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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PAUL MASVIDAL (CYNIC) : MYTHICAL】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PAUL MASVIDAL OF CYNIC !!

“Chuck Gave His Life To Music And Was Always Interested In Learning New Things And Expanding His Art. I Think That Is Where We Connected As Artists. He Found In Me a Creative Young Spirit Looking To Try New Things.”

DISC REVIEW “MYTHICAL”

テクニカル/プログレッシブデスメタルの祖 DEATH がジャンルのリミットを解除したトリガーにして、CYNIC がメタルに宇宙とアトモスフィアをもたらした根源。Paul Masvidal は現代メタル史の筆頭に記載されるべき偉人です。
「Chuck はその人生を音楽に捧げ、いつも新たなことを学ぶ意欲を持ち、自身のアートを広げていったんだ。そういう点が、アーティストとしての僕たちを結びつけたんだと思う。きっと彼は僕の中にも、新たなことに挑戦する若きクリエイティブなスピリットを見つけていたんだろうな。」今は亡きデスメタルのゴッドファーザー Chuck Schuldiner の眼差しには、自身と同様に既成概念という亡霊に囚われない眩いばかりの才能が映っていたはずです。
実際、DEATH の “Human” でメタルとプログレッシブ、ジャズの垣根をやすやすと取り払った後、Paul は CYNIC をはじめ GORDIAN KNOT, ÆON SPOKE といった “器” を使い分けながら野心的な音旅を続けて来たのです。
咆哮と SF のスペーシーな融合 “Focus”、幽玄でアンビエントなアートメタルの極地 “Traced in Air” “Carbon-Based Anatomy”、そして THE BEATLES の精神を受け継ぐアビーロードメタル “Kindly Bent to Free Us”。そうしてもちろん、Paul がメスを握り執刀する音楽の臨床実験は、ソロ作品においても同様に先鋭と神秘の宇宙でした。
「分かっていたことが2つあってね。1つはアコースティックのレコードを作りたかったこと。もう1つは、ヒーリング体験を伴う新たなサウンドテクノロジーに深く興味を惹かれていたこと。」
サウンドスケープを探求するスペシャリストが “MYTHICAL” で到達したのは、音楽と治療の未知なる融合でした。
もちろん、これまでもロックとエレクトロニカを掛け合わせる実験は幾度も行われて来ましたし、ヒーリングを目的とした環境音楽も当然存在しています。
しかし Paul Masvidal が遂に発想した、シンガーソングライター的アコースティックな空間に、集中やくつろぎ、そして癒しを得るためのアイソクロニック音やバイノーラルビートを注入する試みは前代未聞でしょう。
「Lennon/McCartney を愛しているからね。彼ら二人はソングライティングにおいて、最大のインスピレーションなんだ!」
Paul が語るように、シンガーソングライターというルーツ、”家” に回帰した MASVIDAL の音楽は、THE BEATLES への愛情に満ち溢れています。仄かに RADIOHEAD も存在するでしょうか。
コード進行、旋律や歌い回しは “Fab Four” の魔法を深々と継承し、”Kindly Bent to Free Us” からメタリックな外観を取り払ったオーガニックな木造建築は居心地の良い自由で快適な空間を謳歌します。特に CYNIC のメランコリーまで濃密に反映した “Parasite” の美しさは筆舌に尽くしがたいですね。
そして、このアーティスティックな建造物にはスピリチュアルな癒しの効果も付与されています。表となり、裏となり、アルバムを通して耳に届くアイソクロニック音やバイノーラルビートは、不思議と Paul の演奏に調和し、音の治療という奇跡を実現するのです。”メタルが癌に効く” より先に、心と体に “効く” 音楽を作り上げてしまった鬼才の凄み。
「そういった “治療用トーン” や “脳を楽しませるトーン” を音楽に組み込むことができれば、音楽の効果と治癒力を高めることができると思った訳だよ。」音の葉と感情の相互作用を追求し続けるマエストロはそうして最後に大きなサプライズを用意していました。
“Isochronic Tone-Bath”。音浴、つまり音のお風呂体験。EPに用意された5曲から、Paul の演奏を剥ぎ取りヒーリングのトーンのみをレコードの最後に据えたマエストロの真の目的は、”聴く” と “感じる” の同時体験を瞑想と共にリスナーへ提供すること。そうして 「信念を曲げず、信念の元に」 進み続ける冒音者は、再度真に常識に逆らう道を進み、革命的な作品を完成へと導いたのです。
今回弊誌では、Paul Masvidal にインタビューを行うことが出来ました。「Chuck とは素晴らしい思い出が沢山あるよ。その思い出の大半は、僕を笑顔にしてくれるんだよ。僕は彼が充実した作品とインスピレーションを、これからミュージシャンとなる世代に残してくれたことが嬉しいんだ。」 きっと真の音楽は時の荒波にも色褪せません。どうぞ!!

MASVIDAL “MYTHICAL” : 10/10

INTERVIEW WITH PAUL MASVIDAL

Q1: Hi, Paul! First of all, how was Cynic Japan Tour with Cyclamen and Plini? Actually, lot’s of Japanese fans were really excited to see the legend, finally!

【PAUL】: The Japan tour was a dream come true. It was Cynic’s first time there, and we couldn’t have asked for a better reception from Japanese audiences. The vibe was tremendous!

Q1: まずは、CYCLAMEN, PLINI と共演した CYNIC 日本ツアーの感想からお話ししていただけますか? 日本のファンは、遂に伝説をみることが出来てとても興奮していましたよ。

【PAUL】: あの日本ツアーはまさに夢が叶ったって感じだったね。CYNIC にとって初めての日本ツアーだったんだ。
あれ程の歓迎を日本のオーディエンスから受けるなんてね!素晴らしいヴァイブだったよ!

Q2: After the Tour, Cynic and Sean Reinert decided to go another way. Could you tell us about the decision as much as you can?

【PAUL】: Having a working relationship with a life long friend deteriorate in such a way is eye opening and it put me in touch with regions of sadness in my heart I didn’t know existed. Reinert was going through personal difficulties for many years, and unfortunately those closest to him felt the brunt of that pain. The year prior to our Japan tour, I was trying to separate from him gently and quietly, but unfortunately he didn’t want to go in such a way. When the whole situation unfolded, I felt sad cause I knew he was suffering terribly and didn’t know how to make a skillful change. Ultimately, I choose not to argue with reality and trust that matters unfolded exactly as they needed. I’m grateful for the great music we made together, and that he’s been able to find a new life for himself outside of Cynic. He needed that, and Cynic has been able to move forward.

Q2: 日本ツアーの後、CYNIC は長年ドラマーを務めた Sean Reinart と別々の道を歩むことになりました。
出来るだけで構いません。あの決断についてお話ししていただけますか?

【PAUL】: 生涯の友人とこんな風に仕事上の関係を悪化させるのは、ショッキングだったし、存在さえ知らなかった心の中の悲しみの場所に触れることになったね。
Reinart は何年も個人的な問題に苦しめられていて、だから彼と親しい人たちは、その苦しみに焼かれるような思いをしていたんだ。日本ツアーの一年前に、僕は優しく、静かに彼と距離を置こうとしたんだよ。だけど残念ながら、彼はそうなることを望まなかったんだ。
引き返せない所まで問題が発展してしまった時、僕は悲しかったね。だって僕は彼が酷く苦しんでいるのを知っていたけど、状況を上手く改善する方法が分からなかったんだから。それで最終的に僕は、現実と葛藤しないことを選んで、この問題は何か必要性があってこのように発展したんだと信じることにしたんだよ。
僕たちが共に作った偉大な音楽に感謝しているし、彼が CYNIC から離れた場所で新たな人生を見つけられたことにもね。彼にはそれが必要だったんだよ。そうして CYNIC も前に進むことが出来るんだ。

Q3: Last year, we could hear Cynic’s great new song “Humanoid”. That was the first one with Matt Lynch on drums, and it seems he fit’s very well with Cynic, right? Anyway, is there any plan to making Cynic’s new record?

【PAUL】: Sean Malone and I are working with Matt Lynch on the new album. It’s very exciting new music for us. I suspect it will be coming out sometime mid next year.

Q3: 昨年 CYNIC は、新たなドラマー Matt Lynch をフィーチャーした素晴らしい新曲 “Humanoid” をリリースしましたね。アルバムにも期待が高まりますが。

【PAUL】: Sean Malone と僕は新たなアルバムで Matt Lynch と仕事をしているよ。僕たちにとってとてもエキサイティングな新しい音楽だよ。来年の中ごろにはリリースしたいと考えているよ。

Q4: OK, let’s talk about your solo record “Mythical”. When I heard “Kindly Bent to Free Us”, I think you are modern day’s Lennon/Mccartney, and after hearing “Mythical”, I believe it strongly. Actually, are they one of your inspirations?

【PAUL】: Thank you so much. That is the biggest complement I could ever receive and I am deeply humbled by it. I love Lennon/McCartney. They are two of my biggest songwriting inspirations!

Q4: では、あなたのソロ作品 “Mythical” について話しましょう。
CYNIC の “Kindly Bent to Free Us” を聴いた時、あなたは現代の Lennon/McCartney だと感じたのですが、”Mythical” を聴いた後それは確信に変わりました。

【PAUL】: 本当にありがとう。その表現は最上級の賛辞だし、実に恐れ多いような気もするね。Lennon/McCartney を愛しているからね。
彼ら二人はソングライティングにおいて、最大のインスピレーションなんだ!

Q5: When you appeared to the scene, you were one of the young guitar hero with high musicianship. But gradually, you have changed your musical direction to more singer and songwriter way. Do you agree that?

【PAUL】: Yes. I grew up listening to singer songwriters as a child, and this is essentially a return to my roots. It’s like a full circle back home. I still play electric guitar and a new Cynic record will eventually surface but I am most certainly interested in stripping away the layers now with this work and returning “home”.

Q5: あなたがシーンに登場した時は、高いテクニックを備えたギターヒーローとして注目を集めていましたね。
ただ、徐々にシンガー、そしてソングライターとしての方向性によりフォーカスしているようにも思えます。

【PAUL】: そうだね。子供の頃はシンガーソングライターを聴いて育ったんだ。だからまあ、そのルーツに回帰するのは必然とも言えるだろうね。一周して家に帰るようなものさ。
今でもエレキギターはプレイするし、新しい CYNIC のレコードでもその成果は見られるはずだよ。だけどね、今最も僕が興味を持っているのは、ソロ作品のようにそういった人工的なレイヤーを剥ぎ取って、”家” に戻ることなんだよ。

Q6: The is the EP, the first of a trio called “Mythical Human Vessel”. Does the storyline and concept relate to your spiritualism and Buddhism?

【PAUL】: These songs are an attempt at accessing truth in the most direct and honest way possible. I had a particular story in mind but I want people to experience it and make of it what they will without any narrative framework that I might impose on it. In a sense, the story is going to be different for everyone and I love that. My personal interpretation is just that–personal–and ultimately beside the point. What matters is the emotional response that it evokes for each listener. But I do think it’s helpful to think of it this way: The three EPs chart an emotional progression: a Beginning, a Middle and an End.

Q6: “Mythical” は “Mythical Human Vessel” というトリロジーの第1作のようですね?

【PAUL】: ソロ作品の楽曲は、真実に対して最もダイレクトに、正直な方法でアクセスする試みだと言えるだろうね。
あるストーリーは頭の中にあるんだよ。だけど、僕はリスナーにこの作品を実際に体験して欲しいんだ。僕が説明を加えると狭いフレームの中で体験せざるを得なくなってしまうからね。
だからある意味では、このストーリーは全員が違うように解釈出来ると言えるだろうね。僕はそういうのが好きなんだよ。
つまり、僕の解釈はただ個人的なもので、究極的にはその狙いから的が外れている訳だよ。重要なのはそれぞれのリスナーの感情を喚起することなんだからね。
ただこういう風にヒントを出せば理解の手助けにはなるだろうね。この3つの EP は感情の進行を表すチャート、図表のようなものなんだ。始まり、中盤、そして終わりのね。

Q7: Actually, mixing Rock and electronic have experimented for years, but there have been never happened the experience of an acoustic singer-songwriter record with isochronic tones. You are the first person, right? Where did the inspiration come from?

【PAUL】: Indeed, I suspect this may be the first time these two worlds have merged in such a way. I knew two things, I wanted to make an acoustic record and I have also been deeply interested in new technologies using sound to experiment with healing. I began exploring binaural beats and Isochronic tones and working with material on Dr. Stephane Pigeon’s site, mynoise.net. Due to the acoustic material having so much to do with emotional transparency, I knew that if I could incorporate these therapeutic tones brain-entrainment tones into the music I would increase the effects of the music and it’s healing properties. Thankfully Dr. Pigeon loved the material and helped to program the tones for each song. Isochronic’s are fascinating in that there’s an interactive component with how our mind can work with the frequencies to facilitate our own healing. It’s truly a powerful medicine and I’m grateful it’s found a home on these records. I also included on each album, an ‘Isochronic Tone-Bath’ which is the tones of the first 5 songs without the music. So in a way you ‘hear/feel’ the songs again, but as a singular tone-bath experience.

Q7: ロックとエレクトロニカを融合する実験はこれまで何年も行われてきましたが、あなたのようにアコースティックのシンガーソングライターテイストとアイソクロニック音 (集中やくつろぎを得るための等時間隔トーン) をミックスするアーティストは存在しませんよね?

【PAUL】: その通りだよ。このようなやり方でその2つの世界を繋いだのはおそらく僕が初めてだろうね。分かっていたことが2つあってね。1つはアコースティックのレコードを作りたかったこと。もう1つは、ヒーリング体験を伴う新たなサウンドテクノロジーに深く興味を惹かれていたこと。僕はバイノーラルビートとアイソクロニック音の探究を始め、Dr. Stephane Pigeon のサイト のマテリアルを使用してみたんだ。
アコースティックのマテリアルは感情の透明性に大きく関係しているから、そういった “治療用トーン” や “脳を楽しませるトーン” を音楽に組み込むことができれば、音楽の効果と治癒力を高めることができると思った訳だよ。ありがたいことに、Stephane 博士は僕のマテリアルを気に入って、それぞれの曲にそのトーンをプログラムする手助けをしてくれたね。
アイソクロニックは魅力的だよ。癒しを容易にするために、僕たちの心がどのように周波数と連携することが出来るのかというインタラクティブな成分という意味でね。それは本当に強力な薬で、僕のソロ作品たちに “家” が見つかったことに感謝しているんだ。
同時に僕は各アルバムで、最初の5曲から音楽を抜いてアイソクロニック音だけを抽出した6曲目 “Isochronic Tone-Bath” “音のお風呂体験” を含めたんだ。 だから、ある意味リスナーは楽曲を再度 ‘聞く/感じる” 体験が出来て、同時に “音のお風呂” に入浴することも出来るんだ。

Q8: So, 18 years have passed since Chuck Schuldiner passed away. Maybe, Death was the first time we knew your name. Definitely, “Human” never gets old after many years. Could you please talk about memory with Chuck and musical journey with “Godfather of Death metal”?

【PAUL】: Amazing, it’s been 18 years! I first met Chuck when I was 17, through the underground tape trading community. We became fast friends and I somehow knew we would eventually make music together, even back then. Chuck gave his life to music and was always interested in learning new things and expanding his art. I think that is where we connected as artists. He found in me a creative young spirit looking to try new things. He also gave me a huge opportunity and essentially ushered me into the world of being a working musician, all because he believed in me. That alone, meant so much to me as a young musician trying to find a way into the music industry. I have so many fantastic memories with Chuck, many of which bring a smile to my face. I’m glad he was able to leave behind a substantial body of work and inspiration for generations of musicians to come.

Q8: Chuck Schuldiner が亡くなって18年が経ちましたね。DEATH はあなたを最初に世界へと紹介したバンドで、”Human” は長い月日を経ても色褪せることはありません。

【PAUL】: 信じられないね!18年も経つんだよ!Chuck に初めて会ったのは17の時だったね。アンダーグラウンドのテープトレードのコミュニティーでね。僕たちはすぐに友人となり、振り返ってみればその時僕はいつか彼と音楽を作るだろうと朧げに知っていたような気がするね。
Chuck はその人生を音楽に捧げ、いつも新たなことを学ぶ意欲を持ち、自身のアートを広げていったんだ。そういう点が、アーティストとしての僕たちを結びつけたんだと思う。きっと彼は僕の中にも、新たなことに挑戦する若きクリエイティブなスピリットを見つけていたんだろうな。
それに彼は僕に大きなチャンスを与えてくれて、ミュージシャンとしてこの世界で仕事をしていくために欠かせないことの案内役を買って出てくれたんだ。Chuck とは素晴らしい思い出が沢山あるよ。その思い出の大半は、僕を笑顔にしてくれるんだ。僕は彼が充実した作品とインスピレーションを、これからミュージシャンとなる世代に残してくれたことが嬉しいんだよ。

Q9: Master, Gordian Knot, Æon Spoke…so many things I’d love to ask, haha. But Cynic released “Focus” GTR book recently. It means, actually, “Focus” is milestone of technical/prog metal, and changed metal world. Looking back now, what’s the record to you?

【PAUL】: Focus for me is about self determination. It’s also about listening to your instincts and trusting yourself. Cynic had an uphill battle with Focus because not a lot of people seemed to understand the music, and at times we felt like outsiders on a different planet. Ultimately all these things became our legacy and it was because we decided to stick to our guns and make a record that we believed in, not what everyone else told us to make. We truly went against the grain and I’m grateful for that.

Q9: CYNIC としては、先日 “Focus” の GTR Book を発売しましたね。間違いなくあの作品は、テクニカル/プログメタルにとってマイルストーンとなりましたし、メタルの世界を変えました。
今振り返ってみて、”Focus” はあなたにとってどんな作品ですか?

【PAUL】: “Focus” は僕にとって自己決定の作品だね。それに、本能に耳を傾け、自分自身を信頼することでもあるね。当時、多くの人が “Focus” の音楽を理解しているようには見えなかったから、CYNIC は “Focus” で苦戦を強いられて、時に僕たちは別の惑星に来た部外者のようにも感じていたんだ。
だけど最終的には、そういったこと全てが僕たちの遺産、レガシーとなったんだ。だからこそ、僕たちは信念を曲げず、信念の元にレコードを作ると決めたんだからね。みんなが僕たちに勧めるような音楽ではなくね。僕たちは真に常識に逆らう道を進み、そう出来たことに感謝しているんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED PAUL’S LIFE

That is difficult to answer cause there’s so many from different periods of my life, but here’s some consistent faves!

THE BEATLES “THE BEATLES (WHITE ALBUM)”

BRIAN ENO “AMBIENT 1: MUSIC FOR AIRPORT”

RADIOHEAD “KID A”

ELLIOT SMITH “EITHER / OR”

MY BLOODY VALENTINE “LOVELESS”

MESSAGE FOR JAPAN

Thank you, Sin for the wonderful interview! I’m sending a big cosmic hug to all the fans in Japan.
I look forward to performing Mythical Human Vessel live with Japanese fans, hopefully later this year if I can find a way to get there!

素晴らしいインタビューになったね、ありがとう!大きな宇宙的コスミックなハグを日本のファンのみんなに贈るよ。招聘されれば、”Mythical Human Vessel” を今年の後半くらいに、日本のファンのためにぜひプレイしたいね!

PAUL MASVIDAL

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【BELZEBUBS : PANTHEON OF THE NIGHTSIDE GODS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Sløth & Hubbath OF BELZEBUBS !!

ALL PICTURES BY JP AHONEN

“I’m a Comic Nerd Myself, So I’d Have To Namedrop Katsushiro Otomo, Masamune Shirow, Osamu Tezuka And Kenichi Sonoda As Personal Favorites, For Example.”

DISC REVIEW “PANTHEON OF THE NIGHTSIDE GOD”

“漫画” の世界に居を構える “カートゥーンブラックメタル” BELZEBUBS は、DETHKLOK に対するブラックメタルからの返答です。
フィンランドのコミックアーティスト、JP Ahonen の創造する漫画の世界から産声を上げた仮想のカルトバンドは、いつしか現実を超える真なるブラックメタルへと到達していました。
Ahonen が描いたのは、”シリアスな” ブラックメタルバンドの “ステレオタイプな” 日常。結婚の重圧、子供怪獣、そして BELZEBUBS と家庭のバランス、さらに MV 撮影のための不気味な場所の確保にまで苦悩し奔走するコープスペイントのバンドマン Sløth の毎日は、実に多くの共感を生みました。
謎に包まれたカルトメタルスターも、実際は自分たちと同様に些細なことや生活の一部で悩み、何とか乗り越えている。巻き起こったシンパシーの渦は、そうして現実世界にまで彼らの音を轟かせる原動力となったのです。
「もちろん、俺らのルーツはブラックメタルにあるよ。けど、クラッシックからデスメタル、プログロックに映画音楽まで全てを消化しているのさ。」
Hubbath が語るように、レイヤーにレイヤーを重ね、彼らの言葉を借りれば “満載の” 61分 “Pantheon Of The Nightside Gods” は、奇跡のデビューフルだと言えるでしょう。同時に、北欧エクストリームの重鎮 Dan Swano の仕事においても、最高傑作の一つとして語り継がれるはずです。
実際、DETHKLOK がそうであったように、コミックから生まれた BELZEBUBS の “Pantheon Of The Nightside Gods” も、ただシリアスにジャンルに対する愛に満ちています。メロディックかつシンフォニック、絢爛豪華なブラックメタル劇場は、プログレッシブな筋書きと演技で完膚なきまでに濃密な神話の荘厳、古から伝わる闇の力を伝えるのです。
EMPEROR の “In The Nightside Eclipse”, BRUZUM の “Hyvis Lyset Tar Oss”, CRADLE OF FILTH の “Principle Of Evil Made Flesh”、そして EDGE OF SANITY の “Purgatory Afterglow”。1994年の魔法を全て封じ込め、さらに DISSECTION や OPETH, CHILDREN OF BODOM の理念までも吸収したアルバムは、よりコマーシャルに、よりコンテンポラリーにマスリスナーへと訴求するある種北欧エクストリーム、北欧ドラマチシズムの集大成と言えるのかもしれませんね。
コンパクトとエピック、両極が封じられていることもバンドのワイドな背景を描写しています。獰猛で、トラディショナルなブラックメタルの刃を宿す “Blackened Call” が前者の代表だとすれば、オーケストラと実験性の海に溺れる耽美地獄のサウンドトラック “Pantheon Of The Nightside Gods” はまさしく後者の筆頭だと言えるでしょう。そうして広がるクワイアとオーケストレーション、そしてシンセサイザーの審美空間。
もちろん、コミックブラックメタルという BELZEBUBS の出自とコンセプト、そしてあざとさも垣間見えるコマーシャリズムは、20年、25年前のサークルでは憎悪の対象となったのかも知れません。
ただし、映画 “Lords of Chaos” の制作が象徴するように、近年ブラックメタルのシーン全体が狂気と暴力のサタニズムから、多様なエンターテイメントの領域へと移行しつつあるようにも思えます。そうした背景を踏まえれば、むしろ BELZEBUBS の登場と音楽的総括は必然だったのかも知れませんね。
もちろん、コープスペイントを纏う Obesyx, Sløth, Hubbath, Samaël  のキャラクターが実際に演奏をしているのか、それとも中の人が演奏をしているのかは悪魔のみぞ知るですが、特にリードギタリスト Obesyx のプラッシーで流暢なソロワークには目を見張るものがありますね。誰なんでしょうか。
今回弊誌では、漫画の中から飛び出したボーカル/ギターの Sløth、ベース/ボーカルの Hubbath にインタビューを行うことが出来ました。「俺自身はマンガオタクだからな。だから、大友克洋、士郎正宗、手塚治虫、園田健一をフェイバリットとして挙げない訳にはいかないだろう。」シーン随一のシンガー ICS Vortex もゲスト参加を果たしています。どうぞ!!

BELZEBUBS “PANTHEON OF THE NIGHTSIDE GODS” : 10/10

INTERVIEW WITH Sløth & Hubbath

Q1: First of all, how did Belzebubs come to be?

【Hubbath】: Belzebubs was conjured together way back in 2002 by Sløth, our former drummer Izkariot and myself. Sløth and I were schoolbuddies and spent the most of our time hunting new CD’s, gluttoning comic books, playing D&D and well, just nerding around. Sløth had made these fake album covers for imaginary metal bands, and one of those caught Izkariot’s attention. He approached us and asked if he could join our band, which there wasn’t, but as he was older and hung out with all these hot goth girls, we naturally agreed. We went to buy equipment the very same day after scrambling some money together.

【Sløth】: I’m not a 100 % sure if Izkariot realized we didn’t know shit, OR that he just thought we were extreme and experimental, but we sounded terrible. Later during the year we met Obesyx, and that’s when we actually started evolving by leaps and bounds.

【Hubbath】: Yes, we’ve had numerous line-up changes over the course of years, which obviously has slowed us down, too. But our current line-up with Samaël on drums and some excellent guest musicians chiming in when needed, we believe we can trvly do anything. I’m already focused on the next album.

Q1: まずは、バンド結成の経緯からお話ししていただけますか?

【Hubbath】: BELZEBUBS は2002年に、Sløth、前のドラマー Izkariot、そして俺が結成したんだ。Sløth と俺は学生時代のツレで、当時は2人してほとんどの時間を新たな CD を漁ったり、コミックブックをまとめ読みしたり、ダンジョンズ & ドラゴンズをプレイして過ごしていたんだ。
Sløth は当時、想像上のメタルバンドのアルバムカバーを作っていたんだけど、その一つが Izkariot の興味を惹いたんだ。そうして、実は存在しない僕たちのバンドに加われないか打診して来た訳さ。
だけど、彼は年上で、ホットなゴスガールたちとツルんでいたから、とにかくオーケーしたんだよ。それで、その日のうちに2人で金をかき集めて機材を買いに行ったんだ。

【Sløth】: Izkariot が俺らが演奏のやり方を知らないことを理解していたのか、それともエクストリームで実験的だと思っていたのかは定かじゃない。とにかく、当時のサウンドは酷かったんだ。
後に Obesyx と巡り合い、それからはトントン拍子に進化していったんだけどね。

【Hubbath】: ああ。とにかく、俺らは何年かの間に数えられないくらいのメンバーチェンジを経験したからね。明らかにそれが原因で、俺らは伸び悩んでいたよ。
だけど、Samaël をドラムに加え、必要なら卓越したゲストミュージシャンを起用出来る現在のラインナップでは、真に何だって出来ると信じているんだ。俺はすでに次のアルバムに集中しているよ。

Q2: You are often compared to Dethklok and sometimes called the “Gorillaz of the metal world”, haha. What do you think about these comparisons?

【Sløth】: Well, comparisons are only natural, but of course we’d rather just be seen as our own unique thing, you know. We’re Belzebubs.

Q2: “コミックブラックメタル” というバンドの世界観は、DETHKLOK や GORILLAZ とも比較されていますね?

【Sløth】: うん、その比較はただただ自然だと思うよ。だけど、もちろん俺らとしては独自のユニークなやり方を貫いているって思われたいわけで。まあとにかく、俺らは BELZEBUBS なんだよ。

Q3: So, how do you “separate” real life and the band business?

【Hubbath】: Well, music is life…

【Sløth】: That’s true. We’re constantly immersed in tunes, one way or another. Making music isn’t a nine-to-five job or something you could switch off whenever you feel like it. It’s a way of life. Nowadays with all the interviews, promo stuff and just plain planning and organising, work often continues around the clock. But I have my family to keep me at bay, you know. The kids needs come first, so I’m a family man first, vocalist/guitarist second.

【Hubbath】: Yeah, and as you’ve said earlier, the family keeps your feet firmly on the ground, too, right?

【Sløth】: Oh, totally. I guess Leviathan looks up to me in a way, now at least, but at the end of the day I’m just their “dad”, you know.

【Hubbath】: Yeah, there’s no glamour here, just hard work.

Q3: “現実” の人生と、キャラクターとしてのバンド活動はどのくらい区別していますか?

【Hubbath】: そうだな…まあ音楽こそが人生だからな…。

【Sløth】: その通りだよ。俺らはなんやかんやで、いつも楽曲に浸っているからな。音楽制作は9時から5時の仕事じゃないんだ。好きな時にスイッチをオフに出来るわけでもない。生き方なんだ。
最近では、インタビュー、宣伝、プランニング、オーガナイジングと仕事が24時間体制で続いていることもよくあるんだ。けど俺には守らなきゃならない家族がいる。子供が第一さ。だからまずは家族、ボーカリスト/ギタリストの役目は二番目だ。

【Hubbath】: ああ、それに家族がいるから地に足をつけてやっていける、そうだろ?

【Sløth】: まったくだ。息子の Leviathan が尊敬するような生き方をしなきゃな。結局、俺は奴らの父親だから。

【Hubbath】: ああ、魔法なんてないんだ。ハードワークあるのみさ。

Q4: Ok, let’s talk about your incredible debut album, “Pantheon of the Nightside Gods”. It reminds me of an Emperor record, haha. Anyway, could you tell us about the concept or lyrical themes of the album?

【Hubbath】: As the album title hints, we are dealing with elder gods, ancient spirits and forgotten powers. From a time before any of these modern religions. History, occultism and literature are my great passions besides music, so I’ve studied these things quite a bit. There are powers here on earth which are far stronger and far older than the race of men.

【Sløth】: Many of the tracks on this album reference each other and derive from the same mythos. Most evidently we have the Veil of the Moon Queen saga, of course, which is based around the ancient Neferqušur cult and their rituals. That storyline spans throughout three songs, or four, actually, if you have the version with the bonus tracks.

Q4: デビューフル “Pantheon of the Nightside Gods” は驚異的ですね! EMPEROR のアルバムタイトルを思わせる名に相応しい完成度です。

【Hubbath】: アルバムタイトルが仄めかすように、俺たちはこの作品で旧神、古の精神、忘れ去られた力について扱ったんだ。現代の宗教が構築される以前のね。
歴史、オカルト、文学は音楽以外で俺が情熱を持てるものなんだ。だからそういったことに関して少しは学んできたつもりだよ。地球にはより強大で、人間よりもはるかに長く存在する力があるんだよ。

【Sløth】: このアルバムの楽曲の多くは、同じ神話から引用し、互いに繋がっているんだ。最も表出しているのが、”The Veil of the Moon Queen” サーガだろうね。
もちろん、このサーガは古の Neferqušur のカルトと儀式に由来している。このストーリーラインは3曲、もしくはボーナストラックを含めれば4曲で語られているんだよ。

Q5: It seems “Master” Dan Swanö played a very important role on this record, right? How was it to work with him?

【Hubbath】: Yeah, Dan mixed and mastered the album. Edge of Sanity was really influential to us all, you know, so it was a pleasure to get Dan onboard. I think he managed to satisfy all our quirky demands and find a good balance for the record―which wasn’t an easy task with all the blastbeats, orchestrations and whatnot. There’s so much going on all the time.

【Sløth】: Yeah, it’s packed, but not in a way that’d feel overwhelming.

【Hubbath】: Exactly. I think there’s just layers upon layers of treats to find.

Q5: このレコードでは、あの Dan Swanö も非常に重要な役割を果たしたようですね?

【Hubbath】: うん。Dan はアルバムのミキシングとマスタリングを行なってくれたんだ。EDGE OF SANITY はバンド全員がとても影響を受けたバンドなんだ。だから Dan を起用することが出来てとても嬉しかったね。
彼は僕らの奇抜な要求全てを何とか満たしてくれたし、レコードの良いバランスを見つけてもくれたんだ。ブラストビートやオーケストレーション、他にもあれやこれやのバランスを取るのは簡単なタスクではなかったはずさ。僕たちの音楽はいつも多くのことが起こっているからね。

【Sløth】: ああ、本当に満載のアルバムだよ。けどやり過ぎって感じじゃないんだよな。

【Hubbath】: その通りだよ。対処法を見つけながらレイヤーにレイヤーを重ねているからね。

Q6: Musically, this is one of the most incredible symphonic, technical, progressive black metal albums to date, or so I feel. Was there any album or a specific artist you were inspired by when making this record?

【Hubbath】: Thank you, very humbled to hear.

【Sløth】: Yes, we put in a lot of blood, sweat, tears and all other possible body fluids into making this album, so I’m glad it shows. I don’t think we have any distinguished influences, you know, it’s just team work.

【Hubbath】: Indeed. We all have our own little perversions, which we like to embrace rather than rule out, you know. Our roots lie in black metal, but we’ve digested everything from classical music to death metal, progressive rock to film scores, so we just try to make good use of each other’s strengths. And I mean, Sløth mostly listens to jazz, so….

【Sløth】: You can’t hear that influence on the album though, but I guess in translates into the way our brains tick, in a way. We’re open to experimenting and boldly venturing into previously uncrabwalked territories.

Q6: 仰る通り、シンフォニックでテクニカル、プログレッシブが満載のブラックメタルレコードですね。制作する上で、特にインスパイアされたアーティストや音楽はありますか?

【Hubbath】: ありがとう。恐縮だよ。

【Sløth】: ああ、俺たちはこのアルバムに沢山の血と汗と涙、そして他にも可能な限りの体液を注ぎ込んだからな。報われて嬉しいね。俺は特別な影響元はないと思うよ。ただチームワークの成果さ。

【Hubbath】: そうだな。まあ俺たちは全員が少し変わった嗜好を持っているからね。それを排除するんじゃなく、アルバムに反映した訳さ。
もちろん、俺らのルーツはブラックメタルにあるよ。けど、クラッシックからデスメタル、プログロックに映画音楽まで全てを消化しているのさ。だからこそ、互いの強みを生かそうとしたんだよ。Sløth なんてジャズばっかり聴いているだろ?

【Sløth】: まあけど、このアルバムからジャズの影響は感じられないと思うよ。俺らの脳内で瞬時に変換されているからな。ただ、これまで開拓されていなかった領域への実験や大胆な試みには寛容なだけさ。

Q7: Anyway, Japan is the country of manga and anime. Are you interested in our culture?

【Hubbath】: We regard ourselves as men of kvltvre, yes. I’m afraid I’m not too savvy when it comes to Japanese popculture, anime and manga, but I’m very interested in your history, stories and myths.

【Sløth】: I’m a comic nerd myself, so I’d have to namedrop Katsushiro Otomo, Masamune Shirow, Osamu Tezuka and Kenichi Sonoda as personal favorites, for example. I’m sure my kids would know more contemporary artists, but these are the ones I was reading in my teens.

Q7: 日本は漫画やアニメの中心地だと思います。その文化に共感する部分もあるのではないですか?

【Hubbath】: 俺らは “文化的な” 集団だと思っているよ。うん。ただ俺自身は残念ながら日本のポップカルチャーやアニメ、漫画には詳しくないんだ。だけど日本の歴史、物語、神話にはとても興味があるよ。

【Sløth】: 俺自身はマンガオタクだからな。だから、例えば大友克洋、士郎正宗、手塚治虫、園田健一をフェイバリットとして挙げない訳にはいかないだろう。
俺の子供はもっと最近のアーティストが好きなんだろうけど、彼らは俺が10代の頃に読んでいた作家なんだよ。

Q8: Could you give us five albums that changed your lives?

【Sløth】: Oh noes, that’s impossible.

【Hubbath】: Errh, Emperor’s Anthems to the Welkin at Dusk, for sure. The Blade Runner soundtrack, maybe…

【Sløth】: By Vangelis?

【Hubbath】: Vangelis, yeah, and…I don’t know, I’m drawing a blank here.

【Sløth】: Yeah, sorry to disappoint you guys. But I mean, trimming this down to five albums is quite a task. We can maybe list some of the influential bands in return?

【Hubbath】: That’d be easier, yeah. Dissection, Dimmy Borgir, Mgla, Emperor, Ihsahn, Opeth, Morbid Angel, Death, Moonsorrow, Amorphis, Insomnium, Sentenced, Behemoth, Kilar, Wagner, Moonspell…

【Sløth】: Quincy Jones, Aretha Franklin, Herbie Hancock…Come to think of it, I’ll name one album, and that’s Kind of Blue by Miles Davis.

Q8: 最後に人生を変えた5枚のアルバムを教えていただけますか?

【Sløth】: そんなの無理だよ!

【Hubbath】: そうだな…EMPEROR の “Anthems to the Welkin at Dusk” は間違いないだろう。あとは、”The Blade Runner” のサウンドトラックとか…

【Sløth】: VANGELIS の?

【Hubbath】: そう、VANGELIS だよ。あとは…分からない、全く出てこないな。

【Sløth】: ガッカリさせてごめんよ。だけど5枚に絞るなんて大変だよ。代わりと言ってはなんだけど、影響を受けたバンドのリストを挙げようか?

【Hubbath】: それなら簡単だね。DISSECTION, DIMMU BORGIR, MGLA, EMPEROR, IHSAHN, OPETH, MORBID ANGEL, DEATH, MOONSORROW, AMORPHIS, INSOMNIUM, SENTENCED, BEHEMOTH, V. Kilar, Wargner, MOONSPELL…

【Sløth】: Quincy Jones, Aretha Franklin, Herbie Hancock…そうだな…あと1つアルバムを挙げるとすれば、Miles Davis の “Kind of Blue” だな。

MESSAGE FOR JAPAN

Arigatou Gozaimasu!

Exactly! See you soon, we hope.

ありがとうございます!
本当に!出来ればすぐに会おうぜ!

Sløth & Hubbath

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【AVANDRA : DESCENDER】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHRISTIAN AYALA OF AVANDRA !!

“The Kevin Moore-era Dream Theater Has Had The Biggest Impact On Me, Since It’s When They Really Elevated My Soul To a Whole Different Level Of Emotion And Taught Me What Music Can Do To Really Transform You As a Person. “

DISC REVIEW “DESCENDER”

喪失、戦争、そして天災。時に芸術は悲劇の灰から降誕します。2017年に襲来した髑髏のハリケーン、マリアはプエルトリコに壊滅的な被害をもたらしました。しかしその神の所業は、皮肉にも AVANDRA のボーカリスト/ギタリスト Christian Ayala に至芸 “Descender” の偶成をも促すこととなったのです。
ハリケーンの爪痕、長期停電の困難はしかし Christian に音楽と詩歌へ没頭する常闇と情念をあてがうことにもなりました。そうして、銀灰色の憂鬱とアンビエンスに彩られた “Descender” の凛々しき純潔は、その荘厳を極めることとなったのです。
「DREAM THEATER と CYNIC の理想的な婚姻」 “Descender” を評する際、プログメタルの二傑について触れない訳にはいかないでしょう。
「Kevin Moore 時代の DREAM THEATER は僕に最も大きなインパクトを与えたんだ。僕の魂を完全に異なる感情域まで高め、人として真に変革するため音楽に出来ることを教えてくれたんだよ。だから Kevin とは何とかして音楽人生の中で共演したかったんだ。まさに彼にしか作り得ない満載の感情とアンビエンスを持ち込んでくれたね。」
Christian が語るように、Kevin Moore こそが初期の DREAM THEATER に類稀なる陰影と叙情、そして唯一無二のアトモスフィアとアンビエンスをもたらしていたことは明らかです。Kevin の脱退以降 “Lifting Shadows Off a Dream” のような冷厳でしかしどこか温もりのある暗紫色の景色を垣間見ることは叶いませんし、”Space-Dye Vest” の幽玄については語るまでもないでしょう。
AVANDRA の音楽には Kevin の天性が確かに存在しています。そしてそれ故に半ば隠棲状態の Kevin も “Derelict Minds” へのゲスト参加を決めたのでしょう。
興味深いことに、多くのリスナーが “Cynic-y” だと感じた “Derelict Minds” の印象的なリフワークは、実際は DREAM THEATER のデビュー作 “When Dream and Day Unite” がインスピレーションの源でした。CYNIC のトレードマークとなっている連続した2音、3音を繋げていくシンメトリーな音数学は、実は DREAM THEATER のデビュー作にも多数使用されています。
音質や Charlie Dominici の繊細すぎるボーカルパフォーマンスには評価が分かれるところでしょうが、”When Dream and Day Unite” に漂う蒼の叙情は比類なきロマンでもありました。そしてもちろん、CYNIC の SF を由来とするエアリーなアトモスフィア、アンビエンス。
二大巨頭の共通点と天稟をレガシーして受け継いだ AVANDRA の方程式は、プログメタルの軌跡においてむしろ遅すぎたと言えるほどに必然だったのかも知れませんね。
「DREAM THEATER, OPETH, PORCUPINE TREE を僕の “ホーリートリニティー” (聖三者) と呼ぶことにしたんだよ。」
加えて、AVANDRA の運命的な旅路は、モダンプログレッシブの領域に不可欠なコントラスト、ダイナミズムをしっかりと伴っています。DREAM THEATER の “Breaking All Illusions” を思わせるイントロが耳を惹く2部構成のエピック “Beyond the Threshold” を聴けば、温和で情感豊かな鍵盤の響きに Kevin Moore を夢想し、その起伏を帯びたシネマティックな世界線に圧倒されるでしょう。
“The Narrowing of Meaning” に漂うメランコリーとアグレッションの鍔迫り合い、ポストロックの洗礼を浴びた “Even You”、さらに “Adder’s Bite” に流れるダーククリーンとプログヘヴィーの対峙はまさに OPETH の錬金術で、現代を闊歩する女神の矜持を見せつけていますね。CULT OF LUNA の Magnus がマスタリングを担当した事実にも頷けます。
きっと、10年、20年の後、DALI’S DILEMMA の “Manifesto for Futurism” のような評価を得るアルバムなのかも知れませんね。
今回弊誌では、Christian Ayala にインタビューを行うことが出来ました。「もし僕が死んでしまっても何かを残しておきたいという気持ちからだったね。作品を作っておけば、世界に僕の “創造性” を残しておくことが出来る。バカげているかもしれないけどね。(笑) だけどそれがレコーディングやヴァーチャルスタジオテクノロジーを学ぶモチベーションになったんだ。」 どうぞ!!

AVANDRA “DESCENDER” : 10/10

INTERVIEW WITH CHRISTIAN AYALA

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about yourself and band? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【CHRISTIAN】: Hey guys! My name is Christian Ayala, from San Juan, Puerto Rico. Ever since I can remember (as the cliché goes haha) I’ve been into all kinds of music. When I was 5 I was a huge Michael Jackson fan. Then at 8 it was all about The Beatles. From there, the pop world collided with the rock world so I was listening to all kinds of different melodies from different artists belonging to different genres. At 12 I discovered Metallica and fell in love with metal in general. At 14 my whole world was turned upside down when I discovered Dream Theater. From then on, it became really difficult to listen to anything else, and the only bands that have been a consistent part of what I call my Holy Trinity have been Dream Theater, Opeth and Porcupine Tree. Of course, all that older influence of pop music and more commercially oriented rock (like The Wallflowers) still runs through my veins, and makes its way into Avandra’s music, though not in any obvious way.
Sometime in 2011 I decided I wanted to make an album, just to have something in case I died shortly after that decision, and so I could leave some of my “creativity” to the world. Stupid, I know, haha, but it gave me the motivation to start learning how to record and use all the different Virtual Studio Technologies (VSTs). From 2011 to like 2014 or 2015 I wasn’t really recording anything, but only writing the music and learning how to record (by recording random things, not actual songs). In May of 2017, our first album, Tymora, was released.

Q1: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【CHRISTIAN】: やあ、みんな!僕は Christian Ayala。プエルトリコのサンジョアン出身さ。物心ついた頃から、全ての音楽ジャンルにハマってきたよ。
5歳の頃は、Michael Jackson の大ファンだったんだ。8歳の頃は全てが THE BEATLES だったね。そうして、ポップの世界とロックの世界が衝突して、僕は異なるジャンルの異なるアーティストが生み出す異なるメロディーを全て聴いて吸収していったんだ。
12歳で METALLICA を発見しメタルと恋に落ちたね。そうして、14歳の時に DREAM THEATER を知ってまさに世界がひっくり返ったんだよ。それ以来、他の音楽を聴くのが本当に難しくなったね。DREAM THEATER, OPETH, PORCUPINE TREE を僕の “ホーリートリニティー” (聖三者) と呼ぶことにしたんだよ。
もちろん、過去のポップミュージックからの影響や、THE WALLFLOWERS のようなコマーシャルなロックからの影響は僕の中に流れていて、明確には伝わらないかもしれないけど AVANDRA のやり方で音楽の中に昇華しているけどね。
2011年に僕はアルバムを作りたいと思い立ったんだ。それはもし僕が死んでしまっても何かを残しておきたいという気持ちからだったね。作品を作っておけば、世界に僕の “創造性” を残しておくことが出来る。バカげているかもしれないけどね。(笑) だけどそれがレコーディングやヴァーチャルスタジオテクノロジーを学ぶモチベーションになったんだ。
2011年から、2014, 2015年にかけては全くレコーディングを行わなかった。ただ楽曲を書いてレコーディングを学んでいたんだ。そうして、2017年の5月にファーストアルバム “Tymora” をリリースしたのさ。

Q2: It was big surprise that such a great prog metal band appeared from Puerto Rico. Actually, how is the scene, and running prog metal band there?

【CHRISTIAN】: Haha a surprise to many for sure! Thanks! The scene down here is mostly thrash metal, a few great, lots of them pretty good, and a few bad. There are bands doing the prog thing, but they are minimal. For example, there is one called Moths that mixes stoner/doom metal with prog elements ala King Crimson, and they sound great. There is also another band called Parallel Dimensions which is great. Besides that, there is no actual prog scene per se, but rather very, very few prog bands playing within a wider metal scene.

Q2: それにしても、プエルトリコからこれほど素晴らしいプログメタルバンドが現れるとは驚きです!

【CHRISTIAN】: 多くの人にとって驚きだったようだね!(笑) ありがとう!
プエルトリコのメタルシールはほとんどがスラッシュメタルなんだ。偉大なバンドががいくつかいて、凄く良いバンドが大半を占め、良くないバンドもそこそこ。プログ的なことをやっているバンドもいるけど極少数だね。
例えば、MOTH ってバンドはドゥーム/ストーナーと、KING CRIMSON 的プログをミックスしていて素晴らしいよ。PARALLEL DIMENSION も良いバンドだね。
とは言え、プログシーンといったものは存在しないに等しいよ。とても数少ないプログバンドがワイドなメタルシーンの中で活動している感じさ。

Q3: How did the band come to be? What’s the meaning behind your band name Avandra?

【CHRISTIAN】: I decided to get a band together after the first album, Tymora, released on May 5th of 2017, garnered a lot of attention. So much so, that I would receive a ton of messages asking when people could see us live. I took it as an experiment to form a live band, and it has been going great ever since!
The name came in around 2013 or 2014, after having played around with different ones, many of them I dodged a bullet by not sticking with, for example project Geneva. At the time I decided to use Avandra, I was setting a Dungeons and Dragons campaign, and I was using the 4th edition and they introduced this new goddess called Avandra. She represented travel, luck and adventure, and since these are all things I felt bands go through, I thought it the perfect name. Plus, it’s easy to pronounce in most languages!

Q3: AVANDRA 結成の経緯を教えていただけますか?

【CHRISTIAN】: 2017年の5月に “Tymora” をリリースした後、僕はバンドとしてやっていこうと決めたんだ。大きな注目を集めたからね。いつライブが見られるの?ってメッセージを山ほど受け取ったことが理由の大半だよ。それでライブバンドを組んでみたんだけど、非常に素晴らしいものとなったんだ!
AVANDRA ってバンド名は、2013, 2014年頃に思いついたんだ。一時的な何の拘りもない別の名前たちでやった後にね。例えば PROJECT GENEVA とか。AVANDRA に決めたのは、僕は “Dungeons & Dragons” (テーブルトークRPG) の第四版を使用していたんだけど、AVANDRA という女神が登場したからなんだ。彼女は旅や運命、冒険を司っていて、僕は全てバンドが経験することだと感じたんだ。だから完璧な名前だと思ったよ。それにどんな言語でも発音しやすいでしょ?

Q4: So, it seems “Descender” was written in the dark after Hurricane Maria, right? Did it reflect on the concept or lyrical themes of the album?

【CHRISTIAN】: For sure! During the power outage I lived with my mom for a month. She has one of those small power generators which she would turn on for a few hours a day, so I would charge my iPad and use BiasFX to write the riffs that would ultimately become tracks on Descender. I also read A LOT for my master’s thesis, and since what I was reading was a lot of philosophy of language, especially Nietzschean philosophy of language, a lot of the lyrics are about language and it’s poietic power (poiesis from Greek meaning formative or creative). Those 2 or 3 months that I was without power really helped my concentration and allowed me to stay really focused on those 2 goals: reading and writing (both music and the thesis).

Q4: 最新作 “Descender'” はハリケーン・マリア襲来の後の困難な停電の状況下で書かれたそうですね?
そういった背景は、アルバムにも反映されているのでしょうか?

【CHRISTIAN】: 間違いないね!停電している間、僕は母と1ヶ月間暮らしていたんだ。母は1日に数時間だけつけられる小さな発電機を持っていてね。それを使って僕は iPad を充電し、BiasFX を使ってリフを書いていたのさ。それが最終的には “Descender” の楽曲になったんだからね。
それにあの時期僕は修士論文のために読書を重ねていてね。僕が読んでいた多くは言語哲学、特にニーチェの言語哲学だったから、歌詞の大半は言語と詩の力についてだったんだ。ポエティックの語源ポイエーシスとはギリシャ語で生産とか創造を意味するんだからね。
故に、あの停電の2,3ヶ月は集中して学ぶ助けにもなったんだ。当時の目標2つ、音楽と論文両方にね。

Q5: Musically, “Descender” is often compared as mixing Dream Theater and Cynic. You know, I think your music is sometimes modern but sometimes 90’s magna carta era’s prog metal. What’s your perspective about the comparison? Is there any band you were influenced by in your writing process?

【CHRISTIAN】: Dream Theater is in my Holy Trinity so that just runs through my veins. Cynic is definitely another big influence. Funny enough, the song Derelict Minds, which kind of Cynic-y sounding, was not really inspired by Cynic. I wrote that beginning riff (which people compare to Cynic) in 2005, before Cynic’s Traced in Air, and before I knew who they even were. The influence for that song actually came from 3 main source: Afterlife and A Fortune in Lies from Dream Theater’s When Dream and Day Unite, and a small part in the song Innocence Faded from their Awake album. Magna Carta was a label that I actually listened to a few bands from. Obviously, Liquid Tensions Experiment (which I still listen to a lot these days and which might get a part 3!) and the James LaBrie project (I was curious about everything Dream Theater) and Dali’s Dilemma, which I re-listened to the other day and damn, shame they never made a second album. As mentioned before, though, all the stuff I listened to growing up (all that great 90s decade) has been a major factor when it comes to song writing. It manifests itself in the most subliminal and subconscious ways possible.

Q5: 音楽的に “Descender” は DREAM THEATER と CYNIC の理想的な婚姻などとも評されていますよね?
同時に、90年代の Magna Carta レーベルを想起させる瞬間も存在します。

【CHRISTIAN】: さっきも言ったけど DREAM THEATER は僕の聖域だから当然その影響も現れるよね。そして CYNIC も間違いなくもう1つの大きな影響元だよ。だけど面白いことに、とても Cynic-y なサウンドの “Derelict Minds” は実は CYNIC にインスパイアされた訳じゃないんだよ。あの CYNIC と比較されるオープニングのリフは2005年に書いたんだけど、僕はその頃 CYNIC が誰なのかさえ知らなかったし、”Traced in Air” がリリースされる前でもあったからね。
あの楽曲の主な影響元は実は3つあってね。DREAM THEATER の “When Dream and Day Unite” に収録されていた “Afterlife” と “A Fortune in Lies”、そして “Awake” に収録されていた “Innocence Faded” も少し。
Magna Carta レーベルのバンドはいくつか聴いていたね。LIQUID TENSION EXPERIMENT は最近でも良く聴いていて、3枚目のアルバムを期待したいね!James Labrie のプロジェクトもそうだよね。結局 DREAM THEATER 関連なら何でも興味があるんだ。
それに DALI’S DILEMMA。先日聴き返してみたんだけど素晴らしいね!彼らが1枚しかアルバムを作らなかったのが本当に残念だよ。
さっきも言ったけど、ソングライティングに関しては、僕が聴いて育った偉大なる90年代の影響が主なファクターなんだ。出来るだけ無意識的で潜在的な方法でね。

Q6: Regarding Dream Theater, I really love Kevin Moore era. And sometimes, your songs remind me that era’s great songs like “Lifting Shadows off a Dream”. Actually, how did you contact with Kevin? What did he bring to the record?

【CHRISTIAN】: Great to hear! Whenever I write keyboards, it’s always with a “what would Kevin do?” mentality. So that makes sense! The Kevin Moore-era Dream Theater has had the biggest impact on me, since it’s when they really elevated my soul to a whole different level of emotion and taught me what music can do to really transform you as a person.
I wanted to work with Kevin in way or another my whole musical life. So, I contacted him via his page. I told him what his music meant to me, and he replied! We made a deal that he would do the solo for the song Derelict Minds, and what he brought was one full of feel and ambience that only he can bring. He totally elevated that song to another level with just his solo.

Q6: DREAM THEATER を聖域とする AVANDRA ですが、特に Kevin Moore 時代のアトモスフィアを想起させる楽曲が多いように思います。実際、Kevin はアルバムにもゲスト参加していますね?

【CHRISTIAN】: その言葉を聞けて嬉しいね!キーボードパートを書く時僕はいつも、”Kevin ならどうするだろう?” って考えるんだ。だからまさに君の言う通りなんだよ!
Kevin Moore 時代の DREAM THEATER は僕に最も大きなインパクトを与えたんだ。僕の魂を完全に異なる感情域まで高め、人として真に変革するため音楽に出来ることを教えてくれたんだよ。だから Kevin とは何とかして音楽人生の中で共演したかったんだ。
コンタクトはSNSのページからだったね。Kevin に彼の音楽が僕にとってどれ程の意味を持つのか伝えたら、返事をくれたんだよ!それから話し合って、”Derelict Minds” のソロをプレイしてくれることになったんだ。
まさに彼にしか作り得ない満載の感情とアンビエンスを持ち込んでくれたね。ソロプレイだけで楽曲を別次元に高めてくれたのさ。

Q7: Avandra’s vocal beauty is really atmospheric and unique. Maybe, lot’s of fans reminds Cynic because of that vocoder like vocal style. Of course, there is no growl in your music, but did you get any hint from Cynic’s vocal style?

【CHRISTIAN】: I would say somewhat. I love Cynic, but a lot of the airy vocal styles have to do with the fact that I really love the ambient quality those types of vocals emit. I’m a big sci-fi fan and those kinds of vocals always reminded me of that genre. Another band you can listen to that has a similar singing style is Astronoid. Another reason for the airy vocals is because that allows me to sing over guitar passages that might be very technical. So, it allows me to play complex parts while continuing whatever story the song is about. But yeah, Cynic is definitely in there as well as an inspiration!

Q7: 美麗なボーカルラインもアトモスフェリックでユニークです。ボコーダーをも想起させるスタイルが CYNIC を想起させるのかもしれませんね?

【CHRISTIAN】: いくらかはそういう部分もあるのかもしれないね。僕は CYNIC を愛しているよ。だけど、アルバムの “エアリー” なボーカルスタイルの多くは、アンビエンスを発するボーカルが気に入っているという事実と関係しているんだ。僕は大のSFファンなんだけど、アンビエントなボーカルはSFの世界を想起させるよね。ASTRONOID も同様の歌唱スタイルを持っているね。
それに、エアリーなボーカルラインは非常にテクニカルなギターパッセージの上で歌いやすいことも利点の1つだね。ストーリーを紡ぎながら複雑なパートの演奏が可能なんだ。まあ、それでも CYNIC は間違いなくインスピレーションとして作品に存在するよ!

Q8: Also, you got some helps from Haken, Cult of Luna, and Astronoid, when you making “Descender”. Actually, they are really big name in modern prog/post metal world. What made you get in touch with them?

【CHRISTIAN】: Richard Henshall from Haken I had on Facebook, and since I really dig his playing style, I thought I’d ask him. He is a really cool dude, so he said yes, and did an amazing solo for The Narrowing of Meaning.
Magnus from Cult of Luna came as a recommendation from the label (Blood Music). They had worked with him before, and he had mastered quite a few amazing albums, so when it came to master the album, he was the first choice. He did a great job!
Dan from Astronoid was another label contact. I actually went up to New Hampshire to mix the album with him, where the last day of mixing, we decided to drop in the electronic percussion for Q.E. Was an awesome experience!

Q8: HAKEN, CULT OF LUNA, ASTRONOID といったモダンプログ/ポストメタルの重要アクトも、作品に花を添えています。

【CHRISTIAN】: HAKEN の Richard Hanshall は Facebook でコンタクトを取ったんだ。彼のプレイスタイルがとても気に入っていたからね。とてもクールな人物で、”The Narrowing of Meaning” で最高のソロを披露してくれたね。
CULT OF LUNA の Magnus はレーベルの Blood Music から勧められたんだ。Blood Music は彼と以前仕事をしていて、素晴らしいアルバムをいくつかマスタリングしていたね。だから僕たちのアルバムも、マスタリングのファーストチョイスは彼だったのさ。偉大な仕事だったよ!
ASTRONOID の Dan は別のレーベルがコンタクトを取ったんだ。彼とミキシングのためにニューハンプシャーに行ったんだけど、最終日に “Q.E.” にエレクトロニックパーカッションを収録することになってね。驚異的な経験だったね!

FIVE ALBUMS THAT CHANGED CHRISTIAN’S LIFE

DREAM THEATER “IMAGES AND WORDS”

DREAM THEATER “METROPOLIS PART 2: SCENES FROM A MEMORY” 

OPETH “BLACKWATER PARK”

OPETH “GHOST REVEIRES”

PORCUPINE TREE “IN ABSENTIA”

MESSAGE FROM JAPAN

Hey guys! Thank you so much for reading this interview from a band half a world away! I’ve been a huge fan of Japanese culture (sushi is the best food in the world!), so we all really wish to visit you guys sometime soon!

やあ、みんな!地球の反対側から現れたバンドのインタビューを読んでくれてありがとう!日本文化の大ファンだよ。寿司は世界中で最高の食べ物さ!だから近いうちにぜひ行ってみたいよ!

CHRISTIAN AYALA

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【JORDAN RUDESS : WIRED FOR MADNESS】【DREAM THEATER : DISTANCE OVER TIME】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JORDAN RUDESS OF DREAM THEATER !!

“I Believe The Keyboard World Can Move To Higher Level Much Like The World Of The Electric Guitar In The Last 50 Years. The Keyboard And The Keyboardist Have Incredible Potential For Music Making. “

DISC REVIEW “WIRED FOR MADNESS”

「僕は “Jordan Rudess” が経験してきたこと全てをこの作品に注ぎたかったんだ。完全に自由になって、ロックのフォーマットで僕の音楽精神全てを表現することが重要だったんだよ。」
現代キーボードヒーローの代名詞。そして巨人 DREAM THEATER にとって心臓にして中枢となった鍵盤の魔術師は、それでもなお音の自己証明をソロアルバムに求めます。
アーティストにとってソロ作品の利点は、所属する集団から隔離された天性のスペース、実験のラボラトリー、”完全なる自由”。
「”The Astonishing” は素晴らしい音楽的なチャレンジで、僕は本当に楽しめたんだ。一方で、新しい DREAM THEATER のアルバムは、ファンの愛する要素を全て取り入れた作品だと感じているよ。まさにプログとメタルのクールなミックスさ!!」
Jordan は “Distance Over Time” の即効性、穿った言い方をすれば素晴らしき “ファンへの贈物” を完全にポジティブに捉えています。しかし一方で “人生を変えたアルバム” を見れば伝わるように、彼のエクレクティックな影響の海原において原点、精髄があくまでもプログレッシブロック、”The Astonishing” に集約された挑戦の美学にあることは明らかでしょう。
コンテンポリーなクラシカルミュージック、ソロピアノ作品、奇想天外なカバーアルバムとその多様なバックボーンをソロアルバムとして昇華してきたマエストロ。そうして到達した個性の極み “Wired For Madness” は、”自分を完全に表現” した “本当にプログレッシブな作品” となったのです。
35分の組曲で、2つの楽章がさらに10のパートに分かれる一大エピック “Wired For Madness” は、Jordan にとっての “Tarkus” であり “Karn Evil 9” ではないでしょうか。それは、人生をより良くするため自己の一部をコンピューター化する男の物語。
もちろん、彼の Keith Emerson に対する心酔はよく知られるところですが、音楽のみならず楽曲の題材、テーマまでSF狂 EMERSON LAKE & PALMER へのリスペクトに溢れたエピック “Wired For Madness” のプログレッシブスピリットは圧倒的です。
加速するテクノロジーへの依存、現実世界との分断。コンピューターボイスとデジタルワールドをプロローグに、オッドタイムと鍵盤のパラダイムで近未来の特異点を描く Jordan は現代の吟遊詩人なのかも知れませんね。
興味深いことに、Jordan 自らが歌い紡ぐテクノロジーの詩は時に親交のあった David Bowie をも想起させます。ジギー・スターダストの方法論で警鐘を鳴らす鬼才の声と慧眼は、ロックの庭内でジャズやオーケストラ、エスノ、エレクトロをクロスオーバーさせながら “楽曲によりスペーシーでメロウな感覚を持たせる” ことに成功しています。
故に、例えば THE BEATLES と LIQUID TENSION EXPERIMENT, GENTLE GIANT と APHEX TWIN が入り乱れるこのレトロフューチャーな実験を奏功へと導いたのも、演者を自由に選択可能なソロ作品のアドバンテージであったと言えるのかも知れません。そして事実、彼のSFオペラには、自らのマルチプレイを含め適材適所なキャスティングがなされています。
DREAM THEATER の同僚 John Petrucci, James LaBrie、さらに Marco Minnemann, Guthrie Govan, Vinnie Moore, Joe Bonamassa, Rod Morgenstein, Elijah Wood, Jonas Reingold, Alek Darson, Marjana Semkina。ベテランから新鋭まで、ロックワールドの要人をこれほど巧みに配した作品は決して多くはないでしょう。
組曲を離れても、DIRTY LOOPS にインスパイアされた “Perpetual Shine”、意外性のヘヴィーブルーズ “Just Can’t Win”、さらに絶佳の叙情を湛えた珠玉のバラード “Just For Today” と聴きどころは満載。そうして壮大なプログ劇場は、5/8 と 6/8 を往来するコズミックなプログチューン “When I Dream” でその幕を閉じるのです。
今回弊誌では、Jordan Rudess にインタビューを行うことが出来ました。「僕はキーボードの世界は、エレキギターがこの50年で作り上げた世界に匹敵する高いレベルへ移行することが可能だと信じているんだよ。キーボード、そしてキーボーディストは、音楽制作において驚異的なポテンシャルを秘めているんだ。」 どうぞ!!

JORDAN RUDESS “WIRED FOR MADNESS” : 9.9/10

DISC REVIEW “DISTANCE OVER TIME”

DREAM THEATER がいなければ今日のプログメタルは存在しなかったでしょう。
メタルの転換期にして、モダンメタルにとって架け替えのない重要なピリオドとなった80年代後半から90年代前半の “ポストファーストメタルタイム”。ある者は複雑なリズムアプローチを、ある者はプログレッシブロックを、ある者はデスメタルを、ある者はエクストリームな残虐性を、ある者はフォルクローレを “ベーシック” なメタルに加えることで、彼らはモダンメタルの礎となる多様性を築き上げていきました。
様々なバンドがより幅広いスペクトルの音楽を聴くことで、メタルに “意外性” を加えていった変革の時代に、DREAM THEATER は別世界のテクニック、精密繊細なコンポジション、洗練されたデザイン、静謐と激重のダイナミズムでプログメタルの雛形を作り上げたのです。
特筆すべきは、QUEENSRYCHE を除いて、商業的なアピールに乏しかったそれまでのプログメタルワールドに、コマーシャルな新風を吹き込んだ点でしょう。複雑で思慮深くありながら、幅広いオーディエンスにアピールするフック、メロディー、テンションの黄金比は確実にプログメタルのあり方を変えました。
30年を経て、現在も DREAM THEATER はプログメタルの顔であり続けています。ただし、30年前のように崇高なる革命家であるかどうかについては議論が分かれるのかも知れませんね。
もちろん、DREAM THEATER に駄作は存在しません。Mike Portnoy の離脱、Mike Mangini の加入は、テクニック的には寧ろ向上にも思えますし、マスターマインド John Petrucci が聴く価値のない楽曲を制作するはずもないでしょう。ただし一方で、Mangini の加入以降、バンドの行先が “ロボティック” でアートよりもサイエンスに向いているという指摘が存在したのも確かです。
だからこそ、誤解を恐れずに言えば、前作 “The Astonishing” は傑作になり損ねたレコードでした。メロディーやエモーション、インストゥルメンタルなアプローチに関しては、群を抜いていたとさえ言えるでしょう。壮大なロックオペラというコンセプトも実にチャレンジングでしたが、故に引き算の美学を行使できず、結果として冗長な2時間超のアルバムに着地してしまったようにも思えます。
言いかえれば、プロデューサー John Petrucci 一頭体制の限界だったのかも知れませんね。少なくとも、Mike Portnoy は取捨選択のエキスパートでした。
対照的に、バンド全員でライティング&レコーディングを行った一体化と有機性の最新作 “Distance Over Time” は、Jordan の言葉を借りれば、「ファンの愛する要素を全て取り入れた作品だと感じているよ。まさにプログとメタルのクールなミックス」のレコード。
“Images & Words” のようにコンパクトでキャッチー、そして “Train of Thought” のようにダークでヘヴィーなアルバムは、RUSH と METALLICA の婚姻という原点をコンテンポラリーに再構築した快作です。
エセリアルな天使が鍵盤と弦上を華麗に踊る “Untethered Angel”、TOOL ライクなグルーヴの海に LaBrie の技巧が映える “Paralyzed”、”Black Album” meets カントリーな “Fall into the Light”、”Barstool Warrior” に開花する Petrucci の溢れるエモーション、”S2N” で炸裂する John Myung のアタッキーな妙技、そして “At Wit’s End” の LIQUID TENSION EXPERIMENT を彷彿とさせるトリッキーなシーケンシャルロマン。聴きどころに不足することは間違いなくないでしょう。
そうして、アルバムは DREAM THEATER らしいリリックの巧妙でその幕を閉じます。”Pale Blue Dot”。カール・セーガンへのオマージュで彼らは、殺戮や憎悪まで生命の営み全てが詰め込まれた碧き “点” への再考とリスペクトを促すのです。
“Distance Over Time” には、プログメタル革命の新たな旗が描かれているわけではないかも知れません。ただし、バンドの秘めたる野心の牙はきっとその鋭さを増しています。革命家の DREAM THEATER を求めるのか、政治家の DREAM THEATER を求めるのか。リスナーの需要や願望によってその評価が分かれる作品なのかも知れませんが、クオリティーは最高峰です。

DREAM THEATER “DISTANCE OVER TIME” : 9.8/10

INTERVIEW WITH JORDAN RUDESS

Q1: First of all, you got your signature model of 8 strings guitar ahead of John Petrucci, haha. Actually, what made you play guitar along with your main instrument Keyboard? Are there any instruments except for Keyboard and guitar?

【JORDAN】: I’ve played guitar for years except never really focused on it like I have with keyboards! When I was a kid my brother was taking guitar lessons and I used to sit on the steps at my family home and listen. I think that I learned how to play then more than him! Recently I met the wonderful Luthier Przemek Druzkowski and he was inspired to start a line of “Wizard” model guitars. They are incredibly beautiful custom made instruments. I used the first model on WFM!
.

Q1: John Petrucci より先に、シグネチャーモデルの8弦ギターを手に入れましたね? (笑)

【JORDAN】: 僕は何年もギターを弾いてきたけど、キーボードほどギターにフォーカスすることはなかったよ!子供の頃、僕の兄はギターレッスンを受けていてね。よく実家の階段に座って兄が教わるのを聴いていたんだ。正直、その時兄よりもギターの弾き方を学んでいたと思うよ!
最近、Luthier Przemek Druzkowski (Druzkowski Guitars のオーナー) という素晴らしい人物に会ってね。彼も僕に触発されたようで、”Wizard” モデルのギターを制作し始めたんだ。信じられないくらい美しい、カスタムメイドのギターだよ。そして僕が最初に使用することとなったんだ!

Q2: For example, Derek Sherinian loves Eddie Van Halen, and his Keyboard playing is influenced by Eddie’s guitar playing. Are you influenced by players of other instruments as well?

【JORDAN】: I’m also a fan of guitarists like Hendrix and Stave Vai and Jeff Beck. That said- I also have a very wide musical scope and am influenced by a lot of classical music as well as electronic and various ethnic musics. Recently I have been very inspired by all my friends who are doing Carnatic Indian music. Especially with the way they are using it on my instrument GeoShred for iOS.

Q2: 例えば DREAM THEATER におけるあなたの前任者 Derek Sherinian は Eddie Van Halen のギターに影響を受けてキーボードをプレイしていると公言しています。
あなたも他の楽器からインスピレーションを得ることはありますか?

【JORDAN】: 僕も Jimi Hendrix, Steve Vai, Jeff Beck といったギタリストのファンだよ。それはつまり、僕はとても幅広い音楽の視野を持っていて、エレクトロニカ、エスニック、それにクラッシックといった様々な音楽からの影響にも繋がるんだ。
最近では、カルナータカ音楽 (インドの伝統音楽) をやっている友人全員からとてもインスパイアされているんだ。特に、彼らが僕の開発したアプリ GeoShred を使用するやり方にね。

Q3: In the past, there were lot’s of “Keyboard Hero”, like Keith Emerson, Rick Wakeman, Jon and of course you. But it seems there is few new Keyboard hero in Rock and Metal world recently. I think that’s why you are running “Keyfest”, do you agree that?

【JORDAN】: I run KeyFest because I feel it is really important for Keybordists to gather together and support each other. There is sometimes a disconnect between the gear and the person that happens with electronic instruments and I believe the keyboard world can move to higher level much like the world of the electric guitar in the last 50 years.. THe keyboard and the keyboardist have incredible potential for music making.

Q3: ロックの世界において近年、”キーボードヒーロー” と呼ばれる存在は減ってきているように感じます。あなたが “Keyfest” を開催するのは、キーボードの復権を願ってのことなのでしょうか?

【JORDAN】: 僕が “Keyfest” を開催するのは、キーボーディストたちが集まって、お互いをサポートし合う機会を作ることがとても重要だと感じているからだよ。こういう電子楽器だから時には機材と人の接続が断たれることはあるからね。
そして、僕はキーボードの世界は、エレキギターがこの50年で作り上げた世界に匹敵する高いレベルへ移行することが可能だと信じているんだよ。キーボード、そしてキーボーディストは、音楽制作において驚異的なポテンシャルを秘めているんだ。

Q4: I’m really love your new solo record “Wired for Madness”. It reminds some great prog epics, and your voice sometime reminds me your friend, David Bowie (especially “Lost Control”). Actually, what was the inspiration and goal of this incredible record?

【JORDAN】: I wanted to created something that was really a full Jordan Rudess experience. It was important for me to all myself the freedom to express everything in my musical mind in a rock format. I wanted it to be really progressive but at the same time have songs that were more spacey and mellow. This was a wonderful project for me and really gave me that opportunity to be full myself!

Q4: 新たなソロアルバム “Wired for Madness” はまさにプログエピックですね! あなたの声は時に親交のあった David Bowie を想起させます。
この作品の、インスピレーションの源について語っていただけますか?

【JORDAN】: 僕は “Jordan Rudess” が経験してきたこと全てをこの作品に注ぎたかったんだ。完全に自由になって、ロックのフォーマットで僕の音楽精神全てを表現することが重要だったんだよ。
本当にプログレッシブな作品にしたかったんだけど、同時に楽曲にはよりスペーシーでメロウな感覚を持たせたかったのさ。
僕にとって素晴らしいプロジェクトとなったし、自分を完全に表現出来る機会だったね。

Q5: There are lot’s of great guest appearances in this record. From Dream Theatre, John and James played but Mike didn’t play. You choose Marco Minnemann who came to Dream Theatre audition for drum role this time, what’s the reason of that?

【JORDAN】: Marco and I have done a lot of work together since the days of that audition. We are very connected musically. We have done 2 albums together with Tony Levin (the LMR albums) which are really cool instrumental albums!
When I thought about the music I wanted to write for this album and the parts that are completely over the top crazy rhythmic prog I thought that Marco would be the guy to do it!!! All that said- I’m so lucky to play with some of the best musicians in the world. Mike Mangini is an absolutely fantastic musician and I feel lucky every day to have the opportunity to be in a band with him and share the stage!!

Q5: 素晴らしいゲストプレイヤーが集結した作品でもあります。ただ、DREAM THEATER からは John Petrucci, James Labrie が参加している一方で、ドラムスは Mike Mangini ではなくバンドのオーディションに落選した Marco Minnemann が主に務めていますね?

【JORDAN】: Marco とはあのオーディション以来、沢山の作品を共に制作してきたんだ。つまり僕たちは音楽的にとても繋がっているんだよ。Tony Levin も含めて Levin Minnemann Rudess のアルバムを2枚制作したね。あの2枚は実にクールなインストゥルメンタルアルバムだったんだ!
だからこのアルバムのために書く音楽、そして完全に限界を超えたリズミックなプログパートを思えば、Marco こそが適任だと思えたんだよ! 世界でも最高のミュージシャンたちと共演することが出来て僕は本当に幸運さ。
もちろん、Mike Mangini も完全無欠に素晴らしいミュージシャンだよ。正直、僕は彼とステージをシェア出来るバンドにいる幸運を、毎日噛み締めているんだよ。

Q6: Regarding Dream Theater, I love “The Astonishing” so much. Maybe, lot’s of fans love your new record “Distance Over Time”, yeah that’s amazing prog metal record. But I feel you have big love with “The Astonishing”, considering your prog roots not metal. How about that?

【JORDAN】: I have very wide musical tastes. Perhaps my favorite music is progressive rock over anything else!! The Astonishing was a wonderful musical endeavor that I enjoyed so much. That said- I feel that the new Dream Theater album hits all the key elements that DT fans love, A really cool mix of PROG and METAL!!

Q6: DREAM THEATER と言えば、”The Astonishing” は素晴らしいエピックでしたが、多くのファンは “プログメタル” な最新作 “Distance Over Time” をより愛しているようです。
メタルよりもプログなあなたのルーツを考慮すれば、あなたは “The Astonishing” をより気に入っているようにも思えますが…

【JORDAN】: まあ僕は実に幅広い音楽の素養を持っているからね。とはいえ、おそらくプログレッシブロックが何より僕のフェイバリットであるのは確かだろうね!!
“The Astonishing” は素晴らしい音楽的なチャレンジで、僕は本当に楽しめたんだ。一方で、新しい DREAM THEATER のアルバムは、ファンの愛する要素を全て取り入れた作品だと感じているよ。まさにプログとメタルのクールなミックスさ!!

Q7: Also, it’s 30th anniversary of “Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory”. That was your first record with Dream Theater. Looking back now, what’s the record to you? When you were making, were you conscious of kind of “Dream Theater” manner?

【JORDAN】: I learned a lot about the world of Dream Theater when we did Scenes. It was a huge awakening in my life. It introduced me to fans and friends all around the world and it was a fantastic musical project. It still is one of my favorite DT records and we have been performing it all over to sold out crowds everywhere…. It still has so much meaning in my life and its been a great celebration doing all the recent shows!

Q7: 今年は名作 “Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory” の30周年にもあたります。あなたにとって、DREAM THEATER 最初の作品でしたね?

【JORDAN】: “Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory” を制作している間、僕は DREAM THEATER の世界について多くを学んだんだ。人生において重要な気づきを得たと言えるだろうね。
あの作品が僕を世界中の友人やファンに紹介してくれたんだ。実にファンタスティックな音楽プロジェクトだったよ。DREAM THEATER の作品で、今でもあのレコードはフェイバリットの一つだし、プレイすることでどこの観衆もソールドアウトにして来たんだよ。
つまり、今でもあのアルバムは僕の人生に重要な意味を持っているし、完全再現を行うのは素晴らしいセレブレーションとなっているよ。

Q8: In Japan, lot’s of prog fans are really waiting for another Liquid Tension Experiment record. Is there any possibility of making new album someday soon?

【JORDAN】: Sure there is a possibility but it is a matter of scheduling. Everybody is so busy with everything they are doing so its a bit challenging to find time.. That said- there is interest from all involved and I expect that one of these days we will go into the studio to make it happen!

Q8: 日本では多くのプログファンが LIQUID TENSION EXPERIMENT の再始動を待ち侘びています。

【JORDAN】: もちろん、可能性はあるよ。結局はスケジュールの問題なんだ。メンバーみんながそれぞれのバンドで忙しくしているから、都合の合う時間を見つけるのも一苦労なんだよ。
だけど確かに言えるのは、関わっているメンバー全員が興味を持っているし、僕はバンドが近いうちにスタジオに入って再始動を実現させることを期待しているよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JORDAN’S LIFE

JIMI HENDRIX “ELECTRIC LADYLAND”

GENESIS “TRICK OF THE TAIL”

APHEX TWIN “COME TO DADDY”

EMERSON LAKE & PALMER “TARKUS”

YES “CLOSE TO THE EDGE”

MESSAGE FOR JAPAN

I’m so looking forward to coming to Japan. One of my favorite places to be on the whole planet.. Thank you to my fans there for always welcoming me so nicely with Dream Theater as well as my solo concerts. it was a real thrill to play there recently on my solo piano tour. What a wonderful reception!! See you soon…

日本に行くのをとても楽しみにしているよ。世界中でも大好きな場所の一つだからね。DREAM THEATER やソロコンサートでいつもとても歓迎してくれてありがとう。
最近のソロピアノツアーは実に感激したよ。なんて素晴らしい歓迎だったんだろう!すぐに会おう…

JORDAN RUDESS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【QUEENSRŸCHE : THE VERDICT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MICHAEL “WHIP” WILTON OF QUEENSRŸCHE !!

“If We Were To Write Another Conceptual Album It Would Always Be Judged And Compared To The Original “Operation:Mindcrime” Album. Sequels Rarely Outshine The Original !!”

DISC REVIEW “THE VERDICT”

「QUEENSRŸCHE には37年の歴史があるんだ。だからね、どの時代にも大きなインパクトを与えられた、人生を変えてくれたっていう情熱溢れるファンがいる訳だよ。」
Chris DeGarmo も Geoff Tate もいない QUEENSRŸCHE に何を期待し求めるのか。
デジタルな叫びにプログレッシブの本能を込めた “Rage for Order”、メタル史に残るコンセプトアルバムの金字塔 “Operation: Mindcrime”、ラジオのエアプレイを支配した洗練の帝国 “Empire”、哲学と内省の楽園 “Promised Land”、そして時代の影を生き生きと描写した開拓地 “Hear In the Now Frontier” まで、2人の主役が牽引したレコードは全てが知性と冒険心でメタルの可能性を培養する妙想のシャーレだったのですから、その疑問はある種当然です。
DeGarmo が去り、齟齬を孕んだ Tate とバンドのアンバランスな営みが終焉を迎えた後、しかし QUEENSRŸCHE は Todd La Torre の輝かしき才能と原点回帰で長きアイデンティティークライシスを解消へと導きました。
「僕たちはどんなトレンドも追いかけたりはしないし、自分たちにとって正しいと感じる音楽だけを追求しようとしているんだ。」
おそらく、”女王の王国” を設立した Michiel Wilton の中には中途半端なトレンドの追求が不遇の時代招いたという想いがあるのでしょう。とは言え、過去にはトレンドを巧みに司って音の稜線を拡大していた時期もある訳で、この発言には近年の Tate の半端なセンスに対する鬱憤と後悔が透けて見えるようにも思えますね。
ただし、Geoff Tate がその歌唱力において唯一無二であったのは確かです。故に、バンドが完璧に QUEENSRŸCHE の声を代弁し余りある Todd を見出すことが出来たのはただただ行幸でした。
最新作のタイトル “The Verdict” とはすなわち “評決”。或いは、Todd 加入後の2作は “審議” 期間だったのかも知れませんね。つまり、この作品で現在の QUEENSRŸCHE に対する是非の判断が下されるのです。そしてきっと間違いなく、正義はここにありました。
もちろん、QUEENSRŸCHE という名前の裏に、張り巡らされた迷宮のような知性や背景を期待するならば現在の彼らには物足りない部分もあるでしょう。ただし、”The Verdict” にはそれを補って余りある瑞々しくも圧倒的エナジーと、研ぎ澄まされた充実の旋律美が存在するのです。
オープナー “Blood of the Levant” の重量感は、HATEBREED や BORN OF OSIRIS との仕事で名を上げた売れっ子プロデューサー ZEUSS との相乗効果でグルーヴの新風を吹き込みます。一方で、シンコペーションやハーモニーの美学はまさしく QUEENSRŸCHE の流儀で、結果として Michiel 言う所の 「バンド史上最もメタルかつプログレッシブな作品」を具現化しているようにも思えます。
あのビッグバンとも言える成功を経験した Michael と Eddie にとって、原点、QUEENSRŸCHE サウンドとは “Operation: Mindcrime” と “Empire” を指すはずです。実際、コンパクトに設計された作品には、当時の躍動感やロマンチシズムが明らかに戻って来ています。
ただ面白いことに、例えばエニグマティックな “Light-Years” を聴けば “Rage For Order” を、サイケデリックでシュールな “Inside Out” を聴けば “Promised Land” を、ボーカルエフェクトもグランジーな “Propaganda Fashion” を聴けば “Hear In the Now Frontier” を想起する “ライチアーミー” は多いはずで、つまり “The Verdict” には QUEENSRŸCHE が刻んだ長い旅路の集大成といった側面も確かに存在するのです。
アルバムは、「永遠に続くものは無い。ただ回転ドアのように入れ替わっていくんだ。」 とメンバーチェンジの悲喜交々を隠喩する “Dark Reverie” を境に Michael 語るところの “進化” の結晶を畳み掛けていきます。
それは、Todd の絶唱ハイトーンとシンセサウンドを活用したダークでドラマティックな世界。息つく暇もなく押し寄せる、劇的で静動、陰影濃くするダイナミズムの波は完璧なチームワークの賜物。名曲の目白押し。
そうして、評決の行方を見るまでもなくリスナーは、エレガントでアトモスフェリックな感情のポートレート “Portrait” に大きな喝采を送るのです。
オリジナルメンバーの一人であるドラマー Scott Rockenfield の不参加によりボーカルの Todd がドラムスも兼任していることは記して置くべきでしょう。ただし心配は無用。トレードマークのダブルチャイナ、ライドとハイハットの華麗な使い分けはまさしく Scott のそれですから。
今回弊誌では印象的なフックを刻み続ける Michael “Whip” Wilton にインタビューを行うことが出来ました。「もし今の QUEENSRŸCHE が気に入らないなら立ち去れば良いだけさ。」 どうぞ!!

QUEENSRŸCHE “THE VERDICT” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + MORGAN AGREN INTERVIEW 【DEVIN TOWNSEND : EMPATH】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MORGAN ÅGREN FROM DEVIN TOWNSEND !!

“It’s Funny Cause I Got An Email From Devin When He Asked Me ”Can You Play Quietly?” ”I Want Spooky Country Drums With Low Volume”

DISC REVIEW “EMPATH”

「”Empath” とはまさに Devin そのものだから、彼の心に従い、彼が本心から望むようにプレイしたんだ。彼はこのアルバムで遂に完全なる自由を手に入れたね。」
カナダのサウンドウィザード Devin Townsend が最も信頼を置くアーティストの一人、Morgan Ågren は確信を持ってそう答えました。
DEVIN TOWNSEND PROJECT の最終作となった “Transcendence” は、以前より大幅にメンバーのインプットを盛り込み、バーサタイルに探究を重ねたグループの長き旅路を集約する名品でした。
ただし、”集大成” とはすなわち “繰り返し” へと、”メンバーの固定化” とはすなわち “マンネリズム” へと繋がる危険をも孕みます。Devin Townsend の溢れる∞の創造性は、予測可能な全てを一度リセットし、演奏者も音像も自在に選択する絶対的に自由な翼を欲したのです。
「現在の Devin Townsend が持つ音楽的な興味全てが、一つの場所へ収まったとしたらどうなるだろうか?」
フォーク、シンフォニック、ポップ、プログ、ファンク、ブラックメタル、ジャズ、ニューウェーブ、アメリカーナ、ワールドミュージック、そして EDM。Devin の中に巣食うマルチディメンショナルな音楽世界を一切の制限なく投影したレコードこそ “Empath” です。そして “エンパス” “感情を読み取る者” のタイトルが意味する通り、Devin がアルバムに封じた万華鏡のエモーションを紐解くべきはリスナーでしょう。
オーディエンスがエンパスなら、もちろん、アルバムに集結したアーティストも Devin の百花繚乱な感情を読み取るエンパスです。
Mike Keneally をミュージックディレクターに、Morgan Ågren, Samus Paulicelli (DECREPIT BIRTH), Anup Sastry (ex-MONUMENTS) と三者三様の技巧派ドラマーを揃え、さらに Steve Vai, Anneke van Giersbergen (VUUR), Ché Aimee Dorval, Chad Kroeger (NICKELBACK) など錚々たる顔ぶれが翼となり、Devin が今回提唱する “ヘヴィーな音楽でも多様になり得る” の精神を実現していきます。
“Castaway” に広がる海の景色、ジャジーなギター、そして荘厳な女声コーラスは歴史的プログエピックへの完璧なエントランス。そうして幕を開ける “Genesis” はアルバムの全貌を伝える “Empath” の小宇宙でしょう。
神々しいほどにエセリアルで、毒々しいほどにアグレッシブ。シンフォニーとエレクトロ、オペラとスクリーム、ディスコビートとブラストビート、アンビエントとエクストリーム。一見相反するようにも思える何色もの絵の具は、幾重にも重なり奇跡のダイナミズムを描きながらプログメタルのキャンバスを彩り、時には逸脱していきます。その瑞々しきカオスは “創世記” の名に相応しい “Hevy Devy” 新時代の到来を確かに告げています。
レコードが進むに連れて、リスナーは「最初はどこに向かうのか、この作品が何なのかさえ分からなかった。」と語る Devin が見出した “意図” を感じるはずです。
“Spirits Will Collide” を聴けば “Z²-Sky Blue” よりもポップなアルバムを、”Sprite” を聴けば “Infinity” よりもスピリチュアルなアルバムを、”Hear Me” を聴けば SYL の “Alien” よりもヘヴィーなアルバムを、そして “Why?” を聴けば “Ghost” よりも優美なアルバムを巨匠が目指していたことを。DEVIN TOWNSEND PROJECT という枠組みから解放された鬼才は、そうして様々な領域で “限界突破” を実現して “プログレッシブ” の定義すら軽々と破壊していくのです。
「確かに Zappa コネクションがこの作品には生きているね。Keneally, Steve, Devin。ただし、Devin はそこまで Zappa の音楽に入れ込んだことはないんだけどね。」
11分の “Borderlands”、そして23分の “Singularity” で Devin は “現代の Frank Zappa” の地位を揺るぎのないものにしたのかも知れませんね。穏やかに、残酷に、しなやかに、カラフルに、哲学的に、何より冒険的に。ほとんど忘れ去られて苦境の最中にある “芸術” を救い、リスナーに “エンパシー” を喚起する Devin のやり方は、無限の想像力と比類無き多様性でした。
今回弊誌では、Frank Zappa、そして盲目の天才ピアニスト Mats Öberg とのデュオ Mats/Morgan でもお馴染み Morgan Ågren にインタビューを行うことが出来ました。「Fredrik は遂に新作へと着手しているよ。実は、僕は彼のその作品のためにすでに沢山のマテリアルをレコーディングしているんだ。」MESHUGGAH の心臓も遂に動き出したようです。どうぞ!!

DEVIN TOWNSEND “EMPATH” : ∞/10

THE STORY BEHIND “EMPATH”

ヘヴィーミュージックの世界では、アーティストが非常に狭い、限定された箱の中へと押し込められる傾向にあるね。音楽業界だって、カテゴライズや販売戦略のためにアーティストに特定のジャンルへ留まることを要求する。つまり、メタルの背景を持っているミュージシャンがジャンルの外に出て注目を集めるのは不可能に近いんだ。
じゃあ、広いパレットの中で”色”としてジャンルを使用しているアーティストはどうするの?ジャンルを遥かに超えた知識と経験を持つアーティストは?
それにメタルが恥ずべき音楽じゃなく、尊敬に値すると考えているアーティストは?
見世物ではなく、多様性によってあらゆる音楽的感情を表現したいなら、追求するべきでしょう。
“Empath” の真の意味はリスナーに様々な音楽的感情、体験を感じさせることにあるね。そうして、彼らに人生を美しく、挑戦的にする全てに恐れず参加して欲しいと伝えたいんだよ。
どのセクションもリスナーに”歓迎”されるよう心がけ、感情のジェットコースターとしてサウンドスケープをより効果的に繋げていったね。そうして、願わくば他のミュージシャンがこの方法にインスパイアされればと思うようになったんだ。
アルバムは、喜びと人々の助けになりたいという思いに根ざしている。楽曲に多様性を持たせたのは、”Empath” “共感”が弱さと捉えられてきた歴史の中で、人生を様々な観点から見る必要性を表現したかったから。僕にとっても長い間狭い場所に閉じ込められていた創造性を解き放ち、恐怖から脱却するためのやり方だったね。多様性が増す時代において、他人の気持ちになって物事を見ることは他者を理解する上で欠かせないプロセスさ。
そうして “Empath” という不可能を可能にしたんだよ。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【POLARIS : THE MORTAL COIL】JAPAN TOUR 2019 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RICK SCHNEIDER OF POLARIS !!

“I Feel Like Contrast Is Very Understated In Heavy Music, But I Consider It One Of The Most Important Things When Approaching Songwriting. “

DISC REVIEW “THE MORTAL COIL”

北天に広がるこぐま座の中でも一際輝く綺羅星一つ。旅人を導く北極星の名は、図らずも南半球オーストラリアのブライテストホープ POLARIS に冠せられ、メタルコアの船影を照らしながら地平の彼方へ誘います。
満点の星空のごとく新鋭がひしめくメタルコアシーンにおいて、リスナーに発見、観測されることは決して容易ではありません。EMMURE が Nu-Metal を組み込み、ISSUES が R&B を配合しジャンルの実験を加速させるのも、そうした背景が一因としてあるのかも知れませんね。
故に メロディックメタルコアとプログレッシブメタルコアをハイブリッドさせた、ある種王道のサウンドでしかし世界中から注目を浴びる子の星の瞬きは、南半球から鮮やかな光芒を放っているのです。
「PARKWAY DRIVE は僕たち全員にとって最も重要なバンドだったと思うんだ。」同郷オーストラリア出身の先駆者は確かな指針となりました。
同時に、POLARIS の羅針盤は ARCHITECTS, UNDEROATH, AUGUST BURNS RED, BRING ME THE HORIZON といった巨人たちの方角をも指し示し、王者の遺伝子をしっかりとその身に受け継いでいるのです。
「ヘヴィーな音楽において、コントラストは非常に軽視されていると思うんだ。だけど僕はソングライティングのアプローチにおいて、最も重要な要素の1つだと考えているよ。」
音楽面における POLARIS の頭脳 Rick Schneider は北極星の輝きが仄暗く重厚な宇宙空間の存在によることを心得ています。そして斬新さを無闇に追い求めるのではなく、ソングライティングのビジョンとクオリティーで麻薬のような中毒性を注入するバンドの方針は、ブレイクダウンに頼ることなく、ビッグでソフィスティケートされたデュアルギターとフック満載のボーカルラインを陰影にキッズの感受性へと直接訴えかけるのです。
“The Remedy” で見せるアグレッションとメインストリームのせめぎ合い、”Relapse” で誇示する AUGUST BURNS RED 譲りの爽快なハイテクニック、”Consume” に宿る LAMB OF GOD や MESHUGGAH といった骨太な先達への敬意、ポストロックのイメージさえ内包する叙情の極み “In Somnus Veritas”~”Dusk to Day”、そして TesseracT の哲学に接近した “Sonder”。
しっかりとメタルコアのカタルシスを宿しながら、起伏と工夫を施しバラエティーに富んだ星座の煌きは、眺めるものを決して飽きさせることはありません。
沸騰するオーストラリアのメタル/プログシーン。中でも活性化の一途を辿るメタルコア/デスコアコミュニティーにおいて、”The Mortal Coil” のデビュー作としての光度は、例えば PARKWAY DRIVE の “Killing With a Smile”, THE AMITY AFFLICTION の “Severed Ties” もしくは NORTHLANE の “Discoveries” にも比肩するはずです。
そうして恒星 POLARISは、きっとその光彩を増しながらモダンメタルコアの未来を照らすクリエイティブな軌道を進んでいくでしょう。
今回弊誌では Rick Schneider にインタビューを行うことが出来ました。初の来日公演も決定!「メタルコアというジャンルは常に進化し続けていると思うし、どんどん異なるスタイルやジャンルを組み合わせていっているよ。」どうぞ!!

POLARIS “THE MORTAL COIL” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【O.R.k. : RAMAGEHEAD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LEF OF O.R.k. !!

“Bill Laswell Passed a Copy Of The Record On To Tankian Who Was So Impressed, He Then Checked Out All My Stuff, Website And Other Material. This Led Directly To Serj.”

DISC REVIEW “RAMAGEHEAD”

オルタナティブとプログレッシブの稜線に位置するスーパーバンド O.R.k. は、さらに音楽と映画の境界すら霧の中へ誘いユニークな “O.R.k.estration” サウンドで魅了します。
イタリア生まれの声楽家で、映画音楽のコンポーザーとして受賞歴も有する LEF こと Lorenzo Esposito Fornasari。彼が過去に OBAKE でバンドメイトだった ex-PORCUPINE TREE のベースマン Colin Edwin、BERSERK! で共演した KING CRIMSON のスティックマン Pat Mastelotto、さらにイタリアンフォークのビッグネーム MARTA SUI TUBI から Carmelo Pipitone を召喚し結成したプログコレクティブこそ O.R.k. でした。
「ビジュアルアートと音楽がお互いに補い合うやり方がとても好きなんだ。だからね、O.R.k のディスコグラフィーはまだ撮影されていない映画音楽と解釈することも可能だと思うんだよ。」
2015年の結成以来、O.R.k. はプログとオルタナティブを主役として起用しながら、同時にエレクトロ、ジャズ、アンビエントにオペラといった名脇役を見事に配置し、その絶妙な脚本、演出、カメラワークで造形豊かなシネマティックワールドを音楽の中へと投影して来ました。
「アルバムは、様々な側面からもたらされる情報の波に呑まれる潜在的な感情について描いているんだ。僕たち人間の関係性、感じ方、考え方、それに生活全てが、今日では実に深くインターネットとテクノロジーに影響されているのは明らかだよ。」
新世代プログレッシブの旗手 Kscope と手を結びリリースした勝負の最新作 “Ramagehead” で、O.R.k. がフィルムの舞台に選んだのはインターネット/テクノロジーに支配される現代とその社会でした。
深刻なテーマとシンクロするように、彼らの新たなサウンドトラックはダークな畝りが跋扈する重々しい世界。作品を象徴するオープナー “Kneel to Nothing” には、明らかに ALICE IN CHAINS や SOUNDGARDEN が90年代にもたらした悲憤の刻印が印され、一方で極上のリズムチームが創生するパーカッシブな数学の躍動感には TOOL の遺伝子が宿っているのです。
実際、スポンティニュアスで魂宿る Lef の歌唱には Chris Cornell が降臨し、アートワークのデジタルが支配する深淵は TOOL の Adam Jones がデザインを行っています。
暗澹と叡智のフレームはそうして様々なカオスを切り取っていきます。RADIOHEAD を想起させる幽玄とメタルの狂気が同居する “Signals Erased”、クリムゾンの叙情と不穏が類稀なるコントラストを生み出す “Time Corroded”、豊潤なオーケストレーションで完璧なシネマを具現化する組曲 “Some Other Rainbow”。
場面転換の妙は、ネオレアリズモの生々しくも痛烈な説得力を纏ってリスナーをビジュアルとサウンドの水平線へと誘うのです。
「Serj は僕の全ての作品をチェックしてくれたそうだよ。ウェブサイトや他のマテリアルまでね。」
Bill Laswell が聴かせた音源を出発点に、そうして O.R.k. の透徹した美意識は遂に SYSTEM OF A DOWN のマエストロ Serj Tankian のキャスティングへと繋がりました。”Black Blooms” に描かれた地続きの善と悪、国もジャンルも超越して咲き誇る黒の才華は完璧なまでにプログの新たな地平、情景を示唆しているのでしょう。
今回弊誌では、Lef にインタビューを行うことが出来ました。彼の鍵盤捌き、Carmelo のシーケンシャルなフレージングも聴きどころの一つ。「映画のためにスコアを書くことで、僕の音楽に対するアプローチは大きく変化したんだ。」どうぞ!!

O.R.k. “RAMAGEHEAD” : 9.8/10

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MASTERPIECE REVIEW + INTERVIEW 【BOTANIST : Ⅵ: FLORA】JAPAN TOUR 2019 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH OTREBOR OF BOTANIST !!

“I Wanted To Push The Genre Further While Also Honoring Its Tradition. Making Botanist a Concept Project About Plants Felt Like The Way To Do That: 100s Of Bands Were Talking About Forests, But None Mere Taking It To a Specific, Scientific Level. “

DISC REVIEW “Ⅵ: FLORA”

邪悪や猟奇、そしてファンタジーがテーマとして掲げられるメタルワールドにとって、BLACK SABBATH, EMPEROR, DRAGONFORCE といったバンドの名こそ至当で理想的にも思えます。そんな倒錯した世界において、”植物学者” を名乗る BOTANIST はその原郷からすでに異端です。
「僕はブラックメタルというジャンルをその伝統に敬意を払いつつ、さらに先へと進めたいんだ。植物をコンセプトとした BOTANIST を立ち上げたのもまさにその想いから。これまで幾つものバンドが森については語ってきたけど、誰ももっと専門的なレベルで個別の植物については語ってこなかったよね。」2011年にサンフランシスコで Otrebor が創世したワンマンプロジェクトは、植物を科学し環境問題を追求する唯一無二の “グリーンメタル” へと開花して行きました。
これまでにも、WOLVES IN THE THRONE ROOM, AGALLOCH, ALCEST など自然崇拝をテーマとして、仄暗き森や鬱蒼と生い茂る木々を礼賛するブラックメタルの一派は確かに存在していました。しかし彼らはそのアトモスフィアに惹かれ、自然のよりスピリチュアルな領域へとフォーカスしていたはずです。
一方で、BOTANIST はよりミクロで科学的に植物への愛を貫きます。「多くのデスメタルバンドが死について書いていたけど、CARCASS は臨床的見地から死について最初に歌い、デスメタルをネクストレベルへ進めたんだ。」 CARCASS の死に対するある種ドライな向き合い方は、Otrebor が BOTANIST でより学術的に植物の姿を描き出す核心的なインスピレーションとなりました。ハナスイ、シーソラス、ヤエヤマヒルギといった耳馴染みのない植物を楽曲名に列挙する方法論はまさに CARCASS 譲り。
さらに BOTANIST はその “グリーンメタル” のコンセプトだけでなく、ハンマードダルシマーという特殊な楽器をメインに使用することでブラックメタルを未踏の領域へと導きます。
ドラマーを本職とする Otrebor にとって、スティックで弦を叩いて音を出すダルシマーは完璧なメロディー楽器でした。かつて住んでいたこの日本で運命的な出会いを果たした古のピアノは、風と共にロマンチックでエレガントな響きを運び、ギターレスのブラックメタルという倒錯と神秘的のアートを創造して行くのです。
貪欲な研究者 Otrebor は、緑の音楽を絶え間なく精製し続けます。リスナーの思考を絶え間なく促しながら、夢見心地に浮遊する陶酔と恍惚の極致 “Ⅵ: Flora” は、ソロプロジェクトとしての BOTANIST にとって一つの完成形だったのかも知れません。
一筋の新緑だったグリーンメタルの種子はそうして徐々に森を形成していきます。ローマ数字のナンバリングから “Collective” 表記へと移行し、初めてバンド形態で制作された “The Shape Of He To Come” のダイナミズム、グルーヴ、躍動感はまさしく “集団” としての生命力に満ちています。メンバーという養分を得て緑を増した聖森のざわめきは、より荘厳に、より実験的にリスナーの五感へと訴えかけるのです。
深刻な環境破壊により未曾有の危機に直面する人類と地球において、Otrebor は BOTANIST の発芽は必然だと語ります。「BOTANIST のようなプロジェクトは、地球の自己防衛メカニズムの結果であると心底信じているんだ。自然の重要性とその保存について情熱的な方法で人々に発言することを要求するようなね。」もしかすると彼らはは自然が意思を持って遣わした有機的なメッセンジャーなのかも知れませんね。
今回弊誌では、Otrebor にインタビューを行うことが出来ました。奇跡の来日が決定!「僕たちは、日本のファンがお気に入りの植物を携えて現れ、ライブで掲げてくれるのを熱望するよ!」どうぞ!!

BOTANIST “Ⅵ: FLORA” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SWALLOW THE SUN : WHEN A SHADOW IS FORCED INTO THE LIGHT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATTI HONKONEN OF SWALLOW THE SUN !!

“The Whole Album Is Personal And Very Special For Juha Raivio And For Us Also As a Band. All I Want To Say Is That I Believe There Is Hope Also Involved On The Album. A Light At The End Of The Tunnel. “

DISC REVIEW “WHEN A SHADOW IS FORCED INTO THE LIGHT”

2016年、ギタリストでメインコンポーザー Juha Raivio が長年のパートナーでコラボレーターでもあった Aleah Stanbridge を癌で失って以来、フィンランドの哀哭 SWALLOW THE SUN はまさに涙淵へと深く沈んでいました。
ツアースケジュールの延期に隠遁生活。そうして2年の服喪の後、最終的に Juha が自らの沈鬱と寂寞を吐き出し、Aleah との想い出を追憶する手段に選んだのはやはり音楽でした。
Aleah の闘病中に制作された前作、”Songs From the North I, II and III” はメタル史においても前代未聞、3枚組2時間半の大エピックとしてリリースされました。「僕たちのスローガンを明瞭に示したんだ。憂鬱、美麗、そして絶望。僕たちが音楽に封じている三原則だよ。同時に、Juha Raivio にとってはとてもパーソナルなアルバムにもなったんだ。彼が当時、人生で経験したことを封じているからね。」Matt Honkonen が語るように、Juha の尽き果てる希望を憂鬱、美麗、絶望というバンドの三原則で封じたレコードは、同時にアルバム単位から楽曲単位へと評価の基準が移り行くインスタントミュージックの機運に一石を投じる壮大なアンチテーゼでもあったのです。
「ああいったエピック、トリプルアルバムをリリースした後だったから、僕たちは何か別のとても特別なものを創出したかったんだと思うんだ。」Matt の言葉通り、喪が開けて Aleah への追悼と Juha の深痛を宿す最新作は、”Lumina Aurea” と “When a Shadow is Forced Into the Light”、EP & フルアルバムというイレギュラーなリリースとなったのです。
13分半のタイトルトラックとそのインストバージョンで構成された EP “Lumina Aurea” の音楽は、これまでの SWALLOW THE SUN スタイルとは大きく異なっていました。
ネオフォークの大家 WARDRUNA の Einar Selvik と、イタリアンドゥームの傑物 THE FORESHADOWING の Marcus I の助力を得て完成させた楽曲は、完全にジャンルレス。ネオフォーク、ドゥーム、スポークンワードにオーケストレーションとグレゴリアンスタイルを加味した “Lumina Aurea” は、ただ純粋に Juha の慟哭と闇を音楽の姿に写した鬼哭啾々の異形でした。
一方で、「僕はこのアルバムに関しても希望は存在すると信じているし、トンネルの出口には光が待っているんだ。」 と Matt が語る通り、フルアルバム “When a Shadow is Forced Into the Light” はタイトルにもある “影”、そしてその影を照らす “光” をも垣間見られる感情豊かな作品に仕上がったのです。
デスメタルとドゥーム、そしてゴシックが出会うメランコリーとアトモスフィアに満ちたレコードは、まさにバンドが掲げる三原則、”憂鬱、美麗、絶望” の交差点です。
恍惚のオーケストレーション、アコースティック、ダイナミックなドゥームグルーヴ、胸を抉るボーカルハーモニーにグロウル。リッチなテクスチャーで深々と折り重なる重層のエモーションを創出するタイトルトラックは、SWALLOW THE SUN のレガシーを素晴らしく投影する至高。
“Lumina Aurea” の深海から浮上し、暗闇に光を掲げる “Firelight” のメランコリーはバンドの長い歴史に置いても最もエモーショナルな瞬間でしょう。死は人生よりも強靭ですが、きっと愛はその死をも凌駕するのです。
もちろん、”Clouds On Your Side” を聴けば、ストリングスがバンドのメロウなアンビエンスと痛切なヘヴィネスを繋ぐ触媒であることに気づくでしょう。そうしてアルバムは、ダークでしかし不思議と暖かな “Never Left” でその幕を閉じます。
“When a Shadow is Forced Into the Light” を聴き終え、Juha と Aleah の落胤 TREES OF ETERNITY の作品を想起するファンも多いでしょう。リリースにあたって、全てのインタビューを拒絶した Juha ですが、1つのステートメントを残しています。
「このアルバムは Aleah を失ってからの僕の戦いの記録だ。”影が光に押しやられる時” このタイトルは Aleah の言葉で、まさに僕たちが今必要としていること。2年半森で隠棲して人生全てをこの作品へと注ぎ、影を払おうと努力したんだ。言葉で語るのは難しいよ。全てはアルバムの音楽と歌詞が語ってくれるはずさ。」 バンドに18年在籍する代弁者、ベーシスト Matti Honkonen のインタビューです。どうぞ!!

SWALLOW THE SUN “WHEN A SHADOW IS FORCED INTO THE LIGHT” : 10/10

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