NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【RAGE : RESURRECTION DAY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PEAVY WAGNER OF RAGE !!

“I Was Very Productive With Rage Over The Last Nearly 40 Years. Its 28 Albums Incl Refuge & LMO. Why? Because I Can!”

DISC REVIEW “RESURRECTION DAY”

「そう、俺はこのほぼ40年の間、RAGE で非常に生産的だった。REFUGE と LMO を含めれば、残したアルバムは28枚。なぜそんなに作れるのかって?それはな、俺様ならやれるからだよ!はっはっはっ!(笑) 」
Peavy Wagner は “骨のある” 男です。ジャーマン・メタルの世界では、1980年代の全盛期から多くの才能が生まれては消えていきましたが、RAGE は独特のイヤー・キャンディーと捻くれたセンスの二律背反を共存させながら、粉骨砕身ただ実直にメタルを紡ぎつづけてきた気骨者に違いありません。
刻々と変化を遂げるトレンドの急流、ミュージック・インダストリーの大波にも屈しないストイックなメタルの骨巨人。Peavy が語るように、”Trapped”, “Missing Link”, “Black in Mind”, そして “XIII” と、1990年代メタルの荒野においてさえ彼らの作品はむしろその輝きを増し、さながら骨上げの喉仏のように貴重な存在となったのです。
「いやいや、ありえねーよ!Manni は忙しくて時間もねーし、プロフェッショナルなバンドでやる気ももうないだろうしな。Victor はいろいろあって俺が6年前にクビにしたんだぜ?ありえねーよ!」
Peavy は RAGE は決してメンバー・チェンジの多いバンドではないと強調しますが、それが決して少ないわけでもありません。ほぼ40年に渡る長い歴史の中には、何度もドラスティックな変化の刻が訪れました。そうやって、新陳代謝を繰り返しながら、RAGE は生き続ける意味を見出してきたと言えるのかもしれません。
逆にいえば、あくまで Peavy という屋台骨の支えられる範囲でですが、RAGE は加わるメンバーによってその音楽性をさながら脱皮のように変遷させていったのかもしれませんね。そして、ギター・プレイヤーはその脱皮を終えた肉体の色を司る、重要なファクターとなったのです。
Manni Schmidt は今でも “Ragers” に最も人気の高いギタリストかもしれませんね。フレーズやリフの源流が推測できないような突拍子もないギターの百鬼夜行、奇妙なグルーヴのうねりは、”Missing Link” の異常な耳障りの良さと結合し、ある意味初期 RAGE の終着駅となりました。
一方で、Victor Smolski の超絶技巧も近年の RAGE にとって絶対的な看板でした。特に凄腕 Mike Terrana を伴って完成を遂げた “Soundchaser” のプログレッシブで、クラシカルで、シンフォニックで、キャッチーで、途方もないスケール感を創出したテクニカルなメタルの叙事詩は、ラヴクラフトに負けず劣らずの濃密な奇々怪界をその身に宿していたのです。
では、それ以外の時期は RAGE にとって “狭間” の報われない時だったのでしょうか?ずっと RAGE を追い続けたファンならその問いに突きつけるのは間違いなく否。何より RAGE の歴史に燦然と輝く “Black in Mind” にその両者は絡んでいないのですから。
「実を言うと俺たちは、数年前から RAGE の歴史の中でこの4ピースの段階を目指していたんだよな。だから、ツインギターというソリューションに戻るのは自然なことだったんだよ」
人生を変えたアルバムに POLICE や RUSH を挙げていることからも、Peavy がスリー・ピースにこだわりを持ち、この形態でしか生み出せない何かを常に念頭に置いていたのはたしかでしょう。ただし、一つの場所にとどまらないのもまた RAGE のサウンド・チェイス。
現代的で多様な世界観を切り開くため、メタルをアップデートし選択肢を広げるためにツインギターを導入した 大作 “Black in Mind”。(ちなみにその次の “End of All Days” は逆に肩の力を抜いて聴けるこちらも名作) AXXIS から Stefan Weber を、ANGELINC から Jean Bormann を、”家が近い” という理由でリクルートした “Resurrection Day” には、たしかにあの傑作と同じ血、同じ哲学が流れています。
明らかに Peavy は Smolski を解雇して “The Devil Strikes Again” に取り組んで以来、ある意味定型的なネオクラシカル・ギター、シアトリカル過ぎる表現、そして10年以上使ってきたアトモスフェリックでオーケストレーションなタッチそのすべてを剥ぎ取り、より “簡潔” で “あるべき姿” の RAGE を取り戻そうとしているようにも思えます。さて、その試みは吉と出たのでしょうか?それとも…
「新石器時代になると、人間は自然と共に生きる遊牧民から、定住して農業を営み、自然に干渉して自然を操作するようになった。このことが、気候変動、戦争、人口過剰など、世界が抱える大きな問題につながっているんだよ。俺たちは今、この危機を良い形で乗り越えるか、悪い形で乗り越えるかを決めなければならない時期に来ているんだ。つまり瀬戸際なんだよ。そしてその決断の日こそ、俺たちの “復活の日” なんだ…」
常に人類の歴史、古の秘法、異世界などをテーマとしてその場所から現代に鋭くメスを入れてきた Peavy。人と自然の付き合い方、そして脱皮を続けるバンドの哲学、その両者をリザレクトさせるダブル・ミーニングのタイトルはまさに彼の真骨頂。実際、”Resurrection Day” で RAGE は “Black in Mind” と同様に、彼らのメタルをアップデートしここに来てさらなる新境地を開いています。
その象徴こそ、”Traveling Through Time” でしょう。近年の IRON MAIDEN に通じるようなメタルの時間旅行には、ツインギターでしかなし得ない古のハーモニーが響き渡ります。その趣向を凝らした勇壮は GRAVE DIGGER にも似て、しかしオーケストラの荘厳や Peavy のダミ・キャッチーな歌声で完全に RAGE の独壇場としてリスナーに歓喜を届けるのです。
一方で、Peavy がグロウルをお見舞いする “Arrogance and Ignorance” を筆頭に、メロディック・デスメタル的な作曲術も今作では際立ちます。さながら ARCH ENEMY のように疾走し蹂躙し慟哭を誘う劇的なリフワークとハーモニーの数々は、これもまたツインギターでしかなし得ないバンドの新境地に違いありません。
もちろん、かつてのスピード・スラッシャーを彷彿とさせる “Extinction Overkill”、アコースティックを巧みに施した “Man In Chains”、80年代を現代風に塗り替えた “Mind Control” などこれまでのファンを満足させる要素も満載されていて、何より “Resurrection Day” の旋律はそのすべてが RAGE でありながら一段魅力的な珠玉となっているのです。その証明こそ、タイトル・トラックから、”Virginity”, “A New Land” と畳み掛ける、血湧き肉躍るフック満載のメタル・ドラマの三連撃。よりキャッチーに、よりドラマティックに、よりエピカルに。RAGE が遂げた完全復活。
今回弊誌では、Peavy Wagner にインタビューを行うことができました。「骨のコレクションは膨大な量になっているぜ。今では本物の骨の博物館を所有しているくらいでね!」 どうぞ!!

RAGE “RESURRECTION DAY” : 10/10

INTERVIEW WITH PEAVY WAGNER

Q1: The first time I heard of Rage was in a Japanese magazine that featured Peavy’s collection of “bones”. How has your collection grown since then?

【PEAVY】: It has grown immense. I own a real Museum now.

Q1: 私が RAGE にハマったのは、日本の雑誌であなたが “骨” を集めていることを知ってからでした。驚きましたよ!
あれから随分経ちますが、骨のコレクションも相当増えたのではないですか?

【PEAVY】: ああ、骨のコレクションは膨大な量になっているぜ。今では本物の骨の博物館を所有しているくらいでね!

Q2: As in this case, Rage’s artwork is often symbolic of bones. Why is this?

【PEAVY】: Because I love bones, haha!.

Q2: 今回もそうですが、RAGE のアートワークには骨をフィーチャーしたものが多いですよね?

【PEAVY】: それはな、俺が骨を愛しているからだ!ははは!(笑)

Q3: The title “Resurrection Day” implies that band members have changed a lot, and also evokes the world changed by the pandemic, would you agree?

【PEAVY】: Firstly I wouldn´t say that Rage had extraordinary much lineup changes. Theres other bands with a lot more.Also the title has nothing to do with the pandemic. The Lyrics are a philosophical view on the cultural evolution of mankind, from stoneage to now. In the neolithic age man has changed his behaviour from being nomads, living WITH Nature to setteling down, farming and interfering into Nature, manipulating it. This lead to all the big problems the world suffers from, like Climate change, Wars and overpopulation etc. We´re now at a point where we have to decide if we come out of this crisis in a good or bad way, its our Ressurrection day…

Q3: 今回のアルバム・タイトル “Resurrection Day” は、RAGE が今回大きくメンバーが変わること、さらにはこのパンデミックで世界が変わることを隠喩しているようにも思いましたが?

【PEAVY】: まず第一に、俺は RAGE がこれまでもそれほど多くラインナップを変更しているとは思わないんだよな。それに、このタイトルはパンデミックとは何の関係もないんだよ。
歌詞のテーマは、石器時代から現在に至るまで人類の文化的進化に関する哲学的見解なんだ。新石器時代になると、人間は自然と共に生きる遊牧民から、定住して農業を営み、自然に干渉して自然を操作するようになった。このことが、気候変動、戦争、人口過剰など、世界が抱える大きな問題につながっているんだよ。
俺たちは今、この危機を良い形で乗り越えるか、悪い形で乗り越えるかを決めなければならない時期に来ているんだ。つまり瀬戸際なんだよ。そしてその決断の日こそ、俺たちの “復活の日” なんだ…。

Q4: How did you find these two guitarists, Jean Bormann and Stefan Weber? What did you like about them?

【PEAVY】: Both live here in my neighbourhood, I like that they´re good players and good guys.

Q4: 今回 RAGE は素晴らしい2人のギタリストを手に入れましたね?Jean Bormann と Stefan Weber のリフワーク、シュレッドは理想的な RAGE のギタリストですよ。
どこで見つけて来たんですか?

【PEAVY】: あいつら、2人とも俺ん家の近所に住んでるんだよな。まあ良いプレイヤーで良いヤツらだったから気に入ったよ。

Q5: When Marcos Rodriguez decided to leave, you could have brought back Manni Schmidt who was also in Refuge or Victor Smolski, but why didn’t you do that?

【PEAVY】: No, I could not ! Manni has no time and is not willing to play in a professional band. And Victor I had fired 6 years ago for a reason!

Q5: 前任のギタリスト Marcos Rodriguez の脱退が決まった時、あなたには Manni Schmidt や Victor Smolski を戻すという選択肢もあったと思うのですが。
特に Manni は最近も REFUGE を一緒にやっていますし。

【PEAVY】: いやいや、ありえねーよ!Manni は忙しくて時間もねーし、プロフェッショナルなバンドでやる気ももうないだろうしな。Victor はいろいろあって俺が6年前にクビにしたんだぜ?ありえねーよ!

Q6: Rage is now a four-piece band for the first time in about 20 years. Speaking of the quartet, many fans may recall the classic “Black in Mind”. In fact, “Black in Mind” is included as a bonus track on the Japanese version. Did you have that album in mind this time?

【PEAVY】: We had orientated already since a couple of years to this phase in Rage´s history, so it was natural to come back to a twin guitar solution.

Q6: RAGE といえばスリーピースのイメージが強いですが、名作 “Black in Mind” はギター2本の4人組で製作されました。
奇しくも今回、同様の形態となったわけですが、”Resurrection Day” 日本盤のボーナス・トラックには “Black in Mind” が収録されていますし、あの時代を意識した部分はあるのでしょうか?

【PEAVY】: まあ、実を言うと俺たちは、数年前から RAGE の歴史の中でこの4ピースの段階を目指していたんだよな。だから、ツインギターというソリューションに戻るのは自然なことだったんだよ。

Q7: Still, “Resurrection Day” is one of Rage’s best! I found it to be catchier, more dramatic, and more epic than ever. I feel all German metal bands of your generation still value catchiness, Why do you think that is?

【PEAVY】: Hmm, I can only speak for myself. I grew up with Bands like the Beatles, what has surely inspired my way of writing and composing songs.

Q7: それにしても、”Resurrection Day” は素晴らしいアルバムですね!よりキャッチーで、よりドラマティックで、よりエピカルで、RAGE の新たな傑作に間違いありません。
RAGE はもちろん、あなたと同世代のジャーマン・メタル・バンドたちは今でも、キャッチーでいることの重要性を教えてくれますよ。

【PEAVY】: そうだな、まあ俺は自分のことについてしか話せないんだが、やっぱり BEATLES のようなバンドを聴いて育ったことが関係しているんだろうな。間違いなく、彼らのやり方は俺の作曲や楽曲のインスピレーションとなっているからな。

Q8: By the way, there is no other metal band that has been as consistently active and has such a huge discography as Rage. What’s the secret behind that? Also, for newcomers to the world of Rage, what albums, other than the new ones, would you recommend?

【PEAVY】: Yes, I was very productive with Rage over the last (nearly) 40 years. Its 28 Albums (incl Refuge & LMO). Why? Because I can, hahaha! There´s a lot of good stuff among all those albums., check for example Perfect man, Trapped, Missing link, Black in mind, XIII, Unity, The Devil strikes again, or whatever you may prefer. Spotify delivers nearly all I´ve released, a good way to check through the Rage catalogue…

Q8: それにしても、RAGE ほどコンスタントに活動を続け、膨大なディスコグラフィーを持つメタル・バンドは他にいないでしょうね!その秘訣を教えていただけますか?
また、あなたが RAGE 初心者にオススメするアルバムはどの作品ですか?

【PEAVY】: そう、俺はこのほぼ40年の間、RAGE で非常に生産的だった。REFUGE と LMO を含めれば、残したアルバムは28枚。なぜそんなに作れるのかって?それはな、俺様ならやれるからだよ!はっはっはっ!(笑)
これらのアルバムの中には、良い作品がたくさんある。例えば、そうだな、”Perfect Man”, “Trapped”, “Missing Link”, “Black in Mind”, “XIII”, “Unity”, “The Devil Strikes Again” なんかをチェックしてみればいいんじゃねーか?
まあ、聴いて気に入ったもんなら何でもいいだろ。Spotify で俺がリリースしたほぼ全ての作品を配信しているからな。RAGE のカタログをチェックするには良い方法だろう…。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED PEAVY’S LIFE

THE BEATLES “ABBEY ROAD”

DEEP PURPLE “IN ROCK”

THE POLICE “OUTLANDOS DAMOUR”

RUSH “HEMISPHERES”

METALLICA “KILL ‘EM ALL”

MESSAGE FOR JAPAN

Thanx to all fans in Japan for their unbelievable support! I love you and your country for all it gave to my life and I hope we will be able to come to you and play for you asap! Stay healthy & get Resurrected, haha!

日本のファン全員に、信じられないほどのサポートに対する感謝を!日本のファンと日本という国が俺の人生に与えてくれたすべてを愛してる。できるだけ早く戻ってプレイしたいね。Stay Healthy & Get Resurrected!

PEAVY WAGNER

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