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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LEPROUS : MALINA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH BAARD KOLSTAD OF LEPROUS !!

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Norwegian Prog Metal Innovator, Leprous Delivers A Different Organic Flavour With Another Beautiful Album “Malina” !!

DISC REVIEW “MALINA”

“皇帝” の庇護から脱却し、独自のプログレッシブワールドを追及するノルウェーの先覚者 LEPROUS が、ジャンルという鳥籠からブレイクスルーを果たす新作 “Malina” をリリースします!才気煥発なモダンプログレッシブの麒麟児は、シーンのフラッグシップとして地図にはない道をスタイリッシュに切り開いて行きます。
当初は EMPEROR、そしてノルウェーミュージックシーンの首謀者 Ihsahn のバックバンドとして注目を浴びた LEPROUS。しかしバンドの独創的かつ洗練されたクリエイティビティー、天性の審美眼はすでにその肩書きをも遠く置き去りにしています。
LEPROUS のその深遠は、変貌や流動といった言葉に象徴されるのかも知れませんね。まずバンドメンバーが非常に流動的です。世代最高のシンガーにして唯一無二のコンポーザー、キーボードも担当するマスターマインド Einar Solberg、そしてギタープレイヤー Tor Oddmund Suhrke。在籍するオリジナルメンバーは現在彼ら二人のみ。今作では長年バンドに多大な貢献を果たしてきたギタリストの一翼 Øystein Landsverk も脱退し、後任に Robin Ognedal, ベーシストも新たに Simen Børven を迎えて制作されたのです。
変わりゆくのはメンバーだけではありません。バンドはその音の潮流もアルバム毎に脈動させて来たと言えます。実はパンクバンドとしてスタートした LEPROUS。プログメタル、アヴァンギャルド、オルタナティブにポストハードコアと作品ごとにフォーカスするサウンドテーマを変転させつつ、巧みに Djent やポスト系、ブラックメタルの要素も取り入れ、多様なモダンプログレッシブの世界観を構築して来たバンドは、しかし同時に Einar の絶対的な歌唱を軸とした仄暗く美麗なムードをトレードマークとして近年掲げるようになったのです。
2010年代最高のプログメタルオペラとなった “Coal” の後、彼らはより “硬質” でデジタルな作品 “The Congregation” をリリースします。メタリックな音像、正確性と複雑性を極めたバンドが次に見据えた先は、よりオーガニックでナチュラルなサウンドとジャンルの破壊でした。
「アルバムの “全てのインフォメーション” を直ちに伝える」 と Baard が語るように、アルバムオープナー “Bonneville” はまさに変化の象徴です。ジャズのリズムと繊細なギタートーンに導かれ、Einar は朗々と官能のメロディーを歌い紡いで行きます。比較するならば彼が敬愛する RADIOHEAD やMUSE でしょうか。
インテリジェンスとエモーションが有機的に溶け合った切なくも美しいそのサウンドスケープは、メタルやプログレッシブという狭い枷からバンドを緩やかに解き放ち、アーティスティックで “ロック” な新生 LEPROUS を主張します。楽曲序盤と、ポストメタルの激情を伴うコーラスパートとの対比も効果的で、アルバムは確実にそのダイナミズムを増していますね。
さらに、前作から加わったドラマー Baard のアイデア、テクニックはアルバムを通して群を抜いており、当然 “Bonneville” の細やかで斬新なハイハットワーク、ゴーストノートの魔術は明らかに楽曲を強く牽引しています。
“Captive” から “Illuminate” への流れはアルバムのハイライトと言えるかも知れません。複雑なタイムストラクチャーと相反するキャッチーなボーカルラインはまさしく LEPROUS の真骨頂。とは言え確かに譜割には Djenty な要素も色濃いものの、ギターや鍵盤の音色が実に繊細で生々しくヴィンテージとさえ言えるために、異能のドラムワークを含め、結果として極めて興味深い斬新なデザインのサウンドストラクチャーを堪能することが出来るのです。
ソフトで音楽的な “スペース” が広がったシネマティックな “Malina” で、弦楽器チェロの使用は詩情豊かな作品の芸術性を一段と高めていますね。例えば “Stuck” では弾力に満ちたギターリック、温かみのある鍵盤とコントラストを描くシリアスなムードを楽曲へともたらしていますし、ポストロックに接近したタイトルトラック “Malina” ではより実験的でアーティスティックなイメージを生んでいます。
アルバムを締めくくる “The Last Milestone” は Einar の独壇場。パーフェクトなクラッシックオペラ。高齢にもかかわらず、生きるためラズベリーを売り歩かなければならないグルジアの老婆にインスパイアされた心震えるアルバムは、実に切なく、悲しく、幽暗かつシリアスで、しかし崇高なる無上の美を秘めて幕を閉じました。
「僕たちは典型的な所謂 “ビッグメタルサウンド” を求めていなかったんだ。」 様々な要素、テクニックが “オーガニック” というキーワード、そして哀切のストーリーに注がれた純然たる “ロック” の傑作 “Malina”。リリースは 8/25。シーン屈指のレコーディングチーム David Castillo & Jens Bogren のタッグも健在です。
今回弊誌では、シーン屈指のドラマー Baard Kolstad にインタビューを行うことが出来ました!バンドとしては前回の Einar に続き二度目の登場です!どうぞ!!

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LEPROUS “MALINA” : 10/10

INTERVIEW WITH BAARD KOLSTAD

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Q1: How was your Japan tour last year? How do you like our country?

【BAARD】: Yes, we love playing in Japan. Dedicated fans, and perfect organizers. Beautiful nature, lovely food. Definitely very special every time we play in Japan. Fans seems so thankful to have us there. A pure pleasure!

Q1: まずは昨年の日本ツアー、感想を聞かせていただけますか?

【BAARD】: うん。僕たちは日本でプレイするのが大好きだよ。熱心なファンに完璧なオーガナイザー。美しい自然に美味しい食事。間違いなく、日本で過ごした時間は全てが特別だったね。
僕たちが来日したことでファンのみんなはとても嬉しそうに見えたよ。純粋に嬉しかったね!

Q2: So, it seems Leprous no longer play with Ihsahn. What’s the reason of that?

【BAARD】: Our time schedule just didn’t match anymore. Leprous is a band that demands 100% focus, and if we would continue being Ihsahn’s backing band, sooner or later the concert schedules to each band wouldn’t fit. Still work together from time to another though.

Q2: LEPROUS はもう Ihsahn とはプレイしていないようですね?

【BAARD】: 忙しくなって、ただ僕たちのスケジュールがこれ以上 Ihsahn に合わせられなくなったからなんだ。
LEPROUS は100%のフォーカスを求められるバンドだよ。だから、このまま Ihsahn のバックバンドを続けたとしても、遅かれ早かれお互いのスケジュールがフィットしなくなっただろうね。とは言え、時々はまだ共演しているよ。

Q3: Anyway, your amazing new record “Malina” will be out soon! First of all, could you tell us about the lyrical themes or concept of “Malina”? Where did the idea of album title “Malina” come from?

【BAARD】: “Malina” means raspberry in all Slavic languages. Einar was inspired to write the lyrics after visiting the country of Georgia for my brothers wedding. I saw a very old woman (between 80 and 90) who had to walk around for the entire day selling raspberries for a living while she was saying “Malina, Malina”. It made a huge impression on Einar. Very sad.

Q3: 最新作 “Malina” のリリースも迫っています。まずは歌詞のテーマ、作品のコンセプトについて話していただけますか?

【BAARD】: “Malina” は全てのスラブ系言語でラズベリーを意味するんだ。Einar は僕の兄の結婚式でグルジア(ジョージア)を訪ねたことにインスパイアされて歌詞を書いたんだよ。
僕はそこで 80~90 歳のとても年老いた老婆に会ったんだ。彼女は生活のため、一日中ラズベリーを売って歩き回らなければならないんだよ。”Malina, Malina” と言いながらね。Einar には本当に印象的だったんだ。とても悲しいね。

Q4: Colorful and mysterious artwork definitely shows what “Malina” is. It’s very diverse, eclectic, beautiful and organic record, right? It starts jazz and ends with amazing opera (Thanks Einar!!) I mean, it’s not simply polishing the melancholy progressive metal of “The Congregation”. How did the change happen?

【BAARD】: It happened pretty natural during the process of composition and recording. We wanted a more dynamic and organic sounding album, and also less «perfect» timing wise etc. The opening track «Bonneville» just felt as the right opener because it doesn’t give you «all the info» immediately, and a more diverse and frugal intro to an album. Previous opening tracks, The Price from the Congregation, Foe from Coal and Bilateral from Bilateral are way more «in your face» immediately. This time around we wanted a more artistic opening.

Q4: カラフルでミステリアスなアートワークはまさに “Malina” の音楽を象徴しています。多彩で美しく、オーガニックな作品に仕上がりました。ジャズに始まりオペラで終わるレコードは、ただ前作 “Congregation” を磨き上げただけのアルバムではありませんよね?

【BAARD】: そういった変化は、コンポジションとレコーディングのプロセスの中でとても自然に起こっていったんだ。僕たちはよりダイナミックでオーガニックなアルバムを欲していたんだよ。パーフェクトなタイム感を求めないようなね。
オープニングトラック “Bonneville” はアルバムの “全てのインフォメーション” をただちに伝えるからまさにオープナーに相応しいと感じたんだよ。アルバムのより多様で “慎ましい” イントロでもあるね。
以前の作品のオープニングトラック、 “The Congregation” の “The Price” 、”Coal” の “Foe” 、”Bilateral” の “Bilateral” は、もっと大胆不敵で攻めていたと思うんだ。だから今回はよりアーティスティックなオープニングが欲しかったんだよ。

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Q5: I said organic, because I felt “Malina” is more prog rock than metal. Actually, “Bilateral” has prog rock aspects. But more over, “Malina” can be said simply Rock like Muse, Mew, Radiohead. Did you want to leave the narrow “cage” of “Genre”?

【BAARD】: Organic was definitely our keyword through the whole process. We wanted no click sounding drums, especially kick drum, a less processed guitars as possible. Real analog synths and keyboards, Fender Roads, Hammond with Leslie…. Still for the heavy sounding parts/songs, we wanted the natural sound. Less digital than ever before. That being said, genres doesn’t mean the world for us. We don’t want it to be «prog» just for the sake of it, but when such elements feels natural and fits the songs well, we do it! For instance we have 13/8 time signature in From The Flame. 17/8 on Mirage. This is nothing Einar thinks about when he compose. He sometimes doesn’t even know which kind of signature it is. We just try follow our heart.

Q5: 奇しくも私がオーガニックと評したのは、”Malina” がメタルというよりプログロックの領域に近いと感じたからです。過去の “Bilateral” にやや近いかも知れませんが、さらに言えば MUSE や RADIOHEAD といったシンプルにロックと表現出来る作品なのかも知れませんね?

【BAARD】: 全体のプロセスを通して、間違いなく “オーガニック” は作品のキーワードだったと言えるね。
ドラムスにもクリックは使用したくなかったんだ。特にバスドラに関してはね。ギターも出来るだけシンプルなプロセスにして、本物のアナログシンセとキーボードを使ったんだよ。フェンダーローズやレスリースピーカーのハモンドをね。勿論、未だにヘヴィーなサウンドの楽曲やパートはあるけど、僕たちはナチュラルなサウンドが欲しかったんだ。以前よりデジタルではなくなったと言えるね。
僕たちは、故意に “プログ” な作風にはしたくなかったんだけど、そういった要素が楽曲に自然とフィットするならばやるだけさ!
例えば、”From the Flame” では 13/8 拍子を、”Mirage” では 17/8 拍子を使用したね。ただ、Einar は作曲している時にこれは何拍子だなどと考えたりはしないんだ。時々は、作ったものが何拍子なのか本当に分かっていない時さえあるんだからね。僕たちは心に従って作曲するようにしているんだよ。

Q6: “The Congregation” was the band’s last album with longtime guitarist Øystein Landsverk. Why did he leave the band?

【BAARD】: As mentioned earlier, Leprous is a band that demands and needs 100% focus. Øystein has always been an amazing guitar player for Leprous and musical, not to forget an important long time member and close friend. He has his career at work beside of leprous also being important for him, and combined with family life and kids, it just turned out that it was extremely difficult for him to tour and have full focus on the band as well. A few hours ago it was made official that he will have his 2nd baby – congrats again Øystein! .

Q6: 前作 “The Congregation” が長くギタリストを務めた Øystein Landsverk との最後の作品となりました。なぜ彼はバンドを離れることになったのでしょう?

【BAARD】: 最初にも言ったけど、LEPROUS は100%フォーカスすることを求められるバンドなんだ。Øystein は LEPROUS とその音楽にとって常に素晴らしく魅力的なギタープレイヤーだったし、重要なロングタイムメンバーで親しい友人であることを忘れることはないよ。
彼には LEPROUS と同時に自身のキャリアもあって、家族や子供との生活と共にそれも彼にとっては重要だったんだ。だから、LEPROUS で、ツアーを行いバンドに全てを注ぐことが本当に難しくなったんだよ。
何時間か前にオフィシャルになったんだけど、彼にはもう一人子供が出来るんだよ。おめでとう、Øystein !!

Q7: Baard becomes essential member of Leprous from “The Congregation”. I mean “Illuminate” “Malina”, and “Coma” are wonderful pieces of music where all his talent was demonstrated. OK, so, what will Robin Ognedal bring to the band next?

【BAARD】: Thanks a lot! You can hear Robin’s beautiful touch and tone on places like the very first guitar parts of opening track Bonneville, he’s groove on middle section of Illuminate and the verse of From The Flame, he’s delicate touch on verses and pre choruses in Leashes and all around sound on different riffs of Stuck.

Q7: “Illuminate” “Malina”, “Coma” といった楽曲は、まさにあなたの才能が素晴らしく開花した楽曲で、バンドにとって不可欠な存在となったことを象徴しています。では、新たなギタープレイヤー Robin Ognedal にはどのような魅力が存在しますか?

【BAARD】: ありがとう!Robin の美しいトーンやタッチは、オープニングトラック “Bonneville” の最初のギターパートで聴くことが出来るよ。”Illuminate” のミドルセクションや、”From the Flame” のヴァースではクールなグルーヴを刻んでいるし、”Leashes” のヴァースやプレコーラスのデリケートなタッチも素晴らしいね。”Stuck” の様々なリフには全てのサウンドが組み込まれているよ。

Q8: David Castillo and Jens Bogren seem to be the best recording team in the scene. How did you talk to them and make this album?

【BAARD】: We were so incredibly happy with David’s work and effort on The Congregation where he recorded the drums and did some guitar and bass re-amping. This time we decided to use David for ALL recording related stuff. Jens, we used for the 4th time in a row for studio albums. This time around it was a longer mixing process than previous where the first mixes of Malina had to be done from the start again because we didn’t want the typical «big sounding metal»-vibe. We used so much time and focus to set the sound of the album while we recorded: Final sound of the drums should be as it was when we recorded. Final sound of the keyboards should be as it was when we recorded. Same with the rest… Not to much editing and EQing.

Q8: David Castillo と Jens Bogren のタッグはシーン最高のレコーディングチームだと感じます。彼らとはどういった話をしてアルバムを制作したのですか?

【BAARD】: 僕たちは David が “The Congregation” で果たした役割、ドラムス全てと、ギター、ベースの一部のレコーディングに対して最高に満足していたんだ。だから今回は、David に全てのレコーディングを任せたんだよ。
Jens に関してはスタジオ作品では4回連続の起用となったね。今回は以前より長いミキシングのプロセスとなったんだ。というのも “Malina” のファーストミックスは最初からやり直すことになったからなんだけど。僕たちはその典型的な所謂 “ビッグメタルサウンド” を求めていなかったんだ。
レコーディングの間、僕たちは実に長い時間を費やして、サウンドを定めて行ったんだ。だから結局、最後のドラムサウンドはレコーディング時と同じようになるべきだった訳さ。キーボードも。残りの楽器もそうだな。あまり編集やエコライジングはしていないよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED BAARD’S LIFE

PORCUPINE TREE “IN ABSENTIA”, “FEAR OF A BLANK PLANET”

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DREAM THEATER “METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY”

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IRON MAIDEN “ROCK IN RIO”

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MESHUGGAH “KOLOSS”

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ANDERSSON .PAAK “MALIBU”

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ASPERA (New Guitar Player Robin’s Band) “RIPPLES”

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Every member of Leprous has their different albums. For instance, Simen on bass is from a more jazz and pop background than the others. Hard to say top 5 albums for myself, but I would pick:Porcupine Tree’s In Absentia and Fear of a Blank Planet, Dream Theater’s Scenes From A Memory, Iron Maiden’s Rock in Rio, Meshugga’s Koloss, and the hip hop/soul artist Andersson Paak’s «Malibu». All time favorite childhood album would maybe be new guitar player Robin’s band «Aspera» (later changed to Above Symmetry) with the album «Ripples».

MESSAGE FOR JAPAN

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Japan! We love you! Hope to be back soon. Please bring all your music loving friends!

日本のみんな!愛しているよ!すぐに戻れたらいいな。君の大好きな音楽全てを友達にも届けてね!

BAARD KOLSTAD

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ENSLAVED : IN TIMES】LOUD PARK 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Ivar Bjørnson OF ENSLAVED !!

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Finally, Enslaved Are Going To Play For Japan For The First Time! Don’t Miss Their Amazing Performance At Loud Park 16 !!

DISC REVIEW “IN TIMES”

ノルウェーを代表する Viking / Progressive Black Metal バンド, ENSLAVED が Loud Park 16 で遂に日本初上陸を果たします!!ライブバンドとしても名高い彼らのパフォーマンスは、日本のメタルファンを確実にノックアウトすることでしょう。
初期にはプリミティブな Black Metal 色の濃い Extreme Metal を追求していたENSLAVED ですが、近年はプログレッシブな要素を多分に取り入れた、荘厳で唯一無二の Progressive-Black サウンドを指標しています。
最も頻繁に比較されるのは OPETH でしょうが、PINK FLOYD を思わせるサイケデリックな瞬間も存在し、Herbrand Larsen の美麗なクリーンボイスは KATATONIA をも想起させる、実にフレキシブルで才能豊かななバンドです。同時に Herbrand のオルガンからメロトロン、シンセサイザーまで自在に操るエピカルなキーボードサウンドが、他の Extreme Metal との大きな差異を生んでいるとも言えますね。
特に、”Axioma Ethica Odini” でシーンの売れっ子プロデューサー Jens Bogren を起用してからは神がかっており、前作 “Riitiir” ではもはや Extreme Metal の枠にさえ収まり切らない、完璧な構成美を誇る神々しいまでに進化したエピックサウンドを完成させていました。
昨年リリースした “In Times” は、”Riitiir” という一つの完成形を経て、現在の成熟したバンドが新たに勇壮でプリミティブな原点に立ち返ったレコードと言えるでしょう。
アルバムオープナー、”Thurisaz Dreaming” はバンドの過去と現在が溶け合った “In Times” を象徴するような楽曲です。ノルウェーが誇る強烈なブラストビートを元にした、怒りに満ちた Blackend のブリザードで幕を開ける巨人の夢は、確かに初期の ENSLAVED を彷彿とさせます。Grutle Kjellson の邪悪で無慈悲な叫びは、彼らが今でも”古い価値観”を守り続けていることの証です。しかし、楽曲はスムーズに、違和感もなく、バンドのメロディック、プログサイドへと移行し、彼らの武器であるクリーンボーカルを伴った優雅でアンビエントなサウンドを響かせるのです。
ブリットロック的な感覚さえ存在する、キャッチーで美しく、オーガニックな “Building With Fire” にしても、残虐なオーラを纏ったスクリームと共に、ダークなパッセージが用意されていますし、”One Thousand Years of Rain” ではメロディックに疾走するエクストリームパートに呼応する、彼ら独特の浮遊感溢れるコーラスが白眉です。この振れ幅の大きさを自然に感じさせる、見事なバランス感覚こそが、アルバムの肝だと言えるのではないでしょうか。
同時に、前作に比べて、良い意味でラフで空間が目立つ “In Times” は、ドラマー Cato Bekkevold の強靭なタイム感、バラエティー豊かで個性的なフィルインの数々がリスナーを惹き付ける重要なランドマークとなっていることは記して置くべきでしょう。
特筆すべきは、タイトルトラック “In Times”。ENSLAVED の先進的で型にはまらないドラマ性を集約したかのような楽曲は、虚無なる宇宙を漂うかのようなサイケデリックなイントロから、バンドの光と影を反映するかのように、幻想的な神秘性と無慈悲な残忍さが交差します。ブラック、サイケ、プログ、アグレッション、アトモスフィア、ハーモニー、そして至高の構成美。ENSLAVED を形作る全ての要素が内包されたかのような10分間の大曲は、間違いなく彼らの新たなシンボルとなるはずです。
今回弊誌では、バンドの創立メンバーでギタリスト、Ivar Bjørnson にインタビューを行うことが出来ました。90年代からシーンを牽引し続けてきた人間の言葉はやはり重いです。どうぞ!!

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ENSLAVED “IN TIMES” : 9.5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KVELERTAK : NATTESFERD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ERLEND HJELVIK OF KVELERTAK !!

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Norwegian “Black n’ Roll” Sextet, Kvelertak Has Just Released Genre-Breaking, Acceptable New Record “Nattesferd” !!

DISC REVIEW “NATTESFERD”

Black Metal と Rock’n Roll, Classic Rock, Punk, Hardcore を見事に融合し、シーンから熱い注目を浴び続ける、ノルウェーの”Black n’ Roll” 6人組 KVELERTAK が新作 “Nattesferd” をリリースしました!!
前作までタッグを組んでいたプロデューサー、CONVERGE の Kurt Ballou、そしてアートワークを手がけて来た BARONESS の John Baizley と袂を分かち、地元ノルウェーでレコーディングを行った今作は、最もキャッチーで、具体的には80年代のメタルやロックを強く意識した作品に仕上がりました。HAKEN のインタビューでも触れましたが、80’s 回帰という音楽シーンの流れは確実にメタル/プログシーンにも影響を与えています。
アルバムオープナー、”Dendrofil for Yggdrasil” はまさに “Black n’ Roll”、KVELERTAK のスタイルを見事に表現しています。イントロの畳み掛けるようなブラストビート、トレモロリフは Black Metal 的で実にアグレッシブですが、同時に BOSTON のようなキャッチーなロック/アルペジオパートも存在し、その対比が強烈なフックを生んでいますね。
新作における彼らの主張を象徴するのが、文字通りあの時代の空気を強く内包した “1985” でしょう。スローテンポ、メジャーキーで執拗なまでに繰り返されるキャッチーなリフは VAN HALEN の “1984” に収録されていても不思議でないほど80年代しています。Simple But Effective。KVELERTAK の目指す先がこの楽曲、言葉に集約されることは明らかです。
勿論、US だけではなく、ヨーロッパからの影響も存在しますね。自慢のトリプルギターを活かしたタイトルトラック “Nattesferd” は Punk meets Metal の先駆者、IRON MAIDEN の初期2作を想起させます。大曲 “Heksebrann” のイントロでも聴けますが、Steve Harris、時に MOTORHEAD の Lemmy のような Marvin の縦横無尽なベースプレイに、アイデア豊富なトリプルギターが対峙するパートは鳥肌が立つほどエキサイティングです。さらに、メロディーもスクリームも自在に操るエネルギッシュな Erlend の歌唱は Paul Di’Anno を凌ぐほど。
一方、”Berserkr” では JUDAS PRIEST の “Exciter” を思わせるハードドライビングでストレートなリフが素晴らしく印象的ですね。メタルのアンセミックな1面に殊更フォーカスしている点も作品の重要なポイントとなっています。
80年代、ストレート&シンプル。今回 KVELERTAK は、シンプルかつキャッチーなリフを、リスナーの予想以上に何度も何度も繰り返し印象付ける手法を多く使用しています。それは本当に、ギターを始めて2ヶ月でコピー出来るようなフレーズばかりですが、最高に楽しく、繰り返しリピートを誘うものばかり。勿論、ただ単純な訳ではなく、考え抜かれた展開、エクレクティックな音楽性があるからこそ映えるのでしょう。遂に彼ら自らが公言する “Scandi-Rock” のガイドラインが固まったようにも思えますね。
サブジャンルの拡大や、新しい人気ジャンル Djent の勃興でテクニカルなものが持て囃される傾向が強い現代のメタルシーンですが、彼らがこのレコードでトライしたことはそれに対する強力なカウンターであり、見事に成功を収めていると感じました。
今回弊誌では、バンドのボーカル Elrend Hjelvik にインタビューを行うことが出来ました。神戸で生まれた彼が世界的に成功を収めていることは非常に誇らしいですね。どうぞ!

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KVELERTAK “NATTESFERD” : 9.8/10

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INTERVIEW WITH TRULS HAUGEN 【CIRCUS MAXIMUS : HAVOC】PRE-RELEASE IN JAPAN SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TRULS HAUGEN OF CIRCUS MAXIMUS !!

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Norwegian Prog Metal five piece, Circus Maximus set to release their newest album “Havoc” on 3/2 PRE-RELEASE in Japan !!

メタル交差点、ノルウェーが誇る伝統的プログメタルの正統後継者 CIRCUS MAXIMUS が日本で3/2、海外で3/18に4年ぶりの新作 “Havoc” をリリースします!!
彼らの素晴らしさは、パイオニア DREAM THEATER のスリリングなインタープレイ、複雑な展開をしっかり血肉としながらも、北欧ならではの瑞々しいメロディーを前面に押し出している点にあると思います。それを可能にしているのはまずシーンきっての実力者 Michel Eriksen の卓越したボーカル、澄み切った声質でしょう。KAMELOT で Roy Khan の代役を務めた経歴は伊達ではありません。彼らの最高傑作と名高い “Isolate” 収録の “Arrival of Love” は Michel の特徴を十二分に活かした名曲だと言えるでしょう。JOURNEY さえ想起させる軽快なギターリフに乗る、どこかセンチメンタルでポップな Michael のメロディアスなボーカルは、CIRCUS MAXIMUS が他のプログメタルバンドたちとは明らかに一線を画す存在であると主張しています。
また、時に使用されるシンフォニックなキーボードサウンドやクワイアもじつに効果的。そうして生まれたダークでミステリアスな空気感が彼らの
ヨーロピアンなアイデンティティーを強く伝えてくれますね。
さて、今回弊誌は “Havoc” の全曲試聴以前にインタビューを決行しました。その理由は、まず前作 “Nine” が、質は高いけれども少し全体のインパクトが薄れたように感じられたこと。そして先行公開されたシングル2曲の内、”Havoc” が CIRCUS MAXIMUS の楽曲とは思えないほどアメリカナイズされたヘヴィー&ダークな楽曲だった為です。勿論、もう1曲 “The Weight” は非常に彼ららしい、強力なメロディーとエスニックなテイストを備えたプログレッシブな楽曲だった訳ですが、それ故に彼らの目指すところを確認し、リリース前に読者の皆様にアルバムの方向性をお伝えしたかったのです。
さて、”Havoc” とはどのような作品なのでしょう。バンドの創立メンバー、Haugen 兄弟の弟、ドラマーの Truls Haugen に語ってもらいました。どうぞ!!

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WORLD PREMIERE : “WINTER BANE” 【ABBATH : ABBATH】


WORLD PREMIERE:NEW SONG !! “WINTER BANE” OF ABBATH !!

ABBATH WILL RETURN WITH BLACK METAL SUPER GROUP ABBATH !! THEY SET TO RELEASE KILLER SELF-TITLED ALBUM “ABBATH” ON 1/22 !!

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先日の LOUD PARK 2015 において鮮烈なパフォーマンスを披露した ABBATH が遂にデビューアルバムをリリースします!!セルフタイトル “ABBATH” と名付けられた作品は来年の 1/22 にベールを脱ぐこととなりました。今回公開するのは、そのアルバムからキラーチューンとしか表現しようのない素晴らしいファーストトラック “WINTER BANE” です。

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ABBATH が IMMORTAL を離れるというアナウンスはメタルシーンを揺るがせました。なぜなら彼と彼のイメージ、スタイルは長らくノルウェーブラックメタルシーンの”顔”だったからです。しかし彼は帰ってきました!ABBATH という自身の名を冠したバンドと共に!!

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アルバムには今回公開した “WINTER BANE” が示すように、北欧のブリザードのような凄みを持った楽曲から”OCEAN OF WOUND” のようなミッドテンポのアンセムまで収録されています。ABBATH のヘヴィーで強烈ながらキャッチーさも伴うリフワークは BATHORY, MOTORHEAD さらには KISS までも想起させます。再び ABBATH と手を組むこととなった KING のソングライティング、ドラマー CREATURE の驚異的なドラミングも加わって、アルバムは最初から最後までブラックメタルファンが望むものを100%提供しています。

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NOW the Norwegian giant returns with his new band ABBATH and a crushing debut album of the same name. The opening triplet “To War”, “Winter Bane”, and “Ashes of the Damned” unleashes all the fury of a Nordic blizzard at full force. Yet the following “Ocean of Wounds” proves that his new band is equally at home in writing anthemic mid-tempo hymns. Abbath’s characteristic riffing shines clearly through it all: heavy, harsh, and yet catchy and melodic with a touch of epic BATHORY, MOTÖRHEAD, and even KISS. At the same time there is no danger of repeating the formula of IMMORTAL or the mastermind’s other project under the moniker I, which was shared with King. The bass player from Bergen has again joined Abbath and brought his impressive song-writing skills to the battlefield. GORGOROTH, GOD SEED, and OV HELL bear witness to King’s exceptional talent as a composer, while contributions to AUDREY HORNE and SAHG demonstrate his wide stylistic range. The final keystone to ABBATH lies in the outstanding drumming delivered by the mysterious Creature. The trio has already proved its worth as a live entity at several headlining festival shows as well, where ABBATH were joined by an additional guitarist. ‘Abbath’ impresses from start to finish. This is exactly the album that all fans of this particular Bergen brand of black metal have been hoping for. Hold on tight or get blown away. ABBATH are here now and ready to conquer the world!

Tracklisting
01. To War
02. Winter Bane
03. Ashes of the Damned
04. Ocean of Wounds
05. Count the Dead
06. Fenrir Hunts
07. Root of the Mountain
08. Eternal
09. Nebular Ravens Winter [bonus]

www.facebook.com/abbathband
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ARCTURUS : ARCTURIAN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ICS VORTEX OF ARCTURUS!!

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NORWEGIAN LEGEND IS BACK!! ARCTURUS HAS JUST RELEASED ULTRA COSMIC ALBUM “ARCTURIAN”!!

ノルウェーが誇るアヴァン・プログ・シンフォニック・ブラックメタル ARCTURUS。2007年の解散を経て2011年に再結成、今年遂に2005年の “SIDESHOW SYMPHONIES” 以来10年ぶりの新作 “ARCTURIAN” をリリースしました。彼らにしか作り得ない暗黒宇宙絵巻で実に素晴らしい作品だと思います。
そもそも EMPEROR や ULVER といったブラックメタルのメンバーが集結したスーパーバンド的立ち位置だった ARCTURUS ですが、アルバムを重ねる毎に既存のブラックメタルから脱却。前作の “SIDESHOW SYMPHONIES” ではボーカルがやや猟奇的な GARM から、同様にオペラティックながらよりメロディックに歌い上げる ICS VORTEX に代わったこともあり、独自の”宇宙メタル”は浮遊感とキャッチーさを併せ持った形で完結したように思えました。
ただ、前衛性や奇怪さを極めた2nd “LA MASQUERADE INFELNAL” や、インダストリアル/エレクトロニカ風味が強く感じられるアヴァン・プログ・シンフォニック・ブラックメタル史に残る大名盤である3rd “THE SHAM MIRRORS” も勿論素晴らしかった訳で、彼らが再び集結してどのような方向性に進むのか、長いインターバルを経た新作” Arcturian” には大きな注目が集まっていたのです。
結論から言うと3rdから前作への流れをそのまま踏襲した正統進化盤だと感じました。アルバム1枚がまるで1曲のような統一感。大まかに記すと2ndのオペラ感覚、3rdのインダストリアル/エレクトロニカ、前作のキャッチーさといった各作品の特徴を見事に抽出して、宇宙の果てでレコーディングしたような傑作です。
特に ICS VORTEX の歌唱は白眉。作品のドラマ性を高めることに大きく寄与しています。ICS VORTEX はもちろん ex-DIMMU BOUGIR で BORKNAGAR にも所属するノルウェー界隈では超売れっ子シンガー。まだまだ日本ではその実力に見合った評価を得られていないような気がします。
快くインタビューを引き受けていただいたのでソロキャリア、そして IHSAHN, TRYM,その他ノルウェーのビッグネームたちが集結したプロジェクト GOD OF ATHEISTS の予定も尋ねてみました。どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LEPROUS : THE CONGREGATION】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH EINAR SORBERG OF LEPROUS!!

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NEW WAVE OF MODERN PROG METAL FROM NORWAY!! LEPROUS SET TO RELEASE THE NEWEST ALBUM, MASTERPIECE, “THE CONGREGATION” ON 5/25 !!

【PRE-REVIEW “THE CONGREGATION”】

ノルウェーのモダンプログメタル LEPROUS が新作 “THE CONGREGATION” を5/25にリリースします。当初は同郷である EMPEROR, IHSAHN のバックバンドとして名を挙げた彼らですが、もはやその枕詞は全く不要でしょう。
前作 “COAL” の高い完成度と先進性は世界中に衝撃を与えました。IHSAHN 譲りの AVANT-BLACK, OPETH 的 PROG-METAL, TOOL のような ALTERNATIVE-METAL といった要素を貪欲に吸収し、彼ら独自のシアトリカルでドラマティックな色に染め抜いたサウンドは結果として21世紀におけるモダンプログメタル最高峰の傑作となりました。
あれから2年。”THE CONGREGATION” は更なる衝撃をシーンに与えるでしょう。リリースに先駆けて全曲試聴させていただきましたが驚異的なアルバムです。即効性こそ “COAL” にやや劣るかもしれませんが、それはむしろ莫大な情報量と深淵さ故。一度や二度の試聴では理解出来ないと言った方が正しいと思います。
第一にインタビューでも触れている通り、リズム面の挑戦が実に斬新。ドラマー変更の影響もあったのではないでしょうか。特にT2 “THIRD LAW” は白眉です。JAZZY な4ビート、トライバルなリズム、シンコペーションを大胆に使用したリフを自然にエピカルな楽曲に組み込んでいます。初めて聴いた時は思わず「ナンダコレハ……」と声が出た事を付け加えて置きましょう。ドラムパターンだけにフォーカスして聴いていても飽きることがない程。ギターワーク、リフとシンクロして唯一無二の LEPROUS 印を創造する事に成功しています。「まだまだロック史においてリフは進化出来る!」そう確信出来ました。
第二にエレクトロニカ、シンセサウンドの大胆な導入。”THE FLOOD”, “THE PRICE”, “RED”, “DOWN” などで使用されているシンセベースのようなサウンドはアルバムに統一感を与えると同時に、どこか無機質な印象を加えています。 EINAR のエモーショナルなボーカルとの対比が非常に効果的でアルバムの雰囲気を決定づけていますね。
第三にその EINAR のボーカルの幅が更に広がった事。”MOON” で聴かせる高いピッチとエモーションは見事としか言いようがありませんし、逆に “REWIND”, “SLAVE” で使用されるグロウルに近い荒々しさは新機軸です。また時に抑えたような淡々としたボーカルもアルバムにアクセントを加えていますね。得意のコーラス、ボーカルハーモニーも更にバリエーションを増しています。
とにかく、今年どころか21世紀に残るプログロック/メタルの傑作!全音楽ファンに聴いていただきたい作品です。今回弊誌では EINAR にインタビューを行う事が出来ました。当初はレーベル様からの時間制限が厳しかったのですが、結果として真剣に濃い内容を長時間答えていただきました。”THE CONGREGATION” の本質に迫る回答の数々。必見です!

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THE CONGREGATION: RATING 10/10

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WORLD PREMIERE: “THE PRICE” 【LEPROUS】


WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “THE PRICE” OF LEPROUS !! 

SPLENDID NORWEGIAN MODERN PROG BAND LEPROUS SET TO RELEASE THEIR NEWEST STUDIO ALBUM “THE CONGREGATION” ON 5/25 !!

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IHSAHN との共演などという枕詞はもはや不要、ノルウェーの唯一無二、現代最高のプログメタルバンド LEPROUS が 5/21 に新作 “THE CONGREGATION” をリリースします。今回公開するのはアルバムからのファーストPV, THE PRICE”。傑作 “COAL” の路線を引き継ぎながらもエレクトロニカな雰囲気も感じられ、何よりやはり彼らの持ち味であるメロディーが素晴らしく、アルバムが楽しみでしかたがないですね。MIX は勿論 JENS BOGREN !!

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“The Price was the obvious choice for us to make a video of. It’s straight to the point, technical, focused, catchy and shows a new side of LEPROUS.
We’re very happy to be working with Twitchy Films also this time, and they’ve done a impeccable job creating an atmospheric and artistic video clip.”

“THE PRICE” はまさにPVにふさわしい曲だと思ったよ。テクニカルでキャッチーで同時に LEPROUS の新しい面も見せているよね!!
1. The Price
2. Third Law
3. Rewind
4. The Flood
5. Triumphant
6. Within My Fence
7. Red
8. Slave
9. Moon
10. Down
11. Lower
LEPROUS line-up 2015: 
Einar Solberg – Lead Vocal, Keys
Tor Oddmund Suhrke – Guitars
Øystein Landsverk – Guitars
Baard Kolstad – Drums
LEPROUS online: 
www.leprous.net/mobile (mobile website)

PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【SHINING】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JØRGEN MUNKEBY OF SHINING !! 

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ONE OF THE MOST IMPORTANT PERSON OF MODERN METAL !! JØRGEN MUNKEBY TALKS ABOUT NEW ALBUM (WOW!!), MUSICAL INTEREST, PAST WORKS, AND MORE. YES !! JØRGEN ADMIT RELEASING NEW SHINING ALBUM SOON !!

JØRGEN MONKEBY。MODERN METAL 最重要人物の一人。ノルウェーのアヴァンジャズブラックメタル、SHINING のフロントマン。まず何と言っても絵になります。スタイリッシュで FUCKIN’ COOOOL!! どの写真を使っても大丈夫です!音楽は勿論、アートワーク、マーチ、全てがオシャレでアーティスティック。サックス、ギター、そしてボーカルまでこなすマルチな才能。MARTY FRIEDMAN, IHSAHN, DEVIN TOWNSEND, などなど引く手あまたなカリスマ性。彼のようなスマートな人物こそ MODERN METAL のバンデイラになるべきだと強く思っていたところ、その想いが通じたのか新作のファイナルミックスと DEVIN TOWNSEND, PERIPHERY との豪華すぎるユーロツアーの準備で大変お忙しい中インタビューを快諾して頂きました。そう、SHINING の新作です!!”BLACKJAZZ” で文字通り BLACK METAL と JAZZ の狂気を孕んだ練成に成功し、現代の KING CRIMSON, AVANT-METAL の究極形との評価を欲しいままにした直後の最新作 “ONE ONE ONE” ではロックの原衝動に立ち返ったようなシンプルでダイレクトなマテリアルを提示した予測不能なノルウェーの奇才達ですがさて次に彼らが向かう先は・・・現在話せる限りで新作について語ってくれました。独占インタビューです。どうぞ。

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【SHINING SET TO RELEASE NEW ALBUM !!】

Q1: You said you are finalizing new album. Would you talk about that as far as you can? About when can we listen to that?

【JORGEN】: Yes, I just sent all the songs for mix a few days ago. Now I’m just working on the album track sequence and a few transitions. It’s going to be a very varied album, with some of the sinister darkness from Blackjazz on a few songs, some of the more organized catchiness from One One One on others. We also have a ballad on this one, so I’m looking forward to releasing it!

Q1: 新作の最終作業中と伺いました。出来る限りで構わないので話して頂けますか?

【JORGEN】: そうなんだ。何日か前に全ての曲をミックスに送ったところだよ。今は収録曲の繋がりやちょっとした変化について作業しているんだ。とてもバラエティーに富んだアルバムになるよ。”BLACKJAZZ” のような邪悪でダークな曲も数曲あるし、”ONE ONE ONE” のようにもっとオーガナイズされたキャッチーな曲も数曲あるよ。今回はバラードも収録されているしリリースが待ちきれないよ!!

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Q2: “Blackjazz” was extreme form of the avant-garde metal meets jazz, I think. “One One One” was more simple, direct, and we can feel even punk or hardcore feelings from that. Why were these two album so different?

【JORGEN】: Personally I actually was a bit worried that the two albums was going to be too similar when I was about to release One One One. But like you say, a lot of people felt that they were very different, which surprised me a bit. But I can understand why, since if you compare them side by side, and not look at our earlier releases, they are indeed a bit different. But if you compare the difference between Blackjazz and One One One to our older material, then the difference to our older material is much bigger.
But in general, I always just make the kind of music I personally would like to make at the time, and that seems to change along with how my own taste and life changes. But the interesting thing now is that I feel our new album is a mix between the best parts of Blackjazz and the best parts of One One One. I hope others will agree when it finally comes out!

Q2: “BLACKJAZZ” は文字通り JAZZ を取り入れた AVANT-METAL の究極形といったアルバムでしたね。対して “ONE ONE ONE” はよりシンプル、ダイレクトで PUNK や HARDCORE の感覚さえありました。なぜこの2枚はそこまで違ったのでしょう?

【JORGEN】: 個人的には、正直”ONE ONE ONE” をリリースする際にこの2枚が似すぎているって言われたらどうしようって心配していたんだ。だけど君が言うとおり、多くの人はとても違うと感じたようだね。ちょっとした驚きだったよ。なぜだかは分かるよ。確かに以前のアルバムを考慮しないでその2枚を比較すると少し違うかもしれないね。ただ “BLACKJAZZ” と “ONE ONE ONE” の違いはそれ以前のアルバムとその2枚との違いに比べたらそこまで大きくないんだ。概して僕はその時作りたい音楽を作っているんだ。そしてそれは自分の趣向や人生と共に移り変わっているように思うね。今の興味の対象だけど、つまり新作は “BLACKJAZZ” の最高の部分と “ONE ONE ONE” の最高の部分を合せたような感じなんだ。リリースされてみんなが同意してくれるといいね。

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Q3: So, it’s not easy for us to predict your interest about music or art now. Would you tell us about that?

【JORGEN】: During the last year I have been touring and writing non stop, and in such periods I don’t get to listen to as much music as in less busy periods, so it’s hard for me to pinpoint exactly what I’m into at the moment. I seem to check out everything that comes out, from Slipknot to Sia. I also have a slight re-ignition of interest in jazz again, which is probably why there are two instrumental and semi improvised tracks on the album. One as a short album intro, and one as a longer transition between to songs.

Q3: そういう意味ではあなたの音楽やアートについての興味の対象を知る事が重要ですね。

【JORGEN】: 去年はツアーと作曲を休みなく行っていたから忙しくない時期に比べるとあまり音楽を聴けなかったね。だから現時点でピンポイントで名指しする事は難しいな。ただ SLIPKNOT から SIA までリリースされたものはチェックしているよ。同時に JAZZ についても熱がまた高まってきたね。それもあって新作には2曲のセミインプロヴァイズで製作されたインスト曲が収録されているよ1曲は短いアルバムのイントロでもう1曲は曲と曲との長いつなぎのような感じだね。

Q4: Speaking of art, Shining was named after movie “The Shining”. Recently, which movie are you inspired?

【JORGEN】: I love movies, and I also get very inspired by movies. The latest amazing movies I’ve seen are Interstellar, Birdman, Edge Of Tomorrow and The Imitation Game. I am also very much looking forward to the new Mad Max movie!

Q4: アートと言えば SHINING のバンド名は映画 “THE SHINING” にちなんでつけられていますよね。最近インスパイアーされた映画を教えて下さい。

【JORGEN】: 映画は大好きだしとてもインスパイアーされているよ。最近感銘を受けたのは”インターステラー”、”バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)”、”オール・イズ・ユー・ニード・イズ・キル”、”イミテーション・ゲーム”だね。新しいマッドマックスもとても楽しみにしているんだ。

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Q5: You also sax player and jazz musician. Recently, lot’s of Metal/Rock artists become using sax (Especially Norwegian artists). I love you and Kayo dot way. Do you think sax will be one of the main instruments in Metal/Rock?

【JORGEN】: Sax was definitely one of the most important and main instruments in rock music a few decades ago, so I wouldn’t be surprised if it became popular again. Metal music in general seem to be looking for fresh ideas, and using other instruments is a great way to expand and refresh an old sound.

Q5: あなたは SAX プレイヤーでしっかり教育を受けた JAZZ ミュージシャンでもあります。近年、メタルやロックの分野でもSAXを使用するバンドが増えてきましたがその分野でメイン楽器の一つになって行くと思いますか?

【JORGEN】: SAX は何十年か前には確実にロックにおいて最も重要でメイン楽器の一つだった。だからもしもう一度 SAX がポピュラーになっても驚きではないね。メタル界隈は概してフレッシュなアイデアを探しているように思えるから他の楽器を使って古いサウンドをリフレッシュし押し広げて行くのは良い方法だと思うよ。

Q6: You have collaborated with Marty Friedman, Devin Townsend and others. And that was awesome!! Except them, Who do you want to collaborate with?

【JORGEN】: Apart from Marty Friedman and Devin Townsend, I’ve also played on two albums with Ihsahn, frontman of Emperor. But I also have a history as a studio and freelance musician in Norway, and have played with all the big pop and rock artists in this country.

Q6: あなたは MARTY FRIEDMAN, DEVIN TOWNSEND, といったアーティストと共演してきましたがこれから共演したいアーティストはいますか?

【JORGEN】: MARTY FRIEDMAN, DEVIN TOWNSEND 以外でも2枚のアルバムを EMPEROR のフロントマン IHSAHN と製作したね。同時にノルウェーのスタジオミュージシャンやフリーランスのミュージシャンと共演してきたし、この国の全てのビッグな POP/ROCK ミュージシャンとも共演しているよ。

SHINING (NOR): Live at Øya Festival 2013 — Full Show”

ライブが COOL 過ぎるんです・・・ぜひ!!!

【FIVE ALBUMS】

JØRGEN MUNKEBY’S FIVE ALBUMS THAT CHANGED HIS LIFE !!

FREDERIK THORDENDAHL’S SPECIAL DEFECTS “SOL NIGER WITHIN”

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JOHN COLTRANE “CRESCENT”

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THE DILLINGER ESCAPE PLAN “MISS MACHINE”

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ENTOMBED “CLANDESTINE”

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DREAM THEATER “CHANGE OF SEASONS”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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Shining have played in Japan once, in Tokyo some time in 2008. But we’d love to come back to Japan very soon!

SHINING は一度だけ日本でプレイした事があるね。東京で2008年のいつかだった。ぜひまた日本に行ってプレイしたいよ、すぐにね!

JØRGEN MUNKEBY

EUROTOUR WITH DEVIN TOWNSEND & PERIPHERY ON MARCH !!

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SHINING FACEBOOK PAGE

SHINING HOMEPAGE

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PICK UP ARTIST + SPECIAL MESSAGE: “EMBER” 【KUBBI】


EXCLUSIVE: KUBBI’S SPECIAL MESSAGE FOR JAPAN !!

AWESOME ECLECTIC CHIPTUNE/PROG FROM NORWAY !! KUBBI GIVES YOU 8bit MUSIC INFLUENCED BY SIGUR ROS, PORCUPINE TREE, AND TOOL !!

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ノルウェーの CHIPTUNE/PROG アーティスト KUBBI の新作 “EMBER” が素晴らしい出来です。近年 EDM や CHIPTUNE といったエレクトロニカな音楽がトレンドの一つとなっていますが KUBBI の特徴は その電子音を使用して SIGUR ROS や PORCUPINE TREE のようなプログレッシブでアトモスフェリックな世界観を実に見事に表現している点です。特にアルバム最後の2曲、”RESTORATION” から “FORMED BY GLACIERS” の流れは驚異的。電子音主体でこれだけ表現力豊かなマテリアルが生み出せるのかと感嘆を禁じえません。女声コーラス、ストリングス、電子音の三位一体の衝撃。アルバムオープナーの “PATHFINDER” はダンサブルなビートに KSCOPE の楽曲を乗せたような感覚が新しいですね。キャッチーな “EMBER”、彼らのヘヴィーな一面を披露する “FIRELIGHT”、シリアスでプログレッシブな “THE CAIRN” と聴き所は非常に多いです。アルバムは NAME YOUR PRICE 方式。まさに EPICTUNE の数々をぜひ一度体験して見て下さい。

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【MESSAGE FROM KUBBI】

After several years of work, the 7th installment in the Kubbi discography is released. Compositions based around complicated synthetic sound design will both send shivers down your spine and shake your tail at the same time.  Inspired by audio effects and soundtracks from 80-90’s video games ‘Ember’ is a new take on the nostalgic chiptune sound while combining it with symphonic orchestration, calming ambience and modern synthwork.

何年かの作業の後、 KUBBI の7枚目のアルバムがリリースされました。複雑なシンセサウンドによって作曲された楽曲群はあなたをゾクゾクさせると同時にダンスに誘うでしょう。オーディオエフェクトと80~90年代のビデオゲームにインスパイアーされた “EMBER” はシンフォニックなオーケストレーション、アンビエントな静謐、モダンなシンセワークを融合する事でノスタルジックなチップチューンサウンドの新しい形を提示しています。

So many amazing Nintendo Games, favorite must be Super Smash Bros Melee. Japan is awesome and I hope to one day come check it out!

スマブラ最高ーーー!!!

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KUBBI

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【MORE ECLECTIC CHIPTUNES】

DISASTERPEACE “RISE OF THE OBSIDIAN INTERSTELLAR”

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FFO: PROG ROCK

RAINBOWDRAGONEYES “THE SECRET MIRROR”

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FFO: EPIC METAL

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FFO: EDM SYNTHPOP

NORRIN_RADD “ANOMALY”

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FFO: TECHNICAL DEATH METAL

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