WORLD PREMIERE: NEW SONG!! “NEVERMORE” OF SYMPHONY X !!
SYMPHONY X SET TO RELEASE THEIR 9TH ALBUM “UNDERWORLD” ON 7/21!!
プログメタル通称プログメシーンの発展に最も寄与したバンドは間違いなく DREAM THEATERです。ただ彼らとは別の確固たる方法論、ベクトルを持ったプログメシーンの重要バンドが存在します。SYMPHONY Xです。DREAM THEATER が基本的にプログロックのメタル化という手法を採っていたのに対して SYMPHONY X の出自は MICHAEL ROMEO のシュレッドを軸としたネオクラシカル。クラッシックやオペラ的な大曲をも志向してきました。へヴィーなリフの導入にも積極的で PANTERA から最近では TOOL, MESHUGGAH のような数学的なセンスも巧みに採り入れています。また忘れてはならないのがボーカルの素晴らしさ。RUSSELL ALLEN という不世出のシンガーの情熱的な歌唱が SYMPHONY X の個性を決定づけています。そんな彼らの9枚目のアルバム “UNDERWORLD” のリリースがアナウンスされました!MICHAEL からコメントが届いています。
“Musically, »Underworld« has things reminiscent of the bands previous albums but this one definitely has its own individuality, Every element added was in service of the song, so the album flows and becomes a total listening experience from start to finish. Every song is to-the-point and fine-tuned, with us paying a lot of attention to the hooks, voices, riffs, and keeping the interest and the energy high for the entire record. It is heavy and aggressive as fuck when it needs to be, yet soaring and emotional at other times. I think the balance is just right. It had to have all the elements of what we normally would do, just tweaked up a notch and really fine-tuned. You know, industry people have talked about how we’ll never see a complete album again, and that idea. I wanted to defend the reputation of the album, and really try to make »Underworld« worth listening to as a whole record. It’s what I love about great individual songs, but still an album experience. I don’t want to sound like I’m preaching, but it was a point we wanted to make. It was about the progression of the whole record. It speeds up here and then it dips down here. It all makes sense together, it all works together and it all flows together.”
“like the last couple of records, there’s a theme that carries through, without it being storytelling. We try to find something to key in on and get the juices flowing, and here the goal was to find something a little dark but with emotional content. I started looking at Dante, and Orpheus in the underworld, where he’s going to go to Hades or hell to save this girl. So there’s the theme of going to hell and back for something or someone you care about.” Heavily inspired by the Italian poet Dante Alighieri, »Underworld« draws on the themes from »Divine Comedy« most notably the part on »Inferno«. As homage to Dante’s use of the number 3 and its multiples, the band utilizes this motif in its music either in a lyrical or melodic context. The first song on the album is a three syllable, three note melodic phrase, and in the verses there are three references to three songs on the bands third album, »The Divine Wings Of Tragedy«. “There’s cool shit like this all over the record,” Romeo reports.
とはいえ “UNDERWORLD” はコンセプトアルバムではないんだ。最近の二枚のレコードは物語ではないけれどアルバムを通してテーマがあったよね。今回は創造性に任せたんだけど、少しダークだけどエモーショナルな内容にたどり着いたんだ。ダンテと地獄のダンテに着目する事から始めた。少女を助けるためハーデスか地獄に向かおうとしている男の話さ。だからテーマは地獄から大事な物や人を取り返す事について。イタリアの詩人 DANTE ALIGHIERI には多大なインスピレーションをもらったよ。”UNDERWORLD” は “DIVINE COMEDY” 、とりわけ “INFERNO” のテーマを描いていているんだ。ダンテが数字の3を使用していた事のオマージュとしてそれを音楽や歌詞、メロディーに込めているよ。アルバムの最初の曲には3つの音節、3つのメロディックフレーズがあり、そしてヴァースは3rd アルバム “THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY” からの3曲に関連づけているんだ。
ベルファストの革新的 MATH/POST-ROCK 4ピース AND SO I WATCH YOU FROM AFAR が4枚目のフルアルバム “HEIRS” をリリースしました。前作 “ALL HAIL BRIGHT FUTURES” は現代のギターインスト音楽として非常に高い評価を得、一躍彼らはシーンの注目を浴びる事となります。”AHBF” で確立された彼らの音楽性を一言で表現するとエクレクティック。ポストロックの美しさ、アトモスフィアとマスロックのテクニック、エッジをプログロック、ジャズ、メタル、ワールドミュージックといった要素を加えながらひとつに溶かしたかのようなテイストです。最新作 “HEIRS” ではまず、もともと使用していたボーカルの割合が増えている事に気づくでしょう。ただ彼らの場合、ボーカルがメインと言うよりは楽器の1つといった感覚が強くそこまで違和感を覚える事はありません。PAT METHENY の方法論と近いでしょうか。前作で素晴らしいアクセントになっていたフルートを始めとする管楽器の役割をさらにボーカルに割り振っただけという気もしますね。前作の “KA BA TA BO DA KA” ほど振り切って実験的な曲は存在しませんが、クリーンとエッジの対比、エクレクティックな音楽性は健在で、地味ですがリズム面の実験性を増しむしろ深化しているように感じました。彼らを語る時、もう一つ忘れてはならないのがメジャーキー。インストバンドにしては珍しく、突き抜けて明るく太陽の光を浴びたようなサウンドがトレードマークですが、今回は成熟したような不思議な感覚の抑え目な楽曲も散見され次の作品でどのように結実するのか今から楽しみです。DEAFHEAVEN, RUSSIAN CIRCLES, BORIS といった革新性を持ったアーティストを多く擁する SARGENT HOUSE のロースターとしてこれからのシーンを引っ張って行くであろう ASIWYFA。ギタリストの NIALL KENNEDY がインタビューに答えてくれました。
INCREDIBLE DRUMMER, GEORGE KOLLIAS OF NILE SET TO RELEASE HIS FIRST SOLO ALBUM “INVICTUS” ON 5/19 !!
中近東、エジプトやメソポタミアの文化、音楽に大いに影響を受けた壮大にして激烈な US 産テクニカル・デスメタルバンド NILE。傑作 “ANNIHILATION OF THE WICKED” からバンドに参加しその座を守り続けているアメージングなギリシャ人ドラマー、 GEORGE KOLLIAS が初のソロアルバム “INVICTUS” を 5/19 にリリースします。GENE HOGLAN, DAVE LOMBARDO から VINNIE COLAIUTA, DAVE WECKL まで幅広く影響を受けた凄まじいドラミングは勿論、驚く事に、ドラムだけにとどまらずなんと全ての楽器を GEORGE がプレイしているとの事。ゲストには勿論 NILE のメンバー、加えて同郷の ROTTING CHRIST, FIREWIND のメンバーも参加しているそうです。今回弊誌ではアルバムからのファーストシングル “SHALL RISE / SHALL BE DEAD” を世界初公開!!もう一度言いますが、とても一人で全ての楽器をプレイしているとは思えない NILE も真っ青のテクニック、クオリティー、そしてブルータルさ。これはアルバムも大いに期待できますね。
【ABOUT “SHALL RISE / SHALL BE DEAD”】
“Shall Rise/Shall Be Dead is a fast song at the 260bpm range. It is not to easy, but a lot of fun to play and one of my favourites from my album. I really like that tempo range, which I always thought fits my drumming style well, but I also love the aggression that comes out of this song. It is not just the drumming that does it, but the riffs… the vocals…. or all as one. The percussion is really important for ‘Shall Rise’ and the rest of album as well. I spent plenty of time to find exactly what fits each composition. For this song, I went with big war drums to make it as epic as possible! I am very happy how this song turned out exactly how I envisioned it while writing. Yet having George Emmanuel from Rotting Christ adding a guitar solo made this one of my personal highlights. George nailed it!”
“SHALL RISE / SHALL BE DEAD” は 260bpm の速い曲だ。簡単ではないけど、演奏していてとても楽しいしアルバムで大好きな曲の一つだよ。僕のドラムスタイルにとても合っているからこのテンポが好きなんだけど、同時にこの曲が発するアグレッションも大好きだね。ドラムだけじゃなくてリフもボーカルも全てが一体となってね。パーカッションはこの曲だけじゃなくてアルバムの他の曲でも同じように重要だよ。多くの時間をその選定に費やしたね。この曲では出来るだけエピカルになるよう BIG WAR DRUMS を使用したよ。この曲がまさに心に描いたとおりに仕上がってとても嬉しいよ。ROTTING CHRIST の GEORGE EMMANUEL がギターソロを弾いてくれたんだ。個人的なハイライトだったね。 GEORGE は最高さ!
GEORGE KOLLIAS
Tracklisting
01. Echoes of Divinity
02. Invictus
03. The Passage
04. Aeons of Burning Galaxies
05. Shall Rise/Shall Be Dead
06. Voices
07. Treasures of Nemesis
08. Apocalypse
09. Epitaph
10. Through Empty Eyes of Light
11. Buried under the Flames
Bonus Tracks
12. Aeons of Burning Galaxies (R.Cooley Shred Version)
13. Voices (E. Karadimas Vox Version)
14. Epitaph (Drum Track)
15. Apocalypse (A. Trapalis Violin Version)
Line-up
George Kollias: all instruments
以前弊誌で取り上げ大反響を得た US 産モダンプログバンド NATIVE CONSTRUCT。そのデビューアルバム “QUIET WORLD” が遂にリリースされました。先行曲 “MUTE” が名曲過ぎた為、他の楽曲がどうなのか危惧していましたがそれは全くの杞憂でした。デビュー作とは思えない程に洗練されていて同時に新鮮。地球上のあらゆる音楽を詰め込んだのではと思える程にエクレクティックで実験的なのにキャッチーで耳を捉えて離しません。壮大なコンセプトアルバムはバークリー出身者としての音楽的高みを見せつけた内容に仕上がっています。その繊細で幾重にも折り重なるコーラスワークは QUEEN, ひいては以前インタビューを行った A.C.T. を想起させる部分もありますね。METAL BLADE というビッグディティールを獲得したこともあり US でのチャートアクションも極めて良好、内容も素晴らしく、5/20にはボートラを加えて MARQUEE/AVALON から日本盤の発売も決定とあらば直撃する他ありません。彼らの驚異的なテクニック、楽曲構成は BETWEEN THE BURIED AND ME からの影響が指摘されていますが、今回のインタビューで意外な繋がりを知る事が出来ました。新世代ギターヒーロー、MYLES YANG です!!
JAPAN PREMIERE: NEW SONG !! “DEPARTURE (FT. YUURI)” OF CYCLAMEN !!
JAPANESE PROG METAL BUDDHA, CYCLAMEN SET TO RELEASE THEIR NEWEST DOUBLE EPs “HUMANISE / TALES” ON 5/27 !!
【PRE-REVIEW “HUMANISE/TALES EP”】
昨年はあの UK の伝説 SIKTH を招聘、共演し、今年は US PROG METAL の祖 CYNIC の招聘、共演及び UK-TECH FEST への出演も決定し乗りに乗っている JAPANESE PROG METAL BUDDHA, CYCLAMEN。常に攻め続ける彼らの新作はダブル EP !! 5/27 リリース、 HUMANISE / TALES と名づけられた CYCLAMEN の新たな挑戦はそのタイトルが重要なキーになっています。
“Tales”は最小限の機材を使い、ラップトップケースに収まるほどのコンパクトなセットアップで、特に特別な環境も使わず「誰の自宅でも作れる環境」をテーマにデジタルプロセッサーの力を最大に発揮した作品となっています。「Departure」ではOutside the ComaのYuuriもゲストボーカルで参加。
EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOHN GALLAGHER OF RAVEN!!
LEGENDARY NWOBHM ACT RAVEN HAS JUST RELEASED STRONG THE NEWEST ALBUM “EXTERMINATION”!!
NWOBHM の古強者 RAVEN が6年振りの新作 “EXTERMINATION” をリリースしました!実に素晴らしいアルバムだと思います。ロートルだとか古臭いだとかいった言葉は全く当てはまりません!徹頭徹尾120%へヴィーでハードなロックアルバムです。確かに速さや過激さ、テクニックのみを求めるならば THRASH, DEATH METAL や METAL CORE を聴いていれば良いでしょう。ただちょうどハードロック、グラム、パンクにメタルの中間地点に生を受けた RAVEN の作る音楽には独特のグルーヴ、中毒性が存在します。NEAT RECORDS で VENOM 共々ほぼイロモノとしてデビューした彼らですがアルバムを聴けば実際は卓越した演奏、作曲能力を兼ね備えている事が判りますね。実際 “EXTERMINATION” は収録時間の非常に長い作品ですが、楽曲のバリエーション、絶妙なキャッチーさ、個々のフレーズの引っ掛かりが実に見事で冗長に感じるどころか一気に聴けてしまいます。また彼らの代表作として “LIVE AT THE INFERNO” を挙げる人は多いと思います。代表作がライブアルバムという昨今のバンドは皆無でしょう。アルバムと全く同じように再現されたライブアルバムに価値などないからです。”LIVE AT THE INFERNO” には、勿論当時彼らのスタジオアルバムにお金がかかっていなかったというのもありますが、スポンテニアスで圧倒的な生の興奮が詰め込まれています。そんな彼らのライブを体験出来る7月の来日公演、過去作の再発も決定!!。弊誌ではビリー・シーンと並び称されたベーシストでありスーパースクリーマー、JOHN GALLAGHER にインタビューを行う事が出来ました。どうぞ!!