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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VON HERTZEN BROTHERS : WAR IS OVER】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MIKKO OF VON HERTZEN BROTHERS !!

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Finland’s Prog Rocking Brothers, Von Hertzen Brothers Are Firmly Back In Dynamic Prog Territory With Their Masterpiece “War is Over” !!

DISC REVIEW “WAR IS OVER”

フィンランドミュージックシーンにおける至高のファミリービジネス、VON HERTZEN BROTHERS。母国、そして UK では押しも押されぬビッグバンドのロックモンスターがリリースした最新作 “War is Over” は、更なる大望を抱き変化を志した新たなチャプターの幕開けです。
Kie, Mikko, Jonne の三兄弟を中心とする VON HERTZEN BROTHERS の音楽は、多様で豊潤なカレイドスコープです。ピュアなクラッシックロックからプログ、ポップ、オルタナティブにワールドミュージックまでナチュラルに横断する神秘のコンポジションは、パワフルかつイマジネーティブなジャンルの交差点として異彩を放っていますね。
特筆すべきは、そのソフィスティケートされた思慮深い作曲術と同次元で繰り出されるワイルドでエネルギッシュなロックマインドでしょう。
柔と剛を自由自在に操舵する血の伝統と絆は、ウルトラキャッチーなメロディーライン、耳を捉えて離さない艶やかなフック、そして洞察力に富んだ深遠なるリリックを纏ってリスナーにモノリシックの意味を伝えるのです。
とは言え、短いリリースインターバルに反して局所的な成功しか収められない焦りで、バンドは疲れ切っていたと Mikko は語ります。もしかすると、ロックサイドに特化した前作 “New Day Rising” でバンドは自由を失い、少し方向性を限定しすぎたのかも知れません。
つまり、KINGSTON WALL のレジェンドで、VHB の2ndアルバムでもプレイしていたドラマー Sami Kuoppamäki が復帰を果たし、HIM の Janne ‘Burton’ Puurtinen をキーボードに起用して制作された ‘War is Over” は、メンバーのみならずレコード会社やマネージメントをも変更し、”燃料切れ” だったバンドが 「前に進み、上昇するため」 の再生の作品なのです。
勿論、バンドが大きな賞賛を捧げる John Lennon へのリスペクトを表明するタイトルトラック “War is Over” は12分のエピックにしてまさにリヴァイブの象徴。アトモスフェリックな電子音に導かれ躍動を始める楽曲は、瑞々しさとダイナミズムに満ちています。
DIZZY MIZZ LIZZY のバランス感覚と KINGSTON WALL のサイケデリカを内包した素晴らしき平和への祈りは、絶え間なく変動するテンポやメロディーで自由の喜びを表現し、コンテンポラリーな音楽が失いつつあるフレキシブルなエナジーを濃密に宿しているのです。
さらに楽曲終盤のファンファーレでは、100本のギターを重ねフィンランドの自由と独立100周年を祝うセレブレーションの意味まで持たせているのですからその豊富なアイデアとロマンチシズムには驚愕の一言ですね。
実際、この壮大なオープナーを皮切りに、アルバムはよりプログレッシブで多様に深化したバンドの “現在” を克明に投影して行きます。
日本やインドのオリエンタルなスケールを導入した BLACK SABBATH と Chick Corea の神々しき融解 “To The End Of The World”、Burton の荘厳なシンセサイザーが映える新天地 “Jerusalem” を経て辿り着く “Frozen Butterflies” はアルバムのハイライトだと言えるでしょう。
根本的にはポップロックの美しきワルツ。しかし幼生が蛹を経て美麗な蝶になるように、プログとポップ、そしてロックの姿を宿命の如く宿した楽曲はまさにバンドの “現在の” クリエイティビティーを象徴しています。
クリーントーンのミニマルな反復リフ、ファストなリズムとシンコペーションはリスナーへ複雑な変拍子を伴うマスロックのような印象すら与え、同時にヘルシンキの大空に羽搏き舞う情熱と冬の凍てつく生命を見事に描写した絶佳のサウンドスケープを保持する楽曲は、バンドのスケールが一次元や二次元の狭い檻では収まらない確固たる証明なのかも知れませんね。
アルバムは作品で最もクラッシックな VHB ソング “Beyond the Storm” でその幕を閉じます。”War is Over” のタイトルが回帰する完璧なまでにスピリチュアルな楽曲は、バンドの祈りと野心をしたためてアルバムのリピートを誘い “円” “サークル” の形態へと導来ました。それは、西洋と東洋の哲学、音楽を等しく学んだ VHB故の絶妙なるエンディングだと言えるでしょう。
恐らくは、彼らの理想とする “エピックロック” に最も接近した傑作。今回弊誌ではボーカルとギターを担当する Mikko von Hertzen にインタビューを行うことが出来ました!本誌二度目の登場。「混乱し、多くの苦難に直面している世界で、平和と思いやりを見ようとすることがどれほど重要かという考えを人々に思い起こさせたいと思ったんだよ。」 どうぞ!!

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VON HERTZEN BROTHERS “WAR IS OVER” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CyHra : LETTERS TO MYSELF】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JESPER STRÖMBLAD & EUGE VALOVIRTA FROM CyHra !!

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The Term “Supergroup” Is Definitely Justified Here. CyHra Has Just Released Fantastic Debut-full, Modern Metal Bible “Letters to Myself” !!

DISC REVIEW “LETTERS TO MYSELF”

IN FLAMES の崇高と誉を築いた二人の英傑、Jesper Strömblad と Peter Iwers が再び鼓動を重ね共闘を決意した新バンド CyHra。さらに ex-AMARANTHE の Jake E、ex-SHINING の Euge Valovirta、LUCA TURILLI’S RHAPSODY の Alex Landenburg で集成したバンドは、メンバーの過去と未来を率直に投影した “Letters to Myself” でその鮮烈なる月明かりを世界へと注ぎます。
Jesper と Peter の再結集に、あの慟哭と扇情の “メロデス” サウンドを期待し望むファンも多いでしょう。しかし、グロウルの存在しない CyHra は当然 “メロデス” ではありません。
勿論、時に Jesper のトレードマークである重厚でメロディックなギターハーモニー、トーン、リフワークは “Colony”/”Clayman” さらにはよりコンテンポラリーな傑作 “Come Clarity” の面影を効果的に感じさせますが、バンドの本質は Jake の伸びやかでエモーショナルな歌声を軸としたウルトラメロディックなモダンメタルに在ります。
実際、近年の IN FLAMES、そして AMARANTHE には不可欠な要素であるエレクトロニカをはじめ、ストリングス、ラップ、バラードなど多様な影響を自然に配したカラフルなアルバムは、メロデスの威風にメインストリームの風格すら携えてフレッシュな未来の息吹を湛えているのです。
オープナー、”Karma” からアルバムはエナジーとインテンスに満ちています。激動のエレクトロビートに Jesper と Euge のハーモニーリフが重なるエキサイティングなキックオフは、”Letter to In Flames” と形容可能なほどに扇情的。同時に、Jake E のキャッチーとエモーションの狭間で揺らぐ伸びやかな歌声は、Iwers/Landenburg の生み出すタイトなリズムとも完璧にシンクロし、Jesper の深いカルマさえも抱きしめて、リスナーの心を揺らしバンドの個性を主張します。
「実際、もうその話はしたくないんだ。だって僕が昔のバンドについて語るたびに、その内容は捻じ曲げられて伝えられるんだからね。」 Jesper が抱える IN FLAMES への想いは複雑でしょう。おそらくは、彼の中のジギルとハイドがせめぎ合っている最中なのかも知れません。故に、”Karma” とはまさに Jesper と Peter 2人が過去のバンドに抱えている”業”であり、この素晴らしきモダンメタルチューンは彼らの業を解き放つ勇壮な決意のステートメントであると信じます。
狂おしいまでにメランコリックな Jake の絶唱が胸を抉る “Heartrage”、Jesper お得意のクリーンギターが冴える “Here to Save You” は、共に静と動の見事なコントラストが北欧らしい澄んだ空気、アトモスフィアに映えるバンドの代名詞的な佳曲。実際、LINKIN PARK のスケール感をも想起させる彼らに、多くのメディアが IN FLAMES と AMARANTHE の “Hybrid Theory” と評する事実にも頷けます。
一方で、バンドは想像以上の驚きをもファンへ届けます。フォルクローレとターンテーブルが出会うパワーバラード “Closure”、ゴシックとエレクトロニカが交差する耽美な双極 “Closure”、オーガニックなストリングスとデジタルサウンドが厳かにに融合する静謐の “Inside a Lullaby”、さらには “Dead to Me” で見せるメインストリーム的なラップ。
「僕たちは、”一次元的” なアルバムは作りたくないんだよ。」 そう Euge は語ります。カラフルに彩られた43分のスペクタクルは、多様=モダンなメタルシーンにおいてバンドの豊潤なる可能性を明瞭に指し示しているのです。
「君は僕たちを葬ろうとしたね。だけど僕たちは最後の一日まで立ち続けるよ。」アルバムを締めくくる日本盤ボーナストラック “Forever” で Jake はそう歌い紡ぎます。ビッグバンドから離れたメンバーが大半を占める CyHra。彼らが過去の自分に送る手紙は、間違いなくその前向きな離脱を後押しするエールでしょう。
今回弊誌では、Jesper & Euge のギターチームにインタビューを行うことが出来ました。「僕たちはただ頭に思い浮かんだ楽曲を書いているだけさ。」 どうぞ!!

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CyHra “LETTER TO MYSELF” : 9.9/10

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MASTERPIECE REVIEW + INTERVIEW 【WALTARI : SO FINE!】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KÄRTSY HATAKKA OF WALTARI !!

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Legendary Avant-garde Metal Act From Finland, Waltari Will Come To Japan For The First Time Ever! Don’t Miss The Amazing Performance Of Pioneer!

DISC REVIEW “SO FINE!”

アヴァンギャルドメタルの創始者にして、北欧の伝説。フィンランドが生んだカメレオン、千変万化なミクスチャーゴッド WALTARI がその30年のキャリアで初の来日を果たします!!
80年代後半から90年代にかけてスカンジナビアから勃興した新たなメタルの波。MESHUGGAH, AMORPHIS, OPETH, IN FLAMES, EMPEROR といった傑物を輩出し、インタビューで Kärtsy Hatakka が “ポストファーストメタルタイム” と呼んだそのムーブメントは、メタルの転換期にして、モダンメタルと現在のメタルシーンにとって架け替えのない重要なピリオドとなりました。
「スカンジナビアのバンドたちは、より幅広いスペクトルの音楽を聴くことで、メタルに “クレイジーさ” を加えていったんだ。」
Kärtsy が語るように、ある者は複雑なリズムアプローチを、ある者はプログレッシブロックを、ある者はデスメタルを、ある者はエクストリームな残虐性を、ある者はフォルクローレを “ベーシック” なメタルに加えることで、彼らはモダンメタルの礎となる多様性を築き上げていったのです。
“ポストファーストメタルタイム” を語る上でWALTARI は決して外せないバンドです。メタル、デスメタル、スラッシュ、オルタナティブ、プログ、ヒップホップ、ファンク、ジャズ、ブルース、フォーク、インダストリアル、テクノ、パンク、シンフォニック、ポップなど全てを飲み込む音楽性は、まさにそのモダンメタルに宿る多様性の申し子と言えるでしょう。
バンドが 1994年にリリースした “So Fine!” はまさにゲームチェンジングなレコードでした。獰猛なデスメタルのイントロから一転、オルタナティブな浮遊感とパンキッシュなエナジーで突き進む “The Beginning Song” で幕を開けるアルバムは、同じ感覚を持った楽曲が2曲と存在しない奇跡の多様性を誇ります。
確かにスラッシュとデスメタルがアルバムを通して軸とはなっているのですが、あまりに広大なその数多のインフルエンスは、 “ロックが本来持つオープンマインドなアティテュードを守る” “ロックを革命的なその本来の意味に戻したかった” という Kärtsy の言葉を裏付けるように、唯一無二でオリジナリティーに満ちていますね。
中でも、タイトルトラック “So Fine!” の創造性、完成度は驚異的です。EDM、当時のユーロビートを大胆に導入した楽曲は、同郷のヨーデルフォークグループ ANGELIT とコラボレートすることにより、トライバルなビートとフォーキーなヨーデル、そしてロックのグルーヴがせめぎ合う一大エピックとして語り継がれることとなりました。時に Ozzy Osbourne を想起させる Kärtsy のサイケデリックでポップな歌唱も実に魅力的ですね。
ポップと言えば、”To Give” にはバンドのそのセンスが集約しています。WALTARI 印のダンサブルかつファンキーなアレンジメントは確かに Michael Jackson のイメージを宿し、”Beat it, Leave it” と嘯く女性ボーカルとのデュエットは究極なまでにキャッチーでシンガロングを誘います。
インタビューにもあるように、真に根っこの部分はパンクである WALTARI。”Piggy in the Middle” や “Autumn” を聴けば、当時、大半のハードコアアクトがより直線的にパンクのルーツに向かっていったのとは対照的に、WALTARI がメタル、スラッシュとのクロスオーバーに強くフォーカスしていたことも伝わるはずです。何より、ジャンルとジャンルを軽快に股に掛ける “So Fine!” の精神性が後続に与えた影響は計り知れません。
同じアルバムは2枚作らないと語るように、以降 WALTARI はレコードを通じて様々な冒険を行っていきます。”Yeah! Yeah! Die! Die” ではオーケストラとデス/スラッシュメタルの完璧なる邂逅を持たらし、”Space Avenue” ではエレクトロインダストリアルに振り切ったサウンドで周囲を圧倒しました。
素晴らしき “Blood Sample”, “Release Date” といった近年の比較的、普遍なモダンメタルへと接近した作風の中にさえ、煌めくような驚きの瞬間は星の数ほど散りばめられているのですから。
ただ、そういった振れ幅の中でも WALTARI, Kärtsy が紡ぐメロディーは常に途方もなくキャッチーかつ魅力的。不安や孤独、現代社会に対する嘆きを独自のアイロニーを交えつつ珠玉の旋律へと変換し楽曲へと反映する彼のやり方が、バンドのアイデンティティーとして頗る機能していたことは記して置かなければなりません。
遂にレジェンド初の来日です!今回弊誌では、Kärtsy Hatakka にインタビューを行うことが出来ました。ベースとキーボードもこなし、あの X Japan の hide も影響を受けたと言われる不世出のシンガー。さらには KREATOR の Sami Yli-Sirniö が在籍し、過去には ex-CHILDREN OF BODOM の Roope Latvala も所属していたというシュレッダー好きにも堪らないバンドです。どうぞ!!

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WALTARI “SO FINE!” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【WHISPERED : METSUTAN – SONGS OF THE VOID】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOUNI VALJAKKA OF WHISPERED !!

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Powerful Fusion Of Melodic Death Metal and Japanese Traditional Music, Unstoppable Finnish Samurais Strike Japan Again With The Epical Tribute To Japanese Culture, “Metsutan – Songs of the Void” !!

DISC REVIEW “METSUTAN – SONGS OF THE VOID”

フィンランドの侍、歌舞伎メタルの求道者 WHISPERED が遥かなる時空を超えて北欧と日本を繋ぐ待望の新作 “Metsutan – Songs of the Void” をリリースしました!!NHKに取り上げられ注目を集めている今、素晴らしいタイミングで2度目の来日も決定し、彼らが最もインスピレーションを受けてきたこの舞台で千両役者へと登り詰める準備は整いました。
WHISPERED ほど日本を前面に押し出して世界的な成功を収めたメタルバンドは、これまでほとんど存在しないと言えます。故に、琴や三味線など和楽器をメインに据え、日本古来のヨナ抜き音階をキャッチーでキラキラのスカンジナビアンメタルの中で大胆に使用。歌舞伎の隈取を施したビジュアルで、日本人でも知らないような深い古の伝承を巧みに表現するフィンランドの侍のやり方は、実に画期的で大きな可能性に満ちていますね。
アルバムはエピカルで壮大なイントロダクション、血のワルツに導かれし一撃必殺の “Strike!” で強烈に幕を開けます。CHILDREN OF BODOM を想起させるスリリングかつメロディックなゴーセンバークスタイルに、三味線をはじめとした和楽器の数々が自然にオーケストレートされ圧倒的な推進力で突き進む “Strike!” の一撃は、リスナーを一瞬で”滅譚”の世界へと連れ去ります。
“Sakura Omen” のシンフォニックなサウンドが生み出す高いドラマ性は、WHISPERED を数多のメロデスバンドたちと分かつ重要な個性です。まさに日本的な”侘び寂び”を理解しているかのような巧みな静と動の対比、荘厳なシンフォニーと激情のアグレッションの応酬は和楽器を組み込んで、桜の花に美しさのみならず儚さや死のイメージをも重ねることに成功しています。
一般的に桜は華やか、ゴージャスというイメージを懐く外国人がほとんどでしょう。しかし、まるで坂口安吾の”桜の森の満開の下”をイメージしたかのような和の情緒を宿す “Sakura Omen” は彼らが小手先だけの日本マニアではないことを証明していますね。
インタビューでも語ってくれたように、日本のゲーム音楽からも強く影響を受けている Jouni。宮本武蔵の決闘をテーマとした “Kensei” には”ロックマン 6″や”ロックマン X”のコンポーザー竹原裕子さんへのリスペクトが込められ、メロディーラインがオマージュとして使用されています。古き良き NORTHER や KALMAH の遺伝子とニンテンドーサウンドが見事にマッチした “Oriental-core” とも呼べるキラーチューンは、武士道に込められた想いと共にアルバムを代表する楽曲として強い輝きを放っています。
WHISPERED の作品は常にエピカルな10分を超える大曲で幕を閉じます。今回、彼らがそのテーマに選んだのが”江島縁起”でした。アートワークにも描かれる、江ノ島の起源に纏わる五頭龍の伝説をコンセプトとした “Bloodred Shores of Enoshima” は5部構成11分22秒の恋愛劇。美しき天女、弁財天に魅せられ悔い改めた五頭龍の物語を WINTERSUN が “Time I” で見せたような圧倒的構成力とシンフォニーでシアトリカルに現代へと再現しています。
アルバムを通して、壮大なオーケストレーションの中、ダブルギターと和楽器が影となり日向となりメインテーマとカウンターメロディーを行き来することで、作品には並々ならぬ立体感が生まれています。その立体感が極上のサウンドスケープをもたらした “Bloodred Shores of Enoshima” は、五頭龍が姿を変えた龍口山と弁財天が奉られる江ノ島の姿を描きながらも、同時に WHISPERED の中にある日本と北欧の姿をも一遍の曇りもなく露わにしているのです。
今回弊誌では、バンド唯一のオリジナルメンバーとなったギター/ボーカル Jouni Valjakka にインタビューを行うことが出来ました。来日は以前弊誌がインタビューを行った INSOMNIUM と5月!どうぞ!!

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WHISPERED “METSUTAN – SONGS OF THE VOID” : 9.7/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【INSOMNIUM : WINTER’S GATE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NIILO SEVANEN OF INSOMNIUM !!

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One Of The Greatest Scandinavian Metal Outfit, INSOMNIUM Has Just Released Ambitious New Epic “Winter’s Gate” !! The Best Metal Album of The Year Is Here !

DISC REVIEW “WINTER’S GATE”

フィンランドが誇る Melodic Death Metal の牽引者、INSOMNIUM がシーンのマイルストーンとなるような傑作 “Winter’s Gate” をリリースしました!!Scandinavian Metal の結晶、究極形とも言えるアルバムは、間違いなく世界中のメタルファンの心を動かし、長く愛される作品となるでしょう。
インタビューにもあるように、”Winter’s Gate” はバンドのフロントマン Niilo Sevanen が10年ほど前に書き上げ、フィンランドの短編小説コンテストで受賞まで果たした “Talven Portti” 英語で “Winter’s Gate” という物語を基としたレコードです。1曲42分のエピックのみを収録するという挑戦的な作品は、見事にその音楽も Niilo が創造したヴァイキングのファンタジーに寄り添っているのです。
INSOMNIUM は決して Melodic Death Metal のオリジネーターという訳ではありません。しかしながら、IN FLAMES, DARK TRANQUILLITY といったパイオニアが、こぞって異なる地平を目指す中、彼らはしっかりと地に足をつけかけがえのない伝統と叙情性を継承しつつ、自らの色であるインテリジェンスやアトモスフィアをバランス良く作品に持ち込み、ファンの信頼を得て来たと言えるでしょう。
そして彼らが今回提示したのは、Melodic Death Metal から Scandinavian Metal へとその領域を広げる野心的な試みでした。インタビューで Niilo はアルバムを “Cold and Dark” と表現し、Doom Metal や Black Metal への接近を明言してくれました。勿論、これまでの作品にも、EMPEROR の凍てつくようなトレモロリフや、OPETH の知的で美麗なプログセンスを想起させる場面は存在した訳ですが、”Winter’s Gate” ではより明確に奥深く幅広く、スカンジナビアの血をアピールしているような気がします。
“Winter’s Gate” を紐解く時に、EDGE OF SANITY について言及しない訳にはいかないでしょう。インタビューで Niilo が語ってくれた通り、EDGE OF SANITY のこちらも1曲40分の大作 “Crimson” が彼らをインスパイアしたことは、”Winter’s Gate” のミキシング&マスタリングを EoS の首謀者 Dan Swano が手がけていることからも明らかです。
“Crimson” はしばしば問題作と言われるように、確かに名作 “Purgatory Afterglow” などと比較すると、即効性は薄いかもしれません。しかしながら、多様性に富んでいて、プログレッシブで、静と動のコントラストも見事。むしろ、その多様性が評価される現代だからこそ見つめ直すべき作品かもしれませんし、そこに目をつけた INSOMNIUM もさすがだと思います。
実際、”Winter’s Gate” は彼らのアルバムでも最もエクレクティックで、静と動、重と美、ファストとスロウ、つまりは様々なコントラストが際立った作品に仕上がったのです。
また、壮大な大曲、エピックという観点、Doom への接近という意味では同郷の SWALLOW THE SUN もアルバムのキーとなる存在でしょう。事実、”Winter’s Gate” のキーボードパートは StS の Aleksi Munter がアレンジを行っています。彼らの持つダークでメランコリック、そして美麗な Doom Metal という特徴的な音像は間違いなく作品に注入されていますし、勿論 StS の最新作 “Songs From The North I, II & III” が3枚組の超大作だったことを忘れてはいけませんね。
ストーリー、スカンジナビア、多様性、プログレッシブ、そして “Cold and Dark” というコンセプトの軸が固まった “Winter’s Gate” にとって、ギターチームの貢献は非常に重要でした。メインソングライターである Ville Friman はさらにプログレッシブでより美しいアトモスフィアという命題をこなすばかりではなく、その澄み切ったクリーンボイスでアルバムに彩を加えていますし、前作から加入した Markus Vanhala が “Shadows of the Dying Sun” で発揮し切れなかった創造性を遺憾無く注ぎ込んでいる点にも注目するべきでしょう。自身のバンド OMNIUM GATHERUM では勿論メインソングライターである彼のメロディアスなフレージング、より Black Metal 的なリフワーク、ANATHEMA を想起させる荘厳にレイヤーされたサウンドは間違いなく INSOMNIUM の新しい武器となっていますね。
特筆すべきは、これまで少し数学的、機械的すぎたきらいもあったギターリフが人間味とエモーションに溢れていること。生ピアノやアコースティックギターの効果的な使用も相まって、Niilo の時に勇壮で、時に叙情的で、時には囁くようなデスボイスの表現力がより際立っているのです。
様々なバンドの名を挙げましたが、実際、北欧、スカンジナビアンメタルの宝石箱のような作品だと思います。それは勿論、彼らならではの知性と構成力があってこそ。ぜひ今年ベストとも思えるメタルレコードをチェックしてみてくださいね!
今回弊誌では、バンドのフロントマン、ボーカル/ベースを担当する Niilo Sevanen にインタビューを行うことが出来ました。バンド以外の経歴も華々しいインテリ集団の頭領。どうぞ!!

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INSOMNIUM “WINTER’S GATE” : 10/10

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW【KALMAH】JAPAN TOUR 2016 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PEKKA KOKKO & JANNE KUSMIN OF KALMAH !!

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Melodic Death Metal Giant from Finland, KALMAH set to come to Japan first time ever !!

Pekka と Antti の Kokko 兄弟率いる、メロディックデスメタル最後のまだ見ぬ巨人 KALMAH が Evoken de Valhall Production の招聘で遂に来日を果たします!!
IN FLAMES, DARK TRANQUILLITY, CHILDREN OF BODOM といったオリジネーターたちが、賛否は置いても、その音楽性を大なり小なり変化させて現代を生きているのに対して、KALMAH は不変です。キラキラしたキーボードにキレのあるツインギターリフを乗せ、叙情的なメロディーでリスナーを悶絶させるメロデスの黄金律を頑ななまでに守り続けているのです。勿論そこに、フィンランドのバンドらしいフォークやクラシカルな要素をふんだんに盛り込むのが KALMAH 流。特に、初期の COB ファンなどは KALMAH に宗旨替えをしている方も多いかも知れませんね。
あまりライブを行わないバンドです。ユーロ圏以外では数える程しか行っていないので、今回の来日は非常に貴重だと思います。
今回弊誌ではボーカル/ギターの Pekka Kokko とドラムスを担当する Janne Kusmin の2人に話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CAIN’S OFFERING : STORMCROW】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JANI LIIMATAINEN OF CAIN’S OFFERING !!

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Finnish Melodic Power Metal super team set to come to Japan on February 2016 !! Don’t miss the night when legendary Liimatainen, Kotipelto, and Johansson will get together !!

フィンランドからメロディックパワーメタルのスーパーチーム CAIN’S OFFERING が来年の2月に初来日を果たします!!
CAIN’S OFFERING は元々 SONATA ARCTICA の傑作 “Silence” 制作時のメンバーで、後に脱退した Jani Liimatainen と Mikko Harkin が中心となり STRATOVARIUS の Timo Kotipelto, NORTHER, WINTERSUN の Jukka Koskinen を加えて2009年に結成したスーパーバンドです。参加メンバーの名に恥じない良質なデビューアルバム “Gather the Faithful” をリリースしましたが以降しばらく音沙汰がありませんでした。
ところが昨年末あたりからチラホラと再始動の予兆が現れ始め、遂に今年の春に2ndアルバム “Stormcrow” をリリース。Mikko と Jukka が脱退し、新たに myGRAIN の Jonas Kuhlberg とあの Jens Johansson が加わって制作されたこの新作が実に素晴らしいのです。デビュー作 “Gather the Faithful” の方向性を引き継ぎながらも、よりメロディックでよりスピーディーになった “Stormcrow”、このスケール感、楽曲の充実度は見事としか言いようがありません。今の SONATA ARCTICA より SONATA ARCTICA していると拳を握りしめたファンがほとんどでしょう。加えてシンフォニックな要素も充実しており、新たなファンを取り込むことも期待出来ると思います。
Timo Kotipelto の声域を熟知した上で、低音域から高音域まで彼の良さを”無理なく”発揮させる Jani のメロディーラインとそれに応えた Timo のボーカル、そして勿論ギタリスト不作の2000年代に1人気を吐いた Jani の彼らしい考え抜かれソフィスティケートされたリードプレイ。メロパワファンなら必聴の1枚と言えるのではないでしょうか。
今回弊誌ではその Jani Liimatainen にインタビューを行うことが出来ました。SONATA ARCTICA や STRATOVARIUS にも言及、彼の優しい人柄があらわれたようなメタルファン必見の内容だと思います。どうぞ!!

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MMM RATING⭐️

CAIN’S OFFERING “STORMCROW” : 9,2/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【AMORPHIS : UNDER THE RED CLOUD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICLAS ETELAVUORI OF AMORPHIS!!

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LEGENDARY FINISH MELANCHOLIC METAL BAND AMORPHIS HAS JUST RELEASED THEIR NEW MASTERPIECE “UNDER THE RED CLOUD” !!

フィンランドの国民的メランコリックメタルバンド AMORPHIS が新たな傑作となるであろう新作 “UNDER THE RED CLOUD” をリリースしました!!
フルート奏者に ELUVEITIE の CHRIGEL GRANZMAMN, パーカッションに MARTIN LOPEZ 、そして大人気プロデューサー JENS BOGREN をプロデューサーに迎えて万全の体制で制作された本作はまさに AMORPHIS 第3章の幕開けを告げるような傑作に仕上がりました。
ご存知の通り、彼らの第1章は “TALES FROM THE THOUSAND LAKES”, “ELEGY” という2枚の傑作を残したオリエンタルで哀愁に満ちたメロディックデスメタル時代。第2章は停滞していたバンドに不世出のボーカル TOMI JOUTSEN が加入し、彼の表現力豊かなクリーンボーカルを生かしたメランコリックかつプログレッシブな70’s リスペクトのフォーキーなヘヴィーミュージックを展開した “SKYFORGER” を頂点とする時代。そしてこの “UNDER THE RED SKY” は彼らの過去と未来を繋ぐような作風だと思います。
まず前作 “CIRCLE” で復活しつつあったヘヴィネスとグロウルが完全に戻って来ています。加えて、シタールを使用したオリエンタルなサウンド、ハモンドオルガンのような音色のキーボードソロは “ELEGY” や “TUONELA” の雰囲気を感じさせますね。同時にフルートやアコースティックギターを効果的に使用したフォーキーでプログレッシブな昨今の音楽性も引き継いでおり、両者が高次元で融合し新たな AMORPHIS を形作っているのです。インタビューにもありますが本当にさすが JENS BOGREN と賞賛するしかないですね。
これまで不満があるとすれば細かい部分の構成やリックの雑さだったのですが、今回は実に洗練されつまらないと感じる部分がありませんでした。さらに言うと、その時々で重要視している要素がデスメタルであれ、ゴシックであれ、ハードロックであれ、プログメタルであれ、フォークメタルであれ、彼らは常に極上のメランコリックなメロディーを作品に封じ込めて来ましたが、今回は別格です。全曲シングルレベル。メロディーの洪水警報が発令してしまっています。
実はバンドは10年メンバーチェンジがないのですが、弊誌では BARREN EARTH の Oli の後任として中期からバンドを支え、今回は特に素晴らしいベースラインを聴かせる NICLAS ETELAVUORI に話を聞くことが出来ました!!

MMM RATING ⭐️

“UNDER THE RED CLOUD” : 9,7 / 10

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WORLD PREMIERE: “DEATH OF A KING” 【AMORPHIS : UNDER THE RED CLOUD】


WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “DEATH OF A KING” OF AMORPHIS !!

LEGEND OF FINLAND IS BACK !! MELANCHOLIC METAL MASTER AMORPHIS SET TO RELEASE THEIR NEWEST RECORD “UNDER THE RED CLOUD” ON 9/4 !!

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結成から25年、フィンランドのメランコリックメタルマスター AMORPHIS が新作 “UNDER THE RED CLOUD” で帰ってきます!!モダンメタル発展の最功労者とも言える JENS BOGREN と初タッグを組み、最高傑作を生み出しました!!今回公開するファーストシングル “DEATH OF A KING” はゲストも多彩。フルート奏者として ELUVEITIE の CHRIGEL GRANZMANN, パーカッションに ex-OPETH, SOEN の MARTIN LOPEZ を向かえ最高の製作環境を整えました。楽曲はまさに AMORPHIS のディスコグラフィーを一曲に纏めたような素晴らしいデキ。初期の名作 TALES FROM THE THOUSAND LAKES, ELEGY の慟哭、哀愁、アグレッションから近作の幅が広がったエピカルな要素まで感じる事が出来ますね。

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Guitarist and founding member Esa Holopainen comments:
“It was a great honor to have such talented musicians appearing on ‘Death Of A King’. Each one of them puts his personality and character in the very right spot“. “»Under The Red Cloud« is produced by Jens Bogren who did amazing job with the album. There’s a lot’s of elements in the songs but every note and element is in perfect harmony so that the result is fucking heavy and melodic. All I can say is that »Under The Red Cloud« will be in my personal Top 3 AMORPHIS albums that we’ve ever done.“
“DEATH OF A KING” に、こんなにも才能のあるミュージシャンを揃えることが出来てとても誇らしいよ。各自それぞれの個性、キャラクターを正しく配置することが出来たね。”UNDER THE RED CLOUD” は JENS BOGREN が素晴らしい仕事を果たしてくれたよ。沢山の要素が詰まっているけどそのどれもが完璧なハーモニーを奏で、結果として最高にヘヴィーでメロディックに仕上がったね。このアルバムは AMORPHIS のディスコグラフィーでもトップ3に入る事だけは断言できるよ。

ESA HOLOPAINEN

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The tracklist of »Under The Red Cloud« is as follows:
01. Under The Red Cloud
02. The Four Wise Ones
03. Bad Blood
04. The Skull
05. Death Of A King
06. Sacrifice
07. Dark Path
08. Enemy At The Gates
09. Tree Of Ages
10. White Night
Bonus tracks (digipak & 2LP):
11. Come The Spring
12. Winter’s Sleep
www.amorphis.net I www.facebook.de/amorphis I www.nuclearblast.de/amorphis

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BARREN EARTH : ON LONELY TOWERS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KASPER MARTENSON OF BARREN EARTH !!

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BARREN EARTH, MODERN AND TRADITIONAL PROG DEATH METAL BAND FROM FINLAND, HAS JUST RELEASED THEIR AWESOME THE NEWEST ALBUM “ON LONELY TOWERS” !!

ex-AMORPHIS の OLI-PEKKA LAINE, KASPER MARTENSON, KREATOR, WALTALI の SAMI YOLI-SIRNIO, MOONSORROW の MARKO TARVONEN をメンバーに擁するフィンランドのプログデスバンド BARREN EARTH。彼らの新作 “ON LONELY TOWERS” がリリースされました。本当に素晴らしいアルバムです。デビュー作 “CURSE OF THE RED RIVER” は OPETH + AMORPHIS などと称され各所で高評価を得て BRIGHTEST HOPE にも選されていましたが、前作 “THE DEVIL’S RESOLVE” では少し伸び悩んだ感もありました。SWALLOW THE SUN のボーカル MIKKO KOTAMAKI が脱退し、心機一転 HAMFERO のJON ALDARA を迎えた今作。まずそのボーカル交代が吉と出ました。MIKKO も勿論素晴らしいボーカルですが、このバンドにはイカにもメロデス然としたクリーンよりも JON の芯が通った個性的でシアトリカルなボーカルの方がよりフィットしているように感じました。メロディーも一際劇的、扇情的になっており時に勇壮とさえ例えられるほど。 OPETH が “STILL LIFE” で目指していたものに AMORPHIS のトラディショナルなフォーク、サイケ成分を加えたような見事なアルバムです。 AMORPHIS の “TALES OF THE THOUSAND LAKES” を名作たらしめた影の主役 KASPER のキーボードはプレイ、色とりどりで豊かな音色の使い分け共実に素晴らしく JON の深みのある声質とも相まってプログデス界の DOORS と称したくなりました(実際当時 LIGHT MY FIRE をカバーしていますしね)。その KASPER がアルバムについて語ってくれました。

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