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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DRAGONFORCE : REACHING INTO INFINITY】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FRÉDÉRIC LECLERCQ OF DRAGONFORCE !!

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UK Based Power Metal Speed Star, Dragonforce Reaches Into New Horizon With Their Newest Album “Reaching Into Infinity”!! Still Fast But Mature!

DISC REVIEW “REACHING INTO INFINITY”

英国が誇るパワーメタルスピードスター、DRAGONFORCE が7枚目のフルアルバムとなる “Reaching into Infinity” をリリースしました!!”無限大”の力と可能性を秘めたその魅力的な音時空は、素晴らしきカタルシスを伴って世界に光明と救いをもたらすことでしょう。
DRAGONFORCE は勿論、その計測不能なまでに狂速な bpm と、レトロゲームの影響を消化したチップチューンメタルのコンボで名を上げたバンドです。確かに、時に激しいギターデュエルを交えながら突き進む、その目まぐるしくも華麗で勇壮なスタイルは実にエキサイティング。バンドは暗雲漂うパワーメタルシーンの救世主として着実にその地位を築き上げて来たと言えるでしょう。
しかし、DRAGONFORCE は現在、そのパワーメタルという “檻” からゆっくりと着実にその領域を拡大させつつあります。
実際、ギタリスト Sam Totman という大黒柱がコンポジションの中心に座っていた “The Power Within” 以前のパワーメタル然とした作品と、マルチな才能を持つベーシスト Frédéric Leclercq が大々的に関わるようになり Sam との二頭体制を築いた後の作品には大きな差異が存在するようにも思えます。
二頭体制の幕開けとなった前作 “Maximum Overload” はバンド史上最高に芳醇な音楽性を誇る作品でした。インタビューにもあるように全てを2人で共作したというアルバムは、Frédéric が持ち込んだデス、スラッシュ、プログといった新たで多様な感覚と、奇跡の 235 bpm を実現した “The Game” が象徴するバンドのアイデンティティー “スピード” を共存させた完璧なる傑作だったと言えますね。勿論、Jens Bogren の類希なるセンスがバンドをまだ見ぬ高みへと導いたことも否定は出来ないでしょう。
ただ何より、Frédéric が日本のゲーム “悪魔城ドラキュラ” へのトリビュートとして制作した “Symphony of the Night” の妖艶なる美の調べは、以前のバンドには存在し得ない新たな至宝に違いありません。前世は日本人だったとまで語る Frédéric のメロディーには、コード進行をより意識することで生まれる日本的な “艶” が確かに備わっているのです。
二頭体制を引き継ぎながらも2人が別々に作曲を行い、結果として Frédéric が大半の楽曲を手がけることとなった新作 “Reaching into Infinity” は、”Maximum Overload” でのチャレンジをさらに1歩押し進めた作品に仕上がりました。
期待感を煽る荘厳なイントロダクションに導かれ幕開ける、アルバムオープナー “Ashes of the Dawn” はまさに歌劇”スピードメタル”。オペラティックな Marc Hudson の歌唱は、ファストでシンフォニックな舞台に映え、昇龍の如く天高く舞い上がります。自らのトレードマークをしっかりとアピールしながら、よりシアトリカルで洗練されたメロディーを提示する現在の DRAGONFORCE に死角はありませんね。
トランス的なイントロから HELLOWEEN を想起させるメジャーなコーラスを経てプログレッシブな展開を見せる新鮮な “Judgment Day”、新ドラマー Gee Anzalone の派手やかなお披露目から Frédéric の壮絶なベースソロまでリズム隊の活躍が顕著な “Astral Empire” と疾走するキラーチューンを畳み掛けたバンドは、徐々にその成熟を遂げたドラゴンの巨体を顕にして行きます。
“悪魔城ドラキュラ” トリビュートの続編、ディミニッシュの魔法が冴える “Curse of Darkness”、切なくも壮大なバラード “Silence”、そして ANTHRAX のエナジーを宿したスラッシュチューン “War!” と実に多彩なアルバムの中でもハイライトは11分の大曲 “The Edge of the World” でしょう。
IRON MAIDEN の長尺曲をも想起させる楽曲は、プログレッシブな展開美が白眉で実にエピカルかつドラマティック。ボーカル、ギターソロ、バッキングをよりオーガニックに誂え、しかし時にデスメタルの要素までも散りばめた世界の果ての景観は、静と動のコントラストが鮮やかに浮き彫りとなった新たな光景だったのです。それは様々なジャンルのバンドで経験を積んだフランス人の才能が、バンドのカラーと遂に溶け合った瞬間と言えるのかもしれませんね。
今回弊誌では、作品のキーパーソン Frédéric Leclercq にインタビューを行うことが出来ました!充分にファストですが、以前の良くも悪くもピーキーな DRAGONFORCE とは趣を異にする円熟の一作。同時に、今回も Jens Bogren は素晴らしい仕事を果たしたようですね。どうぞ!!

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DRAGONFORCE “REACHING INTO INFINITY” : 9.7/10

INTERVIEW WITH FRÉDÉRIC LECLERCQ

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Q1: Hi, Fred! Your Japan Tour 2017 is just announced! You’ve come to Japan many times, and you have a deep connection with our culture, don’t you? Normally, foreigners don’t know “Space Sheriff Gavan”, haha. How do you like our country?

【FRÉDÉRIC】: I LOVE JAPAN. If it wasn’t for the difficult language I would already be living in Tokyo. It is my favorite country in the world, and it’s not just because of the cultural aspect, there is something deeper that I cannot explain, I just feel good when I am in Japan. I don’t really believe in reincarnation but it always feels like I have been there before, or better, that I belong there, that it’s MY place. Strange but true! As for Gavan, it was very popular in France when I was a kid!

Q1: 6月の日本ツアーがアナウンスされましたね!勿論、DRAGONFORCE は何度も来日を果たしていますが、中でもあなたと日本文化の繋がりはとても深いように思えます。実際、普通の外国人は “宇宙刑事ギャバン” なんて知らないですからね(笑)

【FRÉDÉRIC】: 僕は本当に日本が大好きなんだよ!!!もし日本語があんなに難しくなければ、すでに日本に住んでいるだろうね。
世界中で一番大好きな国だよ。それはただ文化の側面からだけじゃなくて、説明しづらいんだけどもっと何か深いものが理由なんだ。とにかく、僕は日本に居るだけで良い気分になるんだよ。
輪廻なんて本気で信じている訳じゃないけど、それでも、いつも以前そこに居たような、日本人だったような気持ちになるんだ。つまり自分の場所だね!変な話だけど事実だよ!
ギャバンはね、僕が子供のころフランスでとても人気があったんだ!

Q2: Anyway, your newest album “Reaching into Infinity” will be released soon! How do you feel now?

【FRÉDÉRIC】: Good! We had the chance to perform 2 new songs on stage in a few shows and the reaction of the crowd has always been great. I think this album is really great and I hope people will love it as much as we do!!

Q2: 最新作 “Reaching into Infinity” のリリースも控えていますね!今はどういったお気持ちですか?

【FRÉDÉRIC】: 良い気分だよ!いくつかのショウで、新曲を2曲披露する機会があったんだけど、オーディエンスのリアクションはいつも最高だったからね。僕は本当に偉大な作品だと思っているよ。ファンのみんなも僕たちと同じくらい気に入ってくれたらいいね!

Q3: I really love the “Mecha-Dragon” on the artwork. Could you tell us about the concept, artwork and album title “Reaching into Infinity”?

【FRÉDÉRIC】: There’s no real concept. I wanted to give the impression that there was one though, hence the intro for the album, sort of taking you for “reality” into “our world”. The idea behind the title is that the power of music is infinite, and with today’s world being what it is, all messed up, people need escapism and music, our music, can do that. The cover is an interpretation of this: a destroyed world and our music(the dragon) rising in the middle.

Q3: アートワークの “メカドラゴン” も最高にクールですね!そのアートワークや作品のコンセプトについて話していただけますか?

【FRÉDÉRIC】: 特別なコンセプトは存在しないんだ。ただ一つ、アルバムのイントロダクションとして知っていて欲しいのは、君たちを “僕たちの世界” の “真実” へと導く作品だということなんだ。
タイトルには音楽の力は無限大だという意味が込められていてね。今日世界はまさに混乱していて、人々は逃げ道、音楽を必要としているね。そして僕たちの音楽なら君たちを救うことが出来るんだ。アートワークにはその解釈を反映させているんだ。破壊された世界と僕たちの音楽 (ドラゴン) が中央に昇っているでしょ?

Q4: How was the writing process? You know, Fred, I read a press release, and it seems you managed most of the songwriting for ‘Reaching into Infinity’. Off course, you became involved more in songwriting from previous record “Maximum Overload”. But what is the difference between “Reaching into Infinity” and “Maximum Overload”?

【FRÉDÉRIC】: For Maximum, Sam and I wrote everything together. It worked well and we wanted to do the same for Reaching but for some reason it didn’t happen, Sam came to my place but ended up in another room finishing his songs while I was piling up more and more ideas and that’s how I ended up writing most of the material for the new album. I guess that’s why there’s a different colour, a different vibe.

Q4: 前作 “Maximum Overload” からあなたがよりコンポジションに関わり始めたのは明らかですが、今回のライティングプロセスはいかがでしたか?

【FRÉDÉRIC】: “Maximum Overload” では、Sam と僕が全てを一緒に書いたんだよ。その方法がとても上手く機能したから、今回も同じようにやりたかったんだ。だけど何らかの理由でそうはならなかったんだよ。Sam は僕のところには来たんだけど、結局別の部屋で彼の楽曲たちを完成させてしまったんだ。
その間に僕はもっと多くのアイデアを積み重ねていたから、結果として僕が新作の大部分を手がけることになったんだ。そういった経緯があったから、今回の作品には異なるカラー、異なるヴァイブが流れているんだと思うな。

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Q5: So, why did the band’s creative process change? You know, I feel the genre of “Power metal” tends to fall into a rut. I mean, did you want to push the band outside of your comfort zone?

【FRÉDÉRIC】: Well I don’t really listen to power metal, so I guess this album is my take on it, with elements of other kind of music I prefer: thrash, heavy, death, prog…so it is taking the band out of its comfort zone, something we started with Maximum because I was writing half of the songs, haha.

Q5: なぜバンドはあなた中心のクリエイティブプロセスに変えたのでしょうか? “Power metal” というコンフォートゾーンからの脱却を計っているようにも見えますが。

【FRÉDÉRIC】: そうだね、僕は本当にパワーメタルを聴かないから、このアルバムには僕が好む他のジャンルからの影響が現れていると思うんだ。スラッシュめた、デスメタル、プログなんかのね。だから確かにそういった作風はバンドをコンフォートゾーンから連れ出しているよね。
“Maximum Overload” では半分僕が書いたから、変化はそこから始まったと言えるね(笑)

Q6: I told you at the beginning, I think “Maximum Overload” and “Reaching into Infinity” are influenced by Japanese culture. It owes to your big contribution. I mean “Symphony of the Night” and this time, “Curse of Darkness” definitely have a taste of “Castlevania”. Do you agree that? Could you tell us about your influence of “Nintendo” music?

【FRÉDÉRIC】: A big taste indeed, these songs are about Castlevania. I see people on internet not quite getting it, like “mmm it sounds like bloody tears” or “mmm curse of darkness sounds a bit like symphony of the night, that’s weird”, well yes because it’s my tribute to the Castlevania series, and curse is my “symphony of the night” part 2, somehow, which is why one can hear similarities in the chord progression, especially the “hear my distant cry” melody. The song “symphony of the night” was originally made for Japan, I wanted to write a song with the kind of melodies Japanese metal bands come up with, and with the harpsichord intro sounding a bit like “Malice Mizer”. Even my demo lyrics were in Japanese to really have that feeling.
As for influence of Nintendo music, there’s also Sega music, Nec Music…video games have been a huge part of my childhood and I’ve always paid attention to the soundtracks so obviously it had a influence on me. Regarding Castlevania, I really fell in love with the music of “Symphony of the Night” written by Michiru Yamane. I had the chance to meet her last time we played in Japan, I was so nervous!!

Q6: 冒頭に、あなたと日本の繋がりについて触れましたが、確かにあなたが深く作曲にかかわるようになってからの作品は、日本の音楽や文化に影響を受けているように思えます。実際、前作の “Symphony of the Night”、今作の “Curse of Darkness” は間違いなく “悪魔城ドラキュラ” の雰囲気を持っていますよね?

【FRÉDÉRIC】: 間違いないね。その2曲は “悪魔城ドラキュラ” についての楽曲なんだ。インターネットで、僕の意図を完全に理解していない人をよく見かけるんだよね。
「うーん、この曲は “Bloody Tears” みたいだぞ。」 とか、「うーん、おかしいな、”Curse of Darkness” は “Symphony of the Night” に似ているよね。」とか。当然だよ。だってこの2曲は僕の “悪魔城ドラキュラ” シリーズに対するトリビュートなんだからね。
そして “Curse of Darkness” は “Symphony of the Night” の続編、パート2なんだ。だからコード進行が似て聴こえるのも当然なんだよ。特に、”hear my distant cry” のメロディーなんかはね。
“Symphony of the Night” はそもそも日本のために作られた楽曲なんだよ。僕は日本のメタルバンドが思いつくようなメロディーを持ち、少し Malice Mizer のようなハープシコードのイントロで始まる楽曲を書きたかったんだ。僕のデモでは歌詞も日本語だったんだよ。雰囲気を保つためにね。
ニンテンドーミュージックの影響だけど、そこにはセガや NEC からの影響もあるんだよ。子供のころ、ビデオゲームは僕の大部分を占めていたし、今でもそのサウンドトラックにはいつも注目しているからね。だから明らかに僕はそうしたビデオゲームのサントラに影響を受けているよ。
“悪魔城ドラキュラ” についてだけど、僕は山根ミチルさんが書いた “月下の夜想曲 (Symphony of the Night) ” に恋に落ちたんだ。実は前回日本でプレイした際に、彼女に会うチャンスがあったんだけど、本当に緊張したよ!!

Q7: From your perspective, how has the singer change influenced the music of Dragonforce? Off course, ZP Theart was very charismatic. And there are still negative fans in Marc’s vocal, right?

【FRÉDÉRIC】: We really worked on Marc’s voice for this album, he shows more than just one dimension like on the previous albums: now he is sometimes more aggressive, he does death metal vocals as well, and that’s great to know that you have a singer that’s capable of that, that means you can explore more, and because I want to get out of the “power metal” box, that’s perfect.

Q7: ではボーカルの交代がバンドの音楽に変化を与えたと思いますか?今でも ZP Theart を懐かしむファンも多いですよね?

【FRÉDÉRIC】: このアルバムで、Marc の声は本当に良く機能したと思うんだ。前作同様、多次元的なボーカルを披露しているよね。今では、時によりアグレッシブにもなるし、デスボイスだって使えるしね。
そういう多才なシンガーがいるのは素晴らしいことだよ。新たな世界をより探求出来る訳だからね。それにさっきも言ったけど、僕たちはパワーメタルという “檻” から抜け出したいと思っているんだよ。だから彼は完璧なんだ。

Q8: I’m big fan of Japanese band Ziggy, but it was really surprise that you covered their song “Gloria”. Who found that song? How was the impression that you covered the song?

【FRÉDÉRIC】: Well, an old friend, Masahiro Eto (who now plays in Jaded Heart) gave me a Ziggy compilation, yeaaaars ago (2002 maybe?) and i really loved it, especially Gloria and Tokyo City Nights. Fast forward to 2015, we were on tour in Japan and ended up in a bar in Shibuya and I asked if they could play Ziggy. They put on Gloria and I see all these people singing along and I’m thinking “that’d be awesome to do a cover!!” I told Sam and Herman who were there, I sorta convinced them in all my drunkness and…here we are! As for the reaction, let’s see what the Japanese fans think! For me it’s another little gift to them, to show them that I love them and I love their country. We could have just done an extra song for the Japanese bonus but I thought it would be better to give them something that means something to them!

Q8: ZIGGY のカバー、”Gloria” を日本盤のボーナストラックとしたのは驚きでしたね!

【FRÉDÉRIC】: 僕の古い友人である、Masahiro Eto (今は JADED HEART でプレイしている) が、2002年かそのくらいかな、とにかくかなり昔に ZIGGY のコンピレーションをくれたんだ。本当に気に入ったよ。特に “Gloria” と “Tokyo City Nights” がね。
2015年になって、日本ツアーの最中に、僕は渋谷のバーで ZIGGY をリクエストしたんだ。”Gloria” がかかったんだけど、全員がシンガロングしていたね。その時、「これはカバー出来たら素晴らしいな!!」と思ったんだ。Sam と Herman がその場にいたから、酒の力も借りて説得したんだ。そして実現したんだよ!日本のファンのリアクションが楽しみだね!
僕にとっては、日本のみんなへのちょっとした贈り物って感じかな。日本と日本の人たちへの愛情を見せたつもりさ。勿論、オリジナルのボーナストラックを作ることも出来たんだけど、それよりも何かより意味のあるものを提供したかったんだ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED FRED’S LIFE

MANOWAR “KINGS OF METAL”

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IRON MAIDEN “NO PRAYER FOR THE DYING”

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I always mention the same 5 albums… let me try to think. Well I guess Manowar “Kings of Metal” and Iron Maiden “No Prayer for the Dying” because those were the first metal albums I got. They made the nice little shy Fred turn into the nowadays long haired tattooed Fred. I started to follow that path when I discover these 2 albums.

この2枚は初めて手にしたメタルのアルバムなんだ。この2枚が真面目で少しシャイなフレッドをロン毛でタトゥーのフレッドに変えたんだよ。ここから全てが始まったんだ。

MORBID ANGEL “ALTARS OF MADNESS”

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Then Morbid Angel “Altars of Madness” really got me into evil, fast, brutal music. The satanic aspect, the crazy solos, the chord progressions, the actual “madness” of it all, really changed my perception of music.

邪悪で、ファストで、ブルータルな音楽にのめり込むきっかけだったね。サタニックな要素、クレイジーなソロワーク、コードプログレッション。まさに “狂気” だと言えるね。本当に音楽に対する見方を変えてくれたよ。

ALLAN HOLDSWORTH “ATAVACHRON”

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“Atavachron” from Allan Holdsworth, when I discovered it, it was like the music I always wanted to hear, the chords, the sounds.

まさにいつも探していた音楽だったね。こういったコードやサウンドが聴きたかったんだ。

CLIFF RICHARD “THE BEST OF CLIFF RICHARD”

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Finally…let’s say Cliff Richard, a compilation will do. My father is a big fan and we always listened to it in the car, and I think that’s the oldest musical memory I have, listening to “Don’t talk to him” and “Don’t forget to catch me”, and if I close my eyes I can see myself at the back of the car, and I can taste the taste of strawberry cookies…I think yeah, that’s the oldest musical memories I have. And therefore that surely defined my perception of music for the years to come.

父が大ファンで僕たちはいつも車で聴いていたよ。僕の一番古い音楽の記憶だと思うな。”Don’t talk to him” や “Don’t forget to catch me” を聴きながら目を閉じると、車の後部座席にいるような気分になるんだ。ストロベリークッキーの味も思い出すよ…そうだね、本当に古い記憶さ。だけど間違いなく今の音楽観に繋がっているんだよ。

MESSAGE FOR JAPAN

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Arigatou for your support, I can’t wait to come back in June, don’t hesitate to follow me on twitter @fredleclercq and tell me what you think of our new album! You have a wonderful, beautiful country and yes, I really can’t wait to be back! Mata ne!!

サポートをありがとう!6月に戻るのが待ちきれないね!ぜひツイッターで僕のアカウントをフォローして欲しいな。Twitter: Fred Leclercq そこで新作についての意見を聞かせて欲しいよ!本当に日本は素敵で美しい国だよ。またね!

FRÉDÉRIC LECLERCQ

DRAGONFORCE JAPAN TOUR 2017

“DRAGONFORCE JAPAN Tour 2017”
6月14日(水)梅田CLUB QUATTRO
6月15日(木)名古屋BOTTOM LINE
6月16日(金)渋谷duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 18:00 / START 19:00
¥7,500(オール・スタンディング/税込/1Drink別)

DRAGONFORCE

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SITHU AYE SENPAI EXPLAINS IT ALL !! 【SENPAI EP Ⅱ: THE NOTICING】


So fast forward 1 year and 7 months and I have released “Senpai EP II: The Noticing”, the follow up to the first EP. It continues to follow the story of these three girls in the style of a slice of life anime. 

“Senpai EP” から1年7ヵ月ぶりに “Senpai EP Ⅱ: The Noticing” をリリースしたよ!!この作品でも、女の子3人の物語を日常系アニメのスタイルで追っているんだ。

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(There’s a new girl in there – we’ll get to her later! Artwork by me)

RECAP OF “SENPAI EP”

To start with, a little bit of a recap of the first Senpai EP and an introduction to the characters. Senpai EP follows the adventures of 3 girls who love to play progressive metal music and is heavily influenced by slice of life anime, especially K-On!. The main character is Megumi Uehara (上原めぐみ) who is nicknamed Prog-chan (プログちゃん), a 17 year old 2nd year in high school who loves to play the guitar. All Prog-chan wants to do is to have fun and to play music with her friends. Her childhood friend (幼馴染) Hanako Todoroki (轟花子) is also 17 and in her 2nd year of high school and plays bass. She is also her class rep and top student in her year. Finally, we have Mari Matsumoto (松本まり) who is 16 and in her 1st year of high school. She idolises Megumi as her guitar playing Senpai. The first Senpai EP followed the idea of slice of life anime, where it followed a day in the life of the girls. It starts with Megumi being late for school (Oh Shit, I’m Late For School! (やだ、遅刻しちゃう!)), Mari trying to get Megumi-senpai to notice her (Senpai, Please Notice Me! (先輩、私に気付いて下さい!)) and a dream Megumi has while asleep in class where she and her friends are magical girls (魔法少女) trying to battle evil guitar frets (The Power of Love and Friendship! (愛と友情のパワー! )). I hoped to parody anime tropes, yet also convey the feeling you get while listening to anime music with this EP. It also established these three as characters that would appear again in Senpai EP II.

“Senpai EP Ⅱ” の解説を始めるにあたって、まず少しだけ “Senpai EP” のおさらいと、キャラクター紹介をしておこう。
“Senpai EP” はプログメタルをプレイするのが大好きな3人の少女が繰り広げるアドベンチャーで、日常系アニメ、特に “けいおん!” に強く影響を受けていたんだ。
メインキャラクターは上原めぐみ、17歳の高校2年生。プログちゃんと呼ばれているようにギターが大好きな女の子さ。楽しく友達と音楽をプレイしたいと望んでいるんだ。
めぐみの幼馴染み、轟花子も17歳の高校2年生で、ベースをプレイするよ。花子はめぐみと同じクラスで学期委員長。学年でもトップの成績を誇るんだよ。
そして3人目が松本まり。16歳の高校1年生。めぐみのことをギターが上手い先輩としてアイドル視しているんだ。
“Senpai EP” の1作目は、日常系のアニメにアイデアを得て、彼女たちの日常を追ったものだったんだ。EP はめぐみが学校に遅刻しそうな場面から始まるよ (Oh Shit, I’m Late For School! (やだ、遅刻しちゃう!) )。
まりはめぐみ先輩に気づいてもらおうとしていてね (Senpai, Please Notice Me! (先輩、私に気付いて下さい!))。
めぐみが授業中に居眠りしていて見た夢は、彼女と友達が魔法少女となり悪のギターフレットとバトルするものだったんだ (The Power of Love and Friendship! (愛と友情のパワー! ))。
つまり僕は、この作品でアニメのトロープスをパロディーすることで、アニソンを聴いている時の感覚を伝えることが出来ればと思ったんだよ。”Senpai EP Ⅱ” にも登場する3人のキャラクターを確立することも出来たしね。

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(The three girls, from left to right: Mari (まり), Megumi (めぐみ) and Hanako (花子). Artwork by Ulrich)

SUMMER BREAK!

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The first track, Summer Break! (夏休み!) is about how as soon as the summer holidays start, Megumi makes a plan for her and her friends to have fun in the summer. This is her plan:

アルバムオープナー、”Summer Break! (夏休み!)” では、夏休みが始まるやいなや、めぐみが友人たちと夏を満喫出来るように夏休みの計画を立てるんだ。これが彼女のプランだよ。

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Like in so many anime, they go to the beach, go to a summer festival and similar to K-On!, they have a summer band training camp. Except at the camp they don’t practise and just play all the time! At the end of the summer holidays Megumi releases that she hasn’t done her homework! All standard fare for slice of life anime. (All artwork is by me unless otherwise stated)

多くのアニメと同様に、彼女たちはビーチへと出かけ、夏祭りにも参加するよ。”けいおん!” に似ているね。夏のバンド合宿も行うんだ。合宿以外では、練習なんてしないでずっと遊んでいるんだよ!
夏休みの終わりになると、めぐみは宿題が終わっていないことを発表するんだ!全てが日常系アニメのスタンダードだね。

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IT’S THE SECOND SEASON, SO WE NEED A NEW CHARACTER AFTER ALL!

The second track, It’s the Second Season, So We Need a New Character After All! (もう2クール目だし、新キャラ登場させなきゃね!) is very long! It’s meant to be a parody of very long light novel titles, like KonoSuba: God’s Blessing on this Wonderful World! (この素晴らしい世界に祝福を!) and Shimoneta: A Boring World Where the Concept of Dirty Jokes Doesn’t Exist (下ネタという概念が存在しない退屈な世界 ). It’s a bit of a joke at how light novel and anime based on light novels are so long! There isn’t much in the story, I just wanted to draw the girls in silly disguises doing the famous ‘Gendo Ikari pose’ from Neon Genesis Evangelion. They are pretending to be board members of an anime company trying to make a successful second season to an anime.

セカンドトラック、”It’s the Second Season, So We Need a New Character After All! (もう2クール目だし、新キャラ登場させなきゃね!)” はとても長いタイトルだね!
これはね、とても長いタイトルのライトノベルのパロディーなんだよ。”このすば” (この素晴らしい世界に祝福を!) とか、”下セカ “(下ネタという概念が存在しない退屈な世界 ) のようなね。いかにライトノベルや、それをベースとしたアニメのタイトルが長いかという、ちょっとしたジョークなんだよ!
この曲にはあまりストーリーは存在しないんだ。キャラクターたちを “新世紀エヴァンゲリオン” の有名な “碇ゲンドウポーズ” のバカげた仮装で描きたかっただけなんだよね。彼女たちは、アニメのセカンドシーズンを成功させようとしているアニメ会社の会議を再現しているのさ。

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(The famous Gendo Ikari pose I wanted to parody!)

But at the end of the song, we see a new character appear! And she seems to want to confront Megumi for some reason!

楽曲の最後には、新たなキャラクターが登場するよ!しかも彼女は訳あってめぐみと対決したがっているように見えるね!

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This new character is called Reina Sugiyama (杉山玲奈), who is 17 years old and in her second year of high school. She went to middle school with Megumi and Hanako and was amazed by Megumi’s guitar playing. She was a very shy and awkward girl however, and thought that she couldn’t be friends with Megumi unless she could learn to play guitar as well as Megumi. This poor girl really just wants to make friends, but she doesn’t really know how.

新たなキャラクターは、杉山玲奈。17歳の高校2年生。彼女はめぐみ、花子と同じ中学に通っていて、めぐみのギタープレイに魅了されたんだ。
だけど玲奈はとてもシャイで引っ込み思案な女の子だったから、めぐみと同じくらいギターが上達しなければ友達になれないと思ったんだよ。この子はただ友達が欲しかっただけなんだけど、その作り方が分からなかったのさ。
玲奈は “このすば” のゆんゆんがベースとなったキャラクターなんだ。

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A RIVAL APPEARS!

This brings us to our third track, A Rival Appears! (ライバル出現!). Reina appears out of nowhere and challenges Megumi to a guitar battles. In the years since middle school, Reina has become very tsundere and changed her image after going to a different high school to Megumi and Hanako!

3曲目は “A Rival Appears! (ライバル出現!)”。玲奈がどこからともなく現れ、めぐみにギターバトルを挑むんだ。玲奈はめぐみ、花子と別々の高校に進んでいるんだ。中学の頃とはイメージが変わって、めちゃくちゃツンデレになったんだね。

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However, unfortunately for Reina, Megumi’s memory for anything other than guitar is terrible. Reina is not pleased by this.

玲奈にとっては残念なことに、めぐみの中学時代の記憶は、ギターに関すること以外は酷いものだったんだ。忘れられていたんだね。玲奈が嬉しい訳はないよね。

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So the girls eventually have their guitar battle and it turns out that Reina is very, very bad at guitar. Her excuse is that she’s actually a drummer and that she thought she needed to become good at guitar to be friends with Megumi. Megumi, Hanako and Mari need a drummer in their band so they get excited and ask if she really can play the drums. Reina is happiest when she is playing drums so she can’t help but glow and show her love for the instrument. This endears her to Megumi who immediately asks her to be their friend and join their band. Reina is very bad at making friends, so she can’t help but be very happy that she somehow made new friends despite appearing as a rival to Megumi!

そして遂に2人はギターバトルに臨むんだ。そこで判明したのは、玲奈がとてもギターが下手だということ。彼女の言い訳は、実は自分はドラマーで、ギターはめぐみと友達になりたかったからプレイしていたというものだったんだ。
めぐみ、花子、まりはバンドにドラマーを必要としていたから、興奮して本当にドラムが叩けるのか尋ねたよ。玲奈はドラムをプレイしている時が一番幸せだから、その楽器に対する輝きと愛情を隠すことは出来なかったね。
めぐみはすぐ玲奈に、友達になってバンドに加入してくれるようお願いしたんだ。玲奈は友達を作るのがとても苦手だから、めぐみのライバルとして登場したにも関わらず、何とか新しい友人を作ることが出来てとても幸せになったよ。

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THE NOTICING!

The fourth track is The Noticing! (ザ・ノーティシング!), where the girls try to practise but fail!

4曲目は “The Noticing! (ザ・ノーティシング!)”。彼女たちは練習しようとするんだけど、やっぱり無理なんだ!

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The main part of the story in the song is when Megumi says to Mari that she’ll be playing half of the guitar solos in the band from now on. Megumi realises how good a player Mari and thinks her talent is wasted just playing rhythm. Mari is incredibly excited as her senpai who she idolises has finally noticed her!

この曲のストーリーのメインパートは、めぐみがまりに、これからはギターソロの半分を担当してと言う場面なんだ。めぐみはまりがいかに優れたプレイヤーであるか理解していて、ただリズムをプレイしているだけでは才能の無駄遣いだと思ったんだよ。
まりはとても興奮したよ。だって、アイドル視している先輩に遂に気づいてもらえたんだからね!

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ANIME AS LEADERS (THE WOVEN WEEAB)

The final song Anime as Leaders (The Woven Weeab) is a play on Animals as Leaders and their song The Woven Web. I thought it would be funny to change Animals to Anime and Web to Weeab. In English slang, we call non-Japanese people who are obsessed with anime weeaboos, weeabs or weebs. In the song I try to use Tosin Abasi’s signature thump technique while still trying to retain the upbeat feel of anime music. In the story of the song, Anime as Leaders is a huge band that Megumi and her friends go to see live.

アルバムクローサー、”Anime as Leaders (The Woven Weeab)” は ANIMALS AS LEADERS と彼らの楽曲 “The Woven Web” で言葉遊びをしてみたんだ。Animal を Anime に、Web を Weeab に変えたら面白いと思ったんだよ。英語のスラングでは、日本人じゃないアニメオタクのことを weeaboos, weeabs, weebs と呼ぶんだ。
この楽曲では、Tosin Abasi のトレードマークであるスラップのテクニックを、アニメミュージックのアップビートな雰囲気を保ちながら取り入れてみたよ。
ストーリーは、めぐみと彼女の友達が偉大なバンドである “ANIME AS LEADERS” のライブに行くという話だよ。

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So that’s the story of Senpai EP II! It’s just a few high school girls who love prog metal wanting to have fun. They also make a new friend along the way as well! Hope you all enjoy listening to Senpai EP II: The Noticing and watching the story on the YouTube video!

これが “Senpai EP Ⅱ”の全てだよ!プログメタルを愛する女子高生たちの物語。新しい友達も増えたね!みんなが “Senpai EP II: The Noticing” を楽しんでくれたら嬉しいな。YouTube のストーリービデオもチェックしてみてね!

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NEW DISC REVIEW【JASON RICHARDSON : I】INTERVIEW WITH LUKE HOLLAND, JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LUKE HOLLAND !!

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Jason Richardson & Luke Holland, One Of The Most Talented Young Guns Will Come To Japan With Game Changing Debut Record “I” !!

DISC REVIEW “I”

24歳と23歳。瑞々しくハイセンスなモダンメタルフロンティアが輩出した俊英2人、Jason Richardson と Luke Holland がタッグを組んだ宿命の別世界 “I” のリリースは、至大のインパクトと共にユニットを遥かなる日いづる国、日本へと導くことになりました。
若干20代前半にして、2人の履歴書はすでに驚くほど充実しています。バークリー入学を蹴って ALL SHALL PERISH でツアーを経験し、BORN OF OSIRIS, CHELSEA GRIN では名作のキーパーソンとなったギタープレイヤー Jason Richardson。最先端の10指が紡ぐ印象的でコズミックなフレーズの数々は、まさに Djent/デスコアミュニティーの発展に欠かすことの出来ないフラッグシップであると言えますね。
一方のドラマー Luke Holland は、インタビューにもあるように、16歳で YouTube チャンネルを開設しセルフプロモートを開始します。今日までに総計で5500万ビューという驚くべき数字を叩き出した彼のプレイスルーカバー集は、Djent, メタルからプログ、エモ、パンク、ポップに EDM までまさに百花繚乱な世界観を独自のアレンジメントと精緻なテクニックで華麗に彩り、今では自らの価値を証明する Luke の貴重な名刺がわりとなっているのです。
実際、動画を見た TEXAS IN JULY から代役を頼まれ、ついには2013年に THE WORD ALIVE の正式メンバーに任命されたのですから、例えば日本の川口千里さんにも言えますが、プレイスルー動画の持つ力、インパクトは音楽シーンのあり方を変えて来ているのかも知れませんね。
“究極的には毎晩ソールドアウトのスタジアムでプレイしたい” と語る Luke が次なるチャレンジとして選んだ “I” は、同時に Jason Richardson がただギターマイスターであるだけでなく、コンポーザーとしても多様かつ至妙であることを証明した一級品に仕上がりました。Luke の言葉からは寧ろ、コンポーザーとしても優れていることが、参加を決意させたようにも読み取れますね。
ダークでシンフォニックな世界観を携え、難解なリズムアプローチと美麗なリードプレイがアトモスフィアの波を掻き分ける “Omni” でアルバムは幕を開けます。不安を煽るようなオーケストレーション、ギターとシンセサイザーの一糸乱れぬ華麗なダンス、そして見事にコントロールされたチャグワークは確かに BORN OF OSIRIS の設計図をイメージさせ、まさに楽曲が Jason Richardson を象徴する”I”であることを宣言していますね。
勿論、現在2人だけでツアーを行っていることからも分かるように Jason と Luke のコンビネーションも抜群。ギターの細かなフレーズまでユニゾンしてしまう Luke の繊細でアイデア豊富なドラムワークはアルバムを確実に一段上の領域へと誘っています。Luke の THE 1975 や THE CHAINSMOKERS をメタルと同列で愛してしまう軽快さこそ彼を際立たせているのです。
粒立ち群を抜いているピッキングの驚異的な正確性、選択する音や音符の意外性、タッピングとオルタネイト、スイープを巧みに使い分けるアルペジオの豊かなバリエーション、そしてストーリーを持った構成美。ソロワークに目を移せば、すでに Jason が世界のトップであると誰もが確信するはずです。メカニカルなシュレッダーのイメージが強いかも知れませんが、”Omni” 中間部の静謐なパートで炸裂するベンド、ビブラートのエモーションは実に扇情的で崇高とさえ表現したくなりますね。全く非の打ち所がありません。
PERIPHERY の Spencer Sotelo がゲストボーカルで参加した “Retrograde” からさらに “I” の世界は広がっていきます。これまでスクリームとのコンビネーションがほとんどだった Jason のギターですが、クリーンボーカルとの相性も決して悪くはありません。Spencer の突き抜けるように爽快でキャッチーなトレードマークは Jason のポップセンスをも見事に開花させ、VEIL OF MAYA の Lukas Magyar, PERIPHERY の Mark Halcomb というオールスターキャストで贈る名曲 “Fragments” にその成果を結実させています。
ポストロックやクラシカル、ブルースにサーフロックの感覚すら包み込んだ “Hos Down” の多様性から生じる魔法はまさに別格です。現代の Guthrie Govan と形容したくなるほどマジカルでエクレクティックな奇跡のコンポジションは、Jason の未来、 “Next Stage” にも多大な期待をいだかせてくれますね。
Nick Johnston, Rick Graham など様々なゲストを迎え、才能が時に融合し、時に火花を散らしたアルバムは、巨匠 Jeff Loomis とのクラシカルな乱舞 “Chapter Ⅱ” でまさに “Ⅱ” の存在を予感させつつ幕を閉じました。
今回弊誌では、7月に来日が決定した Luke Holland にインタビューを行うことが出来ました。POLYPHIA, さらには先日インタビューを掲載した12歳の天才美少女ギタリスト Li-sa-X も出演しますよ。どうぞ!!

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JASON RICHARDSON “I” : 10/10

INTERVIEW WITH LUKE HOLLAND

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Q1: First of all, Your Japan Tour with Jason Richardson is just announced! How do you feel now?

【LUKE】: I’m excited! I love Japan, I’ve been a couple times with The Word Alive in the past. Your country is absolutely one of my favorite places to travel to.

Q1: Jason Richardson との日本ツアーが発表されましたね!今のお気持ちはいかがですか?

【LUKE】: 興奮しているよ!THE WORD ALIVE で数回日本に行っているけど、本当に大好きなんだ。君の国は間違いなく僕のフェイバリットの一つだね 。

Q2: How is your impressions about Polyphia, and Li-sa-X? You know, I’ve just interviewed with Lisa, she said she loves Jason Richardson’s “I”. She has good scene, isn’t she? haha.

【LUKE】: I first discovered Polyphia on the tour we just did together in the states. They are a very talented group of guys. I have not listened to Li-sa-X but I’m going to go listen now! I’m sure she is awesome!

Q2: 共演予定の POLYPHIA, Li-sa-X についてはどのような印象をお持ちですか?Li-sa-X は人生を変えたアルバムに Jason Richardson の “I” を挙げていたんですよ(笑)

【LUKE】: POLYPHIA を初めて知ったのは、アメリカでちょうど終わったばかりのこのカップリングツアーだったんだ。本当に才能がある奴らだよね。
Li-sa-X はまだ聴いたことがなかったから、すぐに聴かなくちゃね!彼女は最高だと確信しているよ!

Q3: Anyway, could you tell us about your musical background? What inspired you to start playing drums?

【LUKE】: I listened to bands like Underoath, Slipknot, System of a Down when I was younger & was immediately drawn to it. My dad also played drums when he was younger, so I had that natural knack for playing. I worked around my neighborhood for a year to get my first drumset. Then, I did 3 semesters of marching band, playing traditional grip on the snare drum. I’ve been doing YouTube videos since I was 16, & touring internationally since I was 17.

Q3: ドラムスを始めたきっかけ、音楽的なバックグラウンドについて話していただけますか?

【LUKE】: 若い頃は UNDEROATH, SLIPKNOT, SYSTEM OF A DOWN といったバンドを聴いて、すぐに惹かれていったんだ。父も若い頃ドラムスをプレイしていたから、ある意味生まれつきの才能を持っていたと言えるね。
一年間、近所でバイトをして初めてのドラムセットを買ったんだ。実はそれから3期、トラディショナルグリップでスネアを叩くマーチングバンドでプレイしたんだよ。
You Tube のプレイスルーシリーズは 16歳からアップしていて、17歳からは世界をツアーしているんだ。

Q4: Who do you respect as a musician, or drummer?

【LUKE】: I respect so many musicians & drummers for so many reasons. I think it’s important to try & find the good & positive in anything, even something you might not understand or enjoy. Drummers like Tony Royster Jr, Thomas Lang, Matt Garstka etc. whom I know personally have helped me a lot, each in their own ways. I respect musicians like Death Cab For Cutie, The Reign of Kindo, The 1975.

Q4: リスペクトしているミュージシャン、ドラマーを教えてください。

【LUKE】: 多くのミュージシャン、ドラマーをそれぞれの理由でリスペクトしているよ。僕は何にかんしても、”試して見つける”、”ポジティブである” ことが重要だと思っていてね。特に理解していないことや、楽しめないことにかんしてね。
Tony Royster Jr, Thomas Lang, Matt Garstka といったドラマーは、個人的に知っているんだけど、それぞれのやり方で僕を助けてくれたんだ。
リスペクトするミュージシャンは DEATH CAB FOR CUTIE, THE REIGN OF KINDO, THE 1975 さ。

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Q5: So, you decided to leave The Word Alive in order to pursue other passions in fall of 2016. Specifically, what is your “other passions”?

【LUKE】: I left The Word Alive because it was simply time for me to do so. I joined when I was 18 & left when I was 23. I saw the world with them & have hundreds of amazing stories, but, I felt it was time to part ways. I ultimately want to be playing in sold out stadiums every night, for the world’s biggest artists. I didn’t feel that was possible with metalcore.

Q5: 昨年の秋にあなたは、別の情熱を追いかけるために THE WORD ALIVE を脱退しましたね。具体的に、その”情熱”とは何ですか?

【LUKE】: THE WORD ALIVE を離れたのは、単純にそうするべき時が来たからさ。18歳でバンドに加入し、23歳で脱退したことになるね。
彼らとは世界を見て、たくさんの素晴らしいストーリーを経験してきたよ。だけど、そろそろ別れの時だと感じたんだ。
究極的には、僕は毎晩ソールドアウトのスタジアムでプレイしたいんだよ。世界的にビッグなアーティストのためにね。メタルコアでその夢は叶わないと感じたんだよ。

Q6: I think “I” of Jason Richardson is one of your “other passions”. What made you play with him?

【LUKE】: Jason & I toured together in our old bands (Chelsea Grin, The Word Alive). Everyone kept talking about how good of a guitar player Jason was, so I watched him play. We started hanging out & eventually wrote the beginning of ‘Fragments’. Then, I broke my foot & had to fly home. He sent me more songs, & I agreed to do drums for the album.

Q6: Jason Richardson の “I” に参加したことも”別の情熱”ではないかと思ったのですが、なぜ彼とプレイすることになったのでしょう?

【LUKE】: Jason と出会ったのは僕たちの昔のバンド、CHELSEA GRIN と THE WORD ALIVE がツアーを行った時だよ。みんながいかに Jason が素晴らしいギタープレイヤーかについて話していたね。だから僕は彼に注目してプレイを見ていたんだ。
それからよくつるむようになって、遂には “Fragments” を書き始めたんだよ。だけど僕は足を怪我してしまってね。家に飛行機で帰らなければならなくなったんだ。
それでも彼はたくさんの楽曲を送ってきてくれたから、僕はアルバムでプレイすることに決めたのさ。

Q7: How was your impression of actually making an album with him? Which song do you like the most on the album?

【LUKE】: Making the album with Jason & Taylor Larson was a great experience. I flew to Taylor’s studio in Maryland, & I think we spent 8 days tracking drums. My favorite song is probably Fragments or Omni.

Q7: 実際に彼と作品を作った感想はいかがですか?また、アルバムで最も気に入っている楽曲はどれですか?

【LUKE】: Jason、それに Taylor Larson とのアルバム制作は、実に素晴らしい経験だったね。
僕は Taylor のスタジオへ行って、おそらく8日間を過ごしドラムのトラッキングを完成させたと思う。フェイバリットソングは、”Fragments” か “Omni” だね。

Q8: Your playthrough movies are really amazing. You covers from metal, djent to emo, punk, EDM. Where is the core of your musical interest? And do you have another project now?

【LUKE】: Thank you! I grew up surrounded by music, my parents & siblings always listening. I love all kinds of music, I’m very open-minded. If it sounds good, I love it. I have a lot of different things in the works, but I can’t say too much just yet.

Q8: あなたのライフワークとも言えるプレイスルー動画は本当に素晴らしいですね。
Metal, Djent, から Emo, Punk, EDM まで幅広く楽曲をカバーしていますが、あなたの興味の中心はどこにあるのでしょう?また、現在他に関わっているプロジェクトはありますか?

【LUKE】: ありがとう!両親や兄弟がいつも聴いていたから、僕は音楽に囲まれて育ったんだ。本当に全てのジャンルを愛しているんだ。
とてもオープンマインドなんだよ。サウンドが良ければ、どんなジャンルでも気に入るんだ。
今はたくさんのプロジェクトを進めているんだけど、まだあまり話すことは出来ないね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED LUKE’S LIFE !!

UNDEROATH “THEY’RE ONLY CHASING SAFETY”

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SYSTEM OF A DOWN “TOXICITY”

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SLIPKNOT “VOL.3 (THE SUBLIMINAL VERSES)”

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THE REIGN OF KINDO “RHYTHM, CHORD & MELODY”

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DEATH CAB FOR CUTIE “TRANSATLANTICISM”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Thank you for having me in your beautiful country! I can’t wait to be back. Thank you to all of my supporters, I wouldn’t be here without you.

君たちの美しい国に招待してくれてありがとう! 戻るのが待ちきれないよ。僕のサポーターみんなに感謝を伝えたいね。君たちが居なければ今の僕はないからね。

LUKE HOLLAND

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JASON RICHARDSON Featuring LUKE HOLLAND JAPAN TOUR (Creativeman)

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NOVA COLLECTIVE : THE FURTHER SIDE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAN BRIGGS OF NOVA COLLECTIVE !!

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The Brilliant Musical Marriage Between The 70’s Fusion And Modern Prog. Definitely, Super Group Of Prog, Nova Collective Has Just Released One Of The Best Instrumental Record Of The Year, Incredible Debut, “The Further Side” !!

DISC REVIEW “THE FURTHER SIDE”

“新たな集合体” の名を冠するインストゥルメンタルスーパーバンド NOVA COLLECTIVE が、超越的でモニュメンタルなデビュー作 “The Further Side” をリリースしました!! 既成観念の “向こう側” へと辿りついた彼らの音風景は、リスナーを永遠の旅路、ミュージカルジャーニーへと誘うことでしょう。
Dan Briggs (BETWEEN THE BURIED AND ME), Richard Henshall (HAKEN), Matt Lynch (TRIOSCAPES, ex-CYNIC), Pete Jones (ex- HAKEN) というまさにモダンプログレッシブを象徴する賢哲が参集した NOVA COLLECTIVE。彼らが宿した清新なる息吹は、音楽が最も革新的で創造的だった70年代の空気を濃密に吸い込み、芸術のあり方を純粋に示しています。
1970年に Miles Davis がリリースした “Bitches Brew” は、音楽史上最も輝かしいロックとジャズの婚姻だったと言えます。”The Further Side” は、”フュージョン” という音楽概念を定義した、多様でイマジネイティブなその”マイルストーン”の精神を、凛として現代へと継承した畢生の作となりました。
アルバムは、ロシアのロマンティックかつダイナミックなバレエを想起させる “Dancing Machine” でその幕を開けます。メカニカルな BTBAM とは趣を異にする、野性的でファットな Dan Briggs のベースラインはオーガニックなボトムで自由を謳歌し、ジャズとロック、そしてメタルを華麗に行き来する Matt Lynch のドラムスと豪壮なインタープレイでアルバムを牽引して行きます。
Richard Hanshall のメロディアスでデリケートなギターワークは作品に浸透し、何より Pete Jones のガラス細工のように美麗で卓越したエレピ、オルガンサウンドは、リスナーに Chick Corea の形影を追わせ、過去と現代をリンクさせる鍵として枢要を占めていますね。
“Dancing Machine” に漂う神秘的でエスニックなムードは、インタビューでも語ってくれた通り、ワールドミュージックからの影響を反映しています。そして確実に John McLaughlin のコンポジションとも強く共鳴しているはずです。
“Bitches Brew” にも参加し、後に”フュージョン”を代表する集団となる THE MAHAVISHNU ORCHESTRA を創立した天賦のギタリストは、ロックとジャズのみならず、フラメンコ、オーケストラ、そしてインド音楽にまでその興味の幅を広げ、クロスオーバーさせた多様性の伝道師だと言えるでしょう。「フュージョン、ワールドミュージック、ジャズ、プログ、クラッシック。アイデアの全てはそこから来ている」 と Dan が語ってくれた通り、”The Further Side” にはあの奇跡のオーケストラと同様の血脈が流れてもいるのです。
実際、”Air” は日本の伝統楽器、琴をイメージして書かれた楽曲だと Dan は語ってくれました。そして、日本の陽春を鮮やかに切り取ったかのような、オリエンタルで麗しきそのサウンドグラフには、NOVA COLLECTIVE がサーカスではなく音楽のために集まった集団である証が克明に刻まれていますね。
確かにメンバーは全員が超絶技巧の持ち主ですが、アルバムにエゴを感じさせる陳腐な曲芸は一切存在しません。存在するのは、楽曲の一部と化したエレガントで流麗なリードパートとアンサンブルのみ。各自が秘める、描かれた設計図をグレードアップさせるようなインテリジェンス、即興の妙こそがまさに一流の証明だと感じました。
勿論、クラッシックなフュージョンサウンドが基幹を成している “The Further Side” ですが、”State of Flux” を聴けばバンドが “新たな集合体” を名乗った意味が伝わるでしょう。MESHUGGAH と同等の緊張感、ヘヴィネス、リズムの錯綜が、エレピを核とするレトロなフュージョンサウンドを伴って再現される Tigran Hamasyan も驚愕のニューフロンティアがここにはあります。70年代には存在し得なかった、正確無比なシュレッド、硬質でDjenty なリズム、そして Jamie King による極上のプロダクションは “フュージョン” の極地、最先端を提示し、彼らの存在意義を強くアピールしていますね。
アルバムは WEATHER REPORT や RETURN TO FOREVER への憧憬と、モダニズムを巧みに融合させたタイトルトラック “The Further Side” で神々しくもドラマティックにその幕を閉じます。
今回弊誌では Dan Briggs にインタビューを行うことが出来ました。彼のホームグラウンド BTBAM の “Colors” 10周年ツアーについても言及しています。どうぞ!!

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NOVA COLLECTIVE “THE FURTHER SIDE” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DISPERSE : FOREWORD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JAKUB ZYTECKI OF DispersE !!

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With “Foreword”, Poland Based Progressive Quartet, DispersE Invite You To Set Sails On A Imaginative Musical Journey !!

DISC REVIEW “FOREWORD”

“Heart of Europe”、ポーランドに降臨した、モダンプログシャイニングスター DispersE がジャンルの枷を解き放つ新たなマイルストーン “Foreword” をリリースしました!!”Progressive” というワードの真意について再考を促すような意義深き作品は、鮮やかなポップセンスとミニマルなサウンドを研ぎ澄まし、規格外のアウトラインを提示しています。
2016年に行われた DispersE 初の日本ツアー。DESTRAGE とのカップリングで大成功を収めた彼らのショウでは、新作に対する自信が顕在化していましたね。未だ作品がリリースされていないにもかかわらず、セットリストの大部分は “Foreword” からの楽曲で占められていたのですから。そこで日本のファンは、ギターと同時にサンプラーを駆使して躍動するマイスター Jakub Zytecki の姿に “Foreword” な変化の兆しを見定めることとなりました。
アルバムはイノセントな歌声をサンプリングし、審美的でアンビエンスな空気を多分に抱きしめた秀曲 “Stay” で幕を開けます。Rafal Biernacki の歌唱は傑出していて、FROST* の John Mitchell や TesseracT の Dan Tompkins にも比肩し得るほど、色鮮やかで表情豊かな歌声、旋律、ハーモニーを披露していますね。
「メタルは少々平坦に思えてきた。」 インタビューで Jakub が語る通り、このレコードには獰猛なグロウルも、Chug-Chug とした定常的なギターリフも存在しません。貫かれるのは “Progressive-Pop” とも描写可能なノスタルジックで情味のある、しかし同時に創造的なモダニズムが溢れる崇高な世界観。
多幸感に満ちヒプノティックで、光のサウンドスケープを見事に切り取った “Stay” の核心は、紛れもなくそのアトモスフェリックなサンプリングと Rafal が紡ぐポップなメロディーです。しかし Jakub のプログレッシブなセンスが惹起する、絶妙なバランス、コントラストが楽曲を新天地へと誘っていることを忘れる訳にはいきませんね。
7拍子、ポリリズムが生み出す神秘的な夢幻世界、忽然と急襲するスリリングかつテクニカルなシュレッディング。アルバムオープナーにして作品を象徴する “Stay” の新感覚はまさに革命と呼べるほどにリスナーへ驚嘆をもたらします。
新感覚と言えば、TAME IMPALA にも通じるレトロなムードを持つ”Bubbles” では、Strandberg の極限までダウンチューンしたディストーションサウンドが至高のダイナミズムを提供し、新たな個性を主張していますね。
“Tether” は、「TYCHO にはいつも心酔している」 と語る Jakub の多極化する好奇心が浮き彫りとなった楽曲かも知れませんね。エゴとは無縁の緻密でミニマルな設計図に、穏やかなエレクトロニカサウンドを乗せたドリーミーな極上のポップチューンを聴けば、確かに TYCHO の持つ瑞々しいセンスが宿っていることに気づくでしょう。新加入、達人 Mike Malyan のゴーストノート一音一音が透けて見えるほどに繊細な楽曲は、Rafal の別格でエモーショナルな歌唱を導き、音楽の本質を伝えています。
とは言えインタビューにもあるように、Jakub は決してギターへの探究、野心も捨てることはありません。アルバムで最も Djenty な “Surrender” の躍動美溢れるスリルは華麗ですし、”Sleeping Ivy” で見せるメカニカルなクリーントーンの洪水も一級品。さらに9分を超える壮大な “Does it Matter How Far” の前半部分では、サンプリングと巧みにリンクさせて純粋にチャレンジングなインストゥルメンタルミュージックを奏で、Jakub Zytecki が未だに世界トップのモダンギタリストであることを強烈なまでに証明していますね。
“Foreword” は DispersE、さらにはプログレッシブワールドにとって新たなチャプターの幕開けとなるでしょう。実際、プログレッシブロックとは様式ではなく概念であるべきです。インディーロックとクラブミュージックを巧妙にクロスオーバーさせた Bonobo は、バンドにとって或いは象徴かも知れません。自らのアイデンティティを保持したまま、TYCHO や TAME IMPALA のフレッシュな感性、インパクトを血肉とした DispersE のインテリジェントな手法は全面的に肯定されるべきだと感じました。
今回弊誌では Jakub Zytecki にインタビューを行うことが出来ました。3回目の登場となりますね。どうぞ!!

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DispersE “FOREWORD” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FELIX MARTIN : MECHANICAL NATIONS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FELIX MARTIN!!

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Felix Martin’s Twin-Neck 14&16 Strings Guitar And Two Hand Tapping Technique Opens The New Realm Of Instru-metal Music With Incredible New Record “Mechanical Nations” !!

DISC REVIEW “MECHANICAL NATIONS”

南米ベネズエラが生んだギターウィザード Felix Martin が、ラテンの風とモダンな色彩を投影した最高傑作 “Mechanical Nations” をリリースしました!!14&16弦のダブルネックが紡ぐ鮮烈で独創的なその調べは、鸞翔鳳集な昨今の Instru-metal シーンにおいても一際光彩を放っています。
Felix の楽器は独特です。Warr Guitar や Chapman Stick など確かに10弦を超える多弦楽器は存在します。ただ、それらはベースの色合いが濃く、ベースにメロディー用の弦、レンジが付属しているといった考え方を基調としています。
対して、Felix のダブルネックギターは、インタビューにもあるように、同じレンジのギターを2つ合わせただけのある意味シンプルな構造。しかし同じレンジの7、8弦ギターを2本使用するため、既存の多弦楽器 (スケールが長い物もあるので一概には言えませんが) に比較して、よりギターの領域にフォーカスした立体的な演奏を味わうことが出来るのです。
勿論、ギターやベースに比べれば、双方のギターをタッピングで奏でるため両手の自由度は高く、遥かに多くの音を同時にプレイすることが可能。パーカッシブなピアノとも称される彼のテクニック、アプローチは、まさしくモダンギターイノベーションのフロントランナーだと言えますね。
その先鋭的なスタイルに反し、クラシカルなトリオという編成で制作された “Mechanical Nations” は、母親が手がけ、自らのギターをあしらったその芸術的で大胆なアートワークが示すように、南米大陸への深い愛情を包み込んだ芳醇な作品に仕上がりました。南米をツアーし、大陸の多種多様な都市の空気、エネルギー、文化、景観に触れた Felix は、街ごとに受けたインスピレーションを楽曲へと反映して行ったのです。
“Barquisimetal” は彼のホームタウン Barquisimeto を、そして “Canaima” はベネズエラが誇る世界最後の秘境カナイマ国立公園を心象として生まれた楽曲です。そしてアルバムでも最もメタリックかつメカニカルな、タンゴのリズムを纏った前者と、最も穏やかでノスタルジックな、フォークミュージックのイメージを具備した後者のコントラストは、そのままベネズエラの豊かな音楽文化の写し鏡となっているのです。
カリビアン、ネイティブ、 アフリカ系、ヨーロッパ系。 まさに人種のるつぼと言える社会主義国家はレゲトン、サルサ、ホローポ、ガイタ、カラカスのメレンゲなど、ロマンティックから複雑な拍子を持つ音楽までラテンミュージックを象徴する雑多なバックグラウンドを宿しています。そしてそのラテンのルーツは Felix の内面世界にも強く共鳴し、唯一無二の Instru-metal、グローバルフュージョンへと昇華しているのです。
メタル、ジャズ、プログ、ファンク、そしてラテンの雄弁なカクテルと言える “Mechanical Nations”。インタビューで語ってくれた通り、”Santos” にゲスト参加した Angel Vivaldi のリードを除いて作品にはソロパートが存在しません。それでも作品が至上のスリルを常に纏っているのは、バークリーで学んだトリオの傑出した技術と、緩急を巧みに配置したコンポジションの賜物だと言えますね。
つまり、”Eight Moon Headdress” が象徴するように、クリーントーンの詩情豊かなサウンドスケープと、エキサイティングで攻撃的なパーカッシブテクニックが目まぐるしく交互する魅力的な楽曲群は、手数の多いエキゾチックなドラミングとスラップを交えたダイナミックなベースプレイが牽引し、タイトなバンドの推進力となっているのです。
ANIMALS AS LEADERS, KING CRIMSON, PRIMUS, 或いは Stanley Jordan。Felix のマジックタッチと彼のバンドが生み出すドラマティックな芸術は、偉大な先人にも比肩し得るクオリティーと独創性を秘めています。今回弊誌では、Felix Martin にインタビューを行うことが出来ました。日本でライブを行うのか昔からの夢だそう。どうぞ!!

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FELIX MARTIN “MECHANICAL NATIONS” : 9.5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PERSEFONE : AATHMA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CARLOS LOZANO OF PERSEFONE !!

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Andorran Prog Metal Titan, Persefone Has Just Released Infinity Technical, Highly Progressive, And Supremacy Spiritual Record “Aathma” !!

DISC REVIEW “AATHMA”

フランスとカタルーニャの狭間に位置する欧州の小国アンドラから示現した、プログメタルの俊傑 PERSEFONE が待望の新作 “Aathma” をリリースしました!!ギターチームの片翼とドラマーを刷新し、音楽性、テーマ、リリック共に陶冶され深みを増したアルバムは、すでに2017年のモダンプログシーンを代表する作品に位置づけられつつあります。
2013年にリリースした前作 “Spiritual Migration” は、技巧とロマンチシズム、幻想とアグレッションを巧妙に対置させた Tech/Prog Death Metal の佳篇であり、バンド史上最良の成功を収めたマスターワークとなりました。奔流となって押し寄せる、過密なまでに濃厚なサウンドの粒子が印象的な作品でしたね。
日本、アジアを含む長期のツアーを経て、4年という熟成期間が宿した結晶 “Aathma” は、”Spiritual Migration” に比べて、よりスピリチュアルで空間的。英俊 Jens Bogren のタクトの下、アートとしての完成度、統一感を精髄まで突き詰めた、ニューフロンティアへと到達しています。
「勇気を持って偽の自己を解放せよ。」 アルバムはスピリチュアルメタルの先駆者、CYNIC の Paul Masvidal が語りかける哲学的なスポークン・ワードで幕を開けます。インタビューにもあるように、”Aathma” とは魂の探求。全てが白か黒に分類される、性急で物質的な現代社会に対するアンチテーゼ。リスナーは Paul の言葉に導かれ、PERSEFONE の深遠なる精神世界へと誘引されて行くのです。
小曲 “One of Many…” でバンドは作品のシンフォニックでメロディアスな世界観を暗示し、ドラマティックな “Prison Skin” へと進行します。ミステリアスで優美なピアノの調べから一転、速急でテクニカルなリフワーク、ダブルギターとキーボードが織り成す濃密なサウンド、複雑で緻密なリズムアプローチ、そして Marc Martins の激烈なガテラルが PERSEFONE の帰還を高らかに告げると、同時に楽曲はバンドの二面性をも明瞭に開示するのです。
今回、キーボーディストでクリーンボーカル、Miguel “Moe” Espinosa のタスク、重要性は確実に過去作を遥かに凌いでいると言えます。ポストロックの影響すら感じさせるアトモスフェリックで幽玄な “Cosmic Walkers” はその象徴でしょう。”Prison Skin” では典型的な PERSEFONE の顔と、Moe が躍動することで生まれる、スペーシーでメロディアスなテリトリーを調和させ、緩急織り交ぜたスリリングなキラーチューンへと昇華しているのです。
再度 Paul Masvidal が登場し、特徴的なボコーダーとリードギターを聴かせる “Living Waves” はアルバムのハイライトだと言えるでしょう。Djenty とも形容出来るモダンで幾何学的なギターリフと、色彩を抑えた淡彩のシンセサウンドが創造するスピリチュアルメタルに、崇高で凛としたメロディーがレイヤーされると、そこには現代社会とは最も離れた場所にある観念的な夢幻世界が広がります。Paul と Moe のボーカルパフォーマンスは傑出していて、リスナーの深層心理に語りかけるような宗教的崇高感すら感じさせますね。
アルバムは4部編成、20分のエピカルなタイトルトラックで幕を閉じます。インタビューにもあるように、レコードの縮図、シネマティックとさえ言える作品を象徴する大曲。作品で最もエクストリーム、デスコア的な質量を纏った “Part III: One With The Light” と女性ボーカルとピアノ、オーケストレーションのみで奏でられる詩情豊かなフィナーレのコントラストはまさにこの傑作の持つ二面性を端的に物語っていると言えるでしょう。
今回弊誌ではギタリスト Carlos Lozano にインタビューを行うことが出来ました。シュラプネル直系の彼独特のシュレッドは、昨今のメタルシーンにおいては逆に強力な武器となっているような気がします。Moe に続いて弊誌2度目の登場。どうぞ!!

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PERSEFONE “AATHMA” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SOEN : LYKAIA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MARTIN LOPEZ OF SOEN !!

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Swedish Modern Prog Super Group, Soen Has Just Released The Masterpiece, The Prog Standard Of 2017, “Lykaia” !!

DISC REVIEW “LYKAIA”

スウェーデンが誇るモダンプログスーパーグループ SOEN が自らのアイデンティティー確立に挑む3rdアルバム “Lykaia” をリリースしました!!プログレジェンド OPETH のドラマーとして名を馳せた Martin Lopez 率いる腕利き集団は、常に比較され続けてきた自らの出自 OPETH や TOOL の影から離れるのではなく新たな要素を導くことでバンドの進化を鮮やかにに見せつけています。
“Lykaia” とは古代ギリシャ、”狼の山”で行われていた古の祭り、秘密の儀式。 人肉を捧げ食した者は人狼に姿を変えるという、身の毛もよだつような神事に擬した残虐なカニバリズムは、悲しいことに現代社会にも通じます。インタビューで Martin が語ってくれたように、未だにお互いが啀み合い殺し合う人の世の有り様は、実はその頃と何も変わっていないのかもしれませんね。
人類の恥部とも言えるダークで陰鬱なテーマを冠したアルバムは、しかしそのコンセプトに反するが如く極上の知性と美しさを備えます。つまり SOEN は人類が生み出した最も誇り高き遺産、至高のアートで暗い影を語ることにより、人間という天使と悪魔を宿す生き物の姿を克明に描き出しているのです。
両義性と言えば、デビュー作 “Cognitive” と前作 “Tellurian” で明らかな違いが存在した SOEN。”Cognitive” が強く TOOL を意識したオルタナティブかつアトモスフェリックスなアプローチ、精神世界に重点を置いていたのに対し、”Tellurian” は OPETH を想起させるよりプログレッシブで綿密な方向性、哲学世界に接近していたのは明らかでしょう。
“Lykaia” はその2つが自然に溶け合い、さらに新たな色として70年代のオーガニックでサイケデリックなサウンド、暖かみや哀愁のエモーションが加わることでバンドのマイルストーンとして燦然と輝くレコードに仕上がりました。
“Opal” は SOEN の過去と未来がクロスするまさに宝石のような一曲です。OPETH 由来の呪術的でデモニックなギターリフと、TOOL や KARNIVOOL を想起させるマスマティカルで現代的なコンポジションが混ざり合った極上のスープは、Joel Ekelof の叙情味極まるボーカルを得て奇跡のスペシャリテとしてリスナーの元へと届きます。後半にサーブされる、サイケデリックで Martin お特異のパーカッションが映える、70年代へガラリとタイムワープした夕焼け色の美風なデザートがテーブルに加われば、リスナーは “Opal” が SOEN の確固たる進化の証であることに遂に気がつくはずです。
実際、この PINK FLOYD と KING CRIMSON のハイブリッドのような叙情味豊かで有機的なサウンドはアルバムを紐解く重要な鍵となっていますね。オリエンタルなムードをアクセントとした緩やかで壮大な “Jinn” では、そのオーガニックでエモーショナルなサウンドがポストメタルの領域まで拡大したかのようにリズムヘヴィーなドラマ性を高めていますし、”Paragon” に至ってはハモンドまで使用してアグレッシブな “Shine On You Crazy Diamond” とも言えるサイケデリックワルツを完成させているのですから驚きです。さらに “Paragon” で聴けるブルージーで素晴らしく感情を湛えたギルモアライクなリードプレイも作品には要所で登場し、レコードを彩る新機軸として見事に機能しています。
極めつけは KING CRIMSON “Fallen Angel” と同種の悲哀、耽美、プログ性を湛えたイマジネイティブな楽曲 “Lucidity” でしょう。Lake / Wetton / Akerferdt 直系の深みと粋を秘めた情感豊かな Joel の歌唱はここに来て遂に独特のオーラ、威容を誇るようになり、バンド全体に透徹した凛とした美意識も相俟って2017年ベストチューンの可能性すら保持した名曲が生み出されたのです。
同様に70年代を意識していながらも、SOEN は現在の OPETH に比べ鋭く重い呪術リフを多用し、モダンなコンポジションの中でレトロフューチャーなサウンドを構築しています。つまり “Orison” のような現代的な楽曲の中に味わい深いビンテージサウンドを潜ませることで、幅広く多様な世界を実現しているのです。故にインタビューでも語ってくれた通り、”Lucidity” がバンドの探求すべき未来であるならば彼らの更なる躍進は約束されているように感じました。
今回弊誌では再度 Martin にインタビューを行うことが出来ました。決して饒舌なレジェンドではありませんが、いつものように核心をついた話をしていただけました。どうぞ!!

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SOEN “LYKAIA” : 10/10

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EXCLUSIVE INTERVIEW 【COLIN MARSTON : KRALLICE, GORGUTS, BEHOLD…THE ARCTOPUS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH COLIN MARSTON OF KRALLICE, GORGUTS, BEHOLD…THE ARCTOPUS, AND MORE !!

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New York’s Own All Around Dynamic Cult Metal Super-Hero, Colin Marston Talks About Krallice, Gorguts, Behold…The Arctopus, And More!!

ABOUT “COLIN MARSTON”

Colin Marston は34歳にして既にメタル、アヴァンギャルドシーンのカルトヒーローだと言えます。変質的でありながら高い賞賛を浴び続ける、4つの価値あるバンドを牽引する人物であることがその第一の要因でしょう。
盟友 Micc Barr と立ち上げた KRALLICE は NYC の個性的なブラックメタルシーンを代表するバンドです。2011年にリリースした “Diotima” はアトモスフェリックブラックの金字塔として今も語り継がれる名盤ですし、2015年には複雑なリズムやテクニックにフォーカスしたテクニカルデスメタルへと接近し、界隈のトレンドをお膳立てするフラッグシップ的役割、影響力を見せつけましたね。昨年は VAMPILLIA 他日本のバンドたちと共演するジャパンツアーも行い、その高いミュージシャンシップと鬼気迫るパフォーマンスが話題となりました。
BEHOLD…THE ARCTOPUS は実験性を極めた真のカルトインストスリーピース。奇想天外、一見無機質でツギハギのようなカオスの中に、メロディーや叙情味を織り込んで行くそのスタイルはまさしく唯一無二でしょう。”地獄の12弦ハープ”などと称される特異な楽器 Warr Guitar のベースとギターの領域をカバーする広いレンジを駆使し、嵐のようにフレットをタップする Colin の姿はアックスマンの称号に相応しい壮絶なオーラを纏っています。
Colin はカナダの暗黒神、アヴァンデスメタルレジェンド GORGUTS にも参加しています。インタビューにもある通り、ここではベースプレイヤーとして影となり日向となり、奇才 Luc Lemay を支えているようですね。彼らもまた KRALLICE と同様に ULCERATE や PYRRHON といったモダンで深みのある新鋭デスメタルアクトたちに多大な影響を与えたオリジネーターだと言えますね。
DYSRHYTHMIA はその GORGUTS のギタリスト Kevin Hufnagel とタッグを組んだこちらもインストスリーピース。BEHOLD…THE ARCTOPUS とは異なり、リフの迷宮、カオスの魔窟といった風体のよりダークで引き摺るような重さを纏ったバンドです。Kevin がプログレッシブドゥームの英雄 WHILE HEAVEN WEPT に所属していたこともあり、”Thrak” 期の KING CRIMSON をさらに陰鬱で重厚なサウンドに仕上げたような魅力が存在します。
インタビューにもあるように、Colin は昨年この4バンド全てで新作をリリースしただけでなく、他にも4、5プロジェクトに参加し作品を世に送り出しているのです。驚くべきハイペース、創作の鬼、羅刹。
特に近年 Colin の仕事からは音楽は勿論、何者も恐れない崇高な実験精神 まで KING CRIMSON の影を強く感じます。”知恵の館”をテーマとし、イスラムアッバース朝の繁栄から衰退までを描いた33分の大曲のみを収録し、プログレッシブデスメタルの新たな領域を開拓したと各所で絶賛された GORGUTS の “Pleiades’ Dust” をはじめとして、昨年リリースされたレコードは全てが音楽的冒険の末辿り着いた比類なきクオリティーを誇るのですから、そのストイックに研ぎ澄まされた感性や人となりからももはや”現代の Robert Fripp” の称号を得ても何ら不思議ではないですね。
Colin の”ワーカホリック”はとどまる事を知りません。彼がカルトヒーローである第二の理由。それは自身が所持する Menegroth: The Thousand Caves in Queens スタジオで辣腕を振るう優れたプロデューサー/エンジニアであるからに他ならないのです。ARTIFICIAL BRAIN, LITRUGY, KAYO DOT, EAST OF THE WALL, WOE, DEFEATIST, CASTEVET など多様性をアイデンティティーとした NYC の革新的なメタルの波はこのスタジオを起点として生まれたと言っても過言ではないでしょう。
インタビューでも自身がベジタリアンであることを認めていますが、シーンきってのナチュラリストとして知られる Colin のサウンドから生命、人間、感性を捉える能力が界隈のミュージシャンたちに強く信頼されリスペクトを受けていることは間違いないでしょうね。
今回弊誌では、二つの顔を持ち、アンダーグラウンドメタルシーンで今最も多忙かつ尊敬を集める Colin にインタビューを行うことが出来ました。あの Skrillex より先にサイドカットに手を染めた冒険者 Colin Marston 解体新書のようなインタビュー。どうぞ!!

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