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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【IMMORTAL GUARDIAN : PSYCHOSOMATIC】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH IMMORTAL GUARDIAN !!

“Now It’s The Only Way I Play Music. I Feel Naked When I Only Have Just One Of The Guitar Or The Keyboard On Me. It’s How I Think And How I Express Myself The Best Musically.”

DISC REVIEW “PSYCHOSOMATIC”

「ギターとキーボード、どちらか片方だけを持っていると半裸になったような気分になるんだ。それが僕の考え方で、音楽的に最高の自分を表現する方法なんだよね。」
ダブルネックの16弦ギター、モンゴルのホーミーと伝統楽器、アステカの笛に骨のマイク。弊誌ではこれまで、奇想天外なアイデアとメタルの融合をいくつも報じてきました。
どんな突飛な発想とも真摯に向き合うメタルの包容力は、そこから驚くほどドラマティックで獰猛なキメラを多数輩出してきたのです。馬鹿らしさを馬鹿らしさだけで終わらせないメタルの神秘。それでも、ギターとキーボードを同時に演奏という曲芸じみた異能に挑戦する戦士は Gabriel Guardian がはじめてでしょう。
「この2つの楽器を組み合わせることで多くのことが実現できる。音楽的に多くの表現ができるし、そこに無限の可能性を秘めていることも気に入っているよ。」
実際、Gabriel は例えば Alexi Laiho と Janne Wirman の役割を一人で同時にこなすことを究極の目標としている節があります。そのためには、もちろん、基本的にはギターをピッキングなし左手のタップだけでプレイする必要がありますし、鍵盤は右手だけ。ただし、その欠点を補ってあまりある視覚的なインパクト、そしてユニゾンやコード、リズミックなアイデアの広がりがあることは明らかでしょう。他人と意思疎通することなく、自由自在に掛け合いができるのですから。
「僕は昔からメタルにおけるクラシック音楽が好きだったんだ。若い頃はクラシックを聴いていたけど、それからは正直あまり聴いていなかった。だからクラシックの影響というよりも、自分の曲にクラシックの影響を取り入れているメタルバンドから多くの影響を受けたんだ。」
“Read Between The Line” を聴けば、Gabriel の “ギターボード” という発想がメタルとクラッシックのさらなる融合に一役買っていることに気づくはずです。彼はクラシカルなメロディーをその異能で立体的に配置し、構成する技能に優れていますがクラッシックの教育は受けていません。しかしだからこそ、難解複雑な理論よりも、メタル者が欲する “クラシカル” の海へと音楽を没入させることが可能なのでしょう。
「僕たちの曲はパワーメタルで、クラシカルなシュレッドギター/キーを使っているけど、ドラマーとベーシストのリズムセクションはモダンでテクニカルなメタルに傾倒している。この融合が素晴らしくて、このジャンルの名前を思いついた人をまだ見たことがない。」
シンガロングの麻薬 “Phobia” は象徴的ですが、リズムセクションが牽引する djenty なリフワークとパワーメタルの婚姻も想像以上に鮮烈な化学反応をもたらします。フラスコには、メキシコ、ブラジル、カナダ、テキサスの多様な背景、文化がしたたり、メタル革命を指標する “スーパーメタル” が誕生しました。間違いなく、OUTWORLD や HEAVEN’S GUARDIAN で知られる Carlos Zema の強靭な歌声は革命のハイパーウェポンでしょう。
「今回のパンデミックで世界中の人々が受けた心身への影響を目の当たりにして、このアルバムのテーマが思い浮かんだ。その結果、ソリッドでヘヴィで革新的なアルバムになった。今、世界で起きていることと密接に関連している。」
“Psychosomatic”、心身症と名付けられたアルバムは、その名の通りパンデミックが引き起こしたロックダウンや自己隔離といったストレスにより、心や身体に異常をきたす非日常の2020年代をビッグテーマとしています。一時は “Candlelight” 蝋燭の灯で悲しみに沈んだアルバムは、それでも “New Day Rising” の希望に満ちたプログレッシブなパワーメタルで新たな日々の到来を焦がれるのです。
今回弊誌では、Gabriel Guardian, Carlos Zema にインタビューを行うことが出来ました。「欠点は、2つの楽器を常に練習しなければならないこと。2つの楽器を使いこなすために、他のミュージシャンの2倍の練習をしなければならないんだ。2つの楽器をセットアップして、ケアをしなければならないのもめんどうだよね。」 不死の守護者によるメタル革命のはじまり。どうぞ!!

IMMORTAL GUARDIAN “PSYCHOSOMATIC” : 9.9/10

INTERVIEW WITH GABRIEL & ZEMA

Q1: First of all, this is the first interview with you. So, could you tell us about yourself? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【GABRIEL】: I listened to a lot of classic rock growing up. Big fan of the Beatles, Zeppelin, Sabbath, CCR. Around age 11 I was introduced to Santana, Yngwie, Eric Johnson, Stevie Ray Vaughn, etc and those very guitar heavy bands, that changed my life! I didnt know you could “speak” so much with your guitar and instrumental music…. But when I found bands like Symphony X, Iron Maiden, Dream theater, Children of Bodom, etc, they really inspired me to make the music I make today. Those epic symphonic arrangements, with killer guitar riffs and the catchiest vocals… when i first heard it. I knew that’s the music I wanted to make for the rest of my life.

Q1: 本誌初登場です。まずはあなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【GABRIEL】: 子供の頃からクラシックロックをたくさん聴いていたんだ。ビートルズ、ツェッペリン、サバス、CCRの大ファンだったよ。そして11歳の頃、サンタナ、イングウェイ、エリック・ジョンソン、スティービー・レイ・ヴォーンといったギター中心の音楽を紹介され、人生が変わったんだ。ギターとインストゥルメンタル・ミュージックでこれほどまでに “話す” ことができるとは知らなかったよ….。
それから、SYMPHONY X, IRON MAIDEN, DREAM THEATER, CHILDREN OF BODOM といったバンドを発見し、彼らに刺激を受けて今の音楽を作るようになったんだ。
壮大なシンフォニック・アレンジ、キラー・ギターリフとキャッチーなヴォーカル…最初にああいった音楽を聴いた時、これが自分の作る音楽だと思ったんだよ。これが僕の人生の残りの時間をかけて作りたい音楽だとね。

Q2: You are an expert on both guitar and keyboards, which instrument did you start with? Who were your musical heroes at the time?

【GABRIEL】: I started first on drums surprisingly lol. My father and brother are both amazing drummers. When my brother and I started playing together, he was much better than me so it was an easy choice to go to the guitar. A lil like the Van Halen bros haha.
I’m a HUGE fan of Alexi Laiho and Santana. The mix of those guitarists is my vibe!! I love the classical heavy riffs and shred from Alexi. The way he brought classical to metal and kept it heavy and dark is just amazing. COB really changed the game for us metal guitarists. And I love the way Santana makes his guitar sing, expresses so much soul and feeling out of such simple yet genius phrases. Doesn’t matter which song you ever hear with him in it, pop, rock, latin, etc. Within the first lick, you already know it’s him. He has this signature sound that’s so recognizable and it’s always been my goal to strive for that.
Of course lots of power metal and also bands with keyboard/guitar shreds influenced me a lot. Stratovarius, Dream Theater, Dragonforce, Children of Bodom, Rush, Rhapsody, etc. Keyboards are something I always found cool in metal. Whether it was shredding lead synths like power metal, or dark symphonic keys like Dimmu Borgir, I’ve always been obsessed with adding keyboards to everything I’m working on. Believe it or not, but almost all my ideas/riffs come from the keyboard first then go to the guitar. I’m a better guitarist than I am a keyboardist, but I love the keyboard probably more.

Q2: あなたはギターの達人でもあり、キーボードの達人でもありますが、どちらの楽器から始めたんですか?
当時の音楽的なヒーローは誰でしたか?

【GABRIEL】: 意外にも、最初はドラムから始めたんだ (笑)。父も兄もすごいドラマーなんだよね。僕と兄が一緒にプレイし始めた時は兄貴の方がドラムがずっと上手かったから、僕がギターに行くのは簡単な選択だったんだ。VAN HALEN の兄弟みたいだよね。
僕は Alexi Laiho とサンタナの大ファンなんだ。2人をミックスしたものが僕のヴァイブだよ! Alexi のクラシカルでヘヴィなリフとシュレッドが大好きだ。彼がクラシックをメタルに持ち込んで、それをヘヴィでダークなものにする手法は本当に素晴らしい。COB は本当に俺達メタルギタリストの世界を変えてくれたんだ。
サンタナについては、彼ののギターを歌わせるやり方が大好きだし、シンプルだけど天才的なフレーズの中に魂と感情を表現しているよね。ポップスでもロックでもラテンでも、どんなジャンルの曲でも関係ない。最初の一音で、それが彼だとわかるんだ。彼には彼のシグネチャー・サウンドがあり、それはとてもわかりやすく、常にその領域を目指して努力することがぼの目標だったんだよ。
もちろん、パワーメタルバンドや、キーボードやギターのシュレッドを使ったバンドからも大きな影響を受けている。STRATOVARIUS, DREAM THEATER, DRAGONFORCE, COB, RUSH, RHAPSODY みたいなバンドさ。
キーボードはメタルにおいて常にクールなものだと思っていたよ。パワーメタルのようなシュレッダー・リード・シンセであれ、DIMMU BORGIR のようなダークなシンフォニックなキーボードであれ、僕は自分がやっていることすべてにキーボードを加えることに夢中になっていたんだ。
信じられないかもしれないけど、僕のアイデアやリフのほとんどは、まずキーボードから出てきて、それからギターに向かうんだよ。キーボードよりもギターの方が上手いんだけど、もしかするとキーボードの方が好きなのかも知れないね。

Q3: It was amazing to play guitar and keyboards at the same time. Why did you start doing it this way?

【GABRIEL】: I always loved the keyboard a lot but I lived in this small Texas town on the Mexican border, and finding a power metal keyboard player, yet alone just a keyboardist in general was almost impossible. I guess it was one of those, “I’ll just do it myself!” kinda things.
After trying it at a few shows and then posting some videos that went viral. I found my musical outlet! Now it’s the only way I play music. I feel naked when I only have just one of the guitar or the keyboard on me. It’s how I think and how I express myself the best musically.

Q3: それにしても、ギターとキーボードを同時にプレイするあなたのやり方は、ありそうでなかったですし、これぞメタルといった趣で素晴らしいですね!どうやって思いついたんですか?

【GABRIEL】: 昔からキーボードが大好きだったんだけど、メキシコとの国境にあるテキサスの小さな町に住んでいたから、パワーメタルのキーボード奏者を見つけるのは不可能だったんだ。ただのキーボーディストを見つけるのでさえ不可能だった。だから自分でやってみよう!という感じだったんだと思う。
数回ライヴでやってみて、それからいくつかビデオを投稿して、ギターとキーボード同時演奏がバズったんだ。遂に自分の音楽的な捌け口を見つけたんだ!今ではそれが僕の唯一の演奏方法だよ。
ギターとキーボード、どちらか片方だけを持っていると半裸になったような気分になるんだ。それが僕の考え方で、音楽的に最高の自分を表現する方法なんだよね。

Q4: What are the pros and cons of playing guitar and keyboards at the same time?

【GABRIEL】: The pro is I have full control over ideas of guitar and keys and nothing gets lost in translation between members like it did in the past.
I love that there is one less person on tour, one less person to pay, feed, air travel etc.
I also love that I can have SO much expression and infinite possibilities musically because you can do a lot with these two instruments.
The cons is practicing TWO instruments all the time. Constantly having to practice twice as much as most musicians because you want to keep the chops up on both instruments. Having to setup and take care of two instruments also sucks haha. Double the recording, double be time, the editing, the time it takes to do pretty much anything. Traveling with two instruments. Don’t get me started… ha. But I wouldn’t change it any other way. I absolutely love to play guitar AND keys and I don’t mind the endless cons that come.

Q4: ギターとキーボードを同時にプレイする際の、長所と短所を教えていただけますか?

【GABRIEL】: 長所は、ギターとキーボードのアイデア両方を完全にコントロールできることかな。以前のようにメンバー間でのやりとりで迷うことは何もないからね。ツアーに参加する人が一人減って、支払いや食事、飛行機代などが一人分減るのも嬉しい。
また、この2つの楽器を組み合わせることで多くのことが実現できる。音楽的に多くの表現ができるし、そこに無限の可能性を秘めていることも気に入っているよ。
欠点は、2つの楽器を常に練習しなければならないこと。2つの楽器を使いこなすために、他のミュージシャンの2倍の練習をしなければならないんだ。2つの楽器をセットアップして、ケアをしなければならないのもめんどうだよね。レコーディングも2倍、ビータイムも2倍、編集も2倍、何をするにも時間がかかる。
2つの楽器を持って旅をする。俺には無理だよ…はぁ。でも、他の方法には変えられないしね。僕はギターと鍵盤を弾くのが大好きだし、まあ無限の欠点があっても気にしないよ。

Q5: You refer to your music as “super metal”. What exactly do you mean by “super metal”? Are you trying to start a metal revolution?

【GABRIEL】: Super metal is the mix of all the metals we play in Immortal Guardian. Because everybody in the band is from different backgrounds, cultures, countries etc, so is our metal musical tastes. We all love metal but grew up playing different kinds. It’s the best part about immortal Guardian if you ask me. We got power metal singing, with classical shred guitars/keys but our drums and bassist rhythm section is super into modern and technical metal.
The mix is wonderful and we have yet to see someone do this and also come up with a name for the genre. Our fans just started calling us that so over the years we ran with it and even named our first ep that. Lol
And yes…we are starting a metal Revolution, and it has already begun!

Q5: あなたは IMMORTAL GUARDIAN の音楽を “スーパーメタル” と称していますね?

【GABRIEL】: “スーパーメタル” とは、IMMORTAL GUARDIAN で演奏する全てのメタルをミックスしたものだよ。バンドのメンバー全員が異なるバックグラウンド、文化、国の出自を持っているから、メタルの好みも同じく幅広い。僕達は皆メタルが大好きだけど、育った環境が違うんだ。それが IMMORTAL GUARDIAN の醍醐味なんだ。僕たちの曲はパワーメタルで、クラシカルなシュレッドギター/キーを使っているけど、ドラマーとベーシストのリズムセクションはモダンでテクニカルなメタルに傾倒している。
この融合が素晴らしくて、このジャンルの名前を思いついた人をまだ見たことがない。だから僕たちのファンがそう呼ぶようになったんだ、何年もかけてそれを実行してきたし、俺たちの最初の EP もそう名付けたんだよ。(笑)
そして、そう…僕たちはメタル革命を始めようとしている。革命はすでに始まっているんだよ!

Q6: Gabriel is of Mexican descent, Carlos is Brazilian, Justin is Canadian and Josh is Texas. It’s a very multinational band. Of course, you must have had a hard time with the pandemic, but it’s interesting to see the cultural diversity that exists, right?

【ZEMA】: yes, so many brilliant ideas come with this diversity and different influences on our background, musically you couldn’t get a better range of ideas. Being located far away from each other just made us more eager to accomplish our goals as a band as well. That’s what makes this band so unique as well. The passion, the dedication, the fight is real when putting this music together.

Q6: Gabriel が言うように、Gabriel はメキシコの血を引き、Carlos はブラジル、Justin はカナダ、Josh はテキサスと非常にインターナショナルなバンドになっていますね。
ゆえに、パンデミックでのレコーディングは大変だったでしょうが、実に多彩な音楽が生まれています。

【ZEMA】: そうだね、その出自の多様性と、僕らの背景にある様々な影響によって、多くの素晴らしいアイデアが生まれたんだ。それに、お互いに離れた場所にいることで、バンドとしての目標を達成したいという気持ちが強くなったんだよ。それがこのバンドをとてもユニークな存在としているんだ。情熱、献身、闘争心を持って音楽を作っているんだ。

Q7: Why did you choose the title “Psychosomatic” this time? Some titles are related to the pandemic, such as Lockdown and Self-Isolation, do you have a concept for the album?

【ZEMA】: the theme of the album came to kind after watching all the psychosomatic effects that ever person in the world suffered throughout this pandemic. And the result, came as a solid, heavy and innovative album. Super relative to what’s going on right now in the world. In my opinion this is the most expressive album that Immortal Guardian has ever recorded, the heaviest and the most creative. We have written very modern ideas with what we have as influence throughout our careers.

Q7: “Psychosomatic” というアルバムタイトルを選んだのはなぜですか?作品には、”Lockdown”, “Self-Isolation” といったパンデミックに関連するタイトルも収められていますが。

【ZEMA】: 今回のパンデミックで世界中の人々が受けた心身への影響を目の当たりにして、このアルバムのテーマが思い浮かんだ。その結果、ソリッドでヘヴィで革新的なアルバムになった。今、世界で起きていることと密接に関連している。
僕の考えでは、このアルバムは IMMORTAL GUARDIAN がこれまで制作した中で最も表現力に富んだアルバムで、最もヘヴィで最も創造的なアルバムだと思う。自分たちのキャリアを通して影響を受けてきたものを使って、非常に現代的なアイデアを描いているんだ。

Q8: “Read Between The Line” is one of my favourite songs. You’re very good at bringing classical melodies to metal, would you agree? Who is your favorite classical composer?

【GABRIEL】: I have always loved classical music in metal. I did listen to some classical music growing up but honestly not too too much. I got a lot of my classical influence from metal bands who put classical influences in their songs haha. Do you know what I mean? I had the blessing of listening to bands like Children of Bodom and Symphony X growing up. I learned a lot of those kinda of phrases and melodies from learning tons of metal songs growing up. I only know a very small handful of classical songs. A lot of people think I’m classically trained or something but I’m the furthest from that haha. I’ve never taken a lesson before and I still can’t really read music. One day I plan to eventually learn how to read and play classical music, but right now i mainly focus on how to write better songs and keep up with my techniques.

Q8: “Read Between The Line” はフェイバリットの一つですよ。今、クラッシックをメタルに持ち込むギタリストであなたは5本の指に入るでしょうね。構成力が素晴らしいですよ。

【GABRIEL】: 僕は昔からメタルにおけるクラシック音楽が好きだったんだ。若い頃はクラシックを聴いていたけど、それからは正直あまり聴いていなかった。だからクラシックの影響というよりも、自分の曲にクラシックの影響を取り入れているメタルバンドから多くの影響を受けたんだ。わかるかな?
CHILDREN OF BODOM や SYMPHONY X のようなバンドを聴いて育ったんだ。沢山のメタルソングを聴いて育ったから、そういうフレーズやメロディーをたくさん学んだわけさ。クラシックの曲はほんの一握りしか知らないよ。
多くの人は僕がクラシックの訓練を受けているか何かだと思っているけど、そうじゃないんだ。レッスンを受けたこともないし、楽譜を読むこともできない。いつかはクラシック音楽を読んで弾けるようになりたいと思っているけど、今はより良い曲を書くこととテクニックを身につけることに主眼を置いているんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ZEMA’S LIFE

HELLOWEEN “KEEPER OF THE SEVENTH KEYS PART1”

JUDAS PRIEST “PAINKILLER”

IRON MAIDEN “SEVENTH SON OF A SEVENTH SON”

METALLICA “…AND JUSTICE FOR ALL”

ANGRA “ANGELS CRY”

MESSAGE FOR JAPAN

I would like to thank you for all the support in Japan, the most amazing fans in the world! For all these years all of you have given me support in all 27 albums I’ve ever released and now with the best band I’ve ever had, I see a big chance of us touring in Japan! You guys are the best and I can’t wait to perform for you guys, and see you all singing together with this music we have poured out hearts into! Keep on rocking

世界で一番素晴らしいファンのみんな、日本のサポートに感謝しているよ!何年も、僕がこれまでにリリースした27枚のアルバム全てで皆に支えられてきたし、今までで最高のバンドと一緒に、日本でのツアーの大きなチャンスが見えてきたよ!
みんなは最高だよ!君たちのためにライブをするのが待ちきれないし、僕らが心を込めて作った音楽でみんなが一緒に歌う姿を見るのが待ちきれない。Keep on Rockin’!!

CARLOS ZEMA

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COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【OCEANS OF SLUMBER : OCEANS OF SLUMBER】


COVER STORY : OCEANS OF SLUMBER

“I FEEL LIKE MY HISTORY IS BROKEN, I FEEL LIKE AMERICA IS BROKEN”

OCEANS OF SLUMBER

女性であること。黒人であること。ヘヴィーメタルには直結しない2つの特徴を持つ Cammie Gilbert は、OCEANS OF SLUMBER へと加入した2015年、自らに一握りの不安を抱えていました。
「メタルの世界に入った時、黒人女性であることや、必ずしもメタルのバックグラウンドばかりを抱えているわけではないことにかなり負い目を感じていたのはたしかね。」
バプテスト派の家庭で育ち、IRON MAIDEN や METALLICA より R&B やヒップホップが鳴り響く街並み。両親は教会の聖歌隊で出会い、プロのミュージシャンである父親が聖歌隊のリーダーを務めていました。”南部出身の黒人女性” としての経験をいかにメタルへと反映させるのか。しかし Cammie は自身のバックグラウンドが、思っていた以上にメタルと調和していることに気づきました。
「私はメタルから歌を教わったわけじゃない。だけど、私が歌を教わったゴスペル、ジャズ、ブルースのヴァイブやエッセンスはプログメタルが存在し成立するまさにその理由の一つなのよ。だから私はメタルが大好きなの。美学やアトモスフィアもそうだけど、エモーションや細部への拘りもね。」

興味深いことに、Cammie の人生に最も早く寄り添ったメタルは、Layne 逝去のあと、黒人ボーカリスト William DuVall と共に前へと進む ALICE IN CHAINS でした。
「初めてロックやオルタナティブを聴き始めた時、ALICE IN CHAINS の “Dirt” が私を揺さぶったの。KORN や SLIPKNOT は激しすぎて家では聴かせてもらえなかったんだけどね。感情が込められているのよ。悲しみや痛み、ヘヴィーな感情を理解するのはあの頃の私にとって未知のことだったのよ。」
Layne Staley や Chris Cornell のソウルフルが彼女のルーツと共鳴したのです。
「当時、私の周りにはロックやメタルにハマっている黒人の子供はあまりいなかった。だから少し孤立していたの。でも、それが私が感じていた音楽だったから。大学まではちょっとした一匹狼だったわ。大人になってライブに行けるようになるまでは、メタルやロックシーンのコミュニティの感覚を得られなかったわね。」

数年後、Cammie は自らロックバンドで歌っていました。彼女が所属していたバンドは、ある日ヒューストンで開催された OCEANS OF SLUMBER のショーのオープニングを務めました。
「私はルーサー・ヴァンドロスを聴いて育ったから、ウォームアップとしてメロディックでビッグな曲を演奏していたの。駐車場で叫んでいたら、Dobber の友達が私を見ていたわ。私はこのショーで唯一の黒人の女の子で、鮮やかなエレクトリックブルーのドレスを着ていたから、かなり目立っていたのよ。私たちがパフォーマンスをしたとき、Dobber たちが真顔で私たちの前に立っていたのを覚えているわ。私は『彼らは私たちを嫌っている』と思ったわ。(笑) でも、そんなことはなかったわね。後日、彼らは私に連絡してきたの。」
バンドは Cammie に何曲か歌ってほしいと頼み、2014年にオリジナル・シンガーの Ronnie が脱退した際、彼女が後任となりました。今では CammieとDobber が OCEANS の舵取りを行い、Dobber が楽曲の「85~90パーセント」を書き、Cammie が作詞を担当しています。そして彼女が加入した後、二人の関係は音楽を超えてロマンチックなものへと発展していきました。


2人を繋ぎ合わせた TYPE O NEGATIVE の “October Rust” も彼女、そしてバンド全体にとって重要なレコードです。
「Peter Steele が大好きなの。私たちは TYPE O NEGATIVE が大好きで、彼らのアルバムは何枚も持っているけど、私にとってはこの作品がメインよ。”Cinnamon Girl”、”Be My Druidess”、そして “Wolf Moon”。Dobber は一度彼らのライブを見たことがあるのよ。うらやましいわ。私は Peter の自伝を読むことで埋め合わせなければならなかったの。バンドに関するメディアならは何でも買っているわ。彼らの曲を聴くのは経験になるのよ。Peter はとても賢い作詞家だから。聴いている音楽の中で一番面白い音楽だと思う。エネルギーを高めてくれるし、幸せな気分にさせてくれるわ。」
ANATHEMA, KATATONIA, SWALLOW THE SUN といった Peaceville 由来のゴシックドゥームな音モスフィアも当然 Cammie の養分です。
「ラブシックな音楽よね。クルーナー的な意味ではなく、切ない憧れとストーリー性を持った、かなりロマンティック。甘くて切なくて、夜にピッタリな音楽だわ。」
EVERGREY のプログレッシブな音の葉は OCEANS OF SLUMBER のスピリットと切っても切り離すことはできません。
「全員 EVERGREY の大ファンなの。”The Storm Within” は私の心を掻き毟り、彼らのエネルギーとボーカル Tom S. Englund が語る経験に引き込まれるわ。彼は信じられないほどソウルフルなのよ。OCEANS は彼らに比較的似ていると感じているの。素晴らしくとてもヘヴィなアルバムよ。」

つまり、メタルは他の何ものにも出来ない方法で人と人を絡み合わせると彼女は信じているのです。
「目を閉じていると、彼らの現実が、経験が伝わるのよ。私はいつも身体の外に出るような体験を探しているから。一瞬、私たちは完全に歌と一体となり、楽曲の書き手と一体となる。」
音楽的にも、プログ、ジャズ、R&B、ドゥームにゴシック、デス、ブラックといくつもの垣根を取り払ったセルフタイトル “Oceans Of Slumber” において、Cammie はそうやって文化や人種の壁も取り払いたいと切に願っています。Dan Swano のミキシングとテキサスヒューストンの組み合わせもその主張を実践していますね。
「ドラマーで私のパートナーでもある Dobber がこのレコードで君のことを語ろうと言ってくれたの。南部に住む黒人女性としての私の気持ちをもっと大きなスケールで OCEANS の音楽に反映させようってね。それってメタルコミュニティにはまだあまり浸透していない視点なの。だから、彼の言葉は、自分の人生の中で感じている怒りやズレ、混乱、葛藤などを、本当に深く掘り下げていくための青信号になったわね。私たちは、明らかにいつも存在し、常に問題となっているものを探求し始めたの。長い間、ある種のカーペットの下に押し込められていた問題をね。」
ジョージフロイド氏が殺害され、Black Lives Matter が世界を揺るがした時、Cammie の発したステイトメントは胸を打ちました。

「私はアメリカの黒人女性で、奴隷の曾孫娘。それは写真の中だけの記憶。幼い頃、私は奴隷の生活を想像しようとしたわ。だけど今起こっている現実は、私の子供じみた想像力の裏にある謎を解き明かしてくれたの。南北戦争ドキュメンタリーの古い写真を見ると、彼らの顔が見えるわ。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアに触発された行進の映像を見ると、彼らの顔が見える。そして今、ソーシャルメディアにサインインして、催涙ガスをかけられているデモ参加者を見ると、彼らの顔を見ることができる。そして今は私の顔も見えるのよ。
黒人の上院議員、市長、有名人、勇敢な人々がネット上でこの国の欠点に対する不満を共有しているとき、私はもう怒りの涙を抑えられないの。全国放送のテレビで、これまで以上に多くの黒人が泣いているのを見てきたわ。自分の歴史が壊れたような気がするし、この国が壊れたような気がする。ジョージ・フロイドは転機となった。新世代が「もういい加減にしろ」と言うきっかけになった。彼の人生を奪った紛れもない冷酷さを無視することはできなかったの。彼の死がビデオに撮られたことは、感情的にはぐちゃぐちゃになっていて居心地が悪いけれど、それでも幸運だと思っているわ。それはついに世界に、何十年もの間、ネイティブアフリカンのアメリカ人が注意を喚起しようとしてきたことを、自らの目で見る機会を与えてくれたから。物事はまだ壊れている。とても、とても、壊れている。
アメリカの歴史を考えてみると、白人でない者に良いことはほとんどないの。それが真実よ。色々な情報を鵜呑みにすると胸に空洞感が残るのよ。この国は何かを直しているのではなく、何かを手放しているのだと気づくわ。壊れ始めたのは、間違った方法で、間違った土台と間違った考え方で始まったから。始める前に対処することを選んだ。他者への抑圧を維持することで強さを維持することを選んだ。楽な道を選んだその同じ道が常に足かせになることに気づかずに。もはや息を止めたり、憎しみや抑圧のためのスペースを確保したり、安易な道を選んだりすることはできないわ。国家として、私たちは最も脆弱で最も問題を抱えた人々や地域社会に思いやりとケアを示さなければならないの。彼らを奮い立たせれば、私たち全員が奮い立つでしょう。彼らを貶めるものが我々を貶めるのと同じように。コミュニティに属することは意味があることに気づくのが早ければ早いほど、私たちは前に進み、すべての人のために真の変化を起こすための連帯感を見つけることができるのだから。
抗議活動の勢いを持続させ、前進させるためにはどうすればいいのだろうか。これは、すべての人が反省するための時間。自分の信念が自分の人生をより良いものにしてきたのだろうか?私の信念は、私の周りの人々の生活をより良いものにしただろうか?正直に答えて、よく考えて欲しい。私たちの未来は、それにかかっているから。」

音楽的に、アルバムは以前よりもその壮大さを増しています。Cammie の言葉を借りれば「Dobber は存在しない映画のサウンドトラックのように作曲している」。そうしてこれまで OCEANS の旅は、より内省的なものでしたが今回のセルフタイトルでは、より広い社会的なトピックや過去からインスピレーションを受けていることに気がついたのです。さながら、壊れた世界のサウンドトラックの如く。
「1年ほど前に第二次世界大戦の映像をカラー化した『第二次世界大戦 HDカラー』が公開されたんだけど、Dobber は大の歴史好きだから見に行ったんの。カラーで見ると物凄いわ。とても現代的に見えるから、頭の中では違った感覚になるのよね。戦争の原因となったもの、文化の分派、社会学、心理学を学んだわ。ヒトラーの台頭や、彼がいかに上手くやったのかを。パターンが見えてきて、それが今の時事問題とどのように関係しているのかが分かるようになる。新しいことは何もないことに気づくの。私たちは第一次世界大戦からベトナムまで、戦争と国際関係の深い穴に入っていったのよ。
そのあと『どうやってみんなに歴史を伝えればいいのだろう?みんなこの歴史を知っているのだろうか?!』と思ったわ。人々は歴史を知らないし、それが今の状況にどれだけ影響を与えているかも知らないような気がしたのよ。もしあなたが精神疾患を持っていたら、心理学者はあなたがどのように育ったのか、どこから来たのかを尋ねるでしょう?社会として、文化として、自分の歴史を見なければならないのよ。」

例えばブラックメタルがナチスの問題を抱えるように、メタル世界にも取り払うべき差別の壁は存在します。
「メタルコミュニティの中から、私の視点にこんなにも多くの支持が寄せられていることに驚いたわ。身近な友人の輪の中から、波紋が広がって、まさか共有するとは思ってもいなかった人たち(メタル界の白人男性)が、『俺たちはこれを乗り越えたいんだ。俺たちは解決すべき問題を抱えているし、変化が起こるべき正しい側にいたいんだ。』なんて言葉が寄せられるなんてね。明らかに、ここには多様性があるべきなの。すべてのミュージシャンはその生い立ちや文化ではなく、音楽性に基づいてチャンスが与えられるべきなのよ。その外見ではなく、音楽性でチャンスを与えるべき。そうすれば、音楽だけでなく、バンドのメンバーも多様化して、様々な人たちが集まることになるはずなのよ。」
パンデミックからBLM運動まで、これまでの2020年の出来事を考えると、Cammie の歌詞は今の時代にあまりに符合しています。
「今振り返ってみて、何が私たちをこれほどまで時代と関連性のあるアルバムを作らせたのか、その軌跡を見ようとしているの。私は偶然を信じない。実際、他の人たちも同じような軌跡をたどっていたと思う。人々は今、その歴史や、認識や制度がどのように彼らの周りの世界を形成してきたかに注目しているわ。一度真実とすべての情報を知ると、それを見逃すことはできないの。」

Cammie の作詞へのアプローチは思慮深く、創造的です。”Pray For Fire” では、再生と破壊両方のための火の対照的な機能を探求しています。つまり人々と土地を守るため、国有林での制御された燃焼と、戦闘での火炎放射器の使用。
ファーストシングル “A Return To The Earth Below” では、自身の鬱病との闘いを、より幅広い社会のパターンとともに考察しています。「私は自分自身を助けるために、集中して前を向いて努力し続けなければならないと感じているの。誰にでも対処することや克服しなければならないことがあるわ。それをもう一度紐解いてみると、社会がいかに悪いパターンに陥っているかがわかるのよ。物事がうまくいっているように見えても、ヒトラー・ユーゲントのように、ゆっくりと、誰も気づかないうちに追い越されてしまうこともあるんだから。」
Cammie の文章には遊び心もあります。クローザー “The Red Flower” は女性としての葛藤と矛盾についての曲で、TYPE O NEGATIVE の “Wolf Moon” カヴァーが続きます。
「”The Red Flower” は女性らしさを歌った曲で、Peter Steele の超ロマンティックなラブソングが続くのよ。(笑) 彼は愛に溢れた男で、彼女のストレスを少しでも和らげたいと思っているのよ!あの曲を女性としてカバーするのはちょっと生意気だと思ったけどね。」

Cammie は将来、特に次世代に希望を持っています。
「子供たちは私たちが生きてきた頃よりも多くの情報を目にするようになってきていて、それが良い意味で彼らを形作っていくのは間違いないと思う。これからの世代は、情報に精通し、賢く、感情的に賢い世代。私は彼らが行動を起こして、過ちのいくつかを元に戻すと信じているわ。私は長い目で見て希望を持っているの。」
アメリカの会場が安全に再オープンし、OCEANS OF SLUMBER のツアーが許可されれば、Cammie は、旅を通して経験するすべての景色、匂い、味の感覚をまた満喫したいと語ります。
「会場に到着して、荷物を降ろして、街に繰り出す瞬間が恋しいわ。まだ開場していないし、皆が荷物を積み込んで、サウンドチェックをして、そして会場のドアから飛び出して外に出て、日の光に目を慣らしながら外に立ち、どこの街でも、どこの国でも、賑やかな通りを見て、すべてを受け入れるの。そして、オープン前の小さな探検の時間を過ごすのよ。地元のおやつ屋さんを見つけたり、コーヒーや食べ物を買いに行ったり。それが一番懐かしいわ。戻ってくるかどうかもわからない何かを待っている気分よ。例えば、飼い猫が逃げてしまった時のように。内向的な自分が思っていた以上にステージが必要なの。人が必要なの …ほとんど誰にも会わなかったこの期間で、思っていた以上に人や観客、ビジネスを失ったことは間違いない。ステージに立って、自分の歌を熱心に聴いてくれている人たちが受け止めてくれていることほど素晴らしいことはないの。それこそが繋がりよ。もう二度とそれを経験できないという考えは、心の中の何かを破壊してしまうのよ。」

参考文献: KERRANG!:OCEANS OF SLUMBER’S CAMMIE GILBERT: “I FEEL LIKE MY HISTORY IS BROKEN, I FEEL LIKE AMERICA IS BROKEN”

KERRANG!: OCEANS OF SLUMBER ARE THE SOUNDTRACK TO A BROKEN WORLD

HOLLYWOOD LIFE: OCEANS OF SLUMBER’S CAMMIE GILBERT

LOUDERSOUND : 10 ALBUMS THAT CHANGED CAMMIE’S LIFE

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