプロジェクト名にしたのですか?

【DARWIN】: 僕たちのバンドや曲作りには、ある哲学や思考を他のものより優れていると示唆するようなものは何もない。僕たちは皆、バンド内で異なるバックグラウンドを持っていて、異なることを信じている。 それでも、ミュージシャンとして、僕たちの音楽に普遍的な意味を持つ共通のテーマを感じることができるのは驚くべきことだ。僕たちはさまざまな異なる見解を持っているにもかかわらず、歌詞で苦労したことは一度もない。
僕たちにとって非常に重要なのは、自分たち自身、そしてリスナー全員に、音楽の中で大きな問いを投げかけるよう促すこと。自分たちを取り巻く世界、宇宙、テクノロジー、科学、時事問題について、音楽の “問いかける” 力を感じてもらいたい。僕たちは音楽を通して大きな問いを立てることができる。音楽は、僕たちがこの世界についてどう感じているのか、もっと考える機会を与えてくれるんだ。
ただし、その答えはリスナーである君たちから出てくる必要がある。
僕たちの最初のアルバムは、”Origin of Species” “種の起源” というタイトルだった。なぜそう呼ぶのか? “DarWin” という名前は、チャールズ・ダーウィンと関係があるのだろうか。もしそうなら、なぜ?
ファースト・アルバムを書いているとき、”次世代の人類” というアイデアが頭から離れなかったんだ。それから人類の歴史について考えていた。絶滅しそうな種の最後の一族になるってどんな感じなんだろうってね。ネアンデルタール人のように。 ほとんどの人はネアンデルタール人について学校で習ったかもしれない。でも明らかに、完全な血を引くネアンデルタール人はもう存在しないので、僕たちは彼らについて多くを知らない。 しかし、ほとんどの日本人、アジア人は2%のネアンデルタール人の血を引いている。DNA検査をすれば、自分がどの程度、ネアンデルタール人の血を持っているのかを知ることができる。 これは、過去にホモサピエンスの祖先がネアンデルタール人と呼ばれる別の種類の人類と交配していたことを意味する。 はるか昔にさかのぼれば、僕たちの多くは、ひいひいおじいちゃんおばあちゃんがネアンデルタール人だったのだよ。
いずれにせよ、ネアンデルタール人は種として消滅した。 それから1万数千年が経った今、僕たちはここにいる。 僕は、ホモ・サピエンス、つまり現代の “人類” の最後の一族になるとはどういうことなのだろうかとずっと考えていた。 そして “次世代の人類” はどのような姿をしているのだろうか? ホモ・サピエンスの後には何が来るのだろう? 彼らはどのように出現するのだろうか? …ってね。僕はときどき、次世代の人類はいかにテクノロジーに適応し、あるいは融合して、より高度な能力を獲得する必要があるのだろうかと考えることがあるのだよ。
“For Humanity” や “Escape the Maze” のビデオで見たことがあるかもしれないレーザー・スーツの説明もそれだ……あれは、ネットワーク、クラウド、エネルギー、フォトニクスなども、より緊密に統合した未来の人類を描くためのアイデアだった。
僕は曲を書いているとき、いつも何らかのストーリーを考えているんだ。 でも、それを Matt や Simon 、他のバンド・メンバーと共有することはあまりないんだ。ストーリーラインは、後でもっとわかりやすく、あるいは視覚的に表現するために練り上げることもあるし、そうでないこともある。
Simon と Matt が曲を作り始めると、全員がそれぞれのパート、アイデア、認識、ストーリーラインを加える。 曲が完成する頃には、その曲はとても豊かで、たくさんのアイデアや経験が埋め込まれている。 音楽は豊かで複雑になっている。 多様な系譜を持ちながらも、明確で、しばしばシンプルな統一コンセプトを持っている。 僕はそれが大好きなんだ。 そして、さまざまなバックグラウンドを持つ多くのリスナーが、音楽の中に共感できる何かを見つけることができると信じている。

Q3: In the twenties, humanity has been shrouded in a dark shadow of pandemics, wars, divisions, and climate change. Humanity continues to destroy nature and does not learn from its wars and mistakes. Perhaps we are an evolutionary failure?

【DARWIN】: I think this kind of question is perfect for a song, an album or a couple of albums. I think it’s really important that music and art help us to ask exactly these kinds of questions. I really hope that our music can create a safe space for people to consider these questions, on their own terms. Then again, the experience of introspection can be most valuable if there’s a message in the music that tries to elevate us humans, that our efforts and intentions can have power, that the view of just one person, yourself, is still important. Even against crazy odds, and facing fearsome power, we still have hope. We are often very fragile, but often we are also very resilient and capable.

Q3: 20年代、人類はパンデミック、戦争、分断、気候変動といった暗い影に包まれています。人類は自然を破壊し続け、戦争や過ちから学ぼうとはしていません。私たちは進化の失敗作なのでしょうか?

【DARWIN】: このような質問は、僕らの曲やアルバム、あるいは数枚のアルバムにぴったりだと思う。 音楽や芸術が、まさにこのような問いを投げかける手助けをすることは、本当に重要なことだと思う。僕たちの音楽が、このような問いを人々が自分の言葉で考えるための安全な空間を作り出すことができればと心から願っているんだ。
そしてまた、僕たち人間を高めようとするメッセージ、僕たちの努力や意図が力を持ちうること、自分自身というたった一人の人間の見方がそれでもやはり重要であることが音楽の中にあれば、内省の経験は最も価値あるものになるだろう。
とんでもない困難に直面しても、恐ろしい力に直面しても、僕たちには希望がある。僕たちは往々にしてとても脆いけれど、往々にしてとても回復力があり、能力があるんだから。

Q4: I understand the theme of “Five Steps on the Sun” is travel and prayer? What is the story or concept you are trying to portray here?

【DARWIN】: I think it is best for someone to listen to the song and consider what it means to them. And that will be the right answer. We are creating spaces for people to think more deeply, and feel empowered to explore bigger questions on their own terms. We are encouraging more of the listener’s own thought.
It’s all about you, the listener. Yes, we are making music that we personally enjoy. However, the intention is to share it and have the music be enjoyed by listeners in the same way that we also enjoy it.
If it’s interesting for listeners to try to unlock what they believe our narrative is, then please have fun!

Q4: “Five Steps on the Sun” のテーマは旅と祈りだそうですね?

【DARWIN】: 誰かがこの音楽を聴いて、それが自分にとって何を意味するのかを考えるのが一番だと思う。それが正しい答えになる。僕たちは、人々がより深く考え、自分自身の言葉でより大きな問いを探求する力を感じられるようなスペースを作っているだけなんだ。 リスナー自身の思考をより促したいんだよ。
すべてはリスナーである君たちのために。 そう、僕たちは自分たちが個人的に楽しめる音楽を作っている。 しかし、それを共有し、僕たちが音楽を楽しむのと同じようにリスナーにも音楽を楽しんでもらいたいという意図があるのさ。
リスナーが僕たちの物語を解き明かし、それを信じることこそ肝だからね。どうぞ楽しんで!

Q5: Speaking of evolution, progressive rock used to be an evolving music, but now it is also considered one of the most stereotypical, formulaic music, right? Do you, DarWin, hope to restart the evolution of prog rock as well?

【DARWIN】: Interesting view. Ultimately, we’re just writing music that comes to us day by day somehow as writers, and not really trying hard to be progressive or anything. We do like some occasional meter and key changes, and the combination of these things can help you write music that is more original. However, we really value creating songs. I’d say DarWin is more “song rock” rather than progressive rock. We’re trying to make nice songs that stand up on their own and are original. We definitely would like the music to sound original but also familiar at the same time. Nonetheless, nothing beats a great song that can stand the test of time, that can be reinterpreted in various ways over the years and decades. The best songs are timeless, they fit the experiences of the modern era around you even if they were written decades or centuries ago. There’s nothing like going for a run outside with some Air Pods playing some Bach into your brain. Compositions that are hundreds of years old, facing an entirely different world situation, are being streamed into your brain by mobile network transmissions, hundreds of microprocessers, battery energy and other various modern innovations. The clash of the ancient and the future is pretty fascinating.

Q5: 進化といえば、かつてプログレッシブ・ロックは “進化する” 音楽でしたが、今ではステレオタイプで定型化された音楽のひとつとも言われていますね?あなたは、プログの進化も再スタートさせたいと思っているのでしょうか?

【DARWIN】: 興味深い見解だね。結局のところ、僕たちはただライターとして日々何となく浮かんでくる音楽を書いているだけで、プログレッシブであろうと必死に努力しているわけではないんだ。
時折、メーターやキーを変えたりするのは好きだし、そういったことを組み合わせることで、よりオリジナリティのある音楽を書くことならできる。 しかし、それ以上に僕たちは曲を作ることを本当に大切にしている。 DarWin はプログレッシブ・ロックというよりも、むしろ “楽曲ロック” だと言える。僕たちは、それ自体で自立していて、オリジナリティのある素敵な曲を作ろうとしていて、オリジナリティがあると同時に、親しみやすい音楽でありたいと思っている。
とはいえ、プログのように時の試練に耐え、何年も何十年もかけてさまざまに再解釈できるような素晴らしい曲に勝るものはない。 たとえ何十年、何百年も前に作られた曲であっても、時代を超越した最高の曲は、今君たちの周りにある現代の体験にもフィットするんだよ。
エアポッドでバッハを脳内に流しながら外をランニングするほど素晴らしいことはないよ。何百年も前の作曲が、まったく異なる世界情勢に直面しながら、モバイルネットワーク通信、何百ものマイクロプロセッサー、バッテリーエネルギー、その他さまざまな現代の技術革新によって、僕らの脳にストリーミングされているのだから。 古代と未来の衝突はとても魅力的だ。

Q6: Many of the prog giants are old and have passed away. Meanwhile, the world is dominated by the instant culture of social networking and clippings, and few young people will bother to take the time and trouble to pursue a epic and complex prog. So, What was it that drove you to the prog in such a situation?

【DARWIN】: We’re very motivated to make great songs. Probably because that’s what us older folks are used to doing! We still think in terms of songs and records. A song is a musical idea that has been developed and captured into a repeatable moment. An album is a collection of songs that have some relationship to each other, maybe because they were written at the same time or they compliment each other in terms of how the feel together in a collection.
As a writer, for me, there is almost always a concept going into the instrumentation of the song. There’s like a little mini Broadway play happening with the song structure in my head.
It might be that younger people will be less interested in songs in the future even if their actual interest in music only grows. Maybe they will find ways to appreciate music more that isn’t necessarily in song format. That’s totally possible. There can be all kinds of musical structures. 10 second videos are increasingly popular. Why not a 10 second musical experience? 10 seconds might be the typical time for an advertising jingle, but in 10 seconds you could also sing “look out for the snake in the grass” or “don’t date guys with ketchup stains on their t-shirts”―timeless advice!
Come to us for our attempts to make nice 5 minute songs, that will be our thing!

Q6: プログの巨人の多くは高齢となり、他界した人も少なくありません。一方、世の中はSNSやクリッピングといったインスタントな文化に支配され、わざわざ時間と手間をかけて壮大で複雑な音楽を追求する若者は少なくなっています。そのような状況の中で、あなたをこうした音楽に駆り立てるものは何なのでしょう?

【DARWIN】: 僕らは偉大な曲を作りたいというモチベーションが強いんだ。 おそらく、それが僕たち年配者が慣れ親しんできたことだからね! 僕たちはいまだに曲とレコードという観点から考えている。 曲とは、発展させ、再現可能な瞬間にとらえた音楽的アイデア。アルバムというのは、同時期に書かれた曲であるとか、ひとつの曲集として一緒に聴いたときにお互いを引き立て合うような、互いに何らかの関係を持った曲の集まりとしてね。
ライターである僕にとって、曲のインストゥルメンテーションにはほとんど常にコンセプトがある。 私の頭の中では、曲の構成にちょっとしたブロードウェイの寸劇が起こっているようなものだ。
今後、若い人たちの音楽への関心は高まっていくとしても、歌への関心は薄れていくかもしれないね。もしかしたら、彼らは必ずしも歌の形式ではない音楽の楽しみ方を見つけるかもしれない。 その可能性は十分にある。いろんな音楽構成があり得るよ。10秒ビデオの人気はますます高まっている。でもね、10秒の音楽体験でもいいじゃないか。 10秒といえば広告のジングルの典型的な時間かもしれないが、10秒で “草むらの蛇に気をつけろ” とか “Tシャツにケチャップのシミがある男とは付き合うな” とか、時代を超越したアドバイスも歌えるだろう!
いずれにせよ、5分間の素敵な曲を作るという試みこそ、僕たちの得意とするところなんだ!

Q7: The album shows the “evolution” of great music with a tremendous group of members, which is rare in recent years. How did you manage to gather such an amazing group of musicians?

【DARWIN】: Everything started with Simon and I in 2015. Then we reached out to Matt Bissonette, who I really loved as a singer in the Mustard Seeds, Jughead and all kinds of other bands. I really wanted nice sweet vocals and harmonies like the Beatles or Bee Gees against heavier rock music. A sound with plenty of power and massive rhythm, but vocal harmonies that just feel great. Both Matt and I really love thick harmonies and we’ve had so much fun working on vocal parts over the years. Then we just started reaching out to various people to work with, and Simon knows so many great musicians around the world. Our relationship with Greg Howe has grown tremendously as he always knows just how to play over a part, with all kinds of amazing technique but more importantly, a wisdom and maturity as a musician to know how to speak. Mohini Dey we just met in 2022, and she joined our recording sessions for this new album soon after meeting, but immediately we all connected deeply as musicians and people who really care about our music and the world. Mohini has incredible technique but the most remarkable thing about her is her maturity as a player, the quality of her sound (amazing!), her phrasing, her patience. She’s been a tremendous addition to DarWin and is very important to our sound and vibe.
We have more albums coming in the future from this group and we continue to work on new music together. With various musicians playing on the tracks.

Q7: このアルバムは、近年稀に見る素晴らしいメンバーによる素晴らしい音楽の “進化” を示しています。どのようにしてこのような素晴らしいミュージシャンを集めることができたのですか?

【DARWIN】: 2015年に Simon と僕からすべてが始まった。 そして、MASTARD SEEDS や JUGHEAD、その他あらゆるバンドのシンガーとして本当に大好きだった Matt Bissonette に声をかけた。 ヘヴィなロックミュージックに対して、ビートルズやビージーズのような甘く素敵なボーカルとハーモニーが欲しかったんだ。 パワーと重厚なリズムを備えたサウンドでありながら、ヴォーカル・ハーモニーも素晴らしいよね。
Matt も僕も太いハーモニーが大好きで、長年にわたって共にボーカル・パートを作ってきてとても楽しかった。Simon は世界中の素晴らしいミュージシャンをたくさん知っている。それで Greg Howe との関係がとても大きくなった。彼はいつも、あるパートをどのように演奏すればいいかを知っていて、あらゆる種類の素晴らしいテクニックを駆使する。でも、それ以上に重要なのは、ミュージシャンとしての知恵と成熟した話し方を心得ていることだ。
Mohini Dey は2022年に出会ったばかりで、出会ってすぐにこの新作のレコーディング・セッションに参加してくれたんだけど、すぐにミュージシャンとして、また自分たちの音楽と世界を本当に大切に思っている人間として、全員が深くつながることができた。Mohini は信じられないようなテクニックの持ち主だけど、彼女の最も注目すべき点は、プレイヤーとしての成熟度、音の質(素晴らしい!)、フレージング、忍耐力だ。 彼女は DarWin にとって非常に大きな存在であり、僕たちのサウンドや雰囲気にとってとても重要な存在となったね。 このグループからは今後もアルバムがリリースされる予定だし、僕たちは一緒に新曲に取り組み続けている。これからも、様々なミュージシャンが演奏することになるよ。

Q8: I sometimes feel the influence of TOTO in DarWin’s music, is their music progressive music to you? Or is it AOR?

【DARWIN】: There’s no conscious effort to be like Toto. However, what I find interesting about Toto is that they are really known for their great songs, and in fact, not just rock songs but some very sweet ballads. Even though the players can all shred like crazy, I think their lasting contribution will be their really great songs ― they make you feel something special every time you hear them. They made pop rock songs for a broad audience, but there was also a sophistication and thoughtfulness to the song writing. I think where we differ from Toto though is sometimes we can get pretty heavy, sometimes you need to feel the crunch or chugg. But again, similar to Toto, we’d also like to reach a wide audience.

Q8: DarWin の音楽に TOTO の影響を感じることがありますが、彼らの音楽はあなたにとってプログレッシブ・ミュージックですか?それともAORですか?

【DARWIN】: TOTO のようになろうという意識はない。 ただ、TOTO について興味深いと思うのは、彼らは本当に素晴らしい曲で知られていて、実際、ロックだけでなく、とても甘いバラードもあることだ。
たとえプレイヤーたちがみんな狂ったようにシュレッドできるとしても、メンバーの真の貢献は本当に素晴らしい曲にあると思う。 彼らは幅広い聴衆のためにポップなロック・ソングを作ったけど、曲作りには洗練さと思慮深さもあった。 でも、僕らが TOTO と違うところは、時にはかなりヘヴィになったり、クランチやチャグを感じることがあるところだと思う。でも TOTO と同じように、幅広いオーディエンスに音楽を届けたいと思っているんだ。

Q9: I heard you speak Japanese, where did you learn it?

【DARWIN】: As a young person I was very curious about Japan, and every thing related to Japanese culture and society. I was always interested in more traditional Japan, outside the big cities. The dedication to craftsmanship, the connection to nature, and the spiritual world. Being part of Japanese society is usually very peaceful, and requires a lot of sensitivity and consideration to others, a lot of patience and appreciation for details. I’m still learning Japanese but I can probably say some strange stuff that might make some people in Japan laugh.

Q9: 余談ですが、あなたは日本語を話せるそうですね?

【DARWIN】: 若い頃、日本、そして日本の文化や社会に関するあらゆることにとても興味があったんだ。大都市以外の、より伝統的な日本にいつも興味があった。 職人技へのこだわり、自然とのつながり、精神世界。 日本社会の一員であることは、通常とても平和で、他者に対する感受性や配慮、忍耐強さや細部への感謝が必要だ。僕はまだ日本語を勉強している最中だけど、日本の人たちを笑わせるような奇妙なことを少しは言えるかもしれないね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED DARWIN’S LIFE!!

Dream Theater “Scenes from a Memory”

Plini “Handmade Cities”

Steve Vai “Passion and Warfare”

The Beatles “Abbey Road”

Metallica “Black Album”

MESSAGE FOR JAPAN

Absolutely! I really hope DarWin can do more with Japan, and find opportunities to spend more time in Japan. This will be our first time to release any of our music in Japan and hope that it can be discovered by many people. We will be paying a lot of attention to the Japan market. If we can find a good way to regularly send Japanese messages to Japan in the future, I would like to do so.

DarWin がもっと日本と関わりを持ち、日本で過ごす機会を増やせることを願っているよ!日本で僕らの音楽をリリースするのは今回が初めてなので、多くの人に知ってもらえたらと思っているんだ。日本市場にはかなり注目しているよ。今後、定期的に日本へメッセージを送る良い方法が見つかれば、ぜひそうしたいね。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【POWER PALADIN : WITH THE MAGIC OF WINDFYRE STEEL 】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KRILLI & INGI OF POWER PALADIN !!

“Iceland Is Our Home, To Us , Our Landscape Is Mundane. Weirdly, We find Landscapes And Environments That Others Would Consider Mundane – Big Cities, Flat Plains, And So On – Quite Exotic And Inspiring!”

DISC REVIEW “WITH THE MAGIC OF WINDFYRE STEEL”

「パワー・メタルはすべてがファンタジーの世界だから、アイスランドの火山や氷がインスピレーションと思われがちだけど、実はそうじゃないんだよね。アイスランドは僕らの故郷で、僕らにとっては平凡な場所なんだよね。だから不思議なことに、他の人が平凡だと思うような風景や環境 – 大都市や平坦な平野など – が、とてもエキゾチックで刺激的だと感じているんだよ」
光と陰の広々としたポストロック、感情的でアトモスフェリックなブラックメタル、伝統にひねりを加えたフォーク・ロックといった音景色はすべて、スカンジナビア最西端に位置する火山と氷の荒涼としたアイスランド、その地形と違和感なくつながります。では、魔法にドラゴン、賢者でありながら剣を振るうパラディンが登場するパワー・メタルはどうでしょう?
極限の自然環境もファンタジーには不可欠、そう思われがちですが、この国で唯一のパワー・メタラー POWER PALADIN はむしろ、自国にはない大都市や平坦な平野からインスピレーションを受けています。彼らにとっては平凡こそが非日常だから。結局、創造の源は人それぞれ。出自はすべてではありません。そうして私たちにとっては当たり前の光景から啓示を受けた新鋭の描き出す音楽は、完膚なきまでに非日常のファンタジーとなりました。
「ライブを始める前にファンタジックな格好をするようなバンドになったらどうかという話もあったんだけど、最終的にそれはやめて、もっとリラックスしたメタルのアプローチでステージ衣装を選ぶことにしたよ。ステージに小道具を持ち込むことはあるけど、おそらく僕たちがあの “ドレスアップ・ゲーム” に参加するようなことはないだろうな」
パラディンとは、勇気と決意を魔法に託し、不屈の魂で業物まで振るう文武両道の勇士。メガギルド Nuclear Blast の OB が立ち上げた新ギルド Atomic Fire の先頭に立ち剣を高々と振り上げたのは、他ならぬレイキャビクの POWER PALADIN でした。弦張斧と鍵盤弓で武装した6人の高貴な戦士たちは、メタル背教者をなぎ倒しつつ、まもなく何十万ものメタル・ソルジャーをその背後に従えていくはずです。なぜなら彼らは見た目や出自よりもっと重要なものを心得ているから。真の文武両道はその精神こそ清らかです。
「僕は MEGADETH や METALLICA みたいなスラッシュ・メタルや PINK FLOYD のようなプログ・ロックで育ったから、今までもこれからも僕の曲作りにはそういった音楽が大きな影響を与えるだろうね。僕と Atli と Bjarni Egill はグラム・ロックのカバー・バンドで一緒に演奏していたから、その時代からの影響もあるだろうね」
メタルのバトル・フィールドはやはり音楽です。当然、POWER PALADIN の根幹をなすのは勇壮無比なパワー・メタル。DRAGONFORCE を想起させるシュレッドの宇宙で絶世のボーカリスト Atli Guðlaugsson が内なる Kiske と交信する “Righteous Fury” や、炎以前の RHAPSODY の如くタンデム・ギターが駆け巡る “Ride The Distant Storm”、ミッドペースの重圧 (ハンマー・フォール) に拳を突き上げざるを得ない “Evermore” など、”With The Magic Of Windfyre Steel” にはパワー・メタルに求められる要素すべてが詰まっています。GAMMA RAY や BLIND GUARDIAN が醸し出した、90年代初頭のエッセンスが各所に散りばめられているのも嬉しい限り。
ただし、POWER PALADIN は、パワー・メタルの先人たちが育んだ優れた音片を無機質なモニュメントへと単純に貼り付けたコピー・キャットではありません。DOKKEN と見紛うばかりの絢爛なコーラスと美麗なメロディーが疾走する “Kraven The Hunte” こそ彼らが特別な勇者である証。”Dark Crystal” のメロパワとは一味違った北欧的クリスタルなセンス、”Into The Forbidden Forest” のプログレッシブな展開、”There Can Be Only One” のオリエンタルなハイトーン・マジック、そのすべてが彼らの強烈な個性として爆発的な扇情力と共にリスナーを多彩な異世界へと連れ去るのです。最後の飾りつけは RPG の音細工。
今回弊誌では、ベーシスト Krilli とギタリスト Ingi にインタビューを行うことができました。「日本のものも含めて RPG にはかなり影響されているね。実際、”Righteous Fury” のソロの直前には “ゼルダの伝説” へのオマージュが込められている」どうぞ!!

POWER PALADIN “WITH THE MAGIC OF WINDFYRE STEEL” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【OPHIDIAN I : DESOLATE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Daníel Máni Konráðsson OF OPHIDIAN I !!

“Icelandic Music All Shares a Similar Undertone That Probably Has Everything To Do With The Influence Of The Country Being Essentially All-consuming. There Are Feelings That Our Country Evokes Within Everyone That Experiences It, And Those Feelings Are Very Easily Translated Into Art Of All Sorts.”

DISC REVIEW “DESOLATE”

「ここでの生活には苦難や浮き沈みがつきものなんだ。アイスランドの音楽はどれも同じようなトーンを持っているんだけど、それはおそらく、この国がもたらす影響が本質的にすべてを包み込んでいることと関係しているんだ。この国を体験した人たちの中には、この国が呼び起こす感情があって、その感情はさまざまな芸術に変換されているよ」
アイスランドほど自然の恩恵と脅威を等しく享受する場所は世界中でもほとんどないでしょう。火山活動が活発で、大部分が凍りついた不毛の島国。しかしその威容は壮観を通り越して荘厳で、馬や羊、新鮮な魚と魅力的な特産品はどれも自然の恩恵を受けています。ゆえに、SIGUR ROS, Bjork, SOLSTAFIR といったアイスランドの音楽家は静謐で、荘厳で、美しく、しかし時にダークで荒涼としたアトモスフェリックな世界を好む傾向にあるのでしょう。OPHIDIAN I はその両極のコントラストを一層際立たせるテクニカル・デスメタルの英俊。
「実はこのアルバムの歌詞は、僕たちが生まれ育った世界とよく似た世界を舞台にしているんだ。風景や厳しい天候という点では似ているんだけど、それでも全く異なるものなんだけどね。
多くの点で、この背景は僕たちがバンドのサウンドについて感じていることでもあるんだよね。非常にアイスランド的でありながら、外国的でもあり、僕たちの世界とほとんど別のパラレル・ワールドを並置したようなサウンドだよ」
OPHIDIAN I がアイスランドの光と陰をことさら強調できるのは、さまざまな影響を並行世界としてその音楽に住まわしているからなのかもしれませんね。もちろん、彼らの根幹にあるのは NECROPHAGIST, OBSCURA, GOROD, PSYCROPTIC, SPAWN OF POSSESSION といったテクニカル・デスメタルの遺伝子ですが、IN FLAMES や DARK TRANQUILLITY の叙情と哀愁、さらに OBITUALY や MORBID ANGEL の地を這うような混沌まで、すべてをその血肉とするからこそ起伏に富んだ故郷の自然を深々と描き出せるのでしょう。
「テクニカルな要素を活用することで、優れたソングライティングの特性をさらに高めることができるんだよね。だから、僕たちは限界を超えることを目標にしていたとも言えるけど、そこにスピードや難易度といった明確な方向性はなかったんだよね。とはいえ、結果的にはとても速く、とてもテクニカルなアルバムになったんだけど」
つまり、OPHIDIAN I の目標は、記憶に残るテクデスの創造でした。NECROPHAGIST の “Epitaph” 以来、もしくは OBSCURA の “Cosmogenesis” 以降、テクデス世界には究極の技巧とスピードを求める有象無象が大量に現れては消えていきました。その中に、記憶に残るリフやメロディーがいったいいくつあったでしょうか?そんなビシャス・サークルの中で、彼らはBPMやテクニックの限界を超えることで、作曲の完成度やリフのインパクトを向上させる離れ業をやってのけたのです。それは、究極の技術で究極のメロディーを引き出す極北の魔法。
氷河期の冬よりも混沌とした白銀に、赤々と燃え狂う噴火、そして穏やかな海と空の青。そう、”Desolate” の10曲はさながらジェットコースターのように、メロディーとフックをたずさえてアイスランドの全貌を描いていきます。
ビデオゲームのような8-bitアタック “Spiral To Oblivion”、フラメンコのアコースティックなイントロが胸を打つ “Captive Infinity”。サプライズや音の洪水から逃れる時間も巧妙に用意、最終的に技術はすべてメロディーへと集約されていきます。”Enslaved In A Desolate Swarm” は顕著ですが、テクデス天国カナダの MARTYR, BEYOND CREATION, ARCHSPIRE 譲りの知の構成力を磨いているのも実に魅力的ですね。
今回弊誌では、ギタリスト Daníel Máni Konráðsson にインタビューを行うことができました。「僕は、このジャンルにおいて演奏家の一面に拘りがあるんだ。僕たちは、プレイヤーや彼らの貢献に多大な敬意を払っているからね。このジャンルには、バンドやミュージシャンが常に向上しようとし、リリースするたびにより良い、より速い音楽を作ろうとする健全な競争意識があるんだから」 どうぞ!!

OPHIDIAN I “DESOLATE” : 10/10

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WORLD PREMIERE “WHILE THIS WAY” 【ÁRSTÍÐIR : NIVALIS】


WORLD PREMIERE: ÁRSTÍÐIR “WHILE THIS WAY” FROM “NIVALIS”

ÁRSTÍÐIR redefine their sound and take an evolutionary quantum leap that will catapult the eclectic Icelandic band from a highly praised phenomenon at the fringe straight to the centre of international attention. ÁRSTÍÐIR were never an ugly duckling, but now their musical swan has emerged in its full glorious beauty on ‘Nivalis’.

エクレクティックな音のダンス。アイスランドの美しき白鳥 ÁRSTÍÐIR が飛躍的進化を果たす新作 “NIVALIS” を6/22にりりーすします!インディー、プログ、フォーク、チェンバー、クラシカル、ポストロック。ÁRSTÍÐIR を定義する要素は多々ありますが、彼らはそのどの場所にも止まってはいません。アイスランド語で四季を意味するバンド名。アコースティックの美しき響きはミニマルなエレクトロニカのカウンターパーツとして、儚い壊れ物の感情とメランコリーを喚起します。

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Those inevitable comparisons with fellow countrymen SIGUR RÓS will most likely not go away with ‘Nivalis’, although ÁRSTÍÐIR have clearly developed a style very much their own. Yet other parallels drawn about past references such as SIMON & GARFUNKEL or PENTANGLE are bound to make way to fresher and more recent names pointing way past the also previously mentioned RADIOHEAD.

もちろん、同郷の SIGUR RÓS との比較は避けがたい事象でしたが、それさえも振り払うほどの革新が “Nivalis” には存在します。同様に過去多く比較を繰り返された SIMON & GARFUNKEL, PENTANGLE, そして RADIOHEAD の幻影からも歩みを進めているのです。

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“We are so pleased to finally be able to present to you the first single from our upcoming album ‘Nivalis’, entitled ‘While this Way’. This song was in the works for over a year before it came to be what you’re hearing now. If you managed to catch us on the Sólstafir tour at the end of 2017, it might sound familiar. We kind of ‘tested’ this song out on you, the audience, every night and fine-tuned it to exactly the point where we wanted it to be. We hope that you love it as much as we do!”

遂に新作 “Nivalis”からファーストトラック “While This Way” を公開することが出来て嬉しいよ。この楽曲には今の形になるまでに一年以上の月日を注いだんだ。SOLSTAFIR との昨年のツアーで、毎晩この楽曲をテストしていたくらいでね。おかげで目指す形へと辿り着いたよ。僕らと同じくらい気に入ってくれたらいいな!

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WORLD PREMIERE: “ÍSAFOLD” 【SÓLSTAFIR: BERDREYMINN】


WORLD PREMIERE!! “ÍSAFOLD” FROM SÓLSTAFIR’S UPCOMING RECORD “BERDREYMINN” !!

The Innovative Four Icelanders, SÓLSTAFIR Aboard On A New Adventurous Musical Journey Into Uncharted Territories With Upcoming New Record “Berdreyminn” !!

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Sigur Rós, Björk, Ben Frost。圧倒的で極限の自然環境と神が与えし清明な美しさを併せ持つアイスランドという土壌が育んだアーティストは、神々しいまでのアトモスフィア、アンビエンスを Post-Rock, Electronica のフィールドに注ぎ込み自らのアイデンティティーを主張してきました。Black Metal をそのルーツとする SÓLSTAFIR も、自らの出自であるアイスランドの原風景、光と影のサウンドスケープを、濃密に幽玄にその作品へと落とし込み進化を続けてきたバンドの一つです。2015年には ANATHEMA とのカップリングで奇跡の来日公演も大成功させていますね。
5/26にリリースする新作 “Berdreyminn” は、”来るべき出来事を夢想する者” というアルバムタイトルが物語るように、彼らの印象的なその進化をさらに一歩先の領域へと歩みを進めた野心的かつ充実した作品に仕上がりました。ここでは、キャッチーで忘がたいメロディー、サイケデリックなフレーズ、そしてクラッシックロックの豊かな源流を、元来のメタルの素養、幻想世界と融合させ、所謂 “Post-Black Metal” の可能性をさらに押し広げる試みが行われているのです。
前作 “Ótta” で起用した、Sigur Rós や ALCEST を手掛ける Birgir Jón Birgisson を再度プロデューサーに指名したことからもバンドがメタルの地平のみに留まらないことは明らかですね。
ただ、SÓLSTAFIR が “Berdreyminn” で目指したものはスタイルではなくピュアな感情です。幅広いジャンルから集積した音楽的な影響は、再構築され、アルバムに新たなパターンとして織り込まれていきました。つまり、ジャンルの境界線が遂に壊されたのではなく、単にその存在すら彼らの目に止まらないという訳でしょう。憂鬱、憧れ、怒り、喜び、快感、痛みといった感情がアルバムを深く満たしているのです。
SÓLSTAFIR embody the ever-turning wheel of seasons with their shifting light, darkness, and colours, extreme Northern climate, the stark contrasts, the closeness of beauty and deadly forces of nature, the impressive sceneries that have the bones of ancient gods enshrined in them like hardly any other band in every aspect of their existence.
SÓLSTAFIR are not like any other band. Their latest album, ‘Berdreyminn’ underscores this statement. As its title “a dreamer of forthcoming events” aptly describes, the four Icelanders have taken their already impressive evolution one step further. The band has continued to amalgamate haunting melodies, psychedelic phases, as well as strong undercurrents of classic rock and hard rock with echoes of their metal past. Yet SÓLSTAFIR’s focus is not on style but pure emotion. ‘Berdreyminn’ is eclectic by a conscious choice to make feelings audible and transform taste as well as texture to sound. Genre borders are not broken but simply ignored. Musical influences are gathered from a wide range of sources, re-arranged, and woven into new patterns. Melancholy, longing, anger, joy, pleasure, pain, and other emotions are fulling this album.
Despite leaning clearly towards an expression that can be described as rock today, SÓLSTAFIR have their roots in metal as their debut full-length ‘Í Blóði og Anda’ (2002), which translates as “In Blood and Spirit” still witnesses. Instead of today’s Icelandic gravel throated siren chants, frontman Aðalbjörn Tryggvason spat forth vitriolic crusty vocals and all strings were forged with black metal. Already their next albums ‘Masterpiece of Bitterness’ (2005) and ‘Köld’ (2009) marked stations of a continuous evolution. SÓLSTAFIR went further along their solitary path and obviously left any categorising box with the ground-breaking follow-ups ‘Svartir Sandar’ (2011) and ‘Ótta’ (2014), which received high critical acclaim and attracted new fans in equal measure, while managing the difficult feat of keeping most of their earlier following too.
SÓLSTAFIR have set sails to new horizons with ‘Berdreyminn’. Yet the Icelanders brought their home with them and the silhouette of their vessels remains easily recognisable. Welcome aboard on a new adventurous musical journey into uncharted territories.

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“Berdreyminn” Track-list
1. Silfur-Refur (6:54)
2. Ísafold (4:59)
3. Hula (7:07)
4. Nárós (7:23)
5. Hvít Sæng (7:22)
6. Dýrafjörður (7:32)
7. Ambátt (8:08)
8. Bláfjall (8:00)

【MESSAGE FROM SÓLSTAFIR】

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僕たちが今回公開する “Ísafold” はとても自発的に誕生したと言えるね。その日は THIN LIZZY のスピリットが舞い降りてきたように感じるよ。クラッシックな Phil Rudd (AC/DC) のビートを加えることも正しいように思えたね。
確かに最も典型的な SÓLSTAFIR の楽曲とは言えないだろう。だけどこういった少し変わった感覚こそがこのアルバムを表現しているかも知れないんだよ。短い楽曲だけど、様々な異なる音風景が存在するよ。
別に”車輪の再発明”を行った訳ではないんだけど、それでも”クラッシックロック”へのトリビュート、関連性を多く見出すことが出来ると思うな。以前やったこととは全く異なるアイデアも存在するね。だからこそこの曲が気に入っているし、僕にとって “Ísafold” はすでに僕たちの全ての楽曲の中でもフェイバリットとなっているんだ。
Our first premiere song ‘Ísafold’ came very spontaneously to light. It felt like the spirit of THIN LIZZY paid us a visit that day. Adding a classic Phil Rudd beat to that seemed the only right thing to do. This is not the most typical SÓLSTAFIR track but in some odd way it could be taken to represent this album. For such a short song, it offers many different sonic landscapes. And although we are not re-inventing the wheel and you will find many references to ‘classics’ as tributes, I find it quite different from anything that we have done before. That is the way, I like it and to me ‘Ísafold’ is already an all-time favourite among all our tracks.”

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PRE-ORDER “BERDRYMINN” HERE !!

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