NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ORPHANED LAND : UNSUNG PROPHETS & DEAD MESSIAHS】JAPAN TOUR 2018 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHEN BALBUS OF ORPHANED LAND !!

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Israel Based Middle-East’s Oriental Metal King, Orphaned Land Shows Their Protest & Anger To “Big Machine” With Their Newest Record “Unsung Prophets & Dead Messiahs” !!

DISC REVIEW “UNSUNG PROPHETS & DEAD MESSIAHS”

オリエンタルメタルの創始者にして、愛と平和の伝道師。イスラエルの至宝 ORPHANED LAND が偏見の鎖を断ち切る最新作 “Unsung Prophets & Dead Messiahs” をリリースしました!!複雑で荘厳、そして何より怒れる正義のアルバムは、世界を支配する全ての権力、不条理に対する強烈なプロテストとなるはずです。
90年代初頭からまさに “孤立した地” イスラエルで生を受けた ORPHANED LAND は、自らの地理的、文化的出自と真っ直ぐに向き合いながら不屈の精神でその活動を続けて来ました。
あのドキュメンタリー映画 “グローバルメタル” で驚愕と共に世界が発見した、西洋を起源とするメタルのフレームに中東のオリエンタルなフレーバーや民族楽器を持ち込む独特の手法は勿論正直で真摯なバンドの象徴だと言えますね。しかし、それ以上にアラビアを起源とするユダヤ、イスラム、キリスト三つの大宗教の融和を願い貫かれるバンドの高潔なるスピリットこそが多くのファンを魅了する理由なのかも知れません。
バンドが掲げるその崇高な理念が結実した傑作 “All is One” から5年のインターバルを経てリリースされた “Unsung Prophets & Dead Messiahs” は、祈りと願いで満たされた前作とは異なりより具体的に人の革新を促すアルバムだと言えるでしょう。
バンドはこれだけ政治、戦争、経済が危機に面する世界で沈黙を貫く世論に疑問を投げかけます。この状況はプラトンの “洞窟の比喩” ではないかと。残念ながら民衆は抜け出す努力を嫌い、暗い日常でも耐え時にはそれにしがみつきます。事実、キリストからガンジー、キング牧師、ケネディ大統領まで世界を救う “預言者”、もしくは “メシア” といった存在の多くは変革を起こす前に暗殺されて “歌い続ける” ことも叶わなかったのですから。
沈黙、停滞への義憤を宿すアルバムは、ギターと民族楽器を操る Yossi Sassi 脱退後初のアルバムともなりました。とは言え、当然 ORPHANED LAND に停滞などは似合いません。
「バンドにメインコンポーザーは存在しないよ。誰もが作曲していて、僕たちは各自のリフを巧妙にマッシュアップしているんだ。さながら大きなジグソーパズルのようにね。」 と Chen が語るように、より奔放で展開の妙を増したエピカルな楽曲群に大黒柱不在の影は感じられませんね。
さらに思索を進めれば、「”All is One” では確かに僕たちは意図的にグロウルを避けていたね。だけど、”Unsung Prophets & Dead Messiahs” では、全ての側面でただ音楽にメッセージを語らせることにしたんだ。」 という言葉に目が止まるはずです。
怒りや嘆きがプログレッシブなデスメタルのムードへと幾分か変換された作風は確かに過去の “Mabool” や “The Never Ending Way of ORwarriOR” を想起させますが、同時にここには未だ前作で開花した祈りのオーケストレーションやシンフォニックなコーラスも華麗に息づいており、結果としてそのキャリアを集約したかのような進化を遂げたと言えるのかも知れませんね。
女性ボーカルと壮麗なストリングスが誘うオープナー “The Cave” はその進化の象徴。極上のエモーションを湛える当代きっての歌い手 Kobi Farhi が時に壮大なクワイアと、時に自らの凶暴なグロウルと繰り広げるコール & レスポンスは、コントラストの魔法、異国のメロディーとシンセサイザーの響きに抱かれオリエンタルメタルを一際尊きメタルオペラの高みへと導きます。
8分間の観劇の一方で、RAMMSTEIN を思わせるダンサブル & キャッチーな “We Do Not Resist” は、エレクトロニカとオーケストレーションの海原を中東の民族楽器がまるでモーゼのように闊歩する異端でしかし印象的な楽曲。コンパクトで強靭なデザインは確かに新機軸。ダイナミックで一切予定調和のない冒頭の2曲でリスナーは自らの “洞窟” から抜け出るはずです。
さらに PORCUPINE TREE や GENESIS, PINK FLOYD の面影を宿すプログレッシブメランコリックな “Chains Fall to Gravity” では Kobi の名唱とレジェンド Steve Hackett の名演を同時に堪能出来る佳曲。まるで演歌のような一期一会の熱唱が生み出す情念は、いつしか Steve の左手へと乗り移りブルースの優しさでリスナーを繋ぐ頑なな鎖を断ち切って行くのです。Jens Bogren のしなやかなサウンドデザインも相変わらずお見事。
BLIND GUARDIAN の Hansi Kursch がトレードマークのメロディーで色香を漂わせるトラディショナルなメタルアンセム “Like Orpheus”、AT THE GATES の Tomas Lindberg が唸りを上げるコンテンポラリーな “Only the Dead Have Seen the End of War” まで ORPHANED LAND はそうやって思想や人種、宗教のみならず音楽の世代やジャンルも繋いでいるのかも知れませんね。
今回弊誌ではギターと木琴、さらにブズーキ、サズ等の民族楽器を扱う Chen Balbus にインタビューを行うことが出来ました! 「影響力は僕たちが望むほど大きくはないんだよ。だけどね、一つくらいは希望が必要でしょ?」 4月の来日も決定しています。どうぞ!!

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ORPHANED LAND “UNSUNG PROPHETS & DEAD MESSIAHS” : 9.8/10

INTERVIEW WITH CHEN BALBUS

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Q1: This is our first interview with you. So, first of all, could you tell us about yourself? What kind of music were you listening to, when you were growing up? Who was your musical hero at that time?

【CHEN】: Thanks for having me !
I’m Chen, the guy playing the guitars and some other stuff.
As the youngest guy in the band, I remember myself growing into GNR (Slash, is my guitar hero til this day), Led Zeppelin, Metallica and such. Among those Western influences, I grew up to a house full of Oriental and Middle Eastern music naturally, due to the fact that I’m from Israel.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドから話していただけますか?

【CHEN】: まずはインタビューをありがとう!僕は Chen。ORPHANED LAND でギターと他にもいくつか楽器をプレイしているよ。
バンドの中で最も若いから、Guns And Roses (Slash は今日まで僕のギターヒーローであり続けているね), LED ZEPPELIN, METALLICA なんかを聴いて育ったんだ。
そういった西洋からの影響の中で、家ではオリエンタルや中東の音楽を自然といっぱいに吸収していたね。それは勿論僕がイスラエルで育ったからだよ。

Q2: As you say, you are from Israel. You’ve been continued the band since early 90’s. What was it like to start metal band and music in your country at that time?

【CHEN】: Although I was just born at the time, I can definitely say that back then, the Metal scene basically had 50 people tops maybe, haha. But it grew so much and today Israel is a favorite location to many bands worldwide.

Q2: イスラエルと言えば、あなた達はその場所で90年代初頭からバンドを続けています。当時イスラエルでメタルをプレイするのはどのような感覚でしたか?

【CHEN】: 僕は当時まだちょうど生まれたばかりだったんだけど、間違いなく言えるのは、当時のイスラエルメタルシーンには最高でも50人くらいしかいなかったはずさ(笑)
だけど本当に成長して、今日のイスラエルは世界的に見ても多くのバンドにとって好ましい場所となっているね。

Q3: Since then, Orphaned Land has a clear vision of its manifest to convey the message of commonality between the three main Abrahamic religions, Judaism, Islam, and Christianity. I feel Your previous record “All is One’ was one of the symbol of that. What made you bring the manifest in your metal music?

【CHEN】: It became clear with each album to come, although it was always the same subject. We figured out how to bring that story out there. AIO is the first album to bring that subject straight forward more than our previous album. Sometimes you need to be plain and simple, hehe.

Q3: 以来、ORPHANED LAND は、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教という3つのアラビアを起源とする宗教を繋ぐメッセージを発信し続けていますね?前作 “All is One” はまさにそのシンボルと言えました。

【CHEN】: どの作品がリリースされる時も明らかなのは、僕たちがいつも同じ題材を扱っていることなんだ。ただそのストーリーを如何に伝えるかの違いだけなんだよ。
“All is One” はその題材を以前の作品よりももっとストレートに扱った初めてのアルバムだったね。そう、時にはシンプルで簡素に伝える必要があるんだよ (笑)。

Q4: So, let’s talk about your newest record “Unsung Prophets and Dead Messiahs”. I feel it’s a protest album, a very angry album. Also, Plato’s ideas seems to be within this album. At first, could you please tell us qabout the concept or lyrical themes of the album? What’s the meaning behind the title and artwork?

【CHEN】: This is indeed a very angry album and a protest to all that’s happening out there in the Eastern and Western world, based around Plato’s allegory of the cave. According to that allegory, humans are chained in a cave, seeing nothing but the shadows from the caves flame. That’s all the live and know, until the hero (the prophet) was released from his chains and left out to see there’s a whole new world out there that was kept away from him. He rushed back to the cave to tell his brothers and got killed… thus like humans, we choose to be locked in chains and comfortable with the situation in our daily lives of bullshit media and random hatred spread. The artwork exactly reflect the whole protest against the big machine that’s running the world.

Q4: その文脈で言えば、最新作 “Unsung Prophets and Dead Messiahs” はより怒れるプロテストアルバムのようですね?

【CHEN】: 実際この作品はとても怒れるアルバムだよ。そして東洋、西洋で起こっている全ての出来事に対する “プロテスト” でもあるんだよ。プラトンの “洞窟の比喩” に基づいたね。
その比喩によると、洞窟に住む縛られた人々が見ているのは “実体” の “影” なんだけど、それを実体だと思い込んでいるんだ。”実体” を運んで行く人々の声が洞窟の奥に反響して、この思い込みは確信に変わるよ。同じように、われわれが現実に見ているものは、イデアの “影” に過ぎないとプラトンは考えたのさ。
つまり重要なのは、ヒーロー(預言者)は自身の鎖から解き放たれてはじめて、彼が遠ざけていた全く新しい世界を発見したということなんだ。彼は洞窟に急いで戻りその事実を兄弟に伝え、そして新たな世界という事実のために殺されたんだよ。
つまり人間は、預言者を殺した兄弟のように、鎖に繋がれクソみたいなメディアと憎しみの放射に塗れたしかし快適な日常生活へ留まることも選択できる訳さ。アートワークはまさにそういった世界を動かす “ビッグマシン” への完璧なる反抗を描いているんだ。

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Q5: I said angry album, because of not only it’s theme, but also growl, harsh vocals come back to your music. I mean it was the element we missed in “All is One”. Is there any reason for bringing back these aggressive vocals?

【CHEN】: We did try to avoid growls on AIO (just one track had growls in it) but on UP&DM we just wanted the music to speak the message in all aspects, whether the track was angry musically and lyrically and needed growls or clean vocals for the softer parts.

Q5: 怒れるアルバムと言ったのは、コンセプトもそうですが実際に “All is One” では封印していたグロウルが復活しているからでもあるのですが?

【CHEN】: “All is One” では確かに僕たちは意図的にグロウルを避けていたね。1曲だけ使用していたと思うけど。だけど、”Unsung Prophets and Dead Messiahs” では、全ての側面でただ音楽にメッセージを語らせることにしたんだ。
だから楽曲が音楽的、もしくは詩的に怒っていればグロウルが必要だったし、もっとソフトなパートにはクリーンボーカルを使用したんだよ。

Q6: This is the first album since guitarist and co-founder Yossi Sassi left the band. How have the writing process and music itself changed?

【CHEN】: Orphaned Land never actually had a ‘main composer’. so as far as it was this time, it was ever easier since both Idan & me have our studios, which granted us the time to process the songs until we maximized each song to its best. Everyone is composing and we end up mashing all of our riffs together, like a grand puzzle.

Q6: バンドの重要人物であった Yossi Sassi 脱退後はじめてのアルバムでもあります。制作段階や音楽性に大きな変化はありましたか?

【CHEN】: 実際のところ、ORPHANED LAND は所謂メインコンポーザーというポジションを設けたことはないんだよ。
今回は、Idan と僕の2人が自分のスタジオを持っていて、各曲の魅力を最大限に引き出すまで楽曲を扱える充分な時間があったから、もっと楽になったと思うな。
誰もが作曲していて、僕たちは各自のリフを巧妙にマッシュアップしているんだ。さながら大きなジグソーパズルのようにね。

Q7: You’ve worked with guest artists Steve Hackett, Hansi Kursch and Tomas Lindberg on this album. Could you tell us how you feel about having three legends appear on the record?

【CHEN】: We are privileged to be surrounded by such legends that contribute to our cause. They are now part of the bands history and together we did something outstanding and none other than making dreams come true !!

Q7: Steve Hackett, Hansi Kursch, Tomas Lindberg というレジェンドと呼ぶに相応しいゲストの参加も魅力ですね?

【CHEN】: そういったレジェンドが僕たちの作品に貢献し、彼らに囲まれて制作出来たことは本当に幸せだったね。彼らも今ではバンドの歴史の一部として刻まれ、共に素晴らしいものを作り上げたんだ。まさに夢が叶った以外の何物でもないよね(笑)。

Q8: So, doomsday clock moved to two minutes to midnight. “The world’s nuclear situation dire is to understate the danger and its immediacy”. We, Japanese are also exposed to the threat of North Korea’s nuclear weapons. Do you think music will be able to change the world?

【CHEN】: Sadly we don’t have all the powers that our politicians sitting on the big chairs possess, so our influence won’t be as big as we wanted it to be. But one has to hope, right?

Q8: 最近、世界終末時計が再度 “深夜” の二分手前まで進み話題となりました。実際、戦争や核の脅威は日本にも存在しています。ORPHANED LAND の音楽が世界を変えてくれることを願っています。

【CHEN】: 悲しいことに僕たちは、大きな椅子に座っている政治家が持つようなすべての権限を持っている訳じゃないから、影響力は僕たちが望むほど大きくはないんだよ。だけどね、一つくらいは希望が必要でしょ?

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED CHEN’S LIFE

GUNS N’ ROSES “APPETITE FOR DESTRUCTION”

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ORPHANED LAND “MABOOL”

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METALLICA “MASTER OF PUPPETS”

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DEAD CAN DANCE “WITHIN THE REALM OF DYING SUN”

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HANS ZIMMER “ANYTHING HE EVER COMPOSED”

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Thanks for having me!!
See y’all very soon!

インタビューをありがとう!みんな、すぐに会おう!

CHEN BALBUS

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来日公演の詳細はこちら。Evoken de Valhall Production.
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【GOGO PENGUIN : A HUMDRUM STAR】JAPAN TOUR 2018 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICK BLACKA OF GOGO PENGUIN !!

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PHOTO BY LINDA BUJOLI

Manchester-based Ambitious Jazz Trio, GoGo Penguin Draws Incredible Acoustic-Electronic Visions With Their Eclectic New Record “A Humdrum Star” !!

DISC REVIEW “A HUMDRUM STAR”

“Acoustic Electronic” な音景をヴィヴィッドに描くマンチェスターの彗星 GoGo Penguin が、宇宙の真理を奏し最新作 “A Humdrum Star” をリリースしました!!多種多様な次元が交錯し、衝突し、そして融解する偶然絶後のエピックは、膨張する宇宙の営みを彼方から俯瞰する、若しくは人の内なる宇宙を心の目で見つめる音の天体観測なのかも知れません。
「GoGo Penguin はメンバー3人ともジャズをプレイして来た歴史があるけど、同時に他のタイプの音楽も聴いてプレイして来たんだよ。だから、そういった好きな要素をバンドに持ち込むのは当然だよね?」 大胆さと繊細さを兼ね備えた ベーシスト Nick が語るように、GoGo Penguin の音楽は2010年代の拡大拡散するジャズを象徴する多様性に満ちています。
三者が学問として学んだクラッシック、ジャズを基盤として、エレクトロニカ、インディーロック、ポストロックへの愛が溢れるそのエクレクティックで斬新なデザインは、英国の音楽賞マーキュリープライズへのノミネートやニューヨーク・タイムズ紙による ”SXSW 2017”のベスト・アクト12への選出が実証するように高い注目、評価を集め続けているのです。
さらに踏み込んで思考を進めれば 「UK、特にマンチェスターでは、何がジャズで何がジャズじゃないかなんて気にしていないんだよ。」 という一言が目に止まるはずです。
世界を驚かせた拡大するコンテンポラリージャズのプロパガンダ “Jazz The New Chapter” ですが、実際は Nick も語るように、ある種未だ伝統的な中心地アメリカから遠く離れた UK でこそ衝撃的なブレンドのカルチャーが勃興しているのです。先日インタビューを行った MAMMAL HANDS にも言えますが、結合物がブラックミュージックであれ、エレクトロニカであれ、ポストロックであれ、最早彼らの創造する “ジャズ” は “ジャズ” ではない何かへと移行しつつあるようにも感じますね。
“Inner” と “Outer”。二つの思考から制作を始めたという “A Humdrum Star”。インタビューで Nick が語るように “Outer” とは俯瞰した広大な宇宙、”Inner” とは壮大な宇宙にポツリと浮かぶちっぽけな人間やその精神世界を指すはずです。
同時に、シーンでもずば抜けたテクニックを誇るドラマー Rob は、このレコードがエレクトロニカをベースに作られながらも、プロデューサー Brendon が全てにおいて細部までオーガニックであることに拘ったと語っています。例えるなら、PC で精密にデザインされた建築物を、匠の手作業で一つ一つ忠実に再現して行くようなプロセスでしょうか。
すなわち、”Outer” とはデジタルな世界、そして “Inner” とはよりエモーショナルなヒューマンの領域をも示すダブルミーニングなのでしょう。
そして確かにアルバムを通して貫かれる “Acoustic Electronic” なテンション、デジタルとオーガニックが生み出す二面性の世界観はある意味超越的ですらありますね。オープナー “Prayer” で聴くことの出来る Chris の美しきピアノメロディーとジャズの不協和音に巣食うコントラストは手動の電子ノイズを導き、ソウルフルでしかしリスナーをどこか不安にさせる不思議なアトモスフィア、人間らしさを伴いアルバムのイメージを喚起します。
“Raven” で複雑かつメカニカルなデジタルビートとノイズをそのフィジカルで一手に引き受け全てのテクニックを楽曲へと還元する一方で、”Brado” ではハウスミュージックの装いでチルアウトする Rob の存在感は圧倒的。デジタルなビートを細部まで究極に人間が再現したかのような、ある種逆説的な Rob の手法は、シンプルで厳かな耽美のメロディーに電子の残響を宿す Chris のピアノトーン、Nick の多彩で強靭なウッドベースを伴って異様なまでの推進力、奇跡のグルーヴを創出しています。
二面性の収束こそ “Transient State” だと言えます。東京で過ごした日々の中で、代々木八幡の神聖さと周囲の雑多な雰囲気の違いに衝撃を受け神道に興味を抱いたという Chris。自然の中に神を見つけ善も悪も等しく抱きしめる神道の考え方は、ネガティブな出来事もポジティブな出来事も壮大な神秘の一部であるという作品のテーマに繋がることとなりました。
アコースティックとエレクトロニカ、静と動のダイナミズム、広大な宇宙と狭小な人の営み、そしてネガティブとポジティブ。様々な二進法で彩られたレコードは、バンドがインストルメンタルでありながら類希なるストーリーテラーであることを鮮やかに物語っているのです。
今回弊誌では Nick Blacka にインタビューを行うことが出来ました!!2/19からは待望の日本ツアーも始まります。どうぞ!!

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GOGO PENGUIN “A HUMDRUM STAR” : 10/10

INTERVIEW WITH NICK BLACKA

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Q1: First of all, how was your Japan Tour in the past? Your next Japan tour will start soon. What do you like about Japan?

【NICK】: We haven’t really toured in Japan yet but we’ve played in Tokyo quite a few times. We first played in Tokyo at the Blue Note Jazz Club in 2016 and then we came back twice in 2017 for the Blue Note Jazz Festival and Tokyo Jazz Festival. It’s great to visit Japan. We always get a really warm reception and a great response from the fans. On our second visit we were able to see more of the city and do some sightseeing which we all really enjoyed. We’re definitely looking forward to coming back to play at the Blue Note Jazz Club again and to visit Nagoya for the very first time.

Q1: 2/19から始まる日本ツアーを楽しみにしているファンも多いと思います。まずは過去に行った日本ツアーの感想を聞かせていただけますか?

【NICK】: 実際はまだ日本をツアーしたことはないんだよ。だけど東京では何度かプレイしているね。
最初に日本でプレイしたのは、2016年の Blue Note 東京だったね。昨年にも、Blue Note Jazz Festival と Tokyo Jazz Festival でプレイしたんだよ。日本を訪れるのは素晴らしい経験だね。僕たちはいつだって、日本のファンから本当に温かい歓迎と素敵なレスポンスをもらっているんだからね。
2度目の来日では、より多くの都市を訪れ観光することも出来たんだ。本当に全員が楽しめたね。
Blue Note 東京に戻ることをとても楽しみにしているし、名古屋は初めてだからそれも楽しみだね。

Q2: This is the first interview with you. So, could you tell us about yourself and band itself? What kind of music were you listening to, when you were growing up? Who was your musical hero at that time?

【NICK】: We’ve all come from slightly different musical backgrounds. I personally grew up listening to more guitar based music and some jazz records from my mum’s record collection. A bit later I got into bands like Joy Division and The Smiths. We used to play their songs in my first band when I was around 13 or 14 years old. I then discovered jazz, hip hop, drum and bass and electronica and studied jazz at music college. In the band both Chris and Rob studied classical music but we all met playing on the jazz scene in Manchester. We all have a shared love of electronica and in the early days we were influenced by artists such as Aphex Twin, EST, Four Tet and Radiohead to name but a few.

Q2: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドについて話していただけますか?

【NICK】: 僕たちは全員が少しづつ異なるバックグラウンドを持っているんだ。僕個人としては、よりギターをベースとした音楽、それに母のレコードコレクションからいくつかジャズのレコードなんかを聴いて育ったんだ。その少し後には、JOY DIVISION, THE SMITH みたいなバンドにのめり込むようになったね。僕が13、14の頃の最初のバンドでは彼らの楽曲をよくプレイしていたね。
そこからジャズやヒップホップ、ドラムンベースにエレクトロニカなんかを発見し、ジャズを学ぶため音楽大学に進んだのさ。
Chris と Rob はクラッシック音楽を勉強していたんだけど、僕たちが出会ったのはマンチェスターのジャズシーンだったね。全員がエレクトロニカを愛していて、特に最初の頃は APHEX TWIN, E.S.T., FOUR TET, そして RADIOHEAD みたいなアーティストから影響を受けていたんだ。少し挙げただけだけどね。

Q3: How did the band come to be? OK, we love Penguins, they are really cute and nice. But what made you choose “GoGo Penguin” for your band name?

【NICK】: We were named after a stuffed penguin that was in the room where we first rehearsed. Initially the idea was to get together and play and write some music together. There wasn’t a plan to go and play live at that point so we didn’t need a name. However, a friend who organised a gig in a bar in Manchester was looking for a band after another band had dropped out at the last minute. He asked us to fill in but said that we needed a name so that he could promote the gig. Someone suggested Penguin and then the GoGo was added afterwards for some reason.

Q3: それにしても、GoGo Penguin というバンド名は強く印象に残りますね?

【NICK】: この名前は、僕たちが最初にリハーサルを行った部屋に置かれていたペンギンのぬいぐるみに因んでつけたんだよ。
最初のアイデアは、とりあえず集まって一緒にプレイしたりちょっと作曲をしてみたりするような感じだったね。その時はライブでプレイする計画はなかったんだ。だから名前も必要なくてね。
だけど、マンチェスターのバーでライブをオーガナイズしている友人がドタキャンしたバンドの穴埋めを探していてね。彼は僕たちに頼んで来たんだけど、名前があればギグをプロモート出来ると言うんだ。誰かがあのペンギンを思い出して、それから GoGo が何かしらの理由で後から加えられたんだ。

Q4: Since your previous record “Man Made Object”, you transfered to legendary label Blue Note. Off course, I respect your ex-label Gondwana Records, but you seem to be one of the jazz greatests. How do you feel now?

【NICK】: It’s a great honour and a privilege to be part of such an iconic label with such an amazing history. We didn’t have a plan to leave Gondwana Records but when Blue Note offered us a deal it was too good of an opportunity to turn down. The label have always been very supportive of what we are doing and we have a good relationship with the whole team.

Q4: 前作 “Man Made Object”は、ビッグレーベル Blue Note からの初の作品となりました。勿論、以前所属していた Gondwana Record も素晴らしいロースターを揃えたレーベルでしたが、やはり Blue Note は格が違いますよね?

【NICK】: これほど素晴らしい歴史を持つアイコニックなレーベルの一員となれて、本当に栄誉だし特別な出来事だよ。Gondwana Records を離れたいと思っていた訳ではないんだけど、Blue Note が出したオファーは、断ることが出来ないほど素晴らしい機会だったんだ。
Blue Note は僕らをとてもサポートしてくれているし、一つのチームとして素晴らしい関係を築いているんだよ。

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Q5: Let’s talk about your newest record “A Humdrum Star”. “A Humdrum Star” seemed to be named after Carl Sagan’s “Cosmos”. You know, you are definitely great story teller in spite of instrumental band. So, could you please tell us about the concept of this epical record?

【NICK】: We chose that title because it depicts how we are all such a small part of something much greater, something that we can’t really understand. The title is in reference to the sun and the idea that it is just one small star in a gigantic universe. There is another quote by Carl Sagan about how earth is viewed as a pale blue dot. The photograph was taken from Voyager 1 back in 1990 of the earth from space and it’s just a small speck in the photo. It really puts into perspective the size of the universe and how all the small trivial things in life are really insignificant. The concept for the album was the idea of inner and outer and looking at things from different perspectives. Many of the ideas for the tunes are usually based in spiritual concepts or things that we’ve read about or even dreamed, such as the track ‘Raven’ where Chris dreamt that he’d been playing chess with a raven.

Q5: “A Humdrum Star” というタイトルは Carl Sagan のテレビシリーズ “Cosmos” に因んで付けられたようですね?

【NICK】: 僕たちがこのタイトルを選んだのは、この言葉が人間が自分たちの預かり知らぬあまりに壮大な何かのほんの一部分だという事実を端的に表していたからなんだ。タイトルで言及している “Star” とは太陽のことなんだけど、広大な宇宙においてはあの巨大な太陽にしても小さな星の一つにしか過ぎないという意味なんだよ。
もう一点 Carl Sagan から引用している部分があって、それは宇宙から見れば如何に地球が淡い青色の点に過ぎないかというものなんだ。写真はボイジャー1号が1990年に宇宙から地球を撮影したもので、その写真の中で地球は本当に小さなスペックなんだ。その写真は宇宙の大きさを実に想起させ、人生の中で起こる小さく些細な出来事が本当に無意味だと思わせるんだよ。
アルバムのコンセプトは、”Inner” と “Outer” のアイデアであり、さまざまな視点からの物事を見ているね。楽曲のアイデアの多くは、精神的なコンセプトや、僕たちが読んだ、あるいは夢見てきたものに基づいているんだよ。例えば、”Raven” は Chris がカラスとチェスを打つことを夢想して書いた楽曲なんだ。

Q6: Your trademark “Acoustic Electronic” sounds make a noticeable evolution on “A Humdrum Star”. Definitely, these songs based on the design of electronica, but the sounds are really organic! Adding that, “A Humdrum Star” seems to be more spacey, more vast, and more diverse record than your previous work “V 2.0” “Man Made Object”. What was your musical goal of “A Humdrum Star”?

【NICK】: We were just looking at the next step along for us. We don’t want to just keep making the same type of album over and over again. We were looking at different sounds we could bring in such as using a few more effects on the piano but also being a little more experimental in terms of form. We also tried to push ourselves a bit more in terms of performance and really make sure everybody’s individual voice was heard throughout the album. That also includes on the production side of things. The album was co-produced by Joe Reiser and Brendan Williams who’ve been with us since v2.0 and we really feel like it’s the next step for all of us.

Q6: “A Humdrum Star” ではバンドのトレードマークである “Acoustic Electronic” サウンドが目を見張るような成長を遂げていますね!エレクトロニカなデザインをベースとしながら、非常にオーガニックなサウンドが特徴的です。

【NICK】: 僕たちはただ次のステップだけを見据えていたんだ。ただ同じようなスタイルのアルバムを何度も何度も作り続けるなんてゴメンだからね。
ピアノによりエフェクトをかけたりして僕たちは異なるサウンドを探っていたんだけど、同時に “フォーム” という意味でも少し実験的な試みを行ったんだ。勿論、パフォーマンスの面でもさらに自分たちをプッシュしたから、間違いなく全員の “声” がアルバムを通して聴こえると思う。
プロダクションにも進化は現れているね。このアルバムは “V 2.0” から僕たちを手がける Joe Reiser と Brendan Williams が共同プロデュースを行ったんだけど、全員がまさに次のステップへ踏み出せたと感じたんだ。

Q7: All songs are recorded in Manchester. I don’t know you love United or City, I love Manchester because Shinji Kagawa was there, haha. Off couse, lot’s of great artists emerged from there, like The Chemical Brothers, Take That, Oasis, The Smith, The Stone Roses, and you! Anyway, you seem to have strong love about the city, do you agree that? How did the atmosphere of Manchester affect the sounds of album?

【NICK】: We love Manchester. It’s a great city to be a musician in and it’s a lot cheaper to live in than London so there’s more time to be creative without always worrying about how you’re going to pay the rent. It’s also big enough to be able to meet lots of other creative people. There is a large music scene in Manchester and we’ve always found it to be a very creative environment. It’s very difficult to say exactly how it’s affected our music because we’ve always lived there as musicians but I think it must be part of our sound in the way that everyone is affected by their environment in some way or another. As for City or United? The band aren’t huge football fans but we’d choose City.

Q7: 全ての楽曲はホームタウンのマンチェスターでレコーディングされたそうですね?香川真司選手がユナイテッドに所属していたので日本にも馴染みが深い街だと思いますが(笑)、OASIS から THE STONE ROSES まで素晴らしいアーティストを輩出して来た音楽の街でもある訳です。その街の雰囲気はどの様にレコードへと反映されましたか?

【NICK】: 僕たちはマンチェスターが大好きなんだ。ミュージシャンにとっては偉大な街で、ロンドンより大分物価や家賃が安いから、部屋代や生活を気にすることなくクリエイティブな時間を作ることが出来るんだ。他にも、沢山のクリエイティブな人たちに会えることも重要だね。マンチェスターには巨大なミュージックシーンが存在し、いつだってクリエイティブな環境に身を置けるのさ。
正確に、この街がどのように僕たちのサウンドへ影響したのか語るのは難しいね。というのも僕たちはミュージシャンとしていつもここで暮らしているからね。ただ、全員がここの環境から何かしら影響を受けているから、僕たちのサウンドの一部であることは間違いないね。
シティーかユナイテッドかって?このバンドはフットボールの大ファンという訳ではないんだけど、僕たちはシティーを選ぶよ。

Q8: I had an interview with Mammal Hands recently, and I asked them same question. I feel UK’s new generations of Jazz have more electronic sound compared with US’s Jazz the new chapter. Do you agree that? If so, what’s your perspective about the reasons?

【NICK】: It’s a difficult question to answer. I guess you could argue that jazz is an American music and therefore it has more of a history or a tradition to adhere to in the US. In the UK, and particularly in Manchester we’re not as concerned with what is jazz or isn’t jazz. In GoGo Penguin the three of us have a history of playing jazz but also listening to and performing other types of music so why not incorporate those things that you like into your band? I think in America there may be more of a focus on jazz education and there is also a lineage of great American jazz artists. Perhaps it feels more like breaking the code to start incorporating things outside of jazz too heavily for some artists. As far as we’re concerned it’s all just rhythms and notes whatever you decide to call it.

Q8: 先日 MAMMAL HANDS にも同様の質問を投げかけたのですが、あなた達 UK ジャズの新たな波は、他の地域に比べてよりエレクトロニカに接近しているようにも感じます。

【NICK】: これは難しい質問だね。君はジャズがアメリカの音楽で、故にアメリカにこそその歴史や伝統が集約されていると言いたいのかも知れないね。確かに UK、特にマンチェスターでは、何がジャズで何がジャズじゃないかなんて気にしていないんだよ。GoGo Penguin はメンバー3人ともジャズをプレイして来た歴史があるけど、同時に他のタイプの音楽も聴いてプレイして来たんだよ。だから、そういった好きな要素をバンドに持ち込むのは当然だよね?
僕はアメリカではよりジャズの教育にフォーカスしていて、偉大なアメリカジャズアーティストの系譜が存在すると思うんだ。だから、そういったアーティストたちの一部は、伝統を破りジャズ以外の音楽を持ち込むことがなかなか難しいんだろうな。僕たちに関しては、君たちが何と呼ぼうと結局はリズムとノートに全て帰結すると思っているよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED NICK’S LIFE

MASSIVE ATTACK “MEZZANINE”

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APHEX TWIN “RICHARD D. JAMES”

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THE STONE ROSES “THE STONE ROSES”

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E.S.T. “STRANGE PLACE FOR SNOW”

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LAMB “LAMB”

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MESSAGE FOR JAPAN

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We’re all really looking forward to coming back to Japan. We always have a good time and get such a good response from the audience. We’re excited to share the new music with you live.

また日本に戻るのを、メンバー全員が楽しみにしているよ。日本ではいつも良い時間を過ごし、素晴らしいレスポンスを得られるからね。新曲をライブで披露するのが待ちきれないね。

NICK BLACKA

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<東京公演>
日程:2018年2月19日 (月)、20日(火)、21日(水)
会場:ブルーノート東京
[1st]Open5:30pm Start6:30pm [2nd]Open8:20pm Start9:00pm
<名古屋公演>
日程:2018年2月22日(木)
会場:名古屋ブルーノート
[1st ] open 5:30pm start 6:30pm [2nd] open 8:30pm start 9:15pm
日本ツアーの詳細はこちら。Blue Note Tokyo
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日本盤のご購入はこちら。Universal Music Japan

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【People In The Box : Kodomo Rengou】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH HIROFUMI HATANO OF People In The Box !!

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Tokyo Based Incredible Progressive-Pop Trio, People In The Box Celebrates Their Tenth Anniversary With Definitely Milestone, “Kodomo Rengou”! Innocence And Technique Melt Together Here!

DISC REVIEW “KODOMO RENGOU”

純粋で綿密な音楽への奉仕者、箱の中の三銃士 People In The Box が、自らの10周年に刻む最高到達点 “Kodomo Rengou” をリリースしました!!”計画的” な長期のインターバルを経て、楽曲のデザイン、個性がより際立った作品は、孤高のバンドに相応しき孤高の完成度を誇ります。
「自分の表現したいデザインと、世間が求める快楽というのは、僕の中で決して対立してはいないんです。」 インタビューで波多野氏はそう語ってくれました。あの先鋭的な残響レコードに置いて、日本が誇るポストロック、マスロック、プログレッシブの理想的なブレンドと目された瑞々しい才能は、近年そういった “形式” とは距離を置き “外の影響を取り入れたりすることもなく、メンバー3人の感性の広がりだけで” 文字通り “箱の中” から作品を届けています。
「TM Networkが好きだった “子供時代” と地続きの感性でやっている」 という言葉は “子供連合” を紐解く上で重要なヒントなのかも知れませんね。実際、このアルバムがある種難解で哲学的なバンドのイメージに反して、シンプルなデザインと無垢なる想望から成る天真爛漫な “報いの一日” で幕を開ける事実は象徴的です。
口ずさむキャッチーなハミングも、イノセントで牧歌的なメロディーも、飛び出す絵本のように立体的なギターサウンドも、晴れた冬の日を想わせる優しいシンセサイザーの波動も、全ては楽曲の求めに応じた確かな必然としてそこに存在しています。
そして、楽曲を通してジグソーパズルが組み上がって行くようなこのナチュラルな感覚は、”追求した結果がシンプルで率直な表現に帰結することがあっても自然なこと” と語る波多野氏の言葉をしっかりと裏付けているように思えます。TM Network の名作 “Carol” が緻密で精巧な建造物でありながら、同時に一切無駄の無い完璧にポップなレコードであったことを思い出すリスナーも多いでしょう。
同時に、「リスナーとしては若い頃から、かなり貪欲に聴いていた方だと思います。メタル、プログレッシヴロック、クラシック、エレクトロニックミュージック、ジャズ、民族音楽、ニューウェーブ・・・。」 と語るように、”Kodomo Rengou” は波多野氏とバンドの子供時代から連なる多様な感性を一つ一つ丁寧に育み、惜しげも無く “今” へと昇華したカラフルなポートレートでもあります。
“無限会社” や “泥棒” といった新機軸にも思えるダークでプログレッシブな楽曲から、マスロックのエナジーをポップの領域に組み込んだ “世界陸上”、近年意欲的に取り入れている鍵盤の響きにただ身を委ねるジャズワルツ “あのひとのいうことには”、ミニマリズムの極地 “デヴィルズ&モンキーズ” まで、綿密に練り上げられた多様な楽曲の数々は、すっかりその姿を異にする形式や構成にも関わらず、音に宿った “気概や純度” 、感覚の温度において奇跡の整合性を見せるのです。
勿論、歌詞の面でも波多野氏のクリエイティビティは冴え渡ります。”町A” や “デヴィルズ&モンキーズ” は象徴的ですが、一見無機質に思える単語の羅列やキャッチーな造語の使用が驚くほどの中毒性を創出し、結果として朧気に楽曲のイメージや意味合いをリスナーに印象づけるのですから、「結果的に他人の人生に踏み込んでしまうというくらいの作品を作る気概と覚悟を持ちたいとは思っています。」 という波多野氏の宮大工や鍛治職人の域にも達した拘りと情念の発言にも深く頷けますね。
とは言え勿論、メンバー各自の卓越した技巧そのものにも言及しない訳には行きません。波多野氏が “泥棒” でメセニーよろしくホーンのサウンドをギターで代弁すれば、”町A”で 福井氏はハイフレットや和音を駆使して極上のベースグルーヴを精製します。そして何より、偽装変拍子の海、ポリリズムのトリックの中をかき分け進み、バンドの推進力となる山口氏のドラム捌きは驚異的です。
そうして作品は、”かみさま” に収束して行きます。空間の魔術、静と動のコントラストを完全に支配したバンドは、Spitz をも脅かす甘く切ないメロディーを伴ってリスナーの心をイノセントに溶かすのです。
“これから起こることぜんぶ 息が止まるくらい美しい ひとはそれを 狂気というけど ねぇ、きみはほんとうに知ってた? ねぇ、きみはほんとうに知ってた? この完璧ではない世界で 人生って一度しかないこと”
狂気を狂気とも思わない純粋さでバンドは、ひとが人生で到達すべき本当の場所、見るべき景色を仄めかして見せました。少なくとも “このバンドのいうことには” もしくは奏でる音には信頼が置けると強く感じたインタビュー。ボーカル、ギタリスト、コンポーザー。波多野裕文です。どうぞ!!

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People In The Box “Kodomo Rengou” : 10/10

INTERVIEW WITH HIROFUMI HATANO

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Q1: First of all, could you tell us about your musical background?

【HATANO】: As a listener, I think that I was listening quite widely since I was young. Metal, Progressive Rock, Classical, Electronic Music, Jazz, Ethnic Music, New Wave …. But probably the most noticeable influence as a musician is the alternative rock such as Sonic Youth and the early Smashing Pumpkins. I think that I have not listened to Japanese music very much, but generally I’m lnfluenced by Nanao Tabibito, downy, TM Network. Regarding other members, there is an impression that they are different from each other, but they are listening to music more flexibly than limited to a particular genre.

Q1: まずはインタビューをお受けいただいてありがとうございます!波多野さんが弊誌をチェックしていただいたことがあると伺い、本当に感激致しました。
勿論、People In The Box の音楽を聴けば、バンドが多様な素養を持ち、ここは重要ですが音楽に対して真摯に向き合っていることが伝わります。まずは、波多野さんの音楽遍歴やバックグラウンドについてぜひお聞きしてみたいのですが、そこからお話していただけますか?

【HATANO】: こちらこそありがとうございます。プログレッシヴロック方面の音楽を漁っていると、Marunouchi Muzik Magazine にたどり着くことはしばしばありました(笑)。
リスナーとしては若い頃から、かなり貪欲に聴いていた方だと思います。メタル、プログレッシヴロック、クラシック、エレクトロニックミュージック、ジャズ、民族音楽、ニューウェーブ・・・。ですがおそらく音楽家として一番顕著に影響が現れているのは Sonic Youth や初期 Smashing Pumpkins などのオルタナティヴロックではないかと思います。ひきかえ、邦楽はあまり聴いていないと思いますが、七尾旅人や downy、TM Network には影響を受けているとは思います。
他のメンバーに関していうと、それぞれあり方は違えど、特に何かのジャンルに限定したというよりも、柔軟に音楽を聴いてきている印象があります。

Q2: So, I feel you have a nice balance between Pop and Art. Do you agree that?

【HATANO】: When I was releasing several pieces of work, I was desperately seeking to establish our style. I wanted to clarify the standing position of the band in the scene as soon as possible, but at some point, I began to doubt the idea of “Establishment” itself. I felt objectivity conscious of such an assumptions and formats in the future became a brake on the sense of speed of creation.
So, in terms of the past few years, we do not incorporate the influence of outside, we make it only with the spread of the sensitivity of the three members, so our listener’s impressions seem to be secondary. There are many parts that we only know in the form of self analysis, haha.
Then, if I answer the question, the design I want to express and the pleasure the world wants are never in conflict in me. That means Art and Pop. The important thing is that I replace the word of “General” with myself. So, even if the pursuit results are simple and frank expression, it’s natural for me. Because I’m doing it like I’m still childhood when I love TM Network.
By the way, I do not understand the tone when the Japanese music scene is told in the form of “Galapagos” in the form of description, but what makes it more interesting to make it a “Galapagos”? I think. It is not an good idea if it means closed, but rather than incorporating new ones superficially, I think that it is more interesting to look at the long-term who self-cultured and born a thick one

Q2: 残響レコード時代からポストロック、マスロック、プログロックの文脈で語られる一方、バンドの持つ極上のフック、ポップセンスはメジャー感とアートの類稀なる融合として音楽シーンで孤高とも言える存在感を放っています。
実際、特に日本では自分の表現したいデザインと、世間が求める快楽の間で葛藤を重ねるアーティストも多いように思うのですが、波多野さんの場合はどちらかと言うと、その二つがナチュラルに溶け合い表出しているように感じます。
つまり、非常に音楽の深い部分を愛しながらも、決してコマーシャリズムを拒んではいないような気がします。逆に言えば、楽曲の求めに応じた複雑さと言うか。その辺りのバランス、そして日本のある意味ガラパゴス的な音楽シーンについてはどのようにお考えですか?

【HATANO】: まだ作品を数枚リリースしたくらいの頃というのは、自分たちのスタイルを確立させようと必死で模索していました。シーンでの音楽的な意味でのバンドの立ち位置というものを早いうちにはっきりさせたいと思っていたのですが、ある時期に「確立」という考え方自体をそもそも疑わしく思うようになりました。そういった将来の想定や形式を意識する客観性が、創作のスピード感にブレーキをかけていると感じたからです。
なので、ここ数年に関していえば、外の影響を取り入れたりすることもなく、メンバー3人の感性の広がりだけで作っているので、自分たちの音楽がどう聴かれるかということは二の次になっているというか、自己分析という形でしかわからない部分が多々あります(笑)。
その上で質問の指摘に答えるとすれば、自分の表現したいデザインと、世間が求める快楽というのは、僕の中で決して対立してはいないんです。重要なのは、世間という言葉を僕は僕自身に置き換えているということです。TM Network が好きだった子供時代と地続きの感性でやっているので、追求した結果がシンプルで率直な表現に帰結することがあっても、それも自然なことなんですよね。
ちなみに、日本の音楽シーンがガラパゴスという形容で語られるときのトーンがいまいち僕は理解できていないのですが、なんならもっとガラパゴス化した方が面白いんじゃないか?と思います。閉鎖的という意味であればまた考えものですが、表面的に新しいものを取り入れていくよりは自己培養して濃いものが生まれた方が、長い目で見て面白いのではないかと思います。

Q3: You are often said to be “Stoic” about your music and record, right?

【HATANO】: We are often said to be the stoic band, but as the principals we do not think so at all, haha.
I think that we do not see the band as far as the meaning of life itself.
However, I never thought that our attitude is always correct, but I think that the emotion for making records is certainly very strong. Not only in music but also in books and movies, I have been changed my life by many great works. So, I’d love to have the same spirit changing someone’s life or eventually stepping into other people’s lives when I make a record.
At the same time, it is important for me not to desuse that I’m only a single living person. Even though I felt there or thought about it unconsciously, I think that it will be transformed into a work.

Q3: People In The Box のレコードを聴くと、バンドが作品をアートとして大切に思う気持ち、情念のようなパトスが音の隙間から流れ来るような感覚に襲われます。漫然と制作された部分など微塵も存在せず、これは僕たちの生きた証で、他の誰にも出来ない事だと訴えかけて来るのです。
あくまで私見ですが、限られた時間に気づかず多くの人間が漫然と生きる中で、その真摯で誠実な姿は”言葉を捨ててしまいたい” ではありませんが、自己実現の意味を言葉で語るよりも遥かに強くリスナーへ届けている気がします。
すなわち、波多野さんにとって People In The Box のアルバムや活動は生きる意味そのもののようにも感じられるのですが、いかがですか?

【HATANO】: 僕らはよくストイックなバンドにみられるのですが、本人たちとしては全然そうは思っていないんです(笑)。
生きる意味そのもの、とまでは背負っていないと思います。
ただ、自分たちの姿勢が必ずしも正解だとは決して思っていませんが、作品作りという行為に対する思い入れというのは、確かにとても強いと思います。音楽に限らず本や映画などもそうですが、僕自身が先達の作る作品に人生を変えられてきた身として、結果的に他人の人生に踏み込んでしまうというくらいの作品を作る気概と覚悟を持ちたいとは思っています。
と同時に、ひとりの生活者であることを蔑ろにしないというのも僕にとっては重要です。そこで感じたことや考えたことが無意識的にであれ、作品へと転化されると思っているからです。

Q4: Let’s talk about your newest release “Kodomo Rengou”. The delivered work was a high level of shocking perfection, reflecting that long interval. At the same time, I feel that it is the most diverse work in the history of the band, right?

【HATANO】: Up until now, I have created records that are not few in a short period of time and fortunately I have been without feeling stalled in particular, but on the contrary, I was thinking that I have not taken the time for my records.
This interval is confidently what we have set up.
Among them, I got a lot of time to arrange the songs, including songwriting, so some things changed considerably depending on things. Although there are before and after, all songs are done at the same time on the final stage of the work, so as you stuff up, the character of each song will naturally emerge. I guess that probably leads to diversity you said.

Q4: では、最新作 “Kodomo Rengou” について話しましょう。フルアルバムとしては3年半ぶりのリリースとなります。勿論、その間にミニアルバム、コンピレーション、映像作品のリリースはありましたが、それにしても邦楽のインターバルとしては非常に長い印象があります。
ただ、届けられた作品はその長いインターバルを反映するように、衝撃的な完成度の高さでした。同時に、バンド史上最も多様性に富んだ作品だとも感じます。その多様性は、波多野さんとバンドのやりたい事を素直に全てやってみた成果のようにも思えるのですがいかがですか?

【HATANO】: これまで作品を短い期間で少なくない数作ってきて、幸運にも特に行き詰まりを感じることもなくやれてこれたのですが、逆に、時間をかけて作るということをやってこなかったことに思い当たりました。
このインターバルは確信的に僕らが設けたものです。
そのなかで、作詞作曲を含む曲のアレンジにかける時間をかなりとったので、物によってはかなり変化していったものもあります。前後はあるものの、作業終盤には全ての曲が同時進行で行われるので、詰めていけば詰めていくほど各曲のキャラクターというのが自ずと浮き上がってきます。そこがおそらく仰る多様性に繋がっているのではないかと。あくまで推測なのですが。

Q5: The title “Kodomo Rengou” means “Children United”. And literary, the album opener “Mukui no Ichinichi” is so simple and takes us our childhood, right?

【HATANO】: Although there is no concrete intention, this song is made at the end of the album production, I feel that it was in mind that becoming the opener somehow. I think that the introduction of the album would have wanted me to be suppressed as flat as it was. It certainly is very simple. We are often complicated, but rust is a common three code, haha. I think that the impression is persistent.

Q5: アルバムは “ソラシドレ レドシラソ” が印象的な “報いの一日” で幕を開けます。”ソラシドレ レドシラソ” は音楽の世界で最もベーシックなフレーズのしかもハミングで、言い換えれば子供らしいイメージを抱かせますよね?
このフレーズをベースにリズムやコードに変化を加え展開して行く楽曲にも驚きですが、このタイトルの作品をこのフレーズで始めたことに特別な意図はあるのでしょうか?

【HATANO】: 具体的な意図というのはないのですが、この曲はアルバム制作の終盤に作った曲で、なんとなく一曲目になるというのは念頭にあった気がします。アルバムの導入はなるだけ平熱で抑制されたものであってほしいとも思っていたような気がします。確かにとてもシンプルです。僕らは難解とよく言われますが、サビはありふれたスリーコードですからね(笑)。印象っていうのは根強いんだな、と思います。

Q6: So, what’s “progressive” to you?

【HATANO】: As it is often said, “progressive” in so-called “Progress” is a concept that has become a mere-skeleton. It is a concrete form that it is metaphorically long and epic, odd time structure, or “Crimson like”, “Yes like” etc …. That is why I like it as a hobby with it, haha.
We do not stick to specific genres and keywords as we make it, so we never thought of our music as progressive. In the first place, there are only 4 time or 3 time songs for this record, haha.
However, as a listener, regarding of “Mugen Gaishya” or “Dorobou”, it seems that the state of persistence or madness but insanity, rather than form or mood. For example, it is in communication with the purity of Crimson to do.
In the first place, the favorite part of my favorite progressive rock is not the form but the spirit and purity they had which is appearing in the sound, right? Soft machine or Genesis looks structurally seemingly, but I like them because the fact is only a sense.

Q6: 最も多様性に富んだと言ったのは、”かみさま”という傑出したポップソングがアルバムの軸、中心となって、まるで衛星のようにカラフルで様々な個性を持った楽曲たちが並んでいるイメージを持ったからなんです。
その衛星の中でも、例えば “無限会社” とか “泥棒” の持つクリムゾンとかサバスとか、日本で言えば人間椅子のようなダークで混沌である種プログレ的な感覚って、今までそれほど表出してこなかったような気がします。
それもあって、波多野さんがロックにおける “プログレッシブ” の意味をどのように捉えているか伺ってみたいのですが?

【HATANO】: よく言われるように、いわゆるプログレにおける”プログレッシヴ”というのは形骸化された概念ですよね。変拍子や長尺であるという具体的な形式であったり、”クリムゾンぽい”、”イエスっぽい”などなど・・・。それはそれで趣味としては僕は好きなのですが(笑)。
僕らは作るとなると特定のジャンルやキーワードに固執することはないので、自分たちの音楽をプログレッシブだと思ったことはありません。そもそも、今作は4拍子と3拍子の曲しかありませんしね(笑)。ただ、リスナーとしては質問の”無限会社”や”泥棒”に関していうと、形式やムードというよりも、執拗さや狂気を狂気とも思っていないような状態が、例えばクリムゾンの持つ純粋さとは通じる気はします。
そもそも、僕が好きなプログレッシブロックの好きなところは、形式ではなく彼らが持っていた気概や純度が音に現れているところなんですよね。ソフトマシーンでもジェネシスでもそうですが、一見構築的にみえて、その内実は感覚でしかないというところがとても好きです。

Q7: Could you tell us about your lyrical themes?

【HATANO】: In terms of lyrics, I think it is better to make it rather carefully. The image of words is as sensory as color and light, I want to adjust as a tone color, as a series of meanings, as a character surface, to a place suitable for that music. Sometimes, I also avoid the expressions where music already represents. It is a personal feeling, so hard to explain ….
Regarding listing some words, I do not have any special consciousness, but feel like to make the stage set gorgeous? I don’t want to explain as much as possible in a lyrics, I want to express with words of mass that makes a meaning obscure for the first time in a set of impressions. This is difficult though.

Q7: “町A” が大好きで、ドライブしながら歌ったりしているんですが、一番歌っていて気持ち良い部分の歌詞が “中古車センター” なんですよ(笑)。
“巨大なショッピングモール、レストラン、図書館、うどん屋、書店、パン屋、団地、花屋に、ラーメン屋、神社、寺院、中古車センター、陽の射す部屋”。”デヴィルズ&モンキーズ” でも聴くことの出来るこういった固有名詞の羅列って People In The Box のトレードマークだと思うんです。例えば、”Family Record” とか “Weather Report” の楽曲タイトルにもそういった感覚がありますし。
一見、無作為で機械的にも思えるこういった羅列が高い中毒性を秘め、リピートを誘うことは本当に驚きです。実際、そういった効果はある程度狙って演出しているのでしょうか?

【HATANO】: 歌詞に関していうと、僕はかなり綿密に作るほうだと思います。言葉のイメージというのは、色や光と同じくらい感覚的なもので、音色として、意味の連なりとして、字面として、その音楽にふさわしいところまで調整したいと思っています。音楽がすでに表現しているところは敢えて避けたりもします。個人的な感覚ではあるので、とても説明しにくいのですが・・・。
羅列に関していうと、特別意識はしていないのですが、舞台セットを華やかにしたいという感じでしょうか。できるだけ説明臭くならなず、印象の集合で初めて朧げに意味をなす、それくらいの質量であってほしいんですよね。これが難しいのですが。

Q8: People In The Box have some rules in the freedom, like three-piece, artwork, and title of records and songs, right?

【HATANO】: I think restrictions are convenient and very fond compared with the freedom of stoppage. There is also a design aspect. In musical terms, for example, there is an implicit rule that we do not put guests in the performance so far with only of the three members, but we also devise this in the constraints we have decided It’s a lot of fun to challenge. It is not easy to get to the situation that we did everything, even if we set aside a frame. Rather new ideas are born.
For example, I like to struggle with how to express brass and strings ringing in my head without using them. I like that.

Q8: 無作為と言えば、”Kodomo Rengou” の楽曲タイトルだけを並べれば、小説、例えば星新一さんのショートショートをまとめた単行本のようにも見えて来るんですが(笑)、アートワークの連続性とか、アルバムタイトルは英語で楽曲のタイトルは日本語だったり、勿論スリーピースであることへの拘りも含め、バンドにはいくつか “ルール” が存在しているように思えます。自由の中の規律と言うか。
さて、こういった手法とかルールはどのように生まれて行ったんでしょう?

【HATANO】: 自由のとめのなさを思うと、制約というのは便利でとても好きです。デザインという側面もあります。音楽的なところでいうと、例えば作品においてこれまで演奏でゲストを入れず、メンバー3人の演奏だけでなんとかするという暗黙の決まりがあるのですが、これも決めた制約のなかで工夫してやるということの挑戦がとても楽しいんですよね。
いくら枠を設定したところで、そのなかでやり尽くした、という状況にはなかなかならない。むしろ新しい発想が生まれたりもします。例えば頭の中で鳴っているブラスやストリングスを、それらを使わずにどう表現するか、ということを苦心するのがとても好きなんです。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED HATANO’S LIFE

XTC “APPLE VENUS VOLUME 1”

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SONIC YOUTH “MURRAY STREET”

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JEFF BUCKLEY “LIVE AT SIN-E”

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DEPECHE MODE “SONGS OF FAITH AND DEVOTION”

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JACO PASTORIUS “WORD OF MOUTH”

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MESSAGE FOR READERS

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If I had a strong throat that I physically shout out, I’m pretty serious that I was probably doing metal / hardcore, haha. But, regardless of the genre, if you like music, you surely feel something from our usic. Since I am proud to be making works, so please check it out.
It was a fun interview filled with very interesting points. Thank you very much.

僕が身体的に叫び散らせるような強靭なノドを持っていたら、おそらくメタル/ハードコアをやっていたんじゃないかとよく本気で思うんですが(笑)、ジャンルはともかく、音楽が好きであれば必ず何かしらを感じてもらえるような作品を作っていると自負しているので、ぜひ聴いていただければと思います。
とても興味深い指摘にあふれた楽しいインタビューでした。ありがとうございました。

HIROFUMI HATANO

“Kodomo Rengou” Release Tour

2018年6月8日(金) 横浜 F.A.D YOKOHAMA
開場18:30 / 開演19:00
2018年6月9日(土) 静岡 UMBER
開場18:00 / 開演18:30
2018年6月15日(金) 四日市 CLUB CHAOS
開場18:30 / 開演19:00
2018年6月16日(土) 神戸 VARIT.
開場18:00 / 開演18:30
2018年6月17日(日) 岡山 CRAZYMAMA 2nd Room
開場17:00 / 開演17:30
2018年6月21日(木) 札幌 COLONY
開場18:30 / 開演19:00
2018年6月23日(土) 盛岡 the five morioka
開場18:00 / 開演18:30
2018年6月24日(日) 仙台 MACANA
開場17:00 / 開演17:30
2018年6月29日(金) 広島 CAVE-BE
開場18:30 / 開演19:00
2018年6月30日(土) 福岡 DRUM SON
開場18:00 / 開演18:30
2018年7月1日(日) 熊本 B.9 V2
開場17:00 / 開演17:30
2018年7月6日(金) 高松 TOONICE
開場18:30 / 開演19:00
2018年7月7日(土) 京都 磔磔
開場18:00 / 開演18:30
2018年7月8日(日) 名古屋 CLUB QUATTRO
開場16:45 / 開演17:30
2018年7月11日(水) 渋谷 TSUTAYA O-EAST
開場18:15 / 開演19:00
2018年7月14日(土) 梅田 CLUB QUATTRO
開場17:45 / 開演18:30
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SWARRRM : こわれはじめる – Beginning to break】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TSUKSA & KAPO FROM SWARRRM !!

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After More Than 20 years Activity, Japanese Grindcore Titan Swarrrm Breaks The Genres And Hardcore Rules With Their Newest Record “Beginning to break” !!

DISC REVIEW “こわれはじめる – Beginning to break”

“Chaos & Grind” を御旗に掲げる気概と熱情のグラインドコア烈士 SWARRRM が、激しさに豊かな感情を宿す愛と破壊の狼煙 “こわれはじめる” をリリースします!!スタンダードなハードコア的ルールに別れを告げ、アレンジや表現の幅を止めどなく拡大した作品は、ジャンルの垣根を意に介さない強靭で普遍的な魅力に満ちています。
「ハードコアルール的なものにはもうあまり興味ありません。それよりも刺激を欲しています。」 とインタビューで KAPO 氏が語るように、”こわれはじめる” は怒りや絶望、憤りといったオールドスクールなハードコアに根差すネガティブなアティテュードや類型的なスタイルが文字通り壊れ始めるレコードだと言えるのかも知れません。
刺激という意味では、例えば CONVERGE が新作でその多様なサウンドデザインによって語らずしてハードコア本来の刺激を更新したように、混沌の先を見据え変化を渇望する SWARRRM が保守的な地下室から這い出し少なからず陽の光を欲することは必然にも思えます。
アルバムオープナー “ここは悩む場所じゃない” は変化の象徴。「前作 ”FLOWER” 収録の ”幸あれ” ”あがれ” といった曲に可能性を感じていたのは間違いない」 「より普遍的なロックテイストに辿り着くべくして辿り着いた」と KAPO 氏が語る通り、この楽曲が指し示すレコードのイメージはキャッチーで歌心を携えた前代未聞の歌謡グラインド。伝説 HELLCHILD 時代から、原川 司氏がこれほど “歌った” ことは勿論ないでしょう。
司氏が発する歌心、エモーションが、J-Pop ではなく70年代の歌謡曲を想起させる事実は重要です。ここに存在するのはロマンではなく浪漫、ラブではなく愛、儚さと寂寞そして感謝。
大人になれば世界のほとんどが綺麗事や純愛ではなく、どこか歪な愛や歪んだ感情で成り立っていることに気づきます。それでも今がある奇跡。モダンなポップスが纏う煌びやかな飾りを寄せ付けない、司氏の貫く “歌” は日本的な侘び寂びを孕んでどこまでも正直です。
そうした司氏の新境地とバンドのルーツが見事に融解した楽曲こそ “愛のうた” であり、”絆” であると感じます。「あなたの思うグラインドコアと、私たちのグラインドコアは違うという事でしょうか。」 と KAPO 氏が語るように、ブラストのアレンジメントにこそグラインドの美学を貫く SWARRRM。
美しさと儚さはメロディーに、混沌と破綻はブラストへと帰依し、そこから生まれるボーカルと演奏の鬩ぎ合い、美醜のコントラストは唯一無二の尊き激音を創出するのです。楽曲の前半と後半でガラリと情景が変化し衝撃をもたらす詩の魔法も見事。
そうして辿り着く “血が叫ぶ” は、実際ブラストが装飾程度にしか使用されない異端の極地。ファンキーなカッティングが映えるポップとも形容可能な楽曲にはノイズが大胆に散りばめられています。
インタビューにもあるように、勿論偶然で意図も離れていますが、とは言えエクストリーム最前線の ENDON, FULL OF HELL, THE BODY との偶発的シンクロニシティーはシーンの向かう先を朧気に映し出しているようにも思えますね。
そうしてアルバムは、幕開けと同様にアコースティックの静謐な音色でその幕を閉じるのです。
今回弊誌では、司氏と KAPO 氏にインタビューを行う事が出来ました。「激しい音楽に長く触れてこられた方にこそ聞いていただきたいです。何か感じていただけるのではと思います。」 変わらないことへの恐怖と、変わることへの恐怖。SWARRRM です。どうぞ!!

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SWARRRM “こわれはじめる – Beginning to break” : 9.9/10

INTERVIEW WITH TSUKASA & KAPO

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Q1: I read the Issues’s interview before. They said they loved SWARRRM so much. It means you seem to have big influences in not only Japan, but also abroad, right?

【TSUKSA】: Eleven years has passed since I joined in the band, I have not been worried much since I do not want a response there, but I’m happy if people think that our music ls good regardless the genres.

【KAPO】: I am interested in what international bands listen to the sound of SWARRRM now.

Q1: 海外のメタルコアバンド ISSUESのインタビューを読んでいて、「実は俺は、SWARRRM や SIGH、無我と言った日本のバンドが好きなんだ。」 という発言に目が止まりました。海外の、ジャンルも異なるバンドから言及されたという事実は、 SWARRRM の偉大な足跡を物語るような気がします。
20年以上 SWARRRM を続けて来られて、そういった手応えを感じる場面も増えていると思うのですが、いかがですか?

【TSUKSA】: 俺が入ってから11年が経ちます、手応えをそこに求めていないのであまり気になった事はありませんが、ジャンルの垣根を越えて良いと思ってもらえたら嬉しいです。

【KAPO】: 今のSWARRRMのサウンドを海外のバンドが聞いてどう思うのか興味はあります。

Q2: I feel your newest record “Beginning to break” seems to be the great mix between SWARRRM’s history and Catchy feeling. How have you been evolved since your previous release “Flower”?

【TSUKSA】: We’ve been changed…but we don’t think we have to evolve, you know. Finally, we made good songs. What else?

【KAPO】: Since I get bored easily, so I may have a habit of seeking change myself from the feeling that I do not want to do the same thing, but there are not any special changes that I made in the new record.
It is no doubt that I felt a possibility in the songs such as “Sachiare” and “Agare” of the previous work “FLOWER” recorded.
“FLOWER” was an extremely difficult delivery, but this time, things I wanted to do was clearer so everything went smoothly and I think that we could improve the level further.
I think that the factor of change is the rapid growth of Tsukasa’s vocal as well.

Q2: 最新作 “こわれはじめる” 拝聴させていただきました。今振り返ってみると、前作 “Flower” の “幸あれ” はある意味この作品の予告編のようにも思えます。非常に歌心、誤解を恐れずに言えばキャッチーさが SWARRRM の歴史と融解し昇華した作品のように感じられました。まず、前作からの進化、変化についてお話いただけますか?

【TSUKSA】: 常に変化して進化と言うか…そうならなければと思いながらやっていないので。結果、いい曲が出来たと。

【KAPO】: 飽き性なので同じ事をしたくないという気持ちから、自分自身変化を求める習慣はあるかもしれませんが、今作で特別に変更した点はないです。
おしゃるように前作 ”FLOWER” 収録の ”幸あれ” ”あがれ” といった曲に可能性を感じていたのは間違いないです。
”FLOWER” は超難産な作品でしたが、今回はやりたい事が割と明確だった為スムーズに進行しさらにレベルアップできたのではと思ってます。
変化の要因はやはり司君のヴォーカルの急激な成長だと思います。

Q3: So, Tsukasa, you definitely “Sing” in this album, right? Do you think you are influenced by some 70’s Japanese artists like Char, Takuro Yoskida?

【TSUKSA】: I’m really asked such questions this time. But…No. I never be like them, right?

Q3: それにしても、TSUKASA さんはこの作品ではもう完璧に “歌って” いますよね?”ここは悩む場所じゃない” は象徴的ですが、その “歌” の根幹にあるのは J-Pop と言うよりも、70年代の例えば吉田拓郎さんとかツイスト、甲斐バンド、Char, DOWN TOWN BOOGIE WOOGIE BAND のような男臭く、慕情を称えた歌謡曲だと感じました。
そういった “ルーツ” がこの作品で遂に表層化した部分もあるのでしょうか?

【TSUKSA】: 今回のアルバムは同じような質問をよくいただきますが…皆さん素晴らしいアーティストで、俺がそうなれるわけが無いじゃないですか、なので、無いですね(笑)。

Q4: In the other words, some saids Japanese bands should have their own tastes like “Wabisabi” in order to be succeed in the world. How about that?

【KAPO】: I don’t know…In our case there is no obligation to leave a result and no calculation, so I have never thought about it.
There is a different way of thinking between a person who Rocks in business with an amateur like us. Maybe, we might be doing it in a completely different way if we Rock at work.
There are also bands in Japan that have full elements of Japanese tastes.

Q4: では少し伺い方を変えますが、最近 People In The Box の波多野氏にインタビューを行う機会がありまして、「日本の音楽はもっとガラパゴス化を推し進めた方が面白いのかも知れない。」 といった趣旨の発言をされていたんですね。ニュアンス的には、海外の音に近づけるよりも結果として海外での成功に近づくと言いますか。
Kapo さんは外国人の反応が気になると仰いましたが、”こわれはじめる” には確かに日本固有の侘び寂びが存在すると感じます。ある程度、波多野氏のご意見に賛同する部分はありますか?

【KAPO】: どうでしょう。僕らの場合、計算もなければ結果を残す義務もないので考えたこともないですね。
ビジネスでロックされてる人と、僕らのようなアマチュアでは考え方違うでしょうし、僕らも仕事でロックしてたら全く違う方法でしてるかもしれませんね。
日本には和の要素を全面的に出してるバンドもいますしね。

Q5: But that Catchy tastes of “Beginning to Break” seems to not be Hardcore way. That’s why you do it, right?

【KAPO】: I think that SWARRRM before the previous work “FLOWER” was centered on standard hardcore expressions such as anger, despair and indignation.
In “FLOWER” I found the other direction, and I think that it will become the current work “Koware Hajimeru” that I advanced further.
Although the word “Beginning to Break” can also be caught in negative words, but I think that we can also take the opposite meaning of starting to break a negative attitude so far.
I am not very interested in things like hardcore rule now. I want stimulation more than that.
I think that I arrived at a Catchy rock taste because of the character as SWARRRM band and I think that we will be leaving from here either way.

Q5: 美しさと儚さ、混沌と破綻。歌心とキャッチーさが強調されたことで、歌と演奏の鬩ぎ合い、美醜のコントラストがより際立って感じられました。
ただ、その “普遍的” なロックテイストは、激音、ハードコアシーンにおいて避けられがちな手段、方向性だと思います。それ故に敢えてトライしたという部分もありますか?

【KAPO】: 前作 ”FLOWER” 以前の SWARRRM は、怒りや絶望や憤りといったスタンダードなハードコア的表現が中心だったと思います。
”FLOWER”でそれ以外の方向性を見つけ、さらに進めたのが今作”こわれはじめる”になると思います。
”こわれはじめる”という言葉はネガティブワードにも捉えることが出来ますが、今までのネガティブアティチュードがこわれれはじめるという逆の取り方もできると思います。
ハードコアルール的なものにはもうあまり興味ありません。それよりも刺激を欲しています。
SWARRRM のバンドとしての性格上普遍的なロックテイストにたどり着くべくしてたどり着いたとも思いますし、ここからもいずれ離れていくことになるのではと思います。

Q6: You said you are not interested in hardcore rule now. Actually, you are no longer punk rock agitator, but you tell some messages with only your exciting music like Converge, right?

【KAPO】: Regarding CONVERGE, I have only heard of “Jane Doe” and I have only seen one time when we played with them at the first Japan Tour, but I think they are heavy metal.
We often compared until now, so there seem to be common points as well as influences between Converge and us. But to be honest, I don’t have any influences from them as well as interest. I do not know what kind of sound they has since then.
However, we saw The Dillinger Escape Plan when we played with them at their first Jaran Tour, but I was really overwhelmed, and I thought their last album was wonderful.
Of course it is too different to have any influences though.

Q6: “ハードコアルール的なものにはもうあまり興味ありません。” というメッセージがある意味 SWARRRMのバンドとしての性格のように思えます。
実際、パンクの使い古されたスローガンを連呼するよりも、更新され続け刺激的な音楽のみでメッセージを発信する CONVERGEのようなやり方はとてもクールに思えます。KAPOさんの仰る”刺激”とシンクロする部分もありそうですね?

【KAPO】: CONVERGE については、”Jane Doe” しか聞いておらず彼らの初来日時に共演した一度きりしか見てませんが、僕の耳にはヘビーメタルに聞こえてしまいます。
よく今までも比較されたことあるので共通点もあるのでしょうが、影響も興味もないのが正直なところです。その後どんな音になったかも知らないんですよ。
ただ、THE DILLINGER ESCAPE PLAN は初来日時共演の際見たのですが、凄まじく圧倒されたし彼らのラストアルバムも素晴らしかったと思いました。
もちろん、違いすぎて影響はないですが。

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Q7: Are you still “Grindcore” band now?

【TSUKSA】: Yes, off course. We are Grindcore.

【KAPO】: The keyword we use occasionally is “YOUR RULE IS NOT MY RULE.” It may mean that your grindcore and our grindcore are different.
It was DISCORDANCE AXIS who first made me interested in the grindcore, and I think that it is beginning to be interested in the possibility of arranging blasts rather than being attracted to the format of the grindcore.
Although there are songs that have only fragments of blast beats like “Crying of my blood”, that may be the way of SWARRRM’s blasting.
I think that we are grindcore so much that there is no room for doubt on my own

Q7: SWARRRM は前作の時点でも、”グラインドコア” バンドであることに拘っているように思えました。そしてその根幹がブラストビートであることにも。今作の “愛のうた” や “絆” は見事にバンドのアイデンティティーと新たな可能性が融合した楽曲ではないでしょうか。
ただ、この作品にはブラストがほとんど炸裂しない楽曲も存在します。それでも SWARRRM は “グラインドコア” バンドですか?

【TSUKSA】: グラインドコアです。

【KAPO】: 我々が時々使うキーワードに ”YOUR RULE IS NOT MY RULE.” というのがあります。あなたの思うグラインドコアと私たちのグラインドコアは違うという事でしょうか。
最初にグラインコアに興味を持ったのが DISCORDANCE AXIS でしたし、グラインドコアのフォーマットに惹かれたというよりブラストのアレンジの可能性に興味を持った事が始まりだと思います。
”血が叫ぶ”のように断片的にしかブラストが出てこない曲も存在しますが、それこそ SWARRRM しかしないブラストの活用法かもしれません。
自分では疑いの余地がないほどグラインドコアだと思ってます。

Q8: As you say, there are a few blast beats in “Crying of my blood”. But we can hear some noise elements in the song. Have you influenced by new noise-metal artists like Endon, Full of Hell, or The Body?

【KAPO】: I like ENDON, but I do not think there are any influences from them. Instead of using noise as a structure of songs like them, I just put them in order to pollute the songs.
Mainly we made noise by MOOGERFOOGER ring modulator, “Nise Kyuuseisyudomo” released in 2003, we also puts noise with the same equipment and it has been one of our arrangements used for over 15 years.
SWARRRM never be noise artists or appeals noise elements. We are rather steering in the totally opposite direction.

Q8: 仰るように、”血が叫ぶ” ではブラストが断片的にしか使用されていませんね。ノイズが大胆にフィーチャーされ、ファンキーなカッティングが映えるポップとも表現可能なデザインは確かに異質です。この楽曲のインスピレーションの源はどういったものでしたか?
また、ノイズと言えば ENDON が昨年リリースした “Through the Mirror” は日本のみならず海外からも高い評価を得たアルバムでした。勿論、CODE ORANGE や FULL OF HELL, THE BODY などノイズを取り入れたバンドが世界的に注目を集めて来ていることは間違いありません。彼らの動向に触発された部分はあるのでしょうか?

【KAPO】: ENDONの事は好きですが、彼らからの影響はないと思います。彼らのように曲の構造物としてノイズを使うのではなく、ただただ曲を汚す為に入れてます。
主に MOOGERFOOGER のリングモジュレータでノイズ作ってますが、2003年発表の”偽救世主共”でも同じ機材でノイズを入れており15年以上に渡り使っているアレンジの一つです。
SWARRRM がノイズを全面に出したり、ノイズ要素をアピールしたりすることはないです。どちらかというと真逆の方向に舵を切ってます。

Q9: Anyway, is there any lyrical themes in this record?

【TSUKSA】: It’s not only my thing but for everyone. There are bad and good things. It is a miraculous present now. I think the interpretation is owe to who listens to it.

Q9: “こわれはじめる” は歌詞の面でも高みに到達したように感じます。”愛” について歌った楽曲が多いようにも思えますが、それはどこか歪で儚い愛の様々な形です。日本語詞と、その世界観について特に拘っていることを話していただけますか?

【TSUKSA】: それは拘りじゃなくて、きっと誰しも打ち当たる。俺も変わらない。嫌な事も良い事もある。あたりまえにある奇跡的な今。感じ方は聴いてくれた人の解釈でいいと思います。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED KAPO’S LIFE

RCサクセション “EPLP”

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THE MODS “FIGHT OR FLIGHT”

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NEW MODEL ARMY “NO REST FOR THE WICKED”

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V.A. “GREAT PUNK HITS”

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MOTORPSYCHO “BLISSARD”

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人生を変えたとなると10代になると思います。一番好きなアルバムは20代になってからですが MOTORPSYCHO “BLISSARD” です。

MESSAGE FOR THE READERS

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MMM :Finally, our webzine is also read by the listeners of Post-rock, Prog-rock, and Modern metal. Could you give them some message please?

【TSUKASA】: There are various genres too much, I can not remember any more, haha. But no matter what our music is, I am happy if it becomes a good stimulus for you!

【KAPO】: I think that these genres are music that actively challenges arranging beyond genre.
SWARRRM has roots in the grind core but also we are aggressive in expanding the range of arrangement, and has been active for over 20 years in the Galapagos-like growth process.
I think that the new work “Beginning to break” is not only fierce but also hot and emotional album.
I would like you to listen to it who have touched heavy music for a long time. I think that you can feel something.

MMM : 最後に、弊誌はプログロック、ポストロック、モダンメタルのリスナーが大半なウェブジンなのですが、そういった読者の皆様にメッセージをお願い致します。

【TSUKSA】: 色々なジャンルがあり過ぎて、もはや覚えきれませんが(笑)構えず、拘らず、良い刺激になれたら嬉しいです。

【KAPO】: 上記ジャンルは積極的にジャンルを超えたアレンジに挑戦していく音楽だと思います。
SWARRRMもグラインドコアにルーツを持っていますが、アレンジの幅を広げることに積極的であり、ガラパゴス的な成長過程で20年以上に渡り活動しています。
新作”こわれはじめる”は激しいだけではなく、熱く感情豊かなアルバムに仕上がっていると思います。
激しい音楽に長く触れてこられた方にこそ聞いていただきたいです。何か感じていただけるのではと思います。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【IN VAIN : CURRENTS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOHNAR HÅLAND OF IN VAIN !!

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Norwegian Progressive Extreme Metal Outfit, In Vain Has Just Released More Polished, More Varied, And More Intelligent Dynamic New Chapter “Currents” !!

DISC REVIEW “CURRENTS”

闇深きノルウェーの森から獰猛なる知性を叫喚する、プログレッシブエクストリームの至宝 IN VAIN がシーンの “潮流” を左右するマイルストーン “Currents” をリリースしました!!神々しきメランコリーと邪悪なブルータリティが融解するその奇跡の眺望は、古の摂理に贖ってリスナーを魂の冒険へと誘います。
IN VAIN にとって、前作 “Ænigma” における Jens Bogren との邂逅は、運命にして僥倖でした。暗騒と調和を司る音響の魔術師との出会いは、バンドに備わる神秘のメロディーや豊潤なコンポジションを一際研ぎ澄まし、多様で濃密なプログレッシブワールドへの扉をしめやかに開いたのです。
鍵盤奏者でクリーンボーカルの Sindre Nedland は “Currents” を “キャッチーでインテンスに満ち、そして普通ではない” レコードだと評しています。実際、バンドは “Ænigma” でついに発見したバンドの個性、対比と実験が生み出す魔法の緊張感を “Currents” で決定的なものへと昇華し、エクストリームメタルの頂きに鋭く光る知性の剣を突き立てたと言えるでしょう。
アルバムオープナー、”Seekers of the Truth” はバンドのルーツであるエクストリームサイドを探求したリフの覇道。ギターチーム Johnar Håland と Kjetil Domaas Petersen の繰り出す魔手は、プログレッシブメタルコアの猟奇性、ブラックメタルの中毒性、メロディックデスメタルの即効性、そして流麗で夢見るようなプログロックのリードプレイを操り、Andreas のスクリームを纏って怪しく疾駆します。
Johnar はアルバムのテーマである “潮流” について 「人々はまさに大陸や国境、さらに世代をも越えて移動しているんだよ。つまり、文化は融合しているんだ。」 と語ってくれました。米国、英国、北欧を股に掛けるワイドな “真実の探求” は、この多様な作品のオープナーに相応しい説得力を誇っていますね。
一方で、”Soul Adventure” はバンドのエセリアルな一面に特化した荘厳の極み。シャープでマスマティカルなリフワークは、ノルウェーに心酔する Matt Heafey のボーカルとも確かにシンクロし、重なり合うコーラスを携えて ENSLAVED にも匹敵する神々しきエピックフィールドを創造しています。
全面参加を果たした LEPROUS のドラマー Baard Kolstad の実力には今さら触れるまでもないでしょうが、それでもコーラスの最中に突如倍テンでブラストをお見舞いする迫真の瞬間には才能の煌めきを感じざるを得ませんね。
極上の対比で幕を開けたアルバムは、”Blood We Shed” では Johanar が近年バンドはブラックからデスメタルへと接近したと語るように OBITUARY の這いずる邪心と賛美歌を悪魔合体へと導き、さらにアルバムの肝であるハモンドが牽引する “En Forgangen Tid (Times of Yore Part II)” では SWALLOW THE SUN の持つドゥームの美意識を70年代のプログ性と溶融しながら対比の頂点 “Origin” まで、劇的なエクストリームミュージックを奏で続けるのです。
アルバムは7分のエピック “Standing on the Ground of Mammoths” でその幕を閉じます。シンセ、ストリングス、ブルーズギター、サックスを組み込み織り成すシネマティックな一大ドラマは、バンドの70年代への憧憬が遂に結実した楽曲なのかも知れません。
溢れ出すノスタルジックなエモーションとシアトリカルなイメージは、時代の “潮流” を飲み込み GENESIS の創造性ともリンクしてバンドを遥かなる高みへと到達させるのです。
今回弊誌では、Johnar Håland にインタビューを行うことが出来ました!初めてリリースされる日本盤には、”And Quiet Flows the Scheldt”, “Ghost Path” 2曲のロングエピックが追加され1時間を超えるランニングタイムでこの傑作をより深く楽しむことが可能です。インタビュー後にも、日本のみんなに僕の日本愛を伝えて欲しいと熱く語ってくれた Johnar の熱意が伝わるようなプレゼントですね。どうぞ!!

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IN VAIN “CURRENTS” : 10/10

INTERVIEW WITH JOHNAR HÅLAND

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Q1: Hi, Johnar! This is our first interview with you. So, first of all, could you tell us about yourself? What kind of music were you listening to, when you were growing up? Who was your musical or guitar hero at that time?

【JOHNAR】: Hello and thanks a lot for taking the time to do this interview with us. We are very happy to be able to update our fans in Japan. When growing up I just listened to whatever was on the charts I guess, until I got involved in a band and developed a more independent and critical taste. I started out listening a lot to grunge, for instance Nirvana which I still believe wrote really good songs. Eventually I moved on to more hard music such as metalcore. I continued down that path and developed a taste for really extreme music, and I consider myself kind of cured, meaning that no music is too extreme for me. For most people I guess it is hard to enjoy extreme music at first, because that is not what our ears are accustomed to. It is kind of like coffee, you need to learn how to appreciate it. For years I have listened to all kinds of music, everything from soft music to the most extreme metal. For me there are only two kinds of music; good and bad.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドについて話していただけますか?

【JOHNAR】: やあ、まずはこのインタビューに時間を割いてくれてありがとう。日本のファンに近況を伝えることが出来て本当に嬉しいよ。
基本的に僕は、ヒットチャートに上がるものなら何でも聴いて育ったと思う。バンドに関わって、よりインディペンデントで決定的なテイストへと進むまではね。
最初に聴き始めたのは NIRVANA のようなグランジだったね。今でも彼らは本当に良い楽曲を作ったと信じているんだけどね。それから徐々に、メタルコアのようなよりハードな音楽へと移って行ったんだ。
僕はその道を進み続けて、本当にエクストリームなテイストまで辿り着いたんだ。そうして、ある意味僕は熟成したと思っているんだ。なぜなら、もはや僕にとってエクストリームすぎる音楽は存在しないからね。
多くの人にとって、エクストリームミュージックは最初から楽しめるものではないと思うんだ。耳が馴染んでいないからね。つまり、コーヒーのようなものだよ。鑑賞のイロハを学んで行く必要かあるんだ。
そして、ここ何年かは全てのジャンルを聴いているんだ。ソフトな音楽から、最もエクストリームなメタルまでね。エクストリームの旅を終えて最終的に辿り着いたのは、音楽には “良い” と “‘悪い” しか存在しないという境地だったんだ。

Q2: So, I think In Vain started as more primitive Black/Death Metal act, but slowly, you’ve headed towards more prog, melodic direction. What made you change your direction?

【JOHNAR】: I actually believe we had progressive and alternative influences already from the start. For instance, look at how we incorporated the saxophone on the track “In Remembrance” from the EP Wounds (2005). In my opinion, In Vain has had a really wide and large musical playground from the beginning. But you are right that we had more Black metal influences in the past and that we have migrated more towards Death. That might change in the future, who knows?

Q2: IN VAIN はよりプリミティブなブラック/デスメタルから、徐々にそのプログレッシブな領域を拡大して来たように思います。その理由をお話いただけますか?

【JOHNAR】: 実のところ、僕はこのバンドがすでに最初からプログレッシブでオルタナティブな影響を保持していたと信じているんだ。
例えば、2005年にリリースした EP “Wounds” の “In Rememberance” ですでに僕たちはサックスを楽曲に取り入れていたよね?だからこれは僕の考えだけど、IN VAIN は当初からワイドで広大な音楽の遊び場を所持していたと思うんだ。
ただ、君は正しいよ。確かに僕たちは過去によりブラックメタルの影響を多く取り入れていたね。それからよりデスメタルの方向にも進んで行ったんだ。それはもしかしたら、未来にはまた変化するかも知れないね。誰にも分からないよ。

Q3: Let’s talk about your newest record “Currents”! I really love your previous record “Aenigma”, but definitely “Currents” is your milestone, and it’s incredibly eclectic. What was your inspirations, when you were writing this masterpiece?

【JOHNAR】: Thanks a lot for your kind words. There were no particular inspirations. As mentioned previously, I have always listened to a lot of different music, and that is still the case. So I cannot really pinpoint anything specific. In addition I get inspiration from life in general, travels, movies, nature, etc. I spent two weeks in Japan in December 2014 and I believe that also inspired me somehow.

Q3: では最新作 “Currents” について話しましょう。前作 “Ænigma” も素晴らしいレコードでしたが、今作は完璧なるマイルストーンで驚異的にエクレクティックです。まずは作品のライティングプロセスで受けたインスピレーションについて話していただけますか?

【JOHNAR】: どうもありがとう!。特定のインスピレーションが存在した訳ではないんだ。というのも、先に述べたように僕は本当に沢山の異なる音楽をいつも聴いているからね。今回もそうだったんだ。だから特定の何かをピンポイントで指すことは出来ないんだよ。
加えて、僕は人生そのもの、旅行、映画、自然からもインスピレーションを得ているんだ。実は2014年の12月に僕は、日本で二週間過ごしたんだけど、いくらかはその経験もインスピレーションとなったのは確かだね。

Q4: Is there any concept or lyrical themes in this album? What’s the meaning behind the title, and artwork of “Currents”?

【JOHNAR】: Currents is not a concept album in the traditional sense, however there is a topic and a red line in the music, lyrics and artwork. Currents, reflects on the colossal shifts and changes of our time. The present world is characterized by continental flows of people, traditions and cultures. Migration of people across continents and borders. Cultures merging. Dramatic shifts in lifestyle from one generation to the next. These are all currents – movements that distort old patterns, create tensions as well as new opportunities. This topic exists in both the lyrics and the music. However, we touch upon it in an abstract way with a top-down view. It is important for me to clarify that we do not have any direct political views on this matter reflected in our lyrics.
Our music has always been diverse, and this time around more than ever the music felt like a strong current that took the songs in various directions. The lyrics formed its own creative current addressing movements and shifts of our time. It was more the case of the concept finding the album, rather than us looking for a concept for the record really.

Q4: アルバムのコンセプトや歌詞のテーマについて話していただけますか?

【JOHNAR】: “Currents” はトラディショナルな意味でのコンセプトアルバムではないんだ。ただ、音楽、アートワーク、歌詞に共通するトピックは存在するよ。タイトルの “潮流” “現在” とは僕たちの時間の巨大な変化とシフトを反映しているんだ。
現代の世界では人々、伝統、文化が大陸を越えて流れていることが特徴だろうね。人々はまさに大陸や国境を越えて移動しているんだよ。つまり、文化は融合しているんだ。さらに、ライフスタイルは1世代で劇的に変化を遂げる。そういった全てが “Currents” なんだよ。つまり、古いパターンを変化させて新たな機会と共にテンションを作るムーブメントだね。
このトピックは、歌詞と音楽両方に息づいているよ。ただ、俯瞰的に見て抽象的に扱ってはいるけどね。僕にとっては、この話題を歌詞に反映させる上で、直接的な政治観を持たないことを明確にすることは重要だったんだ。
僕たちの音楽は常に多様化していて、今回はこれまで以上に多くの音楽がさまざまな方向で曲を奏でるような強い “流れ” を感じていたんだよ。歌詞は、そのトピックに関連しながら独自のクリエイティブな潮流を形作り、僕たちの時代へとシフトして行ったね。実際、僕たちがアルバムのコンセプトを探したと言うよりも、コンセプトがこの作品を見つけたと言う方がしっくりくるね。

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Q5: I feel “Origin” symbolize this record. The comparison between brutal and ethereal, Black/Death metal and atmospheric sound is really amazing! Maybe, “Seekers of the Truth” and “Soul Adventure” also good example of these two aspects. How do you think about the balance between the two?

【JOHNAR】: I agree with you that Origin is a good representation of the album as a whole, as it has a bit of everything and is full of contrasts. Seekers of the Truth and Soul Adventurer are both a bit different, at least the latter being the first song we have ever released with almost no screaming vocals. Hence I do not believe it symbolizes the record as a whole in the same way as Origin.

Q5: “Origin” が持つブルータリティーとエセリアルの対比は作品を象徴しているように思えます。”Seekers of the Truth” と “Soul Adventurer” も楽曲として対となりその二つをより鮮明に比較させますね?

【JOHNAR】: 同意するよ。”Origin” はアルバム全体を表現すれ良い例だと思う。というのも、この楽曲は全ての要素を少しづつ内包し、完璧なるコントラストを描き出しているからね。
“Seekers of the Truth” と “Soul Adventurer” は異なる雰囲気を持った楽曲だよね。特に “Soul Adventure” は僕たちが初めてリリースしたほとんどスクリームを持たない楽曲だからね。だから一曲で “Origin” のようにアルバム全体を象徴しているとは言えないんだけどね。

Q6: In “Aenigma”, there was lot’s of guest players like from Solefald, Borknagar. In “Currents”, clean voice, growl, big chorus, sax also made the record diverse world. Also, “Standing on the Ground of Mammoths” is typically, I feel you sometimes make a moody, good 70’s feelings with hammond, pedal steel, and sax. Could you please tell us about guest line-up and additional instruments this time?

【JOHNAR】: The saxophone is not new to us, as we have used it since 2005. It is also present on Currents as you mention. In addition, we have guests playing Hammond organ, violin, cello, horns, etc and some guest vocalists such as Matt Heafy (Trivium), Simen H. Pedersen and our old bass player Kristian Wikstøl doing hardcore vocals.

Q6: “Standing on the Ground of Mammoths” のサックスは典型的ですが、バンドはゲストや様々な楽器を駆使して時に70年代のムーディーな感覚を楽曲に持ち込むこともありますね?

【JOHNAR】: サックスは僕たちにとって新しい要素ではないよね。2005年から使用しているからね。そして君が指摘するように、勿論 “Currents” でも使用しているよ。
さらには、ハモンド、ヴァイオリン、チェロ、ホーンセクションで多数のゲストを起用しているんだ。それにボーカルでも、TRIVIUM の Matt Heafy, Simen H Pedersen, 後は以前のベースプレイヤー Kristian Wikstøl のハードコアボイスを起用しているんだよ。

Q7: Awesome Jens Bogren produced “Currents” this time again. What do you like him? And does it mean “Currents” is kind of a continuation of phenomenal predecessor “Aenigma”?

【JOHNAR】: Jens Bogrens is a very skilled and popular engineer. I guess his calender is fully booked the whole year these days. He did a great job on our previous record Ænigma, hence we decided to work with him this time around as well. The production is much more organic this time around.

Q7: バンドは今回も Jens Bogren をプロデューサーに起用しています。彼のどういった点が気に入っていますか?

【JOHNAR】: Jens Bogren は非常にスキルが高く、人気のあるプロデューサーだね。おそらく、最近は一年中彼のカレンダーは埋まっていると思うよ。
単純に、前作 “Ænigma” で彼は偉大な仕事を果たしたから、今回も彼を起用することに決めたんだ。今回のプロダクションはよりオーガニックに仕上がっているよ。

Q8: I had an interview with Baard last year. So, I’m really happy to hear Baard played this record, haha. Anyway, your associate acts like Solefald, Borknagar, Leprous, Ihsahn, ICS Vortex are typically, Norway seems to have it’s own metal meets prog sound. What’s your perspective about Norwegian scene, sound, and bands?

【JOHNAR】: Baard has been a guest drummer for us the last year and he plays session drums on the album. He did an amazing job. When it comes to the Norwegian scene I do not believe it is such a big scene for alternative/progressive extreme metal bands. There are some really good ones, but my impression is that most of the scene is still way more weighted in traditional genres like Black, Death and Heavy metal.

Q8: LEPROUS の Baard Kolstad がアルバムではドラムスをプレイしています。その LEPROUS, そして勿論 IN VAIN をはじめとして、SOLEFALD, BORKNAGAR, IHSAHN, ICS VORTEX など IN VAIN と繋がりの深いノルウェーのバンドたちは独自の視点でメタルとプログレッシブを融合させているように見えます。

【JOHNAR】: Baard は昨年から僕たちのゲストドラマーを務めていて、アルバムではセッションドラマーという扱いなんだ。素晴らしい仕事をしてくれたよ。
ノルウェーのシーンについてだけど、僕はここにそこまで大きなオルタナティブ/プログレッシブのエクストリームメタルシーンが存在するとは思わないんだ。勿論、本当に良いバンドもいくつかはいるけれど、僕の印象では、シーンの大半は未だトラディショナルなジャンルに重きを置いているね。ブラックメタル、デスメタル、そしてヘヴィーメタルのようなね。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED JOHNAR’S LIFE

IN THE WOODS “STRANGE IN STEREO”

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SHAI HULUD “THAT WITHIN BLOOD Ⅲ-TEMPERED”

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EMPEROR “PROMETHEUS: THE DISCIPLINE OF FIRE & DEMISE”

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EXTOL “UNDECEIVED”

Undeceived

OPETH “STILL LIFE”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Konnichiwa Japan! We have great respect and love for the Japanese fans! I truly love Japan, the people and the food so I sincerely hope we will be able to play in Japan one day!

こんにちは、日本のみんな!僕たちは大きなリスペクトと愛を日本のファンに抱いているんだ。僕は心から日本、そしてそこに住む人たち、食べ物を愛しているよ。だから、心からいつか日本でプレイしたいと願っているんだ!

JOHNAR HÅLAND

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