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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VOIVOD : THE WAKE】JAPAN TOUR 2019 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DANIEL “CHEWY” MONGRAIN OF VOIVOD !!

“I Don’t Use My Guitar Before I Have An Idea Of What The Melody Could Be. Music Is Not Inside The Instrument, It Is In My Mind, In My Heart. “

DISC REVIEW “THE WAKE”

プログレッシブとスラッシュの狭間でSFのスリルを享受するケベックの神怪 VOIVOD。5年ぶりとなるフルアルバム “The Wake” の異形と暴威は、バンドの結成35周年を祝賀する来日公演で Voivodian を狂気の渦へと導誘します。
衝動の “Rrröööaaarrr” から、サイバーな中毒性極まる “Dimension Hatross”、そしてアートメタルの極地 “The Outer Limits” まで、逸脱者 VOIVOD の奇々怪界はメタルシーンにおいて畏怖と畏敬を一身に浴び続けて来ました。
スラッシー、時にパンキッシュなアップテンポの猛威とプログレッシブな展開を、サスペンスと不協和に満ちたジャズ由来のテンションコードで賛美する異端の婚姻。そしてその倒錯的なシグニチャーサウンドは、ギターの革命家 Piggy の逝去、豪放磊落なベースマン Blacky の脱退にも、些かも揺らぐことはありませんでした。
バンドにとって何より僥倖だったのは、テクニカルデスのカルトヒーロー MARTYR で雄名を馳せた Chewy こと Daniel Mongrain を迎えたことでしょう。
インタビューで、「僕は11歳の時から VOIVOD のファンで、それこそ狂ったように聴いて来たんだから、もう僕の音楽的な DNA の一部、最も大きな影響の一つだと言えるだろうね。」と語るように、”Target Earth” でバンドに加わって以降、Chewy はあの不協和音とテンションの魔術師 Piggy の遺伝子をしっかりと受け継ぎながら、さらに VOIVOD の意外性、多様性を逞しく拡大しているのです。
バンド史上最も “シネマティック” で “キャッチー” なコンセプトアルバム “The Wake” はその進化を如実に証明するマイルストーン。アートワークにもあるように、Voivodian の象徴、4体の Korgull が見下ろす先は死に行く星。作品に描かれた気候変動、大災害に起因する混乱とカオスは当然我々の住む地球の姿に重なります。
しかし同時に滅びを誘う巨大災害や外敵の来襲は、人類に新たな真理、宇宙において孤高でもなければ唯一種でもないという、ある種の “目覚め” をもたらすのです。
アルバムオープナー “Obsolete Beings” で早くもバンドは Voivodian の心に洗脳のメカニズムを植え付けます。パンキッシュにドライブするリズムセクション、不協和のパラノイア、刻々と変化を続ける万華鏡のテンポとリズム。誇らしげにトレードマークをはためかせながら、一方で Snake の紡ぐボーカルライン、Chewy の奏でるギタートーンはこれまでよりも格段に甘くメロウ。印象的な中間部のブレイクでは、アトモスフェリックな顔さえ覗かせます。
水面下から現れたエイリアンの襲来と、唯一残った人類の贖いを描いた “The End Of Dormancy” は、アンセミックにテクニカルにストーリーを体現する VOIVOD シネマの完成形なのかもしれませんね。
「お前は知りすぎてしまったんだ…。」厄災来たりて笛を吹く。クリムゾンとフロイドの不可解な共演。時に凶暴を、時に畏怖を、時に孤独を、時に勇壮を、時に不屈を伝える千変万化、Chewy のリフデザインは常にストーリーへと寄り添い、Snake は幾つものキャラクターを一人で演じ劇場の支配者として君臨します。
初期 MEGADETH を想起させるハイパーインテレクチュアルなスラッシュアタックと、神々しきオーケストレーションがせめぎ合い、そして底知れぬダイナミズムを奉ずる “Iconspiracy”、サイケデリックに浮遊するキャッチーな幻想宇宙 “Always Moving”。そうしてアルバムは12分のエピック “Sonic Mycelium” で幕を閉じます。
「”The Wake” では全てが “チームスピリット” の下に制作されたんだ。」 その言葉は真実です。張り巡らされたディソナンスとテンションの菌糸をぬって、重層のコーラスさえ従えた煌めきのメロディーは新生 VOIVOD の野心を再び主張し、ポストロックの多幸感さえ仄めかせながらストリングスの絨毯へとあまりにコレクティブなプログレッシブの息吹を着地させるのです。
今回弊誌では、Chewy さんにインタビューを行うことが出来ました。「ソロをプレイする時は、吹き込むパートを何度も何度も聴き込むんだ。そうするとメロディーが頭の中で鳴り始めるんだよ。そうして僕はギターを手に取り、そのメロディーを紡ぐんだ。僕はメロディーが降りてくるまでギターを触りすらしないからね。音楽は楽器の中にあるんじゃない、僕の心、ハートの中にあるんだよ。」二度目の登場。天国の Piggy もきっと満面の笑みでこの作品を賞賛するでしょう。
余談ですが、ブックレットには Away がそれぞれの楽曲をイメージして綴ったアートの数々が描かれています。どうぞ!!

VOIVOD “THE WAKE” : 10/10

INTERVIEW WITH DANIEL “CHEWY” MONGRAIN

Q1: Chewy さん、お久しぶりです。前回のインタビューから3年ほど経ちましたが、日本語の勉強は捗っていますか?(笑)

【CHEWY】: こんにちSinさん!えっと、少しだけ、とてもいそがしかったからもういちど日本語を勉強する始めました。漢字と会話連取した。多分来年日本に来るときぼくの日本語はちょっと良くになります。下手日本語ごめんね。(原文ママ)

Q2: So, your Japan Tour 2019 is just announced! It will be first time for five years. How do you feel now? Where do you want to go and see in Japan?

【CHEWY】: We are very excited to play in Japan again! And it will be the first time for Rocky (Bass) so he is very thrilled too. I believe we play near Shibuya so we will be in the center this time, we can’t wait to meet with our Japanese Fan again! It’s been too long! We would like to have time to visit and also play many more places! big Cities but also the deeper Japan, Fishermens, Farmers, Craftmen, temples, enjoying some local festivals… I’ve personnally visited Hiroshima, Sakai, Kobe, Kyoto,Wakayama City, Osaka, Tokyo but I would love to go up north in Hokkaido and also Okinawa in the south. Japan is sooo rich, every places got its speciality food and culture, and different accents, I would love to go visit the Ainu community too. Japanese culture is a very rich culture to discover, it takes time to be able to appreciate and understand deeply. I had very good conversations with many people, especially in smaller towns.I can’t wait so I will go in Japan 3 weeks before the show in Tokyo! I will be around Osaka and Wakayama from December 28th.I will celebrate the new year in Japan for the second time in my life!

Q2: VOIVOD 初の単独来日公演 “THE WAKE JAPAN TOUR 2019: 35th ANNIVERSARY” が発表されましたね?
5年振りの来日となりますが、日本で行きたい場所の目星などはつけていますか?

【CHEWY】: まず、また日本でプレイ出来ることに僕たちはとても興奮しているんだ!それに、ベーシストの Rocky にとっては初の日本ツアーになるから、彼はとても楽しみにしているよ。
確か、渋谷近辺 (TSUTAYA O-WEST) でプレイするんだったよね。だから今回はより東京の中心地でやれる訳さ。また日本のファンに会うのが待ちきれないよ!随分久しぶりだからね!
出来れば、もっともっと多くの場所を訪れ、プレイする時間があれば良いんだけどね!大都市もそうだけど、もっと日本のディープな場所もね。漁師さん、職人さん、農家の人たち、それに寺社仏閣。地方のお祭りなんかも体験してみたいな。
個人的にはこれまで、広島、堺、神戸、京都、和歌山、大阪、東京を訪れたことがあるんだよ。だけど、出来れば本当に北は北海道から南は沖縄まで、縦断してみたいくらいなんだ。
日本はとっても豊かな国だよね。どの地域にも独自の文化や食事、それに異なる方言があってね。アイヌのコミュニティーも訪ねてみたいなあ。とにかく、とても豊潤な文化だから、深く味わい理解するのに時間が必要なんだよね。
僕は特に小さな町で、沢山の人たちととても楽しい話をしたよ。本当に待ち切れなさすぎるから、東京でのライブの三週間前には日本に行くよ!12/28から大阪や和歌山周辺にいるよ。人生で二度目になるけど、新年を日本で過ごすんだ。

Q3: The tour supports your newest, incredible record “The Wake”. It’s your first full-length with the current lineup. Blacky left. So, compared with “Target Earth”, It seems you become main composer, right?

【CHEWY】: I was used to have that spot because I started my career as a composer in my first band (Martyr). With Voivod, from the first song I wrote on Target Earth, I knew it would be a collective creative process. At the time on Target Earth, I would have to create landscape on plain bass lines or come up with the bass/guitar arragment myself. Then we would improvise around the ideas and create a song together as a band.
For “The Wake”, Everything was done in a team spirit. A Lots of Ideas came from guitar Ideas as a starting point, but some of the song sections also came from a vocal melody or a drum beat or a bass line. We improvised around the ideas until it felt like the right groove, the right intensity. We would record our jams and I went home and re-record the ideas in my studio and re-arranged them, working on parts and details, Rocky would sometimes show up so we could work on his parts together. Then we would go back to the jam space and confirm the work that was done in my studio.Then Snake would sing some melodies on it transforming it into a Voivod song! There was no ego in the way. We all inspired each other, we made each other shine musically and emotionally. so…I may be the guy who kind of help putting eveything together and work the very fine details, parts, harmonies, but the core of the music is the four of us creating this universe out of thin air. It was an amazing experience to write ‘The Wake’. It was beautiful to achieve that together, with respect and joy and the feeling of accomplishment. The feeling we did our very best on every notes we wrote, played or sang.

Q3: 日本でのライブは最新作 “The Wake” をサポートするものとなりますね!
現在のメンバーで制作した初のフルアルバムで、そして Blacky がバンドを離脱したことに伴い、あなたが完全にメインコンポーザーの役割を担っていますよね?

【CHEWY】: コンポーザーという意味では、僕は元々そのスポットにいたんだよ。というのも、最初のバンド MARTYR ではコンポーザーとしてキャリアを始めたんだからね。
VOIVOD では、僕の書いた楽曲が初めて収録されたのが “Target Earth” だったね。だけど、もっとコレクティブなライティングプロセスになるべきだと分かっていたよ。なぜなら、”Target Earth” の時は、簡潔なベースラインやベースとギターのアレンジメントも僕が考えて、クリエイティブな景色をある程度提示していたんだからね。そこからバンドとして、アイデアを膨らませて楽曲を構築していったんだ。
対して “The Wake” では全てが “チームスピリット” の下に制作されたんだ。確かに、多くのアイデアが僕のギターを出発点としているんだけど、楽曲の中にはボーカルメロディー、ドラムビート、ベースラインから発想を得たセクションも存在するんだ。そうして僕たちは、正しいグルーヴ、正しいインテンスだと感じられるまで楽曲を膨らませていったんだよ。
そうしてレコーディングしたジャムを、僕が家に持って帰って、自分のスタジオでそのアイデアをリアレンジし、パート毎の詳細を詰めて仕上げていったんだ。
Rocky は時々僕のスタジオに顔を出したから、彼のパートは一緒に詰めていくことが出来たね。その後、僕たちは再びジャムスペースに集まって、僕のスタジオでの仕事を確認していったのさ。そうして遂に Snake がメロディーをいくつか吹き込むと、僕たちの仕事はまさしく VOIVOD の楽曲へとその姿を変えていったんだ!
そこにエゴは一切なかったね。僕たちは全員が互いにインスパイアされ、音楽的にも感情的にも互いに輝かせあったんだ。だから…何というか、僕は全てのまとめ役といった感じだったね。後はパートごとの詳細、各パート、ハーモニーなんかを煮詰める役だね。だけど、音楽のコアの部分は僕たち4人が無から生み出していったんだ。
だから、”The Wake” を書くのは素晴らしい体験だったね。全員で一緒に成し遂げた美しい作品なんだ。敬意と歓喜、そして達成感。僕たちがベストを尽くしたそういった感情は、全ての音、演奏、歌唱に織り込まれているよ。

Q4: Actually, Guitar player and Bass player have changed, but Voivod’s core sound never changes. When you are composing Voivod’s record, do you consciously think about keeping band’s tradition and signature sound?

【CHEWY】: The only time I thought about it was when I started writing the first riffs during the “Target Earth” writing process…then I stopped because thinking was in my way of my creativity. I needed to “not think” and leave space to my spontaneity.
I’ve been a Voivod Fan since I was 11 years old, I’ve listened to Voivod like crazy, It is part of my musical DNA , it is one of my biggest influence musically, so I don’t overthink, I just write what comes to my mind and bring it to the jam space. So far, Never once Snake or Away told me…”oh this is not very Voivod sounding” or anything like that, they always welcome my ideas, and if the Idea is strong , it will survive by itself, If we can make it shine, It will become a song. If not, it will vanish by itself. I know how Voivod “should” sound like in my own “interior fan”. I don’t have to force anything but just let go and be myself.

Q4: 音楽のコアと仰いましたが、ギタープレイヤー、ベースプレイヤーが変わったにも関わらず、VOIVOD サウンドのコアは変わっていませんよね?
あなたがこのバンドで作曲を行う時は、やはり伝統やシグニチャーサウンドを意識されているのでしょうか?

【CHEWY】: それを意識したのは、”Target Earth” の最初のリフを書き始めた瞬間だけだったね。それからは…意識するのをやめたんだ。そうやって考えすぎることは、僕のクリエイティビティーを妨げることに繋がるからね。僕に必要だったのは、”考えない” で、自分の自由な発想に任せることだったのさ。
というのも、僕は11歳の時から VOIVOD のファンで、それこそ狂ったように聴いて来たんだから、もう僕の音楽的な DNA の一部、最も大きな影響の一つだと言えるだろうね。だからこそ、考え過ぎないで、心に浮かんで来た楽曲をジャムスペースへと持ち込むことにしたんだよ。
今のところ、Snake や Away が 「うーん、これは最高に VOIVOD らしいサウンドとは言えないな。」 みたいなことを僕に言ったことは一度もないんだよ。彼らはいつも僕のアイデアを歓迎してくれているんだ。
それに、もし僕のアイデアが強力なら、ひとりでに生き残るはずだよ。そうしてバンドとしてそのアイデアを輝かせるこもが出来たら、楽曲として完成するんだよ。もし僕のアイデアが強力じゃなければ、ひとりでに消えて行くだけさ。
つまり、僕の中の “ファン” としての部分が、VOIVOD サウンドかくあるべしというのを身をもって知っている訳さ。だからこそ、無理をすることなく、ただ自分らしくやれる訳だよ。

Q5: I feel this is the most cinematic, atmospheric, progressive, even melodic record you have made with Voivod. Actually, how have you evolved since “Target Earth” or “Post Society”?

【CHEWY】: Thanx! well, It’s hard to tell, I don’t think it was a very conscious thing, we wanted to do a concept album for sure but we didn’t know where to start, so we started with the music, and the lyrics came after. Snake writes the lyrics once the music is completed because the music inspire him the subject of the songs.The atmosphere or progression is giving him the sparkle to start writing and he got his own vision of the meaning of the music. I think We have evolved as of how we work together. Everybody knows their role better and we trust each other in our respective roles, we developed a good writing method on “Post Society” as well as the technical aspect, demos, studio…Recording in the same studio (where we did Post society) with Francis Perron at Radicart Studio helped a lot, he is a big Voivod fan and an old friend or Rocky and Me. and he gave all the energy he had for this album to be at its best! It went all like a well oiled machine. I think the creativity had more space for all of us and that we could really care about the songs in the best way possible.Feeding each other to make every parts and ideas at its best..

Q5: “The Wake” はあなたが VOIVOD として制作した作品の中で、最もシネマティック、プログレッシブ、アトモスフェリック、さらにメロディックとも言える素晴らしい作品だと感じました。
ご自身では、”Target Earth”, “Post Society” と比較してどのような進化を遂げたと感じていますか?

【CHEWY】: ありがとう!意識してそうした訳ではないから、言葉にするのはなかなか難しいんだけど、とにかく僕たちは必ずコンセプトアルバムを作りたいと思っていながら、どこから手をつけて良いのか分からなかったんだ。だからまず音楽から始めて、後から歌詞を加えることにしたんだ。
Snake は音楽が完成した後歌詞を書いたんだけど、それは音楽自体が彼を感化して楽曲の主題をイメージすることが出来たからなんだ。音楽の持つアトモスフィアや展開が閃きを与えて、彼は自身の世界観をそこに見つけることができた訳さ。
進化という意味では、共作のやり方がそれを如実に表していると思う。全員がその役割をより理解し、お互いが敬意を持って各自の役割を信頼していたね。
“Post Society” の時点では良好な作曲の方法論を確立出来たと思う。テクニカルな側面、デモ、スタジオ…だから今回も同じスタジオでレコーディングを行ったのさ。Radicart Studio の Francis Perron も大きな助けとなったね。彼は VOIVOD の大ファンで、Rockey と僕の古くからの友人なんだよ。彼は持てる全てのエナジーをこの作品へと注いでくれたんだ。最高のレコードになるようにね!
まるでオイルが充分に注がれた機械のように滑らかに進んだよ。僕たちにとって創造性はより広がっていたね。だから本当に楽曲が最良の形となるようケアすることが出来たのさ。互いにパートやアイデアに関して意見を交換しながらね。

Q6: Actually, you have incredible technique, But you look really team player. I feel you always care your songs first, and there is no ego to be “Guitar Hero”, right? As a lead player, technically, musically, what was new challenge for you?

【CHEWY】: I approached all the solos as a story, as a complement to the song, as a very personal way to express myself in the context of each song.I always try to use elements that are already in the song in my solos, to make a connection.Sometimes it is melodic sometimes it is more rhythmic. And I try to approach every solo differently, develop a different story each time. I don’t think about fingers, frets or technique, I listen to the part I have to solo over many times…and start to have melodies in my head…then when the melody is there…I pick-up the guitar and play it. I’m not noodling around much, I don’t use my guitar before I have an idea of what the melody could be. Music is not inside the instrument, it is in my mind, in my heart. If what I hear as a melody or texture requires a specific technique to make it sound at its best, then I work on the part and find the right technique to play it and make it sound the more similar possible that what was in my head.That is when technique becomes an important tool! so I let the Music dictate me what techniques I need to actually interpret it.Not the other way around.
As for Guitar hero, I have personal guitar heroes or musician heroes, I met some of them and felt pretty nervous when meeting them.But It’s because I respect and love what they do or did musically soo much that meeting them made me feel very nervous, I don’t feel like it is worshiping someone but just appreciate their art. I surely appreciate when people tell me they like my playing or my ideas, my solos, my compositions, of course it is very welcome to have positive feedback! I wish my “voice” is heard like any artist. I’m very grateful for that recognition.

Q6: あなたを見ていると、ギタリストにありがちなギターヒーロー的エゴを感じることがありません。楽曲へ全てを注いでいると言いますか。
そんなあなたが今回、リードプレイヤーとして新たに挑んだことはありましたか?

【CHEWY】: 僕は全てのソロを一つの物語としてアプローチしたんだよ。楽曲を補足するもの、そして楽曲のコンテクストの中で自分自身を表現するとてもパーソナルなものとしてね。
僕はいつも、すでに楽曲の中にあるエレメントをソロに活用しようとしているんだ。時にはメロディーの視点から、時にはリズムの視点から。繋がりを生み出すためにね。同時に全てのソロに異なるアプローチでも臨んでいるんだ。毎回異なるストーリーを組み立てるんだよ。
ソロをプレイする時は、フィンガリング、フレットポジション、テクニックについては考えないようにしているよ。ただソロを吹き込むパートを何度も何度も聴き込むんだ。そうするとメロディーが頭の中で鳴り始めるんだよ。そうして僕はギターを手に取り、そのメロディーを紡ぐんだ。
正直僕は指慣らしもあまりしないし、メロディーが降りてくるまでギターを触りすらしないからね。音楽は楽器の中にあるんじゃない、僕の心、ハートの中にあるんだよ。
もし僕に降りて来たメロディーやテクスチャーが、サウンドをより良くするために特定のテクニックを要したなら、初めてそこで練習し、適切なテクニックを選択して頭の中で鳴っているメロディーに出来るだけ近づけていくんだよ。その瞬間、やっとテクニックは重要なツールと化すんだ。つまり、音楽が僕に必要なテクニックを指示するんだ。その逆ではないんだよ。
ギターヒーローに関してだけど、僕にも当然ギターヒーローや敬愛するミュージシャンは存在するよ。彼らの中の何人かは実際に会うことが出来たんだけど、その時はとてもナーバスになったものさ。それはひとえに、僕が彼らの音楽を非常に愛しているからこそなんだけどね。だから誰かを盲目的に崇拝するというよりも、彼らのアートを賞賛するという姿勢な訳だよ。
勿論僕も、ファンが僕のプレイ、アイデア、ソロ、コンポジションなんかを好きだと伝えてくれるのは嬉しいよ。ポジティブなフィードバックはいつでも大歓迎さ!僕の “声” がアーティストとして認識されることを望むよ。

Q7: As always, I really love Away’s impressive artwork. Lot’s of Japanese fans interested in not only his drumming, but also his artistic gift. Does he draw lot’s of paints like daily basis?

【CHEWY】: Away is amazing, he got a very unique talent, his art as well as his drumming are so unique, you can recognize his style right away. It is one of the greatest quality in an artist! On tour he pretty much draw everyday, getting inpired by the cities we are in. architecture, people, things he sees or feel during the day. It’s amazing to look as he draw backstage or in the bus.
He often laughs when we look at it in complete awe, he laughs at his drawings in a fun way. I guess he is thinking “what the hell did I just draw?” hahaha! but only him knows!

Q7: Away のアートワークはいつものようにとても印象的ですね? 彼は日頃からそうやって多くのアートを描いているのでしょうか?

【CHEWY】: Away は素晴らしいよ。とてもユニークな才能を持っているよね。アートもドラミングと同じようにとてもユニークだよ。すぐに彼の絵、ドラムスだって分かるでしょ?それってアーティストにとって最も重要なことの一つなんだよ!
ツアーでも彼は毎日のように絵を描いているんだ。僕たちが訪れる場所、建築物、人びと、そうやって彼が日毎目にするものにインスパイアされてね。バックステージやツアーバスで彼の創作を眺めることが出来るんだから最高だよ。
僕たちが畏敬の念を持って完成した作品を眺めていると、彼はしばしば笑うんだ。とても楽しそうに絵を見ながらね。たぶんね、彼は「俺はいったい何を描いたんだ?」って思っているはずさ。(笑) まあ彼のみぞ知るさ!

Q8: Voivodian loves concept record. As artwork shows, “The Wake” seems to be about monstrous disaster, do you agree that?

【CHEWY】: yes I felt the same when I saw it, I was totally impressed by the emotions captured in it. 4 Voivod character looking at a dying planet, and the warm color which reminded me of climate change and chaos… desolation is the key word for me when I interpret it.

Q8: そのアートワークは、まさしく Voivodian が愛するコンセプトアルバムを素晴らしく象徴していますね?大災害がテーマだそうですが?

【CHEWY】: うん、僕もアートワークを見て同じ感じ、作品に取り込まれたエモーションに完全に感銘を受けたんだ。
4人の Voivod キャラクターが死に行く星を眺めているね。そして気候変動と混乱を思い起こさせる暖色の背景…僕がそれを解釈する時は、荒廃がまさにキーワードとなったね。

CHEWY’S RECENT FIVE FAVORITE ALBUMS

CARDIACS “THE SEASIDE”

DAVID BOWIE “BLACK STAR”

THE POLICE “OUTLANDOS D’AMOUR”

ALLAN HOLDSWORTH “THE SIXTEEN MEN OF TAIN”

KANSAS “THE POINT OF NO RETURN”

MESSAGE FOR JAPAN

We are very happy to go back in Japan in 2019 to meet our loyal fans and play for you on January 18 in Shibuya! もうすぐ会いましょう!どうもありがとうございます!

バンド全員が来年、1/18に日本に戻り、渋谷で忠実なファンのみんなに会ってプレイ出来るのがとても楽しみなんだ!もうすぐ会いましょう!どうもありがとうございます!

DANIEL “忠威” MONGRAIN

THE WAKE JAPAN TOUR 2019: 35th ANNIVERSARY MARQUEE特設ページ
2019年1月18日(金) 東京: TSUTAYA O-WEST
OPEN: 18:00 / START: 19:00
前売: 8,000円(税込 / スタンディング / ドリンク代別途)
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SEVENTH WONDER : TIARA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH STEFAN NORGREN OF SEVENTH WONDER !!

“We All Supported Tommy Karevik 100%! Off Course, We All Realized That They’d Come First And That This Would Inevitably Set Us Back Time Wise. But There Was No Way Any Of Us Would Get In The Way Of Such a Great Career Move For Him.”

DISC REVIEW “TIARA”

スウェーデンで毎年行われる “一番大切な冬の行事”、聖ルシア祭。貧しい人々に財産全てを提供した純粋の象徴、光の聖人聖ルチアの姿は、そのスウェーデンに居を置くプログメタルの至心 SEVENTH WONDER と不思議に重なるのかも知れません。
“Waiting in the Wings” でその鵬翼を広げたバンドは、“Mercy Falls” で悲劇的なサスペンスを描き切り、“The Great Escape” では30分のエピックと共に喪失、失楽からの大いなる逃避による微かな希望の灯火を見出して来ました。
「難解なセクションも音楽的に実りがなければ僕にとっては的外れなんだ。だからこそ、メロディーとアトモスフィアが必要なんだけどね。」新加入のドラマーにして現在はバンドのスポークスマン的な役割を務める Stefan Norgren の言葉は真実です。
何より、しばしば DREAM THEATER が引き合いに出されるほどのハイテクニックと緻密なデザインの二重奏を奏でながら、SEVENTH WONDER はスカンジナビアの澄み切った眺望を旋律のクリスタルに封じ込めて来たのですから。そうしてそのパノラマは常に映画のように壮大なストーリーを纏ってリスナーの感情を激しく喚起するのです。
8年という長い月日を経てリリースされた最新作 “Tiara” のストーリーは、もしかするとバンド自体の影法師と言えるのかも知れませんね。滅ぶべき運命にある地球が救いを求め “The Everones” に差し出す純粋無垢の象徴、少女 “Tiara”。そのあらすじに、不世出のボーカル Tommy Karevik の KAMELOT 加入を重ねたファンも多いでしょう。
もちろん、Stefan はインタビューで Tommy の “ダブルワーク” がある程度 Win-Win な状況であることを強調しています。ただし、今でも Roy Khan の亡霊を宿し歌唱をシンフォニックに限定される KAMELOT での活動に、彼本来の姿を知るリスナーの多くが歯痒い思いをしていることも事実です。
実際、”Tiara” での Tommy は不要の責任から解放され自由を謳歌しているようにも思えます。自らに宿る全てのレンジでオクターブの山脈を超え、感情のリミットを解放しながら様々なキャラクターを演じ分けるその絶対的なパフォーマンスはまさに水を得た魚。
よりゴージャスでロックオペラの佇まいを擁する “Tiara”。中でも “Tiara” が別れを告げる “Farewell” 三部作はマスタークラスのバンドと Tommy の開眼が最高レベルでシンクロを果たした絶景と言えるでしょう。
シンセの煌めき、理知的な変拍子、メタルらしいエッジとユニゾンの醍醐味、静と動のダイナミズム、躍動するアコースティック楽器にヴァイオリン、暖かいコーラスの絨毯、Tommy と妹 Jenny との甘やかなデュエット、そして何よりエモーション極まる極上のメロディー。少なくとも、ピュアなプログメタルに求めるものは全てがここに存在します。
同時に、”Arrival” でシンフォニックに幕を開けるアルバムは、”The Everones” のスリリングなボコーダー、”Truth” で見せるベースの妙義とフォルクローレの熱情、“By the Light of the Funeral Pyres” はロックマンの8-bitでしょうか、そしてジェットコースターのエピック “Exhale” までバラエティーに富み、新機軸とチャレンジに満ち溢れています。
「さてその結末は?それはアルバムを聴いて、歌詞を読んで自らで決めて欲しいね…。」では、Tommy と SEVENTH WONDER の物語はどのような結末を迎えるのでしょうか。少なくとも、”Tiara” が DREAM THEATER や SYMPHONY X、そして SHADOW GALLERY を愛し続けて来たここ日本で歓迎されるべき作品であることは確かです。
今回弊誌では、Stefan Norgren にインタビューを行うことが出来ました。「テクニック、メロディー、アトモスフィア…それは僕たちのような音楽を生み出す時、心に留めている素晴らしいキーワードなんだよ。」全てのメタルファンに送る素晴らしき SF 叙事詩。どうぞ!!

SEVENTH WONDER “TIARA” : 10/10

INTERVIEW WITH STEFAN NORGREN

Q1: Eight years have passed since you had released your previous record “The Great Escape”. And welcome back, Seventh Wonder! “Tiara” is really worth waiting for. Off course, there was Live DVD release, but what’s the reason of this long interval?

【STEFAN】: Thank you so much for your kind words! Yeah, we are really pleased with the new album ourselves too. There are several reasons for the delay. Basically the band came to a halt right after the release of The Great Escape since Andreas moved to the US for a year and Johnny Sandin left the band. Then I joined in the spring of ´11 and Andreas´ temporary replacement and I worked for a couple of months with the other guys getting in shape for live shows like Progpower Europe in ´11. Obviously Tommy then joined Kamelot which has meant that we´ve had to adjust to his/their schedule a bit. During this whole period there have also been 6 new babies born into the SW family so we´ve also had to take care of our families and day jobs. Frankly I´m amazed we even managed to get ”Tiara” done at all, hahaha…

Q1: “The Great Escape” から8年。遂に新作 “Tiara” と共に帰還を果たしましたね。
ライブ作品のリリースはありましたが、随分と長い時間が流れました。もちろん、”Tiara” には待つだけの価値はありましたが。

【STEFAN】: ありがとう!うん、僕たち自身も新作をリリース出来て本当に喜んでいるんだ。
遅れたのには様々な理由があってね。”The Great Escape” がリリースされた後、基本的にバンドは活動を休止していたんだ。Andreas はアメリカに一年ほど引っ越していたし、Johnny Sandin がバンドを離れたからね。
それから僕が2011年の春にバンドへと加わり、Andreas の一時的な代役を加えて他のメンバーと2ヶ月ほどライブの準備をしていたんだ。ProgPower Europe などのためにね。Tommy が KAMELOT に加わったから、僕たちが彼らのスケジュールにアジャストしなければならないのも明らかだったしね。
それにこの期間に SEVENTH WONDER ファミリーには6人もの赤ん坊が生まれたからね。だから家族や昼間の仕事をよりケアする必要があったんだ。正直言って、よく “Tiara” を完成させることが出来たなあと感動しているんだよ。

Q2: In this interval, as you said, your singer Tommy has joined Kamelot. How did he and other members think about it?

【STEFAN】: We all supported him 100%! Of course we all realized that they´d come first and that this would inevitably set us back time wise. But there was no way any of us would get in the way of such a great career move for him. He´s been a total pro about it too and has really worked his ass off for us even when he´s been completely worn out from the road. Also, Thomas and the Kamelot guys are really nice people and we all have a great time whenever we get to hang our for a bit.

Q2: Tommy Karevik が KAMELOT に加入したことについて、彼自身、そして他のメンバーはどう思っていましたか?

【STEFAN】: 僕たちは全員が100%彼をサポートしているよ!もちろん、僕たちはみんな Tommy が KAMELOT に加入することで KAMELOT 優先になることは分かっているし、時間的な妨げが生まれることも理解しているんだ。だけどメンバーの誰も、彼にとって素晴らしいキャリアが開けることを妨げる訳がないじゃないか。
何より、彼はこの “ダブルワーク” に関して常にプロフェッショナルな態度を貫き、KAMELOT とのツアーで完全に疲弊していたって僕たちのために100%を注いでくれたよ。
それに Thomas Youngblood や KAMELOT のメンバーは本当に素晴らしい人たちで、彼らと過ごす時はいつでもとても楽しめるんだからね。

Q3: Also, you got new contract with Frontiers Music in this interval. What did you like the label?

【STEFAN】: Frontiers is really the place to be for Prog Metal bands. More and more bands that play similar music have become part of the Frontiers family over tha last couple of years. When we began talking with them about SW signing there, we quickly realized that these guys really know what the´re doing and they also seemed to be big music fans themselves, which is important for us. They have been very supportive and very patient with us, given our challenges in terms of working fast, so we couldn´t be happier. Andreas B. and myself met them last weekend at the Frontiers Rock festival in Stockholm by the way, and had a fantastic time.

Q3: このインターバルの間、新たにメロディックハードの名門 Frontiers Music との契約を結びましたね?

【STEFAN】: Frontiers Music はプログメタルバンドにとって実に居心地の良いレーベルだよ。ここ何年かで、似た趣向を持つバンドがどんどん契約に至っているよね。
彼らと契約の話を始めて、僕たちはすぐに、彼らは真価を理解した大の音楽ファンであるはずだと感じたんだ。それは僕たちにとってとても重要なことだったね。
彼らは常にとても献身的だったし、忍耐強くもあったよ。僕たちは制作を急かされるのはあまり好きではないからね。
Andreas と僕は先週末、ストックホルムの Frontiers Rock Fes で彼らと会って素敵な時間を過ごしたんだ。

Q4: OK, let’s talk about your incredible come back record “Tiara”. It’s your first album with Seventh Wonder. Off course, you are successor of long time member Johnny Sandin. What was working with them?

【STEFAN】: Yes, finally! I was on the ”Welcome to Atlanta” live DVD/CD and have previously released two songs: ”The Promise” and ”Inner Enemy” with SW but this is the first full album. Let me tell you, it´s been 7 amazing years since I joined, Sure it has been frustrating that it has taken so long but now that ”Tiara” is out everybody seems to think that it was definately worth it. Working with these guys, getting to know them personally and musically and evolving and creating with them has been the highlight of my drumming career. Insanely talented musicians and incredible people each one of them. It was scary at first to try to fill Johnny´s big shoes but I´ve felt nothing but support every step of the way.

Q4: では最新作 “Tiara” について話しましょう。あなたが SEVENTH WONDER としてリリースする初のフルアルバムとなりました。
長年バンドの核であった Johnny Sandin の後任という大役です。

【STEFAN】: そうだね、遂にリリースされたよ!ただ、ライブ作品 “Welcome to Atlanta” に収録されていた2つの未発表曲、”The Promise”, “Inner Enemy” にも参加していたけどね。
もちろん、こんなにも長くかかってフラストレーションは溜まったよ。だけどこうして “Tiara” がリリースされた今となっては、バンド全員が間違いなくそれだけの価値はあったと思っているよ。
メンバーと共に仕事をし、彼らの個性や音楽性を知り、彼らと進化を果たしクリエイトしていくことは僕のドラムキャリアにおいてハイライトとなったね。驚異的な才能を持ったミュージシャンたちで、一人一人が素晴らしい人物なんだ。
当然最初は、Johnny の抜けた大きな穴を埋める仕事に恐れをなしていたけど、要所要所でメンバーからのサポートを受けて来たからね。

Q5: Ten years ago, Seventh Wonder released phenomenal conceptual record “Mercy Falls”. And as the artwork, and lyrics shows, it seems “Tiara” is also huge conceptual record. Could you tell us about the story of “Tiara”?

【STEFAN】: ”Tiara” is indeed a concept album. As we had the music for the first five or six songs written we began to realize that this was such a broad sonic landscape that it needed to be fitted with lyrics that helped paint a massive picture. That´s when the idea to make another concept album was born. The story revolves around planet earth, faced with an great threat: The Everones. They could be an alien race of superior beings or the conscience of mankind, depending on the listener´s own interpretation. Basically, humanity is doomed. We destroy all that is clean and beautiful in the world, just with our way of life. Humans panic, decide to send the only pure and innocent thing left in the world to plead on humanity´s behalf. A young girl… Tiara. She´s sent off to save us. How does it go? Listen to the album and read the lyrics and decide for yourself… The songs are sung by different characters like The Everones, the humans, Tiara, and her parents and Tommy (and his sister Jenny) pull this off brilliantly.

Q5: 10年前に SEVENTH WONDER は驚異的なコンセプトアルバム “Mercy Falls” をリリースしました。
アートワークやリリックが示すように、”Tiara” も壮大なコンセプト作品のようですね?

【STEFAN】: “Tiara” はまさしくコンセプトアルバムだよ。最初の5曲か6曲を書き終えた時に、僕たちはこの作品が幅広いサウンドスケープを備えることになると気づき始めたんだ。この巨大な絵画を描くために、しっかりフィットする歌詞が必要だとね。それがまた別のコンセプトアルバムを作るというアイデアが生まれた瞬間だったね。
ストーリーは強大な脅威に曝された地球を中心に展開するよ。”The Everones” は人類より優れたエイリアンかも知れないし、人間の良心なのかも知れない。それはリスナーの解釈に任せるよ。
とにかく、基本的に人類は滅ぶべき運命にあるんだ。僕たちは世界の清廉と美を、ただ自らの生き方のみのために全て壊しているからね。人類はパニックに陥り、嘆願のため “The Everones” に唯一世界に残されたピュアでイノセントなものを送ることに決めたんだ。それが少女 Tiara だったんだよ。Tiara は僕たちを救うために送り出されるんだ。さてその結末は?それはアルバムを聴いて、歌詞を読んで自らで決めて欲しいね…。
The Everones, 人類、Tiara, Tiara の両親。Tommy と妹の Jenny が楽曲の中で素晴らしくそういったキャラクターを歌い分けているんだよ。

Q6: Musically, “Tiara” becomes more gorgeous, symphonic record compared with your past works, I think. Also, vocoder, femal voice, violin, and church organ creates more mysterious mood, Do you agree that? What was your musical goal when you making “Tiara”?

【STEFAN】: Thank you. Yes, I´d say that´s pretty fair. Our goal was to make exactly the type of music that we want to make, keep it interesting, not be too repetitive of stuff the band has done before, explore new and ”darker” territories while making sure it sounds very, very SW in the end. We also aimed to make the music for each piece of the story speak the ”musical language” of the words to it. It´s a pretty thin line but I think we really succeeded in this.

Q6: 音楽的にはよりゴージャスかつシンフォニックに進化したと感じました。ボコーダー、女声、ヴァイオリン、チャーチオルガンもその進化を後押ししていますね?

【STEFAN】: ありがとう。うん、とてもフェアな批評だと思うよ。今回の僕たちのゴールは、作りたい音楽を作ることだったね。興味深く、以前の焼き直しではなく、新たによりダークなテリトリーを切り開きながらも、非常に SEVENTH WONDER らしいサウンドを保証するようなね。
同時に、ストーリーの各場面を “ミュージックランゲージ” で語るような音楽を作りたかったね。紙一重だったけど、やり遂げたと思っているよ。

Q7: In your previous record “The Great Escape”, we were knocked out by 30 minutes epic title track. And also we are really excited about 20 minutes “Farewell” suits. There are many colors, emotions in the suits. Off course, Seventh Wonder always have made long running time record, and kind of “prog manner” makes us (prog fans) smile. Anyway, when you making long epic, which song is your inspiration from prog rock history?

【STEFAN】: I wasn´t in the band when ”The great escape” was written so I couldn´t tell you about how that was created. During my time, however, ”Exhale” and ”The Promise” are both 10 minute tracks that many have called epics. We never write songs with the intention of making it sound like something else, but sure, we get inspired. Two long songs that really inspire me personally and that I think include all the elements and emotions that I definately appreciate in a prog epic are ”Learning to Live” by Dream Theater and ”When all is lost” by Symphony X. I´d say that ”Images and words” and ”Iconoclast” are my two favourite albums in the prog genre. We met the guys in those bands too and they are super nice and incredible players. Both Mikes from DT and Jason from SX are drum heroes of mine and Portnoy especially is one of my biggest influences. There are a few tricks of his that I picked up and used on ”Tiara”. Hope you don´t mind, Mike…

Q7: 前作のタイトルトラックは30分の一大エピックでした。今回も “Farewell”  トリロジーは、20分のエモーショナルでカラフルな大作です。
SEVENTH WONDER だけではなく、プログの歴史はこういった大作に彩られて来ました。

【STEFAN】: 僕は “The Great Escape” が書かれた時はバンドにいなかったから、あの楽曲がどのようにして書かれたのかは分からないんだけど、僕が加入した後の “Exhale”, ”The Promise” 共に10分のエピックだと言われるね。
まあ僕たちは何かのようなサウンドを意図して楽曲を書いたりはしないんだけど、もちろんインスピレーションは受ける訳さ。
個人的に、インスパイアされた2つの大曲、プログエピックがあるよ。含まれる要素、感情全てを賞賛出来るようなね。
一つは DREAM THEATER の “Learning to Live” で、もう一つは SYMPHONY X の “When All is Lost” さ。”Images and Words”, “Iconoclast” は、実際プログジャンルにおけるフェイバリット2枚なんだ。
僕たちは彼らに会ったこともあるんだけど、とても感じが良く、驚異的なプレイヤーたちだよ。それに2つのバンドのドラマー、Mike Manginiと Jason Rullo は僕のヒーローさ。
そして、Mike Portnoy には特別大きな影響を受けているよ。”Tiara” でも彼のトリックをいくつか使用していてね。Mike には気にしないで欲しいね。(笑)

Q8: Off course, Dream Theater is one of the best band of prog metal. And maybe you are often compared with them. But, I feel your ethereal melodies, European senses make you more unique in prog metal scene. What’s your thought about the balance between technique and melody, atmosphere?

【STEFAN】: Technique, melody and atmosphere… Hmm, you know what, those are some pretty excellent ”key words” to bear in mind when creating our kind of music. All five of us have acquired a certain amount of technical skill through years and years of practice, so we try to use that when we write but I´d say we never ever write something for the purpose of doing difficult stuff. You know, sometimes you will hear a song that is obviously very, very difficult to play. I will hear drummers on some newer metal releases doing stuff where I go: Damn, how the hell does he do that? But if that difficult section is not musically pleasing to listen to, it becomes pointless to me. That´s where melody and atmosphere comes in. No matter how tricky a certain section of any given song is, it is crucial that it fits into the ”puzzle”. In SW we always try to incorporate interesting time signatures and advanced sweeps and poly rhythms etc. but that is because we like it and we know our fans do to. When it comes to the balance you mention, I´d say we really succeed in that.

Q8: DREAM THEATER と言えば、あなたたちはしばしば彼らと比較されますね?
ただ、SEVENTH WONDER はよりエセリアルで、欧州のバンドらしいメロディーセンスが際立っているように感じます。言い換えれば、テクニック、メロディー、アトモスフィアのバランスが素晴らしいですよね?

【STEFAN】: テクニック、メロディー、アトモスフィア…それは僕たちのような音楽を生み出す時、心に留めている素晴らしいキーワードなんだよ。
僕たち5人は、長年の鍛錬で一定のテクニカルスキルを身につけているから、作曲する時はそれを落とし込もうとするんだ。だからといって、難解なマテリアルを見せつけるために楽曲を書いたりはしないよ。
時には、明らかに聴いていて非常にプレイするのが難しいと分かる楽曲もあるでしょ?僕だって、最近のメタル作品のドラマーを聴けば、彼はいったいどうやってるんだ?って思うこともあるしね。だけど、そういった難解なセクションも音楽的に実りがなければ、僕にとっては的外れなんだ。だからこそ、メロディーとアトモスフィアが必要なんだけどね。
つまり、曲の特定のセクションがどれほど難しいものであっても、それが “パズル”に合っていることが重要なんだ。SEVENTH WONDER では常に興味深い変拍子や高度なスイープ、ポリリズムなどを取り入れようとしているけど、それは僕たちが好きだからだし、ファンのみんなもそうだと知っているからなんだ。
だから君が言及したバランスについて言えば、僕たちは本当に上手くやっていると思うな。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED STEFAN’S LIFE

Ok, just so you know, we have pretty diverse tastes within the band and our influences range from Mr Big to Meshuggah, but here are my personal top 5 (Chronologically):

KISS “CREATURES OF THE NIGHT”

This album came out when I was a young kid. It got me into heavy rock for real and Eric Carr´s massive drum kit up on that huge tank riser was it for me.

子供の頃リリースされてヘヴィーロックにのめり込むきっかけになったよ。Eric Carr のマッシブなドラムキットが僕が戦車みたいなドラムライザーを気に入っている理由さ。

METALLICA “MASTER OF PUPPETS”

That acoustic ”Battery” intro, the title track, the brutal weight of ”Thing”, the melodies and harmonies throughout and Lars´ kick ass drumming. It´s perfect. Still to this day for me.

“Battery” のアコースティックなイントロ、タイトルトラック、ブルータルヘヴィーな “The Thing That Should Not Be”。Lars の強烈なドラミングに流れるメロディーとハーモニー。完璧さ。今日でもね。

TOTO “THE SEVENTH ONE”

Jeff Porcaro was and is my biggest drumming influence. Incredible chops but it´s the feel of his playing that just gets me every time. The songs on this album are so damn good, so beautiful and with soooo much groove.

Jeff Porcaro からは今も昔も最大の影響を受けているよ。楽曲も素晴らしく、美しく、何より最高にグルーヴしているね。

PANTERA “VULGAR DISPLAY OF POWER”

Terry Date´s in your face production, man! What you see on the cover is what happens to you the first time you hear it! That opening riff of ”Mouth for war”… Instant love for me! So much power and groove and just the unique touch from Rex, Vinnie, Dime and Phil is pure magic.

Terry Date の迫力あるプロダクションだよ!アートワークが音楽を端的に現しているよね!”Mouth For War” のイントロリフですぐ恋に落ちたよ!強大なパワーとグルーヴ。そして全員のユニークなタッチ。純粋に魔法だよ。

DREAM THEATER “IMAGES AND WORDS”

It added about four layers on top of what I thought was possible when creating music. Such an amazing album with such incredible musicianship.´

ただ驚異的なミュージシャンシップを伴った驚異的なアルバムだよ。

MESSAGE FOR JAPAN

We have understood that people in Japan really like us and our new album, so thank you all for your support! I mean, we all know how much Japan loves heavy metal and we would really love to be able to come there and play someday. Of course we hope that ”Tiara” gets big enough that this becomes a reality. It would be a dream come true! Thank you, guys!

僕たちは、日本のみんなが本当に SEVENTH WONDER、そしてこの新作をとても気に入ってくれていることを分かっているよ。だからみんなに、本当にそのサポートに対する感謝を伝えたいんだ!
僕たちは日本がどれだけメタルを愛しているか知っているし、どうしてもいつか日本に行ってプレイしたいよ。もちろん、”Tiara” がそれを実現出来るほどビッグになればいいな。そうすれば夢が叶うからね!みんな、ありがとう!

STEFAN NORGREN

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VOLA : APPLAUSE OF A DISTANT CROWD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ADAM JANZI OF VOLA !!

“I Would Describe The Band As An Adventurous Rockband With Tendencies Towards Metal And Electronica. We’re Very Keen On Experimenting And Not Being Bound To One Label Or Genre.”

DISC REVIEW “APPLAUSE OF A DISTANT CROWD”

モダンプログレッシブのフロントランナー VOLA は、ジャンルのアイデンティティーを保ちながら進化を遂げる荊棘を成し遂げるユトランドの至宝。
Djent 由来の重厚なグルーヴ、シンコペーションの創造性をメロウでヴィンテージなイヤーキャンディーで包み込み、シンセウェーブのフィヨルドへと注ぎ込む彼らのやり方は、まさしくデンマーク発祥のトレンド、”ヒュッゲ” “甘美な時” をリスナーへと運びます。
レトロ&フューチャーが交差する衝撃のデビューフル “Inmazes” から4年。世界一幸福と言われるデンマークに降臨した “時をかけるバンド” が次なるテーマに選んだのは、皮肉にもテクノロジーや SNS が人類にもたらす栄華と暗部、幸せの価値。
「タイトルの “Applause of a Distant Crowd” “遠方の観客から届く拍手喝采” とは、僕たちが SNS を通してコンスタントに賞賛や承認を求めていることを表しているんだよ。だけど、そうやって喝采をくれる人たちは遠く離れていて、そこでの関係性が何か実りをもたらすことなんてないだろうはずなのに。」と新たなドラムマイスター Adam Janzi が語るように、インターネット& SNS の発展は利便性の向上と同時に、承認欲求、嫉妬、欺瞞、憤怒といった人に巣食う闇の部分をこれまで以上に助長させ、世界は生きづらさが増しているようにも思えます。
“We Are Thin Air”、アルバムの幕開けは、そうした息苦しさを “空気が薄い” と表現する究極のメッセージ。THE ALAN PERSONS PROJECT を彷彿とさせる暖和で壮大なメロディーの洪水は、コーラスの魔法と浮遊感を伴って、あたかも水中で暮らしているかのようなイメージを摩訶不思議に演出し描写します。
同時に、80年代の甘くキラキラした、しかしどこか切ないデジタルの波はコンテンポラリーなディストーションサウンドと融け合い、その波動は “Ghost” のエセリアルなセンチメント、感傷の波へと集約していくのです。
レトロとフューチャーを自在に操る時間魔法師の煌きはすなわち “ビタースイート”。そしてよりオーガニックに、オルタナティブの領域へと接近した新たな旅路は、MEW や MUSE のインテリジェントな方法論とも入念にシンクロしていると言えるでしょう。
一方で、「それでも僕たちは、今でもプログやメタルを愛しているよ。それは変わらないね。」と語るように、MESHUGGAH や DECAPITATED の凶暴なポリリズムが一際そのサウンドスケープを拡大させていることは明らかです。
“Smartfriend”, “Alien Shivers” におけるシンコペーションアグレッションはまさしくプログメタルの系譜を引く証ですし、その場所に VOLA 特有のポップセンス、アトモスフィアが流入した響きには、”Post-djent” を導くヒントが隠されているのかも知れませんね。
さらに、”Vertigo”, “Green Screen Mother” で見せるダークでスロウな一面は、バンドと作品の二面性を際立たせ、モダンプログの骨子である多様性とダイナミズムを一際浮かび上がらせることとなりました。そして、当然そこには、Adam が人生を変えたアルバムで挙げている Chelsea Wolfe, Nick Cave からの仄暗く、ノワールな影響が存在するはずです。
今回弊誌では、その Adam Janzi にインタビューを行うことが出来ました。「もしこのバンドを一言で表すなら、アドベンチャーロックバンドかな。メタルとエレクトロニカの要素を持ったね。」 さて、この作品を耳にして Steven Wilson は何をおもうのでしょうか。どうぞ!!

VOLA “APPLAUSE OF A DISTANT CROWD” : 10/10

INTERVIEW WITH ADAM JANZI

Q1: First of all, your long-awaited new record “Applause Of A Distant Crowd” is out now! Lot’s of fans, critics really appreciate your effort. How do you feel now?

【ADAM】: It feels great to finally have released the album! It’s always a bit nervous and exciting when you don’t know how people will react. It’s definitely heartwarming to read all the nice words that people say about the album.
You always get a bit detached from the songs when you’ve been working on them for so long, so to me the songs haven’t really felt new for a while, until now that we’ve released the album. So it’s definitely a liberating feeling!

Q1: 待望の最新作 “Applause Of A Distant Crowd” がリリースされましたね!ファンや評論家から非常に高い評価を得ていますね?

【ADAM】: 遂にこのアルバムをリリースすることが出来て最高の気分だよ。リスナーの反響が予想出来ない時は、いつだって興奮するし、少しナーバスにもなるね。だけど、みんながこのアルバムについて語る全ての賞賛を読めば、間違いなく心が満たされるよ。
アルバムの制作で楽曲と長く付き合っていると、その楽曲たちと少し距離を置くようになるんだ。だからしばらくの間、リリースされるまで僕にとってこのアルバムは新しいと感じられなかったんだ。遂に解放されたって感じだね!

Q2: This is the first interview with you. So. at first, could you tell us about the band and yourself? What kind music were you listening to, when you were growing up?

【ADAM】: I’m the drummer of the band and I joined about a year ago. I would describe the band as an adventurous rockband with tendencies towards metal and electronica. We’re very keen on experimenting and not being bound to one label or genre. I’m from Sweden but the band itself is originally from Denmark.
Growing up, I listened a lot to bands like Meshuggah, Decapitated, Metallica, Korn and Slipknot. I still listen to those bands today, but I listen to plenty of other stuff aswell. It all depends on the mood and the setting.

Q2: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドについて教えていただけますか?

【ADAM】: 僕はドラマーで、VOLA には1年前に加わったんだ。もしこのバンドを一言で表すなら、アドベンチャーロックバンドかな。メタルとエレクトロニカの要素を持ったね。僕たちは実験を重ねることに熱心だし、一つのジャンルやラベルに留まったりはしないんだよ。僕はスウェーデン出身なんだけど、バンド自体はデンマークを基盤としているんだ。
僕は MESHUGGAH, DECAPITATED, METALLICA, KORN, SLIPKNOT のような多くのバンドたちを聴いて育ったね。そういったバンドは今でも聴いているよ。だけど今では他のジャンルも多く聴くね。その時のムードとか気分によってね。

Q3: What inspired you to start playing drums? Who was your musical hero at that time?

【ADAM】: Definitely Lars Ulrich! Metallica was the first metalband that I ever listened to and Lars Ulrich inspired me to start drumming.

Q3: ドラムを始めたキッカケは何だったのでしょう?誰が当時のヒーローでしたか?

【ADAM】: 間違いなく Lars Ulrich だね!METALLICA は僕が最初に聴いたメタルバンドで、Lars がドラムを始めようと思わせてくれたのさ。

Q4: How did VOLA come to be? What was your initial image of your musical journey?

【ADAM】: The band started in 2006 as a fun thing between a group of friends. As the band grew through a few line-up changes, the band became more and more serious in a way. I wasn’t in the band at that time, so I can’t say what the initial vision was, but we definitely want to hit the big stages, travel the world and meet plenty of awesome people. We do this because we love creating and playing music. That will always be at the core of what we’re doing.

Q4: VOLA はどの様なビジョンの下に結成されたのでしょう?

【ADAM】: バンド自体は、2006年に友人同士が集まって楽しむために始めたんだ。数度のメンバーチェンジを経てバンドが成長するに伴い、どんどんとシリアスな方向へ向かっていったのさ。
当時僕はバンドに居なかったから最初のビジョンについて詳しくは言えないけど、全員が大きなステージに立ち、世界を回って、沢山の素晴らしい人たちに会いたいと思っているのは間違いないよ。
そしてもちろん、創造すること、音楽をプレイすることを愛しているからこそ VOLA をやっているんだ。それはいつだって、僕たちの活動における核の部分であり続けるんだ。

Q5: OK, let’s talk about your newest record “Applause Of A Distant Crowd”. I feel it’s more organic, dynamic record compared with “Inmazes”. Is there anything you have approached differently with this release?

【ADAM】: We didn’t try to perfect everything in post-production and we entered a proper studio to record the drums. Instead of going for metal-sounding drums where we replace sounds, we let the natural sounds breathe. Overall, we just went for a sound that is a bit more alive. Less gain, dirtier drums and just honest performances on each instrument.

Q5: では最新作 “Applause Of A Distant Crowd” について話しましょう。
前作 “Inmazes” と比較して、よりオーガニックかつダイナミックな作品だと感じました。アプローチを変えた部分はありますか?

【ADAM】: ポストプロダクションにおいて、僕たちは全てを完璧に仕上げようとはしなかったね。そして、ドラムスをレコーディングするのに最適なスタジオを選んだんだ。
つまり、メタルらしいサウンドのドラムスを求める代わりに、よりナチュラルで息のつけるようなサウンドを求めたのさ。だから全体的に見ても、より生々しい、生き生きとしたサウンドへ向かったと思うよ。
ゲインを減らし、ダーティーさを増したドラムスに、各楽器がただ正直で純粋なパフォーマンスを乗せているのさ。

Q6: I think the impressive artwork connects with “We Are Thin Air”, “Ruby Pool”, right? Is there any concept, lyrical themes in this record?

【ADAM】: There is a theme for this album where we explore our relationship with social media and technology. Each song explores this in a different way, but generally, the title ”Applause Of A Distant Crowd” talks about how we constantly search for applause and validation through social media, where the people are so distant and where those relationships might never turn into something fruitful.
There are both good and bad things about social media and technology. We feel that the artwork represents both sides, one corner of dark water and one corner where the sun shines through.

Q6: 印象的なアートワークは、”We Are Thin Air”, “Ruby Pool” といった楽曲と関連しているようにも感じます。

【ADAM】: アルバムには確かなテーマがあってね。僕たちは SNS やテクノロジーと人類の関係について掘り下げているんだよ。どの楽曲もそのテーマを別々の角度から探求しているんだよ。
つまり、タイトルの “Applause of a Distant Crowd” “遠方の観客から届く拍手喝采” とは、僕たちが SNS を通してコンスタントに賞賛や承認を求めていることを表しているんだよ。だけど、そうやって喝采をくれる人たちは遠く離れていて、そこでの関係性が何か実りをもたらすことなんてないだろうはずなのに。
SNS やテクノロジーには良い面も悪い面もあると思う。僕たちはこのアートワークがその両面を現していると感じているんだ。一角には暗い水面、また一角には輝かしいサンシャインが注ぐ水面があるからね。

Q7: Celestial synth-wave, mellow melodic ear-candy and heavy groove are mixed naturally, creates incredible dynamism. I feel it’s like there is past and future, mixing 80’s and now. In your writing process, what was the inspiration for you?

【ADAM】: We didn’t have a specific time in mind, we just draw on whatever intrigues us in the moment. Since we listen to so many different bands and genres, it’s hard to pinpoint exact inspirations, but the band Mew definitely has inspired our sound a lot.

Q7: ダイナミズムと言えば、セレスティアルなシンセウェーブとメロウなメロディーに交差するヘヴィーなグルーヴは実に自然に折り重なり、濃密なコントラストを生み出しています。
言い換えれば、80年代と現代の密なる交差点とも言えそうですね?

【ADAM】: 僕たちは特定の時代を念頭に置いていた訳じゃないんだ。ただ今、自分たちの興味をそそるものを描いているだけなんだ。
とにかく、非常に多くの異なるバンドとジャンルを聴いているから、インスピレーションの源を正確に突き止めるのは難しいんだけど、MEW は確かに僕たちのサウンドに多くのインスピレーションを与えたね。

Q8: Maybe, some listeners remind more mainstream bands like Muse, Mew from your music. Obliviously, you become less djenty, less mechanical, even less proggy I feel. So, what’s prog and metal to you now?

【ADAM】: We still love to listen to both prog and metal, that hasn’t changed. But we just want to explore something broader when it comes to the music that we create. We listen to many other genres besides prog and metal, and we want to explore those avenues aswell.

Q8: 仰る通り、MEW や MUSE を想起するファンは多いでしょう。明らかにメタルや Djent に起因する要素は減っていますからね。

【ADAM】: それでも僕たちは、今でもプログやメタルを愛しているよ。それは変わらないね。ただ、僕たちが創造する音楽に関しては、より幅広く探求したいだけなんだ。
プログやメタル以外にも様々なジャンルを聴くからね。だからそういった “アベニュー” も同様に通って進む訳さ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ADAM’S LIFE

METALLICA “METALLICA”

This was the first metal-album I ever heard, as I mentioned before. You can understand how this changed my life, it pretty much led me down this path right from the start.

どれほど僕の人生を変えたか想像できるかい?

CHEALSEA WOLFE “ABYSS”

This album has influenced me so much when it comes to dark and slow music. I can’t express what an eye-opener this album was for me, you would have to explore it yourself. But this album is an emotional ride that paints some really dark landscapes.

ダークでスロウな音楽について言えばこのアルバムが大きな影響を与えたね。いかに目を開かせてくれたか表現出来ないくらいさ。暗いランドスケープを描く感情のライドさ。

KORN “UNTITLED”

This album was actually the first album that I bought by myself for my own money.
I remember playing it for my parents in the car during a long drive home. I really felt like I was part of the Korn fanbase then and it was so exciting to know that I had contributed. I remember playing along to some of the songs from this album, using only a few pillows and a pair of drumsticks, long before I even had a drumkit.

自分のお金で買った最初のアルバムだよ。車で両親に聴かせたのを覚えているよ。遂に KORNのファンになれたような気がしてね。自分で売り上げに貢献出来て興奮していたんだ。マクラとスティックでかけながらプレイしていたね。ドラムキットを買う前の話さ。

NICK CAVE & WARREN ELLIS “THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD”

This is a soundtrack from the movie with the same name. It’s an absolutely fantastic movie and the soundtrack brings such amazing atmosphere to it. The melancholy hits you like a brick.
This soundtrack album opened me up to both more atmospheric and more melancholic art.
It has had a huge impact on how I approach music when it comes to both drums and percussion.
It has me trying to create an environment and paint an atmosphere, instead of just trying to create something ”cool”.

同名映画のサントラだったね。素晴らしい映画でサントラもその雰囲気を反映していたんだ。よりアトモスフェリックでメランコリックなアートへの扉を開いてくれたね。音楽にアプローチする時に、ドラム、パーカッションの分野で大きなインパクトを与えてくれたね。

MESHUGGAH “NOTHING”

It is quite obvious how this album has impacted our sound. It has definitely impacted my own drumming immensely. After listening to this album for a month straight, it finally clicked and I could understand and remember the rhythms. That day changed my drumming and understanding for music and rhythm immensely.

このアルバムが僕たちの音楽にインパクトを与えているのは明らかだよ。僕自身のドラミングにもね。一月聴き続けて、遂にリズムを理解することが出来たのさ。

MESSAGE FOR JAPAN

Thank you so much for reading, we hope you will enjoy the album if you haven’t listened to it already. It would be an amazing experience to visit Japan in the future, hopefully we can make that happen someday!

読んでくれてありがとう。アルバムを楽しんでくれたら嬉しいね。日本を訪れるのはきっと素晴らしい体験だろうな。いつか実現出来たらいいね!

ADAM JANZI

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【REVOCATION : THE OUTER ONES】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAVID DAVIDSON OF REVOCATION !!

“Sometimes I’ll Discover Some Cool Voicings While Working On a Jazz Tune And I’ll Try To Manipulate Them In a Certain Way So That It Fits Into The Metal Framework Better.”

DISC REVIEW “THE OUTER ONES”

エクストリームメタルシーンの “名状しがたきもの”。刻々とその姿を変える轟音の支配者 REVOCATION は、神秘探求者たるリスナーの脳を時に捕捉し、時に喰らうのです。
「彼らは時代によって音楽性を少しづつ変化させていたでしょ?」David は信奉する DEATH の魅力についてそう語りましたが、自らのバンド REVOCATION にも同様の試みを投影しています。
ハイテクニカルなデスメタルの知性とスラッシュメタルの衝動の中に、オーセンティックなメタルの様式美を組み込んだ初期の煌きは眩しく、一方で鬼才 ARTIFICIAL BRAIN にも所属する Dan Gargiulo 加入以降の、前衛的で中毒性を宿した VOIVOD にも通じる不協和のカオスもまた魅力の一つだったと言えるでしょう。
そうして最新作 “The Outer Ones” でバンドが辿り着いた魔境こそ、トレードマークである演奏能力とアグレッションを拠り所とする”完璧なデスメタル”、すなわち “The Inner Ones” に、荘厳でリリカルなメロディーのイヤーキャンディーやジャズの複雑怪奇、すなわち “The Outer Ones” を織り込んだコズミックな宇宙でした。
饗宴の始まりはダークでソリッドな “Of Unworldly Origin” から。TRIVIUM の爽快さまでイメージさせる耳障りの良いファストチューンは、しかし同時にブルーノートを起点としたジャジーなコードボイシングで自らの異形をアピールします。
分解してスウィングさせればツーファイブにもフィットするウネウネとしたリードプレイから、冷徹でしかしファンタジックな DEATH の遺産、ツインリードへと雪崩れ込むギターの魔法は2人のマエストロを備える REVOCATION ならではの至宝でしょう。
実際、唯一のオリジナルメンバーとなった David Davidson のジャズに対する愛情は、先日あの TESTAMENT のジャズスラッシャー Alex Skolnick との対談でお互いが認め合ったように、本物です。ギター教師の一面も持つインテリジェントな David は、メタルにとって規格外のコード進行、ボイシング、そしてスケールを操りながらアルバムを未知の領域へと誘います。
ロマンチックとさえ表現可能な “Blood Atonement” はまさに David の異能が濃縮した楽曲でしょう。ブラッケンドな激情を叩きつける漆黒のワルツは幽かな叙情を宿し、一転して静寂の中紡がれるクリーントーンの蜜月は Joe Pass の匠を再現します。まさに David 語るところの “コントラスト” が具現化した “血の償い” は、CYNIC のアトモスフィアさえ纏って怪しくも神々しく輝くのです。
“Fathomless Catacombs” で再び DEATH への深い愛情を示した後、バンドは “The Outer Ones” で BETWEEN THE BURIED AND ME の重低音のみ抜き出したかのような不規則な蠢きでラブクラフトのホラーを体現し、さらに不気味なコードワークが映える “Vanitas” では VOIVOD はもとより ATHEIST, PESTILENCE のカオスをも須らく吸収してみせました。
アルバムを締めくくる大曲 “A Starless Darkness” はまさに名状しがたき暗闇。ドゥームの仄暗い穴蔵から這い出でし闇の化身は、勇壮なエピック、スラッシュの突心力、デスメタルの沈痛、シュレッドのカタルシスと多様にその姿を変えながら、OBSCURA と並びプログレッシブデスメタルの森を統べる者としての威厳を示すのです。
今回弊誌では、バンドのマスターマインド David Davidson にインタビューを行うことが出来ました。「ジャズの楽曲に取り組んでいる時、しばしば僕はクールなボイシングをいくつか発見するんだけど、それがメタルのフレームワークへとうまく収まるように手を加えてみるんだ。」フックと展開の目眩くクトゥルフ。今、最もハイテクニカルなギターチームが揃ったバンドの一つでしょう。どうぞ!!

REVOCATION “THE OUTER ONES” : 9.9/10

INTERVIEW WITH DAVID DAVIDSON

Q1: Hello, David! “The Outer Ones” is definitely the most death metal record for you. And also it explores death metal’s “The Outer Space” deeply. Do you agree that?

【DAVID】: Yes, it’s easily our most cosmic and death metal record to date. We wanted to go in a darker and heavier direction for this release and I’m glad everyone has taken notice.

Q1: 最新作 “The Outer Ones” は、間違いなくバンド史上最高に “デスメタル” な作品となりましたね?同時にデスメタルの “アウタースペース” も深く探求しています。

【DAVID】: うん、そうだね。明らかに僕たちにとって最もコズミックでデスメタルなレコードとなったよ。僕たちは今回のリリースでよりダークでヘヴィーな方向へと進みたかったんだ。みんなに気づいてもらえて嬉しいね。

Q2: “The Outer Ones” is off course ultra-technical, but is not difficult to digest, and catchy melody flows all through the album. That’s why your music attracts wide variety of audiences. When you were writing “The Outer Ones”, did you keep in mind for the balance between technique and ear-candy?

【DAVID】: Yeah we want to write well thought out songs and strong melodies first and foremost. While our music can be very technical at times, we also allow sections to breathe so that there’s some contrast. Every riff we write has intent behind it, we’re very mindful of how sections flow into one another and how each song fits into the bigger picture of the album as a whole.

Q2: アルバムはもちろんウルトラテクニカルですが、決して難解すぎる訳ではなく、キャッチーなメロディーが常に流れ出ていますね?
だからこそ、REVOCATION は幅広いオーディエンスにアピールしているのだと思うのですが。

【DAVID】: そうだね。僕たちは良く練られた楽曲と、強力なメロディーを何よりもまず書きたいと思っているんだ。僕たちの音楽は、時に非常にテクニカルになることもあるんだけど、息をつけるセクションも用意しているから、そこからコントラストが生まれるのさ。
僕たちが書いたすべてのリフは、そういった背景を意図しているから、それぞれのセクションがどのようにお互いの場所へと流れ込むのか、さらにそれぞれの楽曲がアルバム全体の大きな青写真にどのように収まるのかを非常に注意しながら制作しているんだよ。

Q3: Also, when I listen to “The Outer Ones” deeply, I notice your big love of Jazz and prog music from chord voicing, epic structure. In your writing process, how do you mix them with death metal’s aggression?

【DAVID】: I think it’s something that comes naturally for me. I spend a lot of time working on my jazz vocabulary so it’s been seeping into my writing and playing style more and more. Sometimes I’ll discover some cool voicings while working on a jazz tune and I’ll try to manipulate them in a certain way so that it fits into the metal framework better. The overall rhythm of jazz has had an affect on my playing as well because I’ve noticed we’ll use a lot of triplets that have a more bouncing feel, not quite swinging but maybe swinging by metal’s standards.

Q3: アルバムを注意深く聴けば、あなたのジャズやプログロックに対する大きな愛情が伺えます。

【DAVID】: 僕にとってそういった影響は実に自然に表れるんだ。僕はジャズのボキャブラリーへの取り組みに多くの時間を費やしているから、僕の作曲やプレイスタイルにジャズの影響はますます浸透しているんだよ。
ジャズの楽曲に取り組んでいる時、しばしば僕はクールなボイシングをいくつか発見するんだけど、それがメタルのフレームワークへとうまく収まるように手を加えてみるんだ。
それに、ジャズのリズム全体も僕のプレイに影響を与えているね。なぜなら、僕は REVOCATION がより弾むような感じのトリプレットを多く使用していることに気付いたからね。
もちろん、完全にスウィングしている訳ではないんだけど、ジャズスタンダードのメタル版と言えるくらいにはスウィングしているんだろうな。

Q4: Regarding Jazz, you seem to be guitar teacher when you are not touring, right? Do you think teaching makes you grow up as a guitar player?

【DAVID】: For sure, I’ve learned so much from teaching over the years and it forces me to stay sharp with my playing and my theory. I also teach some students that are capable of learning some pretty advanced stuff so I can bring harder pieces to the lessons which might benefit the student in one area and myself in another. A lot of my students ask great questions, when you’re forced to explain something you have to test your knowledge of the subject right on the spot, that helps me as well because I feel like I have to always be learning in order to be a good teacher.

Q4: ジャズと言えば、あなたはツアー中以外は、ギター教師としても働いているそうですね?教える中から学ぶこともありますか?

【DAVID】: もちろんだとも。僕は何年もギター教師を続ける間に沢山のことを学んで来たんだよ。教鞭を取ることで、僕は演奏や理論に先鋭的で居続けられるんだ。
それに、生徒の中には非常に高度なものを吸収出来るプレイヤーも存在するから、僕は彼らにとっても、自分自身にとっても恩恵を与えるかもしれないより難解な素材をレッスンに持ち込むことが出来るんだ。
生徒の多くは意味のある質問をぶつけてくるよ。人に何かを説明する時は、その題材について適切な知識を保持しているか試される訳で、その事実が僕の助けになっているね。だって良い先生であるために、常に学び続けなければという気持ちにさせてくれるからね。

Q5: So, speaking of Jazz, prog, maybe I think Cynic and Death are definitely pioneer of mixture in death metal field. Could you please talk about their influences?

【DAVID】: Death was a huge influence on me, but while I respect what Cynic did for the genre I was really influenced by them directly. I think I fell more into the “Death” end of the spectrum because they were more aggressive, I also found the lineup changes to be intriguing since there were different eras of Death where their sound would change up a bit. The first band I played with even did a Death cover set for Halloween way back in the day where we played a song off every record. If I had to pick a favorite record it would have to be “Symbolic” the songs were perfect on that record and I was also floored by the playing of Bobby Koelble. He has an incredibly unique style and as a soloist he was able to blend metal and jazz phrasing in a totally interesting way. Listening to his solos on that album really inspired me and definitely got the gears turning in my head on how I could incorporate similar ideas into my sound.

Q5: DEATH と CYNIC はデスメタルに多様性、複雑性を持ち込んだパイオニアと言えますよね?

【DAVID】: DEATH は僕に巨大な影響を与えているよ。だけど一方で、CYNIC がジャンルにもたらしたものもリスペクトしているんだ。彼らにも本当に直接的な影響を受けているよ。
極端という意味では、僕はより DEATH にのめり込んでいたね。というのも、彼らの方がよりアグレッシブだったからね。それにラインナップの変更にも興味をそそられたね。彼らは時代によって音楽性を少しづつ変化させていたでしょ?
実際、僕がプレイした最初のバンドはハロウィンのための DEATH のカバーバンドでさえあったんだ。当時は全てのアルバムから楽曲をプレイしたものだよ。
もし彼らの作品からフェイバリットを選ぶとしたら “Symbolic” になるだろうね。あのレコードの楽曲は完璧だし、それに Bobby Koelble のプレイには本当降参って感じだから。
彼はソロイストとして驚異的にユニークなスタイルを持っているし、メタルとジャズのフレーズを完全に興味深い方法でブレンドすることが出来ていたんだからね。
あのアルバムで彼のプレイを聴くと実にインスパイアされるし、どうやったら似たようなアイデアを自分のサウンドに織り込めるか頭の中がフル回転し始めるのさ。

Q6: It seems you uses your big love of H.P. Lovecraft’s classic horror stories as an allegory for societal critiques, right? Why are you attracted by his works?

【DAVID】: I love the whole universe of horror that he created. There’s multiple deities and creatures present throughout his stories that are all bound together in some way by his over arching mythos. He has an interesting writing style as well, sometimes he’s incredibly specific in his descriptions, other times he’s intentionally vague so that the reader’s own imagination can fill in the blanks. I do appreciate the allegorical nature of his works as well, there’s lessons to be learned about humans trying to dabble with forces that they cannot control and end up unleashing hell in the process.

Q6: インスピレーションと言えば、”The Outer Ones” は H.P. Lovecraft のホラーストーリーを現代社会が秘める闇の隠喩として使用していますよね?

【DAVID】: 僕は彼が創造したホラーストーリー全体の世界観を愛しているんだ。彼の物語の中には複数の神々や生物が存在しているね。そしてそれらは彼の神話たちの中で、包括的に結びついているんだよ。
それに、彼は興味深いライティングスタイルを築いていて、時に彼の描写には非常に明確なんだけど、一方で意図的に漠然としている時もあるから、読者自身の想像力でその空白を埋めることが出来るのさ。
僕は彼の作品の寓意的な性質も高く評価しているよ。彼の作品には学ぶべき教訓があるよね。人間が安易に、興味本位で手を出してしまった力を、結局コントロール出来ず、最終的に地獄を解き放ってしまうような例えさ。

Q7: Also, I read deep into your lyrics, it looks you think there is so much crisis happening in the world, right? Could you please tell us about the problem of the world?

【DAVID】: Greed and self interest motivates a lot of the suffering in the world. The human species is often prone to tribalism which tends to create strong, polarizing divides in society. I’m seeing the full effects of that right now here in America with what’s happening between the Republicans and Democrats, it feels like I’m living in two separate countries with completely different sets of values. The divides can either create gridlock or a total imbalance of power which particularly concerns me when it comes to policies that directly affect society. One of the biggest threats humanity faces currently is climate change so we all need to shed ourselves of this tribalism and learn to work together globally to come up with solutions to prevent this impending disaster.

Q7: では、この作品に隠喩、寓意としてしたためた、世界が直面している闇の部分についてお話していただけますか?

【DAVID】: 強欲と自己顕示欲が世界を苦しめていると思う。 人間という種は、しばしば、社会において、強く、分極した亀裂を作り出す傾向があり、部族主義になりがちなんだ。
僕は、今、アメリカの共和党と民主党の間で起こっていることは、完全にその影響だと踏んでいるんだよ。まったく異なる価値観を持つ2つの国に住んでいるように感じているね。
そういった亀裂は、暴動や全体的な不均衡を引き起こす可能性があるよ。社会に直接影響を及ぼす政策に関して、特に懸念されるね。
そして人類が現在直面している最大の脅威の1つが気候変動だね。僕たちは皆、そういった部族主義を捨て、差し迫った災害を防ぐための解決策を出すために、世界的に協力することを学ぶ必要があるんだよ。

Q8: So, Like Rivers of Nihil, Archspire, lot’s of new talents of Tech-metal are rising these days. Off course, you have toured with them, what’s your thought about new comer’s musical challenges?

【DAVID】: Well there’s been so much great music written over the years so there’s obviously a challenge to be original and find your own voice in the genre. However, I think the main challenge comes from just trying to stay afloat financially. You have to make sure you’re on top of your spending and are wise with your money because it’s really easy to stack up debt since there’s so many expenses associated with touring. You need to run your band like a business if you want to be in this for the long term.

Q8: シーンには才能を持った新鋭も増えています。RIVERS OF NIHIL や ARCHSPIRE などはあなたと共にツアーも行なっていますが、彼らのチャレンジについてはどのように思っていますか?

【DAVID】: ここ何年かの間に多くの素晴らしい音楽が生まれているね。そしてジャンルの中でオリジナルになること、自身の声を見つける事こそ彼らのチャレンジだったのは明らかだよ。
だけどね、それと同時に、若いバンドにとって本当のチャレンジは、財政的に何とかやっていくことだとも思うんだ。支出に関してしっかりと把握して、賢くお金を使う必要があるね。
というのも、バンドをやっていると本当に容易く負債を積み重ねてしまうんだ。ツアーに関する支出は非常に大きいからね。もし長い目でバンドを続けたいなら、ビジネスのように考えながら運営していく必要があるんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED DAVID’S LIFE

AEROSMITH “NINE LIVES”

GUNS N’ ROSES “USE YOUR ILLUSION 1+2”

PANTERA “VULGAR DISPLAY OF POWER”

MARTYR “WARP ZONE”

WES MONTGOMERY “SMOKIN’ AT THE HALHNOTE”

MESSAGE FOR JAPAN

Thanks so much for the interview! We toured Japan back in 2010 and we’ve been looking forward to playing there again ever since so hopefully we’ll be able to set something up on this current tour cycle. The fans were amazing and the hospitality that we received over there was unforgettable!

インタビューをありがとう!僕たちは2010年に日本をツアーしたんだけど、それ以来またプレイ出来る日を楽しみにしているんだ。だから、この作品のツアーサイクルで何とか実現出来ればと願うよ。
日本のファンは素晴らしいし、あの場所で僕たちが受けた歓迎は忘れることが出来ないね!

DAVID DAVIDSON

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FREAK KITCHEN : CONFUSION TO THE ENEMY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATTIAS “IA” EKLUNDH OF FREAK KITCHEN !!

“I Think The Change Of Music Industry Is a Brave New World With Tons Of Opportunities. You Can’t Sit Home And Complain It Was Better Before. Adjust Or Die.”

DISC REVIEW “CONFUSION TO THE ENEMY”

急速に拡大を続ける “ギターナード” の世界。真のギターフリークの間で、最もイノベーティブかつ画期的なプレイヤーとして崇拝を浴び続ける “Freak of the Freak” Mattias IA Eklundh。
水道のホースクリップ、テレビのリモコン、櫛、大人のディルドーにラジカセアンプ。目につくもの全てを “ギミック” としてギタープレイに活用し、レフトハンドのハーモニクスから両手タッピング、ミステリアスなスケールにポリリズムの迷宮まで自在に操るマエストロのアイデアは決して尽きることがありません。
同時に、弦は錆び付いても切れるまで交換せず、スウェーデンの自然とジャーマンシェパードを溺愛し、音楽産業の利益追求主義を嫌悪する独特の思想と哲学は Mattias の孤高を一層後押ししているのです。
「FREAK KITCHEN を立ち上げたのは少しだけコマーシャルな音楽を志したから。だけど適度にひねくれていて、様々な要素をミックスしながらね。」 とはいえ Mattias が情熱を注ぐスリーピースの調理場は、ただ難解で複雑な訳ではなく、むしろキャッチーでフックに満ち溢れた色とりどりのスペシャリテを提供して来ました。”Pop From Hell” とも評された、甘やかでインテリジェント、Mattias の “歌心” を最大限に引き出した “Freak Kitchen” はまさにバンドのマイルストーンだったと言えますね。
ジャズからボサノバ、アバンギャルド、ブログにインド音楽と手を替え品を替えエクレクティックに食材を捌き続けるバンドは、そうして最新作 “Confusion to the Enemy” でさらなる未踏の領域へと到達したように思えます。
「AC/DC は僕がいつも帰り着く場所なんだよ。Angus にただ夢中だし、Phil Rudd の熱狂的なファンでもあるんだ。」 近年、AC/DC のやり方に再びインスパイアされたことを明かす Mattias。その言葉を裏付けるかのように、作品には以前よりシンプルでスペースを活用した、ヴィンテージロックやブルースのエネルギッシュな息吹が渦巻いているのです。
例えば “Good Morning Little Schoolgirl” をイメージさせるブルースパワーにアンビエントな風を吹き込んだ “The Era of Anxiety”、スウェーデン語で歌われる “Så kan det gå när inte haspen är på” のシンプルな突進力とスライドギターのスキャット、さらにトラディショナルなブルースのクリシェをベースとしながら、愛車のボルボをパーカッションに EXTREME の “Cupid’s Dead” の要領で問答無用にリフアタックを繰り広げる “Auto” の音景は明らかに魅力的な新機軸でしょう。
もちろん、KINGS X を思わせるダークなオープナー “Morons” から胸を締め付ける雄大なバラード “By The Weeping Willow” まで、クラッシックでヴィンテージなサウンドを背景に Mattias らしいルナティックなギタープレイと甘く切ないメロディーのデコレーションを疎かにすることはありません。
圧巻はタイトルトラック “Confusion to the Enemy” でしょう。バンド史上トップ5に入ると語る楽曲は、アルバムに存在する光と闇を体現した究極なまでにダイナミックなプログレッシブ絵巻。MESHUGGAH を想起させる獰猛なポリリズムと空間を揺蕩うアンビエンス、さらにFKらしいイヤーキャンディーが交互に顔を覗かせる未曾有のサウンドスケープは、バンドが辿り着いた進化の証。
時という “敵” であり唯一の資産を失う前に成し遂げた記念碑的な快作は、そうして “We Will Not Stand Down” で緩やかにエモーショナルにその幕を閉じるのです。
今回弊誌では Mattias IA Eklundh に2度目のインタビューを行なうことが出来ました。「ゼロから何かを生み出す作業は、未だに究極の興奮を運んでくれるんだ。ただのルーティンの練習はそうではないよね。」 どうぞ!!

FREAK KITCHEN “CONFUSION TO THE ENEMY” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SOUTHERN EMPIRE : CIVILISATION】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SEAN TIMMS OF SOUTHERN EMPIRE !!

“When I Was 14, My Father Bought Me a Copy Of “Journey To The Centre Of The Earth” By Rick Wakeman. That Album Changed My Life!”

DISC REVIEW “CIVILISATION”

南半球、オーストラリアの南方アデレードから、プログレッシブな帆を掲げ天海へと漕ぎ出す “南の帝国”。SOUTHERN EMPIRE の紡ぐ物語はあまりに雄弁かつ壮大、圧倒的なパノラマです。
豪州のプログロックにとってアンバサダー的な存在だった UNITOPIA の解散は、旋律の魔法とアートロックの知性を愛するリスナーに茫漠たる喪失感を与えた出来事でした。
後にフロントマン Mark Trueack は元 UNITOPIA とヨーロッパのミュージシャンを集め UNITED PROGRESSIVE FRATERNITY を結成。一方でキーボーディストの Sean Timms はオーストラリアからのみ卓越した人材を選び抜き SOUTHERN EMPIRE を創設したのです。
そして Sean がインタビューで 「別のシンガーを入れた UNITOPIA だと思われないように、Mark のやっている事とは出来るだけ別の事がやりたかったんだ。」と語る通り、SOUTHERN EMPIRE は確かに異色で魅惑のサウンドスケープを深くその帝都に宿します。
30分の大曲を含む全4曲、68分のランニングタイムを携えた最新作 “Civilisation” は一見 “プログマナー”、トラディショナルなプログロックの遺産を存分に受け継いだレトロなレコードにも思えます。
しかし、実際は “プログヘブン” の領域にコンテンポラリーなプロダクション、硬質で鋭利な斬れ味、甘やかでポップなイヤーキャンディーを大胆に織り込みながら、躍動感溢れるハイエンドの造形美を提示したマグナムオパスと言えるのです。
スチームパンクなアートワークは革新を追い求める人類の象徴。ジュール・ヴェルヌの “地球から月へ” を引用したブックレットはイマジネーションへの憧憬。レトロとフューチャー、SFとリアルが入り混じるエピックに、ペリシテの巨人兵器ゴリアテに纏わる “Goliath’s Moon” 以上の幕開けはないでしょう。
ファンクのグルーヴ、モダンでシャープなリフワークに、浮遊する鍵盤の音色、陰影を帯びたロマンチックなボーカルハーモニーが折り重なればそこは異郷のシャングリラ。MOON SAFARI や FROST* にも重なるリリカルでハーモニックなメロディーのオーケストラは、リスナーを誘う優雅なオープニングセレモニーにも思えます。
「このアルバムでは、メンバー全員がライティングとアレンジのプロセスに関わったんだ。その結果は如実に現れているよね。」デビュー作と比較して “Civilisation” には瑞々しく現代的な感性が確かに宿っています。そして、”Goliath’s Moon” をシーンの新たなギターマスター Cam Blokland が作曲し、Sean がアレンジを手がけたという工程こそ、温故知新を具現化したアルバムの肝だと言えるのかも知れませんね。
同様に、ドラマー Brody Green が作曲を行い、Sean が磨き上げた “Cries for the Lonely” もユーティリティーなバンドの本質を明らかにします。NIGHTWISH や劇場音楽にインスピレーションを得た楽曲は確かに絢爛でシアトリカル。SAMURAI OF PROG の Steve Enruh が奏でるヴァイオリン、さらにはフルートの登場も相まって、楽曲はシンフォプログの夢劇場の様相を呈しているのです。
夢劇場と言えば、エレクトロニカやミニムーグ、壮麗なコーラスと共に散りばめられた DREAM THEATER への憧憬は白眉。20分の叙情ストーリーにきっと “A Change of Seasons” の華麗なデザインを思い浮かべるファンも多いでしょう。
プログメタルの大ファンではないと語った Sean 一人では辿り着けなかったであろう多様性の高みへは、Petrucci も舌を巻く鮮烈でロングスプリントな Cam のソロワークがしなやかに連れ去って行くのです。音の選択、配置、ストーリーの描写、グラウンドデザイン、全てにおいて Cam のギターワークはヒーローに相応しい煌めきを灯していますね。
元々は UNITOPIA のために書かれた大作 “The Crossroads” は SOUTHERN EMPIRE との出会いで完璧なるユートピアへと到達したのかも知れませんね。
TOTO のポップセンスに始まり、オリエンタル、フラメンコ、クラッシック、パーカッション、ホルン、ジャジーなサクスフォンにジプシーミュージック。幾重にも折り重なるエクレクティックな音楽の波は、タイトル通りここで交わり、そうしてバンドの大半が備える高い歌唱力を伴ってどこまでも前進を続けて行くのでしょう。
今回弊誌では、バンドのマスターマインド Sean Timms にインタビューを行うことが出来ました。例えば FROST* の “Milliontown”、MOON SAFARI の “Lover’s End” と同等のリスペクトを受けるべき作品だと信じます。
「僕はとても長い楽曲を書く傾向があるんだ。それは僕の歌詞でストーリーを伝えるのが好きだからなんだけどね。」どうぞ!!

SOUTHERN EMPIRE “CIVILISATION” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NIGHT VERSES : FROM THE GALLERY OF SLEEP】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH REILLY HERRERA OF NIGHT VERSES !!

“Diversity Is Definitely Key For Us, And We Don’t Ever Want To Overdo Or Repeat Anything More Than Necessary. “

DISC REVIEW “FROM THE GALLERY OF SLEEP”

プログメタルのサルバドール・ダリが草創せし夢幻画廊。ファンタジーとリアリティー、テクニックとアトモスフィア、モダンとオーガニックのダイナミズムを、”夢” という自由な空想世界で交差させる無言の詩聖はインストゥルメンタルミュージックのドラスティックな再構築を試みています。
例えば Tilian Pearson を失った TIDES OF MAN が、故に音に語らせる創意工夫を磨き上げポストロックの妙手となったように、詩人の喪失は時に音楽それ自体の革新を誘います。そして急遽リードボーカル Douglas Robinson がバンドを離れることとなった NIGHT VERSES も同様に、彼の遺した “スペース” を埋めるチャレンジの中で一際精華な創造の翼を得ることとなったのです。
RED HOT CHILI PEPPERS, TOOL, RAGE AGAINST THE MACHINE、そして近年では INTRONAUT とある種独創性を追求したアートの都 L.A. で、NIGHT VERSES の資質が育まれたのは必然なのかも知れませんね。
実際、ポストロックのソニカルな音景とハイパーテクニカルな Djent の相反をオーガニックに融解し、ダウンテンポのエレクトロニカを織り込む前人未到のドリームスケープは、超現実的なダリのシュルレアリスムにも通じる倒錯と魅惑のアートです。
フルブラストで幕を開ける夢への廻廊 “Copper Wasp” こそ “From the Gallery of Sleep” への強烈なインビテーション。多彩なリムショットやハイハットの魔術で複雑怪奇なポリリズムを支配する Aric のドラム劇場は、Nick の雄弁なギターワークと Reilly のアグレッシブなベースサウンドの独壇場。
ANIMALS AS LEADERS を想起させるファストでメカニカルな衝動から、RUSSIAN CIRCLES の重厚荘厳なグルーヴ、そして TYCHO の瑞々しいアンビエントまで自在に操る弦楽隊のテクニック、創造性はあまりに気高く孤高。
さらにサンプリングやエレクトロサウンドを加えて完成に導いたエクレクティックモンスターは、”夢” という自由な空間に花開いた崇高のアート、対比とダイナミズムのエキサイティングな奇跡に違いありませんね。
フレーズ、モチーフの巧みなリピートで、奇抜なテーマを鮮やかに印象付ける独特の手法は “Trading Shadows”, “Vice Wave” でより際立ちます。実際、「異なる音楽的な要素、アートをミックスして僕たちが伝えたい感情を具現化することこそ最も重要なことなんだ。歌詞というガイドがなくなったからね。」とインタビューで語るように、言葉を失った詩人は試行錯誤を経て、その感情を以前よりもビビッドに雄弁にリスナーのスピリットへと届けているのです。
バンドはそこからさらに多様性の扉を開き探求していきます。
パーカッシブでトライバルな “Vantablonde”、ポストロックの壮麗なサウンドスケープを掘り下げた “Lira”、hip-hop のグルーブに照らされた鮮烈のシュレッド “No Moon”、静謐な美しきアコースティックのレリーフ “Harmonic Sleep Engine”。
そうしてその全ての多様性、創造性はギターペダルの可能性を極限まで追求したプログレッシブで trip-hop なエピック “Phoenix IV: Levitation” へと集束していくのです。
アルバムは、幽玄なる白昼夢 “Infinite Beach” で TYCHO や BONOBO の理想とも深くシンクロしながら、メランコリックにノスタルジックにその幕を閉じました。
今回弊誌では、ベースプレイヤー Reilly Herrera にインタビューを行うことが出来ました。ちなみにドラマー Aric は絶賛売り出し中 THE FEVER 333 のメンバーでもあります。
Instru-Metal の最新形こそ彼ら。「”多様性” は間違いなく僕たちにとって鍵だと言えるね。これまでも同じことをやり過ぎたり、必要以上に繰り返したりすることを望んだりはしなかったからね。」どうぞ!!

NIGHT VERSES “FROM THE GALLERY OF SLEEP” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CONJURER : MIRE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH BRADY DEEPROSE OF CONJURER !!

“Dan And I Bonded Over Our Mutual Frustration With How Shit The Local Scene Had Become And How Bored We Were With Metalcore. Conjurer Ended Up Being The Product Of This.”

DISC REVIEW “MIRE”

2015年、英国ミッドランズに突如として現れた魅力的なエクストリームミュージックの醸造所 CONJURER は、刺激に飢えたメタル中毒者を酔わせ、瞬く間に熱狂の渦を巻き起こしています。
スラッジ、ドゥーム、ハードコア、プログ、そしてブラック&デスメタル。香り高き金属片の数々をエクレクティックに調合し精製する芳醇なるアマルガムは、Holy Roar 主導で進められる Neo-New Wave of British Heavy Metal の象徴として踏み出す大胆で鮮烈な一歩です。
「僕にとっては GOJIRA と THE BLACK DAHLIA MURDER こそがスターティングポイントだった訳だからね。そして決定的な瞬間は YOB をライブで見た時だった。」
インタビューで Brady が語ってくれた通り、CONJURER が創成したのは圧倒的に面妖で不穏なスラッジ成分、神秘と思索のプログ成分に、相隔相反するファストで激烈なメタルコアの獰猛を配合した超俗の美酒 “Mire”。その崇高なる多様性の香気は、レーベルの理念とも完璧にシンクロしながら厳かに新時代の幕開けを告げています。
アルバムオープナー “Choke” は、この混沌と斬新を見渡す眺望。濾過以前の純粋な憤激。あまりにハングリーなテンポチェンジの妙。
GOJIRA と NEUROSIS の遺伝子を纏った野太くもエッジーな唸りは、不協和音の沼沢、閉所恐怖症のハーモニーを彷徨いながら瞬時にファストで狂乱のブラックメタルへとその色を変えていきます。さらにその底流は Frederik Thordendal のプライドとも合流し、ただ陰鬱で悲惨な音景を表現するためのみに結束を強くするのです。
実際、泥と霧に覆われた不気味で不透明な原始沼をイメージさせる “Mire” というタイトルは、明らかに限られたリスニングエクスペリエンスでは全貌を掴めない、繰り返しの再生を要求するアルバムの深みと間口、そして芸術性を象徴していますね。
「多くのバンドは一つか二つのメジャーな影響を心に留めながら作曲していると思うんだけど、僕たちはどの瞬間も30ほどの影響を考慮しながらやっているんだ。」との言葉を裏付けるように、バンドは様々な風景をリスナーの脳裏へと刻み続けます。
“Hollow” で示されたドゥーミーなメランコリー、クリーントーンの旋律はポストロックの景観さえ抱きしめた、陰鬱なアルバムに残る微かな希望。しかしその幽寂なるサウンドスケープは、やがて宿命の如く地の底から襲い来るブラッケンドハードコアの波動、濁流に巻き込まれ押し流されてしまうのです。その落差、静と動、速と遅が司るダイナミズムの効果はまさしく無限大。
それにしてもバンドの落差を支えるリズム隊は破格にして至妙。特に様々なリムショットを華麗に使い分け、楽曲のインテンスを高める Jan Krause のドラムワークは新たなヒーローの名に相応しい創造性に満ちていますね。
“Thankless” で敬愛する MASTODON に感謝なき感謝を捧げ、”The Mire” で再びホラー映画のテンポチェンジをショッキングに見せつけた後、アルバムは終盤にハイライトを迎えます。
静謐の谷と激情の山脈を不穏に繰り返し行き来する “Of Flesh Weaker Than Ash” で 「GOJIRA はデス/ブラックメタルの要素を作曲に活用しながら、ヘヴィーな音楽を実にキャッチーに変化させることが出来ると教えてくれた訳さ。」の言葉通りエクストリームメタルのフック、イヤーキャンディーを張り詰めたテンションの中で実現し、SLEEP のファズサウンドをフューネラルドゥームの寂寞とプログスラッジのエピックに封じた “Hadal” でレコードは新世界への扉を開きながらは威風堂々その幕を下ろすのです。
今回弊誌では、ギター/ボーカル Brady Deeprose にインタビューを行うことが出来ました。「ギター/ボーカルの Dan Nightingale と僕は、当時同じようなフラストレーションを抱えて仲良くなったんだ。ローカルシーンがいかにクソになったか、メタルコアがいかに退屈かという鬱憤だよ。」 どうぞ!!

CONJURER “MIRE” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MICHAEL ROMEO (SYMPHONY X) : WAR OF THE WORLDS / PT.1】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MICHAEL ROMEO OF SYMPHONY X !!

“I’ll Take a Great Song Over Anything Else. The Technique And All That Stuff Is Fine, But Using It In a Tasteful And Musical Way Is What Is Important. “

DISC REVIEW “WAR OF THE WORLDS / PT.1”

Michael Romeo は自己超克を命題に刻む、ストイックなギターウィザードです。一定のスタイルを確立した後、そのクオリティーを安住の地とするプレイヤーが多い中、SYMPHONY X のマスターマインドはイノベーションを続けます。
90年代初頭、Yngwie Malmsteen と John Petrucci のハイブリッドとしてシーンに登壇した Michael は、プログメタル第ニの波にシンクロした SYMPHONY X 共々着実にその地位を築いて行きました。
PANTERA の獰猛かつ理知的なリフエージを自らのファンタジーへと取り込んだ “The Divine Wings of Tragedy” は序章にしてエレガントなマイルストーン。”ユリシーズ” をテーマにシンフォニックな24分の大曲をリリカルに演じる “The Odyssey”、そして TOOL や DISTURBED のコンテンポラリーで数学的なリフロマンスが冴え渡る “Paradise Lost”。
「僕にとっては、異なることに挑戦したり、新しく興味深い何かを創造したりといったことの方が大きな意味があるんだよ。」と語る通り、Michael は SYMPHONY X を通してその豊潤なビジョンと、アップデートを重ねた先鋭なる時代性を表現して来たのです。
94年に、今は亡きゼロ・コーポレーションからリリースしたクラシカルな “The Dark Chapter” をノーカウントとしてソロデビュー作の肩書きを得た “War of the Worlds/Pt.1” は、まさにそのビビッドな開拓的スピリットを体現した作品だと言えるでしょう。
インタビューで、「僕はこのアルバムでメタルに映画音楽の要素をミックスしたかったんだ。」 と語ったように、実際 “War of the Worlds/Pt.1” こそが、チャレンジングかつ前人未到のオーケストラルなシネマティックメタルであることは明らかです。
もちろん、RHAPSODY のようにクラッシックや民族音楽を、オーケストラルにメタルファンタジーへと落とし込む手法はこれまでもありました。しかし、Bernard Hermann や John Williams, Hans Zimmer といった、コンテンポラリーなシネマミュージックの息吹を濃厚に抱きしめる Michael の手法と慧眼は、近年の多様でカラフルなモダンメタルレボリューションの中でも際立っていますね。
アルバムを通して奏でられる印象的なテーマ、モチーフを内包した、ダークで荘厳な “Introduction” はスターウォーズメタルのファンファーレ。アルバムのテーマは “Conflict” “紛争”。”彼ら” と “私たち”、立場、人種、種族、生い立ち、様々な違いにより争いを余儀なくされる無慈悲なドラマはそうしてオーケストラルにその幕を上げます。
刹那、プログメタルのカタルシスを満載した “Fear of the Unknown” が鳴り響くと、リスナーは慣れ親しんだ “X のシンフォニー” に酔いしれるでしょう。ただし、Russell Allen に比べてよりデリケートでメロディックな Rick Castellano のボーカルアプローチは喝采と共に新鮮に映るはずです。
よりシリアスで陰鬱な領域を探求する “Black” はスターウォーズメタルの象徴かもしれませんね。壮大なオーケストレーションとギターの共闘で迫り来る闇を表現したイントロから、ファストにイマジネーティブに畳み掛けるメタルの牙はあまりにスリリング。
さらに、EDM/dubstep を大胆にそのメタルオーケストラへと導入した “Fucking Robots” は創造性と享楽の両面からアルバムのハイライトと言えるかも知れません。プログメタル、オーケストラ、EDM が三位一体となり、ビッグでキャッチーなコーラスを伴いながら畳み掛けるそのインパクトはまさに圧巻のトライデント。
シンフォニックなインタルードでシームレスに繋がり映画の体をしたアルバムは、オリエンタルトライバルな “Djinn”、胸を打つ壮大なパワーバラード “Believe”、TOOL のメソッドをメロディックメタルに封入した”Oblivion” と、いくつかのモチーフを音楽的に拡大し、オーケストラとメタルのシンクロ度をさらに高めながらエピックな世界を創り上げて行くのです。
そうしてアルバムは、”Constellations” で二者を完璧なまでに融合し、その幕を閉じました。
ARK, Yngwie との仕事で知られる達人 John Macaluso, 実は同じ学校に通っていたというBLSの John JD DeServio のオールスターキャストもファンにはたまりませんね。今回弊誌では、マエストロ Michael Romeo にインタビューを行うことが出来ました。「テクニックとか、ギターに纏わる様々な事柄も良いけど、それを絶妙に、音楽的な方法で使用することこそ重要なんだ。」どうぞ!!

MICHAEL ROMEO “WAR OF THE WORLDS / PT.1” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ENSLAVED : E】JAPAN TOUR 2018 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH IVAR BJØRNSON OF ENSLAVED !!

“We Knew The Style Of Music Would Be Related To The Black And Death Metal Movement, But We Also Knew That Our Lyrical Content And Concept Would Have To Be Different From These Genres.”

DISC REVIEW “E”

聳え立つ九つの頭首。中央の頭は不死、他の八つは一撃を受けると増殖して生え変わる。ENSLAVED は神話のヒドラを想起させる骨太のリビドーで、メタルシーンを闊歩する規格外の怪異です。
90年代初頭、ノルウェーの地下ブラックメタルシーンから這い出た幻妖は、シンセサウンドを吸血した異端のシンフォブラックでシーンに顕現し、徐々に知的で濃密なプログレッシブサウンドへと傾倒していきました。
インタビューにもあるように、骨子となるブラックメタル初期の原衝動を護持しつつ、バンドが遭遇し見渡す百色眼鏡の影響を次々と抱きしめ新たな “首” へと挿げ替えていく様は、まさに不滅なるヒドラの所業として唯一無二の存在感を放っていますね。
“Axioma Ethica Odini”, “RIITIIR”, “In Times”。そうして近年、ブラックメタルのエトス、モノクロームのパレットに百花繚乱のカラフルな配色と明暗を導き、精彩で前衛的な雄編を提示し続ける ENSLAVED が辿り着いたアバンギャルドの極み、ヤマタノオロチの多様性こそが最高傑作とも謳われる最新作 “E” なのです。
ENSLAVED の頭文字とも重なるアルファベット “E” は、同時にゲルマンの古い文字体系ルーン文字で “ehwaz” 家畜としての馬、転じて “共生” を象徴しています。
アートワークの “M” こそがそのルーン文字 “E” であり、”M” が馬の姿に似ていることから浸透していった考え方だと言いますが、このタイトル自体がサタニズムを元にした既存のブラックメタルとは全く異なり、自然やスピリチュアル、そして北欧神話やバイキングの遺産を題材とする ENSLAVED の本質を端的に示しているのでしょう。
事実、インタビューで Ivar は 「僕たちの音楽的なスタイルがブラック/デスメタルのムーブメントに関係していることは分かっていたんだ。他の音楽からの影響も散りばめられてはいたけどね。同時にその頃僕たちは、歌詞の内容やコンセプトがブラック/デスメタルとは異なるだろうことも理解していたんだよ。」 と語ってくれています。
まさにその自然との共生をイメージさせる鳥の囀り、そして “馬” の嘶きに幕を開けるオープナー “Storm Son” は、バンドが到達したエピカルかつアバンギャルドな森羅万象を提示します。
PINK FLOYD を彷彿とさせるサイケデリックで緩やかな時間は、新加入 Håkon Vinje の神々しくも美しき多層のクリーンボーカルへと進展し、一方で Grutle Kjellson がグロウルの黒雲を呼び込むと一天にわかにかき曇り、メロトロンやオリエンタルなフレーズを織り込んだ狂気の嵐が巻き起こるのです。
実際、前任者 Herbrand に比べて Mikael Akerfeldt に近い Håkon のオーガニックな声質は、エクストリームミュージックの野望と、複雑怪奇でアバンギャルドなプログロックの至福を全て抱きしめた人類の進化を映したこの11分の絵巻物で、以前にも増したダイナミズムを創出することを嫋やかに宣言していますね。
“Sacred Horse” で降臨する煌びやかな Keith Emerson の鍵盤捌き、アシッドにブルースのパターンを組み込んだ “Axis of the World”, そしてコンテンポラリーなドゥームの嘆きにサックスの躍動を込めた “Hiindsiight” など、Grutle が 「あらゆる既存の枠組みや境界線、ルールを取り払った。」 と証言する作品の中でも、”Feathers of Eolh” は至高の驚きでした。
ヒプノティックでミニマル、Steve Reich とジャズのエッセンスを抽出し、ドリーミーなクリーンボイスとフルートを旋律にブラックメタルの枠組みの中で “ヘラジカの羽” を描き出す想像以上の冒険は、いつの日にもチャレンジを恐れずブレイクスルーを続けるバンドの偉大なスピリットが滲み出しているように感じました。
今回弊誌では創立メンバーでコンポーザー/ギタリスト Ivar Bjørnson に2度目のインタビューを行うことが出来ました。前回は Loud Park 16での初来日直前。そして今回は、直後に日本ツアーが決定しています!!バンドと繋がりの深い SIGH や Vampillia との共演は見逃せません。さらに初期3作からプレイするスペシャルなワンマンセットも予定。
「新しいバンドの大半は過去のバンドを真似たり、張り合ったりしてその呪いにかかっていたように思うんだ。だけど結局、そのやり方では全てが逆戻りして、進化もなく後退してしまうだけなんだよ。」 どうぞ!!

ENSLAVED “E” : 10/10

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