EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MIKAEL ERLANDSSON !!
“Melodic Hard Is My ”Backyard” And My Home! I Will Continuing Doing This Til The Day I Die. Doesn’t Matter If It’s Popular Or Not – For Me It’s My Music Lifestyle – Love It !!!”
DISC REVIEW “THE SECOND 1”
「メロディック・ハードロックは私の “バックヤード” であり、私の家なんだ!だから、死ぬまでやり続けるつもりだよ。人気があろうがなかろうが関係ない!私にとって、この音楽はライフスタイルなんだ。ただ、愛しているんだよ!」
“ダサい” 音楽とは何でしょうか?流行や時代にそぐわない音楽のことなのでしょうか?だとしたら、たしかにメロディック・ハードロック、通称メロハーは “ダサい” 音楽なのかもしれません。ただし、もし、”ダサい” が情熱や信念もなくただ時流に乗るだけの、名声、金、モテを欲するポーザーを指すとしたらどうでしょう?明らかにメロハーは “ダサい” から最も遠い場所にいます。なぜなら、大きな名声や金銭は今の時代、メロハーでは得られないものだから。
それでも北欧の貴公子 Mikael Erlandsson がこの音楽をやり続けるのは、メロハーが、美しい旋律がただ好きだから。あの傑作 “The 1” から30年。ついにリリースされる続編 “The Second 1” には、長い月日を経ても枯れることのなかったメロハーに対する愛や情熱が溢れています。
「私は美しいメロディーがただただ大好きなんだ。そしてそれは、私の頭の中で常に鳴っている。メジャー・キーでもマイナー・キーでも、音楽のルールにとらわれず、自分なりのやり方でやるのが好きなんだよ」
1994年、ゼロ・コーポレーションからリリースされた “The 1” はメロハーを定義づけるレコードの一枚となりました。ハードな曲もソフトな曲も、メジャー・キーでもマイナー・キーでも貫かれる旋律の審美。
もちろん、アップテンポでハード、北欧の哀愁が浸透した “It’s Alright” は特にここ日本で爆発的な人気を得ましたが、それだけではありません。例えば “Show me”, “Reason” のようなおおらかなメロディの泉や、”Wish You Were Here”, “Life is a Hard Game to Play” のようなクリスタルで澄み切った北欧の景色に “We Don’t Talk Anymore” のタンゴまで、Mikael のハスキー…ボイスが紡ぎ出すメロディはすべてが珠玉で、ジャンルの醍醐味を心ゆくまで見せつけてくれたのです。
「私は自分をシンガーソングライターとして見ているんだ。そして自分のやっていることを愛している。そうした有名になることについて、ただ興味がないんだよ。だから、人気があろうとなかろうと、これからも音楽を続けていくつもりだよ。自分のため、そして私に興味を持ってくれる人のために」
世界が音楽だけに収束していくような “C’est la vie” を聴けば、メロディがゆっくりと密やかに孤独を癒してくれるような “Paper Moon” を聴けば、Mikael のメロハーに対する情熱が些かも衰えず、むしろ今もなお燃え盛っていることが伝わるはずです。
ここには、LAST AUTUMN’S DREAM, AUTUMN’S CHILD, SALUTE など紆余曲折を経ても守り続けた美旋律の牙城が堂々と鎮座しています。メロハーは今や万人受けでも、時代の万能薬でもありませんが、それでも “Put Some Love In the World”、ほんの一欠片の愛情を、優しさを世界にお裾分けすることならできるはず。暗い時代に Mikael はそう信じて、明日も歌い続けるのです。
今回弊誌では、Mikael Erlandsson にインタビューを行うことができました。「日本は私にとって…本当にすべてなんだ。私の音楽を最初にリリースしてくれた国だから。”The 1” がすべての扉を開けてくれた。このアルバムをとても誇りに思っている。最初からね。もともとはただのデモだったものなんだ。でも、なんとかリリースにこぎつけることができた。その日から、私はほぼ毎年アルバムをリリースしているんだ!」 どうぞ!!
MIKAEL ERLANDSSON “THE SECOND 1” : 10/10
INTERVIEW WITH MIKAEL ERLANDSSON
Q1: First of all, can you tell us why you decided to make “The Second 1,” a sequel to that masterpiece, “The 1”?
【MIKAEL】: I had this idea already when I released ”The 1” In the inlay card you can see ” To be continued”. And now I felt it was the perfect time to release ”The Second 1” 30 years later.
Q1: まず最初に、あの傑作 “The 1” の続編である “The Second 1” を作ろうと思った理由から教えていただけますか?
【MIKAEL】: 実は、そのアイデアは “The 1” をリリースした時からすでに持っていたんだよ。CDのインレイカードには “To be continued” と書かれているからね。
そして今、30年という節目に “The Second 1” をリリースする絶好のタイミングだと思ったんだ。
Q2: In fact, “The Second 1” is a perfect continuation of the excellence of “The 1”. I especially like “Paper Moon” “C’est la vie”, and “Evil Eye.” Your melodies are not all in minor keys like other Scandinavian artists, but beautiful even in major keys, would you agree?
【MIKAEL】: Yes , I just love beautiful melodies – have it in my head all the time . Even in major & minor keys, I like to do it in my own way without any music rules.
Q2: 実際、”The Second 1″ は “The 1” の素晴らしさを完璧に引き継いでいますね!特に “Paper Moon”, “C’est la vie”, “Evil Eye” が気に入っています。
あなたのメロディーは、他の多くのスカンジナビアのアーティストのようにマイナー・キーばかりではなく、メジャー・キーでも美しいのが特徴ですよね?
【MIKAEL】: そう、私は美しいメロディーがただただ大好きなんだ。そしてそれは、私の頭の中で常に鳴っている。メジャー・キーでもマイナー・キーでも、音楽のルールにとらわれず、自分なりのやり方でやるのが好きなんだよ。
Q3: Last year was the 30th anniversary of “The 1”. With that wonderful album, you made a name for yourself around the world. Looking back, what was the album to you?
【MIKAEL】: The 1 opened all the doors for me. I am so proud of this album , as for the beginning , it was just a demo.
But we decided to give it a try and release it – From that day I release albums nearly every year!
Q3: 昨年は “The 1” の30周年でした。あの素晴らしいアルバムで、あなたは世界にその名を轟かせましたね。今振り返って、あなたにとってあのアルバムはどんな存在ですか?
【MIKAEL】: “The 1” がすべての扉を開けてくれた。このアルバムをとても誇りに思っている。最初からね。もともとはただのデモだったものなんだ。でも、なんとかリリースにこぎつけることができた。その日から、私はほぼ毎年アルバムをリリースしているんだ!
Q4: In Japan, it became Zero Corporation’s flagship product and sold very well, Despite the grunge era. What does it and Japan & it’s culture mean to you?
【MIKAEL】: Japan means everything to me – it was the first country to release my music.
I have only been In Japan for 2 times , I don’t know so much about the culture
But when I was there – I love your country very much.
Q4: 日本では、グランジ時代にもかかわらず、ゼロ・コーポレーションのフラッグシップ・アーティストとなり、よく売れましたよね。あなたにとって、日本とその文化はどんな存在ですか?
【MIKAEL】: 日本は私にとって…本当にすべてなんだ。私の音楽を最初にリリースしてくれた国だから。
日本には2回しか行ったことがないから、文化についてはよく知らないんだ。でも、日本に行ったとき、日本がとても好きになったんだよ。
Q5: How did you feel about being classified as heavy metal or hard rock? Do you sometimes wonder if you would have been more famous if you had been featured in the mainstream?
【MIKAEL】: I see myself as a singer&songwriter & I just love what I do , just don’t think in those ”Famous terms”.
Sometimes I write rock songs , and after that it can be very soft songs .. It’s my mood.
Q5: 当時、メタルやハードロックに分類されることについては、どう感じていましたか?もしメインストリームで取り上げられていたら、もっと有名になっていたのではないかと思うことはありますか?
【MIKAEL】: 私は自分をシンガーソングライターとして見ているんだ。そして自分のやっていることを愛している。そうした有名になることについて、ただ興味がないんだよ。
まあ時にはロックな曲も書くし、とてもソフトな曲を書くこともある。気分によるんだよね。
Q6: “The 1” is full of emotional songs, especially “It’s Alright,” which is very special to Japanese fans. It’s a kind of homage of the Eagles’ “Hotel California,” but it’s definitely Scandinavian music, not American, would you agree?
【MIKAEL】: Yes , that’s true! Very much chords and a true story – this song is very close to my heart.
Q6: “The 1” はエモーショナルな名曲ばかりで、特に “It’s Alright” は日本のファンにとって特別な曲になりました。THE EAGLES の “Hotel California” に対するオマージュのようにも思えますが、アメリカではなく、間違いなく北欧の音楽になっていますよね?
【MIKAEL】: そうだね!それは真実だよ。沢山のコードと真のストーリーがある。この曲は私の心にとても近い場所にある。
Q7: The music scene has changed a lot in the last 30 years. How do you feel about an instant world where CDs no longer sell and streaming and cut-out videos like TikTok rule?
【MIKAEL】: I will keep on doing music , for myself and those who might be interested.
Q7: この30年で音楽シーンは大きく変わりました。CDが売れなくなり、TikTokのようなストリーミングや切り抜き動画が支配する今のインスタントな音楽世界をどう感じますか?
【MIKAEL】: それでも、これからも音楽を続けていくつもりだよ。自分のため、そして私に興味を持ってくれる人のために。
Q8: Your other band, Autumn’s Child, also continues to produce excellent work every year!
Do you continue with this band after Last Autumn’s Dream is over, partly because you feel like you are continuing Marcel Jacob’s legacy?
【MIKAEL】: I decided to move on with AC , just because I lost control over the last 3 albums with LAD.
In my opinion the sound got worse & I was not supposed to deliver my songs and the producer didn’t ”Hear” the music …..
It has to be done a RESTART .. The Japan company agreed – I’m truly sorry for this.
There is a new ”Autumn’s Child ” album in the pipeline anyway!
Q8: あなたのもうひとつのバンド、AUTUMN’S CHILD も毎年素晴らしい作品を作り続けています!
LAST AUTUMN’S DREAM が終わった後もこのバンドを続けているのは、Marcel Jacob の遺産を受け継いでいくという気持ちもあるのでしょうか?
【MIKAEL】: AUTUMN’S CHILD に移行したのは、 LAST AUTUMN’S DREAM との最後の3枚のアルバムでコントロールを失ったからなんだ。
私の意見では、サウンドは悪化し、私は自分の歌を届けることになっていなかったし、プロデューサーは音楽を “聴いて” いなかった……。だから “リスタート” する必要があった。
日本のレコード会社も同意してくれたけど、それについては本当に申し訳なく思っている。
とにかく、今は新しい AUTUMN’S CHILD のアルバムが準備中なんだ!
Q9: Melodic hard rock is not exactly popular music today.Some may say it is outdated or lame. But I believe that it is music that needs to be heard in these dark times of war, pandemics, and division. Why do you continue to play this music?
【MIKAEL】: This music is my ”Backyard” and my home! I will continuing doing this til the day I die.
Doesn’t matter if it’s popular or not – For me it’s my music lifestyle – Love it !!!
Q9: メロディック・ハード・ロックは、今日必ずしもポピュラーな音楽ではありません。時代遅れだとか、ダサいとか言う人もいるかもしれません。
しかし私は、戦争、パンデミック、分断といったこの暗い時代にこそ聴かれるべき音楽だと信じています。あなたはなぜこの音楽を演奏し続けるのですか?
【MIKAEL】: この音楽は私の “バックヤード” であり、私の家なんだ!だから、死ぬまでやり続けるつもりだよ。人気があろうがなかろうが関係ない!私にとって、この音楽はライフスタイルなんだ。ただ、愛しているんだよ!