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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CALIGULA’S HORSE : RISE RADIANT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JIM GREY OF CALIGULA’S HORSE !!

“There Is Never a Moment Of Darkness In Caligula’s Horse Without Emphasising The Light – The Last Thing That I Want Is To Put Music Out In The World That Is Celebrating Something Tragic Or Dark Without Showing That There Is a Way Out.

DISC REVIEW “RISE RADIANT”

「CALIGULA’S HORSE には、光を強調しない闇は決してないんだよ。僕にとって最も好ましくないことは、出口を示さず、悲惨なことや暗いことを祝う音楽を世に送り出すことだから。そのコントラストこそ、僕たちの作曲における中心であり焦点の1つなんだ。」
性的倒錯、残忍な浪費家、狂気の暴君。ローマを刹那支配した悪名高きカリグラ帝は、しかし少なくとも愛馬を元老院に任ずるほど愛していました。もはやオーストラリアを代表するプログメタルのインペラトルにとって、レコードを覆うメランコリーの闇芝居はすべて愛情や強さを手繰り寄せる一条の光への道筋に違いありません。
プログレッシブのネオサザンクロスとして KARNIVOOL, NE OBLIVISCARIS, VOYAGER といった綺羅星と共に台頭した CALIGULA’S HORSE は、最もプログメタルの流儀を残すその手法が例えば英国の HAKEN と深く通じているのかも知れませんね。特に、Djent やシュレッダーの流れを汲む Sam Vallen の悍馬のテクニックを基盤としたメタリックな “Caligula’s Groove” は、絶対的なバンドの顔となっています。
一方で、プログメタルもう一つの巨星 LEPROUS とシンクロする表情も少なくはありません。シーンでも最高の評価を分かち合う Einar Solberg と Jim Grey は共に果てなきメランコリーの使徒ですし、コンテンポラリーな音のメルティングポットとしても双方存分です。では、CALIGULA’S HORSE 自身の強烈なアイデンティティーはどこにあるのでしょうか?肝要なその答えこそ、最新作 “Rise Radiant” にあるはずです。
「”Rise Radiant” は再定義と言うよりも、別の自然な進化の結実だと思う。世界中をツアーする中で多くを学び、書きたいことや演奏したいものをしっかり理解出来たんだ。」
8分の大曲 “Salt” を聴けば、CALIGULA’S HORSE がクラッシックにも通じるやり方で、エピカルなメタルの交響曲を具現化したことに気づくでしょう。ヴァイオリンやヴィオラの荘厳な響きはありませんが、それでも充分にこの絶佳の名曲はワーグナーでありリストのロマンチシズムを湛えています。
「エンディングは Ruggero Leoncavallo の手によるオペラ “道化師” で歌われるアリア “衣装をつけろ” から触発されたと言っていたね。最終的に、”Salt” は音楽テーマの要約 (楽章からの音楽テーマをもう一度提示すること)で終わるんだ。つまり、その構造を通じて、よりクラシックなスタイルからインスピレーションを得ているのは確かだよね。」
シンコペートするピアノの響きは指揮者、レイヤーにレイヤーを重ねたコーラスは聖歌隊、8弦ギターのほろ苦き低音はコントラバスでしょうか。モチーフの膨らませ方、印象の変化もあまりに劇的で巧みです。
一方で、最近メタルはあまり聴いていないと語る Jim の言葉を裏付けるように Becca Stevens や Jacob Collier の色彩を付与した “Resonate” は、電子音とアコースティックの狭間を浮遊する海月のしなやかさを描き、牧歌的な “Autumn” でフォークやカントリーの領域まで掘り下げてメタルの新たな可能性を提示するのです。
いつものように閉幕は長尺のエピック。”The Ascent” のドラマ性はベートーベンのシンフォニーにも引けを取ることはありません。
今回弊誌では Jim Grey にインタビューを行うことができました。「努力を重ね、ウイルスの遮断に大きな進歩を遂げてきた国は素晴らしいよ。残念ながら、そういった国々の努力を完全に台無しにしている国がいくつかあるよね。
どの国について話しているかわかるよね? 音楽と国際的なツアーの世界がコロナ以前と同じになることはなさそうだよね…結局は待つしかないんだけどね! 」何と三度目の登場!感謝です。どうぞ!!

CALIGULA’S HORSE “RISE RADIANT” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VOYAGER : COLOURS IN THE SUN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALEX CANION OF VOYAGER !!

“As For a Band That Has Influenced The Band’s Sound As a Whole, It’d Have To Be Type O Negative. They’ve Been a Huge Inspiration.”

DISC REVIEW “COLOURS IN THE SUN”

「世界の生は今ほど良くなったことはないという事実と、同時にそうして実現しつつある人間としてのカラフルな多様性を祝うべきであるというテーマを扱っているよ。」
燦々と輝くオーストラリアの太陽の下、集結した5つの異なる個性は VOYAGER の名が表す通り人類の多様性を探求する音の船を大洋へと導きます。
メタル第三世界から現れた VOYAGERは、拡散と多様化のモダンメタルを象徴するのみならず、個性を尊重して育む現代世界の潮流まで確かに体現したバンドです。実際、彼らは音楽のルーツも各自の特徴も異なりながら、あたかも南天の夜空を彩る南十字のごとくそれぞれが際立って輝いているのです。
ショルダーキーボードを携え見た目もゴージャスなボーカリスト Danny Estrin は、紅旗からトヨタの MR2 までオールドスクールな車に情熱を燃やし、MODERN TALKING のようなシンセポップを崇拝。
一方で TesseracT の Dan Tompkins と ABSENT HEARTS も牽引するギタリスト Scott Kay は、”Dungeons & Dragons” のようなゲームを愛し、ARCHITECTS 的モダンギターの世界に心酔するニュータイプ。
今回インタビューに答えてくれたベーシスト Alex Canion にしても、バンドの外では声優の夢を追いマーシャルアーツに情熱を捧げ、LEVEL 42, THE CURE といった80’sをインスピレーションの中心に挙げているのですから。
ただし、VOYAGER という星座の中ではむしろそのバラバラにも思える個性が化学反応を起こします。
「出来るだけ単純化したプログレッシブポップメタルという言葉で、みんなが僕たちのプレイする音楽のイメージを掴みやすくしているんだけど、実際は、シンセウェーブメタルという表現が僕たちのマテリアルに対して最もしっくり来ると思うんだ。」
Danny のシンセポップ、Scott のモダンギター、Alex の80’s、それに紅一点 Simone の Devin Townsent 愛。全ての糸が絡み合い溶け合うことで、VOYAGER のカラフルかつアクセシブルな “シンセウェーブメタル” が織り上げられるのです。
「このアルバムではキーボードとシンセサイザーが大きな役割を果たしていて、アルバムを通して作品に “カラー” を仄めかし続けているね。」
Alex が語るように、バンドの最新作 “Colours in the Sun” は、これまで以上にキーボードとシンセサイザーを核に据えた、最もポップでしかし最もヘヴィーな作品だと言えるでしょう。
ノスタルジックなシンセサイザーの緩波と先鋭なポリリズムジェンティズムがせめぎ合うオープナー “Colours” はまさにアルバムの未来予想図。嫋やかで優雅な Danny の歌声は音のパレットへと染み渡り、アンセミックでダンサブルなビッグコーラスを導きます。
「バンド全体のサウンドに影響を与えたという意味では、TYPE O NEGATIVE だろうな。彼らからは巨大なインスピレーションを受けているよ。」
VOYAGER がゴシックメタルの偉大なる先駆者を最大のインスピレーションに挙げるのは、少々意外かもしれませんが理に適っています。事実、刻々と移ろうテンポの中で繊細なシンセサイザーのさざめきとメランコリー極まるメロディーを奏でる “Saccarine Dream” を聴けば “October Rust” の幽玄なゴシックホラー、TYPE O NEGATIVE に潜むニューウェーブへと連続性を認めるのも難しくはないでしょう。
当然、それ以上に彼らの実験性にシンクロニシティーを感じているのは確か。無論、これは祝祭のレコードですが、それでも耽美とメランコリーは VOYAGER を VOYAGER たらしめる絶佳の魔法です。
クライマックスは Alex も当代きってのシンガーと認める LEPROUS の Einar がゲスト参加を果たした “Entropy” で訪れます。最も才能に満ちたプログメタル最北端と最南端の衝突は、超常的なエナジーとエモーションを創出しました。
その実、エントロピーはレコードで最もスタンダードなメタルチューンかもしれませんが、故に VOYAGER のヘヴィーでプログレッシブな一面を深々と堪能出来る一つの熱量でしょう。
“Water Over the Bridge” で MESHUGGAH までもシンセウェーブに染めた後、”Runaway” でこの世のポップを追求するまさに千変万化、カラフル極まる祝祭のフィナーレ。PERTURBATOR や TesseracT に目配せをしながらよりレトロフューチャーに舞う太陽の蝶。
今回弊誌では Alex Canion にインタビューを行うことが出来ました。「パースはとても孤立している場所だから、故に世界の他の地域に追いつきたいという意欲が少なくとも小さな役割は果たしていると思うね。だから小さくてもオリジナルなシーンがとても繁栄してきたように思えるね。」 どうぞ!!

VOYAGER “COLOURS IN THE SUN” : 9.9/10

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COVER STORY + FUJI ROCK FESTIVAL 19′ 【KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD】


COVER STORY : KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD

“What Is Psych? Is It Psyche? Is It Psychedelic? If It’s An Exploratory Approach To Music Then Perhaps We Are. If It’s About Creating Huge Walls Of Glistening, Phased-Out Guitars Then We Are Not. I’ve Always Felt More Like a Garage Band Than Anything. We Don’t Write Songs About Space, Either.”

WHAT IS PSYCH? WHAT IS KING GIZZ?

「ロックは死んだ。」もう何十年も議論され続けるクリシェです。インターネットやストリーミングサービスの普及によって、今日ではより容易く多様なジャンルへとアクセス可能で、例えば iTunes を開けばロック/メタルのみならず、クラッシック、ジャズ、ポップ、ワールドミュージック、エレクトロニカ、オルタナティブ、R&B、ヒップホップなど様々な世界への入り口が並んでいます。
もちろん、そのストリーミングサービスにおいてエレクトロニカやヒップホップがロック/メタルを大きく凌駕している事実も今や常識と言えるでしょう。
とはいえ、70年代、80年代には及ばないものの、ロック/メタルはライブの分野では善戦していますし “死んだ” と判断するには早計にも思えます。ただ、ジャンルを定義した巨人たちに代わる新たなビッグアクトが望まれているのもまた事実でしょう。
しかし、新世代にとってロック/メタルという形式を取りながら、新たな領域を開拓し世界に衝撃を与える仕事は決して簡単ではありません。なぜならこのフィールドでは、何十年もかけて数えきれないほど多くのバンドが様々な実験を試みてきたからです。さらにネットの登場で過飽和となったシーンには両方の意味で、新星に残されたスペースはほぼないも同然だと言えるでしょう。
ただし、それでもその難題を解決する救世主、キング、もしくはウィザードがオーストラリアに君臨しています。KING GIZZARD & THE LIZARD WIZARD です。

あの TAME IMPALA との繋がりも深く、風変わりな名 (多大な影響を受けた Jim Morrison の呼称 “The Lizard King” が関係している) を持つメルボルンのバンドは真なるジャムセッションへの愛から誕生しました。ほぼ10年のキャリアですでに14枚のフルアルバムと2枚の EP を制作。ギター、キーボード、サックス、フルート、クラリネット、シタールなどその他様々な楽器を操るフロントマン Stu Mackenzie を中心に、ギター、キーボード、ハーモニカ、ボーカル担当の Ambrose Kenny-Smith、さらにCook Craig & Joey Walker 2人のギタリストを加え、ベーシスト Lucas Skinner、そして Michael Cavanagh と Eric Moore のダブルドラマーという異様な編成も、ジャムセッションへの執心、ライブバンドとしての矜持を考慮すれば実に自然な流れだと言えます。
バンドの音楽性を定義するなら、サイケデリックロック、プログレッシブロックが最も近いラベルなのかも知れません。ただし、むしろそれは建前とでも言うべきで、実際はカラフルな虹色の多様性をキャンパスに描くエクレクティックな音画家です。そしてそのアティテュードは、モダン=多様性の進化した音楽シーンに完璧にフィットしそこからさながら流動体のごとくさらに限界を超えていきます。実際、Stu Mackenzie は根本的な疑問を口にします。「ところで、サイケって何なんだい?もしそれが音楽への探索的なアプローチを意味するならば確かに俺たちはサイケだよ。だけど、歪んだギターの壁を作ったり、宇宙についての歌詞を意味するなら俺たちはサイケとは言えないね。」
事実、サイケ-ソウル-サーフ-ファズ-ガレージ-ジャズ-スペースロックなどと称される彼らの音とスタイルは年月とアルバムによって変化を続けています。2011年にリリースした4曲入りの EP “Anglesea” はかつてのニューウェーブ/ポストパンクのようにも聴こえましたし、典型的なリバイバルのようにも思えましたが、振り返ってみればそれは始まりに過ぎませんでした。

劇的な化学反応は2015年の “Quarters!” で発生しました。タイトル通りアートワークも4区分、楽曲も10分10秒ピッタリの4つで40分40秒のランニングタイムとクオーターに拘った作品はジャズロックの実験室を解放した初のアルバムでした。
Stu は当時、”Quarters!” について、「俺らは叫んじゃいけないレコードを作りたかった。長くてミニマル、反復を多用した構造の中でね。だから普段のようなブルータルなギターペダルも封印したんた。」と語り PINK FLOYD への敬意も覗かせています。
進化は止まりません。”Paper Mâché Dream Balloon” でフォークロックへ接近した後、アルバム最後の音と最初の音が見事に繋がりエンドレスにループする2016年の “Nonagon Infinity” から基盤となるサイケデリックロックに様々な刺激を注入し “King Gizz のサイケ” を創造し始めます。マイクロトーナル (微分音) もその刺激の一つ。


2017年にはそうしてアルバム全編をマイクロトーナルで統一した “Flying Microtonal Banana” を製作します。アルバムタイトルは Stu ご自慢のマイクロトーナルギターの名前。作品に収録された “Sleep Drifter” は今でも最大の人気曲の一つとなっています。
2017年は KING GIZZ にとって実に重要な一年でした。リリックに環境問題を取り上げ始めたのもこの年から。さらに、2月から12月にかけてバンドは5枚のフルアルバムをリリースします。ほぼ2ヶ月に1枚のデスマーチによって、しかし彼らは多くのファンを獲得し自らの価値を証明しました。

前述の異端 “Flying Microtonal Banana”、ナレーションを配した本格コンセプト作 “Murder of the Universe”, 奇妙でしかしキャッチーな “Skunsches of Brunswick East”、サイケデリックでポリリズミック TOOL の遺伝子を配合する “Polygondwanaland”、そして環境問題とプログロックのシリアスな融合 “Gumboot Soup”。
特に “Polygondwanaland” は KING GIZZ の最重要作と言えるのかもしれませんね。オープナー “Crumbling Castle” はまさしくバンド進化の歴史を11分に詰め込んだ濃密な楽曲ですし、何より彼らは作品を自らのウェブサイトで無料公開し、驚くべきことにその著作権さえ主張しなかったのですから。
バンドのメッセージは明瞭でした。「レコードレーベルを始めたいと思ったことはあるかい?さあやってみよう!友人を雇ってフィジカルを制作して出荷するんだ。僕たちはこのレコードの権利を主張しない。楽しんでシェアしてくれよ!」
そうして KING GIZZ は、ファンやインディーレーベルにオーディオファイルやアートワークもフリーで公開してそれぞれにフィジカルのディストリビュートを促したのです。それは衰退したレコード、CD文化を保護し復権を願うバンドが取った驚天動地の奇策でした。彼らほどのビッグネームの、しかも最高傑作のフィジカルをマージンなしで配給出来るチャンスなどなかなか飛び込んでくるはずもありません。作品は世界中88のレーベル、188のフォーマットで販売されることとなりました。

そういった大胆な行動は、彼らが全ての作品を自身のインディペンデントレーベルからリリースしていることにより可能となっています。レーベルはドラマー Eric Moore によってスタートし、彼が全てのマネージメントスタッフを仕切っているのです。もはやレーベルとのビッグディールを目指す時代は終焉を迎えました。若く意欲的なバンドにとって KING GIZZ のやり方は理想的なモデルケースでしょう。なぜなら、彼らはクリエイテビィティー、レコードの権利、リリースの計画、バンドの未来まで全てを完全に掌握しているのですから。

さすがに1年に5枚リリースの反動が訪れたのか、新作 “Fishing for Fishies” のリリースには2019年まで時間がかかりました。アルバムについて Stu は、「俺たちはブルースのレコードを作りたかったんだ。ブルースやブギー、シャッフルとかそんな感じのね。だけど楽曲はそのテーマと戦って、自らのパーソナリティーを獲得している。」と語っています。
実際、荒々しきブルーグラスのタイトルトラックを筆頭に、類稀なるグルーヴと RUSH の影響を宿す “The Cruel Millennial”、さらにエレクトロニカに満たされながらミツバチの重要性を語り継ぐ”Acarine” などアルバムは千変万化で充実を極めています。

驚くべきことに、そうして KING GIZZ は8月にリリースされる新作 “Infest the Rat’s Nest” で次の標的をメタルへと定めました。
公開された “Planet B” は誰も想像だにしなかったスラッシュメタルチューン。さらに “Self-Immolate” は初期の METALLICA, SLAYER と MUSE や ROYAL BLOOD を変拍子の海でミックスした奇々怪界。彼らが新たな領域で披露するエクレクティックな獰猛性が待ちきれませんね。

KING GIZZ の持つ多様性、プログ/メタルの新聖地オーストラリアというグローバルな出自はモダンなロック世界の原則を見事に内包しています。Stu はそのバンドの多様性について、「音楽は探検なんだ。僕がまだ探索していない音楽の作り方、レコードの作り方が何百万も残っている。言うまでもなく、学んでいない楽器、聴いていない音楽、探求していない文化もね。」と語っていますが、それでも父に Neil Young を歌い聞かされ、60年代のガレージコンピレーションから、敬愛する FLOWER TRAVELLIN’ BAND 含む70年代に勃興した東洋のサイケロックまで、Stu の知識と好奇心に際限はありません。驚くべきことに、彼は毎年一つ新たな楽器の習得を自らに課しています。

もちろん、彼らの特異なサウンドや”健全な” 4/4の錯覚を誘うポリリズムの魔法、そしてカメレオンの美学は、古くからのリスナーが慣れ親しんだプログロックやメタルの法則には乗っ取っていないかもしれません。一方で、故に革新的で創造性溢れ、前時代へのカウンターとして新たなビッグアクトの資格を得ているとも言えるはずです。バンドは自由自在に自己表現を繰り出すアートの極意を恐れてはいませんし、それでもなお、ロック/プログ/メタルの領域を住処としているのですから。遂に FUJI ROCK FESTIVAL 19′ で初来日を飾る KING GIZZ のモットーは、”No Slowing Down”。サイケ、プログ、ジャズ、エレクトロ、フォークにスラッシュとその境界を破壊し自由に泳ぐ魔法の王様は、きっとこれから何十年もロックミュージックの進化を担っていくはずです。

参考文献: The Guardian:King Gizzard & The Lizard Wizard: can the psych band release five albums in one year?
The Quietus:No Slowing Down: King Gizzard & The Lizard Wizard Interviewed
Ultimate Guitar :Why King Gizzard & the Lizard Wizard Are the Future of Rock Music We’ve Been Waiting for

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FUJI ROCK FESTIVAL 19′

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【POLARIS : THE MORTAL COIL】JAPAN TOUR 2019 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RICK SCHNEIDER OF POLARIS !!

“I Feel Like Contrast Is Very Understated In Heavy Music, But I Consider It One Of The Most Important Things When Approaching Songwriting. “

DISC REVIEW “THE MORTAL COIL”

北天に広がるこぐま座の中でも一際輝く綺羅星一つ。旅人を導く北極星の名は、図らずも南半球オーストラリアのブライテストホープ POLARIS に冠せられ、メタルコアの船影を照らしながら地平の彼方へ誘います。
満点の星空のごとく新鋭がひしめくメタルコアシーンにおいて、リスナーに発見、観測されることは決して容易ではありません。EMMURE が Nu-Metal を組み込み、ISSUES が R&B を配合しジャンルの実験を加速させるのも、そうした背景が一因としてあるのかも知れませんね。
故に メロディックメタルコアとプログレッシブメタルコアをハイブリッドさせた、ある種王道のサウンドでしかし世界中から注目を浴びる子の星の瞬きは、南半球から鮮やかな光芒を放っているのです。
「PARKWAY DRIVE は僕たち全員にとって最も重要なバンドだったと思うんだ。」同郷オーストラリア出身の先駆者は確かな指針となりました。
同時に、POLARIS の羅針盤は ARCHITECTS, UNDEROATH, AUGUST BURNS RED, BRING ME THE HORIZON といった巨人たちの方角をも指し示し、王者の遺伝子をしっかりとその身に受け継いでいるのです。
「ヘヴィーな音楽において、コントラストは非常に軽視されていると思うんだ。だけど僕はソングライティングのアプローチにおいて、最も重要な要素の1つだと考えているよ。」
音楽面における POLARIS の頭脳 Rick Schneider は北極星の輝きが仄暗く重厚な宇宙空間の存在によることを心得ています。そして斬新さを無闇に追い求めるのではなく、ソングライティングのビジョンとクオリティーで麻薬のような中毒性を注入するバンドの方針は、ブレイクダウンに頼ることなく、ビッグでソフィスティケートされたデュアルギターとフック満載のボーカルラインを陰影にキッズの感受性へと直接訴えかけるのです。
“The Remedy” で見せるアグレッションとメインストリームのせめぎ合い、”Relapse” で誇示する AUGUST BURNS RED 譲りの爽快なハイテクニック、”Consume” に宿る LAMB OF GOD や MESHUGGAH といった骨太な先達への敬意、ポストロックのイメージさえ内包する叙情の極み “In Somnus Veritas”~”Dusk to Day”、そして TesseracT の哲学に接近した “Sonder”。
しっかりとメタルコアのカタルシスを宿しながら、起伏と工夫を施しバラエティーに富んだ星座の煌きは、眺めるものを決して飽きさせることはありません。
沸騰するオーストラリアのメタル/プログシーン。中でも活性化の一途を辿るメタルコア/デスコアコミュニティーにおいて、”The Mortal Coil” のデビュー作としての光度は、例えば PARKWAY DRIVE の “Killing With a Smile”, THE AMITY AFFLICTION の “Severed Ties” もしくは NORTHLANE の “Discoveries” にも比肩するはずです。
そうして恒星 POLARISは、きっとその光彩を増しながらモダンメタルコアの未来を照らすクリエイティブな軌道を進んでいくでしょう。
今回弊誌では Rick Schneider にインタビューを行うことが出来ました。初の来日公演も決定!「メタルコアというジャンルは常に進化し続けていると思うし、どんどん異なるスタイルやジャンルを組み合わせていっているよ。」どうぞ!!

POLARIS “THE MORTAL COIL” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SOUTHERN EMPIRE : CIVILISATION】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SEAN TIMMS OF SOUTHERN EMPIRE !!

“When I Was 14, My Father Bought Me a Copy Of “Journey To The Centre Of The Earth” By Rick Wakeman. That Album Changed My Life!”

DISC REVIEW “CIVILISATION”

南半球、オーストラリアの南方アデレードから、プログレッシブな帆を掲げ天海へと漕ぎ出す “南の帝国”。SOUTHERN EMPIRE の紡ぐ物語はあまりに雄弁かつ壮大、圧倒的なパノラマです。
豪州のプログロックにとってアンバサダー的な存在だった UNITOPIA の解散は、旋律の魔法とアートロックの知性を愛するリスナーに茫漠たる喪失感を与えた出来事でした。
後にフロントマン Mark Trueack は元 UNITOPIA とヨーロッパのミュージシャンを集め UNITED PROGRESSIVE FRATERNITY を結成。一方でキーボーディストの Sean Timms はオーストラリアからのみ卓越した人材を選び抜き SOUTHERN EMPIRE を創設したのです。
そして Sean がインタビューで 「別のシンガーを入れた UNITOPIA だと思われないように、Mark のやっている事とは出来るだけ別の事がやりたかったんだ。」と語る通り、SOUTHERN EMPIRE は確かに異色で魅惑のサウンドスケープを深くその帝都に宿します。
30分の大曲を含む全4曲、68分のランニングタイムを携えた最新作 “Civilisation” は一見 “プログマナー”、トラディショナルなプログロックの遺産を存分に受け継いだレトロなレコードにも思えます。
しかし、実際は “プログヘブン” の領域にコンテンポラリーなプロダクション、硬質で鋭利な斬れ味、甘やかでポップなイヤーキャンディーを大胆に織り込みながら、躍動感溢れるハイエンドの造形美を提示したマグナムオパスと言えるのです。
スチームパンクなアートワークは革新を追い求める人類の象徴。ジュール・ヴェルヌの “地球から月へ” を引用したブックレットはイマジネーションへの憧憬。レトロとフューチャー、SFとリアルが入り混じるエピックに、ペリシテの巨人兵器ゴリアテに纏わる “Goliath’s Moon” 以上の幕開けはないでしょう。
ファンクのグルーヴ、モダンでシャープなリフワークに、浮遊する鍵盤の音色、陰影を帯びたロマンチックなボーカルハーモニーが折り重なればそこは異郷のシャングリラ。MOON SAFARI や FROST* にも重なるリリカルでハーモニックなメロディーのオーケストラは、リスナーを誘う優雅なオープニングセレモニーにも思えます。
「このアルバムでは、メンバー全員がライティングとアレンジのプロセスに関わったんだ。その結果は如実に現れているよね。」デビュー作と比較して “Civilisation” には瑞々しく現代的な感性が確かに宿っています。そして、”Goliath’s Moon” をシーンの新たなギターマスター Cam Blokland が作曲し、Sean がアレンジを手がけたという工程こそ、温故知新を具現化したアルバムの肝だと言えるのかも知れませんね。
同様に、ドラマー Brody Green が作曲を行い、Sean が磨き上げた “Cries for the Lonely” もユーティリティーなバンドの本質を明らかにします。NIGHTWISH や劇場音楽にインスピレーションを得た楽曲は確かに絢爛でシアトリカル。SAMURAI OF PROG の Steve Enruh が奏でるヴァイオリン、さらにはフルートの登場も相まって、楽曲はシンフォプログの夢劇場の様相を呈しているのです。
夢劇場と言えば、エレクトロニカやミニムーグ、壮麗なコーラスと共に散りばめられた DREAM THEATER への憧憬は白眉。20分の叙情ストーリーにきっと “A Change of Seasons” の華麗なデザインを思い浮かべるファンも多いでしょう。
プログメタルの大ファンではないと語った Sean 一人では辿り着けなかったであろう多様性の高みへは、Petrucci も舌を巻く鮮烈でロングスプリントな Cam のソロワークがしなやかに連れ去って行くのです。音の選択、配置、ストーリーの描写、グラウンドデザイン、全てにおいて Cam のギターワークはヒーローに相応しい煌めきを灯していますね。
元々は UNITOPIA のために書かれた大作 “The Crossroads” は SOUTHERN EMPIRE との出会いで完璧なるユートピアへと到達したのかも知れませんね。
TOTO のポップセンスに始まり、オリエンタル、フラメンコ、クラッシック、パーカッション、ホルン、ジャジーなサクスフォンにジプシーミュージック。幾重にも折り重なるエクレクティックな音楽の波は、タイトル通りここで交わり、そうしてバンドの大半が備える高い歌唱力を伴ってどこまでも前進を続けて行くのでしょう。
今回弊誌では、バンドのマスターマインド Sean Timms にインタビューを行うことが出来ました。例えば FROST* の “Milliontown”、MOON SAFARI の “Lover’s End” と同等のリスペクトを受けるべき作品だと信じます。
「僕はとても長い楽曲を書く傾向があるんだ。それは僕の歌詞でストーリーを伝えるのが好きだからなんだけどね。」どうぞ!!

SOUTHERN EMPIRE “CIVILISATION” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CALIGULA’S HORSE : IN CONTACT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JIM GREY OF CALIGULA’S HORSE !!

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Brisbane’s Progressive Metal Outfit Caligula’s Horse Will Take The listeners Into Unique Sonic Worlds With Ambitious Conceptual Record “In Contact” !!

DISC REVIEW “IN CONTACT”

躍動感に満ちたオーストラリアの清新なるオルタナティブ/プログレッシブシーンを象徴する鼓動 CALIGULA’S HORSE が、アートの本質と真髄を提示する新作 “In Contact” をリリースしました!!南半球から流動する多様でモダンなソニックウェーブは、逸群なるミュージシャンシップを伴って世界へと浸透して行きます。
狂気のローマ皇帝カリグラが、自身の愛馬を執政官に任命しようとした愚かな逸話をバンド名に冠するブリズベンの5人組は、しかしその名に相反する稀代の駿馬。”From Tool to Dream Theater” と例えられるように、オルタナティブとプログレッシブの狭間で揺蕩うそのサウンドコンセプトは、同郷 KARNIVOOL の美麗なアトモスフィア、Djent のコンテンポラリーなデザインをも伴って、プログメタルのデフォルトを再定義するような野心と瑞々しさに満ち溢れています。
加えて特筆すべきは、彼らのストーリーテリングの才能です。勿論、ファンタジックなプログレッシブワールドにおいて、コンセプトやテーマを巧みに描く能力は必修技能にも思えます。
しかし、 前作 “Bloom” で日本の木花咲耶姫にインスピレーションを受けて書かれた “Daughter of the Mountain” のポジティブな光彩を挙げるまでもなく、ボーカリスト Jim Grey の詩人としてのタレントを軸としたバンドが、その分野において卓越していることは明らかな事実であり強みだと言えますね。
“In Contact” で彼らが描くファンタジーは、芸術と創造性をテーマとする様々な時空と人物の物語です。古に人類が共有しながら、今ではすっかり忘れてしまった夢の欠片。異なる世界線においてアーティスト達は、記憶の狭間にその感覚を呼び覚まし具現化することで、崇高なるアートを生み出しています。つまり、4人のアーティストを主人公とした4章から成るアルバムは、非常にパーソナルで同時にグローバルなコンセプトイメージを掲げ伝えているのです。
アルバムオープナー、”Dream the Dead” はよりディープでダーク、複雑な世界観を有する最高傑作への招待状です。ギタリスト Sam Vallen のメズマライズで数学的なリフワーク、陰を備えたスペーシーなアルペジオ、そして John Petrucci の壮絶なピッキングを受け継ぐピーキーかつメロディックなリードプレイは、アルバムの冒頭からアグレッションとアトモスフィアを行き来し、目まぐるしくも完璧に作品のディレクションを主張します。続く “Will’s Song” のオーガニックな淫美と複雑難解なリズムデザインに LEPROUS の最新作を想起するファンも多いでしょう。
さらに、スタイリッシュなシンコペーションの合間を縫うように歌い紡ぐ、Jim の浮遊するハーモニー、ファルセットは、神々しさすら纏って芸術家の苦悩、産みの苦しみを劇的に伝えます。
事実、この楽曲を起点とする第一章 “To the Wind” は、インスピレーションや創造性と引換にアーティストが失う健全な人生、ドラッグやアルコール、精神疾患がアートに信頼性や価値をもたらすという不健全な神話について憂慮し警鐘を鳴らしているのです。
実際、Jim の幅広い表現力、そして2010年以降のプログシーンに欠かせない豊潤なポップセンスは、Daniel Tompkins, Einar Solberg, Ross Jennings と並んで新世代の代表格だと言えるはずです。エレクトロビートを巧みにミックスした “Love Conquers All”, よりオーガニックな “Capulet” といった緩やかなバラードで聴ける凛としたボーカルパフォーマンスに加えて、その証明の極めつけは “Inertia and the Weapon of the Wall” でしょう。
第三章、狂気の詩人を主人公とした物語 “Ink” に組み込まれた楽曲は、驚くことに3分間のスポークンワード。詩人の章で語られる長尺のポエトリーリーディングは、大胆なアイデアと豊かな表情を礎とする天賦の才の確かな証です。
アルバムのクライマックスは15分を超える “Graves” で訪れます。作曲に数ヶ月を要したという崇高で完璧なるエピックは、聖歌隊でテクニックを養った Jim の祈るような歌声、さらには耽美なクワイアが実に印象的。Plini を想起させるマスジャズスタイルのギターと共に展開する透明で清廉なサウンドスケープは、しかし徐々に激しさの熱を帯びて行きます。
Jørgen Munkeby のカミソリサックスを合図として Djent のエキサイトメントを加えたバンドは、そうして混沌と興奮の中で突如事切れるように演奏を停止するのです。まるで作品に自身の全てを注いだ芸術家のように。
Forrester Savell, Jens Bogen, そして Sam のサウンドチーム、さらには新メンバーも完璧にハマったバンドの最高到達点。今回弊誌では、Jim Grey にインタビューを行うことが出来ました。2度目の登場です。今回はプログメタルと言わずオルタナティブと呼称している点にも注目です。どうぞ!!

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CALIGULA’S HORSE “IN CONTACT” : 9.7/10

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WORLD PREMIERE !! FULL ALBUM STREAM【VIPASSI: SUNYATA】


FULL ALBUM STREAM : VIPASSI “SUNYATA”

THE MEMBERS OF AUSTRALIAN SHOOTING STAR, NE OBLIVISCARIS & HADAL MAW HAS JUST LAUNCHED “EXTREME INSTRU-METAL” BAND VIPASSI !!

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With ‘Sunyata’, VIPASSI offer such a rare album that combines ecstatic technical virtuosity with a love of creating atmospheric soundscapes, sparkling melodies, and captivating passages.
VIPASSI were birthed in 2009 by guitarist Ben Boyle and members of Australian shooting stars NE OBLIVISCARIS, which marked the beginning of a long journey of writing and rehearsing. They soon settled on an instrumental style that captured the openness aimed for to allow any listener to interpret and connect with the material subjectively. Their project represents a desire to explore beauty and darkness in all its shades, through melodic and complex compositions that are bemused in themes of the struggles of the human experience, exploring nature, spirituality and science.
The roots of their sound reach back into a time when bands such as ATHEIST and CYNIC began to reform extreme music by infusing jazz and progressive elements into death metal. Now VIPASSI add a new chapter to the story with the instrumental highlight ‘Sunyata’. Dig deep into this musical treasure trove spilling over with shiny details, glittering melodies, and wealth of rhythm patterns.

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オーストラリアンシューティングスター、NE OBLIVISCARIS, HADAL MAW のメンバーが所属する別バンド VIPASSI は BLOTTED SCIENCE, CONQUERING DYSTOPIA, EXIVIOUS といった Extreme Instru-Metal に連なる新たな才能です。
1/20 にリリースするデビューフルレングス “Sunyata” は、ツインギターが織りなすテクニカルでレイヤーされたリフワーク、フレットレスベースのフレキシブルなサウンド、そしてクリエイティブなリズムを併せ持ったエポックメイキングな作品です。
凶悪なブラストビートからアトモスフェリックなサウンドまで自在に操るコンポジションの妙は、確かにあの NE OBLIVISCARIS のメンバー3人が所属することを示唆しています。しかし同時に VIPASSI はよりユニークでプログレッシブなコンポジションへと特化されており、インストルメンタルでありながら Death Metal を新たな領域へと推し進めた CYNIC, ATHEIST にモダンなフレイバーを加えたような音像と言えるかもしれません。
今回弊誌では、世界に先駆けて自然や科学、精神性にフォーカスした “SUNYATA” のフルストリームを行うことが出来ました。NE OBLIVISCARIS と併せてぜひチエックしてみてくださいね!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TWELVE FOOT NINJA : OUTLIER】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NIK “KIN” ETIK OF TWELVE FOOT NINJA !!

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Melbourne Based Heavy Fusion Quintet, Twelve Foot Ninja Has Just Released Gorgeous New Album “Outlier”!! Ninja Assassin Is Aiming At You !!

DISC REVIEW “OUTLIER”

オーストラリアの”十二尺忍者”、TWELVE FOOT NINJA が実にエクレクティックかつキャッチーな新作 “Outlier” をリリースしました!!
彼らの特徴、ニンジャミッションは、Funk, Latin, Salsa, Reggae, Bossa Nova, さらにはインドや日本の民族楽器まで使用した瑞々しいワールドミュージックの要素を見事 Nu-Metal, Modern Metal の領域に落とし込んでいる点にあります。さらには、そのスタイリッシュで磨かれたサウンドを、キャッチーで”ユーモラス”に仕上げリスナーに届けているのです。
アルバムオープナー、”One Hand Killing” の勇壮なパーカッションがアルバムの幕開けを告げると、リスナーは FAITH NO MORE と KORN と SOULFLY がニューオリンズで出会ったかのような、摩訶不思議で強烈なオリジナリティーに惹き込まれることでしょう。
アルバムを牽引する Nik “Kin” Etik の、スクリーム、クリーン、ファルセット、そしてリッチなボーカルハーモニーを巧みに使い分けた Mike Patton を想起させるカラフルでシアトリカルな歌唱はオープニングから全開です。90年代の Alternative / Post-Grunge なメロディーラインと、ラテン風の強烈な哀愁を巧みにミックスさせる彼の手法は、作品の重要なフックとなっていますね。
“Monsoon” を聴けば、彼らのワールドミュージックに対する傾倒が伝わるでしょう。インタビューでも語ってくれた通り、インドの Tumbi という楽器を大胆に使用した楽曲は、オリエンタルなムードに溢れた、ジャンルを股に掛ける重要な冒険です。Djenty なリフとカオティックなコードに絡み合う民族楽器のシンフォニーはファンをノックアウトするに充分なインプレッションを誇ります。
また、”Collateral” で日本の伝統楽器、三味線を使用しながら男らしいメタルを追求した直後に、 “Post Mortem” でスパニッシュギターとスペイン語を効果的に駆使するあたりはまさしく忍者の所業だと言えますね。
“Point of You” は彼らのキャッチーさを集約したような楽曲です。もはやメタルの領域にすら収まらないほどのポップネスを提示し、ホーンセクションをも大胆に使用した新しいチャレンジとなっていますね。MAROON 5 さえ想起させる、軽快で巧妙に設計されたこの曲はさらなるファンの獲得に大きな助けとなることでしょう。MAROON 5 と言えば、Djent と MAROON 5 を完璧に融合させた “Invincible” はもはや MAR00N 0 と呼ぶべきでしょうね!
ジャンルという観点から見れば、Nu-Metal, Djent, Chaotic Hardcore を内包する実に興味深い3M60CMの巨大忍者であることも付け加えておきましょう。
今回弊誌では、ボーカルの Nik “Kin” Etik にインタビューを行うことが出来ました。武士道に傾倒しているという素晴らしき異国の忍者たち。どうぞ!!

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TWELVE FOOT NINJA “OUTLIER” : 9.6/10

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