NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NOSOUND : ALLOW YOURSELF】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GIANCARLO ERRA OF NOSOUND !!

“I’ve Never Been a Fan Of Being Very Good Or Even Virtuoso Or Any Instrument, I Hate Any Virtuoso Or Technical Playing, I Like Instead Emotions, That Are Always Simple And Direct.”

DISC REVIEW “ALLOW YOURSELF”

「シンプルとは究極の洗練である。」 イタリアから真なるプログレッシブを追求する現代のダヴィンチ Giancarlo Erra は、万能の天才に相応しき多様な才能を NOSOUND へと捧げます。
70年代のサイケデリカとプログの香りをコンテンポラリーなオルタナティブ、アンビエント、エレクトロニカ、ポストロックの小瓶へと封じる NOSOUND の芳醇でエクレクティックな音楽性は、ヨーロッパにおいて今最も刺激的なアートロックフォームの一つとして遂にその認知を頗る高めています。
21世紀初頭に帆を上げた NOSOUND の航海にとって、ポストプログレッシブの本営 Kscope との契約、そしてポストロックのサウンドスケープへと接近した “A Sense of Loss” のリリースは最初の転機となりました。
「僕が Kscope を気に入っているのは、プログの世界と定義を見直そうと決め、僕の新作を歓迎してくれるのはもちろん、プログ世界の外側のアーティストとも多く契約をしている点なんだ。」と Giancarlo は語ります。
事実、ANATHEMA はもとより、THE PINEAPPLE THIEF, NO-MAN といった NOSOUND と深くシンクロする Kscope ロースターは音色、響きの焦点を全て感情表現という一点へ集中させています。詩歌、奏楽、ノイズ、オーケストレーション、リズムは、音楽というレンズを通して最もエモーションを際立たせる場所へと配置されるコンポーネントの一つ。
つまり、「僕はどの楽器においても、卓越したミュージシャンやヴァーチュオーゾの大ファンだったことはないんだよ。むしろ、ヴァーチュオーゾやテクニカルなプレイを嫌っているとさえ言えるね。それよりもエモーションを愛しているんだ。」との言葉通り、NOSOUND の志向する “プログレッシブ” は、卓越した技巧を感情追求の一端とする典型的なプログレッシブロックとは全く異なる領域にあると言えるのです。
賞賛されるべきは変化を恐れない勇気だと Giancarlo は語ってくれました。そして彼らの最新作 “Allow Yourself” は自らのコンフォートゾーンからさらに針路を進め、最も創造性煌めく海原へと到達する “許し” が付与された第二の転機です。
事実、かつての音楽性は “Nosound” となったと嘯く通りその変化はドラスティック。典型的なロックの構造から離れて “ミニマル” なデザインを追求し、エレクトロニカとアコースティックの完璧なバランスを見出したアートは、カテゴライズやアナライズさえ愚かな行為に思えるほど浮世離れの絵巻物。
ただし、このエレガントでドリーミー、メランコリックで静謐で、しかし時に深々と積もる怒りの灯火やパワフルなエナジー、情熱や情念を噴出させるモナリザの万華鏡には、これまで以上に様々な感情が、より鮮やかに交錯し織り込まれていることは確かです。
もしかしたら、世界には “許し” が足りないのかもしれません。自らを愛すること、心を開くこと、変化を遂げること、理解を深めあうこと。全てに勇気を持って “許し” を与え、新たな扉を開くためのサウンドトラックとして、この作品はあまりに完璧です。
今回弊誌では、Giancarlo Erra にインタビューを行うことが出来ました。「プログというジャンルは、そもそもジャンル分けをものともしない音楽のために生まれたはずなのに、70年代を過ぎると最も閉鎖的な分野の音楽になってしまったね…”進化” するべきはずのものから、形骸化された “プログレッシブ” の形式で作られた音楽だけを受け入れるものになってしまったのさ。」ぜひドアを開けてください。どうぞ!!

NOSOUND “ALLOW YOURSELF” : 10/10

INTERVIEW WITH GIANCARLO ERRA

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about the band and yourself? What kind of music were you listen to, when you were growing up?

【GIANCARLO】: I grown up listening mainly to Beatles, electronic music (Schulze, Brian Eno) and soundtracks. Since I was a kid I had in the house a cheap keyboard and a guitar, so I remember being always curious to re-play what I was hearing. As a teenager in the mid 90s I got then into grunge and rock or metal, I started listening to Pink Floyd as well as a union between the soundtrack world and the rock one, and that is an influence that is quite clear in my first two albums. With time though I moved then to post-rock, and back to my origins, going for simpler songwriting, and more electronic/soundtrack and minimalist structures. Today with the streaming services is fantastic as I can discover new music every single day, so my listening taste became much wider and more eclectic, and definitely that helped going away from some clear influences on early albums and going on to develop my own music language.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドについてお話していただけますか?

【GIANCARLO】: 僕は主に THE BEATLES, そして Klaus Schulze, Brian Eno といったエレクトロニックミュージック、それにサウンドトラックなんかを聴いて育ったんだ。子供のころは、家に安価なギターとキーボードがあったから、そうやって聴いたものをリプレイすることにいつも興味津々だったのを覚えているよ。
90年代の中頃、10代になるとそこからロックやグランジ、メタルにハマるようになったんだ。サウンドトラックの世界とロックの架け橋みたいなものが気に入って、PINK FLOYD を聴き始めたね。僕の最初の2枚のアルバムにはその影響が顕著に表れていると思うな。
さらに時を経て、ポストロックに到達し、そこから僕のルーツであるシンプルなソングライティングやよりエレクトロニカ/サウンドトラックの領域、ミニマルなストラクチャーへと回帰したんだよ。
今日のストリーミングサービスは素晴らしくて、毎日新たな音楽を発見することが可能だよ。だから僕の音楽的嗜好もより幅広く、エクレクティックになって来ているね。そしてその事実は、間違いなく僕が初期のアルバムで見せた影響を離れ、自身の音楽的言語を改良していくのに役立っているね。

Q2: So, Giancarlo, you are kind of all-rounder, utility player. Because you can sing, compose, play guitar and keyboard. What inspired you to be multi-player?

【GIANCARLO】: I’ve always been not keen on studying music theory and stuff, I always wanted to hear sounds without the knowledge, so I always developed my skills playing only by ear, and so I do today, and on all instruments. Sure with time you anyway start getting some basic notions, just because you play, but I was always more interested in being able to create all the sound I need on my own. I like to write in solitude, and I always have very clear ideas and mostly complete songs in my head, so I need a way to grab an instrument and just play and record my idea before it goes away. In my studio I have guitars, drums, bass, synths, everything is ready in a few seconds to be played and recorded. I’ve never been a fan of being very good or even virtuoso or any instrument, I hate any virtuoso or technical playing, I like instead emotions, that are always simple and direct, so I always invested and studied to learn what I needed for every instrument.

Q2: 作曲、ボーカル、ギターにキーボードをこなすあなたの才能はまさにオールラウンダーだと言えますね。いかにしてそのマルチな才能を育んでいったのでしょう?

【GIANCARLO】: 僕はいつだって音楽理論を学ぶことには熱心じゃなかったんだ。というよりも、知識なしでサウンドに接したいと思って来たんだよ。だから僕は演奏技術も耳だけで磨いて来た訳だよ。そうして今日、全ての楽器をプレイするようになったのさ。
もちろん、楽器を始める時はたいていただプレイしてみたいからだと思うんだけど、僕の場合はいつも、自身の楽曲に必要な全てのサウンドを創造してみたいからだったんだ。
一人で作曲するのが好きだし、僕の頭の中にはいつも非常に明確なアイデアとほぼ完成状態の楽曲が存在しているんだよ。だから、そのアイデアが失われてしまう前に、楽器を手にしてただプレイしそのアイデアを録音してしまう必要があるんだよ。
僕のスタジオでは、ギター、ベース、ドラムにシンセ、全てが数秒でプレイしレコーディング出来る状態で用意されているんだ。
まあ逆に言えば、僕はどの楽器においても、卓越したミュージシャンやヴァーチュオーゾの大ファンだったことはないんだよ。むしろ、ヴァーチュオーゾやテクニカルなプレイを嫌っているとさえ言えるね。それよりもエモーションを愛しているんだ。そしてそれはいつだってシンプルでダイレクトなものなんだよ。だから僕はどの楽器も、僕が必要としていることだけ学ぶ訳さ。

Q3: Nosound is kind of ironic name, because your sound is really impressive and memorable. What made you choose the name?

【GIANCARLO】: That irony was definitely one of the elements, and I somehow liked the idea of a short name, that was not a proper word but clear enough to be clear in its meaning. It happened as a joke, but then I stick with and is now here after 15 years!

Q3: それにしても NOSOUND とは少々皮肉な名前ですよね? なぜならあなたの音楽は、いつも印象的で記憶に残るサウンドを響かせている訳ですから。

【GIANCARLO】: そのアイロニーは間違いなく僕たちを構成する要素の一つだよ。それに僕は短い名前が好きだったしね。バンドを表現するにあたって確かに適切な言葉ではないんだけど、その意味がハッキリするほど明確ではあるよね。
まあジョークのように名付けたんだけど、それから気に入って気づけば15年も使用しているよ。

Q4: Ok, let’s talk about your newest record “Allow Yourself”. Actually, there is a drastic change in this record, and it seems you left behind your early influences, prog categorization. I think that’s why you had to allow yourself literally. Do you agree that?

【GIANCARLO】: Yes absolutely, it was a process I started already in the past, I think since A Sense Of Loss I wanted this, but it was very linear from album to album. In Scintilla I think I embraced it a bit more, but I was missing the last bit…myself! I needed to commit to it without fear, to really get out of my comfort zones or whatever the others expect from my music, and I did. It was not easy, but once done is a liberation that opens hundreds of other doors. I personally think that apart from some songs in first two albums, we never were prog (just lazily categorised like that because of the record label we’re on like other acts on it that are not prog either). I never even really liked the music a listener! So yeah Allow Yourself is a the same time the result of a path that started a few years ago, and the big step that was needed to be the start of something different and more “Nosound” than anything we did in the past.

Q4: では最新作 “Allow Yourself” について話しましょう。音楽性にドラスティックな変化が起きたアルバムですね?
初期の影響、プログというカテゴリーを置き去りにして、故に文字通り自らの新たな旅を “許可する”必要があったのではないかと想像するのですが?

【GIANCARLO】: うん、完全にその通りだよ。ただこの変化はすでに過去の作品から始まっていたプロセスではあるんだ。
“A Sense Of Loss” の頃からこういったサウンドを目指していたんだけど、前作からの期間がとても短かったからね。”Scintilla” ではもう少しその要素を擁することが出来たんだけど、少し自分自身を失ってもいたね!
変化を恐れることなくコミットし、自らの快適な場所、他人が期待する僕の音楽から本当に抜け出す必要があったんだ。だからそうしたんだよ。もちろん、簡単なことではなかったけど、一度それを成せば他の “ドア” も何百と解放されるんだからね。
個人的には、最初の2枚のいくつかの楽曲を除けば、僕たちが “プログ” だったことはないと思うんだ。まあ僕たちのレコードレーベルは、プログじゃない他のバンドもプログと呼んでいるから緩いカテゴライズだとは思うよ。それに、僕はリスナーとしてプログロックが本当に好きだったことさえないんだよ!
まあ、だから、そうだね、”Allow Yourself” は何年か前に始めたことの成果でもあるし、異なることを始めるために必要な大きな一歩でもあると言えるね。つまり、過去の僕たちのサウンドは文字通り “Nosound” になった訳だよ。

Q5: Definitely, you found a new balance between organic and electronic sounds, also moved to more minimalistic realm, stepped away from rock structures. What made you evolve this new direction?

【GIANCARLO】: Very simply the fact that in the last decade or so that’s the kind of music I listen to and like the most! Apart from my teenage years, I’ve never been a huge fan of rock, or even less classic rock or prog rock, so after the start of Nosound as a teenager I then wanted to shift and move my own music in the direction I like. I write mainly for myself, so I need to be the one liking the music I do. I always like every album I do, and I always feel is the best, but then when time pass I realise I didn’t make it just exactly as I wanted…with time and arrangements, I slowly shifted again towards my comfort zone made of guitars and more rock arrangements (even if art rock).
I needed to really allow myself to do what I wanted, and take all necessary steps to be able to do so (from studio equipment used to production techniques to singing and playing technique), and I did it!

Q5: この作品であなたは間違いなく、オーガニックなサウンドとエレクトロニカの絶妙なバランスを発見しましたね?
それにロックらしい構造から離れ、よりミニマルな領域にも接近しています。

【GIANCARLO】: すごく単純な話なんだけど、その変化はこの10年かそのくらいに僕が聴いてきた音楽、そして最も好きな音楽による所が大きいね!
10代の頃を除いて、僕はロックの大ファンだったことはないんだよ。クラッシックロックやプログロックはことさらにね。だから、ティーンネイジャーの頃に NOSOUND を始めて以来、僕は好きな方向性で自分自身の音楽へとシフトし、移行しようとして来たのさ。
基本的に僕は自分自身のために作曲をするんだ。だから当然、僕の作る音楽を好きでいる必要があるね。僕はいつだって作った全てのアルバムを気に入るし、その時は最高傑作だと感じるよ。
だけど、時が経つに連れて気づくんだ。完全に思うようには作れなかったってね。なぜなら、アレンジを重ねるうちに、どうしてもゆっくりと自分のコンフォートゾーンであるギター主体のよりロックな方向、それがアートロックだとしても、に進んでしまっていたからなんだ。
だから、今回は自分の本当にやりたいことをやっていいよと許可してあげる必要があったね。そのために必要なステップは全て踏んだよ。プロダクションの技術に必要なスタジオの設備から、歌唱、演奏技術までね。そうやってやり遂げたのさ!

Q6: It seems David Bowie’s “Blackstar” and Radiohead’s “A Moon Shaped Pool” became huge inspiration of “Allow Yourself”, right?

【GIANCARLO】: Yes probably two of the best albums I discovered in recent years, and definitely probably the only two by big names. What I love of these two albums is that they come from people who could have easily been doing what they were doing before as well. Instead they decided to go for something new, breaking through, and that’s what I do really admire, and in both cases although very different albums, they achieved their best work in their careers I think. That’s the spirit, always pushing, not caring what fans or people expect.

Q6: David Bowie の “Blackstar” と RADIOHEAD の “A Moon Shaped Pool” が “Allow Yourself” の大きなインスピレーションとなったようですね?

【GIANCARLO】: その通りだよ。おそらく、ここ何年かで出会った最高のアルバム2枚だろうね。そしてビッグネームの中で気に入ったのもこの2枚だけなんだよ。
僕がこの2枚のアルバムを愛するのは、彼らが前にやっていたことを安易になぞったって誰からも文句を言われないような人たちだからなんだ。だけどそうする代わりに、彼らは新しいものへと突き進むことを決めたんだよ。そしてその事実こそ、僕が本当に賞賛している部分なのさ。
2枚のアルバムは非常に異なる作品だけど、彼らは自身のキャリアで最高の仕事を達成したと僕は思うんだ。常にプッシュし、ファンや人々が期待していることを気にかけない。それこそが勇気なんだと思う。

Q7: “Numb and blind. Your laugh is my drug”. “My Drug” is my favorite track. Definitely, it’s just emotional… Anyway, which song shows the band’s evolution the most in this record?

【GIANCARLO】: I personally think My Drug represents the new part mostly for the lyrics and singing, while other tracks like Ego Drip or Shelter or Defy are the most daring musically speaking. Together with songs like Saviour are what represents a new direction, showing the emotional content of this music (that was always there) in a different light, that is now even more powerful. As first reviews started arriving, I noticed (with pleasure!) they were even more polarised than Scintilla. The prog people and zines really didn’t get it, as they seem to be unable to get music unless it’s rock/virtuoso/guitar/boombastic based. While all newcomers from other parts of rock or just other kinds of music, really loved it, and they actually were able to go to the essence of any music or form of art: that is feelings, not the music (or the form of art) itself.

Q7: “My Drug” はフェイバリットですよ。ただエモーショナルでそしてバンドの進化を克明に映し出していますね。

【GIANCARLO】: 個人的に、”My Drug” は歌詞と歌唱でバンドの新たな一面を見せていると思うな。一方で、音楽的に “Ego Drip”, “Shelter”, “Defy” といった楽曲は最も大胆で斬新だと思うんだ。同時に、”Savior” のような楽曲はいつも僕たちが大切にしているエモーションに異なる光を当てて、よりパワフルに新たな方向性を示しているよ。
レビューが届きはじめて嬉しい驚きだったのは、”Scintilla” の時よりもさらに評価が二分されていたことなんだ。”プログピープル” やプログ誌には本当に評価が低くてね。というのも、彼らはロック、ヴァーチュオーゾ、ギター、ブンバスティックといったベースがなければ音楽を評価出来ないからね。
一方で、別のジャンルのロックや音楽から来た全てのニューカマーたちは、実に気に入ってくれているね。彼らはどんな音楽、アートの形においても欠かせないものを知っているんだ。それは感情だよ。音楽のジャンルやアートの形それ自体ではなくね。

Q8: So, your record label Kscope is kind of symbol of “Post-progressive”. Do you think you are still “Post-progressive” band even now? What’s “progressive” to you?

【GIANCARLO】: As I said before, I think we never were, and even less now. What I like is that Kscope as well decided to go over that world and definition, they welcomed my new album and they are also signing more acts outside of that world. Although the genre was born for music that was defying music genres, it became after the 70s the most closed minded kind of music…from being something that should progress, it became something that only accepts music made in the ‘progressive’ way. For me progressive means all modern classical and electronic and non rock and non guitar music, the minimalist, everything that defies previous categorisations. But I’m aware this is not what people expect, so I simply don’t care about what they expect or what they want to listen to or call us, I just do my music, and Allow Yourself is what it is, they like it or not, haha.

Q8: ではポストプログレッシブを指標するレーベルに属し、それでもプログバンドというレッテルを貼られている現状に関してはどう感じていますか?

【GIANCARLO】: さっきも言ったように、これまでも僕たちはプログバンドだったことはないし、今では尚さらだよ。僕が Kscope を気に入っているのは、プログの世界と定義を見直そうと決め、僕の新作を歓迎してくれるのはもちろん、プログ世界の外側のアーティストとも多く契約をしている点なんだ。
プログというジャンルは、そもそもジャンル分けをものともしない音楽のために生まれたはずなのに、70年代を過ぎると最も閉鎖的な分野の音楽になってしまったね…”進化” するべきはずのものから、形骸化された “プログレッシブ” の形式で作られた音楽だけを受け入れるものになってしまったのさ。
僕とってプログレッシブとは、モダンクラシカル、エレクトロニカ、ノン・ギター、ノン・ロックミュージック、ミニマリストなど、前時代のカテゴライズに反するものすべてを意味しているよ。だけどね、僕はみんなが僕に期待するのがこういった音楽ではないことを知っているんだ。だから僕はただシンプルに、彼らが何を期待しているか、何を聴きたいのか、僕たちを何と呼びたいのか気にしないことにしたんだ。彼らが気にいろうが気に入るまいが、”Allow Yourself” はそういうアルバムなんだ。

GIANCARLO’S LIFE CHANGING ALBUMS

DAVID BOWIE “BLACKSTAR”

TOOL “AENIMA”

PINK FLOYD “THE DIVISION BELL”

Not very easy honestly…because I change my listening tastes a lot, and what I thought were albums that changed my life, they became at some point albums I was really bored of…so I really don’t know! Probably Blackstar is one of those, then I could say Aenima from Tool and The Division Bell by Pink Floyd because I was a teenager and they made me discover a completely new world, but really is difficult for me. Also I’ve always been much more a song guy than an album guy, I love vinyls and have only vinyls and I listen to full albums, but are the songs I’m interested into, not the concept (I actually get bored very soon of albums with a “concept” or even more if fictional stories etc.).

簡単じゃないね…嗜好が変わったからそういった作品も、今では退屈に感じられてしまうからね。Bowie の “Blackstar” はきっとそうだろうな。あとは、TOOL の “Aenima” と PINK FLOYD の “The Division Bell”。当時10代だったけど完璧に新たな世界を提示されたからね。僕はアルバムよりも楽曲に惹かれるんだ。だからコンセプトアルバムとかストーリーも苦手なんだよね。

MESSAGE FOR JAPAN

Japan is a country I’ve always missed visiting to play, I know my music could have a good impact there, but is not very easy somehow to reach with promotion from here, so I was really pleased and grateful to receive your request for an interview. I can only encourage Japanese fans to contact us, share our music, and let us know where we could come and play..the more you guys make our music well known, the more we’ll be able to fly over there and make a special gig for you all!

日本はずっと僕が訪れてプレイしたかった国なんだ。日本の人たちには僕の音楽が良い印象を与えるはずだと分かっているんだけど、イタリアからプロモーションをかけることはとても難しくてね。だから今回、インタビューのオファーを受けて本当に嬉しかったんだよ。
ぜひ、日本のファンのみんなには僕たちもコンタクトを取ったり、音楽をシェアしたり、ライブのオファーなんかをお願いしたいな。君たちが僕たちの音楽をより知ってくれれば、日本に飛んで特別なギグを行える可能性が高まるんだから!!

GIANCARLO ERRA

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【REVOCATION : THE OUTER ONES】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAVID DAVIDSON OF REVOCATION !!

“Sometimes I’ll Discover Some Cool Voicings While Working On a Jazz Tune And I’ll Try To Manipulate Them In a Certain Way So That It Fits Into The Metal Framework Better.”

DISC REVIEW “THE OUTER ONES”

エクストリームメタルシーンの “名状しがたきもの”。刻々とその姿を変える轟音の支配者 REVOCATION は、神秘探求者たるリスナーの脳を時に捕捉し、時に喰らうのです。
「彼らは時代によって音楽性を少しづつ変化させていたでしょ?」David は信奉する DEATH の魅力についてそう語りましたが、自らのバンド REVOCATION にも同様の試みを投影しています。
ハイテクニカルなデスメタルの知性とスラッシュメタルの衝動の中に、オーセンティックなメタルの様式美を組み込んだ初期の煌きは眩しく、一方で鬼才 ARTIFICIAL BRAIN にも所属する Dan Gargiulo 加入以降の、前衛的で中毒性を宿した VOIVOD にも通じる不協和のカオスもまた魅力の一つだったと言えるでしょう。
そうして最新作 “The Outer Ones” でバンドが辿り着いた魔境こそ、トレードマークである演奏能力とアグレッションを拠り所とする”完璧なデスメタル”、すなわち “The Inner Ones” に、荘厳でリリカルなメロディーのイヤーキャンディーやジャズの複雑怪奇、すなわち “The Outer Ones” を織り込んだコズミックな宇宙でした。
饗宴の始まりはダークでソリッドな “Of Unworldly Origin” から。TRIVIUM の爽快さまでイメージさせる耳障りの良いファストチューンは、しかし同時にブルーノートを起点としたジャジーなコードボイシングで自らの異形をアピールします。
分解してスウィングさせればツーファイブにもフィットするウネウネとしたリードプレイから、冷徹でしかしファンタジックな DEATH の遺産、ツインリードへと雪崩れ込むギターの魔法は2人のマエストロを備える REVOCATION ならではの至宝でしょう。
実際、唯一のオリジナルメンバーとなった David Davidson のジャズに対する愛情は、先日あの TESTAMENT のジャズスラッシャー Alex Skolnick との対談でお互いが認め合ったように、本物です。ギター教師の一面も持つインテリジェントな David は、メタルにとって規格外のコード進行、ボイシング、そしてスケールを操りながらアルバムを未知の領域へと誘います。
ロマンチックとさえ表現可能な “Blood Atonement” はまさに David の異能が濃縮した楽曲でしょう。ブラッケンドな激情を叩きつける漆黒のワルツは幽かな叙情を宿し、一転して静寂の中紡がれるクリーントーンの蜜月は Joe Pass の匠を再現します。まさに David 語るところの “コントラスト” が具現化した “血の償い” は、CYNIC のアトモスフィアさえ纏って怪しくも神々しく輝くのです。
“Fathomless Catacombs” で再び DEATH への深い愛情を示した後、バンドは “The Outer Ones” で BETWEEN THE BURIED AND ME の重低音のみ抜き出したかのような不規則な蠢きでラブクラフトのホラーを体現し、さらに不気味なコードワークが映える “Vanitas” では VOIVOD はもとより ATHEIST, PESTILENCE のカオスをも須らく吸収してみせました。
アルバムを締めくくる大曲 “A Starless Darkness” はまさに名状しがたき暗闇。ドゥームの仄暗い穴蔵から這い出でし闇の化身は、勇壮なエピック、スラッシュの突心力、デスメタルの沈痛、シュレッドのカタルシスと多様にその姿を変えながら、OBSCURA と並びプログレッシブデスメタルの森を統べる者としての威厳を示すのです。
今回弊誌では、バンドのマスターマインド David Davidson にインタビューを行うことが出来ました。「ジャズの楽曲に取り組んでいる時、しばしば僕はクールなボイシングをいくつか発見するんだけど、それがメタルのフレームワークへとうまく収まるように手を加えてみるんだ。」フックと展開の目眩くクトゥルフ。今、最もハイテクニカルなギターチームが揃ったバンドの一つでしょう。どうぞ!!

REVOCATION “THE OUTER ONES” : 9.9/10

INTERVIEW WITH DAVID DAVIDSON

Q1: Hello, David! “The Outer Ones” is definitely the most death metal record for you. And also it explores death metal’s “The Outer Space” deeply. Do you agree that?

【DAVID】: Yes, it’s easily our most cosmic and death metal record to date. We wanted to go in a darker and heavier direction for this release and I’m glad everyone has taken notice.

Q1: 最新作 “The Outer Ones” は、間違いなくバンド史上最高に “デスメタル” な作品となりましたね?同時にデスメタルの “アウタースペース” も深く探求しています。

【DAVID】: うん、そうだね。明らかに僕たちにとって最もコズミックでデスメタルなレコードとなったよ。僕たちは今回のリリースでよりダークでヘヴィーな方向へと進みたかったんだ。みんなに気づいてもらえて嬉しいね。

Q2: “The Outer Ones” is off course ultra-technical, but is not difficult to digest, and catchy melody flows all through the album. That’s why your music attracts wide variety of audiences. When you were writing “The Outer Ones”, did you keep in mind for the balance between technique and ear-candy?

【DAVID】: Yeah we want to write well thought out songs and strong melodies first and foremost. While our music can be very technical at times, we also allow sections to breathe so that there’s some contrast. Every riff we write has intent behind it, we’re very mindful of how sections flow into one another and how each song fits into the bigger picture of the album as a whole.

Q2: アルバムはもちろんウルトラテクニカルですが、決して難解すぎる訳ではなく、キャッチーなメロディーが常に流れ出ていますね?
だからこそ、REVOCATION は幅広いオーディエンスにアピールしているのだと思うのですが。

【DAVID】: そうだね。僕たちは良く練られた楽曲と、強力なメロディーを何よりもまず書きたいと思っているんだ。僕たちの音楽は、時に非常にテクニカルになることもあるんだけど、息をつけるセクションも用意しているから、そこからコントラストが生まれるのさ。
僕たちが書いたすべてのリフは、そういった背景を意図しているから、それぞれのセクションがどのようにお互いの場所へと流れ込むのか、さらにそれぞれの楽曲がアルバム全体の大きな青写真にどのように収まるのかを非常に注意しながら制作しているんだよ。

Q3: Also, when I listen to “The Outer Ones” deeply, I notice your big love of Jazz and prog music from chord voicing, epic structure. In your writing process, how do you mix them with death metal’s aggression?

【DAVID】: I think it’s something that comes naturally for me. I spend a lot of time working on my jazz vocabulary so it’s been seeping into my writing and playing style more and more. Sometimes I’ll discover some cool voicings while working on a jazz tune and I’ll try to manipulate them in a certain way so that it fits into the metal framework better. The overall rhythm of jazz has had an affect on my playing as well because I’ve noticed we’ll use a lot of triplets that have a more bouncing feel, not quite swinging but maybe swinging by metal’s standards.

Q3: アルバムを注意深く聴けば、あなたのジャズやプログロックに対する大きな愛情が伺えます。

【DAVID】: 僕にとってそういった影響は実に自然に表れるんだ。僕はジャズのボキャブラリーへの取り組みに多くの時間を費やしているから、僕の作曲やプレイスタイルにジャズの影響はますます浸透しているんだよ。
ジャズの楽曲に取り組んでいる時、しばしば僕はクールなボイシングをいくつか発見するんだけど、それがメタルのフレームワークへとうまく収まるように手を加えてみるんだ。
それに、ジャズのリズム全体も僕のプレイに影響を与えているね。なぜなら、僕は REVOCATION がより弾むような感じのトリプレットを多く使用していることに気付いたからね。
もちろん、完全にスウィングしている訳ではないんだけど、ジャズスタンダードのメタル版と言えるくらいにはスウィングしているんだろうな。

Q4: Regarding Jazz, you seem to be guitar teacher when you are not touring, right? Do you think teaching makes you grow up as a guitar player?

【DAVID】: For sure, I’ve learned so much from teaching over the years and it forces me to stay sharp with my playing and my theory. I also teach some students that are capable of learning some pretty advanced stuff so I can bring harder pieces to the lessons which might benefit the student in one area and myself in another. A lot of my students ask great questions, when you’re forced to explain something you have to test your knowledge of the subject right on the spot, that helps me as well because I feel like I have to always be learning in order to be a good teacher.

Q4: ジャズと言えば、あなたはツアー中以外は、ギター教師としても働いているそうですね?教える中から学ぶこともありますか?

【DAVID】: もちろんだとも。僕は何年もギター教師を続ける間に沢山のことを学んで来たんだよ。教鞭を取ることで、僕は演奏や理論に先鋭的で居続けられるんだ。
それに、生徒の中には非常に高度なものを吸収出来るプレイヤーも存在するから、僕は彼らにとっても、自分自身にとっても恩恵を与えるかもしれないより難解な素材をレッスンに持ち込むことが出来るんだ。
生徒の多くは意味のある質問をぶつけてくるよ。人に何かを説明する時は、その題材について適切な知識を保持しているか試される訳で、その事実が僕の助けになっているね。だって良い先生であるために、常に学び続けなければという気持ちにさせてくれるからね。

Q5: So, speaking of Jazz, prog, maybe I think Cynic and Death are definitely pioneer of mixture in death metal field. Could you please talk about their influences?

【DAVID】: Death was a huge influence on me, but while I respect what Cynic did for the genre I was really influenced by them directly. I think I fell more into the “Death” end of the spectrum because they were more aggressive, I also found the lineup changes to be intriguing since there were different eras of Death where their sound would change up a bit. The first band I played with even did a Death cover set for Halloween way back in the day where we played a song off every record. If I had to pick a favorite record it would have to be “Symbolic” the songs were perfect on that record and I was also floored by the playing of Bobby Koelble. He has an incredibly unique style and as a soloist he was able to blend metal and jazz phrasing in a totally interesting way. Listening to his solos on that album really inspired me and definitely got the gears turning in my head on how I could incorporate similar ideas into my sound.

Q5: DEATH と CYNIC はデスメタルに多様性、複雑性を持ち込んだパイオニアと言えますよね?

【DAVID】: DEATH は僕に巨大な影響を与えているよ。だけど一方で、CYNIC がジャンルにもたらしたものもリスペクトしているんだ。彼らにも本当に直接的な影響を受けているよ。
極端という意味では、僕はより DEATH にのめり込んでいたね。というのも、彼らの方がよりアグレッシブだったからね。それにラインナップの変更にも興味をそそられたね。彼らは時代によって音楽性を少しづつ変化させていたでしょ?
実際、僕がプレイした最初のバンドはハロウィンのための DEATH のカバーバンドでさえあったんだ。当時は全てのアルバムから楽曲をプレイしたものだよ。
もし彼らの作品からフェイバリットを選ぶとしたら “Symbolic” になるだろうね。あのレコードの楽曲は完璧だし、それに Bobby Koelble のプレイには本当降参って感じだから。
彼はソロイストとして驚異的にユニークなスタイルを持っているし、メタルとジャズのフレーズを完全に興味深い方法でブレンドすることが出来ていたんだからね。
あのアルバムで彼のプレイを聴くと実にインスパイアされるし、どうやったら似たようなアイデアを自分のサウンドに織り込めるか頭の中がフル回転し始めるのさ。

Q6: It seems you uses your big love of H.P. Lovecraft’s classic horror stories as an allegory for societal critiques, right? Why are you attracted by his works?

【DAVID】: I love the whole universe of horror that he created. There’s multiple deities and creatures present throughout his stories that are all bound together in some way by his over arching mythos. He has an interesting writing style as well, sometimes he’s incredibly specific in his descriptions, other times he’s intentionally vague so that the reader’s own imagination can fill in the blanks. I do appreciate the allegorical nature of his works as well, there’s lessons to be learned about humans trying to dabble with forces that they cannot control and end up unleashing hell in the process.

Q6: インスピレーションと言えば、”The Outer Ones” は H.P. Lovecraft のホラーストーリーを現代社会が秘める闇の隠喩として使用していますよね?

【DAVID】: 僕は彼が創造したホラーストーリー全体の世界観を愛しているんだ。彼の物語の中には複数の神々や生物が存在しているね。そしてそれらは彼の神話たちの中で、包括的に結びついているんだよ。
それに、彼は興味深いライティングスタイルを築いていて、時に彼の描写には非常に明確なんだけど、一方で意図的に漠然としている時もあるから、読者自身の想像力でその空白を埋めることが出来るのさ。
僕は彼の作品の寓意的な性質も高く評価しているよ。彼の作品には学ぶべき教訓があるよね。人間が安易に、興味本位で手を出してしまった力を、結局コントロール出来ず、最終的に地獄を解き放ってしまうような例えさ。

Q7: Also, I read deep into your lyrics, it looks you think there is so much crisis happening in the world, right? Could you please tell us about the problem of the world?

【DAVID】: Greed and self interest motivates a lot of the suffering in the world. The human species is often prone to tribalism which tends to create strong, polarizing divides in society. I’m seeing the full effects of that right now here in America with what’s happening between the Republicans and Democrats, it feels like I’m living in two separate countries with completely different sets of values. The divides can either create gridlock or a total imbalance of power which particularly concerns me when it comes to policies that directly affect society. One of the biggest threats humanity faces currently is climate change so we all need to shed ourselves of this tribalism and learn to work together globally to come up with solutions to prevent this impending disaster.

Q7: では、この作品に隠喩、寓意としてしたためた、世界が直面している闇の部分についてお話していただけますか?

【DAVID】: 強欲と自己顕示欲が世界を苦しめていると思う。 人間という種は、しばしば、社会において、強く、分極した亀裂を作り出す傾向があり、部族主義になりがちなんだ。
僕は、今、アメリカの共和党と民主党の間で起こっていることは、完全にその影響だと踏んでいるんだよ。まったく異なる価値観を持つ2つの国に住んでいるように感じているね。
そういった亀裂は、暴動や全体的な不均衡を引き起こす可能性があるよ。社会に直接影響を及ぼす政策に関して、特に懸念されるね。
そして人類が現在直面している最大の脅威の1つが気候変動だね。僕たちは皆、そういった部族主義を捨て、差し迫った災害を防ぐための解決策を出すために、世界的に協力することを学ぶ必要があるんだよ。

Q8: So, Like Rivers of Nihil, Archspire, lot’s of new talents of Tech-metal are rising these days. Off course, you have toured with them, what’s your thought about new comer’s musical challenges?

【DAVID】: Well there’s been so much great music written over the years so there’s obviously a challenge to be original and find your own voice in the genre. However, I think the main challenge comes from just trying to stay afloat financially. You have to make sure you’re on top of your spending and are wise with your money because it’s really easy to stack up debt since there’s so many expenses associated with touring. You need to run your band like a business if you want to be in this for the long term.

Q8: シーンには才能を持った新鋭も増えています。RIVERS OF NIHIL や ARCHSPIRE などはあなたと共にツアーも行なっていますが、彼らのチャレンジについてはどのように思っていますか?

【DAVID】: ここ何年かの間に多くの素晴らしい音楽が生まれているね。そしてジャンルの中でオリジナルになること、自身の声を見つける事こそ彼らのチャレンジだったのは明らかだよ。
だけどね、それと同時に、若いバンドにとって本当のチャレンジは、財政的に何とかやっていくことだとも思うんだ。支出に関してしっかりと把握して、賢くお金を使う必要があるね。
というのも、バンドをやっていると本当に容易く負債を積み重ねてしまうんだ。ツアーに関する支出は非常に大きいからね。もし長い目でバンドを続けたいなら、ビジネスのように考えながら運営していく必要があるんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED DAVID’S LIFE

AEROSMITH “NINE LIVES”

GUNS N’ ROSES “USE YOUR ILLUSION 1+2”

PANTERA “VULGAR DISPLAY OF POWER”

MARTYR “WARP ZONE”

WES MONTGOMERY “SMOKIN’ AT THE HALHNOTE”

MESSAGE FOR JAPAN

Thanks so much for the interview! We toured Japan back in 2010 and we’ve been looking forward to playing there again ever since so hopefully we’ll be able to set something up on this current tour cycle. The fans were amazing and the hospitality that we received over there was unforgettable!

インタビューをありがとう!僕たちは2010年に日本をツアーしたんだけど、それ以来またプレイ出来る日を楽しみにしているんだ。だから、この作品のツアーサイクルで何とか実現出来ればと願うよ。
日本のファンは素晴らしいし、あの場所で僕たちが受けた歓迎は忘れることが出来ないね!

DAVID DAVIDSON

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FREAK KITCHEN : CONFUSION TO THE ENEMY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATTIAS “IA” EKLUNDH OF FREAK KITCHEN !!

“I Think The Change Of Music Industry Is a Brave New World With Tons Of Opportunities. You Can’t Sit Home And Complain It Was Better Before. Adjust Or Die.”

DISC REVIEW “CONFUSION TO THE ENEMY”

急速に拡大を続ける “ギターナード” の世界。真のギターフリークの間で、最もイノベーティブかつ画期的なプレイヤーとして崇拝を浴び続ける “Freak of the Freak” Mattias IA Eklundh。
水道のホースクリップ、テレビのリモコン、櫛、大人のディルドーにラジカセアンプ。目につくもの全てを “ギミック” としてギタープレイに活用し、レフトハンドのハーモニクスから両手タッピング、ミステリアスなスケールにポリリズムの迷宮まで自在に操るマエストロのアイデアは決して尽きることがありません。
同時に、弦は錆び付いても切れるまで交換せず、スウェーデンの自然とジャーマンシェパードを溺愛し、音楽産業の利益追求主義を嫌悪する独特の思想と哲学は Mattias の孤高を一層後押ししているのです。
「FREAK KITCHEN を立ち上げたのは少しだけコマーシャルな音楽を志したから。だけど適度にひねくれていて、様々な要素をミックスしながらね。」 とはいえ Mattias が情熱を注ぐスリーピースの調理場は、ただ難解で複雑な訳ではなく、むしろキャッチーでフックに満ち溢れた色とりどりのスペシャリテを提供して来ました。”Pop From Hell” とも評された、甘やかでインテリジェント、Mattias の “歌心” を最大限に引き出した “Freak Kitchen” はまさにバンドのマイルストーンだったと言えますね。
ジャズからボサノバ、アバンギャルド、ブログにインド音楽と手を替え品を替えエクレクティックに食材を捌き続けるバンドは、そうして最新作 “Confusion to the Enemy” でさらなる未踏の領域へと到達したように思えます。
「AC/DC は僕がいつも帰り着く場所なんだよ。Angus にただ夢中だし、Phil Rudd の熱狂的なファンでもあるんだ。」 近年、AC/DC のやり方に再びインスパイアされたことを明かす Mattias。その言葉を裏付けるかのように、作品には以前よりシンプルでスペースを活用した、ヴィンテージロックやブルースのエネルギッシュな息吹が渦巻いているのです。
例えば “Good Morning Little Schoolgirl” をイメージさせるブルースパワーにアンビエントな風を吹き込んだ “The Era of Anxiety”、スウェーデン語で歌われる “Så kan det gå när inte haspen är på” のシンプルな突進力とスライドギターのスキャット、さらにトラディショナルなブルースのクリシェをベースとしながら、愛車のボルボをパーカッションに EXTREME の “Cupid’s Dead” の要領で問答無用にリフアタックを繰り広げる “Auto” の音景は明らかに魅力的な新機軸でしょう。
もちろん、KINGS X を思わせるダークなオープナー “Morons” から胸を締め付ける雄大なバラード “By The Weeping Willow” まで、クラッシックでヴィンテージなサウンドを背景に Mattias らしいルナティックなギタープレイと甘く切ないメロディーのデコレーションを疎かにすることはありません。
圧巻はタイトルトラック “Confusion to the Enemy” でしょう。バンド史上トップ5に入ると語る楽曲は、アルバムに存在する光と闇を体現した究極なまでにダイナミックなプログレッシブ絵巻。MESHUGGAH を想起させる獰猛なポリリズムと空間を揺蕩うアンビエンス、さらにFKらしいイヤーキャンディーが交互に顔を覗かせる未曾有のサウンドスケープは、バンドが辿り着いた進化の証。
時という “敵” であり唯一の資産を失う前に成し遂げた記念碑的な快作は、そうして “We Will Not Stand Down” で緩やかにエモーショナルにその幕を閉じるのです。
今回弊誌では Mattias IA Eklundh に2度目のインタビューを行なうことが出来ました。「ゼロから何かを生み出す作業は、未だに究極の興奮を運んでくれるんだ。ただのルーティンの練習はそうではないよね。」 どうぞ!!

FREAK KITCHEN “CONFUSION TO THE ENEMY” : 10/10

INTERVIEW WITH MATTIAS “IA” EKLUNDH

Q1: Hello, Mattias! This is second interview with you. So, at first, could you tell us about yourself? You joined Fate at the age of 20, and your ultra-technique, Japanese radio-cassette amp surprised the world. But what kind of childhood did you have had until that time?

【MATTIAS】: I think I had a pretty good childhood in many ways. My parents always supported the frantic musical ways of the young Mattias Eklundh, something I am forever grateful for. I started bashing away on drums at an early age and to this very day I think guitar players need to get a better rhythmic grip and understanding. Too much focus on guitar solos in this business.

Q1: 二度目のインタビューです。今回はあなた自身についてより掘り下げてみたいのですが、まずはスウェーデンでの子供時代についてお話していただけますか?

【MATTIAS】: 僕は色々な意味でとても恵まれた子供時代を過ごしたと思うな。両親は若き Mattias Eklundh の様々な音楽への情熱を常にサポートしてくれたね。それは永遠に感謝し続けるよ。
幼い頃にドラムをバシバシ叩き始めてそれは今日まで続いているね。実はそれって、ギタリストがリズムを把握し理解するために必要なことだと思うんだよ。音楽シーンは、ちょっとギターソロに注目し過ぎていると思うね。

Q2: In Japanese Burrn! magazine’s interview, Sentenced from Finland said “In Scandinavia, you only have to watch television, play music, or kill yourself.”, do you agree that? haha. I mean, you definitely chose playing guitar, and become real guitar hero now. But were you into shredders like Yngwie, Vai, Van Halen, Macalpine, Nuno, Satriani along with Zappa?

【MATTIAS】: Yes, of course. I have listened to the same guys as everybody else and was floored by Van Halen, Malmsteen, Vai and the rest of them legends when I started out. And yeah, Scandinavia can be harsh at times but I adore our climate and change of seasons. Without nature I wouldn’t function. It’s raining like crazy right now and I keep the studio door open a bit so I don’t miss a thing.

Q2: 以前 Burrn! 誌のインタビューで SENTENCED が、「北欧ではテレビを見るか、音楽をやるか、自殺するかしか選択肢がない。」といった趣旨の発言をしていました。 (笑)
あなたはそこでギターを選択し、Frank Zappa と同時に Yngwie, Vai, Van Halen, MacAlpine といったシュレッダーにハマっていたんですよね?

【MATTIAS】: うん、もちろんだとも。僕も他の人と同じようにシュレッダーにハマっていたし、ギターを始めた頃は Van Halen, Yngwie , Vai、それに他のレジェンド達にもノックアウトされていたんだよ。
確かにスカンジナビアは時に厳しい環境だと思う。だけど僕は、ここの気候と四季の移り変わりに心酔しているんだよ。この自然がなければ僕はきっと機能しないね。
ちょうど今も狂ったように雨が降っているよ。僕はちょっとした変化も見逃さないよう、いつもスタジオのドアをちょっとだけ開けているからね。

Q3: How did you create your own guitar realm from there? What kind of practices did you do at that time? Meshuggah’s drum master Tomas Haake says he rarely practises now. How about you?

【MATTIAS】: Without sounding arrogant I must confess I never really practiced. I have played a lot but always with the intent of making music and coming up with ideas. I loathe the metronome and believe in my legs to keep time in a more natural way. I still play a lot and have been noodling around on my precious Apple Horn 8 neck today looking for what is lurking around the corner from a songwriting perspective. Creating something out of nothing is still the ultimate kick. Practice routines are not.

Q3: では、シュレッダーにハマっていた時期から、どのように独自の領域へと進んだのでしょう?
MESHUGGAH のドラマー Tomas Haake は、今はほとんど練習らしい練習をしないと発言していましたが、あなたはどうですか?

【MATTIAS】: ちょっと傲慢に聞こえるかもしれないんだけど、僕は “練習” をしたことがないと告白しなければならないね。これまでも沢山ギタープレイを重ねて来たけど、それはいつだって音楽を作り、アイデアを思いつくための意図の下に行われて来たんだよ。
そもそも僕はメトロノームを嫌っているんだ。それは僕の足でリズムを取る方がより自然にタイム感を保てると信じているからなんだけどね。
僕は今でも沢山ギターを弾いているよ。今日だって、僕の大事な Apple Horn の8弦でずっと指慣らしをしながら、ソングライティングに何か有益なものが潜んでいないか探っていたところさ。
つまり、ゼロから何かを生み出す作業は、未だに究極の興奮を運んでくれるんだ。ただのルーティンの練習はそうではないよね。

Q4: You lived in Copenhagen in your Fate era, and learned about touring, music business, and industry. It seems that made you choose almost DIY way, right? Internet, SNS, Streaming service have changed music industry a lot recently. What’s your perspective about the change?

【MATTIAS】: For me personally it has only been a blessing. I think it is great to make actual copies of your music because it important to manifest your work into something physical but the money certainly comes from downloads and streaming and it isn’t bad at all. I think it is a brave new world with tons of opportunities. You can’t sit home and complain it was better before. Adjust or die.

Q4: FATE でデビューして以降、しばらくデンマークに居を構えていましたよね?そこで音楽ビジネスの基礎を養い、DIY に拘るようになったと伺いました。
近年、インターネット、SNS、ストリーミングサービスは音楽産業を大きく変えましたが、あなたはその変化をどのように捉えていますか?

【MATTIAS】: 個人的には、ただ有難い、祝福すべき変化だと思っているよ。もちろん、実際に音楽をフィジカルとして残すことは大事だよ。明白な記録になるからね。だけどお金は間違いなく、ダウンロードやストリーミングから入って来る訳さ。それって決して悪いことじゃないでしょ?
僕が思うにこの変化は、山ほどのチャンスを携えた素晴らしい新世界の幕開けなんだ。家でじっとして、昔は良かったなんて不満をたれている場合じゃないよ。つまり適応するか、死ぬかの二択なんだ。

Q5: OK, let’s talk about your new record “Confusion to the Enemy”. As artwork shows, I feel it’s darker and more serious record than your past works. Do you agree that? What’s “the Enemy” to you?

【MATTIAS】: Time is the worst enemy as it is the only true capital we have. I would say the record is both dark and light. It has, at least to me, some highlights in the title track and a bunch of other songs I am proud of. Not everything can be top notch but it is a tremendous success every time you have nailed and wrapped up the production of an album. If people like it, it’s even more satisfying, needless to say. The response so far has been overwhelming.

Q5: では最新作 “Confusion to the Enemy” について話しましょう。アートワークが示すように、以前よりもダークでシリアスなムードが漂っていると感じました。あなたにとっての “Enemy” “敵” とは何を指しているのでしょう?

【MATTIAS】: 時間が最大の敵だね。だって時だけが僕たちの持つ唯一真の資産なんだからね。僕はこのレコードには光と闇が存在すると思うんだ。少なくとも僕にとって、その対比はタイトルトラックでハイライトを迎えるし、他にも誇れる楽曲は沢山あるね。
もちろん、全てが最上級って訳にはいかないかもしれないけど、毎回必死に取り組みアルバムを完成させているんだから大きな成功だよ。その上で、みんなが気に入ってくれたら一層満足出来るけどね。言うまでもないけれど。今のところ反響は素晴らしいね。

Q6: “Auto”, “The Era of Anxiety” is especially, but all through the album, blues and 70’s vintage, dark rock sound is definitely key to “Confusion to the Enemy”, right? Off course, these elements aren’t normal blues style, I mean you mixed blues and your own sounds in a unique way. But what made you open the door to blues and vintage rock this time?

【MATTIAS】: Haha, I like that you hear vintage rock and blues in the music. No one ever told me that before but I really see your point. When it comes to writing songs I have no formula but do what feels right and blend any ingredient I like in. So… although I may be the worst blues player on the planet, you may be right. But it is all unintentional.

Q6: “Auto”, “The Era of Anxiety” は象徴的ですが、今回はアルバムを通してブルースやビンテージロックからの影響が色濃く反映されているように感じました。もちろん、ユニークなあなたのやり方で、ですが。

【MATTIAS】: ははは (笑)。君がビンテージロックやブルースからの影響に言及したのは嬉しいね。今まで誰も僕にそれを伝えた人はいなかったけど、君の言っていることは本当によく分かるんだ。
ライティングプロセスにおいて、僕は何の制限も設けないし、ただ正しいと感じることを行い、どんな成分だって気に入ればブレンドする訳さ。
だから…もしかしたら僕は地球上で最低のブルースプレイヤーかもしれないけど、君はきっと正しいと思う。ただし、全ては意図的に行ったことではないんだけどね。

Q7: Along with the “Change”, your guitar playing seems to go to new realm. I really love your bottle neck like gimmick, maybe horse crip and organic sounds. OK, what was your new “gimmick” or brand new challenge in the guitar playing?

【MATTIAS】: I do fake a little bottleneck on a tune or two. There are sounds from my Volvo (steering wheel, doors, hood) on Auto and other things I felt the need to use to decorate the songs properly. You do what you do. Don’t think too hard and overanalyze. Sometimes you are great. Sometimes you are downright terrible. It’s life.

Q7: ブルースと言えば、ボトルネックのようなギミック、もしくはホースクリップも効果的ですね? あなたのトレードマークである “ギミック” もさらに増えたようですが?

【MATTIAS】: 確かに1, 2曲でフェイクの小さなボトルネックを使用したね。あとは、僕の愛車ボルボのハンドル、ドア、ボンネットなんかの音を “Auto” に収録しているし、他にも必要だと思った場所にギミックを正しく “デコレート” しているよ。
まあ、あんまり深く考えすぎないで、分析しすぎない方が良いよ。良い時もあれば酷い時もあるし。やるべき事をやるだけさ。それが人生だよ。

Q8: Title track is really complex, sometimes catchy, and sometimes ambient, and sometimes aggressive. Polyrhythm is one of your trade mark, but this song reminds me Meshuggah’s ferocity. Actually, you and Fredrik Thordendal are from the same country and also generations are close too. So, can you relate to their musical endeavor?

【MATTIAS】: Fredrik is a friend and Meshuggah certainly is an amazing band with no equals. I tried to paint with many different colors on Confusion To The Enemy. It is most likely one of my five top Freak Kitchen songs of all time because it is creating a vibe… and that’s what I go for. I made the mix in Copenhagen late one evening early summer with the lovely Tor Bach Kristensen, left it overnight and bounced it in the morning. I was so happy and still am, I managed to flesh out the true meaning, the core, of the track somehow. It was a slippery one and didn’t have a clear structure. I told Bjorn and Chris I needed to let the track take me where it needed to go. Took a good while.

Q8: 先程作品のハイライトと仰られたタイトルトラックの多様性は素晴らしいですね!
もちろん、ポリリズムはあなたのトレードマークですが、この楽曲では MESHUGGAH のような獰猛さが伺えました。Fredrik Thordendal はあなたと同郷で年齢も近いですよね?

【MATTIAS】: Fredrik は友人だし、MESHUGGAH は並ぶものの無いほど素晴らしいバンドだよ。
僕は多くの異なる色をこの楽曲に描こうとしたね。そうして “Confusion to the Enemy” は僕にとってトップ5に入る FREAK KITCHEN の楽曲になったんだ。本当にクリエイティブなヴァイブが存在するからね…そしてそれこそ僕の求めるものなんだ。
ある初夏の遅い夕方、僕はコペンハーゲンで Tor Bach Kristensen と共にミックスを行い、一晩中寝かしておいて朝にミックスダウンしたんだよ。僕はとても幸せだったし、今でもそう思っているよ。トラックの真の意味、核心を何とか具現化することが出来たんだからね。それは捉えるのが困難で、明確な構造を持たなかったから。
僕は Bjorn と Chris に、この楽曲はなすがままにあるべき場所へと誘われるべきだと言ったんだ。良い時を過ごしたね。

MATTIAS’S RECENT FAVORITE ALBUMS

ゲームのサウンドトラックはたくさん聴いているね。最近はゲームのサントラを書くのにハマっていてね。最高にインスパイアされるよ。もちろん、新旧かかわらずジャズやクラッシックも聴いているね。それにDean Martin, Frank Sinatra みたいなクルーナーミュージックも。AC/DC は僕がいつも帰り着く場所なんだよ。Angus にただ夢中だし、Phil Rudd の熱狂的なファンでもあるんだ。

Lots of game soundtracks. Dead inspiring stuff. (I would love to write for a video game one of these years). I listen to jazz and classical music, old and contemporary. Lots of crooner music; Dean Martin, Sinatra. AC/DC are always something I return to and am plain ecstatic Angus has gathered the forces again. I am such a rabid fan of Phil Rudd’s drumming it’s ridiculous.

MESSAGE FOR JAPAN

WE are really looking forward to come back and play! With a new record company on board it might very well happen. You wonderful people have been so exceptionally supportive over the years and I love you for it. May our paths cross soon. Until then, stay freaky.

僕たちは本当に日本へ戻ってプレイしたいんだ!新しいレコード会社に移ったから、とても実現に近づいているように思えるね。
日本の素晴らしいファンは何年も並外れたサポートを続けてくれているね。本当に大好きだよ。すぐに僕たちの歩む道が交わりますよう。それまで、Stay Freaky!

MATTIAS “IA” EKLUNDH

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