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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VOIVOD : THE WAKE】JAPAN TOUR 2019 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DANIEL “CHEWY” MONGRAIN OF VOIVOD !!

“I Don’t Use My Guitar Before I Have An Idea Of What The Melody Could Be. Music Is Not Inside The Instrument, It Is In My Mind, In My Heart. “

DISC REVIEW “THE WAKE”

プログレッシブとスラッシュの狭間でSFのスリルを享受するケベックの神怪 VOIVOD。5年ぶりとなるフルアルバム “The Wake” の異形と暴威は、バンドの結成35周年を祝賀する来日公演で Voivodian を狂気の渦へと導誘します。
衝動の “Rrröööaaarrr” から、サイバーな中毒性極まる “Dimension Hatross”、そしてアートメタルの極地 “The Outer Limits” まで、逸脱者 VOIVOD の奇々怪界はメタルシーンにおいて畏怖と畏敬を一身に浴び続けて来ました。
スラッシー、時にパンキッシュなアップテンポの猛威とプログレッシブな展開を、サスペンスと不協和に満ちたジャズ由来のテンションコードで賛美する異端の婚姻。そしてその倒錯的なシグニチャーサウンドは、ギターの革命家 Piggy の逝去、豪放磊落なベースマン Blacky の脱退にも、些かも揺らぐことはありませんでした。
バンドにとって何より僥倖だったのは、テクニカルデスのカルトヒーロー MARTYR で雄名を馳せた Chewy こと Daniel Mongrain を迎えたことでしょう。
インタビューで、「僕は11歳の時から VOIVOD のファンで、それこそ狂ったように聴いて来たんだから、もう僕の音楽的な DNA の一部、最も大きな影響の一つだと言えるだろうね。」と語るように、”Target Earth” でバンドに加わって以降、Chewy はあの不協和音とテンションの魔術師 Piggy の遺伝子をしっかりと受け継ぎながら、さらに VOIVOD の意外性、多様性を逞しく拡大しているのです。
バンド史上最も “シネマティック” で “キャッチー” なコンセプトアルバム “The Wake” はその進化を如実に証明するマイルストーン。アートワークにもあるように、Voivodian の象徴、4体の Korgull が見下ろす先は死に行く星。作品に描かれた気候変動、大災害に起因する混乱とカオスは当然我々の住む地球の姿に重なります。
しかし同時に滅びを誘う巨大災害や外敵の来襲は、人類に新たな真理、宇宙において孤高でもなければ唯一種でもないという、ある種の “目覚め” をもたらすのです。
アルバムオープナー “Obsolete Beings” で早くもバンドは Voivodian の心に洗脳のメカニズムを植え付けます。パンキッシュにドライブするリズムセクション、不協和のパラノイア、刻々と変化を続ける万華鏡のテンポとリズム。誇らしげにトレードマークをはためかせながら、一方で Snake の紡ぐボーカルライン、Chewy の奏でるギタートーンはこれまでよりも格段に甘くメロウ。印象的な中間部のブレイクでは、アトモスフェリックな顔さえ覗かせます。
水面下から現れたエイリアンの襲来と、唯一残った人類の贖いを描いた “The End Of Dormancy” は、アンセミックにテクニカルにストーリーを体現する VOIVOD シネマの完成形なのかもしれませんね。
「お前は知りすぎてしまったんだ…。」厄災来たりて笛を吹く。クリムゾンとフロイドの不可解な共演。時に凶暴を、時に畏怖を、時に孤独を、時に勇壮を、時に不屈を伝える千変万化、Chewy のリフデザインは常にストーリーへと寄り添い、Snake は幾つものキャラクターを一人で演じ劇場の支配者として君臨します。
初期 MEGADETH を想起させるハイパーインテレクチュアルなスラッシュアタックと、神々しきオーケストレーションがせめぎ合い、そして底知れぬダイナミズムを奉ずる “Iconspiracy”、サイケデリックに浮遊するキャッチーな幻想宇宙 “Always Moving”。そうしてアルバムは12分のエピック “Sonic Mycelium” で幕を閉じます。
「”The Wake” では全てが “チームスピリット” の下に制作されたんだ。」 その言葉は真実です。張り巡らされたディソナンスとテンションの菌糸をぬって、重層のコーラスさえ従えた煌めきのメロディーは新生 VOIVOD の野心を再び主張し、ポストロックの多幸感さえ仄めかせながらストリングスの絨毯へとあまりにコレクティブなプログレッシブの息吹を着地させるのです。
今回弊誌では、Chewy さんにインタビューを行うことが出来ました。「ソロをプレイする時は、吹き込むパートを何度も何度も聴き込むんだ。そうするとメロディーが頭の中で鳴り始めるんだよ。そうして僕はギターを手に取り、そのメロディーを紡ぐんだ。僕はメロディーが降りてくるまでギターを触りすらしないからね。音楽は楽器の中にあるんじゃない、僕の心、ハートの中にあるんだよ。」二度目の登場。天国の Piggy もきっと満面の笑みでこの作品を賞賛するでしょう。
余談ですが、ブックレットには Away がそれぞれの楽曲をイメージして綴ったアートの数々が描かれています。どうぞ!!

VOIVOD “THE WAKE” : 10/10

INTERVIEW WITH DANIEL “CHEWY” MONGRAIN

Q1: Chewy さん、お久しぶりです。前回のインタビューから3年ほど経ちましたが、日本語の勉強は捗っていますか?(笑)

【CHEWY】: こんにちSinさん!えっと、少しだけ、とてもいそがしかったからもういちど日本語を勉強する始めました。漢字と会話連取した。多分来年日本に来るときぼくの日本語はちょっと良くになります。下手日本語ごめんね。(原文ママ)

Q2: So, your Japan Tour 2019 is just announced! It will be first time for five years. How do you feel now? Where do you want to go and see in Japan?

【CHEWY】: We are very excited to play in Japan again! And it will be the first time for Rocky (Bass) so he is very thrilled too. I believe we play near Shibuya so we will be in the center this time, we can’t wait to meet with our Japanese Fan again! It’s been too long! We would like to have time to visit and also play many more places! big Cities but also the deeper Japan, Fishermens, Farmers, Craftmen, temples, enjoying some local festivals… I’ve personnally visited Hiroshima, Sakai, Kobe, Kyoto,Wakayama City, Osaka, Tokyo but I would love to go up north in Hokkaido and also Okinawa in the south. Japan is sooo rich, every places got its speciality food and culture, and different accents, I would love to go visit the Ainu community too. Japanese culture is a very rich culture to discover, it takes time to be able to appreciate and understand deeply. I had very good conversations with many people, especially in smaller towns.I can’t wait so I will go in Japan 3 weeks before the show in Tokyo! I will be around Osaka and Wakayama from December 28th.I will celebrate the new year in Japan for the second time in my life!

Q2: VOIVOD 初の単独来日公演 “THE WAKE JAPAN TOUR 2019: 35th ANNIVERSARY” が発表されましたね?
5年振りの来日となりますが、日本で行きたい場所の目星などはつけていますか?

【CHEWY】: まず、また日本でプレイ出来ることに僕たちはとても興奮しているんだ!それに、ベーシストの Rocky にとっては初の日本ツアーになるから、彼はとても楽しみにしているよ。
確か、渋谷近辺 (TSUTAYA O-WEST) でプレイするんだったよね。だから今回はより東京の中心地でやれる訳さ。また日本のファンに会うのが待ちきれないよ!随分久しぶりだからね!
出来れば、もっともっと多くの場所を訪れ、プレイする時間があれば良いんだけどね!大都市もそうだけど、もっと日本のディープな場所もね。漁師さん、職人さん、農家の人たち、それに寺社仏閣。地方のお祭りなんかも体験してみたいな。
個人的にはこれまで、広島、堺、神戸、京都、和歌山、大阪、東京を訪れたことがあるんだよ。だけど、出来れば本当に北は北海道から南は沖縄まで、縦断してみたいくらいなんだ。
日本はとっても豊かな国だよね。どの地域にも独自の文化や食事、それに異なる方言があってね。アイヌのコミュニティーも訪ねてみたいなあ。とにかく、とても豊潤な文化だから、深く味わい理解するのに時間が必要なんだよね。
僕は特に小さな町で、沢山の人たちととても楽しい話をしたよ。本当に待ち切れなさすぎるから、東京でのライブの三週間前には日本に行くよ!12/28から大阪や和歌山周辺にいるよ。人生で二度目になるけど、新年を日本で過ごすんだ。

Q3: The tour supports your newest, incredible record “The Wake”. It’s your first full-length with the current lineup. Blacky left. So, compared with “Target Earth”, It seems you become main composer, right?

【CHEWY】: I was used to have that spot because I started my career as a composer in my first band (Martyr). With Voivod, from the first song I wrote on Target Earth, I knew it would be a collective creative process. At the time on Target Earth, I would have to create landscape on plain bass lines or come up with the bass/guitar arragment myself. Then we would improvise around the ideas and create a song together as a band.
For “The Wake”, Everything was done in a team spirit. A Lots of Ideas came from guitar Ideas as a starting point, but some of the song sections also came from a vocal melody or a drum beat or a bass line. We improvised around the ideas until it felt like the right groove, the right intensity. We would record our jams and I went home and re-record the ideas in my studio and re-arranged them, working on parts and details, Rocky would sometimes show up so we could work on his parts together. Then we would go back to the jam space and confirm the work that was done in my studio.Then Snake would sing some melodies on it transforming it into a Voivod song! There was no ego in the way. We all inspired each other, we made each other shine musically and emotionally. so…I may be the guy who kind of help putting eveything together and work the very fine details, parts, harmonies, but the core of the music is the four of us creating this universe out of thin air. It was an amazing experience to write ‘The Wake’. It was beautiful to achieve that together, with respect and joy and the feeling of accomplishment. The feeling we did our very best on every notes we wrote, played or sang.

Q3: 日本でのライブは最新作 “The Wake” をサポートするものとなりますね!
現在のメンバーで制作した初のフルアルバムで、そして Blacky がバンドを離脱したことに伴い、あなたが完全にメインコンポーザーの役割を担っていますよね?

【CHEWY】: コンポーザーという意味では、僕は元々そのスポットにいたんだよ。というのも、最初のバンド MARTYR ではコンポーザーとしてキャリアを始めたんだからね。
VOIVOD では、僕の書いた楽曲が初めて収録されたのが “Target Earth” だったね。だけど、もっとコレクティブなライティングプロセスになるべきだと分かっていたよ。なぜなら、”Target Earth” の時は、簡潔なベースラインやベースとギターのアレンジメントも僕が考えて、クリエイティブな景色をある程度提示していたんだからね。そこからバンドとして、アイデアを膨らませて楽曲を構築していったんだ。
対して “The Wake” では全てが “チームスピリット” の下に制作されたんだ。確かに、多くのアイデアが僕のギターを出発点としているんだけど、楽曲の中にはボーカルメロディー、ドラムビート、ベースラインから発想を得たセクションも存在するんだ。そうして僕たちは、正しいグルーヴ、正しいインテンスだと感じられるまで楽曲を膨らませていったんだよ。
そうしてレコーディングしたジャムを、僕が家に持って帰って、自分のスタジオでそのアイデアをリアレンジし、パート毎の詳細を詰めて仕上げていったんだ。
Rocky は時々僕のスタジオに顔を出したから、彼のパートは一緒に詰めていくことが出来たね。その後、僕たちは再びジャムスペースに集まって、僕のスタジオでの仕事を確認していったのさ。そうして遂に Snake がメロディーをいくつか吹き込むと、僕たちの仕事はまさしく VOIVOD の楽曲へとその姿を変えていったんだ!
そこにエゴは一切なかったね。僕たちは全員が互いにインスパイアされ、音楽的にも感情的にも互いに輝かせあったんだ。だから…何というか、僕は全てのまとめ役といった感じだったね。後はパートごとの詳細、各パート、ハーモニーなんかを煮詰める役だね。だけど、音楽のコアの部分は僕たち4人が無から生み出していったんだ。
だから、”The Wake” を書くのは素晴らしい体験だったね。全員で一緒に成し遂げた美しい作品なんだ。敬意と歓喜、そして達成感。僕たちがベストを尽くしたそういった感情は、全ての音、演奏、歌唱に織り込まれているよ。

Q4: Actually, Guitar player and Bass player have changed, but Voivod’s core sound never changes. When you are composing Voivod’s record, do you consciously think about keeping band’s tradition and signature sound?

【CHEWY】: The only time I thought about it was when I started writing the first riffs during the “Target Earth” writing process…then I stopped because thinking was in my way of my creativity. I needed to “not think” and leave space to my spontaneity.
I’ve been a Voivod Fan since I was 11 years old, I’ve listened to Voivod like crazy, It is part of my musical DNA , it is one of my biggest influence musically, so I don’t overthink, I just write what comes to my mind and bring it to the jam space. So far, Never once Snake or Away told me…”oh this is not very Voivod sounding” or anything like that, they always welcome my ideas, and if the Idea is strong , it will survive by itself, If we can make it shine, It will become a song. If not, it will vanish by itself. I know how Voivod “should” sound like in my own “interior fan”. I don’t have to force anything but just let go and be myself.

Q4: 音楽のコアと仰いましたが、ギタープレイヤー、ベースプレイヤーが変わったにも関わらず、VOIVOD サウンドのコアは変わっていませんよね?
あなたがこのバンドで作曲を行う時は、やはり伝統やシグニチャーサウンドを意識されているのでしょうか?

【CHEWY】: それを意識したのは、”Target Earth” の最初のリフを書き始めた瞬間だけだったね。それからは…意識するのをやめたんだ。そうやって考えすぎることは、僕のクリエイティビティーを妨げることに繋がるからね。僕に必要だったのは、”考えない” で、自分の自由な発想に任せることだったのさ。
というのも、僕は11歳の時から VOIVOD のファンで、それこそ狂ったように聴いて来たんだから、もう僕の音楽的な DNA の一部、最も大きな影響の一つだと言えるだろうね。だからこそ、考え過ぎないで、心に浮かんで来た楽曲をジャムスペースへと持ち込むことにしたんだよ。
今のところ、Snake や Away が 「うーん、これは最高に VOIVOD らしいサウンドとは言えないな。」 みたいなことを僕に言ったことは一度もないんだよ。彼らはいつも僕のアイデアを歓迎してくれているんだ。
それに、もし僕のアイデアが強力なら、ひとりでに生き残るはずだよ。そうしてバンドとしてそのアイデアを輝かせるこもが出来たら、楽曲として完成するんだよ。もし僕のアイデアが強力じゃなければ、ひとりでに消えて行くだけさ。
つまり、僕の中の “ファン” としての部分が、VOIVOD サウンドかくあるべしというのを身をもって知っている訳さ。だからこそ、無理をすることなく、ただ自分らしくやれる訳だよ。

Q5: I feel this is the most cinematic, atmospheric, progressive, even melodic record you have made with Voivod. Actually, how have you evolved since “Target Earth” or “Post Society”?

【CHEWY】: Thanx! well, It’s hard to tell, I don’t think it was a very conscious thing, we wanted to do a concept album for sure but we didn’t know where to start, so we started with the music, and the lyrics came after. Snake writes the lyrics once the music is completed because the music inspire him the subject of the songs.The atmosphere or progression is giving him the sparkle to start writing and he got his own vision of the meaning of the music. I think We have evolved as of how we work together. Everybody knows their role better and we trust each other in our respective roles, we developed a good writing method on “Post Society” as well as the technical aspect, demos, studio…Recording in the same studio (where we did Post society) with Francis Perron at Radicart Studio helped a lot, he is a big Voivod fan and an old friend or Rocky and Me. and he gave all the energy he had for this album to be at its best! It went all like a well oiled machine. I think the creativity had more space for all of us and that we could really care about the songs in the best way possible.Feeding each other to make every parts and ideas at its best..

Q5: “The Wake” はあなたが VOIVOD として制作した作品の中で、最もシネマティック、プログレッシブ、アトモスフェリック、さらにメロディックとも言える素晴らしい作品だと感じました。
ご自身では、”Target Earth”, “Post Society” と比較してどのような進化を遂げたと感じていますか?

【CHEWY】: ありがとう!意識してそうした訳ではないから、言葉にするのはなかなか難しいんだけど、とにかく僕たちは必ずコンセプトアルバムを作りたいと思っていながら、どこから手をつけて良いのか分からなかったんだ。だからまず音楽から始めて、後から歌詞を加えることにしたんだ。
Snake は音楽が完成した後歌詞を書いたんだけど、それは音楽自体が彼を感化して楽曲の主題をイメージすることが出来たからなんだ。音楽の持つアトモスフィアや展開が閃きを与えて、彼は自身の世界観をそこに見つけることができた訳さ。
進化という意味では、共作のやり方がそれを如実に表していると思う。全員がその役割をより理解し、お互いが敬意を持って各自の役割を信頼していたね。
“Post Society” の時点では良好な作曲の方法論を確立出来たと思う。テクニカルな側面、デモ、スタジオ…だから今回も同じスタジオでレコーディングを行ったのさ。Radicart Studio の Francis Perron も大きな助けとなったね。彼は VOIVOD の大ファンで、Rockey と僕の古くからの友人なんだよ。彼は持てる全てのエナジーをこの作品へと注いでくれたんだ。最高のレコードになるようにね!
まるでオイルが充分に注がれた機械のように滑らかに進んだよ。僕たちにとって創造性はより広がっていたね。だから本当に楽曲が最良の形となるようケアすることが出来たのさ。互いにパートやアイデアに関して意見を交換しながらね。

Q6: Actually, you have incredible technique, But you look really team player. I feel you always care your songs first, and there is no ego to be “Guitar Hero”, right? As a lead player, technically, musically, what was new challenge for you?

【CHEWY】: I approached all the solos as a story, as a complement to the song, as a very personal way to express myself in the context of each song.I always try to use elements that are already in the song in my solos, to make a connection.Sometimes it is melodic sometimes it is more rhythmic. And I try to approach every solo differently, develop a different story each time. I don’t think about fingers, frets or technique, I listen to the part I have to solo over many times…and start to have melodies in my head…then when the melody is there…I pick-up the guitar and play it. I’m not noodling around much, I don’t use my guitar before I have an idea of what the melody could be. Music is not inside the instrument, it is in my mind, in my heart. If what I hear as a melody or texture requires a specific technique to make it sound at its best, then I work on the part and find the right technique to play it and make it sound the more similar possible that what was in my head.That is when technique becomes an important tool! so I let the Music dictate me what techniques I need to actually interpret it.Not the other way around.
As for Guitar hero, I have personal guitar heroes or musician heroes, I met some of them and felt pretty nervous when meeting them.But It’s because I respect and love what they do or did musically soo much that meeting them made me feel very nervous, I don’t feel like it is worshiping someone but just appreciate their art. I surely appreciate when people tell me they like my playing or my ideas, my solos, my compositions, of course it is very welcome to have positive feedback! I wish my “voice” is heard like any artist. I’m very grateful for that recognition.

Q6: あなたを見ていると、ギタリストにありがちなギターヒーロー的エゴを感じることがありません。楽曲へ全てを注いでいると言いますか。
そんなあなたが今回、リードプレイヤーとして新たに挑んだことはありましたか?

【CHEWY】: 僕は全てのソロを一つの物語としてアプローチしたんだよ。楽曲を補足するもの、そして楽曲のコンテクストの中で自分自身を表現するとてもパーソナルなものとしてね。
僕はいつも、すでに楽曲の中にあるエレメントをソロに活用しようとしているんだ。時にはメロディーの視点から、時にはリズムの視点から。繋がりを生み出すためにね。同時に全てのソロに異なるアプローチでも臨んでいるんだ。毎回異なるストーリーを組み立てるんだよ。
ソロをプレイする時は、フィンガリング、フレットポジション、テクニックについては考えないようにしているよ。ただソロを吹き込むパートを何度も何度も聴き込むんだ。そうするとメロディーが頭の中で鳴り始めるんだよ。そうして僕はギターを手に取り、そのメロディーを紡ぐんだ。
正直僕は指慣らしもあまりしないし、メロディーが降りてくるまでギターを触りすらしないからね。音楽は楽器の中にあるんじゃない、僕の心、ハートの中にあるんだよ。
もし僕に降りて来たメロディーやテクスチャーが、サウンドをより良くするために特定のテクニックを要したなら、初めてそこで練習し、適切なテクニックを選択して頭の中で鳴っているメロディーに出来るだけ近づけていくんだよ。その瞬間、やっとテクニックは重要なツールと化すんだ。つまり、音楽が僕に必要なテクニックを指示するんだ。その逆ではないんだよ。
ギターヒーローに関してだけど、僕にも当然ギターヒーローや敬愛するミュージシャンは存在するよ。彼らの中の何人かは実際に会うことが出来たんだけど、その時はとてもナーバスになったものさ。それはひとえに、僕が彼らの音楽を非常に愛しているからこそなんだけどね。だから誰かを盲目的に崇拝するというよりも、彼らのアートを賞賛するという姿勢な訳だよ。
勿論僕も、ファンが僕のプレイ、アイデア、ソロ、コンポジションなんかを好きだと伝えてくれるのは嬉しいよ。ポジティブなフィードバックはいつでも大歓迎さ!僕の “声” がアーティストとして認識されることを望むよ。

Q7: As always, I really love Away’s impressive artwork. Lot’s of Japanese fans interested in not only his drumming, but also his artistic gift. Does he draw lot’s of paints like daily basis?

【CHEWY】: Away is amazing, he got a very unique talent, his art as well as his drumming are so unique, you can recognize his style right away. It is one of the greatest quality in an artist! On tour he pretty much draw everyday, getting inpired by the cities we are in. architecture, people, things he sees or feel during the day. It’s amazing to look as he draw backstage or in the bus.
He often laughs when we look at it in complete awe, he laughs at his drawings in a fun way. I guess he is thinking “what the hell did I just draw?” hahaha! but only him knows!

Q7: Away のアートワークはいつものようにとても印象的ですね? 彼は日頃からそうやって多くのアートを描いているのでしょうか?

【CHEWY】: Away は素晴らしいよ。とてもユニークな才能を持っているよね。アートもドラミングと同じようにとてもユニークだよ。すぐに彼の絵、ドラムスだって分かるでしょ?それってアーティストにとって最も重要なことの一つなんだよ!
ツアーでも彼は毎日のように絵を描いているんだ。僕たちが訪れる場所、建築物、人びと、そうやって彼が日毎目にするものにインスパイアされてね。バックステージやツアーバスで彼の創作を眺めることが出来るんだから最高だよ。
僕たちが畏敬の念を持って完成した作品を眺めていると、彼はしばしば笑うんだ。とても楽しそうに絵を見ながらね。たぶんね、彼は「俺はいったい何を描いたんだ?」って思っているはずさ。(笑) まあ彼のみぞ知るさ!

Q8: Voivodian loves concept record. As artwork shows, “The Wake” seems to be about monstrous disaster, do you agree that?

【CHEWY】: yes I felt the same when I saw it, I was totally impressed by the emotions captured in it. 4 Voivod character looking at a dying planet, and the warm color which reminded me of climate change and chaos… desolation is the key word for me when I interpret it.

Q8: そのアートワークは、まさしく Voivodian が愛するコンセプトアルバムを素晴らしく象徴していますね?大災害がテーマだそうですが?

【CHEWY】: うん、僕もアートワークを見て同じ感じ、作品に取り込まれたエモーションに完全に感銘を受けたんだ。
4人の Voivod キャラクターが死に行く星を眺めているね。そして気候変動と混乱を思い起こさせる暖色の背景…僕がそれを解釈する時は、荒廃がまさにキーワードとなったね。

CHEWY’S RECENT FIVE FAVORITE ALBUMS

CARDIACS “THE SEASIDE”

DAVID BOWIE “BLACK STAR”

THE POLICE “OUTLANDOS D’AMOUR”

ALLAN HOLDSWORTH “THE SIXTEEN MEN OF TAIN”

KANSAS “THE POINT OF NO RETURN”

MESSAGE FOR JAPAN

We are very happy to go back in Japan in 2019 to meet our loyal fans and play for you on January 18 in Shibuya! もうすぐ会いましょう!どうもありがとうございます!

バンド全員が来年、1/18に日本に戻り、渋谷で忠実なファンのみんなに会ってプレイ出来るのがとても楽しみなんだ!もうすぐ会いましょう!どうもありがとうございます!

DANIEL “忠威” MONGRAIN

THE WAKE JAPAN TOUR 2019: 35th ANNIVERSARY MARQUEE特設ページ
2019年1月18日(金) 東京: TSUTAYA O-WEST
OPEN: 18:00 / START: 19:00
前売: 8,000円(税込 / スタンディング / ドリンク代別途)
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【INTO ETERNITY : THE SIRENS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TIM ROTH OF INTO ETERNITY !!

“As I Was Writing The Sirens, My TV Would Have The News Channel CNN On Just In The Background. After The Fukushima Disaster Happened, It Was On The News Everyday And I Was Just So Inspired To Write a Song Dedicated To Our Wonderful Japanese Fans.”

DISC REVIEW “THE SIRENS”

遺灰の散華は忘却という名の埋葬。しかしカナダのプログメタルミソロジー INTO ETERNITY は、10年の嗜眠から覚め神話の伝承を続開します。
00年代のプログメタルシーンにおいて、メロディーの乱舞、ハイテクニックの応酬にデス/スラッシュの凶暴やブラックメタルの陰鬱を投影した複雑怪奇なメビウスの輪、INTO ETERNITY の投げかけたハイブリッドのイデオロギーは、現代の多様なモダンプログレッシブへと繋がるゲートウェイだったのかも知れませんね。
特に、目眩く豊富なアイデアをシアトリカルに綴る “The Scattering of Ashes” の眩いばかりの完成度は、カタログの中でも群を抜いていました。
ところが、インタビューにもあるように、活動のスピードを落とさざるを得なくなった10年代初頭からバンドの歯車は狂い始めました。何より、七色ならぬ六人の声と顔を使い分ける傑出したシンガー Stu Block を ICED EARTH に引き抜かれたのはバンドにとって大きな痛手だったと言えるでしょう。
しかし、永遠を司る不死鳥は灰の中から蘇ります。「実は僕たちは何人か男性ボーカルをオーディションしたんだけど、最終的に Amanda のルックスと声が最も適していると判断したんだ。彼女は Stu が出していた全てのハイトーンをカバー出来るし、同時に僕等が必要としているデスボイス、グロウルもこなす事が出来るね。」と Tim が語る通り、新たに女性ボーカル Amanda Kiernanをフロントに据えたバンドは、新作 “The Sirens” で再びそのシグニチャーサウンドを地上に響かせることとなったのです。
幕開けは静謐なるピアノのイントロダクション。厳かに奏でられるモチーフは本編へと受け継がれ、決定的にネオクラシカルな響きをタイトルトラック “The Sirens” へ、ひいてはアルバム全編へともたらします。
マスターマインド Tim Roth の煌きは10年を経ても決して色褪せることはありません。ただし、かつて “エクストリームプログレッシブメタル” と称されたハイブリッドの比率は少々変化を遂げています。
確かに以前と比べて長尺の楽曲が増えた一方で、急転直下の場面展開、変拍子を伴うリズムのダンスはより自然体で作品の中へと溶け込んでいます。
もちろん、RACER X や CACOPHONY を思わせるスリリングなギターハーモニー、プログレッシブなデザイン、血湧き肉躍るクリエイティブなコンポジションは健在ですが、10年前と比較してよりパワーメタルへと接近したベクトルは 「”The Sirens” こそ、僕たちのレコードの中で最もヘヴィーメタルのファンにアピールする作品だと思っているよ。」 と語る Tim の言葉を強く裏付けます。
“Fringes Of Psychosis” はその新生 INTO ETERNITY を象徴する楽曲かも知れませんね。リッチなアコースティックギターから Michael Romeo にも迫るネオクラシカルの津波まで封じ込めた Tim のギターワーク、珠玉のメロディーと邪悪なグロウルを行き来する Amanda のウイッチリーなボーカル、エクストリームでブラストのハイテンションまで組み込んだリズム隊の妙。
静と動のダイナミズムに、リリカルで雄々しきドラマティシズム。即効性を持ってメタルアーミーの耳に馴染む、バンドのメタモルフォーゼは Stu が加入した ICED EARTH や “Jugulator” 期の JUDAS PRIEST にも並び得る鋭き牙とエナジーに満ちています。
惜しむらくは、若干チープなサウンドプロダクションでしょうか。インディペンデントでのリリースとなったため致し方ない部分とも言えますが、次作ではよりビッグなプロダクション、充実の制作環境に身を置けることを願います。
今回弊誌では Tim Roth にインタビューを行うことが出来ました。「”The Sirens” を書いている時に、テレビで、確か CNN だったと思うんだけど速報が入ったんだ。そうして、福島の災害が起きた後は、連日のようにニュースとなっていたね。僕はただとても感化されて、僕たちの素晴らしい日本のファンのために捧げる楽曲を書いたんだよ。」 どうぞ!!

INTO ETERNITY “THE SIRENS” : 9.7/10

INTERVIEW WITH TIM ROTH

Q1: This is our first interview with you. So, at first, could you tell us about you and band itself? What kind of music did you listen to, when you were growing up?

【TIM】: Thank you for the interview! We love Japan so much, so it’s an honor for us to be able to speak to you. My name is Tim Roth, I live in Canada and I formed Into Eternity in the Summer of 1996. The original idea was to play Hybrid Metal, which combines the best elements of heavy metal. We employ death vocals, clean vocal, shredding guitar, melodic playing, acoustic pieces, instrumental interludes, fast playing and explosive double bass drumming.
When I was growing up I started off on AC/DC, Twisted Sister, Judas Priest, Megadeth, Metallica, Motley Crue and Ozzy. Basically I was into classic metal, but after I heard Metallica,Testament and Megadeth, I was hooked on thrash metal. After that, I graduated to Yngwie Malmsteen, Death and Dream Theater and from there, our current sound for the band was found.

Q1: 本誌初登場です。まずはあなたの音楽的なバックグラウンドからお話していただけますか?

【TIM】: まずはインタビューをありがとう!僕たちは日本が大好きだから、君と話す事が出来て僕たちは誇らしいよ。僕は Tim Roth。カナダに住んでいて、1996年に INTO ETERNITY を結成したんだ。
バンドのオリジナルアイデアはハイブリッドメタルをプレイすることだったね。メタルに存在する様々な最高の要素、つまりデス/クリーンボーカル、ギターシュレッド、メロディックなパート、アコースティックなピース、インストのインタルード、ファストで爆発的なツーバスのドラミングなんかを融合させるようなね。
メタルは AC/DC, TWISTED SISTER, JUDAS PRIEST, MEGADETH, METALLICA, MOTLEY CRUE, Ozzy から聴き始めたんだ。基本的に僕はクラッシックメタルにハマっていたんだけど、METALLICA, TESTAMENT, MEGADETH を知った後はスラッシュメタルにのめり込んでいったね。
そこから、Yngwie Malmsteen, DEATH, DREAM THEATER といった次の段階へ進み、現在の僕たちのバンドサウンドを発見したんだ。

Q2: What inspired you to start playing guitar? Who was your musical hero at that time?

【TIM】: My original inspiration came from Angus Young of AC/DC, but that quickly shifted to learning Metallica songs and the riffing of James Hetfield/Dave Mustaine. Later on I got into lead playing, so Kirk Hammett was my influence and that led to discovering Yngwie Malmsteen. From that point on, I was hooked on the tight rhythm playing of thrash metal, but I wanted to have the lead chops of a Randy Rhoads or Yngwie Malmsteen.

Q2: あなたがギターを始めたきっかけ、当時のヒーローについて教えて下さい。

【TIM】: 最初にギターを始めたのは、AC/DC の Angus Young の影響が大きいね。だけどすぐに James Hetfield, Dave Mustaine が生み出した METALLICA の楽曲やリフを学ぶことへとシフトしていったんだ。
後にリードをプレイするようになり、Kirk Hammett から影響を受け、そうして Yngwie Malmsteen を発見したんだ。
だからその時点から僕は、スラッシュメタルのタイトなリフに夢中でありながら、Randy Rhoads, Yngwie のようなリードをプレイしたいと思って来たのさ。

Q3: So, ten years have passed since you had released “The Incurable Tragedy”. Off course, “The Sirens” was worth waited for, and there were some single releases, but what was the reason of this long interval?

【TIM】: Yes it has been 10 years since The Incurable Tragedy, but yes we did release early versions of Sandstorm and Fukushima back in 2011/2012. There are many reasons for the delay of The Sirens which include deaths, marriages, life issues and even divorces which took plenty of our time and attention. These days, I’m happy to report that things are going great for us as a band and also great for us as individuals.

Q3: 前作 “The Incurable Tragedy” のリリースから10年が経ちました。もちろん、その間にシングルのリリースはありましたが、非常に長い時間が経過しましたね?

【TIM】: そうだね、確かに “The Incurable Tragedy” から10年の月日が経過したね。ただ、君が言うように2011/12年には “Sandstorm” の初期バージョンと “Fukushima” をリリースしたよね。
“The Sirens” のリリースが遅れたのには多くの理由があるんだ。親しい人たちの逝去、結婚、人生の問題、それに離婚といった事柄が僕たちの時間と労力を大きく奪っていったんだ。
ただ、最近の僕たちは、バンドとしても個人としても、非常に良い方向へと進んでいると報告出来るね。

Q4: Regarding single release, “Fukushima” means a lot to us, Japan. What made you write about Japanese Tsunami, Nuclear disaster, and Japanese people at that time?

【TIM】: Into Eternity toured in Japan in 2008, for the Extreme The Dojo 20. That was a dream come true to perform in Japan. We toured with Mayhem, Dillinger Escape Plan, At The Gates and Pig Destroyer. In 2009 we got asked back to Japan again! That time we toured with Destruction and Cephalic Carnage and the gigs went absolutely incredible. We even had some time to sight see and see a bit of Japan as well. It was a great time in my life that I will never forget.
As I was writing The Sirens, my TV would have the news channel CNN on just in the background. After the Fukushima disaster happened, it was on the news everyday and I was just so inspired to write a song dedicated to our wonderful Japanese fans.

Q4: お話にも出ましたが、”Fukushima” は当時日本で起こった津波、原発事故、そしてそれに対処する日本人について書かれた楽曲でしたね?

【TIM】: INTO ETERNITY が初めて日本をツアーしたのが 2008年だったね。”Extreme The Dojo 20″ だったよ。日本でプレイ出来て本当に夢が叶ったと思ったね。MAYHEM, THE DILLINGER ESCAPE PLAN, AT THE GATES, PIG DESTROYER とプレイしたんだ。
そして翌年、2009年にもまた日本へ来てくれないかと打診されたんだよ!その時は DESTRUCTION, CEPHALIC CARNAGE とプレイし、驚異的なギグになったんだ。観光も出来て、日本について少しは理解出来た気がしたよ。僕の人生の中で素晴らしい瞬間だったし、決して忘れることはないだろうね。
“The Sirens” を書いている時に、テレビで、確か CNN だったと思うんだけど速報が入ったんだ。そうして、福島の災害が起きた後は、連日のようにニュースとなっていたね。僕はただとても感化されて、僕たちの素晴らしい日本のファンのために捧げる楽曲を書いたんだよ。

Q5: In this interval, Stu Block left the band and joined Iced Earth. Also, remaining long time member is only Tim and Troy. What was the story behind the situation?

【TIM】: Yes that is correct. Stu left in 2011, but he did a great job on The Sirens guest appearing on Fukushima and also on Sandstorm. In 2009, after we got home from Japan, the band had to slow down our touring schedule due to the birth of my son Lucca. Stu got the offer to join up with Iced Earth and it’s worked out just perfect for him. He is a perfect fit for that band. We are all still huge Iced Earth fans, so it was so cool he got into their band. I formed the band back in 1996 and Troy has been in the band since 2004, so the core of Into Eternity is still there. It’s been business as usual and we are just so happy to finally have The Sirens released.

Q5: この10年の間に、バンドの看板シンガーだった Stu Block が脱退し、ICED EARTH に加入しましたね?
同時に、長年在籍するメンバーはあなたと Troy のみになりました。

【TIM】: うん、その通りだよ。Stu は2011年にバンドを離れたんだけど、”The Sirens” でも “Fukushima”, “Sandstorm” にゲスト参加して素晴らしい仕事をしてくれたね。
2009年、日本から家に帰った後、僕の息子 Lucca が産まれてバンドはツアーのスケジュールを緩めなければならなくなったんだ。そのタイミングで Stu は ICED EARTH から加入のオファーを受けたから、彼にとっては全てがパーフェクトだったんだよ。あのバンドに完璧にフィットしているしね。何より、僕たち全員が大の ICED EARTH ファンだったから、彼が加入したのは本当にクールな出来事だったね。
僕がバンドを結成したのが1996年。そして Troy は2004年からバンドに在籍しているね。だから INTO ETERNITY の核となる部分はしっかりと存在し続けているのさ。
まあメンバーチェンジはこの業界では良くあることだし、とにかく遂に “The Sirens” をリリース出来たんだから満足だよ。

Q6: Recently, female fronted metal band is really increasing. And it seems Amanda fits the band perfectly, right?

【TIM】: Amanda is such a great girl and yes she fits in perfectly with us. She did such an incredible job on this new record. The band did audition men, but in the end Amanda had the right look and the right voice for us. She can hit all of Stu’s high notes but also do the death growls that we need. Her voice is very versatile from all of the harmonies and clean parts to all the raspy and death voices she can perform. Yes it is a perfect fit!

Q6: 近年、メタルシーンでは女性をフロントに据えたバンドが増えて来ています。そして INTO ETERNITY も Amanda の加入でフィーメールフロンテッドの形態になりましたね?素晴らしくフィットしていると思います。

【TIM】: Amanda は本当に素敵な女性で、君が言うようにバンドに完璧にフィットしているね。”The Sirens” では驚異的な働きをしてくれたよ。
実は僕たちは何人か男性ボーカルをオーディションしたんだけど、最終的に Amanda のルックスと声が最も適していると判断したんだ。彼女は Stu が出していた全てのハイトーンをカバー出来るし、同時に僕等が必要としているデスボイス、グロウルもこなす事が出来るね。
つまり、彼女の声はとても幅広いんだよ。全てのクリーンパート、ハーモニーから、ノイジーなデスボイスまで全てを演じられるんだ。だからまさに完璧な人材だったね!

Q7: Musically, how have you been evolved in this interval? As musician, as guitar player, do you think you are more matured?

【TIM】: The other day I was on Spotify and a track from our first record came on. I was thinking about how much we have matured over the years. This new record could be one of our finer moments and I think we have matured musically over the years. This album is full of melodic playing but also plenty of progressive and death metal moments. I think there is something on The Sirens for most heavy metal fans. I still practice everyday and I still love guitar now more so than ever.

Q7: では、この10年で、音楽家としてどのように進化を遂げ、それを作品へと反映したのでしょうか?

【TIM】: つい先日、Spotify を使っていたんだけど、たまたま僕たちのデビュー作の楽曲が流れて来たんだ。その曲を聴いていると、僕等がそれからの年月でいかに成熟を遂げたか分かったね。実際、この新作は僕たちにとって最良の時に成り得るし、このインターバルで僕たちは音楽的に実に成熟を遂げて来たんだ。
“The Sirens” はメロディックなプレイに満ちているけど、同時にプログレッシブな瞬間やデスメタルの瞬間も多く用意されているね。だから “The Sirens” こそ、僕たちのレコードの中で最もヘヴィーメタルのファンにアピールする作品だと思っているよ。
だって僕は今でも毎日ギターの練習を欠かさないし、これまで以上にギターを愛しているんだから。

Q8: Prog metal subdivide more and more in this decade. Djent and more atmospheric stuff is kind of a symbol of that. What’s your perspective about the scene now?

【TIM】: The scene keeps getting stronger and there are just so many incredible heavy metal bands these days. I think the scene is healthier than ever before. We always just play the style that we enjoy, our Into Eternity style that is all of our own. The scene will change around us and we just continue playing the music that we love to play, Progressive, Melodic and Death Metal.

Q8: INTO ETERNITY は主にプログメタルに分類されていると思いますが、そのシーンもこの10年で大きな変化を遂げていますね?

【TIM】: シーンは日増しに力強さを増しているよ。実際、近年はただただ驚異的なメタルバンドが沢山登場しているしね。つまり、シーンはこれまでよりもヘルシー、健康的になっていると思うんだ。
僕たちはいつだって、ただ自分たちの楽しめるスタイルでプレイするだけだよ。この INTO ETERNITY スタイルはまさに僕たち独自のものだからね。だから僕等を取り巻くシーンの状況が変わっても、僕たちはただ愛する音楽をプレイするだけさ。プログレッシブ、メロディック、デスメタルをね。

SIX ALBUMS THAT CHANGED TIM’S LIFE

MEGADETH “RUST IN PEACE”

JUDAS PRIEST “PAINKILLER”

METALLICA “…AND JUSTICE FOR ALL”

YNGWIE MALMSTEEN “TRILOGY”

DEATH “HUMAN”

DREAM THEATER “IMAGES AND WORDS”

MESSAGE FOR JAPAN

Thank you to all of our long time Japanese fans for supporting us over the years! We were treated excellent the two times that we toured in Japan and for that we say thank you! Please check out our new album, The Sirens. Give us a “like” on Facebook. Thanks again! Keep it Metal!

長くサポートを続けてくれている、全ての日本のファンに感謝を伝えたいね!2回の日本ツアー共に、素晴らしく歓迎されたことは忘れないよ、ありがとう!
新作 “The Sirens” をぜひチェックしてみてね。Facebook のライクも増えたら嬉しいね。とにかくありがとう!Keep it Metal!

TIM ROTH

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【REVOCATION : THE OUTER ONES】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAVID DAVIDSON OF REVOCATION !!

“Sometimes I’ll Discover Some Cool Voicings While Working On a Jazz Tune And I’ll Try To Manipulate Them In a Certain Way So That It Fits Into The Metal Framework Better.”

DISC REVIEW “THE OUTER ONES”

エクストリームメタルシーンの “名状しがたきもの”。刻々とその姿を変える轟音の支配者 REVOCATION は、神秘探求者たるリスナーの脳を時に捕捉し、時に喰らうのです。
「彼らは時代によって音楽性を少しづつ変化させていたでしょ?」David は信奉する DEATH の魅力についてそう語りましたが、自らのバンド REVOCATION にも同様の試みを投影しています。
ハイテクニカルなデスメタルの知性とスラッシュメタルの衝動の中に、オーセンティックなメタルの様式美を組み込んだ初期の煌きは眩しく、一方で鬼才 ARTIFICIAL BRAIN にも所属する Dan Gargiulo 加入以降の、前衛的で中毒性を宿した VOIVOD にも通じる不協和のカオスもまた魅力の一つだったと言えるでしょう。
そうして最新作 “The Outer Ones” でバンドが辿り着いた魔境こそ、トレードマークである演奏能力とアグレッションを拠り所とする”完璧なデスメタル”、すなわち “The Inner Ones” に、荘厳でリリカルなメロディーのイヤーキャンディーやジャズの複雑怪奇、すなわち “The Outer Ones” を織り込んだコズミックな宇宙でした。
饗宴の始まりはダークでソリッドな “Of Unworldly Origin” から。TRIVIUM の爽快さまでイメージさせる耳障りの良いファストチューンは、しかし同時にブルーノートを起点としたジャジーなコードボイシングで自らの異形をアピールします。
分解してスウィングさせればツーファイブにもフィットするウネウネとしたリードプレイから、冷徹でしかしファンタジックな DEATH の遺産、ツインリードへと雪崩れ込むギターの魔法は2人のマエストロを備える REVOCATION ならではの至宝でしょう。
実際、唯一のオリジナルメンバーとなった David Davidson のジャズに対する愛情は、先日あの TESTAMENT のジャズスラッシャー Alex Skolnick との対談でお互いが認め合ったように、本物です。ギター教師の一面も持つインテリジェントな David は、メタルにとって規格外のコード進行、ボイシング、そしてスケールを操りながらアルバムを未知の領域へと誘います。
ロマンチックとさえ表現可能な “Blood Atonement” はまさに David の異能が濃縮した楽曲でしょう。ブラッケンドな激情を叩きつける漆黒のワルツは幽かな叙情を宿し、一転して静寂の中紡がれるクリーントーンの蜜月は Joe Pass の匠を再現します。まさに David 語るところの “コントラスト” が具現化した “血の償い” は、CYNIC のアトモスフィアさえ纏って怪しくも神々しく輝くのです。
“Fathomless Catacombs” で再び DEATH への深い愛情を示した後、バンドは “The Outer Ones” で BETWEEN THE BURIED AND ME の重低音のみ抜き出したかのような不規則な蠢きでラブクラフトのホラーを体現し、さらに不気味なコードワークが映える “Vanitas” では VOIVOD はもとより ATHEIST, PESTILENCE のカオスをも須らく吸収してみせました。
アルバムを締めくくる大曲 “A Starless Darkness” はまさに名状しがたき暗闇。ドゥームの仄暗い穴蔵から這い出でし闇の化身は、勇壮なエピック、スラッシュの突心力、デスメタルの沈痛、シュレッドのカタルシスと多様にその姿を変えながら、OBSCURA と並びプログレッシブデスメタルの森を統べる者としての威厳を示すのです。
今回弊誌では、バンドのマスターマインド David Davidson にインタビューを行うことが出来ました。「ジャズの楽曲に取り組んでいる時、しばしば僕はクールなボイシングをいくつか発見するんだけど、それがメタルのフレームワークへとうまく収まるように手を加えてみるんだ。」フックと展開の目眩くクトゥルフ。今、最もハイテクニカルなギターチームが揃ったバンドの一つでしょう。どうぞ!!

REVOCATION “THE OUTER ONES” : 9.9/10

INTERVIEW WITH DAVID DAVIDSON

Q1: Hello, David! “The Outer Ones” is definitely the most death metal record for you. And also it explores death metal’s “The Outer Space” deeply. Do you agree that?

【DAVID】: Yes, it’s easily our most cosmic and death metal record to date. We wanted to go in a darker and heavier direction for this release and I’m glad everyone has taken notice.

Q1: 最新作 “The Outer Ones” は、間違いなくバンド史上最高に “デスメタル” な作品となりましたね?同時にデスメタルの “アウタースペース” も深く探求しています。

【DAVID】: うん、そうだね。明らかに僕たちにとって最もコズミックでデスメタルなレコードとなったよ。僕たちは今回のリリースでよりダークでヘヴィーな方向へと進みたかったんだ。みんなに気づいてもらえて嬉しいね。

Q2: “The Outer Ones” is off course ultra-technical, but is not difficult to digest, and catchy melody flows all through the album. That’s why your music attracts wide variety of audiences. When you were writing “The Outer Ones”, did you keep in mind for the balance between technique and ear-candy?

【DAVID】: Yeah we want to write well thought out songs and strong melodies first and foremost. While our music can be very technical at times, we also allow sections to breathe so that there’s some contrast. Every riff we write has intent behind it, we’re very mindful of how sections flow into one another and how each song fits into the bigger picture of the album as a whole.

Q2: アルバムはもちろんウルトラテクニカルですが、決して難解すぎる訳ではなく、キャッチーなメロディーが常に流れ出ていますね?
だからこそ、REVOCATION は幅広いオーディエンスにアピールしているのだと思うのですが。

【DAVID】: そうだね。僕たちは良く練られた楽曲と、強力なメロディーを何よりもまず書きたいと思っているんだ。僕たちの音楽は、時に非常にテクニカルになることもあるんだけど、息をつけるセクションも用意しているから、そこからコントラストが生まれるのさ。
僕たちが書いたすべてのリフは、そういった背景を意図しているから、それぞれのセクションがどのようにお互いの場所へと流れ込むのか、さらにそれぞれの楽曲がアルバム全体の大きな青写真にどのように収まるのかを非常に注意しながら制作しているんだよ。

Q3: Also, when I listen to “The Outer Ones” deeply, I notice your big love of Jazz and prog music from chord voicing, epic structure. In your writing process, how do you mix them with death metal’s aggression?

【DAVID】: I think it’s something that comes naturally for me. I spend a lot of time working on my jazz vocabulary so it’s been seeping into my writing and playing style more and more. Sometimes I’ll discover some cool voicings while working on a jazz tune and I’ll try to manipulate them in a certain way so that it fits into the metal framework better. The overall rhythm of jazz has had an affect on my playing as well because I’ve noticed we’ll use a lot of triplets that have a more bouncing feel, not quite swinging but maybe swinging by metal’s standards.

Q3: アルバムを注意深く聴けば、あなたのジャズやプログロックに対する大きな愛情が伺えます。

【DAVID】: 僕にとってそういった影響は実に自然に表れるんだ。僕はジャズのボキャブラリーへの取り組みに多くの時間を費やしているから、僕の作曲やプレイスタイルにジャズの影響はますます浸透しているんだよ。
ジャズの楽曲に取り組んでいる時、しばしば僕はクールなボイシングをいくつか発見するんだけど、それがメタルのフレームワークへとうまく収まるように手を加えてみるんだ。
それに、ジャズのリズム全体も僕のプレイに影響を与えているね。なぜなら、僕は REVOCATION がより弾むような感じのトリプレットを多く使用していることに気付いたからね。
もちろん、完全にスウィングしている訳ではないんだけど、ジャズスタンダードのメタル版と言えるくらいにはスウィングしているんだろうな。

Q4: Regarding Jazz, you seem to be guitar teacher when you are not touring, right? Do you think teaching makes you grow up as a guitar player?

【DAVID】: For sure, I’ve learned so much from teaching over the years and it forces me to stay sharp with my playing and my theory. I also teach some students that are capable of learning some pretty advanced stuff so I can bring harder pieces to the lessons which might benefit the student in one area and myself in another. A lot of my students ask great questions, when you’re forced to explain something you have to test your knowledge of the subject right on the spot, that helps me as well because I feel like I have to always be learning in order to be a good teacher.

Q4: ジャズと言えば、あなたはツアー中以外は、ギター教師としても働いているそうですね?教える中から学ぶこともありますか?

【DAVID】: もちろんだとも。僕は何年もギター教師を続ける間に沢山のことを学んで来たんだよ。教鞭を取ることで、僕は演奏や理論に先鋭的で居続けられるんだ。
それに、生徒の中には非常に高度なものを吸収出来るプレイヤーも存在するから、僕は彼らにとっても、自分自身にとっても恩恵を与えるかもしれないより難解な素材をレッスンに持ち込むことが出来るんだ。
生徒の多くは意味のある質問をぶつけてくるよ。人に何かを説明する時は、その題材について適切な知識を保持しているか試される訳で、その事実が僕の助けになっているね。だって良い先生であるために、常に学び続けなければという気持ちにさせてくれるからね。

Q5: So, speaking of Jazz, prog, maybe I think Cynic and Death are definitely pioneer of mixture in death metal field. Could you please talk about their influences?

【DAVID】: Death was a huge influence on me, but while I respect what Cynic did for the genre I was really influenced by them directly. I think I fell more into the “Death” end of the spectrum because they were more aggressive, I also found the lineup changes to be intriguing since there were different eras of Death where their sound would change up a bit. The first band I played with even did a Death cover set for Halloween way back in the day where we played a song off every record. If I had to pick a favorite record it would have to be “Symbolic” the songs were perfect on that record and I was also floored by the playing of Bobby Koelble. He has an incredibly unique style and as a soloist he was able to blend metal and jazz phrasing in a totally interesting way. Listening to his solos on that album really inspired me and definitely got the gears turning in my head on how I could incorporate similar ideas into my sound.

Q5: DEATH と CYNIC はデスメタルに多様性、複雑性を持ち込んだパイオニアと言えますよね?

【DAVID】: DEATH は僕に巨大な影響を与えているよ。だけど一方で、CYNIC がジャンルにもたらしたものもリスペクトしているんだ。彼らにも本当に直接的な影響を受けているよ。
極端という意味では、僕はより DEATH にのめり込んでいたね。というのも、彼らの方がよりアグレッシブだったからね。それにラインナップの変更にも興味をそそられたね。彼らは時代によって音楽性を少しづつ変化させていたでしょ?
実際、僕がプレイした最初のバンドはハロウィンのための DEATH のカバーバンドでさえあったんだ。当時は全てのアルバムから楽曲をプレイしたものだよ。
もし彼らの作品からフェイバリットを選ぶとしたら “Symbolic” になるだろうね。あのレコードの楽曲は完璧だし、それに Bobby Koelble のプレイには本当降参って感じだから。
彼はソロイストとして驚異的にユニークなスタイルを持っているし、メタルとジャズのフレーズを完全に興味深い方法でブレンドすることが出来ていたんだからね。
あのアルバムで彼のプレイを聴くと実にインスパイアされるし、どうやったら似たようなアイデアを自分のサウンドに織り込めるか頭の中がフル回転し始めるのさ。

Q6: It seems you uses your big love of H.P. Lovecraft’s classic horror stories as an allegory for societal critiques, right? Why are you attracted by his works?

【DAVID】: I love the whole universe of horror that he created. There’s multiple deities and creatures present throughout his stories that are all bound together in some way by his over arching mythos. He has an interesting writing style as well, sometimes he’s incredibly specific in his descriptions, other times he’s intentionally vague so that the reader’s own imagination can fill in the blanks. I do appreciate the allegorical nature of his works as well, there’s lessons to be learned about humans trying to dabble with forces that they cannot control and end up unleashing hell in the process.

Q6: インスピレーションと言えば、”The Outer Ones” は H.P. Lovecraft のホラーストーリーを現代社会が秘める闇の隠喩として使用していますよね?

【DAVID】: 僕は彼が創造したホラーストーリー全体の世界観を愛しているんだ。彼の物語の中には複数の神々や生物が存在しているね。そしてそれらは彼の神話たちの中で、包括的に結びついているんだよ。
それに、彼は興味深いライティングスタイルを築いていて、時に彼の描写には非常に明確なんだけど、一方で意図的に漠然としている時もあるから、読者自身の想像力でその空白を埋めることが出来るのさ。
僕は彼の作品の寓意的な性質も高く評価しているよ。彼の作品には学ぶべき教訓があるよね。人間が安易に、興味本位で手を出してしまった力を、結局コントロール出来ず、最終的に地獄を解き放ってしまうような例えさ。

Q7: Also, I read deep into your lyrics, it looks you think there is so much crisis happening in the world, right? Could you please tell us about the problem of the world?

【DAVID】: Greed and self interest motivates a lot of the suffering in the world. The human species is often prone to tribalism which tends to create strong, polarizing divides in society. I’m seeing the full effects of that right now here in America with what’s happening between the Republicans and Democrats, it feels like I’m living in two separate countries with completely different sets of values. The divides can either create gridlock or a total imbalance of power which particularly concerns me when it comes to policies that directly affect society. One of the biggest threats humanity faces currently is climate change so we all need to shed ourselves of this tribalism and learn to work together globally to come up with solutions to prevent this impending disaster.

Q7: では、この作品に隠喩、寓意としてしたためた、世界が直面している闇の部分についてお話していただけますか?

【DAVID】: 強欲と自己顕示欲が世界を苦しめていると思う。 人間という種は、しばしば、社会において、強く、分極した亀裂を作り出す傾向があり、部族主義になりがちなんだ。
僕は、今、アメリカの共和党と民主党の間で起こっていることは、完全にその影響だと踏んでいるんだよ。まったく異なる価値観を持つ2つの国に住んでいるように感じているね。
そういった亀裂は、暴動や全体的な不均衡を引き起こす可能性があるよ。社会に直接影響を及ぼす政策に関して、特に懸念されるね。
そして人類が現在直面している最大の脅威の1つが気候変動だね。僕たちは皆、そういった部族主義を捨て、差し迫った災害を防ぐための解決策を出すために、世界的に協力することを学ぶ必要があるんだよ。

Q8: So, Like Rivers of Nihil, Archspire, lot’s of new talents of Tech-metal are rising these days. Off course, you have toured with them, what’s your thought about new comer’s musical challenges?

【DAVID】: Well there’s been so much great music written over the years so there’s obviously a challenge to be original and find your own voice in the genre. However, I think the main challenge comes from just trying to stay afloat financially. You have to make sure you’re on top of your spending and are wise with your money because it’s really easy to stack up debt since there’s so many expenses associated with touring. You need to run your band like a business if you want to be in this for the long term.

Q8: シーンには才能を持った新鋭も増えています。RIVERS OF NIHIL や ARCHSPIRE などはあなたと共にツアーも行なっていますが、彼らのチャレンジについてはどのように思っていますか?

【DAVID】: ここ何年かの間に多くの素晴らしい音楽が生まれているね。そしてジャンルの中でオリジナルになること、自身の声を見つける事こそ彼らのチャレンジだったのは明らかだよ。
だけどね、それと同時に、若いバンドにとって本当のチャレンジは、財政的に何とかやっていくことだとも思うんだ。支出に関してしっかりと把握して、賢くお金を使う必要があるね。
というのも、バンドをやっていると本当に容易く負債を積み重ねてしまうんだ。ツアーに関する支出は非常に大きいからね。もし長い目でバンドを続けたいなら、ビジネスのように考えながら運営していく必要があるんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED DAVID’S LIFE

AEROSMITH “NINE LIVES”

GUNS N’ ROSES “USE YOUR ILLUSION 1+2”

PANTERA “VULGAR DISPLAY OF POWER”

MARTYR “WARP ZONE”

WES MONTGOMERY “SMOKIN’ AT THE HALHNOTE”

MESSAGE FOR JAPAN

Thanks so much for the interview! We toured Japan back in 2010 and we’ve been looking forward to playing there again ever since so hopefully we’ll be able to set something up on this current tour cycle. The fans were amazing and the hospitality that we received over there was unforgettable!

インタビューをありがとう!僕たちは2010年に日本をツアーしたんだけど、それ以来またプレイ出来る日を楽しみにしているんだ。だから、この作品のツアーサイクルで何とか実現出来ればと願うよ。
日本のファンは素晴らしいし、あの場所で僕たちが受けた歓迎は忘れることが出来ないね!

DAVID DAVIDSON

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SKELETONWITCH : DEVOURING RADIANT LIGHT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SCOTT HEDRICK OF SKELETONWITCH !!

“Any Time My Writing Wanders Near The Territory Of “Ambient” Or “Cinematic”, Ryuichi Sakomoto Is Going To Be An Influence.”

DISC REVIEW “DEVOURING RADIANT LIGHT”

ブラックメタル、メロディックデスメタルを獰猛な原衝動、スラッシュメタルに奉呈し、”ブラッケンド-スラッシュ” の峻路を切り拓くオハイオの妖魔 SKELETONWITCH。
バンドの発するクリエイティブな変幻の瘴気は、メタル伏魔殿の魑魅魍魎を遥かな幽境へと誘います。
2004年からエピカルなメロディーと凶猛な響骨を混交し、エクストリームメタルの超克を多様に牽引し続ける変異体は、2014年にキャリアの重大な分岐点を迎えました。
アルコールの乱用を要因とする素行の悪化に堪え兼ねたバンドが、ボーカリスト Chance Garnette を解雇したのです。ギタリスト Nate の兄弟でもある創立メンバーが引き起こした問題は、徐々に存在感を増しつつあった SKELETONWITCH に暗い影を落とすかのようにも思われました。
しかし、元 VEIL OF MAYA、現 WOLVHAMMER のフロントマン Adam Clemans を迎え入れた彼らは、アトモスフェリックなブラックメタル、アンビエント、プログレッシブなどその多様性を一際研ぎ澄まし、地殻変動に端を発するネクストレベルのクリエイティビティーへと到達することになったのです。
バンドのロゴやアートワークの方向性まで変更しリリースした “Devouring Radiant Light” は、実際 “再発明” のレコードです。
アルバムオープナー “Fen of Shadows” は過去へのレクイエムにして未来へのファンファーレ。バンドのトレードマーク、クラッシックメタルのフックやメロデスのメランコリーは確かに耳孔の奥へと沈み行き、一方で幾重にもレイヤーされたポストブラックのギターオーケストラ、中盤の荘厳なるアトモスフィア、そしてプログレッシブなグランドデザインは破天荒な背教者をレコードへと招き入れるのです。
事実、「アルバムには大きく分けて二つのスタイルが存在していると思う。」と Scott は語ります。そして Nate は直線的でスラッシー、Scott は重厚でプログレッシブ。コンポジションの棲み分けを念頭に置けば、”Devouring Radiant Light” は Scott の遺伝子をより多く受け継いだ麒麟児の光明だと言えるでしょう。
切迫するトレモロの嗎とブラストの喧騒でダーク&メロディックなブラックメタルの深淵を探求する “Temple of the Sun”、PALLBEARER や MASTODON のキャッチーなドゥーム/スラッジにも共鳴するエピック “The Vault” と拡大を続ける SKELETONWITCH の魔境。
Kurt Ballou, Fredrik Nordstorm のドリームチーム、さらに JOB FOR A COWBOY, BEHEMOTH との仕事で知られるゲストドラマー Jon Rice の推進力もサウンドの深化に華を添えます。
中でも “最もバンドの進化を示している” と語るタイトルトラック “Devouring Radiant Light” は文字通り熾烈な光彩。NEUROSIS, ULVER, OPETH, さらにはカスカディアンブラックの陰影と実験性までも胸いっぱいに吸い込んだブラッケンド-スラッシュの革新的な波動は、光と闇のダイナミズムを携えながらエモーショナルなダンスを踊るのです。
“Sacred Soil” は作品の終幕、結論に相応しきインテンスの断末魔。エレガントなハーモニーとブルータルなリズムのカコフォニーは魔女の帰還と新たな旅路を祝う地下室の祝祭なのかもしれませんね。
今回弊誌では、ギターチームの片翼 Scott Hedrick にインタビューを行うことが出来ました。「坂本龍一氏はまさに僕の作曲面に多大な影響を与えているんだよ。」どうぞ!!

SKELETONWITCH “DEVOURING RADIANT LIGHT” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【THOUSAND EYES : DAY OF SALVATION】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KOUTA OF THOUSAND EYES !!

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Japanese Metal Super Group, Thousand Eyes Mixed Extreme Melanchory And Aggression With Their New Masterpiece “Day Of Salvation” !! Don’t Fear The Rampage Tyrant !

DISC REVIEW “DAY OF SALVATION”

LIGHTNING, UNDEAD CORPORATION, YOUTHQUAKE, TEARS OF TRAGEDY, GALNERYUS。ジャパニーズエクストリームの粋を集めた哀士 THOUSAND EYES が救済の慈光に慟哭を刻む雄編 “Day of Salvation” をリリースしました!!狭義のメロディックデスメタルから飛翔し変貌を遂げた破竹の一撃は、”荒れ狂う暴君” の名に相応しき真なるメタルの王道です。
ARCH ENEMY, IN FLAMES, AT THE GATES といったゴーセンバーグ鋼鉄騎士団の大いなる遺産を受け継いだジャパニーズヒーローは、90年代に受けた薫陶を紋章にその領地を華麗に拡大しています。
威風堂々のインストルメンタル “Dawn of Despair” に導かれ来臨するオープナー、救済の日 “Day of Salvation” はまさにバンドが理想とする “メタル” を具現化した会心のキラーチューン。まるで “Hellion~Electric Eye” を2018年に甦らせたかのような完璧なメタルドラマは、荘厳なツインリードを切り裂く覇者のデスラッシュで幕を開けます。
AT THE GATES の遺伝子を確かに宿す激烈なリフワークは、トレモロの洪水へと流動し、遂には美麗なギターメロディーと “歌える” シャウトの巧みに交差するカタルシスへと到達するのです。
実際、Dougen 氏のシャウトは以前よりも生々しく感情的で、メロディーを抱いた “歌” へと接近しており、綿密にデザインされたギターワークと双璧を成すことで時に絶声のシンガーをも上回るエモーションを創出し、千の眼に映る覇道を見せつけていますね。
「ピュアなメタルサウンドを追求する一方で、ブルージーなもの、グルーヴのあるもの、ジャズ的なアプローチなど、 非メタル的要素も散りばめられています。」 と Kouta 氏が語るように、”Day of Salvation” で示された拡大するバンドの可能性は無限大です。
SikTh や THE DILLINGER ESCAPE PLAN のカオスを感じさせる “Dead Again” の難解なメインリフは実にコンテンポラリーですし、”Dread My Brain” では LAMB OF GOD をイメージさせる重く鋭いモダンメタルの牙でリスナーを威嚇します。特筆すべきは、アルバムに息づく伝統とモダンは極めてナチュラルに溶け合い THOUSAND EYES の色へと染まり “正統派メタルでありながら先鋭的な雰囲気を持つメタルアルバム” を実現している点でしょう。
事実、ある特定の色 、侘び寂びと哀愁を湛えた繊細なる “千眼色” が存在することはバンドにとってこの上ない強みに思えます。そしてその “色” の一端は日本の異端とも言えるメタル文化が育んだようにも感じます。
例えば、”Lost Forever” のイントロで聴くことの出来るメロディックハードロックの胎動、風薫る凛とした音の風景などは海外のデスメタルバンドには逆立ちしても真似出来ないでしょうし、何より、”Astral Skies” のあの ASIA を想わせる豊潤なるメロディーはバンドが至高にしてこのジャンルの貴重な特異点だと強く確信させてくれるはずです。
勿論、Kouta & Toru のギターチームは時に調和し、時に鬩ぎ合い、クラッシックの香り引き立つリードギターで流麗の限りを尽くします。「クラシックとロックの中間点というのは、まさに僕の理想とするギタースタイルです。」 と語る通り、Kouta 氏が楽曲に織り込むシェンカーライクなトーンとパッセージの数々は白眉で、まさにギターでしか表現出来ない五線紙と魂の中間点でリスナーの感情を喚起するのです。
当然、彼らの千眼色は細部まで吟味を重ねこだわり抜いた職人のコンポジションに支えられています。欲しい場所に欲しいメロディーを、フックにフックを重ねた日本画のように綿密な音の色彩は “インテレクチュアル・メロディックデスメタル” とでも称せるほどに知的で艶やかです。確かにここには MEGADETH の理想が刻印されています。そしてそのイデアルを実現たらしめたのが、切れ味鋭きエクストリーム手数王 Fumiya 氏の存在であることは明らかでしょう。
アルバムは究極にメランコリックな PANTERA、”Devastated Moment” で短くしかし一切無駄のない43分の救済を締めくくりました。
今回弊誌では、Kouta さんにインタビューを行うことが出来ました。「正直僕はメロデスにそこまで詳しくありませんし、コピーしたこともほとんどなく、インスピレーションよりも方法論としての影響が大きいと思います。」 飛翔伝説の幕開けです。どうぞ!!

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THOUSAND EYES “DAY OF SALVATION” : 10/10

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INTERVIEW WITH VILLE LAIHIALA 【S-TOOL, SENTENCED, POISONBLACK】JAPAN TOUR 2018 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH VILLE LAIHIALA OF S-TOOL !!

S-TOOL Photography: Loma Graphics/ Jani Mahkonem Retouch: Loma Graphics/ Jani Mahkonen
S-TOOL
Photography: Loma Graphics/ Jani Mahkonem
Retouch: Loma Graphics/ Jani Mahkonen

One Of The Best Singer In Finland, Ville Laihiala Talks About His New Band S-Tool, Upcoming Japan Tour, And Legendary Sentenced & Poisonblack !!

ABOUT VILLE LAIHIALA

SENTENCED で慟哭のノーザンメランコリックメタルを創成し、POISONBLACK でもより幅広い枠組みの中でその叙情を追求し続けて来た不世出のシンガー Ville Laihiala が、新たな旅路 S-TOOL で遂に日本へと帰還を果たします!POISONBLACK 以来8年振りとなるレジェンドの降臨は、かつてより硬質なエキサイトメントを誘うはずです。
変革は突然でした。1995年、IN FLAMES の “The Jester Race”、DARK TRANQUILLITY の “The Gallery”、AT THE GATES の “Slaughter of the Soul” と時を同じくして名盤 “Amok” を世に送り出し、メロディックデスメタルの骨格を形成した SENTENCED。しかし彼らがその領域へと留まったのはほんの僅かな期間のみでした。
EP “Love & Death” で変化の予兆を示したバンドは、デスボイスを廃し、新たに独特のダーティーボイスで悲壮を歌い紡ぐ Ville Laihiala を迎え入れる決断を下します。
振り返ってみれば、メインコンポーザー Miika Tenkula の音楽的ビジョンは “Amok” の時点から他のメロデスレジェンドに比べて一際洗練され拡散していたようにも思えます。そしてその天賦の才は Ville という漆黒の翼を得て、フィンランドの凍てつく空寂を縦横無尽に飛び翔ることとなりました。
1998年にリリースされた “Frozen” はバンドの全てが噛み合い理想が形象化したはじめての作品と言えるのかも知れませんね。
“The Suicider” が象徴するように、時にニヒルに、時にストレートに死や自殺をテーマとして扱う SENTENCED。シンプルでしかし印象深いギターメロディーに融和する悲嘆と失意の絶唱は、あまりに直情的に極寒の空気を切り裂きます。
ゴシックなイメージでアグレッシブに突き進む彼らの手法は恐らく HIM や NEGATIVE といった後続にも大きなインスピレーションを与えています。つまり SENTENCED はメロデスと並び二つのジャンルで先駆者の地位にある稀有な存在だと言えるでしょう。
同時に、勿論これはメタルですが Miika のメタルらしいリフワークから距離を置いたそのギターフィロソフィーには、確かにパンクやグランジの奔放なアティテュードも滲んでいますね。
赤盤 “Crimson” の “Killing Me Killing You” で図らずも耽美と絶望があまりに紙一重であることを証明して見せた後、SENTENCED は完璧なる傑作、メランコリーの洪水青盤 “The Cold White Light” を完成させます。やはりこのバンドが生み出すメロディーは衝撃的なまでに胸を抉ります。まさに絶頂期。しかしバンドの終焉も突然でした。
“暗闇で手を差し出すけど誰もいないんだ。なぜただ人生を生きるだけでこんなにも辛いんだろう。僕は絶望に駆られてそれでも必死で手を差し出すんだ。” (No One There)
永眠した SENTENCED についてはあまり触れたがらなかった Ville ですが、「僕はいつだって自分自身を表現したいと思っているし、その必要も感じているよ。自らの “ノイズ” と言葉でね。だから確かに時にはモチベーションを保つのに苦労することはあったんだよ。」 と語ってくれました。
解散後に立ち上げた POISONBLACK では、ギタリスト、コンポーザーとしてもその魅力を存分に発揮した Ville。恐らくは、クリエイティビティーを制限される SENTENCED での活動に限界を感じたのかも知れませんね。
とは言えバンドの墓標、自らを葬る “The Funeral Album” で回帰したラフ&メタリックな音像は “May Today Become The Day” や “Vengence Is Mine” が証明するように、充分に魅力的なものでした。そしてその悲哀を帯びた硬性は、近年の METALLICA や DISTURBED ともシンクロしながら確かに S-TOOL のデビュー作 “Tolerance 0″ にも引き継がれているのです。
今回弊誌では、Ville Laihiala にインタビューを行うことが出来ました。”No Reunion!!” 悲しいことに我々は病で Miika を失いました。当然です。どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DEAD CROSS : DEAD CROSS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JUSTIN PEARSON OF DEAD CROSS !!

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Metal & Hardcore Energetic Supergroup, Dead Cross Brings Life Back Into The Genre With Groundbreaking Debut Record “Dead Cross” !!

DISC REVIEW “DEAD CROSS”

“SLAYER のようにアグレッシブで、FANTOMAS のように奇妙”。Dave Lombardo ( ex-SLAYER, FANTOMAS ), Mike Patton ( FAITH NO MORE, FANTOMAS ), Mike Crain ( RETOX ), Justin Pearson ( THE LOCUST, RETOX ) というエクストリームミュージックの重鎮が集結した新バンド DEAD CROSS が衝撃のデビュー作をリリースしました!!百戦錬磨の古兵たちが放つ一撃はあまりに熾烈かつ迫真です。
SLAYER での鬼神たる Dave Lombardo、FAITH NO MORE での異形たる Mike Patton については今さら多くを語るまでもないでしょう。勿論、その2人がタッグを組んだアヴァンギャルドで “アンチアート” な “Dada-Metal”、FANTOMAS についても。過去に Lombardo は、「もしピカソがミュージシャンだったら FANTOMAS のような音楽を創造しただろう。」 とさえ述べています。
一方で、THE LOCUST はグラインドコア、パワーバイオレンス、ノイズロックをハードコアのフォーマットへと落とし込んだ多様かつ複雑でダイナミックな音楽を信条としており、さらに THE LOCUST の美学こと Justin Pearson が新たに立ち上げた RETOX はハードコアパンクのエキサイティングな新鋭です。
インタビューで Justin は、「ジャンルは実に厄介なもので、自分の目的はリスナーを無関心にしないこと」 だと語ってくれましたが、彼らのキャリアと独自性を見れば、DEAD CROSS という奇跡の化学反応がそのイメージを叶えることは確かなようにも思えます。
実際、”Dead Cross” は期待以上にカオスでエクストリーム、ゲームチェンジングなレコードです。「みんなの音楽に対する感じ方を変えたいし、もっと言えば壊したいと思っているんだよ。」 と語る Justin の野心は、比類なきメンバーと類希なるシンパシーを得て遂に達成されたと言えるのかも知れませんね。
“Dead Cross” が死の直前起こる体温の急降下と脈拍の急上昇、つまり体温曲線と脈拍曲線が交差する現象である “死兆交差” を指すように、アルバムは怒りとフラストレーション、そして究極的にはそこから生じる “死” を様々な観点、手法で表現した作品だと言えるでしょう。
事実、Dave Lombardo は Rolling Stone 誌のインタビューで、このバンドがパリのバタクランで起こったテロに対する大きな憤りから生まれたことを認めています。これが完璧なハードコアアルバムで、自身の最もブルータルで抽象的なレコードであることも。
勿論、Dave 究極の一枚に SLAYER の “Reign in Blood” を挙げるファンも多いでしょう。奇しくもほぼ同じ、30分を切るランニングタイムの2枚のレコードは、そのインパクトにおいても同等の強い光彩を放っているように思えます。
“Reign in Blood” が伝説と化したのは、その際限なきアグレッションと呼応して溢れ出る瑞々しきフックの数々があったからこそ。怒りに満ちた “Dead Cross” にも同様に、リスナーをリピートへと誘う豊潤かつインテリジェンスな仕掛け、キャッチーさが潜んでいるのです。
アルバム前半、ハードコアパンクとスラッシュのエナジーを二乗し突進するアドレナリンラッシュの渦中においても、THE LOCUST を想起させる知的な混沌、ノイズ、変拍子、テンポチェンジは極上のアクセントとして揺るがぬ存在感を放ちます。
さらにBandcamp のインタビューで、「ハードコアのルーツに回帰したんだ。クソと重要さの見分けがつくようになった。」 と語る Dave のドラミングは、その比類なきビートをより感情にまかせ、性急に、複雑に、そしてブルータルに刻みます。80年代のベイエリアパンクから、THE DILLINGER ESCAPE PLAN のようなよりコンテンポラリーなマスコアまで自由自在な Mike Crain のリフワークもスマートで耳を惹きますね。そして何より Mike Patton は Mike Patton です。
「オペラティックなバックヴォーカルとボイスエフェクトをレコード全体にレイヤーすることはどうしても避けられなかったんだ。」 怒れるレコードに似つかわしくない Mike の業、カルマはバンドを驚かせました。しかし、同時に Dave は Mike 由来の異質なるハーモニーやオルタナティブなメロディーラインがアルバムに深みを加えたことも認めています。
CELTIC FROST のアヴァンギャルド、邪念、悪夢を飲み込んだ “Bela Lugosi’s Dead” や “Gag Reflex”、パンクのキャッチーさを奇妙に再構築した “Shillelagh”、よりプリミティブなスクリームが狂気を育む “The Future Has Been Cancelled” といった楽曲群は Mike の貢献なしでは成立しなかったはずです。
鬼才 Ross Robinson を含め5人の才能が火花を散らしたアルバムは、バンドの次なる可能性を諮詢する、ゴシカルでインダストリアルな “Church of the Motherfuckers” でその幕を閉じました。
今回弊誌では Justin Pearson にインタビューを行うことが出来ました。「全てのクリエイティビティーに感謝を」 どうぞ!!

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DEAD CROSS “DEAD CROSS” : 10/10

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MASTERPIECE REVIEW + INTERVIEW 【WALTARI : SO FINE!】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KÄRTSY HATAKKA OF WALTARI !!

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Legendary Avant-garde Metal Act From Finland, Waltari Will Come To Japan For The First Time Ever! Don’t Miss The Amazing Performance Of Pioneer!

DISC REVIEW “SO FINE!”

アヴァンギャルドメタルの創始者にして、北欧の伝説。フィンランドが生んだカメレオン、千変万化なミクスチャーゴッド WALTARI がその30年のキャリアで初の来日を果たします!!
80年代後半から90年代にかけてスカンジナビアから勃興した新たなメタルの波。MESHUGGAH, AMORPHIS, OPETH, IN FLAMES, EMPEROR といった傑物を輩出し、インタビューで Kärtsy Hatakka が “ポストファーストメタルタイム” と呼んだそのムーブメントは、メタルの転換期にして、モダンメタルと現在のメタルシーンにとって架け替えのない重要なピリオドとなりました。
「スカンジナビアのバンドたちは、より幅広いスペクトルの音楽を聴くことで、メタルに “クレイジーさ” を加えていったんだ。」
Kärtsy が語るように、ある者は複雑なリズムアプローチを、ある者はプログレッシブロックを、ある者はデスメタルを、ある者はエクストリームな残虐性を、ある者はフォルクローレを “ベーシック” なメタルに加えることで、彼らはモダンメタルの礎となる多様性を築き上げていったのです。
“ポストファーストメタルタイム” を語る上でWALTARI は決して外せないバンドです。メタル、デスメタル、スラッシュ、オルタナティブ、プログ、ヒップホップ、ファンク、ジャズ、ブルース、フォーク、インダストリアル、テクノ、パンク、シンフォニック、ポップなど全てを飲み込む音楽性は、まさにそのモダンメタルに宿る多様性の申し子と言えるでしょう。
バンドが 1994年にリリースした “So Fine!” はまさにゲームチェンジングなレコードでした。獰猛なデスメタルのイントロから一転、オルタナティブな浮遊感とパンキッシュなエナジーで突き進む “The Beginning Song” で幕を開けるアルバムは、同じ感覚を持った楽曲が2曲と存在しない奇跡の多様性を誇ります。
確かにスラッシュとデスメタルがアルバムを通して軸とはなっているのですが、あまりに広大なその数多のインフルエンスは、 “ロックが本来持つオープンマインドなアティテュードを守る” “ロックを革命的なその本来の意味に戻したかった” という Kärtsy の言葉を裏付けるように、唯一無二でオリジナリティーに満ちていますね。
中でも、タイトルトラック “So Fine!” の創造性、完成度は驚異的です。EDM、当時のユーロビートを大胆に導入した楽曲は、同郷のヨーデルフォークグループ ANGELIT とコラボレートすることにより、トライバルなビートとフォーキーなヨーデル、そしてロックのグルーヴがせめぎ合う一大エピックとして語り継がれることとなりました。時に Ozzy Osbourne を想起させる Kärtsy のサイケデリックでポップな歌唱も実に魅力的ですね。
ポップと言えば、”To Give” にはバンドのそのセンスが集約しています。WALTARI 印のダンサブルかつファンキーなアレンジメントは確かに Michael Jackson のイメージを宿し、”Beat it, Leave it” と嘯く女性ボーカルとのデュエットは究極なまでにキャッチーでシンガロングを誘います。
インタビューにもあるように、真に根っこの部分はパンクである WALTARI。”Piggy in the Middle” や “Autumn” を聴けば、当時、大半のハードコアアクトがより直線的にパンクのルーツに向かっていったのとは対照的に、WALTARI がメタル、スラッシュとのクロスオーバーに強くフォーカスしていたことも伝わるはずです。何より、ジャンルとジャンルを軽快に股に掛ける “So Fine!” の精神性が後続に与えた影響は計り知れません。
同じアルバムは2枚作らないと語るように、以降 WALTARI はレコードを通じて様々な冒険を行っていきます。”Yeah! Yeah! Die! Die” ではオーケストラとデス/スラッシュメタルの完璧なる邂逅を持たらし、”Space Avenue” ではエレクトロインダストリアルに振り切ったサウンドで周囲を圧倒しました。
素晴らしき “Blood Sample”, “Release Date” といった近年の比較的、普遍なモダンメタルへと接近した作風の中にさえ、煌めくような驚きの瞬間は星の数ほど散りばめられているのですから。
ただ、そういった振れ幅の中でも WALTARI, Kärtsy が紡ぐメロディーは常に途方もなくキャッチーかつ魅力的。不安や孤独、現代社会に対する嘆きを独自のアイロニーを交えつつ珠玉の旋律へと変換し楽曲へと反映する彼のやり方が、バンドのアイデンティティーとして頗る機能していたことは記して置かなければなりません。
遂にレジェンド初の来日です!今回弊誌では、Kärtsy Hatakka にインタビューを行うことが出来ました。ベースとキーボードもこなし、あの X Japan の hide も影響を受けたと言われる不世出のシンガー。さらには KREATOR の Sami Yli-Sirniö が在籍し、過去には ex-CHILDREN OF BODOM の Roope Latvala も所属していたというシュレッダー好きにも堪らないバンドです。どうぞ!!

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WALTARI “SO FINE!” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MUTOID MAN : WAR MOANS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH STEPHEN BRODSKY OF MUTOID MAN !!

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Converge / Cave In Super Group, Mind-Blowing Behemoth, Mutoid Man Literary Melt Your Mind With Their Newest Record “War Moans” !!

DISC REVIEW “WAR MOANS”

CONVERGE, CAVE IN, ALL PIGS MUST DIE のメンバーが集結した突然変異のスーパーグループ MUTOID MAN が奔放かつ不遜、バッダースな新作 “War Moans” をリリースしました!!キャッチーなロックン・ロールのイメージを獰猛なメタルのアグレッションに投影した、チャーミングかつタイトなレコードはシーンの大いなる期待に応えて余りある一撃となりました。
シリアスで暗色調なアティテュードが枢軸となるコンテンポラリーなメタルシーン。狂気やユーモア、風刺を宿す MUTOID MAN のシアトリカルで本来のメタルらしいコンセプトは、実際異端で新鮮なカウンターとして際立っています。
インタビューにもあるように、”War Moans” は “セクシャリティ”、性行為や性的欲求にフォーカスした作品です。アートワークやタイトルが示すように、性的指向、欲求が日増しに暴走する現代社会を、戦争という極限状態へと投影しある意味戯画化することで、現代の異様さ “倒錯性” “変態性” を浮き彫りにしているのかも知れませんね。実際、バンドは “War Moans” を “Perverted” 変態的なレコードだと断言しています。そしてその柔軟なユーモアはポップセンスに、辛辣な毒気はアグレッションに姿を変えて作品の音楽性に反映されているのです。
文字通りリスナーの心を溶かすアルバムオープナー、”Melt Your Mind” はそういった彼らの意図を十二分に汲み取った楽曲です。キャッチーでスピーディー、ハイパーアクティブなバンドの新たなアンセムは、Brodsky のフックに満ちたギタープレイ、ファジーでラウドな Nick のベース捌き、そして Ben Koller の数学的かつダイナミックなドラミングに牽引されて、空襲にも似た爆発的なエナジーを発します。
加えて、あの VAN HALEN をも想起させるボーカルハーモニー “hoo-ooo” の火力も絶大で、物憂げなメロディーとの相乗効果は無上の中毒性をリスナーへと植え付けて行くのです。
続く”Bone Chain” ではさらにアンニュイなメロディーが中毒性を増し、MOTORHEAD meets QUEENS OF THE STONE AGE とでも形容可能、ドラッグのように危険でオルタナティブなキャッチーネスを創造していますね。
インタビューにもあるように、パンクやハードコアは勿論ですが、特に初期のメタルスピリット、80年代という時代を意識しリスペクトして制作されたアルバムで “Irons in the Fire” からタイトルトラック “War Moans” への流れはまさに作品を象徴しています。
MEGADETH の “Countdown to Extinction” をイメージさせる大仰なイントロ、スラッシュの衝動、テクニカルなシュレッド、インテレクチュアルなリズムワーク、シンガロングを誘うキャッチーなコーラス。”Irons in the Fire” は、かつてメタルが備えていた祝祭的な高揚感を胸いっぱいに浴びつつ、マスマティカルでスペーシーに味付けしたモダンな感覚と共に現代へと叩きつけているのです。
さらに SLAYER の “War Ensemble” に対する極上のオマージュにも思える “War Moans” では、あの時代を象徴するシュレッダー Marty Friedman が、トレードマークのコード感抜群で変拍子を切り裂くリードプレイでバンドの主張を代弁しています。
こういった凶悪な楽曲においても、Brodsky はスクリームや吐き捨てを駆使してあくまでメロディーを追い、勿論あの素晴らしき CAVE IN で確立したスタイルから遠く遊離する訳もありませんが、グロウルは使用していませんね。彼のそのトレードマーク自体も、グロウルが飽和気味な界隈に対する強いアンチテーゼ、風刺となっているように感じました。
とは言え、アルバムは決してオプティミスティックな押しの一辺倒ではありません。ブルージーでスロウ、スラッジーにバンドのシリアスな一面を見せつける “Kiss of Death” はアルバムの裏ハイライトとして作品に妙なる濃淡をもたらし、何よりこのマスターピースを締めくくる衝撃のパワーバラード、ダークな歌姫 Chelsea Wolfe を起用した “Bandages” では、慈愛と憂鬱の相反するエモーションを深々とサウンドに込め、バンドのジャンルスパニングでフレキシブルな才能を絶佳なるコントラストとして見事レコードに落とし込んでいるのです。
作品のプロデューサーでもある CONVERGE の Kurt Ballou が、カオティックに暴走する “Micro Aggression” ではなく、意外にもこの2曲にゲスト参加を果たしていることを付け加えておきましょう。
今回弊誌では、ex-CONVERGE で CAVE IN のマスターマインド Stephen Brodsky にインタビューを行うことが出来ました。マーティーさんによれば、「新しいアルバムはエグい! クッソかっこいい! メタルかロックかパンクか分からないけど、とにかく生々しいヘヴィ・ミュージック! コイツらはホンモノだ、保証付き!!」 だそうですよ。どうぞ!!

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MUTOID MAN “WAR MOANS” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KREATOR : GODS OF VIOLENCE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SAMI YLI-SIRNIO OF KREATOR !!

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Flag Of Hate, German Thrash Metal Titan, Kreator Has Just Released One Of The Best Thrash Metal Album All Time, “Gods Of Violence” !!

DISC REVIEW “GODS OF VIOLENCE”

ジャーマンスラッシュの帝王、”憎悪の象徴” KREATOR が結成35周年、14枚目の作品にしてバンドの最高峰を更新したかにも思えるマスターピース “Gods of Violence” をリリースしました!!信念と革新を併せ持った作品は2017年を代表するメタルレコードとなるでしょう。
2016年は Thrash Metal リバイバルの機運が高まった年でした。METALLICA の新作を筆頭に、TESTAMENT, DEATH ANGEL, DESTRUCTION, SODOM などベテラン勢の奮起は頼もしく、同時にジャンルの限界を取り去った新鋭 VEKTOR の “Terminal Redux” がシーンに与えた衝撃も計り知れません。そしてその潮流を決定的なものたらしめるのが “Gods of Violence” かも知れませんね。
2012年の “Phantom Antichrist” 以来5年振りに届けられた KREATOR の新作は、究極にブルータルでアグレッシブ。しかし同時に、彼らが10年にも及ぶ音楽的実験の旅を終え本流へと回帰した2001年の “Violent Revolution” 以来最もメロディックな作品に仕上がりました。
KREATOR の作品は必ずバンドのマスターマインド Mille Petrozza の優れたアイデアから始まります。2015年に起こったパリでのテロは、Mille そしてこの作品の方向性に強く影響を与えました。事件に衝撃を受け、古代から現代まで連なる人類の悪の連鎖、宗教間の対立がもたらす危険な憎悪を改めて認識した Mille は、ギリシャ神話で語られる神々の争いと現代の不毛な宗教戦争をリンクさせ、思考の先で自らの内に生じた憎しみを解放することを決意します。
勇壮な War March に導かれ繰り出されるアルバムオープナー “World War Now” は、まさに Mille の憎しみを叩きつけたスラッシュアンセムだと言えます。リスナーが期待する狂気の KREATOR 像を忠実に再現したファストで強烈な世界大戦のサウンドトラックは、正しくスラッシュが成されながら並行してファンの想像を超えるキャッチーで幻想的なサウンドをも内包しています。インタビューで Sami が語ってくれた通り、ここには過去を引き継ぎながらも進化を遂げたバンドの姿が凛々しく投影されているのです。
“Apocalypticon” という勇ましくも美しい前奏曲が楽曲のドラマ性を飛躍的に高めていることも確かでしょう。今回、イタリアの巨人 FLESHGOD APOCALYPSE がオーケストレーションに協力したというこの種のインタルードの数々は、KREATOR がよりエピカルな領域へと進出する重要な鍵になっていますね。
実際、タイトルトラック “Gods of Violence” のイントロは、アコースティックギター、Sami お得意のシタール、そしてハープまでも使用し、リスナーを古代ギリシャのエピックへ誘うとともに、作品に多様性を持たせることにも成功しています。
“Satan is Real” はアルバムのメロディックな一面を象徴する楽曲だと言えるでしょう。ゴーセンバーグスタイルに接近したシャープでモダンなメインリフはスラッシュとメロデスの親和性を物語り、メロディーを意識し歌うことに強くフォーカスした Mille の絶唱は IRON MAIDEN にも負けないほどにシンガロングを誘います。
確かに KREATOR は以前からゴーセンバークスタイルやトレモロリフを貪欲に効果的に自らのスラッシュメタルへと取り入れて来ましたが、今回はその頻度が格段に上がっており、加えてトラディショナルメタルへの接近も強く感じられます。”Satan is Real” というメタルらしい最高のパンチラインは、今後 KREATOR のライブにおいて絶大な威力を発揮するはずです。
さらにアルバムを通して言えることですが、 KREATOR が抱えるシーンきってのシュレッダー Sami Yli-Sirnio のギター捌きは今回一段と格別で、オリエンタルな雰囲気を醸し出す優れたギターテーマの数々に加え、起承転結を熟知したマエストロが魅せる時にトリッキー、時にメロディアスなソロパートはリードギタリストを志す全てのメタルキッズにとって最高の教科書となるに違いありませんね。
SLAYER にも肉迫するような激烈さを誇るアルバムで、同時にメロディーを多用したのは祈りだと Mille は語ります。アルバムを締めくくる “Death Becomes My Light” はまさに希望の灯火。再びタッグを組んだ Jens Bogren の最も得意とする、METALLICA の “One”、もしくは IRON MAIDEN の “Phantom of the Opera” を想起させる起伏に富んだエモーショナルな一曲は、心の平穏を保つべき宗教が暴力のきっかけとなり、憎悪、悲劇、嫉妬、肉欲の渦巻く地獄のようなこの現実世界で、それでも「恐れないで。君は一人じゃないよ。」とわずかな光を灯しながら作品の幕を閉じるのです。
2017年のスタートは、素晴らしいグルーヴ、メロディー、エモーション、そして”究極のアグレッション”が備わった極上のレコードから始まります。今回弊誌ではバンドで唯一のフィンランド人 Sami にインタビューを行うことが出来ました。彼の別バンド WALTARI や BARREN EARTH にも注目ですね。どうぞ!!

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KREATOR “GODS OF VIOLENCE” : 10/10

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