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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【GHOST BATH : STARMOURNER】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DENNIS MIKULA OF GHOST BATH !!

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The Most Mysterious Black Metal 2nd Generation, Ghost Bath Mixed DSBM And Japanese Video Game Music With Their Newest Album “Starmourner” !!

DISC REVIEW “STARMOURNER”

インパクトと芸術性、そして崇高さを内包する多種多彩なブラックメタル第二世代の中でも、一際ミステリアスな存在として異彩を放つ GHOST BATH。彼らがリリースした最新作 “Starmourner” は、DEAFHEAVEN や ALCEST, LITURGY が押し広げたジャンルの壁をさらに拡張する、遠大な可能性に満ちた作品に仕上がりました。
GHOST BATH は当初、中国出身のバンドだと考えられていました。メンバーの顔を伏せた上で “鬼浴” と名乗り、アルバムをリリースしたレーベル、そしてバンドのロケーションも中国としていたのですからそれも当然です。しかしインタビューにもあるように、実際はノースダコタに拠点を置くアメリカのバンドだったのです。
Bandcamp にロケーションを要求された時、”No Location” が受け入れられなかったため、地球の反対側にある中国を何となく選んだら中国のレーベルからコンタクトが来たというのがどうやら真相のようですね。Dennis はそういった一連の流れについて「人間よりも音楽それ自体により直接コネクトして欲しかった」からと説明してくれました。
しかし、2ndアルバム “Moonlover” のヒットとそれに伴うメガレーベル Nuclear Blast との契約により全てを秘匿することが困難になったバンドは、メンバーの顔写真とロケーション、そして首謀者 Dennis Mikula の名前だけは明らかにすることとなったのです。(とは言え現在でも公式にはその名前は “Nameless” とされていますが。)
そういった経緯を経てリリースされた3rdアルバム “Starmourner” は、インタビューで Dennis が語ってくれた通り、”Moonlover” を序章とするトリロジーの第2章。バンド名が象徴するように、DSBM (デプレッシブスイサイダルブラックメタル) を自称する GHOST BATH ですが、天国や天使にフォーカスしたというアルバムはポジティブでハッピーとさえ言えるサウンドを前面に押し出し、デプレッシブなムードと夢幻に対比させた異例のブラックメタル作品となりました。
作品は天駆けるピアノが流麗な旋律を紡ぐ “Astral” でその幕を開けます。他のブラックメタル第二世代と比較して GHOST BATH をさらに特異な存在としているのは、明瞭でキャッチーなメロディーがアルバムの主役となっている点でしょう。”Seraphic” のパワーメタル的とさえ言える優美で凛々しいメロディーの洪水と、そのカウンターパートとして示されるダークでヒステリックなブラストの海原が手を取り合い創造する類希なるカタルシスは決定的にユニークで、バンドの新たなチャプターの始まりを告げています。
勿論、アルバムには DEAFHEAVEN に通じるようなインディー、シューゲイズからの影響も存在します。”Luminescence” を聴けば GHOST BATH がパワーメタルの手法を周到にその光の世界へと取り入れていることが伝わるでしょう。同様のチャレンジを試みる ASTRONOID と現在ツアーを行っていることは、決して偶然ではありません。
アルバムを語る時、Dennis の日本に対する愛情を欠かすことは出来ませんね。実は以前弊誌に登場いただいた時点で、日本に新婚旅行で訪れることを誇らしげに伝えてくれていた Dennis。すでに簡単な日常会話はマスターしており、本気でこの国に移住を考えていると言うのですから、日本のメタルファンにとってそれは大きな、そして喜ばしいサプライズに違いありません。
Dennis の日本とその文化に対する真情は “Celestial” に結実しています。彼が愛してやまない、日本のロールプレイングゲームに起因する勇壮なファンファーレがブラックメタルのタッチで描かれた時、リスナーはノスタルジーと共に生じる多幸感、恍惚感が新鮮な情動であることに気づくでしょう。その場所からさらに楽曲は、ULVER が “Perdition City” で見せたシンセワークとアトモスフィアを伴って静謐でプラトニックな “Angelic” へと歩みを進めて行くのです。その神聖なまでに巧みな構成力はまさに別世界の高みにあると言えるでしょう。
「ブラックメタルとゲーム音楽を融合させる。」  “Thrones”, “Elysian” と聴き進める内に、リスナーはその野望が完遂されたことを知るでしょう。そこには “Final Fantasy”、”ゼルダの伝説” といった私たちのクラッシックが見事に GHOST BATH のブラックメタルとして新たな生を与えられているのですから。今回も Dennis がほぼ1人で制作したアルバムは、狂気とアトモスフィア、耽美と悲愴を携えた、新鮮で文字通りプログレッシブな音楽として世界に衝撃を与えることでしょう。
70分を超える壮大な神曲は、ジブリの世界観を宿し、不思議に悲哀を称えた鍵盤とドラムスのピース “Ode” で静かに幕を閉じます。
今回弊誌では、Dennis Mikula にインタビューを行うことが出来ました。6月には Ward Records から日本盤の発売も決まっています。どうぞ!!

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GHOST BATH “STARMOURNER” : 9.7/10

INTERVIEW WITH DENNIS MIKULA

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Q1: Hi, Dennis! First of all, I was really surprised that you are very good at Japanese. And It seems you’ve been to Japan on a trip. How do you like our culture, music? What made you learn Japanese?

【DENNIS】: I had a great time in Japan. I went in 2015 for a month in 東京 and 京都. I loved everything about it from the music, to the culture, to the people. I went to a Babymetal concert in Chibi and that was a lot of fun as well.
It is my plan to learn the language fully and move to Japan in a few years.

Q1: あなたが日本語がお上手なことにまず驚きましたよ。日本には旅行でもいらしてましたよね?

【DENNIS】: 日本では素晴らしい時間を過ごしたよ。2015年に、一月ほど東京と京都に滞在したんだ。
音楽から文化、そして日本の人たち。全てが大好きだよ。千葉で BABYMETAL のコンサートに行ったのも楽しかったね。日本語を完璧に習得して、数年の内に日本へ移住する計画だよ。

Q2: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about your mysterious band? Your band name “Ghost bath” is a term for committing suicide by submerging oneself in a body of water. What made you choose this name for your band?

【DENNIS】: We play depressive suicidal black metal. And so the name comes from a famous poet named Sylvia Plath. She attempted suicide by walking into the ocean until she drowned. I feel that the name fits our depressive feeling to the music.

Q2: 過去に1度ご登場いただきましたが、インタビューは初となります。まずはミステリアスなあなたのバンドについて聞かせてください。”Ghost Bath” というタームは自らを水中に沈めて行う自殺の方法ですが、なぜこれをバンド名に選んだのでしょう?

【DENNIS】: 僕たちがプレイしているのは、デプレッシブスイサイダルブラックメタル (DSBM) だからね。だからバンド名は有名な詩人 Sylvia Plath にちなんでつけたんだよ。
彼女は溺れるまで海に歩いて入って自殺を試みているからね。つまり僕たちの音楽のデプレッシブなフィーリングにフィットすると感じたんだ。

Q3: Fans around the world as well as Japan believed you were from China. But actually, it revealed that you were from North Dakota, US. When I heard that, I thought “Cool!!”, haha. But what happened there? How was the reactions at that time?

【DENNIS】: I did not want to reveal our actual location at first and so I picked somewhere on the other side of the world to put as where we were from. We also released 2 albums on chinese record labels: Solitude and Pest Productions.

Q3: ファンやメディア全員が GHOST BATH は中国のバンドだと思っていました。しかし実際は US、ノースダコタ出身であることが明らかになりましたね?

【DENNIS】: 最初、僕は実際の所在地を明かしたくなかったんだよ。だから僕たちのいるアメリカと反対側の場所から選んで Bandcamp に登録したんだ。それで中国のレーベル Solitude and Pest Productions から2枚のアルバムをリリースすることになったんだけどね。

Q4: I think that it is “Nameless” that makes the band more mysterious presence. OK, you know, lot’s of fans remind another “Ghost” from “Nameless”, haha. But, why do not you reveal names or responsible instruments?

【DENNIS】: My basic premise for doing that is to allow people to connect more directly with the music itself and not with indivuals or names or people. I wanted to created a more pure experience for the listener.

Q4: バンドのメンバー名を”Nameless” として公開せず、担当楽器も明らかにしないことで GHOST BATH はさらにミステリアスな存在になっていますね?

【DENNIS】: このバンドを始めるに当たって設けた基本的な前提。それが、ファンに音楽それ自体により直接コネクトしてもらうという試みだったんだ。
つまり個人、名前、人間性にフォーカスするのではなくね。僕はより純粋な体験をリスナーのために作り出したかったんだよ。

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Q5: So, let’s talk about your newest record “Starmourner”. You know, I really impressed by unique approach, great quality of composition, amazing artwork and deep, particular worldview of “Starmourner”. When you named it “Starmourner”. what was in your mind? Could you tell us about the concept or lyrical themes of the record?

【DENNIS】: ありがとうございます! Starmourner is the second part of a trilogy (Moonlover is the first). Starmourner explores the heavens (天国?) And angels, joy, ecstasy, and free will. It also is loosely based on Dante’s Paradiso, an epic poem/story that explores an afterlife.
I wanted it to sound happy, but at the same time, have a dark undertone. .

Q5: では最新作 “Starmourner” について話しましょう。ユニークなアプローチ、コンポジションの高いクオリティー、美しいアートワーク、そして深遠な世界観。作品には本当に感銘を受けましたよ。アルバムのコンセプトや歌詞のテーマについて教えていただけますか?

【DENNIS】: ありがとうございます!”Starmourner” は “Moonlover” から続くトリロジーの第2章なんだ。”Starmourner” では、天国、天使、喜び、エクスタシー、そして自由意志について探究しているんだよ。同時に、おおまかにだけどダンテの神曲をモチーフにしているんだ。死後の世界を探求したエピックな叙事詩だね。
だからアルバムはハッピーなサウンドにしたかったんだけど、同時に潜在的な暗さを内包しているよ。

Q6: I must say that it is even a bit much to call this album black metal as it differs so much from what we’re used to. Very unique, very unique, and flesh! Adding that, “Starmourner” is definitely different from your previous release “Moonlover”. Do you agree that? If so, what is the reason of “Change” or “Evolution”?

【DENNIS】: I didn’t want to make another Moonlover. I have a full vision for all three of these records in the trilogy and they all have something unique to offer. I think it is boring when a band puts out the same sounding record over and over.

Q6: “Starmourner” は私たちが慣れ親しんだ “Black Metal” とは明らかに異なりますね。さらに言えば前作 “Moonlover” とも趣を異にする作品だと言えます。

【DENNIS】: “Moonlover” パート2を作りたくはなかったんだ。僕はトリロジーとなる3枚のレコード全てについて完璧にビジョンを持っているんだよ。そして3枚ともにユニークな部分が存在するんだ。同じようなサウンドのレコードを何度も何度もリリースするのは退屈だと思うからね。

Q7: I love amazing melodies of “Starmourner”. It can be said cinematic, and sometimes reminds me even Japanese video game musics like “Final Fantasy” or “Zelda”. Do you think one of the influence of “Starmourner”? If so, what made you mix Black metal elements and that influence?

【DENNIS】: Yeah, I can definitely see that. I grew up with a lot of japanese video games and I was always fascinated by the melodies of the music. I think they have a really unique sound to them that’s hard to explain.
I think the mix of black metal and that sort of sound just came naturally for me with what I was trying to accomplish with this record.

Q7: “Starmourner” を司るメロディーの数々は実に芳醇です。シネマティックで、時にファイナルファンタジーやゼルダの伝説など日本のゲームミュージックを想起させます。ブラックメタルとゲーム音楽のミックスは非常にユニークですね?

【DENNIS】: うん、まさにその通りだよ。僕はたくさんの日本のゲームに囲まれて育ったし、いつもそのメロディーに魅了されて来たからね。本当に日本のゲームは、説明し難いくらいユニークなサウンドを持っているよね。
だから、このレコードで成し遂げたかったことによって、ブラックメタルとゲーム音楽を融合させることが僕にはいたって自然と浮かんできたんだと思うな。

Q8: Recently, lot’s of bands try to push the limits of Black Metal. Off course, you are. Therefore, you are often compared with “Post-black” acts like Deafheaven, Alcest. What do you think about them? Are you comfortable with the comparison?

【DENNIS】: I enjoy both bands. My main influences are Agalloch, Germ, Austere, ect. I also really enjoy a japanese band called envy. Their record, Recitation, is one of my favorite records ever.

Q8: ブラックメタルの領域を押し広げるという意味では、DEAFHEAVEN, ALCEST などと比較されることも多いですよね?

【DENNIS】: その2つのバンドは好きだよ。僕の主な影響元は、AGALLOCH, GERM, AUSTERE なんかだよ。あとは日本の envy は本当に大好きなんだ。彼らの “Recitation” はフェイバリットの一つだね。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED DENNIS’S LIFE

AGALLOCH “MARROW OF THE SPIRIT”

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SIGUR ROS “()”

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DIMMU BORGIR “DEATH CULT ARMAGEDDON”

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SILENCER “DEATH, PIERCE ME”

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envy “RECITATION”

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MESSAGE FOR JAPAN

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ありがとうございました!
Thank you for all the support! I hope to come tour Japan soon. You can pick up our record on June 9th from Ward Records. We will also be on TV on Masa Ito’s Rock City!
日本は好きだよ!さようなら!

ありがとうございました!サポートをありがとう!日本ツアーを近々行えることを望むよ。6/9には Ward Records から日本盤もリリースされるからね。マサ伊藤の Rock City にも出演するからね!日本は好きだよ!さようなら!

DENNIS MIKULA

GHOST BATH Facebook Page
GHOST BATH Bandcamp
NUCLEAR BLAST “Starmourner”
WARD RECORDS “Starmourner” 日本盤

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NEW DISC REVIEW【JASON RICHARDSON : I】INTERVIEW WITH LUKE HOLLAND, JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LUKE HOLLAND !!

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Jason Richardson & Luke Holland, One Of The Most Talented Young Guns Will Come To Japan With Game Changing Debut Record “I” !!

DISC REVIEW “I”

24歳と23歳。瑞々しくハイセンスなモダンメタルフロンティアが輩出した俊英2人、Jason Richardson と Luke Holland がタッグを組んだ宿命の別世界 “I” のリリースは、至大のインパクトと共にユニットを遥かなる日いづる国、日本へと導くことになりました。
若干20代前半にして、2人の履歴書はすでに驚くほど充実しています。バークリー入学を蹴って ALL SHALL PERISH でツアーを経験し、BORN OF OSIRIS, CHELSEA GRIN では名作のキーパーソンとなったギタープレイヤー Jason Richardson。最先端の10指が紡ぐ印象的でコズミックなフレーズの数々は、まさに Djent/デスコアミュニティーの発展に欠かすことの出来ないフラッグシップであると言えますね。
一方のドラマー Luke Holland は、インタビューにもあるように、16歳で YouTube チャンネルを開設しセルフプロモートを開始します。今日までに総計で5500万ビューという驚くべき数字を叩き出した彼のプレイスルーカバー集は、Djent, メタルからプログ、エモ、パンク、ポップに EDM までまさに百花繚乱な世界観を独自のアレンジメントと精緻なテクニックで華麗に彩り、今では自らの価値を証明する Luke の貴重な名刺がわりとなっているのです。
実際、動画を見た TEXAS IN JULY から代役を頼まれ、ついには2013年に THE WORD ALIVE の正式メンバーに任命されたのですから、例えば日本の川口千里さんにも言えますが、プレイスルー動画の持つ力、インパクトは音楽シーンのあり方を変えて来ているのかも知れませんね。
“究極的には毎晩ソールドアウトのスタジアムでプレイしたい” と語る Luke が次なるチャレンジとして選んだ “I” は、同時に Jason Richardson がただギターマイスターであるだけでなく、コンポーザーとしても多様かつ至妙であることを証明した一級品に仕上がりました。Luke の言葉からは寧ろ、コンポーザーとしても優れていることが、参加を決意させたようにも読み取れますね。
ダークでシンフォニックな世界観を携え、難解なリズムアプローチと美麗なリードプレイがアトモスフィアの波を掻き分ける “Omni” でアルバムは幕を開けます。不安を煽るようなオーケストレーション、ギターとシンセサイザーの一糸乱れぬ華麗なダンス、そして見事にコントロールされたチャグワークは確かに BORN OF OSIRIS の設計図をイメージさせ、まさに楽曲が Jason Richardson を象徴する”I”であることを宣言していますね。
勿論、現在2人だけでツアーを行っていることからも分かるように Jason と Luke のコンビネーションも抜群。ギターの細かなフレーズまでユニゾンしてしまう Luke の繊細でアイデア豊富なドラムワークはアルバムを確実に一段上の領域へと誘っています。Luke の THE 1975 や THE CHAINSMOKERS をメタルと同列で愛してしまう軽快さこそ彼を際立たせているのです。
粒立ち群を抜いているピッキングの驚異的な正確性、選択する音や音符の意外性、タッピングとオルタネイト、スイープを巧みに使い分けるアルペジオの豊かなバリエーション、そしてストーリーを持った構成美。ソロワークに目を移せば、すでに Jason が世界のトップであると誰もが確信するはずです。メカニカルなシュレッダーのイメージが強いかも知れませんが、”Omni” 中間部の静謐なパートで炸裂するベンド、ビブラートのエモーションは実に扇情的で崇高とさえ表現したくなりますね。全く非の打ち所がありません。
PERIPHERY の Spencer Sotelo がゲストボーカルで参加した “Retrograde” からさらに “I” の世界は広がっていきます。これまでスクリームとのコンビネーションがほとんどだった Jason のギターですが、クリーンボーカルとの相性も決して悪くはありません。Spencer の突き抜けるように爽快でキャッチーなトレードマークは Jason のポップセンスをも見事に開花させ、VEIL OF MAYA の Lukas Magyar, PERIPHERY の Mark Halcomb というオールスターキャストで贈る名曲 “Fragments” にその成果を結実させています。
ポストロックやクラシカル、ブルースにサーフロックの感覚すら包み込んだ “Hos Down” の多様性から生じる魔法はまさに別格です。現代の Guthrie Govan と形容したくなるほどマジカルでエクレクティックな奇跡のコンポジションは、Jason の未来、 “Next Stage” にも多大な期待をいだかせてくれますね。
Nick Johnston, Rick Graham など様々なゲストを迎え、才能が時に融合し、時に火花を散らしたアルバムは、巨匠 Jeff Loomis とのクラシカルな乱舞 “Chapter Ⅱ” でまさに “Ⅱ” の存在を予感させつつ幕を閉じました。
今回弊誌では、7月に来日が決定した Luke Holland にインタビューを行うことが出来ました。POLYPHIA, さらには先日インタビューを掲載した12歳の天才美少女ギタリスト Li-sa-X も出演しますよ。どうぞ!!

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JASON RICHARDSON “I” : 10/10

INTERVIEW WITH LUKE HOLLAND

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Q1: First of all, Your Japan Tour with Jason Richardson is just announced! How do you feel now?

【LUKE】: I’m excited! I love Japan, I’ve been a couple times with The Word Alive in the past. Your country is absolutely one of my favorite places to travel to.

Q1: Jason Richardson との日本ツアーが発表されましたね!今のお気持ちはいかがですか?

【LUKE】: 興奮しているよ!THE WORD ALIVE で数回日本に行っているけど、本当に大好きなんだ。君の国は間違いなく僕のフェイバリットの一つだね 。

Q2: How is your impressions about Polyphia, and Li-sa-X? You know, I’ve just interviewed with Lisa, she said she loves Jason Richardson’s “I”. She has good scene, isn’t she? haha.

【LUKE】: I first discovered Polyphia on the tour we just did together in the states. They are a very talented group of guys. I have not listened to Li-sa-X but I’m going to go listen now! I’m sure she is awesome!

Q2: 共演予定の POLYPHIA, Li-sa-X についてはどのような印象をお持ちですか?Li-sa-X は人生を変えたアルバムに Jason Richardson の “I” を挙げていたんですよ(笑)

【LUKE】: POLYPHIA を初めて知ったのは、アメリカでちょうど終わったばかりのこのカップリングツアーだったんだ。本当に才能がある奴らだよね。
Li-sa-X はまだ聴いたことがなかったから、すぐに聴かなくちゃね!彼女は最高だと確信しているよ!

Q3: Anyway, could you tell us about your musical background? What inspired you to start playing drums?

【LUKE】: I listened to bands like Underoath, Slipknot, System of a Down when I was younger & was immediately drawn to it. My dad also played drums when he was younger, so I had that natural knack for playing. I worked around my neighborhood for a year to get my first drumset. Then, I did 3 semesters of marching band, playing traditional grip on the snare drum. I’ve been doing YouTube videos since I was 16, & touring internationally since I was 17.

Q3: ドラムスを始めたきっかけ、音楽的なバックグラウンドについて話していただけますか?

【LUKE】: 若い頃は UNDEROATH, SLIPKNOT, SYSTEM OF A DOWN といったバンドを聴いて、すぐに惹かれていったんだ。父も若い頃ドラムスをプレイしていたから、ある意味生まれつきの才能を持っていたと言えるね。
一年間、近所でバイトをして初めてのドラムセットを買ったんだ。実はそれから3期、トラディショナルグリップでスネアを叩くマーチングバンドでプレイしたんだよ。
You Tube のプレイスルーシリーズは 16歳からアップしていて、17歳からは世界をツアーしているんだ。

Q4: Who do you respect as a musician, or drummer?

【LUKE】: I respect so many musicians & drummers for so many reasons. I think it’s important to try & find the good & positive in anything, even something you might not understand or enjoy. Drummers like Tony Royster Jr, Thomas Lang, Matt Garstka etc. whom I know personally have helped me a lot, each in their own ways. I respect musicians like Death Cab For Cutie, The Reign of Kindo, The 1975.

Q4: リスペクトしているミュージシャン、ドラマーを教えてください。

【LUKE】: 多くのミュージシャン、ドラマーをそれぞれの理由でリスペクトしているよ。僕は何にかんしても、”試して見つける”、”ポジティブである” ことが重要だと思っていてね。特に理解していないことや、楽しめないことにかんしてね。
Tony Royster Jr, Thomas Lang, Matt Garstka といったドラマーは、個人的に知っているんだけど、それぞれのやり方で僕を助けてくれたんだ。
リスペクトするミュージシャンは DEATH CAB FOR CUTIE, THE REIGN OF KINDO, THE 1975 さ。

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Q5: So, you decided to leave The Word Alive in order to pursue other passions in fall of 2016. Specifically, what is your “other passions”?

【LUKE】: I left The Word Alive because it was simply time for me to do so. I joined when I was 18 & left when I was 23. I saw the world with them & have hundreds of amazing stories, but, I felt it was time to part ways. I ultimately want to be playing in sold out stadiums every night, for the world’s biggest artists. I didn’t feel that was possible with metalcore.

Q5: 昨年の秋にあなたは、別の情熱を追いかけるために THE WORD ALIVE を脱退しましたね。具体的に、その”情熱”とは何ですか?

【LUKE】: THE WORD ALIVE を離れたのは、単純にそうするべき時が来たからさ。18歳でバンドに加入し、23歳で脱退したことになるね。
彼らとは世界を見て、たくさんの素晴らしいストーリーを経験してきたよ。だけど、そろそろ別れの時だと感じたんだ。
究極的には、僕は毎晩ソールドアウトのスタジアムでプレイしたいんだよ。世界的にビッグなアーティストのためにね。メタルコアでその夢は叶わないと感じたんだよ。

Q6: I think “I” of Jason Richardson is one of your “other passions”. What made you play with him?

【LUKE】: Jason & I toured together in our old bands (Chelsea Grin, The Word Alive). Everyone kept talking about how good of a guitar player Jason was, so I watched him play. We started hanging out & eventually wrote the beginning of ‘Fragments’. Then, I broke my foot & had to fly home. He sent me more songs, & I agreed to do drums for the album.

Q6: Jason Richardson の “I” に参加したことも”別の情熱”ではないかと思ったのですが、なぜ彼とプレイすることになったのでしょう?

【LUKE】: Jason と出会ったのは僕たちの昔のバンド、CHELSEA GRIN と THE WORD ALIVE がツアーを行った時だよ。みんながいかに Jason が素晴らしいギタープレイヤーかについて話していたね。だから僕は彼に注目してプレイを見ていたんだ。
それからよくつるむようになって、遂には “Fragments” を書き始めたんだよ。だけど僕は足を怪我してしまってね。家に飛行機で帰らなければならなくなったんだ。
それでも彼はたくさんの楽曲を送ってきてくれたから、僕はアルバムでプレイすることに決めたのさ。

Q7: How was your impression of actually making an album with him? Which song do you like the most on the album?

【LUKE】: Making the album with Jason & Taylor Larson was a great experience. I flew to Taylor’s studio in Maryland, & I think we spent 8 days tracking drums. My favorite song is probably Fragments or Omni.

Q7: 実際に彼と作品を作った感想はいかがですか?また、アルバムで最も気に入っている楽曲はどれですか?

【LUKE】: Jason、それに Taylor Larson とのアルバム制作は、実に素晴らしい経験だったね。
僕は Taylor のスタジオへ行って、おそらく8日間を過ごしドラムのトラッキングを完成させたと思う。フェイバリットソングは、”Fragments” か “Omni” だね。

Q8: Your playthrough movies are really amazing. You covers from metal, djent to emo, punk, EDM. Where is the core of your musical interest? And do you have another project now?

【LUKE】: Thank you! I grew up surrounded by music, my parents & siblings always listening. I love all kinds of music, I’m very open-minded. If it sounds good, I love it. I have a lot of different things in the works, but I can’t say too much just yet.

Q8: あなたのライフワークとも言えるプレイスルー動画は本当に素晴らしいですね。
Metal, Djent, から Emo, Punk, EDM まで幅広く楽曲をカバーしていますが、あなたの興味の中心はどこにあるのでしょう?また、現在他に関わっているプロジェクトはありますか?

【LUKE】: ありがとう!両親や兄弟がいつも聴いていたから、僕は音楽に囲まれて育ったんだ。本当に全てのジャンルを愛しているんだ。
とてもオープンマインドなんだよ。サウンドが良ければ、どんなジャンルでも気に入るんだ。
今はたくさんのプロジェクトを進めているんだけど、まだあまり話すことは出来ないね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED LUKE’S LIFE !!

UNDEROATH “THEY’RE ONLY CHASING SAFETY”

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SYSTEM OF A DOWN “TOXICITY”

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SLIPKNOT “VOL.3 (THE SUBLIMINAL VERSES)”

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THE REIGN OF KINDO “RHYTHM, CHORD & MELODY”

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DEATH CAB FOR CUTIE “TRANSATLANTICISM”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Thank you for having me in your beautiful country! I can’t wait to be back. Thank you to all of my supporters, I wouldn’t be here without you.

君たちの美しい国に招待してくれてありがとう! 戻るのが待ちきれないよ。僕のサポーターみんなに感謝を伝えたいね。君たちが居なければ今の僕はないからね。

LUKE HOLLAND

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JASON RICHARDSON Featuring LUKE HOLLAND JAPAN TOUR (Creativeman)

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ART OF ANARCHY : THE MADNESS】BUMBLEFOOT SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RON “BUMBLEFOOT” THAL !!

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Mega-Super Group, Art Of Anarchy Seek To Reinvent Themselves From 90’s Glory, With New Masterpiece “The Madness” !!

DISC REVIEW “THE MADNESS”

90’s~00’s にかけて人気を博した “オルタナティブメタル” の空気をリフレッシュし、見事現代へと再誕させる US スーパーグループ ART OF ANARCHY が、傑出した2ndアルバム “The Madness” をリリースしました!!極上のコンポジションに5人の個性が溶け合った揺るぎなきロックのメタモルフォーゼは、極限まで多様化したシーンに王道の何たるかを見せつけています。
ART OF ANARCHY は、ギターとドラムスをプレイする双子の Votta 兄弟と、GUNS N’ ROSES で気を吐いていたマエストロ Ron “Bumblefoot” Thal が意気投合し始まったバンドです。そこに、STONE TEMPLE PILOTS や VELVET REVOLVER で活躍した天賦のシンガー Scott Weiland, DISTURBED の切れ味鋭いベースマン John Moyer が加わることで、大きな注目と期待を集めるメガアクトが誕生したのです。バンド全員のレコードセールス(当時)は1億5000万枚と言うのですから、数字の面からも彼らの凄みは伝わるでしょう。
セルフタイトルのデビュー作をリリース後、Weiland はバンドを脱退。アルバムをプロモートするツアーを拒否した彼は結局、人生を通じて苦しんできた薬物との戦いに敗北し、命を落としてしまいました。
バンドは Weiland の後任に CREED の Scott Stapp を指名します。実は2014年には Stapp も薬物問題、さらには路上生活にまで転落するなど負の話題で世間を騒がせましたが、彼は挑戦し困難に打ち勝ちました。そして Weiland と同様、まさに時代の寵児として活躍した Stapp の加入は再度バンドのエンジンに屈強なエナジーを注ぐ結果となったのです。
“The Madness” には、ただスーパーグループという事実以上のケミストリー、そしてメッセージ性が間違いなく存在します。Ron がインタビューで語ってくれた通り、Votta 兄弟のアリーナロック、DISTURBED の鋭利でマスマティカルなリフワーク、CREED の瑞々しく雄大なメロディー、そして Bumblefoot、もしくは “Chinese Democracy” の型破りで独創的なアイデア全ては淀みなく渾融し、濃密なマグマとなって作品を流動します。
オルタナティブが王道へと以降した21世紀初頭のソリッドな空気を DNA に深く刻んだ5人の古兵たちは、しかし同時に時代の推移により”オルタナティブであること” から遂に解放され、その雄弁なコンポジション、華麗なテクニック、そして唯一無二のタレント性を制限なくここに開花させているのです。
また、アルバムタイトル “The Madness” が表象するように、作品にはまさに Stapp が苦しんできた”狂気”がそのまま描かれています。新たなアンセム “1,000 Dgrees” では「僕自身が最悪の敵だ。僕は呪われている。」と当時の地獄を独白し、至上のバラード “Changed Man” では「もう一度チャンスをくれないか?僕は変わったんだ。家に帰る時が来たんだよ。」と最愛の妻に過去の自分との決別を告げます。果たして妻は “With Arms Wide Open” で待っていてくれたのでしょうか?
とにかく、”僕たちはこのアルバムを Scott、そして同じチャレンジに直面する人たちの成功に捧げることとしたんだ” と Ron が語るように、作品はアメリカが抱える大きく暗い闇に対する贖いとして生を受けました。自身の魂を声と詩に宿した Stapp の歌唱には深みとリアルが込められ、その美しく、切なく、雄々しく、そして芳醇なメロディーは懺悔であり赦しであり、希望の灯火でもあるように聞こえます。
アルバムの主役は間違いなく Stapp ですが、Ron のトリッキーでカラフルなギターワークが作品にクリエイティブで類まれなる神通力のようなフックをもたらし続けていることは記して置かなければなりませんね。
指ぬき、フレットレス、ロングスケールなど様々な武器を持つ “Bumblefoot” ですが、インタビューでも語ってくれたように彼は決して楽曲の破壊者ではありません。ソロプロジェクト、ガンズ時代を通して歌ものに強い拘りを持ち、エモーショナルで耳に残りリピートを誘うギターフレーズを追い求めてきた彼の真価は “Somber” のアメジストのように燐光を発するソロパートに集約されているのかもしれませんね。
王道とは何か。彼らの”王道”の先には必ず唯一、アリーナでシンガロングし、拳を振り上げるファンの姿が透けて見えます。彼らにはもはやトレンドを意識する必要などありません。ただ、キャッチーでフックと起伏に満ちたアルバムは、エゴを廃し全てが楽曲とストーリーに捧げられ、世代を超えて愛される魔法を備えた新たな栄光への幕開けであると信じます。
今回弊誌では、Ron “Bumblefoot” Thal にインタビューを行うことが出来ました。余談ですが、再発が決定した彼の2ndアルバム “Hermit” もぜひ併せて聴いていただきたいと思います。変態としてのみ語られがちな彼ですが、FAITH NO MORE や RAGE AGAINST THE MACHINE のインテンスと独特のポップセンス、そしてユニークなギターファンタジーをミックスした極上のコンポジションが炸裂した名作。どうぞ!!

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ART OF ANARCHY “THE MADNESS” : 9.8/10

INTERVIEW WITH RON “BUMBLEFOOT” THAL

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Q1: First of all, we lost iconic singer, Scott Weiland. Could you tell us about him and his passing?

【RON】: I was very sad to hear about his passing, and wish he could have overcame his struggles, for himself, his family & loved ones.

Q1: 私たちは Scott Weiland という素晴らしいシンガーを亡くしました。まず彼と彼の死にに対するお気持ちを聞かせていただけますか?

【RON】: 彼が亡くなったことを聞いてとても悲しかったよ。彼自身、彼の家族、そして愛する人たちのために、彼が苦しみを克服出来ることを祈っていたんだけどね。

Q2: You nominated Scott Stapp of Creed for his successor. It seems to be best choice for the band. Please tell us how he become a member of your band? What do you like him?

【RON】: After the first Art Of Anarchy album was released (with Scott Weiland on vocals) we knew we would need a new singer. Scott Stapp was the first choice, we met with him in August 2015 and we jammed in a rehearsal room, with nothing planned musically, just to see how our chemistry was. We started writing a song just from jamming. We spoke about what we were looking for in life, not just musically, and we saw things the same way. We knew this would work.

Q2: Weiland の後任には CREED の Scott Stapp を指名しましたね?最高の選択だと思います。彼がバンドに加わった経緯を教えてください。また、彼のどういったところが気に入っていますか?

【RON】: Scott Weiland と作った ART OF ANARCHY のデビュー作がリリースされた後、僕たちには新しいシンガーが必要だと分かったんだ。Scott Stapp はファーストチョイスだったね。
僕たちは2015年の8月に彼と会って、リハーサルルームでジャムったんだ。音楽的な計画は何もなかったよ。ただ、僕たちのケミストリーを確かめるためだったね。
僕たちはそのジャムから楽曲を作り、音楽とは別に人生で求めるものについて話し合ったんだ。どうやら同じ方向を向いているように思えたね。そこで上手くいくと分かったんだよ。

Q3: You know, Weiland was in Stone Temple Pilots. And Stapp is in Creed. Of course, John Moyer is a core member of Disturbed. More over, you were debut from Shrapnel but “The Adventures of Bumblefoot”, and “Hermit” was not a “typical Shrapnel” records. I mean Art of Anarchy is definitely an aggregation of Legends in the fascinating 90’s~00’s. Do you agree that?

【RON】: You can hear elements of this era in our music, yes, it’s in our blood. Ahhhh, speaking of the Shrapnel records, I just remixed the Hermit album, it sounds like a whole new album! I added bonus tracks to both albums, and they’re being re-released through The Orchard record label. http://www.pledgemusic.com/projects/bumblefoot

Q3: あなたは Shrapnel からデビューしたものの、その音楽は典型的な Shrapnel のものではありませんでした。そして STONE TEMPLE PILOTS, CREED, DISTURBED。バンドには魅力的な 90~00年代のオルタナティブレジェンドが集合したとも言えますね?

【RON】: 勿論、君たちは、僕たちの音楽からあの時代の要素を聞くことが出来るよ。うん、それは僕たちの血だからね。
Shrapnel Recods と言えば、”Hermit” のリミックスを終えたところなんだよ。まるで完全な新作のようなサウンドになったよ!デビュー作と “Hermit” のリミックスバージョンは、ボーナストラックを加えて The Orchard Record から再度リリースされるんだ。ここからチェックしてみてね。http://www.pledgemusic.com/projects/bumblefoot

Q4: Anyway, how was the writing process? I feel “The Madness” is the next chapter of AoA. Diverse group of talent and a uniquely melodic and aggressive sound are in this timeless-classic. What was the goal of “The Madness”?

【RON】: We got together late September 2015, the five band members in a room in New York for a week-and-a-half, writing together from scratch, jamming, demo’ing ideas, making songs. We wrote half the album during that time. After that we’d get together between our touring schedules for more writing and recording, video shoots. This continued through 2016, until the album was finished. When we started writing the album we didn’t have a sound in our minds, we just followed our instincts and let the sound organically find itself. Everyone added something honest and authentic, you can hear the combination of personalities… Moyer has a modern edgy sound, the Votta brothers are more old-school metal, Scott is a master of melodies and lyrics, and I add more theatrical writing, Beatles & Queen inspirations, production ideas, the fretless guitar, and taking things a bit ‘outside the norm’…

Q4: ライティングプロセスはいかがでしたか?”The Madness” はまさにAoAにとって新たな章の幕開けだと言えます。グループの多様な才能が纏まり、ユニークなメロディーとアグレッシブなサウンドが調和した傑作ですね。定めた作品のゴールはどういったものでしたか?

【RON】: 2015年9月の後半に僕たちは集まったんだ。ニューヨークの部屋で5人のメンバーが1週間半、ゼロからジャムってアイデアを纏め楽曲を作ったんだ。その期間にアルバムの半分は書き終えたよ。
その後僕たちは、ツアースケジュールの合間を縫って作曲、レコーディング、ビデオ制作を進めていったのさ。2016年はアルバムが完成するまでそれを続けていたね。
アルバムの作曲を始める時、意識的にサウンドを想定する訳ではないんだ。ただ本能に従って、サウンドが自然と形になるのに任せるだけさ。全員が正直に、熱意を持って作品に貢献したよ。
アルバムを聴けば個性の結合が伝わるはずさ。Moyer はモダンでエッジーなサウンド、Votta 兄弟はよりオールドスクールなメタル、Scott はメロディーとリリックのマスター。そして僕はよりシアトリカルな作曲、THE BEATLES, QUEEN のインスピレーション、プロダクションのアイデア、フレットレスギター、後は”どこかおかしな”感覚を加えている訳さ。

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Q5: Where did the idea of title, artwork of “The Madness” come from? Could you tell us about the concept of the album?

【RON】: In the artwork, the birds represent good (the dove) and evil (the raven) pulling at the mask. The mask represents how there’s more that lies beneath a person, things run much deeper than what people show on the outside. In reference to the lyrics, it’s the light (the freedom, healing) and dark (fear, pain, the ‘madness’) that pull at us. Scott overcame personal challenges, he triumphed over adversity, he made it through to ‘the other side’ and in honor of this, we dedicated the album to this success, for Scott and for anyone who has faced this challenge.

Q5: “The Madness” のタイトルやアートワークのアイデア、コンセプトについて教えてください。

【RON】: アートワークでは、鳩が善の象徴として、カラスが悪の象徴としてマスクを引っ張っているね。つまりマスクは、人間がいかに嘘を隠しているか、人が表面に出している姿はいかにその内面の一部にしか過ぎないかを表しているんだ。
歌詞もそのことに関連しているよ。自由、癒しという光の一面と、恐怖、苦痛、”狂気”という闇の一面が僕たちを引き合っているんだ。
Scott Stapp は個人的な挑戦を乗り越え、逆境に打ち勝ち、遂に “反対側” へと到達することが出来たんだよ。(Stapp も Weiland と同様、薬物の問題に苦しんでいた) この名誉を持って、僕たちはこのアルバムを Scott そして同じチャレンジに直面する人たちの成功に捧げることとしたんだ。

Q6: Thimble, “Vigier” strange shaped guitar, fretless, long-scaled…You really have your own realm. Regarding guitar technique, skill, what was the most challenging song for you in this album?

【RON】: The solos for “Echo Of A Scream”, “Somber”, “1000 Degrees” and “Afterburn” have more speed, but that doesn’t make them more difficult, the slower songs can be more challenging, like “Changed Man”- it sounds like a simple song, but writing the songre-writing and re-writing, playing with the right dynamics, the right tone, the right touch, the right arrangement of guitar parts that complimented each other, parts that supported the vocals, the layers in the bridge…
Skill and technique isn’t only *speed*, it’s playing the right way for the song, for the emotion and energy you want people to feel.

Q6: 指ぬき、フレットレス、ロングスケールなどあなたのギターは独自の領域を築いていますが、ギターテクニック的に、作品で最もチャレンジングな楽曲はどの曲でしたか?

【RON】: “Echo Of A Scream”, “Somber”, “1000 Degrees”, “Afterburn” はスピードが必要とされたね。だけどだからといってそういった楽曲が難しかった訳じゃないよ。スロウな楽曲の方がチャレンジングだったな。”Changed Man” のようなね。シンプルに聴こえるだろうけど、何度も何度も書き直したね。正しいダイナミクス、正しいトーン、正しいタッチ、正しいアレンジメント、ボーカルをサポートするパート、レイヤーされたブリッジ……。
つまりスキルとテクニックは”速さ”だけで計られるものではないんだよ。楽曲のため、エモーションのため、リスナーへ届けたいエナジーのために正しい方法でプレイされなければならないよ。

Q7: Actually, I love “Chinese Democracy”. And definitely, your fretless guitar made the record more unique. What kind of emotion do you have in Gun N’ Roses now? And what is the best memory of your Guns era?

【RON】: My favorite memory is playing the “Bridge School Benefit” acoustic concert in 2012, it’s a non-profit charity event held annually in California. All proceeds go to the Bridge School, they’re a school that helps people with speech and physical impairments through education and technology. The stage had a big platform where children and their parents were, and we played in front of them. I’d run back to the kids and hold their hands and have them strum my guitar as we played, it was one of my favorite shows we played, it was about a greater good.

Q7: “Chinese Democracy” は素晴らしいレコードでした。リユニオンを果たした現在の GUNS N’ ROSES についてはどう思っていますか? また、あなたが在籍した時代の最高の思い出を教えてください。

【RON】: ガンズ時代、最高の思い出は2012年に “Bridge School Benefit” でアコースティックコンサートを行ったことだね。毎年カリフォルニアで開催される、非営利のチャリティーイベントなんだけど、全ての収入は Bridge School に渡るんだ。彼らはテクノロジーや教育を通して言語や身体に障害を持つ人たちを助ける学校なんだよ。
ステージには子供たちとその両親のためにプラットフォームが用意されていてね。僕たちは彼らの目の前でプレイしたんだよ。
僕は子供のころを思い返し、彼らの手を取って、ガンズがプレイしている時に僕のギターをかき鳴らさせてあげたんだ。本当に大好きなショウの一つだね。大義のためだったからかな(笑)

Q8: So, could you tell us about your solo works and another projects? Regarding solo works, you released amazing “Little Brother Is Watching” in 2015. You seems to like playing everything without drums in your own record. You know, there is a rumor that you’ll play Mike Portnoy…isn’t it?

【RON】: Thank you! There are music videos from the album “Little Brother Is Watching”. I’ve been playing solo shows in Asia, India, the Middle East, Europe, North and South America…for my own Bumblefoot albums, I want to give as much of myself as I can songwriting, playing the instruments, lyrics, singing, production, everything except drums.I’ve also done some recording and touring with Metal Allegiance (featuring members of Testament, Death Angel), with Platinum Rock All Stars (featuring members of Yes & Asia, Rascals, Vanilla Fudge & Cactus, Whitesnake & Dio),tour with De La Guitare with Robben Ford and Larry Carlton, jams with Joe Perry, Steve Morse, Jeff Watson, Paul Gilbert, Andy Timmons, Kiko Loureiro at music events, and guitar Gods tour with Yngwie Malmsteen. I’ve been working with U.S. Embassies to conduct music events around the world with local musicians, and fundraising events for charities. There’s a school in the UK for kids that focuses on band performance called Bumblefoot Rock Project (http://bumblefootrockproject.com/) and I teach a week-long music camp every year on the Greek island of Corfu called Corfu Rock School (http://www.corfurockschool.com/ ), that’s coming up in July.

Q8: ソロアルバムや他のプロジェクトの予定を教えていただけますか? 2015年にリリースした “Little Brother Is Watching” は素晴らしい作品でしたね。Mike Portnoy とプレイするという噂も出ていますが…?

【RON】: ありがとう!ソロアルバム “Little Brother Is Watching” のMVも見てほしいな。”Bumblefoot” のアルバムでは、ドラムス以外、作曲も、楽器も、歌詞も、歌も、プロダクションも、できる限り全て自分でやりたいんだ。
ずっとソロプロジェクトのショウを続けていたんだよ。アジア、インド、中東、ヨーロッパ、南米、北米と回っていたね。TESTAMENT や DEATH ANGEL のメンバーをフィーチャーした METAL ALLEGIANCE、YES, ASIA のメンバーをフィーチャーした Platinum Rock All Stars のレコーディングとツアーも行ったね。他にも、Robben Ford, Larry Carlton との De La Guitare ツアー、Joe Perry, Steve Morse, Jeff Watson, Paul Gilbert, Andy Timmons, Kiko Loureiro とのイベント、Yngwie Malmsteen との Guitar Gods ツアーもあったな。
US 大使館とも仕事をしていて、世界中で地元のミュージシャンとのイベントを企画したり、慈善団体の募金イベントも行ったよ。 UKには Bumblefoot Rock Project(http://bumblefootrockproject.com/ )というバンドのパフォーマンスに焦点を当てた子供たちのための学校があり、毎年1週間、ギリシャの島でコルフロック・スクールというミュージックキャンプも行っているね(http://www.corfurockschool.com/ )。それは7月にやるよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED RON’S LIFE !!

KISS “ALIVE”

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I heard this album when I was five years old, this is what immediately made me want to be a musician. By age six, I had a band, we would write songs, make home-made demos and merch and put on shows around the neighborhood. It all started when I heard this album.
5歳の時に初めて聴いたんだ。すぐにミュージシャンになりたいと思ったね。6歳になるまでには、僕はバンドを結成し、楽曲を書き、手作りのデモとマーチを作り、近所でショウをやっていたよ。全てはこのアルバムから始まったんだ。

THE BEATLES “MAGICAL MYSTERY TOUR”

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I love the Beatles, but it was the production of George Martin that really affected me. The cello lines, the orchestral arrangements, the production turned songs into masterpieces, and made me want to be a producer.
僕は THE BEATLES を愛しているよ。だけどそれは George Martin のプロダクションで、本当に影響を受けたね。チェロのライン、オーケストラのアレンジ、彼のプロダクションは楽曲を傑作に変え、僕をプロデューサーになりたいと思わせたんだ。

YES “GOING FOR THE ONE”

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only five songs, but some of the best arranging and composing I had ever heard. I remember hearing it for the first time, there was so much going on, I felt like I was at the circus, in a good way, it felt like someone suddenly flipped a switch that doubled the voltage to all my senses. It was overwhelming, in the best possible way.
5曲だけだけど、僕が聴いてきた中でもベストのアレンジとコンポジションの一つだね。最初にこのアルバムを聴いた時のことを覚えているよ。あまりに沢山のことが起こっていたから、まるでサーカスのようだと感じたね。誰かが突然、電圧を倍増させたスイッチを僕の全ての感覚に反転させたというか。とにかく最高の方法で圧倒されたね。

VAN HALEN “FAIR WARNING”

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I heard this album for the first time when I was twelve years old, it was the first time I heard Van Halen, I heard the intro to the song Mean Street. I never heard a guitar make that kind of sound. It changed the way I thought about guitar. I started getting experimental with technique, guitar building, songwriting…
12歳の時にこのアルバムを初めて聴いたんだけど、”Mean Street”のイントロ、それが VAN HALEN 初体験だったんだ。こんなサウンドのギターは聴いたことがなかったよ。ギターに関する考えを変えられたね。それからはテクニックやギター中心のソングライティングを実験するようになったんだ。

IRON MAIDEN “KILLERS”

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I was browsing a record store and pulled out the Killers album. The album cover got me curious. I went home and listened to it, and a half hour later I begged my parents to take me back to the record store so I could get Maiden’s first album. I was an instant Maiden fan. I’d paint Iron Maiden album covers on the backs of dungaree jackets as a kid, to earn money to buy music gear. I saved up enough to buy a 1983 Ibanez Roadstar guitar that I eventually turned into the “Swiss Cheese” guitar. This would be my main guitar, I toured the world with that guitar and recorded all of my albums with it for thirteen years.
お店で何となくレコードを見ていて、”Killers” を手に取ったんだ。奇妙なアートワークだと思ってね。家に帰って聴いてみたんだけど、30分後には両親にレコード店へもう一度連れて行ってと頼んでいたよ。そうして IRON MAIDEN のファーストアルバムも手に入れたんだ。まさにその瞬間、メイデンファンになったね。
子供用のダンガリージャケットの背中に自分でメイデンのアルバムカバーを描いたりしてね。メタル用の機材を買うためにお金を貯めたよ。1983年の Ibanez Roadstar をやっと買ったんだけど、実はそれが後に “スイスチーズ” ギターとなるんだよ。僕のメインギターで、あのギターで世界中をツアーし、14年間全てのレコーディングを行ったんだ。

MESSAGE FOR JAPAN

AOA

Q: Finally, I read it in one interview, you said “It’s meaningless to practice 8 hours, practice 2 hours and enjoy life with the rest of time”, haha. Message for Japanese fans and young guitar players!
Q: 昔あるインタビューで、「1日に8時間も練習するなんて意味がないよ。2時間練習して残りの時間で人生を楽しもう。」というメッセージを読んだのですが、今はどうでしょう?改めて日本のファンにメッセージをお願いします!!

I still believe this. There’s a limit to how much you can physically improve your technique in a day. But there’s no limit to what you can experience, and the stories and emotions you’ll be able to share through your music. The best way to make interesting music is to live an interesting life. Live it to the fullest.

今でもその言葉を信じているよ。身体的なテクニックが1日に進歩する幅には限りがあるんだよ。だけど君が経験出来ること、音楽を通してシェア出来るストーリーやエモーションにリミットはないんだからね。興味深い音楽を作る最善の道は、興味深い人生を送ること。精一杯生きようね( 笑 )

RON “BUMBLEFOOT” THAL

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KXM : SCATTERBRAIN】GEORGE LYNCH SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GEORGE LYNCH OF KXM !!

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On “Scatterbrain”, Tight And Energetic Performance Of KXM’s Three Giants Will Tell You What The Musicianship, Creativity Is !!

DISC REVIEW “SCATTERBRAIN”

Ray Luzier (KORN)、 dUg Pinnick (KING’S X)、そして George Lynch (LYNCH MOB) というシーンの英傑3名が集結したスーパーバンド KXM が新作 “Scatterbrain” をリリースしました!!三雄の魂が通い合い、個性が溶け合った秀絶な作品は、ロックの持つオーガニックな衝動と、知性を擽るエキサイトメントを織り込みリスナーの直感へと波動するはずです。
“Scatterbrain” は僅か12日間という短い期間で制作されたレコードです。インタビューで George は「もしもさらに時間をかけていたら、いったいどんなものが完成していたのかと考えると、恐ろしいくらいだよ!」 と語ってくれましたが、同時に70年代を思わせる短期集中形のクリエイティブ環境が作品にマジックを産んだとも言えるような気がしますね。
スライドバーを使用したブルースの響きから一転、アルバムはインテンスとカオスが支配するタイトルトラック “Scatterbrain” でその幕を開けます。Ray Luzier の操る不敵な変拍子は George Lynch のシャープで粋なリフワークと共鳴し、その潮流はプログレッシブとさえ言えるムードを創造していますね。ペースダウンし、凪の静穏を献ずる中間部では、Mr. Scary がブルースの熱情を宿した魂魄のシュレッドで楽曲に生命を吹き込み、バンドの破天荒な技巧を伝えています。
“Breakout” や “Big Sky Country” を聴けば、dUg Pinnick の一筋縄ではいかないソウルフルでポップな独特の流儀、歌唱が驚くほど作品にフィットしていることが分かるでしょう。ダークに鬱屈したメロディーが得意のハーモニーを重ねてポップに花開く瞬間。直感的に楽曲を解釈し、ボーカルラインを自然とインプロヴァイズに導く瞬間。そして激情に任せ、咆哮に情念を乗せる瞬間。dUg の持つ類稀なセンスはスポンテニアスにトリオの鼓動と呼応し、無上のカタルシスをリスナーの元へともたらすのです。
同時に、”Breakout” で Ray が魅せる、パーカッションを使用したエスニックなサウンドはデビュー作から進化した KXM の潤色です。ロック、メタル、プログ、ファンク、ブルース、オルタナティブが淀みなく循環する多様な “Scatterbrain” の中で、ワールドミュージックからの影響は確実にアルバムを更に一段上のレベルへと押し上げています。
情熱と哀愁を湛えた dUg の歌唱が光る “Calypso”、カリブの風、グルーヴに乗る George のシュレッドが新鮮な “Not A Single Word” は殊更に、バンドがラテンやレゲエのリズム、モチーフを探求し血肉としていることの証明だと言えますね。
KING’S X でもエクレクテイックなサウンドをトレードマークとする dUg。David Lee Roth, STEEL PANTHER, STONE TEMPLE PILOTS で華々しく経歴を重ね、MI で教鞭もとっていた知性派 Ray。そしてインタビューでも語ってくれた通り、新たな領域へと自己を導き続ける George。ダイナミックなハードロックのルーツの上で、エキゾチックなダンスを華麗に披露する KXM 固有のサウンドは、3人の個性と手練、そしてフロンティアスピリットが結実しシンクロした成果だと言えるでしょう。
エキサイティングでエネルギーに満ちたアルバムは意外にも、ヘンドリックスの遺伝子を受け継いだブルージーなララバイ “Angel” で静かに幕を閉じます。無類で奇抜なタイム感、鋭くアウトやインを繰り返す異端のスリル、瞬間の奇跡。”Scatterbrain” における George のギターワークは近年でも群を抜いていますが、Jeff Healey をも想起させるエモーションを纏った “Angel” のリードは彼が未だに第一人者であることを、改めてシーンに宣言しています。
今回弊誌では George Lynch にインタビューを行うことが出来ました。DOKKEN のリユニオンについても重大な内容を語ってくれています。どうぞ!!

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KXM “SCATTERBRAIN” 10/10

INTERVIEW WITH GEORGE LYNCH

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Q1: Hi, George! Thanks a lot for giving us such a great opportunity! Actually, you are my first guitar hero, so I’m really excited! Anyway, first of all, how was Loud Park 16? I reconfirmed how loved Dokken are in Japan. How about you?

【GEORGE】: Yeah, It was a pretty amazing feeling coming back to Japan with dokken after all those years!

Q1: まず、昨年 DOKKEN として出演した LOUD PARK 16 はいかがでしたか?いかに DOKKEN が日本で愛されているか、再確認するようなショウになったと感じましたが?

【GEORGE】: 本当に。長い年月を経て、DOKKEN として日本に戻ることができて、実に素晴らしい気持ちだったよ!

Q2: I read it in one interview, Dokken’s reunion may not be the end with that, right? If we can hear new album, there is nothing more happy, haha.

【GEORGE】: We are talking about doing some more shows on 2018 and we are going to be releasing a live album and DVD at some point. The cd will have a new dokken song we wrote specifically for this album and 2 semi acoustic versions of older dokken songs.

Q2: DOKKEN のリユニオンは、これで終わりではないようですね?新作が聴ければ最高なんですが(笑)

【GEORGE】: 僕たちは今、2018年に、さらにいくつかのショウを行うことを話し合っているんだ。そしてある時点で、ライブアルバムと DVD をリリースするよ。
CD には僕たちがそのアルバムのため特別に書いた DOKKEN の新曲と、過去の楽曲をセミアコースティックでリメイクした2曲が収録されるよ。

Q3: So, let’s talk about KXM. Definitely, KXM is super band. You know, there are the member of Korn, Kings X and Dokken / Lynch Mob. How did the band come to be?

【GEORGE】: It was result of the 3 of us meeting up at a party and talking about the idea of doing something together ..many months later after a lot of planning and touch and go we managed to get together in a studio for 10 days

Q3: では KXM について話しましょう。KORN, KINGS X, LYNCH MOB の3人が集結したスーパーバンドは、どのようにして結成されたのでしょう?

【GEORGE】: 僕たち3人はパーティーで会って、何か一緒にやろうと意気投合したんだよ。
たくさん計画を練り、不安定な状態も経て、何ヶ月も経った後、やっと一緒にスタジオへと入ったんだ。10日間ほどね。

Q4: I really love your newest record “Scatterbrain”. We can feel the colors of you three, that is to say, the mood of Kings X, Korn, Lynch Mob are mixed in the album. Do you agree that?

【GEORGE】: Of course..that’s inevitable. But i think KXM is more that the sum of its parts. there is a primary signature KXM sound and style the flows through the album ..the influences are secondary.

Q4: 新作 “Scatterbrain” はまさに3人のカラーがミックスされた作品となりましたね?

【GEORGE】: 勿論だよ。それは不可欠なことさ。ただ、KXM は個々の影響一つ一つを集約しただけではないんだ。
確実に KXM 固有のサウンド、スタイルがまずアルバムには流れているんだよ。各自の影響は次の段階さ。

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Q5: How was the writing process? Actually, “Calypso”, and it’s successor “Not a Single Word” is typically, ethnic, latin, reggae aspects make “Scatterbrain” incredible. It seems impossible is nothing for KXM, haha. Isn’t it?

【GEORGE】: Writing and recording “scatterbrain” It was a liberating and cathartic experience. It’s scary to think about what we could accomplish if we actually had more than 12 days!

Q5: ライティングプロセスはいかがでしたか?

【GEORGE】: “Scatterbrain” のライティングとレコーディングは自由で、かつカタルシスを伴うものだったね。
僕たちはこの作品をたった12日間で完成させたんだけど、もしもさらに時間をかけていたら、いったいどんなものが完成していたのかと考えると、恐ろしいくらいだよ!

Q6: This is not a surprise for me, but your shredding still sharp like a razor. I also think it still continues to progress. I don’t know exactly how many years you’ve played the guitar, but you seem to be still enjoy it, aren’t you? On “Scatterbrain”, which song was the most challenging for you?

【GEORGE】: Thank you. I’ve been playing guitar for 53 years! Kind of blows my mind when I think about it. Every song was challenging …but also incredibly rewarding because the music was so fun to play.

Q6: あなたのシュレッドはこの作品でもカミソリのように鋭いですね。あなたがギターを何年プレイしているのか正確には知りませんが、未だに進化を続けているように感じます。

【GEORGE】: ありがとう。僕は53年もギターを弾いているんだ!それを考えると自分でも驚いてしまうよ。
“Scatterbrain” は全ての楽曲がチャレンジングだったね。だけどとても弾いていて楽しかったから、本当に価値があったように思えるね。

Q7: Regarding the guitar technique, new generations of guitar are emerging these days. For example, Tosin Abasi of Animals As Leaders is symbol of modern guitarist and Djent thing. Do you listen to such new music too? What’s your impressions?

【GEORGE】: I’ve been listening to meshuggah since ” chaosphere” and I listen to a lot of young heavier bands. It is crazy how the skill level of guitarists in general has just skyrocketed in recent years. Thordendal from meshuggah is like a contemporary holdsworth in my view.

Q7: ギターテクニックと言えば、最近は Tosin Abasi のような新たな才能が次々に現れています。Djent やモダンなインストゥルメンタルを聴くことはありますか?

【GEORGE】: 僕は “Chaosphere” からずっと MESHUGGAH を聴いているんだ。他にも、たくさんの若くてヘヴィーなバンドを聴いているよ。近年、ギタリストのスキルレベルはクレイジーなほどに急上昇しているね。
僕の考えでは、MESHUGGAH の Fredrik Thordendal はコンテンポラリーな Allan Holdsworth だと言えるね。

Q8: Sweet / Lynch is kind of classic rock, Lynch Mob have blues tastes. And KXM is alternative, mixture thing. Definitely, these three are different. Where is a core of your musical interest now?

【GEORGE】: My legacy lives in the mid 60’s through the mid 70’s and hard rock is my comfort zone. But I love pushing myself into alien territory; everything from funk, RB to prog, ska and even fake jazz ..which you’ll here on the ultraphonix record thatl be coming out later this year.

Q8: あなたは現在、Sweet / Lynch ではクラッシック、LYNCH MOB ではブルーステイスト、KXM ではオルタナティブなロックを披露しています。全てが異なる中で、今あなたの興味の中心はどこにあるのでしょう?

【GEORGE】: 60年代中期から70年代中期までの時代が、僕の中にはレガシーとして生きているんだ。ハードロックこそ僕のコンフォートゾーンだと言えるね。
だけど僕は自分を未知の領域へとプッシュするのが好きだからね。Funk, Prog, R&B, Ska, ジャズだってそうさ。そういったもの全ては、今年の後半にリリースされる ULTRAPHONIX のレコードで聴けるよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED GEORGE’S LIFE !!

THE BEATLES “REVOLVER”

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JIMI HENDRIX EXPERIENCE “ELECTRIC LADYLAND”

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LED ZEPPELIN “LED ZEPPELIN I”

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BLACK SABBATH “PARANOID”

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JEFF BECK GROUP “TRUTH”

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MESSAGE FOR JAPAN

KXM

I hope we never fall out of love with each other !!

お互いの愛が永遠に醒めないことを願っているよ!!

GEORGE LYNCH

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NOVA COLLECTIVE : THE FURTHER SIDE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAN BRIGGS OF NOVA COLLECTIVE !!

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The Brilliant Musical Marriage Between The 70’s Fusion And Modern Prog. Definitely, Super Group Of Prog, Nova Collective Has Just Released One Of The Best Instrumental Record Of The Year, Incredible Debut, “The Further Side” !!

DISC REVIEW “THE FURTHER SIDE”

“新たな集合体” の名を冠するインストゥルメンタルスーパーバンド NOVA COLLECTIVE が、超越的でモニュメンタルなデビュー作 “The Further Side” をリリースしました!! 既成観念の “向こう側” へと辿りついた彼らの音風景は、リスナーを永遠の旅路、ミュージカルジャーニーへと誘うことでしょう。
Dan Briggs (BETWEEN THE BURIED AND ME), Richard Henshall (HAKEN), Matt Lynch (TRIOSCAPES, ex-CYNIC), Pete Jones (ex- HAKEN) というまさにモダンプログレッシブを象徴する賢哲が参集した NOVA COLLECTIVE。彼らが宿した清新なる息吹は、音楽が最も革新的で創造的だった70年代の空気を濃密に吸い込み、芸術のあり方を純粋に示しています。
1970年に Miles Davis がリリースした “Bitches Brew” は、音楽史上最も輝かしいロックとジャズの婚姻だったと言えます。”The Further Side” は、”フュージョン” という音楽概念を定義した、多様でイマジネイティブなその”マイルストーン”の精神を、凛として現代へと継承した畢生の作となりました。
アルバムは、ロシアのロマンティックかつダイナミックなバレエを想起させる “Dancing Machine” でその幕を開けます。メカニカルな BTBAM とは趣を異にする、野性的でファットな Dan Briggs のベースラインはオーガニックなボトムで自由を謳歌し、ジャズとロック、そしてメタルを華麗に行き来する Matt Lynch のドラムスと豪壮なインタープレイでアルバムを牽引して行きます。
Richard Hanshall のメロディアスでデリケートなギターワークは作品に浸透し、何より Pete Jones のガラス細工のように美麗で卓越したエレピ、オルガンサウンドは、リスナーに Chick Corea の形影を追わせ、過去と現代をリンクさせる鍵として枢要を占めていますね。
“Dancing Machine” に漂う神秘的でエスニックなムードは、インタビューでも語ってくれた通り、ワールドミュージックからの影響を反映しています。そして確実に John McLaughlin のコンポジションとも強く共鳴しているはずです。
“Bitches Brew” にも参加し、後に”フュージョン”を代表する集団となる THE MAHAVISHNU ORCHESTRA を創立した天賦のギタリストは、ロックとジャズのみならず、フラメンコ、オーケストラ、そしてインド音楽にまでその興味の幅を広げ、クロスオーバーさせた多様性の伝道師だと言えるでしょう。「フュージョン、ワールドミュージック、ジャズ、プログ、クラッシック。アイデアの全てはそこから来ている」 と Dan が語ってくれた通り、”The Further Side” にはあの奇跡のオーケストラと同様の血脈が流れてもいるのです。
実際、”Air” は日本の伝統楽器、琴をイメージして書かれた楽曲だと Dan は語ってくれました。そして、日本の陽春を鮮やかに切り取ったかのような、オリエンタルで麗しきそのサウンドグラフには、NOVA COLLECTIVE がサーカスではなく音楽のために集まった集団である証が克明に刻まれていますね。
確かにメンバーは全員が超絶技巧の持ち主ですが、アルバムにエゴを感じさせる陳腐な曲芸は一切存在しません。存在するのは、楽曲の一部と化したエレガントで流麗なリードパートとアンサンブルのみ。各自が秘める、描かれた設計図をグレードアップさせるようなインテリジェンス、即興の妙こそがまさに一流の証明だと感じました。
勿論、クラッシックなフュージョンサウンドが基幹を成している “The Further Side” ですが、”State of Flux” を聴けばバンドが “新たな集合体” を名乗った意味が伝わるでしょう。MESHUGGAH と同等の緊張感、ヘヴィネス、リズムの錯綜が、エレピを核とするレトロなフュージョンサウンドを伴って再現される Tigran Hamasyan も驚愕のニューフロンティアがここにはあります。70年代には存在し得なかった、正確無比なシュレッド、硬質でDjenty なリズム、そして Jamie King による極上のプロダクションは “フュージョン” の極地、最先端を提示し、彼らの存在意義を強くアピールしていますね。
アルバムは WEATHER REPORT や RETURN TO FOREVER への憧憬と、モダニズムを巧みに融合させたタイトルトラック “The Further Side” で神々しくもドラマティックにその幕を閉じます。
今回弊誌では Dan Briggs にインタビューを行うことが出来ました。彼のホームグラウンド BTBAM の “Colors” 10周年ツアーについても言及しています。どうぞ!!

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NOVA COLLECTIVE “THE FURTHER SIDE” : 10/10

INTERVIEW WITH DAN BRIGGS

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Q1: This is our first interview with you. So, first of all, could you tell us about your band? Nova Collective is definitely a super band. The members of Between the Buried and Me, Haken, and Trioscapes got together. How did the band come to be?

【DAN】: Nova Collective was really started by Rich and I sharing emails just talking about Haken and BTBAM and probably wasn’t too long before we just started sharing new muscial ideas. I love making a connection and knowing that something musical is about to happen, all my groups have had that same sort of beginning, more conversations about music leading to an opportunity to create together. I’m so thankful for having so many different creative people in my life.

Q1: BETWEEN THE BURIED AND ME, HAKEN, TRIOSCAPES のメンバーが集結した NOVA COLLECTIVE は間違いなくスーパーバンドと言えますね。まずはバンド結成の経緯を話していただけますか?

【DAN】: NOVA COLLECTIVE は Rich と僕が、HAKEN と BTBAM についてただ話すだけの E-mail から始まったんだ。だけど2人で新たな音楽のアイデアを出し合うようになるまで、確かそう長くはかからなかったね。
僕はコネクションを作って、音楽的な何かが起こるかどうか知るのが好きなんだよ。僕が関わっているグループは同じような始まり方をしているね。音楽について話せば話すほど、共作する機会は増えていくよ。僕は人生でこんなにも多くのクリエイティブな人たちと関わることが出来て本当に感謝しているんだ。

Q2: What’s the meaning behind your band name “Nova Collective”? I think it means a group of new wave of Prog. Do you agree with that?

【DAN】: Well thank you! For us it’s definitely the idea of the celestial creation of something new, we named it well after we had the album written so we were able to reflect and say we really didn’t know how to classify it…I mean; fusion, world music, jazz, prog, classical. The ideas are all there, but it’s never full on any one of them. I think that idea is really exciting to all of us considering the music we’ve already been a part of, and the idea of where we can go from there…just very exciting and inspiring.

Q2: バンド名 “Nova Collective” “新たな集合体” の由来は何ですか?プログロックに新たな波をもたらすグループといった意味にも取れますが。

【DAN】: ありがとう!僕たちにとって、”Nova Collective” とは、新しい絶世の何かを創造するというアイデアであることに間違いはないよ。
そう名付けたのは、アルバムを書き終えた後、何と分類すれば良いのか本当に分からなかったから、”新しい集合体” と呼ぶのが相応しいと思ったからなんだ。つまり、フュージョン、ワールドミュージック、ジャズ、プログ、クラッシック。アイデアの全てはそこから来ているんだけど、どれか一つで満たされることは決してないんだからね。だから音楽性を考えれば、”Nova Collective” という名前は、全員にとって本当にエキサイティングだった訳さ。
僕たちはすでにその “集合体” の一部な訳だけど、そのアイデアは僕たちがこれから進む道をも示しているように思えるね。本当にエキサイティングだし、インスパイアされるよ 。

Q3: How did you decide the direction of the band? What made Nova Collective stick to instrumental music?

【DAN】: It’s a good question about the initial intention of the band musically, because we had written “Dancing Machines” and “Cascades” looking at both of those songs kind of scratching our heads not knowing fully what we had just done haha. For me, I was excited at the idea of exploring world sounds but in a sort of bizarro setting, like places you wouldn’t normally think to find them, plastered against thumping rhythms in the low piano and bass or against a wall of freakout space noise; and that was kind of the vibe with Dancing; but Cascades is this really lush song that is constantly pushing with that 11/16 feel and the solo bridge which kind of is like walking on the moon, it became real otherworldly. So we just kind of kept going in the direction for what felt right for each song. I wanted to really focus in on the pentatonic sound in “Air”, trying to replicate the sound of a koto and keep that vibe throughout. I’ve kind of been surprised that the world music influence hasn’t come out more because it was a big driving and exciting influence for me personally in the writing.

Q3: バンドの方向性を “インストゥルメンタル” に決定づけたのは何でしたか?音楽性はどのように固まっていったのでしょう?

【DAN】: バンド初期の音楽的な意図に関する良い質問だね。すでに “Dancing Machines” と “Cascades” は書いていたんだ。未完成でただ仕上がっているパートを見ながら頭を掻きむしっていたんだよ(笑)
僕にとってワールドミュージックを掘り下げるというアイデアはエキサイティングだったね。だけど一風変わったというか、普段なら見つけることが出来ないような場所といった感じでもあったんだ。低音のピアノやベースがゴツンゴツンと打ち付けるリズム、もしくは訳の分からないスペイシーなノイズ。そういったヴァイブが “Dancing Machines” にはあったんだ。
“Cascades” は実に忙しない楽曲だね。常に11/16的なノリで進んで行くんだ。ソロのブリッジ部分はまるで月を歩いているかのようだね。別世界に来たような感じかな。それから僕たちは楽曲に正しいと思える方向性でただ進んで来たんだよ。
“Air” のペンタトニックなサウンドには本当にフォーカスしたかったんだ。琴のサウンドやヴァイブを再現しようとしたんだよ。ワールドミュージックの影響がもっと出なかったのが不思議なくらいだね。僕にとってそれは、個人的にコンポジションの大きな推進力でエキサイティングなインスピレーションだから。

Q4: Anyway, your incredible debut album “The Further Side” is just out now! First of all, Please tell us the meaning included in the title, and artwork.

【DAN】: We thought The Further Side just was a good way to describe what we were feeling with the music, stepping through this portal and being blasted to a world that was new and interesting. The artist Nevan Doyle had the idea of making some otherworldly settings and it was an image we really thought stood out and stood on its own in describing what was about to happen when you drop the needle on the album. The back cover art of the body being kind of torn was a direct reference to the song “Ripped Apart and Reassembled”, which was named after the idea of teleporting and your molecules being jumbled and reassembled; but I had the image in my head from the show Fringe of like the ghastly side effects of it going wrong and being rearranged all deformed and fucked up- kind of the journey the song goes on through the bridge haha.

Q4: そういった経緯を経てリリースされたデビュー作 “The Further Side” ですが、実にアーティスティックで素晴らしいですね!まずはアルバムのコンセプトやアートワークについて教えてください。

【DAN】: “The Further Side” とは、まさに僕たちが音楽に対して感じていた感情を表現するのに良い言葉だと思ったんだ。NOVA COLLECTIVE の新しく興味深い世界に圧倒されるための入口としてね。
アートワークは Nevan Doyle というアーティストが異世界のアイデアを生み出してくれたんだ。このイメージは、レコードに針を落とした時、まさに何が起きようとしているのか際立って表現しているね。
身体が引き裂かれたようなバックカバーは、“Ripped Apart and Reassembled” という楽曲に直接的な関連があるんだ。テレポートをテーマに名付けられたんだけど、分子がごちゃ混ぜになって再構成されるというアイデアさ。頭の中にあったイメージは、TV番組 “フリンジ” のように不気味なエフェクトから誤って再構成され、全てが醜く歪められた様で、それを楽曲が描いているんだよ(笑)。

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Q5: My first impression about “The Further Side” was upgrade 70’s Fusion, or 70’s Prog in 2017. You know, definitely there is the amazing vibe of “Bitches Brew”, “Return to Forever” and “The Inner Mounting Flame”. Do you agree that? If so, what inspired you to be into the direction?

【DAN】: Oh we are surely hugely influenced by fusion of all eras, but mainly the 70s and 80s sounds. Those groups were making future sounds at that point in time and that’s the same kind of idea we’re trying to explore now and really it’s a forever journey of trying to expand ourselves as musicians and composers and see how out there we can get within the context of a song and album. It’ll be real exciting to see what we can produce next.

Q5: アルバムからは70年代のフュージョンやプログロックの影響を強く感じました。言うならば現代的にアップデートされた “Bitches Brew”, “The Inner Mounting Flame” のようなイメージです。

【DAN】: そうだね、僕たちは全ての時代のフュージョンから影響を受けているんだけど、メインは70’s と80’s サウンドだね。
君が挙げたようなグループは、当時未来のサウンドを創造していたし、それは僕たちが現在探求しているアイデアと同種のものなんだ。
ミュージシャン、コンポーザーとして自己を広げて行くことは、本当に永遠の旅だと言えるね。楽曲やアルバムという文脈の中から、いかにそれを得ることができるのか見てみようじゃないか。次に僕たちが生み出すものを見ることは実にエキサイティングなはずさ。

Q6: Also, sometimes the record reminds me David Lynch’s soundtracks. Definitely, “The Further Side” is extremely Technical, but there is no flashy circus like lead plays. Ego as a musician seems to be free from Nova Collective, isn’t it?

【DAN】: Yeah you know, we really approached it trying to keep within the song and whatever it called for at that particular moment while maintaining the idea of the overall composition. Our backgrounds are all in technical music, it’s just our upbringing and we have those things to explode into when the song calls for a unison lead or solo section, but even I feel like those parts are still kept within the song. I loved keeping the solo sections feel loose and improvised within the context of the song, at least from the perspective of my bass solos.

Q6: “The Further Side” には映画のサウンドトラックを思わせるムードも存在しますね。David Lynch の作品を思い出しましたよ。非常にテクニカルですが、サーカスのようなソロパートは存在しませんね?

【DAN】: まさにその通りだよ。僕たちはソロパートが楽曲に収まるよう、ある特定の瞬間に要求されるものを収録するというアプローチを取ったんだ。楽曲全体のアイデアを保ちながらね。
僕たち全員のバックグラウンドは確かにテクニカルな音楽だよ。だけどそれは背景にしかすぎないんだ。勿論、楽曲がユニゾンリードやソロセクションを必要とするならばテクニックを炸裂させる時もあるね。楽曲に沿った形でね。
コンテキストの中でルーズだったり、インプロヴァイズしたソロを取るのは大好きだよ。少なくとも僕のベースプレイに関してはね。

Q7: How was the writing process? Off course, There are two Britons and two Americans in the band. Which do you think Nova Collective is the “Band” or “Project”? Do you have a plan to have shows near future?

【DAN】: Oh it’s a full on band for sure! We’re trying to get that idea across to people in these interviews because I think people get excited at the sounds and the idea of people from bands they already enjoy getting together to make a record, but for us it’s as serious as anything else we’re apart of musically and so the desire to make it real and make it happen in a live setting is our number one priority. Right now we are getting the album into people’s ears and trying to spread the word to agents and the suits that were are out there and trying to support some friends and like-minded bands on the road.

Q7: NOVA COLLECTIVE は異なるバンドに所属するイギリス人2人とアメリカ人2人で構成されています。これはバンドですか?それともプロジェクトですか?

【DAN】: 間違いなく完全にバンドだよ!僕たちはこういったインタビューでそれをみんなに伝えようとしているんだ。なぜならリスナーは、集まり楽しんでレコードを制作するバンドのアイデアやサウンドにエキサイトすると思うからね。
僕たちにとって何よりも深刻なのは、音楽を離れて制作しなければならないという点だね。だからこそ、ライブを行うことが僕たちに今一番必要とされているんだよ。
現在、僕たちはアルバムをリスナーの耳に届けたところで、エージェントや会社の人たちに広めようとしているんだ。友人や同士のライブをサポート出来たらと思っているよ。

Q8: 2017 is anniversary year for both BTBAM and Haken. You know, masterpiece “Colors” becomes 10th anniversary and Haken is also 10th anniversary of the band. Japanese Prog fans really waiting for you to come. Is there any possibility of these anniversary Japan tour?

【DAN】: If we got a really good offer I’m sure it would happen! It’s super expensive for an American band, or I assume most bands not on that side of the world, to get over there, so I know we’d like to for our next album as well…if a Colors tour tied into it, you know…it’d just have to be a good offer is all! The same goes with the rest of the world. It’s not a huge priority of ours to play Colors all over, but if the offers come in and are good enough we’ll play it anywhere of course.

Q8: 2017年はあなたのメインバンド BETWEEN THE BURIED AND ME がリリースした名作 “Colors” が10周年を迎えます。バンドはアニバーサリーツアーを行うようですが、来日の可能性はありますか?

【DAN】: 本当に良いオファーをもらえたら、勿論日本に行くよ!アメリカのバンドにとって日本ツアーを行うのはとても費用がかかるんだ。おそらくアメリカだけじゃなく、アジア以外の大抵のバンドにとってね。
次のアルバムでは行きたいと思っているけど…”Colors” の完全再現をそれと結びつけたりしてね…とにかく全ては良いオファーにかかっているんだよ!
世界の他の地域に関しても同じことが言えるね。僕たちにとって “Colors” 完全再現はそんなにプライオリティーが高くないんだけど、充分に良いオファーが届けば、勿論どこでだってプレイするよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED DAN’S LIFE !!

PINK FLOYD “THE DARK SIDE OF THE MOON”

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NIRVANA “NEVERMIND”

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DREAM THEATER “METROPOLIS PART 2: SCENES FROM A MEMORY”

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KING CRIMSON “DISCIPLINE”

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OINGO BOINGO “ONLY A LAD”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Konnichiwa! I’ve loved coming to Japan with BTBAM, the crowds always embrace us and are so passionate for the music we’ve created. I’m real hopeful I’ll be able to get over there with Nova Collective in the future! I hope everyone digs the record and hopefully see you soon. Thanks!

こんにちは!BTBAM で日本に行くのが大好きだよ。観衆はいつだって暖かく迎えてくれるし、僕たちが作ってきた音楽にもとても情熱的だね。NOVA COLLECTIVE でもいつか行くことが出来たらと本当に思っているんだ!みんながレコードを気に入ってくれたらいいな。近いうちに会おうね。

DAN BRIGGS

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AVALON / disk UNION “THE FURTHER SIDE” 日本盤のご購入はこちら。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CLOUD NOTHINGS : LIFE WITHOUT SOUND】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DYLAN BALDI OF CLOUD NOTHINGS !!

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New Age Cleveland Indie Rockers, Cloud Nothings Expand And Explore The New Realm With 4th Record “Life Without Sound”! Don’t Miss Their Upcoming Japan Tour In April !!

DISC REVIEW “LIFE WITHOUT SOUND”

オルタナティブ、エモ、インディーズを咀嚼し、リアルな現在進行形の音楽を創造するクリーブランドの4人組 CLOUD NOTHINGS がバンドの成熟を伝える最新作 “Life Without Sound” をリリースしました!!そのディスコグラフィーの中で、最も静観的かつ沈思を誘うアルバムは、彼らの新たな魅力が素晴らしく開花した1枚に仕上がりました。
NIRVANA を初めとして、80年代後期からオルタナティブ / アンダーグラウンドシーンの名作群を手がけ続けてきた Steve Alvini を擁しリリースした2ndアルバム “Attack on Memory”。そのシャープに研ぎ澄まされたアグレッシブなサウンドは、瑞々しいロックアンセムの数々を伴ってシーンに新たな風を吹き込みました。インタビューで Dylan は言葉で音楽を定義することに明らかな嫌悪感を表していますが、それでも90年代の装飾を廃したオルタナティブやエモを想起させるその音楽性は、オルタナリバイバル、エモリバイバルという潮流の中でも一際輝きを放つマイルストーンとなりました。
“毎作違う作品を目指している”と語る Dylan。確かに、”Life Without Sound” は “Attack on Memory” や、スリーピースとなりパンク/ハードコアのエナジーすら内包した前作 “Here and Nowhere Else” とは異色の深化した引力を有していると言えます。
新たにギタリストで鍵盤もこなす Chris Brown が加入し再び4人編成へと回帰した作品は、4つに増えた楽器をさながら美麗なタペストリーを織り上げるかの如く繊細に配置し、細部まで丹念にフックを散りばめた CLOUD NOTHINGS の進化を告げる新たなステートメントです。
アルバムオープナー、”Up to the Surface” は奥行きを広げ、深みを増す彼らの可能性を証明する楽曲です。孤独感を煽るピアノのイントロに導かれ、紡がれる切なく感傷的なメロディーは、まさに Dylan がライティングプロセスで感じていた憂苦を代弁し、巧妙なギターの重畳と、パーカッシブなリズムが生み出す味わい深いフックはリスナーをリピートの輪廻へと誘います。
さらに “Internal World” はバンドのコンポジションが最高到達点へと達した瞬間かも知れませんね。豊富なリズムパターン、クレッシェンドデクレッシェンド、そして何よりポップを極めたキャッチーでメランコリックなボーカルライン。あの WEEZER を想起させる切なさとフックを纏った楽曲には確かに完璧まで試行錯誤を重ねた成果が刻まれていますね。
今回、DEATH CUB FOR CUTIE, HANSON などの仕事で知られる新たなプロデューサー John Goodmanson が作品の最後のピースとして選択し、フォーカスしたのは Dylan のボーカルでした。おそらく彼はこれまで歌詞にはあまり拘ってこなかったという Dylan のフロントマンとしての脆さを見抜いたのでしょう。

“I want a life, that’s all I need lately I am alive but all alone”
「生きている実感が欲しいんだ。近頃はそれだけが欲しいんだよ。生きてはいるけど孤独なんだ。」

新たなアンセムとなった “Modern Act” で進化を遂げ自信に満ちたフロントマンは、自身に巣食っていた孤独を堂々と歌い上げます。
“Up to the Surface” や “Modern Act” で描かれる、孤独が生んだアイデンティティクライシスは、”音を失った”自身の経験を投影したリアルな脆さです。しかしインタビューで語ってくれた通り、そこから辿り着いたアルバムのテーマ”自己理解” “自己実現” は強くポジティブなメッセージでした。プロデューサーが導いたのは、脆さと自信のコントラストが生み出す極上のエモーションだったのかも知れませんね。
「結局自分の運命なんてわからないものなんだけどね。」
アルバムクローサー、”Realize My Fate” で Dylan はそう嘯きながら作品の幕を閉じました。
今回弊誌では、Dylan Baldi にインタビューを行うことが出来ました。4月には3年ぶりの来日公演も決定しています!どうぞ!!

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CLOUD NOTHINGS “LIFE WITHOUT SOUND” : 9.5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KHEMMIS : HUNTED】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KHEMMIS !!

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Modern But Traditional! Denver Based Four Piece Doomed Rock’n Roll Act, Khemmis Has Just Released One Of The Most Important Doom Record “Hunted” !!

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DISC REVIEW “HUNTED”

US デンバーの Doom Metal カルテット KHEMMIS がリリースした 2ndアルバム “Hunted” はシーンの注目を一身に集めています。アルバムは、老舗メタル誌 Decibel Magazine でアルバムオブザイヤーを獲得した他、様々な音楽誌、ウェブサイトで2016年のベストアルバムに選ばれているのです。
KHEMMIS のデビュー作 “Absolution” は MASTODON と PALLBEARER のちょうど中間に位置するようなモダンな Doom / Sludge 作品で、近年活気を得て来た Doom シーンにまた新たな才能が舞い降りたことを知らしめました。
しかし博士号を持つメンバー2人が牽引する、この知的でメタルに忠誠を誓ったバンドが同じ場所へと留まることはありませんでした。デビューフルから僅か15ヵ月で届けられた KHEMMIS の次章 “Hunted” はそのイメージを明らかに変化させていたのです。
インタビューにもあるように、遂にバンド全員がコンポジションに参加した “Haunted” はよりクラッシックロック、トラディショナルメタルの領域へと接近したレコードとなりました。全5曲、44分の作品は全てがロックの美学に捧げられています。
“Three Gates” はアルバムを象徴する楽曲です。THIN LIZZY や MOTORHEAD をモダンなスラッジサウンドで再現したかのようなリフの暴走に、美麗なツインギターハーモニーが切れ込むとそこはまさしく KHEMMIS の世界。凶暴なグロウルと共に突き進むサウンドの壁が突如として崩壊し、叙情を極めたクリーンボーカルが紡がれる刹那は奇跡的とも言えるほどロックを体現しています。
実際、バンドの要でギター/ボーカル Phil Pendergast と Ben Hutcherson のコンビネーションには目を見張るものがありますね。2人の繊細なまでにレイヤーされたギターハーモニーは WISHBORN ASH を想起させるほど美しく、バンドの顔となっています。加えて、Ben のダーティーなボーカルと Phil のクリスタルのようにナーバスな歌声のコントラストは、インタビューで述べているように”モダンなレンズ”を通した Doomed Rock’n Roll を体現する重要な鍵だと言えるでしょう。
さらに叙情味を加速させた “Beyond The Door” では、JUDAS PRIEST のゴージャスなハーモニーアルペジオ、そして IRON MAIDEN の3連シャッフルが Doom という枠組みの中で効果的に使用されています。故に楽曲はテンポや拍子をプログレッシブと言えるほど頻繁に変えて行きますが、スロウ一辺倒でなく、ダイナミズムを追求するその姿勢には、哀愁に満ちたメロディーとも相俟って北欧の巨人 CANDLEMASS を思い起こさずにはいられませんね。
アルバムを締めくくるタイトルトラック “Hunted” は13分の壮大なエピックです。BARONESS をイメージさせるローチューンドのファズギターで MERCYFUL FATE を再現したとも言えるドラマティックな前半部分に魅了されたリスナーは、後半の荘厳でアトモスフェリックなアコースティックパートからトレモロリフまで導入したモダンで壮大、感動的な大円団に驚愕し喝采を捧げることでしょう。そこには YOB や NEUROSIS をしっかりと通過し咀嚼した、2010年代のバンドだからこそ持つ多様性、強みがありますね。
KHEMMIS は勿論、よりアトモスフェリックスかつサバス、70’s Prog に接近した PALLBEARER、そして煌びやかな 80’s Metal と現代的な Black Metal を融合させた SUMERLANDS などが話題となっているように、確かにレトロリバイバルの波はメタルシーンにも押し寄せています。ただ焼き直すだけではなく、各バンドとも”モダンなレンズを通して音楽を見ていることが重要で、興味深いレトロフューチャーなサウンドはこれからさらに拡がりを見せていくことでしょう。
今回弊誌では KHEMMIS にインタビューを行うことが出来ました。日本人にこそアピールする素晴らしいメロディーを持つバンドです。どうぞ!!

KHEMMIS “HUNTED” : 9.8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【WHITECHAPEL : MARK OF THE BLADE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ZACH HOUSEHOLDER OF WHITECHAPEL !!

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Pioneer of US Deathcore, Whitechapel Opens Up The New Chapter With “Mark Of The Blade”!! Don’t Miss Their First Japan Tour In April!!

DISC REVIEW “MARK OF THE BLADE”

US Deathcore の帝王 WHITECHAPEL が新たな領域へと踏み出した新作 “Mark of the Blade” をリリースしました!!10年に渡ってその王冠を守り続けたパイオニアが舵を切ったその先には、メタルの革新があるはずです。
エクストリームメタルシーンにおいて、狂気のレンジと存在感を放つ Phil Bozeman のガテラルが群を抜いていることを否定するファンはいないでしょう。そして彼が今回新たに証明したのが、そのクリーンボーカルの実力でした。
WHITECHAPEL にとって、”Mark of the Blade” は1枚のアルバム以上の意味を持つ、新境地へと赴く強いステイトメントになっています。間違いなく、Deathcore は近年で最も台頭し人気を博すモダンメタルの枝葉ですが、それ故にシーンが飽和気味な状態であることも事実。このタイミングで、WHITECHAPEL, そして SUICIDE SILENCE というジャンルの二大巨頭がクリーンボーカルを導入したことは決して偶然ではないはずです。
アルバムの4曲目に位置する “Bring Me Home” は WHITECHAPEL の可能性をさらに拡げる楽曲となりました。クリーンボイスをメインに据えたオルタナティブでミステリアスなムードの5分間はバンドの知性を物語り、作品に素晴らしいアクセントを生んでいます。TOOL や STONE SOUR、さらには ALICE IN CHAINS を想起するファンも多いでしょう。勿論、アルバムを支配するのは Phil の並外れたデスボイスですが、彼の Maynard James Keenan, Layne Staley の域に達したダークでメロウ、エモーショナルなクリーンはまさにバンドの卓越した新しい顔となっていますね。
ただ、勿論彼らのチャレンジには賛否両論があるはずです。クリーンに加えて、Phil のボーカルはタイトルトラック “Mark of the Blade” が象徴するように、凶悪なだけではなくどこかキャッチーさを伴う場面が増えており、CANNIBAL CORPSE が代表するように Death Metal シーンにはより単純化したグロウルへとシフトする風潮があるとは言え、彼らのエクストリームサイドを愛するファンにはセルアウトと捉えられる可能性も孕んでいますね。
“Venomous” はそういったダイ・ハードなファンの溜飲を下げる一曲でしょう。セルフタイトルと前作 “Our Endless War” がヒントとなっていたように、トリプルギターを生かしたグルーヴや Djenty なリフワーク、Nu Metal 的フックにメロディアスなクリーンギターやピアノの導入など、プログサイドにさらに接近したアルバムで、モッシュピットの突進力で突き進むこの曲は WHITECHAPEL がまだまだ危険な存在感であることを証明しています。
そして Deathcore の矜持を保ちながらも、クリーンボイスとアコースティックギター、オリエンタルなフレーズでバンドの未来を感じさせるアルバムクローサー “Decennium” は終焉に相応しく、アルバムを総括するフックに満ちた素晴らしいコンクルージョンだと感じました。
今回弊誌では、ギタリスト Zach Householder に短いですがインタビューを行うことが出来ました。来年の4月には Evoken de Valhall Production の招聘で待望の初来日も決定しています!”Deathcore は退屈だ”という衝撃の発言も飛び出しました。どうぞ!!

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WHITECHAPEL “MARK OF THE BLADE” : 9.2/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【WATCHTOWER : CONCEPTS OF MATH: BOOK ONE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RON JARZOMBEK OF WATCHTOWER !!

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Finally, Legendary Prog/Math Metal Titan, WATCHTOWER Returns For The First Time In 27 Years With Amazing New EP “Concepts of Math: Book One” !!

DISC REVIEW “CONCEPTS OF MATH: BOOK ONE”

メタルに数学的要素を取り込んだ、インテレクチュアルな Math-Metal のパイオニア、WATCHTOWER が何と27年ぶりに新作 EP “Concepts of Math: Book One” をリリースしました!!バンドが1990年から制作を続けている3rdアルバム “Mathematics” から5曲を収録し、EPとした作品は、Ron がインタビューでも語っているように、確かに完成品ではありません。しかし長く長く待たせたファンを満足、歓喜させるだけの高いクオリティー、彼らならではのオリジナリティを充分に備えている作品です。
メタルが初めて音楽的な拡散を経験した80年代後期、WATCHTOWER は FATES WARNING, DREAM THEATER, DEATH, CYNIC などと共に Heavy Metal という音楽のフレキシブルな部分にフォーカスし、その豊かな可能性を実証して見せました。脈々と受け継がれる Prog-Metal の源流はここにあります。
中でも WATCHTOWER は、勇壮、過激、ヘヴィー、メロディアスといったエモーションの領域よりも、数学的な考え方でメタルにアプローチを行った革新的な集団なのです。
インタビューにもあるように、”音楽”は一般的には感情的な領域で語られることが多いと思いますが、音の配列、選択、拍子、速度、リズムなど実は”数”と数学が大部分を占めるアートです。勿論、そこに加わるプラスαがリスナーを動かすことも事実ですが、例えば偉大な TOOL や MASTODON を “Math-Metal” と呼ぶならば、数学性を突き詰めた WATCHTOWER は現代の重要バンドたちの始祖的存在であるとも言えるでしょう。そしてそれは、当然 MESHUGGAH から連なる Djent ムーブメントにも通じます。
長い年月を超えて遂にリリースされた “Concepts of Math: Book One” には、タイトルにもあるように、勿論その複雑さ、数学性を維持しながらも、よりタイトで、ほんの少しの聴きやすさと多彩なフックが加味された出色の楽曲が並びます。あの狂気のエナジーはそのままに、成熟したバンドの現在を表しているようにも感じます。少なくとも過去作の、聴き手を頭ごなしに拒むかのような無慈悲な感触はありませんね。
アルバムオープナー “M Theory Overture” ではまさに WATCHTOWER の真髄を聴くことが出来ます。バンドのコアメンバー、Ron Jarzombek, Doug Keyser, Rick Colaluca のトリオが繰り出す Instru-metal は圧巻の一言。SPASTIC INK や BLOTTED SCIENCE でも披露している、Ron 独特のリードともリフともつかないような複雑怪奇で無機質とも言えるギターワークは、2ndアルバムからの参加とは言えやはりバンドの顔ですね。
そのピッキングの正確性、選択する音の意外性、奇抜なタイム感、そして独特のギターハーモニーはまさに唯一無二で、あの DREAM THEATER の John Petrucci や Mike Portnoy が強く敬愛し、CYNIC の Sean Malone やマーティーさんに必要とされたのも頷けます。
インタビューで Ron はその豊富なアイデアについて”音楽とは関係のない”数字やパターンから得ることを明かしていますが、話に上がった以外にも、既存のアニメにあわせて楽曲を作ってみたり、モデム回線の音を再現してみたりと、常人には計り知れないような挑戦を行ってきており、現代の Frank Zappa と言えるかもしれませんね。
“Arguments Against Design” でもその特異な Ron のギタープレイに対する、ベーシスト Doug の印象的なカウンターメロディー、シンコペーションの嵐にも顔色1つ変えず、真っ向から弦楽器隊に挑む正確無比な Rick のドラムスと三位一体でインテレクチュアルなダイナミズムが生まれていますが、インストとしても充分に成立するように思えるスリリングな楽曲に謎のボーカルを加えるのが WATCHTOWER’S WAY。
いかにも Shrapnel のレコードで10万円くらいで雇われて歌っていそうな Alan Tecchio のボーカルには正直あまり期待はしていませんでしたが、以前よりは確実に上手くなっていますし、キャッチーでフックのあるメロディーも散見出来ますし、意外に引き出しも多く、何よりほぼ絶滅してしまったグロウルもハイトーンも使用しない彼のようなパワーボーカルが1周回って新しく感じられ、さらにあのインテレクチュアルトリオの演奏に対するミスマッチ具合が2周回って新しく感じられ、悪くないようにも思えました。本当に新鮮で悪くないです。本当です。
とにかく、極限までプログレッシブな10分の大曲 “Mathematica Calculis” で幕を閉じるまで、とても30分足らずのランニングタイムとは思えないほど濃厚でエキサイティングな数学の授業は続きます。
今回弊誌では Ron Jarzombek にインタビューを行うことが出来ました。SPASTIC INK で共演も果たした兄 Bobby Jarzombek は RIOT や FATES WARNING で活躍する名手。さらに BLOTTED SCIENCE ではこちらもシーンの有名人 CANNIBAL CORPSE の奇才 Alex Webstar とも共演しています。ここまで Ron に迫ったインタビューは世界初だと自負しています。どうぞ!!

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WATCHTOWER “CONCEPT OF MATH: BOOK ONE” : 9.0/10

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