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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【XANTHOCHROID : OF ERTHE AND AXEN ACT I & Ⅱ】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SAM MEADOR OF XANTHOCHROID !!

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More Extreme, Yet More Delicate. More Vast, Yet More Intimate. Xanthochroid’s “Of Erthe and Axen” Attempts To Further Broaden The “Cinematic Black Metal” Horizons !!

DISC REVIEW “OF ERTHE AND AXEN”

プログレッシブエクストリームのイノベーションを志望する、南カリフォルニアの野心的なカルテット XANTHOCHROID が至高なる2枚組の新作 “Of Erthe and Axen” をリリースしました!! “ロードオブザリング” や “ゼルダの伝説 時のオカリナ” にインスピレーションを得たというその壮麗かつ耽美なファンタジックワールドは、”シネマティックブラックメタル” の呼称に相応しいロマンとイマジネーションを運びます。
ブラックメタル、プログメタル、プログロック、シンフォニック、フォーク、クラシカル。XANTHOCHROID のカラフルで奥深いタペストリーは、OPETH, EMPEROR, ENSLAVED, JETHRO TULL, RENAISSANCE の豊潤なるミックスなどとも評されます。ただし、デビュー作から続く壮観なコンセプトストーリーをベースとした、大作映画や RPG のサウンドトラック的なアプローチは確かにバンドの確固たるアイデンティティーとなっているのです。
XANTHOCHROID が紡ぐ “Etymos” の物語は、王の血を引く Thanos と Sindir (後に Ereptor) 兄弟による闘争憚。”Of Erthe and Axen” では、”Incultus”, “Blessed He With Boils” 以前、二人の子供時代の出来事を、愛、嫉妬、魔法、戦争、そして欺瞞のエッセンスを交えつつ克明に描いているのです。
“Etymos” のエピック第一幕は、壮大なオーケストレーションと繊細でフォーキッシュな二つの小曲で幕を開けます。作品の全体像を暗示するような意を異にする二つのイントロダクションは、多彩な楽器の導入と新加入の女性シンガー Ali Meador の美麗なる歌声を披露し、共にバンドの拡がる可能性を伝えていますね。
不穏で不気味なディストーションサウンドが静寂を切り裂く “To Higher Climes Where Few Might Stand” はまさに XANTHOCHROID の真骨頂。EMPEROR や OPETH の面影を、クワイアやシンセサイザーで大仰にドラマティックに味付けしたシアトリカルな8分間は、Sam の邪悪なグロウルと伸びやかなクリーンを羅針盤に、ジギルとハイドの如く静と動を行き来します。6拍子のフォルクローレが、ホーンとストリングスを伴って鮮やかにメタリックな華を満開とする中盤の超展開は筆舌に尽くし難いほど見事です。
“To Souls Distant and Dreaming” で DREAM THEATER の遺伝子を垣間見せた後、Sam のパーカッシブギターは進化の証である “In Deep and Wooded Forests of My Youth” を導きます。マンドリンやアコーディオン、フルートを取り入れた JETHRO TULL をも想起させるフォーキーでロマンチックなデュエットは、朗々とした Ali と Sam の歌声でリスナーを月明かりが差し込む深き森、木々の騒めきへと誘うのです。
「”Act Ⅱ” は “Act I” に比べてメタルの要素が強調され、より長いアルバムになっているね。」 とSam が語るように、アルバムの第二幕はアートワークの変化も伴って、大円団に向けてその硬質と絢爛を増して行きます。
男声と女声のクワイアとピアノの流麗な響をイントロとしたあまりに豪壮でドラマティックな “Through Chains That Drag Us Downward” はその象徴でしょう。Sam の背徳的アジテイトや時折挿入されるブラストビートは、確かにバンドのルーツを示しますが、とは言えあまりに拡大された楽曲全体のデザインを鑑みれば、Sam が 「自分たちをブラックメタルと呼んでいるのはジョークのようなもの」 と語ることにも頷けます。
実際、Sam の歌唱が Hansi Kursch を思わせる “Of Aching Empty Pain” などではシンフォニック/シネマティックメタルのパイオニア BLIND GUARDIAN の領域、絢爛さにまで接近しているようにも思えます。
アルバムは、クラッシックなオペラの如く華麗で重厚な11分の大曲 “Toward Truth and Reconciliation” で濃密でダイナミックな作品をリトレイスするかのように幕を閉じました。
今回弊誌では、ボーカル、ギター、キーボードを担当する Sam Meador にインタビューを行うことが出来ました。今回も Jens Bogren がマスタリングを担当しています。全てを DIY で賄っているため知名度こそ低いものの、そのクオリティーは最上級。どうぞ!!

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XANTHOCHROID “OF ERTHE AND AXEN ACT I & Ⅱ” : 9.8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【GIZMODROME : GIZMODROME】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ADRIAN BELEW OF GIZMODROME !!

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The Police, PFM, Level 42, And King Crimson Got Together, Making An Strange But Absolutely Fantastic Record As Gizmodrome !!

DISC REVIEW “GIZMODROME”

ロック四半世紀の時を刻む、四人の傑出したミュージシャンが集結したスーパーグループ GIZMODROME が唯一無二の色彩を放つデビュー作 “Gizmodrome” をリリースしました!!マエストロが紡ぐ多彩かつユニークな “パンクプログ” “プログレッシブポップ” の造形は、ある種定型化したシーンに贖いがたい魅力的な誘惑を放ちます。
THE POLICE の大黒柱 Stewart Copeland を中心として、鍵盤の魔術師 PFM の Vittorio Cosma、LEVEL 42 のスラップキング Mark King、そして KING CRIMSON のギターイノベーター Adrian Belew が参集。GIZMODROME はパンク、ポップ、ニューウェーブが花開いた80年代初頭の風をプログレッシブのテクニックに乗せて運ぶ素晴らしき “Gizmo” “仕掛け” の体現者だと言えるでしょう。
「レコーディングの鍵は素早さだったね。長々と時間をかけることなく、ただ楽しんで行ったんだ。」 と Adrian が語る通り、アルバムは音楽本来のワクワク感、楽しさ、多幸感に満ちています。
アルバムオープナー、”Zombies In The Mall” は GIZMODROME の “生態” を目の当たりに出来る楽曲かも知れませんね。THE POLICE が遺したポップパンクの遺産と、LEVEL 42 のジャズファンクが、プログレッシブなポルカの上でダンスを踊る奇跡。Stewart 自らがプレイしたというトロンボーン、Adrian の巧みなアコースティックギターも重要なアクセントになっていますね。
実際、バンドはポップパンク、ロック、ジャズファンク、プログレッシブという異なるジャンルから一名づつ選抜されたハイブリッドな “多音席軍”の 顔を持ちます。そしてその4人の選ばれしヴァーチュオーソは究極に楽しみながら、ユーモラスなまでにエクレクティックな音楽のショーケースを披露しているのです。
“イタリア” というロケーションが、この自由で楽観的なムードに更なる追い風となった可能性もありますね。Stewart もレコーディングにおいて、話題の大半が音楽ではなく、パスタやピザについてだったと認めています。
勿論、GIZMODROME のフレキシビリティーが Frank Zappa に通じると感じるリスナーも多いでしょう。事実、レコードの大部分でリードボーカルを務めた Stewart のモノトーンな声質やイントネーションは、Zappa のそれと近いようにも思えます。
インタビューで Adrian が語る通り、Adrian & King のメロディックなコーラスが Stewart のボーカルを際立たせ、VAN HALEN におけるダイヤモンドデイヴの如く極上のストーリーテラーに仕立てあげている部分も、マルチに歌えるバンドならではの実に興味深いチャレンジですね。”Summer is Coming” の BEACH BOYS もしくは TOTO を想起させるコーラスワークは、まさに GIZMODROME の豊潤な可能性の一つだと言えるでしょう。
もしかしたら GIZMODROME は最も成功した音楽の “Back to the Future” なのかも知れません。「僕は二つの要素をミックスするのが好きだね。テクノロジーとオーガニックをね。」 と Adrian が語るように、確かに “Gizmodrome” には古き良き時代の大らかな空気と、現代的なサウンド、コンテンポラリーで多様な創造性のエッセンスが奇想天外に共存しています。
“American People” を文字ったユーモラスな “Amaka Pipa” はまさにその象徴でしょう。Stewart のトライバルなリズムは、Adrian の異質でしかし温もりのある “Foxtone” と溶け合いラップ調のボーカルを誘います。ジャズのビートやブルースの精神まで内包したユニークかつ多彩な一曲は、ルーズで発想豊かなジャムセッションのムードとモダンなデザインを共有するバンドのランドマークなのかも知れませんね。
それにしても Rolling Stone 誌 “100 Greatest Drummers of All Time” で10位にランクした Stewart のドラミングはやはり伊達ではありませんね。左利きにも関わらず右利きのセットでプレイする彼の稀有なスタイルは、スネア、リムショット、ハイハットのダイナミズムに特別な魔法をかけ、THE POLICE 時代から培ったレゲエを初めとする世界中のリズムを見事にロックと融合させています。”Gizmodrome” の楽曲の大半がワールドミュージックを隠し味としているのは、Stewart がメインコンポーザーであることと密接にリンクしているのです。
今回弊誌では Adrian Belew にインタビューを行うことが出来ました。”Stay Ready” は象徴的ですが、彼の風変わりでイタズラ心満載のリックがなければ作品の魅力は半減していたことでしょう。さらには KING CRIMSON, Robert Fripp に対する愛憎入りまじる複雑な感情を、これほど顕にしたインタビューは世界でも初めてかも知れません。来年4月には来日公演も決定しています。どうぞ!!

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GIZMODROME “GIZMODROME” : 10/10

INTERVIEW WITH ADRIAN BELEW

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Q1: First of all, I heard that you talked to Robert Fripp the other day, are not you? I think that it was a long time no conversation between you and Robert, how did you feel? What specifically did you talk about?

【ADRIAN】: It had been 4 years since we had spoken. That is a long time! In that interim I had many mixed feelings. I was mostly hurt that I was no longer a part of the band. I had considered it a partnership, especially between myself and Robert as guitarists and writers. Therefore I did not accept that it was “one person’s band” and that one person (Robert) could make such changes on his own. I now see I was wrong and I have come to terms with it. Over those 4 years I immersed myself in the “reconstruction” of my solo career, which had often been set aside in order to work with King Crimson. I decided to try new things and become super-active. I did a Pixar film which won an Oscar. I created a new musical format specifically for my ideas called FLUX and recorded hundreds of things for its content. I invented (with a lot of technical help) 2 award-winning apps. I toured the world repeatedly with the Adrian Belew Power Trio, and wrote more songs and music than ever before. In hindsight, I would have been too busy to be in the new line-up of Crimson!
Robert and I mostly spoke of positive things. He kindly congratulated me on my work and the Oscar and talked excitedly about Gizmodrome, which he seems excited about. Then there were some personal moments where I opened up to him and expressed some of my grievances, but that didn’t last very long. I told Robert I loved him and missed him. After that we talked about whether or not I would accept the title “ninth man inactive”. Robert explained that for him this “ninth man inactive” concept connotated a willingness on my part to stay in the “Crimson family” in an inactive role until called upon to perhaps re-join the band. I agreed to accept that role. After that we talked joyfully about our past and left it at that. A very positive conversation. In reality, nothing much has really changed, but it feels better!

Q1: つい先日、Robert Fripp と久々に話したそうですね?

【ADRIAN】: 彼と最後に話してから4年が過ぎていたね。とても長い時間だよ!その4年の間、僕は沢山の複雑な感情を持つこととなったね。その大部分は、僕がもう KING CRIMSON の一部ではなくなったことに対する傷心だったんだ。
僕はあのバンドをパートナーシップだと考えていたんだ。特にギタリスト、ソングライターとしての僕と Robert の関係をね。だから、KING CRIMSON が “ワンマンバンド” で、その “ワンマン” Robert があのような大変革を独断で決めてしまった事実を受け入れることが出来なかったんだ。今では、僕が誤っていたことを認め、折り合いをつけているよ。
この4年間、僕はソロ活動の “再建” に没頭していたんだ。KING CRIMSON の仕事をするためにしばしば脇に置かれて来たからね。新しいものを試して、スーパーアクティブになることを決めたんだよ。
オスカーを獲得したピクサーの映画を手がけたね。僕のアイデアで FLUX という新たな音楽フォーマットを作り、そのコンテンツのために沢山レコーディングもしたよ。技術面の援助を受けて、二つの賞を獲得したアプリも開発したんだ。Adrian Belew Power Trio で何度も世界中をツアーしたし、以前より多くの楽曲や音楽も書いているよ。振り返ってみれば、忙しすぎてクリムゾンの新たなラインナップに加わる暇はなかったかも知れないね!
Robert と僕は主にポジティブな話をしたよ。彼は親切にも、僕の仕事やオスカー獲得を祝ってくれたんだ。GIZMODROME についても話したよ。彼はエキサイトしているようだったね。
それから個人的な話をしたよ。僕は彼に心を開いて重荷の一部を話したんだ。ただ、あまり長くは続かなかったね。僕は Robert に彼を愛しているし、寂しいと伝えたんだ。
その後、僕たちは僕が「9番目の活動していないメンバー」を受け入れるかどうかについて話したね。Robert は彼にとってこの概念は、僕がバンドに再加入するまでの非活動的な役割で、”クリムゾンファミリー” に留まる意思を内包していると説明したね。僕はその役割を受け入れることに同意したよ。
後は、昔のことを楽しく話して切り上げたんだ。とてもポジティブな会話だったね。現実で何かが大きく変わった訳じゃないんだけど、気分は良くなったよ!

Q2: Robert said, “Adrian has rejoined the larger family – hooray! – and doors to the future are open. “. So, now
you are in the position “ninth man inactive”, but do you think that you want to get involved in King Crimson more?

【ADRIAN】: I think it’s possible, but I have no idea when. At this moment the current King Crimson is busy continuing to play live shows. As for myself, I have my plate full with the future of Gizmodrome as well as continuing shows with the Celebrating David Bowie show and touring with the Adrian Belew Power Trio. I’m very actively writing new material either for Gizmodrome or for FLUX, my ever-changing music format, and I’m sure other things will be offered. So, we’re all very busy now. Let’s see what the future holds. I’m sure it will be awesome!

Q2: Robert は 「また Adrian がクリムゾンファミリーに帰ってきたよ!未来へのドアはいつでもオープンだよ。」 と語っていましたが、あなた自身は “活動していない9番目” のメンバーというポジションから、さらによりバンドに関わりたいと思っているのでしょうか?

【ADRIAN】: 起こりうると思うよ。いつになるかは分からないけどね。現時点で、KING CRIMSON はライブでプレイし続けることに忙しいからね。
僕に関しても、GIZMODROME の未来、David Bowie のセレブレーション、Adrian Belew Power Trio のツアーでいっぱいいっぱいだしね。
僕は精力的に GIZMODROME と FLUX の新たなマテリアルを書いているんだ。他のこともやらなければいけないしね。だから全員が今は忙しいんだよ。未来に何が起こるか楽しみにしよう。きっと素晴らしいものになるよ!

Q3: Recently, Trent Reznor started Nine Inch Nails again. You joined NIN in 2013 officially, but left the band in a very short term, six months. What happened at that time? And have you contacted with Trent now?

【ADRIAN】: Actually I rehearsed with the band for just 17 days. By that time it was apparent I was not needed. Trent’s original offer was that he and I would “re-invent” the sound of NIN, but as the actual rehearsals began I think he changed his mind. By the end of 17 days I had learned 21 Nine Inch Nails songs, all of them exactly like the records, none of them “re-invented”. Had NIN stayed with that approach (which they did)I would have been playing songs exactly the same way every night for the next year and a half. That is not what I do best. It wasn’t right for either of us. I’ve had no contact with Trent since, but I bear no ill feelings towards him.

Q3: 近年、Trent Reznor は NINE INCH NAILS の活動を再開しています。あなたは2013年、公式にNINに加入しましたが、6ヵ月という短い期間で脱退しましたね?

【ADRIAN】: 実際は、NIN とリハーサルを行ったのは僅か17日間だけだったんだよ。その期間で、僕が必要ないことは明らかに思えたね。
元々、Trent のオファーは彼と僕で NIN のサウンドを “再考案” することだったんだ。だけど実際にリハーサルが始まると、彼は心変わりしたようだったね。17日間の間に、僕は NIN の楽曲を21曲覚えたんだけど、その全てがレコード通りだったんだよ。どの楽曲も “再考案” なんてされなかったんだ。
もし、NIN がそのアプローチを続けるのであれば、僕は次の1年半を全く同じように楽曲をプレイして行かなければならなかったんだ。それがベストだとは思えなかったね。お互いにとっても正しい選択ではなかったんだよ。
今はもう Trent とコンタクトを取っていないんだけど、彼に対して悪い感情を抱いている訳ではないよ。

Q4: Anyway, let’s talk about your new journey, Gizmodrome! Adrian Belew, Stewart Copeland, Mark King, Vittorio Cosma. OK, definitely it’s amazing supergroup! How did this “Great Four” come to be?

【ADRIAN】: Long story short, Stewart and Vittorio worked together every summer in Italy on different projects, all of which were called Gizmo. During that period they wrote some songs with no particular object in mind. Two summers ago they contacted me to ask me to join them in Italy for their summer project. I couldn’t make it the first summer but I came the second summer. I was expecting just to add some guitar parts to a Stewart Copeland project. But by then they had evolved their hopes into starting a new band to include myself and Mark King. So, they tricked me! After the first two days of recording, I knew in my heart this had to be a band, it was too special not to share it with the world.

Q4: では、あなたの希望に満ちた新たな旅路 GIZMODROME について話しましょう。まずはこのスーパーグループ結成に至る経緯を話していただけますか?

【ADRIAN】: 手短に言うと、Stewart と Vittorio は毎夏イタリアで共に仕事をしているんだ。その異なるプロジェクトを総称して GIZMO と呼んでいるんだけどね。その期間に、彼らは特別な目的を意識することなくいくつか楽曲を書いたんだ。
2年前の夏に、2人は僕にイタリアでその夏のプロジェクトへ加わって欲しいとコンタクトを取って来たんだよ。最初の夏は参加出来なかったんだけど、次の夏は参加出来たね。
最初、僕はただ Stewart Copeland Project にいくつかのギターパートを加えることだけ期待されていたんだよ。だけど、それから彼らの望みは、僕と Mark King を含む新たなバンドを立ちあげる所まで進展したんだよ。つまり彼らは僕を騙したんだ!
レコーディングの最初の2日間を終えて、僕は心の中でこれはバンドにするべきだと知ったんだ。あまりに特別過ぎて、世界にシェアしないなんて勿体ないとね。

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Q5: So, King Crimson you belonged to, and Stewart’s The Police were active at the same time, early 80’s. Are you two conscious of each band’s music and the talent of the members?

【ADRIAN】: Oh, of course. Our paths never crossed back then, we were on different orbits so to speak, but how could you not know The Police if you were a music fan in the 80’s? For me, they were one of the last “hit” bands I paid attention to.
Great musicians playing well-crafted songs. As for Stewart, I have always considered him in the top 5 of rock drummers who changed the world of drumming.

Q5: あなたが所属していた KING CRIMSON と Stewart の THE POLICE は80年代初頭、同時期に活動していましたね。当時、お互いに意識する部分はありましたか?

【ADRIAN】: うん、勿論だとも。当時、僕たちの道が交わることはなかったけれどね。言ってみれば異なる軌道に乗っていた訳だからね。だけど、80年代の音楽ファンで THE POLICE を知らないなんてあり得ないでしょ? 僕にとって彼らは注目を払った最後の “ヒット” バンドなんだ。偉大なミュージシャン達が見事な造形の楽曲をプレイするバンドだったね。
Stewart に関して言えば、僕はいつだって彼をベスト5に入るロックドラマーだと思って来たよ。まさにドラムの世界を変えたようなね。

Q6: I feel your band name “Gizmodrome” is kind of humor about “Gizmodo”. Anyway, Gizmodrome has very unique and eclectic musical styles. It’s sometimes pop, sometimes progressive, and sometimes experimental. So, how was the writing process and jam sessions like? How did you find the identity or goal of the band?

【ADRIAN】: There was no writing to be done. The songs from Vittorio and Stewart were the basis of the material to record. There was no real jamming either. The process was more like this: listen to a basic version of a song, learn it, experiment with the arrangement, then record the basic track. Next came overdubs of guitars (solos and sounds), keyboards, and finally vocals with all of us singing. The key was to be quick, not to belabor anything, and to have fun doing it.

Q6: ライティングプロセスはいかがでしたか?バンドはユーモアと多様性を心情とし、尊重しているようにも感じますが?

【ADRIAN】: 特別、ライティングプロセスといったものは存在しなかったんだよ。Vittorio と Stewart の楽曲がレコードの基本的なマテリアルとなったんだ。だから、真にジャムと言えるものも行わなかったんだ。
プロセスはこんな感じだったよ。まず楽曲の基本となるバージョンを聴いて覚え、アレンジを色々と試すんだ。それがレコードのベーシックトラックとなったね。次にギター、キーボードでソロやサウンドのオーバーダブを行ったんだよ。最後に全員がボーカルをレコーディングしたんだ。
レコーディングの鍵は早さだったね。長々と時間をかけることなく、ただ楽しんで行ったんだ。

Q7: In “Gizmodrome”, Stewart handles a lot of the vocals. Off course, you and Mark also can sing. What made the band appoint Stewart main singer? I think it’s tough for Stewart in the live stage, haha.

【ADRIAN】: They are Stewart’s songs and he embodies the proper spirit for singing them. His larger-than-life approach to singing is a big part of the charm of Gizmodrome, in my opinion. Mark and I sing together perfectly and we mostly sing the choruses, leaving Stewart to be our storyteller. This formula will likely change for our next records which will involve more writing from all of us. But for this batch of songs I’m happy to have Stewart sing the leads and he’s excited about strapping on a guitar being a frontman for part of our shows.

Q7: アルバムでは、基本的に Stewart がリードボーカルを取っていますよね?

【ADRIAN】: それらはスチュワートの楽曲で、彼はその楽曲たちを歌うための適切な精神を体現しているんだよ。僕の考えでは、歌唱に対する彼のより大規模なアプローチは、GIZMODROME の魅力の大きな部分を占めていると思うんだ。
Mark と僕は完全に一緒に歌い、主にコーラスを担当したんだ。スチュワートを僕たちのストーリーテラーにするためにね。次のアルバムでは全員がもっと作曲に関わるだろうから、このやり方は変わるはずだよ。だけど、今回に関しては Stewart がリードを歌い、ショウの一部でギターをかけてフロントマンを務めることにエキサイトしているのを嬉しく思っているんだ。

Q8: Gizmodrome is the gathering of maestros. Recently, modern musician’s techniques and skills are considerably advanced. But also It seems that they rely too much on technology and sometimes lost emotions. What’s your perspective about that?

【ADRIAN】: I prefer a mixture of the two: technology and organic. Music technology has been very inspiring in the way I make records, write songs, perform live, and in the way I create sounds. With technology I am able to make sounds I have never heard before and that’s very exciting to me. But I have always been careful to compliment technology with the analog or organic approach: real acoustic instruments, for example. I do most of my writing on acoustic guitar and piano. On my solo records I play real drums, cello, flute, etc. In the realm of recording, technology is indispensable. I believe it is up to the musician/writer to embody his or her music with emotion regardless of how the music is made.

Q8: 近年、ミュージシャンのテクニックやスキルは進化し非常に高くなっています。一方で、テクニックに頼りすぎたり、エモーションを失ったという批判もありますよね?マエストロの集まりである GIZMODROME はそういった最近のシーンにどういった一石を投じるのでしょう?

【ADRIAN】: 僕はその二つをミックスするのが好きだね。テクノロジーとオーガニックをね。音楽テクノロジーはレコードを作り、作曲し、ライブを行い、サウンドを創造する際、実に僕をインスパイアして来たんだよ。テクノロジーのおかげで、僕は以前に、聴いたことのないサウンドを生み出すことが出来るし、それは非常にエキサイティングなことなんだ。
ただ、僕は手放しにテクノロジーを賞賛することには慎重なんだ。リアルでアコースティックな楽器を使用したアナログかつオーガニックなアプローチも大切にしているよ。例えば、僕は作曲を大体はアコースティックギターとピアノで行うんだ。自分のソロ作品では、僕がリアルなドラム、チェロ、フルートまでプレイしたしね。
ただし、レコーディングの分野において、テクノロジーは不可欠なものだよ。つまり、僕はミュージシャンが音楽にエモーションを注げるかどうかは、音楽がどのように作られるかは関係ないと信じているんだよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED ADRIAN’S LIFE

THE BEATLES “MEET THE BEATLES”

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THE BEATLES “REVOLVER”

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JIMI HENDRIX “ARE YOU EXPERIENCED?”

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KING CRIMSON “IN THE COURT OF THE CRIMSON KING”

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MOBY GRAPE “MOBY GRAPE”

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MESSAGE FOR JAPAN

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First I would like to thank my friend Mr. Udo for bringing Gizmodrome to the Japanese fans. Second, I hope to attend an actual Sumo match as I am a big fan! And lastly, I have been to Japan many times now and I dearly love it. I hope to continue to return many more times. Cheers!

まずは友人の Mr.Udo に感謝を伝えたいね。来日を実現してくれてありがとう。次に、僕は大の相撲ファンだから実際に相撲を見てみたいんだ!最後に、僕は何度も日本を訪れていて、本当に日本を愛しているんだ。まだまだ何度も日本に行き続けたいね。ありがとう!

ADRIAN BELEW

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GIZMODROME JAPAN TOUR 2018 ウドー音楽事務所
日本盤のご購入はこちら。WARD RECORDS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SONS OF APOLLO : PSYCHOTIC SYMPHONY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DEREK SHERINIAN FROM SONS OF APOLLO !!

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Prog-Metal Super Group, Sons Of Apollo Brings A Lethal Combination Between True Rock N’ Roll Swagger And The Virtuosity With Amazing Debut Record “Psychotic Symphony” !!

DISC REVIEW “PSYCHOTIC SYMPHONY”

古今無双の勇士達が肝胆相照らすメタル/ロックシーンのドリームチーム SONS OF APOLLO が、威風堂々たるデビュー作 “Psychotic Symphony” をリリースしました!!夢劇場のロックサイドを司り、そして幽寂に退場した二人のソウルメイトを軸として紡がれる類まれなるシンフォニーは、芸術の神アポロンの遺伝子を稠密なまでに引き継いでいるのです。
“God of The Drums”, Mike Portnoy がプログメタルの天照帝 DREAM THEATER を半ば追われるような形で後にしたのは2010年のことでした。残念ながら自身の核とする大切な場所を離れざるを得なくなった Mike でしたが、しかし以降も前向きに幅広くその唯一無二なるクリエイティビティを発揮して行きます。
SONS OF APOLLO の種が撒かれたのは2012年。Instru-metal を追求するため結成した Portnoy, Sheehan, MacAlpine, Sherinian (PSMS) で、Mike は98年に同じく DREAM THEATER を離れていた Derek “ディストーション・キーボード” Sherinian と再び相見えることとなったのです。
元々、DREAM THEATER においてロックなアティテュードを最も体現していた “The Del Fuvio Brothers”。再度、意気投合した二人は Billy と Mike の THE WINERY DOGS が休止に向かうと新天地創造へと動き出したのです。
「君たちは今夜、歴史を目撃している。」 Yngwie Malmsteen や TALISMAN の活躍で知られる “Voice of Hard Rock”、Jeff Scott Soto は、バンドのファーストギグとなった David Z のトリビュートライブでまずそう高らかに宣言しました。そして確かに “Psychotic Symphony” は、彼らの “過去”を目撃し愛してきたファンにとって、意義深い新たな歴史の1ページに仕上がりました。
アルバムはオリエンタルなイントロが印象的なオープナー “God of The Sun” で早くも一つのクライマックスを迎えます。Jeff の雄々しき歌唱と Mike のシグニチャーフィルが映える11分のエピックにして三部構成の組曲。まさにファンがバンドに待ち望む全てを叶えた濃密なるプログメタル絵巻は、静と動、美麗と衝動、プログレッシブとメタルをすべからく飲み込み卓越した技術と表現力でリスナーの心を酔わせます。
とは言え、アルバムを聴き進めれば、SONS OF APOLLO の本質がプログメタルよりもルーツであるクラッシックなハードロックやプログロックに一層焦点を当てていることに気づくでしょう。
“Coming Home” は彼らのホームグラウンドへと回帰し、同時にフレッシュな息吹を吹き込んだバンドの象徴的楽曲です。RUSH を想起させるシーケンシャルかつメロディックなテーマと、VAN HALEN のエナジーがナチュラルに同居するコンパクトなアンセムは、”プログレッシブハードロック” とでも呼ぶに相応しい煌めきと胎動を誇示します。
「確かにオリジナルコンセプトはプログメタルだったんだ。だけど作曲を始めると、完全に異なる方向へと進んでいったね。僕たちのクラッシックロックやハードロックからの影響が前面に出て来て、それに従うことにしたんだよ。新たなサウンドを創造したと思う。」
そう Derek が語るように、SONS OF APOLLO は “Psychotic Symphony” でプログメタルを切り札、エッセンスの一つとして、よりマスリスナーへとアピールする普遍的でオーガニックな “ロック” を追い求めたと言えるでしょう。硬質と有機性の共存。それは、DREAM THEATER が “Falling Into Infinity” で一度進みかけた”If”の道だったのかも知れませんね。
ただ、”Signs of The Time” はこの5人でなければ生まれなかった奇跡にも思えます。マエストロ Billy Sheehan の踊るように躍動するベースラインを骨子として幕を開けるエネルギッシュでハードな調べは、しかし中盤でガラリとその表情を変化させるのです。
アトモスフェリックな7拍子へと場面が転換し Ron “Bumblefoot” Thal のリードプレイが切れ込むと、多くのリスナーは UK の “In the Dead of Night” を思い浮かべることでしょう。ここには確かにダイナミックな展開美とジャンルの融合が誘う震駭、そして彼らの理想が深々と織り込まれているのです。
実際、元 GN’R は伊達ではありません。Allan Holdsworth さえ凌ぐのではと思わせる圧倒的な7拍子のシュレッドは彼のベストワークと言えるほどに強烈な存在感と個性を放っています。
加えてBumblefoot の千変万化なギターワークは各楽曲のルーツを指し示す大きなヒントともなっており、例えば “Divine Addiction” で Derek と共にまるで DEEP PURPLE の一員が如く振る舞う瞬間などは、実に興味深くエキサイティングだと言えますね。
勿論、アルバムには Derek と Mike が DREAM THEATER で共に残した “A Change of Seasons”, “Falling Into Infinity” の二作が蘇る瞬間も存在します。”Labyrinth” のヴァースや連続音を執拗に鳴らす Derek のリフワーク、”Opus Maximus” でスケールの上下動をフルピッキングで繰り返す場面などではニヤリとほくそ笑むファンも多いでしょう。
Billy の存在意義を改めて確認出来る11分の “Opus Maximus” で、あたかも自らの理想、新たなチャレンジを再びプログレッシブな啓示で包み込むかの如く幕を閉じる “Psychotic Symphony”。今回弊誌では、Derek Sherinian にインタビューを行うことが出来ました。「僕たちは、個々にこれまでやって来たバンドやプロジェクトよりビッグになることを目標にしているんだ。」 つわものどもが”夢”の先。どうぞ!!

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SONS OF APOLLO “PSYCHOTIC SYMPHONY” : 9.6/10

INTERVIEW WITH DEREK SHERINIAN

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Q1: 20 years have passed since your first full-length with Dream Theater, “Falling Into Infinity”. What moments on that record are you most proud of?

【DEREK】: Lines In The Sand and Hells Kitchen. Those were two song ideas that I was the main composer- those songs still stand tall in the DT catalog today. Also my solo in Trial Of Tears.

Q1: あなたが DREAM THEATER でリリースした唯一のフルアルバム “Falling Into Infinity” が今年20周年を迎えました。まずはあの作品で最も誇りに思える瞬間を教えてください。

【DEREK】: “Lines in the Sand” と “Hell’s Kitchen” だね。というのもあの2曲は僕がメインコンポーザーとしてアイデアを出したからね。そして彼らのディスコグラフィーの中で、今日でも気高く存在感を放っているんだ。”Trail of Tears” の僕のソロも気に入っているよ。

Q2: I feel “Falling into Infinity” is the most “Rock” “Organic” record in their discography. And that is your meritorious deed, I think.
After your withdrawal, John got his partner Jordan and Dream Theater went the more systematic, mechanical direction. Off course, you got Mike Portnoy now!
That means Sons of Apollo is more “Rock” group than Dream Theater, and everyone is win-win, right? haha.

【DEREK】: You seem to have it all figured out! Ok, let’s go with that!

Q2: “Falling Into Infinity” は DREAM THEATER のカタログで最もロックかつオーガニックでなアルバムで、それはあなたの功績だったと感じます。John Petrucci は Jordan Rudess を得てよりシステマティックでメカニカルな方向へ進み、あなたは現在 Mike を得ましたね。ある意味、今は全てが Win-Win だと感じますが?

【DEREK】: 君は全てを言い当ててしまった様だね!OK, その通りだよ!それで行こう!

Q3: “Psychotic Symphony” sometimes reminds me “A Change of Seasons” or “Falling into Infinity”. Did you use any leftover ideas from when you and Mike were in Dream Theater?

【DEREK】: No, Everything has been written within the last year.

Q3: バンドのデビュー作となる “Psychotic Symphony” は時に “A Change of Seasons” や “Falling Into Infinity” をフラッシュバックさせる瞬間が確かに存在します。あなたと Mike が DREAM THEATER に所属していた頃残していたアイデアを、このレコードで使用しましたか?

【DEREK】: いや、全ては昨年の間に書かれたものだよ。

Q4: Considering PSMS, Billy’s joining was natural for me. But what made you appoint JSS and Bumblefoot? Did you have an idea of launching ​​”Prog metal” band before you gather members?

【DEREK】: Mike is the one who suggested Bumblefoot and Jeff Scott Soto. When Mike and I first decided to form this band, the original concept was to be prog metal, but it turned into something completely different when we started writing. Our classic rock and hard rock influences came to the forefront and we just went with it. We have created a new sound.

Q4: PSMS や THE WINERY DOGS を考慮すれば、Billy Sheehan の参加は自然に思えますが、Jeff Scott Soto と Bumblefoot にはなぜ声をかけたのですか?

【DEREK】: Mike が Bumblefoot と JSS を提案したんだ。
最初 Mike と僕がこのバンドを結成した時には、確かにオリジナルコンセプトはプログメタルだったんだよ。だけど作曲を始めると、完全に異なる方向へと進んでいったね。僕たちのクラッシックロックやハードロックからの影響が前面に出て来て、それに従うことにしたんだよ。このレコードで僕たちは新たなサウンドを創造したと思うな。

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Q5: Lion and Eagle in the artwork seems to symbolize you and Mike for me. Do you agree that? Who came up with the idea of ​​an album title “Psychotic Symphony” and the artwork?

【DEREK】: It was originally two lions, but I suggested the eagle. Mike was in charge of the cover concept, and the album title is from one of Jeff’s lyrics from “Lost In Oblivion”.

Q5: アートワークのライオンとイーグルは、あなたと Mike を隠喩しているようにも思えます。

【DEREK】: 元々は2頭のライオンだったんだ。だけど僕が片方をイーグルにしようと提案したんだよ。アートワークについては Mike がコンセプトを考えたんだけどね。アルバムのタイトルは、Jeff が書いた “Lost in Oblivion” の歌詞を元にしているんだよ。

Q6: “Psychotic Symphony” reaches one of the climax from the beginning. “God of The Sun” seems to express exactly what Sons of Apollo is, I think. And definitely, your fans love that kind of a suite. Anyway, when you writing the record, what was a goal for you?

【DEREK】: One of the first things that I wrote was God Of The Sun, After Mike heard it, he said that it was perfect as it was and that he heard it being the album opener. I consider God Of The Sun my best work.

Q6: アルバムのクライマックスは冒頭から訪れます。オープナーにして組曲 “God of the Sun” は間違いなくあなたたちのファンが待ち望んだ楽曲ですよね?

【DEREK】: 僕がこのアルバムのために最初に書いたマテリアルの一つが “God of the Sun” なんだ。それを聴いて Mike がこの楽曲はまさにこのままで完璧だ、アルバムオープナーになるよと言ったんだよ。
この楽曲は僕のベストワークだと思っているんだ。

Q7: All members of Sons of Apollo have another bands or projects. It seems hard to collect all the member’s priorities in this band, right? How do you plan to run this band?

【DEREK】: Sons of Apollo has a shot at being bigger than anything we have ever done individually. All members have made this band a priority, and we will go out on a full world tour in 2018.

Q7: SONS OF APOLLO のメンバーは、全員が他のバンドやプロジェクトを抱えていますね。ここに全員のプライオリティーを集中させるのは難しそうですね?

【DEREK】: SONS OF APOLLO で僕たちは、個々にこれまでやって来たバンドやプロジェクトよりビッグになることを目標にしているんだ。メンバー全員がこのバンドにプライオリティーを置いているよ。
2018年にはフルスケールのワールドツアーを行うしね。

Q8: Anyway, also I’m big fan of Planet X. So, It is a pity that you have been hiatus for ten years after “Quantum”. Your way of “Metal fusion” was really challenging and new to us. Is there any plan for restarting activity?

【DEREK】: No plans for live, but Virgil and I are talking about a 20 anniversary box set with rarities.

Q8: 別バンドと言えば、PLANET X のメタルとフュージョンを融合させるチャレンジは素晴らしかったですね。活動再開の予定はありますか?

【DEREK】: ライブに関してはノープランだよ。だけど Virgil と僕は、レアな音源を追加した20周年のボックスセットについて話しているんだよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED DEREK’S LIFE

ELTON JOHN “GOODBYE YELLOW BRICK ROAD”

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VAN HALEN “VAN HALEN”

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OZZY OSBOURNE “BLIZZARD OF OZ”

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JEFF BECK “WIRED”

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SONS OF APOLLO “PSYCHOTIC SYMPHONY”

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MESSAGE FOR JAPAN

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I love Japan, my great japanese fans and can’t wait to bring SOA to your country. Also, my daughter Summer is becoming a great Japanese Anime artist! She really wants to come to Japan!

日本と素晴らしい日本のファンが大好きなんだ。SONS OF APOLLO で日本に行くのが待ちきれないよ。そうそう、僕の娘、 Summer は偉大な日本のアニメアーティストになろうとしているんだ!彼女は本当に日本へ行きたがっているよ。

DEREK & SUMMER SHERINIAN

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MASTERPIECE REVIEW + INTERVIEW 【BETWEEN THE BURIED AND ME : COLORS】10 YEARS ANNIVERSARY !!


METAL SUCKS PRESENTS: INTERVIEW WITH DAN BRIGGS OF BETWEEN THE BURIED AND ME !!

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Between The Buried And Me Are Currently Out On Tour Celebrating The Tenth Anniversary Of Their Landmark Album “Colors” By Playing It From Start To Finish Every Night. Bassist Dan Briggs Talks About A Retrospective Essay About How The Band Wrote Was Has Come To Be Considered As A Landmark Modern Progressive Metal Record !!

DISC REVIEW “COLORS”

“We are Between The Buried And Me, and this is Colors.”
“Colors Live” のオープナー “Foam Born (A) The Backtrack” が厳かに幕を開け、ピアノのイントロが一旦静まると Tommy Rogers はそう呟きます。
不朽の名作 “Colors” から10年。Tommy, Paul, Dustie, Dan, Blake の5人で紡ぐ BETWEEN THE BURIED AND ME は確かにこの場所から始まり、その豊かな色彩のスペクトルは現在でも決して色褪せることを知りません。
振り返ってみれば、2003年にリリースした “The Silent Circus” における “Mordecai” はバンドのターニングポイントだったのかも知れませんね。トレードマークであった直感的な衝動のカウンターとして崇高なメロディーを発見した彼らは、”Alaska” でエクスペリメンタルなエクストリーム領域の下地を示した後、現在の5人 “ファンタスティック・ファイブ” を揃えて素晴らしき “Colors” へとたどり着くことになります。そして、この64分の万華鏡が放つプリズムは、バンド自身のみならず、現在のモダンメタル/プログレッシブシーンにとってあまりに鮮烈かつ至高のマイルストーンとなりました。
“モダン=多様性” と定義するならば、”Colors” ほど “モダン” なレコードは未だかつて存在しないでしょう。TOOL の “Lateralus”、THE MARS VOLTA の “Frances the Mute”、PROTEST THE HERO の “Kezia”、SikTh の “Death of a Dead Day”、COHEED AND CAMBRIA の “Good Apollo, I’m Burning Star IV, Volume One: From Fear Through the Eyes of Madness”、MESHUGGAH の “Catch Thirtythree”, ISIS の “Panopticon”、THE DILLINGER ESCAPE PLAN の “Miss Machine”、GOJIRA の “From Mars to Sirius”。ミレニアムを迎え、モダンメタル/プログレッシブに多大な影響を与えたエクレクティックな作品が続々と登場する中で、変革の決定打となったアルバムこそ “Colors” だったのかも知れませんね。
実際、メタル、ハードコア、メタルコアをルーツとしながらも、”Colors” には数え切れないほど豊かな色彩が織り込まれています。ジャズ、クラッシック、プログレッシブ、ワールドミュージック、ブルース、ポルカ、ブルーグラス、デスメタル、ブラックメタル…精密かつ大胆に配置されたインフルエンスの数々は、彼らのルーツとナチュラルに混ざり合い、時にエクストリームに、時にテクニカルに、時にアトモスフェリックに、時にメロディックにリスナーの元へとこの偉大なるエピックを届けるのです。
この作品が後続にとってインフルエンタルであることは、何よりあの DREAM THEATER のマスターマインド John Petrucci でさえ、彼らのセルフタイトルのアルバムが PERIPHERY, ANIMALS AS LEADERS と並んで BTBAM から「影響を受け、インスピレーションとアルバムを形作る助けになった。」 と語っていることからも明らかです。
ギタリスト Paul Waggoner は、「重要なのは、”Colors” の究極なまでにエクレクティックな音楽の数々は、誰か1人のメンバーが思いついた訳ではなく、全員が貢献して達成された点だよ。」 と語っています。確かに Dan もインタビューで、「僕は彼らに OINGO BOINGO とか GENTLE GIANT のようなバンドを紹介したし、彼らは EMPEROR や ULVER を教えてくれたんだ。」 と語ってくれました。ファンタスティック・ファイブがジグソーパズルのピースのごとく完璧に、奇跡的にフィットし補完し合い起こった化学反応。それが “Colors” の本質だと言えるのかも知れませんね。
よりミクロな観点で見れば、ギターリフのフレキシビリティを飛躍的に高めたこともこのレコードの功績だと言えるでしょう。メタルコアの興隆により、リードプレイのようにテクニカルなリフワークは徐々に浸透して行きましたが、それでもやはり “リフ” と “リード” の境界線は確実に存在したはずです。
あくまでも “リフ” はボーカルの伴奏として繰り返されるもの。”リード” は自由な自己表現の舞台。そんなトラディショナルな考え方を根底から覆したのが “Colors” であり、PROTEST THE HERO の “Kezia” であり、SikTh の “Death of a Dead Day” だったのではないでしょうか?
“Colors” のリフワークを聴けば、低音弦ではパターンやリズムを細かく変えながら、高音弦では自由自在にフレットを駆け巡る、フレキシブルかつ創造性豊かな “バッキング” が伴奏として見事に成立していることが分かります。そして、AAL 革命、Djent 前夜に繰り広げられたあまりに重要なこのコペルニクス的転回は、言うまでもなく様々なメタルジャンルにおいて今では定石として根付いているのです。
Dan は “Colors” を収録曲 “White Walls” になぞらえ “空間や考え方に限定されず、僕らの周りにある壁を全て壊してしまうように色彩たちがが鮮やかさを増していく” アルバムだと語ります。バンドは当時プログやメタルの既成概念を破壊した後、夜空に美しき虹をかけました。そして10年を経た今、”Colors” 10周年を祝う完全再現ツアーを終えた後、バンドは再び “未来” へと向かい新たな色彩のマジックを掲げてくれるでしょう。
今回弊誌では、US Metal Sucks, Gear Gods 誌と連携してベーシスト Dan Briggs の “Colors” 製作秘話を完全掲載することが出来ました。NOVA COLLECTIVE に続き今年2度目の登場です。「僕たちはいかにして “Colors” を制作したのか」どうぞ!!

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BETWEEN THE BURIED AND ME “COLORS” : ∞/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CHELSEA WOLFE : HISS SPUN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHELSEA WOLFE !!

Chelsea Wolfe by Bill Crisafi

PHOTO BY BILL CRISAFI

Certainly, Folk/Rock/Experimental Artist Chelsea Wolfe Took A Step Toward More Dark Side, Heavy Realm, Sludge World With Her Outstanding New Record “Hiss Spun” !!

DISC REVIEW “HISS SPUN”

ダークでスピリチュアルな崇高美を追求する、ノースカリフォルニアの堕天使 Chelsea Wolfe が、そのゴシカルなイメージをスラッジメタルの世界へと解き放つ最新作 “Hiss Spun” をリリースしました!!審美のダークサイドを司るエクストリームアートの女王は、至上の環境、チームを得てより鮮明にその印象を増しています。
近年、Chelsea と彼女の右腕 Ben Chisholm の冒険は、出自であるゴシックフォークの枠を容易く超越し、ドゥームの翳りを宿すインダストリアル、エレクトロニカ、ノイズ、ドローンにまでアプローチの幅を拡げて来ました。陰鬱にして甘美、アーティスティックで創造性豊かなそのジャンルの邂逅は、Chelsea の幽美なビジュアルやスピリチュアルな一面とも共鳴しながら、この混沌とした世界に安寧を喚起するメディテーションの役割を果たして来たのかも知れませんね。
“Spun” の凄艶なディストーションサウンドでスラッジーに幕を開ける “Hiss Spun” は、リスナーの思念、瞑想にある種の直感性を差し伸べる、よりヘヴィーで正直なアルバムです。
「これは、ヘヴィーなレコードでロックソングを求めていたの。」 実際、Chelsea はそう語っています。故にRED HOST 時代のバンドメイト、ドラマー Jess Gowrie とのリユニオンは必然だったとも。
確かにこのレコードの陣容は彼女の言葉を裏付けます。リードギタリストに QUEENS OF THE STONE AGE の Troy Van Leeuwen を起用し、ex-ISIS の Aaron Turner をゲストボーカルとして招聘。さらに CONVERGE の Kurt Ballou をプロデューサーに指名した采配の妙は間違いなくこのレコードの方向性を諮詢していますね。
セカンドトラック “16 Phyche” はアルバムを象徴する楽曲かも知れません。蝶の羽を得て人間から変異を遂げた美しき魂の女神、そして火星と木星の間を公転する小惑星の名を共有するこのコズミックで漆黒のヘヴィーバラードは、自由を奪われ制限される人生をテーマとしています。
「8年間、故郷ノースカリフォルニアを離れてロサンゼルスにいたんだけど、LAは私と共鳴することは一度もなかったの。私の心はいつもノースカリフォルニアにあったのよ。大きな木々、山や川の側にね。」 Chelsea はそう語ります。
遂に家族と自然、スピリチュアルなムードに溢れた故郷へと帰還し、心の平穏と安寧を取り戻した彼女は、閉塞的で捌け口のない当時の自分を反映させた魂の情歌へと辿り着いたのでしょう。
実際、”Twin Fawn” にも言えますが、彼女も認める通りこの楽曲における Chelsea の歌唱はよりパーソナルで内面全てを曝け出すような壮絶さを宿します。フィードバックと不穏なムードが支配する重密なサウンドとも絶妙にシンクロし、彼女のエモーションは現代社会の閉所恐怖症とも形容可能なイメージをも楽曲に映し出しているのです。
“Hiss” とはホワイトノイズ、つまり雨音や川のせせらぎ、鳥の囀りといった自然と人間を繋ぐ雑音を意味する言葉だと Chelsea は教えてくれました。トレモロリフとポストメタルの重厚で奏でられる “Vex” で Aaron Turner の剛胆な咆哮は大地の感覚、アーシーなホワイトノイズだとも。
Aaron の声が大地の咆哮なら、浮遊感を伴う Chelsea の声はさながら虚空のスキャットでしょうか。楽曲の最後に挿入された森のざわめきに耳を澄ませば、彼女のメッセージが伝わるはずです。ヘヴィーとエセリアルのコントラストで表現される自然に対する強い畏怖は、現代社会が忘れつつある、しかし忘れてはならない貴き精神なのかも知れませんね。
確かにヘヴィーでスラッジーなアルバムですが、同時に “Twin Fawn”, “Two Spirit” のような自身のアイデンティティー、ゴシック/フォークにフォーカスした楽曲や、近年養って来たインダストリアル/ノイズ要素を分断に盛り込むことで、作品は Chelsea の多面的な才能を映す鏡、ある意味集大成的な意味合いも保持しています。そして勿論、女性としての一面も。
アルバムは、魔女の如き甲高い歌声が印象的な “Scrape” で幕を閉じます。様々な怒りやヘヴィーな祈りが込められたアルバムには、当然 Chelsea の一人の女性としての怒りも封じられています。あの禍々しき魔女裁判が行われたセイラムでレコーディングが行われたことも、偶然ではないのかも知れませんね。
今回弊誌では、Chelsea Wolfe にインタビューを行うことが出来ました。彼女がゲスト参加を果たしている MYRKUR の最新作も同様に素晴らしい内容。併せてチェックしてみてくださいね。どうぞ!!

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CHELSEA WOLFE “HISS SPUN” : 9.8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TONY MACALPINE : DEATH OF ROSES】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TONY MACALPINE !!

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One Of the Most Satisfying Listens In The Shred Scene, “Death of Roses” Represent A Triumphant Comeback For Virtuoso, Tony MacAlpine !!

DISC REVIEW “DEATH OF ROSES”

癌との戦いに打ち勝った不撓不屈のギターマスター Tony MacAlpine が、復活の狼煙を上げる “Death of Roses” をリリースしました!!マエストロの新たなチャプターは、自身の “ハイライト” と断言する煌めく七つのモメンタムから始まります。
Tony が癌を患っている事実を公表したのは、2015年8月のことでした。快作 “Concrete Gardens” をリリースし、翌月には来日公演を控えて順風満帆まさに第二の全盛期を謳歌していた Tony のショッキングなニュースは即座にギター、メタルコミュニティーを駆け巡り、世界中のファンが彼の身を案じたのです。
祈りと支援の輪は当然ミュージシャンにも広がりました。2015年の12月に開かれた Tony のベネフィットコンサートには、Steve Vai, Zakk Wylde, John 5, Mike Portnoy, Billy Sheehan, Derek Sherinian といったレジェンドが集結。さらに Steve Stevens, Paul Gilbert, Steve Lukather, Joe Satriani 等のビッグネームも Tony のために自身のギターをドネートしたのです。
「Tony は親友で、実にスイートな人間で、最も才能のあるミュージシャンの一人だよ。」 コンサートを牽引した元バンドメイト Mike Portnoy はそう語ります。実際、インタビューを読めば彼の真摯で優しい人間性と音楽に対するストイックな考え方が浮き彫りになるはずです。
実は Tony を見舞った悲運は自らの病のみではありませんでした。時を同じくして愛する妻も癌に侵されていたのです。「病床からずっと妻のこと、彼女が経験しているであろうこと全てを心配していたんだよ。」 彼のこの言葉には、しばしば音楽の中にまでも滲み出るTony の豊かで温かな人間性が反映されていると感じました。
家族と共に困難な時を乗り越えた Tony が遂に音楽の世界へと帰還を果たす新作 “Death of Roses”。ハイライトであり新たなチャプターだと語る作品はまさに Tony の過去と未来の架け橋です。
31年のキャリアを通して、Tony はプログレッシブメタル、インストゥルメンタル、ジャズ/フュージョンの世界を股に掛けコアな音楽ファンに自身の純粋なる音のメッセージを伝え続けて来ました。
ヴァイオリンの技術を投影したシュレッドのみならずピアノまでをも自由自在に操り、クラシカルな旋律と流暢なギターハーモニーでエセリアルな美のシンフォニーを奏でた初期のソロアーティスト時代。Derek Sherinian, Virgil Donati とタッグを組みメタルとフュージョンを融合させた画期的なプロジェクト PLANET X。よりジャズ/フュージョンへとフォーカスしグラミーにもノミネートされたミュージシャンシップの権化 CAB。Steve Vai との共闘。Mike Portnoy, Billy Sheehan, Derek Sherinian、歴戦の強者たちとの邂逅、プログレッシブスーパーグループ PSMS。現代音楽への傾倒、そして多弦ギターと Djenty な要素まで吸収した近年のコンテンポラリーなスタイル。
復活の Tony が奏でる音楽は、その全てのエレメントがジグソーパズルのピースの如く集約し組み上げられた美しき曼荼羅、すなわち彼の本質であり中心なのかも知れませんね。
オリエンタルでキャッチーなメロディーと Vai ライクなスケールのチョイスが秀逸なアルバムオープナー “Chrome Castle”、スリリングなフュージョンの遺伝子を宿すシステマティックなコンポジションが Djenty でソリッドなリズムに映える “Axiomatic Jewels”、持ち前のクラシカルな素養とピアノの響きが多弦ギターの重低音と調和する “Synthetic Serenity”。実際、様々な要素が絡み合いレイヤーされた複雑でしかし頭に残る楽曲の数々は、Tony のミュージシャンとしての深潭、度量、奥深さを感じさせるに充分なクオリティーを誇ります。
中でもタイトルトラック “Death of Roses” のブルースを著しくエッジーに深化させる試みは、Scott Henderson, Hiram Bullock といった “本物” と浮名を流してきたハンガリアンセンセーション Gergő Borlai​ の助力も得て、作品に類まれなるダイナミズムをもたらしていますね。Jeff Beck, そしてその Henderson とはまた異色のブルースに対する切り口が光ります。
アルバムは、MESHUGGAH が奏でる現代音楽といった様相の低音リフと、アンビエントで優雅な調べが交互にダンスを踊る “Shundor Prithibi” で幕を閉じました。もしかしたら、Tony はここに病床で感じた闇と光を投影しているのかもしれません。そしてベンガル語で “美しい地球” を意味する “Shundor Prithibi” は、2枚組として設計された “Death of Roses” の後半、新たな宇宙へと繋がっていくのです。
今回弊誌では、Tony MacAlpine にインタビューを行うことが出来ました。「インストゥルメンタルミュージックは人間の精神世界への道であり、僕たち全員を結びつけるものなんだよ。」 二度目の登場です。どうぞ!!

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TONY MACALPINE “DEATH OF ROSES” : 9.8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DEAD CROSS : DEAD CROSS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JUSTIN PEARSON OF DEAD CROSS !!

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Metal & Hardcore Energetic Supergroup, Dead Cross Brings Life Back Into The Genre With Groundbreaking Debut Record “Dead Cross” !!

DISC REVIEW “DEAD CROSS”

“SLAYER のようにアグレッシブで、FANTOMAS のように奇妙”。Dave Lombardo ( ex-SLAYER, FANTOMAS ), Mike Patton ( FAITH NO MORE, FANTOMAS ), Mike Crain ( RETOX ), Justin Pearson ( THE LOCUST, RETOX ) というエクストリームミュージックの重鎮が集結した新バンド DEAD CROSS が衝撃のデビュー作をリリースしました!!百戦錬磨の古兵たちが放つ一撃はあまりに熾烈かつ迫真です。
SLAYER での鬼神たる Dave Lombardo、FAITH NO MORE での異形たる Mike Patton については今さら多くを語るまでもないでしょう。勿論、その2人がタッグを組んだアヴァンギャルドで “アンチアート” な “Dada-Metal”、FANTOMAS についても。過去に Lombardo は、「もしピカソがミュージシャンだったら FANTOMAS のような音楽を創造しただろう。」 とさえ述べています。
一方で、THE LOCUST はグラインドコア、パワーバイオレンス、ノイズロックをハードコアのフォーマットへと落とし込んだ多様かつ複雑でダイナミックな音楽を信条としており、さらに THE LOCUST の美学こと Justin Pearson が新たに立ち上げた RETOX はハードコアパンクのエキサイティングな新鋭です。
インタビューで Justin は、「ジャンルは実に厄介なもので、自分の目的はリスナーを無関心にしないこと」 だと語ってくれましたが、彼らのキャリアと独自性を見れば、DEAD CROSS という奇跡の化学反応がそのイメージを叶えることは確かなようにも思えます。
実際、”Dead Cross” は期待以上にカオスでエクストリーム、ゲームチェンジングなレコードです。「みんなの音楽に対する感じ方を変えたいし、もっと言えば壊したいと思っているんだよ。」 と語る Justin の野心は、比類なきメンバーと類希なるシンパシーを得て遂に達成されたと言えるのかも知れませんね。
“Dead Cross” が死の直前起こる体温の急降下と脈拍の急上昇、つまり体温曲線と脈拍曲線が交差する現象である “死兆交差” を指すように、アルバムは怒りとフラストレーション、そして究極的にはそこから生じる “死” を様々な観点、手法で表現した作品だと言えるでしょう。
事実、Dave Lombardo は Rolling Stone 誌のインタビューで、このバンドがパリのバタクランで起こったテロに対する大きな憤りから生まれたことを認めています。これが完璧なハードコアアルバムで、自身の最もブルータルで抽象的なレコードであることも。
勿論、Dave 究極の一枚に SLAYER の “Reign in Blood” を挙げるファンも多いでしょう。奇しくもほぼ同じ、30分を切るランニングタイムの2枚のレコードは、そのインパクトにおいても同等の強い光彩を放っているように思えます。
“Reign in Blood” が伝説と化したのは、その際限なきアグレッションと呼応して溢れ出る瑞々しきフックの数々があったからこそ。怒りに満ちた “Dead Cross” にも同様に、リスナーをリピートへと誘う豊潤かつインテリジェンスな仕掛け、キャッチーさが潜んでいるのです。
アルバム前半、ハードコアパンクとスラッシュのエナジーを二乗し突進するアドレナリンラッシュの渦中においても、THE LOCUST を想起させる知的な混沌、ノイズ、変拍子、テンポチェンジは極上のアクセントとして揺るがぬ存在感を放ちます。
さらにBandcamp のインタビューで、「ハードコアのルーツに回帰したんだ。クソと重要さの見分けがつくようになった。」 と語る Dave のドラミングは、その比類なきビートをより感情にまかせ、性急に、複雑に、そしてブルータルに刻みます。80年代のベイエリアパンクから、THE DILLINGER ESCAPE PLAN のようなよりコンテンポラリーなマスコアまで自由自在な Mike Crain のリフワークもスマートで耳を惹きますね。そして何より Mike Patton は Mike Patton です。
「オペラティックなバックヴォーカルとボイスエフェクトをレコード全体にレイヤーすることはどうしても避けられなかったんだ。」 怒れるレコードに似つかわしくない Mike の業、カルマはバンドを驚かせました。しかし、同時に Dave は Mike 由来の異質なるハーモニーやオルタナティブなメロディーラインがアルバムに深みを加えたことも認めています。
CELTIC FROST のアヴァンギャルド、邪念、悪夢を飲み込んだ “Bela Lugosi’s Dead” や “Gag Reflex”、パンクのキャッチーさを奇妙に再構築した “Shillelagh”、よりプリミティブなスクリームが狂気を育む “The Future Has Been Cancelled” といった楽曲群は Mike の貢献なしでは成立しなかったはずです。
鬼才 Ross Robinson を含め5人の才能が火花を散らしたアルバムは、バンドの次なる可能性を諮詢する、ゴシカルでインダストリアルな “Church of the Motherfuckers” でその幕を閉じました。
今回弊誌では Justin Pearson にインタビューを行うことが出来ました。「全てのクリエイティビティーに感謝を」 どうぞ!!

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DEAD CROSS “DEAD CROSS” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【RINGS OF SATURN : ULTU ULLA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH AARON STECHAUNER & MILES BAKER FROM RINGS OF SATURN !!

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MA Based “Alien Core” Act, Rings Of Saturn Shows The Positive Possibility Of DeathCore, With Spacey Melodies And Galactic Chaos Of Their Newest Record “Ultu Ulla” !!

DISC REVIEW “ULTU ULLA”

メタルワールドの UMA、人知を超えたテクニカルデスコアアクト RINGS OF SATURN が、バンドの円熟を知らしめる神秘 “Ultu Ulla” をリリースしました!!シュメール語で “記録に残らないほど太古の昔” をアルバムタイトルへと冠した作品は、しかし厳然とアカシックレコードにその造化の妙を刻みつけます。
「もし宇宙に音楽が存在するならば、それは RINGS OF SATURN のようなサウンドだろう。」
予測不能なまでにカオティック、無慈悲なまでにテクニカル。カリフォルニアの超常的カルテットが創造する音宇宙は、 “エイリアンコア” と称されるほどに異次元で別世界。故に、複雑でメカニカルなその “非人間的” サウンドストラクチャーは、常に賛美と批判を等しく内包して来ました。
しかし、テクニカルデスコアシーンの盟主 Unique Leader Records から、メタルシーンの総本山 Nuclear Blast Records へと移籍を果たし、「全てがより意図を持ち、目的にフォーカスして行われている」 状況でリリースされた最新作 “Ultu Ulla” は、バンドに対するインヒューマンでデジタルという難詰を須らく沈黙させるに充分なクオリティーとディレクションを誇ります。
「このレコードで僕たちは、間違いなくより成熟し、構築されたサウンドの方向に進んだね。僕は音楽が究極にスムースに流れることを常に意識しているんだよ。」 と Miles が語るように、”Ultu Ulla” でバンドは自らのストロングポイントを保ちつつ、以前より確実にキャッチーなメロディーやナチュラルなストラクチャーへフォーカスしていると言えますね。つまり、RINGS OF SATURN は “法則” と “混沌” から成り立つ大宇宙のように、その音楽性を拡大させているのです。
アルバムオープナー “Servant of this Sentience” はバンドのイノベーションを象徴する楽曲です。極限にテクニカルなタッピングのイントロダクションは、同時に溢れ出るコズミックな旋律の銀河を創造しアルバムのムードを伝えます。
新加入、Aaron Stechauner の正確で硬質なドラミングは確かにマシナリーですが、切れ込むリフワークはメロディックデスメタルを想起させるほどエナジーに満ちてメズマライズな SF の世界を流麗に構築しているのです。グロウルとスクリームをフレキシブルに行き来する Ian の咆哮を伴って、作品にある種のキャッチーさ、普遍的なダイナミズムが生まれているのは明らかですね。
「デスコアそれ自体の影響より、全く異なるジャンルからの影響の方が僕たちの音楽、アイデアをより興味深く、新鮮にしていると思うんだ。」 Aaron が語るように、多様なインフルエンスもアルバムのテクスチャーを深く、魅力的にしています。
デスコアのチャグ感とシンフォニックなストリングス、さらに NECROPHAGIST のような難解さが渾然一体となる “Parallel Shift”。フォーキーなワルツとブラストビートが煌めきと獰猛を包含する “The Relic。さらに、”Unhallowed” や “The Macrocosm” で見せるアコースティックなアイデア、ジェントルなムードが象徴するように、バンドがデスコアというジャンルのポジティブな可能性へ変貌を遂げたのは確かです。
アルバムは、ピアノとクラッシックギターで古代インカの宇宙への交信を再現する “Inadequate” で幕を閉じました。
今回弊誌では、ドラマー Aaron Stechauner, ギタリスト Miles Baker の2人にインタビューを行うことが出来ました。「僕は”デスコア”のファンだったことは1度もないんだ。」 どうぞ!!

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RINGS OF SATURN “ULTU ULLA” 9.5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ORIGIN : UNPARALLELED UNIVERSE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PAUL RYAN OF ORIGIN !!

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The Originatior Of Technical Death Metal From Kansas, Origin Introduces Blasting Metallic And Technical Chaos With Their Newest Record “Unparalleled Universe” !!

DISC REVIEW “UNPARALLELED UNIVERSE”

テクニカルデスメタルの 象徴にして “起源”。貫禄と威信の US フォーピース ORIGIN が、バンドの宇宙を拡充する新作 “Unparalleled Universe” をリリースしました!!コントラストや政治性という新要素にフォーカスした作品は、まさしく “未曾有の” 第二章の幕開けを告げています。
ORIGIN は1997年に結成され、今年20周年を迎えたデスメタルのイノベーター。鬼神のようなハイテクニックと、獰猛なるブルータリティーを共存させた “ニュースクールデスメタル” の筆頭格だと言えるでしょう。「今日のキッズは色々なラベルをデスメタルに加えているね。ただ、僕は ORIGIN こそがデスメタルのサウンドを変えたと強く感じているんだよ。」 と語る孤高のギタープレイヤー Paul Ryan の言葉には、例えば DYING FETUS, NECROPHAGIST, VITAL REMAINS NILE などと共にシーンを牽引してきた当事者だからこその凄みとリアリティーが内包されています。
バンドとして初めて前作と同様のメンバーで制作した “Unparalleled Universe”。しかしフックに欠けるなどとの意見もあった前作 “Omnipresent” とは対照的に、ORIGIN の新たなる “比類なき世界” は魅力的なアイデアとリピートを誘うフックに満ちた実に創造的なレコードとなりました。
異世界のスイーピングで幕を開けるアルバムオープナー、”Infinitesimal to the infinite” は ORIGIN の残虐性が未だに一級品であることを伝えます。圧倒的な音の密度と生まれくるカオスは “無限に” リスナーの聴覚を襲い、参加2作目となるボーカル ex-SKINLESS の Jason Kayser も前作より遥かに堂にいったグロウルを披露しています。
何より、メカニカルかつファストな楽曲を牽引する超人 John Longstreth の、Flo Mounier にも比肩し得るスピードと正確性はバンドのストロングポイントとして強い光彩を放っていますね。
“Cascading Failuers, Diminishing Returns” はバンドが新たな領域へと進出した確かな証です。インタビューで、初期のアルバムをアクション映画に例えたバンドが “Unparalleled Universe” で見せつけたのは、抜群のインテリジェンスと多様な構成力でした。
無慈悲なブラスト一辺倒ではなく、起伏に富んだテンポコントロールで予想もつかない展開を構築するリズムセクション。シュレッドを効果的に盛り込みながら、時に激烈に、時にメロディアスに攻め立てるギターアンサンブル。トラディショナルなテクニカルデスメタルのように、音符を詰め込むだけの方法論では決して辿り着けない境地がここには存在しています。楽曲終盤に見せるアトモスフェリックとさえ表現可能な壮美で幽玄なムードは、まさにそれを象徴していると言えるでしょう。
“Invariance Under Transformation” はバンド史上最もスロウな楽曲かも知れません。グルーヴィーなベースラインと冷酷なまでに難解なパーカッションに刻まれるギターリフは、CANNIBAL CORPSE や SUFFOCATION を想起させるほどにプリミティブでオールドスクール。全てがタイトに一体化したバンドのパフォーマンスは、ブラックホールの質量を纏ってリスナーに激越なグラビティーの洗礼を浴びせます。
“Burden of Prescience” にも言えますが、地獄の罰 “火盆処” の如くジリジリと骨の髄まで焼き尽くすようなローテンポで、しかし重厚な責め苦のサウンドスケープは、バンドのファストな王道と見事にコントラストを描き、ORIGIN の新たなるトレードマークを誕生させているのです。
「現在のアメリカ政治がいかに厄災であるかを顧みれば、政治的な楽曲を収録する正しいタイミングだと感じたんだよ。僕は自分の国を恥ずかしく思っているんだ。」 これまで政治的なオピニオンを決して楽曲には取り入れてこなかったバンドを触発したのがトランプ政権であることは明らかですし、”ろくでなしの政府、全ての革命を目覚めさせる” と歌った BRUJERIA のカバー “Revolución” はまさに ORIGIN の主張を見事に代弁した楽曲だったのでしょう。
今回弊誌では、バンドのマスターマインド Paul Ryan にインタビューを行うことが出来ました!「最近のキッズは CD に合わせてプレイしているけど、僕たちは全くそんなことはしないよ。」 痺れます。どうぞ!!

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ORIGIN “UNPARALLELED UNIVERSE” : 9.6/10

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