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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PALEFACE SWISS : CURSED】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PALEFACE SWISS OF YANNICK LEHMANN !!

ALL PHOTOS BY ADAM CHANDLER

“In Times Like These, Solidarity Is Everything. We Want To Give People a Space Where They Can Truly Be Themselves. Everyone Is e Equal, That’s Our Message.”

DISC REVIEW “CURSED”

「もちろん SLIPKNOT は大きな影響源だったよ。僕たちのボーカルと元ドラマーは、彼らのライブで出会ったんだからね。だけど、僕たちは決して SLIPKNOT になることを目指したわけではないんだよ。僕たちはビートダウン・バンドとして始まり、そのころの夢や目標はシンプルだった。世界で最も過激なバンドになることだよ」
かつて、SLIPKNOT は世界一過激で、クリエイティブで、それでいてメジャーなエクストリーム・バンドでした。過激であることと、クリエイティブであること、そしてメジャーであることが並び立つと彼らは証明してくれたのです。
SLIPKNOT のコンサートで結成されたスイスの PALEFACE SWISS は、そんな伝説の志を継ぐバンド。なぜなら、彼らはすでにスラム・ビートダウンとして狂気のSAN値を更新しながら、多様で創造的なアイデアで、スイスで最も人気のあるエクストリーム・メタルとなりつつあるのですから。
「僕たちはジャンルに縛られないんだ。狭い箱に閉じ込められるためにここにいるわけではないんだからね。ある日は Nu-metal のトラックを書き、次の日はデスメタルのアンセムを書くかもしれない。僕たちは感じるままに創造する。そこに限界はないんだよ」
初期 SLIPKNOT への崇拝という呪い “Hatred” から幕を開けるアルバム “Cursed” は、しかし徐々に自らにかけられたその呪いを振り払い、新たな世界を “Spit it Out” 吐き出していきます。KORN の奇妙な絶望や孤独をデスコアで解釈した “…and with hope you’ll be damned”、パーカッシブなコンセプトを活用した “My Blood On Your Hands”、そしてメロデスと Nu-metal のオフビートな狂宴 “Love Burns”。また、完全版に収録された “River Of Sorrows” のアンプラグド・バージョンではリスナーの涙を誘い、バンドの懐の広さを見せつけます。
「このような暗い時代には、団結が全て。僕たちは、メタルを通じて人々が本当に自分らしくいられる空間を提供したいんだ。ここでは誰もが平等である…それが僕たちのメッセージだよ」
SLIPKNOT が “People=Shit” と歌った “Iowa” からおおよそ四半世紀の年月が経ちました。90年代の暗さを背負っていた SLIPKNOT が “People=Shit” と叫ぶのは、ある意味時代の必然だったのかもしれませんね。
しかし、同じ暗い時代において、PALEFACE SWISS はメタルと人の可能性を信じます。メタル世界ではすべての仮面や肩書きを脱ぎ捨てて、本当の自分でいられる。どんな文化、人種、宗教、言語でもメタルの前では平等である。差別や抑圧を許さない。メタルを愛するという大きな “共感” が、コミュニティ全体を優しく包み込んでいきます。いろんなことが、この25年で大きく変化しましたが、少なくともメタル世界は少しづつでも前へと進んでいるのです。
今回弊誌では、ギタリストの Yannick Lehmann にインタビューを行うことができました。「ヘヴィ・ミュージックは世界を変えられないかもしれないけど、人々を変えることならできる。音楽で困難な瞬間を乗り越える手助けをしたり、長い一日の後に平穏をもたらしたり―それがヘヴィ・ミュージックが持つ真のインパクトなんだ。君なら僕の意味するところを理解してくれると思う」それにしても、Zelli のボーカル・パフォーマンス、スター性は群を抜いていますね。どうぞ!!

PALEFACE SWISS “CURSED” : 9.9/10

INTERVIEW WITH YANNICK LEHMANN

Q1: I heard that Slipknot was the band that inspired you to form Paleface. Did you want to be like them back then?

【YANNICK】: Yes and no. Of course Slipknot was a huge inspiration, our singer and former drummer actually met at one of their shows. But we never set out to be Slipknot. We started as a beatdown band and our goal was simple: to be the hardest band on the plane.

Q1: PALEFACE は SLIPKNOT が結成のきっかけになったと聞きました。当時、彼らのようなバンドになりたいと思っていたのでしょうか?

【YANNICK】: YesでありNoでもある。もちろん SLIPKNOT は大きな影響源だったよ。僕たちのボーカルと元ドラマーは、彼らのライブで出会ったんだからね。だけど、僕たちは決して SLIPKNOT になることを目指したわけではないんだよ。僕たちはビート・ダウン・バンドとして始まり、そのころの夢や目標はシンプルだった。世界で最も過激なバンドになることだよ。

Q2: Nowadays your music is heavier, more ferocious, and even more terrifying than Slipknot. What drove your evolution from nu-metal to deathcore?

【YANNICK】: We don’t box ourselves into any genre. We just follow what feels right. The evolution happened naturally over the years, it’s been a journey, not a decision.

Q2: 現在、あなたの音楽は SLIPKNOT よりも重く、凶暴で、さらに恐ろしいものになっています。そうした進化は何が原動力となったのでしょうか?

【YANNICK】: 僕たちはジャンルに縛られないんだ。ただ、自然な流れに従っているだけなんだよ。進化は年月をかけて自然に起こったもので、決断ではなく、旅のようなものだったんだ。

Q3: People often label you as deathcore, but your sound spans hardcore, slamming beatdown, nu-metal, and even melodic death metal at times. How do you feel about being described as “on the cutting edge of metal”?

【YANNICK】: That’s exactly how we like it. Like I said, we’re not here to be put in a box. One day we might write a nu-metal track, the next a death metal anthem. We create what we feel. No limits.

Q3: 人々はあなたたちをデスコアとラベリングしますが、実際のサウンドはハードコア、スラム・ビートダウン、Nu-metal、時にはメロディック・デスメタルまで多岐にわたります。まさにジャンルに縛られていませんが、そうした音楽を “メタルの最先端” と形容されることについては、どう感じていますか?

【YANNICK】: まさにそれが僕たちの望むところだよ。先ほど言ったように、僕たちは狭い箱に閉じ込められるためにここにいるわけではないんだからね。ある日は Nu-metal のトラックを書き、次の日はデスメタルのアンセムを書くかもしれない。僕たちは感じるままに創造する。そこに限界はないんだよ 。

Q4: Your music feels like a brutal horror movie, yet the metal community is known for being kind and supportive. Do you think that’s because many fans feel like outsiders themselves?

【YANNICK】: Absolutely. In times like these, solidarity is everything. We want to give people a space where they can truly be themselves. Everyone is equal, that’s our message.

Q4: あなたの音楽が象徴するように、メタルは残酷なホラー映画のような感覚ですが、一方でメタル・コミュニティは親切で共感的なことで知られています。それは、多くのファンが自分自身もアウトサイダーだと感じているからでしょうか?

【YANNICK】: 絶対にそうだよ!このような時代には、団結が全て。僕たちは、メタルを通じて人々が本当に自分らしくいられる空間を提供したいんだ。ここでは誰もが平等である…それが僕たちのメッセージだよ。

Q5: I find it interesting that you have “Swiss” in your band name. Switzerland isn’t known for a huge metal scene, but it has produced legendary bands like Celtic Frost, Coroner, Breakdown of Sanity, and Eluveitie. Do you feel like you’re following in their footsteps?

【YANNICK】: For sure! Eluveitie, for example, was one of the first metal bands I ever listened to. And now I’m proud to be part of what people might call the “new face” of Swiss metal.

Q5: バンド名に “スイス” という国名が入っているのが興味深いです。スイスは決して大きなメタルシーンで知られているわけではありませんが、CELTIC FROST, CORONER, BREAKDOWN OF SANITY, ELUVEITIE のような伝説的なバンドを輩出しています。彼らの足跡を継いでいると感じますか?

【YANNICK】: もちろん!例えば ELUVEITIE は、僕が初めて聴いたメタル・バンドの一つなんだよ!そして今、人々が “スイスのメタルの新しい顔” と呼ぶものの一部になれたことを誇りに思っているんだよ。

Q6: After your EP trilogy, you released the stunning and haunting full-length Cursed. Is there a thematic connection to the trilogy?

【YANNICK】: Not directly. But there’s a thread connecting Fear & Dagger and Cursed. Fear & Dagger tells stories of mental struggles and personal battles of people we know. Cursed dives deeper, those stories are ours. Still, the chapters didn’t quite fit the previous records thematically.

Q6: EP3部作の後、衝撃的で不気味なフルアルバム “Cursed” をリリースしましたが、トリロジーとのテーマ的なつながりはあるんですか?

【YANNICK】: 直接的なつながりはない。だけど、”Fear & Dagger” と “Cursed” には共通の糸があるんだ。”Fear & Dagger” は、僕たちが知る人々の精神的な苦闘や個人的な戦いの物語を描いている。”Cursed” はそれをさらに深く掘り下げ、その物語を僕たち自身のものにしたんだ。それでも、これらの章は以前の作品とテーマ的に完全に一致しているわけではないんだ。

Q7: The world feels cursed in many ways―discrimination, division, oppression, war. What do you think heavy music can offer in a world like this?

【YANNICK】: Heavy music may not change the world but it can change people. Whether it helps you get through a tough moment or gives you peace after a long day, that’s real impact. I think you know what I mean.

Q7: 世界は多くの面で “呪われている” ように感じられます―差別、分断、抑圧、戦争。こうした世界で、ヘヴィ・ミュージックに何ができるでしょうか?

【YANNICK】: ヘヴィ・ミュージックは世界を変えられないかもしれないけど、人々を変えることならできる。音楽で困難な瞬間を乗り越える手助けをしたり、長い一日の後に平穏をもたらしたり―それがヘヴィ・ミュージックが持つ真のインパクトなんだ。君なら僕の意味するところを理解してくれると思う。

Q8: Lorna Shore has brought new attention to deathcore, but also a flood of “blackend” bands trying to copy that sound. What’s your take?

【YANNICK】: I’d say Lorna Shore opened doors for people who’d never given heavy music a chance before. That made the scene stronger. As for the copycats, those kinds of trends come and go. We don’t pay attention to that noise.

Q8: デスコア・シーンであなたたちと双璧をなす LORNA SHORE はまさにデスコアに新たな波をもたらしましたが、そのサウンドを真似ようとする “ブラッケンド” バンドの急増も引き起こしましたね。

【YANNICK】: 僕は LORNA SHORE が、これまでヘヴィ・ミュージックに手を伸ばさなかった人々に扉を開いたと考えているよ。それがシーンを強化したんだ。模倣者についてだけど、結局そうしたトレンドは来たり去ったりするもの。僕たちはその騒音には特に注目していないよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED YANNICK’S LIFE!!

HELLOWEEN “Walls of Jericho”

KREATOR “Phantom Antichrist”

AC/DC “Live 1991”

BULLET FOR MY VALENTINE “Fever”

TRIVIUM “In Waves”

MESSAGE FOR JAPAN

I’m just getting into that world, but my stepdaughter is a massive anime and Japan fan! I’ve always loved Studio Ghibli movies, they’re pure magic.
We can’t wait to come to Japan. It’s a dream. See you very, very soon!

日本の文化にはまだ詳しくないけど、僕の義理の娘はアニメと日本の大ファンなんだ!スタジオジブリの映画はいつも大好きで、純粋な魔法のような作品だよね。
日本に行くのを楽しみにしているよ。本当に夢なんだ。とても、とても、とても早くに会えるのを楽しみにしているよ!

YANNICK LEHMANN

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BLACKRAIN : CRACK THE SKY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SWAN HELLION OF BLACKRAIN !!

“Van Halen Debut Album Became a Big Thing In My World, The Sound Of The Guitar On This Album Is So Unique, There’s a Very Special Feeling Coming Out Of It, It Is Wild.”

DISC REVIEW “CRACK THE SKY”

「Jerem はまだ若いけど EVH の大ファンで、彼にとって大きな影響の源だよ。実は、この動画で僕らの音楽がより広い層に届くと期待していたんだ。素晴らしいギターソロは、ロックやグラムのコミュニティだけでなく、多くの人々の心を動かすことができるからね」
Eddie Van Halen が旅立って5年。そのユニークな音楽、哲学、サウンド、テクニックは、大いなる遺産、ロックの “導火線” となって今も人々の心を動かし、リアルタイムを知らない若い世代をもギターやメタルの沼へと引きずり込んでいます。ギター・ヒーローの類稀なる情熱と魔法は、先日インタビューを行った DERAPS の例を挙げるまでもなく、確実に多くの後続へと “継承” されているのです。
「VAN HALEN のファースト・アルバムは、若い頃にオリジナルのLP版を贈られてから、僕の世界で大きな意味を持つようになったんだ。このアルバムのギターの音は本当に独特で、特別な感覚があるよね。実に野性的だよ」
20年前、ここ日本のツアーからキャリアのスタートをきったフランスの BLACKRAIN。80年代のサンセット・ストリップを現代へと蘇らせる彼らは、紆余曲折を経て昨年再スタートを切りました。Jerem G という若き才能を得た彼らは、一度 VAN HALEN のファースト・アルバムという原点に戻り、再起を図ります。”Resurrection”。Jerem G がこの楽曲、このMVで魅せた姿には明らかに “Eruption” の情熱、野生、衝撃が宿っていました。今、この動画は様々なプラットフォームで拡散され、”バズって” います。そう、ギターの衝動は時にメタルのコミュニティを超越して “噴火” します。かつての VAN HALEN のように。
「現代の社会では、人々は何かに対して30秒以上の注意を払わないため、”メディオクリティ” “奇をてらわない良さ” “普遍的な素晴らしさ” が “大きな問題” となる。これが、今日あらゆる問題が蔓延する理由かもしれないよね。だからこそ、努力を重ねて一定のレベルに達し、夢を叶えた人々を見聞きすることは、確かに大切なことなんだ…」
長年こうしたサイトを運営していると、いかに現代が、もしくは SNS が “普遍” と相性が悪いかを思い知らされます。結局、”バズる” 記事は今や30秒、いや5秒で伝わる奇抜な “出オチ” のアーティストが大多数。もちろん、そうした前代未聞のアイデア自体は素晴らしいのですが、果たして “バズ” に “加担した” リスナーは彼らを末長く愛しているのでしょうか?まるでスタバの新作のように、ただ一度 “消費” してそれで終わりのような気がしてなりません。
スクロールで膨大な情報が現れては消える時代に、私たちのアテンション・スパンはどんどん短くなっていきます。そうした流れで、”メディオクリティ”、普遍的に長く愛せる音楽を私たちは見失いがちなのかもしれませんね。だからこそ、もし “当たり前にカッコいい” Jerem G の勇姿に感銘を受けたとしたら、彼らのアルバムにも目を向けて欲しいのです。そこには、80年代の巨人たちとも対等に渡り合える、情熱的な目眩くメタルの “普遍” が存在しているのですから。
今回弊誌では、フロントマン Swan Hellion にインタビューを行うことができました。「多くのギター・ヒーローや素晴らしい達人が存在したと感じてきたけど、僕の注意を引くのはごくわずかだった。多くの人が超高速でスケールを上下に弾くことができる中、僕は別の何かが必要だと思ったんだ。曲のために演奏し、音楽に本物をもたらすギタリスト、タッチやサウンドを持つギタリストこそが必要だとね。Jerem はその資質を持っている」 どうぞ!!

BLACKRAIN “CRACK THE SKY” : 10/10

INTERVIEW WITH SWAN HELLION

Q1: The video for “Resurrection” is getting a lot of buzz! Frankly, how do you feel now?

【SWAN】: We are very satisfied about the response, we were actually expecting to reach a wider crowd with this video, a great guitar solo can touch a lot of people, not only the Rock \ Glam community. It is a very positive buzz but it could be even bigger, Jerem G, our new guitarist is very talented and would surely deserve a million views for this beautiful performance, the inspiration and execution are remarkable here.

Q1: 今、”Resurrection” のミュージックビデオがまさに “バズって” いますね!率直に、どんなお気持ちですか?

【SWAN】: 反応には非常に満足しているよ。実は、この動画で僕らの音楽がより広い層に届くと期待していたんだ。素晴らしいギターソロは、ロックやグラムのコミュニティだけでなく、多くの人々の心を動かすことができるからね。
今でもとてもポジティブな反響だけど、これがさらに大きくなる可能性もあるよ。僕たちの新しいギタリスト、Jerem・G は非常に才能があり、この美しいパフォーマンスで100万回の再生回数を獲得するに値するはずさ。この動画における、彼のインスピレーションと実行力は本当に素晴らしいものだからね。

Q2: “Resurrection” reminds many people of Van Halen’s “Eruption”. In fact, are you aware of that legendary performance?

【SWAN】: Of course, even tho he is young, Jerem is a huge EVH fan, a big influence for him. Actually, it was my idea to try to get this solo on the new album and when I asked him to try to work on it, I specifically referred to Eddie Van Halen solo Eruption. This Van Halen album was given to me when I was young, the LP version, original one, and it became a big thing in my world, the sound of the guitar on this album is so unique, there=s a very special feeling coming out of it, it is wild.

Q2: “Resurrection” を聴けば、多くの人が VAN HALEN の “Eruption” を思い出すはずです。実際、あの伝説的なパフォーマンスを目標にしていたのでしょうか?

【SWAN】: もちろん、Jerem はまだ若いけど EVH の大ファンで、彼にとって大きな影響の源だよ。実際、このソロを新アルバムに収録するアイデアは僕から出したんだ。彼にこのソロに取り組むようお願いした時、Eddie Van Halen の “Eruption” を具体的に例として挙げたからね。
VAN HALEN のファースト・アルバムは、若い頃にオリジナルのLP版を贈られてから、僕の世界で大きな意味を持つようになったんだ。このアルバムのギターの音は本当に独特で、特別な感覚があるよね。実に野性的だよ。

Q3: In fact, there are very few young people who play the kind of loud, technical, arena-ready, catchy metal and rock music that you do nowadays. Did you choose the title “Resurrection ” in the hope of reviving such music?

【SWAN】: The title Resurrection was chosen partly because it reminds of the title and also because when Jerem arrived in BlackRain, his first role was to act as Jesus Christ (Summer Jesus) on stage with us, so Resurrection was the perfect word to name his solo.

Q3: 近年、あなたたちのようなテクニカルでメロディックでラウドで、アリーナを沸かせるキャッチーなメタルやロックを演奏する若者はほとんどいませんよね。”Resurrection” というタイトルは、そうした音楽を復活させたいという希望を込めて選んだのでしょうか?

【SWAN】: “Resurrection” というタイトルは、”Eruption” を少し連想させるから選んだんだ。また Jerem が BLACKRAIN に加入した際、最初の役割がステージ上で僕たちと共にイエス・キリスト(Summer Jesus)を演じることだったから、彼のソロに “Resurrection” という名前が完璧だったというのもある 。

Q4: More to the point, there are not a few new generation of guitar magicians like Tosin Abasi and Polyphia, for example, but there are really few guitar heroes like you who attract people with their passion for metal and rock. In these dark times of war, division, oppression, discrimination, and loneliness, we need guitar heroes like you and Jerem G, would you agree?

【SWAN】: First, I am myself far from being a guitar hero and it’s never been my interest, the term would suits Jerem much better for sure.
I’ve had the feeling those past years that it was actually a lot of guitar heroes out there, a lot of great technicians, but it is only a very few that catch the attention, at least, my attention. When so many can play super fast, playing scales up and down at the speed of light, I need something else to strike me, I need a guitarist that can play for the songs, that brings something real to the music, a touch, a sound, Jerem got those qualities.
In a world where people don’t give more than 30 sc of attention to anything, mediocrity becomes something too “big”, that might be the reason why there are so many problems of all kind today, so yes, it helps to hear and see people that worked hard to reach a certain level and achieve their dreams….

Q4: より具体的に言うと、Tosin Abasi や POLYPHIA ような新しい世代のギター魔術師は少なくないですが、あなたたちのようなメタルとロックへの情熱で人々を惹きつけるギター・ヒーローは本当に少なくなりました。
戦争、分断、抑圧、差別、孤独の暗い時代において、世界を明るく照らすようなあなたやJerem・G のようなギターヒーローが必要だと感じますよ。

【SWAN】: まず、僕は自分自身、ギターヒーローからは程遠く、その言葉はJerem にずっと適していると思っているよ。
過去数年間、多くのギター・ヒーローや素晴らしい達人が存在したと感じてきたけど、僕の注意を引くのはごくわずかだった。多くの人が超高速でスケールを上下に弾くことができる中、僕は別の何かが必要だと思ったんだ。曲のために演奏し、音楽に本物をもたらすギタリスト、タッチやサウンドを持つギタリストこそが必要だとね。Jerem はその資質を持っている。
現代の社会では、人々は何かに対して30秒以上の注意を払わないため、”メディオクリティ” “奇をてらわない良さ” “普遍的な素晴らしさ” が “大きな問題” となる。これが、今日あらゆる問題が蔓延する理由かもしれないよね。だからこそ、努力を重ねて一定のレベルに達し、夢を叶えた人々を見聞きすることは、確かに大切なことなんだ…

Q5: In addition, the word “Resurrection” also means “rebirth” for the band with Jerem G and Franky, would you agree?

【SWAN】: Yes I can agree, “Resurrection” can mean a lot and in this case it fits pretty well, after the departure of 2 members that had been in the band for so long, the future of BlackRain could have been questionable but on the other side, there are no words to describe what the band has gained with two guys like Franky Costanza and Jerem G, our music has become better and thanks to them we can reach a higher level.

Q5: さらに、”Resurrection” という言葉は、Jerem・G と Franky Costanza という新たな素晴らしきメンバーを得て、バンドにとって “再生” を意味するようにも感じます。

【SWAN】: その通りだよ。”Resurrection” は多くの意味を持ち、この場合、非常に適切だよ。2人のメンバーが長年在籍していたバンドを去った後、BLACKRAIN の未来は闇の中にあったけど、一方で、Franky Costanza と Jerem・G 2人の加入により、バンドが得たものは言葉では表現できないほど大きいんだ。僕たちの音楽はより良くなって、彼らのおかげでより高いレベルに達することができたんだからね。

Q6: “Hot Rock Time Machine” from 2024 was another great album! In fact, it’s like going back in time to the late 80s and early 90s, when metal was at its brightest! What makes you stick with music from that era?

【SWAN】: This is just what we like, it is the music that touches us, I don’t really know why because frankly, all this 80s music isn’t our generation, we grew up more with Nirvana, Korn, Children of Bodom or even Mayhem! We just play what we like to play on stage, that is all. I believe there is something more in the music that comes from this era, the atmosphere, the way it was recorded, somehow, it sounds warmer, some would say nowadays sound design is way bigger but I don’t agree, everything was more alive back then, even the videos, maybe the society in general was thriving more and you can feel it in the music.

Q6: 過去の楽曲をリアレンジした2024年の “Hot Rock Time Machine” も素晴らしいアルバムでした!
実際、BLACKRAIN の作品を聴けば、80年代後半から90年代初頭、メタルが最も輝いていた時代に戻ったような感覚を味わえますよ!あなたはなぜ、あの時代の音楽にこだわるのでしょうか?

【SWAN】: これは単に僕たちが好きな音楽だからだよ。僕たちを感動させる音楽だから。正直なところ、なぜかは分からないんだ。だって、80年代の音楽は僕たちの世代のものではないからね。僕たちは NIRVANA, KORN, CHILDREN OF BODOM, MAYHEM などと共に育ったからね!
僕たちは単にステージで演奏したい音楽を演奏しているだけなんだ。でも、あの時代の音楽には何か特別なものがあると思う。雰囲気や録音の仕方、何だか温かみがあるんだよね。現代のサウンド・デザインははるかに進化していると言われるけど、本当にそうだろうか。あの頃は全てがより生き生きとしていたように思える。ミュージック・ビデオもそうだよね。おそらく社会全体がより活気があって、それが音楽に反映されていたのかもしれないね。

Q7: Your voice is very inspiring to listen to! Blackrain’s music shows influences from various bands such as Guns N’ Roses, Def Leppard, Motley Crue, Dokken, etc. Is there a vocalist that you particularly admire?

【SWAN】: Thank you very much! My big influences are Axl Rose and Blackie Lawless because nobody can sing like them and I love the way they sound, so unique and good. Im also a big fan of Sebastian Bach, basically, I like singers with attitude!

Q7: あなたの声にもとてもインスパイアされますよ!BLACKRAIN の音楽には GUNS N’ ROSES, DEF LEPPARD, MOTLEY CRUE, DOKKEN など、さまざまなバンドからの影響が伺えますが、あなたが特に尊敬するボーカリストは誰ですか?

【SWAN】: ありがとう!僕の大きなボーカリストは Axl Rose と Blackie Lawless なんだ。誰も彼らのようには歌えないし、彼らの声のユニークで素晴らしい響きが好きなんだ。あとは、Sebastian Bach も大好き。要するに、アティテュードのあるボーカルが好きなんだ!

Q8: Glam rock is not exactly popular music today. Some may say it is outdated or lame.

【SWAN】: I agree it might seem outdated for some, but after 40 years it is still the same bands, like Guns n roses or Queen radios and medias keep on playing, using on magazines front pages and the same bands packing arenas, so I have a bit of doubts that this kind of music is outdated, nothing “new” can compete with the old ones, except Ghost maybe, which by the way, kinda sound like 70s or 80s music. More specifically, talking about Glam rock, what usually push back people is the look, the make up and tight clothes, not the music itself I think. But I prefer to see a band dressed to kill than a bunch of average dudes looking like my neighbours on stage.
In the face of such headwinds , Why do you continue to play this music?
We choose to play what we like, if people follows it is great, if they prefer something else, well, it is what it is, we re not gonna start playing stuff we don’t enjoy to please the community or get into the current trend. We are well aware of the situation, we might be down the cycle right now, we can only hope to reach out to more people in the future but we won’t change ourselves.

Q8: グラム・ロックは今や、主流の音楽ではありません。一部の人は時代遅れやダサいとまで言うかもしれませんね。

【SWAN】: たしかに、一部の人々には古臭く感じられるかもしれない。でもね、40年経った今でも同じバンド、例えば GUNS N’ ROSES や QUEEN がラジオやメディアで繰り返し流され、雑誌の表紙を飾り、アリーナを埋め尽くすような状況が続いているよね。ということは、この種の音楽が古臭いというのも少し疑わしい気がするよ。
時代遅れというよりも、”新しい” ハードロックは古い巨人と競うことができないというのが正しいんじゃないかな。GHOST くらいしか例外はないかもしれないよね。だって、GHOST は70年代や80年代の音楽に似ているように聞こえるから。より具体的に言うと、グラム・ロックについて話すと、人々が拒否反応を示すのは、メイクやタイトな服装といった見た目で、音楽そのものではないと思っているんだ。だけど、僕はステージ上で隣の家の住人みたいな普通の男たちよりも、派手な服装で登場するバンドを見る方が好きだからね (笑)。
こうした逆風にもかかわらず、なぜこの音楽を続けるかって?僕たちは好きな音楽を演奏するだけだよ。人々が気に入ってくれたら素晴らしいし、他のものを好むならそれはそれでかまわない。コミュニティを喜ばせたり、現在のトレンドに合わせるために、楽しめない音楽を演奏するつもりは毛頭ないよ。僕たちは状況をよく理解している。現在、ハードロックやグラム・ロックはサイクルの底にいるかもしれないけど、将来より多くの人々に届くことを願っているんだ。自分たちを変えるつもりはないよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED SWAN’S LIFE!!

Nirvana “Nevermind”

Metallica “Ride the lightning”

Guns N’ Roses “Appetite For Destruction”

Pantera “The Great Southern Trendkill”

Crashdiet “Rest In Sleaze”

MESSAGE FOR JAPAN

We almost started our music journey in Japan, about 20 years ago, we toured for almost a month in the Tokyo clubs and around, we keep a great memory of it and we strongly hope to come back one day, we loved the experience, we were young and wild back then, playing every night and ended up every time to this Rock club named The Current. Our former drummer Frank is still a big big fan of Japan and animes, he even speaks a bit of Japanese.
On our side, we grew up with Japanese video games and anime like Dragon ball, Saint seiya or City Hunter and many more, we re still watching them today.
We don’t know much about Japanese music but the songs “Endless rain” and “Tears” from X Japan have been in our playlist for about 25 years haha
Thank you so much for this interview, I hope we will be able to visit Japan soon again and rock together!

僕たちは約20年前、日本で音楽の旅を始めたようなものなんだ。東京のクラブや周辺でほぼ1ヶ月間ツアーを回り、その思い出は今でも鮮明だよ。いつかまた戻ってきたいと強く願っている。当時の僕たちは若く荒削りで、毎晩演奏し、最終的に “ザ・カレント” というロッククラブで過ごすことが多かったな。元ドラマーのフランクは今でも日本とアニメの大ファンで、少し日本語も話せるしね。
僕らはドラゴンボール、聖闘士星矢、シティハンターなど、日本のビデオゲームやアニメと共に育ったし、今でも観ているよ。
日本の音楽については詳しくないけど、X Japanの “Endless rain” と “Tears” は、約25年間プレイリストに入りつづけている(笑)
インタビューをありがとう。また日本を訪れてみんなとロックできることを願っているよ!

SAWN HELLION

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【LUX TERMINUS : CINDER】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH VIKRAM SHANKAR OF LUX TERMINUS !!

“Trying To Make Heavy Music With No Guitars Is a Creative Challenge That Requires Creative Solutions, Which Is a Lot Of Fun.”

DISC REVIEW “CINDER”

「芸術的に言えば、ギターがないという制約があることはとても充実したことだと思う。実は僕はギターの音が絶対的に好きだし、好きなミュージシャンの多くはギタリストだ。それでも、ギターを排除することで、キーボードが “音の混沌” に埋もれてしまうことがなく、繊細さや美味しさを堪能する余地が生まれる」
LUX TERMINUS とは、ラテン語で “終わりの先の光” を意味します。そう、このバンドは過去のプログのトンネルの先にある光に違いありません。バンドの中心人物は Vikram Shankar。そう、2010年代後半、シーンに彗星のごとく現れた若き鍵盤の魔法使いこそプログ世界の希望。
あの歌聖 Tom Englund との美しすぎるデュオ SILENT SKIES でネットから現実へと飛び出した Vikram は、すぐにその優れたテクニック、音楽教育を存分に受けた知性、研ぎ澄まされたメロディの感覚、音楽を俯瞰して見る眼差しが認められ、REDEMPTION や PAIN OF SALVATION といったこの世界の鬼才にして重鎮にとってなくてはならない存在となりました。
彼がプログ世界の希望である理由。それは彼の音楽に対する優れた才能、真摯な態度だけではなく、鍵盤をその武器に選んでいるから。かつて、プログやメタル世界の華のひとつだったキーボード・ヒーローは今や絶滅寸前。しかし、その繊細さや多彩な色彩は決して滅びてはならない天然記念物。Vikram はこの LUX TERMINUS で、PLINI, INTERVALS, David Maxim Micic といった愛するギターヒーローの哲学をキーボードで再現して独自に進化させ、ギター全盛のシーンに選択肢を増やそうとしているのです。
「ギターがない状態でヘヴィな音楽を作ろうとするのは、創造的な解決策を必要とするクリエイティブな挑戦であり、それはとても楽しいことなんだ。LUX TERMINUS は、おそらく SILENT SKIES と最も共通点があると思う。主に、シネマティックな色合いという意味でね。僕たちは、サウンド・デザインを織り上げていくようなアプローチや、深く思慮深い雰囲気を作り出すための音の実験が大好きだからね」
ギターレスのDjent。LUX TERMINUS の原点はそこにあります。重量感マシマシ、ギターありきのDjentにキーボードで切り込むその心意気こそプログレッシブ。Vikram はアルバム “Cinder” の中で、そのミスマッチに様々な創造的ソリューションで挑んでいきます。
もちろん、ARCH ECHO のようなキラキラの Fu-Djent も一つの解決法でしょう。幾重にも重なった光のキーボードと複雑重厚なリズムが織りなすディズニー・ランドは完璧なエンターテイメントとなり得ます。SLEEP TOKEN のポップな電子メタルも、DIRTY LOOPS のファンキーなリズムも彼らは飲み込み咀嚼します。しかし Vikram の企みはそこだけにとどまりません。
「特に久石譲のジブリ映画の音楽には大きな影響を受けているよ!また、僕は尺八を持っていて、レベルの高い尺八の演奏に心から魅了されているんだ。そうした名人たちには遠く及ばないけど、それでも “Neon Rain” (三味線や箏の演奏もある)のバックで尺八を僕が吹いているんだ。他にも、驚くべきソースがあってね。ポケモン・アルセウスのサウンドトラックに収録されている、特にジュビレシティーのテーマとかね。僕は日本の “音楽言語” がとても好きなんだ!」
Vikram の生み出す音楽はよりコズミックで、映画的で、未来的。Espera という優れたボーカル集団と紡ぐ “Jupitor” 三部作で私たちはインターステラーやスターフィールドといった壮大な映画やゲームの世界へと旅立ち、かの Ross Jennings と Jorgen Munkby を起用した “Catalyst” では CHICAGO や THE POLILE が映画やドラマの主題歌に使われていたあのアーバンでポップな80年代を再訪します。
そして何より Vikram がこのアルバムで大切にしたのが日本とのつながりでした。PAIN OF SALVATION の来日公演で愛する日本を訪れ、様々な都市を訪問した彼はこの国の人や風景の優美に感銘を受けます。尺八や三味線、琴を使用した “Neon Rain” はまさにその感銘が投影された楽曲。そうしてアルバムを締めくくる “Natsukasii” で Vikram はジブリの世界観とメタルを見事に融合させていきます。ノスタルジーと情景、壮観。彼が LUX TERMINUS で目指したものは、素晴らしくここに投影され、確かに鍵盤でなければ実現できない未曾有の景色で、未来へのプログレッシブな窓でした。
今回弊誌では、Vikram Shankar にインタビューを行うことができました。「最近のプログレッシブ・ミュージックには、メタルだけでなくフュージョンやジャズの文脈で活躍する優れたキーボーディストがたくさんいると思うけどね。とはいえ、キーボードの “旗手” のような存在になって、キーボードでどれだけ多彩で奥深い表現が可能かをアピールするできるとしたら、それはとてもやりがいのあることだと思うよ」 どうぞ!!

LUX TERMINUS “CINDER” : 10/10

INTERVIEW WITH VIKRAM SHANKAR

Q1: I am a big fan of Silent Skies, the beautiful tapestry you and Tom Englund have woven together, so I was really looking forward to hearing that you were starting a new band! And indeed, “Cinder” is a wonderful record! First of all, can you tell us how Lux Terminus came together?

【VIKRAM】: Thank you so much! Lux Terminus was formed in 2016, with two of my friends from my home town. These two musicians (Brian Craft – bass guitar and Matthew Kerschner – drums), invited me into my first ‘serious’ band when I was in high school, and so I have played with them for about half my life at this point. We released one album in 2018, and then a lot of time passed while I worked on albums by Silent Skies, Redemption, tours with Pain of Salvation, and more. Now, we are officially ready to conquer the world!

Q1: 私は、あなたと Tom Englund が織り成す美しいタペストリー、SILENT SKIES の大ファンなので、あなたが新しいバンドを始めると聞いてとても楽しみにしていました!そして実際、”Cinder” は素晴らしいアルバムです!
まず最初に、LUX TERMINUS がどのようにして結成されたのか教えていただけますか?

【VIKRAM】: ありがとう!LUX TERMINUS は2016年に僕の故郷の友人2人と結成したんだ。この2人のミュージシャン(Brian Craft – ベースギター、Matthew Kerschner- ドラム)は、僕が高校生の時に初めて “本格的な” バンドへと誘ってくれたんだよ。だから、今の時点で人生の半分くらいは彼らと一緒に演奏していることになるね。
2018年にアルバムを1枚リリースし、その後、SILENT SKIES, REDEMPTION, PAIN OF SALVATION とのツアーやアルバム制作に携わりながら、多くの時間が過ぎていった。だけど今、正式に世界を征服する準備が整ったんだ!

Q2: I think it takes a lot of courage to do guitarless prog metal in an era when guitars are at their peak in the metal world. Why did you insist on a guitarless trio?

【VIKRAM】: There are a few reasons for this. Artistically speaking, I find it very fulfilling to have the constraint of no guitar. I absolutely adore the sound of guitar, and many of my favorite musicians are guitarists, but by removing the guitars, the keyboards have room to indulge in subtleties and delicacies that would otherwise be lost in the “sonic chaos.” Trying to make heavy music with no guitars is a creative challenge that requires creative solutions, which is a lot of fun. Additionally, playing in smaller bands and local venues over the years, guitars very often were the “weak point” from a sound mix/live perspective, and so removing guitars allows for a lot of clarity that allows the audience to connect with everything we do without knowing our music beforehand.

Q2: ギターが全盛のメタル世界でギターレスのプログ・メタルをやるのはとても勇気のいることだと思います。なぜギターレスのトリオにこだわったのですか?

【VIKRAM】: 理由はいくつかある。芸術的に言えば、ギターがないという制約があることはとても充実したことだと思う。実は僕はギターの音が絶対的に好きだし、好きなミュージシャンの多くはギタリストだ。それでも、ギターを排除することで、キーボードが “音の混沌” に埋もれてしまうことがなく、繊細さや美味しさを堪能する余地が生まれる。
つまり、ギターがない状態でヘヴィな音楽を作ろうとするのは、創造的な解決策を必要とするクリエイティブな挑戦であり、それはとても楽しいことなんだよ。さらに、長年にわたって小規模なバンドや地元の会場で演奏していると、サウンド・ミックスやライブの観点からギターが “弱点” になることが非常に多かった。だから、ギターを取り除くことで、観客が事前に僕たちの音楽を知らなくても、僕たちのやること全てとつながることができるような明瞭さが得られると思うんだ。

Q3: There used to be many keyboard heroes like Keith Emerson and Jon Lord in the metal and prog world, but now they are few and far between. That’s why your presence is so valuable. Why don’t keyboard heroes grow up now a days?

【VIKRAM】: I think that there are many outstanding keyboardists working in progressive music these days, in metal but also in a more fusion/jazz context, but certainly it is very rewarding to be a sort of “standard bearer” for keyboards, and showcase how much versatility and depth of expression is possible with the keyboard.

Q3: かつては Keith Emerson や Jon Lord のようなキーボード・ヒーローがメタルやプログの世界には多く存在しましたが、今ではほとんどいなくなってしまいました。だからこそ、あなたの存在はとても貴重ですよ!なぜ今は、ほとんどキーボード・ヒーローが育たないのだと思いますか?

【VIKRAM】: 最近のプログレッシブ・ミュージックには、メタルだけでなくフュージョンやジャズの文脈で活躍する優れたキーボーディストがたくさんいると思うけどね。とはいえ、キーボードの “旗手” のような存在になって、キーボードでどれだけ多彩で奥深い表現が可能かをアピールするできるとしたら、それはとてもやりがいのあることだと思うよ 。

Q4: The album also features great vocalists such as Ross Jennings and Espera. But you didn’t ask Tom Englund, who has worked with you on Silent Skies and Redemption, to participate?

【VIKRAM】: Tom is one of my closest friends, and also a truly world-class vocalist whose singing has profoundly shaped my life over the years. So I would love to work with him on Lux Terminus music! Perhaps on a future album!

Q4: このアルバムには、Ross Jennings や Espera といった素晴らしいヴォーカリストたちも参加しています。しかし、SILENT SKIES や REDEMPTION で共演する Tom Englund には参加を依頼しなかったのですか?

【VIKRAM】: Tom は僕の最も親しい友人の一人であり、また彼の歌唱は長年にわたって僕の人生を深く形作ってきた、まさに世界的なヴォーカリストでもある。だからもちろん、LUX TERMINUS の音楽で彼と一緒に仕事がしたいよ!おそらく将来のアルバムでね!

Q5: On the album, we can hear an unprecedented amount of atmospheric, cosmic, almost gem-like metal! How do you think Lux Terminus differs from bands like Redemption, Silent Skies and Pain of Salvation that you are involved with?

【VIKRAM】: Lux Terminus perhaps has the most in common with Silent Skies, of those artists mentioned, chiefly because of our emphasis on cinematic colors. We love textural approaches to sound design, and experimenting with sounds to create deep and thoughtful atmospheres. Of course Lux Terminus is a good deal heavier and more technical, and we also tend to celebrate joy and positive emotions in music more than any of those artists mentioned. For me emotion is vital and the defining characteristic of my music. Lux Terminus allows me to express positivity and light and excitement in progressive music, and this is very important for me because I believe in striving to be happy, even when I may not feel it due to my own internal struggles with mental health and depression!

Q5: このアルバムでは、かつてないほどのアトモスフェリックでコズミックな、まるで宝石のようなメタルを聴くことができます!LUX TERMINUS は、あなたが関わっている REDEMPTION, SILENT SKIES, PAIN OF SALVATION といったバンドとはどう異なりますか?

【VIKRAM】: LUX TERMINUS は、おそらく SILENT SKIES と最も共通点があると思う。主に、シネマティックな色合いという意味でね。僕たちは、サウンド・デザインを織り上げていくようなアプローチや、深く思慮深い雰囲気を作り出すための音の実験が大好きだからね。
もちろん、LUX TERMINUS はもっとヘヴィでテクニカルだし、僕が関わっている他のバンド以上に、音楽における喜びやポジティブな感情を讃える傾向がある。僕にとって、感情は不可欠であり、それが僕の音楽の特徴でもある。このバンドでは、プログレッシブ・ミュージックでポジティブさ、明るさ、興奮を表現することができる。これは僕にとってとても重要なことなんだ。たとえメンタルヘルスや鬱との内的な闘いのためにそれを感じることができなくても、僕は幸せになろうと努力することを信じているからね!

Q6: You also do music for video games, and there are elements of video game music on this album as well, aren’t there? In fact, do Japanese cultures, like video games, anime, and music, for example, influence you?

【VIKRAM】: Certainly, in particular Joe Hisaishi’s scores for the Ghibli films has been a significant influence on me! Also I own a shakuhachi, and am extremely captivated by high-level shakuhachi playing. I cannot play the instrument anywhere near the great masters, but I do play some shakuhachi in the background of a part of the song “Neon Rain” (which also includes shamisen and koto instrumentation). There is also some influence from some surprising sources – for instance the “Jubilife” theme from Pokemon, especially as it appears on the Arceus soundtrack. I love the “musical language” of Japan very much!

Q6: あなたはビデオゲームの音楽も手がけていますが、このアルバムにもビデオゲーム音楽の要素がありますよね?実際、例えばそうしたビデオゲームやアニメ、音楽といった日本の文化は、あなたに影響を与えていますか?

【VIKRAM】: 確かにね!特に久石譲のジブリ映画の音楽には大きな影響を受けているよ!また、僕は尺八を持っていて、レベルの高い尺八の演奏に心から魅了されているんだ。そうした名人たちには遠く及ばないけど、それでも “Neon Rain” (三味線や箏の演奏もある)のバックで尺八を僕が吹いているんだ。
他にも、驚くべきソースがあってね。ポケモン・アルセウスのサウンドトラックに収録されている、特にジュビレシティーのテーマとかね。僕は日本の “音楽言語” がとても好きなんだ!

Q7: At the same time, there is a sense of Djent, Jazz/Fusion, and Fu-djent-like quality to this album. What’s interesting is that the keyboards take over the guitar-driven Djent music and create a truly unique sound, would you agree?

【VIKRAM】: I think that is a big part of what makes Lux Terminus special. It’s also something that I find extremely fun to do compositionally. Achieving a djent-like quality without a guitar, the instrument that usually defines djent, is a unique challenge!

Q7: 同時に、このアルバムには Djent、Jazz/Fusion、Fu-djent のような感覚もあります。興味深いのは、キーボードがギター主体のDjent音楽を引き継ぎ、実にユニークなサウンドを作り出していることですよ。

【VIKRAM】: それが LUX TERMINUS を特別なものにしている大きな部分だと思う。また、そうやって作曲をするのはとても楽しいことだと思う。通常、Djentを定義する楽器であるギターを使わずに、Djentのようなクオリティを実現するのは、ユニークな挑戦だからね!

Q8: You end the album with a song titled “Natsukashii” in Japanese. Why did you choose this Japanese word, which means nostalgic?

【VIKRAM】: I was reading about some concepts of words from other languages that express ideas that are not as easy to express in English, and “Natsukashii” captivated me immediately. I love the idea of not simply feeling a longing for the past, but rather gratitude for having experienced it – that is a beautiful way to approach the idea of nostalgia. I think it goes along very well with the way that we like to incorporate what might be “nostalgic” musical elements, in particular 80s pop and synth pop sounds.

Q8: アルバムは日本語のタイトルがつけられた “Natsukashii” という曲で幕を閉じます。

【VIKRAM】: 英語で表現するのが簡単ではないアイデアは他の言語にたくさんあって、その話を読んでいて日本語の “なつかしい” という言葉にすぐに心を奪われたんだよね。単純に過去を懐かしむのではなく、それを経験できたことに感謝するという考え方がとても好きでね。僕たちが “ノスタルジック” な音楽要素、特に80年代のポップスやシンセポップのサウンドを取り入れるのが好きなこととも、とても相性がいいと思ったんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED VIKRAM’S LIFE!!

What a question! There are so many! Here are five that I know have had a profound impact on my trajectory as a musician from childhood through the present day, roughly in the order that they entered my life:

Mussorgsky “Pictures at an Exhibition (Ravel orchestration)”

Dream Theater “Octavarium”

John Coltrane “A Love Supreme”

Anathema “Weather Systems”

Sleep Token “Take Me Back to Eden”

MESSAGE FOR JAPAN

Thank you for the love and support from the Japanese fans! I have a close personal relationship to Japan – I visited the country for two weeks last year, first playing with Pain of Salvation in Tokyo at Realise It Yourself vol. 1, and then visiting Hiroshima, Miyajima, Kyoto, and Tokyo with my girlfriend. I even proposed to her in Kyoto at Maruyama Park! There is no place in the world like Japan, and no people in the world like the Japanese people. We would dearly love to visit Japan with Lux Terminus, and play for the wonderful Japanese progressive music fans. Hopefully it happens sooner rather than later – and in the mean time, our sincere gratitude for the support!

日本のファンからの愛とサポートに感謝を!日本とは個人的なつながりもある。昨年は2週間日本に滞在したんだ。東京で開催された “Realise It Yourself vol.1” で PAIN OF SALVATION で演奏したあと、広島、宮島、京都、東京をガールフレンドと訪れたんだ。京都の円山公園では彼女にプロポーズもしたんだよ!
日本のような場所は世界にはないし、日本人のような人も世界にはいない。LUX TERMINUS と共に日本を訪れ、素晴らしい日本のプログレッシブ・ミュージック・ファンのために演奏することを心から望んでいるよ。一日も早く実現することを願っているね!君たちのサポートに心から感謝を!

VIKRAM SHANKAR

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COVER STORY + INTERVIEW 【MORBID SAINT : SPECTRUM OF DEATH】JAPAN TOUR 25′


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JIM FERGADES OF MORBID SAINT !!

“We Are Humbled By The Fact That a Little Album We Wrote So Long Ago Has Been Embraced By So Many From So Far. We Thank You And Look Forward To Seeing You All!”

DISC REVIEW “SPECTRUM OF DEATH”

「自分たちや他のバンドが成功したかしなかったかについて、失望したりうらやんだりすることはなかったよ。僕たちはただ自分たちのやりたいことをやり、バンドが終わったら終わったものは仕方がないって感じだった。バンドを始めたときはとても若かったし、年齢を重ねるにつれて私生活も変わっていった。家族を養うためにお金を稼ぐことが、音楽を作ることよりも重要になる時が来るんだよな」
人はいつまで夢を追えるのでしょうか?人生とは無情なもので、夢を叶えられる人はごく僅かです。私たちは必ず歳を重ね、人生のステージが進むと共に夢と同じくらい大切なものもまた増えていきます。誰もが一度は、”諦める” という選択肢や決断と向かい合う時がきます。とはいえ、人生は一度きり。せっかく大きな夢を持ったなら、それを実現したいと願うのもまた人の性でしょう。
ウィスコンシン州シボイガンで青春時代を過ごした MORBID SAINT もまた、夢と生活を秤にかけ、一度は “諦める” という選択肢を選んだバンドでした。80年代後半から90年代前半にかけて、ヘヴィ・メタルの世界には “アルバム一枚だけ” をリリースしてフェイド・アウトするバンドが実に多く存在したのです。メタルの日差しが翳る中で、自然と淘汰されていくのもまた運命。むしろ、アルバムを一枚だけでもリリースできて、歴史に名を刻めた幸運を噛み締めるべきなのかもしれませんね。とはいえ、MORBID SAINT のように長い月日を経て復活する稀有な例もあります。
「2010年ごろから、オンライン上で “Spectrum of Death” がかなりの支持を集めていることがわかり始めたと思う。そしてそれは、僕らにとって本当に驚きだったんだ!このアルバムは、最初にリリースしたときはあまりうまくいかなかったんだけど、今のように成長した姿を見るのはとてもエキサイティングなことなんだ」
MORBID SAINT の数奇な運命が動き始めたのは、SNS が普及し日常となった2010年頃でした。大手メディアの注目など集めたこともなかった “死んだ” バンドの話題がポロポロとメタル・コミュニティの中で語られるようになったのです。SNS の使用には一長一短がありますが、光の当たらない才能を発掘できるのは確実にこの場所の強み。
そして実際、アグレッション、スピード、テクニックを兼ね備え、スラッシュとデスメタルの架け橋と謳われる MORBID SAINT の才能は SNS の “共感” によって日の目を見ることとなったのです。そうして彼らは復活を決めました。SNS によってつながった、メタル・コミュニティの共感力によって。
「初の来日公演にとても興奮しているよ!ようやく東アジアのファンのために演奏し、会えることができて光栄だね。 東アジアのファンのために、”Spectrum of death” の完全再現と “Destruction System”, “Swallowed by Hell” からの曲を演奏することを楽しみにしているよ。 ずいぶん前に作った小さなアルバムが、遠く日本のこんなに多くの人に受け入れられているという事実に、僕たちは身が引き締まる思いだよ」
そうして、ウィスコンシンの小さなバンドが生み出した小さなアルバムは、いつしか多くの場所、多くの人のかけがえのない大きな宝物となり、ずいぶんと遠回りになりましたが MORBID SAINT は夢を叶えました。”諦めなければ夢は叶う” などとよく言われますが、人生はきっともっと複雑で無慈悲。しかし、一度は諦めたとしても全力を注いだ何かがあれば、きっといつかはこうした幸運が舞い込むものなのかもしれませんね。
今回弊誌では、ギタリスト Jim Fergades にインタビューを行うことができました。「DEATH とは確か3公演しか一緒にやらなかったけど、一緒にやったときに Chuck と一緒に過ごすチャンスはあった。彼はとても実直で、純粋にいい人だった。 彼とバックステージで音楽の話ができたことを光栄に思うよ」 どうぞ!!

INTERVIEW WITH JIM FERGADES

Q1: In the 80’s many metal bands appeared and disappeared, even Morbid Saint faded out once after one album, despite your great music. Back then, did you curse your fate and envy the bands that were lucky enough to make it?

【JIM】: We were never disappointed or envious about how things turned out for us or other bands, we just did our own thing and when it was over it was over. We were very young when we started the band and our personal lives changed the older we got. There comes a time when making money to support your family is more important than making music.

Q1: 80年代、多くのメタル・バンドが現れては消え、素晴らしき MORBID SAINT でさえ、1枚のアルバムでフェードアウトしてしまいました。当時、あなたは幸運にも成功したバンドを羨んだり、その運命を呪ったりしましたか?

【JIM】: 自分たちや他のバンドが成功したかしなかったかについて、失望したりうらやんだりすることはなかったよ。僕たちはただ自分たちのやりたいことをやり、バンドが終わったら終わったものは仕方がないって感じだった。バンドを始めたときはとても若かったし、年齢を重ねるにつれて私生活も変わっていった。家族を養うためにお金を稼ぐことが、音楽を作ることよりも重要になる時が来るんだよな。

Q2: However, as time went by, your reputation grew, even though the band was inactive, and finally you were considered a cult hero. How did you see such a situation?

【JIM】: I think somewhere around 2010 we started to see that It was gaining quite a following on line which was actually very surprising to us. The album didn’t do well when we first released it but it is very exciting to see how it has grown into what it is today.

Q2: しかし、バンドが活動していないにもかかわらず、時が経つにつれて MORBID SAINT の評判は高まり、ついにはカルト・ヒーローとまでみなされるようになりました。そんな状況をあなたはどう見ていましたか?

【JIM】: 2010年ごろから、オンライン上で “Spectrum of Death” がかなりの支持を集めていることがわかり始めたと思う。そしてそれは、僕らにとって本当に驚きだったんだ!このアルバムは、最初にリリースしたときはあまりうまくいかなかったんだけど、今のように成長した姿を見るのはとてもエキサイティングなことなんだ。

Q3: In fact, “Spectrum of Death” is really great, timeless record! Nowadays it is called a bridge between thrash and death metal, How do you feel about that?

【JIM】: We can see the relation between death and thrash now, but at the time it was just how we played and wrote songs. We didn’t really think we were doing anything different or innovative at the time.

Q3: 実際、”Spectrum of Death” は時代を超越したレコードですよ! 今ではスラッシュとデスメタルの架け橋と呼ばれていたりもしますね?

【JIM】: 今でこそデスメタルとスラッシュの架け橋と呼ばれるのはわかるけど、当時はただ自分たちがやりたいことを演奏し、やりたい曲を書いていただけだったんだ。当時は、自分たちが何か普通と違うことや革新的なことをやっているとは思っていなかったんだよ。

Q4: That album was all tremendous in terms of speed, technique, and aggression, how did you think about the balance between the three?

【JIM】: We never try to write a certain way, we just write how we play. Songs pretty much have to flow and come together naturally for us. If we have to fight to make a song work, something’s not right and we usually start over from scratch.

Q4: あのアルバムは、スピード、テクニック、攻撃性…どれをとっても凄まじいものでしたが、その3つのバランスはどのようにとっていましたか?

【JIM】: 僕たちは決してバランスを考えて、決まった書き方をしようとしないんだ。楽曲は自然に生まれてくるものなんだ。もし曲をうまく作るために戦わなければならないなら、それは何かが間違っているということで、結局たいていゼロからやり直すことになるよ。

Q5: At the time, you also had a relationship with Death, right? What were Chuck Schuldiner and Death to you?

【JIM】: There is a big misconception online that we toured with Death, we never did. Our manager at the time Eric Greif, was also Death’s manager. Whenever Death played in the area Eric would get us on the bill. We only played 3 shows with Death I believe but we did have the chance to spend some time with Chuck when we did play with them. Chuck was A very down to earth,genuinely nice person. We are honored that we had the privilege of spending some time talking music backstage with him.

Q5: 当時、DEATH とも深い関係があったと聞きました。あなたにとって、Chuck Schuldiner と DEATH はどんな存在でしたか?

【JIM】: ネット上では、僕たちが DEATH と一緒にツアーをしたという大きな誤解があるようだけど、彼らとツアーをしたことはないんだ。当時のマネージャーの Eric Greif は DEATH のマネージャーでもあった。だから DEATH が僕らの地域で演奏するときはいつも、Eric が僕たちを出演させてくれたわけなんだ。DEATH とは確か3公演しか一緒にやらなかったけど、一緒にやったときに Chuck と一緒に過ごすチャンスはあった。彼はとても実直で、純粋にいい人だった。 彼とバックステージで音楽の話ができたことを光栄に思うよ。

Q6: What does the artwork for “Spectrum of Death,” which has now become your icon, represent?

【JIM】: When we were going to release SOD as an album, Eric had an artist do a few different pieces based on the title of the album. We looked at what he came up with and choose the one we felt best represented to album as a whole. We actually hated the cover because of the likeness to “Eddie” from Maiden but we were out of time and had to choose one. Since then, we have embraced the cover and feel the artwork really represents the music on the album very well.

Q6: 今やあなたたちのアイコンともなったあの有名なアートワークは何を表していたんですか?

【JIM】: “Spectrum of Death” をアルバムとしてリリースすることになったとき、Eric はアルバムのタイトルにちなんだいくつかの作品をアーティストに作らせたんだ。そして僕たちは彼の作品を見て、アルバム全体を最もよく表現していると感じたものを選んだんだよ。僕たちは、IRON MAIDEN の “エディ” に似ているという理由で、実はこのジャケットを嫌っていたんだけど、時間がなくて、選ばざるを得なかったんだ。 でもそれ以来、僕たちはこのジャケットを受け入れ、このアートワークがアルバムの音楽をよく表していると感じるようになったね。

Q7: By the way, what do you think about the fact that the originals of “Spectrum of Death” are very expensive?

【JIM】: I think it’s crazy how much some of the original copies go for today. I get the appeal for collectors, but for the average person it’s insane.

Q7: ところで、”Spectrum of Death” のオリジナル盤が非常に高額となっていることについては、どう思っていますか?

【JIM】: 今日、オリジナル盤の一部が高値で取引されているのはクレイジーだと思う。 コレクターにとっては魅力的なのは分かるけど、一般人にとっては正気の沙汰ではないよねぇ。

Q8: Last year’s “Swallowed By Hell” was another great album, very typical of you, and you must have made the right decision to come back in 2010. Why did you decide to revive Morbid Saint at that time?

【JIM】: Jay Visser reformed the band in 2010 with different musicians. There was interest in the band to perform live and Jay had the time and ambition to revive the band for some live shows and possible a new album. He did have Pat Lind our original singer for a while and then when Pat left the band replaced him with a new singer. Jay kept the band going With various musicians up until 2020. Right around 2021 he contacted myself and Pat to see if we were able to join the band for a new album. Pat had relocated back to Sheboygan and was ready to join and I finally had the time to rejoin the band at that time also. We were joined by long time Morbid bass player Bob Zabel and drummer DJ Bagemehl. We practiced together for about 8 months before we started writing songs for the new album.

Q8: 昨年の “Swallowed By Hell” も MORBID SAINT らしい素晴らしいアルバムで、バンドを復活させるというのは正しい決断だったように思えます。なぜ、2010年にこのバンドを復活させようと思ったのですか?

【JIM】: Jay Visser が2010年、別のミュージシャンを迎えてバンドを再結成したんだ。バンドがライブをすることに関心があり、Jay にはライブや新しいアルバムのためにバンドを復活させる時間と野心があった。 彼はしばらくの間、オリジナル・シンガーの Pat Lind を起用していたけど彼が脱退すると、バンドは新しいシンガーを迎えた。 ジェイは2020年まで様々なミュージシャンとバンドを続けていた。 ちょうど2021年頃、彼は僕と Pat に新しいアルバムのためにバンドに戻ってくれないかと連絡してきたんだ。 Pat はウィスコンシンのシボイガンに戻り、参加する準備ができていた。僕も同じく再びバンドに加わる時間ができた。そして、長年 MORBID SAINT を支えてきたベーシストの Bob Zabel とドラマーのDJ Bagemehl がそのオリジナル・ラインナップに加わった。 それからニュー・アルバムの曲作りを始めるまでの約8ヶ月間、一緒に練習したよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JIM’S LIFE!!

Judas Priest “Screaming for Vengeance”

Ozzy Osbourne “Blizzard of Ozz”

Accept “Restless and Wild”

Metallica “Kill Em All”

Slayer “Hell Awaits”

MESSAGE FOR JAPAN

We are very excited about the upcoming shows in Japan. It’s an honor to be invited to finally play for and meet our fans in East Asia. We look forward to playing Spectrum of death in its entirety along with songs from Destruction System and Swallowed by Hell for our East Asia fans. We are humbled by the fact that a little album we wrote so long ago has been embraced by so many from so far. We thank you and look forward to seeing you all!

初の来日公演にとても興奮しているよ!ようやく東アジアのファンのために演奏し、会えることができて光栄だね。 東アジアのファンのために、”Spectrum of death” の完全再現と “Destruction System”, “Swallowed by Hell” からの曲を演奏することを楽しみにしているよ。 ずいぶん前に作った小さなアルバムが、遠く日本のこんなに多くの人に受け入れられているという事実に、僕たちは身が引き締まる思いだよ。 ありがとう、みんなに会えることを楽しみにしているよ!

JIM FERGADES

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来日公演の詳細はこちら!CHROSH BOOKINGS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DERAPS : VIVA ROCK N’ ROLL】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JACOB DERAPS OF DERAPS !!

“Van Halen Is a Huge Part Of My Life, What I’ve Become And What I’m Doing Today. I’m Glad I Got To See Them Live In 2012 For My 16th Birthday With My Dad.”

DISC REVIEW “VIVA ROCK N’ ROLL”

「VAN HALEN 78-84年は、史上最高のロックンロール・バンドだと思う。それがすべてだよ。彼らは他のどのバンドよりもロックの本質を体現し、表現していた。 そして、ロックにとって何一つ欠けるところのないトータル・パッケージだったね。曲作りであれ、技術力であれ、サウンドであれ、カリスマ性であれ、彼らはすべてを持っていたんだ」
Eddie Van Halen の死は、あまりにも衝撃的で、悲しく、そしてロックやメタル、ギターにとって致命傷にも思える大打撃でした。なぜなら、VAN HALEN と Eddie はすべての始まりであり、そして理想型だったから。誰もが口ずさめるメロディ、ひねりの効いたフックのある楽曲、ゴージャスなアピアランスとステージング、そして革命的なテクニック。そんな奇跡と魔法のトータル・パッケージが、Eddie の笑顔と共に失われてしまった…多くの人がそう感じて、巨大な喪失感に襲われたのです。
しかし、Eddie は “情熱” という素晴らしい遺産を残してくれていました。例えば、Nuno Bettencourt は、Eddie の死で次のギターヒーローの盟主へと着任する腹をくくり、実際 Eddie のギターや音楽への情熱を受け継ぐ傑作でロックの灯火をつなぎました。息子である Wolfgang Van Halen や Eddie を崇拝する Jeff Waters (AMERIKAN KAOS が素晴らしい!) もその灯火を明々と燃やします。そして今、Eddie の情熱を胸いっぱいに吸い込んだ若武者が、世界にロックの復権を叫びます。DERAPS の登場はギターとロックの世界にとって、まさに事件です。
「70年代や80年代のようなギターがベースとなったロックを作るバンドがもっと増えてくれると嬉しい。 最近のほとんどのロックバンドのように、パワーコードとドラムのサンプリングだけでなく、興味深いリックやソロ、ユニークな生のトーンのあるリフ重視の音楽がね」
ロックとメタル、そしてギター世界は多様化の道を歩み、プログレッシブだったり、革新的だったり、エクレクティックだったり、電子音を基盤としたり、伝統音楽に根差したり…枝葉のように別れた家系図のその先で様々に情熱を傾ける人たちがいます。
しかし、原点であるフラッシーなソロや脳髄を叩き割るようなリフ、そしてアリーナを釘付けにするような華麗なパフォーマンスに耳馴染みの良いメロディ。そんな、Eddie が情熱を注いだハードロックの王道を追求する若者は決して多くはありませんでした。だからこそ、まだ20代にして “本物” の風格を備えた DERAPS と今回のインタビューイ、新たなるギターヒーロー Jacob Deraps の登場はあまりにも尊いのです。
「100%、David Lee Roth だ! 彼は歌えないなんてよく言われているけど、それは単純に真実じゃない。78年から81年にかけてのツアーで彼は、ライヴで狂気の叫びを上げ、ステージと観客を圧倒していた。 彼が優れていたのは声域の広さではなく、さまざまなトーン、色彩、ユニークな音を出していたことだ。 彼自体がキャラクターであり、完全に際立っていて、Eddie のギター・サウンドと同じくらい認知されていたよね」
VAN HALEN の申し子と謳われる DERAPS の実力は圧倒的です。”Last Fall” を聴けば、いかに彼らが あの “伝説の爆撃機” に薫陶を受けているのか伝わるはずです。重要なのは、彼らが David Lee Roth 時代の “生の” エネルギー、アクロバティックな咆哮、ハイエナジーなロックの源衝動を大切にしていること。まるでここから再び “炎の導火線” に火がつくような情熱の再発明はあまりにも肉感的。Jacob のギターには Eddie の魂が乗り移り、あの独特のタイム感と魔法が時代の “戒厳令” を突破して蘇ります。
とはいえ、DERAPS は決してコピーキャットではありません。Jacob のギターからはあの Yngwie Malmsteen や Slash, Randy Rhoads の足跡も感じさせますし、何より同じカナダのトリオ (DERAPS は今はベーシストが脱退して二人組ではありますが)、TRIUMPH のさりげない小曲や清爽なるメロディ、さらには RUSH のプログレッシブさえ彼らは飲み込んで、”Viva Rock N’ Roll” という決定的なロック讃歌を2025年に叩きつけたのです。
今回弊誌では Jacob Deraps にインタビューを行うことができました。「Eddie の死を聞いたとき、僕は完全に打ちのめされたよ。突然、大好きなバンドと音楽が正式に過去のものになってしまったような、不思議で悲しい気分だった。VAN HALEN は僕の人生、今の僕、そして今やっている音楽の大部分を占めている。僕は2012年、16歳の誕生日に父と一緒に彼らのライブを見ることができて本当によかったと思っているよ」 もしかすると、一周回ってこれが “新しい” となるやもしれませんね。どうぞ!!

DERAPS “VIVA ROCK N’ ROLL” : 10/10

INTERVIEW WITH JACOB DERAPS

Q1: Who doesn’t think of Van Halen when they hear your guitar and your music? Actually, what does Eddie Van Halen and his band mean to you?

【JACOB】: I think Van Halen 78-84 is the greatest rock and roll band of all time, period. They meant and represented the essence of rock n’ roll better than any other band. It was a total package that didn’t lack anything, wether it was songwriting, technical abilities, sound, charisma, these guys had it all.

Q1: あなたのギターと音楽を聞いて、VAN HALEN を思い浮かべない人はいないでしょう。実際、Eddie Van Halen と彼のバンドはあなたにとってどんな存在ですか?

【JACOB】: VAN HALEN 78-84年は、史上最高のロックンロール・バンドだと思う。それがすべてだよ。彼らは他のどのバンドよりもロックの本質を体現し、表現していた。 そして、ロックにとって何一つ欠けるところのないトータル・パッケージだったね。
曲作りであれ、技術力であれ、サウンドであれ、カリスマ性であれ、彼らはすべてを持っていたんだ。

Q2: It has been almost five years since Eddie Van Halen’s death. How did you frankly feel when you heard of his death? What have you inherited from him?

【JACOB】: I was devastated when I heard about it. It felt strange that all of a sudden my favourite band & music had officially became a thing of the past, if that makes sense.
Van Halen is a huge part of my life, what I’ve become and what I’m doing today. I’m glad I got to see them live in 2012 for my 16th birthday with my dad.

Q2: Eddie が亡くなって、もう5年の月日が経とうとしています…

【JACOB】: 彼の死を聞いたとき、僕は完全に打ちのめされたよ。突然、大好きなバンドと音楽が正式に過去のものになってしまったような、不思議で悲しい気分だった。
VAN HALEN は僕の人生、今の僕、そして今やっている音楽の大部分を占めている。僕は2012年、16歳の誕生日に父と一緒に彼らのライブを見ることができて本当によかったと思っているよ。

Q3: Incidentally, there has long been a heated debate in Van Halen about whether it was the David Lee Roth era or the Van Hager era. I have a feeling you are the former, how about that?

【JACOB】: David Lee Roth, 100%. People say he could never sing but that’s simply not true, he was absolutely killer live on the 78 to 81 tours, doing insane screams and absolutely commanding the stage and the crowd. It’s not his vocal range that made him so good, it was the different tones, colours, and unique sounds he was making. He was a character, he stood out completely and was as recognizable as Eddie’s guitar sound.

Q3: ちなみに、VAN HALEN といえば長い間、DLR 時代か Van Hager 時代かで熱い議論が交わされてきました。あなたは前者のようですね?

【JACOB】: 100%、David Lee Roth だ! 彼は歌えないなんてよく言われているけど、それは単純に真実じゃない。78年から81年にかけてのツアーで彼は、ライヴで狂気の叫びを上げ、ステージと観客を圧倒していた。 彼が優れていたのは声域の広さではなく、さまざまなトーン、色彩、ユニークな音を出していたことだ。 彼自体がキャラクターであり、完全に際立っていて、Eddie のギター・サウンドと同じくらい認知されていたよね 。

Q4: Still, it comes as a great surprise to me that you are still so young and obsessed with the sounds of the Sunset Strip in the late 70’s and early 80’s in LA! How do you know that era and why are you drawn to that scene and its music?

【JACOB】: I grew up listening to music of the 70’s and 80’s, that’s what my parents were listening to, it was always playing in the car or in the house. Stuff like Toto, Michael Jackson, Supertramp, Ozzy Osbourne, Metallica, and so many others….

Q4: それにしても、あなたがまだ若いのに、70年代後半から80年代前半のLAのサンセット・ストリップ・サウンドに夢中になっているというのは、大きな驚きです! その時代をどのように知り、なぜそのシーンと音楽に惹かれたのですか?

【JACOB】: 僕は70年代と80年代の音楽を聴いて育ったからね。それは両親が聴いていた音楽で、いつも車や家の中で流れていた。 TOTO、マイケル・ジャクソン、SUPERTRAMP, Ozzy Osbourne, METALLICA みたいな音楽だよ。

Q5: The great thing about your guitar is that it pays homage to Eddie’s dynamism, quirks, and sense of time, but also carries on his creativity! More to the point, the drums on “Last Fall” recall Alex Van Halen’s sound, the chorus is Michael Anthony’s voice, and the music reminds me of “Dance the Night Away,” but it’s still a greatreflection of your personalities, not a copy! In fact, what do you think about their being called copies, and the line between copy and original?

【JACOB】: Thank you for the compliments! We create music that feels good for us and that we enjoy playing and listening to, no matter how it sounds or what genre it is. There are songs that sound more like Van Halen, because we love that style and sound, like Animal Eyes… Then, there are songs that have absolutely nothing to do with Van Halen, such as Blindside, Born to Die, Setting Sun, etc… I never know what I’m gonna come up with when I pick up the guitar and start playing, it depends on my current mood and inspiration.

Q5: あなたのギターの素晴らしいところは、Eddie のダイナミズム、クセ、タイム感に敬意を表しつつ、彼の根源である創造性を受け継いでいるところです! もっと言えば、”Last Fall” のドラムは Alex Van Halen のサウンドを思い起こさせ、コーラスは Michael Anthony の声であり、音楽は “Dance the Night Away” を思い起こさせますが、それでもコピーではなく、あなた方の個性を見事に反映していますよね! 実際、コピーと呼ばれることについて、またコピーとオリジナルの境界線についてはどう思っていますか?

【JACOB】: 素敵な言葉をありがとう! 僕たちは、それがどんなサウンドであろうと、どんなジャンルであろうと、自分たちにとって心地よく、演奏したり聴いたりするのが楽しいと感じる音楽を作っている。VAN HALEN のスタイルやサウンドが大好きだから、”Animal Eyes” のように VAN HALEN のように聴こえる曲もあれば、”Blindside”, “Born to Die, “Setting Sun” のように VAN HALEN とはまったく関係のない曲もある。ギターを手にして弾き始めると、何を思いつくかわからないんだ。その時の気分やインスピレーションによるね。

Q6: On the other hand, since you are a former trio, I can hear the TRIUMPH-like melodies of your fellow Canadians and the complexity of RUSH in songs like “Born to Die”. Are their influences in fact part of your DNA?

【JACOB】: I love Triumph and Rush but they’re not necessarily a huge influence on my music, it’s possible that there are similarities here and there though!.

Q6: 一方で、DERAPS は元トリオということもあり、”Born to Die” のような曲には、同じカナダ人でトリオの TRIUMPH のようなメロディーや RUSH の複雑さが感じられます。 実際、彼らの影響はあなたのDNAの一部なのでしょうか?

【JACOB】: TRIUMPH や RUSH は大好きだけど、必ずしも僕の音楽に大きな影響を与えているわけじゃないと思う。でも、あちこちに共通点がある可能性はあるね!

Q7: In fact, there are very few young people who play the kind of loud, technical, arena-ready, catchy metal and rock music that you do nowadays. Did you choose the title “Viva Rock N’ Roll” in the hope of reviving such music?

【JACOB】: The album was named after the song. The lyrics and title represented us very well and provided a strong message that could be used for an artwork concept, which turned out fantastic!

Q7: 実際、今、あなたのように、ラウドでテクニカルでアリーナでも通用するキャッチーなメタルやロックを演奏する若者はほとんどいません。”Viva Rock N’ Roll” というタイトルは、そのような音楽を復活させたいという願いからつけたのですか?

【JACOB】: このアルバムのタイトルは同じ名前の楽曲にちなんでつけられたんだ。なぜなら、この歌詞とタイトルは僕たちをよく表していて、アートワークのコンセプトにもある強いメッセージを提供してくれているからね!

Q8: More to the point, there are not a few new generation of guitar magicians like Tosin Abasi and Polyphia, for example, but there are really few guitar heroes like you who attract people with their passion for metal and rock. In these dark times of war, division, oppression, discrimination, and loneliness, we need guitar heroes like you, would you agree?

【JACOB】: Yes, it would be great to see more bands create guitar based rock like in the 70’s and 80’s. Riff oriented music, with interesting licks, solos and unique raw tones, not just power chords and slammed drum samples, like most Rock bands these days.

Q8: もっと言えば、例えば Tosin Abasi や POLYPHIA のような新世代のギター・マジシャンは少なくありませんが、メタルやロックへの情熱で人々を魅了するあなたのようなギター・ヒーローは本当に少ないですよね。 戦争、分裂、抑圧、差別、孤独といった暗い時代だからこそ、あなたのような輝くギター・ヒーローが必要だと感じますよ。

【JACOB】: そうだね、70年代や80年代のようなギターがベースとなったロックを作るバンドがもっと増えてくれると嬉しい。 最近のほとんどのロックバンドのように、パワーコードとドラムのサンプリングだけでなく、興味深いリックやソロ、ユニークな生のトーンのあるリフ重視の音楽がね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JACOB’S LIFE!!

Van Halen “Van Halen I”

Yngwie Malmsteen “Rising Force”

Ozzy Osbourne “Blizzard of Ozz”

Metallica “Ride the Lightning”

Guns N’ Roses “Appetite for Destruction”

MESSAGE FOR JAPAN

I’m not very familiar with Japanese culture but it seems very interesting and intriguing, and I’d love to dig deeper into it. We would love to tour Japan in the near future, it would be a fantastic experience and a great way to discover more about your culture. Thank you for the interview and to all the fans for supporting us, we appreciate it!

日本の文化にはあまり詳しくないけれど、とても興味深く、興味をそそられるようで、もっと深く掘り下げてみたいと思っているよ。 近い将来、日本ツアーをしたいね。素晴らしい経験になるし、日本文化についてもっと知るいい機会になると思うな。 インタビュー、そして応援してくれるファンのみんな、ありがとう!

JACOB DERAPS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BENTHOS : FROM NOTHING】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH BENTHOS !!

“I always loved the japanese math scene: downy, toe, tricot, paranoid void, LITE… Outside the math world, I enjoy MILLENIUM PARADE, MASS OF THE FERMENTING DREGS, ermhoi, Black Boboi, BAUKHA (ex HOPI), Sheena Ringo, Friday Night Plans, Ichiko Aoba, Kaho Nakamura, betcover!!, Sarah Bonito (from Kero Kero Bonito).”

DISC REVIEW “FROM NOTHING”

「2000年代以降、メインストリームは非常にドライで予測可能なものになり始めた。今起きていること、プログレッシブ・ミュージックの再評価は、消費主義やコンテンツ不足の問題とリンクしているのではなく、メインストリームの外側にある何かを探したいという欲求だと思う。もしかしたら、いつものように、狂った “飽き” からくるものなのかもしれないけど!また、”脳内腐敗” や短いコンテンツに対する自意識のようなものもZ世代から見受けられるので、僕たちの一部が “治療法” のようなものを求めている可能性もある」
DREAM THEATER や GOJIRA のグラミー受賞は、プログレッシブ世界にとってとても大きな出来事でした。いや、プログレッシブ世界のみならず、インスタントな文化に支配された音楽世界全般にとっても、かなりの衝撃だったに違いありません。なぜなら、複雑で、長く、相当な鍛錬を要するプログレッシブ・ミュージックはコンテンツを “消費” するという時流の真逆にあると目されていたからです。
イタリアのエクスペリメンタル・メタル BENTHOS は、プログの復興と再評価について、”メインストリーム” の外側にある音楽への探求が始まったと表現しました。その言葉は、現行のポップやロックに、短いコンテンツの消費に “飽きた” リスナーにとって、プログが新たなエルドラドとなり得る可能性を自ら証明するという自信の現れでもあるはずです。
「基本的に何でも聴くようになり、あらゆるジャンルへと興味の幅を広げていった。今好きなアーティストは、Radiohead, Bjork, downy, Kendrick Lamar, JPEGMAFIA, Kero Kero Bonito, Magdalena Bay, 青葉市子だね」
なぜ BENTHOS が今、プログレッシブ・ミュージックの希望と呼ばれているのでしょうか?それは、彼らがあの SLEEP TOKEN と同様、メインストリームに住むメインストリームに飽きたリスナーを、メタルやプログレッシブ世界へと惹き込む魅力を備えているから。BENTHOS は例えば、THE CONTORTIONIST や THE DILLINGER ESCAPE PLAN, DREAM THEATER に HAKEN, OPETH, THE SAFETY FIRE (!) といったメタリックで複雑なプログやマスの “基本” を当然抑えながらも、決してそれだけでは終わりません。
Kendrick Lamar, Magdalena Bay, JPEGAMFIA, Kero Kero Bonito といったカラフルなヒップホップやポップ、エレクトロはもちろん、特に日本の音楽に薫陶を受け、toe, tricot, LITE といったマス・ロック、downy や 椎名林檎のようなレジェンド、そして青葉市子や中村佳穂のような新鋭まで、BENTHOS の好奇心は尽きることがありません。さらに、THE MARS VOLTA や A LOT LIKE BIRDS のようなポスト・ハードコア、そしてロックの酩酊までもがここには詰め込まれています。だからこそ、メインストリームのリスナーを惹き込め、プログの “充足感” を伝えていくことができるのでしょう。
型破りなアレンジ、破壊と野蛮、残忍と美麗、混沌と叙情、静寂と喧騒、そして悲痛な感情。複雑なリズム、パワフルでダイナミックなギターワークが、静謐でメロディアスな間奏とシームレスにブレンドされた、プログの再構築 “From Nothing”。その音楽的想像力のスケールの大きさ比肩できる作品はそうありません。決してつぎはぎのパッチワークではなく、洗練された創造性が幾重にも織り込まれたタペストリーはきっと “プログレッシブ” の楽しさを売り込む絶好のアンバサダーとなるはずです。
今回弊誌では、BENTHOS にインタビューを行うことができました。「BENTHOS という名前は、海底に密着して生活する生物のコミュニティを意味する。比喩的には、僕たちの内なるエッセンス、地下深くに埋もれている僕たちの感情を表し、それを表面化させようと努力しているんだ。僕たちの初期の楽曲のひとつ、”Debris // Essence” の原題は “Awake the Benthos” だった。やがて、その “Benthos” が僕たちにとって完璧な名前だと感じるようになったんだ」 どうぞ!!

BENTHOS “FROM NOTHING” : 10/10

INTERVIEW WITH BENTHOS

Q1: First of all, what kind of music did you grow up listening to?

【ALE】: I had a lot of phases: I started from the classics (Led Zeppelin, Pink Floyd, Deep Purple…). Then, in middle school, I moved to more modern bands (Muse, Green Day, SOAD…) with a sprinkle of heavy metal (Metallica, Megadeth, Iron Maiden…).
In high school came the prog obsession (King Crimson, Dream Theater, Genesis, Yes, TesseracT, Haken, BTBAM, The Safety Fire, The Dear Hunter…).
Towards the end of high school, I started to move towards the math world (Protest the Hero, The Dillinger Escape Plan, This Town Needs Guns, Battles, toe, LITE, Don Caballero, Hella, Closure in Moscow, The Mars Volta, A Lot Like Birds…). From there I started to listen to basically everything, expanding every genre. My favorite artists right now are Radiohead, Bjork, downy, Kendrick Lamar, JPEGMAFIA, Kero Kero Bonito, Magdalena Bay, Ichiko Aoba.

Q1: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【ALE】: いろんな時期があったよ。最初はクラシックから(LED ZEPPELIN, PINK FLOYD, DEEP PURPLE…)。中学生になると、よりモダンなバンド(MUSE, GREEN DAY, SYSTEM OF A DOWN…)に移行し、ヘヴィ・メタル(METALLICA, MEGADETH, IRON MAIDEN…)も聴くようになった。
高校では、プログに夢中になったね(KING CRIMSON, DREAM THEATER, GENESIS, YES, TesseracT, HAKEN, BTBAM, THE SAFETY FIRE, THE DEAR HUNTER…)。
それから、高校の終わりごろには、マスの世界に向かい始めたんだ(Protest the Hero, The Dillinger Escape Plan, This Town Needs Guns, Battles, toe, LITE, Don Caballero, Hella, Closure in Moscow, The Mars Volta, A Lot Like Birds…)。そこから基本的に何でも聴くようになり、あらゆるジャンルへと興味の幅を広げていった。今好きなアーティストは、Radiohead, Bjork, downy, Kendrick Lamar, JPEGMAFIA, Kero Kero Bonito, Magdalena Bay, 青葉市子だね。

Q2: What inspired you to start playing an instrument? Who were your heroes at the time?

【ALE】: When I was 8-9, my dad started to show me some famous concerts of the band I was listening to. I remember being hypnotized by drums in general, and particularly excited while watching drum solos. I think the two catalysts have been John Bonham and Ian Paice.
Having said that, my inspiration in other drummers has always been rooted in the musical context: I never cared much about insane drum solos. My main inspiration right now are Joseph Arrington (A Lot Like Birds, Sianvar…), Takahiko Akiyama (downy), Billy Rymer (The Dillinger Escape Plan), the drummers from The Mars Volta (Dave Elitch, Thomas Pridgen, Jon Theodore) and Arthur Hnatek (worked with Tigran Hamasyan).

Q2: 楽器を始めたきっかけはなんだったんですか?当時のヒーローは誰でしたか?

【ALE】: 8~9歳の頃、僕が聴いていたバンドの有名なコンサートを父が見せてくれるようになった。ドラム全般に催眠術にかかったような感じで、特にドラムソロを見ているときは興奮したのを覚えている。そのきっかけになったのは、John Bohnamと Ian Paice だったと思う。
とはいえ、その他のドラマーから受けるインスピレーションは、常に僕の音楽的な文脈に根ざしている。非常識なドラムソロにはあまり興味がなかった。今の僕の主なインスピレーションは、Joseph Arrington(A Lot Like Birds、Sianvar…)、秋山貴彦(downy)、Billy Rymer(The Dillinger Escape Plan)、THE MARS VOLTA のドラマーたち(Dave Elitch, Thomas Pridgen, Jon Theodore)、Arthur Hnatek(Tigran Hamasyan と共演)だね。

Q3: How was Benthos formed? What is the meaning behind the band name?

【GABRI (Guitar)】: Everything began in early 2018. I was in the process of parting ways with my previous band when Enrico (guitar) and I decided to start a new project. It took us nearly a year to find the rest of the band members. The first to join was Alberto, who had been playing in another project with a mutual friend of mine.
Soon after, Alessandro (drummer) became the fourth member. I still remember seeing him perform a pop song in a metalcore version, it was hilarious!
But what really struck me was his playing style. I was immediately drawn to it and knew he had to be part of the band.
Gabri (vocals) was the last to join. We were already friends, and during the summer of 2018, we went on an amazing trip through southern Italy. One day, while we were relaxing, he began improvising vocals over “Back and Forth,” which was probably the first track I ever composed for Benthos. I loved his approach, and from that moment, our lineup was complete, we became Benthos.
As for the name, “Benthos” refers to the community of organisms living in close contact with the seabed. Metaphorically, it represents our inner essence, our emotions, buried deep below, that we strive to bring to the surface. One of our early tracks, “Debris // Essence,” was originally titled “Awake the Benthos.” Eventually, we realized that “Benthos” felt like the perfect name for us.

Q3: BENTHOS はどのようにして結成されたのですか?バンド名に込められた意味は何ですか?

【GABRI (ギター)】: すべてが始まったのは2018年の初めだった。Enrico(ギター)と僕が新しいプロジェクトを始めることを決めたとき、僕は前のバンドと決別している最中でね。残りのバンドメンバーを見つけるのに1年近くかかった。最初に参加したのは、共通の友人と別のプロジェクトで演奏していた Alberto だった。
すぐに Alessandro(ドラマー)が4人目のメンバーになった。彼がポップ・ソングをメタルコア・バージョンで演奏しているのを見たのを今でも覚えているよ!でも本当に衝撃を受けたのは、彼の演奏スタイルだった。僕はすぐにそれに惹かれ、彼がバンドの一員になるべきだと思った。
Gabri(ヴォーカル)は最後に加入した。僕たちはすでに友人で、2018年の夏、南イタリアを巡る素晴らしい旅に出た。ある日、僕たちがくつろいでいると、彼はおそらく僕が BENTHOS のために作曲した最初の曲 “Back and Forth” に即興でヴォーカルをつけ始めた。僕は彼のアプローチが気に入り、その瞬間にラインナップは完成し、BENTHOS となった。
BENTHOS という名前は、海底に密着して生活する生物のコミュニティを意味する。比喩的には、僕たちの内なるエッセンス、地下深くに埋もれている僕たちの感情を表し、それを表面化させようと努力しているんだ。僕たちの初期の楽曲のひとつ、”Debris // Essence” の原題は “Awake the Benthos” だった。やがて、その “Benthos” が僕たちにとって完璧な名前だと感じるようになったんだ 。

Q4: Italy is famous for power metal like Rhapsody of Fire and progressive rock like PFM, but why did you decide to play experimental prog metal?

【ALE】: I guess we never really “decided”! It came naturally working together. I guess “experimental metal” was the only thing that could contain all the different ideas and styles that we have.

Q4: イタリアは RHAPSODY OF FIRE のようなパワー・メタルや、PFM のようなプログレッシブ・ロックで有名ですが、なぜ実験的なプログ・メタルをやろうと決めたのですか?

【ALE】: “決めた” ということはなかったと思う!一緒にやっているうちに自然にそうなったんだ。”エクスペリメンタル・メタル “という言葉だけが、僕らが持っている様々なアイデアやスタイルをすべて含むことができたんだと思う。

Q5: What makes you guys so great is that you have the progressive, mathematical metal and hardcore of The Contortionist and The Dillinger Escape Plan, with the contemplative, psychedelic rock of The Mars Volta! In fact, No other band combines the two, would you agree?

【ALE】: What a thoughtful compliment, thank you! You identified all of our main influences.
Now that I’m thinking about it, you’re right, this mix is kinda unique. I guess you could find a similar vibe in some post-hardcore bands, though.

Q5: あなたたちが素晴らしいのは、THE CONTORTIONIST や THE DILLINGER ESCAPE PLAN のようなプログレッシブで数学的なメタルやハードコアと、THE MARS VOLTA のような瞑想的でサイケデリックなロックが共存しているところです!実際、この2つを兼ね備えているバンドは他にはないでしょうね?

【ALE】: 心のこもった賛辞、ありがとう!僕らが主に影響を受けたものを全部挙げてくれているね!
今考えてみると、君の言う通り、このミックスはちょっとユニークだね。ポスト・ハードコアのバンドにも似たような雰囲気があるとは思うけどね。

Q6: Prog metal is known for its deep concepts and thoughtful lyrics, what does your “From Nothing” talk about?

【GABRI】: This album is a deep reflection on the meaning of life, exploring both the positive and negative imprints humanity has left behind, and how those traces have shaped entire societies on artistic, cultural, and social levels.
It all begins with nothing, just an idea that takes the listener on a journey through its development and eventual realization, culminating in the fully formed vision described in the track “To Everything.”
Throughout the album, you may feel both disoriented and captivated. The listener is guided through a variety of emotional and psychological landscapes: a state of self-dissociation in “As a Cordyceps”; the lingering influence of past experiences on the present in “Fossil”; the inner voice that burns with a desperate urge for change in “Let Me Plunge”; the reconnection with your childhood self in “The Giant Child”; and stories that gradually blur the lines between reality and dystopia, as in “Perpetual Drone Monkeys.”.

Q6: プログ・メタルは深いコンセプトと思慮深い歌詞で知られていますが、”From Nothing” ではどんなストーリーが語られているのですか?

【GABRI】: このアルバムは、人生の意味についての深い考察であり、人類が残した肯定的な痕跡と否定的な痕跡の両方を探求し、それらの痕跡が芸術的、文化的、社会的なレベルで社会全体をどのように形成してきたかを探求しているんだ。
すべては “何もない” ところから始まり、ただひとつのアイディアがリスナーをその発展と最終的な実現への旅へと誘い、”To Everything” というトラックで描かれる完全な形のビジョンへと結実する。
アルバムを通して、君たちは混乱と魅惑の両方を感じるかもしれない。”As a Cordyceps” における自己解離状態、”Fossil” における過去の経験が現在に及ぼす長引く影響、”Let Me Plunge” における変化への絶望的な衝動に燃える内なる声、”The Giant Child” における幼少期の自分との再会、そして “Perpetual Drone Monkeys” のような現実とディストピアの境界線が徐々に曖昧になっていく物語など、リスナーは様々な感情的・心理的風景に導かれることになる。

Q7: For you guys, which way does the balance swing: virtuosity & odd time signatures, and emotion & melody?

【ALE】: They complement each other: technique is only a tool to convey certain emotions. With this frame of mind, this is a problem that we actually never faced. The focus has always been to create music that we enjoy!

Q7: あなた方にとって、テクニックと変拍子、感情とメロディのバランスはどちらに傾いていますか?

【ALE】: 両方が互いを補完している。テクニックはある種の感情を伝えるためのツールにすぎない。このような考え方のもとにあれば、そうした天秤は僕たちが実際に直面したことはない問題となる。常に自分たちが楽しめる音楽を作ることに集中してきたからね!

Q8: Dream Theater and Gojira began to win Grammy awards. In an age when listeners’ attention spans are so short and instant content is so easily consumed, why is music that is complex, long, and requires practice beginning to be reevaluated?

【ALE】: I could talk about this for hours! But I’ll try to keep it short.
I don’t know if the Grammy could be used as an indicator of what the audience actually cares about (just think about the year in which Macklemore won Best Hip-hop Album against Kendrick Lamar, and it was the year when To Pimp a Butterfly dropped!), but maybe on this occasion it can be useful.
In the past, this kind of music was also appreciated by the mainstream (great prog bands like Genesis, Yes, Rush and King Crimson are known to a lot of boomers). During the 2000s and after, though, the mainstream started to become very dry and predictable. I think that what’s happening right now is not linked with the consumerism and short content problem, but with a desire to search for something else outside the mainstream. Maybe, as always, it’s just a sane amount of boredom!
I’m also seeing a kind of self-consciousness from gen-z about “brain-rot” and short content as well, so it’s possible that some of us are seeking something resembling a cure.

Q8: DREAM THEATER と GOJIRA がグラミー賞を受賞しました。リスナーのアテンション・スパンがとても短く、インスタントなコンテンツが簡単に消費されてしまう時代に、複雑で長く、練習を必要とする音楽が再評価され始めているのはなぜでしょうか?

【ALE】: これについては何時間でも話せる!でも、なるべく短くまとめたいと思う。
グラミー賞が、観客が実際に何に関心を持っているかを示す指標として使えるかどうかはわからないよね。だって、マックルモアがケンドリック・ラマーを抑えて最優秀ヒップホップアルバムを受賞した年を考えてみてほしい。あの年には “To Pimp the Butterfly” が出ているにもかかわらずだよ!まあでも、この状況は利用できるよね。
かつて、この種の音楽はメインストリームにも評価されていた(GENESIS, YES, KING CRIMSON といった偉大なプログ・バンドは、多くの団塊世代に知られている)。しかし、2000年代以降、メインストリームは非常にドライで予測可能なものになり始めた。今起きていることは、消費主義やコンテンツ不足の問題とリンクしているのではなく、メインストリームの外側にある何かを探したいという欲求だと思う。もしかしたら、いつものように、狂った “飽き” からくるものなのかもしれないけど!
また、”脳内腐敗” や短いコンテンツに対する自意識のようなものもZ世代から見受けられるので、僕たちの一部が “治療法” のようなものを求めている可能性もある。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED BENTHOS’S LIFE!!

Ale (drums):
1. Radiohead – In Rainbows (including CD2)
2. Kendrick Lamar – To Pimp a Butterfly
3. A Lot Like Birds – Conversation Piece
4. downy – Mudai 7 (with the extra track Jyunanagatsu)
5. Bjork – Vespertine

Gabri (Guitar):
1. Opeth – Blackwater Park
2. Radiohead – Ok Computer
3. Hiatus Kayote – Choose Your Weapon
4. The Contortionist – Language
5. Kendrick Lamar – To Pimp a Butterfly

MESSAGE FOR JAPAN

More than interested, I’m obsessed! Most of my favorite art comes from Japan.
My favorite game of all time is Mother 3 (I also love the whole saga a lot). Other great japanese games are the ones from From Software (Dark Souls, Elden Ring etc.) Nintendo (Super Mario, Zelda, Mother/Earthbound etc.), Square Enix / Square Soft (Chrono Trigger, Final Fantasy etc.) and the NieR saga (AUTOMATA in particular).
Speaking about mangas and animes, Evangelion is like my favorite thing ever (The End of Evangelion in particular). Other favorite works are Perfect Blue (I love everything from Satoshi Kon to be fair), Cowboy Bebop, Ping Pong (anime and manga), Urasawa’s mangas (Monster, 20th Century Boys, Pluto…), AKIRA, BLAME!, Berserk.
Returning to music, I always loved the japanese math scene: downy, toe, tricot, paranoid void, LITE… Outside the math world, I enjoy MILLENIUM PARADE, MASS OF THE FERMENTING DREGS, ermhoi, Black Boboi, BAUKHA (ex HOPI), Sheena Ringo, Friday Night Plans, Ichiko Aoba, Kaho Nakamura, betcover!!, Sarah Bonito (from Kero Kero Bonito).
Me and my fiancé are planning to go to Japan for our honeymoon (and I also hope to play with Benthos someday!), so my message is: see you soon!

日本文化には興味があるというより、夢中だよ!好きなアートのほとんどは日本から来たものなんだ。
今までで一番好きなゲームはMOTHER3(サーガ全体も大好き)。他の素晴らしい日本のゲームは、フロム・ソフトウェアのもの(ダークソウル、エルデンリングなど)、任天堂のもの(スーパーマリオ、ゼルダ、マザー/アースバウンドなど)、スクウェア・エニックス/スクウェア・ソフトのもの(クロノ・トリガー、ファイナルファンタジーなど)、そしてNieRサーガ(特にAUTOMATA)。
漫画やアニメで言えば、エヴァンゲリヲンが今までで一番好き(特に新世紀エヴァンゲリヲン劇場版Air/まごころを、君に)。他に好きな作品は、パーフェクトブルー(今敏の作品は全部好き)、カウボーイビバップ、ピンポン(アニメも漫画も)、浦沢さんの漫画(モンスター、20世紀少年、プルート…)、AKIRA、BLAME!、ベルセルク。
音楽に話を戻すと、僕はいつも日本のマスロック・シーンが大好きだった…downy、toe、tricot、paranoid void、LITE…マスの世界以外では、MILLENIUM PARADE、MASS OF THE FERMENTING DREGS、ermhoi、Black Boboi、BAUKHA(ex HOPI)、椎名林檎、Friday Night Plans、青葉市子、中村佳穂、betcover!!!、サラ・ボニート(from Kero Kero Bonito)が好きだよ。
僕とフィアンセは新婚旅行で日本に行く予定なんだ。そして、いつか BENTHOS として日本でプレイしたいと思っているよ!すぐに会おう!

ALESSANDRO TAGLIANI

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PHASE TRANSITION : THE OTHER SIDE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FERNANDO MEIA OF PHASE TRANSITION !!

“Fado Is More Than Music; It’s Emotion. It’s About Longing, Destiny, Melancholy… Feelings That Resonate Deeply. That Emotional Weight Definitely Finds Its Way Into Our Songs.”

DISC REVIEW “THE OTHER SIDE”

「深みに飢えている人がいるのだと思う。世の中にはたくさんのコンテンツがありすぎて、つながりがないままスクロールして通り過ぎてしまうのが簡単で当たり前となっている。しかし、複雑な音楽は集中力を要求し、その代わりに豊かでエモーショナルな体験を与えてくれるんだ。ツイートではなく小説を読むようなもので、時間はかかるけど見返りは大きい。それがプログを生かし続けているんだよ」
画面をスクロールして5秒立ち止まり、またスクロールして5秒立ち止まる。コンテンツは無限にあって、私たちはその宇宙の中で “消費” というあまりにも無味乾燥かつ一方通行な言葉によって、すべてを理解し堪能した気持ちになっています。しかし、まるでそのスーパーの試食コーナーだけを回るような無料の巡回で心が満たされることはあるのでしょうか?
ポルトガルのプログ・メタル新人類 PHASE TRANSITION は、感情の起伏を山のように織り込んだ長く複雑な楽曲によって、そうしたインスタントな世界を変えたいと望んでいます。GOJIRA や DREAM THEATER のグラミー受賞はその “フェイズ移行” のきっかけとなるでしょう。結局、どれだけもっともらしいことを150字で呟いたとしても、どれだけ印象的な演奏を15秒で残したとしても、それは “作品” ではなく “コンテンツ” にすぎません。私たちにはきっと、こちらも疲れ果ててしまうような、集中力と思考力要する “作品” が今、必要なのかもしれません。
「DREAM THEATER は大好きだけど、決してクローンにはなりたくなかった。このバンドのメンバーはそれぞれ違うものを持ちよっている。Sofia はクラシックの強力なバックグラウンドを持っているし、”Dark Side of the Moon” や “Kid A” を聴いて育った。僕はモダン・メタルからEDM、シティ・ポップからフュージョンまで、何でも好きだ。僕たちは自分たちを限定することはないと信じている。PHASE TRANSITION の音楽は、そうしたすべてのテイストを反映しているんだ」
大学在学中に心酔する DREAM THEATER のカバーを演奏したのが始まりで、ドラマー Fernando Meia、ギタリスト Luis Dias、ヴァイオリニスト/ヴォーカリストの Sofia Beco を擁する PHASE TRANSITION のラインナップが完成しました。しかし、”The Other Side” を聴いて DREAM THEATER のフォロワーなどと揶揄する人はいないでしょう。キーボーディストはもちろん、ベーシストもいない、伝統的な楽器編成を回避した事実からも、彼らのエクレクティックなプログレッシブ・メタルの美学が非常に意外でユニークなものであることを証明しています。
「ファドはまさに音楽というよりもエモーションなんだ。憧れ、運命、メランコリー…深く心に響く感情なんだよ。その感情的な重みは、間違いなく僕たちの曲にも表れている」
“Veil of Illusions” や “Becoming” のような楽曲にはゴシック・メタルの雰囲気が織り込まれ、もし EVANESCENCE やアンネケ時代の THE GATHERING が PERIPHERY や TesseracT と融合したら…という極上のIFサウンドを具現化していきます。この魅惑のハイブリッドの背景には、サウダージとメランコリーを根源とするポルトガルの伝統音楽ファドの血が存在し、Sofia の幽玄な歌声とヴァイオリンが Luis のウルトラ・テクニカルなギタリズムと混ざり合うことで、未曾有の温故知新、未曾有のエモーションが完成をみるのです。きっと誰もが、この壮大な音楽を5秒でスクロールすることはできません。
今回弊誌では、リーダーでドラマー Fernando Meia にインタビューを行うことができました。「音楽的には、日本のフュージョンやシティポップ、Casiopea や T-SQUARE が好きなんだ。 日本には、情緒と技術的な素晴らしさがミックスされた素晴らしいものがあり、僕は深く敬服している」 どうぞ!!

PHASE TRANSITION “THE OTHER SIDE” : 10/10

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COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【ORBIT CULTURE : DESCENT】 LOUD PARK 25′


COVER STORY : ORBIT CULTURE “DESCENT”

“I Believe That Orbit Culture Will Lead The Metal World In The Future. Super Heavy And Super Melodic. Above All, They Have All The “Ingredients” That Metal Should Have! -Matt Heafy-“

DESCENT

「これからのメタル世界を牽引するのは、ORBIT CULTURE だと信じている。スーパー・ヘヴィでスーパー・メロディック。何より、メタルにあるべきすべての “素材” を備えているんだ!」
TRIVIUM の Matt Heafy はそう言って、スウェーデンのエクショーという小さな街から現れた “メタルの未来” を称賛しました。
実際、ORBIT CULTURE のメロディック・デスメタルとメタルコア、グルーヴ・メタルに80年代の古き良きスラッシュ・メタルのブレンドは、メタル界で最も期待されるバンドとして、Matt 以外の人物からも高く評価されているのです。
MACHINE “Fuckin”’ HEAD の Robb Flynn もそのひとり。彼らはUSツアーのサポートに躊躇なく ORBIT CULTURE を抜擢しました。
「言葉がないよ!よく、大好きなヒーローには会うべきじゃないなんて言われるけど、それは間違いだ。ヒーローには会うべきだよ。彼らはみんな、謙虚で素晴らしい人たちだ!」
フロントマン、Niklas Karlsson はそう言って、自らのヒーローたちからの称賛を噛み締めました。そのヒーローたちと同様、Niklals が謙虚なのはここに来るまでの道のりで苦労を重ねてきたからかもしれません。実際、エクショーがどこにあるかと尋ねても、おそらくほとんどの人はあまりピンとはこないでしょう。 しかし、スウェーデンの真ん中、あのイエテボリとストックホルムの間に位置するのどかなこの街こそ、Niklas が自分のバンドを作ろうと動き出し、今でも彼が故郷と呼ぶ場所なのです。
「子供の時からずっとバンドがやりたかった。15歳のときに近くの村からここに引っ越してきたんだ。 バンドをやっている人たちの輪に入ろうとしていてね。結局、昔のギタリスト Max Zinsmeister と友達になり、バンドをやることにしたんだ」

そうして2013年、17歳の Niklas はスウェーデンの若者らしくメタル・バンド ORBIT CULTURE (バンド名ジェネレーターで決めた) を立ち上げ、何千マイルも離れた場所で暮らす人たちの前で演奏しながら、世界中を回る旅を始めたのです。
「今日に至るまで10年かかったけれど、それは必要なことだった。成熟するためのプロセスと時間が必要だったと思う。 でも、時には大変なこともあったけど、僕はバンドを止めなかった。だって、メタルとバンドのおかげで僕は正気を保っていられるのだから」
“Nija”, “Shaman” で Niklas の不屈のボーカル・レンジも相まって勢いに乗った Orbit Cultureは、同じスウェーデンの大物で、メロデス・シーンのレジェンド IN FLAMES との US ツアーにこぎつけましたが、それは実際に訪れるまで現実味がまったくないほどの驚きでした。
「オファーを受けたときは “ああ、クールな感じだ” と思った。それから、”何が起こっているんだ?” とパニックになったんだ!
でも、IN FLAMES と一緒に演奏した初日以降は、基本的に1日おきにバーベキューをしたりで馴染んでいったよ。彼らはメロディック・デスメタルの最大手のひとつだ!でも今となっては、彼らは僕らのおじさんか、兄のような感じだ。”IN FLAMES の Anders とこんなところで話しているなんて…” って、ちょっと腕をつねってみたりね。僕たちの誰もが、このツアーを実際に起こったこととまだ受け止められていないと思う」

MACHINE HEAD や IN FLAMES とのツアーの経験が、彼らの音楽を進化させました。
「巨大なバンドがライヴをやっている間、僕たちはステージの脇に立って、彼らの話し方や、彼らが楽器を通して観客にどう語りかけるかに注目してきた。そして、 ライヴに足を運んでくれる人たちに楽しんでほしいという思いが強くなった。 それがバンドとして僕らに欠けていたものなんだ。 だから、そこに集中するようにしているんだ」
実際、ORBIT CULTURE はアルバムごとに進化を遂げてきました。
「”Nija” はとても機械的な野獣だった。サウンドスケープで巨大なものを目指していた。一方 “Shaman” は、よりライブに適したものだった。最も自然なのは、”Descent” でそれらを融合させようとすることで、そこにダークな要素や新しいものを作るのも自然なことだった。2016年のアルバム “Rasen” からの要素もある。ある部分について面白かったものを取り出して、それらをまとめようとしたんだ」

Niklas は、イエテボリやストックホルムのようなメタルの “故郷” ではなく、エクショーという小さな街で育ったことが ORBIT CULTURE のオリジナルなサウンドを生み出したと考えています。
「もし僕たちがイエテボリやストックホルムで育っていたとしたら、こうはならなかっただろうな。僕らは、シーンの一部でも何でもなかった。IMMINENCE の Christian とも話したんだけど、僕らは生まれるのが15年遅かったんだ。当時は誰もがバンドをやっていたからね。だから、自分たちの音楽を自分たちだけで作り続けていたんだ。シーンの中心から遠かったからこそ、スウェーデンのバンドだけじゃなく、USのスラッシュや METALLICA からもより多くのインスピレーションを受けることができた。もちろん、MESHUGGAH や IN FLAMES は敬愛しているけど、同時に僕たちはいつもアメリカの80年代や90年代の音楽に興味があったんだ。
もちろん、メロディック・デスメタルもまだ聴くことができるけど、僕らはそこに様々な影響を融合させたんだ。自分たちがクールだと思うものを演奏し、レコーディングしているよ」

彼らの音楽と人生を変えたバンドは、昨年オリンピックのオープニング・セレモニーで叫び、そしてグラミーを受賞しました。
「メタル仲間が “The Way of All Flesh” についてよく話していたんだ…でも、当時は METALLICA に夢中だったから、友達みんなでパーティーをすることになるまで、GOJIRA に触れる機会はなかった。 その夜、僕が知っていたメタルと音楽全般についてのすべてが変わったんだ。
パーティーのみんなは朝早くには眠ってしまっていて、僕だけがまだ起きていてゲームをしたり、新しい音楽を探し回ったりしていた。 そうして、”Where Dragons Dwell” に出会い、そのイントロが流れた瞬間、ある種の高揚感を感じた。 僕は “The Way of All Flesh” まで聴き続け、”The Art of Dying” という曲が流れてきた。 その曲を初めて体験した後、僕はヘッドホンをゆっくりと外し、緊張した目が潤んできた。 これはもう音楽ですらなく、18歳の僕の魂にまっすぐ語りかけてくる何か別のものだった。 その体験の後、僕は眠りにつき、目を覚ますと、荷物をまとめてまっすぐ家に帰り、さっき聞いたことを燃料にしてリフと曲を書いた。 あの日のことは決して忘れないだろう。
GOJIRA は METALLICA と同様、僕が何年も何年も聴き続けている数少ないバンドのひとつだ。 彼らはレコードを出すたびに、僕が最初に彼らを好きになった理由であるスピリチュアルな面を含みながら、完全に新鮮なものを作っている。 世界で最もヘヴィなメタル・バンドのひとつでありながら、悲しみ、希望、愛、怒りなど、リスナーのあらゆる感情とつながることで、完全なスピリチュアルな感覚をリスナーに与えている。つまり、僕らの屋台骨は GOJIRA と METALLICA なんだ」

AVICII の大ファンであることも公言しています。
「つまり、彼の音楽は素晴らしいけど、僕が一番興味を惹かれるのは、フックを書く能力だと思う。 ポップでハッピーな曲でも、心の琴線に触れることができるんだ。そしてそれが僕の興味をそそる。
最もダークなメタルであれ、最もポップなダンスミュージックであれ、音楽は何かを感じさせてくれることが大切なんだ」
映画 “Dune” も “Descent” の大きなインスピレーションのひとつです。
「そう、もう2回も観ている。まったく飽きることがなかったよ。ハンス・ジマーによるサウンドデザインは素晴らしかった。サウンド・デザインと言ったのは、メロディーというより、壮大なサウンドが印象的だからだ。 その広大さが映像にとても合っているんだ。 ストーリーも音楽も、どちらも重厚な映画だ。だから、次のアルバムでも “Dune” はもっと出てくると思うよ」
まさに “映画” は ORBIT CULTURE の音楽にとってなくてはならない音楽の景色となりつつあります。”The Tales of War”。彼らの最新曲は、緊張感がありながらも洗練されたシンフォニー・ストリングスのイントロで始まり、すぐに廃墟のようなギターの沼地へと沈んでいきます。Niklas は、暗闇の中を這いずり回り “恐怖の海に溺れる” と唸り、威嚇的な姿を見せながらも、アンセム的なコーラスで憧れとメロディックな救いを与えていきます。
「これまでほとんどすべてのライヴで、ムードを盛り上げるために映画のような長いイントロを使ってきた。でも今回は、曲そのものにその感覚をそのまま焼き付けるのはどうだろうと考えたんだ。映画のような要素、盛り上がり、詩、そしてコーラス。最初から、これが僕らの新時代を紹介する最初の曲でなければならないとわかっていた」

とはいえ、実験のしすぎにも気をつけています。
「実験や進化はとても大事なことだけど、あまり手を広げすぎるのもよくない。 というのも、僕はまず自分のために曲を書くし、今の僕らのサウンドが好きだから…(笑)。でも明らかに、僕はどこでもプラグインやサウンドパックを “ああ、これカッコいいな” と思って買ってしまうような人間でもある。でも結局のところ、10個の要素のうち1個を使うだけなんだ。 イントロ、ヴァース、コーラスというような、ポップでシンプルな公式が基本。僕はそれが好きだし、それが僕にとってのメタル。1秒間に100万音符を弾くような演奏はしないよ(笑)」
歌いながらギターを弾くことも簡単ではありません。
「”Nija” の3曲目に収録されている “Day of the Cloud” は、演奏するのも歌うのも大変だった。 でも、”Shaman” に収録されている “Mast of the World” という曲にはいまだに苦労している。 歌いながら同時に演奏することはなんとかできるようになったけど、ただそこにつっ立っていなければならないんだ。 完全に時間通りにやらないとスタミナが続かない。 他のメンバーとの連携が取れていないと、平坦なものになってしまう」
“Descent” を作るにあたって、Niklas が考えていたのは静寂を使ったダイナミズムでした。
「ほとんどの曲は、ジェットコースターのように上下する。それが僕らの好きなところなんだ。アルバムの流れについてもっと考えている。”Descent” の最後を飾る “Through Time” は、星間的な雰囲気の曲で、いい感じだった。45秒間大音量で鳴り響き、その後に静かな音楽が鳴り響く。僕はそれが好きだ。そうありたいんだ。NIRVANA のようなね。ライヴ向きのアルバムにしたかったんだけど、最終的にはこの巨大でダークなモンスターになった。最高の山から最低の奈落の底まで。ただ、僕はギターがそんなに上手くないから、曲を作るときは、自分ができることにとどめているんだよ」

苦労と実験の長い道のり。それでも、1400年代にまで遡る歴史的で、しかし小さな町から生まれたヒーローは常に前を見据えています。
「最初の頃は大きな問題を抱えていた。 僕は一体何を間違えているんだ? って。それから他人のせいにしたり、そんなくだらないことを始めた。 ORBIT CULTURE で何をしたいのか、目的を見失いかけていた。 ただ曲を書いて、カッコいいアルバムやカッコいいアルバム・カバーを作りたかったんだけなんだけどね。 でも同時に、外に出て演奏しなければならないことも分かっていたし、そのためにふさわしい仲間を見つけなければならないことも分かっていた。 幸運なことに、それがうまくいった。 特にスウェーデンのこんな人口10000人の小さな町から来たのは超レアだ。 ここで音楽をやっている人はもうそんなに多くないし、僕が知っている限りではね。 それが僕らを家族のように感じさせてくれた。ファンのコメントで、何か暗い経験をしていると書いてあるのを見ると、自分もそういうことを考えることがあるんだ。 僕らの音楽に共感してくれるなんて、本当に素晴らしいことだよ。 僕らの音楽が人々の助けになるなら、僕らにとってはそれで十分なんだ。僕たちは兄弟みたいなもので、みんなと ORBIT CULTURE を共有できることに興奮しているよ」

 参考文献: KERRANG! MUSIC CULTURE REVIEWS COVER STORY THE K! PIT STORE MAGAZINE BUY NOW SPRING 2025 FEATURES “This keeps me sane, I have to do this”: Meet Orbit Culture, the band Matt Heafy is calling the future of metal

REVOLVER :”HIGHEST MOUNTAIN, LOWEST ABYSS”: INSIDE ORBIT CULTURE’S MOST EXTREME ALBUM YET

NEW NOISE MAG:INTERVIEW: SWEDEN’S ORBIT CULTURE ARE SHOOTING FOR THE STARS

KNOTFEST:Niklas Karlsson Of Orbit Culture Talks Their Rise, Touring With In Flames and More!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SIGN OF THE WOLF : SIGN OF THE WOLF】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TONY CAREY OF SIGN OF THE WOLF !!

“In The Original Era, 60s, 70s, and 80s, The Music Was New And The Style Was Being Invented. It’s Now 50 Years Later For Me – I Joined Rainbow In 1975 – And The Bands I Hear Today Aren’t Inventing Anything. That’s The Difference.”

DISC REVIEW “SIGN OF THE WOLF”

「Ronnie の声?まさに最高の一人だよ。人として?彼は僕より14歳年上で、叔父さんのような存在だった。Ronnie も Wendy Dio も素晴らしい人たちだったし、彼は僕と同じアメリカ人だったからね。僕はイギリス人ミュージシャンと仕事をしたことがなかったから、バンドにもう一人アメリカ人がいたことは大きな助けになったんだよ」
70年代/80年代を象徴するハードロックについて語るとき、RAINBOW の “Rising”、BLACK SABBATH の “Heaven And Hell”、DIO の “Holy Diver” が挙がることは間違いないでしょう。共通項はもちろん、伝説のボーカリスト Ronnie James Dio の存在。彼の歌声、彼の魔法、彼のファンタジーが失われて久しい2025年の暗闇に虹をかけるような傑作が、Ronnie を愛する人々の手によって生まれました。SIGN OF THE WOLF。彼の掲げるメロイック・サインに集いし者たち。
「オリジナルの時代…60年代、70年代、80年代は、音楽が新しく、スタイルが発明がどんどん発明されていった。僕は1975年に RAINBOW に加入したんだ。それから50年が経って…今僕が耳にする新しいバンドは何も発明していない。それが違いだと思うよ」
この美しいプロジェクトは、Firework Mag の Bruce Mee の発案で始まりました。”Tarot Woman” のイントロ、Tony Carey の幽玄神秘なキーボードが彼をハードロックに引き込み、Ronnie の圧倒的な歌声に忠誠を誓いました。そうして長年音楽業界に身を置く中で、今回のインタビューイ Tony Carey と同く、現代のハードロックにどこか物足りなさを感じるようになったのです。かつての、個性的で、音楽の発明が各所に散りばめられた壮大なるメロディの園を甦らせたい。そうして彼は Tony Carey をはじめ、温故知新で才能豊かなアーティストを集めることに決めたのです。
「このプロジェクトにはたくさんの才能があるし、僕はとにかく、Doug Aldrich と Vinnie Appice と一緒にやってみたかったんだ」
ドラム・キットの後ろには、”Mob Rules” や “Holy Diver” など数多のマイルストーンでエンジンとなった Vinnie Appice が鎮座し、Chuck Wright や Mark Boals といった名手とタッグを組みます。リード・ギターは Doug Aldrich。ご承知の通り、WHITESNAKE に再び魂を込め、DIO を復活に導いたカリスマにして、真のギターヒーロー。
もちろん、Ronnie James Dio の歌声は誰にも代えられませんが、ここでは全曲に Andrew Freeman が参加。Vivian Campbell が DIO を受け継ぐ LAST IN LINE (“Ⅱ” の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい) でボーカルを務める Andrew の実力は本物。良い意味で “ジェネリック・ディオ” ともいえる彼のキャッチーな力強さは、SIGN OF THE WOLF の音楽に真のフックと重厚さを与えています。そこに、Doug や Vinnie と演奏をしてみたかったと語る RAINBOW のレジェンド Tony Carey が合流。絶対的なハードロックの金字塔がここに誕生しました。
「”Rising” がこんなに長く愛されていることに驚いているよ。たいていのレコードは2~3年で忘れ去られてしまうものだからね。”Rising” はほとんど50年も人々の記憶に残っているんだから」
実際、Tony の参加した “The Last Unicorn” や “Rage of Angels” では、まさに “Tarot Woman” や “Stargazer” が放っていた神秘的で荘厳なロックの魔法が降臨しています。まだ鍵盤がロックの中心にいた虹色の時代。ただし、アルバムは RAINBOW のみならず、”Arbeit Machat Frei” では THIN LIZZY を (まるで Doug の BAD MOON RISING の3rd のようでもある)、”Silent Killer” では DIO を、そして壮大なタイトル・トラックではあの名曲 “Heaven and Hell” をも探訪して、ロックやメタル、その革命の炎を今でもあかあかと燃やせることを証明するのです。Steve Mann や Steve Morris, Mark Mangold の美学が炸裂するメロディックな楽曲もまた素晴らしい。
今回弊誌では、Tony Carey にインタビューを行うことができました。「実は、RAINBOW のライブは、スタジオでの RAINBOW とはまったく違っていたんだ。コンサートではハモンドをたくさん弾いたけど、レコードではほとんど弾かなかった。”Rising” と “Long Live Rock and Roll” のレコードは、ハモンドの代わりにギターのオーバーダブがほとんどだったんだ。だから僕たちのライブ・サウンドはスタジオとはとても違っていて、そのライブ・サウンドこそが僕にとっての RAINBOW だったんだ」本物にしか作りえない本物のハードロック・アルバム…Dio といえば “Dehumanizer” の再評価も進んで欲しいと祈りながら…どうぞ!!

SIGN OF THE WOLF “S.T.” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KING GARCIA : HAMELIN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KORNILIOS KIRIAKIDIS OF KING GARCIA !!

“The Clarinet, In Particular, Has a Fascinating Quality: It Offers Freedom Between Tempered And Non-Tempered Systems, Opening Up Countless Musical Pathways. It Can Transform From a Sweet, Intimate Instrument To a Scream Of Despair, Making It Incredibly Expressive.”

DISC REVIEW “HAMELIN”

「ハーメルンの伝説は、社会的にも政治的にも、多くの文脈に適用できる。芸術家は常に、はみ出し者、フリンジ (奇抜な狂信者、過激派) として扱われてきた。しかし、芸術には世界を動かす力があると同時に、世界を止めてしまう力もあるんだ。救うことも破壊することも、団結させることも分断させることもできる。重要なメッセージは、権力の行使、あるいは行使の誤りこそが、救世主と暴君を分けるということだ」
欲望に魅入られた権力者の心ない、愚かな行為や圧政、暴力に差別はいつの世にも存在します。そしていつの世も、そんな理不尽や抑圧を引き受けるのは弱い者、はみ出し者、社会の常識に収まらなかった者。
ドイツの寓話、”ハーメルンの笛吹き男” では、ネズミ退治を請け負った 笛吹き男が報酬を支払ってもらえず、怒って町の子どもたちを笛の音で誘い森へと連れ去りました。一方で現代メタルの “笛吹き男”、ギリシャの KING GARCIA は暗い世にはびこるあらゆる種類の腐ったネズミたち-政治家、侵略者、宗教家-をその笛の音で何処かへ連れ去ろうとしています。こうした寓話から読み取れることは何でしょう?”生産性” がないと切り捨てられた人に、実際は世界を動かす力がある?芸術に秘められた諸刃の剣?とはいえ、その寓話と言葉のないアルバム “Hamelin” の受け止め方はリスナーの耳に委ねられています。
「僕たちはクラリネットやトランペットのような管楽器を “伝統的な楽器” として使っているわけではないということだよね。僕たちにとって最も重要なのは、木管楽器や金管楽器のサウンドと、それがもたらすユニークな特徴なんだ。特にクラリネットは魅力的な性質を持っている。調律された音と調律されてない音の間で自由を提供してくれて、数え切れないほど音楽の道を開いてくれる。甘く親密な楽器から絶望の叫びまで変幻自在で、信じられないほどの表現力を発揮するんだ」
実際、モダン・メタルの笛吹き男、その異名は伊達ではありません。クラリネットを主軸にトランペット、バグパイプ、ガイダ、カヴァルといった多彩な管楽器を駆使するのは、バンドの “声” の幅を広げるため。もちろん、ひとつの楽器、ボーカルやギターを “声” に据えてもその才能によって幅を広げることは可能ですが、KING GARCIA は楽器自体を入れ替えるという手法で “声” の多様さを追い求めようとしています。さらに、主軸となるクラリネット、そのギターで言えばフレットレスのような調律のフレキシビリティーがさらに “声” の可能性を押し広げていきます。
「伝統的なギリシャ音楽の影響が僕たちのスタイルにシームレスに織り込まれ、KING GARCIA のサウンドの豊かさと独自性を際立たせている。僕たちの音楽的伝統への敬意は、創造性を制限するものではなく、むしろそれを高め、僕たちの作品に聴衆と直接共鳴する深みを与えているんだよ」
そうした “声” の幅広い可能性は、KING GARCIA の肉体、その音楽的基盤の多様さによってさらに増幅されていきます。ただし、彼らが血肉としてきた影響の数々は、決して意図的ではなく有機的にその体内を巡ります。PAIN OF SALVATION, MESHUGGAH, QUEENS OF THE STONE AGE といったプログレッシブ/オルタナティブの極北、その雫は KING GARCIA の原衝動である ギリシャの伝統音楽とシームレスに混ざり合い、ガイダやカヴァルといった彼の地の伝統楽器を心臓にその体内を駆け巡ります。もしエンニオ・モリコーネやジョン・ウィリアムズがメタルを作ったら…そんな “If” の世界を実現できるのは、きっと彼らだけではないでしょうか?
今回弊誌では、ベーシストの Kornilios Kiriakidis にインタビューを行うことができました。「オンライン中毒による注意力の分断が事実上すべての人に影響を及ぼしている時代において、5秒以上続くものは今やリスクとみなされている。しかし、日常生活の中には、このような注意散漫が侵入できないわずかな時間がまだ残されているんだ。複雑で要求の多い音楽が輝きを放つのは、こうした瞬間なんだよ」 MOTHER OF MILLIONS のメンバーが参加、NEED のプロデューサーが手がけたギリシャ・メタルの最高到達点。どうぞ!!

KING GARCIA “HAMELIN” : 10/10

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