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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ELDER : REFLECTIONS OF A FLOATING WORLD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICK DISALVO OF ELDER !!

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Massachusetts Based Artistic Heavy Rock Act, Elder Take You An Adventure That Won’t Be Soon Forgotten With Their Progressive & Eclectic New Record “Reflections Of A Floating World” !!

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DISC REVIEW “REFLECTIONS OF A FLOATING WORLD”

マサチューセッツからストーナー/ドゥームの翼を広げるアートロックバンド ELDER が、革命的な新作 “Reflections Of A Floating World” をリリースしました!! 音のキャンバスに描かれる芸術的で想像性豊かな色彩は、リスナーを遥かなるサウンドスケープの旅路へと誘うことでしょう。
ファジーでスロウ。シンプルなストーナーアクトとしてスタートした ELDER は、プログ/ヘヴィーサイケの方角へと舵を切り、今や最もクリエイティブでアーティスティックなヘヴィーロックバンドと称されています。リスナーに豊潤なアドベンチャーやストーリーを喚起するあまりにシネマティックな作品と、ジャンルを縦横無尽に横断する精神性はその確かな証拠となっていますね。
中でも前作 “Lore” は、リフ、メロディー、コンポジションに最上級のデザインと創造性が施され、プログレッシブドゥームの傑作として各所で高い評価を得た作品でした。しかし、バンドは “Reflections Of A Floating World” で自身の最高到達点を易々と更新して見せたのです。
アルバムオープナー、”Sanctuary” の威風堂堂としたリフクラフトはまさに ELDER の真骨頂。揺るぎなきそのファジーな響きはバンドのルーツを主張し、リスナーを “浮世” という聖域へ導く道標と化していますね。
楽曲の中間部では、バンドのフロントマン、ボーカル/ギター Nick DiSalvo が演奏家としての実力を存分に見せつけます。エモーションとテクニック、そしてエピカルな旋律を意のままに操り融和させたロングリードは、仙境なるアルペジオや起伏の激しい山々の如きリズムアプローチをアクセントとして極上のアドベンチャーを紡いで行きます。
実際、これほどまでギターサウンドが的確に、存分に、華麗に設計、レイヤーされたレコードは簡単には見当たりません。それはすなわち、4人目のメンバーとなったセカンドギタリスト Michael Risberg、ペダルスティールのスペシャリスト Michael Samos を不可欠な存在としてアルバムに招聘する理由となったのです。
“The Falling Veil” では、”Lore” から一層上のステージへと移行した Nick のボーカリストとしての魅力も開花します。表現力とレンジが広がり、自信に満ちた彼のサイケデリックな歌唱は Ozzy Osbourne のような中毒性をも携え、決してメジャーとは言えないジャンルのバンドがリーチを拡大するための大きな武器となっていますね。
さらに、”The Falling Veil” はバンドの新たな地平も提示します。PINK FLOYD のムードを存分に浴びてスタートする楽曲は、クラッシックプログ、クラウトロック、インディーなどの影響がシームレスに芽生える、カラフルで多彩な浮世草子と言えるかも知れません。レトロとモダン、ヘヴィネスとアトモスフィア、シンプルとマスマティカルを行き来する楽曲のコントラスト、ダイナミズムはまさに唯一無二。インタビューで語ってくれた通り、「より複雑でプログレッシブ」となったアルバムを象徴する起伏に富んだ楽曲は、「音楽を聴いている時、頭の中にストーリーを描けるようなサウンド」として完成を見たのです。
バンドが誇るコンテンポラリーな多様性はジャンルのみに留まらず、百花斉放なその使用楽器にも及びます。人生を変えたアルバムのトップに ANEKTODEN をリストしていることからも、バンドのプログレッシブロックに対する造詣の深さが伝わりますが、”The Falling Veil” を引き合いに出すまでもなく、メロトロンを彼らほど巧みにヘヴィーロック/メタルへと取り入れた集団は OPETH を除いては存在しないでしょう。
アルバムを聴き進めれば、フェンダーローズが素晴らしき色を添える “Staving Off Truth”、ペダルスティールが主役を務め Miles Daves の遺伝子を宿した “Sonntag”、メロトロンとピアノがヘヴィーなリフストラクチャーと見事な対比を生み出す “Blind” など、Nick が語ってくれたように 「ヘヴィーロックではあまり聴くことの出来ない楽器」でヘヴィーロックを新たな領域に導いていることに気づくはずです。
ジャンルのマスターマインドである MASTODON がキャッチーであることにフォーカスした今、ELDER の切り開く新たなフロンティアはシーンにとって掛け替えのない財産となっているのかも知れませんね。
今回弊誌では Nick DiSalvo にインタビューを行うことが出来ました。日本の “浮世” ともリンクし、マテリアルワールドとスピリチュアルワールドを往来する64分の壮大な叙事詩。6曲全てが10分前後ながら、リッチで瑞々しく、全く冗長さを感じさせない圧倒的な構成力にぜひ酔いしれてみてくださいね。どうぞ!!

ELDER “REFLECTIONS OF A FLOATING WORLD”: 10/10

INTERVIEW WITH NICK DISALVO

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Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about your band? How did Elder come to be?

【NICK】: Elder is the product of three long time friends. Matt, Jack and I met in middle school, in the States around 13 years old. We grew up in a small community where not a lot of people had an interest in rock n’ roll and punk rock, so we quickly found each other and started making music. Throughout the years we played in different bands and when we were around 17/18 years old we founded Elder. That’s basically the short version.

Q1: 本誌初登場です!まずはバンド結成の経緯を聞かせていただけますか?

【NICK】: ELDER は長年の友人3人が生み出した結晶だと言えるね。 Matt, Jack そして僕はアメリカのミドルスクールで13歳の頃に出会ったんだ。僕たちは、ロックやパンクに興味を持つ人の少ない小さなコミュニティーで育ったんだよ。だからお互いをすぐに見つけて音楽を作り始めたのさ。
しばらくは別々のバンドでプレイしていたんだけど、17, 18歳くらいの時に ELDER を立ち上げたんだよ。掻い摘んだけど、基本的にはこんな感じだね。

Q2: What’s the meaning behind your band name “Elder”? It seems you were Conan The Barbarian-themed band at first. Is that right?

【NICK】: The first lyrics I ever wrote certainly dealt with fantasy worlds and Robert E. Howard’s Conan series, and generally speaking I was very interested in these sort of fantastic worlds and epic themes. The word “Elder” for me conveyed a sense of antiquity, the old wise man by the campfire, which I thought was a fitting image for the themes we sung about. I still think the word has a certain beauty.

Q2: ELDER というバンド名にはどういった意味が込められていますか?当初はコナン・ザ・バーバリアンをテーマとしたバンドでしたよね?

【NICK】: 確かに、僕が最初に書いた歌詞はファンタジーの世界と Robert E. Howard のコナンシリーズを題材として扱っていたね。僕は基本的に、そういったファンタジーの世界とエピックなテーマにとても興味を持っているんだよ。
“Elder” “長老” は僕にとって古の感覚、篝火に佇む古の賢人を想起させる言葉で、僕たちの歌うテーマにフィットすると思ったんだよ。今でも、この言葉は確かな美しさを持っていると感じるね。

Q3: OK, so let’s talk about your newest album “Reflections Of A Floating World”. I believe it’s definitely game-changing masterpiece, and lot’s of medias, fans are very well accepted. How do you feel now? Have you excepted such a huge reactions from the beginning?

【NICK】: Luckily for us every album has broken through to fans of different genres, our music reaches more people with each new turn that we take. I have been actually quite surprised at just how well the album has been received across the board, as Lore seemed almost controversial in the world of “stoner rock” and “doom”. Of course we don’t pretend to be just a stoner rock or a doom band. At the same time, I felt that “Reflections” was definitely the most solid and well put-together album we have recorded as of yet and I’m glad that we released it at a time when the expectations were high.

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Q3: では、最新作 “Reflections Of A Floating World” について話しましょう。間違いなくゲームチェンジングなレコードですね。ファンやメディアからも既に非常に高く評価されていますが、これほどまでに大きな反響を予想していましたか?

【NICK】: 幸運なことに、全てのアルバムで僕たちは異なるジャンルのファン層を開拓して来たんだ。新たな扉を開ける度に、僕たちの音楽はより多くの人たちに届けることが出来た訳だよ。
僕は実際、アルバムが軒並み好評を得ていることにとても驚いているんだよ。というのも、”Lore” はストーナー/ドゥームの世界で物議を醸したような気がするからね。勿論、僕たちはただのストーナー/ドゥームバンドであるようには振る舞わないからなんだけど。
同時に、”Reflections Of A Floating World” は間違いなくこれまでで最もソリッドかつ集約されたアルバムだよ。だから、期待が高まる中でこの作品をリリース出来て嬉しいんだ。

Q4: So, what’s the main theme of “Reflections Of A Floating World”? It seems the Island in the artwork is “Floating World”. What kind of the world is it? We call “Floating World” “Ukiyo” in Japanese. And it means kind of “Pleasure-seeking”. Did you know that?

【NICK】: Yes! I was exploring lyrical themes for the new album when I came across the phrase “Floating World”. Actually, I had just purchased a few Japanese art prints in this style and was reading about this time in Japanese culture when I discovered it. Reading further, it intrigued me because I saw a real parallel to the lyrics I had been writing for the album. I feel that we – at least in the Western world, as I can’t really speak for places I haven’t lived – are so obsessed with consumption and excess that we have no other meaning to our lives. People work jobs to afford things they don’t need, to buy big houses and fancy cars and to live a meaningless life and die leaving nothing behind but garbage. These songs are about realizing the mental slavery many of us live in and finding your own path to a fulfilled life.

Q4: “Reflections Of A Floating World” のテーマについて話していただけますか?”Floating World” と言えば、日本には “浮世” という言葉があります。快楽を追求し、浮かれて暮らそうという俗世の気持ちを表すのですが、ご存知でしたか?

【NICK】: 勿論!新作のテーマを探求している時、”Floating World” というフレーズが思い浮かんだんだよ。
実際、ちょうどその頃、僕は日本の浮世絵を購入したばかりでね。それをきっかけに、日本の文化について読んでいて”浮世”の意味を発見したんだ。読み進めるにつれて、僕がアルバムのために書いている歌詞と本当にシンクロしていて興味をそそられたよ。
住んだことのない場所についてはあまり多くは語れないけど、少なくとも僕の住む西洋世界では、人生に意味をもたらさない過剰な消費に執着し過ぎているように感じるね。必要のないものを買うために働いているように思えるよ。大きな家やファンシーな車を買い、意味のない人生を送り、ゴミ以外何も残さず死んでいく。
このアルバムの楽曲は、僕たちの多くが精神的奴隷として生きていることを悟り、人生を充足させるため自分自身の道を見つけることについて書かれているんだよ。

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Q5: The core of your musical style, slow and fuzzy Doom / Stoner element seems to be expand recently. You know, obviously, Elder have gone off more in the direction of prog and heavy psychedelia. What inspired you to head for the direction?

【NICK】: Stoner and doom metal are essentially slowed down blues. There’s really only so much you can do with this sort of style before it gets completely boring, at least to us. At first, the focus of the band was on just being loud, heavy, lots of riffs, but that formula got very repetitive to us and we naturally started changing our sound in a different way to challenge us and our listeners. Part of the inspiration for that was all of the new music we discovered during our years as a band, not simply listening to the same kind of music we play but rather everything else! Those influences filtered through somehow.

Q5: スロウでファジーなストーナー/ドゥーム要素は ELDER のコアだと思いますが、近年ではより拡大し、明らかにプログ/ヘヴィーサイケの影響が強くなっていますよね?

【NICK】: ストーナー/ドゥームメタルの本質は、スロウダウンしたブルースだと言うことだよ。こういったスタイルの音楽をやることが出来るのは、完全に飽きてしまうまでなんだ。少なくとも僕たちはね。
当初、バンドがフォーカスしていたのはただラウド、ヘヴィー、リフの洪水であることだったね。だけど、そういった “規格” は僕たちにとってなんと言うかあまりに “反復的” だったんだ。だから自然とサウンドを異なる方法へ変化させ、自分たちとリスナーにもチャレンジを行うようになったのさ。
そういったチャレンジに対するインスピレーションの一部は、バンドを結成してから発見してきた全ての新しい音楽だね。単純に同じような音楽ばかりを聴くんじゃなくて、僕たちは何でも聴いてみるからね!そういったえいきは各所に現れていると思うよ。

Q6: The sound of “Reflections Of A Floating World” is more rich, much layered than your previous release “Lore”. Elder is not power trio anymore. Also, there are more instruments in there, Fender Rhodes, Mellotron, pedal steel. And that makes the album very special, I feel. Do you agree that? What made you add players and instruments in the album?

【NICK】: In addition to making our songs more complex and progressive, I really wanted to use different textures on this album, especially instruments that aren’t often heard in heavy rock music anymore. We used a Wurlitzer piano as well as the Rhodes, Mellotron, pedal steel and lots of weird pedals that Mike is an expert with. People had high expectations after “Lore”, but with “Reflections” I wanted to really step up every element of the music including bringing in all the new sounds we could; instead of just trying to be “heavy” like in the past, I wanted this album to sound lush, rich, and tonally full.

Q6: 仰る通り、”Reflections Of A Floating World” は多様でリッチな作品に仕上がりましたね。バンドはすでにパワートリオではなく、フェンダーローズ、メロトロン、ペダルスティールなど使用された楽器も多彩です。ある意味、3人だけでは完成しなかったアルバムかも知れませんね?

【NICK】: 楽曲をより複雑でプログレッシブにするために、このアルバムには本当に異なるテクスチャーを導入したかったんだよ。特に楽器に関しては、こういったヘヴィーロックではあまり聴くことの出来ないものを使用したかったんだ。
君が言うように、フェンダーローズ、メロトロン、ペダルスティール、それに Mike お得意の奇妙なペダルの数々に加えて、ウーリッツアーピアノも使用しているんだ。
“Lore” の後でみんなの期待が高まっているのは分かっていたんだけど、”Reflections Of A Floating World” ではできる限り全ての新たなサウンドを詰め込んで、各音楽的な要素を本当にステップアップさせたかったんだよ。ただ過去にやったようなヘヴィーなサウンドを追求する代わりにね。
僕はこのアルバムを瑞々しく、リッチで、音色に満ちたアルバムにしたかったんだ。

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Q7: I really love “Staving off Truth”. It’s sometimes retro, sometimes modern. It’s sometimes atmospheric, sometimes heavy. And it’s sometimes simple, sometimes mathematical. I think that contrasts make the song cinematic. Are you conscious of the balances?

【NICK】: Absolutely, but I think we are getting better at finding the balance that doesn’t sound confusing and disjointed. Some of the older songs try to do this but with less success. In general, I like for the songs to sound like an adventure, like you could picture a story play out in your head while listening to them, and to do that you need all of the highs and lows that go with a good story.

Q7: “Staving off Truth” は典型的ですが、レトロとモダン、アトモスフィアとヘヴィネス、シンプルとマスマティカルのコントラストが素晴らしく、シネマティックとさえ言える楽曲へと仕上がっています。そういったバランス、コントラストは意識しましたか?

【NICK】: 間違いなくね。 僕たちが良くなったのは、混乱してバラバラに聴こえないようなバランスを見つけることが出来たからだと思っているよ。昔の楽曲では、それに挑戦しようとしたんだけどあまり上手く行かなかったね。
基本的に、僕はアドベンチャーのようなサウンドが好きなんだ。つまり、音楽を聴いている時、頭の中にストーリーを描けるようなサウンドだよ。良いストーリーのためには、あらゆるサウンドが必要とされる訳だよ。

Q8: Mastodon, Baroness seem to be more commercial, and make shorter songs recently. It seems to be “trend” of the scene. But, Elder is very different from them. Your songs are almost around ten minutes, and more technical, complex, and artistic. So, what’s your perspective about the “trend”?

【NICK】: I’ve never listened to either of those bands and am not interested in the music they make, so I can’t even say our bands or ethos are similar. I always have respect for bands that change the way they want to, but to change to suit the industry or become more popular is something we would never do (I don’t know that it’s the case for Mastodon or Baroness, just speaking in general terms). Our music comes from the heart and we don’t give a shit about trends. I think that’s why a small, very independent band like Elder has reached so many people, because the music we play comes from a place of authenticity.

Q8: MASTODON, BARONESS といったバンドは近年、よりコマーシャルで短い楽曲へとシフトしているように感じます。ELDER は真逆の方法論を取っていますが、そういったシーンのトレンドについてはどう思いますか?

【NICK】: 僕はそういったバンドを聴いたこともなければ、彼らの作る音楽に興味もないんだ。だからバンドやその特性が似てるかどうかさえ何とも言えないんだよ。常にやりたいようにやっているバンドを僕はリスペクトしているんだけど、僕たちは音楽産業に迎合したり、人気のために音楽性を変化させたりはしないんだ。(それが MASTODON や BARONESS に当てはまるかは分からないよ。あくまで一般論だから。)
ただ、その信念こそが、ELDER のように小さくとてもインディペンデントなバンドでもこんなに多くの人たちにリーチ出来た理由だと思うよ。僕たちのプレイする音楽には信頼性があるんだよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED NICK’S LIFE

ANEKDOTEN “GRAVITY”

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DUNGEN “TA DET LUNGET”

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CAN “TAGO MAGO”

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ELECTRIC WIZARD “COME MY FANATICS…”

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MOTORPSYCHO “LITTLE LUCID MOMENTS”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Thank you for reading and we hope to come play for you one day soon!

読んでくれてありがとう。いつか日本でプレイ出来たらいいな。

NICK DISALVO

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MASTERPIECE REVIEW + INTERVIEW 【PENDRAGON : THE MASQUERADE OVERTURE】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICK BARRETT OF PENDRAGON !!

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Unseen Prog Giant, The Mastermind Of “Second Wave Of Prog”, Pendragon Will Come To Japan For The First Time Ever In Their Long 40-Year Career !! Don’t Miss “The Masquerade” Night !

DISC REVIEW “THE MASQUERADE OVERTURE”

まだ見ぬプログレッシブジャイアント、ネオプログの体現者 PENDRAGON が遂に初来日を果たします!!名作 “The Masquerade Overture” にフォーカスするシンフォニックの祭典は、待ちわびた日本のファンを魅了する劇的な仮面舞踏会となるでしょう。
PENDRAGON はプログレッシブ第2の波として、80年代から90年代にかけて MARILLION, IQ, PALLAS などと共にネオプログレッシブムーブメントを牽引したバンドです。
プログレッシブロックのオリジネーター、GENESIS や YES といった第一世代のバンドが自身のコンフォートゾーンから離れ、時代性や可能性を模索することとなった70年代後半~80年代前半。ネオプログの俊英たちは、先人が残した伝統や遺産を守護するかの如く颯爽とシーンに登場します。そして彼らが受け継いだシンフォニックでドラマティシズムに満ちた音楽性と、ファンタジーをテーマとしたコンセプトから、ネオプログレッシブムーブメントは後にポンプロック(華麗なロック)と称されるようになっていったのです。しかし突然背負わされたその呼称こそが彼らにとっては残酷で酷く重い十字架となったのかも知れません。
Pomp とは “華麗”、”荘厳” という意味がある一方で、”虚構” というネガティブな意味をも内包した言葉。つまり英国のメディアは、一見ネオプログを賛美しているように思わせながら、その実は第一世代の “まがいもの” “代替者” としてどこか冷めた目で見ていたのでしょう。実際、第二世代が志したファンタジックなプログレッシブロックのリバイバルは、パンクを筆頭とするあまりに現実主義的な当時の音楽シーンの流れとは相反するもので、ムーブメントも長くは続きませんでした。
ただ、インタビューにもあるように、ネオプログの才人たちは、時代やムードに翻弄され続けながらも戦いを止めませんでした。メタルの波にも乗り切れず、グランジに席巻され、気がつけば PORCUPINE TREE を首領とするプログレッシブ “第三世代” が登場し注目を集めているという状況は、ともすれば心が折れてしまいそうなほどに残酷ですが、それでも MARILLION, IQ, そして PENDRAGON といったバンドは良質な作品をリリースし続けたのです。2010年代以降、海外でのネオプログ再評価の流れは、遂に彼らの高い音楽性とセンス、そして音楽に対する愛情が報われた瞬間だと言えるかも知れませんね。
第二世代の中でも勿論、MARILLION は別格の人気を誇って来ました。それはニューウェーブやメタルなど、ある程度時代の変遷を意識して作風を変化させて来たからとも言えそうです。実際、94年にリリースした名作 “Brave” ではファンタジーの世界に別れを告げ、当時のトレンドであるグランジやインディーにも目を配ったダークなリアリズムで勝負をかけ成功を収めた訳ですから。
しかし今回、Nick の言葉で驚きだったのは、ファンタジーとシンフォニーを追求し続けた PENDRAGON にとっても90年代は素晴らしい時代だったと断言している部分です。確かに PENDRAGON の90年代三部作とも言える “The World”, “The Window Of Life”, “The Masquerade Overture” は、メロディーの充実度、類まれなるコンポジション、そして演奏共に群を抜いています。しかし、セールスも好調であったという事実は、少なくとも弊誌の持つあの時代のイメージとはかけ離れていました。そこには PENDRAGON がすでに80年代から、現在の DIY の先駆けとも言える自身のレーベル “Toff Records” を設立していたという強みが存在したのです。
インターネットの発展もあり、現在でこそ浸透している DIY のレコード戦略ですが、当時彼らがそれを実現させるためにどれ程の努力、時間が必要だったか、想像するだけで頭が下がります。インタビューにもあるように、ファンレターを全て手書きで返信し、ファンクラブも運営。勿論、プロモーションや販売なども全てを自らの手で行わなくてはならないのですからそのタスクは膨大です。しかし、その努力は強固なファンベースを作り上げることへと繋がり、結果として時代に左右されず今日までバンドが力強く存在する理由ともなったのですね。PENDRAGON が選択したこの方法論は、現代を生きるバンドにとっても大きな参考になるはずです。
あまり音楽自体に触れずに来ましたが、今回 PENDRAGON が日本へと持ち込む “The Masquerade Overture” は、ヨーロッパのプログレッシブシーンにおいて “Essential Masterpiece” “不可欠な傑作” として位置づけられ賛美されています。Tony Banks の後継者、Clive Nolan が創出するカラフルなシンフォニーは作品に極上のアトモスフィアを加え、”Guardian of My Soul” の卓越したシンセソロではリスナーに自身の個もアピールします。Peter Gee, Fudge Smith のリズム隊は強固で、複雑なリズムにも抜群の安定感で対応。そして何よりコンポーザーでギター/ボーカル Nick Barrett の例えば、Andy Latimer, Dave Gilmour を想起させる、時にエモーション、時にメランコリー、そして時にパッションを深く湛えたメロディーの数々は、英国訛りとディストーションの温かみを伴って、まさに珠玉と呼ぶに相応しい輝きを放っているのです。
モーツァルトのレクイエムにインスピレーションを受けた、オーケストラとクワイアが彩る壮大なタイトルトラック “The Masquerade Overture” で幕を開けるアルバムは、善と悪の対立をコンセプトとしています。その対立を反映するかのごとく巧みに配置された、無上のポップネスと有痛のメランコリー。そのコントラスト、カタルシスは唯一無二で、まさしくバンドが “Pomp” な存在ではないことの確かな証ではないでしょうか。
今回弊誌では、Nick Barrett にインタビューを行うことが出来ました。奇しくも盟友 MARILLION の来日も決定しています。日本では長らく無風だった “第2の波” が遂にスポットライトを浴びる時が来たのかも知れませんね。どうぞ!!

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PENDRAGON “THE MASQUERADE OVERTURE” : 10/10

INTERVIEW WITH NICK BARRETT

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Q1: First of all, your Japan show 2017 is just announced! It will be your first live performance ever in Japan with your long 40-year career. Incredible! How do you feel now?

【NICK】: Amazing! It’s something we have wanted to do for a very long time. I wasn’t sure it would ever be possible, but now we will play in Japan, it’s a dream come true.

Q1: 40年の長いキャリアで初の日本公演が遂に決定しましたね!!

【NICK】: 最高だね!本当に長い間、実現させたいと思っていたんだからね。
もう無理かもしれないかと思うこともあったけど、遂に日本でプレイするんだ。夢が叶うんだよ。

Q2: “The Masquerade Overture” turned 20th last year, and to celebrate, the band were touring Europe. It seems your Japan show will form the part of it. So, will you play entire “The Masquerade Overture” album in Japan like “Masquerade 20”? How will the set list be?

【NICK】: The show in Japan is a kind of extension of the Masquerade 20 Anniversary tour so yes we will be playing a lot of material from that album…but I’m not going to tell you the entire set list otherwise it would spoil the surprise but we will be playing something from most of the albums from the 90’s onwards.

Q2: 名作 “The Masquerade Overture” は昨年20周年を迎え、アルバムの完全再現アニバーサリーツアーを行い、その模様は”Masquerade 20″ としてリリースされました。日本公演もそのツアーの一環ですよね?

【NICK】: うん、日本でのショウは、”The Masquerade 20 Anniversary Tour” の延長にあるような感じだね。だからあのアルバムから沢山のマテリアルをプレイする予定だよ。
勿論、楽しみが減ってしまうからセットリスト全てを明かすことは出来ないけど、90年代以降のほとんどのアルバムから何かしらプレイしていくことになるだろうな。

Q3: So, “The Masquerade Overture” is definitely masterpiece, one of the classic of Prog, now a days. But, contrary to your great symphonic music, I think it was not “comfortable” era for Pendragon. Grunge movement dominated 90’s and it took five years for releasing it’s successor “Not Of This World”. Looking back now, what was “The Masquerade Overture”, and the era late 90’s to you at that time?

【NICK】: A lot of people say the 90’s was not good for progressive rock but it was amazing for Pendragon, we had 3 albums in a row , The World, The Window Of Life and the Masquerade, all which sold better than the one before and Pendragon built a good following during the 90’s. The reason why Not Of This World came after 5 years was because I went through a very difficult divorce and was not able to do much between The Masquerade and Not of This World.

Q3: 今日、”The Masquerade Overture” は間違いなくプログロックの傑作として認知されていますが、レコードがリリースされた90年代当時はバンドにとって決して “快適な” 時代ではなかったように思えます。事実、次作の “Not of This World” のリリースまでは5年を要していますし。

【NICK】: 多くの人たちが、90年代はプログロックにとってあまり良い時代ではなかったと言うんだけど、実は PENDRAGON にとっては素晴らしい時代だったんだ。”The World”, “The Window Of Life”, “The Masquerade Overture” という3枚のアルバムを連続してリリース出来たし、その全てが以前のアルバムより売れたんだからね。
その後、”Not of This World” のリリースに5年を要したのは、僕が非常に難しい離婚問題を経験していたからで、あまり音楽に時間をかけられなかったからなんだ。

Q4: I really love Pendragon’s artworks. Amazing album cover of “The Masquerade Overture” is especially my favorite one. In the artwork, Violinist claims a masked knight something. What does he saying? What does the art symbolize?

【NICK】: It symbolizes the fight between good and evil, you can see the guy with the violin is colourful and his weapon is the positive feeling that his violin and music brings, the other guy is dark and hides behind a mask which represents deceitfulness and his weapon is a sword. Also with the dark guy there is a snake which represents the devil.

Q4: PENDRAGON のアートワークはいつも実に美しいですね。”The Masquerade Overture” のアートワークではヴァイオリニストがマスクの騎士に何かを主張しています。これは何を象徴しているのですか?

【NICK】: このアートワークは善と悪の戦いを象徴しているんだ。ヴァイオリンを持った男はカラフルで、彼の”武器”はヴァイオリンと音楽がもたらすポジティブな感情に満ちているね。
もう1人の男はダークで、剣を掲げマスクで顔を隠しているね。つまり彼はずる賢さを現しているんだ。同時にこのダークな男は悪魔の象徴であるヘビを携えているんだ。

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Q5: There were a few personnel changes in the early days, but since 1986 the lineup has remained relatively stable (with only the drummer changing twice since then). I feel the chemistry between you, Peter and Clive is one and only. It’s like Andrew Latimer and Colin Bass, or Gilmour, Waters, Wright, or Anderson, Wakeman, Squire, haha. Whatever, How is the relationship between you three? Good Friend? or more focus on music?

【NICK】: Yes, the relationship between Peter, Clive and I is very good. We have known each other a long time and been through a lot of tough times and good times together, that makes you know that we fight together! And therefore it is a strong bond. Musically I still write all the music and arrange it, but Peter and Clive are happy to go along with this way of working, it works well for Pendragon, maybe not all bands but it works for us.
Drummers…that is another story! We have a great guy though now called Jan Vincent Velasco, he is a brilliant drummer from the Philippines and has a really good attitude too.

Q5: PENDRAGON はドラマーを除いて、1986年からラインナップは安定しています。あなたと Peter, Clive のケミストリーはまさに唯一無二だと感じます。

【NICK】: うん、3人の関係はとても良いんだよ。もう長年お互いのことを知っているし、厳しい時も良い時も共に経験して来たんだからね。戦友みたいなものさ!だからこそ、絆は強くなっているんだよ。
音楽的には、今でも僕が全てを作曲し、アレンジも行っている。だけど Peter と Clive はこのやり方に納得してくれているんだ。PENDRAGON にとっては良い方法なんだと思う。おそらく全てのバンドにとって上手く行く方法ではないだろうけど、僕たちは上手く行くんだ。
ドラマーに関しては…別の話だね!だけど今は Jan Vincent Velasco という素晴らしい男がいるからね。フィリピンから来た最高のドラマーで、アティテュードも良いんだ。

Q6: You are labeled as “Second generation of Prog” with the bands like Marillion, IQ, Pallas, and sometimes called “Neo-Prog” act. So, do you think you are kind of “Bridge” connecting First generation (Pink Floyd, Yes, Genesis) and Third generation (Porcupine Tree, Big Big Train)?

【NICK】: I’d never thought of us as “a bridge”, but we were in the second wave that is true. I am very proud that we have managed to keep going , even though we did not have a major record label backing , a lot of what we do is because we started our own record label this helped us to survive. Many bands come and go, I don’t know how long the latest wave of bands will last, Porcupine Tree have already gone.

Q6: PENDRAGON は、MARILLION, IQ, PALLAS などと並んで”プログ第二世代” “ネオプログ” と称されることも多いですよね?ご自身の中に、第一世代と第三世代を繋ぐ “架け橋” のような意識は存在しますか?

【NICK】: 自分たちを “架け橋” だと思ったことはないよ。ただ、僕たちが “第2の波” であることは事実だね。
僕たちは何とか前進を続けて来たことにとても誇りを持っているんだ。確かに僕たちにはメジャーなレコードレーベルの後ろ盾がある訳じゃないけど、自身のレーベルを設立したお陰で生き残ることが出来たんだと思う。
多くのバンドが現れては消えて行ったよ。最新の “波” に乗っているバンドがどれだけ長くやれるかなんて分からないでしょ? PORCUPINE TREE はすでに存在しないんだからね。

Q7: Also, DIY is familiar way for Rock bands recently, but it wasn’t so long ago. You know, “Toff Records” seemed to be the pioneer of that. So, what’s your thought about marketing of music scene like DIY, crowdfounding recently?

【NICK】: Haha…sounds like I answered this is in the question before….psychic I guess! Yes we were the first to start our own record label in 1987, it worked incredibly well because we had built a good following, partly due to all the support slots we did with Marillion in the UK, and because we relied upon ourselves to be dedicated to work hard, often when bands are signed to a record label , the label doesn’t really work for them 100% but because I obviously cared about what happened to Pendragon I worked extremely hard to promote us, always answering personally to fans letters in the 80’s and 90’s and running the fan club, the Mob which really worked for the fans and not just ripping them off, we made Pendragon a very solid band with a very solid following which is still strong today. Many bands who sign to a major record label find the label grow tired of them if they don’t have hit singles then they lose interest and drop the band who then lose their career, it can be very difficult for them.

Q7: 仰る通り、PENDRAGON が設立したレーベル “Toff Records” はバンドにとって不可欠なものとなっています。実際、今では広く浸透している DIY の戦略も PENDRAGON が先駆者の一つだと思いますが?

【NICK】: そうだね。僕たちは1987年に自分たちのレコードレーベルを始めたんだけど、それは信じられないくらい上手く機能したね。おかげで良いファン層を確立出来たし、MARILLION UKツアーの全てのサポートを務めることが出来たからね。さらに、レーベルを立ち上げたことで、安心して仕事に打ち込むことが出来たんだ。レーベルと契約しても、レーベルがバンドに100%を注いでくれるとは限らないからね。
僕は PENDRAGON だだけに集中出来たから、自分たちのプロモーションは全力で行ったよ。80年代、90年代は、ファンレター1通1通に全て個人的に返信していたし、ファンクラブも運営していたからね。”Mob” というファンクラブは非常に有用で、勿論ボッタクリのようなこともなかったよ。
僕たちは PENDRAGON をとてもソリッドなファンベースから、とてもソリッドなバンドに育て上げて来たんだよ。そしてファンベースは今も日増しに強固なものとなっているんだ。
メジャーレーベルと契約したバンドの多くは、ヒットを飛ばせなくなるとレーベルがバンドに飽きることに気づくだろうね。レーベルは興味を失いバンドとの契約を破棄するんだ。キャリアを失ったバンドには困難な時が待っているよ。

Q8: In your big discography, which album and song are your favorite?

【NICK】: Phew….I really like Not Of This World because it was emotionally the most powerful album we had made at that point and I like the melodies too. My favourite song , I don’t know , there are a few…. Netherworld from Men Who Climb Mountains, This Green And Pleasant Land from Passion are two favourites.

Q8: では膨大なバンドのディスコグラフィーの中で、最も気に入っているアルバム、楽曲を教えていただけますか?

【NICK】: うーん。僕は本当に “Not Of This World” が気に入っているんだ。というのもあの作品は、あの時点で感情的に最もパワフルなレコードだったからね。メロディーも大好きなんだよ。
楽曲は…どうだろう…何曲かはあるよ。”Men Who Climb Mountains” の “Netherworld” と、”Passion” の “This Green And Pleasant Land” はお気に入りの2曲だね。

Q9: So, Where is the next journey of Pendragon going? I mean, your recent records are very diverse, and sometimes seems to be influenced even modern music like Deftones, Pendulum, and Steven Wilson. You are still full of motivation for creation, aren’t you?

【NICK】: WHATTTT!!!!!! You noticed that???? Nobody has ever picked upon those bands till now! Yes I really like the Deftones and Pendulum. I’m probably more motivated to make music than ever but I like to take my time though, I do not make music to just please a fan base or a factory production line. I make music because it has to be something great, something beautiful, something enlightening, I don’t do it to just try and get famous , ha ha!
I’m always writing music, either in my head or writing lyrics, or playing the guitar or the piano….but I’m very slow at it! It’s funny, you would think the more time goes on the more bored I would become with it, but it is the opposite, I want to be able to create more things, more new things all the time.

Q9: 最後に、PENDRAGON がこれから目指す場所はどこでしょう?近作では、DEFTONES や PENDULUM からのモダンで多様な影響も感じられます。まだまだ創作意欲は尽きないようですね?

【NICK】: 何だって?!?!そこに気づいたの???今日までそういったバンドの名前を挙げた人は居なかったよ!まさに僕は DEFTONES と PENDULUM が本当に大好きだし、おそらく今までよりもさらに音楽の創作意欲は上がっているね。ただ、僕はファンベースやファクトリーを喜ばせるためだけに音楽を作る訳じゃないよ。僕が作る音楽は、偉大で美しく、喜びに満ちたものにならなくてはいけないね。有名になるためにやる訳じゃないんだから(笑)。
僕はいつも音楽を書いているんだ。それは頭の中でだったり、歌詞だったり、ギターやピアノを弾きながらだったりするんだけど…とにかく仕事が遅いんだよ! 面白いことに、君たちは時間をかければかけるほど、僕は飽きているんじゃないかと思うだろうけど、逆なんだ。もっと多くのものを創作したいし、新しい試みを試したいんだ。いつだってね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED NICK’S LIFE

PINK FLOYD “DARK SIDE OF THE MOON”

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GENESIS “TRICK OF THE TAIL”, “THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY”

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CAMEL “MOONMADNESS”

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PAT METHENY GROUP “FIRST CIRCLE”

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TEARS FOR FEARS “SEEDS OF LOVE”

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Most of these albums are from when I was younger, as with most people. I believe it is because when we are young we are more receptive to dream crazy dreams, as we get older we get more cynical. Most music from our teens is embedded in our soul!

MESSAGE FOR JAPAN

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こんにちは、日本からの皆さん、すぐに最初のコンサートを楽しみにしています!
Kon’nichiwa, Nihon kara no minasan, sugu ni saisho no konsāto o tanoshiminishiteimasu!

NICK BARRETT

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PENDRAGON 来日の詳細はこちら MARQUEE Inc.
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【IGORRR : SAVAGE SINUSOID】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GAUTIER SERRE A.K.A. Igorrr !!

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Mastermind Of Modern Metal Revolution, Igorrr Sets A New Standard Across Styles Of Music, With His New Masterpiece “Savage Sinusoid” !!

DISC REVIEW “SAVAGE SINUSOID”

多様性をランドマークとするモダンメタルシーンの最前線に立ち続ける、フランスの鬼才 Igorrr が待望の最新作 “Savage Sinusoid” をリリースします!!メガレーベル Metal Blade Records と契約を果たし、自身の最高峰を更新する傑作を完成させた Igorrr の世界制覇は目前です。
Igorrr とは誇り高きフランスのコンポーザー/マルチプレイヤー Gautier Serre のソロプロジェクト。ブレイクコア、グリッチホップ、トリップホップ、バロック、クラシカル、ワールドミュージック、サイバーグラインド、デスメタル、ブラックメタルなど百花斉放、極彩色のインスピレーションを濃縮し、時代もジャンルも超越したそのサウンドスケープは即ち規格外のモンスターだと言えるかもしれませんね。そして、インタビューにもあるように Gautier は、その至高の怪物を各ジャンルのスペシャリストを招集することで制御し、自らの意のままに操っているのです。”Savage Sinusoid” のアートワークに描かれた結合のスフィアは、まさにそのシンボルだった訳ですね。
アルバムオープナー、”Viande” は Igorrr の野蛮な “Savage” サイドを象徴する楽曲です。エクストリームメタルの新たなエイリアン、奇妙な咆哮を宿した2分弱のエレクトロブラッケンドデスメタルは、息を呑むほどに野蛮で斬新。邪悪で過重な質量を纏うギターリフと、鋭利なグリッチサウンドが交差し、リズムの主導権を奪い合う様はまさしく圧巻の一言で、同時に呪詛のごときシアトリカルなスクリームは地球上で最も多様な Igorrr 劇場の開幕を告げています。
Igorrr の多様性、 “Sinusoid” サイドを体現する “ieuD”, “Houmous” の流れがシーンに与えるインパクトは絶大でしょう。ハープシコードとエレクトロビート、バロック音楽とエレクトロニカ。400年の時を超えて邂逅した、17世紀と21世紀を象徴するサウンドとジャンルは、4世紀のギャップなど存在しないかのように “ieuD” で魅惑の融合を果たしています。
中盤、荘厳なる美の結晶、狂気すら入り交じる Laure Le Prunenec のオペラティックな歌唱をコアとして、ブラストビートとブレイクビーツが入り乱れる魔展開は確かにカオティックですが、テクニカルで深層まで注意深くデザインされたそのコントラスト、タペストリーサウンドは、奔放、野性味というよりはコントロールされたカオスといった印象を与えていますね。つまり、彼のエクレクティックなチャレンジは、決して客寄せのサーカスではなく、自身の創造性、シネマティックな絵画を完成させるための絵の具や技法であるとも言えるでしょう。
“Houmous” で Igorrr のサウンドはさらにその世界を広げて行きます。”ieuD” で時空を超えた彼の音楽は軽々と地平をも飛び越えて進化を続けます。バルカン半島へとたどり着いた彼のイマジネーションは、バルカン音楽とエレクトロニカ、そしてブラストビートを結びつけ異形のエモーションを創出します。
音楽も多様なら舞台に上がる楽器の種類も実に多様。アコーディオンにサックス、フルート、そして楽曲の後半にはニンテンドーの実機を使用したチップチューン8bitサウンドまで登場するのですから、インタビューで “No Limits, No Boundaries” と断言するのも頷けますね。何より、今回の作品では全ての楽器が、サンプルではなく実際にプレイされており、その繊細かつオーガニックなサウンドはアルバムのリアリティーを飛躍的に高めていると同時に、作品のディレクションさえ以前よりソリッドにフォーカス成し得ていると感じました。アコースティック楽器とエレクトロニカサウンドのシュールなコントラストはアルバムの特筆すべき場面の一つでしょうね。
ムーブメントとしての djent が終焉を迎えシーンに定着した中で、Igorrr の”Savage” と “Sinusoid” を融合させる時代も空間も超越したユーフォリアは EDM や hip-hop が席巻する現在の音楽シーンだからこそ、新たなトレンドとしてモダンメタルをさらに前進させる可能性を多分に孕んでいます。インタビューでも語ってくれた通り、少なくともこのジャンルは未だに進化を続けているのですから。最後に、CATTLE DECAPITATION の Travis Ryan が3曲で無慈悲なグロウルを披露し、作品の “Savage” をより際立たせていることを付け加えておきましょう。
今回弊誌では、Gautier Serre にインタビューを行うことが出来ました。ほとんど多様性とコントラストについてしか言及しない Marunouchi Muzik Magazine ですから当然この作品こそ2017年上半期の最重要アルバムだと断言いたします。どうぞ!!

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Igorrr “SAVAGE SINUSOID” : 10/10

INTERVIEW WITH GAUTIER SERRE

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Q1: Hi, Gautier! Thanks a lot for accepting our interview again! It’s been a while since last interview. How’s it going these days? Is your chicken doing well recently? haha. The successor of “Chicken Sonata”, “My Chicken’s Symphony” was very impressive, but how did you come up with the idea mixing chicken and music?

【GAUTIER】: Patrick is no longer with us unfortunately, she is now in the chicken heaven with as many seeds as she wants. Actually, she has been living much older than a regular chicken, she definitely was a warrior.
Well, the idea of making music with her came when I saw for the first time a piano toy, you know, the very small pianos. I actually really like also the idea of coming from a random music and try to make something out of it. Patrick was always playing random notes with a random rhythm when I put the seeds on the piano, without musical arrangements, this doesn’t sounds like music, but when you analyse it, you can always find structures, logical music developments etc… and it’s so much fun to find out that without noticing, she sometimes could compose some incredible melodies, I just had to find how to make them visible.

Q1: “Chicken Sonata” の続編、”Chicken Symphony” が公開されましたね?鶏と音楽をミックスする突拍子もないアイデアはまさにあなたの真骨頂です。パトリック(Igorrr の鶏)はお元気ですか?

【GAUTIER】: 残念ながらパトリックはもう僕たちと共にいないんだよ。彼女は今ごろチキンヘブンで好きなだけ餌を平らげているところだろうね。ただ、彼女は普通の鶏よりとても長生きしたんだよ。間違いなく戦士だったね。
パトリックを起用して音楽を作るというアイデアは、とても小さなピアノのオモチャを見た時に初めて思いついたんだ。実際、僕はランダムな音楽から何かを作るというアイデアも気に入っていてね。僕がピアノに餌を置いてやると、パトリックはいつもランダムなリズムでランダムな音をプレイしていたんだ。
確かに、アレンジがなければ音楽とは呼べない代物だよ。だけどアナライズしてみると、そこにはいつもストラクチャーやロジックといった何かを発見出来るんだ。だから、彼女が無意識に、時々信じられないようなメロディーを作曲していることを見つけるのは本当に楽しかったんだ。僕は彼女の作品を形にする方法を見つけなきゃと思ったんだ。

Q2: You seem to ready for conquer the world. You signed with big label Metal Blade, and will release definitely masterpiece “Savage Sinusoid”! How do you feel now?

【GAUTIER】: I feel relieve, I’ve been working for more than 4 years on this album, spending all my time, all my energy and all my money trying to make it as perfect as I could, and that wasn’t an easy task.
It feels great to see that it finally going to be released, and that I’ll finally be able to share those 39min26 of music with everybody.
While I’m answering this interview, the release date is in 6 days, I can’t wait!

Q2: ビッグレーベル Metal Blade と契約、傑作 “Savage Sinusoid” も完成し、世界制覇の準備は整いましたね?今はどういったお気持ちですか?

【GAUTIER】: 安心しているかな。このアルバムには4年以上僕の全ての時間、エナジー、お金を注いで可能な限り完璧に仕上げたんだ。決して簡単な仕事ではなかったよ。だから、遂にリリースされることになって嬉しいよ。遂にみんなにこの39分26秒の音楽を届けることが出来るんだからね。
このインタビューに答えている時点であと6日だね。待ちきれないよ!

Q3: I think “Sinusoid” means more diverse sense of sine wave. And OK, album opener “Viande” shows exactly what “Savage” is. But why did you mix these two term for the album title?

【GAUTIER】: I like the contrast in music, see how a track like « Viande » is different from a track like « Problème d’émotion », see how an harpsichord, which is the most baroque instrument possible fits with death metal blast beats, the contrast is a deep part of my music. With the title « Savage Sinusoid » and such an album cover, you have all the elements to see what’s inside the album. The brutal side of the music « Savage », the experimental/research side of it as well with the « Sinusoid » + of course the baroque and classical elements represented by the barque pattern on the 4 corners of the artwork.

Q3: “Sinusoid” (シヌソイド)とは多様性を伴う正弦波といった意味でしょうか。”Savage”(野蛮な、獰猛な) はアルバムオープナー “Viande” を聴けばその意味が伝わりますね。この2つを繋げてアルバムのタイトルとしたのはなぜですか?

【GAUTIER】: 僕は音楽の中のコントラストが好きなんだ。”Viande” のような楽曲と “Problème d’émotion” のような楽曲の違いを見れば分かるよね?最もバロックな楽器であるハープシコードが、デスメタルのブラストビートにフィットしているのを聴けば分かるよね?そういったコントラストこそが、僕の音楽のディープな部分を占めているのさ。
タイトルの “Savage Sinusoid” とアートワークを見れば、アルバムに含まれる全ての内容、要素が伝わるはずさ。僕の音楽のブルータルサイドである “Savage”。そして同様に実験/探求の一面である “Sinusoid”。加えて、アートワークの四隅に存在するバロックパターンは、勿論バロック音楽とクラッシックの要素を表現しているよ。

Q4: Arms and legs make a sphere in the artwork. What does it mean? Does it reflect on the concept of “Savage Sinusoid”?

【GAUTIER】: There is a lot of guest musicians on this album, as there are many different musical universes, many people were involved to play their own style, like the baroque style played by Laure Le Prunenec with her voice and Katerina Chrobokova playing the harpsichord, the Balkan music played by Pierre Mussi, Adam Stacey for the accordion, and by Yann Le Glaz playing the saxophone, the black metal played by Teloch with the guitar, or the death metal singer Laurent Lunoir and Travis Ryan etc… There are plenty of incredible guests and the cover with the flesh sphere represent that union of all those genres and people, all those people from very different horizons working together.

Q4: そのアートワークの中央に描かれている、腕と足が形作る球体は何を意味しているのでしょう?

【GAUTIER】: アルバムには沢山のゲストミュージシャンが参加しているね。つまり、この作品には様々に異なる音楽世界が存在し、多くの人たちが自身のスタイルでプレイし関わっている訳だよ。
例えば、Laure Le Prunenec の声と Katerina Chrobokova のハープシコードはバロックスタイルだし、Pierre Mussi と Adam Stacey のアコーディオン、Yann Le Glaz のサクスフォンはバルカン音楽をプレイしているね。Teloch はギターでブラックメタルを奏で、さらにはデスメタルシンガーの Laurent Lunoir や Travis Ryan なんかも参加しているんだ。
つまり、数多の驚異的なゲストたちが存在するアルバムで、アートワークの球体は彼ら全てとそのジャンルの結合を表現しているのさ。全員が遥かなる地平から集まり共に作業を行ったんだからね。

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Q5: You reunited with vocalists Laurent Lunoir and Laure Le Prunenec, along with drummer Sylvain Bouvier. And Cattle Decapitation’s Travis Ryan is typically, you also collaborated with more musicians than on any of his previous releases. How have you changed writing and recording process from your previous works?

【GAUTIER】: Well, this record is 100% studio made, there are no sample, so I wanted to find a specialist of every musical genre. Laure Le Prunenec and Laurent Lunoir are 2 people I’m working with for very long time, but the drummer Sylvain Bouvier is for the first time on an Igorrr album, and also touring with us as a drummer.
The other albums where not as « played » as this one, every musical universe has been studied on many aspects and try to reproduced as good as possible, that’s why also this album took so long to make..

Q5: 仰る通り、様々なミュージシャンとコラボレートしたアルバムで、ゲストプレイヤーの数は前作を上回ります。ライティングプロセスはどのように変化しましたか?

【GAUTIER】: 一つ言って置きたいのが、このアルバムは100%全てがスタジオで制作されていて、サンプルは使用していないんだ。だからこそ、僕は全てのジャンルのスペシャリストを必要としたんだよ。Laure Le Prunenec と Laurent Lunoir は僕が本当に長く共に仕事をしている2人の人物だけど、Sylvain Bouvier は Igorrr のアルバムに参加したのは初めてなんだ。彼はツアーにも帯同するんだけどね。
つまり、以前の作品は、このアルバムほど “プレイ” はしていなかった訳だよ。全ての音楽世界は様々な要素から研究され、可能な限りリプロデュースを行ったんだ。だからこそ、この作品は制作にこんなに長い時間を要したんだけどね…。

Q6: Off course, your music is definitely eclectic. “Houmous” is typically, From folk elements to electronica to metal, and this song even proceeds to glitch and 8 bit sounds after a guest appearance from his chicken. OK, I have to say that It’s not just only genre’s melting pot but also cinematic music. So, I believe the diverse aspects are one of the “Tool” to make your inspiration to music. Do you agree that?

【GAUTIER】: « Houmous » is a very various and eclectic track indeed, it has probably been the technically most difficult track to record. That what’s I like in music, there are no barriers, we can do whatever we want, whatever we like. The only barriers are the ones you create to yourself, and Igorrr is and has always been a place to make the music we like, without any limit.

Q6: “Houmous” は典型的ですが、Igorrr は、多様な要素を”道具”として使用し、あくまでもシネマティックな音楽それ自体を目標としている気がします。

【GAUTIER】: 確かに “Houmous” は実に多様でエクレクティックな楽曲だね。おそらく、テクニック的にもアルバムで最も難解な楽曲なんじゃないかな。音楽のそういった部分こそが大好きなんだ。
このアルバムには障壁がないし、望むこと、好きなことが何でもやれたんだよ。唯一障壁があるとすれば、それは君自身が作るものかも知れないね。Igorrr は僕たちが好きな音楽を制限なく作る場所なんだ。

Q7: You’ve been at the forefront of metal meets electronic since 2004. I mean, Without you, there would probably be no Perturbator, Carpenter Brut, or the wave of electronic metal currently growing over the past couple years. So, what’s your perspective about the scene now?

【GAUTIER】: I’m always happy to see new artists crossing genres growing up, that means the music is still evolving, and we need new music, specially in the metal scene.

Q7: あなたは2004年から、メタルとエレクトロニカを融合させる試みの最前線に立ち続けています。あなたが居なければ PERTURBATOR も CARPENTER BRUT も存在しなかったはずです。現在のそういったシーンについてはどう感じていますか?

【GAUTIER】: 僕はいつだって、ジャンルをクロスオーバさせ拡大する、新たなアーティストを発見すると嬉しくなるんだよ。
それはつまり、音楽は未だに進化を続けていて、僕たちは音楽を必要としていることを意味するからね。特にメタルシーンの話だけどね。

Q8: Anyway, this is Japanese Magazine. And chiptune is essential elements in your music. So, could you tell us about your Nintendo game / musical influences?

【GAUTIER】: I’m not a big gamer, but I like the sound of the 8 bits cheap tunes, as you can see on the end of « Houmous ». Those sounds has been made with a real Nintendo, as you can see on the Making Of Savage Sinusoid part1 on YouTube.

Q8: チップチューンもあなたの音楽にとって不可欠な要素の一つです。日本の雑誌なので、あなたのニンテンドーミュージックやゲームの影響をお聞きしたいのですが。

【GAUTIER】: 僕はあまりゲーマーという訳ではないんだけど、8bit チップチューンのサウンドは好きなんだ。”Houmous” の後半を聴けば分かるだろうけどね。こういったサウンドは、ニンテンドーの実機から作られているんだよ。”Savage Sinusoid” のメイキング PT1を見て確認して欲しいな。

Igorrr’s RECENT FIVE FAVORITE ARTISTS

GABI LUNCA

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YAMANDU COSTA

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FREDERIC CHOPIN

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CANNIBAL CORPSE

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RUBY MY DEAR

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Those questions are always hard to answer as it’s not possible to resume a whole musical life to only 5 albums, I’m listening to a very wide range of different styles, but let’s say, recently I’ve been, not into « albums » but more into artists of bands.

MESSAGE FOR JAPAN

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Hope to see you there in Japan one day guys !!

いつか日本でみんなに会えたらいいな!!

GAUTIER SERRE

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【tricot : 3】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH tricot !!

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The Best Girls Trio On Earth, tricot Makes Math-Rock Great Again With Their New Milestone “3” !!

DISC REVIEW “3”

日本のマスロック/ポストロックのランドマークとなった歴史文化都市、京都から世界へと進出し快進撃を続けるガールズトリオ tricot が時代を切り拓く一撃 “3” をリリースしました!!ポップ、パンク、そしてプログまで取り込んだ前人未到の方程式は世界を驚かせるに充分なインパクトを纏っています。
日英米同時リリースとなった最新作 “3” は、インタビューにもあるようにバンドが最も自由を謳歌した「何でもアリ」な作品に仕上がりました。ドラムス komaki♂ 脱退後リリースされた “A N D”, “KABUKU EP” は共に数名のサポートドラマーたちと共に制作されましたが、今作ではライブのサポートも務める吉田雄介氏がほぼ全ての楽曲でプレイ。フレキシブルにトリオの意思に反響するセンシブルなドラムスを得て、バンドはその野性味と知性を最高の形で開花させたと言えるかも知れませんね。
勿論、変幻自在なリズム、マスマティカル(数学的)な変拍子の洪水がシンボルとなり、特に海外では “マスロック” “Math-rock” と称される tricot の音楽ですが、多彩を極めるのはリズムだけではありません。”3″ で確かに実現したカラフルで鮮やかな楽曲群、世界観はしなやかにバンドの成熟、進化を伝えています。
また、tricot のその自由な実験精神は CD のパッケージングにも表層化しています。ブックレットもアートワークもなく、透明のケースにただ “3” と書かれただけのミニマルパッケージ盤(1500円)と同時に、クリエイター・チョーヒカルとのコラボレーションによるアートボックス、999枚限定デラックス盤(4500円)を用意。「今通常盤として世に出されている形が果たして今もみんなにとって通常であるのか」。拡散するリスナーの要望と改革の進まぬ音楽産業の落差に疑念を抱き、一石を投じるバンドのチャレンジは実に潔く、大いに賞賛されるべきでしょう。
アルバムオープナー、園子温監督のオリジナルドラマに使用された “TOKYO VAMPIRE HOTEL” を聴けば、tricot がロックの持つ原衝動とインテリジェンス、そしてポピュラリティーをナチュラルに凝縮させていることに気づくはずです。楽曲の持つインテンシティー、パンキッシュな衝動、コンテンポラリーな展開は AT THE DRIVE-IN をも想起させ、その凄みはポストハードコアの領域へと達していますね。
進化の証である、ファストでアグレッシブな2分30秒が過ぎ去ると、バンドは別の顔を見せ始めます。メロディックでキュートな “WABI-SABI” はバンドの真骨頂であり、”TOKYO VAMPIRE HOTEL” の素晴らしきカウンターとして存在しています。tricot らしいポップなヴァースに色を添える楽器隊のコーラス、ハーモニーは楽曲に極上のアトモスフィアをもたらし、同時に生々しいサウンドプロダクションとリズムアプローチの妙は “マスポップ” のパイオニアであることを高らかに宣言しているのです。
実際、椎名林檎のリリカルなムードを内包する “節約家” にも言えますが、2人のギタープレイヤーが創造するインテンスは峻烈で、その意外性に満ちた休符の配置、スタッカートの切れ味、テンションノートの煌めきは作品のコアとして揺るがぬ存在感を放っています。
ダンサブルな “よそいき”、ジャズの息吹を吸い込んだ “DeDeDe”、ボーカルエフェクトや中国語まで活用した “ポークジンジャー” と実にバラエティーに富み色とりどりの作品において、トリッキーなバンドの魅力は “18, 19″ で最高潮に達します。
インタビューで語ってくれた通り、「やりたいこと詰め込んで全部やってやろう」という意気込みで制作されたチャレンジングな楽曲は、実に複雑怪奇。異なるイントロとコーラスのリズムに加え、突然のストップ&ゴーが多発する変則リズムの氾濫は、tricot のクリエイティビティとテクニックを完膚無きまでに見せつけています。特にアクティブでダイナミックなベースラインは群を抜いていますね。
さらにイントロのリズムを注意深く数えれば、”9・9・10・9″ と進行していることに気づくはずです。つまり、”18, 19” とは楽曲の拍子を表しており、タイトルや歌詞、そしてその淡いメロディーから不安定な青春時代の恋愛を想像するリスナーを見事煙にまいているのです。平然と宿された衝撃の”ダブルミーニング”。tricot の虜となる音楽ファンが後を絶たないのも納得ですね。
アルバムは、シンプルにスタートし徐々にコーラスやセブンスコードが重ねられて行く不思議で魅力的なポップチューン “メロンソーダ” でその幕を閉じます。人生を変えたアルバムを見れば分かる通り、貫かれるポップセンスは3人にとって不可欠で、そしてあまりに当然のものとして常に存在しているのでしょう。
今回弊誌では tricot の3人にインタビューを行うことが出来ました。4月には日本が誇るポストロック/ハードコアの祝祭 “After Hours” でプレイし、さらに8月には UK ポストロック/ハードコアの祭典 ArcTanGent への出演も決定しています。
余談ですが、「世に出回ってる tricot の楽譜はだいたい間違っている」そうなので、こちらも画期的な試み “目コピ動画” を公式ショップから購入してみるのも一興です。どうぞ!!

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tricot “3” : 9.9/10

INTERVIEW WITH tricot

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Q1: First of all, how was Japanese Post-rock, Hardcore festival “After Hours 17”? Was that different from other Japanese festivals?

【Motifour】: There is a feeling that we are slightly different, we don’t belong to both of them in a good meaning. I think that it is a strength in the sense that we have an impact in such a place. I hope not only impact, haha.

Q1: まずは先日ご出演された、日本で産声をあげたポストロック/ハードコアの祭典 “After Hours ’17” のご感想を聞かせていただけますか?
普段出演されている日本のフェスにおいて tricot はプログレッシブな存在だと思うのですが、あの場所ではむしろポップなバンドとしての役割を負っていたような気がします。どちらの舞台にも出演出来るのはバンドの強みですよね?

【Motifour】: どちらも良い意味で浮いているというか少しアウェイな感じはありますが、そういう場の方が燃えるのでインパクトで勝負出来るという意味では強みだと思います。インパクトだけになってなければ良いんですが(笑)。

Q2: Adding that, you’ll play at UK, ArcTanGent in August. Off course, you’ve played at lot’s of festivals in overseas. Do you think Japanese lyrics become a “barrier” to communicate with foreign audiences?

【Ikkyu】: For me, because I can express songs most naturally the Japanese lyrics I think. That it is easy to convey the tricot music and my feelings in the language rather than the wall.
It is an honor that regardless of the scale of the festival, regardless of whether it’s live in Japan or outside Japan, so I’d like to have fun with everything.

Q2: さらに8月には英国で “ArcTanGent Festival” に出演されますね!ポスターには tricot の名前が上段に大文字で書かれていて感動しました。EXPLOSIONS IN THE SKY や CONVERGE といった大物とも共演となりますが、意気込みを聞かせてください。
勿論、これまでも海外ツアー、さらには “Pohoda Festival” や “EXIT FESTIVAL” に出演されて来た訳ですが、日本語詞は海外のオーディエンスとの”壁”にはなっていませんか?

【Ikkyu】: 自分にとっては日本語詞が一番ナチュラルに歌を表現できるので壁ではなく言語の中で一番 tricot の音楽や私の感情を伝えやすい表現だと思います。
ライブができる事は日本国内外問わず、フェスの規模も関係なく光栄なことなので全力で楽しみたいと思ってます。

Q3: nuito, Uchuu Konbini, tricot…Kyoto seems to be center of Japanese Math/Post-rock. So, what is kyoto and it’s scene to you?

【Hirohiro】: Although two people other than Hiromi are from Shiga, they often played live in Kyoto in the band they were doing before tricot, and we met there and I think that it is the origin of tricot. Regarding the scenes, each members may be affected naturally, but tricot itself has never been conscious of it.

Q3: それにしても京都という場所はちょっと特別ですよね。以前だいじろーさんにインタビューを行った時も海外からの反響が凄かったのですが、活動を再開した Nuito や、勿論 tricot も京都出身で、海外から認められている日本の所謂 “ポストロック/マスロック” シーンの中枢となっている気もします。
tricot にとって京都という場所やその音楽シーンはどういった意味を持っていますか?

【Hirohiro】: ヒロミ以外の二人は滋賀出身ですが、それぞれ tricot 以前にやっていたバンドで京都でライブをすることも多かったし、そこで私たちが出会ったのもあって tricot の原点だと思います。
シーンに関しては自然にそれぞれが影響を受けているところもあるかもしれませんが、tricot 自体はそこを意識したことはないです。

Q4: Let’s talk about your newest record “3”. The record was released in two way. The one is simple package without artwork, booklet but convenient. Anothe is limited expensive edition. It seems the strategy fiting for the music industry now, right?

【Ikkyu】: Rather than the idea of ​​strategy, I felt like I was experimenting. I mean, I think there is a new normal form about releasing. I wonder if CDs released to the world as a normal board is really fulfilling for everyone still now. it was fun

Q4: では最新作”3″の話をしましょう。ブックレットもアートワークもなく、透明のケースにただ “3” と書かれただけのミニマルパッケージ盤(1500円)はかなりのインパクトですね!潔いです。ただ、同時に999枚限定デラックス盤(4500円)も用意されています。ある意味、CDが売れないと言われる今の時代性に合わせた戦略にも思えますが?

【Ikkyu】: 戦略という考えよりも、今通常盤として世に出されている形が果たして今もみんなにとって通常であるのか、新しい通常があるような気がして実験したような感じでした。楽しかったです。

Q5: Could you tell us about the theme of “3”?

【Motifour】: Especially, I have not decided the theme etc, but I think that it is the album that packages the “state” of the band at that time as it is, so in this case it is a simple purely enjoyed music / band I feel that feelings are the theme. So I made the title simple as it is “3”..

Q5: フルアルバムという視点から見れば、”T H E”、”A N D” と来て “3” というのは法則が変わったようにも思えますね。勿論、3人組の3枚目のアルバムな訳ですが、今回シンプルに “3” というタイトルに決めたのはなぜですか?アルバムにテーマのようなものは存在するのでしょうか?

【Motifour】: 特にテーマなどは決めていないのですが、その時その時のバンドの「状態」をそのままパッケージしているのがアルバムだと思うので、今回の場合だと純粋に音楽・バンドを楽しんで作ったシンプルな気持ちがテーマになっている気がします。
なのでタイトルもシンプルにそのまま “3” にしました。

Q6: Why did you fix the drummer to Yusuke Yoshida this time?

【Hirohiro】: I’ve been making songs and having live songs with a lot of drummers so far and I was able to experience a lot of experiences there. So it was always fresh and fun. But drummer audition as a trigger, I thought I’d love to do tricot with one drummer. So, I asked Mr. Yoshida.
Mr. Yoshida draws on what we want to do. I do not explain much, but Yoshida responds flexibly and it is very easy to do. And, fundamentally, his drum playing is fine!, haha.

Q6: komaki♂ さんが脱退してからの “A N D”, “KABUKU EP” では何人かのドラマーをゲストとして迎え制作されましたが、今作では基本的に吉田雄介さん1人がプレイしています。ドラマーを固定した理由、彼を加えた今回の曲作り、セッションの印象を教えてください。

【Hirohiro】: これまでたくさんのドラマーの方々と曲作りしたりライブしたりしてきて、そこで色々な経験もできたしいつも新鮮で楽しかったのですが、ドラマーオーディションをきっかけに一人のドラマーとよりガッツリ tricot をやっていきたいなと思い、吉田さんにお願いしました。
吉田さんは私たちのやりたい事を汲み取ってくれて、あまり説明などもしないのですが柔軟に対応してくれてとてもやりやすいです。そして根本的なことですがドラムがうまいです!(笑)。

Q7: The record opens up with “TOKYO VAMPIRE HOTEL” which is also the opening theme of the Amazon original drama “Tokyo Vampire Hotel”. Did a movie director, Sono Shion direct nominate tricot?

【Ikkyu】: After releasing the previous record “A N D”, there was a chance to talk with the director Sono, and I handed out the CD at that time. I think that this story is about a year since then, but suddenly I was got in touch by the director directly, and decided.

Q7: 作品は、Amazon オリジナルドラマ “東京ヴァンパイアホテル” のオープニングテーマでもある “TOKYO VAMPIRE HOTEL” で幕を開けます。ティーザーで派手な映像とリンクする楽曲には本当にワクワクしました。園子温監督が直々に tricot を指名したのでしょうか?

【Ikkyu】: 前作 “A N D” を出した後に園監督と対談させていただける機会があって、その時にCDをお渡しさせていただきました。今回のお話はそれから一年くらいは経っていると思いますが、突然監督から直接連絡をいただき決定しました。

Q8: How have you evolved since your previous release “A N D”?

【Motifour】: I feel that the strength of the shoulder has gone out, relaxed, I think that the feeling of “anything OK” is increasing more than ever.

Q8: “3” はとても自然体で作られたように感じました。確かにキャッチーですが、前作ほど歌モノにこだわっていないと言うか。リズムアプローチは勿論ですが、ボーカルエフェクトとか中国語とか、変な部分は変でいいやみたいな割り切り、潔さみたいな感覚があるような気がします。
実際にアルバムが完成してみて、前作からどういった部分が変化、進化したと思いますか?

【Motifour】: 肩の力が抜けた感じ、これまでより「なんでもアリ」感が増していると思います。

Q9: Could you tell us which songs you like best or are challenging with this album? tricot’s songs are often called “math-rock” in order to change its rhythm, but do you think you are involved with the genre?

【Hirohiro】: The most challenging songs are unanimously “18, 19”. I made this song at the training camp, but because the rhythm of the intro and chorus is different, I could not do that transformation and everyone was struggling with that. I did it when I was able to do it! Everyone was pleased, haha. I made this song with pleasure with the feeling that I will do everything stuffed in what I want to do.
Regarding math-rock, there are also many odd time signiture, and it is said to be math rock, (in particular from abroad) so it seems that it is so, I do not really conscious about it personally. It is a feeling that we do not know when tricot’s genre is asked. haha.

Q9: “18, 19” や “南無” などは、本当にこれどうやって考えているんだろうと思うくらい複雑で、だけどポップで、だからこそ癖になる訳ですが、このアルバムで最も気に入っている、もしくはチャレンジングだった楽曲を教えていただけますか?
tricot の楽曲はコロコロとその拍子を変えるため、所謂 “マスロック” と呼ばれることも多いですが、実際その括りはご本人たちにとってしっくりくるものですか?

【Hirohiro】: 一番チャレンジだった曲は全員一致で “18,19” です。この曲は合宿で作ったんですが、イントロとサビのリズムが違うのでその変換がなかなかできずみんなで格闘してました。できるようになった時はやったー!とみんなで喜びました。(笑)この曲はやりたいこと詰め込んで全部やってやろう、という感じで楽しみながら作りました。
マスロックという括りに関しては、確かに変拍子も多いし(海外からは特に)マスロックと言われるのでそうなんかなぁと思うぐらいで、本人的にはあんまり意識してないです。tricotのジャンルを聞かれると自分たちではわからないという感じです。(笑)

FIVE ALBUMS THAT CHANGED tricot’s LIFE

THE BEATLES “1”

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CREEPHYP “死ぬまで一生愛されてると思ってたよ”

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RINGO SHIINA “勝訴ストリップ”

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SYSTEM OF A DOWN “MEZMERIZE”

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DOMICO “深層快感ですか?”

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(IKYYU NAKAJIMA)

RINGO SHIINA “勝訴ストリップ”

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ACIDMAN “LOOP”

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NUMBER GIRL “NUM-HEAVYMETALLIC”

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FIONA APPLE “WHEN THE PAWN…”

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HATSUIKU STATUS “御起立ジャポン”

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(MOTIFOUR KIDA)

NUMBER GIRL “SAPPUKEI”

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SOUND SCHEDULE “イマココニアルモノ”

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10-FEET “4REST”

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ART-SCHOOL “MISSING”

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COPELAND “YOU ARE MY SUNSHINE”

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(HIROMI HIROHIRO)

MESSAGE FOR JAPAN

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“3” is gonna change your life, maybe. (Ikkyu Nakajima)

No matte what, please listen to “3”! (Motifour Kida)

Hi, we are tricot. Please listen to our 3rd album “3”! It will make you fun, maybe.(Hiromi Hirohiro)

“3”多分人生を変えることができます(中嶋イッキュウ)
“3”聴いてください、なにがなんでも。(キダ モティフォ)
初めましてtricotです。5/17に出た3rdアルバム”3″是非聴いてほしいです!聴いてると楽しくなります、きっと。(ヒロミ・ヒロヒロ)

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BIG BIG TRAIN : GRIMSPOUND】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GREG SPAWTON OF BIG BIG TRAIN !!

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Guardian Of Prog, Pride of England, Big Big Train Keeps Getting Bigger And Bigger. The Octet Has Just Released Their Newest Record “Grimspound”! Huge Ensemble Creates The Most Beautiful Tapestries Of The Year.

DISC REVIEW “GRIMSPOUND”

英国プログレッシブのプライド、伝統と熟練の8人編成 BIG BIG TRAIN が壮大なるマスターピース “Grimspound” をリリースしました!!時にフォーキ、時にミステリアス、そして時に無上のメランコリーを放つドラマティックな作品は、プログロックの牙城として実に意義深く聳えたっています。
近年、”プログ” は再びその価値を取り戻し、舞台には様々な若き才能が登場しています。”モダンプログレッシブ” と称されるこのムーブメントにおいて、ある者はメタル、ある者はエレクトロニカ、ある者はポストロック、ある者はアヴァンギャルドへと接近し、そのエッセンスが融解、対流することで多様性を軸とした百花繚乱のプログレッシブサウンドを響かせていることはご存知の通りでしょう。 BIG BIG TRAIN も90年結成とは言え “プログ第三世代” に分類される現代を生きるバンドですが、しかしその “モダンプログレッシブ” の流れとは一線を画しているのです。
YES, ELP, GENESIS, JETHRO TULL。プログロックを創出した偉大な先人たちの遺伝子を色濃く受け継ぎ、伝統をその身へと宿す BIG BIG TRAIN のサウンド、足跡は、レジェンドが失われつつある今、確実にその重要度をさらに増しています。ただ、高いミュージシャンシップと展開の妙、キャッチーでフォーキーなメロディー、幾重にもレイヤーされたシンフォニックなアンサンブル、そして卓越したストーリーテリングの能力を有するバンドは、”ここ10年で最も重要なプログバンド”の一つとして語られる通り、決して第一世代の “Pomp” 代用品ではなく、本物の英傑としてリスナーの信頼を勝ち得ているのです。
2009年の出世作 “The Underfall Yard” でフルート、バンジョー、マンドリン、オルガンなどをこなすマルチプレイヤー/ボーカル David Longdon が加入して以来、BIG BIG TRAIN は人気と共に、その編成もまた “Big” となって行きます。元 XTC の名ギタリスト Dave Gregory を正式に加え6人編成でリリースしたダブルコンセプトアルバム “English Electric” は、多彩な音色を個性と定めたバンドの金字塔だと言えますね。
インタビューにもある通り、当時バンドはライブを行っていなかったためスタジオのみにフォーカスすることとなり、作品にはストリングス、ホーンなど総勢20人弱のゲストプレイヤーが参加。綿密にデザインされたレイヤーサウンドが運ぶ極上の叙情性、情景描写はまさにストーリーテラーの面目躍如。英国の風景を正しく投影し、ステージを想定しない絶佳のアンサンブルを備えた”完璧なる”スタジオアルバムが完成したと言えるのではないでしょうか。
2014年からライブを再開したバンドは、アルバムを再現するために新たなメンバーを物色し、さらに BEARDFISH の鬼才 Rikard Sjöblom とストリングスなら何でもこなす Rachel Hall を手中に収めます。5名がギターと鍵盤両方を演奏可能、ヴァイオリンやフルートもメンバー内で賄える衝撃の8人編成へと進化しリリースした前作 “Folklore” は、タイトル通りトラッド要素を強調しバンドの新たな可能性を提示した意欲作に仕上がり、海外の様々なプログ専門誌で年間ベストアルバムに撰されるシーンの最重要作品となったのです。
最新作 “Grimspound” はジャケットのカラスが示すようにその “Folklore” と対になる作品です。とは言え、ケルトサウンドを前面に配したタイトルトラックで幕を開けた “Folklore” とは対照的に、アルバムはダイレクトにプログロックのダイナミズムを伝える “Brave Captain” でスタートします。静謐でアンビエントなイントロダクションを切り裂きバンド全体が躍動すると、リスナーは1910年代へと時代を遡って行くのです。
David Longdon が紡ぐWW1の英国エースパイロット Captain Albert Ball のストーリーは勇壮にして孤独。その表情豊かで凛々しき歌声は空の”ローンウルフ”が眼前に降臨したかのような錯覚をもたらします。ヴァイオリンと鍵盤が織り成す流麗なダンスは空の主役を際立たせ、シンプルでキャッチーなメロディーのリフレインは勇敢なブレイブキャプテンを讃えます。
実際、ユーティリティーに使用され、時に主役を食うほどの存在感を発するストリングスと鍵盤の活躍は “Grimspound” の特徴だと言えるでしょう。イングランドの忘れられたヒーローたちのストーリーに焦点を当てたアルバムで、Rachel はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを使い分けサウンドに濃淡を刻み、鍵盤隊はシンセ、ピアノ、オルガンを巧みにレイヤーしアルバムのアンサンブルをアートの域まで高めているのですから。
ジャズのインテンスを内包する “On The Racing Line”、フルートの芳醇な響きが郷愁を誘う “Experimental Gentleman” を経てたどり着く “Meadowland” はバンドの今を象徴する楽曲です。確かに “レトロ” がキーワードにも思えた BIG BIG TRAIN はしかし、フォークやエスニックの影響を一層加えることで真に偉大なバンドへとその姿を変えつつありますね。彼らの音楽は一貫してその母国イングランドからインスピレーションを得ていて、かの地の伝承や景色、人物を描き続けています。そして “Meadowland” の素朴で心洗われるトラッドサウンドは、鮮明に緑一面の牧草地帯を、吹き抜ける風を、湿気を孕んだ空気の匂いまでもリスナーにイメージさせるはずです。そうした BIG BIG TRAIN の創出する、イマジネーティブで群を抜いたサウンドスケープは、トラッドの女神 Judy Dyble との詩情豊かなデュエット “The Ivy Gate” に結実しているように感じました。
インタビューにもある通り、コンポーザーが増え続けるバンドは、2009年からEPを含めるとほぼ毎年のように作品をリリースしています。しかし、驚異的な多作にもかかわらず音楽の質は向上の一途を辿っており、”Folklore” から一年経たずに織り上げられた美しきタペストリー “Grimspound” はまさにその素晴らしき証明書と言えるのではないでしょうか。
今回弊誌では、バンドの創立メンバーでメインコンポーザー、流麗なベースラインを聴かせる Greg Spawton にインタビューを行うことが出来ました。日本でも海外と同等の評価を得られるように祈ります。どうぞ!!

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BIG BIG TRAIN “GRIMSPOUND” : 9.8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【AYREON : THE SOURCE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ARJEN ANTHONY LUCASSEN OF AYREON !!

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The Most Gorgeous Metal Opera In The World, Ayreon Are Back To “Forever” Saga With The Newest Record “The Source” !! Beautiful And Wonderful 70’s Vibes Are Here!

DISC REVIEW “THE SOURCE”

オランダを代表するコンポーザー、マルチプレイヤー、シンガー、そしてプロデューサー、Arjen Anthony Lucassen のメタルオペラプロジェクト AYREON が2枚組90分の一大スペクタクル “The Source” をリリースしました!!AYREON の宇宙を再び拡大し、過去最高とも思えるクオリティーを備えたよりギターオリエンテッドなレコードは、絶佳なる現代のスペースオペラとしてシーンに君臨するでしょう。
“Forever” サーガと称される AYREON のストーリーは、時代も時空も超越した壮大なるSFファンタジー 。まるで “Star Wars” と “The Lord of the Rings” が共鳴し溶け合ったかのような知的かつファンタジックな物語は、実際ロック史に残るエピックとして海外では絶大な人気を誇るのです。
“Forever” サーガのストーリーラインは、アルバムのリリース順に語られる訳ではありません。

「”Forever” とは技術の進歩により長寿の秘密を発見した “Planet Y” に住む水生知的生命体。感情を失い全てを”マシン”に頼るという生き方に進化してしまった彼らは、種族を再度活性化させるため彗星に自らのDNAを託し地球へと送ります。彗星の衝突は地球を支配していた恐竜を滅亡させ、破壊の灰の中から人類が登場したのです。
当初、”Forever” の実験は成功したように思えました。 “Forever”の遺伝子を有する人類は、”Forever” が “マシン”に頼るようになる以前の感情を有していたのですから。しかし、進化をスピードアップさせた “Forever” は、皮肉にも人類が彼らと同様の問題に直面したことを知ります。それはテクノロジーへの依存と感情の危機でした。人類のモラルは発展の速度に追いついてはいなかったのです。”Forever” は人類を自己破壊から救えるのでしょうか?」

これが前々作 “01011001” のプロットであり “Forever” サーガの”エピソード0″に位置する話です。
そこからストーリーはファーストアルバム “The Final Experiment”、つまりエピソード1” へと繋がります。2084年に最後の世界大戦が起こり、火星へと移住し滅亡する運命の人類。2084年の科学者たちはタイムテレパシーで過去へと警告を発し、さらに人類は “Forever” に導かれ様々な時代、人種が滅亡を回避するための行動を続けて行くのです。
“The Source” は “エピソード-1″ に位置するストーリー。さらに時を遡り”Forever” が “Planet Y” へと辿り着く以前の物語が描かれています。

「人類の大きな祖先とも言える “The Alphans” は、環境問題や政治的混乱により危機を迎えていました。彼らの星を守るため “The Alphans” はグローバルコンピューター “The Frame” に全てを託しますが、コンピューターが星を守るために下した結論は、”The Alphans” の根絶だったのです。星から脱出可能な宇宙船は1台だけ。搭乗が許されたのは技術や能力を備えた一部の “The Alphans” のみでした。そうして彼らがたどり着いた惑星こそ “Planet Y” だったのです。
“The Frame” から解放された “The Alphans” は “Forever” と称するようになりました。それはテクノロジーを進化させ開発した、”マシン” により永遠の命を保証されたからに他なりません。しかし同時に “Forever” はテクノロジーに依存しすぎたがためその感情を失い、より高く構築した建物は太陽の光を全て遮り “Age of Shadows” という暗黒の時代を迎えてしまったのです。そうして彼らは地球に DNA を送ることとなったのです。」

ここまで長きに渡り、しかもスムーズにストーリーが繋がると戦慄すら感じますが、作品を通じてテーマとし警鐘を鳴らし続けるのが、”テクノロジーへの依存” がもたらす危険であることは明らかですね。
音楽的には、インタビューにもあるように、Keith Emerson, Rick Wakeman, Jodan Rudess など鍵盤のレジェンドを起用してプログレッシブかつキーボードオリエンテッドに仕上げた前作 “The Theory of Everything”、そして Anneke van Giersberge とタッグを組んだ “女性的な” GENTLE STORM のリアクション、反動として、”The Source” は非常にキャッチーでヘヴィーなアルバムに昇華されています。
重厚かつ絢爛なアルバムオープナー “The Day That The World Breaking Down” から登場しアルバムの要所で現れる、ハモンドと絡むヘヴィーなメインギターリフが DREAM THEATER の “Erotomania”, “Voices” に極めて酷似している点にはギョッとしますが、James LaBrie が参加しているのでおそらく問題はありません。
実際、オマージュこそが “The Source” のキーワードだと言えるでしょう。 インタビューにもあるように、Arjen は彼のロック/メタル、特に70年代に対する憧憬を隠そうとはしていませんね。例えば “Everybody Dies” “Journey to Forever” が QUEEN への愛情が込められたラブレターだとすれば、”Run! Apocalypse! Run!” “Into The Ocean” は RAINBOW の新作に対する督促状かも知れません。何よりも、Freddie Mercury や Dio の役割を問題なく果たすことの出来る Mike Milles や Russell Allen といった極上のシンガーたちを発見し、適材適所にオペラの “俳優” として重用する Arjen の才覚には脱帽するばかりです。
あなたがもしクラッシックロックのファンならば、アルバムを聴き進めるうちに JETHRO TULL, STYX, PINK FLOYD, Kate Bush, さらには同郷の FOCUS などを想起させる場面に出くわしニヤリとすることでしょう。しかし同時に Arjen の巧みで見事過ぎるコンポジションにも気づくはずです。
多弦ギターやエレクトロニカなどモダンな要素も吸収し、インタビューにもあるようにフォーク、メタル、アトモスフィア全てを調和させメロディーとフック、そしてダイナミズムに捧げたアルバムはまさにエピカルなメタルオペラの金字塔として後世に語り継がれていくはずです。
今回弊誌では、Arjen Anthony Lucassen にインタビューを行うことが出来ました。残念ながらツアーは引退したそうですが、これだけの内容をメンバー集めから全てほぼ1人でを制作し続けているのですから当然という気もします。どうぞ!!

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AYREON “THE SOURCE” : 10/10

INTERVIEW WITH ARJEN ANTHONY LUCASSEN

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Q1: Ayreon’s “Forever/Planet Y” saga seemed to have reached its conclusion with the album “01011001”. But The newest album “The Source” revisits the Forever saga, adding a whole new chapter to your life work. You know, I feel “Forever/Planet Y” saga is similar to “Star Wars” methodology, haha. How far will Ayreon’s world spread?

【ARJEN】: Thanks for the comparison with Star Wars, big compliment! Yeah, I really didn’t expect to go back to the big story, but it seems the Ayreon Universe keeps showing me more and more details and exciting stories in my Waking Dreams, haha.

Q1: AYREON の “Forever / Planet Y” サーガはアルバム “01011001” で終結したかに思えました。しかし最新作 “The Source” では、再び “Forever” サーガを探求し、新たなチャプターを加えています。まるで映画 “Star Wars” シリーズのようですね(笑)。

【ARJEN】: “Star Wars” と比べてくれてありがとう。素晴らしい賛辞だね!
そうだね、僕も本当にあの “ビッグストーリー” (“Forever”サーガ)へ回帰するとは思わなかったんだ。だけど、AYREON の宇宙は僕にどんどんそのディティールとエキサイティングなストーリーを提示しつづけて来るんだよ、僕の白昼夢の中でね(笑)。

Q2: Usually, where does your ideas come from? Which comes first in music or theme?

【ARJEN】: I always start with the music, and then the music inspires me to come up with a story or concept. Then I choose the singers and finally I base the characters, the lyrics and the melody lines on the singers.

Q2: そういった途方もないアイデアは普段どのように思いつくのですか?音楽とテーマ、どちらが先なのでしょう?

【ARJEN】: いつも僕は音楽からスタートするんだ。それからその音楽にインスパイアされてストーリーやコンセプトを思いつくんだよ。そしてシンガーを選び、最後にキャラクターや歌詞、シンガーのメロディーラインを考えて行くんだ。

Q3: Off course, you have many projects like Ambeon, Guilt Machine, Star One, Stream of Passion, and The Gentle Storm. How do you distinguish between projects? Among them, is Ayreon special to you?

【ARJEN】: I always call Ayreon ‘the Mothership’. Ayreon contains all the styles of music that I like. Each time I do a side-project I single out one of these many styles and focus on that. Like Star One is the metal-side of Ayreon, Ambeon the atmospheric side of Ayreon and Gentle Storm the folky side of Ayreon. Once it has all the styles, it becomes an Ayreon.

Q3: あなたは他にも AMBEON, GUILT MACHINE, STAR ONE, STREAM OF PASSION, THE GENTLE STORM など様々なプロジェクトに関わっています。中でもやはり AYREON は特別なのでしょうか?

【ARJEN】: 僕はいつも AYREON を “The Mothership” (母艦) と呼んでいるんだ。AYREON には僕が好きな音楽のスタイルを全て詰め込んでいるからね。
サイドプロジェクトでは、その沢山のスタイルの中から一つを抽出し、フォーカスしている訳だよ。STAR ONE は AYREON のメタルサイドだし、AMBEON は AYREON のアトモスフェリックサイドで、GENTLE STORM は AYREON のフォークサイドなんだ。つまり全てのスタイルを兼ね備えれば、AYREON になるという訳だね。

Q4: OK, so, how did you come up with the concept of “The Source”? You know, I remind “Matrix” first movie or “Biohazard” from the artwork, haha. But definitely, this masterpiece relates to the science, technology, and future of our society. Could you tell us about the theme of the record?

【ARJEN】: This time I was inspired by the artwork of Yann Souetre. The general theme of this album is the dependence on technology. Scientists have predicted that in about 30 years we will reach the ‘technical singularity’ when computers have surpassed the intelligence of humans.

Q4: では最新作 “The Source” のアイデアはどのように浮かんできたのでしょう?アートワークはまるで “Matrix” の初作や “Biohazard” を想起させますが(笑)、間違いなくこの傑作は科学、テクノロジー、そして私たちの近未来の社会をも反映していますよね?

【ARJEN】: 今回は、Yann Souetre が制作したこのアートワークにインスパイアされたんだよ。確かにアルバムのテーマはテクノロジーと関係しているね。
科学者たちが、” The Alphans” は30年以内に”技術特異点”に達すると予測するんだ。つまり30年以内にコンピューターが人の知性を超えるとね。

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Q5: “The Theory Of Everything” was very much prog record, and it was to say keyboard Oriented. I feel “The Source” is definitely heavier and more diverse. Why did you change the direction in this album?

【ARJEN】: Every album I do is a reaction, a contrast to the previous album. I like to keep things fresh for myself, but also for the listeners. That’s true. And after the very ‘feminine’ Gentle Storm album I also wanted to make a very ‘masculine’ album.

Q5: 前作 “The Theory of Everything” は実にプログレッシブなレコードでしたね?さらに言えばキーボードが主役だったとも思います。対して “The Source” は、よりヘヴィーでバラエティーに富んだ作風だと感じました。

【ARJEN】: 僕が作って来たアルバムは全てがある意味リアクションなんだよ。前作を受けての対比なんだ。 僕はフレッシュな状態でいるのが好きなんだよ。リスナーのためにもね。
前作もそうだし、THE GENTLE STORM のアルバムがとても “女性的な” 作品だったから、”The Source” はとても “男性的な” アルバムにしたかったんだよ。

Q6: Definitely, there are Metal, Prog, Folk, and Electronica in the album. But also, I think 70’s is the keyword of “The Source”. I interviewed Mike Mills before. “Everybody Dies” is typically, his deep love of Queen made the album special. “Run! Apocalypse! Run!” and “Into the Ocean” reminds me Rainbow’s classic. I got Russell mistake to Dio, haha. “Condemned to Live” seems to be Floyd’s realm to me.
In other words, I feel you are reviving the era when music was the most challenging to the present age with modern production and elements. Do you agree that?

【ARJEN】: The 60’s and the 70’s were my formative years, I was born in 1960. The music I listened to then in my teens has inspired and influenced me more than anything. I don’t think I’m consciously trying to revive those times, but of course I can’t and won’t deny that they left a heavy mark mark on my musical style! Maybe the older ones gets, the more one goes back to the roots.

Q6: QUEEN や RAINBOW のような70年代のハードロックがアルバムの鍵となっているように思いますが?

【ARJEN】: 60年代、70年代は僕の形成期だったんだ。僕は1960年生まれだからね。10代の当時僕が聴いていた音楽は、何よりも僕に影響を与え、インスパイアしてきたんだ。
意識的に当時の音楽を再生しようと思っている訳ではないよ。ただ、勿論そういった影響が僕の音楽スタイルに大きな印を刻んでいることは否定出来ないし、する気もないよ!おそらく人は歳を取れば取るほど、よりルーツへと回帰するんだろうな。

Q7: In the typical style of the project, the album features several guest singers to portray the characters across the album. You usually prefers to work only once with a same singer in Ayreon. But this time, mostly cast returning performers for The Source together with newcomers such as Tommy Rogers. Anyway, how do you choose singers and guest players each time?

【ARJEN】: The rule of ‘only new singers’ only applied to two Ayreon albums: Human Equation and Theory of Everything. This time I didn’t want to restrict myself, I simply wanted the best singers in the world! Which means working with singers I worked with before. I think the division is about 50/50 on this album. I simply choose the musicians whom I think fit the music and the story.

Q7: AYREON であなたは、基本的に毎回新たなシンガーたちを起用して来ましたが、”The Source” では大半が以前共演してきたメンバーですよね?

【ARJEN】: “新たなシンガーだけ起用する” というルールは、実は2枚の AYREON のアルバムのみに適用されるんだ。”Human Equation”, “The Theory of Everything” の2枚だよ。今回は自分自身を限定したくなかったんだ。ただ世界でベストのシンガーたちを起用したかったんだよ!それはつまり以前共に仕事をしたシンガーたちを再度起用することに繋がる訳だよ。
以前共演したシンガーとニューカマーとの割合はちょうど半々くらいだと思うよ。単純に、音楽やストーリーにフィットするミュージシャンを選んだんだ。

Q8: If there is no limitation, who would you like to co-star with in Ayreon album in the future??

【ARJEN】: Of course I would like to work with my childhood heroes whom I used to listen to, like Robert Plant, David Gilmour, Ritchie Blackmore, Brian May etc! But I have to be fast, they are getting older every year. Luckily, there is great new talent surfacing all the time, and I’m always keeping my eye on them.

Q8: ではもし自由に選べるとして、AYREON の作品で将来的に共演したいミュージシャンを教えてください。

【ARJEN】: それなら、勿論子供の頃聴いていたヒーローたちと共演してみたいね。Robert Plant, David Gilmour, Ritchie Blackmore, Brian May といったレジェンドたちだよ!だけど急がないとね。彼らも日増しに年老いていっているんだから。まあ幸運なことに、新たな素晴らしいタレントは続々と現れて来ているし、僕は彼らにいつも注目しているんだよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ARJEN’S LIFE

THE BEATLES “MAGICAL MYSTERY TOUR”

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PINK FLOYD “WISH YOU WERE HERE”

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LED ZEPPELIN “Ⅲ”

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QUEEN “Ⅱ”

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RAINBOW “RISING”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Yeah.. sorry that I don’t tour anymore, I’ve really become the recluse I always wanted to be! I did play live in Japan though in the past, and I thoroughly enjoyed it. Beautiful country, great food and most of all… lovely people! Hugs to you all, and thanks for your interest in my music. Hope you will enjoy The Source, let me know!

みんな待ってくれているって?そうだね…もうしわけないんだけど僕はもうツアーを行わないんだ。いつもそうなりたいと願っていた隠遁者になったんだよ!過去に日本でライブ (LANA LANE) を行ったことがあるけど、本当に楽しめたよ。美しい国、美味しい食べ物、そして何よりもラブリーな人々!みんなにハグを贈りたいよ。そして僕の音楽に興味を持ってくれてありがとう。”The Source” を楽しんでくれたらいいな。感想を聞かせてね!

ARJEN ANTHONY LUCASSEN

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FULL OF HELL : TRUMPETING ECSTASY】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SPENCER & DYLAN OF FULL OF HELL !!

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Maryland / Pennsylvania Quartet, Full OF Hell Has Just Released The Newest Album “Trumpeting Ecstasy”!! Diverse, But More Into Extreme Metal Realms!

DISC REVIEW “TRUMPETING ECSTASY”

メリーランド、ペンシルベニアのカルテット、破壊者 FULL OF HELL がフルアルバムとしては2013年の “Rudiments of Mutilation” 以来となる新作 “Trumpeting Ecstasy” をリリースしました!!日本が誇るノイズゴッド MERZBOW, アヴァンギャルドノイズデュオ THE BODY とのコラボレート、さらには NAILS, PSYWARFARE とのスプリットを血肉としてリリースした作品は、要となる自身のルーツを軸としつつ、同時にエクストリームミュージックの領域を一際押し広げる重要なレコードとなりました。
CODE ORANGE, 日本の ENDON と並んで FULL OF HELL はハードコアとノイズ要素を融合させるアプローチの先端に立つアーティスト。もはやハードコアの大家となった感のある CONVERGE の Kurt Ballou が斬新なその三者全ての新作を手がけることとなったのも偶然ではないでしょう。
実験的な作風にシフトするかとも思われた “Trumpeting Ecstasy” は、意外にもストレートな楽曲が軸となり押し寄せる暗く激しい11曲23分となりました。インタビューにもあるように、サウンド、リフワークなど、確かにバンドはよりメタルの領域に接近したようにも思えますし、楽曲が”密着”していると語るのも頷けます。
しかし、勿論彼らの野心が一所に留まるはずもなく、レコードは同時にパワーバイオレンス、ノイズ、スラッジ、インダストリアルといった多様なアイデアを見事に昇華しコンテンポラリーなブルータリティーを散りばめたハイブリッドなエクストリームミュージックとして仕上がったのです。
“木々も鳥たちも悲しみに満ちている。彼らは歌っているんじゃない。ただ悲鳴をあげているんだ。” ニュージャーマンシネマの巨匠 Werner Herzog の言葉で幕を開けるアルバムオープナー “Deluminate” は文字通り世界の悲惨さ、絶望感の象徴です。不協和音をスクラッチする悪夢のデスメタルライクなリフワークと、疾走する巧みで手数の多い狂気のドラミングは無慈悲にもリスナーに地獄絵図を投下して行きます。”人間は地球の顔に出来た膿だ” と喉が張り裂けるほどシャウトする Dylan の苦痛を伴う憤怒は即ちハードコアのリアルで、聴く者に畏敬の念さえ感じさせますね。
禍々しい何かを引き摺るようにスローダウンする、スラッジーな “Gnawed Flesh” はまさに FULL OF HELL の真骨頂。脱退したベーシスト Brandon Brown のデモニックなガテラルは、Dylan の鋭いスクリームと凶悪なインタープレイを繰り広げバンドの顔となっていましたが、新たに加わった Sam DiGristine もしっかりとその伝統を引き継ぎ、自身のハラワタに宿した魑魅魍魎を地の底でスラッジパートに全てぶつけています。
さらに “Crawling Back to God” には ex-ISIS の Aaron Turner が、”At the Cauldron’s Bottom” には CONVERGE の Nate Newton がそれぞれボーカルでゲスト参加し、様々な声を得た作品は実に多様な色を加えているのです。
GRIMES のレーベルに所属するカナダのアーティスト Nicole Dollanganger の声を得たタイトルトラック “Trumpeting Ecstasy” はバンドが経てきたコラボレートの旅が結実した成果だと言えるでしょう。THE BODY の Lee Buford が生み出すビートと Nicole の天上の歌声は、不穏なノイズを宿した惨忍なバンドの暴虐と溶け合うこともなく、奇妙な二分法のまま冷やかなまでに無機質に進行して行きます。
インタビューで Dylan は、”Trumpeting Ecstacy” というタイトルが「他人の不幸は蜜の味」といった意味を持つと語ってくれましたが、この純美と非業、”喜び”と”悲しみ”の奇妙な共存はそのまま彼の語る人間の心の最も醜く陰湿な場所を映し出しているように感じました。
今回弊誌では、フロントマン Dylan とギタリスト Spencer にインタビューを行うことが出来ました!8月には THE BODY, FRIENDSHIP と回る日本ツアーも決定しています。どうぞ!!

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FULL OF HELL “TRUMPETING ECSTASY” : 9.8/10

INTERVIEW WITH DYLAN & SPENCER

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Q1: First of all, your Japan Tour 2017 is just announced! How do you feel now? You’ve come to Japan in 2015. What’s your impression of Japan?

【SPENCER】: Very excited to come back. Japan is truly a magical place.

【DYLAN】: Definitely our favorite place on Earth to visit and tour. The people are very kind, art is very extreme and potent and the food is excellent.

Q1: 8月の日本ツアーがアナウンスされましたね!今のお気持ちを聞かせてください。2015年にも一度来日を果たしていますが、日本についてはどういった印象をお持ちですか?

【SPENCER】: 日本に戻れることが決まってとても興奮しているよ。日本は本当に魔法のような場所なんだ。

【DYLAN】: 間違いなく、ツアーで訪れる場所としては、地球上で一番大好きだよ。日本人はとても親切だし、アートは実に先鋭的で勢いがあるし、食べ物も美味しいからね。

Q2: Off course, you played with Friendship last time, and you collaborated with The Body in “One Day You Will Ache Like I Ache”. What kind of impression do you have about The Body, Frendship, co-starring?

【SPENCER】: The Body are seriously some of our best friends and going to exotic places with them is very special and a unique bonding experience. We played with Friendship last time we came to Japan and they were awesome. Good band and super friendly people. I have checked out their new record yet but I heard from multiple people that it rips.

Q2: 日本で共演予定の THE BODY, FRIENDSHIP についてはどういった印象をお持ちですか?勿論、FRIENDSHIP とは前回も共演し、THE BODY とは “One Day You Will Ache Like I Ache” でコラボレートを果たしている訳ですが。

【SPENCER】: THE BODY は真面目に、僕たちのベストフレンドだし、彼らとエキゾチックな場所へ赴くのは、とてもスペシャルでユニークな体験なんだよ。
FRIENDSHIP は前回来日した時も共演したね。素晴らしかったよ。良いバンドだし、とてもフレンドリーな人たちなんだ。まだ彼らの新作はチェックしていないんだけど、何人かから最高だと聞いているよ。

Q3: Your band name, “Full of Hell” is very sensational. What made you choose it?

【SPENCER】: When we started the band years ago we were very much into ‘Wolverine Blues’ by Entombed. Our sound at that point was very much inspired by that album and bands like Crowbar/Eyehategod. I think as we have evolved as a band the name has taken on a new meaning.

Q3: それにしても、FULL OF HELL というバンド名は実にセンセーショナルですね。

【SPENCER】: 何年か前にバンドを始めた頃、僕たちは ENTOMBED の “Wolverine Blues” にどハマりしていたんだ。(Full of Hell というトラックが収録) あの時点では、僕たちのサウンドはあのアルバム、そして CROWBAR や EYEHATEGOD といったバンドにとてもインスパイアされていたんだよ。
それから僕たちはバンドとして進化を遂げたと思うから、バンド名は新たな意味を持つようになったね。

Q4: Anyway, let’s talk about your newest album “Trumpeting Ecstasy”. “Trumpeting Ecstasy” is really cool term, but what’s the meaning behind it? Does it relate to the impressive artwork by Mark McCoy?

【DYLAN】: I sent Mark all of the lyrics for the album so that he could create his visual interpretation of the entire body of work. Trumpeting Ecstasy is metaphorical for the feeling of rapturous joy in the face of human failure, death and non-existence.

Q4: では最新作 “Trumpeting Ecstasy” について話しましょう。非常にクールなタイトルですが、どういった意味が込められていますか? Mark McCoy の手によるアートワークとも関連しているのでしょうか?

【DYLAN】: 僕は Mark にアルバム全ての歌詞を送ったんだ。だから彼は作品全体を解釈してアートワークを制作することが出来たんだよ。”Trumpeting Ecstacy” とは、人間が他人の失敗、死、非存在化に直面した時、猛烈な喜びを感じることを比喩しているのさ。

Q5: This masterpiece starts with a quotes from Werner Herzog, “Of course, there’s a lot of misery. But it is the same misery that is all around us. The trees here are in misery, and the birds are in misery. I don’t think they sing. They just screech in pain.” What made you start the record like this?

【DYLAN】: We wanted an audio sample that encompassed the feeling of man being at odds with the natural world. Unable to come to terms or understand it, and being unable to coexist within it.

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Q5: アルバムはニュージャーマンシネマの代表的な監督 Werner Herzog の引用から幕を開けますね?

【DYLAN】: 僕たちは、自然界に調和しない人間の感情を内包したオーディオサンプルが欲しかったんだ。自然と折り合いを付けることも、理解することも、そして共存することも出来ないようなね。

Q6: How was the experience of working with Kurt Ballou? What did he bring to the record?

【SPENCER】: Recording with Kurt was a great experience. I think being in the studio with him brought us a new sense of confidence and drive. We knew we liked all of these songs and he didn’t really have any input on the songs except maybe giving him a tighter take. It was also intimidating working with such a legend, so it gave us the sense that we needed to go in there and play as best as we possibly could with every take.

Q6: Kurt Ballou との仕事はいかがでしたか?

【SPENCER】: Kurt との仕事は素晴らしい体験だったね。彼とスタジオに居ることで、新たな自信やエナジーといった感覚が湧いてきたんだからね。僕たちはアルバム全ての楽曲を気に入っていたから、よりタイトなテイクを録音すること以外で彼から特別なインプットはなかったんだけどね。
やはり彼はレジェンドだからオーラが凄かったんだよ。おかげで、全てのテイクで全力を尽くすことが求められ実現した訳さ。

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Q7: “Trumpeting Ecstasy” seems to be best “Hybrid Extreme” record. You know, Mixing your Hardcore & death metal influences with grind, powerviolence, noise and industrial. I think it’s the best work of “Contemporary Brutal”. What is the best thing to call this record for you?

【SPENCER】: We have always just considered ourselves a hardcore band without of outside influence and I don’t think think this record any different except maybe more of an emphasis on the metal aspect. I feel as though these songs are much more cohesive and flow better compared to everything else we have done. I also don’t feel like combining elements of other “extreme” genres is anything new so it’s surprising when people point that out. Tons of bands we are influenced by have done similar things like having elements of sludge or industrial. I mean look at Napalm Death’s ‘Utopia Banished’ and Brutal Truth’s ‘Need to Control’ and other bands we’re influenced by like Man is the Bastard,Gasp and The Endless Blockade.

Q7: “Trumpeting Ecstasy” は “Hybrid Extreme” における最高のアルバムにも思えます。Death metal, Hardcore, Grindcore を軸にして、Powerviolence, Sludge, Noise, Industrial を見事にミックスした作品はまさにコンテンポラリーなブルータルミュージックの最高峰だと感じました。

【SPENCER】: 僕たちはいつも自分たちをただハードコアバンドとして見ているよ。外部の影響のないね。このレコードだって普段と別段変わった点はないよ。少しメタル要素を強調しているかも知れないけど。ただ言えるのは、このアルバムの楽曲は今までの作品に比べて、より密着していて良い流れを生んでいるということだね。
あと、他の “エクストリーム” なジャンルのエレメントをミックスすることが別に新しいとも思わないね。だからみんながそこを指摘するのは逆に驚きだったんだよ。僕たちが影響を受けている山ほどあるバンドたちがすでに似たようなことをしているんだからね。スラッジやインダストリアルの要素を加えるようなことだよ。
つまり、NAPALM DEATH の “Utopia Banished”、 BRUTAL TRUTH の “Need to Control” 他にも MAN IS THE BASTARD, GASP, THE ENDLESS BLOCKADE を聴いてみれば分かるでしょ?

Q8: You’ve done many collaborative works. Especially, we Japanese, are very proud of “Full of Hell & Merzbow”. What’s Masami Akita to you? And what made you collaborate with other artists?

【SPENCER】: Collaborating with Merzbow was seriously a dream come true. Looking back now there are things I would change about the collab records, but still being able to perform with him live is very surreal. I think collaborating with other artists lets us create music outside or our comfort zone and lets us create with a complete different mindset.

【DYLAN】: Yeah, I agree on all points. It was such a huge deal for us. Like anything else, there are always things we’d have done a little differently, but Masami was pleased and we are still very proud of what we’ve done with him.

Q8: FULL OF HELL は様々なコラボレーションを行ってきましたが、特に MERZBOW とのコラボレートは私たち日本人にととてとても誇らしい出来事でした。こういったコラボレーションがバンドの作品にも生かされているようですね?

【SPENCER】: MERZBOW とのコラボレートは真面目に夢が叶った瞬間だったよ。今振り返ってみると、あのコラボレートレコードには変更したい点が幾つかあるんだけど、それでも彼とライブで共演出来たことはとてもシュールで非現実的な感じがするね。
他のアーティストとコラボレートすることは、僕たちをクリエイティブなコンフォートゾーンの外へと導いてくれると思うんだ。完全に異なる心境で制作出来るしね。

【DYLAN】: 全くその通りだね。MERZBOW とのコラボレーションは僕たちにとって本当に大きな意味があったんだ。他のコラボレート作品と同様に、僕たちは少し違ったことをしているんだけど、Masami は喜んでくれたし、今でも彼と成し遂げたことをとても誇りに思っているんだよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED SPENCER & DYLAN’S LIFE

INSECT WARFARE “WORLD EXTERMINATION”

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THE ENDLESS BLOCKADE “PRIMITIVE”

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GASP “DROME TRILER OF PUZZLE ZOO PEOPLE”

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WEEZER “PINKERTON”

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DISCORDANCE AXIS “THE INALIENABLE DREAMLESS”

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(SPENCER)

GASP “AN EARWIG’S GUIDE TO TRAVELING”

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GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR “F# A# ∞”

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SILVER MOUNT ZION “BORN INTO TROUBLE AS THE SPARKS FLY UPWARD”

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CRYPTOPSY “NONE SO VILE”

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JOANNA NEWSOM “Ys”

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(DYLAN)

MESSAGE FOR JAPAN

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See you soon!! Ready to rage.

すぐに会おう!!暴れる用意をしておけよ。

SPENCER & DYLAN

FULL OF HELL / THE BODY / FRIENDSHIP JAPAN TOUR 2017

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08/23(水)東京: 小岩Bush Bash w/ FRIENDSHIP, 黒電話666 (w/o ENDON)
open 18:30 / start 19:00
前売 3,000yen / 当日 3,500yen (ドリンク代別)
問い合わせ: Bush Bash 03-6657-9939
08/24(木)愛知: 名古屋今池Huck Finn w/ BLACK GANION
open 18:30 / start 19:00
前売 3,500yen / 当日 4,000yen (ドリンク代別)
問い合わせ: Huck Finn 052-733-8347
08/25(金)岡山: 岡山Pepper Land w/ DEATH DUST EXTRACTOR, DESERVE TO DIE, ilska
open 18:30 / start 19:00
前売 2,500yen / 当日 3,000yen (ドリンク代別)
問い合わせ: Pepper Land 086-253-9758
08/26(土)大阪: 東心斎橋Conpass w/ SWARRRM
open 18:00 / start 18:30
前売 3,500yen / 当日 4,000yen (ドリンク代別)
問い合わせ: Conpass 06-6243-1666
08/27(日)東京: 新代田Fever w/ ENDON, ENDZWECK
open 17:30 / start 18:00
前売 3,500yen / 当日 4,000yen (ドリンク代別)
問い合わせ: Fever 03-6304-7899

<TICKET>
5/27(土)より下記にて発売
東京/小岩: 会場、Daymare Recordings (daymarerecordings@gmail.com)
名古屋: ぴあ(P: 332-414)、e+、会場
岡山: 会場、Darkside oyc (darksideoyc@gmail.com)、Daymare Recordings (daymarerecordings@gmail.com)
大阪: ぴあ(P: 332-725)、ローソン(L: 54110)、e+、会場
東京/新代田: ぴあ(P: 332-334)、ローソン(L: 72880)、e+、会場

詳細はこちら Daymare Recordings
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PROFOUND LORE RECORDS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DRAGONFORCE : REACHING INTO INFINITY】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FRÉDÉRIC LECLERCQ OF DRAGONFORCE !!

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UK Based Power Metal Speed Star, Dragonforce Reaches Into New Horizon With Their Newest Album “Reaching Into Infinity”!! Still Fast But Mature!

DISC REVIEW “REACHING INTO INFINITY”

英国が誇るパワーメタルスピードスター、DRAGONFORCE が7枚目のフルアルバムとなる “Reaching into Infinity” をリリースしました!!”無限大”の力と可能性を秘めたその魅力的な音時空は、素晴らしきカタルシスを伴って世界に光明と救いをもたらすことでしょう。
DRAGONFORCE は勿論、その計測不能なまでに狂速な bpm と、レトロゲームの影響を消化したチップチューンメタルのコンボで名を上げたバンドです。確かに、時に激しいギターデュエルを交えながら突き進む、その目まぐるしくも華麗で勇壮なスタイルは実にエキサイティング。バンドは暗雲漂うパワーメタルシーンの救世主として着実にその地位を築き上げて来たと言えるでしょう。
しかし、DRAGONFORCE は現在、そのパワーメタルという “檻” からゆっくりと着実にその領域を拡大させつつあります。
実際、ギタリスト Sam Totman という大黒柱がコンポジションの中心に座っていた “The Power Within” 以前のパワーメタル然とした作品と、マルチな才能を持つベーシスト Frédéric Leclercq が大々的に関わるようになり Sam との二頭体制を築いた後の作品には大きな差異が存在するようにも思えます。
二頭体制の幕開けとなった前作 “Maximum Overload” はバンド史上最高に芳醇な音楽性を誇る作品でした。インタビューにもあるように全てを2人で共作したというアルバムは、Frédéric が持ち込んだデス、スラッシュ、プログといった新たで多様な感覚と、奇跡の 235 bpm を実現した “The Game” が象徴するバンドのアイデンティティー “スピード” を共存させた完璧なる傑作だったと言えますね。勿論、Jens Bogren の類希なるセンスがバンドをまだ見ぬ高みへと導いたことも否定は出来ないでしょう。
ただ何より、Frédéric が日本のゲーム “悪魔城ドラキュラ” へのトリビュートとして制作した “Symphony of the Night” の妖艶なる美の調べは、以前のバンドには存在し得ない新たな至宝に違いありません。前世は日本人だったとまで語る Frédéric のメロディーには、コード進行をより意識することで生まれる日本的な “艶” が確かに備わっているのです。
二頭体制を引き継ぎながらも2人が別々に作曲を行い、結果として Frédéric が大半の楽曲を手がけることとなった新作 “Reaching into Infinity” は、”Maximum Overload” でのチャレンジをさらに1歩押し進めた作品に仕上がりました。
期待感を煽る荘厳なイントロダクションに導かれ幕開ける、アルバムオープナー “Ashes of the Dawn” はまさに歌劇”スピードメタル”。オペラティックな Marc Hudson の歌唱は、ファストでシンフォニックな舞台に映え、昇龍の如く天高く舞い上がります。自らのトレードマークをしっかりとアピールしながら、よりシアトリカルで洗練されたメロディーを提示する現在の DRAGONFORCE に死角はありませんね。
トランス的なイントロから HELLOWEEN を想起させるメジャーなコーラスを経てプログレッシブな展開を見せる新鮮な “Judgment Day”、新ドラマー Gee Anzalone の派手やかなお披露目から Frédéric の壮絶なベースソロまでリズム隊の活躍が顕著な “Astral Empire” と疾走するキラーチューンを畳み掛けたバンドは、徐々にその成熟を遂げたドラゴンの巨体を顕にして行きます。
“悪魔城ドラキュラ” トリビュートの続編、ディミニッシュの魔法が冴える “Curse of Darkness”、切なくも壮大なバラード “Silence”、そして ANTHRAX のエナジーを宿したスラッシュチューン “War!” と実に多彩なアルバムの中でもハイライトは11分の大曲 “The Edge of the World” でしょう。
IRON MAIDEN の長尺曲をも想起させる楽曲は、プログレッシブな展開美が白眉で実にエピカルかつドラマティック。ボーカル、ギターソロ、バッキングをよりオーガニックに誂え、しかし時にデスメタルの要素までも散りばめた世界の果ての景観は、静と動のコントラストが鮮やかに浮き彫りとなった新たな光景だったのです。それは様々なジャンルのバンドで経験を積んだフランス人の才能が、バンドのカラーと遂に溶け合った瞬間と言えるのかもしれませんね。
今回弊誌では、作品のキーパーソン Frédéric Leclercq にインタビューを行うことが出来ました!充分にファストですが、以前の良くも悪くもピーキーな DRAGONFORCE とは趣を異にする円熟の一作。同時に、今回も Jens Bogren は素晴らしい仕事を果たしたようですね。どうぞ!!

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DRAGONFORCE “REACHING INTO INFINITY” : 9.7/10

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SITHU AYE SENPAI EXPLAINS IT ALL !! 【SENPAI EP Ⅱ: THE NOTICING】


So fast forward 1 year and 7 months and I have released “Senpai EP II: The Noticing”, the follow up to the first EP. It continues to follow the story of these three girls in the style of a slice of life anime. 

“Senpai EP” から1年7ヵ月ぶりに “Senpai EP Ⅱ: The Noticing” をリリースしたよ!!この作品でも、女の子3人の物語を日常系アニメのスタイルで追っているんだ。

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(There’s a new girl in there – we’ll get to her later! Artwork by me)

RECAP OF “SENPAI EP”

To start with, a little bit of a recap of the first Senpai EP and an introduction to the characters. Senpai EP follows the adventures of 3 girls who love to play progressive metal music and is heavily influenced by slice of life anime, especially K-On!. The main character is Megumi Uehara (上原めぐみ) who is nicknamed Prog-chan (プログちゃん), a 17 year old 2nd year in high school who loves to play the guitar. All Prog-chan wants to do is to have fun and to play music with her friends. Her childhood friend (幼馴染) Hanako Todoroki (轟花子) is also 17 and in her 2nd year of high school and plays bass. She is also her class rep and top student in her year. Finally, we have Mari Matsumoto (松本まり) who is 16 and in her 1st year of high school. She idolises Megumi as her guitar playing Senpai. The first Senpai EP followed the idea of slice of life anime, where it followed a day in the life of the girls. It starts with Megumi being late for school (Oh Shit, I’m Late For School! (やだ、遅刻しちゃう!)), Mari trying to get Megumi-senpai to notice her (Senpai, Please Notice Me! (先輩、私に気付いて下さい!)) and a dream Megumi has while asleep in class where she and her friends are magical girls (魔法少女) trying to battle evil guitar frets (The Power of Love and Friendship! (愛と友情のパワー! )). I hoped to parody anime tropes, yet also convey the feeling you get while listening to anime music with this EP. It also established these three as characters that would appear again in Senpai EP II.

“Senpai EP Ⅱ” の解説を始めるにあたって、まず少しだけ “Senpai EP” のおさらいと、キャラクター紹介をしておこう。
“Senpai EP” はプログメタルをプレイするのが大好きな3人の少女が繰り広げるアドベンチャーで、日常系アニメ、特に “けいおん!” に強く影響を受けていたんだ。
メインキャラクターは上原めぐみ、17歳の高校2年生。プログちゃんと呼ばれているようにギターが大好きな女の子さ。楽しく友達と音楽をプレイしたいと望んでいるんだ。
めぐみの幼馴染み、轟花子も17歳の高校2年生で、ベースをプレイするよ。花子はめぐみと同じクラスで学期委員長。学年でもトップの成績を誇るんだよ。
そして3人目が松本まり。16歳の高校1年生。めぐみのことをギターが上手い先輩としてアイドル視しているんだ。
“Senpai EP” の1作目は、日常系のアニメにアイデアを得て、彼女たちの日常を追ったものだったんだ。EP はめぐみが学校に遅刻しそうな場面から始まるよ (Oh Shit, I’m Late For School! (やだ、遅刻しちゃう!) )。
まりはめぐみ先輩に気づいてもらおうとしていてね (Senpai, Please Notice Me! (先輩、私に気付いて下さい!))。
めぐみが授業中に居眠りしていて見た夢は、彼女と友達が魔法少女となり悪のギターフレットとバトルするものだったんだ (The Power of Love and Friendship! (愛と友情のパワー! ))。
つまり僕は、この作品でアニメのトロープスをパロディーすることで、アニソンを聴いている時の感覚を伝えることが出来ればと思ったんだよ。”Senpai EP Ⅱ” にも登場する3人のキャラクターを確立することも出来たしね。

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(The three girls, from left to right: Mari (まり), Megumi (めぐみ) and Hanako (花子). Artwork by Ulrich)

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