NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LEPROUS : MALINA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH BAARD KOLSTAD OF LEPROUS !!

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Norwegian Prog Metal Innovator, Leprous Delivers A Different Organic Flavour With Another Beautiful Album “Malina” !!

DISC REVIEW “MALINA”

“皇帝” の庇護から脱却し、独自のプログレッシブワールドを追及するノルウェーの先覚者 LEPROUS が、ジャンルという鳥籠からブレイクスルーを果たす新作 “Malina” をリリースします!才気煥発なモダンプログレッシブの麒麟児は、シーンのフラッグシップとして地図にはない道をスタイリッシュに切り開いて行きます。
当初は EMPEROR、そしてノルウェーミュージックシーンの首謀者 Ihsahn のバックバンドとして注目を浴びた LEPROUS。しかしバンドの独創的かつ洗練されたクリエイティビティー、天性の審美眼はすでにその肩書きをも遠く置き去りにしています。
LEPROUS のその深遠は、変貌や流動といった言葉に象徴されるのかも知れませんね。まずバンドメンバーが非常に流動的です。世代最高のシンガーにして唯一無二のコンポーザー、キーボードも担当するマスターマインド Einar Solberg、そしてギタープレイヤー Tor Oddmund Suhrke。在籍するオリジナルメンバーは現在彼ら二人のみ。今作では長年バンドに多大な貢献を果たしてきたギタリストの一翼 Øystein Landsverk も脱退し、後任に Robin Ognedal, ベーシストも新たに Simen Børven を迎えて制作されたのです。
変わりゆくのはメンバーだけではありません。バンドはその音の潮流もアルバム毎に脈動させて来たと言えます。実はパンクバンドとしてスタートした LEPROUS。プログメタル、アヴァンギャルド、オルタナティブにポストハードコアと作品ごとにフォーカスするサウンドテーマを変転させつつ、巧みに Djent やポスト系、ブラックメタルの要素も取り入れ、多様なモダンプログレッシブの世界観を構築して来たバンドは、しかし同時に Einar の絶対的な歌唱を軸とした仄暗く美麗なムードをトレードマークとして近年掲げるようになったのです。
2010年代最高のプログメタルオペラとなった “Coal” の後、彼らはより “硬質” でデジタルな作品 “The Congregation” をリリースします。メタリックな音像、正確性と複雑性を極めたバンドが次に見据えた先は、よりオーガニックでナチュラルなサウンドとジャンルの破壊でした。
「アルバムの “全てのインフォメーション” を直ちに伝える」 と Baard が語るように、アルバムオープナー “Bonneville” はまさに変化の象徴です。ジャズのリズムと繊細なギタートーンに導かれ、Einar は朗々と官能のメロディーを歌い紡いで行きます。比較するならば彼が敬愛する RADIOHEAD やMUSE でしょうか。
インテリジェンスとエモーションが有機的に溶け合った切なくも美しいそのサウンドスケープは、メタルやプログレッシブという狭い枷からバンドを緩やかに解き放ち、アーティスティックで “ロック” な新生 LEPROUS を主張します。楽曲序盤と、ポストメタルの激情を伴うコーラスパートとの対比も効果的で、アルバムは確実にそのダイナミズムを増していますね。
さらに、前作から加わったドラマー Baard のアイデア、テクニックはアルバムを通して群を抜いており、当然 “Bonneville” の細やかで斬新なハイハットワーク、ゴーストノートの魔術は明らかに楽曲を強く牽引しています。
“Captive” から “Illuminate” への流れはアルバムのハイライトと言えるかも知れません。複雑なタイムストラクチャーと相反するキャッチーなボーカルラインはまさしく LEPROUS の真骨頂。とは言え確かに譜割には Djenty な要素も色濃いものの、ギターや鍵盤の音色が実に繊細で生々しくヴィンテージとさえ言えるために、異能のドラムワークを含め、結果として極めて興味深い斬新なデザインのサウンドストラクチャーを堪能することが出来るのです。
ソフトで音楽的な “スペース” が広がったシネマティックな “Malina” で、弦楽器チェロの使用は詩情豊かな作品の芸術性を一段と高めていますね。例えば “Stuck” では弾力に満ちたギターリック、温かみのある鍵盤とコントラストを描くシリアスなムードを楽曲へともたらしていますし、ポストロックに接近したタイトルトラック “Malina” ではより実験的でアーティスティックなイメージを生んでいます。
アルバムを締めくくる “The Last Milestone” は Einar の独壇場。パーフェクトなクラッシックオペラ。高齢にもかかわらず、生きるためラズベリーを売り歩かなければならないグルジアの老婆にインスパイアされた心震えるアルバムは、実に切なく、悲しく、幽暗かつシリアスで、しかし崇高なる無上の美を秘めて幕を閉じました。
「僕たちは典型的な所謂 “ビッグメタルサウンド” を求めていなかったんだ。」 様々な要素、テクニックが “オーガニック” というキーワード、そして哀切のストーリーに注がれた純然たる “ロック” の傑作 “Malina”。リリースは 8/25。シーン屈指のレコーディングチーム David Castillo & Jens Bogren のタッグも健在です。
今回弊誌では、シーン屈指のドラマー Baard Kolstad にインタビューを行うことが出来ました!バンドとしては前回の Einar に続き二度目の登場です!どうぞ!!

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LEPROUS “MALINA” : 10/10

INTERVIEW WITH BAARD KOLSTAD

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Q1: How was your Japan tour last year? How do you like our country?

【BAARD】: Yes, we love playing in Japan. Dedicated fans, and perfect organizers. Beautiful nature, lovely food. Definitely very special every time we play in Japan. Fans seems so thankful to have us there. A pure pleasure!

Q1: まずは昨年の日本ツアー、感想を聞かせていただけますか?

【BAARD】: うん。僕たちは日本でプレイするのが大好きだよ。熱心なファンに完璧なオーガナイザー。美しい自然に美味しい食事。間違いなく、日本で過ごした時間は全てが特別だったね。
僕たちが来日したことでファンのみんなはとても嬉しそうに見えたよ。純粋に嬉しかったね!

Q2: So, it seems Leprous no longer play with Ihsahn. What’s the reason of that?

【BAARD】: Our time schedule just didn’t match anymore. Leprous is a band that demands 100% focus, and if we would continue being Ihsahn’s backing band, sooner or later the concert schedules to each band wouldn’t fit. Still work together from time to another though.

Q2: LEPROUS はもう Ihsahn とはプレイしていないようですね?

【BAARD】: 忙しくなって、ただ僕たちのスケジュールがこれ以上 Ihsahn に合わせられなくなったからなんだ。
LEPROUS は100%のフォーカスを求められるバンドだよ。だから、このまま Ihsahn のバックバンドを続けたとしても、遅かれ早かれお互いのスケジュールがフィットしなくなっただろうね。とは言え、時々はまだ共演しているよ。

Q3: Anyway, your amazing new record “Malina” will be out soon! First of all, could you tell us about the lyrical themes or concept of “Malina”? Where did the idea of album title “Malina” come from?

【BAARD】: “Malina” means raspberry in all Slavic languages. Einar was inspired to write the lyrics after visiting the country of Georgia for my brothers wedding. I saw a very old woman (between 80 and 90) who had to walk around for the entire day selling raspberries for a living while she was saying “Malina, Malina”. It made a huge impression on Einar. Very sad.

Q3: 最新作 “Malina” のリリースも迫っています。まずは歌詞のテーマ、作品のコンセプトについて話していただけますか?

【BAARD】: “Malina” は全てのスラブ系言語でラズベリーを意味するんだ。Einar は僕の兄の結婚式でグルジア(ジョージア)を訪ねたことにインスパイアされて歌詞を書いたんだよ。
僕はそこで 80~90 歳のとても年老いた老婆に会ったんだ。彼女は生活のため、一日中ラズベリーを売って歩き回らなければならないんだよ。”Malina, Malina” と言いながらね。Einar には本当に印象的だったんだ。とても悲しいね。

Q4: Colorful and mysterious artwork definitely shows what “Malina” is. It’s very diverse, eclectic, beautiful and organic record, right? It starts jazz and ends with amazing opera (Thanks Einar!!) I mean, it’s not simply polishing the melancholy progressive metal of “The Congregation”. How did the change happen?

【BAARD】: It happened pretty natural during the process of composition and recording. We wanted a more dynamic and organic sounding album, and also less «perfect» timing wise etc. The opening track «Bonneville» just felt as the right opener because it doesn’t give you «all the info» immediately, and a more diverse and frugal intro to an album. Previous opening tracks, The Price from the Congregation, Foe from Coal and Bilateral from Bilateral are way more «in your face» immediately. This time around we wanted a more artistic opening.

Q4: カラフルでミステリアスなアートワークはまさに “Malina” の音楽を象徴しています。多彩で美しく、オーガニックな作品に仕上がりました。ジャズに始まりオペラで終わるレコードは、ただ前作 “Congregation” を磨き上げただけのアルバムではありませんよね?

【BAARD】: そういった変化は、コンポジションとレコーディングのプロセスの中でとても自然に起こっていったんだ。僕たちはよりダイナミックでオーガニックなアルバムを欲していたんだよ。パーフェクトなタイム感を求めないようなね。
オープニングトラック “Bonneville” はアルバムの “全てのインフォメーション” をただちに伝えるからまさにオープナーに相応しいと感じたんだよ。アルバムのより多様で “慎ましい” イントロでもあるね。
以前の作品のオープニングトラック、 “The Congregation” の “The Price” 、”Coal” の “Foe” 、”Bilateral” の “Bilateral” は、もっと大胆不敵で攻めていたと思うんだ。だから今回はよりアーティスティックなオープニングが欲しかったんだよ。

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Q5: I said organic, because I felt “Malina” is more prog rock than metal. Actually, “Bilateral” has prog rock aspects. But more over, “Malina” can be said simply Rock like Muse, Mew, Radiohead. Did you want to leave the narrow “cage” of “Genre”?

【BAARD】: Organic was definitely our keyword through the whole process. We wanted no click sounding drums, especially kick drum, a less processed guitars as possible. Real analog synths and keyboards, Fender Roads, Hammond with Leslie…. Still for the heavy sounding parts/songs, we wanted the natural sound. Less digital than ever before. That being said, genres doesn’t mean the world for us. We don’t want it to be «prog» just for the sake of it, but when such elements feels natural and fits the songs well, we do it! For instance we have 13/8 time signature in From The Flame. 17/8 on Mirage. This is nothing Einar thinks about when he compose. He sometimes doesn’t even know which kind of signature it is. We just try follow our heart.

Q5: 奇しくも私がオーガニックと評したのは、”Malina” がメタルというよりプログロックの領域に近いと感じたからです。過去の “Bilateral” にやや近いかも知れませんが、さらに言えば MUSE や RADIOHEAD といったシンプルにロックと表現出来る作品なのかも知れませんね?

【BAARD】: 全体のプロセスを通して、間違いなく “オーガニック” は作品のキーワードだったと言えるね。
ドラムスにもクリックは使用したくなかったんだ。特にバスドラに関してはね。ギターも出来るだけシンプルなプロセスにして、本物のアナログシンセとキーボードを使ったんだよ。フェンダーローズやレスリースピーカーのハモンドをね。勿論、未だにヘヴィーなサウンドの楽曲やパートはあるけど、僕たちはナチュラルなサウンドが欲しかったんだ。以前よりデジタルではなくなったと言えるね。
僕たちは、故意に “プログ” な作風にはしたくなかったんだけど、そういった要素が楽曲に自然とフィットするならばやるだけさ!
例えば、”From the Flame” では 13/8 拍子を、”Mirage” では 17/8 拍子を使用したね。ただ、Einar は作曲している時にこれは何拍子だなどと考えたりはしないんだ。時々は、作ったものが何拍子なのか本当に分かっていない時さえあるんだからね。僕たちは心に従って作曲するようにしているんだよ。

Q6: “The Congregation” was the band’s last album with longtime guitarist Øystein Landsverk. Why did he leave the band?

【BAARD】: As mentioned earlier, Leprous is a band that demands and needs 100% focus. Øystein has always been an amazing guitar player for Leprous and musical, not to forget an important long time member and close friend. He has his career at work beside of leprous also being important for him, and combined with family life and kids, it just turned out that it was extremely difficult for him to tour and have full focus on the band as well. A few hours ago it was made official that he will have his 2nd baby – congrats again Øystein! .

Q6: 前作 “The Congregation” が長くギタリストを務めた Øystein Landsverk との最後の作品となりました。なぜ彼はバンドを離れることになったのでしょう?

【BAARD】: 最初にも言ったけど、LEPROUS は100%フォーカスすることを求められるバンドなんだ。Øystein は LEPROUS とその音楽にとって常に素晴らしく魅力的なギタープレイヤーだったし、重要なロングタイムメンバーで親しい友人であることを忘れることはないよ。
彼には LEPROUS と同時に自身のキャリアもあって、家族や子供との生活と共にそれも彼にとっては重要だったんだ。だから、LEPROUS で、ツアーを行いバンドに全てを注ぐことが本当に難しくなったんだよ。
何時間か前にオフィシャルになったんだけど、彼にはもう一人子供が出来るんだよ。おめでとう、Øystein !!

Q7: Baard becomes essential member of Leprous from “The Congregation”. I mean “Illuminate” “Malina”, and “Coma” are wonderful pieces of music where all his talent was demonstrated. OK, so, what will Robin Ognedal bring to the band next?

【BAARD】: Thanks a lot! You can hear Robin’s beautiful touch and tone on places like the very first guitar parts of opening track Bonneville, he’s groove on middle section of Illuminate and the verse of From The Flame, he’s delicate touch on verses and pre choruses in Leashes and all around sound on different riffs of Stuck.

Q7: “Illuminate” “Malina”, “Coma” といった楽曲は、まさにあなたの才能が素晴らしく開花した楽曲で、バンドにとって不可欠な存在となったことを象徴しています。では、新たなギタープレイヤー Robin Ognedal にはどのような魅力が存在しますか?

【BAARD】: ありがとう!Robin の美しいトーンやタッチは、オープニングトラック “Bonneville” の最初のギターパートで聴くことが出来るよ。”Illuminate” のミドルセクションや、”From the Flame” のヴァースではクールなグルーヴを刻んでいるし、”Leashes” のヴァースやプレコーラスのデリケートなタッチも素晴らしいね。”Stuck” の様々なリフには全てのサウンドが組み込まれているよ。

Q8: David Castillo and Jens Bogren seem to be the best recording team in the scene. How did you talk to them and make this album?

【BAARD】: We were so incredibly happy with David’s work and effort on The Congregation where he recorded the drums and did some guitar and bass re-amping. This time we decided to use David for ALL recording related stuff. Jens, we used for the 4th time in a row for studio albums. This time around it was a longer mixing process than previous where the first mixes of Malina had to be done from the start again because we didn’t want the typical «big sounding metal»-vibe. We used so much time and focus to set the sound of the album while we recorded: Final sound of the drums should be as it was when we recorded. Final sound of the keyboards should be as it was when we recorded. Same with the rest… Not to much editing and EQing.

Q8: David Castillo と Jens Bogren のタッグはシーン最高のレコーディングチームだと感じます。彼らとはどういった話をしてアルバムを制作したのですか?

【BAARD】: 僕たちは David が “The Congregation” で果たした役割、ドラムス全てと、ギター、ベースの一部のレコーディングに対して最高に満足していたんだ。だから今回は、David に全てのレコーディングを任せたんだよ。
Jens に関してはスタジオ作品では4回連続の起用となったね。今回は以前より長いミキシングのプロセスとなったんだ。というのも “Malina” のファーストミックスは最初からやり直すことになったからなんだけど。僕たちはその典型的な所謂 “ビッグメタルサウンド” を求めていなかったんだ。
レコーディングの間、僕たちは実に長い時間を費やして、サウンドを定めて行ったんだ。だから結局、最後のドラムサウンドはレコーディング時と同じようになるべきだった訳さ。キーボードも。残りの楽器もそうだな。あまり編集やエコライジングはしていないよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED BAARD’S LIFE

PORCUPINE TREE “IN ABSENTIA”, “FEAR OF A BLANK PLANET”

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DREAM THEATER “METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY”

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IRON MAIDEN “ROCK IN RIO”

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MESHUGGAH “KOLOSS”

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ANDERSSON .PAAK “MALIBU”

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ASPERA (New Guitar Player Robin’s Band) “RIPPLES”

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Every member of Leprous has their different albums. For instance, Simen on bass is from a more jazz and pop background than the others. Hard to say top 5 albums for myself, but I would pick:Porcupine Tree’s In Absentia and Fear of a Blank Planet, Dream Theater’s Scenes From A Memory, Iron Maiden’s Rock in Rio, Meshugga’s Koloss, and the hip hop/soul artist Andersson Paak’s «Malibu». All time favorite childhood album would maybe be new guitar player Robin’s band «Aspera» (later changed to Above Symmetry) with the album «Ripples».

MESSAGE FOR JAPAN

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Japan! We love you! Hope to be back soon. Please bring all your music loving friends!

日本のみんな!愛しているよ!すぐに戻れたらいいな。君の大好きな音楽全てを友達にも届けてね!

BAARD KOLSTAD

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ORIGIN : UNPARALLELED UNIVERSE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PAUL RYAN OF ORIGIN !!

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The Originatior Of Technical Death Metal From Kansas, Origin Introduces Blasting Metallic And Technical Chaos With Their Newest Record “Unparalleled Universe” !!

DISC REVIEW “UNPARALLELED UNIVERSE”

テクニカルデスメタルの 象徴にして “起源”。貫禄と威信の US フォーピース ORIGIN が、バンドの宇宙を拡充する新作 “Unparalleled Universe” をリリースしました!!コントラストや政治性という新要素にフォーカスした作品は、まさしく “未曾有の” 第二章の幕開けを告げています。
ORIGIN は1997年に結成され、今年20周年を迎えたデスメタルのイノベーター。鬼神のようなハイテクニックと、獰猛なるブルータリティーを共存させた “ニュースクールデスメタル” の筆頭格だと言えるでしょう。「今日のキッズは色々なラベルをデスメタルに加えているね。ただ、僕は ORIGIN こそがデスメタルのサウンドを変えたと強く感じているんだよ。」 と語る孤高のギタープレイヤー Paul Ryan の言葉には、例えば DYING FETUS, NECROPHAGIST, VITAL REMAINS NILE などと共にシーンを牽引してきた当事者だからこその凄みとリアリティーが内包されています。
バンドとして初めて前作と同様のメンバーで制作した “Unparalleled Universe”。しかしフックに欠けるなどとの意見もあった前作 “Omnipresent” とは対照的に、ORIGIN の新たなる “比類なき世界” は魅力的なアイデアとリピートを誘うフックに満ちた実に創造的なレコードとなりました。
異世界のスイーピングで幕を開けるアルバムオープナー、”Infinitesimal to the infinite” は ORIGIN の残虐性が未だに一級品であることを伝えます。圧倒的な音の密度と生まれくるカオスは “無限に” リスナーの聴覚を襲い、参加2作目となるボーカル ex-SKINLESS の Jason Kayser も前作より遥かに堂にいったグロウルを披露しています。
何より、メカニカルかつファストな楽曲を牽引する超人 John Longstreth の、Flo Mounier にも比肩し得るスピードと正確性はバンドのストロングポイントとして強い光彩を放っていますね。
“Cascading Failuers, Diminishing Returns” はバンドが新たな領域へと進出した確かな証です。インタビューで、初期のアルバムをアクション映画に例えたバンドが “Unparalleled Universe” で見せつけたのは、抜群のインテリジェンスと多様な構成力でした。
無慈悲なブラスト一辺倒ではなく、起伏に富んだテンポコントロールで予想もつかない展開を構築するリズムセクション。シュレッドを効果的に盛り込みながら、時に激烈に、時にメロディアスに攻め立てるギターアンサンブル。トラディショナルなテクニカルデスメタルのように、音符を詰め込むだけの方法論では決して辿り着けない境地がここには存在しています。楽曲終盤に見せるアトモスフェリックとさえ表現可能な壮美で幽玄なムードは、まさにそれを象徴していると言えるでしょう。
“Invariance Under Transformation” はバンド史上最もスロウな楽曲かも知れません。グルーヴィーなベースラインと冷酷なまでに難解なパーカッションに刻まれるギターリフは、CANNIBAL CORPSE や SUFFOCATION を想起させるほどにプリミティブでオールドスクール。全てがタイトに一体化したバンドのパフォーマンスは、ブラックホールの質量を纏ってリスナーに激越なグラビティーの洗礼を浴びせます。
“Burden of Prescience” にも言えますが、地獄の罰 “火盆処” の如くジリジリと骨の髄まで焼き尽くすようなローテンポで、しかし重厚な責め苦のサウンドスケープは、バンドのファストな王道と見事にコントラストを描き、ORIGIN の新たなるトレードマークを誕生させているのです。
「現在のアメリカ政治がいかに厄災であるかを顧みれば、政治的な楽曲を収録する正しいタイミングだと感じたんだよ。僕は自分の国を恥ずかしく思っているんだ。」 これまで政治的なオピニオンを決して楽曲には取り入れてこなかったバンドを触発したのがトランプ政権であることは明らかですし、”ろくでなしの政府、全ての革命を目覚めさせる” と歌った BRUJERIA のカバー “Revolución” はまさに ORIGIN の主張を見事に代弁した楽曲だったのでしょう。
今回弊誌では、バンドのマスターマインド Paul Ryan にインタビューを行うことが出来ました!「最近のキッズは CD に合わせてプレイしているけど、僕たちは全くそんなことはしないよ。」 痺れます。どうぞ!!

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ORIGIN “UNPARALLELED UNIVERSE” : 9.6/10

INTERVIEW WITH PAUL RYAN

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Q1: First of all, how is Summer Slaughter 2017? You know, it’s the tour with new generation, Deathcore acts like Slaughter to Prevail, Rings of Saturn. What’s your perspective about them?

【PAUL】: It’s our 4th summer slaughter appearance (2001 2009 2014 2017) so we kinda know what we were getting into with various styles. We just do our thing. No backing tracks real tube amplifiers etc. the kids these days are playing along to their cds which we are totally not about .

Q1: まず、Summer Slaughter 2017 について聞かせてください。ORIGIN や DYING FETUS といった古兵と共に、SLAUGHTER TO PREVAIL, RINGS OF SATURN など新世代のデスコアバンドも参戦していますね。

【PAUL】: 2001, 2009, 2014, 2017。これで4回目の Summer Slaughter になるね。だから様々なスタイルが存在するこのイベントには慣れているんだよ。
僕たちは自分たちのやるべき事をやるだけさ。バッキングトラックなしでリアルなチューブアンプを使うんだ。最近のキッズは CD に合わせてプレイしているけど、僕たちは全くそんなことはしないよ。

Q2: So, it’s 20th anniversary of the band this year. What’s the most impressive thing in this 20 years? Are you thinking of something special for celebration?

【PAUL】: Origin formed in 1997. After summer slaughter we will be doing a headlining run playing music from our entire discography…. I’m gonna leave the rest up to your imagination as we are still working on details for the tour.

Q2: 今年はバンド結成20周年に当たりますよね?何かアニバーサリーを計画していますか?

【PAUL】: ORIGIN は1997年に結成されたんだ。Summer Slaughter の後、僕たちは全てのアルバムからプレイするヘッドラインツアーを行うよ。ツアーの詳細に関しては、今詰めているところだから、後は君たちの想像に任せるよ。

Q3: Regarding Deathcore, I think your music has influenced lot’s of new generations. Looking back now, your own style, brutal death metal meets fast technical shredding was definitely one and only. What inspired you to start music like this?

【PAUL】: When I first started playing music I wanted to play fast. It was just called death metal then. We didn’t record stuff prior to origin as we felt people would copy our ideas and or style. I feel like we were correct. It’s just how I play. The kids today have added the other labels to it but I do feel like Origin has changed the sound of death metal.

Q3: ブルータルデスメタルにテクニカルでファストなシュレッドを存分に加えるあなた達の音楽は実に独特で、新世代のデスコアやテクデスバンドにも大きな影響を与えています。当時、こういった音楽を始めたきっかけは何だったのでしょう?

【PAUL】: 僕が音楽を始めた時は、とにかくファストにプレイしたかったんだ。当時はただデスメタルと呼ばれていたね。
ORIGIN としてリリースするより前に何かをレコーディングすることは無かったね。というのも、僕たちは他のバンドがアイデアやスタイルをコピーしてしまうと感じたからなんだ。僕たちは正しかったと思っているよ。とにかくそうやって僕たちの音楽を始めたんだ。
今日のキッズは色々なラベルをデスメタルに加えているね。ただ、僕は ORIGIN こそがデスメタルのサウンドを変えたと強く感じているんだよ。

Q4: Let’s talk about your newest album “Unparalleled Universe”. The title seems to reflect what Origin is now. You expand your “universe”, in other words, another dimension in this album. Do you think it’s the beginning of your second chapter?

【PAUL】: Before we had a title we wanted to to use the letter U then we elaborated together on that idea and since it was the first album to have a consecutive lineup from the previous album to the next we decided that a 2 word title (something we have never done before either ) with the letters UU was appropriate. We kept throwing words around and Unparalleled Universe just stuck.

Q4: では、最新作 “Unparalleled Universe” について話しましょう。タイトルはまさに現在の ORIGIN を反映しているように感じます。バンドはその宇宙、世界をこの作品でさらに押し広げていますよね?

【PAUL】: 僕たちはタイトルを付ける前に、Uという文字を使いたいと思っていたんだ。そこからアイデアを話し合って行ったんだけど、前のアルバムから同じメンバーで作った作品は初めてだったから、単語二つのタイトルにしようと決めたのさ。というのも、単語二つのタイトルもこれまでに無かったからなんだけどね。
結果として、頭文字 UU が適当だと思ったんだ。そこから様々な単語を挙げて行って、”Unparalleled Universe” がピタリとハマったんだよ。

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Q5: Definitely, there is something more depth, dynamics in “Unparalleled Universe”. I mean, I said about the songs like “Cascading Failures”, “Burden of Prescience”, or “Uneqivocal”. The album is definitely strong, but it’s not overly fast, and also sometimes has a slow nice atmosphere. That creates amazing contrast in the album, isn’t it?

【PAUL】: This album has more musical plot twists than say the earlier stuff. I would consider our earlier material to be more like a action movie from start to finish. Still has a lot of turns but maybe not as many big changes. I used the contrast of different tempos to create more dynamics in UU. I also added some unexpected musical plot twists as well.

Q5: 間違いなく、”Unparalleled Universe” にはより深いダイナミズムが存在します。強力な楽曲群は過度にファスト一辺倒ではなく、スロウなアトモスフィアも垣間見せ、結果として素晴らしいコントラストが生まれていますね?

【PAUL】: このアルバムは、初期の作品に比べて、音楽的な “からくり” を持っているね。僕たちは初期の作品を、最初から最後までアクション映画のようだったと考えているんだ。大きな変化ではないかも知れないけれど、今では様々な仕掛けを持つようになったんだよ。
“Unparalleled Universe” では確かにコントラストを使用したね。異なるテンポでよりダイナミズムを生み出したんだ。加えて、予想外な仕掛けもいくつか付け加えているんだよ。

Q6: This is the second record with Jason Kayser. Actually, lot’s of singers have belonged to the band. What do you want for Origin’s voice?

【PAUL】: We only had 3 different vocalists for the albums.
Mark Manning 97-2000, James Lee 01-09, Micah Meneke 2010 live only, Jason Keyser 2011 – current.
It’s not just the voice. It’s about presentation. Jason brings a level of professionalism & enthusiasm that was not in the band in the past. The voice is important but if you can’t get the crowd into a frenzy who cares how talented you are.
All I can say is jason has a great stage presence and a desire to make the show both entertaining for the crowd as it is for us. Stage participation is encouraged.

Q6: ボーカリスト Jason Kayser とは二作目のアルバムとなります。バンドには何人かのシンガーが所属してきましたが、ORIGIN の声として求められることを教えてください。

【PAUL】: そうは言ってもアルバムでは3人のシンガーしか起用していないんだよ。
僕たちはシンガーをただ声で選んでいるというよりは、存在感で選んでいるんだ。Jason は過去のバンドにはなかったプロフェッショナリズムと熱意をもたらしてくれたんだ。確かに声は重要だけど、どんなに才能があったってオーディエンスを熱狂させることが出来なければ誰も認めてはくれないんだ。
僕に言えるのは、Jason は大きなステージでの存在感に加えて、自分たちもクラウドも楽しめるショウにしようという熱意があるね。いつも勇気づけられるよ。

Q7: Actually, I interviewed Colin Marston before. What did he bring to this record?

【PAUL】: He did the mastering on this album. He has done work for us before with Omnipresent & Entity.

Q7: Colin Marston の貢献はどのようなものでしたか?

【PAUL】: Colin はアルバムのマスタリングを手がけてくれたよ。”Omnipresent” と “Entity” でも仕事をしてくれたようにね。

Q8: It was a little surprise that you coverd Brujeria’s “Revolución”. What’s the reason of that?

【PAUL】: We all are fans of the band and we don’t use political songs in our music but the timing felt right especially with the disaster our American political system is in. I’m embarrassed of our country.

Q8: BRUJERIA の “Revolución” をカバーし収録したのは少々意外でした。なぜ彼らのこの楽曲を選んだのですか?

【PAUL】: 全員が BRUJERIA のファンなんだ。そして、僕たちは音楽に政治を取り入れて来なかったんだけど、現在のアメリカ政治がいかに厄災であるかを顧みれば、政治的な楽曲を収録する正しいタイミングだと感じたんだよ。
僕は自分の国を恥ずかしく思っているんだ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED PAUL’S LIFE

SLAYER “REIGN IN BLOOD”

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CELTIC FROST “MORBID TALES”

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CRYPTIC SLAUGHTER “CONVICTED”

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VOIVOD “DIMENSION HATROSS”

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KREATOR “TERRIBLE CERTAINTY”

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MESSAGE FOR JAPAN

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I’ve been only fortunate to visit and perform your beautiful country once. I hope our music still resonates within our fans of Japan and hopefully someday we will return to your great country. The people of Japan were so kind and gracious to Origin and hopefully we can play again.

僕は幸運なことに、君たちの国を1度だけ訪れプレイする機会を得られたんだ。日本のファンに僕たちの音楽がまだ響いてくれていればいいな。また君たちの偉大な国に戻ってプレイしたいね。日本の人たちはとても親切でバンドを丁重に扱ってくれたんだ。

PAUL RYAN

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CHON : HOMEY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ERICK HANSEL OF CHON !!

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California Based, Incredible Jazz-Math Rock Trio, Chon Advance Into New Realm With The Masterpiece “Homey” !!

DISC REVIEW “HOMEY”

インストゥルメンタルミュージックの未来を切り開く時代の寵児。サンディエゴのジャズ/マスロックトリオ CHON が、シーンの輿望を担う最新作 “Homey” をリリースしました!!バンドの “ホーミー” である南カリフォルニアの太陽、空気、夏の匂いを一身に浴び、望外なまでにチルアウトしたレコードは、ジャンルに海風という新風を吹き込んでいます。
CHON が2015年にリリースしたファーストフルレングス、 “Grow” はバンドのユニークな才能や感受性を見せつける素晴らしきショーケースとなりました。ソフトでカラフルなコードワーク、デリケートでピクチャレスクなリードプレイ、ダイナミックに研ぎ澄まされたバンドサウンド。高度な知性と屈託のない無邪気さが同居する、オーガニックかつテクニカルなその世界観はまさしく唯一無二で、スメリアンの秘蔵っ子から一躍シーンのサウンドアイコンへと飛躍を果たすことになったのです。
バンドのホームタウン、カリフォルニアにインスパイアされ制作された最新作 “Homey” は、”Grow” で見せた圧倒的な光彩はそのままに、その鋭敏な感性が掴まえたエレクトロニカ、アンビエント、ハウスなど所謂チル系のトレンドを大胆に咀嚼し、トロピカルで新鮮なムードとテクニカルなマスロックを共存させることに成功していますね。
アルバムオープナー、”Sleepy Tea” は、インタビューにもあるように、驚異的なまでに進化した CHON のインストゥルメンタルワークを堪能出来る楽曲です。猫の目のように変化する細やかなリズムアプローチは、Mario と Erick のギターチームがダンスを踊る最高の舞台。時に奔放に、時に精巧に、極上のメロディーとエキサイトメントを運ぶニ人の複雑で甘い関係は、奇跡の距離感で音のユーフォリアを紡いで行きます。
CHON の豊潤なる味わい深さの一端は、モダンの中に見せるオールドスクールな部分かも知れません。特に今作では、フュージョンと言うよりもビバップやモダンジャズのスウィング、ツーファイブ、フォービート、フレージング、シンコペーションが丹念に織り込まれており、得も言われぬコントラストを創出しています。例えば、”Checkpoint” などはマスロックの顔をしたジャズスタンダードのナンバーだと言えるかも知れませんね。
当然、手数とグルーヴを両立させた Nathan Camarena のドラム捌きも卓越しており、突っこみ気味でバンドを牽引するそのエナジーは圧倒的。ゲストに迎えた Brian Evans のパーカッション、有機的でムーヴアラウンドな Anthony Crawford のベースラインとも相俟って、型破りでマスロックの可能性を再定義するようなデザインをアルバムを通して描いていますね。
同じくサンディエゴを拠点に活躍する、ビートメーカー/ジャズギタリスト Go Yama をフィーチャーした “Berry Streets” は CHON の新たな冒険を象徴する楽曲です。現在進行形のトレンドであるトロピカルハウスを主軸としたトラックは、あまりにノスタルジックでアンビエント。カリフォルニアのビーチで沈みゆく夕日を惜しみつつ聴くために作られたかのような至高のチルウェイブに仕上がっています。
同時に CHON のジャジーなインストゥルメンタルワークも効果的に挿入されており、Erick がインタビューで語ってくれた通り、結果として二つのジャンル、二つの才能が見事に融合し開花した独創的で至妙な世界観を構築することに成功しているのです。
新進気鋭の シンガー/サックス奏者 Masego を起用した “Nayhoo” もコラボレートの成果が際立って実を結んだ一曲です。ソウル/エレクトロジャズの領域へと踏み込んだ楽曲は、Masego のエモーショナルなボーカルを芯柱とし、匂い立つような色気、スイートな瞬間をアルバムへもたらしていますね。勿論、Thundercat や、FLYING LOTUS がフェイバリットに挙がっている事実を知るまでもなく、ここで彼らが、Jazz の領域を拡大する Robert Glasper と “Jazz The New Chapter” のフロンティア精神を意識したことは明らかです。
「自分たちが気に入るサウンドの楽曲を書き続けて、叶うならファンも僕たちの音楽を好きになり続けてくれることだね。その過程で、さらに新たなファンも開拓出来たら良いな。」
世界最高峰のエレクトロポップを創造するビートメーカー、Giraffage A.K.A. Charlie Yin との共演にも言えますが、既存のファン層からある程度の反発を見越しても、より幅広いマスリスナーへとアピールし、音楽的なチャレンジを続けることこそがバンドのゴールだと Erick は認めています。そして CHON の掲げる、その本来の意味でのロックスピリットは必ず報われるべきだと感じました。
今回弊誌では、ギタリストの一人 Erick Hansel にインタビューを行うことが出来ました。もし、”Homey” のムードやスピリットが気に入ったなら、Jakub Zytecki の最新ソロEP “Feather Bed” や、先日弊誌でも特集を組んだ ichika の新プロジェクト AMONG THE SLEEP へと歩みを進めてみるのも一興です。どうぞ!!

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CHON “HOMEY” : 10/10

INTERVIEW WITH ERICK HANSEL

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Q1: How was “The Homey Tour”? Actually, Japanese fans are really jealous of US fans. Off course, we are big fan of Chon. Adding that, Tera Melos, Covet, and Little Tybee are all amazing! haha.

【ERICK】: Yeah! The Homey Tour was mega sweet!

Q1: TERA MELOS, COVET, LITTLE TYBEE。”Homey” ツアーは素晴らしいメンツが集まりましたね?

【ERICK】: 本当に! “Homey” ツアーはメガスイートだよ!

Q2: Your merchandises, artist photos, and MVs are always stylish, lovely and cute. It’s very different from other usual bands. Who is making these ideas?

【ERICK】: We have the ideas for the merch and designs and hire artists to come up with the stuff. So far it’s been chill!

Q2: CHON のアー写、マーチや MV はスタイリッシュでキュートですよね?一般的なロックバンドとはイメージがとても異なります。

【ERICK】: 僕たちはマーチとデザインに確固としたアイデアを持っていて、アーティストを雇ってそれらを考え出しているんだよ。今のところ、楽しんでやれているね!

Q3: Is there any specific meaning behind the name Chon?

【ERICK】: The basic 4 elements in every living thing. Carbon, Hydrogen, Oxygen, Nitrogen. From science channel, haha.

Q3: CHON というバンド名の由来について話していただけますか?

【ERICK】: CHON という名前は、生きるために不可欠である全ての基本的な4要素から来ているんだ。Carbon (炭素), Hydrogen (水素), Oxygen (酸素), Nitrogen (窒素)。サイエンスチャンネルからの受け売りさ!(笑)

Q4: Anyway, has Esiah returned to the band? It’s very rare case that three brothers are in the same band, isn’t it?

【ERICK】: Esiah has just been touring with us as of now.

Q4: Esiah Camarena もバンドに復帰したんですよね?それにしても、同じバンドに三兄弟が所属しているというケースは珍しいですよね?

【ERICK】: いや、Esiah は今だけ期間限定で、僕たちとツアーをしているだけなんだ。

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Q5: Your newest record “Homey” is out now! I feel, your previous record “Grow” showed literary Chon’s phase of “Growing up”. So, how have you evolved since then? I mean, “Homey” seems to be relaxed, and natural, organic record. It has wonderful feeling of driving down a sunny beach with a cone of ice cream in hand, right? haha.

【ERICK】: Yeah! I feel this album is our best work yet. And we’re better at our instruments now than before. It’s moving in the right direction.

Q5: 前作 “Grow” は文字通り CHON の成長過程を投影していたように感じました。最新作 “Homey” もタイトルを反映し、よりオーガニックでリラックスした作品に仕上がったのではないでしょうか?

【ERICK】: そうだね!僕はこのアルバムを最高傑作だと感じているんだ。
何より、以前より楽器の演奏が良くなっているね。それはすなわち、バンドが正しい方向へ進んでいるという証なんだ。

Q6: You step in to experiment further with the enormous potential of sound design coupled with musical technicality in “Homey”. “Berry Streets” features some ambient and electronic, “Chill out” elements without missing your mellow, warm and happy sounds. What inspired you to open the new realm with Go Yama?

【ERICK】: We already listen to Go Yama and ROM and stuff so we thought making a song together would be dope. Turned out really well.

Q6: “Homey” では新たなサウンドデザインも堪能することが出来ますね。Go Yama をフィーチャーした “Berry Streets” では、バンドのメロウでウォーム、ハッピーなサウンドを保ちながら、アンビエントやエレクトロニカ、所謂チルアウトな領域へと歩みを進めていますよね?

【ERICK】: Go Yama と ROM については、すでに僕たちは彼らの音楽を聴いていて、楽曲を共作出来たらヤバイと思ったんだよ。結果は最高のものになったよね。

Q7: “Nayhoo” features Lophile and Masego, and has soul, electro-jazz sound. I feel Chon is jumping on the bandwagon. That’s your strong point. I mean, you can make something new and interesting mixing trend and your own colors. There is no limits, no boundaries. Do you agree that?

【ERICK】: Being able to take the music you make. Give it to another person who makes their own style of music to combine the two. And somehow make it sound great. As you say, there’s really no limits, and that’s rad.

Q7: さらに、Masego & Lophile をフィーチャーした “Nayhoo” ではソウルやエレクトロジャズサウンドに接近していますね。トレンドを積極的に取り入れ、自身の色と融合させる CHON の方法論は実に魅力的で、バンドには限界などないように感じます。

【ERICK】: 君たちが作った音楽だって取り入れることが出来るよ。独自の音楽スタイルを持つ別のアーティストと共作することで、二つのサウンドが融合するんだよ。たいてい、そういったチャレンジは素晴らしいサウンドを生むんだ。
君が言うように、バンドに限界は全くないよ。そしてクールな試みだと思うな。

Q8: What’s the goal of Chon? Technical, Progressive Jazzy-Math-rock instrumental band? Trendy, top of Billboard chart band? Which one do you want to focus on?

【ERICK】: Keep writing stuff that sounds good to us and hopefully the fans keep digging it. And gain new fans in the process.

Q8: では CHON の目指すゴールとは何でしょう?インストゥルメンタルを極めることですか?それともビルボードの上位に切れ込むことですか?

【ERICK】: 僕たちの目標は、自分たちが気に入るサウンドの楽曲を書き続けて、叶うならファンも僕たちの音楽を好きになり続けてくれることだね。その過程で、さらに新たなファンも開拓出来たら良いな。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ERICK’S LIFE

THUNDERCAT “THE GOLDEN AGE OF APOCALYPSE”

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ESTARADASPHERE “IT’S UNDERSTOOD”

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MESHUGGAH “CATCH THIRTYTHREE”

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FLYING LOTUS “COSMOGRAMMA”

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NECROPHAGIST “EPITAPH”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Thanks for your support! See you soon !!

サポートをありがとう!すぐに会えるさ!

ERICK HANSEL

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MASTERPIECE REVIEW + INTERVIEW 【WALTARI : SO FINE!】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KÄRTSY HATAKKA OF WALTARI !!

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Legendary Avant-garde Metal Act From Finland, Waltari Will Come To Japan For The First Time Ever! Don’t Miss The Amazing Performance Of Pioneer!

DISC REVIEW “SO FINE!”

アヴァンギャルドメタルの創始者にして、北欧の伝説。フィンランドが生んだカメレオン、千変万化なミクスチャーゴッド WALTARI がその30年のキャリアで初の来日を果たします!!
80年代後半から90年代にかけてスカンジナビアから勃興した新たなメタルの波。MESHUGGAH, AMORPHIS, OPETH, IN FLAMES, EMPEROR といった傑物を輩出し、インタビューで Kärtsy Hatakka が “ポストファーストメタルタイム” と呼んだそのムーブメントは、メタルの転換期にして、モダンメタルと現在のメタルシーンにとって架け替えのない重要なピリオドとなりました。
「スカンジナビアのバンドたちは、より幅広いスペクトルの音楽を聴くことで、メタルに “クレイジーさ” を加えていったんだ。」
Kärtsy が語るように、ある者は複雑なリズムアプローチを、ある者はプログレッシブロックを、ある者はデスメタルを、ある者はエクストリームな残虐性を、ある者はフォルクローレを “ベーシック” なメタルに加えることで、彼らはモダンメタルの礎となる多様性を築き上げていったのです。
“ポストファーストメタルタイム” を語る上でWALTARI は決して外せないバンドです。メタル、デスメタル、スラッシュ、オルタナティブ、プログ、ヒップホップ、ファンク、ジャズ、ブルース、フォーク、インダストリアル、テクノ、パンク、シンフォニック、ポップなど全てを飲み込む音楽性は、まさにそのモダンメタルに宿る多様性の申し子と言えるでしょう。
バンドが 1994年にリリースした “So Fine!” はまさにゲームチェンジングなレコードでした。獰猛なデスメタルのイントロから一転、オルタナティブな浮遊感とパンキッシュなエナジーで突き進む “The Beginning Song” で幕を開けるアルバムは、同じ感覚を持った楽曲が2曲と存在しない奇跡の多様性を誇ります。
確かにスラッシュとデスメタルがアルバムを通して軸とはなっているのですが、あまりに広大なその数多のインフルエンスは、 “ロックが本来持つオープンマインドなアティテュードを守る” “ロックを革命的なその本来の意味に戻したかった” という Kärtsy の言葉を裏付けるように、唯一無二でオリジナリティーに満ちていますね。
中でも、タイトルトラック “So Fine!” の創造性、完成度は驚異的です。EDM、当時のユーロビートを大胆に導入した楽曲は、同郷のヨーデルフォークグループ ANGELIT とコラボレートすることにより、トライバルなビートとフォーキーなヨーデル、そしてロックのグルーヴがせめぎ合う一大エピックとして語り継がれることとなりました。時に Ozzy Osbourne を想起させる Kärtsy のサイケデリックでポップな歌唱も実に魅力的ですね。
ポップと言えば、”To Give” にはバンドのそのセンスが集約しています。WALTARI 印のダンサブルかつファンキーなアレンジメントは確かに Michael Jackson のイメージを宿し、”Beat it, Leave it” と嘯く女性ボーカルとのデュエットは究極なまでにキャッチーでシンガロングを誘います。
インタビューにもあるように、真に根っこの部分はパンクである WALTARI。”Piggy in the Middle” や “Autumn” を聴けば、当時、大半のハードコアアクトがより直線的にパンクのルーツに向かっていったのとは対照的に、WALTARI がメタル、スラッシュとのクロスオーバーに強くフォーカスしていたことも伝わるはずです。何より、ジャンルとジャンルを軽快に股に掛ける “So Fine!” の精神性が後続に与えた影響は計り知れません。
同じアルバムは2枚作らないと語るように、以降 WALTARI はレコードを通じて様々な冒険を行っていきます。”Yeah! Yeah! Die! Die” ではオーケストラとデス/スラッシュメタルの完璧なる邂逅を持たらし、”Space Avenue” ではエレクトロインダストリアルに振り切ったサウンドで周囲を圧倒しました。
素晴らしき “Blood Sample”, “Release Date” といった近年の比較的、普遍なモダンメタルへと接近した作風の中にさえ、煌めくような驚きの瞬間は星の数ほど散りばめられているのですから。
ただ、そういった振れ幅の中でも WALTARI, Kärtsy が紡ぐメロディーは常に途方もなくキャッチーかつ魅力的。不安や孤独、現代社会に対する嘆きを独自のアイロニーを交えつつ珠玉の旋律へと変換し楽曲へと反映する彼のやり方が、バンドのアイデンティティーとして頗る機能していたことは記して置かなければなりません。
遂にレジェンド初の来日です!今回弊誌では、Kärtsy Hatakka にインタビューを行うことが出来ました。ベースとキーボードもこなし、あの X Japan の hide も影響を受けたと言われる不世出のシンガー。さらには KREATOR の Sami Yli-Sirniö が在籍し、過去には ex-CHILDREN OF BODOM の Roope Latvala も所属していたというシュレッダー好きにも堪らないバンドです。どうぞ!!

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WALTARI “SO FINE!” : 10/10

INTERVIEW WITH KÄRTSY HATAKKA

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Q1: First of all, your first ever Japan Tour in your 30-year long carrier is just announced! Actually, we’ve waited for very long time, haha. How do you feel now?

【KÄRTSY】: Hi! You can only guess, how much we’ve been waiting! I feel so great, too long time for waiting, since we do have known, that we have fans in there!

Q1: まずは WALTARI 30年のキャリアで初の日本ツアーが決定しましたね!本当に長い間、ファンは待ち望んでいました。今のお気持ちはいかがですか?

【KÄRTSY】: やあ!どれだけ僕たちがこの機会を待ち望んでいたか、君は推し量るしか出来ないよね!
これだけ長い間待ったんだ。最高の気持ちだよ。だって日本に僕たちのファンが居るって知っていたんだから!

Q2: So, what’s your impression about our country? Are you interested in Japanese culture, traditional music, foods, or architects?

【KÄRTSY】: Well, my impression about you is that you are very polite and straight and nice. The first trip is only a first trip you know, so I truly believe that after this one we know more about you and we also know more what we want to know about the culture. I’m sure very interested in other cultures!

Q2: 日本という国や文化に対してはどのような印象をお持ちですか?

【KÄRTSY】: そうだね、まず君たちに対する印象は、とても礼儀正しく、実直でナイスな人たちという感じだね。まあ初旅行は初旅行だよ。
とにかく、僕はこのツアーの後、より君たちを知って、文化についても何をもっと知りたいのか分かってくるはずだと信じているんだ。当然、他の文化にはとても興味があるからね!

Q3: Anyway, let’s looking back early 90’s when you started to release game-changing records. I think “So Fine” was the first record that Waltari showed what Waltari was. I mean “Monk-Punk” and “Torcha!” was more straight record for Waltari. Do you agree that?

【KÄRTSY】: Game changing, what a nice word! Thank you!! Well, Waltari have had the same principle from the very first moment in making music: to reflect all the actual moods we have and also in that way save the original open minded attitude of rock music, which it really had in the early decades, BUT with these days styles, not the stylewise same than before. You know our aim was a bit more to reflect this revolutionary and mind blowing side of rock. Rock’n’roll is today’s too “god-fearing” music, and in fact it was that for our taste already late 80’s when we started. People feared to experiment and show their honest inner feelings to public in their music, it was more just an industry. We do had this same feeling already with Monk Punk and Torcha, but you are right: with So Fine we finally had the courage and skills to REALLY express ourselves in much more wider way than hard rock-based bands usually.

Q3: では WALTARI が “ゲームチェンジング” なレコードをリリースし始めた90年代を振り返ってみましょう。
個人的に、最初の2作品、”Monk-Punk”, “Torcha!” はよりストレートな作風で、バンドが真の WALTARI らしさを発揮し始めたのは “So Fine!” からだと感じています。

【KÄRTSY】: ゲームチェンジング!素晴らしい言葉だね(笑)。ありがとう!
そうだな、WALTARI は最初期のころから音楽制作に関しては同じ原則を掲げているんだ。その時バンドが持っている全てのムードを反映し、ロックが本来持つオープンマインドなアティテュードを守ることさ。まさに初期のロックバンドがやっていたようにね。
ただし、確かに僕たちの今日のスタイルについて言えば、以前とは異なるよね。つまりね、僕たちの目標は、ロックの革命的で驚異的なその精神を反映することなんだよ。
最近のロックシーンはあまりに “信心深い” ように思えるね。実際、僕たちがバンドを始めた80年代後半からすでにそうだったんだよ。アーティストは実験し、正直に自身の内なる感情を音楽に込め公にすることを恐れたんだ。より商業的、産業的だったと言えるね。
僕たちは間違いなく、すでに “Monk-Punk”, “Torcha!” のころから先に述べたアティテュードを備えていたよ。だけど君は正しいね。”So Fine!” において、遂に僕たちは自分たちを本当に表現する勇気とスキルを手に入れたんだ。普通のハードロックバンドより遥かに幅広いやり方でね。

Q4: After that, Waltari become to be known for it’s diversity and combination of music styles like, Metal, Alternative, Prog, Death Metal, Hip Hop, Industrial, Pop, Punk, Symphonic, Techno…It was revolutionary, I think no one did it at that time, even now. What made you start to mix such a wide variety of genres?

【KÄRTSY】: Yeah, as mentioned, we want to bring rock music back to its original meaning: mind blowing revolutionary music. Not only entertainment, as its seems to be unfortunately pretty much these days. As much as I do enjoy this day’s music I don’t see enough courage in there. The other side is that we as a band want to be honest to ourselves with our music taste, and that is definitely our secret to such a long lasting life with the band.

Q4: その後、WALTARI は仰る通り、メタル、デスメタル、オルタナ、プログ、フォーク、ヒップホップ、インダストリアル、テクノ、パンク、シンフォニック、ポップといった多様な要素をミックスした音楽性で知られて行きました。本当に革命的だったと思います。

【KÄRTSY】: その通りだよ。先程も述べたように、僕たちはロックをその本来の意味に戻したかっんだよ。驚異的で革命的なね。
ただのエンターテインメントだけに留まりたくないんだよ。不幸にも今日の音楽シーンはそれが大半を支配しているように思えるけどね。つまりは僕が楽しめるほどの”勇気”を今日の音楽に見つけることが出来ないのさ。
もう一つの側面として、僕たちはバンドとして自分たちの音楽の素養に正直でいたいというのがあるね。間違いなく、それこそが、バンドがこれ程長く続いている秘訣だよ。

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Q5: Regarding diversity, your records sometimes have very different feelings. For example, “Space Avenue” is so Industrial, “Rare Species” is so melodic, and “Blood Sample” is so metalic. I mean, Waltari never made same albums, right?

【KÄRTSY】: Yeah, that is our aim. We want to challenge ourselves all over again with each album. That’s how we keep this interesting and fun to ourselves, and doesn’t at all feel like “work”. Anyway, at the same time we need to keep quality of music high!

Q5: 多様性と言えば、WALTARI の作品はアルバムによっても大きく異なりますよね?同じようなアルバムを2枚作らないという原則も存在するのでしょうか?

【KÄRTSY】: うん、それも僕たちの目標だよ。どのアルバムにおいても、僕たちは何度も何度もチャレンジして行きたいんだ。だからこそ、音楽制作に興味と楽しさを持ち続けられるんだし、全く “お仕事” という感じはしないね。
勿論、同時に音楽のクオリティーは高く保たなければならないよね。

Q6: So, 90’s in Scandinavia was very special era for Metal community. Pioneers of Modern Metal like Waltari, Meshuggah, Amorphis, Opeth, In Flames, Emperor, emerged from there. Could you tell us about the scene at that time? Do you emphasize with them?

【KÄRTSY】: Well, it was a very interesting time. We all accidentally developed our own styles first without knowing each other, but when we got to know each other, we found out that this all had been generally in the air, it was a post-first-metal-wave-time, and all the Scandinavians added a bit more crazyness to their metal after starting to listen more wider spectre music. Suddenly then all these metal bands started to bloom leaving all the “basic-metal” bands behind for a while. In fact we Waltari were first very surprised, that we found our “home” in the end from the metal scene, cause we didn’t really consider us as a real metal band, more as a open minded “post punk band with the new rap and metal influences”. But cause of this changing enviroment in metal scene, they took us gladly into their scene, they liked our energy and we admired greatly their skills as a musicians. I do have a feeling that we live the same kind of “changing period” in music scene again. Not least as a proof, that we are finally landing to Japan too! haha.

Q6: 90年代のスカンジナビアは、WALTARI, MESHUGGAH, AMORPHIS, OPETH, IN FLAMES, EMPEROR などモダンメタルの雛形となったバンドがまさに百花繚乱の様相で現れました。当時のシーンやバンドについて話していただけますか?

【KÄRTSY】: そうだね、本当に面白い時代だったよ。僕たちを含め、そういったバンドたちは全て、当初はお互いを知らないまま偶発的にその独自のスタイルを確立していったんだ。だけどだんだんと知り合う内に、僕たちの間には “ポストファーストメタルタイム” とでも表現出来るような雰囲気が全体に漂っていることに気づいたんだよ。
スカンジナビアのバンドたちは、より幅広いスペクトルの音楽を聴くことで、メタルに “クレイジーさ” を加えていったんだ。そしてしばらくすると、突如として、”ポストファーストメタルタイム” のバンドたちは “ベーシックメタル” のバンドたちを後方に残し、素晴らしく花開いたんだ。
実は、当初僕たち WALTARI はとても驚いたんだよ。遂にメタルシーンに本物の “家” を見つけたんだからね。それまで僕たちは自分たちを真のメタルバンドだと考えたことがなかったからね。よりオープンマインドな、例えるなら “新たなラップとメタルの影響を取り入れたポストパンクバンド” のようなイメージだったのさ。
だけど、こういったメタルシーンの環境の変化によって、彼らは徐々に僕たちをシーンへと取り込み、僕たちのエナジーを気に入るようになったんだ。僕たちも彼らのミュージシャンとしてのスキルをとても尊敬しているんだよ。
そして現在、僕たちはまた音楽シーンにおいて、それと同種の “変化の時期” を生きていると感じているんだ。とりわけ、僕たちが遂に日本へと上陸することはその証明だと思うな(笑)。

Q7: You have very huge discography. When our readers jump in Waltari World, which records do you recommend?

【KÄRTSY】: Well, there are many options, haha. I personally see So Fine album still as a kind of “rehearsal work”, thou that album has many legendary songs which is worth to check out. As a complete works I would warmly suggest Yeah Yeah Die Die and Release Date for metal lovers, and You Are Waltari and Big Bang for anybody a music fan.

Q7: WALTARI のディスコグラフィーは膨大ですが、では WALTARI の世界に読者が飛び込む時、オススメの作品を教えていただけますか?

【KÄRTSY】: そうだな、そこには多くのオプションが存在するね(笑)。個人的には、”So Fine!” がある意味日本ツアーの “リハーサル作品” のような感じだと思うな。このアルバムには、チェックする価値のある伝説的な楽曲が多く収録されているからね。
完璧な作品としては “Yeah! Yeah! Die! Die!” を、 “Release Date” はメタルファンに、”You Are Waltari”, “Big Bang” は音楽ファンなら誰にでもオススメしたいね。

Q8: Now, Waltari is consisted by seven members. OK, why do you need four guitar players in the band? And what is your next journey with these members?

【KÄRTSY】: Since the old guitarists Jariot and Sami, are too busy to play the shows (Sami plays in Kreator, Jariot is an actor), we decided to take more guitarists in not to have anybody as a brake for the touring, and why not also enrichening the band sound, they all play in the studio thou, haha. Even I personally think I am replaceble, I just happen to be the one of the original guys who still has a time to serve this band and its attitude full time. This band is about the certain attitude, not about any certain egos, haha.

Q8: WALTARI には現在7人のメンバーが在籍しています。それにしても、ギタリストが4人とは驚きですね?

【KÄRTSY】: というのも、昔から在籍する2人のギタリスト Jariot と Sami が忙しすぎてあまりショウでプレイ出来ないからなんだよ。Sami は KREATOR でプレイしているし、Jariot は俳優だからね。だから誰かが欠席してツアーの妨げとならないようにギタリストを増やすことに決めたんだ。それにスタジオでは4人全員がプレイするんだから、バンドサウンドはリッチになるでしょ?(笑)
個人的には、僕が交代可能だと思うよ(笑)たまたまオリジナルメンバーで、バンドに捧げる時間もあるからフルタイムのような態度で臨んでいるんだ(笑)このバンドはエゴではなくアティテュードで動いているんだよ(笑)

FIVE ALBUMS THAT CHANGED KÄRTSY’S LIFE

THE BEATLES “THE BEATLES (WHITE ALBUM)”

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STRANGLERS “BLACK AND WHITE”

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CELTIC FROST “INTO THE PANDEMONIUM”

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THE PRODIGY “MUSIC FOR THE JILTED GENERATION”

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NINE INCH NAILS “THE DOWNWARD SPIRAL”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Dear Japan people: Please stay open minded! Styles/boundaries are about to kill the freedom..and, like we very much believe, also the physical sales! Only the freedom of music can keep rock music alive!

日本のみんな。オープンマインドでいよう!スタイルや境界は自由を殺そうとしているね。僕たちが実に信じているフィジカルセールスと同様にね!音楽的な自由こそがロックを生かして行くんだ!

KÄRTSY HATAKKA

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Korpiklaani&Fiddler’s Green Japan Tour 2017
Special Guest – WALTARI

9月16日(土)大阪 梅田amHall
9月17日(日)名古屋 大須RAD HALL
9月18日(月祝)東京 恵比寿Liquid Room
チケットのご購入、詳細はこちら。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SHADOW OF INTENT : RECLAIMER】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHRIS WISEMAN & BEN DUERR FROM SHADOW OF INTENT !!

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The Halo-Themed Stunning Symphonic Deathcore Act From US, Shadow Of Intent Has Just Released One Of The Most Dramatic Record Of The Year, “Reclaimer” !!

DISC REVIEW “RECLAIMER”

遥かなる星河に美麗なるデスコアのシンフォニーを注ぐ、コネチカットのスペースシップ SHADOW OF INTENT がハイスペックな新章 “Reclaimer” をリリースしました!!人類とコヴナントの争いを描く壮大なる宇宙譚 HALO シリーズをテーマに抱いたバンドは、文字通りシーンの “再生” を担っていくはずです。
ギタリスト Chris Wiseman とボーカル Ben Duerr のプロジェクトとして始まった SHADOW OF INTENT。遂に5人のメンバーを揃え、真のバンドとしてリリースした初の作品 “Reclaimer” は実際全ての面で前作 “Primordial” を凌駕しています。
アルバムオープナー、”We Descend…” の神秘的なアトモスフィア、壮麗なるオーケストレーション、透徹したプロダクションはまさに進化の証。インタビューにもあるように、ABIGAIL WILLIAMS のキーボーディスト Kelsie Hargita の力を借りて構築するシンフォニーは、幾重にも重なりたなびく天の川銀河のごとく華麗に花開きます。
“The Return” で見せるコントラストはアルバムの素晴らしきインビテーション。Ben の地を這うガテラルと Chris の天翔るシュレッドは互いのインテンス、エレガンスを損なうことなく、むしろ崇高さと風格を相互作用で創造しながら激しく加速していきます。
インタビューで語ってくれた通り Jason Richardson をリスペクトする Chris のクラシカルでファストなリードプレイは、スリルと審美の無重力空間でダンスを披露し、Ben のガテラルはブラックホールの質量で全てを飲み込みます。さらに Matt のテクニカルかつクリエイティブなドラミングはカイパーベルトのごとくバンドを密に集約ししリスナーへと迫り来るのです。
彼らを凡百のデスコアバンドから際立たせているのは、確かに卓越したシンフォニックなアレンジメントとオーケストレーション、凛としたピアノの響き、そして鮮麗で純美なメロディーでしょう。しかし、同時により幅広く多彩な音楽的素養も注目されるべきだと感じます。
INFANT ANNIHILATOR の Dickie Allen, INGESTED の Jason Evans, そして Ben のトリプルボーカルで臨んだ “The Catacombs” ではフロリダデスメタルに接近し、チャグと対比させたよりプリミティブでオーガニックなブルータリティーを見せつけ、一方で “The Mad Tyrant’s Betrayal” では高音トレモロリフやクリーンギターを大胆に導入しブラッケンドでアトモスフェリックなドラマを提示します。
何より、Chris のデスコア、テクデス、ブルータルデスメタル、ブラックメタル、ブラックゲイズ、クラシカルなどを巧みに配置した千変万化なリフワーク、そして Ben とゲストボーカルが構築するガテラル、グロウル、スクリーム、クリーンをピースとした難解なジグソーパズルの融合には驚嘆するしかありません。
勿論、VILDHJARTA / HUMANITY’S LAST BREATH のメンバーにして BORN OF OSIRIS の最新作でミキシングも手がけたシーンのレジェンド Buster Odeholm が手がけたアルバムでは、「高校時代には、”The New Reign” EP を本当によく聴いたものさ。」 と Chris が語る通り “The Gathering of All”, “The Heretic Prevails” のようなBoO 直系のアトモスフェリックでコズミックなデスコアサウンドも見事に炸裂していますね。
そして遂にパワーメタルの領域にまで足を踏み入れたドラマチックな “The Prophet’s Beckoning”。クリーンボイスで勇壮に歌い上げる奇跡の刹那には、壮絶に畳み掛けたアルバム中盤の全てが最良の形で結実したかのような爽快感までをも感じることが出来ました。
ちょうど一時間、ドラマティックなスペースオペラは、作品で最もプログレッシブな長尺曲 “The Tarutarus Impalament” で深遠なスポークン・ワードと共に幕を閉じました。
今回弊誌では Ben と Chris にインタビューを行うことが出来ました。デスコアはもとより、シンフォニック、ブラッケンド、プログレッシブ、メロディックなど様々なメタルファンにぜひ聴いていただきたい作品です。どうぞ!!

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SHADOW OF INTENT “RECLAIMER” : 10/10

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