NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【RIVERS OF NIHIL : WHERE OWLS KNOW MY NAME】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ADAM BIGGS FROM RIVERS OF NIHIL !!

27629412_10155570961834317_1067238401963773275_o

Pennsylvania Based Progressive Death Metal Quinted, Rivers Of Nihil Contribute To Re-branding Death Metal Into A Eclectic, Expressive Art-form With Incredible New Record “Where Owls Know My Name” !!

DISC REVIEW “WHERE OWLS KNOW MY NAME”

遂に食物連鎖の頂点へと躍り出たペンシルベニアの梟神 RIVERS OF NIHIL が、深遠かつエクレクティックなプログレッシブデスメタルへとドラスティックな変貌を果たす傑作 “Where Owls Know My Name” をリリースしました!!生と死、そして知性を司る伝承の神明は、猛禽の鋭さと神々しきアトモスフィアでシーンの潮流を支配します。
テクニカル、メロディック、デスコア、ブルータル。雨後の筍のごとく現れるデスメタルアクトの大半は、エモーションのスペクトルを怒りに起因する狭い領域へとフォーカスし、ある意味では檻の中で固定観念と共に囚われているようにも思えます。
「この作品では、僕たちが期待されているようなサウンドを放棄した。」と Adam が語るように、RIVERS OF NIHIL が “Where Owls Know My Name” で達成した偉業は、真にユニークな感性で鋼鉄の慣習から羽ばたいたその勇気にあると言えるでしょう。
多様で創造性に満ち、複雑でしかし凄艶な星の一生を目撃するサイエンスフィクションは、数年前に FALLUJAH がアトモスフィアと共に導入したジャンルのパラダイムシフトをも超越し、さらに時空を行き来するタイムマシンなのかも知れませんね。
アルバムオープナー “Cancer / Moonspeak” は来たるべき運命、旅路のムードを決定づけます。まるで CYNIC のような浮遊するアンビエントは、アコースティックの響き、レトロなシンセ、ムードに満ちたクリーンボイスを伴ってリスナーを深遠なるストーリーへと誘います。
刹那、雷鳴のように鋭利なギターリフが轟くと雰囲気は一変。革命的な “The Silent Life” がスタートします。揺るぎのない無慈悲なアグレッションとインテンスは、徐々に理知的なギターと官能のサクスフォンが支配するスロウなジャズブレイクへと転換していきます。その変化は驚くほどにナチュラルでオーガニック。そうして静と動、混沌と平穏のコントラストは終盤に向けて奇跡の融解を遂げるのです。まるで人生本来の姿を描くかのように。
CANNIBAL CORPSE と KING CRIMSON が果たした未知との遭遇。例えることは容易いですが、実際、獰猛な猟奇性と神々しき英知を寸分も失うことなく一つのサウンドクラフトに収めることがどれほど困難かは想像に難くありません。何より彼らのデザインはあまりに自然で、神々の創造物のように生き生きとした姿を晒しているのですから。
厳かなクリーンボーカルを導入し、モダンなメロディックデスメタルにサイケデリックな夢幻のアトモスフィアを付与した “A Home”、激烈なアサルトに一片の叙情を込めて老衰の無常を伝える “Old Nothing” を経て辿り着く “Subtle Change (Including the Forest of Transition and Dissatisfaction Dance)” はアルバムのハイライトだと言えるでしょう。
“Epitaph” を思わせる悲壮なアコースティックをイントロダクションに据えた8分30秒のエピックは 「KING CRIMSON は僕のオールタイムフェイバリットバンドなんだよ。」と Adam が語る通りクラッシックなプログロックの息吹を全身に宿した濃密な叙情のスロウダンス。ソフトでエレガントな繊麗と、野蛮で蒼然としたアグレッションは、ギターやサクスフォン、オルガンのトラディショナルで大胆ななソロワーク、プログロックのダイナミックな変拍子やシーケンスを抱きしめながら、詩情と偉観そして奇妙なカタルシスを伴って文明の移り変わりを描く壮大なマグナムオパスを形成するのです。
一方でこの大曲には、djenty なリフワークやシンフォブラックの狂騒などコンテンポラリーな一面も散りばめられており、幽玄なクリーンボイスが創出する崇高美とも相俟って、もしかすると NE OBLIVISCARIS が纏う神秘ともシンクロしているのかも知れませんね。
続くインストゥルメンタル “Terrestria III: Wither” では、情景を切り取るポストロックのデザインを導入し、コンテンポラリーなエレクトロニカやアンビエント、インダストリアルノイズのキャンパスに冷徹かつ耽美な絵巻物を描いてみせるのですから、バンドのエクレクティックな感性、タイムラインの混沌には驚かされるばかりです。
アルバムは、バンドの審美を全て詰め込んだタイトルトラックで再度サクスフォン、ヴィンテージシンセ、クリーンボイスの温もりを呼び起こし作品のコアを認識させた後、ダークなギターがメロトロンの海を切り裂く “Capricorn / Agoratopia” で荘厳にリリカルに、一握りの寂寞を胸に秘め星の死を見届けながらその幕を閉じました。
今回弊誌では、ベース/クリーンボーカルを担当する Adam Biggs にインタビューを行うことが出来ました。まさにメタルとプログのタイムラインに交差する異形のランドマーク。モダン=多様性とするならばこの作品ほど “モダン” なスピリットを抱いた奇跡は存在しないでしょう。ex-THE FACELESS の Justin McKinney、BLACK CROWN INITIATE の Andy Thomas もゲストとして素晴らしい仕事を果たしています。どうぞ!!

29512579_10155704433204317_8025556343368814659_n-2

RIVERS OF NIHIL “WHERE OWLS KNOW MY NAME” : 10/10

INTERVIEW WITH ADAM BIGGS

30571291_10155758717264317_9042077928237563904_n

Q1: This is our first interview with you. So, at first, could you tell us about you and band itself? What kind of music did you listen to, when you were growing up?

【ADAM】: I’m Adam Biggs, I play bass, write lyrics and do vocals for Rivers of Nihil. The band got started in Reading, Pennsylvania in 2009, we got signed to Metal Blade records in 2012 and we’ve been touring and putting out records ever since.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたのバックグラウンドからお話していただけますか?

【ADAM】: 僕は Adam Biggs。RIVERS OF NIHIL でベースをプレイし、歌詞を書いてボーカルも担当しているんだ。バンドは2009年に、ペンシルベニアのレディングで産声をあげたんだ。2012年に Metal Blade Records の契約を得て、以来ツアーとリリースを続けているよ。

Q2: What inspired you to start bass guitar or vocal? Who was your musical hero at that time?

【ADAM】: It’s hard to say really, I only barely knew what a bass was when I started playing. I got my first bass as a Christmas gift so I started looking more into the instrument then.
I think the first bassists I was really aware of were Feildy from Korn and Les Claypool, so I really wanted to emulate those styles. A little later on I discovered Cannibal Corpse and Alex Webster and that really set things off for me in a positive way.

Q2: では、ベースやボーカルを始めたきっかけや当時のヒーローについて教えていただけますか?

【ADAM】: その質問に答えるのはなかなか難しいね。というのも、僕はベースを始めた時、ベースという楽器についてほとんど何も知らなかったんだから。実は最初のベースはクリスマスプレゼントだったんだ。そして、そこからこの楽器について学んでいったんだよ。
最初に気になったベーシストは、おそらく KORN の Feildy と、PRIMUS の Les Claypool だったと思うんだ。だから、彼らのスタイルに匹敵するようなプレイをしたいと思っていたね。そらから少しして、CANNIBAL CORPSE の Alex Webster を発見したんだ。そしてその発見がポジティブな意味で、僕に火をつけたと言えるね。

Q3: How did the band come to be? What’s the meaning behind your band name “Rivers of Nihil”?

【ADAM】: The band, originally, was sort of a combination of members of a few bands from our area. We decided we wanted to take Music more seriously than a lot of our local peers at the time, so we put together a sort of “best of the best” of local metal talent, and thus Rivers of Nihil was born. The name was created by our vocalist and it sort of represents a “flow into nothingness”.

Q3: RIVERS OF NIHIL というバンド名にはどのような意味が込められているのでしょう?

【ADAM】: このバンドはもともと、僕たちの住むエリアでいくつかのバンドのメンバーが集まってプレイしていたところから始まったんだ。そこから、僕たちはその当時のローカルな雰囲気から脱して、より音楽をシリアスな段階へ進めようと決めたんだよ。だから、ペンシルベニアのメタルシーンで最強メンバー、メタルタレントを選りすぐって、RIVERS OF NIHIL が生まれたんだよ。
RIVERS OF NIHIL “虚無の川” というバンド名は、ボーカリスト Jake Dieffenbach が生み出したんだけど、”空虚へと流れ注ぐ” といった状態を表現しているんだよ。

Q4: So, let’s talk about your newest record “Where Owls Know My Name”. Actually, I really love your two previous albums, but I feel this one is your next stage. Definitely, it’s your milestone, I think. In the writing, recording process, how have you evolved or changed from your previous release?

【ADAM】: I think the major thing we accomplished with this record is we just sort of abandoned our expectations of what we’re supposed to sound like. We definitely didn’t want to feel pigeonholed into being a “technical death metal” band anymore, or at least not strictly that. We have a wide variety of music we enjoy as people, more things influence us than metal and we wanted to make “Where Owls Know My Name” really represent us in that way.

Q4: では最新作、”Where Owls Know My Name” について話しましょう。過去のレコードも良い作品でしたが、このアルバムは完全にネクストステージへと到達していますね?

【ADAM】: 僕たちがこのレコードで主に達成したのは、僕たちが期待されているようなサウンドを放棄したことだけだと思うんだ。間違いなく僕たちは、”テクニカルデスメタル” バンドみたいに狭い領域のレッテルを貼られたくはなかった訳だよ。少なくとも厳密にそう区別されたくはなかったんだ。
リスナーとしての僕たちは、幅広い音楽的な背景を持っていて、メタルよりも多くの影響を咀嚼して来ている訳さ。だから、”Where Owls Know My Name” ではそういった自分たちのありのままの姿を表現したかったんだ。

27747946_10155570961704317_882852906435289833_o

Q5: It’s not big secret, Rivers of Nihil have a main theme about life and death. In the Ancient Greece, Owl is a symbol of Wisdom, and in Japan, Owl is a symbol of Death. Anyway, could you tell us about the concept or lyrical themes of this record?

【ADAM】: The story of the album follows the last intelligent being on Earth, who has walked for a millennia watching the world die around him. And, to be the sole intelligent witness of the death of the planet. This story, however, is sort of just an emotional framework for what’s going on in these songs. Really, there are a lot of very personal feelings being expressed in the album. It has a lot to do with getting older and feeling the world around you become unrecognizable, and maybe even becoming unrecognizable yourself.

Q5: 日本でフクロウは “死” の象徴で、古代ギリシャでは “知性” の象徴でした。RIVERS OF NIHIL の扱うビッグテーマが “生と死” についてであることは明らかですが、今回特にフォーカスしたコンセプトについてお話していただけますか?

【ADAM】: アルバムの物語は、地球上に残る最後の知性を持つ生物を主人公として追っているんだ。彼は何千年もの間、世界が彼の周りで滅ぶのを見ながら歩み続けて来たんだよ。そうして星の死を見届ける運命を背負っているんだよ。
だけどね、この話は、アルバムの楽曲で何が起こっているのかを写す感情的な枠組みのようなものなんだ。 アルバムには、本当に、非常に個人的な感情がたくさん存在しているんだからね。
そういった感情は、年を重ねる事ととても関係していてね。歳を取ると、周りの世界が認識できなくなり、遂にはきっと自分自身も認識できなくなってしまうんだよ。

Q6: I really surprised about songs like “The Silent Life” “Subtle Change (Including the Forest of Transition and Dissatisfaction Dance)”. Actually, there is no band who mixed death metal and prog such a natural way! OK, maybe most of music fans remind King Crimson from the songs and saxophone sound. Have you influenced by such a prog giants?

【ADAM】: Absolutely, King Crimson is my favorite band of all time. We (particularly Brody and myself) are huge classic prog fans. Influence from Crimson, Floyd, Genesis, and Yes really seeped into our minds while writing this one. But yes, it was always very important to us to include these influences naturally and not make them feel shoehorned into our sound. The emphasis is still heavily on the songcraft.

Q6: “The Silent Life” “Subtle Change (Including the Forest of Transition and Dissatisfaction Dance)” といった楽曲には本当に驚かされましたよ。デスメタルとプログロックをこれほどナチュラルに融合させたアーティストは、あなたたちが初めてでしょうね。今回、KING CRIMSON をはじめとするプログロックの巨人は大きなインスピレーションの源だったと言えますか?

【ADAM】: 間違いないね!KING CRIMSON は僕のオールタイムフェイバリットバンドなんだよ。僕たちは、まあ特に Brody と僕なんだけど、クラッシックなプログロックの大ファンなんだ。KING CRIMSON, PINK FLOYD, GENESIS, そして YES からの影響はこの作品を書いている間中、僕たちの精神に浸透していたんだよ。
それに、うん、君が言うようにそういったプログロックの影響を自然に取り入れることは、僕たちにとってとても重要だったんだ。無理矢理サウンドに組み込むのではなくね。それでもソングクラフトの中でしっかりと強調されているんだよ。

Q7: Speaking of Saxophone, the instrument and clean vocal is kind of “Key” elements of the album. Do you agree that? What’s these elements to you?

【ADAM】: To me, honestly, they just feel like added pieces of the production. Metal is the only genre I can think of where the “traditional” instrumentation is such an integral piece of what the genre even is. If you listen to music from almost any “non-metal” genre you’re going to hear all sorts of elements pop up all over the place, not just in an album to album basis but a song to song basis too. So we figured we could just treat our record like anything else we would hear outside of the greater metal purview.

Q7: KING CRIMSON ともシンクロするサクスフォン、そしてクリーンボーカルは今作における肝だと感じました。

【ADAM】: 正直、そういった要素はプロダクションの中で僕たちが意図的に “付け加えた” ピースだと考えているんだ。つまりそれは、メタルはどんなジャンルであれ、”伝統的な” 楽器がとても不可欠なものと思える唯一の音楽だからなんだけど。
対して、ほとんどの “メタル以外”の音楽を聴いてみれば、アルバムとアルバムの違いだけじゃなくて、一つのアルバムでも曲と曲の間に様々な要素が飛び出してしてくることに気づくはずさ。 だから僕たちは、偉大なるメタルの範囲外で聞く何かのように、僕たちのレコードを扱うことができればと考えたわけさ。

Q8: Also, “Terrestria Ⅲ: Wither” and title track “Where Owls Know My Name” have definitely post rock, electrical elements. Off Course, Fallujah has mixed such an “Atmosphere” and death metal, but I think Rivers of Nihil did it in more drastic, experimental way, right?

【ADAM】: It’s true that Fallujah and us use a lot of similar elements, but I think we’ve each made distinctly different uses of our available tools. The attitudes present in the music of each band are, in my opinion, drastically different. I think there’s plenty to enjoy in both bands that are totally unrelated.

Q8: 一方で、”Terrestria Ⅲ: Wither” やタイトルトラック “Where Owls Know My Name” にはポストロックのアトモスフィアも根付いていますよね? FALLUJAH にもアトモスフェリックな要素は存在しますが、あなた達の方がより大胆に導入しているようにも感じます。

【ADAM】: そうだね、確かに FALLUJAH と僕たちの間にはたくさん似た部分が存在するよね。ただし、利用可能なツールの使い方ははっきりと違ったものにしてきたと思っているんだ。僕の意見では、互いのバンドの音楽に存在するアティテュードは大きく異なると思うんだよ。それ故に、両方のバンドを完全に無関係なものとして楽しむことのできる部分がたくさんあると思うな。

27629373_10155570961709317_1249437978338367685_o

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ADAM’S LIFE

KING CRIMSON “IN THE COURT OF THE CRIMSON KING”

In_the_Court_of_the_Crimson_King_-_40th_Anniversary_Box_Set_-_Front_cover.jpeg-2

NECROPHAGIST “EPITAPH”

Epitaph_cover-2

MARILYN MANSON “MECHANICAL ANIMALS”

Marilyn_Manson_-_Mechanical_Animals

THE FACELESS “PLANETARY DUALITY”

220px-Planetary_Duality

BETWEEN THE BURIED AND ME “COLORS”

220px-Colors1

MESSAGE FOR JAPAN

3540301156_photo

Hopefully we see you soon!

出来れば、みんなとすぐに会えるといいな!

ADAM BIGGS

RIVERS OF NIHIL Facebook Page
RIVERS OF NIHIL Twitter
RIVERS OF NIHIL Bandcamp
METAL BLADE RECORDS Facebook Page
METAL BLADE RECORDS Official Site

mmmB5dvKwaCcAEznJZ

PLZ FOLLOW US ON FACEBOOK !!

EXCLUSIVE INTERVIEW 【CONCEPTION : ROY KHAN】2018 REUNION SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ROY KHAN OF CONCEPTION !!

30849024_1603631989684553_6844367916948977232_o-2

The Voice Of Prog-metal, Former Kamelot Singer Roy Khan Is Back With Reunited Norwegian Legend Conception !!

CONCEPTION IS BACK !!

時代に咲いた鮮やかな徒花、ノルウェーが産んだプログメタルレジェンド CONCEPTION が遂に帰ってきます!!長すぎた沈黙を破る伝説の帰還は、不世出のシンガー Roy Khan の復活を伴いシーンに歓喜の渦を巻き起こしています。
KAMELOT の金看板として、その艶やかで煽情的な歌唱を披露していたスーパースター Roy Khan がバンドからの脱退を表明したのは 2011年春の事でした。音楽大学でオペラと声楽を学んだ Roy の歌唱技術、歌に込めるエモーション、ファルセットの魔法は別格。「もし僕があの時 KAMELOT を辞めていなかったとしたら、今日僕はここにいないだろう。」とインタビューで語った通り、不可避な “燃え尽き症候群” の治療が要因とはいえ、作曲にも大いに貢献を果たしていたマエストロ突然の離脱はあまりにショッキングな出来事でした。
「僕は本当に音楽に関係する全ての人に対して、全てのコミュニケーションをシャットダウンしたんだからね。」音楽から離れていた7年間、Roy は教会の職員や教師として働いていたようです。その生活も悪くはなかったと話すシンガーは、しかし遂に自身の才能を再び世界に解放する準備が整ったと溢れる自信を漲らせます。
「実際に僕たちが解散したことはないんだよ。何と言うか、棚上げしていたって感じだったね。」 という言葉が裏付けるように、友人として連絡を取り続けていた CONCEPTION が Roy 復帰の舞台となったのは自然で最良の選択に思えます。実際に、バンドは2005年にライブ限定で一時的なリユニオンを果たしていますし、”ここ何年かは何度も、いつかある時点で何かやりたいねと話して” いた訳ですから。
神秘的で崇高、ある種哲学的とも言える CONCEPTION の “プログレッシブ” は、登壇が少し早すぎたのかもしれませんね。スパニッシュギターが夕日に映えるデビュー作 “The Last Sunset”、キャッチーでドラマティック、稀代のバラード “Silent Crying” を擁する “Parallel Minds”、複雑かつ荘厳な楽器の宗儀 “In Your Multitude”、そして冷徹でダークな歌の涅槃 “Flow”。
「僕たちはいつも、自分たちをリニューアルしようと心掛けて来たんだよ。それまでに作った楽曲のようなサウンドを持つ新曲を作らないというのが、バンドのポリシーだったんだ。」と語る通り、これまで CONCEPTION が残した4枚の作品は確かに全て合わせた焦点が異なります。
しかしそれでもその勇敢なる多様性、DREAM THEATER の “Awake” を推し進めたかのような独特の内省的なアトモスフィア、近年の FATES WARNING にも通じるインテリジェンスの糸を巡らすダークなインテンシティー、そして SEVENTH WONDER にも受け継がれた洗練のデザインは全ての作品に浸透しており、まだまだ与し易いスピード&パワーが全盛だった当時よりも、エクレクティックなモダンメタルのスピリットが透徹した現在こそ正当な評価が得られるはずです。
すでに先を見据えるバンドの復活EPは秋にリリースが予定されています。「僕たちの全ての歴史、要素がミックスされるわけさ。」と語る Roy ですが、その歴史にはもちろん自身が経験した KAMELOT での荘厳な旅路や、フラメンコの情熱をその身に宿すギターマイスター Tore Østby が ARK で育んだプログレッシブな冒険も含まれているはずです。期待に背くことはないでしょう。そして願わくば、失った20年を取り戻すコンスタントな活動を望みたいところですね。
今回弊誌では、ボイス・オブ・プログメタル Roy Khan にインタビューを行うことが出来ました!Welcome Back Roy, and CONCEPTION! Here We Go!!

INTERVIEW WITH ROY KHAN

RoyKhan-2

Q1: First of all, Japanese fans are really excited about Conception’s coming back! Do you remember Conception’s one and only Japan Tour with Gamma Ray in 1996?

【ROY】: Domo arigato! Yes…I remember when we were there right before the release of “Flow”. Great experience!!! I’ve always loved Japan. its people, its culture, its big pulsating cities and I simply LOVE Japanese food. I really hope we get a chance to play for you again!

Q1: 日本のファンは CONCEPTION の帰還を本当に嬉しく思っていますよ!1996年に GAMMA RAY とプレイした、唯一の来日公演は覚えていますか?

【ROY】: どうもありがとう!そうだね…確か日本に行ったのは “Flow” のリリース直前だったと思うんだ。素晴らしい経験だったね!!
僕はいつだって日本を愛して来たんだよ。人も、文化も、ビッグな鼓動を宿す都市も、そして単純だけど日本の食事が大好きなんだ。また CONCEPTION として君たちの前でプレイするチャンスが得られたらと本当に望んでいるんだよ!

Q2: Conception has released four albums and each albums have it’s own colors. For example, “Parallel Minds” was more straight catchy metal, although “In Your Multitude” had more complex prog elements. What was the reason of that?

【ROY】: We have always tried to renew ourselves. It was a policy within the band that no new song should sound like anything we’d done before. That may not be the recommended procedure to sell max amount of records, but we never cared about money or what other people think of us in that regard. We feel our new material is yet another step into new territory, but I can assure you we still sound like Conception.

Q2: CONCEPTION はこれまでに4枚のアルバムを残していますが、その全てが独自の色を有していますよね?例えば “Parallel Minds” がどちらかと言えばストレートでキャッチーなメタルだったのに対して “In Your Multitude” は非常に複雑でプログレッシブでしたね?

【ROY】: 僕たちはいつも、自分たちをリニューアルしようと心掛けて来たんだよ。それまでに作った楽曲のようなサウンドを持つ新曲を作らないというのが、バンドのポリシーだったんだ。
僕たちのこのポリシーは、沢山のレコードを売る方法としてはオススメ出来ないね。だけど、僕たちはお金なんて気にしたこともなかったし、他の人がどう思おうと関係なかったからね。
そして僕たちの新しいマテリアルは新たな領域に踏み込むまた別の一歩だと感じているんだ。とはいえ、勿論 CONCEPTION らしいサウンドでもあることは保証するよ。

Q3: After dark and heavy record “Flow”, Conception disbanded. Then Roy joined Kamelot and Tore started Ark. What was the trigger of that situation at that time?

【ROY】: We were kicked off a tour where tickets had been sold with our name on the billing. That was big bummer for us. We felt we had delivered our best release up to that point, but the support from our label was so and so. Grunge flowing all over didn’t help much either. We never broke up however. It was more like putting it on ice. Then I joined Kamelot, Tore formed Ark, Ingar had his Crest of Darkness going and Arve played in a supercool bluesband called Nickels & Dimes. We were all busy each with our own and time just flew by.

Q3: ダークで冷徹な “Flow” をリリースした後、CONCEPTION は解体して Roy は KAMELOT へと加入、Tore は Jorn Lande 等と ARK を立ち上げた訳ですが。

【ROY】: “Flow” をリリースした後、僕たちはヘッドライナーとしてツアーを開始したんだ。そしてそのツアーが僕たちにとっては大きな失望だったんだよ。
当時の僕たちはこれまでで最高のアルバムをリリースしたと感じていたんだけど、レーベルからのサポートは大して得られなかったんだ。あちこちで流れていたグランジも “Flow” を後押ししたとは言い難かったね。
だけど、実際に僕たちが解散したことはないんだよ。何と言うか、棚上げしたって感じだったね。その後、僕は KAMELOT に加わり、Tore は ARK を結成し、Ingar は自身の CREST OF DARKNESS を進め、Arve は スーパークールなブルーズバンド NICKELS & DIMES でプレイすることとなったんだ。つまり僕たちは全員が自分自身のことで忙しくなって、そのまま時間が流れて行ったんだよ。

Q4: Anyway, Conception’s discography haven’t uploaded on the streaming service. So, unfortunately it’s not easy for newcomers to listen to your music. Is that relate to the contract with Noise Records?

【ROY】: You’re right; these are contractual rights issues that we are trying to sort out. You can find all the songs on Youtube however.

Q4: CONCEPTION のディスコグラフィーはストリーミングサービスに対応していませんよね。入門者には敷居が高い状況とも言えますが、Noise Records との契約問題が理由ですか?

【ROY】: 君の言う通りだよ。たしかに契約に関する権利問題が存在するんだ。僕たちは解決しようと努力しているんだけどね。ただ、YouTube では全ての楽曲を聴くことが可能だよ。

942512_607351082645987_95014101_n

Q5: Once again, welcome back Roy and Conception! We can’t believe our dream comes true. It seems your friendship is still so strong. So, how did the reunion come to be?

【ROY】: The four of us have been good friends all the way, and there has been quite a bit of talk about doing something at some point these years. I believe Tore and Arve approached me with some ideas a couple of years ago that were so solid we felt it was something to build further on…and here we are with a EP and single coming out this autumn.

Q5: それにしても、あなたと CONCEPTION がシーンに戻ってきたことは未だに信じられませんよ。この奇跡のリユニオンは、バンドの強い友情に寄るところも大きいように思いますが?

【ROY】: 僕たち4人はずっと良い友人だったんだ。そしてここ何年かは何度も、いつかある時点で何かやりたいねと話していたんだよ。
確か Tore と Arve が2年くらい前に、いくつかのアイデアと共に僕にアプローチして来たんだと思う。そのアイデアがとてもソリッドだったから、先に進めるべきだと感じたわけさ。そうして僕たちはリユニオンを果たし、秋には EP とシングルをリリースするんだよ。

Q6: Roy, it seemed very hard decision to leave incredible band Kamelot. Looking back now, what was the decision to you?

【ROY】: It was hard as hell, but at the same time completely necessary. I wouldn’t be here today if I hadn’t quit. To some extent you may say I didn’t have much of a choice at all. It was tough on the other guys in Kamelot too. I just shut down all communication with anybody having anything to do with music at all.

Q6: あなたは2011年に KAMELOT を離れるという決断を下しましたね。とても難しい選択だったと思いますが…

【ROY】: そうだね、地獄のように難しい決断だったよ。ただ、完全に必要な決断でもあったね。もし僕があの時 KAMELOT を辞めていなかったとしたら、今日僕はここにいないだろう。
つまり、あの時僕に選択肢はほとんどなかったと言えるかも知れないね。KAMELOT の他のメンバーにとってもタフな決断だったと思うよ。僕は本当に音楽に関係する全ての人に対して、全てのコミュニケーションをシャットダウンしたんだからね。

roykhan

Q7: How do you feel when you see or listen to Kamelot with Tommy Karevik? Is there any kind of strange feeling?

【ROY】: Tommy is a phenomenal singer and I think he’s doing a great job in the band. Thomas and the rest of the guys have continued on the path I was part of creating and I am honestly very happy that they could keep on and enjoy more well deserved success without me. In the beginning everything was strange to me, but not anymore. I wish them all the best!

Q7: KAMELOT があなたの後任である Tommy Karevik とプレイするのを見たり聴いたりするのはどんな感じですか?

【ROY】: Tommy は驚異的なシンガーで、僕は彼は KAMELOT で偉大な仕事を果たしていると思っているよ。Thomas と残りのメンバーは、僕が創造者の一部だったバンドの道程を守り続けているね。
僕は、彼らが僕無しでバンドを続けることが出来て、そしてより実力に見合う成功を手に入れることが出来て、正直にとても嬉しいんだよ。 もちろん、最初は全てが奇妙に感じられたけど、今は全く違和感がないね。彼らの幸せを祈っているよ!!

Q8: So, we can’t wait your upcoming EP and live performance! I believe there will be Tore’s trademark Flamenco-ish guitar work and Roy’s one and only operatic singing. Could you tell us about that as much as you can?

【ROY】: As I said earlier I believe we have managed to renew ourselves and still sound unmistakably Conception. There will be elements from our whole history mixed with.

Q8: 最後に、復活作やライブについて、現時点で可能な限り教えていただけますか?

【ROY】: さっきも言ったように、僕たちは常に自分たちの音楽を更新し続けていると信じているんだ。それでいて疑いようもなく CONCEPTION のサウンド。つまり、僕たちの全ての歴史、要素がミックスされるわけさ。

551410_588030934578002_65249087_n

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ROY’S LIFE !!

MICHAEL JACKSON “THRILLER”

Michael_Jackson_-_Thriller-2

a-ha “HUNTING HIGH AND LOW”

Hunting_High_and_Low-2

TNT “KNIGHTS OF THE NEW THUNDER”

220px-Knights_of_the_New_Thunder

QUEENSRYCHE “RAGE FOR ORDER”

220px-Queensryche_-_Rage_for_Order_cover_2

JOKKE & VALENTINERNE “FRELST!”

Jokke_&_Valentinerne_-_Frelst!

MESSAGE FOR JAPAN

11222460_10153511908538767_1258608979191179794_n

Thank you so much for all your love & support! Without you none of this would have been possible! Hope to see you in soon…in Japan!!

全ての愛情とサポートを本当にありがとう!日本のファンなしでは、このリユニオンは起こり得なかっただろうね!すぐに会えたらいいな…もちろん日本でね!

ROY KHAN

CONCEPTION Facebook Page
CONCEPTION Pledge Music Campaign

mmmB5dvKwaCcAEznJZ

PLZ FOLLOW US ON FACEBOOK !!

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【AUGURY : ILLUSIVE GOLDEN AGE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATHIEU MARCOTTE OF AUGURY !!

26756898_10156548686826030_1455210049241378694_o

Augury Give Proof Why Montreal, Quebec Is The Prog/Tech Capital Of The Western Scene With Long-awaited New Record “Illusive Golden Age” !!

DISC REVIEW “ILLUSIVE GOLDEN AGE”

CYNIC の後には、そして BEYOND CREATION の前には彼らが居た。OBSCURA と共にテクニカルデスメタルのプログレッシブサイドを探求し先導し続けるカナダの SF メタル集団 AUGURY が実に9年振りとなる新作”Illusive Golden Age” をリリースしました!!
“黄金時代” が “幻” ではないことを確かに証明する一枚は、テクデスの燎火を明々と灯す躍動感に満ちています。
カナダが誇るモントリオールとケベックの二大都市は、テクニカルデスメタルのメッカだと言えます。GORGUTS, CRYPTOPSY に端を発するその潮流は、MARTYR, BEYOND CREATION などに引き継がれ、近年の “Stay-Tech” メタルマシーン ARCHSPIRE まで脈々と連なります。
中でも、AUGURY の宿すエモーションと有機的なサウンド、クリエイティビティーはジャンルの無慈悲でメカニカルな特性を超越し、明らかに異彩を放っているのです。
9年の沈黙を破るアルバムオープナー “Illusive Golden Age” は風雲児たるバンドの型破りな一面が存分に示された戦慄。このジャンルの定番であるシンフォニックなイントロダクションや、ファストな音の洪水には脇目も振らず、独特のエスニックなスケールとクリーンギターのアクセント、そしてフレットレスベースの浮遊感が奏でるユニークな三重奏こそ彼らの狼煙。
神秘と孤高のメロディーセンス、空間を残したミッドテンポのリフワークは襲い来るヒステリックで噛みつく牙のボーカルとブラストの狂気を際立たせ、ダーティーに歌うSFの奇妙なワルツへと収束して行きます。失われた文明と知識を探るリスナーの旅は、得体の知れない未知なるエキサイトメントでその幕を開けるのです。
ステレオタイプのテクニカルデスメタルからさらに距離を置いた “Carrion Tide” はバンドの緻密なタクティクスを象徴する楽曲かも知れませんね。メタルリスナーにまるで施しを与えるかの如く付与されたブラッケンドのアグレッションは、AUGURY の持つ個の力によって様々なエモーションへとその形を変えて行きます。
ディープなガテラルからヒステリックなスクリーム、ミドルレンジの雄々しきクリーンまでメタルボーカルのショウケースにも思える Patrick Loisel のワイドな才能は移り行く喜怒哀楽を完璧なまでに表現し、起伏に富んだ楽曲のメインパーソナリティーとして君臨します。
ギタリスト Mathieu Marcotte の DEATH や CYNIC に VOIVOD、さらには OPETH や EMPEROR の遺伝子を受け継ぐ複雑でスリリングなリフの猛攻は、カタストロフィーが眼前に迫るかのような錯覚を引き起こし、ex- BEYOND CREATION の怪物 Dominic “Forest” Lapointe はフレットレスベースの酩酊でサイケデリックな静謐の焼け野原を描くのです。
MESHUGGAH と CYNIC が凌ぎを削る “Mater Dolorosa”、ゲーム音楽の影響を感じさせるサイバーなインストゥルメンタル “Message Sonore” を経て辿り着く、最長8分の “Anchorite” でアルバムはその幕を閉じます。
“Anchorite” とは、抗し難い理由で社会や故郷を離れ一人で暮らす宿命の意。もしかするとそれは、大災害で滅びし失われた文明最後の生き残りだったのかも知れません。焦燥と惜別、そして寂寥感を込めた過去からのメッセージは、メランコリーとアンビエンス、そしてアグレッションが渾然一体となったオデッセイ。
最高のミュージシャンシップで「異なる感覚を持って独自のサウンドを築き上げた」AUGURY の神話は、そうしてさざめく波の音と共に自然の元へと帰って行きました。
今回弊誌ではバンドの中心人物 Mathieu Marcotte にインタビューを行うことが出来ました。「個人的には確かにテクデスを聴いてはいるんだけど、そのスタイルからそんなに多くの影響を受けている訳ではないからね。逆に言えば、そうでなければ同じ様なサウンドになってしまうからね。 」リリースは DARK MATTER SECRET, EQUIPOISE, INFERI 等を抱える超注目株 The Artisan Era から。どうぞ!!

29594613_10156794749481030_8281508778133795329_n-2

AUGURY “ILLUSIVE GOLDEN AGE” 9.8/10

INTERVIEW WITH MATHIEU MARCOTTE

30623679_10156824947206030_3164910543714648064_o

PHOTO BY ALICIA MONTAGUE
Q1: This is the first interview with you. So, could you tell us about yourself and band itself? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【MATHIEU】: Im one of the guitarist and composer in Augury, I also have a project called Humanoid in which I’m composing and playing different instruments, its instrumental and more on the ambient side. Im a former member of the band “Spasme” (1994 to 2001) which was a death metal band.
I started playing guitar in 1990 and started with bands like Metallica, Anthrax, Slayer, Sacrifice etc, and then moved on to death metal pretty quickly. I have also a lot of roots into prog rock as well. Since I was a kid, listening to bands like Pink Floyd, Supertramp, Led Zeppelin and stuff like that and that i still enjoy today.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドからお話していただけますか?

【MATHIEU】: やあ、僕は Mathieu。AUGURY のギタリストでコンポーザーの一人だよ。他に HUMANOID というプロジェクトもやっているんだけど、そこでは僕が作曲を行い別の楽器もプレイしているんだ。HUMANOID はインストゥルメンタルでよりアンビエントな音楽性なんだ。1994年から2001年までは SPASME というデスメタルバンドのメンバーでもあったんだよ。
ギターを始めたのは 1990年だね。そして METALLICA, SLAYER, ANTHRAX, SACRIFICE のようなバンドを始めたんだ。それからすぐにデスメタルへと移行していったね。
僕はプログロックにも豊富なルーツを持っているんだよ。子供のころは PINK FLOYD, SUPERTRAMP, LED ZEPPELIN といったバンドを聴いていたし、そういった音楽は今でも楽しめるものなんだよ。

Q2: What inspired you to start your instrument? I feel sometimes Chuck Schuldiner’s influence from your guitar playing. Anyway, who was your musical hero at that time?

【MATHIEU】: Chuck is one of them, and theres so much to name them all, but i would say, for Augury (composition-wise) it would be: Chuck Schuldiner, Ihsahn, Mikael Akerfeldt, Jason Gobel, Rob Barrett, Karl Sanders, Dallas Toller Wade, to name a few.
for soloing i like to dig into other types of music like Al di Meola, Pat Metheny, David Gilmour, Strunz and Farah, Michael Hedges etc, and also into metal, like Chuck, Andy LaRocque, and Peter Lake.
For overall musicianship and musical production-wise, I really admire Ihsahn, Peter Tatgren, Dan Swano and Devin Townsend for being geniuses in so many fields.
For Humanoid my influences can range from Tangerine dream, Steve Roach and Pink Floyd to a kind of metal that I’m trying to put in there sometimes, and with lots of film soundtracks composers influences.

Q2: 切れ味鋭いあなたのギタープレイは時に DEATH の Chuck Schuldiner を想起させますね。

【MATHIEU】: Chuck は確かに僕のヒーローの一人だよ。ヒーローは本当に沢山いるんだけど、AUGURY のコンポジションに影響を与えたのは、Chuck, Ihsahn, Mikael Akerfeldt, Jason Gobel, Rob Barrett, Karl Sanders, Dallas Toller Wade といったところだね。
ギターソロに関しては、他のジャンルからも影響を受けているね。Al di Meola, Pat Metheny, David Gilmour, Strunz and Farah, Michael Hedges といった人たちだね。メタルだと Chuck, Andy LaRocque, Peter Lake といったところかな。
全体的なミュージシャンシップやプロダクションの分野では、Ihsahn, Peter Tatgren, Dan Swano, Devin Townsend といった様々なフィールドの天才たちを崇拝しているんだ。
一方で、HUMANOID では TANGERINE DREAM から Steve Roach, PINK FLOYD そしてメタルまで映画のサウンドトラックからの影響と共に幅広く織り込んでいるんだよ。

Q3: So, let’s talk about your newest record “Illusive Golden Age”. It’s definitely one of 2018’s most memorable death metal records! But 9 years have past since you released your previous record “Fragmentary Evidence”. Dominic and Antoine seemed to left the band once and come back, right? What was the reason of this long interval?

【MATHIEU】: Many things happened during that 9 years, Dominic was out of the band for 2 years for personnal reasons, and Antoine for 4 years after Etienne (former drummer) got back in the band, a couple of members changed. We toured intensively in 2009 and 2010 for the release of Fragmentary Evidence, and finally decided to take a brake from that and get back to day jobs at home. We had just bought a new trailer during that time and it was stolen shortly after so bad lucks after bad lucks we took that decision, to take a break, and started to work on that record. Some songs were dismissed, i pre-produced much of the album and we took a lot of time doing it. But also another thing is we like to take our time, it was basically 2 evenings a week ,we were recording and having fun, and thats the spirit of this band. Theres also a lot of experimentation and you need to take your time for doing that in the way we wanted to do it. We want to do our music as timeless as we can, so it doesn’t matter if a song was composed 8 years ago or last year, it just has to all blend together at the end.

Q3: では最新作 “Illusive Golden Age” について話しましょう。前作 “Fragmentary Evidence” から実に9年もの長いインターバルとなりましたね?

【MATHIEU】: この9年の間に多くのことが起こったんだ。Dominic は個人的な理由で2年間バンドを離れていたし、Antoine は前ドラマーの Etienne がバンドに戻った後4年間バンドに居なかったからね。メンバーチェンジが多発したんだ。
2009〜10年は “Fragmentary Evidence” のリリースに伴って精力的にツアーを行なっていたね。その余波で、しばらく休みをとって昼間の仕事に戻る決断を下したんだ。
僕たちはその間に新しいトレイラーを買ったんだけど、すぐに盗まれてしまってね。本当についてなかったんだけど、それでまた休みを取らなければならなかったんだ。そうして新作の制作を始めたんだよ。
いくつかの楽曲は却下されたものの、僕がアルバムの大半を前もって形作っていたから、時間をかけ腰を据えてアルバム製作に取り組むことが出来たね。まあ同時に僕たちは時間をかけるのが好きなんだと思う。基本的は週に二晩だけレコーディングを行って楽しむんだ。それが僕たちのスピリットなんだよ。
アルバムでは多くの実験も行ったんだ。納得の行く形で実験を行うために時間が必要だったというのもあるね。とにかく、時間を気にせず自分たちの音楽を追求したかったから、昨年までで作曲に8年も費やした訳さ。まあそういった理由が全て組み合わさったんだよね。

Q4: I really love mysterious artwork and album title “Illusive Golden Age”. Could you tell us about the concept or lyrical themes of this record?

【MATHIEU】: The theme in the album turns around lost civilizations and their knowledge, how they were destroyed and few fragments remains, telling us a story, often hidden or intentionally removed from our conventional history. The artwork concept was based on that theme. We asked Filip (Illustrator) to have a mummified creature holding an artefact in his hands, with a background where you can’t really tell if its earth or another planet, on which a certain cataclysm would have happened or something of that nature, in a dark environment, so people can use their imagination. As for the relationship between the music and the lyrical concept, I often try (and the other guys are doing it too in their ways) to compose riffs that are sci-fi in a way, that are weird and spacey so it fits the lyrical concept and as a whole.

Q4: アルバムのコンセプトや歌詞のテーマを教えていただけますか?

【MATHIEU】: このアルバムのテーマは、失われた文明とその知識。そしてその文明が破壊された方法とわずかに残る断片が伝えるストーリーさ。その断片は僕たちの伝統的な歴史において隠されているか意図的に取り除かれているんだけどね。
アートワークのコンセプトはそのテーマに基づいているよ。 僕たちは Phillip(イラストレーター)に、手に人工物を持っているミイラ化した生き物を依頼したんだ。その背景には、地球か他の惑星かは分からないけど、ある種の大災害や自然の猛威による暗い環境が提示されているんだよ。だからリスナーは想像力を働かせることが出来るね。
音楽と歌詞のコンセプトの関係については、僕はしばしば(そして他の人たちも同じように彼らの方法でやっていると思うけど)、奇妙でスペイシーなある意味SF的であるリフを作ることで、全体として歌詞のコンセプトにフィットさせているんだよ。

30738153_10156855250771030_6401914497199505408_o

PHOTO BY Chris Greschner Photography
Q5: How did you change or evolve since your previous release? What did you focus on in the record?

【MATHIEU】: There wasn’t really an agenda where we had to go a certain direction or evolve a certain way, we just wanted to do some Augury that would follow the previous albums like a logical continuity, each new songs calls for a specific approach but mainly it had to sound like us. Its the first album we do with a clic track so thats probably the biggest change, but even then we recorded often the riffs a second time when they come back so that they don’t sound copy pasted too much and keep it as organic as possible.

Q5: 前作と比較して、特にフォーカスした点や変化を遂げた部分はどの辺でしょうか?

【MATHIEU】: 僕たちの中に特定の方向に進まなければならない、ある種の進化を遂げなければならないといった議論はなかったね。ただ論理的な連続性を持った、以前のアルバムに続く AUGURY をやりたかっただけなんだよ。 新曲はそれぞれが特定のアプローチを要求したけど、大事なのは僕たちのサウンドを維持していることだったね。
クリックを使用した初めての作品だったから、それはおそらく最も大きな変化だと思う。それでも、僕たちはリピートするパートのリフも大抵はプレイしているから、あまりコピー&ペーストなサウンドにはなっていないし、演奏は可能な限りオーガニックに保っているよ 。

Q6: When we think about technical death metal, maybe it’s kind of machinery, cool and metallic image. But “Illusive Golden Age” is very organic, emotional record for me. And that makes Augury unique, separates lot’s of “Tech-death” acts. Do you agree that?

【MATHIEU】: Thank you for saying that, thats definitely our goal to try to be different and have our own sound. We listen to a lot of different types of music, and personally i do listen to tech death bands but not that much influenced by the style (if not it would end up sounding the same), so I’m a lot influenced by different things like movie soundtracks, retro games music, classical, folk, prog and so on. It starts often with a simple melody that we try to make more punishing with the ideas of each other that are added on top.

Q6: テクニカルデスメタルと言えば、やはりマシナリーでメタリックなイメージがあります。
オーガニックという言葉が出ましたが、それに反して “Illusive Golden Age” はとてもオーガニックでエモーションに満ちたレコードだと感じました。ジャンルの他のバンドとは一線を画していますよね?

【MATHIEU】: ありがとう。それこそがまさに僕たちの目指す場所なんだ。異なる感覚を持って独自のサウンドを築き上げるというね。
僕たちは沢山の異なるタイプの音楽を聴いているし、個人的には確かにテクデスを聴いてはいるんだけど、そのスタイルからそんなに多くの影響を受けている訳ではないからね。逆に言えば、そうでなければ同じ様なサウンドになってしまうからね。
だから僕は積極的な様々な異なる影響を取り入れているんだよ。映画のサウンドトラック、レトロゲーム、クラッシック、フォーク、プログといったね。
大抵はシンプルなメロディーから始まるんだ。そこからプッシュし、お互いにアイデアを出し合って最高の形まで持って行くんだよ。

10616628_10152650998526030_3821943765665984523_n

Q7: What’s Dominic “Forest” Lapointe to you? His fretless bass is really unique and impressive. Do you feel sometimes it’s like a “Triple guitar” in the band?

【MATHIEU】: Forest is one of a kind, and also one of my best friends since more than 20 years. The way he visualize and approach the music is different from any other bass player that I know. Rarely he will follow the melody line while other times he will goes around it if i can say, and in a way, chanting a melody over the guitar riffs, so definitely a different approach than a more standard player would do, in supporting the guitar with the low end. His composition style is also quite unique, its prog, complex and simple at the same time and catchy when it needs to be. I wouldn’t say a third guitarist approach because he still does some big low end with open strings and stuff like that, but obviously since theres a lot of higher notes with his playing, our albums have to be mixed a certain way and it shaped the way Augury sounds.

Q7: ユニークにフレットレスベースを操る Dominic “Forest” Lapointe の存在も大きいですよね?

【MATHIEU】: “Forest” はまさに唯一無二の存在だよ。それに20年以上、僕の親友の一人でもあるんだよ。彼の音楽を視覚的に捉えるアプローチは、僕の知る他のどのベーシストとも異なっているね。
まれに彼はメロディーラインをたどるんだけど、そうかと思えば遊び心を遺憾無く発揮したりする訳さ。ギターリフにメロディーを被せるから、間違いなくローエンドでギターを支える他の標準的なプレイヤーとはアプローチが異なるよね。
彼のコンポジションスタイルも非常にユニークで、プログレッシブかつ複雑なんだけど、同時に必要な時にはシンプルでキャッチーなんだ。
とは言え、彼のアプローチは3番目のギタリストという感覚ではないと思うよ。なぜなら、彼はオープンストリングとかそのようなテクニックを使ってビッグなローエンドもカバーしているからね。
だけど、明らかに彼の演奏によってハイノートが増えているのは確かだし、ミキシングもそれを意識して行っているんだ。それこそが AUGURY の音を形作っているんだからね。

Q8: CRYPTOPSY guitarist Chris Donaldson did mixing and mastering “Illusive Golden Age”. That’s typically, Canada seems to have great Tech-death scene, and strong friendship between bands. Do you agree that?

【MATHIEU】: Yes I think that the bond in the Montreal and Québec metal scene is pretty strong, lots of musicians are collaborating with each others in different bands. All the styles of metal are represented here and thats a very cool thing, as a matter of fact I moved to Montreal in 1997 only because of the metal scene, with my former band Spasme, to make contacts, play more shows and get signed. We came from a small town and Montreal is kinda the capital of metal in Canada.
We knew Chris and worked with him on other projects previously so we knew it would sound big, most of the details and ambiences were pre-mixed at my studio where I produced and record the album. Chris took care of the guitar reamping, mixed (incorporating all those elements together) and also mastered the album.

Q8: CRYPTOPSY のギタリスト Chris Donaldson がアルバムのミキシングとマスタリングを手がけていることからも、カナダの偉大なテクニカルデスメタルシーンの強固な繋がりが伺えますね?

【MATHIEU】: そうだね。確かにモントリオールとケベックにおけるメタルシーンの絆はとても強力だと思う。多くのミュージシャン達が互いに異なるバンドでコラボレートし合っているからね。全てのメタルのスタイルがここでは表現されていて、それってとてもクールなことだと思うな。
実際、僕が1997年にモントリオールへ引っ越してきたのは、メタルシーンだけが理由だったんだからね。前のバンド SPASME と共に契約とライブの機会を求めてね。小さな町から来た僕たちにとって、モントリオールはカナダにおけるメタルの首都のような感じだったんだ。
僕たちは Chris と知り合いだったし、以前に他のプロジェクトで仕事をしたこともあったから、アルバムのサウンドがビッグになることは分かっていたね。細かい部分の大半とアンビエンスは、僕がレコーディングとプロデュースを行った自分のスタジオでプレミックスは終えていたんだけど。
Chris はギターのリアンプや全ての要素を繋げるミキシング、そしてマスタリングを手がけてくれたんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED MATHIEU’S LIFE

CYNIC “FOCUS”

220px-CynicFocus-2

MICHAEL HEDGES “AERIAL BOUNDARIES”

Aerial_Boundaries

GORGUTS “EROSION OF SANITY”

The_Erosion_of_Sanity

EMPEROR “ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK”

220px-AnthemsToTheWelkinAtDusk

OPETH “STILL LIFE”

220px-Opeth_stilllife-2

MESSAGE FOR JAPAN

12919765_10154413121656030_5446180622145317822_n

Thanks a lot to our Japanese fans, we would love to play in your country! Contact us if you can make it happen. Im into japanese food for a long time so that would be a treat for me to experience it for real, haha. cheers to you all and keep it metal!

日本のファンのみんなに大きな感謝を伝えたいね。僕たちは本当に君たちの国でプレイしたいんだ!興味があるプロモーターの方々はぜひコンタクトをとって欲しいね。
僕は長年日本食にハマっていてね。だからぜひとも本場で体験してみたいんだよ(笑)Keep it Metal!!

MATHIEU MARCOTTE

AUGURY Facebook Page
AUGURY Official Site
AUGURY Bandcamp
THE ARTISAN ERA Facebook Page
THE ARTISAN ERA Official Site

mmmB5dvKwaCcAEznJZ

PLZ FOLLOW US ON FACEBOOK !!

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PORTICO QUARTET : ART IN THE AGE OF AUTOMATION, UNTITLED (AITAOA #2)】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JACK WYLLIE OF PORTICO QUARTET !!

PORTICO-QUARTET-2

With The Dreamy, Hypnotic Sound Of The Hang, Portico Quartet Creates Incredible Art In The Age Of UK New Jazz !!

DISC REVIEW “ART IN THE AGE OF AUTOMATION” “UNTITLED (AITAOA #2)”

エレクトロニカとバンドサウンドをシームレスに連結する UK ジャズ新世代 PORTICO QUARTET が、オートメーションの時代に贈る流麗なる記念碑 “Art in the Age of Automation” “Untitled (AITAOA #2)” をリリースしました!!2018年、人と機械の創造性が織り成す距離感は想像以上に接近しています。
エレクトロニカをベースとしつつ、全てにおいて細部までオーガニックであることに拘った GOGO PENGUIN の最新作 “A Humdrum Star” はリスナーの記憶に新しいところでしょう。
”Outer” をデジタルな世界、“Inner” をエモーショナルなヒューマンの領域に位置づけた作品は、例えるならば PC で精密にデザインされた建築物を、匠の手作業で一つ一つ忠実に再現して行くようなプロセスでした。
そして興味深いことに、同じ UK ジャズの新たな潮流から台頭した PORTICO QUARTET の最新作も相似的アイデアを提示して、人と機械が潮解した最先端のサウンドを立証しているのです。
「このアルバムはある種の解決策を提示しているんだよ。オートメーションと人間らしさという2つの異なる物事についてのね。」Jack がインタビューで語った通り、”Art in the Age of Automation” そして “AITAOA #2” がモダンミュージックが宿す苦悩にある種の解決策をもたらすことは明らかです。
“エモーション= 人間” “精密 = デジタル” という刷り込み。言い換えればその苦悩は固定観念という人の持つカルマ。そしてそのカルマに真っ向から挑んだ作品こそ “Art in the Age of Automation” だと言えるでしょう。
Jack は PORTICO QUARTET の音楽性をこう表現しています。「僕たちのサウンドには様々な音楽の側面が落とし込まれているよ。ジャズ、エレクトロニカ、アンビエント。時にはミニマリズムだって垣間見える。」Ninja Tune へ移籍しジャズとの距離を取り PORTICO の名の下でリリースしたポップな異色作 “Living Fields” を経ることで、ある種 “回帰” にも思える “Art in the Age of Automation” はデビュー以来最も深みを増しています。
アルバムオープナー “Endless” はその回帰と深みの象徴かも知れませんね。残響を帯びた電子音、嫋やかなブレイクビート、エセリアルなエレクトロニカの流れは、バンドのトレードマークであるハングドラムの風雅な響きを呼び込みます。”Portico” (前廊)を経由して辿り着くは神聖なるサクスフォンの嘶き。
ヒューマンとデジタルの境目が不可解な、カルマを凌駕した UK らしいダークな情緒はポストロックの雄大さを伴ってリスナーにエンドレスなサウンドスケープを届けるのです。
一方で、タイトルトラック “Art in the Age of Automation” を聴けば、独特の倍音を備えた音階をもつ打楽器ハングドラムが、ジャズとミニマリズムの蜜月を育み幻想的な電子の世界を映し出していることに気づくはずです。20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明、スティールパンのアップデートバージョンは、コンテンポラリーなデジタルの海にも良く映えます。
実際、アルバムを聴き進めるにしたがって、オーガニックな演奏とデジタルなマニュピレーションの境界は、英国の霧で覆われたかのように混迷を深めていきます。”A Luminas Beam” や “KGB” で見せる、生々しい楽器の音色と電子音の融合が育む浮遊感やダイナミズムは、変則拍子を身に纏いジャズとロックの境界さえ霞ませるその深き “霧” のたまものだといえるでしょう。
“Current History” でクラシカルとミニマルテクノの真髄を披露した後、辿り着く “Lines Glow” はまさに音のユーフォリア。神々しきハングの音色はトライバルな感覚をも伴って、カラフルなシンセサイザーの海へと溶け込みます。そうして育まれたサウンドスケープの種は “Undercurrent” で静謐と叙情の波を全身に浴びて終幕に相応しくヒプノティックに開花するのです。
壮麗なストリングスを含むアコースティックな楽器、オーガニックな演奏がモダンなプロダクション、テクニック、テクノロジーと融和した時、そこには鮮やかな PORTICO QUARTET の色彩が生まれます。PORTICO QUARTET の固定観念を解放するチャレンジは、”デジタルなエモーション”、”精密な演奏技術” を幾重にもレイヤーして最新作 “Untitled (AITAOA #2)” へと引き継がれているのです。
今回弊誌では、サクスフォン /キーボードプレイヤーの Jack Wyllie にインタビューを行うことが出来ました。PORTICO QUARTET、GOGO PENGUIN 両者共に、UK ジャズの特異性、革新性についても非常に近い切り口で回答していますね。注目です。どうぞ!!

portico-quartet_01-2

XATW-00145505

PORTICO QUARTET “ART IN THE AGE OF AUTOMATION” “UNTITLED (AITAOA #2) : 9.9/10

INTERVIEW WITH JACK WYLLIE

A-984317-1392671918-3997.jpeg

Q1: This is the first interview with you. So, could you tell us about yourself and band itself? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【JACK】: I’m jack, I play the saxophone and some synths / keys and electronics occasionally. The band is made up of Duncan the drummer and Milo who plays bass and keir who plays keys and hang drum.
When I was growing up I listened to a lot of music. I was quite into British Indie bands in the 90’s, like Ocean colour scene and blur, they have almost no connection to our music now but were important to me when I was a teenager. I was also listening to bands like cinematic orchestra and jagga Jazzist, along with more classic jazz artist like John Coltrane and miles Davis. Then when I was in my 20’s I got into minimalist music and have been into that ever since, its something we keep on mining. These days I have a very broad taste in music but I’ve been into Japanese ambient music for the last few years, people like Hiroshi Yoshiumura and Susumu Yokota.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドから聞かせていただけますか?

【JACK】: 僕は Jack。サックスと、時々キーボードやシンセサイザーをプレイしているよ。PORTICO QUARTET はドラマーの Duncan、ベーシストの Milo、キーボードとハングドラムをプレイする Keir、そして僕で構成されているんだ。
僕は膨大で様々な音楽を聴いて育ったね。90年代には UK のインディーズにハマっていたよ。OCEAN COLOUR SCENE や BLUR のようなバンドさ。彼らは今の僕たちの音楽とはほとんど繋がりがないけれど、ティーンエイジャーの僕には重要な存在だったんだ。
John Coltrane, Miles Davis といったクラッシックジャズの巨人と並んで、CINEMATIC ORCHESTRA や JAGA JAZZIST のようなバンドも聴いていたね。
それから20代に差し掛かると、僕はミニマルミュージックにのめり込んだんだ。今までで最もハマった音楽だと言えるだろうね。
最近は幅広く音楽を聴いているよ。ただ、ここ何年かは日本のアンビエントミュージックにもハマっていてね。吉村弘や横田進といった人たちのようなね。

Q2: What inspired you to start playing instruments? Who was your musical hero at that time?

【JACK】: I started playing flute when I was about 11 years old. I wouldn’t say it was inspired by anyone in particular. In the UK most children would play the recorder from the ages of about 6-10 then you could go on to take up another instrument. I enjoyed the recorder, more just in the act of playing an instrument than any particular kind of music and I liked the sound of the flute so I played that after I had some experience on the recorder (they are very similar instruments). When was 12 I started playing the guitar because that was the kind of music I was into at the time, i was particularly fond of Jimi Hendrix. When I was about 13/14 I got more into jazz and started playing the saxophone.

Q2: あなたはサクスフォンやキーボードを自在に操るハイレベルなマルチプレイヤーですが、どのような楽器遍歴を持つのでしょうか?

【JACK】: 11歳くらいの時にフルートを始めたんだ。特に誰かに言われて始めたという訳ではなかったね。UK ではほとんどの子供が6歳から10歳くらいまでリコーダーをプレイして、それから他の楽器を始めるんだよ。
僕はリコーダーを演奏するのが好きだったな。特に決まったジャンルを演奏する訳ではなかったけど、演奏するという行為自体がね。フルートのサウンドも気に入っていたよ。だからリコーダーで経験を積んだ後フルートを選んだんだ。その2つはとても似た楽器だからね。
12歳の時に、ギターもプレイし始めたんだ。当時ハマっていた音楽に影響されてね。特に Jimi Hendrix は大好きだったよ。13か14の頃によりジャズにのめり込んで、サックスを始めたんだ。

Q3: How did the band come to be? Hang drum is one of the symbol of Portico Quartet. What made you use the modern instrument in your music?

【JACK】: Duncan found the hang at a world music festival in 2004. It had only just been invented and he bought one as soon as he heard it. His friend Nick Mulvey (ex member) then went on to buy on too. I met nick at university when we were both studying at The School of Oriental and African Studies, we started jamming together with saxophone and hangs, then I invited my friend Milo (bass) along and Nick invited Duncan and we just started jamming together. Then we started doing a lot of busking and making our own CD’s.

Q3: ハングドラムという特殊でモダンな楽器を取り入れたバンドを立ち上げたのはなぜですか?

【JACK】: Duncan が2004年のワールドミュージックフェスティバルでハングドラムを見つけたんだ。ハングは当時まだ開発されたばかりだったんだけど、音を聴くやいなや彼はすぐに一つ購入したんだよ。その後、彼の友達で元メンバーの Nick Mulvey が同じものを買いに行ったんだ。
僕は大学で Nick が会ったんだ。僕たち二人はオリエンタル/アフリカ学を学んでいたからね。それでサックスとハングでジャムり始めたんだ。それから僕は友人のベーシスト Milo を誘い、Nick は Duncan を誘って一緒にプレイし始めたんだよ。そうやって沢山のライブや CDの制作を始めたのさ。

Q4: OK, so let’s talk about your recent works. In 2014, you release “Living Fields” album under the name Portico. You radically changed your musical style to experimental electronic pop at that time. What was the reason of change of direction?

【JACK】: I think we just wanted to try something different. We had we’re more into that kind of music at the time and weren’t connecting to the more ‘jazz’ elements of our music, so we decided to try something new.

Q4: では、近年の作品について話していきましょう。バンドは2014年に PORTICO の名前で “Living Fields” をリリースしています。実験的なエレクトロポップ、ダブステップへとフォーカスした異質な作品でしたね?

【JACK】: 僕たちは当時何か異なることにチャレンジしたかったんだと思う。あの頃の僕たちはああいった音楽によりのめり込んでいたし、”ジャズ” の要素をこれ以上取り入れたくなかったんだろうな。だから新しいものへの挑戦を決めたんだ。

14099bda12ecd792126c5ceba8503

Q5: Last year, you released “Art in the Age of Automation” in August. It seemed you returned to jazz, ambient, post-classical, and electronic music style somehow. Do you agree that? If so, does your “Go-back to roots” relate to your new contract with Gondwana Records?

【JACK】: Yes I do agree that we went back to something closer to the style we we’re playing in before. However I still think the music is different, its not a repetition of any previous album and I think is something genuinely original for us. There’s a lot of shape-shifting of acoustic instruments, and we were really focusing in on little details here. There are a lot of layers and little bits going on compared to our other records. Also, a lot of synthesizers, a lot of drum machines, just that blend of electronic and acoustic sounds which give the album its identity. I think this style of music works well with Gondwana, however we didn’t make it for the label, we had more or less written the album and then decided to put it out on Gondwana after it had been made.

Q5: 一方で、昨年リリースした “Art in the Age of Automation” ではジャズやアンビエント、ポストクラシカル、そしてエレクトロニカといったトレードマークのサウンドへといくらか回帰しましたよね?

【JACK】: うん、その通りだよ。僕たちは以前プレイしていたスタイルに近い場所へと回帰したね。とは言え、音楽の中身はそれでも異なっていると思っているよ。以前のアルバムの繰り返しという訳ではないし、純粋に僕たちにとってオリジナルなものなんだよ。
作品の大部分を形作るのはアコースティック楽器だよ。僕たちはこのアルバムでその楽器を詳細まで突き詰めたんだ。故に他のレコードと比べてアコースティックがよりレイヤーされていると思うんだ。同時に、シンセサイザーやドラムマシンも多用しているね。そうやってアコースティックとエレクトロニカサウンドをブレンドすることでこのレコードにアイデンティティーをもたらしているんだよ。
それにこのスタイルがレーベルである Gondwana にフィットするのも確かだね。もちろん、レーベルのために音楽を書いている訳ではないんだけどね。実際、多かれ少なかれ作曲を終えてからGondwana に提出するんだからね。

Q6: Regarding electronic, album title “Art in the Age of Automation” seems to be focused on the contrast of two different things, between the automation and the human aspect. How did the title and theme come about?

【JACK】: The title came of wanting to emphasis the ideas behind the record. It is about how humans and machines interrelate on some level and was about using machine processes to generate human sounding music as well as using very human processes to generate mechanical / machine like sound. When we were making the album, we started talking about automation a lot, about how the world was going to become more automated and how artificially intelligent systems and machines will start to change the way the system and the economy works. So we were thinking about our record and how a lot of it is about merging acoustic instruments with electronic techniques, so I suppose the album in a way is trying to find a solution to those two different things- the automation and the human side. Hopefully it gives people a way into thinking about the record and also helps frame a way in which to talk about it. Also its a nice sounding phrase!

Q6: エレクトロニカと言えば、”Art in the Age of Automation” はコンセプト的にも音楽的にも機械によるオートメーション化と人間、2つの側面にフォーカスした作品のようにも思えますが?

【JACK】: このタイトルはレコードの中に宿るアイデアを強調したものなんだ。つまり、人間と機械があるレベルでどのように相互に関係しているのかについて。人間らしいサウンドの音楽を生成するために機械、デジタルなプロセスを使用することと、人間のテクニックを駆使して機械的、デジタルな音を生成するアイデアさ。
アルバムを制作している最中は、全員でオートメーションについて沢山話したよ。これ以上オートメーション化が進めば世界はどうなるのか、AI がシステムや環境をどう変え始めるのかなどについてね。
そうして、僕たちのレコードについて考えた時に、いかにアコースティック楽器とエレクトリックのテクニックが混ざり合っているのか気付いたわけさ。つまり、このアルバムはある種の解決策を提示しているんだよ。オートメーションと人間らしさという2つの異なる物事についてのね。
願わくば、この試みによって人々がレコーディングについての考え方をより熟孝し、それについて話をする時の枠組みにも役立てばと思うんだ。 まあ、タイトル自体もステキな響の言葉だしね!

Q7: So, your upcoming record “Untitled (AITAOA #2)” was largely recorded at the same sessions as “Art in the Age of Automation” and explores similar areas of enigmatic, widescreen minimalism. OK, I think definitely it’s not kind of compilation or “Bonus Tracks”, but have very equal quality of AITAOA. Does it mean AITAOA complete these two albums?

【JACK】: Yes theres actually some tracks that I really wanted to put on the record that didn’t get put on there because we had to make compromises between us. I think theres some really good stuff on there and it certainly sits with the rest of record really nicely. Im not sure it completes it but they certainly work as a nice package together.

Q7: 最新作 “Untitled (AITAOA #2)” は、大半が “Art in the Age of Automation” のレコーディングセッションで録音されたそうですね?実際、AITAOA と同様のエニグマティックでミニマルなエリアを探求した作品は、この2枚で完成形とも思えるような高いクオリティーを誇っていますね?

【JACK】: そうだね。”Untitled (AITAOA #2)” には実際、僕がとても収録したかったにも関わらず、”Art in the Age of Automation” には収録されなかった楽曲がいくつか存在しているよ。なぜなら、収録曲に関してはやはりメンバー間である程度妥協しなくてはならないからね。
新作にはとても良い楽曲がいくつか収録されていて、それが残りのレコードと見事に調和しているんだよ。この2作で完遂したかは分からないけど、確実に素晴らしいパッケージとなったことは確かだね。

Q8: I had an interview with GoGo Penguin, Mammal Hands recently, and I asked them same question. I feel UK’s new generations of Jazz have more electronic sound compared with US’s Jazz the new chapter. Do you agree that? If so, what’s your perspective about the reasons?

【JACK】: I think jazz in the US has such a strong lineage, in its purer sense it is a black American art-form that is rooted in the 1940-60’s period, and I think that still holds a lot of weight in America. Euopean jazz has probably had a bit of a looser definition and so has been able to absorb different types of music a bit more easily. Also Europe and the UK probably has a stronger history of electronic music
However it is a bit of a generalisation. You have for instance bands like dawn of midi in new York that have a very big electronic influence on them. You also have some younger jazz in the UK that is quite traditional.

Q8: MAMMAL HANDS や GOGO PENGUIN にも同じ質問を投げかけたのですが、UK ジャズ新世代は、USなどと比べてよりエレクトロニカへと接近していますよね?

【JACK】: アメリカのジャズはやっぱり強い系譜を持っているんだと思うな。純粋な意味で、1940年代から60年代に根ざした黒人によるアメリカの芸術形態であり、それはアメリカではまだまだ大きな重みを持っていると思うんだよ。
ヨーロッパのジャズは、US と比較しておそらく少し緩い定義を持っているので、いろいろなタイプの音楽をもう少し簡単に吸収することが出来たんだろうな。 それに、ヨーロッパとイギリスはおそらく、電子音楽の歴史がより強固だからね。
しかし、それは一般化的な解釈かもしれないよ。 例えば、ニューヨークには非常に大きなエレクトロニカの影響を有する DAWN OF MIDI のようなバンドもあるからね。一方で、UK にもかなり伝統的な若いジャズバンドは存在するからね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JACK’S LIFE

JOHN COLTRANE “A LOVE SUPREME”

41946K3J7GL

BURIAL “UNTRUE”

220px-BurialUntrue

APEX TWIN “SELECTED AMBIENT WORKS 85-92”

Selected_Ambient_Works_85-92

RADIOHEAD “KID A”

220px-Radiohead.kida.albumart-2

STEVE REICH “MUSIC FOR 18 MUSICIANS”

220px-Musicfor18cover

MESSAGE FOR JAPAN

14219-fitandcrop-1200x681

We can’t wait to finally come and play for you!

本当にいつか日本でプレイ出来たら良いね!

JACK WYLLIE

PORTICO QUARTET Facebook Page
PORTICO QUARTET Official Site
PORTICO QUARTET Bandcamp
GONDWANA RECORDS Facebook Page
GONDWANA RECORDS Official Site
PORTICO QUARTET P-VINE

mmmB5dvKwaCcAEznJZ

PLZ FOLLOW US ON FACEBOOK !!